(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
表示装置について、
図1を用いて説明する。
【0011】
図1は、第1の実施の形態に係る表示装置の概念図である。
なお、
図1(A)は、表示装置10の側断面図、
図1(B)は、筐体部30に対する画像表示部20の取り付けの斜視図を、
図1(C)は、筐体部30に画像表示部20の環状突起部22が接触した際の側断面図を、
図1(D)は、取り付け時の筐体部の正面図をそれぞれ示している。
図1(D)では、筐体部30に押圧される画像表示部20の環状突起部22と取付面23との配置位置を破線で、空気の流れを破線の矢印でそれぞれ示している。
【0012】
表示装置10は、
図1(A)に示されるように、画像表示部20と、画像表示部20が取り付けられた筐体部30とを有する。
画像表示部20は、画像を表示する表示面21と、弾性体により構成された環状突起部22が設けられた取付面23とを備える。
【0013】
筐体部30は、取付面23が押圧される被取付面31と、被取付面31に形成され、取付面23が押圧されると、環状突起部22内の空気を排気する排気部32とを備える。なお、排気部32は、例えば、押圧方向から外側に一方向のみの排気を可能にするものであって、例えば、逆止弁を備えた孔である。
【0014】
次に、このような筐体部30に対する画像表示部20の取り付けについて説明する。
図1(B)に示されるように、画像表示部20と筐体部30とを取り付ける。すると、
図1(C)に示されるように、画像表示部20の取付面23の環状突起部22が筐体部30の被取付面31に接触する。この状態から、取付面23を被取付面31側に更に押圧すると、環状突起部22が圧縮されて、環状突起部22と、取付面23と、被取付面31とで囲まれた領域の空気が排気部32から排気される(
図1(D))。
【0015】
これにより、取付面23と被取付面31との間がほぼ真空状態となり、画像表示部20が被取付面31に対して大気圧を受けて、画像表示部20が筐体部30に吸着して取り付けられる。
【0016】
このように、上記表示装置10は、画像表示部20の弾性体により構成された環状突起部22が設けられた取付面23を筐体部30の被取付面31に押圧されることで、被取付面31に形成された排気部32から環状突起部22内の空気が排気される。このため、取付面23と被取付面31との間がほぼ真空状態になることから、画像表示部20が筐体部30に吸着することで取り付けられる。
【0017】
このような表示装置10は、筐体部30の被取付面31に対して、画像表示部20の取付面23を押圧するだけで、筐体部30に画像表示部20を容易に取り付けることができるようになる。また、表示装置10は、画像表示部20と筐体部30との取り付けにネジを利用していないため、ネジの費用、ネジ締めの作業工数が不要となり、製造コストが低減される。
【0018】
また、画像表示部20と筐体部30との間の環状突起部22は弾性体であることから、表示装置10の防水性、防塵性が維持されるようになる。このため、表示装置10は、屋内に限らず、屋外の設置に対して信頼性を保つことができる。
【0019】
また、画像表示部と筐体部との取り付けをネジで行っていた場合には、画像表示部並びに筐体部の修理、取り換え等の表示装置のメンテナンスを行う際には、取り付け時と同様にネジを取り外す作業等の煩雑な工程が必要であった。一方、このような表示装置10は、取付面23と被取付面31との間に、例えば、排気部32から意図的に空気を入れることで簡単に筐体部30と画像表示部20とを取り外すことができる。このため、このような表示装置10は、メンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0020】
なお、第1の実施の形態では、画像表示部20の取付面23に1つの環状突起部22を取り付け、当該環状突起部22に対応して1つの排気部32を設けた場合を例示して説明した。この場合に限らず、画像表示部20の取付面23に複数の環状突起部22を取り付け、当該環状突起部22の数に対応した排気部32を設けるようにすることも可能である。
【0021】
また、第1の実施の形態では、環状突起部22は、取付面23の縁部に沿った長方形の環状である場合を例示して説明した。環状突起部22の形状は、この場合に限らず、環状であれば、例えば、三角形状、円状等のその他の形状であっても構わない。
【0022】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の表示装置についてより具体的に説明する。
