(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6232106
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】ヘマトクリットの全血測定方法及びその全血測定回路
(51)【国際特許分類】
G01N 27/22 20060101AFI20171106BHJP
G01N 33/49 20060101ALI20171106BHJP
G01N 33/483 20060101ALI20171106BHJP
G01R 27/26 20060101ALN20171106BHJP
【FI】
G01N27/22 B
G01N27/22 D
G01N33/49 B
G01N33/483 E
!G01R27/26 C
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-140328(P2016-140328)
(22)【出願日】2016年7月15日
【審査請求日】2016年7月19日
(31)【優先権主張番号】105117886
(32)【優先日】2016年6月6日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】599034734
【氏名又は名称】盛群半導體股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】陳國祥
(72)【発明者】
【氏名】李國揚
(72)【発明者】
【氏名】劉宏裕
【審査官】
吉田 将志
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭57−090158(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0153298(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0178909(US,A1)
【文献】
特開2008−215901(JP,A)
【文献】
特開2008−046141(JP,A)
【文献】
特表2008−508078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/22
G01N 33/48−98
G01R 27/26
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘマトクリットの全血測定方法であって、
固定コンデンサを既定電位まで充電する第1充電時間を計測する工程と、
時間デジタル変換回路で前記第1充電時間を第1デジタル信号に変換する工程と、
被験試料を前記既定電位まで充電する第2充電時間を計測する工程と、
前記時間デジタル変換回路で前記第2充電時間を第2デジタル信号に変換する工程と、
前記第1デジタル信号、前記第2デジタル信号、前記固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する工程と、を含むことを特徴とする、
ヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項2】
さらに、前記キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項3】
前記固定コンデンサを前記既定電位まで充電する前記第1充電時間を計測する工程が、充電スイッチをオンにして開始信号を出力し、前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記開始信号に対応して時間計測を開始する工程と、前記充電スイッチを介して電源回路で前記固定コンデンサに対して充電を行う工程と、前記固定コンデンサの端子電圧を測定する工程と、前記端子電圧が前記既定電位に達したとき、終了信号を出力して前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記終了信号に対応して時間計測を終了し、前記固定コンデンサが前記既定電位まで充電される前記第1充電時間を得、そのうち前記第1充電時間が、受信した前記開始信号と前記終了信号の時間差である工程と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項4】
前記被験試料を前記既定電位まで充電する前記第2充電時間を計測する工程が、充電スイッチをオンにして開始信号を出力し、前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記開始信号に対応して時間計測を開始する工程と、前記充電スイッチを介して電源回路で前記被験試料に対して充電を行う工程と、前記被験試料の端子電圧を測定する工程と、前記端子電圧が前記既定電位に達したとき、終了信号を出力して前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記終了信号に対応して時間計測を終了し、前記固定コンデンサが前記既定電位まで充電される前記第2充電時間を得、そのうち前記第2充電時間が、受信した前記開始信号と前記終了信号の時間差である工程と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項5】
前記被験試料が血糖値検査紙であることを特徴とする、請求項1に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項6】
ヘマトクリットの全血測定方法であって、
電源回路で固定コンデンサを電源電位まで充電する工程と、
前記固定コンデンサが前記電源電位から既定電位まで放電される第1放電時間を計測する工程と、
