(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
投与が、健常対象または健常対象の集団への初回投与である、または、投与が、健常対象または健常対象の集団への定常状態投与である、請求項8または9に記載の固形制御放出剤形。
前記ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩が重酒石酸ヒドロコドンであり、前記剤形中の重酒石酸ヒドロコドンの全量が、0.5〜1250mgである、または、2〜200mgである、または、16〜120mgである、請求項1から12のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明のある実施形態の目的は、不正改変抵抗性である、活性薬剤(例えば、オピオイ
ド鎮痛薬)を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0008】
本発明のある実施形態の目的は、破砕に対して抵抗性である、活性薬剤(例えば、オピ
オイド鎮痛薬)を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0009】
本発明のある実施形態の目的は、他の剤形よりも非経口乱用されにくい、オピオイド鎮
痛薬を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0010】
本発明のある実施形態の目的は、他の剤形よりも鼻腔内乱用されにくい、オピオイド鎮
痛薬を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0011】
本発明のある実施形態の目的は、他の剤形よりも経口乱用されにくい、オピオイド鎮痛
薬を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0012】
本発明のある実施形態のさらなる目的は、他の剤形よりも転用されにくい、オピオイド
鎮痛薬を含む固形制御放出剤形を提供することである。
【0013】
本発明のある実施形態のさらなる目的は、剤形の乱用可能性を低減しながら、オピオイ
ド鎮痛薬を含む固形制御放出剤形でヒト患者において疼痛を治療する方法を提供すること
である。
【0014】
本発明のある実施形態のさらなる目的は、本明細書に開示されている固形制御放出剤形
をそれを必要としている患者に投与することにより疾患または状態(例えば、疼痛)を治
療することである。
【0015】
本発明のある実施形態のさらなる目的は、本明細書に開示されている活性薬剤(例えば
、オピオイド鎮痛薬)の経口剤形を製造する方法を提供することである。
【0016】
本発明のある実施形態のさらなる目的は、疾患状態(例えば、疼痛)を治療するための
剤形の製造における医薬品(例えば、オピオイド鎮痛薬)の使用を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
これらの目的および他の目的は、ある実施形態において、第一のマトリックス材料に分
散されている活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアと、コアを覆
い、第二のマトリックス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルとを含む
固形制御放出剤形を対象とする本発明により達成され、剤形から放出される活性薬剤の量
は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP
装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過
時間に20%以内で比例する。
【0018】
ある他の実施形態において、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
のインビトロ溶出により測定すると、(i)4から24時間まで、(ii)8から24時
間まで、(iii)12から24時間まで、(iv)18から24時間まで、(v)4か
ら8時間まで、(vi)4から12時間まで、(vii)4から18時間まで、(vii
i)8から12時間まで、(ix)8から18時間まで、または(x)12から18時間
までのうちの少なくとも1つで経過時間に30%以内で比例する。代替実施形態において
、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)90
0mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定
すると、(i)8から24時間まで、(ii)8から12時間まで、および(iii)8
から18時間までのすべてで経過時間に30%以内で比例する。
【0019】
ある他の実施形態において、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
のインビトロ溶出により測定すると、(i)4から24時間まで、(ii)8から24時
間まで、(iii)12から24時間まで、(iv)18から24時間まで、(v)4か
ら8時間まで、(vi)4から12時間まで、(vii)4から18時間まで、(vii
i)8から12時間まで、(ix)8から18時間まで、または(x)12から18時間
までのうちの少なくとも1つで経過時間に25%以内で比例する。代替実施形態において
、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)90
0mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定
すると、(i)8から24時間まで、(ii)8から12時間まで、および(iii)8
から18時間までのすべてで経過時間に25%以内で比例する。
【0020】
ある他の実施形態において、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
のインビトロ溶出により測定すると、(i)4から24時間まで、(ii)8から24時
間まで、(iii)12から24時間まで、(iv)18から24時間まで、(v)4か
ら8時間まで、(vi)4から12時間まで、(vii)4から18時間まで、(vii
i)8から12時間まで、(ix)8から18時間まで、または(x)12から18時間
までのうちの少なくとも1つで経過時間に20%以内で比例する。代替実施形態において
、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)90
0mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定
すると、(i)8から24時間まで、(ii)8から12時間まで、および(iii)8
から18時間までのすべてで経過時間に20%以内で比例する。
【0021】
ある他の実施形態において、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
のインビトロ溶出により測定すると、(i)4から24時間まで、(ii)8から24時
間まで、(iii)12から24時間まで、(iv)18から24時間まで、(v)4か
ら8時間まで、(vi)4から12時間まで、(vii)4から18時間まで、(vii
i)8から12時間まで、(ix)8から18時間まで、または(x)12から18時間
までのうちの少なくとも1つで経過時間に10%以内で比例する。代替実施形態において
、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)90
0mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定
すると、(i)8から24時間まで、(ii)8から12時間まで、および(iii)8
から18時間までのすべてで経過時間に10%以内で比例する。
【0022】
ある他の実施形態において、剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
のインビトロ溶出により測定すると、(i)4から24時間まで、(ii)8から24時
間まで、(iii)12から24時間まで、(iv)18から24時間まで、(v)4か
ら8時間まで、(vi)4から12時間まで、(vii)4から18時間まで、(vii
i)8から12時間まで、(ix)8から18時間まで、または(x)12から18時間
までのうちの少なくとも1つで経過時間に5%以内で比例する。代替実施形態において、
剤形から放出される活性薬剤の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定す
ると、(i)8から24時間まで、(ii)8から12時間まで、および(iii)8か
ら18時間までのすべてで経過時間に5%以内で比例する。
【0023】
ある実施形態において、本発明は、ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材
料に分散されている活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアと、コ
アを覆い、ポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されている活性薬
剤の第二部分を含むシェルとを含む固形制御放出剤形を対象とする。代替実施形態におい
て、第一のマトリックス材料のみがポリエチレンオキシドを含むか第二のマトリックス材
料のみがポリエチレンオキシドを含む。
【0024】
ある実施形態において、本発明は、ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材
料に分散されている活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含む圧縮コアと
、コアを覆い、ポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されている活
性薬剤の第二部分を含む圧縮コーティングとを含む固形制御放出剤形を対象とする。
【0025】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されている活性薬剤
(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアと、コアを覆い、第二のマトリック
ス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルとを含む固形制御放出剤形を対
象とし、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてU
SP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放
出される活性薬剤の量は、約25%未満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤
の量は、約10%から約30%までであり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量
は、約20%から約60%までであり、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は
、約40%から約90%までであり、18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、
約70%を超える。
【0026】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されている活性薬剤
(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアと、コアを覆い、第二のマトリック
ス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルとを含む固形制御放出剤形を対
象とし、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてU
SP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放
出される活性薬剤の量は、約20%未満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤
の量は、約10%から約30%までであり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量
は、約30%から約60%までであり、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は
、約50%から約90%までであり、18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、
約80%を超える。
【0027】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されている活性薬剤
(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアと、コアを覆い、第二のマトリック
ス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルとを含む固形制御放出剤形を対
象とし、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてU
SP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放
出される活性薬剤の量は、約15%未満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤
の量は、約8%から約20%までであり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は
、約20%から約50%までであり、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、
約40%から約70%までであり、18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約
70%を超え、24時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約90%を超える。あ
る実施形態において、本発明は、治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるそ
の塩、および制御放出賦形剤を含む固形制御放出剤形を対象とし、剤形から放出されるオ
ピオイド鎮痛薬の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で10
0rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から
24時間までの経過時間に20%以内で比例し、剤形は、破壊せずに平坦化することがで
き、平坦化後の剤形の厚さは、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、平坦化剤
形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において酵素
不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内
でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する
。
【0028】
ある実施形態において、本発明は、治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容でき
るその塩、および制御放出賦形剤を含む固形制御放出剤形を対象とし、37℃において酵
素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)
内のインビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放出されるヒドロコドンまた
はその塩の量は、約25%未満であり、4時間目に剤形から放出されるヒドロコドンまた
はその塩の量は、約10%から約30%までであり、8時間目に剤形から放出されるヒド
ロコドンまたはその塩の量は、約20%から約60%までであり、12時間目に剤形から
放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約40%から約90%までであり、18時
間目に剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約70%を超え、剤形は、
破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さは、平坦化前の剤形の厚さの約
20%以下に相当し、平坦化剤形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその
塩の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにて
USP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から
約20%ポイント以下逸脱する。
【0029】
ある実施形態において、本発明は、制御放出賦形剤に分散されている治療有効量のヒド
ロコドンまたは薬学的に許容できるその塩を含む固形制御放出剤形を対象とし、剤形の内
部60%は、ヒドロコドンまたはその塩少なくとも80%を含有し、剤形から放出される
ヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900m
L中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定す
ると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する。
【0030】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されている活性薬剤
(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアを調製すること、および第二のマト
リックス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルでコアを覆うことを含む
固形制御放出剤形を調製する方法を対象とし、剤形から放出される活性薬剤の量は、37
℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(
バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に2
0%以内で比例する。
【0031】
ある実施形態において、本発明は、ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材
料に分散されている活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアを調製
すること、およびポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されている
活性薬剤の第二部分を含むシェルでコアを覆うことを含む固形制御放出剤形を調製する方
法を対象とする。代替実施形態において、対応する剤形は、第一のマトリックス材料のみ
がポリエチレンオキシドを含むか第二のマトリックス材料のみがポリエチレンオキシドを
含むように調製される。
【0032】
ある実施形態において、本発明は、ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材
料に分散されている活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含む圧縮コアを
調製すること、およびコア全体へポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に
分散されている活性薬剤の第二部分を圧縮コーティングすることによりコアを覆うことを
含む固形制御放出剤形を調製する方法を対象とする。代替実施形態において、対応する圧
縮コーティングされた剤形は、第一のマトリックス材料のみがポリエチレンオキシドを含
むか第二のマトリックス材料のみがポリエチレンオキシドを含むように調製される。
【0033】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されている活性薬剤
(例えば、オピオイド鎮痛薬)の第一部分を含むコアを調製すること、およびコア全体へ
第二のマトリックス材料に分散されている活性薬剤の第二部分を含むシェルでコアを覆う
ことを含む固形制御放出剤形を調製する方法を対象とし、37℃において酵素不含模擬胃
液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビト
ロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約25%未満
であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約10%から約30%までであ
り、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約20%から約60%までであり、
12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約40%から約90%までであり、1
8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約70%を超える。
【0034】
ある実施形態において、本発明は、治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容でき
るその塩、および制御放出賦形剤を組み合わせることを含む固形制御放出剤形を調製する
方法を対象とし、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rp
mにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤
形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約25%未満であり、4時間目に剤
形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約10%から約30%までであり、
8時間目に剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約20%から約60%
までであり、12時間目に剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、約40
%から約90%までであり、18時間目に剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩
の量は、約70%を超え、剤形は、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の
厚さは、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、平坦化剤形から0.5時間目に
放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF
)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出に
より測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する。
【0035】
ある実施形態において、本発明は、治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容でき
るその塩、および制御放出賦形剤を組み合わせることを含む固形制御放出剤形を調製する
方法を対象とし、剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において
酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット
)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの任意の2つの時点におい
て、経過時間に20%以内で比例し、剤形は、破壊せずに平坦化することができ、平坦化
後の剤形の厚さは、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、平坦化剤形から0.
5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において酵素不含模擬胃
液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビ
トロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する。
【0036】
ある実施形態において、本発明は、制御放出賦形剤に治療有効量のヒドロコドンまたは
薬学的に許容できるその塩を分散させることを含む固形制御放出剤形を調製する方法を対
象とし、剤形の内部60%は、ヒドロコドンまたはその塩少なくとも80%を含有し、剤
形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(
SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ
溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する。
【0037】
ある実施形態において、本発明は、本明細書に開示されているオピオイド鎮痛薬を含む
固形制御放出剤形を投与することを含む患者または対象において疼痛を治療する方法を対
象とする。
【0038】
好ましい実施形態において、本発明は、患者または対象への投与後に実質的にゼロ次の
放出速度を示す本発明の剤形を対象とする。
【0039】
「ゼロ次の放出速度」という用語は、剤形中の残っている活性薬剤濃度と無関係である
剤形からの活性薬剤放出の速度を指し、速度は、ある期間にわたって比較的一定であるよ
うになっている。ゼロ次の放出速度を示す剤形は、放出される活性薬剤パーセント対時間
のグラフ表示において比較的まっすぐな線を示すであろう。本発明のある実施形態におい
て、実質的なゼロ次の放出は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中
で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると
、8から24時間までまたは4から12時間の経過時間に20%以内で比例する放出され
る活性薬剤の量を有する剤形と定義される。例えば、20%の8時間目にインビトロで剤
形から放出される量、および60%(±12)の24時間目に放出される量は、8から2
4時間までの経過時間に20%以内で比例する定義を文字通り満たすであろう。このこと
は、後者の経過時間(24時間)および後者の放出(60%)が、前者の時間(8時間)
および前者の放出(20%)の同じ倍数(3)であることにより立証される。8から24
時間までの経過時間(または、任意の他の期間)に20%以内で比例する定義を満たすた
