(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0015】
図1は、車両用サイドミラー警告装置1の背面図である。
図1に示すように、車両用サイドミラー警告装置1は、車両(四輪車)の左ドアに取り付けられるドアミラーである。車両用サイドミラー警告装置1はミラーハウジング10、ミラー20及び警告灯30を備える。
【0016】
ミラーハウジング10の基端部が車両のドアに取り付けられている。ミラーハウジング10の基端部が上下方向の回転軸の周りに回転可能に設けられており、格納モーターによってミラーハウジング10がその回転軸周りにスイングされることによって、ミラーハウジング10が車両の側面に沿うように格納されたり、ミラーハウジング10が車両の側面から側方へ延出するように開かれたりする。なお、ミラーハウジング10を手動によってスイングしてもよい。
【0017】
ミラーハウジング10が箱状に設けられており、ミラーハウジング10の内側には中空が形成されている。ミラーハウジング10が車両の側面から側方へ延出して開いた状態におけるミラーハウジング10の後面には開口11が形成されており、ミラーハウジング10の中空が開口11によって開いている。ミラー20が開口11を塞ぐようにして開口11内に配置されており、そのミラー20が車両後方に向けられている。ミラー20は電動式又は手動式の角度調整機構を介してミラーハウジング10に取り付けられている。角度調整機構はミラー20の裏側であってミラーハウジング10の内側に設けられ、ミラー20の角度が角度調整機構によって調整される。なお、ミラーハウジング10の前面には、方向指示灯が設けられている。
【0018】
警告灯30が開口11の周縁部においてミラーハウジング10に取り付けられている。具体的には、後ろから見て、警告灯30がミラー20の周囲に配置され、その警告灯30がミラーハウジング10の開口11の縁及びミラー20の縁に沿って帯状に設けられている。なお、警告灯30がミラーハウジング10に取り付けられているのではなく、ミラー20の縁に取り付けられ、警告灯30の配光がミラー20に対して垂直な方向への指向性が高くなってもよい。
ミラー20はその縁全周が警告灯30によって囲繞されている。なお、ミラー20の縁の一部が警告灯30によって囲繞されてもよい。
【0019】
警告灯30の光出射面31が後方に向けられ、好ましくは警告灯30の後ろの運転席に向けられている。本発明の範囲は警告灯30の配光特性によって限定されるものではないが、警告灯30の出射光は運転席に向けて指向性が高いことが好ましい。
【0020】
また、後ろから見て、警告灯30が帯状に設けられているため、警告灯30の光出射面31が広くなり、運転手が警告灯30の点灯に気づきやすい。しかも、警告灯30がミラー20を囲繞するように設けられているため、警告灯30は運転手の注意を引きやすいものとなり、運転手が警告灯30の点灯に気づきやすい。更に、ミラー20に映る他車の像、ヘッドライトの像、ターニングランプの像、街路灯の像等は警告灯30と比較して小さくなりやすく、ミラー20に映った像が警告灯30の点灯と誤認することを抑えることができる。
【0021】
警告灯30の点灯方式は例えば次の(1)〜(5)の通りである。
【0022】
(1) 警告灯30の光出射面31全体が同時に発光する。
【0024】
(3) 警告灯30の光出射面31の発光領域が順次広がる。具体的には、警告灯30の光出射面31を開口11の縁に沿って複数の領域に区分けした場合、これらの領域はドア寄りの基端側からその反対寄りの先端側へ向かう順に順次発光する。この場合、警告灯30の消灯の際には、これら領域が同時に消灯する。このような点灯方式であると、警告灯30の発光領域の広がる向きが運転手の自然な目の動きに合う。つまり、運転手の視線が前方から横方に移動するのに合わせて、警告灯30の発光領域の広がりが起こる。
【0025】
(4) 警告灯30の光出射面31の発光領域が順次移動する。具体的には、警告灯30の光出射面31を開口11の縁に沿って複数の領域に区分けした場合、これらの領域はドア寄りの基端側からその反対寄りの先端側へ向かう順に順次発光するとともに、次の領域の発光前の消灯を順次する。後の消灯をする。このような点灯方式であると、警告灯30の発光領域の移動が運転手の自然な目の動きに合う。つまり、運転手の視線が前方から横方に移動するのに合わせて、警告灯30の発光領域の移動が起こる。