まず、第2の実施の形態の表示装置を備える競技表示用システムについて
図2を用いて説明する。
【0023】
図2は、第2の実施の形態に係る競技表示用システムの一例を示す図である。
競技表示用システム1000は、屋内または屋外に設置されるものであって、表示装置1100と、時計1200と、経過時計1300とを含む。なお、
図2では、競技表示用システム1000が屋外に設置されている場合を例示している。
【0024】
表示装置1100は、当該競技の得点経過、選手名、リプレイ等の競技に関する情報を表示する。表示装置1100の詳細については後述する。
時計1200は、現在時刻を表示する。
【0025】
経過時計1300は、試合開始からの経過時間を表示する。
図2の場合には、試合開始から最大45分までを表示することができる。
競技表示用システム1000は、上記の他、例えば、スピーカーや、例えば、野球であれば、ストライク、ボール、アウトの判定機等、競技の種類に応じて必要な機器が設置される。
【0026】
次に、競技表示用システム1000に含まれる表示装置1100について、
図3及び
図4を用いて説明する。
図3及び
図4は、第2の実施の形態に係る表示装置の一例を示す図である。
【0027】
なお、
図3(A)は、表示装置1100の正面図、
図3(B)は、表示装置1100の側面図、
図3(C)は、表示装置1100の背面図をそれぞれ示している。
また、
図4(A)は、筐体部200の正面図を、
図4(B),(C)は、
図4(A)の一点鎖線X−Xの排気弁220の断面図をそれぞれ表している。
【0028】
表示装置1100は、
図3(A),(B)に示されるように、筐体部200の被取付面210に複数の表示ユニット100が組み合わせて取り付けられており、これらの表示ユニット100により画像の表示を行う。
【0029】
筐体部200は、
図3(C)に示されるように、箱型を成しており、内部には、各表示ユニット100に供給する電源等が内蔵される。
また、筐体部200の表示ユニット100が取り付けられる被取付面210は、
図4(A)に示されるように、格子状をなしており、格子1個のサイズは表示ユニット100のサイズに対応しており、各格子に表示ユニット100がそれぞれ取り付けられる。また、被取付面210には各格子に排気弁220がそれぞれ設けられている。
【0030】
なお、このような筐体部200は、少なくとも被取付面210は金属により構成されている。
排気弁220は、
図4(B)に示されるように、バネ223が設けられて、排気口221に付勢されたボール弁222を備えている。
【0031】
このような排気弁220は、後述するように表示ユニット100が筐体部200の被取付面210側に押圧された際の空気が排気口221に(押圧方向に向かって)入り込む。排気口221を塞ぐボール弁222は、入り込んできた空気による圧力を受けて、
図4(C)に示されるように、
図4中上方に移動して、排気口221が開放されて、排気口221から空気が排気される。一方、排気口221に対する空気の入り込みがなくなると、ボール弁222は、空気による圧力が低減(後になくなり)すると共に、バネ223から(
図4中下側に)付勢されることで元の位置に戻り、排気口221を塞ぐ。また、このような排気弁220では、ボール弁222の上端(
図4中上側)を上方に引き上げて、意図的に排気口221を開放させることも可能である。
【0032】
次に、表示装置1100に取り付けられる表示ユニット100について、
図5を用いて説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る表示ユニットの一例を示す図である。
【0033】
なお、
図5(A)〜(C)は、表示ユニット100の正面図、側面図、裏面図をそれぞれ示し、
図5(D)は、
図5(C)の一点鎖線Y1−Y1の断面図をそれぞれ示している。
【0034】
表示ユニット100は、
図5(A),(B)に示されるように、ユニット筐体部120に、所定数の表示画素から構成される画素ブロック110が設けられている。画素ブロック110の表示画素として、例えば、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro-Luminescence)等の素子を適用することができる。または、画素ブロック110に代わって、ユニット筐体部120に液晶ディスプレイを適用することもできる。
【0035】