時間デジタル変換回路で前記第1放電時間を第1デジタル信号に変換する工程と、
前記電源回路で被験試料を前記電源電位まで充電する工程と、
前記被験試料が前記電源電位から前記既定電位まで放電される第2放電時間を計測する工程と、
前記時間デジタル変換回路で前記第2放電時間を第2デジタル信号に変換する工程と、
前記第1デジタル信号、前記第2デジタル信号、前記固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する工程と、を含むことを特徴とする、
ヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項7】
さらに、前記キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換する工程を含むことを特徴とする、請求項6に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項8】
前記固定コンデンサが前記電源電位を前記既定電位まで放電する前記第1放電時間を計測する工程が、放電スイッチをオンにして開始信号を出力し、前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記開始信号に対応して時間計測を開始する工程と、前記放電スイッチを利用して前記固定コンデンサを接地に電気的に接続し、放電を行う工程と、前記固定コンデンサの端子電圧を測定する工程と、前記端子電圧が前記既定電位に達したとき、終了信号を出力して前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記終了信号に対応して時間計測を終了し、前記固定コンデンサが前記既定電位まで充電される前記第1放電時間を得、そのうち前記第1放電時間が、受信した前記開始信号と前記終了信号の時間差である工程と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項9】
前記被験試料が前記電源電位を前記既定電位まで放電する前記第2放電時間を計測する工程が、放電スイッチをオンにして開始信号を出力し、前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記開始信号に対応して時間計測を開始する工程と、前記放電スイッチを利用して前記被験試料を接地に電気的に接続し、放電を行う工程と、前記被験試料の端子電圧を測定する工程と、前記端子電圧が前記既定電位に達したとき、終了信号を出力して前記時間デジタル変換回路に提供する工程と、前記時間デジタル変換回路が前記終了信号に対応して時間計測を終了し、前記固定コンデンサが前記既定電位まで充電される前記第2放電時間を得、そのうち前記第2放電時間が、受信した前記開始信号と前記終了信号の時間差である工程と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項10】
前記被験試料が血糖値検査紙であることを特徴とする、請求項6に記載のヘマトクリットの全血測定方法。
【請求項11】
ヘマトクリットの全血測定回路であって、
電源回路と、
固定コンデンサと、
被験試料に結合するために用いる第1測定端及び第2測定端と、
前記電源回路と前記固定コンデンサの第1端の間に結合され、及び前記電源回路と前記第1測定端の間に結合された充電スイッチと、
前記固定コンデンサの第2端と接地の間に結合された第1スイッチと、
前記第2測定端と前記接地の間に結合された第2スイッチと、
前記固定コンデンサを既定電位まで充電する第1充電時間を計測し、前記第1充電時間を第1デジタル信号に変換する、及び前記被験試料を前記既定電位まで充電する第2充電時間を計測し、前記第2充電時間を第2デジタル信号に変換する時間デジタル変換回路と、
前記充電スイッチ、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記時間デジタル変換回路に結合され、前記充電スイッチ、前記第1スイッチ、前記第2スイッチを制御して前記固定コンデンサと前記被験試料に個別に充電させ、及び前記第1デジタル信号、前記第2デジタル信号、前記固定コンデンサのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を生成する処理ユニットと、を含むことを特徴とする、
ヘマトクリットの全血測定回路。
【請求項12】
前記処理ユニットがさらに前記キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換することを特徴とする、請求項11に記載のヘマトクリットの全血測定回路。
【請求項13】
前記被験試料が血糖値検査紙であることを特徴とする、請求項11に記載のヘマトクリットの全血測定回路。
【請求項14】
ヘマトクリットの全血測定回路であって、
電源回路と、
固定コンデンサと、
被験試料に結合するために用いる第1測定端及び第2測定端と、
前記電源回路と前記固定コンデンサの第1端の間に結合され、及び前記電源回路と前記第1測定端の間に結合された充電スイッチと、
前記固定コンデンサの第2端と接地の間に結合された第1スイッチと、
前記第2測定端と前記接地の間に結合された第2スイッチと、
前記固定コンデンサの第1端及び前記第1測定端に結合された第1端を備えた放電抵抗と、
前記放電抵抗の第2端と前記接地の間に結合された放電スイッチと、
前記固定コンデンサを既定電位まで放電する第1放電時間を計測し、前記第1放電時間を第1デジタル信号に変換する、及び前記被験試料を前記既定電位まで放電する第2放電時間を計測し、前記第2放電時間を第2デジタル信号に変換する時間デジタル変換回路と、
