(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダウンリンク送信は、前記モバイルデバイスが期待されるダウンリンク送信を受信しなかったとき、又は前記ダウンリンク送信が前記モバイルデバイスによって受信されたが、前記受信されたダウンリンク送信が1つ以上の誤りを含むときに、前記モバイルデバイスによって誤りであるとして特定される、請求項9に記載のモバイルデバイス。
前記バンドルされたデータ送信は、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)上で前記モバイルデバイスによって受信され、前記バンドルされたデータ送信は、新しいダウンリンク送信を更に含む、請求項12に記載のモバイルデバイス。
実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記実行可能な命令は、ネットワーク基地局の1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記ネットワーク基地局に、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を監視させ、
前記PUCCHを介してユーザ機器(UE)から否定確認応答(NACK)メッセージを受信させ、
前記NACKメッセージを受信したことに応じて、前記UEが、前記UEの接続モード不連続受信(C−DRX)サイクルのオフ期間中に非アクティブ状態を維持し得るように、前記UEに対するHARQ再送信を遅延させ、
連続する送信時間間隔(TTI)内で、前記UEに対する前記HARQ再送信を新しいダウンリンク送信とバンドルさせる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本項では、それぞれが、DLにおいて低減されたHARQ動作を実行し、ULにおいて低減されたHARQ動作を実行する、改善されたLTEダウンリンク(DL)及びLTEアップリンク(UL)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信をスケジュール及び実行するための代表的な実施例について説明する。更に、本明細書では、バンドルされたDL及びUL HARQ再送信を実行するための様々な実施例についても説明する。これらの実施例は、本開示の主題に前後関係を追加し、その主題の理解を支援するために提供される。本明細書で説明される具体的な詳細のうちのいくつかの有無にかかわりなく本開示が実践され得ることは、当業者には明らかであろう。更に、本明細書で説明され、対応する図に示される主題に対して、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び/又は変更を加えることによって、同様の利点及び結果を達成し得る。
【0020】
本項では、本開示の一部を形成し、実例として、本明細書で説明される実施形態に対応する様々な実施を示す、添付の図面が参照される。本開示の実施形態は、説明される実装を当業者が実践し得る程度に詳細に説明されるが、これらの実施例は、大幅な制限を加えるもの、又は全てを含むものとして解釈すべきでないことを理解されたい。
【0021】
様々な実施形態によれば、用語「ユーザ機器」は、限定するものではないが、セルラー電話又はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ又はネットブックコンピュータ、メディアプレーヤデバイス、電子書籍デバイス、MiFi(登録商標)デバイス、並びに第4世代(4G)ロングタームエボリューション(LTE)又はLTE Advanced(LTE−A)通信機能を有する任意の他のタイプの電子コンピューティングデバイスを含む、1つ又は任意の数の一般的な消費者向け電子通信デバイスについて説明するために、本明細書において使用されてもよい。様々なシナリオでは、これらの機能は、それぞれのUEが、任意の一般的なタイプのLTE又はLTE−A無線アクセス技術(RAT)を利用する4Gネットワークセル内で通信することを可能にしてもよい。
【0022】
更に、本明細書で説明されているUEは、異なる第3世代(3G)及び/又は第2世代(2G)RATを介しても通信し得るマルチモード無線通信デバイスとして構成されてもよいことを理解されたい。これらのシナリオでは、マルチモードUEは、より低いデータレートのスループットを提供する他の旧式の3Gネットワークに比べて、より高速なデータレートのスループットを提供するLTEネットワークへの接続を優先するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、マルチモードUEは、LTE及びLTE−Aネットワークが使用できないときに、旧式の3Gネットワーク、例えば、進化型高速パケットアクセス(HSPA+)ネットワーク又はコード分割多重アクセス(CDMA)2000 Evolution−Data Only(EV−DO)ネットワークへとフォールバックするように構成されてもよい。
【0023】
図1は、3GPP進化型地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access;E−UTRA)無線インタフェースに準拠し、限定するものではないが、それぞれがX2インタフェースを介して相互の間で通信し得る拡張NodeB(eNodeB)基地局を有する、1つのLTEネットワークセル102及び2つのLTE−Aネットワークセル104a及び104bを含む、無線通信システム100を示す。更に、E−UTRA準拠の通信システム100は、進化型パケットコア(EPC)の一部として、LTE及びLTE−AセルのeNodeB 102及び104a及び104bと、S1インタフェースを介して通信し得る、任意の数のモビリティ管理エンティティ(mobility management entity;MME)108a〜108c、サービングゲートウェイ(serving gateway;S−GW)108a〜108c、PDNゲートウェイ(PDN gateway;P−GW)110などを含んでもよい。更に、EUTRA通信システム100は、任意の特定の時点で、LTE及びLTE−AセルのeNodeB 102及び104a及び104bのうちの1つ以上によって無線通信サービスが提供される、任意の数のUEを含んでもよい。
【0024】
例として、UE 106は、LTE−Aセル104a及び104b内に配置され、音声通話を確立するためにボイスオーバーLTE(VoLTE)アプリケーションを起動したときに、LTE無線リソース制御(RRC)接続モードであってもよい。VoLTEアプリケーションを実行するUE 106は、EPC 108a〜108c及び110を通じて通話を転送し、それにより、リモートネットワークの一部であり得る、発呼者UE 106と意図した受信者の受信デバイスとの間のIPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem;IMS)ネットワークを通じてVoLTE通信を転送するためにインターネット112に接続する、サービングeNodeB 104a及び104bへと音声データを通信することによって、意図した受信者へのVoLTE音声通話を実行し得る。あるいは、UE 106は、IPベースのアプリケーションデータを、そのサービングLTEネットワーク104a及び104bを介してインターネット112経由で転送することを試行するために、特定のデータタイプ、例えば、ストリーミングオーディオデータ、ストリーミングオーディオ−ビデオデータ、ウェブサイトデータ、テキストデータなどにそれぞれ関連付けられ得る、任意の数の異なるUE常駐アプリケーションを起動してもよい。
【0025】
対応するUEアプリケーションのデータタイプに応じて、アプリケーションデータを通信するためのネットワークリソース要件(例えば、関連付けられたネットワークリソースブロック(resource block;RB))は、最小(例えば、テキスト又は音声データ)、中程度(例えば、ウェブサイトのウェブページデータ)、又は相当量(例えば、オーディオ−ビデオデータのストリーミング)であってもよい。その結果、一部の実施形態では、第1のUEアプリケーションは、低帯域幅データタイプ(例えば、VoLTEタイプのデータ)に関連付けられてもよく、これに対し、他の実施形態では、第2のUEアプリケーションは、中から高帯域幅データタイプ(例えば、ストリーミングオーディオ又はビデオデータ)に関連付けられてもよい。いくつかの実施では、UE 106と、LTE又はLTE−AセルのeNodeB 102及び104a及び104bとの間で通信されるVoLTE音声通話に、UE 106が能動的に関与し、例えば、UE 106又はeNodeBが、対応する誤りパケット又は送信誤りを受信したときに、様々な改善されたLTE DL及びLTE UL HARQ再送信が、通信に関するオーバーヘッド及びUE 106の電力消費を最小限に抑える、低減されたHARQ動作をそれぞれ実行するために、利用されてもよい。
【0026】