めには、数値の終点を考慮することのみが必要であるが、定義は、終点内の他の時点が同
様に比例していてよいことを排除しない。
【0040】
本発明の他の実施形態において、実質的なゼロ次放出は、37℃において酵素不含模擬
胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのイン
ビトロ溶出により測定すると、2時間目に剤形から放出される活性薬剤の量が、約25%
未満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤の量が、約10%から約30%まで
であり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量が、約20%から約60%までであ
り、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量が、約40%から約90%までであり
、18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量が、約70%を超える剤形と定義される
。
【0041】
「ポリエチレンオキシド」という用語は、本発明の目的のために、当技術分野において
従来のように測定される、少なくとも25,000の分子量を有し、好ましくは、少なく
とも100,000の分子量を有するポリエチレンオキシド(PEO)の組成物と定義さ
れる。より低分子量の組成物は、普通、ポリエチレングリコールと呼ばれる。
【0042】
「高分子量ポリエチレンオキシド(PEO)」という用語は、本発明の目的のために、
レオロジー的測定に基づいて、少なくとも1,000,000の近似分子量を有すると定
義される。
【0043】
「低分子量ポリエチレンオキシド(PEO)」という用語は、本発明の目的のために、
レオロジー的測定に基づいて、1,000,000未満の近似分子量を有すると定義され
る。
【0044】
「直接圧縮」という用語は、本発明の目的のために、剤形が、成分をブレンドするステ
ップと、ブレンドを圧縮して剤形を形成するステップとを含むプロセスにより、例えば、
拡散ブレンドおよび/または対流混合プロセスを使用することにより作製されるプロセス
を指すと定義される(例えば、Guidance for Industry, SUPAC-IR/MR: Immediate Releas
e and Modified Release Solid Oral Dosage Forms, Manufacturing Equipment Addendum
を参照)。
【0045】
本発明による剤形を平坦化する文脈において使用されるような「平坦化」という用語お
よび関連用語は、剤形が、形状が球状以外である場合には剤形の最小直径(すなわち、厚
さ)に実質的に沿った方向から、および剤形形状が球状である場合には任意の方向から印
加される力を受けることを意味する。
【0046】
「破砕に対して抵抗性である」という用語は、本発明のある実施形態の目的のために、
破壊せずに本明細書に記載されているベンチプレスで少なくとも平坦化することができる
剤形を指すと定義される。
【0047】
本発明の目的のために、「オピオイド鎮痛薬」という用語は、基本(base)オピオイド
作動薬、混合オピオイド作動薬−拮抗薬、部分オピオイド作動薬、薬学的に許容できるそ
れらの塩、複合体、立体異性体、エーテル、エステル、水和物および溶媒和物ならびにそ
れらの混合物から選択される1つまたは複数の化合物を意味する。
【0048】
本明細書で使用されている「模擬胃液」または「SGF」という用語は、胃の条件を模
倣するために溶出試験において使用される水溶液、例えば、0.1N HClの溶液を指
す。
【0049】
例えば、「平坦化剤形から0.5時間目に放出される活性薬剤の量は、非平坦化剤形か
ら約20%ポイント以下逸脱する」の文脈における「パーセンテージポイント」という用
語は、平坦化に先立つ%放出と平坦化後の%放出の差が、20を越えない(すなわち、2
0以下である)ことを意味する。例えば、平坦化剤形からの60%放出は、非平坦化剤形
の40%放出から約20%ポイント以下である。
【0050】
「パーセンテージ」という用語または「パーセンテージ(すなわち、%)ポイント」と
無関係な「%」の使用は、パーセントの通常の意味である。例えば、48%放出は、60
%放出の20%以内であるのに対して、40%は、文字通りには60%放出の20%以内
にはならないであろう。
【0051】
「患者」という用語は、治療の必要性を示唆する特定の症状または症状(複数)の臨床
徴候を示し、状態のために予防的(preventatively)または予防的(prophylactically)
に治療され、または治療されるべき状態と診断された対象(好ましくは、ヒト)を意味す
る。
【0052】
「対象」という用語は、「患者」という用語の定義を含み、「健常対象」(すなわち、
すべての点でまたは特定の状態に関して全く正常である個体(例えば、ヒト))という用
語を含む。
【0053】
本明細書で使用すると、「立体異性体」という用語は、空間中でそれらの原子の配向の
みが異なる個々の分子のすべての異性体のための一般用語である。それは、エナンチオマ
ーおよび互いの鏡像ではない2個以上のキラル中心のある化合物の異性体(ジアステレオ
マー)を包含する。
【0054】
「キラル中心」という用語は、4個の異なる基が接続している炭素原子を指す。
【0055】
「エナンチオマー」または「エナンチオマーの」という用語は、その鏡像に重ね合わせ
ることができず、それ故に、光学活性である分子を指し、エナンチオマーは、一方向に偏
光面を回転させ、その鏡像は、反対方向に偏光面を回転させる。
【0056】
「ラセミの」という用語は、エナンチオマーの混合物を指す。
【0057】
「分割」という用語は、分子の2つのエナンチオマー形態のうちの1つの分離または濃
縮または枯渇を指す。
【0058】
「ヒドロコドン」は、本発明の目的のために、ヒドロコドン遊離塩基、ならびに薬学的
に許容できるその塩、複合体、立体異性体、エーテル、エステル、水和物および溶媒和物
ならびにそれらの混合物を包含すると定義される。
【0059】
「USPパドルまたはバスケット法」という用語は、例えば、米国薬局方XII(19
90)に記載されているパドルおよびバスケット法である。
【0060】
本発明の目的のための「pH−依存の」という用語は、環境pHに従って変化する特徴
(例えば、溶出)を有すると定義される。
【0061】
本発明の目的のための「pH−非依存の」という用語は、pHにより実質的に影響され
ない特徴(例えば、溶出)を有すると定義される。
【0062】
「生物学的利用能」という用語は、本発明の目的のために、薬物(例えば、ヒドロコド
ン)が、単位剤形から吸収される関連程度と定義される。生物学的利用能は、AUC(す
なわち、血漿濃度/時間曲線下面積)とも呼ばれる。
【0063】
「制御放出」、「延長放出」または「持続放出」という用語は、相互交換可能であり、
本発明の目的のために、血液(例えば、血漿)濃度が、治療範囲内であるが、少なくとも
約12時間以上、または少なくとも24時間以上の期間にわたって毒性濃度未満に維持さ
れるような速度における薬物(例えば、ヒドロコドン)の放出と定義される。好ましくは
、制御放出剤形は、1日1回または1日2回の投薬を提供することができる。
【0064】
「C
max」という用語は、投薬間隔の間に得られる最大血漿濃度を示す。
【0065】
「C
24」という用語は、本明細書で使用されているように、投与後24時間における
薬物の血漿濃度である。
【0066】
「T
max」という用語は、最大血漿濃度(C
max)までの時間を示す。
【0067】
「C
24/C
max比」という用語は、本発明の目的のために、投与後24時間におけ
る薬物の血漿濃度と、投薬間隔内に到達される薬物の最高血漿濃度の比と定義される。
【0068】
「T
lag」は、最初の測定可能な血漿濃度の直前の時点を示す。
【0069】
「T
1/2」という用語は、終末相の血漿半減期を示す。これは、終末相における任意
の濃度が半分に減少するのにかかる時間である。ヒドロコドンなどのオピオイドの濃度に
関する「最小有効鎮痛濃度」または「MEAC」という用語は、定量化するのが極めて困
難である。しかしながら、一般的に、それ未満では痛覚消失が提供されない血漿ヒドロコ
ドンの最小有効鎮痛濃度がある。例えば、血漿ヒドロコドンレベルと痛覚消失の間には間
接的な関係があるものの、より高くかつ延長された血漿レベルは、一般的に、優れた痛み
の軽減に関係している。ピーク血漿ヒドロコドンレベルの時間とピーク薬物効果の時間と
の間に遅滞(または、ヒステリシス)がある。このことは、一般にオピオイド鎮痛薬での
疼痛の治療に当てはまる。
【0070】
本発明の目的のために、さらなる規定がない限り、「患者」または「対象」という用語
は、議論(または、主張)が、個々の患者または対象の薬物動態パラメーターを対象とす
ることを意味する。
【0071】
「患者の集団」または「対象の集団」または「健常対象の集団」という用語は、議論(
または、主張)が、少なくとも2人の患者、対象、もしくは健常対象、少なくとも6人の
患者、対象、もしくは健常対象、または少なくとも12人の患者、対象、もしくは健常対
象の平均薬物動態パラメーターを対象とすることを意味する。
【0072】
本発明の目的のために、本明細書に開示されている制御放出製剤は、好ましくは、投与
量比例的である。投与量比例的製剤において、薬物動態パラメーター(例えば、AUCお
よびC
max)および/またはインビトロ放出は、1つの用量強度から別の用量強度へ直
線的に増加する。したがって、特定の投与量の薬物動態パラメーターおよびインビトロパ
ラメーターは、異なる投与量の同じ製剤のパラメーターから推測することができる。
【0073】
「初回投与」という用語は、個々の対象、患者、もしくは健常対象または対象集団、患
者集団、もしくは健常対象集団に対する治療の開始時における本発明の単回投与を意味す
る。
【0074】
「定常状態」という用語は、系に到達する薬物の量が、系から離れる薬物の量とおおよ
そ同じであることを意味する。すなわち、「定常状態」において、患者の身体は、薬物が
血流内への吸収を通じて患者の系に利用可能になるのとおおよそ同じ速度で薬物を排除す
る。
【発明を実施するための形態】
【0076】
本発明は、ある実施形態において、外部領域と比較して剤形の内部領域により高濃度の
薬物を含む制御放出医薬製剤を対象とする。好ましくは、内部領域および外部領域は、内
部コア(例えば、圧縮錠剤)およびコアを覆うシェル(例えば、圧縮コーティング)とし
て構成される。活性薬剤は、コアにのみ含有されるかコアとシェルの両方に含有されてい
てよい。好ましい実施形態において、剤形からの活性薬剤の放出は、実質的にゼロ次であ
り、代替治療法(例えば、即時放出剤形)と比較して投薬確実性および血漿変動の軽減を
提供する。
【0077】
本発明の剤形は、好ましくは、破砕または粉砕することが困難であるために不正改変抵
抗性である(例えば、本明細書に開示されている平坦化基準に従って)。この特徴は、本
発明の剤形を、各用量単位からある期間にわたって放出されることが意図されている大投
与量のオピオイド鎮痛薬を有する制御放出オピオイド鎮痛薬製品に特に適したものにする
。薬物乱用者は、典型的には、制御放出製品を入手し、剤形の大部分または全内容物が注
射、吸入、および/または経口消費による即時吸収のために利用可能になるように製品を
破砕、剪断、粉砕、咀嚼、溶解、加熱、抽出するか、さもなければ損傷させることがある
。
【0078】
本発明の剤形のシェルは、好ましくは、コアから物理的に分離することが困難である。
このことは、乱用者が、コアのより大きな薬物ペイロードにアクセスすることが困難であ
るため、シェルと比較してコア中に増加量の活性薬剤を有する実施形態において特に有用
である。
【0079】
ある実施形態において、本発明は、第一のマトリックス材料に分散されているオピオイ
ド鎮痛薬の第一部分を含むコアと、コアを覆い、第二のマトリックス材料に分散されてい
るオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルとを含む固形制御放出剤形を対象とする。
【0080】
剤形のコアは、例えば、直接圧縮、押出または成形により形成することができる。好ま
しくは、内部コアは、制御放出賦形剤を提供し、圧縮錠剤の形態である。
【0081】
剤形のシェルは、例えば、圧縮コーティング、成形、コア上へ1つもしくは複数の層を
噴霧すること、コア上へ1つもしくは複数の層を浸すことまたはそれらの組合せにより形
成することができる。好ましくは、シェルは、制御放出賦形剤を含有し、圧縮コーティン
グである。
【0082】
好ましい実施形態において、本明細書に記載されている剤形のコアとシェルの重量比は
、約1:0.5から約1:5まで、約1:0.5から約1:2まで、約1:0.6から約
1:1.5まで、または約1:0.8から約1:1.2までである。
【0083】
好ましい実施形態において、コアとシェルは、視覚的に区別できず(例えば、色により
)、各構成成分間に明確な境界はない。このことは、ある実施形態において、活性薬剤の
大部分を含有するコアにアクセスする努力を妨げることにより剤形の不正改変抵抗性に寄
与している。シェルおよびコアの色を評価するために利用することができる1つの測定は
、CIE L
*A
*B
*値である。好ましくは、コアおよびシェルのCIE L
*A
*B
*値は、互いの10%以内である。色を評価するための別の測定は、RYBまたはRGB
カラーホイールの使用であり、コアおよびシェルは、好ましくは、同じ色相または隣接す
る色相に対応している。
【0084】
ある実施形態において、第一のマトリックス材料は、PEOを含む。他の実施形態にお
いて、第二のマトリックス材料は、PEOを含む。さらに他の実施形態において、第一の
マトリックス材料は、PEOを含み、第二のマトリックス材料は、PEOを含む。好まし
くは、ポリエチレンオキシドは、両構成成分に含有されている。そのような実施形態にお
いて、第一のマトリックス材料中のPEOの分子量は、第二のマトリックス材料中の平均
分子量と同じであるか異なる。ある実施形態において、両構成成分に含有されているPE
Oの分子量は、互いの20%以内、10%以内または5%以内である。
【0085】
本発明の好ましい実施形態において、ポリエチレンオキシドが、第一のマトリックスと
第二のマトリックスの両方に存在する場合、第一のマトリックスにおいて(コアにおいて
)使用されるポリエチレンオキシドの分子量は、第二のマトリックス材料において(シェ
ルにおいて)使用されるポリエチレンオキシドの分子量よりも低い。例えば、好ましい実
施形態において、第一のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドは、約300,00
0から約10,000,000までの分子量を有していてよく、第二のマトリックス材料
中のポリエチレンオキシドは、約1,000,000から約10,000,000までの
分子量を有していてよい。他の好ましい実施形態において、第一のマトリックス材料中の
ポリエチレンオキシドは、約300,000から約3,000,000までの分子量を有
していてよく、第二のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドは、約4,000,0
00から約10,000,000までの分子量を有していてよい。他の好ましい実施形態
において、第一のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドは、約500,000から
約1,000,000までの分子量を有していてよく、第二のマトリックス材料中のポリ
エチレンオキシドは、約6,000,000から約8,000,000までの分子量を有
していてよい。
【0086】
ある実施形態において、第一部分中の(コア中の)活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛
薬)は、第二部分中の(シェル中の)活性薬剤と同じである。他の実施形態において、第
一部分中の活性薬剤は、第二部分中の活性薬剤と異なる。
【0087】
ある実施形態において、コア中の活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の比と、シェ
ル中の活性剤の比は、約1:1から約10:1まで、約2:1から約8:1まで、約2:
1から約5:1または約4:1までである。
【0088】
ある実施形態において、第一のマトリックス材料中の活性薬剤(例えば、オピオイド鎮
痛薬)の第一部分と、ポリエチレンオキシドの重量比は、約1:0.25から約1:30
まで、約1:0.5から約1:100まで、約1:0.5から約1:20まで、約1:1
から約1:10まで、約1:15から約1:20まで、約1:1.5から約1:4まで、
約1:18または約1:2である。
【0089】
代替実施形態において、第二のマトリックス材料中の活性薬剤(例えば、オピオイド鎮
痛薬)の第二部分とポリエチレンオキシドの重量比は、約1:1から約1:200まで、
約1:1から約1:125まで、約1:2から約1:100まで、約1:5から約1:5
0まで、約1:12から約1:25まで、約1:98または約1:15である。
【0090】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0091】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から18時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0092】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から12時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0093】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、12から24時間まで
の経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0094】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、12から18時間まで
の経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0095】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、4から20時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0096】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、4から15時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0097】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、4から10時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0098】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から20時間までの
経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0099】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、10から15時間まで
の経過時間に20%以内、または10%以内、または5%以内で比例する。
【0100】
ある実施形態において、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で1
00rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、2
時間目に剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の量は、約25%未
満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約10%から約30%までで
あり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約20%から約60%までであり
、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約40%から約90%までであり、
18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約70%を超える。
【0101】
ある実施形態において、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で1
00rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、2
時間目に剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の量は、約15%未
満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約10%から約20%までで
あり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約30%から約45%までであり
、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約50%から約70%までであり、
18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約90%を超える。
【0102】
ある実施形態において、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で1
00rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、2
時間目に剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の量は、約10%未
満であり、4時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約20%から約30%までで
あり、8時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約45%から約60%までであり
、12時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約70%から約90%までであり、
18時間目に剤形から放出される活性薬剤の量は、約95%を超える。
【0103】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経
過時間に20%以内で比例し、下記のうちの少なくとも1つが示される:(i)2時間目
に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約20%未満であり、(ii)4時間目に放出さ
れるオピオイド鎮痛薬の量は、約10%から約30%までであり、(iii)8時間目に
放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約30%から約60%までであり、(iv)12時
間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約50%から約90%までであり、または(
v)18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約80%を超える。
【0104】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経
過時間に20%以内で比例し、下記のうちの少なくとも1つが示される:(i)2時間目
に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約15%未満であり、(ii)4時間目に放出さ
れるオピオイド鎮痛薬の量は、約10%から約20%までであり、(iii)8時間目に
放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約30%から約45%までであり、(iv)12時
間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約50%から約70%までであり、または(
v)18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約90%を超える。
【0105】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経
過時間に20%以内で比例し、下記のうちの少なくとも1つが示される:(i)2時間目
に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約10%未満であり、(ii)4時間目に放出さ
れるオピオイド鎮痛薬の量は、約20%から約30%までであり、(iii)8時間目に
放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約45%から約60%までであり、(iv)12時
間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約70%から約90%までであり、または(
v)18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約95%を超える。
【0106】
ある実施形態において、剤形から放出される活性薬剤(例えば、オピオイド鎮痛薬)の
量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUS
P装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経
過時間に20%以内で比例し、下記のうちの少なくとも1つが示される:(i)2時間目
に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約15%未満であり、(ii)4時間目に放出さ
れるオピオイド鎮痛薬の量は、約8%から約20%までであり、(iii)8時間目に放
出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約20%から約50%までであり、(iv)12時間
目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約40%から約70%までであり、(v)18
時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約70%を超え、または(vi)24時間
目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量は、約90%を超える。
【0107】
剤形
ある実施形態において、コアは、制御放出材料、活性薬剤、および、場合により、他の
賦形剤を乾式ブレンドし、続いて、適切な造粒物が得られるまで混合物を造粒することに
より調製することができる。プロセスは、乾式または湿式の造粒法により実施することが
できる。湿式造粒では典型的に、濡れた顆粒を、流動床乾燥機中で乾燥し、適切なサイズ