前記充電スイッチ、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記放電スイッチ、前記時間デジタル変換回路に結合され、前記充電スイッチ、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記放電スイッチを制御して前記固定コンデンサと前記被験試料に個別に充放電させ、及び前記第1デジタル信号、前記第2デジタル信号、前記固定コンデンサのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を生成する処理ユニットと、を含むことを特徴とする、
ヘマトクリットの全血測定回路。
【請求項15】
前記処理ユニットがさらに前記キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換することを特徴とする、請求項14に記載のヘマトクリットの全血測定回路。
【請求項16】
前記被験試料が血糖値検査紙であることを特徴とする、請求項14に記載のヘマトクリットの全血測定回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は血液検査技術に関し、特にヘマトクリットの全血測定方法及びその全血測定回路に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に大型病院や医療センターの血液検査プロセスは先に遠心分離機を利用して血球と血漿を分離してから、血漿に対してさまざまな検査測定を行い、検査結果の精度を保証している。家庭用検査機器は直接全血で測定を行うもので、低血量、低コスト、迅速な検査と携帯しやすさという利点を備えている。
しかしながら、全血で測定を行うと、現在血糖測定器の誤差値は標準を超過しているため、血糖値検査の精度は低い。複数の研究によると、「ヘマトクリット(hematocrit;HCT)」が血糖値検査に影響する1つの重要な要素であることが示されている。
【0003】
ヘマトクリットとは、一定量の血液中にどのくらいの割合で赤血球が含まれるかを指す。一般的な男性の血液のヘマトクリットは約36〜50%であり、女性の血液のヘマトクリットは約34〜47%である。血液中のヘマトクリットに基づいて血液の品質を理解することができる。血液の血糖濃度を測定するとき、血糖濃度の測定値はヘマトクリットに伴い変化する。
【0004】
ヘマトクリットの測定方法には複数の種類があり、例えば血液抵抗の測定を利用した方法、光学を利用した方法、酸化還元反応を利用した方法、電気化学を利用した方法などで、ヘマトクリットを求めることができる。
酸化還元反応を利用した測定方法の場合、電気化学式センサストリップ中において、カウンター電極(counter electrode)上に酸化還元反応物質(redox substance)を設置し、明らかな酸化還元電流を生成してヘマトクリットを測定する必要がある。しかしながら、従来技術に基づいたヘマトクリット測定方法にはまだ更なる改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ヘマトクリットの全血測定方法及びその全血測定回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例において、本発明のヘマトクリットの全血測定方法は、固定コンデンサを既定電位まで充電する第1充電時間を計測する工程と、時間デジタル変換回路で第1充電時間を第1デジタル信号に変換する工程と、被験試料を既定電位まで充電する第2充電時間を計測する工程と、時間デジタル変換回路で第2充電時間を第2デジタル信号に変換する工程と、第1デジタル信号、第2デジタル信号、固定コンデンサのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を生成する工程と、を含む。
【0007】
別の一実施例において、本発明のヘマトクリットの全血測定方法は、電源回路で固定コンデンサを電源電位まで充電する工程と、固定コンデンサが電源電位から既定電位まで放電される第1放電時間を計測する工程と、時間デジタル変換回路で第1放電時間を第1デジタル信号に変換する工程と、電源回路で被験試料を電源電位まで充電する工程と、被験試料が電源電位から既定電位まで放電される第2放電時間を計測する工程と、時間デジタル変換回路で第2放電時間を第2デジタル信号に変換する工程と、第1デジタル信号、第2デジタル信号、固定コンデンサのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を生成する工程と、を含む。
【0008】
一実施例において、本発明のヘマトクリットの全血測定回路は、電源回路、固定コンデンサ、第1測定端、第2測定端、充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチ、時間デジタル変換回路、処理ユニットを含む。第1測定端と第2測定端は被験試料に結合するために用いられる。充電スイッチは電源回路と固定コンデンサの第1端の間に結合され、及び電源回路と第1測定端の間に結合される。第1スイッチは固定コンデンサの第2端と接地の間に結合される。第2スイッチは第2測定端と接地の間に結合される。処理ユニットは充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチ、時間デジタル変換回路に結合される。処理ユニットは充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチを制御し、固定コンデンサと被験試料を個別に充電させるために用いられる。時間デジタル変換回路は固定コンデンサを既定電位まで充電する第1充電時間を計測し、第1充電時間を第1デジタル信号に変換する、及び被験試料を既定電位まで充電する第2充電時間を計測し、第2充電時間を第2デジタル信号に変換するために用いられる。その後、処理ユニットはさらに第1デジタル信号、第2デジタル信号と固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成するために用いられる。