様々な実施形態では、改善されたDL HARQ再送信手順及び/又は改善されたUL HARQ再送信手順が、UE 106における不要な電力消費に関連付けられた問題を実質的に緩和する様式で利用されてもよい。この不要な電力消費は、UE 106がLTE RRC接続モード中に、UL又はDL HARQメッセージ及び/又はDL/UL送信について、様々なLTE通信チャネルを監視及び/又は復号することを試行したときに発生し得る。いくつかの実施では、これらのLTE通信チャネルは、限定するものではないが、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel;PDCCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(physical hybrid ARQ indicator channel;PHICH)などを含んでもよい。本明細書で更に説明されるように、様々なDL LTE HARQ再送信手順、並びに様々なUL LTE HARQ再送信手順は、HARQシグナリングが存在するときにUE 106のスリープ期間が長くなる様式で、1つ以上の接続モード不連続受信(C−DRX)動作と共に、かつ/又は1つ以上の半永続的スケジューリング(SPS)動作と共に発生し得る。
【0027】
図2は、本開示の様々な実施に係る、単一のLTEデータフレーム構造202を示すブロック
図200である。当業者には理解されるように、1つのLTEデータフレーム202は、S0からS9までラベル付けされ、それぞれが1msの送信時間間隔(TTI)を有する、10個のサブフレームを含む。各LTEサブフレームは、それぞれが0.5msのTTIを有する、2つのタイムスロットから構成される。したがって、各LTEデータフレーム202内には、0から19までラベル付けされた20個のタイムスロットが存在する。例えば、LTEデータフレーム202の第1のサブフレームS0 204は、14個の直交波周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing;OFDM)シンボルから構成されてもよく、これはサブフレームS0 204のタイムスロット0及び1のそれぞれに対して、7つのOFDMシンボルが存在することと同等である。
【0028】
サブフレームS0 204のOFDMシンボルの先頭部分(例えば、先頭の3つのOFDMシンボル)は、制御シグナリング情報(例えば、PDCCH、PUCCH、PHICHなどに関連付けられた制御情報)に対して指定されてもよく、サブフレームS0 204のOFDMシンボルは、ペイロードデータ(例えば、PDSCH又はPUSCHに関連付けられたペイロードデータ)に対して指定されてもよい。LTEサブフレームのそれぞれのOFDMシンボルの番号S0からS9は、対応するサイクリックプレフィクス(cyclic prefix;CP)の長さによって変化し得ることを理解されたい。CPは、マルチパスによるシンボル間干渉(ISI)を防止するために、時間領域における各副搬送波内の各OFDMシンボルの前に送信されてもよい。
【0029】
LTEでは、CPは、5μsの期間を有する通常のCP、又は17μsの期間を有する拡張されたCPに対応してもよい。したがって、通常のCPを利用するLTEスロットは、典型的には7個のOFDMシンボルを有し、これに対して、拡張された(例えば、より大きい郊外のセルで使用することを目的とした)CPを利用するLTEスロットは、典型的には6個のOFDMシンボルを有する。LTEリソースブロック(RB)は、典型的には、1つのLTEスロットの期間にわたって送信される、12個のOFDM副搬送波に関連付けられる。したがって、0.5msにわたって送信される(通常のCPに関連付けられた)通常のRBは、84個のOFDMシンボル(12個の副搬送波x7個のOFDMシンボル)又はリソース要素(resource element;RE)を含む。同様に、0.5msにわたって送信される拡張されたRB(拡張されたCPに関連付けられた)は、72個のRE(12個の副搬送波x6個のOFDMシンボル)を含む。
【0030】
様々な実施形態では、LTE−Aセル104a及び104bは、割り当てられた様々なネットワークスペクトル帯域内における最大100MHzの集約的な帯域幅を実現するために、複数のコンポーネントキャリア(CC)を総体的に利用してもよい。対応するLTE−Aセルは、PDCCH形式又はPUCCH形式を、そのそれぞれの制御情報に従って指定し得るeNodeBを含んでもよく、この制御情報は、同じネットワークセル104a及び104b内に存在する単一のUE 106又は複数のUE106を対象にし得る。例として、PDCCH DCIは、単一のUE 106を対象とするセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)に関連付けられてもよく、又は代替として、PDCCH DCIは、ページングRNTI(P−RNTI)若しくは同じセル104a及び104b内に配置されたUE 106のグループを対象とするシステム情報RNTI(SI−RNTI)に関連付けられてもよい。様々な実施形態では、PDCCHのDCIは、ダウンリンク(DL)グラント情報(例えば、PDSCHのリソース割り当て)、並びにアップリンクリソースグラント情報(例えば、PUSCHのリソース割り当て)、Tx電源制御情報などを含んでもよい。
【0031】
図3は、本開示の様々な実施形態に係る、DL無線リソース割り当て構成要素314、UL無線リソース割り当て構成要素316、及びDL/UL HARQスケジューラ318を有する、ネットワークリソーススケジューラ312を含む、ネットワーク装置300(例えば、LTE RRC機能を有するeNodeB)のブロック図である。いくつかの実施では、ネットワークリソーススケジューラ312は、対応するネットワークセル内(例えば、LTEセル102内又はLTE−Aセル104a及び104b内)に配置された1つ以上のUE 106に対する様々なDL無線リソース割り当て(例えば、搬送波DL RBグラント)を生成及び/又は発行するために、そのDL無線リソース割り当て構成要素314を利用するように構成されてもよい。更に、DL無線リソース割り当て構成要素314又はUL無線リソース割り当て構成要素316のいずれかは、本明細書で更に説明されるように、SPS及び/又はC−DRX処理を利用することができてもよい。
【0032】
他の状況では、ネットワークリソーススケジューラ312は、対応するネットワークセル内(例えば、LTEセル102内又はLTE−Aセル104a及び104b内)に配置された1つ以上のUE 106に対する様々なUL無線リソース割り当て(例えば、搬送波UL RBグラント)を生成及び/又は発行するために、そのUL無線リソース割り当て構成要素314を利用するように構成されてもよい。この状況では、ネットワーク装置300のネットワークリソーススケジューラ312は、どのUE 106がPDCCH、PUCCH、PDSCH、PUSCH、及びPHICH HARQ送信を受信すべきか、並びに、これらのHARQ送信が、DL又はULにおけるそれぞれのTTI中に、どのRB上で受信されるべきかを判定することができてもよい。
【0033】
更に、ネットワークリソーススケジューラ312のDL/UL HARQスケジューラ構成要素318は、DLにおいて低減されたHARQ動作を実行するための様々な改善されたDL HARQ手順、並びにULにおいて低減されたHARQ動作を実行するための様々な改善されたUL HARQ手順をスケジュール及び/又は実行するように構成されてもよい。本明細書では、DL/UL HARQスケジューラ318の機能について、
図5から
図15の主題に関連して更に説明する。したがって当業者は、どのHARQスケジューリング処理が、単独で動作するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)によって実行されてもよいか、並びにどのDL HARQ実施及びどのUL HARQ実施が、1つ以上のUE 106と協調して動作するネットワーク装置300に実行されてもよいかを、容易に見分けることができるだろう。
【0034】
いくつかの構成では、ネットワーク装置300は、本明細書で開示される1つ以上の実施形態に係る様々なHARQリソーススケジューリング動作を実行し得る、処理回路302を含んでもよい。この点に関し、処理回路302は、様々な実装に係るネットワーク装置300の1つ以上の機能を実行するように、かつ/又はそれらの機能の実行を制御するように構成されてもよく、したがって、DLにおける低減されたHARQ動作、ULにおける低減されたHARQ動作、並びに様々な実施形態に係るネットワーク装置300の他の通信手順を実行するための機能を提供してもよい。処理回路302は、本開示の1つ以上の実施形態に係るデータ処理、アプリケーション実行及び/又は他の処理、並びに管理機能を実行するように更に構成されてもよい。
【0035】
ネットワーク装置300、又は処理回路302などのネットワーク装置300の部分若しくはその構成要素は、それぞれが任意の数の結合されたマイクロチップを含み得る、1つ以上のチップセットを含んでもよい。ネットワーク装置300の処理回路302及び/又は1つ以上の他の構成要素は、複数のチップセットを使用する本開示の様々な実施形態に係る、DLにおける様々な低減されたHARQ動作及びULにおける様々な低減されたHARQ動作に関連付けられた機能も実行するように構成されてもよい。いくつかのシナリオでは、ネットワーク装置300は、
