特許第6232114号(P6232114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6232114
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】押出ヘッド及び押出装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 47/12 20060101AFI20171106BHJP
   B29C 47/04 20060101ALI20171106BHJP
   B29C 47/38 20060101ALI20171106BHJP
   B29K 21/00 20060101ALN20171106BHJP
【FI】
   B29C47/12
   B29C47/04
   B29C47/38
   B29K21:00
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-208280(P2016-208280)
(22)【出願日】2016年10月25日
【審査請求日】2016年10月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000212728
【氏名又は名称】中田エンヂニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(72)【発明者】
【氏名】橋本 武
【審査官】 関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−349597(JP,A)
【文献】 特開2008−023743(JP,A)
【文献】 特開平06−210699(JP,A)
【文献】 特開平11−240081(JP,A)
【文献】 特開昭54−058762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 47/12
B29C 47/04
B29C 47/38
B29K 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラストマー材料を押し出すための複数の押出機が連結される押出ヘッドであって、
第1側部と、前記第1側部とは反対側の第2側部とを有するヘッド本体と、
前記第1側部に取り付けられかつ前記エラストマー材料の押出口を有するプリフォーマブロックと、
前記第2側部に取り外し可能に設けられた少なくとも1つの流路ブロックとを含み、
前記ヘッド本体は、前記第1側部とは異なる位置に前記各押出機が連結される連結部を有し、
少なくとも1つの前記流路ブロックは、前記各押出機よりも小さい副押出機を有する第1流路ブロックを含むことを特徴とする押出ヘッド。
【請求項2】
前記第1流路ブロックは、前記副押出機と前記プリフォーマブロックとを連通させる副流路を有する請求項1に記載の押出ヘッド。
【請求項3】
前記第1流路ブロックは、前記副押出機が連結された流路ブロック本体と、前記流路ブロック本体と前記プリフォーマブロックとの間に配されたインサートブロックとを含む請求項1又は2に記載の押出ヘッド。
【請求項4】
前記プリフォーマブロックは、互いに向きが異なる少なくとも3つの面で、前記ヘッド本体又は前記流路ブロックと接触している請求項1乃至3のいずれかに記載の押出ヘッド。
【請求項5】
少なくとも1つの前記流路ブロックは、前記副押出機を有さない第2流路ブロックを含み、
前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックとは、交換可能である請求項1乃至4のいずれかに記載の押出ヘッド。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の押出ヘッドと、前記押出ヘッドに連結された複数の前記押出機とを含むことを特徴とする押出装置。
【請求項7】
前記各押出機は、前記エラストマー材料を押し出すためのスクリューを有し、
前記副押出機は、前記各押出機の前記スクリューよりも小さい小型スクリューを有する請求項6に記載の押出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エラストマー材料を押し出すための複数の押出機が連結される押出ヘッド及び押出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、タイヤトレッド等のエラストマー部材を作るために、異なる配合の複数のエラストマー材料(例えば、ゴム)を相互に積層して押し出すための押出装置が知られている。このような押出装置は、エラストマー材料の押出口を有する押出ヘッドと、押出ヘッドに連結される複数の押出機とを含んでいる。各押出機は、それぞれ、エラストマー材料を押し出すためのスクリューを有し、異なる配合のエラストマー材料を混練しながら押出ヘッドに向けて押し出すものである。
【0003】
近年、上述のような押出装置においても、少量ではあるが、さらに異なる配合のエラストマー材料の追加が必要な場合がある。従来の押出装置では、さらなるエラストマー材料を追加するために、例えば、既存の押出装置の押出ヘッドを追加工して、当該押出ヘッドに連結される押出機の数を増加させていた。しかしながら、このような押出ヘッドの追加工は、多大な時間とコストとを必要するものであった。