【0009】
一実施例において、本発明のヘマトクリットの全血測定回路は、電源回路、固定コンデンサ、第1測定端、第2測定端、充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチ、放電抵抗、放電スイッチ、時間デジタル変換回路、処理ユニットを含む。第1測定端と第2測定端は被験試料に結合するために用いられる。充電スイッチは電源回路と固定コンデンサの第1端の間に結合され、及び電源回路と第1測定端の間に結合される。第1スイッチは固定コンデンサの第2端と接地の間に結合される。第2スイッチは第2測定端と接地の間に結合される。放電抵抗の第1端は固定コンデンサの第1端及び第1測定端に結合される。放電スイッチは放電抵抗の第2端と接地の間に結合される。処理ユニットは充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチ、放電スイッチ、時間デジタル変換回路に結合される。処理ユニットは充電スイッチ、第1スイッチ、第2スイッチ、放電スイッチを制御し、固定コンデンサと被験試料を個別に充放電させるために用いられる。時間デジタル変換回路は固定コンデンサを既定電位まで放電する第1放電時間を計測し、第1放電時間を第1デジタル信号に変換する、及び被験試料を既定電位まで放電する第2放電時間を計測し、第2放電時間を第2デジタル信号に変換するために用いられる。その後、処理ユニットはさらに第1デジタル信号、第2デジタル信号と固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成するために用いられる。
【発明の効果】
【0010】
上述をまとめると、本発明のヘマトクリットの全血測定方法及びその全血測定回路は全血被験試料のヘマトクリット測定に適用することにより、全血検査の血液の特徴(例:血糖)の構成に参考を提供し、低血量、低コスト、高精度の血液検査を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のヘマトクリットの全血測定回路に基づいた一実施例の概略図である。
【
図2】本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例1のフローチャートである。
【
図3】
図2中の工程S310の一実施例のフローチャートである。
【
図4】
図2中の工程S330の一実施例のフローチャートである。
【
図5】本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例2のフローチャートである。
【
図6】
図5中の工程S420の一実施例のフローチャートである。
【
図7】
図5中の工程S330の一実施例のフローチャートである。
【
図8】本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例3のフローチャートである。
【
図9】本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例4のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明のヘマトクリット(HCT)の全血測定回路に基づいた一実施例の概略図である。
図1に示すように、ヘマトクリットの全血測定回路は電源回路110、固定コンデンサCr、第1測定端P1、第2測定端P2、充電スイッチMp、第1スイッチM1、第2スイッチM2、処理ユニット130、時間デジタル変換回路(TDC)150を含む。
【0013】
充電スイッチMpは電源回路110と固定コンデンサCrの第1端の間に結合され、かつ電源回路110と第1測定端P1の間に結合される。第1スイッチM1は固定コンデンサCrの第2端と接地Gの間に結合される。第2スイッチM2は第2測定端P2と接地Gの間に結合される。
処理ユニット130は充電スイッチMp、第1スイッチM1、第2スイッチM2、時間デジタル変換回路150に結合される。つまり、充電スイッチMpの第1端が電源回路110の給電端に結合される。充電スイッチMpの第2端が固定コンデンサCrの第1端と第1測定端P1に結合される。充電スイッチMpの制御端が処理ユニット130に結合される。第1スイッチM1の第1端が固定コンデンサCrの第2端に結合される。第1スイッチM1の第2端が接地Gに結合される。第1スイッチM1の制御端が処理ユニット130に結合される。第2スイッチM2の第1端が第2測定端P2に結合される。第2スイッチM2の第2端が接地Gに結合される。第2スイッチM2の制御端が処理ユニット130に結合される。かつ、処理ユニット130が固定コンデンサCrの第1端と第1測定端P1に電気的に接続される。
測定時は、被験試料20が取り外し可能に第1測定端P1と第2測定端P2の間に結合される。ここで、被験試料20は第1測定端P1と第2測定端P2の間に跨って接続された被験コンデンサに相当する。つまり、血液(被験試料20)中のヘマトクリットの変化がキャパシタンス効果と同等となる。
【0014】
図2は本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例1のフローチャートである。
図3は
図2中の工程S310の一実施例のフローチャートである。
図4は
図2中の工程S330の一実施例のフローチャートである。
【0015】
一実施例において、
図1から