【0026】
(5) 警告灯30の光出射面31の発光領域の面積が自車両から後方車両までの距離に応じたものとなる。例えば、自車両から後方車両までの距離が短くなるほど、警告灯30の光出射面31の発光領域の面積が広くなる。
【0027】
なお、警告灯30の点灯方式は上記の(1)〜(5)以外の方式であってもよい。
【0028】
以上のような車両用サイドミラー警告装置1は警告システムに利用される。この警告システムは、ターニングランプによって他車又は他人に方向を指示する場合に、車両の後ろ後方に障害物(例えば、後方車両)が接近していれば、警告灯30によって運転手に警告をするものである。この警告システムは、車両用サイドミラー警告装置1と、警告灯30を制御するための制御装置とを備える。以下、制御装置について詳細に説明する。
【0029】
この警告灯30は開閉器(例えば、ダイオード、トランジスタその他のスイッチング素子)を介して電源回路に接続されている。警告灯30が順次発光式である場合、順次発光用の駆動回路が電源回路と警告灯30との間に設けられている。開閉器は制御部(例えば、ANDゲート回路等の論理回路又はコンピューター)に接続され、制御部が左方向指示スイッチ及び左後方車検出器に接続されている。左方向指示スイッチは車両の運転席近傍(例えばステアリングホイール周辺)に設けられ、左後方車検出器は車両の左後部に設けられている。制御部は、左方向指示スイッチの出力信号と左後方検出器の出力信号との論理積を表す信号を開閉器に出力することによって開閉器をオン・オフするものである。つまり、運転手が左方向指示スイッチをオンにし且つ左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出された場合には、制御部によって開閉器がオンにされ、電源回路と警告灯30が開閉器によって接続される。これにより、警告灯30が点灯し、警告灯30によって警告が表示される。一方、運転手が左方向指示スイッチをオンにせず又は左後方検出器によって車両の左後方の他車が検出されない場合には、制御部によって開閉器がオフにされ、電源回路と警告灯30が開閉器によって遮断される。これにより、警告灯30が消灯する。なお、車両の右ドアに取り付けられたドアミラーであれば、制御部が右方向指示スイッチ及び右後方車検出器に接続されている。
【0030】
車両の運転席近傍には車両の前部灯具用(例えば、車幅灯用、フォグランプ用、ヘッドランプ用)のランプスイッチが設けられ、電源回路の出力電力はランプスイッチによって二段階に調整される。つまり、運転手がランプスイッチをオンにして、前部灯具が点灯すると、電源回路の出力電力が第一レベル(低レベル)になり、警告灯30の発光強度が低いのに対して、運転手がランプスイッチをオフにして、前部灯具が消灯すると、電源回路の出力電力が第一レベルよりも高い第二レベル(高レベル)になり、警告灯30の発光強度が高まる。
【0031】
右後方車検出器が測距センサーであり、測距センサーが右後方の車両までの距離を検出し、検出距離を表す信号を制御部に出力してもよい。左方向指示スイッチがオンになって、且つ測距センサーの検出距離が所定値以下になった場合、制御部によって開閉器がオンにされ、警告灯30が点灯する。
また、制御部は測距センサーの検出距離に基づいて警告灯30を制御してもよい。例えば、制御部が警告灯30の光出射面31を分けた複数の領域が個別に発光するものであれば、測距センサーの検出距離が短いほど、制御部が警告灯30の光出射面31の発光領域の面積を広くする。
【0032】
以上が警告灯30の制御装置についての説明である。
【0033】
警告灯30の点灯色は青色であり、警告灯30によって発せられる光のスペクトルは可視光の波長領域内で短波長成分の強度が相対的に高いものである。例えば、警告灯30によって発せられる光のスペクトルは、450nmの波長に最大強度を持つ。
【0034】
警告灯30の点灯色が青色であると、点灯した警告灯30が注意を引きやすい(
図2及び