図1の無線通信システム100内で動作するために、LTE 102又はLTE−Aセル104a及び104bのeNodeBに関連付けられるか、又はそのeNodeBとして利用されてもよい。この実装では、ネットワーク装置300は、この装置が、対応する無線カバレッジ領域、例えば、LTE 102又はLTE−Aネットワークセル104a及び104bに関連付けられたカバレッジ領域内に配置された任意の数のUE 106に無線通信サービスを提供するネットワーク基地局として、無線通信システム100内で動作することを可能にするように構成された、1つ以上のチップセットを含んでもよい。
【0036】
いくつかのシナリオでは、ネットワーク装置300の処理回路302は、1つ以上のプロセッサ(単数又は複数)304及びメモリ構成要素306を含んでもよい。処理回路302は、LTE準拠のモデム及び1つ以上の無線通信送受信機310を有する無線周波数(radio frequency;RF)回路308と通信するか、又はさもなければ、そこに結合されてもよい。いくつかの実装では、モデム及び1つ以上の送受信機310を含むRF回路308は、異なるLTE RATタイプを使用して通信するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、RF回路308はLTE RATを使用して通信するように構成されてもよく、他の実施形態では、RF回路308はLTE−A RATを使用して通信するように構成されてもよい。
【0037】
様々な実装では、プロセッサ(単数又は複数)304は、様々な異なる形式で構成及び/又は利用されてもよい。例えば、プロセッサ(単数又は複数)304は、任意の数のマイクロプロセッサ、コプロセッサ、コントローラ、又は、例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit;ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array;FPGA)、若しくはこれらの任意の組み合わせなどの集積回路を含む、様々な他のコンピューティング又は処理実装に関連付けられてもよい。様々なシナリオでは、複数のプロセッサ304が、相互に結合され、かつ/又は相互に動作通信するように構成されてもよく、これらの構成要素は集合的に、本明細書で説明されているようなネットワーク装置300の1つ以上の手順を、RRC制御機能を有するeNodeBの形式で実行するように構成されてもよい。
【0038】
いくつかのシナリオでは、プロセッサ304は、メモリ306に記憶され得る命令、又はさもなければ、プロセッサ304が他の何らかのデバイスメモリ内でアクセスし得る命令を実行するように構成されてもよい。即ち、ハードウェア若しくはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして構成されるか、又はそれらと共に構成されるかにかかわらず、処理回路302のプロセッサ304は、本明細書で説明されている様々な実装に係る動作を、しかるべく構成されたときに実行することができてもよい。
【0039】
様々な実施形態では、処理回路302のメモリ306は、任意の一般的な揮発性又は不揮発性メモリタイプに関連付けられ得る複数のメモリデバイスを含んでもよい。いくつかのシナリオでは、メモリ306は、通常のプログラム実行中にプロセッサ(単数又は複数)304によって実行され得る様々なコンピュータプログラム命令を記憶できる非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関連付けられてもよい。この点に関し、メモリ306は、ネットワーク装置300が本開示の1つ以上の実施形態に係る様々な機能を実行することを可能にするための、情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されてもよい。いくつかの実装では、メモリ306は、処理回路302のプロセッサ(単数又は複数)304、並びに情報をネットワーク装置300の異なるデバイス構成要素間で渡すための1つ以上のシステムバスと通信し、かつこれらに結合されてもよい。
【0040】
図3のネットワーク装置300に関連して例示及び説明されている構成要素、デバイス要素、及びハードウェアの全てが、本開示にとって必須でなくてもよく、したがって、これらの要素のうちのいくつかは、理にかなった範囲で省略、統合、又はさもなければ修正されてもよいことを理解されたい。更に、いくつかの実装では、ネットワーク装置300に関連付けられた主題は、
図3に示されたもの以外の追加又は代替構成要素、デバイス要素、又はハードウェアを含むように構成されてもよい。
【0041】
図4は、1つ以上の送受信機(単数又は複数)及びLTEモデム410を有するRF回路408、並びに高度化HARQ機能構成要素414及び信号対干渉雑音比(SINR)判定構成要素418を含むデバイスリソースマネージャ412を含む、本明細書で更に説明される本開示のいくつかの実施形態に係る、通信デバイス400(例えば、LTE又はLTE−A準拠のUE)のブロック図を示す。様々な構成では、通信デバイス400は、DLにおける様々な低減されたHARQ動作、並びにULにおける様々な低減されたHARQ動作を実行し得る処理回路402を含んでもよい。
【0042】
更に、通信デバイス400の処理回路402は、様々な実施形態に係るネットワーク装置300(例えば、eNodeB)に対して高度化HARQ機能シグナリングを実行するために、高度化HARQ機能構成要素414を利用してもよい。高度化HARQ機能シグナリングの手順は、
図8から
図13の手順に関連付けられた以下の説明を検討した後に、より明らかになるであろう。いくつかの構成では、通信デバイス400の処理回路402は、様々なネットワーク無線動作状態を測定し、これらの測定値、又は(RRC機能を有する)eNodeB 300に対して動的に判定されたSINRを報告するためにSINR判定構成要素418を利用してもよく、これにより、eNodeB 300は、
図8から
図13に関連して本明細書で更に説明される他の実施形態に係る、対応する低減されたHARQ再送信を実行する方法を判定するために、1つ以上のUE 400に関連付けられたSINR状態を評価することが可能になる。
【0043】
この観点から、処理回路402は、様々な実装に係る通信デバイス400の1つ以上の機能を実行するように、かつ/又はその実行を制御するように構成されてもよく、したがって、処理回路402は、本明細書で更に説明される様々なシナリオに係る1つ以上のDL HARQ及び/又はUL HARQ処理を(ネットワーク装置300からの任意選択のシグナリングと共に)実行するための機能を提供してもよい。処理回路402は、本開示の1つ以上の実施形態に係るデータ処理、アプリケーション実行及び/又は他の処理、並びに管理機能を実行するように更に構成されてもよい。
【0044】
通信デバイス400、又は処理回路402などの通信デバイス400の部分若しくはその構成要素は、それぞれが任意の数の結合されたマイクロチップを含み得る、1つ以上のチップセットを含んでもよい。処理回路402及び/又は通信デバイス400の1つ以上の他の構成要素は、複数のチップセットを使用する本開示の様々なデバイス節電手順に関連付けられた機能も実行するように構成されてもよい。いくつかのシナリオでは、通信デバイス400は、
図1の無線通信システム100内で動作するために、LTE 102又はLTE−Aセル104a及び104bのマルチモードUE 106に関連付けられるか、又はそのマルチモードUE 106として利用されてもよい。この実装では、通信デバイス400は、装置が無線通信システム100のLTE又はLTE−Aセル102及び104a及び104b内で通信することを可能にするように構成された、1つ以上のチップセットを含んでもよい。
【0045】
様々なシナリオでは、通信デバイス400の処理回路402は、1つ以上のプロセッサ(単数又は複数)404及びメモリ構成要素406を含んでもよい。処理回路402は、LTE準拠のモデム及び1つ以上の無線通信送受信機408を有する無線周波数(RF)回路408と通信するか、又はさもなければ、そこに結合されてもよい。いくつかの実装では、モデム及び1つ以上の送受信機410を含むRF回路408は、異なるLTE RATタイプを使用して通信するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、RF回路408はLTE RATを使用して通信するように構成されてもよく、他の実施形態では、RF回路408はLTE−A RATを使用して通信するように構成されてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)404は、様々な異なる形式で構成されてもよい。例えば、プロセッサ(単数又は複数)404は、任意の数のマイクロプロセッサ、コプロセッサ、コントローラ、又は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、若しくはこれらの任意の組み合わせなどの集積回路を含む、様々な他のコンピューティング又は処理実装に関連付けられてもよい。様々なシナリオでは、通信デバイス400の複数のプロセッサ404が、相互に結合され、かつ/又は相互に動作通信するように構成されてもよく、これらの構成要素は集合的に、本明細書で説明されているような通信デバイス400の1つ以上の手順を、LTE準拠のUE 106の形式で実行するように構成されてもよい。