【0004】
そこで、下記特許文献1では、押出ヘッドの押出口が形成されるダイに、追加の副押出機を連結する押出装置を提案している。特許文献1の押出装置は、既存のダイを追加の副押出機に対応したダイに交換することで、押出ヘッドに連結される押出機の数を増加させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−318016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、押出口の形状は、製品の種類等に応じて変更される。したがって、前記ダイは、製造すべき製品に応じた押出口の形状を有するものに頻繁に交換される。しかしながら、特許文献1の押出装置では、ダイに副押出機が連結されているため、ダイを交換する度に、副押出機を移動させる必要があり、ダイ交換時の作業性が悪いという問題があった。
【0007】
また、特許文献1の押出装置は、副押出機が押出口側に配されているので、押出口側の作業スペースが小さく、押出時の作業性が悪いという問題があった。このような押出装置は、押出口から押し出されるエラストマー材料と副押出機とが接触することがあり、最終製品の品質が悪化するおそれがあった。
【0008】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、流路ブロックに副押出機を連結することを基本として、副押出機の追加が容易でありかつ作業性が良好な押出ヘッド及び押出装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、エラストマー材料を押し出すための複数の押出機が連結される押出ヘッドであって、前記各押出機が連結される連結部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記連結部を除いた位置である第1側部に取り付けられかつ前記エラストマー材料の押出口を有するプリフォーマブロックと、前記ヘッド本体の前記第1側部とは反対側の第2側部に取り外し可能に設けられた少なくとも1つの流路ブロックとを含み、少なくとも1つの前記流路ブロックは、前記各押出機よりも小さい副押出機を有する第1流路ブロックを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る押出ヘッドにおいて、前記第1流路ブロックは、前記副押出機と前記プリフォーマブロックとを連通させる副流路を有するのが望ましい。
【0011】
本発明に係る押出ヘッドにおいて、前記第1流路ブロックは、前記副押出機が連結された流路ブロック本体と、前記流路ブロック本体と前記プリフォーマブロックとの間に配されたインサートブロックとを含むのが望ましい。
【0012】
本発明に係る押出ヘッドにおいて、前記プリフォーマブロックは、互いに向きが異なる少なくとも3つの面で、前記ヘッド本体又は前記流路ブロックと接触しているのが望ましい。
【0013】
本発明に係る押出ヘッドにおいて、少なくとも1つの前記流路ブロックは、前記副押出機を有さない第2流路ブロックを含み、前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックとは、交換可能であるのが望ましい。
【0014】
本発明は、押出装置であって、上記の押出ヘッドと、前記押出ヘッドに連結された複数の前記押出機とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る押出装置において、前記各押出機は、前記エラストマー材料を押し出すためのスクリューを有し、前記副押出機は、前記各押出機の前記スクリューよりも小さい小型スクリューを有するのが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の押出ヘッドは、各押出機が連結される連結部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の前記連結部を除いた位置である第1側部に取り付けられかつ前記エラストマー材料の押出口を有するプリフォーマブロックと、前記ヘッド本体の前記第1側部とは反対側の第2側部に取り外し可能に設けられた少なくとも1つの流路ブロックとを含んでいる。このような押出ヘッドは、流路ブロックを取り外すことで、押出ヘッドの内部を容易にメンテナンスすることができる。
【0017】
本発明の押出ヘッドにおいて、少なくとも1つの前記流路ブロックは、前記各押出機よりも小さい副押出機を有する第1流路ブロックを含んでいる。このため、押出ヘッドは、流路ブロックを第1流路ブロックに交換することで、副押出機を追加することができる。また、副押出機は、押出口とは反対側に配されるので、押出時の作業性が向上する。このような押出ヘッドは、押し出されたエラストマー材料と副押出機とが接触するおそれがなく、製造される製品の品質を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の押出装置の一実施形態を示す正面図である。
図2】押出装置の部分断面図である。
図3】押出ヘッドの部分断面図である。
図4】第1流路ブロックの分解断面図である。