ユニット筐体部120は、箱型であって、その内部には、各画素ブロック110のコントローラ等の素子、外部からの電源が接続される接続端子等、画素ブロック110を動作するための素子等が配置されている。
【0036】
また、ユニット筐体部120の裏面には、
図5(C)に示されるように、開口部121aが形成された取付面121が設けられており、取付面121には、開口部121aに沿った環状の弾性部材130が取り付けられている。
【0037】
また、弾性部材130は、
図5(D)に示されるように、その外周及び内周に沿って、環状突起部131,132が一体的に形成されている。このような弾性部材130は、例えば、ゴム、スポンジ等の弾性を有し、気密性が高い材料により構成されている。
【0038】
次に、このような表示ユニット100を筐体部200に取り付ける方法について、
図6を用いて説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る表示ユニットの取り付け方法を説明するための図である。
【0039】
なお、
図6(A)は、筐体部200に対する表示ユニット100の取り付けの斜視図を示している。
図6(B)は、取り付け時の筐体部200の正面図を示しており、筐体部200に押圧される表示ユニット100の環状突起部131,132と取付面121との位置を破線で、空気の流れを破線の矢印でそれぞれ表している。さらに、
図6(C)は、
図6(B)の一点鎖線Y2−Y2の断面図を示している。
【0040】
図6(A)に示されるように、表示ユニット100を筐体部200の被取付面210の所定位置に取り付ける。被取付面210の所定位置に取り付けられて、被取付面210側に押圧された表示ユニット100は、
図6(B)に示されるように、取付面121の弾性部材130が被取付面210の枠部に位置し、弾性部材130と被取付面210との間の空気が排気弁220に集まる。
【0041】
この際、排気弁220では、
図4(C)に示したように、集まった空気が排気口221を塞ぐボール弁222を
図4中上方に押し上げて、排気口221が開放されて、排気口221から空気が排気される。
【0042】
さらに押圧されると、環状突起部131,132が押しつぶされ、弾性部材130(取付面121)と被取付面210との隙間が狭まり、弾性部材130(取付面121)と被取付面210との間の空気が十分排気されて、ボール弁222の排気される空気による押し上げが弱まる。そして、ボール弁222はバネ223から付勢されて、元の位置に戻り、排気口221を塞ぎ、
図6(C)に示されるように、弾性部材130と被取付面210との間の真空状態が維持されるようになる。
【0043】
このようにして、表示ユニット100の取付面121が筐体部200の被取付面210に吸着し、表示ユニット100が筐体部200に取り付けられる。
同様にして、筐体部200の被取付面210に対して全ての表示ユニット100がそれぞれ取り付けられることで、表示装置1100が構成される。
【0044】
このように、上記表示装置1100は、表示ユニット100の環状突起部131,132が形成された弾性部材130が設けられた取付面121を筐体部200の被取付面210に押圧することで、被取付面210に形成された排気弁220から弾性部材130内の空気が排気される。このため、取付面121と被取付面210との間がほぼ真空状態になることから、表示ユニット100が筐体部200に吸着することで取り付けられる。このようにして複数の表示ユニット100が筐体部200に取り付けられた表示装置1100は、表示ユニット100と筐体部200との取り付けにネジを利用していないため、ネジの費用、ネジ締めの作業工数が不要となり、製造コストが低減される。また、表示ユニット100と筐体部200との間の環状突起部131,132が形成された弾性部材130は弾性体であることから、表示装置1100に対する防水性、防塵性が維持されるようになる。
【0045】
また、このような表示装置1100は、取付面121と被取付面210との間に、排気弁220のボール弁222を表示ユニット100の反対側(外気側)に引っ張ることで、排気口221から空気を表示ユニット100と筐体部200との間に入れることで簡単に筐体部200と表示ユニット100とを取り外すことができるため、メンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0046】