図4に示すように、処理ユニット130が制御信号Sp、S1を出力し、充電スイッチMpと第1スイッチM1を制御してオン(on)にすると同時に開始信号St1を出力して時間デジタル変換回路150に提供し(工程S311)、電源回路110に固定コンデンサCrに対する充電を開始させ、かつ開始信号St1に対応して時間デジタル変換回路150に時間計測を開始させる(工程S313)。このとき、第2スイッチM2はオフである。
充電スイッチMpと第1スイッチM1がオンにされた後、電源回路110は充電スイッチMpを介して固定コンデンサCrに対して充電を行い、かつ時間デジタル変換回路150が同時に時間を計測する。充電過程において、処理ユニット130は固定コンデンサCrの端子電圧を検出し(工程S315)、かつ端子電圧が既定電位(以下、第1既定電位という)に達しているか否かを判断する(工程S316)。
固定コンデンサCrの端子電圧が第1既定電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S1の出力を維持し、充電スイッチMpと第1スイッチM1にオンを維持させる。固定コンデンサCrの端子電圧が第1既定電位に達すると、処理ユニット130は終了信号St2を時間デジタル変換回路150に出力する(工程S317)。このとき、時間デジタル変換回路150は終了信号St2に対応して時間計測を終了し、かつこれにより固定コンデンサCrが第1既定電位まで充電される第1充電時間が得られる(工程S319)。ここで、第1充電時間は受信した開始信号St1と終了信号St2の時間差である。時間デジタル変換回路150は第1充電時間を第1デジタル信号Sc1に変換し(工程S320)、処理ユニット130に送信する。
【0016】
このほか、処理ユニット130は制御信号Sp、S2を出力して充電スイッチMpと第2スイッチM2を制御してオン(on)にすると同時に開始信号St1を出力して時間デジタル変換回路150に提供し(工程S331)、電源回路110に被験試料20に対する充電を開始させ、かつ開始信号St1に対応して時間デジタル変換回路150に時間計測を開始させる(工程S333)。このとき、第1スイッチM1はオフである。
充電スイッチMpと第2スイッチM2がオンにされた後、電源回路110は充電スイッチMpを介して被験試料20に対して充電を行い、かつ時間デジタル変換回路150が同時に時間を計測する。充電過程中において、処理ユニット130は被験試料20の端子電圧を検出し(工程S335)、かつ端子電圧が第1既定電位に達しているか否かを判断する(工程S336)。
被験試料20の端子電圧が第1既定電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S2の出力を維持し、充電スイッチMpと第2スイッチM2にオンを維持させる。被験試料20の端子電圧が第1既定電位に達すると、処理ユニット130は終了信号St2を時間デジタル変換回路150に出力する(工程S337)。このとき、時間デジタル変換回路150は終了信号St2に対応して時間計測を終了し、かつこれにより被験試料20が第1既定電位まで充電される第2充電時間が得られる(工程S339)。ここで、第2充電時間は受信した開始信号St1と終了信号St2の時間差である。時間デジタル変換回路150は第2充電時間を第2デジタル信号Sc2に変換し(工程S340)、処理ユニット130に送信する。
【0017】
第1デジタル信号Sc1と第2デジタル信号Sc2を受信した後、処理ユニット130は第1デジタル信号、第2デジタル信号と固定コンデンサCrのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する(工程S350)。
一部の実施例において、処理ユニット130は第1デジタル信号と第2デジタル信号の間の変化と固定コンデンサCrのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を見積もることができる。ここで、得られたキャパシタンス変化値は被験試料20のヘマトクリットに相関する。
【0018】
一部の実施例において、第1既定電位と固定コンデンサCrのキャパシタンスはストレージユニット(図示しない)内に予め保存される。処理ユニット130は使用する必要があるとき、ストレージユニット内から使用する必要がある数値(第1既定電位または固定コンデンサCrのキャパシタンス)を読み出す。そのうち、このストレージユニットは処理ユニット130内に内蔵するか、処理ユニット130外部に配置して処理ユニット130に電気的に接続することができる。
【0019】
一部の実施例において、ヘマトクリットの全血測定回路はさらに放電抵抗Rrと放電スイッチMdを含んでもよい。放電抵抗Rrの第1端は固定コンデンサCrの第1端と第1測定端P1に結合される。放電スイッチMdは放電抵抗Rrの第2端と接地Gの間に結合される。つまり、放電スイッチMdの第1端と放電抵抗Rrの第2端が結合される。放電スイッチMdの第2端が接地Gに結合される。放電スイッチMdの制御端が処理ユニット130に結合される。
【0020】
毎回の充電動作完了後、処理ユニット130は制御信号Sdを出力し、放電スイッチMdを制御してオン(on)にし、充電後の固定コンデンサCrまたは充電後の被験試料20に放電させる。
【0021】
別の一実施例において、放電時間を測定してキャパシタンス変化値を得ることもできる。
【0022】
図5は本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例2のフローチャートである。
図6は
図5中の工程S420の一実施例のフローチャートである。
図7は
図5中の工程S330の一実施例のフローチャートである。
【0023】
別の一実施例において、
図1、
図5から