図3参照)。色盲(特に、赤緑色盲)の人にとって警告灯30の点灯が気づきやすい。健常者でも警告灯30の点灯が気づきやすい。また、警告灯30の点灯色が青色であると、警告灯30の点灯を他車のストップランプ、ターニングランプその他の信号灯の点灯と誤認することを防止することができる。
【0035】
図2は、赤、橙、緑及び青それぞれの光の発光を見逃した割合を示した棒グラフである。
図3は、赤、橙、緑及び青それぞれの光の発光を別の色の発光と答えた割合を示した棒グラフである。
図2及び
図3は、次のような実験の結果によって得られたものである。車両のドアミラーに赤、橙、緑及び青の小さな発光装置を設けた。そして、運転席の被験者がスイッチを押した時に発光装置がランダムで赤色発光、橙色発光、緑色発光、青色発光又は非発光となり、被験者が発光装置の発光色を答え(未回答の場合には、非発光と答えたこととする)、その回答と発光装置の発光色・非発光を対応付けて記録した。そのような実験を昼間と夜間に行った。被験者の人数は4人であり、被験者一人当たりスイッチを10回程度押して、発光装置を10回程度発光させた。
図2における赤の見逃し率は、赤色発光時の被験者の回答が非発光となった回数を赤色発光回数で除して得られる割合である。橙、緑及び青の見逃し率も同様である。
図3における赤の誤答率は、赤色発光時の被験者の回答が赤以外の発光色或いは非発光となった回数を赤色発光回数で除して得られる割合である。橙、緑及び青の誤答率も同様である。
図2から明らかなように、赤、橙及び青の発光については何れの被験者も発光を見逃さなかったが、緑色の発光が起きたにも関わらずそれを見逃した被験者がいた。
図3から明らかなように、赤、橙及び緑の発光については別の色の発光と誤答した被験者がいたが、青の発光については別の色の発光と誤答した被験者はいなかった。これからも、青色の光が人の注意を引きやすいことがわかる。
【0036】
警告灯30によって発せられる光はS/P比が高いものが好ましい。警告灯30の光のS/P比が高ければ、短波長成分の強度が高いスペクトルとなり、人の眼球の桿体細胞を効率よく刺激するためである。S/P比とは、暗所視の比視感度を明所視の比視感度で除することで得られる比である。具体的には、S/P比は次式で表される。
【数1】
【0037】
警告灯30が互いに異なる複数の色(例えば、青色、緑色、橙色)の光を個別に発光するものでもよい。この場合、前述の開閉器によって点灯・消灯されるのは警告灯30のうち青色の光源であり、青色以外の色の光源は第二開閉器によって点灯・消灯され、制御部から第二開閉器に出力される信号は制御部から開閉器に出力される信号を反転させたものである。従って、運転手が左方向指示スイッチをオンにし且つ左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出された場合には、警告灯30が青色に発光し、運転手が左方向指示スイッチをオンにせず又は左後方検出器によって車両の左後方の他車が検出されない場合には、警告灯30が青色以外の色に発光する。つまり、通常時には、警告灯30が青色以外の色に発光することによって通常が警告灯30によって表示し、警告時には、警告灯30が青色に発光することによって警告が警告灯30によって表示される。
【0038】
なお、車両用サイドミラー警告装置1が四輪車用又は二輪車用である。車両用サイドミラー警告装置1が二輪車用である場合、車両用サイドミラー警告装置1は車両の前部(例えば、フロントカウル、ハンドル)に取り付けられる。
【0039】
続いて、車両用サイドミラー警告装置1及び警告灯30の幾つかの具体的態様について説明する。
【0040】
〔具体例A〕
図4は具体例Aにおける車両用サイドミラー警告装置1の背面図であり、
図5は
図4に示すV−Vに沿った面を矢印方向に向かって見て示した断面図である。
【0041】
図5に示すように、ミラーハウジング10の後面の縁部12が開口11及びミラー20を囲繞するように設けられている。その縁部12にはスリット13が形成されており、スリット13が開口11の縁に沿って開口11を囲繞するように延在する。
【0042】
図4に示すように、警告灯30は導光体31A〜35A及び発光素子41A〜46Aを備える。
【0043】