このように、上記表示装置1100は、表示ユニット100の弾性部材130の環状突起部131,132が設けられた取付面121を筐体部200の被取付面210に押圧されることで、被取付面210に形成された排気弁220から弾性部材130内の空気が排気される。このため、取付面121と被取付面210との間がほぼ真空状態になることから、表示ユニット100が筐体部200に吸着することで取り付けられる。
【0047】
このような表示装置1100は、筐体部200の被取付面210に対して、表示ユニット100の取付面121を押圧するだけで、筐体部200に表示ユニット100を容易に取り付けることができるようになる。また、表示装置1100は、表示ユニット100と筐体部200との取り付けにネジを利用していないため、ネジの費用、ネジ締めの作業工数が不要となり、製造コストが低減される。
【0048】
また、表示ユニット100と筐体部200との間の弾性部材130の環状突起部131,132は文字通り弾性体であることから、表示装置1100の防水性、防塵性が維持されるようになる。このため、表示装置1100は、屋内に限らず、屋外の設置に対して信頼性を保つことができる。
【0049】
また、このような表示装置1100は、取付面121と被取付面210との間に、排気弁220のボール弁222を表示ユニット100の反対側(外気側)に引っ張るだけで、排気口221から空気を表示ユニット100の取付面121と筐体部200の被取付面210との間に入れることで簡単に筐体部200と表示ユニット100とを容易に取り外すことができる。このため、表示ユニット100の交換や、修理が必要な表示ユニット100の取り外しが容易となり、表示装置1100のメンテナンスも容易に行うことができるようになる。
【0050】
なお、第2の実施の形態では、取り付けられる表示ユニット100の弾性部材130に対して、筐体部200の被取付面210に排気弁220を1箇所のみ形成した場合を例に挙げて説明した。排気弁220は、1個に限らず、取り付けられる表示ユニット100の弾性部材130に対して、2個以上形成するようにしても構わない。また、排気弁220を複数設けることで、表示ユニット100の弾性部材130の中の空気の排気率が高まるために、表示ユニット100が取り付けやすくなる。
【0051】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第2の実施の形態の表示装置1100の表示ユニット100の取り付けに補助機構を追加した場合について
図7を用いて説明する。
【0052】
図7は、第3の実施の形態に係る表示ユニットを示す図である。
なお、
図7(A)は、表示ユニット100aの裏面図を示している。また、
図7(B)は、表示ユニット100aが取り付けられた筐体部200の被取付面210の正面図をそれぞれ示しており、筐体部200に押圧される表示ユニット100aの環状突起部131,132と取付面121との位置を破線でそれぞれ示している。
【0053】
第3の実施の形態の表示ユニット100aでは、第2の実施の形態の表示ユニット100aに対して、
図7(A)に示されるように、例えば、4か所にネジ孔140が設置されている。この際、弾性部材130は、ネジ孔140の設置領域に応じて加工され、加工された弾性部材130の形状に沿って、環状突起部131が形成されている。また、筐体部200の被取付面210には、取り付けられた表示ユニット100aの取付面121のネジ孔140に対応する位置に孔(図示を省略)が形成されている。
【0054】
このような場合でも、第1,第2の実施の形態と同様に、表示ユニット100aの取付面121を筐体部200の被取付面210に押圧して、排気弁220から弾性部材130の中の空気を排気させる。すると、筐体部200の被取付面210と表示ユニット100aの弾性部材130との中が真空となり、表示ユニット100aの取付面121が筐体部200の被取付面210に吸着し、表示ユニット100aが筐体部200に取り付けられる。
【0055】
筐体部200の被取付面210に吸着により取り付けられた表示ユニット100aを、さらに、ネジ230により被取付面210にネジ締めする。
表示装置1100では、表示ユニット100aの取付面120が、筐体部200の被取付面210に吸着により取り付けられると共に、ネジ230により取り付けられる。このため、表示ユニット100aの取付面120と筐体部200の被取付面210との間の真空度が低下した場合でも、ネジ230によるネジ締めを行っているために、表示ユニット100aが筐体部200の被取付面210から外れることが防止される。
【0056】