まで篩にかけて粉砕する。滑沢剤を、典型的には、造粒物と混合すると、最終コア製剤が
得られる。
【0108】
本発明による製剤に含めるために選択することができる適当な制御放出材料の非限定的
リストは、持続放出ポリマー、ガム、アクリル樹脂、タンパク質由来材料、ワックス、シ
ェラックなどの親水性および疎水性の材料、ならびに水素化ヒマシ油および水素化植物油
などの油を包含する。より具体的には、制御放出材料は、例えば、エチルセルロースなど
のアルキルセルロース、アクリル酸およびメタクリル酸のポリマーおよびコポリマー、な
らびにヒドロキシアルキルセルロース(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)
およびカルボキシアルキルセルロースなどのセルロースエーテルであってよい。ワックス
は、例えば、天然および合成のワックス、脂肪酸、脂肪アルコール、ならびにそれらの混
合物(例えば、蜜蝋、カルナウバワックス、ステアリン酸およびステアリルアルコール)
を包含する。ある実施形態は、コアのマトリックス中で上記の制御放出材料のうちの2種
以上の混合物を利用する。しかしながら、活性薬剤の制御放出を付与することができる任
意の薬学的に許容できる疎水性または親水性の制御放出材料を、本発明に従って使用する
ことができる。
【0109】
コアは、適当量の追加賦形剤、例えば、滑沢剤、結合剤、造粒助剤、希釈剤、着色剤、
香味剤(例えば、苦味剤)および流動促進剤を含有することもあり、それらのすべては、
医薬技術分野において慣用である。
【0110】
コアを製剤化する際に使用することができる薬学的に許容できる希釈剤および賦形剤の
具体例は、参照により本明細書に組み込まれているHandbook of Pharmaceutical Excipie
nts、American Pharmaceutical Association (1986)に記載されている。
【0111】
好ましい実施形態において、本発明の剤形のマトリックスは、ポリエチレンオキシド(
高分子量PEOおよび/または低分子量PEO)を組み入れる。
【0112】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、10rpmにて、ブルックフィールド粘度
計RVF型、スピンドルNo.1を使用するPEOの2%(重量で)水溶液が、400か
ら800mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に1,000,000の近似分子量を
有すると見なされる。
【0113】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、10rpmにて、ブルックフィールド粘度
計RVF型、スピンドルNo.3を使用するPEOの2%(重量で)水溶液が、2000
から4000mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に2,000,000の近似分子
量を有すると見なされる。
【0114】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、2rpmにて、ブルックフィールド粘度計
RVF型、スピンドルNo.2を使用するポリエチレンオキシドの1%(重量で)水溶液
が、1650から5500mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に4,000,00
0の近似分子量を有すると見なされる。
【0115】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、2rpmにて、ブルックフィールド粘度計
RVF型、スピンドルNo.2を使用するポリエチレンオキシドの1%(重量で)水溶液
が、5500から7500mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に5,000,00
0の近似分子量を有すると見なされる。
【0116】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、2rpmにて、ブルックフィールド粘度計
RVF型、スピンドルNo.2を使用するポリエチレンオキシドの1%(重量で)水溶液
が、7500から10,000mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に7,000,
000の近似分子量を有すると見なされる。
【0117】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、2rpmにて、ブルックフィールド粘度計
RVF型、スピンドルNo.2を使用するポリエチレンオキシドの1%(重量で)水溶液
が、10,000から15,000mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に8,00
0,000の近似分子量を有すると見なされる。
【0118】
低分子量ポリエチレンオキシドに関して、ポリエチレンオキシドは、25℃において、
50rpmにて、ブルックフィールド粘度計RVT型、スピンドルNo.1を使用するポ
リエチレンオキシドの5%(重量で)水溶液が、30から50mPa−s(cP)の粘度
範囲を示す場合に100,000の近似分子量を有すると見なされる。
【0119】
ポリエチレンオキシドは、25℃において、2rpmにて、ブルックフィールド粘度計
RVF型、スピンドルNo.2を使用するポリエチレンオキシドの5%(重量で)水溶液
が、8800から17,600mPa−s(cP)の粘度範囲を示す場合に900,00
0の近似分子量を有すると見なされる。
【0120】
圧縮コーティングされた剤形
圧縮コーティングを利用する実施形態において、コーティング中の薬学的に許容できる
賦形剤(複数可)のすべてまたは一部は、薬学的に許容できる製品を提供するのに十分な
圧縮性を付与するべきであることが好ましい。予め形成されたコア上への圧縮コーティン
グは、例えば、ポリマー溶解性、流動性、ガラス転移温度などの点で、選択された賦形剤
および活性薬剤の個々の特徴に部分的に左右される。
【0121】
圧縮コーティングされた剤形は、例えば、予め製造されたコアを利用するかコーティン
グに先立って(例えば、圧縮により)コアを調製することにより調製することができる。
内部コアは、薬学的に許容できる賦形剤と一緒に活性薬剤を湿式または乾式造粒し、続い
て、顆粒を得るために必要に応じて乾燥およびミル粉砕し、適切にブレンドしながら任意
選択の顆粒外賦形剤および/または活性薬剤を添加し、必要に応じて滑沢剤を添加し、錠
剤プレスで顆粒を圧縮することにより調製することができる。得られる圧縮コアは、場合
により、圧縮コーティングに先立って機能性コーティングまたはフィルムコーティングで
コーティングすることができる。
【0122】
圧縮コーティングのためのブレンドは、上に開示されている制御放出材料のいずれかを
利用するコア用のブレンドと同様のプロセスにより調製することができる。好ましくは、
圧縮コーティングは、ポリエチレンオキシドを包含する。ブレンドは、圧縮によりコア上
へコーティングすることができる。コアおよび/またはコーティングの圧縮は、例えば、
約1から約20キロニュートンまでの圧縮力にてKillionまたはFette回転プ
レスを利用することができる。
【0123】
ある実施形態において、Manesty Dry−Cotaプレス(例えば、900型
)を利用することができる。この装置は、2つの並んでいる相互接続した錠剤プレスから
なり、コアは、1つのプレス上で作製され、次いで、圧縮コーティング用の次のプレスへ
機械的に移送される。各プレスは、コアブレンドが1つの機械の上にロードされ、コーテ
ィングブレンドが他の機械の上にロードされるように独立したパワー供給機構を有する。
機械的移送アームは、機械の間を回転してコアプレスからコアを取り除き、コーティング
プレスへそれらを移送する。本発明の剤形を調製するために使用することができる他のプ
レスは、Elizabeth Hata HT−AP44−MSU−C;Killian
RLUD;およびFette PT 4090を包含し、それらの各々は、コーティン
グブレンドおよび予め作製されたコア用の二重供給システムを有する。これらのプレスを
利用すると、すでに圧縮コーティングされている錠剤を再利用することにより複数の圧縮
コーティング層を達成することが可能である。これらのプレスはすべて、垂直方向と半径
方向の両方にコーティングブレンド内で錠剤を中心に合わせる機構を有する。
【0124】
ある実施形態において、圧縮コーティングは、内部コアの周りにあらゆる点で同じ厚さ
で塗布されない代わりに、内部コアの周りに異なる厚さで塗布される。コーティングのよ
り薄い領域は、他の領域よりも早く内部コアから薬物を放出する圧縮剤形の領域を生じる
であろう。このことは、例えば、圧縮コーティングが塗布されているコアを、コーティン
グ時にプレス内で中心に合わせないことにより簡単に遂行することができる。
【0125】
ある実施形態において、圧縮コーティングされた剤形は、疎水性または腸溶性のコーテ
ィング材料でさらにオーバーコーティングすることができる。他の実施形態において、圧
縮コーティングされた剤形は、疎水性または腸溶性のコーティングに加えてまたはそれら
の代わりに親水性コーティングでコーティングすることができる。
【0126】
なおさらなる実施形態において、任意選択のコート(例えば、疎水性、親水性または腸
溶性の)は、コアと圧縮コーティングの間の中間層として代替的にまたは追加的に塗布す
ることができる。
【0127】
活性薬剤
本発明において有用なオピオイド鎮痛薬は、アルフェンタニル、アリルプロジン、アル
ファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブ
トルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシ
ン、ジアンプロミド、ジアモルホン(diamorphone)、ジヒドロコデイン、ジヒドロモル
ヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、酪酸ジオキサフ
ェチル、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチ
ルモルヒネ、エトニタゼン、エトルフィン、ジヒドロエトルフィン、フェンタニルおよび
誘導体、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミ
ドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メ
プタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルセイン、
ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフェン(na
lbuphene)、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パ
パベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノ
ペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン(propheptazine)、プロメド
ール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬
学的に許容できるそれらの塩、複合体(例えば、シクロデキストリンとの)、立体異性体
、エーテル、エステル、水和物、溶媒和物、および混合物を包含するが、それらに限定さ
れるものではない。
【0128】
好ましくは、オピオイド鎮痛薬は、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、モルヒ
ネ、オキシコドン、オキシモルホン、トラマドール、薬学的に許容できるそれらの塩、複
合体、立体異性体、エーテル、エステル、水和物、溶媒和物、および混合物からなる群か
ら選択される。
【0129】
ある実施形態において、オピオイド鎮痛薬は、ヒドロコドン、薬学的に許容できるその
塩、複合体、立体異性体、エーテル、エステル、水和物、溶媒和物、および混合物からな
る群から選択される。好ましくは、オピオイド鎮痛薬は、重酒石酸ヒドロコドンである。
【0130】
本発明に従って使用されるオピオイドは、1つまたは複数の不斉中心を含有することが
あり、エナンチオマー、ジアステレオマー、または他の立体異性形態を生じることがある
。本発明は、すべてのそのような可能な形態ならびにそれらのラセミのおよび分割された
形態およびそれらの組成物の使用を包含することを意味する。本明細書に記載されている
化合物が、オレフィン性二重結合または幾何的不斉の他の中心を含有する場合に、EとZ
の両方の幾何異性体を包含することが意図されている。すべての互変異性体は、同様に本
発明により包含されることが意図されている。
【0131】
薬学的に許容できる塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩;
ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩などの有機酸塩;メタン
スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などのスルホン酸塩;
アルギネート(arginate)、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などのアミノ酸塩;ナト
リウム塩、カリウム塩、セシウム塩などの金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などの
アルカリ土類金属;およびトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールア
ミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエ
チレンジアミン塩などの有機アミン塩を包含するが、それらに限定されるものではない。
【0132】
加えて、潜在的に乱用されやすいオピオイド鎮痛薬以外の活性薬剤は、本発明に従って
使用することができる。そのような薬剤は、とりわけ、例えば、精神安定剤、中枢神経系
抑制薬、中枢神経系刺激薬、鎮静薬、睡眠薬、刺激薬(フェニルプロパノールアミンなど
の食欲抑制薬を包含する)、およびカンナビノイドを包含する。より具体的には、活性薬
剤は、フェノバルビタール、セコバルビタール、ペントバルビタール、ブタバルビタール
、タルブタール、アプロバルビタール、メフォバルビタール、ブタルビタール、薬学的に
許容できるそれらの塩などのバルビツール酸塩;ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、ア
ルプラゾラム、トリアゾラム、エスタゾラム、クロナゼパム、フルニトラゼパム、薬学的
に許容できるそれらの塩などのベンゾジアゼピン;ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩、デキスト
ロアンフェタミン、メチルフェニデート、シブトラミン、メチレンジオキシメタンフェタ
ミン、薬学的に許容できるそれらの塩などの刺激薬;マリノール、メプロバメートおよび
カリソプロドールなどの他の薬剤;ならびにすべての薬学的に許容できるそれらの塩、複
合体、立体異性体、エーテル、エステル、水和物、溶媒和物、および混合物から選択する
ことができる。
【0133】
さらなる実施形態において、他の治療上活性な薬剤は、単独かまたはオピオイドとの組
合せで、本発明に従って使用することができる。そのような治療上活性な薬剤の例は、抗
ヒスタミン薬(例えば、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン
およびマレイン酸デクスクロルフェニラミン)、非ステロイド性抗炎症薬(例えば、ナプ
ロキセン、ジクロフェナク、インドメタシン、イブプロフェン、スリンダク、Cox−2
阻害薬)、アセトアミノフェン、制吐薬(例えば、メトクロプラミド、メチルナルトレキ
ソン)、抗癲癇薬(例えば、フェニロイン(phenyloin)、メプロブメート(meprobmate
)およびニトラゼパム)、血管拡張薬(例えば、ニフェジピン、パパベリン、ジルチアゼ
ムおよびニカルジピン)、鎮咳薬および去痰薬、抗喘息薬(例えば、テオフィリン)、制
酸薬、鎮痙薬(例えば、アトロピン、スコポラミン)、抗糖尿病薬(例えば、インスリン
)、利尿薬(例えば、エタクリン酸、ベンドロフルチアジド(bendrofluthiazide))、
抗低血圧薬(例えば、プロプラノロール、クロニジン)、抗高血圧薬(例えば、クロニジ
ン、メチルドーパ)、気管支拡張薬(例えば、アルブテロール)、ステロイド(例えば、
ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、プレドニゾン)、抗生物質(例えば、テトラサイ
クリン)、抗痔疾薬、向精神薬、止瀉薬、粘液溶解薬、充血除去薬(例えば、プソイドエ
フェドリン)、緩下薬、ビタミン、ならびに薬学的に許容できるそれらの塩、複合体、立
体異性体、エーテル、エステル、水和物、溶媒和物、および混合物を包含する。
【0134】
ヒドロコドン実施形態
本発明の制御放出経口剤形は、好ましくは、ヒドロコドン約0.5mgから約1250
mgまでまたは当量の薬学的に許容できるその塩を包含する。他の実施形態において、剤
形は、ヒドロコドン約2mgから約200mgまでもしくは当量の薬学的に許容できるそ
の塩、またはヒドロコドン約16mgから約120mgまでもしくは当量の薬学的に許容
できるその塩を含有する。ある好ましい実施形態において、剤形は、重酒石酸ヒドロコド
ン約20mg、約30mg、約40mg、約60mg、約80mg、約100mgまたは
約120mgを含有する。
【0135】
ヒドロコドンの適当な薬学的に許容できる塩は、重酒石酸ヒドロコドン、重酒石酸ヒド
ロコドン水和物、塩酸ヒドロコドン、p−トルエンスルホン酸ヒドロコドン、リン酸ヒド
ロコドン、ヒドロコドンチオセミカルバゾン、硫酸ヒドロコドン、トリフルオロ酢酸ヒド
ロコドン、ヒドロコドンヘミ五水和物、ペンタフルオロプロピオン酸ヒドロコドン、ヒド
ロコドンp−ニトロフェニルヒドラゾン、ヒドロコドンo−メチルオキシム、ヒドロコド
ンセミカルバゾン、臭化水素酸ヒドロコドン、粘液酸ヒドロコドン、オレイン酸ヒドロコ
ドン、二塩基性リン酸ヒドロコドン、一塩基性リン酸ヒドロコドン、ヒドロコドン無機塩
、ヒドロコドン有機塩、酢酸ヒドロコドン三水和物、ビス(ヘプタフルオロ酪酸)ヒドロ
コドン、ビス(メチルカルバミン酸)ヒドロコドン、ビス(ペンタフルオロプロピオン酸
)ヒドロコドン、ビス(ピリジンカルボン酸)ヒドロコドン、ビス(トリフルオロ酢酸)
ヒドロコドン、ヒドロコドンクロルハイドレート(chlorhydrate)、および硫酸ヒドロコ
ドン五水和物を包含する。好ましくは、ヒドロコドンは、重酒石酸塩として存在する。
【0136】
本発明のヒドロコドン剤形は、その中に含有されているヒドロコドンと相乗的に作用し
てもしなくてもよい1つまたは複数の追加薬物をさらに包含していてよい。そのような追
加薬物の例は、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、
フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン(flubufen)、ケトプロフェン、
インドプロフェン、ピロプロフェン(piroprofen)、カルプロフェン、オキサプロジン、
プラモプロフェン(pramoprofen)、ムロプロフェン(muroprofen)、トリオキサプロフ
ェン(trioxaprofen)、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロ
フェン、ブクロクス酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピ
ナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オクスピナク(oxpi
nac)、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム
酸、ジフルリサル(diflurisal)、フルフェニサール、ピロキシカム、スドキシカム、イ
ソキシカムならびに薬学的に許容できるそれらの塩、複合体、立体異性体、エーテル、エ
ステル、水和物、溶媒和物および混合物を包含する非ステロイド性抗炎症剤を包含する。
そのような非ステロイド性抗炎症剤は、セレコキシブ、メロキシカム、ナブメトン、ニメ
スリドならびに薬学的に許容できるそれらの塩、複合体、立体異性体、エーテル、エステ
ル、水和物、溶媒和物および混合物などのシクロオキシゲナーゼ阻害薬も包含する。
【0137】
ヒドロコドンと同時製剤化することができる他の追加薬物は、デキストロルファン、デ
キストロメトルファン、3−(1−ナフタレニル)−5−(ホスホノメチル)−L−フェ
ニルアラニン、3−(1−ナフタレニル)−5−(ホスホノメチル)−DL−フェニルア
ラニン、1−(3,5−ジメチルフェニル)ナフタレン、2−(3,5−ジメチルフェニ
ル)ナフタレン、2SR,4RS−4−(((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)
オキシ)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−((((1H−テトラゾー
ル−5−イル)メチル)オキシ)メチル)ピペリジン−2−カルボン酸、EおよびZ 2
SR−4−(O−(1H−テトラゾール−5−イル)メチル)ケトキシミノ)ピペリジン
−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−((1H−テトラゾール−5−イル)チオ)ピ
ペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−((1H−テトラゾール−5−イル)
チオ)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−(5−メルカプト−1H−テ
トラゾール−1−イル)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−(5−メル
カプト−2H−テトラゾール−2−イル)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS
−4−(5−メルカプト−1H−テトラゾール−1−イル)ピペリジン−2−カルボン酸
、2SR,4RS−4−(5−メルカプト−2H−テトラゾール−2−イル)ピペリジン
−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−(((1H−テトラゾール−5−イル)チオ)
メチル)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4−((5−メルカプト−1H
−テトラゾール−1−イル)メチル)ピペリジン−2−カルボン酸、2SR,4RS−4
−((5−メルカプト−2H−テトラゾール−2−イル)メチル)ピペリジン−2−カル
ボン酸、ならびに薬学的に許容できるそれらの塩、複合体、立体異性体、エーテル、エス
テル、水和物、溶媒和物および混合物などのNMDA受容体拮抗薬を包含する。
【0138】
本発明のヒドロコドン剤形に包含されてよい他の適当な薬物は、アセトアミノフェンお
よびアスピリンを包含する。
【0139】
好ましい実施形態において、本発明のヒドロコドン製剤は、1日1回の投与に適してお
り、比較的平坦な血漿プロファイルを提供し、ヒドロコドンの血漿レベルが、投与後に約
0.55から約1.0のC
24/C
max比を提供することを意味する。ある実施形態に
おいて、C
24/C
max比は、剤形の投与後に約0.55から約0.85、約0.55
から約0.75または約0.60から約0.70である。
【0140】
好ましい実施形態において、本発明のヒドロコドン製剤は、投与後に約4から約20時
間までのヒドロコドンのT
max(h)を提供する。ある実施形態において、T
maxは
、剤形の投与後の約6から約12時間、約8から約10時間、約4から約10時間、約8
から約14時間、または約14から約20時間までである。
【0141】
さらに他の実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、剤形に含まれているヒド
ロコドンまたは薬学的に許容できるその塩各20mg当たり約200から450または約
250から400の投与後のAUC(ng
*h/mL)を提供する。
【0142】
ある実施形態において、ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩20mgを含有
する固形制御放出剤形は、約200から約450、約250から約400、約275から
約350、約300から330または約280から約320の投与後のAUC(ng
*h
/mL)を提供する。
【0143】
ある実施形態において、ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩120mgを含
有する固形制御放出剤形は、約1000から約3000、約1500から約2400、約
1700から約2200、約1800から2100または約1900から約2100の投
与後のAUC(ng
*h/mL)を提供する。
【0144】
他の実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、剤形に含まれているヒドロコド
ン各20mg当たり約5から約40、約10から30の投与後のC
max(ng/mL)
を提供する。
【0145】
ある実施形態において、ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩20mgを含有
する固形制御放出剤形は、約5から約40、約10から約30、約12から約25、約1
4から18または約12から約17の投与後のC
max(ng/mL)を提供する。
【0146】
ある実施形態において、ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩120mgを含
有する固形制御放出剤形は、約30から約120、約60から約180、約100から約
160、約110から150または約100から約140の投与後のC
max(ng/m
L)を提供する。
【0147】
ある実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、約7から約22、10から約2
0、約12から約18、約13から約17または約14から約16の投与後のヒドロコド
ンのT
max(h)を提供する。
【0148】
他の実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、約5から約10、約6から約9
、約7または約8の投与後のヒドロコドンのT
1/2(h)を提供する。
【0149】
他の実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、約0.01から約0.2、約0
.1から約0.18、約0.3から約0.17または約0.06から約0.15の投与後
のヒドロコドンのT
lag(h)を提供する。
【0150】
他の実施形態において、本発明の固形制御放出剤形は、約0.2から約0.8、約0.