図7に示すように、処理ユニット130が制御信号Sp、S1を出力し、充電スイッチMpと第1スイッチM1を制御してオン(on)にし、電源回路110に固定コンデンサCrに対する充電を開始させる。このとき、第2スイッチM2と放電スイッチMdはいずれもオフである。充電スイッチMpと第1スイッチM1がオンにされた後、電源回路110は充電スイッチMpを介して固定コンデンサCrに対して充電を行い、固定コンデンサCrに電源電位まで充電させる(工程S410)。
一部の実施例において、処理ユニット130は充電スイッチMpと第1スイッチM1のオン時間を制御することを通じて電源回路110の固定コンデンサCrに対する充電時間を制御し、電源回路110に固定コンデンサCrを電源電位まで充電させることができる。例えば、処理ユニット130は制御信号Sp、S1を既定時間出力し続ける。この既定時間は電源回路110に固定コンデンサCrを電源電位まで充電させることができる。既定時間に達した後、処理ユニット130は制御信号Sp、S1の出力を停止し、充電スイッチMpと第1スイッチM1をオフ(off)にする。
一部の実施例において、処理ユニット130は固定コンデンサCrの端子電圧が電源電位に達したか否かを検出することを通じて電源回路110の固定コンデンサCrに対する充電時間を制御し、電源回路110に固定コンデンサCrを電源電位まで充電させることができる。例えば、固定コンデンサCrの端子電圧が電源電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S1の出力を維持し、充電スイッチMpと第1スイッチM1にオンを維持させる。固定コンデンサCrの端子電圧が電源電位に達したとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S1の出力を停止し、充電スイッチMpと第1スイッチM1をオフにする。
【0024】
固定コンデンサCrが電源電位まで充電された後、処理ユニット130は制御信号Sdを出力して放電スイッチMdを制御してオン(on)にすると同時に、開始信号St1を出力して時間デジタル変換回路150に提供し(工程S421)、放電抵抗Rrと放電スイッチMdを介して固定コンデンサCrを接地に電気的に接続して放電させ、かつ時間デジタル変換回路150が開始信号St1に対応して時間計測を開始する(工程S423)。このとき、充電スイッチMp、第1スイッチM1、第2スイッチM2はいずれもオフである。放電過程において、処理ユニット130は固定コンデンサCrの端子電圧を検出し(工程S425)、かつ端子電圧が既定電位(以下、第2既定電位という)に達しているか否かを判断する(工程S426)。
固定コンデンサCrの端子電圧が第2既定電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sdの出力を維持し、放電スイッチMdにオンを維持させる。固定コンデンサCrの端子電圧が第2既定電位に達すると、処理ユニット130は終了信号St2を時間デジタル変換回路150に出力する(工程S427)。このとき、時間デジタル変換回路150は終了信号St2に対応して時間計測を終了し、かつこれにより固定コンデンサCrが第2既定電位まで放電される第1放電時間が得られる(工程S429)。ここで、第1放電時間は受信した開始信号St1と終了信号St2の時間差である。時間デジタル変換回路150は第1放電時間を第1デジタル信号Sc1に変換し(工程S430)、処理ユニット130に送信する。
【0025】
このほか、処理ユニット130が制御信号Sp、S2を出力し、充電スイッチMpと第2スイッチM2を制御してオン(on)にし、電源回路110に被験試料20に対する充電を開始させる。このとき、第1スイッチM1と放電スイッチMdはいずれもオフである。充電スイッチMpと第2スイッチM2がオンにされた後、電源回路110は充電スイッチMpを介して被験試料20に対して充電を行い、被験試料20に電源電位まで充電させる(工程S440)。
一部の実施例において、処理ユニット130は充電スイッチMpと第2スイッチM2のオン時間を制御することを通じて電源回路110の被験試料20に対する充電時間を制御し、電源回路110に被験試料20を電源電位まで充電させることができる。例えば、処理ユニット130は制御信号Sp、S2を既定時間出力し続ける。この既定時間は電源回路110に被験試料20を電源電位まで充電させることができる。既定時間に達した後、処理ユニット130は制御信号Sp、S2の出力を停止し、充電スイッチMpと第2スイッチM2をオフ(off)にする。
一部の実施例において、処理ユニット130は被験試料20の端子電圧が電源電位に達したか否かを検出することを通じて電源回路110の被験試料20に対する充電時間を制御し、電源回路110に被験試料20を電源電位まで充電させることができる。例えば、被験試料20の端子電圧が電源電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S2の出力を維持し、充電スイッチMpと第2スイッチM2にオンを維持させる。被験試料20の端子電圧が電源電位に達したとき、処理ユニット130は制御信号Sp、S2の出力を停止し、充電スイッチMpと第2スイッチM2をオフにする。
【0026】
被験試料20が電源電位まで充電された後、処理ユニット130は制御信号Sdを出力して放電スイッチMdを制御してオン(on)にすると同時に、開始信号St1を出力して時間デジタル変換回路150に提供し(工程S451)、放電抵抗Rrと放電スイッチMdを介して被験試料20を接地に電気的に接続して放電させ、かつ時間デジタル変換回路150が開始信号St1に対応して時間計測を開始する(工程S453)。このとき、充電スイッチMp、第1スイッチM1、第2スイッチM2はいずれもオフである。