図5】第2流路ブロックを装着した押出ヘッドの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の押出装置1を示す断面図である。図1に示されるように、本実施形態の押出装置1は、複数の押出機2と、複数の押出機2が連結される押出ヘッド3とを含んでいる。
【0020】
押出ヘッド3に連結された複数の押出機2は、例えば、第1押出機2Aと、第2押出機2Bと、第3押出機2Cとを含んでいる。押出機2の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0021】
図2は、押出装置1の部分断面図である。図2に示されるように、押出機2は、エラストマー材料Gを押し出すためのものである。本実施形態の各押出機2は、略円筒状のバレル4と、バレル4内に配されたスクリュー5とを有している。すなわち、第1押出機2Aは、第1バレル4Aと第1スクリュー5Aとを有し、第2押出機2Bは、第2バレル4Bと第2スクリュー5Bとを有し、第3押出機2Cは、第3バレル4Cと第3スクリュー5Cとを有している。
【0022】
各バレル4は、例えば、押出ヘッド3に連結されている。本実施形態のバレル4は、第1バレル4Aが押出ヘッド3の一方側に連結され、第2バレル4B及び第3バレル4Cが押出ヘッド3の他方側に連結されている。
【0023】
各スクリュー5は、それぞれ、バレル4内のエラストマー材料Gを押し出すためのものである。本実施形態のスクリュー5は、第1スクリュー5Aが最も大きく、第3スクリュー5Cが最も小さい。スクリュー5の大きさは、製造すべき製品に応じて、適宜設定されるものであり、例えば、同じ大きさのスクリュー5であってもよい。なお、バレル4内へのエラストマー材料Gの供給は、従来周知の供給方法が適宜採用され得る。
【0024】
本実施形態の押出ヘッド3は、ヘッド本体6と、プリフォーマブロック7と、取り外し可能に設けられた少なくとも1つの流路ブロック8とを含んでいる。このような押出ヘッド3は、流路ブロック8を取り外すことで、押出ヘッド3の内部を容易にメンテナンスすることができる。
【0025】
ヘッド本体6は、各押出機2が連結される連結部9を有しているのが望ましい。本実施形態の連結部9は、第1押出機2Aが連結される第1連結部9Aと、第2押出機2Bが連結される第2連結部9Bと、第3押出機2Cが連結される第3連結部9Cとを含んでいる。各連結部9は、各押出機2のバレル4に適合した形状であるのが望ましい。
【0026】
本実施形態のヘッド本体6は、各押出機2とプリフォーマブロック7とを連通させる流路10を有している。本実施形態の流路10は、第1押出機2Aに連通する第1流路10Aと、第2押出機2Bに連通する第2流路10Bと、第3押出機2Cに連通する第3流路10Cとを含んでいる。第1流路10A及び第2流路10Bは、それぞれ、ヘッド本体6と流路ブロック8との境界部に沿って形成されるのが望ましい。
【0027】
プリフォーマブロック7は、例えば、ヘッド本体6の連結部9を除いた位置である第1側部S1に取り付けられている。プリフォーマブロック7は、エラストマー材料Gの押出口11aを有するダイ11を含んでいるのが望ましい。このようなダイ11の押出口11aは、各押出機2から押し出されたエラストマー材料Gを、製造すべき製品に応じて相互に積層して押し出すことができる。
【0028】
本実施形態の押出ヘッド3は、プリフォーマブロック7のダイ11の周囲に、その他の部材が存在していない。このような押出ヘッド3は、プリフォーマブロック7付近の作業スペースが大きいので、ダイ11を製造すべき製品に応じた押出口11aの形状を有するものに容易に交換することができる。
【0029】
図3は、押出ヘッド3の部分断面図である。図3に示されるように、本実施形態のプリフォーマブロック7は、ヘッド本体6の流路10に連通する複数の内部流路12を有している。各内部流路12は、例えば、プリフォーマブロック7のプリフォーマ部7aで合流し、エラストマー材料Gを相互に積層している。積層されたエラストマー材料Gは、ダイ11の押出口11aから外部に押し出される。
【0030】
プリフォーマブロック7は、例えば、互いに向きが異なる少なくとも3つの面13で、ヘッド本体6又は流路ブロック8と接触している。本実施形態のプリフォーマブロック7の3つの面13は、ヘッド本体6と接触する第1面13A及び第2面13Bを含んでいる。
【0031】
プリフォーマブロック7は、例えば、各内部流路12が、少なくとも3つの面13とプリフォーマ部7aとを連通する第1プリフォーマブロック7Aを含んでいる。本実施形態の第1プリフォーマブロック7Aの内部流路12は、第1面13A及び第2面13Bにおいてヘッド本体6の流路10に連通している。
【0032】
図1に示されるように、少なくとも1つの流路ブロック8は、ヘッド本体6の第1側部S1とは反対側の第2側部S2に取り外し可能に設けられている。すなわち、流路ブロック8は、ヘッド本体6のプリフォーマブロック7とは反対側に位置している。このような流路ブロック8は、押出ヘッド3の内部をメンテナンスするために容易に取り外され得る。
【0033】
本実施形態の少なくとも1つの流路ブロック8は、各押出機2よりも小さい副押出機14を有する第1流路ブロック8Aを含んでいる。副押出機14は、第1流路ブロック8Aのプリフォーマブロック7とは反対側に位置しているのが望ましい。このため、押出ヘッド3は、流路ブロック8を第1流路ブロック8Aに交換することで、副押出機14を追加することができる。また、副押出機14は、押出口11aとは反対側に配されるので、押出時の作業性が向上する。このような押出ヘッド3は、押し出されたエラストマー材料Gと副押出機14とが接触するおそれがなく、製造される製品の品質を向上し得る。