3から約0.7、または約0.4から約0.6のヒドロコドンのC
24/C
max比を提
供する。
【0151】
ある実施形態において、上の平均インビボパラメーターのいずれか1つまたはすべては
、絶食状態での投与後に達成される。
【0152】
ある実施形態において、摂食状態での投与後のヒドロコドンの平均AUC(ng
*h/
mL)は、絶食状態での投与後のヒドロコドンのAUC(ng
*h/mL)より20%未
満高く、16%未満高くまたは12%未満高い。
【0153】
ある実施形態において、摂食状態での投与後のヒドロコドンの平均C
max(ng/m
L)は、絶食状態での投与後のヒドロコドンのC
max(ng/mL)より80%未満高
く、70%未満高くまたは60%未満高い。
【0154】
ある実施形態において、摂食状態での投与後のヒドロコドンの平均T
max(h)は、
絶食状態での投与後のヒドロコドンのT
maxの25%以内、20%以内または15%以
内である。
【0155】
ある実施形態において、摂食状態での投与後のヒドロコドンの平均T
1/2(h)は、
絶食状態での投与後のT
1/2の8%以内、5%以内または2%以内である。
【0156】
ある実施形態において、摂食状態での投与後のヒドロコドンの平均T
lagは、絶食状
態での投与後のT
1/2より150%未満高く、125%未満高くまたは100%未満高
い。
【0157】
ある実施形態において、上のインビボパラメーターのいずれか1つまたはすべては、ヒ
ト対象、患者、もしくは健常対象(個別データ)またはヒト対象、患者もしくは健常対象
の集団(平均データ)への剤形の初回投与後に達成される。
【0158】
ある代替実施形態において、上のインビボパラメーターのいずれか1つまたはすべては
、ヒト対象、患者、もしくは健常対象またはヒト対象、患者もしくは健常対象の集団への
剤形の定常状態投与後に達成される。
【0159】
硬化製剤
ある実施形態において、本発明のプロセスは、さらに、最終剤形を硬化するステップを
含む。
【0160】
制御放出製剤中にポリエチレンオキシドを含む実施形態については、硬化ステップは、
製剤中のポリエチレンオキシドを少なくとも部分的に融解することを含んでよい。ある実
施形態において、製剤中のポリエチレンオキシドの少なくとも約20%または少なくとも
約30%が融解する。好ましくは、製剤中のポリエチレンオキシドの少なくとも約40%
、または少なくとも約50%、または少なくとも約60%、または少なくとも約75%、
または少なくとも約90%が、硬化ステップ中に融解する。好ましい実施形態において、
ポリエチレンオキシドの約100%が融解する。
【0161】
他の実施形態において、硬化ステップは、ある期間にわたって製剤を高温にさらすこと
を含む。そのような実施形態において、硬化温度は、ポリエチレンオキシドの軟化温度と
少なくとも同じ高さである。ある実施形態によれば、硬化温度は、少なくとも約60℃、
少なくとも約62℃、約62℃から約90℃まで、約62℃から約85℃まで、約62℃
から約80℃まで、約65℃から約90℃まで、約65℃から約85℃まで、または約6
5℃から約80℃までの範囲である。硬化温度は、好ましくは、約68℃から約90℃ま
で、約68℃から約85℃まで、約68℃から約80℃まで、約70℃から約90℃まで
、約70℃から約85℃まで、約70℃から約80℃まで、約72℃から約90℃まで、
約72℃から約85℃までまたは約72℃から約80℃までの範囲である。硬化温度は、
少なくとも約60℃、少なくとも約62℃、約90℃未満または約80℃未満であってよ
い。好ましくは、それは、約62℃から約72℃までまたは約68℃から約72℃までの
範囲である。好ましくは、硬化温度は、ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲の下限と少
なくとも同じ高さ、または少なくとも約62℃、または少なくとも約68℃である。より
好ましくは、硬化温度は、ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲内であり、または少なく
とも約70℃である。さらなる実施形態において、硬化温度は、ポリエチレンオキシドの
軟化温度範囲の上限と少なくとも同じ高さであり、または少なくとも約72℃である。さ
らなる実施形態において、硬化温度は、ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲の上限より
も高く、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃である。
【0162】
硬化ステップが、ある期間にわたって製剤を高温にさらすものであるそれらの実施形態
において、この期間は、以下で硬化時間と呼ばれる。硬化時間の測定のためには、硬化ス
テップの始点および終点が定義される。本発明の目的のために、硬化ステップの始点は、
硬化温度に到達する時点であると定義される。
【0163】
ある実施形態において、硬化ステップ中の温度プロファイルは、硬化の始点と終点との
間でプラトー様形態を示す。そのような実施形態において、硬化ステップの終点は、例え
ば、加熱を終わらせるか減らすことによりおよび/または続く冷却ステップを開始するこ
とにより、加熱が、停止されるか少なくとも減らされる時点であると定義され、温度は、
続いて、約10℃を超えて硬化温度を下回るまでおよび/またはポリエチレンオキシドの
軟化温度範囲の下限未満に、例えば、約62℃未満に降下する。硬化温度に到達し、した
がって硬化ステップが開始される場合、硬化ステップの過程中に硬化温度からの逸脱が生
じることがある。そのような逸脱は、それらが、約±10℃、好ましくは、約±6℃、よ
り好ましくは、約±3℃の値を超えない限り容認される。例えば、少なくとも約75℃の
硬化温度が維持される予定であれば、測定温度は、約85℃、約81℃、または約78℃
の値まで一時的に増加してよく、測定温度は、約65℃、約69℃または約72℃の値ま
で一時的に低下してもよい。温度がより大きな減少の場合および/または温度が、ポリエ
チレンオキシドの軟化温度範囲の下限未満に、例えば、約62℃未満に降下する場合に、
硬化ステップは中止され、すなわち、終点に到達する。硬化は、硬化温度に再び到達する
ことにより再開することができる。
【0164】
他の実施形態において、硬化ステップ中の温度プロファイルは、硬化の始点と終点との
間で放物線または三角形の形態を示す。このことは、始点、すなわち硬化温度に到達する
時点の後に、温度が、さらに増加して最大値に到達し、次いで減少することを意味する。
そのような実施形態において、硬化ステップの終点は、温度が硬化温度未満に降下する時
点であると定義される。
【0165】
硬化のために使用される装置(すなわち、硬化装置)に応じて、硬化装置内の異なる温
度を測定し、硬化温度を特徴付けることができる。
【0166】
ある実施形態において、硬化ステップは、オーブン中で生じてよい。そのような実施形
態において、オーブン内部の温度が測定される。それに基づいて、硬化ステップが、オー
ブン中で生じる場合、硬化温度は、オーブンの目標内部温度であると定義され、硬化ステ
ップの始点は、オーブンの内部温度が、硬化温度に到達する時点であると定義される。硬
化ステップの終点は、(1)加熱が、停止されるか少なくとも減らされ、オーブン内部の
温度が、続いて、プラトー様温度プロファイルで、約10℃を超えて硬化温度を下回るま
でおよび/または高分子量ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲の下限未満、例えば、約
62℃未満に降下する時点、または(2)オーブン内部の温度が、放物線または三角形の
温度プロファイルで硬化温度未満に降下する時点であると定義される。好ましくは、硬化
ステップは、オーブン内部の温度が、少なくとも約62℃、少なくとも約68℃、少なく
とも約70℃、少なくとも約72℃または少なくとも約75℃の硬化温度に到達する場合
に開始する。好ましい実施形態において、硬化ステップ中の温度プロファイルは、プラト
ー様形態を示し、硬化温度、すなわち、オーブンの内部温度は、少なくとも約68℃、約
70℃、約72℃、約73℃であるか、約70℃から約75℃までの範囲内にあり、硬化
時間は、好ましくは、約30分から約20時間まで、約30分から約15時間まで、約3
0分から約4時間まで、または約30分から約2時間までの範囲である。ある実施形態に
おいて、硬化時間は、約30分から約90分までの範囲である。
【0167】
ある他の実施形態において、硬化は、空気流により加熱され、加熱空気供給(入口)お
よび排気を含む硬化装置、例えば、コーティングパンまたは流動床中で生じる。そのよう
な硬化装置は、以下、対流硬化装置と呼ばれるであろう。そのような硬化装置において、
吸気の温度、すなわち、対流硬化装置に入る加熱空気の温度および/または排気の温度、
すなわち、対流硬化装置を出る空気の温度を測定することが可能である。例えば、赤外線
温度測定機器(IRガンなど)を使用することによりまたは製剤の近くの硬化装置内部に
置かれた温度プローブを使用して温度を測定することにより、硬化ステップ中の対流硬化
装置内部の製剤の温度を決定するか少なくとも推定することも可能である。それに基づい
て、硬化ステップが、対流硬化装置中で生じる場合、硬化温度を定義することができ、硬
化時間を下記の通り測定することができる。
【0168】
一実施形態(方法1)において、硬化温度は、目標吸気温度であると定義され、硬化ス
テップの始点は、吸気温度が硬化温度に到達する時点であると定義される。硬化ステップ
の終点は、(1)加熱が、停止されるか少なくとも減らされ、吸気温度が、続いて、プラ
トー様温度プロファイルで、約10℃を超えて硬化温度を下回るまでおよび/または高分
子量ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲の下限未満、例えば、約62℃未満に降下する
時点、または(2)吸気温度が、放物線または三角形の温度プロファイルで硬化温度未満
に降下する時点であると定義される。好ましくは、硬化ステップは、吸気温度が、少なく
とも約62℃、少なくとも約68℃、少なくとも約70℃、少なくとも約72℃または少
なくとも約75℃の硬化温度に到達する場合に、方法1に従って開始する。好ましい実施
形態において、硬化ステップ中の温度プロファイルは、プラトー様形態を示し、硬化温度
、すなわち、目標吸気温度は、好ましくは、少なくとも約72℃、例えば、約75℃であ
り、方法1に従って測定される硬化時間は、好ましくは、約15分から約2時間まで、例
えば、約30分から約1時間の範囲である。
【0169】
別の実施形態(方法2)において、硬化温度は、目標排気温度であると定義され、硬化
ステップの始点は、排気温度が硬化温度に到達する時点であると定義される。硬化ステッ
プの終点は、(1)加熱が、停止されるか少なくとも減らされ、排気温度が、続いて、プ
ラトー様温度プロファイルで、約10℃を超えて硬化温度を下回るまでおよび/または高
分子量ポリエチレンオキシドの軟化温度範囲の下限未満、例えば、約62℃未満に降下す
る時点、または(2)排気温度が、放物線または三角形の温度プロファイルで硬化温度未
満に降下する時点であると定義される。好ましくは、硬化ステップは、排気温度が、少な
くとも約62℃、少なくとも約68℃、少なくとも約70℃、少なくとも約72℃または
少なくとも約75℃の硬化温度に到達する場合に、方法2に従って開始する。好ましい実
施形態において、硬化ステップ中の温度プロファイルは、プラトー様形態を示し、硬化温
度、すなわち、目標排気温度は、好ましくは、少なくとも約68℃、少なくとも約70℃
または少なくとも約72℃であり、例えば、目標排気温度は、約68℃、約70℃、約7
2℃、約75℃または約78℃であり、方法2に従って測定される硬化時間は、好ましく
は、約1分から約2時間までまたは約5分から約90分までの範囲であり、例えば、硬化
時間は、約5分、約10分、約15分、約30分、約60分、約70分、約75分または
約90分である。より好ましい実施形態において、方法2に従って測定される硬化時間は
、約15分から約1時間の範囲である。
【0170】
さらなる実施形態(方法3)において、硬化温度は、製剤の目標温度であると定義され
、硬化ステップの始点は、例えば、IRガンにより測定することができる製剤の温度が、
硬化温度に到達する時点であると定義される。硬化ステップの終点は、(1)加熱が、停
止されるか少なくとも減らされ、製剤の温度が、続いて、プラトー様温度プロファイルで
、約10℃を超えて硬化温度を下回るまでおよび/または高分子量ポリエチレンオキシド
の軟化温度範囲の下限未満、例えば、約62℃未満に降下する時点、または(2)製剤の
温度が、放物線または三角形の温度プロファイルで硬化温度未満に降下する時点であると
定義される。好ましくは、硬化ステップは、製剤の温度が、少なくとも約62℃、少なく
とも約68℃、少なくとも約70℃、少なくとも約72℃または少なくとも約75℃の硬
化温度に到達する場合に、方法3に従って開始する。
【0171】
さらに別の実施形態(方法4)において、硬化温度は、製剤の近くにある硬化装置の内
部に置かれているワイヤー熱電対などの温度プローブを使用して測定される目標温度であ
ると定義され、硬化ステップの始点は、温度プローブを使用して測定される温度が、硬化
温度に到達する時点であると定義される。硬化ステップの終点は、(1)加熱が、停止さ
れるか少なくとも減らされ、温度プローブを使用して測定される温度が、続いて、プラト
ー様温度プロファイルで、約10℃を超えて硬化温度を下回るまでおよび/またはポリエ
チレンオキシドの軟化温度範囲の下限未満、例えば、約62℃未満に降下する時点、また
は(2)温度プローブを使用して測定される温度が、放物線または三角形の温度プロファ
イルで硬化温度未満に降下する時点であると定義される。好ましくは、硬化ステップは、
温度プローブを使用して測定される温度が、少なくとも約62℃、少なくとも約68℃、
少なくとも約70℃、少なくとも約72℃または少なくとも約75℃の硬化装置内の温度
を記録する場合に開始する。好ましい実施形態において、硬化ステップ中の温度プロファ
イルは、プラトー様形態を示し、硬化温度は、少なくとも約68℃、例えば、約70℃で
あり、方法4に従って測定される硬化時間は、好ましくは、約15分から約2時間までの
範囲または約60分もしくは約90分である。
【0172】
硬化が、対流硬化装置中で生じるならば、硬化時間は、上に記載されている方法のいず
れかにより測定することができる。
【0173】
ある実施形態において、硬化温度は目標温度範囲と定義され、例えば、硬化温度は、目
標吸気温度範囲または目標排気温度範囲と定義される。そのような実施形態において、硬
化ステップの始点は、目標温度範囲の下限に到達する時点であると定義され、硬化ステッ
プの終点は、加熱が、停止されるか少なくとも減らされ、温度が、続いて、約10℃を超
えて目標温度範囲の下限を下回るまでおよび/またはポリエチレンオキシドの軟化温度範
囲の下限未満、例えば、約62℃未満に降下する時点であると定義される。
【0174】
例えば、上に記載されている方法に従って測定することができる硬化時間、すなわち、
製剤が、硬化温度にさらされる時間は、少なくとも約1分または少なくとも約5分である
。硬化時間は、具体的な製剤および硬化温度に応じて、約1分から約24時間まで、約5
分から約20時間まで、約10分から約15時間まで、約15分から約10時間まで、ま
たは約30分から約5時間まで変わることがある。ある実施形態によれば、硬化時間は、
約15分から約30分まで変わる。硬化温度が、少なくとも約60℃、少なくとも約62
℃、少なくとも約68℃、少なくとも約70℃、少なくとも約72℃または少なくとも約
75℃であるか、約62℃から約85℃までまたは約65℃から約85℃まで変わるさら
なる実施形態によれば、硬化時間は、好ましくは、少なくとも15分、少なくとも約30
分、少なくとも約60分、少なくとも約75分、少なくとも約90分または少なくとも約
120分である。硬化温度が、例えば、少なくとも約62℃、少なくとも約68℃、少な
くとも約70℃、少なくとも約72℃または少なくとも約75℃であるか、約62℃から
約80℃まで、約65℃から約80℃まで、約68℃から約80℃まで、約70℃から約
80℃までまたは約72℃から約80℃までの範囲である好ましい実施形態において、硬
化時間は、好ましくは、少なくとも約1分、少なくとも約5分、少なくとも約10分、少
なくとも約15分または少なくとも約30分である。あるそのような実施形態において、
硬化時間は、依然として望ましい結果(例えば、不正改変抵抗性の増加)を達成しながら
できるだけ短いように選択することができる。例えば、硬化時間は、好ましくは、約5時
間を超えず、約3時間を超えず、または約2時間を超えない。好ましくは、硬化時間は、
約1分から約5時間まで、約5分から約3時間まで、約15分から約2時間まで、または
約15分から約1時間の範囲である。本明細書に開示されるような硬化温度と硬化時間の
任意の組合せは、本発明の範囲内にある。
【0175】
ある実施形態において、組成物は、製剤中に存在するポリエチレンオキシドが、その軟
化温度に到達しかつ/または少なくとも部分的に融解するまで、硬化温度にさらされるに
過ぎない。あるそのような実施形態において、硬化時間は、約5分未満であってよく、例
えば、硬化時間は、0分超から約3時間まで、約1分から約2時間までまたは約2分から
約1時間まで変わることがある。瞬間硬化は、高分子量ポリエチレンオキシドが、少なく
とも部分的に融解するように、少なくともその軟化温度まで製剤中のポリエチレンオキシ
ドの瞬間加熱を可能にする硬化装置を選択することにより可能である。そのような硬化装
置は、例えば、マイクロ波オーブン、超音波装置、UV−照射装置などの光照射装置、超
高周波(UHF)電磁界または当業者に知られている任意の他の装置である。
【0176】
製剤のサイズは、望ましい不正改変抵抗性を達成するために必要とされる硬化時間およ
び硬化温度を決定することがある。
【0177】
ある実施形態において、硬化ステップは、製剤の密度の減少につながり、硬化製剤の密
度が、硬化ステップに先立つ製剤の密度よりも低くなる。好ましくは、硬化製剤の密度は
未硬化製剤の密度と比較して、少なくとも約0.5%減少する。より好ましくは、硬化製
剤の密度は未硬化製剤の密度と比較して、少なくとも約0.7%、少なくとも約0.8%
、少なくとも約1.0%、少なくとも約2.0%または少なくとも約2.5%減少する。
【0178】
ある実施形態において、固形制御放出剤形は、少なくとも1分、少なくとも5分または
少なくとも15分にわたってポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬
化される。
【0179】
他の実施形態において、固形制御放出剤形は、約1分から約48時間まで、約5分から
約24時間まで、約15分から約1時間または約30分までポリエチレンオキシドの少な
くとも軟化点の温度において硬化される。
【0180】
固形制御放出剤形は、例えば、少なくとも約60℃、少なくとも約65℃、少なくとも
約70℃、少なくとも約75℃の温度においてまたは約72℃の温度において硬化するこ
とができる。
【0181】
代替実施形態において、固形制御放出剤形は、約60℃から約90℃まで、約62℃か
ら約72℃まで、約65℃から約85℃まで、約70℃から約80℃まで、約75℃から
約80℃までまたは約70℃から約75℃までの温度において硬化することができる。
【0182】
平坦化手順
ある実施形態において、本発明の剤形は、活性物の放出または剤形の完全性を実質的に
損なうことなく平坦化することができる。平坦度は、非平坦化形状の最小直径の厚さと比
較した平坦化形状の最小直径の厚さの観点から記載される。この比較は、(i)初期形状
が非球状である場合の非平坦化形状の最小直径の厚さかまたは(ii)初期形状が球状で
ある場合の直径の厚さに基づいて、%厚さで表される。厚さは、厚さゲージ(例えば、デ
ジタル厚さゲージまたはデジタルキャリパー)を使用して測定することができる。平坦化
力は、任意の可能な方法により印加することができる。本発明の剤形を試験する目的のた
めに、カーバー(carver)スタイルベンチプレスを(別段の規定がない限り)、目標平坦
度/厚さ低減を達成するように使用することができる。本発明のある実施形態によれば、
平坦化は、別々の断片への剤形の破壊をもたらすことはないが、エッジスプリットおよび
クラックが起こることがある。
【0183】
本発明のある実施形態において、ハンマーを、剤形の平坦化のために使用することがで
きる。そのようなプロセスにおいて、ハンマー打撃は、剤形の最も厚い寸法に実質的に垂
直な方向から手動で印加することができる。次いで、平坦度は、上に開示されているのと
同じように記載される。
【0184】
他の実施形態において、平坦化は、Schleuniger Apparatusを使
用し、Remington's Pharmaceutical Sciences、第18版、1990年、第89章「Oral Solid Do
sage Forms」1633〜1665頁に記載されているように、破壊強度または硬度試験に関連して
測定することができる。そのような実施形態において、剤形は、力が、剤形の最も厚い寸
法に実質的に垂直に印加され、それによって剤形を平坦化するように、平行に配置された
一対の平板の間でプレスされる。剤形の平坦化は、破壊強度試験を実施する前の平坦化さ
れている寸法の厚さを基準として、%平坦化の観点で記載することができる。破壊強度(
または、硬度)は、試験剤形が破壊する時点での力と定義される。壊れないが、印加され
る力のために変形される剤形は、その特定の力において破壊抵抗性であると見なされる。
【0185】