また、表示ユニット100aの取付面120は筐体部200の被取付面210に吸着により取り付けられていることから、ネジ締めで利用されるネジ230の本数を多く利用する必要がない。第3の実施の形態では、ネジ230の本数が4本の場合を例に挙げて説明している。この場合に限らず、ネジ230の本数としては、例えば、表示ユニット100aの取付面121の
図7中の上下または左右にそれぞれ1本合わせて2本あればよい。したがって、第2の実施の形態と同様に、ネジの費用、ネジ締めの作業工数が不要となり、
図7(B)に示されるように、製造コストが低減される。
【0057】
また、この場合でも、表示ユニット100aと筐体部200との間の弾性部材130の環状突起部131,132は文字通り弾性体であることから、表示装置1100の防水性、防塵性が維持されるようになる。このため、表示装置1100は、屋内に限らず、屋外の設置に対して信頼性を保つことができる。
【0058】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、第2の実施の形態の表示装置1100の表示ユニット100の取り付けに第3の実施の形態とは異なる補助機構を追加した場合について
図8を用いて説明する。
【0059】
図8は、第4の実施の形態に係る表示ユニットを示す図である。
なお、
図8(A)は、表示ユニット100bの裏面図を、
図8(B)は、
図8(A)の一点鎖線Y3−Y3の断面図をそれぞれ示している。また、
図8(C)は、表示ユニット100bが取り付けられた筐体部200の被取付面210の正面図をそれぞれ示しており、筐体部200に押圧される表示ユニット100bの環状突起部131,132と取付面121と磁性部材150との位置を破線でそれぞれ示している。
【0060】
第4の実施の形態の表示ユニット100bでは、第2の実施の形態の表示ユニット100に対して、
図8(A)に示されるように、弾性部材130中に弾性部材130に沿って磁性部材150が設置されている。
【0061】
この磁性部材150は、具体的には、
図8(B),(C)に示されるように、弾性部材130の略中央部に弾性部材130に埋設されている。但し、磁性部材150は、排気弁220に対応する位置には配置しないようにしている(
図8(A))。
【0062】
このような場合でも、第1,第2の実施の形態と同様に、表示ユニット100bの取付面121を筐体部200の被取付面210に押圧して、排気弁220から弾性部材130の中の空気を排気させる。すると、筐体部200の被取付面210と表示ユニット100aの弾性部材130との中が真空となり、表示ユニット100bの取付面121が筐体部200の被取付面210に吸着し、表示ユニット100bが筐体部200に取り付けられる。
【0063】
筐体部200の被取付面210に吸着により取り付けられた表示ユニット100bは、さらに、弾性部材130に設けた磁性部材150が筐体部200の被取付面210に磁力により引きつけられる。
【0064】
表示装置1100では、表示ユニット100bの取付面120が、筐体部200の被取付面210に吸着により取り付けられると共に、弾性部材130に設置した磁性部材150が筐体部200の被取付面210に磁力により引きつけられる。このため、表示ユニット100bの取付面120と筐体部200の被取付面210との間の真空度が低下した場合でも、磁性部材150が被取付面210に磁力により引きつけられているために、表示ユニット100bが筐体部200の被取付面210から外れることが防止される。
【0065】
また、このような表示装置1100は、筐体部200の被取付面210に対して、表示ユニット100bの取付面121を押圧するだけで、筐体部200に表示ユニット100bを容易に取り付けることができるようになる。また、表示装置1100は、表示ユニット100bと筐体部200との取り付けにネジを利用していないため、ネジの費用、ネジ締めの作業工数が不要となり、製造コストが低減される。
【0066】
また、この場合でも、表示ユニット100bと筐体部200との間の弾性部材130の環状突起部131,132は文字通り弾性体であることから、表示装置1100の防水性、防塵性が維持されるようになる。このため、表示装置1100は、屋内に限らず、屋外の設置に対して信頼性を保つことができる。
【0067】
なお、第4の実施の形態では、弾性部材130に対して弾性部材130の形状に沿って磁性部材150が連なった形状の場合を一例に挙げて説明した。磁性部材150は、このような形状に限らず、例えば、弾性部材130中において、離散的に複数配置することも可能である。