特許第6231914号(P6231914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6231914フェンスのパネル用縦桟の塗装方法および塗装用治具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231914
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】フェンスのパネル用縦桟の塗装方法および塗装用治具
(51)【国際特許分類】
   B05D 3/00 20060101AFI20171106BHJP
   B05D 7/00 20060101ALI20171106BHJP
   B05D 1/02 20060101ALI20171106BHJP
   B05B 13/02 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   B05D3/00 G
   B05D7/00 L
   B05D1/02 H
   B05B13/02
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-54482(P2014-54482)
(22)【出願日】2014年3月18日
(65)【公開番号】特開2015-174069(P2015-174069A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2017年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231110
【氏名又は名称】JFE建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】特許業務法人 インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100083839
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 泰男
(72)【発明者】
【氏名】青木 広之
(72)【発明者】
【氏名】中川 三千秋
(72)【発明者】
【氏名】横川 哲也
【審査官】 横島 隆裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−238998(JP,A)
【文献】 実開昭64−050563(JP,U)
【文献】 特開平11−270197(JP,A)
【文献】 特開2005−089778(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05D 1/00−7/26
B05B 7/00−21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平に潰された上下端部に開口が形成されたパイプからなる、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法において、
それぞれ間隔をあけて複数個のスリットが形成された上枠および下枠と左右側枠とを矩形状に組んで枠体を構成し、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに前記縦桟の端部を挿入し、次いで、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに挿入された前記縦桟の端部の前記開口にそれぞれ鉄線を通し、前記鉄線の両端部を前記左右側枠に固定して複数本の前記縦桟を前記枠体に取り付け、次いで、前記枠体を動体具に吊り下げ、そして、前記動体具をレールに沿って移動させながら塗装機により複数本の前記縦桟に同時に塗装を施すことを特徴とする、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法。
【請求項2】
前記枠体を分割可能に組み立てることを特徴とする、請求項1に記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法。
【請求項3】
前記上枠および前記下枠に、前記鉄線の弛みを防止するガイドを取り付けることを特徴とする、請求項1または2に記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法。
【請求項4】
前記枠体を上下方向に連設したことを特徴とする、 請求項1から3の何れか1つに記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法。
【請求項5】
扁平に潰された上下端部に開口が形成されたパイプからなる、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具において、
それぞれ間隔をあけて複数個のスリットが形成された上枠および下枠と左右側枠とを矩形状に組んだものからなる枠体と、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに挿入された前記縦桟の端部の前記開口に通され、両端部が前記左右側枠に固定される鉄線とを備えたことを特徴とする、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具。