放電過程中において、処理ユニット130は被験試料20の端子電圧を検出し(工程S455)、かつ端子電圧が第2既定電位に達しているか否かを判断する(工程S456)。被験試料20の端子電圧が第2既定電位に達していないとき、処理ユニット130は制御信号Sdの出力を維持し、放電スイッチMdにオンを維持させる。被験試料20の端子電圧が第2既定電位に達すると、処理ユニット130は終了信号St2を時間デジタル変換回路150に出力する(工程S457)。このとき、時間デジタル変換回路150は終了信号St2に対応して時間計測を終了し、かつこれにより被験試料20が第2既定電位まで放電される第2放電時間が得られる(工程S459)。ここで、第2放電時間は受信した開始信号St1と終了信号St2の時間差である。
時間デジタル変換回路150は第2放電時間を第2デジタル信号Sc2に変換し(工程S460)、処理ユニット130に送信する。
【0027】
第1デジタル信号Sc1と第2デジタル信号Sc2を受信した後、処理ユニット130は第1デジタル信号、第2デジタル信号と固定コンデンサCrのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する(工程S470)。
一部の実施例において、処理ユニット130は第1デジタル信号と第2デジタル信号の間の変化と固定コンデンサCrのキャパシタンスに基づいてキャパシタンス変化値を見積もることができる。ここで、得られたキャパシタンス変化値は被験試料20のヘマトクリットに相関する。
【0028】
一部の実施例において、第2既定電位と固定コンデンサCrのキャパシタンスはストレージユニット(図示しない)内に予め保存される。処理ユニット130は使用する必要があるとき、ストレージユニット内から使用する必要がある数値(第2既定電位または固定コンデンサCrのキャパシタンス)を読み出す。そのうち、このストレージユニットは処理ユニット130内に内蔵するか、処理ユニット130外部に配置して処理ユニット130に電気的に接続することができる。
【0029】
図8は本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例3のフローチャートである。
図9は本発明のヘマトクリットの全血測定方法に基づいた実施例4のフローチャートである。
【0030】
一部の実施例において、キャパシタンス変化値を得た後、
図8及び
図9に示すように、処理ユニット130はさらにキャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換することができる(工程S360または工程S480)。
一部の実施例において、処理ユニット130は照合表、変換曲線または変換公式に基づきキャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換することができる。そのうち、照合表、変換曲線または変換公式はストレージユニット(図示しない)内に予め保存しておくことができる。
【0031】
各工程の実行順序は図面に示す例の順序に限定されず、本発明の要旨と範囲を逸脱せずに、工程の実行内容に基づいて実行順序を適切に調整してもよいことが理解されるであろう。例えば、被験試料の充電時間(または放電時間)の計測を先に実行してから、固定コンデンサの充電時間(または放電時間)の計測を実行してもよい。あるいは、2組の回路を利用して固定コンデンサと被験試料の充電時間(または放電時間)の計測を同時に実行することもできる。
【0032】
一部の実施例において、被験試料20は血糖値検査紙とすることができる。処理ユニット130はマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックデバイス、ステートマシン、ロジック回路、アナログ回路、デジタル回路及び/または操作コマンドに基づき(アナログ及び/またはデジタル)信号を操作する任意のデバイスとすることができる。前述のストレージユニットは1つまたは複数のストレージデバイスで実現することができる。ここでストレージデバイスは例えばメモリやレジスタ等としてもよいが、ここではこれについて限定しない。
【0033】
上述をまとめると、本発明のヘマトクリットの全血測定方法及びその全血測定回路は全血被験試料のヘマトクリット測定に適用することにより、全血検査の血液の特徴(例:血糖)の構成に参考を提供し、低血量、低コスト、高精度の血液検査を達成することができる。
【0034】
上述の説明は、単に本発明の最良の実施例を挙げたまでであり、本発明を限定しない。その他本発明の開示する要旨を逸脱することなく完成された同等効果の修飾または置換はいずれも後述の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0035】
110 電源回路
130 処理ユニット
150 時間デジタル変換回路
20 被験試料
Cr 固定コンデンサ
G 接地
P1 第1測定端
P2 第2測定端
Mp 充電スイッチ
M1 第1スイッチ
M2 第2スイッチ
Md 放電スイッチ
Rr 放電抵抗
Sp 制御信号
S1 制御信号
S2 制御信号
S4 制御信号
Sd 制御信号
St1 開始信号
St2 終了信号
Sc1 第1デジタル信号
Sc2 第2デジタル信号
S310 固定コンデンサを第1既定電位まで充電する第1充電時間を計測する
S311 充電スイッチをオンにして開始信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S313 時間デジタル変換回路が開始信号に対応して時間計測を開始し、充電スイッチを介して電源回路で固定コンデンサに対し充電を行う
S315 固定コンデンサの端子電圧を測定する
S316 端子電圧が第1既定電位に達しているか?