剤形の強度を定量化するためのさらなる試験は、TA−XT2テクスチャーアナライザ
ー(Texture Analyzer)(Texture Technologies Corp.、1
8 Fairview Road、Scarsdale、N.Y.10583)などのテ
クスチャーアナライザーを使用する圧入試験である。この方法において、剤形は、表面が
わずかに凹んでいるステンレススチールスタンドの上部に置かれ、TA−8A 1/8イ
ンチ直径のステンレススチールボールプローブなどのテクスチャーアナライザーの降下プ
ローブにより侵入される。測定を開始する前に、剤形は、プローブの下に直接揃えられ、
降下プローブが、中心に、すなわち、剤形の中心に侵入するように、降下プローブの力が
、直径と実質的に直角にかつ剤形の厚さに実質的に沿って印加されるようになっている。
まず、テクスチャーアナライザーのプローブは、試験前速度にて剤形サンプルに向かって
動き始める。プローブが、剤形表面に接触し、設定されるトリガー力に到達すると、プロ
ーブは、試験速度でその動きを続けて剤形に侵入する。プローブの各侵入の深さまたは距
離について、対応する力が測定される。プローブが、望ましい最大侵入深さに到達した場
合、さらなる測定をしながら、プローブは、方向を変えて試験後速度にて戻る。クラッキ
ング力は、対応する力/距離ダイアグラム中で到達する最初の極大の力であると定義され
、例えば、テクスチャーアナライザーソフトウェア「Texture Expert E
xceed、Version2.64English」を使用して算出される。
【0186】
「破砕に対して抵抗性の」という用語は、本発明のある実施形態の目的のために、約6
0%以下の厚さ、好ましくは、約50%以下の厚さ、より好ましくは、約40%以下の厚
さ、さらにより好ましくは、約30%以下の厚さ、最も好ましくは、約20%以下の厚さ
、10%の厚さまたは5%の厚さまで破壊せずに上に記載されているベンチプレスで少な
くとも平坦化することができる剤形を指すと定義される。
【0187】
ある実施形態において、平坦化剤形から0.5時間目に放出される活性薬剤(例えば、
オピオイド鎮痛薬)の量は、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で
100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、非
平坦化剤形から0.5時間目に放出される量から約10%ポイント、15%ポイントまた
は20%ポイント以下逸脱する。
【0188】
代替実施形態において、固形制御放出剤形は、破壊せずに平坦化することができ、平坦
化後の剤形の厚さは、平坦化前の剤形の厚さの約60%以下、平坦化前の剤形の厚さの約
50%以下、平坦化前の剤形の厚さの約40%以下、平坦化前の剤形の厚さの約30%以
下または平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当する。
【0189】
下記の実施例は、本発明の理解を助けるために記載され、本明細書に記載されかつ特許
請求の範囲に記載されている本発明を具体的に制限すると解釈されるべきではない。当業
者の範囲内にある現在知られているか今後開発されるすべての等価体の置換を包含する本
発明のそのような変形形態、および製剤の変更または実験デザインの小さな変更は、本明
細書に組み込まれている本発明の範囲内にあると見なされるべきである。
【実施例】
【0190】
次に、本発明は、添付の実施例を参照してより完全に記載されるであろう。しかしなが
ら、下記の説明は、例示に過ぎず、決して本発明の限定と受け取られるべきではないこと
が理解されるべきである。
(実施例1)
【0191】
重酒石酸ヒドロコドン20mgを包含する400mg錠剤(錠剤A)を、下の表1に記
載されているように、高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 303−MW 7,00
0,000)を使用して調製した。
【0192】
【表1】
【0193】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、7.94mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表1で上に記載されているように、200mgの目標重量だけ量
り分け、金型に装入し、圧縮して錠剤Aのコアを形成した。
【0194】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、10.32mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。100m
gシェルブレンドを、表1で記載されているように、金型に入れた。上で調製されたよう
な錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、追加の100mgシ
ェルブレンドを、金型中で錠剤の上部に置いた。次いで、材料を、圧縮ホイールを回転さ
せることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Aを形成した。
【0195】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤A錠剤を、トレー上に置
き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブンに入
れて硬化させた。
【0196】
次いで、硬化錠剤A錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図1中の
実施例2〜4の製剤の結果に対して示されている。
(実施例2)
【0197】
重酒石酸ヒドロコドン20mgを包含する500mg錠剤(錠剤B)を、下の表2に記
載されているように、高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 303−MW 7,00
0,000)を使用して調製した。
【0198】
【表2】
【0199】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、8.73mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表2で上に記載されているように、300mgの目標重量だけ量
り分け、金型に装入し、圧縮して錠剤Bのコアを形成した。
【0200】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、11.11mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。200m
gシェルブレンドの第一部分を、表2で上に記載されているように、金型に入れた。上で
調製されたような錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、20
0mgシェルブレンドの残りの部分を、金型中で錠剤の上部に置いた。次いで、材料を、
圧縮ホイールを回転させることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Bを形
成した。
【0201】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤B錠剤を、トレー上に置
き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブンに入
れて硬化させた。
【0202】
次いで、硬化錠剤B錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図1中の
実施例1および3〜4の製剤の結果に対して示されている。
(実施例3)
【0203】
重酒石酸ヒドロコドン20mgを包含する500mg錠剤(錠剤C)を、下の表3に記
載されているように、高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 303−MW 7,00
0,000)を使用して調製した。
【0204】
【表3】
【0205】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、9.53mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表3で上に記載されているように、300mgの目標重量だけ量
り分け、金型に装入し、圧縮して錠剤Cのコアを形成した。
【0206】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、11.11mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。200m
gシェルブレンドの第一部分を、表3で記載されているように、金型に入れた。上で調製
されたような錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、200m
gシェルブレンドの残りの部分を、金型中で錠剤の上部に置いた。次いで、材料を、圧縮
ホイールを回転させることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Cを形成し
た。
【0207】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤C錠剤を、トレー上に置
き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブンに入
れて硬化させた。
【0208】
次いで、硬化錠剤C錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図1中の
実施例1〜2および4の製剤の結果に対して示されている。
(実施例4)
【0209】
重酒石酸ヒドロコドン20mgを包含する475mg錠剤(錠剤D)を、下の表4に記
載されているように、高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 303−MW 7,00
0,000)を使用して調製した。
【0210】
【表4】
【0211】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、7.94mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表4で記載されているように、175mgの目標重量だけ量り分
け、金型に装入し、圧縮して錠剤Dのコアを形成した。
【0212】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、11.11mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。300m
gシェルブレンドの第一部分を、表4で記載されているように、金型に入れた。上で調製
されたような錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、300m
gシェルブレンドの残りの部分を、金型中で錠剤の上部に置いた。次いで、材料を、圧縮
ホイールを回転させることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Dを形成し
た。
【0213】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤D錠剤を、次いでトレー
上に置き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブ
ンに入れて硬化させた。
【0214】
次いで、硬化錠剤D錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図1中の
実施例1〜3の製剤の結果に対して示されている。
(実施例5)
【0215】
ヒドロコドン120mgを包含する500mg錠剤(錠剤E)を、下の表5に記載され
ているように、コアについては低分子量ポリエチレンオキシド(PEO 205−MW
600,000)およびシェルについては高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 30
3−MW 7,000,000)を使用して調製した。
【0216】
【表5】
【0217】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、8.73mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表5で記載されているように、300mgの目標重量だけ量り分
け、金型に装入し、圧縮して錠剤Eのコアを形成した。
【0218】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、11.11mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。200m
gシェルブレンドの第一部分を、表5で記載されているように、金型に入れた。上で調製
されたような錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、200m
gシェルブレンドの残りの部分を、金型中で錠剤の上部に置いた。次いで、材料を、圧縮
ホイールを回転させることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Eを形成し
た。
【0219】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤E錠剤を、次いでトレー
上に置き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブ
ンに入れて硬化させた。
【0220】
次いで、硬化錠剤E錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900
mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図2中の
実施例5および6の製剤の結果に対して示されている。
(実施例6)
【0221】
ヒドロコドン120mgを包含する500mg錠剤(錠剤F)を、下の表6に記載され
ているように、高分子量ポリエチレンオキシド(PEO 303−MW 7,000,0
00)を使用して調製した。
【0222】
【表6】
【0223】
コアを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤プ
レスに、8.73mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。コアブレンド
の粉末状アリコートを、表6で記載されているように、300mgの目標重量だけ量り分
け、金型に装入し、圧縮して錠剤Fのコアを形成した。
【0224】
シェルを調製するため、シングルステーションManesty Type F 3錠剤
プレスに、11.11mm、円形、標準凹面プレーンツーリングを取り付けた。200m
gシェルブレンドの第一部分を、表6で記載されているように、金型に入れた。上で調製
されたような錠剤コアを、金型中で(粉末ベッドの上に)手動で中心を合わせ、200m
gシェルブレンドの残りの部分を、金型中で錠剤の上部に置いた。材料を、圧縮ホイール
を回転させることにより手動で圧縮して圧縮コーティングされた錠剤Fを形成した。
【0225】
いくつかの上のように調製された圧縮コーティングされた錠剤F錠剤を、次いでトレー
上に置き、30分にわたって72℃を目標とするHotpack 435304型オーブ
ンに入れて硬化させた。
【0226】
次いで、錠剤F錠剤の溶出を、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL
中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内で試験した。結果は、
図2中の実施
例5および6の製剤の結果に対して示されている。
(実施例7〜12)
【0227】
合計で重酒石酸ヒドロコドン20mg(錠剤G、HおよびI)かまたは重酒石酸ヒドロ
コドン120mg(錠剤J、KおよびL)を含有する6つの異なる圧縮コーティングされ
た錠剤(錠剤G〜Lと指定される)を、下の表7(20mg)または表8(120mg)
に従って調製した。
【0228】
【表7】
【0229】
【表8】
【0230】
高剪断造粒機(Collette 75L)に、重酒石酸ヒドロコドン、微結晶性セル
ロースおよびヒドロキシプロピルセルロースを装入した。水を、プロペラおよびチョッパ
ーをオンにして混合物(例えば、8〜15%)へ添加した。湿潤造粒物を、Quadro
Comilミル粉砕装置の粗目スクリーンに通した。スクリーンに通した湿潤造粒物を
、Vector VFC−3流動床乾燥機中で乾燥した。乾燥した造粒物を、Quadr
o Comilミル粉砕装置の細目スクリーンに通した。
【0231】
16 Q「V」ブレンダーに、PEO POLYOX WSR205およびミル粉砕し
た造粒物を装入し、5分にわたってブレンドした。スクリーンに通したステアリン酸マグ
ネシウムを、混合物へ添加し、1分にわたってブレンドしてコアブレンドを調製した。
【0232】
16 Q「V」ブレンダーに、PEO POLYOX WSR303、D&C赤色30
号アルミニウムレーキ、およびミル粉砕した造粒物を装入し、5分にわたってブレンドし
た。スクリーンに通したステアリン酸マグネシウムを、混合物へ添加し、1分にわたって
ブレンドしてドライコートブレンドを調製した。
【0233】
コアブレンドおよびドライコートブレンドを、DryCota Press上でドライ
コーティングされた錠剤に圧縮した。コアブレンドを、サイドワン(side one)ホッパー
中にロードし、コア重量を、目標300mgに調整した。次いで、ドライコートブレンド
を、サイドツー(side two)ホッパー中にロードし、合計錠剤重量を、目標に調整した。
重量調整後、圧縮運転を開始させ、プレスを、例えば、6rpmにて運転した。
【0234】
圧縮コーティングされた錠剤おおよそ10kgを量り分け、有孔24インチCompu
−Labパンコーター中で約1.0%(重量で)の目標増量までオパドライコーティング
懸濁液で噴霧コーティングした。噴霧コーティングは、下記の通り行った。錠剤床を、5
5℃に吸気温度を設定することにより温めた。排出温度が39℃に到達したら直ぐに、フ
ィルムコーティングを、12rpmのパン速度およびおおよそ44mL/分の噴霧速度に
て始めた。フィルムコーティングを、目標1%増量が達成されるまで続けた(これは、ス
テップxiiにおける4%増量の最終コーティングが、硬化中に粘着性になることから、
ステップxにおける硬化に先立つ部分コーティングであった)。
【0235】
部分的にコーティングされた錠剤を、有孔パンコーター中で硬化させた。入口温度を、
おおよそ10rpmのパン速度にて85℃に設定した。錠剤を、おおよそ30分にわたっ
て72℃の排出温度にて硬化させた。
【0236】
硬化後、錠剤を、22℃に入口温度を設定することにより回転するパン内で冷却させた
。冷却を、排出温度が28℃未満になるまで続けた。
【0237】
次いで、硬化錠剤を、12rpmのパン速度およびおおよそ44mL/分の噴霧速度に
て有孔パンコーター中で4.0%の目標最終増量(重量で、前の1%コーティングを含む
)を達成するために追加のコーティング懸濁液で噴霧コーティングした。
【0238】
フィルムコーティングされた錠剤を、風袋を計ったポリエチレンを裏打ちしたドラム中
に移した。
【0239】
これらの圧縮コーティングされた20mgおよび120mg錠剤についての溶出結果(
%経時的放出活性物)は、
図3ならびに下の表9および10に示されている。
【0240】
【表9】
【0241】
【表10】
【0242】
上の実施例の溶出により示されているように、剤形からの活性薬剤の溶出に影響を与え
る要因は、コア:シェル重量比および錠剤重量である。さらに、上に示されている溶出デ
ータは、本発明の製剤が、本明細書に開示されている実質的にゼロ次の放出を示すことを
立証している。
(実施例13)
【0243】
健常成人男性および女性対象における無作為化、オープンラベル、クロスオーバー研究
を、実施例7〜12のヒドロコドン製剤(HYD)で実施した。研究は、反復(一組の定
義済み処置を受ける他と異なる対象の群で毎回研究デザインを繰り返すプロセス)からな
る。下記の反復を実施した:
反復1:
N=36
無作為化、単回投与、3処置、3期間クロスオーバー。
・HYD20mg、遅速放出錠剤、絶食状態(錠剤G)
・HYD20mg、中間放出錠剤、絶食状態(錠剤H)
・HYD20mg、高速放出錠剤、絶食状態(錠剤I)
反復2:
N=36
無作為化、単回投与、3処置、3期間クロスオーバー。
・HYD120mg、遅速放出錠剤、絶食状態(錠剤J)
・HYD120mg、中間放出錠剤、絶食状態(錠剤K)
・HYD120mg、高速放出錠剤、絶食状態(錠剤L)
反復3:
N=16
無作為化、単回投与、2処置、2期間クロスオーバー。
・HYD120mg、遅速放出錠剤、絶食状態(錠剤J)
・HYD120mg、遅速放出錠剤、摂食状態(錠剤J)
【0244】
製剤を、各々、示されている絶食状態または摂食状態で単回投与として水8オンス(2
40mL)と共に経口で投与した。
【0245】
この研究は、健常ヒト対象で実施されるため、オピオイド拮抗薬塩酸ナルトレキソンを
投与してオピオイド関連有害事象を最小限に抑えた。
スクリーニング手順
下記のスクリーニング手順を、初回投与量投与に先立つ28日以内に実施したスクリー
ニング来院時にすべての潜在的対象について実施した:
−インフォームドコンセント。