【0047】
いくつかの実装では、プロセッサ404は、メモリ406に記憶され得る命令、又はさもなければ、プロセッサ404が他の何らかのデバイスメモリ内でアクセスし得る命令を実行するように構成されてもよい。即ち、ハードウェア若しくはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして構成されるか、又はそれらと共に構成されるかにかかわらず、処理回路402のプロセッサ404は、本明細書で説明されている様々な実装に係る動作を、しかるべく構成されたときに実行することができてもよい。
【0048】
様々な実施形態では、処理回路402のメモリ406は、任意の一般的な揮発性又は不揮発性メモリタイプに関連付けられ得る複数のメモリデバイスを含んでもよい。いくつかのシナリオでは、メモリ406は、通常のプログラム実行中にプロセッサ(単数又は複数)404によって実行され得る様々なコンピュータプログラム命令を記憶できる非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関連付けられてもよい。この点に関し、メモリ406は、通信デバイス400が本開示の1つ以上の実施形態に係る様々な機能を実行することを可能にするための、情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されてもよい。いくつかの実装では、メモリ406は、処理回路402のプロセッサ(単数又は複数)404、並びに情報を通信デバイス400の異なるデバイス構成要素間で渡すための1つ以上のシステムバスと通信し、かつこれらに結合されてもよい。
【0049】
図4の通信デバイス400に関連して例示及び説明されている構成要素、デバイス要素、及びハードウェアの全てが、本開示にとって必須でなくてもよく、したがって、これらの要素のうちのいくつかは、理にかなった範囲で省略、統合、又はさもなければ修正されてもよいことを理解されたい。更に、いくつかの実装では、通信デバイス400に関連付けられた主題は、
図4に示されたもの以外の追加又は代替構成要素、デバイス要素、又はハードウェアを含むように構成されてもよい。
【0050】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係る、LTE通信(例えば、VoLTE通信)のためのSPS手順と共に発生する、DL HARQスケジューリング500を示すブロック図である。様々な実施形態では、
図5に示すDL LTE HARQ処理500は、様々なC−DRX省電力化動作と共に発生してもよいことを理解されたい。概して、LTE HARQ処理は、DL及び/又はULにおいて失敗したトランスポートブロック(transport block;TB)通信の再送信を試行するために、UE 400と共にeNodeB 300によって実行されてもよい。
【0051】
当業者には理解されるように、SPSルーチンは、VoLTEタイプのアプリケーションデータなどの相対的に低いデューティサイクルを有する周期的アプリケーションデータを通信するUE 400に対する、制御チャネルのシグナリング要件を低減するために、ネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)のネットワークリソーススケジューラ312によって利用されてもよい。このようにして、SPSがアクティブである時間期間において、典型的にはPDCCHを介して通信される、単一のUE 400又はUE 400のグループに対するDL及び/又はULリソース割り当てに関する、制御シグナリングのオーバーヘッドが、大幅に低減されるか又は解消され得る。
【0052】
例として、VoLTE通信では、DLフレームは10から20ms毎に発生し得るため、全てのVoLTE DLフレームに対してフレーム単位で制御シグナリング情報を発行するために、著しい量のシステム帯域幅が必要とされるであろう。この観点から、SPSは、UE 400に対する単一のSPSリソース割り当てが、制御ネットワークサービスプロバイダエンティティ300によって修正されるか、さもなければ変更されるまでの不特定期間にわたって持続することを可能にし得る。いくつかの実装では、新しいリソース割り当て又はグラントについて制御チャネル(例えば、PDCCH)を再度監視するようUE 400に指示するために、ネットワークリソーススケジューラ312を利用するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)によって、既存のSPS割り当てを上書きし得るリソース割り当て変更が発行されてもよい。上記のように、SPSはDL通信及びUL通信の両方に対して構成可能であるが、SPSはしばしば、制御情報のオーバーヘッドに関する問題がより顕著なDLにおいて、より効果的に利用される。
【0053】
図5のDL HARQスケジューリング手順500は、様々なDL HARQ処理中の、PDSCH 502、PDCCH 504、及びPUCCH 506の間のシグナリングによる双方向作用を示す。当業者には理解されるように、PDCCH 504は、ダウンリンク制御情報(DCI)、例えば、PDSCH 502に対する様々なDLリソース割り当て、PDSCH 502に関するHARQ情報、PUSCH 602に対する様々なULスケジューリンググラントなどについてUE 400に通知する、eNodeBから発行される制御情報を含んでもよい。PUCCH 506は、UE 400がPDSCH 502を介した様々なDLデータ送信を受信したこと又は受信しなかったことに応じて、UE 400によってネットワーク装置300へと送信される、DL HARQ確認応答(例えば、ACK/NACK)を搬送し得る。
【0054】
いくつかの状況では、指定されたDLリソースブロック(RB)の特定のセットを特定するために、DL割り当て508が、DL HARQ機能318を有するネットワークリソーススケジューラ312を利用するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)からUE 400へと、PDCCH 504内で送信されてもよく、この場合、UE 400は、DL情報のためにPDSCH 502の復号を試行する必要がある。DL割り当て508に対応する、特定されたDL情報をPDSCH 502から取得するか、又はその取得を試行したことに応じて、意図された受信者のUE 400は、PUCCH 506を介して、肯定DL HARQ確認応答(ACK)メッセージ510又は否定DL HARQ確認応答(NACK)メッセージ514をネットワーク装置300に送信してもよい。
【0055】
DL HARQ ACK/NACK確認応答は、DL情報がUE 400によって受信されたかどうか、及び/又はUE 400によって取得されたDL情報が、例えば、巡回冗長検査(CRC)の結果526又は528に照らして誤りを含んでいないかどうかを、ネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)に示してもよい。いくつかのシナリオでは、DL CRC成功結果526は、DL情報が誤りなくUE 400によって取得されたこと、又はスケジュールされたDL情報が、所定の誤り許容閾値(例えば、eNodeB 300によって指定されたCRC閾値)に対する最小限の誤りで、UE 400によって受信されたことを示してもよい。
【0056】
あるいは、DL CRC失敗結果528は、スケジュールされたDL情報がUE 400によって取得されなかったこと、又は、スケジュールされたDL情報がUE 400によって取得されたが、取得されたDL情報が、所定の誤り許容閾値(例えば、eNodeBによって指定されたCRC閾値)を超える誤りを含むことを示してもよい。当業者には理解されるように、UE 400は典型的に、DL CRC成功結果526を受信したことに応じて、DL HARQ ACKメッセージを、PUCCH 506を介してネットワーク装置300(例えば、eNodeB)に発行する。同様に、UE 400は典型的に、DL CRC失敗結果528を受信したことに応じて、DL HARQ NACKメッセージをネットワーク装置300(例えば、eNodeB)に発行する。
【0057】
DL HARQ SPSの実施例500によれば、知られている再来性DL情報のためにPDSCH 502の周期的な(例えば、VoLTEデータの場合は20又は40ms毎の)復号を試行するようUE 400に指示するために、進行中のSPS DLリソース割り当て512が、DL HARQスケジューラ318を利用するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)によってUE 400へと送信されてもよく、これにより、進行中のSPS割り当て512に対する変更が検出されるまで、UE 400はPDCCH 504を更に復号する必要がなくなる。したがって、SPS間隔毎に(例えば、20又は40ms毎に)、UE 400は、事前にスケジュールされたDL情報のためにPDSCH 502の復号を試行してもよい。DL情報がPDSCH 502を介してUE 400によって正常に取得されたかどうか、及び/又はDL情報が誤りなく取得されたかどうかに応じて、UE 400は、PUCCH 506を介して、DL HARQ ACKメッセージ510、520、522、及び524、又はDL HARQ NACKメッセージ514をネットワーク装置300(例えば、eNodeB)に送信してもよい。