導光体31A〜35Aは透明な棒状部材である。これら導光体31A〜35Aは、ミラーハウジング10の内側且つスリット13の前において、開口11を囲繞するように枠状に配列されている。導光体31Aが開口11のドア側の縁の上部に沿って延在し、導光体32Aが開口11のドア側の縁の下部に沿って延在し、導光体33Aが開口11の上の縁に沿って延在し、導光体34Aが開口11の下の縁に沿って延在し、導光体35Aが開口11のドアの反対側の縁に沿って延在する。
【0044】
発光素子41A〜46Aは発光ダイオード、無機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子その他の半導体発光素子である。発光素子41A〜44Aは導光体31A〜34Aの一端にそれぞれ対向配置されている。発光素子45A,46Aは導光体35Aの両端にそれぞれ対向配置されている。そして、これら発光素子41A〜46Aはミラーハウジング10に固定されている。なお、警告灯30が開閉器を介して電源回路されていると説明したが、より具体的には発光素子41A〜46Aが開閉器を介して電源回路されている。
【0045】
発光素子41A〜46Aの後ろ側に遮光部が配置されており、運転手から見て発光素子41A〜46Aが遮光部によって隠れていることが好ましい。
【0046】
発光素子41Aによって発された光が導光体31Aの一端に入射し、その光が導光体Aの一端又は下端を通じて導光体31Aの内部に取り込まれる。導光体31Aはその周面に全反射面を有し、導光体31Aの一端から導光体31Aの内部に取り込まれた光は導光体31Aの周面によって全反射されながら、導光体31Aの他端に向けてガイドされる。発光素子42A〜46Aと導光体32A〜35Aについても同様である。
【0047】
図5に示すように、導光体33Aの周面の後部には、出射面330Aが形成されている。導光体33Aによって導光されて出射面330Aに入射する光のうち臨界角未満の成分がその出射面330Aから導光体33Aの外部へ出射する。導光体31A,32A,34A,35Aの周面の後部にも、出射面310A,320A,340A,350A(
図4参照)がそれぞれ形成されている。
【0048】
警告灯30の点灯色が青色であれば、導光体31A〜35Aが無色透明であり、発光素子41A〜46Aの発光色が青色である。又は、導光体31A〜35Aが青色透明であり、発光素子41A〜46Aの発光色が白色である。又は、導光体31A〜35Aが無色透明であり、発光素子41A〜46Aの発光色が白色であり、青色のカラーフィルターが出射面310A,320A,330A,340A,350Aに対向配置されている。
【0049】
警告灯30の点灯色が複数色であれば、発光素子41A〜46Aに加えて、発光素子41A〜46Aとは別の色の発光素子が導光体31A〜35Aの端に対向配置されている。
【0050】
運転手が左方向指示スイッチをオンにし且つ左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出された場合には、発光素子41A〜46Aが次の(1)〜(4)の何れかのように発光する。
【0051】
(1) 発光素子41A〜46Aが同時に発光する。その後、運転手が左方向指示スイッチをオフにした場合、又は左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出されなくなった場合、発光素子41A〜46Aが同時に消灯する。
【0052】
(2) 発光素子41A,42Aが発光し、その後に発光素子43A,44Aが発光し、その後に発光素子45A,46Aが発光し、これらの発光素子41A〜46Aの発光状態が継続する。その後、運転手が左方向指示スイッチをオフにした場合、又は左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出されなくなった場合、発光素子41A〜46Aが同時に消灯する。
【0053】
(3) 発光素子41A,42Aが一定期間発光した後に消灯し、その後に発光素子43A,44Aが一定期間発光した後に消灯し、その後に発光素子45A,46Aが一定期間発光した後に消灯する。このようなことがその後繰り返される。その後、運転手が左方向指示スイッチをオフにした場合、又は左後方車検出器によって車両の左後方の他車が検出されなくなった場合、発光素子41A〜46Aが消灯される。