【0034】
図4は、第1流路ブロック8Aの分解断面図である。図2及び図4に示されるように、本実施形態の副押出機14は、略円筒状の小型バレル15と、小型バレル15内に配された小型スクリュー16とを有している。小型バレル15は、例えば、第1流路ブロック8Aに連結されている。小型スクリュー16は、各押出機2のスクリュー5よりも小さいのが望ましい。
【0035】
本実施形態の第1流路ブロック8Aは、副押出機14が連結された流路ブロック本体17と、流路ブロック本体17とプリフォーマブロック7との間に配されたインサートブロック18とを含んでいる。流路ブロック本体17は、例えば、副押出機14が連結される副連結部19を有している。本実施形態のインサートブロック18は、流路ブロック本体17の副連結部19とは反対側に挿入されている。
【0036】
本実施形態の第1流路ブロック8Aは、副押出機14とプリフォーマブロック7とを連通させる副流路20を有している。副流路20は、流路ブロック本体17からインサートブロック18にかけて連通しているのが望ましい。
【0037】
図3及び図4に示されるように、本実施形態のインサートブロック18は、プリフォーマブロック7の少なくとも3つの面13に接触する凹状に形成された少なくとも3つの面21を有している。インサートブロック18の少なくとも3つの面21は、プリフォーマブロック7の第1面13Aと接触する第4面21A、第2面13Bと接触する第5面21B及び第3面13Cと接触する第6面21Cとを含んでいる。
【0038】
本実施形態のインサートブロック18の副流路20は、第3面13C及び第6面21Cにおいて第1プリフォーマブロック7Aの内部流路12に連通している。このような副流路20は、副押出機14から押し出された追加のエラストマー材料Gを、第1プリフォーマブロック7Aの内部流路12に円滑に流動させることができる。
【0039】
インサートブロック18は、加工が容易な材質により形成されるのが好ましい。このようなインサートブロック18は、プリフォーマブロック7とヘッド本体6又は流路ブロック8とが3つの面13,21で接触するときに、調整部材として容易に精密加工することができる。
【0040】
このため、押出ヘッド3は、インサートブロック18を採用することで、第1プリフォーマブロック7Aの内部流路12と、ヘッド本体6の流路10又は第1流路ブロック8Aの副流路20との気密性を向上させることができる。
【0041】
少なくとも1つの流路ブロック8は、副押出機14を有さない第2流路ブロック8Bを含んでいるのが望ましい。本実施形態の押出ヘッド3は、第1流路ブロック8Aと第2流路ブロック8Bとが、交換可能である。
【0042】
このため、副押出機14による追加のエラストマー材料Gが不要な製品を製造するときは、流路ブロック8を第1流路ブロック8Aから第2流路ブロック8Bに交換して製造することができる。このような押出装置1は、例えば、押出ヘッド3に第2流路ブロック8Bを装着して製品を製造している間に、第1流路ブロック8Aの点検整備等を行うことができる。
【0043】
図5は、第2流路ブロック8Bを装着した押出ヘッド3の部分断面図である。図5に示されるように、第2流路ブロック8Bは、例えば、インサートブロック18及び副流路20を有していない。本実施形態の第2流路ブロック8Bは、第1流路ブロック8Aのインサートブロック18の位置に対応する位置が空洞である。
【0044】
このため、プリフォーマブロック7は、互いに向きが異なる少なくとも3つの面13のうち、第1面13A及び第2面13Bで、ヘッド本体6又は第2流路ブロック8Bと接触して配されている。このようなプリフォーマブロック7は、その内部流路12が、第1面13A及び第2面13Bとプリフォーマ部7aとを連通する第2プリフォーマブロック7Bが好適に採用され得る。
【0045】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
【符号の説明】
【0046】
2 押出機
3 押出ヘッド
6 ヘッド本体
7 プリフォーマブロック
8 流路ブロック
8A 第1流路ブロック
9 連結部
11a 押出口
14 副押出機
G エラストマー材料
S1 第1側部
S2 第2側部
【要約】
【課題】副押出機の追加が容易でありかつ作業性が良好な押出ヘッド及び押出装置を提供する。
【解決手段】エラストマー材料Gを押し出すための複数の押出機2が連結される押出ヘッド3である。各押出機2が連結される連結部9を有するヘッド本体6と、ヘッド本体6の連結部9を除いた位置である第1側部S1に取り付けられかつエラストマー材料Gの押出口11aを有するプリフォーマブロック7と、ヘッド本体6の第1側部S1とは反対側の第2側部S2に取り外し可能に設けられた少なくとも1つの流路ブロック8とを含んでいる。少なくとも1つの流路ブロック8は、各押出機2よりも小さい副押出機14を有する第1流路ブロック8Aを含む。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5