【0058】
様々な実装では、PUCCH 506を介して、DL送信の(例えば、CRC失敗結果528に対応する)失敗又は誤りを示すDL HARQ NACK 514メッセージを受信したことに応じて、DL HARQスケジューラ318を利用するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)は、後の時点で、指定された再送信間隔/期間に従って、UE 400へのDL情報及び/又はDL情報516の一部の再送信を試行してもよい。様々なシナリオでは、UE 400が正しい及び/又は完全なDL情報を受信するための合計再送信時間又はラウンドトリップ時間(round trip time;RTT)は、予想されるネットワーク通信及びデバイス処理の遅延に対処するために、特定の回数のTTI以内に発生するようにスケジュールされてもよい。
【0059】
いくつかのシナリオでは、DL HARQスケジューラ318を利用するネットワーク装置300は、DL再送信516をスケジュールするタイミングを判定するために、DLにおいて通信されるアプリケーションデータタイプを含む、ネットワークに関する様々な考慮事項に基づき、PUCCH506を介して受信されたDL HARQ NACK 514を評価してもよい。UE 400はその後、ネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)によって指定されたように、再送信に対する補足DL割り当て518をPDCCH 504内で受信することによって、DL再送信スケジュール516に関する通知を受けてもよい。当業者には理解されるように、このDL HARQ再送信は、UE 400が再送信制御情報のためにPDCCH 504を復号することを要求するDL HARQ手順500が(上記の)SPS PDCCHの「非復号」期間に取って代わるように、進行中のSPS動作に優先して発生してもよい。
【0060】
特に、DL HARQ動作500に対して指定されたDL RTTは、PDSCH 502からのDL情報の取得を再試行するために、UE 400がローカルデバイスリソース(例えば、バッテリ電力、処理能力、使用可能なメモリなど)をより長い期間にわたって消費することを要求する。既存のSPS節電動作中又は既存のC−DRX節電動作中に、これらのDL HARQ手順500が発生すると、DL HARQ処理は、UE 400が、DL CRC失敗イベント528を特定し、PUCCH 506を介したDL HARQ NACKメッセージ516によってネットワーク装置300(例えば、eNodeB)に応答し、その後、1つ以上のDL再送信のためにPDSCH 502を復号することができるように、PDCCH 504を介してDL再送信(ReTx)制御情報518をリッスンすることを要求することによって、UE 400の節電モード(例えば、デバイススリープモード)に割り込む。これらのDL HARQ処理中、UE 400は、典型的には、指定されたDL HARQ RRTの期間全体にわたってアウェイクし続ける必要がある。したがって、DL HARQ手順を低減することによって、UE 400は、SPS節電モード動作中及び/又はC−DRX節電モード動作中、より長い時間期間にわたってスリープ/非アクティブ状態を維持できるようになる。
【0061】
図6は、本開示の様々な実施形態に係る、UL LTE HARQスケジューリング手順600を示すブロック図である。
図6には示されていないが、いくつかの実装では、UL HARQ処理600は、SPS及び/又はC−DRX節電ルーチンと共に発生してもよいことを理解されたい。上記で説明したように、HARQ処理は、SPS及びC−DRX手順に優先して発生するように構成され、それにより、必要なHARQ処理機能を実行するのに十分な時間だけUE 400がアウェイクし続けることを要求することによって、SPS及び/又はC−DRXに関連付けられた、UE 400の指定された省電力化モードに取って代わる。
【0062】
図6のUL HARQスケジューリング手順600は、様々なUL HARQ処理中の、PUSCH 602、PDCCH 604、及びPHICH 606の間のシグナリングによる双方向作用を示す。当業者には理解されるように、PHICH 606は、LTE又はLTE−A通信サービスの提供先であるUE 400から様々な想定されるULデータ送信を受信したか、又は受信しなかったことに応じてネットワーク装置300(例えば、eNodeB)によって送信され得る、UL HARQ確認応答(例えば、ACK/NACK)を搬送するように構成される。
【0063】
いくつかの実施形態では、指定されたUL RBの特定のセットを特定するために、ULグラント608が、UL HARQ機能318を有するネットワークリソーススケジューラ312を利用するネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)からUE 400へと、PDCCH 604内で送信されてもよく、この場合、UE 400は、既定のTTI間隔に従って(例えば、4TTI=4ms毎に)、ネットワーク装置300へのUL情報の送信を再試行する必要がある。この構成では、UE 400がPDCCH 604を介してULグラント608を受信する時点と、UL送信のためにUE 400に割り当てられたUL RBが使用可能になる時点との間にTTI遅延が発生する。このTTI遅延は、対応するULトランスポートブロック(TB)をキューから出し、その最善な転送方法を、例えば、ネットワーク指定の様々なサービスの品質(quality of service;QoS)要件に従って判定するのに十分な時間をUE 400に与えることを目的としている。
【0064】
ULグラント608又は612に対応するPUSCH 602を介してUL送信を受信したか、又はその受信を試行したことに応じて、受信者ネットワーク装置300(例えば、eNodeB)は、肯定UL HARQ確認応答(ACK)メッセージ610又は否定UL HARQ確認応答(NACK)メッセージ614を、PHICH 606を介して、例えば、DL上でネットワーク装置300から送信者UE 400へと送信してもよい。UL HARQ ACK/NACK確認応答610及び614は、UL TBがネットワーク装置300によって受信又は取得されたかどうか、及び/又はネットワーク装置300によって取得されたUL TBの情報が、例えば、対応する巡回冗長検査(CRC)結果620又は622に照らして誤りを含んでいないかどうかを、UE 400に示してもよい。
【0065】
様々な実施形態では、UL CRC成功結果620は、UL TBがネットワーク装置300によって誤りなく受信されたこと、又はUL TBがネットワーク装置300によって最小限の誤りで受信されたことを示してもよい。あるいは、UL CRC失敗結果622は、UL TBがネットワーク装置300によって受信されなかったこと、又はUL TBがネットワーク装置300によって受信されたが、受信されたUL TBが所定の閾値を超える誤りを含むことを示してもよい)。
【0066】
当業者には理解されるように、ネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)は、典型的に、UL CRC成功結果620に応じて、UL HARQ ACKメッセージを、PHICH 606を介して対応するUE 400に発行する。同様に、ネットワーク装置300(例えば、RRC機能を有するeNodeB)は、典型的に、UL CRC失敗結果622に応じて、UL HARQ NACKメッセージを、PHICH 606を介してUE 400に発行する。
【0067】
いくつかの実装では、PHICH 606を介して、UL送信の(例えば、UL CRC失敗結果622に対応する)失敗又は誤りを示すUL HARQ NACK 614をネットワーク装置300から受信したことに応じて、UE 400は、後の時点で、ネットワーク装置300へのUL TB及び/又はUL TB情報616の一部の再送信を、指定された再送信間隔(例えば、4TTI=4ms以内)に従って試行してもよい。様々なシナリオでは、ネットワーク装置300が正しい及び/又は完全なUL TBをUE 400から受信するための合計再送信時間又はラウンドトリップ時間(RTT)は、予想されるネットワーク通信及びデバイス処理の遅延に対処するために、UL HARQ RTTに関連付けられた、指定された回数のTTI(例えば、8TTI=8msのUL RTT)以内に発生するようにスケジュールされてもよい。
【0068】
様々な実例では、UL HARQスケジューラ318を利用するネットワーク装置300は、UL再送信616をスケジュールする方法及びタイミングを判定するために、ULにおいて通信されるアプリケーションデータタイプ(例えば、VoLTEアプリケーションデータタイプ)を含む、ネットワークに関する様々な考慮事項に基づき、失敗したUL送信(例えば、UL NACKメッセージ614に対応するUL CRC失敗622)を評価してもよい。UE 400は、その後、UL再送信に対する補足ULグラント618をPDCCH 604内で受信することによって、UL再送信割り当て616に関する通知を受けてもよい。
【0069】
上記で