【0054】
(4)左後方検出器が測距センサーである場合、測距センサーの検出距離が第一閾値以上であるとともに第二閾値(但し、第二閾値は第一閾値よりも高い)未満であるときには、発光素子41A〜46Aが発光する。測距センサーの検出距離が第二閾値以上であるとともに第三閾値(但し、第三閾値は第二閾値よりも高い)未満である場合、発光素子41A〜44Aが発光する。測距センサーの検出距離が第三閾値以上である場合、発光素子41A,42Aが発光する。従って、自車両から左後方車両までの距離が短くなるほど、発光領域がドアの反対側へ広がる。
【0055】
〔具体例B〕
具体例Bの警告灯30は、具体例Aと同様に、複数の導光体31A〜35A及び複数の発光素子41A〜46Aを備える(
図4参照)。これら導光体31A〜35A及び発光素子41A〜46Aは具体例Aの場合と同様であるので、これら導光体31A〜35A及び発光素子41A〜46Aの説明を省略する。
【0056】
図6は具体例Bの警告灯30における縦断面図である。具体例Bの警告灯30における
図6の断面図は具体例Aの警告灯30における
図5の断面図に対応する。
図6に示すように、具体例Bの警告灯30は更にリフレクター50Bを備える。
図4の図示方向にリフレクター50Bを見ると、このリフレクター50Bは、ミラーハウジング10の内側且つスリット13の前において、開口11を囲繞するように枠状に形成されている。
図6の図示方向にリフレクター50Bを見ると、リフレクター50BがU字型の断面形状を有し、リフレクター50Bの後面に凹部51Bが形成され、その凹部51Bがスリット13に対向する。
図4の図示方向にリフレクター50Bを見ると、凹部51Bが開口11を囲繞するように枠状に形成されている。このリフレクター50Bの凹部51Bに導光体31A〜35Aが嵌め込まれ、これら導光体31A〜35Aがリフレクター50Bに固定されている。従って、リフレクター50Bは、導光体31A〜35Aを支持するホルダーである。
【0057】
凹部51Bの内面52Bには、銀、アルミ又はクロム等の金属薄膜(例えば、蒸着膜、スパッタリング膜、メッキ膜)が成膜されて、その内面52Bが反射面(鏡面)となっている。従って、導光体31A〜35Aから漏れた光がリフレクター50Bの反射面52Bによって反射されて、その反射光が導光体31A〜35Aを通過して出射面310A〜350Aから出射する。そのため、光の利用効率が向上する。
【0058】
〔具体例C〕
図7は具体例Cにおける車両用サイドミラー警告装置1の背面図であり、
図8は
図4に示すVIII−VIIIに沿った面を矢印方向に向かって見て示した断面図である。
【0059】
図7に示すように、ミラーハウジング10にはU字型のスリット14が形成されている。スリット14の上の一部が開口11の上の縁に沿ってミラーハウジング10の後面に形成され、スリット14の下の一部が開口11の下の縁に沿ってミラーハウジング10の後面に形成されている。
図7及び
図8に示すように、スリット14の横の一部が開口11のドアの反対側の縁に沿ってミラーハウジング10の内面に形成され、ミラー20はスリット14の横の一部よりも奥まった位置において開口11を閉塞する。
【0060】
警告灯30は導光体31C及び発光素子41C,42Cを備える。導光体31Cは透明なU字型帯板である。導光体31Cがスリット14に嵌め込まれて、スリット14が導光体31Cによって塞がれており、
図8に示すように、導光体31Cの横の一部の出射面310Cがドア及び運転手の方へ向けられている。
【0061】
発光素子41C,42Cは発光ダイオード、無機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子その他の半導体発光素子である。発光素子41C,42Cは導光体31Cの両端部にそれぞれ対向配置されている。また、これら発光素子41C,42Cはミラーハウジング10の内側においてミラーハウジング10に固定されている。
【0062】
導光体31Cが無色透明であり、発光素子41C,42Cの発光色が青色である。又は、導光体31Cが青色透明であり、発光素子41C,42Cの発光色が白色である。なお、発光素子41C,42Cと発光色の異なる発光素子が導光体31Cの端に対向配置されてもよい。