S317 終了信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S319 時間デジタル変換回路が終了信号に対応して時間計測を終了し、かつこれにより固定コンデンサを第1既定電位まで充電する第1充電時間を得る
S320 時間デジタル変換回路で第1充電時間を第1デジタル信号に変換する
S330 被験試料を第1既定電位まで充電する第2充電時間を計測する
S331 充電スイッチをオンにして開始信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S333 時間デジタル変換回路が開始信号に対応して時間計測を開始し、充電スイッチを介して電源回路で被験試料に対し充電を行う
S335 被験試料の端子電圧を測定する
S336 端子電圧が第1既定電位に達しているか?
S337 終了信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S339 時間デジタル変換回路が終了信号に対応して時間計測を終了し、かつこれにより被験試料を第1既定電位まで充電する第2充電時間を得る
S340 時間デジタル変換回路で第2充電時間を第2デジタル信号に変換する
S350 第1デジタル信号、第2デジタル信号、固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する
S360 キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換する
S410 電源回路で固定コンデンサを電源電位まで充電する
S420 固定コンデンサが電源電位から第2既定電位まで放電される第1放電時間を計測する
S421 放電スイッチをオンにして開始信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S423 時間デジタル変換回路が開始信号に対応して時間計測を開始し、かつ放電スイッチを介して固定コンデンサを接地に電気的に接続し、放電を行う
S425 固定コンデンサの端子電圧を測定する
S426 端子電圧が第2既定電位に達しているか?
S427 終了信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S429 時間デジタル変換回路が終了信号に対応して時間計測を終了し、かつこれにより固定コンデンサを第2既定電位まで放電する第1放電時間を得る
S430 時間デジタル変換回路で第1放電時間を第1デジタル信号に変換する
S440 電源回路で被験試料を電源電位まで充電する
S450 被験試料が電源電位から第2既定電位まで放電される第2放電時間を計測する
S451 放電スイッチをオンにして開始信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S453 時間デジタル変換回路が開始信号に対応して時間計測を開始し、かつ放電スイッチを介して被験試料を接地に電気的に接続し、放電を行う
S455 被験試料の端子電圧を測定する
S456 端子電圧が第2既定電位に達しているか?
S457 終了信号を出力し、時間デジタル変換回路に提供する
S459 時間デジタル変換回路が終了信号に対応して時間計測を終了し、かつこれにより被験試料を第2既定電位まで放電する第1放電時間を得る
S460 時間デジタル変換回路で第2放電時間を第2デジタル信号に変換する
S470 第1デジタル信号、第2デジタル信号、固定コンデンサのキャパシタンスに基づきキャパシタンス変化値を生成する
S480 キャパシタンス変化値を対応するヘマトクリットの値に変換する
【要約】
【課題】ヘマトクリット(HCT)の全血測定方法及びその全血測定回路の提供。
【解決手段】ヘマトクリット(HCT)の全血測定方法及びその全血測定回路は全血被験試料のヘマトクリット測定に適用され、時間デジタル変換回路(TDC)を利用して固定コンデンサと被験試料の充電時間または放電時間を計測し、それに基づいてヘマトクリットに相当するキャパシタンス変化値を生成して全血血液特徴検査の参考に提供する。
【選択図】
図9