図5に関連して説明されたDL HARQ手順500と同様に、UL HARQ手順600は、既存のSPS節電動作中又は既存のC−DRX節電動作中に発生してもよい。これらのシナリオでは、UL HARQ処理600は、UE 400が、失敗したUL TBに関連付けられた情報のPUSCH 602を介した再送信を試行するタイミングを判定するために、PDCCH 604上でUL再送信(ReTx)制御情報618をリッスンすることを要求することによって、UE 400の節電モード(例えば、デバイススリープモード)に割り込む。これらのUL HARQ処理600中、UE 400は、典型的には、指定されたUL HARQ RRTの期間全体にわたってアウェイクし続ける必要がある。したがって、UL HARQ手順を低減することによって、UE 400は、SPS節電モード動作中及び/又はC−DRX節電モード動作中、より長い時間期間にわたってスリープ/非アクティブ状態を維持できるようになる。
【0070】
図7は、本開示の様々な実施に係る、部分的にC−DRXオフ期間中に発生する同期的なDL LTE HARQ手順704及びUL LTE HARQ手順708を示す、単純化されたブロック
図700である。同期HARQ手順700は、いくつかの実施形態に係る、eNodeB 300とUE 400との間のHARQ通信を表す。単純化されたブロック
図700は、どのSPS手順も参照することなく、同期的なDL及びUL HARQ手順を示しているが、これらのUE節電処理は、同期的なDL及びUL HARQ手順704及び708における範囲内で、例えば、上記で
図5に関連して説明されたものと同様の様式で含まれてもよいことを理解されたい。DL HARQ 704及びUL HARQ 708の処理の様々な送信及び再送信通信は、参照として本明細書で提供される、影付きのDL/UL通信キー702内で表される。
【0071】
第1のDLサブフレーム(1S0)に関連付けられた最初のTTI中、eNode B300は、PDSCHを介して、第1のDL送信を対応するUE 400に送信するために、eNodeB 300のネットワークリソーススケジューラ312のDL無線リソース割り当て構成要素314を利用してもよい。第5のULサブフレーム(1S4)に関連付けられた4つ後のTTIにおいて、受信者UE 400は、第1のDL送信が1つ以上の誤りと共に受信されたことを示すために、PUCCHを介して、eNodeB 300にHARQ NACKメッセージを送信してもよい。その後、eNodeB 300は、UE 400から受信したNACKメッセージを処理し、その後、4つのTTIの後の第9のDLサブフレーム(1S8)において、PDSCHを介して、失敗したDL送信を再送信するために、eNodeB 300のDL HARQスケジューラ318を利用してもよい。これらのDL HARQ再送信手順がC−DRXオフ期間706中に発生すると仮定した場合、DL HARQ再送信に関連付けられた、対応するUE 400の非アクティブ期間(例えば、UEのC−DRXスリープモード)は、UE 400のDL HARQ処理に適応するように(例えば、10TTIの期間にわたる1S9から2S8までの空のDLサブフレームによって表されるように)短くなる。
【0072】
アップリンクでは、UE 400は、第3のULサブフレーム(1S2)に関連付けられた第3のTTIにおいて、PUSCHを介して、第1のUL送信を対応するeNodeB 300に送信してもよい。第7のDLサブフレーム(1S6)に関連付けられた4つ後のTTIにおいて、受信者eNodeB 300は、第1のUL送信が1つ以上の誤りと共に受信されたことを示すために、PHICHを介して、UE 400にHARQ NACKメッセージを送信してもよい。その後、eNodeB 300は、失敗したUL送信に対して、PDCCHを介してUL再送信をUE 400と連携させるために、eNodeB 300のUL HARQスケジューラ318を利用してもよく、このUL再送信は、4つのTTIの後の第11のULサブフレーム(2S0)において発生するようにスケジュールされてもよい。これらのUL HARQ再送信手順がC−DRXオフ期間710中に発生すると仮定した場合、UL HARQ再送信に関連付けられた、対応するUE 400の非アクティブ期間(例えば、UEのC−DRXスリープモード)は、UE 400のUL HARQ処理に適応するように(例えば、10TTIの期間にわたる2S1から3S0までの空のULサブフレームによって表されるように)短くなる。
【0073】
図8は、本開示の様々な実施形態に係る、最適化されたUL LTE HARQ再送信を実行するための様々な手順800に関連付けられたフローチャートである。この観点から、
図8に示す手順800のうちのいずれか又は全ては、UE 400の非一時的コンピュータ可読メモリ406に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行と共に、eNodeB 300の非一時的コンピュータ可読メモリ306に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行によって実行され得る方法(単数又は複数)に関連付けられてもよいことを理解されたい。
【0074】
最初に、PUSCHを介した初期UL送信の後、動作ブロック802において、高度化HARQ機能414を有する送信者UE 400は、受信者eNodeB 300から送信された、その初期UL送信に関する、関連付けられたHARQ ACK/NACK情報について、第1のPHICHのみを監視してもよい。引き続いて、判定ブロック804において、UE 400は、eNodeB 300から受信した第1のPHICHがHARQ NACKメッセージを含むかどうかを判定してもよく、このメッセージは、PUSCHを介した初期UL送信が1つ以上の誤りと共に受信されたことを示す。PHICHがHARQ NACKメッセージではなく、第1のUL送信がeNodeB 300によって正常に受信されたことを示すHARQ ACKメッセージを含むとUE 400が判定したシナリオでは、UE 400は、UE 400が次のC−DRXオン期間までスリープ状態になるように、動作ブロック806において節電モードに入るように構成されてもよい。
【0075】
あるいは、PHICHが、第1のUL送信が1つ以上の誤りと共にeNodeB 300によって受信されたことを示すHARQ NACKメッセージを含むとUE 400が判定したシナリオでは、UE 400は、例えば、ReTx制御情報を含むeNodeB 300からの対応するPDCCHを復号した後、動作ブロック808において、UL HARQ再送信のためにPUSCHを復号するサブフレーム位置を特定するように構成されてもよい。引き続いて、UE 400は、次のC−DRXオン期間中、特定されたPUSCHサブフレーム位置において、PUSCHを介して、対応するUL HARQ再送信をeNodeB 300に送信してもよい。このようにして、UE 400は、C−DRXオフ期間中、HARQ ACK/NACK情報について単一のPHICHのみを監視し、それにより、UEがC−DRXオフ期間中に非アクティブ状態を維持し得るTTIの数を増加させることによって、節電してもよい。
【0076】
図9は、本開示のいくつかの実施形態に係る、eNodeB基地局902が、それぞれ異なるSINR状態(例えば、SINR_1、SINR_2、及びSINR_3)を経験している複数のUE 910、912、及び914と通信する、単一のLTE又はLTE−Aセル900を示すネットワーク図である。当業者には理解されるように、eNodeB 902の位置に近い第1のカバレッジ領域904内で通信する第1のUE 910は、典型的には良好なSINR状態(例えば、高いRxの能力、少ないノイズ、及び潜在的に少ない信号干渉)を経験する。同様に、eNodeB 902の位置から更に離れた第2のカバレッジ領域906内(例えば、LTEセル900の中間部の内側)で通信する第2のUE 912は、典型的には、第1のUE 910によって経験される状態に対して中程度のSINR状態(例えば、中程度のRxの能力、増加したノイズ、及び潜在的に増加した信号干渉)を経験する。
【0077】
同様に、eNodeB 902の位置から更に離れた第3のカバレッジ領域908内(例えば、LTEセル900の端部付近又は周辺領域)で通信する第3のUE 914は、典型的には、第1のUE 910及び第2のUE 912によって経験される状態に対して不良なSINR状態(例えば、低いRxの能力、多くのノイズ、及び潜在的に多い信号干渉)を経験する。本明細書で更に説明されるように、HARQ再送信が成功する可能性を向上させ、様々なC−DRXオフ期間中にHARQシグナリング及びHARQ再送信を処理するためにUE 400がアウェイクし続ける必要がある、連続するTTIの数を更に低減するために、それぞれのUE 910、912、又は914がLTEセル900の異なるカバレッジ領域904、906、又は908内で経験するSINR状態が良好(SINR_1)、中程度(SINR_2)、又は不良(SINR_3)のいずれであるかに応じて、事前に1つ以上のバンドルされたDL/UL HARQ再送信をスケジュールすることは、eNodeB 902にとって有益であり得る。
【0078】
図10は、本開示の様々な実施形態に係る、遅延されたDL LTE HARQ再送信を実行するための様々な手順1000に関連付けられたフローチャートである。この観点から、