【請求項6】
前記枠体は、分割可能に組み立てられていることを特徴とする、請求項5に記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具。
【請求項7】
前記上枠および前記下枠には、前記鉄線の弛みを防止するガイドが取り付けられていることを特徴とする、請求項5または6に記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具。
【請求項8】
前記枠体は、上下方向に連設されていることを特徴とする、請求項5から7の何れか1つに記載の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法および塗装用治具、特に、塗装不良の削減および塗装能率の向上を図ることができる、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法および塗装用治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図16に、複数個の被塗装製品(この例では、ゴルフクラブのヘッド)21に連続して塗装を施す場合の従来技術の一例を示す。
【0003】
この従来技術は、レール22に沿って複数個の動体具23を間隔をあけて移動可能に取り付け、各動体具23にハンガー24を介して被塗装製品21を吊り下げ、動体具23を連続的にレール22に沿って移動させながら塗装機25によって、複数個の被塗装製品21に連続して塗装を施すものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−210048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術によれば、被塗装製品に連続的に塗装することはできるが、以下のような問題があった。
【0006】
(a)被塗装製品を1つ毎にハンガー24に吊り下げて塗装するので、被塗装製品同士が揺れて互いに接触して、塗装不良が生じるおそれがあった。
(b)被塗装製品同士の接触を避けるために、ハンガー24の間隔を広げると、塗装能率が低下する。
【0007】
従って、この発明の目的は、被塗装製品としてのフェンス用縦桟同士の接触を回避して、塗装不良を削減すること、および、フェンス用縦桟の間隔を狭めることを可能にすることによって、塗装能率を向上させることができる、フェンス用縦桟の塗装方法および塗装用治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明は、扁平に潰された上下端部に開口が形成されたパイプからなる、フェンスのパネル用縦桟の塗装方法において、それぞれ間隔をあけて複数個のスリットが形成された上枠および下枠と左右側枠とを矩形状に組んで枠体を構成し、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに前記縦桟の端部を挿入し、次いで、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに挿入された前記縦桟の端部の前記開口にそれぞれ鉄線を通し、前記鉄線の両端部を前記左右側枠に固定して複数本の前記縦桟を前記枠体に取り付け、次いで、前記枠体を動体具に吊り下げ、そして、前記動体具をレールに沿って移動させながら塗装機により複数本の前記縦桟に同時に塗装を施すことに特徴を有するものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記枠体を分割可能に組み立てることに特徴を有するものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記上枠および前記下枠に、前記鉄線の弛みを防止するガイドを取り付けることに特徴を有するものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記枠体を上下方向に連設したことに特徴を有するものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、扁平に潰された上下端部に開口が形成されたパイプからなる、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具において、それぞれ間隔をあけて複数個のスリットが形成された上枠および下枠と左右側枠とを矩形状に組んだものからなる枠体と、前記上枠の前記スリットと前記下枠の前記スリットとに挿入された前記縦桟の端部の前記開口に通され、両端部が前記左右側枠に固定される鉄線とを備えたことに特徴を有するものである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記枠体は、分割可能に組み立てられていることに特徴を有するものである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記上枠および前記下枠には、前記鉄線の弛みを防止するガイドが取り付けられていることに特徴を有するものである。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項5から7の何れか1つに記載の発明において、前記枠体は、上下方向に連設されていることに特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、上枠および下枠と左右側枠とを矩形状に組んで枠体を構成し、扁平に潰された縦桟の両端部を上枠および下枠に形成されたスリットに挿入し、鉄線を縦桟の端部に形成された開口に通し、鉄線の両端部を左右側枠に固定することによって、縦桟を枠体に互いに接触するおそれなく、しかも、縦桟同士の間隔を狭めて取り付けることができる。この結果、塗装不良を削減することができ、しかも、塗装能率を向上させることができる。