−任意選択の薬理ゲノミクスサンプリングについてのインフォームドコンセント。
−任意選択の毛髪サンプリングについてのインフォームドコンセント。
−体重、身長、ボディマスインデックス(BMI)、および人口統計データ。
−組入れ/除外基準の評価。
−併用薬を包含する病歴および薬歴。
−おおよそ5分にわたって着座した後のバイタルサイン(収縮期/拡張期血圧、脈拍数
、呼吸数、口内温度)およびSpO
2。
−おおよそ2分にわたって起立した後の追加バイタルサイン(収縮期/拡張期血圧、お
よび脈拍数)。
−HDYF?質問は、バイタルサインが測定されるのと同時に実施した。
−定型的身体検査。
−少なくとも4時間の絶食に続く臨床検査評価(生化学、血液学、および尿検査を包含
する)。
−12誘導ECG。450msecを超えないQTcF。
−肝炎のスクリーニング(B型肝炎表面抗原[HBsAg]、C型肝炎抗体[抗−HC
V]を包含する)。
−アルコール、コチニン、および選択された薬物乱用についてのスクリーニング。
−血清妊娠検査、女性対象のみ;血清卵胞刺激ホルモン(FSH)閉経後女性のみ。
−血清妊娠検査(女性対象のみ)。
−血清卵胞刺激ホルモン(FSH)検査(閉経後女性のみ)。
組入れ基準
下記の基準を満たす対象を研究に組み入れた。
−書面によるインフォームドコンセントを提供する。
−18から50歳の男性および女性(両端を含む)。
−50から100kg(110から220ポンド)の範囲の体重および18から34(
kg/m
2)までのBMI(両端を含む)。
−健常かつ病歴、身体検査、バイタルサイン、およびECGにより判断されるような重
要な異常所見がない。
−出産可能な女性は、十分かつ信頼できる避妊方法(すなわち、追加的な殺精子の泡ま
たはゼリー、子宮内器具、ホルモン避妊での防壁)を使用していなければならない。月経
が閉止している女性は、1年以上月経が閉止しておりかつ血清FSHの上昇を有していな
ければならない。
−研究中に供給される食物を食べる意思がある。
−全研究中に激しい運動を控える。対象は、新たな運動プログラムを始めたり任意の異
常に激しい身体運動に参加したりしない。
除外基準
下記の基準は、研究から潜在的対象を除外した。
−妊娠している(ベータヒト絨毛性ゴナドトロピン検査陽性)または授乳している女性
。
−薬物またはアルコール乱用の現歴または近歴(5年以内)。
−薬物の吸収、分布、代謝または排泄を妨害する可能性のある履歴または任意の現状。
−この研究における初回投与に先行する過去30日間でのオピオイド含有薬の使用。
−ヒドロコドン、ナルトレキソン、または関連化合物に対する知られている感受性の履
歴。
−病因とは関係なく頻繁な悪心または嘔吐の任意の履歴。
−後遺症を伴う発作または頭部外傷の任意の履歴。
−この研究における初回投与に先行する30日の間での臨床薬物研究への参加。
−この研究における初回投与に先行する30日の間での任意の重大な病気。
−初回投与に先行する7日の間での甲状腺ホルモン療法(ホルモン避妊は許される)、
ビタミン、ハーブおよび/またはミネラルサプリメントを包含する任意の医薬品の使用。
−下記のいずれかを包含する異常な心臓状態:
・スクリーニング時の450msec以上のQTc間隔(Fridericia補正を
使用して算出される)。
・処置期間中の480msec以上のQTc間隔(Fridericia補正を使用し
て算出される)。
−試験薬投与に先行する10時間および試験薬投与に続く4時間は食物を絶つことおよ
び各拘束の間は完全にカフェインまたはキサンチン含有飲料を絶つことの拒絶。
−初期試験薬投与(1日目)に先立つ48時間および試験の間の任意の時点でのアルコ
ール飲料の消費を絶つことの拒絶。
−試験薬投与から45日以内の喫煙歴もしくはニコチン製品の使用または尿中コチニン
検査陽性。
−このプロトコールにより必要とされる場合を除いて、試験薬投与に先立つ60日以内
または研究中のいつでもおよび研究の終了後の30日にわたって提供される血液または血
液製品。
−このプロトコールにより必要とされる場合を除いて、試験薬投与に先立つ14日以内
または研究中のいつでも提供される血漿。
−尿薬物スクリーニングまたはアルコールスクリーニングの陽性結果。
−HBsAg、抗−HCVの陽性結果。
−塩酸ナロキソンチャレンジ試験陽性。
−ジルベール症候群、または任意の知られている肝胆道異常の存在。
−研究の任意選択の髪サンプリング部分のみについて、十分なサンプルを提供するには
不十分な量の頭髪。
−治験責任医師は、対象を除外基準中に具体的には述べられていない理由(複数可)の
ために不適当であると考えている。
【0246】
すべての組入れ基準を満たしかつ除外基準のいずれにも合致しない対象を、研究に無作
為化した。
【0247】
各対象に、スクリーニングにあたって独特の対象番号を割り付けた。対象番号の割付け
は、昇順とし、省略された番号はなかった。対象番号を、すべての研究書面で使用した。
【0248】
チェックイン手順
期間1の1日目にだけ、対象は、研究ユニットに入ることを許され、塩酸ナロキソンチ
ャレンジ試験を受けた。試験の結果は、対象が研究にとどまるために陰性でなければなら
なかった。バイタルサインおよびSPO
2を、塩酸ナロキソンに先立っておよび続いて測
定した。
【0249】
下記の手順も、各期間にわたってチェックインにおいてすべての対象について実施した
。
−カフェインおよびキサンチン制限基準に自発的に従うことの確認を包含する組入れ/
除外基準の確認。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO2。
−HDYF(気分はいかがですか(How Do You Feel))?質問は、バ
イタルサインを測定するのと同時に実施した。
−生化学(少なくとも4時間にわたって絶食して)、血液学および尿検査を包含する臨
床検査評価(1日目、期間1のみ)を、バイタルサインおよびSpO
2が測定された後に
集めた。
−アルコール(尿または血液アルコールまたは酒気検知器を介して)、コチニン、およ
び選択された薬物の乱用(尿検査を介して)についてのスクリーニング。
−尿妊娠検査(すべての女性対象について)。
−併用薬の監視および記録。
−AEの監視および記録。
【0250】
対象が研究への参加を続けるためには、薬物スクリーニング(アルコールおよびコチニ
ンを包含する)の結果が、投薬に先立って入手可能かつ陰性でなければならなかった。加
えて、併用薬およびその他の制限への継続的順守を、適切な原資料中でチェックイン時点
および研究を通じて確認した。
処置期間手順
研究されることになる処置を、各反復について予め決定した。反復内で、データが利用
可能になることから、処置を、コホート間で外した。外された処置は、残りの処置の繰り
返しで置き換えた。
−期間1における初回投与に先立って、対象を、処置配列に無作為化した。
−対象は、試験薬の投薬に先立って−12時間目に水240mLと共に塩酸ナルトレキ
ソン錠剤(50mg)を服用した。
−試験薬投与に先立って(期間1を除いて)、対象は、生化学(少なくとも4時間にわ
たって絶食して)、血液学および尿検査試験を実施された。
−対象は、下記の通り水240mLと共に試験薬を投与された:
・絶食処置について:
10時間の夜間絶食に続いて、対象は、水240mLと共に試験薬を投与された。絶食
処置を受ける対象は、投薬に続く4時間にわたって食物からの絶食を続けた。
・摂食処置について:
10時間の夜間絶食に続いて、対象は、水240mLとの試験薬の投与の30分前に標
準食(FDA高脂肪朝食)を摂食した。食物は、投与後少なくとも4時間は許されなかっ
た。食事のすべてが、指定された時間フレーム内に消費されるべきであることを対象に対
して極めて明確にした。
・対象は、試験薬の投与量を服用する間ずっと立っているか直立着座位にあった。
・絶食は、非投薬研究日については必要とされなかった。
−対象は、各試験薬投薬に対して−12、0、12、24、および36時間目に水24
0mLと共に塩酸ナルトレキソン50mg錠剤を服用した。
−60mg以上のヒドロコドン投与量を服用した対象については、SpO
2を継続的に
監視し、投薬に先立って始めて投与後24時間を通じて続けた。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO
2を、投与前
、ならびに各期間について投与後1、2、4、6、8、12、24、36、48、および
72時間目に取得した。
−HDYF(気分はいかがですか)?質問は、バイタルサインを測定するのと同時に実
施した。
−対象は、生化学(少なくとも4時間にわたって絶食して)、血液学、および尿検査試
験を投与後24時間に実施された。
−加えて、各対象について、12誘導ECGを、投与前ならびに投与後おおよそ12、
24および48時間に実施した。QTcFが、480msecを超えたならば、対象は、
有害事象の理由によって中止された。
−各対象について、ヒドロコドン血漿濃度を決定するための血液サンプルを、投与前な
らびに各期間について投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6
、8、10、12、14、18 24、36、48、および72時間に取得した。
−対象は、投薬前日のユニットへのチェックインから48時間手順が終了する時までユ
ニットへ隔離された。対象は、72時間手順のためにユニットへ戻った。
−研究中、AEおよび併用薬を記録した。
【0251】
加えて、対象には、直ちに研究スタッフへ嘔吐の任意の/すべてのエピソードを報告す
ることが極めて重要であること、およびこの情報が治験の適切な実施および結果に不可欠
であることを告げた。対象には、嘔吐の症例を報告することによって決してペナルティー
を科されないことを告げた。研究スタッフには、嘔吐の任意の/すべての症例を注意深く
文書化するように指示した。
【0252】
研究終了手順
下記の手順を、研究の終わり(研究終了)、試験薬の最終投与量を服用した7〜10日
後または研究からの早期中止時にすべての対象について研究場所で実施した。
−併用薬評価。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO
2。
−HDYF?質問は、バイタルサインを測定するのと同時に実施した。
−身体検査。
−12誘導ECG。
−臨床検査評価(生化学[少なくとも4時間の絶食]、血液学、および尿検査)。
−AE評価。
−血清妊娠検査(女性対象のみについて)。
【0253】
ドラフト結果は、
図4〜6および下の表13に記載されている:
【0254】
【表11】
(実施例14〜20)
【0255】
それぞれ合計で重酒石酸ヒドロコドン20、30、40、60、80、100または1
20mgを含有する7つの異なる圧縮コーティングされた錠剤(錠剤M〜Sと指定される
)を、下の表14(錠剤M、N、O、P)および15(錠剤Q、R、S)に従って調製し
た。
【0256】
【表12】
【0257】
【表13】
【0258】
高剪断混合機に、重酒石酸ヒドロコドン、微結晶性セルロースおよびヒドロキシプロピ
ルセルロースを装入した。
【0259】
ドライミックス混合物を、低速にてチョッパーをオフにして1分にわたって混合し、次
いで、チョッパーをオンにして高速にて混合した。水を、水の望ましい量が添加されるま
で混合物へ添加し、湿潤造粒物を製造した。
【0260】
次いで、湿潤造粒物を、スクリーニングミルに通して塊を除き、流動床乾燥機に移して
乾燥させた。
【0261】
次いで、乾燥混合物を、目標粒径範囲が達成されるまで細目スクリーンに通した(<1
.0%)。
【0262】
次いで、乾燥したスクリーンに通した造粒物を、スクリーニングミルに通し、活性造粒
物を、ステンレススチール容器中に集めた。Vブレンダーに、ポリエチレンオキシド(P
OLYOX WSR−205)のおおよそ半分;適切な量の活性造粒物(アッセイのため
に調整した);アルミニウムレーキ;および残りのポリエチレンオキシド(POLYOX
WSR−205)を装入し、混合物を、10分にわたってブレンドした。
【0263】
次いで、Vブレンダーに、ステアリン酸マグネシウムを装入し、混合物を、2分にわた
ってブレンドし、ステンレススチールドラム中に排出した。
【0264】
Vブレンダーに、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−303)のおおよそ
半分;適切な量の活性造粒物(アッセイのために調整した);および残りのポリエチレン
オキシド(POLYOX WSR−303)を装入し、混合物を、10分にわたってブレ
ンドした。
【0265】
次いで、Vブレンダーに、ステアリン酸マグネシウムを装入し、2分にわたってブレン
ドし、ステンレススチールドラム中に排出した。
【0266】
プレスの左側を、8.75mm、円形、浅底凹面ツーリングと共に組み立て、プレスの
右側を、12mm、円形、浅底凹面、はす縁ツーリングと共に組み立てた。
【0267】
次いで、コアブレンド(着色した)を、左側ホッパー(重力供給システム)に装入して
コア圧縮を開始させた。
【0268】
コア重量を、目標重量(300mg、+/−5%)に調整した。
【0269】
次いで、ドライコートブレンド(白色から灰色がかった白色)を、右側ホッパー(重力
供給システム)に装入して錠剤圧縮を開始させた。
【0270】
初期ドライコートフィルおよび続くドライコートフィルを、700mg(300mgコ
ア+400mgドライコート)の目標合計錠剤重量にコアの配置後に調整した。
【0271】
オパドライ色分散液(目標20%固形物)については、混合容器に、適切な量の精製水
を装入し、混合機速度を調整して渦を形成させた。オパドライ色粉末を、2〜5分間かけ
て容器へ添加し、均一な分散液が生成されるまで(最低1時間)混合した。
【0272】
オパドライクリアー分散液(目標7.5%固形物)については、別の混合容器に、適切
な量の精製水を装入し、混合機速度を調整して渦を形成させた。オパドライクリアー粉末
を、2〜5分間(目標3分)かけて容器へ添加し、均一な分散液が生成されるまで(最低
1時間)混合した。
【0273】
次いで、圧縮コーティングされた錠剤を、有孔コーティングパンに移し、0.7%〜1
.5%の目標増量までオパドライ色分散液でフィルムコーティングした。
【0274】
加熱温度を上げ、錠剤を、おおよそ30分にわたって72℃の目標排出温度に硬化させ
、次いで、冷却させた。
【0275】
錠剤コーティングを、前のコーティングからの増量を包含する3%の目標増量までオパ
ドライ色分散液で続けた。
【0276】
次いで、錠剤を、5%の最終目的増量までオパドライクリアー分散液でフィルムコーテ
ィングした。
【0277】
これらの圧縮コーティングされた20mg、30mg、40mg、60mg、80mg
、100mg、および120mg錠剤についての溶出結果(%経時的放出活性物)は、下
の表16に示されている。
【0278】
【表14】
(実施例21)
【0279】
健常成人男性および女性対象における無作為化、オープンラベル、単回投与、5処置、
4期間クロスオーバー、不完備型ブロック研究を、実施例14〜20のヒドロコドン製剤
(HYD)で実施した。研究は、4期間にわたって最高で5処置からなる。
【0280】
HYD錠剤強度、または研究される投与量は:
・1×20mgHYD錠剤
・1×40mgHYD錠剤
・1×60mgHYD錠剤
・1×80mgHYD錠剤
・1×120mgHYD錠剤
とした。
【0281】
処置を、各々、絶食状態で単回投与として水8オンス(240mL)と共に経口で投与
した。
【0282】
この研究は、健常ヒト対象で実施されるため、オピオイド拮抗薬塩酸ナルトレキソンを
投与してオピオイド関連有害事象を最小限に抑えた。
対象選択
スクリーニング手順
下記のスクリーニング手順を、初回投与量投与に先立つ28日以内に実施したスクリー
ニング来院時にすべての潜在的対象について実施した:
−インフォームドコンセント。
−任意選択の薬理ゲノミクスサンプリングについてのインフォームドコンセント。
−任意選択の毛髪サンプリングについてのインフォームドコンセント。
−体重、身長、ボディマスインデックス(BMI)、および人口統計データ。
−組入れ/除外基準の評価。
−併用薬を包含する病歴および薬歴。
−おおよそ5分にわたって着座した後のバイタルサイン(収縮期/拡張期血圧、脈拍数
、呼吸数、口内温度)およびSpO
2。
−おおよそ2分にわたって起立した後の追加バイタルサイン(収縮期/拡張期血圧、お
よび脈拍数)。
−HDYF?質問は、バイタルサインが測定されるのと同時に実施した。
−定型的身体検査。
−少なくとも4時間の絶食に続く臨床検査評価(生化学、血液学、および尿検査を包含
する)。
−12誘導ECG。450msecを超えないQTcF。
−肝炎のスクリーニング(B型肝炎表面抗原[HBsAg]、C型肝炎抗体[抗−HC
V]を包含する)。
−アルコール、コチニン、および選択された薬物乱用についてのスクリーニング。
−血清妊娠検査、女性対象のみ;血清卵胞刺激ホルモン(FSH)閉経後女性のみ。
−血清妊娠検査(女性対象のみ)。
−血清卵胞刺激ホルモン(FSH)検査(閉経後女性のみ)。
組入れ基準
下記の基準を満たす対象を研究に組み入れた。
−書面によるインフォームドコンセントを提供する。
−18から50歳の男性および女性(両端を含む)。
−研究中に供給される食物を食べる意思がある。
−50から100kg(110から220ポンド)の範囲の体重および18から30(
kg/m2)までのBMI(両端を含む)。
−治験来院の終わりまで激しい運動を控える意思がある。対象は、新たな運動プログラ
ムを始めたり任意の異常に激しい身体運動に参加したりしない。
−健常かつ病歴、身体検査、臨床検査値、バイタルサイン、およびECGにより判断さ
れるような重要な異常所見がない。
−出産可能な女性は、十分かつ信頼できる避妊方法(すなわち、追加的な殺精子の泡ま
たはゼリー、子宮内器具、ホルモン避妊での防壁)を使用していなければならない。月経
が閉止している女性は、1年以上月経が閉止しておりかつ血清FSHの上昇を有していな
ければならない。
除外基準
下記の基準は、研究から潜在的対象を除外した。
−妊娠している(ベータヒト絨毛性ゴナドトロピン検査陽性)または授乳している女性
。
−薬物またはアルコール乱用の現歴または近歴(5年以内)。
−薬物の吸収、分布、代謝または排泄を妨害する可能性のある履歴または任意の現状。
−この研究における試験薬の初回投与に先行する過去30日間でのオピオイド含有薬の
使用。
−ヒドロコドン、ナルトレキソン、または関連化合物に対する知られている感受性の履
歴。
−病因とは関係なく頻繁な悪心または嘔吐の任意の履歴。
−後遺症を伴う発作または頭部外傷の任意の履歴。
−この研究における試験薬の初回投与に先行する30日の間での臨床薬物研究への参加
。
−この研究における試験薬の初回投与に先行する30日の間での任意の重大な病気。
−試験薬の初回投与に先行する7日の間での甲状腺ホルモン療法(プロゲスチンの有無
にかかわらずエストロゲンの形態でのホルモン避妊およびホルモン補充療法は許される)
、ビタミン、ハーブおよび/またはミネラルサプリメントを包含する任意の医薬品の使用
。
−QT間隔の延長または心臓リズムの障害の任意の個人歴または家族歴。
−下記のいずれかを包含する異常な心臓状態:
・スクリーニング時の450msec以上のQTc間隔(Fridericia補正を
使用して算出される)。
・処置期間中の480msec以上のQTc間隔(Fridericia補正を使用し
て算出される)。
−試験薬投与に先行する10時間および試験薬投与に続く4時間は食物を絶つことおよ
び各拘束の間は完全にカフェインまたはキサンチン含有飲料を絶つことの拒絶。
−初期試験薬投与(1日目)に先立つ48時間および治験来院の終わりまでの任意の時
点でのアルコール飲料の消費を絶つことの拒絶。
−このプロトコールにより必要とされる場合を除いて、初期試験薬投与に先立つ30日
以内または治験来院の終わりまでの任意の時点で提供される血液または血液製品。
−初期試験薬投与から45日以内の喫煙歴もしくはニコチン製品の使用または尿中コチ
ニン検査陽性。
−尿薬物スクリーニングまたはアルコールスクリーニングの陽性結果。
−HBsAg、抗−HCVの陽性結果。
−塩酸ナロキソンチャレンジ試験陽性。
−ジルベール症候群、または任意の知られている肝胆道異常の存在。
−治験責任医師は、対象を除外基準中に具体的には述べられていない理由(複数可)の
ために不適当であると考えている。
【0283】
すべての組入れ基準を満たしかつ除外基準のいずれにも合致しない対象を、研究に無作
為化した。
【0284】
各対象に、スクリーニングにあたって独特の対象番号を割り付けた。対象番号の割付け
は、昇順とし、省略された番号はなかった。対象番号を、すべての研究書面で使用した。
【0285】
チェックイン手順
期間1の1日目にだけ、対象は、研究ユニットに入ることを許され、塩酸ナロキソンチ
ャレンジ試験を受けた。試験の結果は、対象が研究にとどまるために陰性でなければなら
なかった。バイタルサインおよびSPO
2を、塩酸ナロキソンに先立っておよび続いて測
定した。
【0286】
下記の手順も、各期間にわたってチェックインにおいてすべての対象について実施した
。
−カフェインおよびキサンチン制限基準に自発的に従うことの確認を包含する組入れ/
除外基準の確認。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO2。
−HDYF(気分はいかがですか)?質問は、バイタルサインを測定するのと同時に実
施した。
−生化学(少なくとも4時間にわたって絶食して)、血液学および尿検査を包含する臨
床検査評価(1日目、期間1のみ)を、バイタルサインおよびSpO
2が測定された後に
集めた。
−アルコール(尿または血液アルコールまたは酒気検知器を介して)、コチニン、およ
び選択された薬物の乱用(尿検査を介して)についてのスクリーニング。