図10に示す手順1000のうちのいずれか又は全ては、eNodeB 300の非一時的コンピュータ可読メモリ306に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行と共に、UE 400の非一時的コンピュータ可読メモリ406に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行によって実行され得る方法(単数又は複数)に関連付けられてもよいことを理解されたい。
【0079】
最初に、eNodeB 300とUE 400との間のLTE DL通信中、動作ブロック1002において、eNodeB 300のネットワークリソーススケジューラ312のDL HARQスケジューラ構成要素318を利用するeNodeB 300は、特定のDL送信の後、HARQ確認応答情報(例えば、ACK/NACK)についてPUCCHを監視するように構成されてもよい。次に、判定ブロック1004において、eNodeB 300は、対応するPUCCHがUE 400から発行されたHARQ NACKメッセージを含むかどうかを判定する。PUCCHがNACKメッセージではなく、DL送信がUE 400によって正常に受信されたことを示すACKメッセージを含むシナリオでは、動作ブロック1006において、eNodeB 300は、PDSCHを介して新しいDL送信を送信するために、次のC−DRXオン期間まで待機する。
【0080】
あるいは、PUCCHが、DL送信がUE 400によって1つ以上の誤りと共に受信されたことを示すHARQ NACKメッセージを含むシナリオでは、動作ブロック1008において、eNodeB 300は、追加のDL再送信冗長性手順を利用するかどうかを判定するために、UE 400に関連付けられた1つ以上のSINR状態を評価する。次に、判定ブロック1010では、eNodeB 300は、DL再送信をバンドルするかどうかを、UE 400に対して評価されたSINR状態に基づき判定する。例えば、
図9に関連して上記で説明したように、UE 400がネットワークセル900内の端部領域908付近で動作している場合、対応するHARQ再送信が、好ましくは1回目の再送信の試行において、(例えば、DLにおけるUE 400又はULにおけるeNodeB 300によって)正常に受信されるように、eNodeB 300が、連続する(任意選択的に、後続の各再送信に対して異なるMCSを利用する)TTI中に、複数のDL又はUL HARQ再送信をスケジュールすることが必要になり得る。
【0081】
eNodeB 300が、DL再送信をバンドルする必要があることを、UE 400に対して評価されたSINR状態に基づき判定したシナリオ(例えば、上記で説明したような、UE 400のSINR状態が不良又は中程度の場合)では、動作ブロック1012において、eNodeB 300は、PDSCHを介して、バンドルされたDL送信を(例えば、連続するTTIにおいて)新しいDL送信と共に(例えば、連続するTTIにおいて)送信するために、次のC−DRXオン期間まで待機する。あるいは、eNodeB 300が、DL再送信をバンドルする必要がないことを、UE 400に対して評価されたSINR状態に基づき判定したシナリオ(例えば、上記で説明したような、UE 400のSINR状態が良好又は中程度の場合)では、動作ブロック1014において、eNodeB 300は、PDSCHを介して、単一のDL送信を新しいDL送信と共に(例えば、連続するTTIにおいて)送信するために、次のC−DRXオン期間まで待機する。
【0082】
図11は、本開示の様々な実施に係る、遅延されたDL LTE HARQ再送信手順1104、及びTTIバンドリングを含む同期的なUL LTE HARQ再送信手順1108を示す、単純化されたブロック
図1100である。様々な実施形態によれば、遅延されたDL LTE HARQ再送信手順1104及び同期的なUL LTE HARQ再送信手順1108は、部分的に、C−DRXオフ期間中に発生してもよい。更に、単純化されたブロック
図1100は、どのSPS手順も参照することなく、DL及びUL HARQ手順を示しているが、これらのUE節電処理は、遅延されたDL LTE HARQ再送信手順1104及び同期的なUL LTE HARQ再送信手順1108における範囲内で、例えば、上記で
図5に関連して説明されたものと同様の様式で含まれてもよいことを理解されたい。DL HARQ 1104及びUL HARQ 1108の処理の様々な送信及び再送信通信は、参照として本明細書で提供される、影付きのDL/UL通信キー1102内で表される。
【0083】
第1のDLサブフレーム(1S0)に関連付けられた最初のTTI中、eNodeB 300は、PDSCHを介して、第1のDL送信を対応するUE 400に送信するために、eNodeB 300のネットワークリソーススケジューラ312のDL無線リソース割り当て構成要素314を利用してもよい。第5のULサブフレーム(1S4)に関連付けられた4つ後のTTIにおいて、受信者UE 400は、第1のDL送信が1つ以上の誤りと共に受信されたことを示すために、PUCCHを介して、eNodeB 300にHARQ NACKメッセージを送信してもよい。その後、eNodeB 300は、UE 400から受信したNACKメッセージを処理し、その後、15個のTTIの後の第20のDLサブフレーム(2S9)において、PDSCHを介して、失敗したDL送信を再送信するために、eNodeB 300のDL HARQスケジューラ318を利用してもよい。このようにして、eNodeB 300は、PDSCHを介して、(2S9における)単一のDL送信を新しいDL送信(3S0)と共に、連続するTTIにおいて送信するために、実質的に次のC−DRXオン期間まで待機する。
【0084】
(2S9における)遅延されたDL HARQ再送信は、C−DRXオフ期間706の後(例えば、次のC−DRXオン期間中)に発生するため、DL HARQ再送信に関連付けられた、対応するUE 400の非アクティブ期間(例えば、UEのC−DRXスリープモード)は、上記で
図7に関連して説明した、前の実施例に対して長くなる。具体的には、UE 400に対する新しいDL非アクティブ期間は、1S1から2S8までの空のDLサブフレームによって表されるように、(10TTIから)18TTIまで増加する。
【0085】
ULにおける、TTIバンドリングを含むLTE HARQ再送信手順1108では、UE 400は、初期UL送信及びUL再送信が、(例えば、連続するULサブフレーム1S0及び1S1に関連付けられた)連続するTTI内でバンドルされるように、初期UL送信及びUL再送信の両方を含む、TTIバンドルされたUL HARQ送信を、PUSCHを介して、対応するeNodeBに送信してもよい。第6のDLサブフレーム(1S5)に関連付けられた4つ後のTTIにおいて、受信者eNodeB 300は、TTIバンドルされたUL HARQ送信が正常に受信されたことを示すために、PHICHを介して、UE 400にHARQ ACKメッセージを送信するものと想定される。ただし、TTIバンドルされたUL HARQ送信が正常に受信されなかったことを示すために、受信者eNodeB 300がUE 400に、PHICHを介してHARQ NACKメッセージを送信するシナリオでは、UEは、次のC−DRXオン期間中に(例えば、3S0において)、別のTTIバンドルされたUL HARQ送信内で、失敗したUL HARQ送信を再送信してもよい。
【0086】
TTIバンドルされたUL HARQ再送信手順1100は、C−DRXオフ期間1106(例えば、先行するC−DRXオン期間中又は任意選択的に後続のC−DRXオン期間中に)の外部で発生するため、TTIバンドルされたUL HARQ送信に関連付けられた、対応するUE 400の非アクティブ期間(例えば、UEのC−DRXスリープモード)は、上記で
図7を参照して説明した、前の実施例に対して長くなる。具体的には、UE 400に対する新しいUL非アクティブ期間は、1S2から2S8までの空のDLサブフレームによって表されるように、(10TTIから)17TTIまで増加する。
【0087】
図12は、本開示のいくつかの実施に係る、バンドルされたDL LTE HARQ再送信を実行するための様々な手順1200に関連付けられたフローチャートである。この観点から、
図12に示す手順1200のうちのいずれか又は全ては、eNodeB 300の非一時的コンピュータ可読メモリ306に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行と共に、UE 400の非一時的コンピュータ可読メモリ406に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行によって実行され得る方法(単数又は複数)に関連付けられてもよいことを理解されたい。
【0088】
最初に、動作ブロック1202において、eNodeB 300は、1つ以上のUE 400に関連付けられた様々なSINR状態を(例えば、上記で