【0018】
また、この発明によれば、枠体を分割可能に組み立てることによって、枠体に付着した塗料を枠体から剥がすための剥離洗浄を行う際、小型の洗浄タンクにより行えるので、洗浄コストを削減することができる。
【0019】
また、この発明によれば、上枠および下枠に、鉄線の弛みを防止するガイドを取り付けることによって、例えば、枠体をこれに取り付けられた縦桟を電磁石により吸着して搬送する場合、鉄線が弛んで縦桟がスリットから外れるおそれを防止することができる。
【0020】
また、この発明によれば、枠体を上下方向に連設することによって、塗装能率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】この発明の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具を示す正面図である。
図2図1のA−A線側面図である。
図3図1のB−B線断面図である。
図4図1のA部拡大図である。
図5図1のB部拡大図である。
図6図1のC−C線拡大断面図である。
図7図1のC部拡大図である。
図8図7のA−A線断面図である。
図9】側枠の連結部において、上段側枠を引き抜いた状態を示す正面図である。
図10】縦桟を示す一部省略正面図である。
図11図10のA矢視図である。
図12】縦桟が取り付けられた、この発明の塗装用治具を示す正面図である。
図13】縦桟が取り付けられた、この発明の塗装用治具を示す部分拡大斜視図である。
図14】上下の間隔材間に取り付けられた縦桟を示す分解斜視図である。
図15】上胴縁内に間隔材を介して挿入された縦桟を示す断面図である。
図16】従来技術による塗装方法を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
この発明の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、この発明の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具を示す正面図、図2は、図1のA−A線側面図、図3は、図1のB−B線断面図である。
【0024】
図1から図3において、1は、枠体であり、上枠2と下枠3と左側枠4と右側枠5とを溶接等により矩形状に組んだもので構成されている。上枠2、下枠3、左側枠4および右側枠5は、何れも丸鋼管からなっている。
【0025】
枠体1は、上段の枠体1aと下段の枠体1bとが上下方向に2段に連設されている。この場合、上段の枠体1aの下枠3は、下段の枠体1bの上枠2を兼ねている。枠体1は、2段以外に、1段または3段以上連設しても良い。
【0026】
上枠2および下枠3の外径は、左側枠4および右側枠5の外径より小さい。上枠2および下枠3と左側枠4および右側枠5とは、互いに直角に連結されているが、上枠2および下枠3の軸線と左側枠4および右側枠5の軸線とは同一平面上にはなく、上枠2および下枠3は、左側枠4および右側枠5に対して、一方側に寄った位置に固定されている。すなわち、図2図3に示すように、上枠2および下枠3は、左側枠4および右側枠5の軸線に対して、紙面上、右側に寄った位置に連結されている。
【0027】
上枠2および下枠3の外面には、軸方向に沿ってプレート6が対向して固定されている。プレート6には、軸方向に間隔をあけて複数個のスリット7が形成されている。スリット7内には、後述するパネル用縦桟12の端部が挿入される(図4参照)。左側枠4および右側枠5の端部には、後述する鉄線14が通される開口8が形成されている。
【0028】
スリット7内に縦桟12の端部を挿入し、縦桟12を枠体1に取り付けることにより、縦桟12が位置決めされる。この結果、塗装中に縦桟12が揺れて隣接する縦桟12と接触するおそれはないので、縦桟12の塗装不良を削減することができる。しかも、縦桟12同士の間隔を狭めて枠体1に取り付けることができるので、縦桟12の塗装能率を向上させることができる。
【0029】
上述のように、上枠2および下枠3は、左側枠4および右側枠5に対して、一方側に寄った位置に固定されているので、プレート6は、開口8と重ならない(図2図3図13参照)。
【0030】
上段の枠体1aの上枠2および下段の枠体1bの下枠3には、ガセット9が取り付けられている。枠体1は、縦桟12の塗装の際、レール(図示せず)に沿って移動する動体具(図示せず)に上部のガセット9を介して吊り下げられる。上段の枠体1aの上枠2および下段の枠体1bの下枠3にガセット9が取り付けられているのは、枠体1の上下反転使用を可能とするのに加え、枠体1を2名で持ち運ぶ際の取っ手とするためである。
【0031】