−尿妊娠検査(すべての女性対象について)。
−併用薬の監視および記録。
−AEの監視および記録。
【0287】
対象が研究への参加を続けるためには、薬物スクリーニング(アルコールおよびコチニ
ンを包含する)の結果が、投薬に先立って入手可能かつ陰性でなければならなかった。加
えて、併用薬およびその他の制限への継続的順守を、適切な原資料中でチェックイン時点
および研究を通じて確認した。
処置期間手順
研究されることになる処置を、各反復について予め決定した。反復内で、データが利用
可能になることから、処置を、コホート間で外した。外された処置は、残りの処置の繰り
返しで置き換えた。
−期間1における初回投与に先立って、対象を、処置配列に無作為化した。
−対象は、試験薬の投薬に先立って−12時間目に水240mLと共に塩酸ナルトレキ
ソン錠剤(50mg)を服用した。
−対象に、10時間の夜間絶食に続いて水240mLと共に試験薬を投与した。対象は
、投薬に続く4時間にわたって食物からの絶食を続けた。
・対象は、試験薬の投与量を服用する間ずっと立っているか直立着座位にあった。
・絶食は、非投薬研究日については必要とされなかった。
−対象は、各試験薬投薬に対して−12、0、12、24、および36時間目に水24
0mLと共に塩酸ナルトレキソン50mg錠剤を服用した。
−60mg以上のヒドロコドン投与量を服用した対象については、SpO
2を継続的に
監視し、投薬に先立って始めて投与後24時間を通じて続けた。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO
2を、投与前
、ならびに各期間について投与後1、2.5、4、6、8、12、24、36、48、お
よび72時間目に取得した。
−HDYF(気分はいかがですか)?質問は、バイタルサインを測定するのと同時に実
施した。
−各対象について、12誘導ECGを、投与前ならびに投与後おおよそ12、24およ
び48時間に実施した。
−各対象について、ヒドロコドン血漿濃度を決定するための血液サンプルを、投与前な
らびに各期間について投与後0.5、1、2.5、4、6、8、10、12、14、16
、18、24、36、48、および72時間に取得した。
−対象は、投薬前日のユニットへのチェックインから72時間手順が終了する時までユ
ニットへ隔離された。
−研究中、AEおよび併用薬を記録した。
【0288】
加えて、対象には、直ちに研究スタッフへ嘔吐の任意の/すべてのエピソードを報告す
ることが極めて重要であること、およびこの情報が治験の適切な実施および結果に不可欠
であることを告げた。対象には、嘔吐の症例を報告することによって決してペナルティー
を科されないことを告げた。研究スタッフには、嘔吐の任意の/すべての症例を注意深く
文書化するように指示した。
【0289】
研究終了手順
下記の手順を、研究の終わり(研究終了)、試験薬の最終投与量を服用した7〜10日
後または研究からの早期中止時にすべての対象について研究場所で実施した。
−併用薬評価。
−バイタルサイン(おおよそ5分にわたって着座した後の)およびSpO
2。
−HDYF?質問は、バイタルサインを測定するのと同時に実施した。
−身体検査。
−12誘導ECG。
−臨床検査評価(生化学[少なくとも4時間の絶食]、血液学、および尿検査)。
−AE評価。
−血清妊娠検査(女性対象のみについて)。
【0290】
ドラフト結果は、
図7および下の表17に記載されている:
【0291】
【表15】
【0292】
本発明は、本発明のわずかな態様の例証として意図されている実施例に開示されている
具体的実施形態により範囲を制限されるべきではなく、機能的に等価である任意の実施形
態は、本発明の範囲内にある。実際に、本明細書に示されかつ記載されているものに加え
て本発明の様々な修正形態は、当業者に明らかになり、添付の特許請求の範囲の中にある
ことが意図されている。
【0293】
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、2010年12月22日出願の米国仮出願第61/426,306号から優先権を主張するものである。
なお、本発明は、以下の態様をも含むものである。
<1>
第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアと、
前記コアを覆い、第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルと
を含む固形制御放出剤形であって、
前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する、固形制御放出剤形。
<2>
前記コアが、圧縮錠剤である、上記1に記載の固形制御放出剤形。
<3>
前記シェルが、圧縮コーティングである、上記1または2に記載の固形制御放出剤形。
<4>
前記第一のマトリックス材料が、ポリエチレンオキシドを含む、上記1から3のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<5>
前記第二のマトリックス材料が、ポリエチレンオキシドを含む、上記1から4のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<6>
前記第一のマトリックス材料と前記第二のマトリックス材料が共に、ポリエチレンオキシドを含む、上記1から3のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<7>
前記第二のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドが、前記第一のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドより高い粘度を有する、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<8>
前記第一のマトリックス材料が、約300,000から約10,000,000までの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む、上記4に記載の固形制御放出剤形。
<9>
前記第一のマトリックス材料が、約500,000から約1,000,000までの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む、上記8に記載の固形制御放出剤形。
<10>
前記第二のマトリックス材料が、約1,000,000から約10,000,000までの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む、上記5に記載の固形制御放出剤形。
<11>
前記第二のマトリックス材料が、約6,000,000から約8,000,000までの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む、上記10に記載の固形制御放出剤形。
<12>
前記第二のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドが、約4,000,000から約10,000,000までの平均分子量を有し、前記第一のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドが、約300,000から約3,000,000までの平均分子量を有する、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<13>
前記第二のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドが、約6,000,000から約8,000,000までの平均分子量を有し、前記第一のマトリックス材料中のポリエチレンオキシドが、約500,000から約1,000,000までの平均分子量を有する、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<14>
前記コアと前記シェルの重量比が、約1:0.5から約1:5までである、上記1から13のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<15>
前記コアと前記シェルの重量比が、約1:0.6から約1:1.5までである、上記14に記載の固形制御放出剤形。
<16>
前記コアと前記シェルの重量比が、約1:0.8から約1:1.2までである、上記15に記載の固形制御放出剤形。
<17>
前記第一のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第一部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:0.5から約1:100までである、上記4に記載の固形制御放出剤形。
<18>
前記第一のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第一部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:1から約1:10までである、上記17に記載の固形制御放出剤形。
<19>
前記第一のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第一部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:1.5から約1:4までである、上記18に記載の固形制御放出剤形。
<20>
前記第二のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第二部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:2から約1:200までである、上記5に記載の固形制御放出剤形。
<21>
前記第二のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第二部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:5から約1:50までである、上記20に記載の固形制御放出剤形。
<22>
前記第二のマトリックス材料中のオピオイド鎮痛薬の第二部分とポリエチレンオキシドとの重量比が、約1:12から約1:25までである、上記21に記載の固形制御放出剤形。
<23>
前記第一部分におけるオピオイド鎮痛薬が、前記第二部分におけるオピオイド鎮痛薬と同じである、上記1から22のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<24>
前記第一部分におけるオピオイド鎮痛薬が、前記第二部分におけるオピオイド鎮痛薬と異なる、上記1から22のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<25>
前記コア中のオピオイド鎮痛薬の比と、前記シェル中のオピオイド鎮痛薬の比が、約1:1から約10:1までである、上記1から24のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<26>
前記コア中のオピオイド鎮痛薬の比と、前記シェル中のオピオイド鎮痛薬の比が、約2:1から約8:1までである、上記25に記載の固形制御放出剤形。
<27>
前記コア中のオピオイド鎮痛薬の比と、前記シェル中のオピオイド鎮痛薬の比が、約2:1から約5:1までである、上記25に記載の固形制御放出剤形。
<28>
前記オピオイド鎮痛薬が、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン(diamorphone)、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、酪酸ジオキサフェチル、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、エトルフィン、ジヒドロエトルフィン、フェンタニルおよび誘導体、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフェン(nalbuphene)、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン(propheptazine)、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容できるそれらの塩、それらの水和物、それらの溶媒和物、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、上記1から27のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<29>
前記オピオイド鎮痛薬が、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、トラマドール、薬学的に許容できるそれらの塩、それらの水和物、それらの溶媒和物、およびそれらの混合物からなる群から選択される、上記28に記載の固形制御放出剤形。
<30>
前記オピオイド鎮痛薬が、ヒドロコドン、薬学的に許容できるその塩、その水和物、その溶媒和物、およびそれらの混合物からなる群から選択される、上記29に記載の固形制御放出剤形。
<31>
前記オピオイド鎮痛薬が、重酒石酸ヒドロコドンである、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<32>
前記剤形中の重酒石酸ヒドロコドンの総量が、約0.5mgから約1250mgまでである、上記31に記載の固形制御放出剤形。
<33>
前記剤形中の重酒石酸ヒドロコドンの総量が、約2mgから約200mgまでである、上記31に記載の固形制御放出剤形。
<34>
前記剤形中の重酒石酸ヒドロコドンの総量が、約16mgから約120mgまでである、上記31に記載の固形制御放出剤形。
<35>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から24時間までの経過時間に10%以内で比例する、上記1から34のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<36>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から24時間までの経過時間に5%以内で比例する、上記35に記載の固形制御放出剤形。
<37>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から18時間までの経過時間に20%以内で比例する、上記1から34のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<38>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から12時間までの経過時間に20%以内で比例する、上記1から34のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<39>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から24時間までの経過時間に20%以内で比例する、上記1から34のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<40>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から18時間までの経過時間に20%以内で比例する、上記1から34のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<41>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から18時間までの経過時間に10%以内で比例する、上記37に記載の固形制御放出剤形。
<42>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から12時間までの経過時間に10%以内で比例する、上記38に記載の固形制御放出剤形。
<43>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から24時間までの経過時間に10%以内で比例する、上記39に記載の固形制御放出剤形。
<44>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から18時間までの経過時間に10%以内で比例する、上記40に記載の固形制御放出剤形。
<45>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から18時間までの経過時間に5%以内で比例する、上記37に記載の固形制御放出剤形。
<46>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、8から12時間までの経過時間に5%以内で比例する、上記38に記載の固形制御放出剤形。
<47>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から24時間までの経過時間に5%以内で比例する、上記39に記載の固形制御放出剤形。
<48>
前記放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、12から18時間までの経過時間に5%以内で比例する、上記40に記載の固形制御放出剤形。
<49>
2時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約25%未満である、上記1から48のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<50>
4時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約10%から約30%までである、上記1から49のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<51>
8時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%から約60%までである、上記1から50のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<52>
12時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約40%から約90%までである、上記1から51のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<53>
18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約70%を超える、上記1から52のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<54>
2時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%未満である、上記1から53のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<55>
4時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約10%から約20%までである、上記1から54のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<56>
8時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%から約40%までである、上記1から55のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<57>
12時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約40%から約65%までである、上記1から56のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<58>
18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約80%を超える、上記1から57のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<59>
2時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約15%未満である、上記1から58のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<60>
4時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%から約30%までである、上記1から59のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<61>
8時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約45%から約60%までである、上記1から60のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<62>
12時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約70%から約90%までである、上記1から61のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<63>