上枠2および下枠3には、間隔をあけて複数個のガイド10が取り付けられている(図5図6参照)。ガイド10は、後述するように、縦桟12の端部に形成された開口13に通される鉄線14が、例えば、枠体1を、これに取り付けられた縦桟12を電磁石により吸着して搬送する場合、弛んで縦桟12がスリット7から外れるおそれを回避する機能を有している(図13参照)。
【0032】
枠体1は、複数個所で分割可能になっている。図1中、分割箇所を(X)で示す。分割の構造は、図7から図9に示すように、上段の枠体1aの右側枠5を上下に分割し、芯管11を介して連結するものである。連結は、右側枠5の連結孔5aと芯管11の連結孔11aとにコの字型に曲げた鉄線(図示せず)を通し、両連結孔から飛び出した分の鉄線を内側(コの字の)に曲げ締結することによって行われる。(図示せず)左側枠4における分割構造も同様である。
【0033】
枠体1は、定期的に、枠体1に付着した塗料を落とすため剥離洗浄をする必要がある。剥離洗浄は、枠体1を洗浄タンクに浸漬して行うが、枠体1を分割可能に組み立てない場合には、大型の洗浄タンクが必要となるところ、分割可能にすることによって、小型の洗浄タンクで済み、洗浄コストを削減することができる。
【0034】
以上のように構成されている、この発明の、フェンスのパネル用縦桟の塗装用治具によれば、以下のようにして、フェンスのパネル用縦桟が塗装される。
【0035】
なお、図10図11に示すように、パネル用縦桟12は、丸鋼管の両端部をプレスにより扁平に潰したものからなっていて、縦桟12の端部には、鉄線14を通す開口13が形成されている。縦桟12が取り付けられたフェンス用パネルの構成は、後述する。
【0036】
先ず、図12に示すように、枠体1の上枠2および下枠3の各スリット7に縦桟12の端部を挿入する。
【0037】
次いで、鉄線14を、左側枠4の開口8、各縦桟12の開口13および右側枠5の開口8に通し、鉄線14の両端を左右の側枠4、5間に巻き付けて、張り渡す。これによって、各縦桟12は、上枠2のプレート6と下枠3のプレート6との間に取り付けられる。なお、鉄線14を通す順序は、右側枠5の開口8からでも良い。
【0038】
縦桟12の両端部は、縦桟12のスリット7内に多少ルーズに挿入されるので、縦桟12の両端部がスリット7内に挿入されていても、鉄線14を容易に縦桟12の開口13内に通すことができる(図13参照)。
【0039】
また、鉄線14は、ガイド10の内側を通るので、例えば、枠体1を、これに取り付けられた縦桟12を電磁石により吸着して搬送する場合、鉄線14が弛んで縦桟12がスリット7から外れるおそれはない。
【0040】
次いで、縦桟12が取り付けられた枠体1のガセット9を動体具(図16参照)に吊り下げ、そして、動体具をレール(図16参照)に沿って移動させれば、塗装機(図16参照)によって各縦桟12に塗装が施される。
【0041】
縦桟12が取り付けられたフェンス用パネルについて、図面を参照しながら説明する。
【0042】
図14は、上下の間隔材間に取り付けられた縦桟を示す分解斜視図、図15は、上胴縁内に間隔材を介して挿入された縦桟を示す断面図である。
【0043】
図14図15に示すように、このフェンス用パネルは、勾配地対応フェンスのパネルである。
【0044】
各縦桟12は、上部の間隔材15と下部の間隔材16との間にリベット17により傾斜可能に取り付けられている。縦桟12の上端部は、上部の間隔材15を介して上胴縁18内に挿入され(図15参照)、縦桟12の下端部は、下部の間隔材16を介して下胴縁(図示せず)内に挿入されている。かくして、勾配地対応フェンスのパネルが構築される。
【0045】
以上、説明したように、この発明によれば、上枠2および下枠3と左右側枠4、5とを矩形状に組んで枠体1を構成し、扁平に潰された縦桟12の両端部を上枠2および下枠3に形成されたスリット7に挿入し、鉄線14を縦桟12の端部に形成された開口13に通し、鉄線14の両端部を左右側枠4、5に固定することによって、縦桟12を枠体1に互いに接触するおそれなく、しかも、縦桟12同士の間隔を狭めて取り付けることができる。この結果、塗装不良を削減することができ、しかも、塗装能率を向上させることができる。
【0046】
また、この発明によれば、枠体1を分割可能に組み立てることによって、枠体1に付着した塗料を剥がすため、剥離洗浄を定期的に行わなければならないが、それを小型の洗浄タンクにより行えるので、洗浄コストを削減することができる。。
【0047】
また、この発明によれば、上枠2および下枠3に、鉄線14の弛みを防止するガイド10を取り付けることによって、例えば、枠体1、これに取り付けられた縦桟12を電磁石により吸着して搬送する場合、鉄線14が弛んで縦桟12がスリット7から外れるおそれを防止することができる。
【0048】
また、この発明によれば、枠体1を上下方向に連設することによって、塗装能率をさらに向上させることができる。
【符号の説明】
【0049】
1:枠体
1a:上段の枠体
1b:下段の枠体
2:上枠
3:下枠
4:左側枠
5:右側枠
5a:連結孔
6:プレート
7:スリット
8:開口
9:ガセット
10:ガイド
11:芯管
11a:連結孔
12:縦桟
13:開口
14:鉄線
15:上部の間隔材
16:下部の間隔材
17:リベット
18:上胴縁
19:下胴縁
21:被塗装材
22:レール
23:動体具
24:ハンガー
25:塗装機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16