18時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約90%を超える、上記1から62のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<64>
前記剤形が、少なくとも1分にわたって前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<65>
前記剤形が、少なくとも5分にわたって前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<66>
前記剤形が、少なくとも15分にわたって前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<67>
前記剤形が、約1分から約48時間まで前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<68>
前記剤形が、約5分から約24時間まで前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<69>
前記剤形が、約15分から約1時間まで前記ポリエチレンオキシドの少なくとも軟化点の温度において硬化される、上記6に記載の固形制御放出剤形。
<70>
前記剤形が、少なくとも約60℃の温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<71>
前記剤形が、少なくとも約65℃の温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<72>
前記剤形が、少なくとも約70℃の温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<73>
前記剤形が、少なくとも約75℃の温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<74>
前記剤形が、約72℃の温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<75>
前記剤形が、約60℃から約90℃までの温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<76>
前記剤形が、約65℃から約85℃までの温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<77>
前記剤形が、約70℃から約80℃までの温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<78>
前記剤形が、約75℃から約80℃までの温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<79>
前記剤形が、約70℃から約75℃までの温度において硬化される、上記64〜69のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<80>
前記コアおよび前記シェルが、視覚的に区別できない、上記1から79のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<81>
前記コアおよび前記シェルが、互いの10%以内のCIE L*A*B*値を有する、上記1から79のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<82>
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約60%以下に相当する、上記1から81のいずれか一項に記載の固形制御放出剤形。
<83>
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約50%以下に相当する、上記82に記載の固形制御放出剤形。
<84>
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約40%以下に相当する、上記82に記載の固形制御放出剤形。
<85>
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約30%以下に相当する、上記82に記載の固形制御放出剤形。
<86>
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当する、上記82に記載の固形制御放出剤形。
<87>
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する、上記82〜86のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<88>
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約15%ポイント以下逸脱する、上記82〜86のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<89>
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約10%ポイント以下逸脱する、上記82〜86のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<90>
投与後に約0.55から約1.0のヒドロコドンのC24/Cmax比を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<91>
前記C24/Cmax比が、約0.55から約0.85である、上記90に記載の固形制御放出剤形。
<92>
前記C24/Cmax比が、約0.55から約0.75である、上記90に記載の固形制御放出剤形。
<93>
前記C24/Cmax比が、約0.60から約0.70である、上記90に記載の固形制御放出剤形。
<94>
投与後に約4から約20時間までのヒドロコドンのTmax(h)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<95>
前記Tmax(h)が、約6から約12時間である、上記94に記載の固形制御放出剤形。
<96>
前記Tmax(h)が、約8から約10時間である、上記94に記載の固形制御放出剤形。
<97>
前記Tmax(h)が、約4から約10時間である、上記94に記載の固形制御放出剤形。
<98>
前記Tmax(h)が、約8から約14時間である、上記94に記載の固形制御放出剤形。
<99>
前記Tmax(h)が、前記剤形の投与後約14から約20時間である、上記94に記載の固形制御放出剤形。
<100>
投与が、健常対象への初回投与である、上記90〜99のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<101>
投与が、健常対象の集団への初回投与である、上記90〜99のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<102>
投与が、健常対象への定常状態投与である、上記90〜99のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<103>
投与が、健常対象の集団への定常状態投与である、上記90〜99のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<104>
ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩約20mgを含有する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<105>
ヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩約120mgを含有する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<106>
前記剤形に含まれているヒドロコドン各20mg当たり約250から400の投与後の平均AUC(ng*h/mL)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<107>
約250から約400、約275から約350、約300から330または約280から約320の投与後の平均AUC(ng*h/mL)を提供する、上記104に記載の固形制御放出剤形。
<108>
約1500から約2400、約1700から約2200、約1800から約2100または約1900から約2100の投与後の平均AUC(ng*h/mL)を提供する、上記105に記載の固形制御放出剤形。
<109>
前記剤形に含まれているヒドロコドン各20mg当たり約10から約30の投与後の平均Cmax(ng/mL)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<110>
約10から約30、約12から約25、約14から約18または約12から約17の投与後の平均Cmax(ng/mL)を提供する、上記104に記載の固形制御放出剤形。
<111>
約60から約180、約100から約160、約110から約150または約100から約140の投与後の平均Cmax(ng/mL)を提供する、上記105に記載の固形制御放出剤形。
<112>
約10から約20、約12から約18、約13から約17または約14から約16の投与後の平均Tmax(h)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<113>
約5から約10、約6から約9、約7または約8の投与後の平均T1/2(h)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<114>
約0.01から約0.2、約0.1から約0.18、約0.3から約0.17または約0.06から約0.15の投与後の平均Tlag(h)を提供する、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<115>
前記平均C24/Cmax比が、約0.2から約0.8、約0.3から約0.7または約0.4から約0.6である、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<116>
投与が、絶食状態である、上記106〜115のいずれかに記載の固形制御放出剤形。
<117>
摂食状態での投与後の平均AUC(ng*h/mL)が、絶食状態での投与後のAUC(ng*h/mL)より20%未満高く、16%未満高くまたは12%未満高い、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<118>
摂食状態での投与後の平均Cmax(ng/mL)が、絶食状態での投与後のCmaxより80%未満高く、70%未満高くまたは60%未満高い、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<119>
摂食状態での投与後の平均Tmax(h)が、絶食状態での投与後のTmax(h)の25%以内、20%以内または15%以内である、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<120>
摂食状態での投与後の平均T1/2(h)が、絶食状態での投与後のT1/2の8%以内、5%以内または2%以内である、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<121>
摂食状態での投与後の平均Tlag(h)が、絶食状態での投与後のT1/2より150%未満高く、125%未満高くまたは100%未満高い、上記30に記載の固形制御放出剤形。
<122>
ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアと、
前記コアを覆い、ポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルと
を含む固形制御放出剤形。
<123>
ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含む圧縮コアと、
前記コアを覆い、ポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含む圧縮コーティングと
を含む固形制御放出剤形。
<124>
第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアと、
前記コアを覆い、第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルと
を含む固形制御放出剤形であって、
37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、
2時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約25%未満であり、
4時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約10%から約30%までであり、
8時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%から約60%までであり、
12時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約40%から約90%までであり、
18時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約70%を超える、固形制御放出剤形。
<125>
治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩、および制御放出賦形剤
を含む固形制御放出剤形であって、
前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例し、
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する、固形制御放出剤形。
<126>
治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩、および制御放出賦形剤
を含む固形制御放出剤形であって、
37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、
2時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約25%未満であり、
4時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約10%から約30%までであり、
8時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約20%から約60%までであり、
12時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約40%から約90%までであり、
18時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約70%を超え、
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する、固形制御放出剤形。
<127>
制御放出賦形剤に分散されている治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩
を含む固形制御放出剤形であって、前記剤形の内部60%が、前記ヒドロコドンまたはその塩の少なくとも80%を含有し、
前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する、固形制御放出剤形。
<128>
前記剤形の内部50%が、前記ヒドロコドンまたはその塩の少なくとも80%を含有する、上記127に記載の固形制御放出剤形。
<129>
上記1〜128のいずれかに記載の固形制御放出剤形を対象に投与することを含む、それを必要としている対象において疼痛を治療する方法。
<130>
第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアを調製すること、および
第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルで前記コアを覆うこと
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法であって、
前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する、方法。
<131>
ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアを調製すること、および
ポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルで前記コアを覆うこと
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法。
<132>
ポリエチレンオキシドを含む第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含む圧縮コアを調製すること、および
前記コア全体へポリエチレンオキシドを含む第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を圧縮コーティングすることにより前記コアを覆うこと
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法。
<133>
第一のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第一部分を含むコアを調製すること、および
前記コア全体へ第二のマトリックス材料に分散されているオピオイド鎮痛薬の第二部分を含むシェルで前記コアを覆うこと
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法であって、
37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、
2時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約25%未満であり、
4時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約10%から約30%までであり、
8時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約20%から約60%までであり、
12時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約40%から約90%までであり、
18時間目に前記剤形から放出されるオピオイド鎮痛薬の量が、約70%を超える、方法。
<134>
治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩、および制御放出賦形剤を組み合わせること
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法であって、
前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの任意の2つの時点において、経過時間に20%以内で比例し、
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する、方法。
<135>
治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩、および制御放出賦形剤を組み合わせること
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法であって、
37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内のインビトロ溶出により測定すると、
2時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約25%未満であり、
4時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約10%から約30%までであり、
8時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約20%から約60%までであり、
12時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約40%から約90%までであり、
18時間目に前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、約70%を超え、
前記剤形が、破壊せずに平坦化することができ、平坦化後の剤形の厚さが、平坦化前の剤形の厚さの約20%以下に相当し、
平坦化剤形から0.5時間目に放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、非平坦化剤形から約20%ポイント以下逸脱する、方法。
<136>
制御放出賦形剤に治療有効量のヒドロコドンまたは薬学的に許容できるその塩を分散させること
を含む、固形制御放出剤形を製造する方法であって、前記剤形の内部60%が、前記ヒドロコドンまたはその塩の少なくとも80%を含有し、
前記剤形から放出されるヒドロコドンまたはその塩の量が、37℃において酵素不含模擬胃液(SGF)900mL中で100rpmにてUSP装置1(バスケット)内でのインビトロ溶出により測定すると、8から24時間までの経過時間に20%以内で比例する、方法。