図9に関連して説明したように)評価することによって、DL通信中にUE 400から受信した様々なHARQメッセージ(例えば、HARQ ACKメッセージ又はHARQ NACKメッセージ)を無視すべきかどうかを判定するために、eNode B300のネットワークリソーススケジューラ312のDL無線リソース割り当て構成要素314を(任意選択的に、そのDL HARQスケジューラ構成要素318と共に)利用するように構成されてもよい。
【0089】
上記で説明したように、eNodeB 300がSINR状態を不良と判定したとき(例えば、
図9に示すように、UE 914がLTEセル900の端部付近又は周辺領域で通信しているとき)に、HARQ再送信が成功する可能性を向上させ、C−DRXオフ期間中にHARQ通信を処理するためにUE 400がアウェイクし続ける必要がある、連続するTTIの数を低減するために、事前に1つ以上のバンドルされたDL HARQ再送信をスケジュールすることは、eNodeB 300にとって有益であり得る。判定ブロック1204では、eNodeB 300は、バンドルされたDL送信が必要であるかどうかを、例えば、UE 400からeNodeB 300に送信され得る、評価されたSINR状態に基づき判定してもよい。
【0090】
バンドルされたDL送信が不要であるとeNodeB 300が判定したシナリオ、例えば、評価されたSINR状態が良好であるときには、動作ブロック1206において、eNodeB 300は、PDSCHを介して単一のDL送信を送信し、通常のHARQ処理を実行する一方で、動作ブロック1202において、変化するSINR状態の評価を続行してもよい。あるいは、バンドルされたDL送信が必要であるとeNodeB 300が判定したシナリオ、例えば、評価されたSINR状態が不良であるときには、動作ブロック1208において、eNodeB 300は、不良なSINR状態の間に単一のDL送信が失敗することを防止するために、PDSCHを介して、バンドルされたDL送信を送信してもよい。
【0091】
図13は、C−DRXオフ期間1306の外部で発生し得る、TTIバンドリングを含むDL LTE HARQ再送信手順1304を示すブロック
図1300である。更に、単純化されたブロック
図1300は、どのSPS手順も参照することなく、DL HARQ手順を示しているが、これらのUE節電処理は、TTI送信バンドリングを含むDL LTE HARQ再送信手順における範囲内で、例えば、上記で
図5に関連して説明されたものと同様の様式で含まれてもよいことを理解されたい。DL HARQ 1304の処理の様々な送信及び再送信通信は、参照として本明細書で提供される、影付きのDL通信キー1302内で表される。
【0092】
最初に、eNode B300は、連続するTTI中であり、かつ対応するC−DRXオフ期間よりも前に、(1S0における)初期DL送信及び(1S1における)DL再送信の両方を含む、TTIバンドルされたDL HARQ送信を事前にスケジュールするために、eNodeB 300のネットワークリソーススケジューラ312のDL無線リソース割り当て構成要素314を利用するように構成されてもよい。このようにして、eNodeB 300は、HARQ再送信が成功する可能性を向上させ、同時に、C−DRXオフ期間1306中にHARQ通信を処理するためにUE 400がアウェイクし続ける必要がある、必要な連続するTTIの回数を低減し得る。上記で説明したように、eNodeB 300が、PDSCHを介して、TTIバンドルされたDL HARQ送信を事前に送信するよう判定したとき、DL送信が成功する可能性は大幅に向上する場合があり、これは特に、SINR状態が不良であるときに重要になり得る。
【0093】
TTIバンドルされたDL HARQ送信は、C−DRXオフ期間1306の前に発生するため、TTIバンドルされたDL HARQ送信に関連付けられた、対応するUE 400の非アクティブ期間(例えば、UEのC−DRXスリープモード)は、上記で
図7に関連して説明した、前の実施例に対して長くなる。具体的には、UE 400に対する新しいDL非アクティブ期間は、1S2から2S8までの空のDLサブフレームによって表されるように、(10TTIから)17TTIまで増加する。
【0094】
図14は、本開示のいくつかの実施形態に係る、統合されたDL LTE送信を実行するための様々な手順1400に関連付けられたフローチャートである。この観点から、
図14に示す手順1400のうちのいずれか又は全ては、eNodeB 300の非一時的コンピュータ可読メモリ306に記憶されたコンピュータプログラム命令の実行によって実行され得る方法(単数又は複数)に関連付けられてもよいことを理解されたい。
【0095】
最初に、eNodeB 300とUE 400との間のLTE DL通信中、動作ブロック1402において、eNodeB 300のネットワークリソーススケジューラ312のDL無線リソース割り当て構成要素314を(任意選択的に、そのDL HARQスケジューラ構成要素318と共に)利用するeNodeB 300は、現在のDL送信に対して、(例えば、本明細書で
図15に関連して更に説明されるように)統合されたDL送信を、(例えば、上記で説明したSINR状態のうちのいずれかを評価することに基づき)開始するように構成されてもよい。動作ブロック1404では、eNodeB 300は、新しいTx TB及びReTx TBが、単一のTTIに関連付けられた単一のLTEサブフレーム内に含まれるように、新しいDL送信及びDL再送信の両方を、同じ統合されたDL送信の異なるトランスポートブロック内で符号化してもよい。
【0096】
引き続いて、動作ブロック1406では、eNodeB 300は、単一のLTEサブフレームのPDSCH内で、統合されたDL送信を対応するUE 400に送信してもよい。このようにして、統合されたDL送信(DL再送信を含む)は、C−DRXオフ期間1306の前に発生し得る。即ち、UE 400の節電を可能にするために、対応するUE 400の非アクティブ期間を(上記で
図7に関連して説明したDL HARQ手順を参照して)長くしてもよい。
【0097】
図15は、PDSCH 1508の分解表現に示すような、(1S0における)単一のLTEサブフレームのPDSCH内での初期DL送信及びDL再送信の両方を含む、統合されたDL LTE送信1500を示す単純化されたブロック
図1500である。DL HARQ 1504の処理の様々な送信及び再送信通信は、参照として本明細書で提供される、影付きのDL通信キー1502内で表される。特に、統合されたDL送信は、第1の巡回冗長検査(CRC1)に関連付けられた、PDSCH 1508の第1のTB内での初期DL送信、並びに第2の巡回冗長検査(CRC2)に関連付けられた、PDSCH 1508の第2のTB内でのDL再送信を含んでもよい。
【0098】
更に、この統合された構成では、第1のTBの初期DL送信は、第1の変調及び符号化スキーム(MCS1)に関連付けられてもよく、第2のTBのDL再送信は、第1のMCS1と異なる第2の変調及び符号化スキーム(MCS2)に関連付けられてもよい。様々な実施によれば、DL再送信は、以前に送信されたDLパケット送信又は現在のDLパケット送信に対応してもよく、この場合、例えば、DL再送信は、異なる次数のMCSを有する、重複DLパケット送信である。このようにして、統合されたDL LTE送信は、所与のDL送信に対する冗長性を改善し得る。
【0099】
本開示の別の実施形態によれば、様々なネットワーク状態に従って、かつ/又は異なるアプリケーションデータタイプの通信中に、低減されたブロック誤り率(BLER)を確保できることは、ネットワークサービスプロバイダにとって有利であり得る。このようにして、UE 400が、eNodeB 300のC−DRX又はSPSパターンを、より厳密に追跡することが可能となり得る。これにより、HARQ処理中に、UE 400がACK/NACKメッセージング又はHARQ再送信について制御チャネルを監視することが不要になり得る。当業者には理解されるように、ネットワーク事業者は、現在の目標BLERを10%に設定している。
【0100】
ただし、様々な実施では、eNodeB 300は、5%以下の水準に設定され得る低減された目標BLERを確保するために、選択されたアプリケーション通信(例えば、VoLTEタイプのアプリケーションデータ通信)に対して、同じSINR値を使用する異なる次数のMCSを利用するように構成されてもよい。いくつかの例示的実施形態では、eNodeB 300が、実質的に誤りのないデータ通信を、例えばVoLTE通信に対して実現するために、対応するMCSを利用するように構成される場合、目標BLERは1%まで低く設定されてもよい。VoLTEに対して大幅に低減された目標BLERを実施することによって、HARQ再送信は、これらの音声通信に対して大幅に低減されるか又は排除され得る。
【0101】
この手順を、本明細書で説明されているDLと共に、UL TTIバンドリングによる解決方法を利用することによって、HARQ ACK/NACKメッセージング及びHARQ再送信は、VoLTE通信に対して完全に不要になり得ることを理解されたい。更に、上記で説明した手順のいずれかを単独で、又は組み合わせて利用するUE 400は、VoLTE通信中に著しい量のバッテリ電力を節約できるため有利である。具体的には、低減された目標BLERに従って動作するUE 400は、LTEネットワークからのHARQシグナリングについて、監視を実行する必要がなくなり得る。
【0102】
いくつかの実施形態によれば、LTEネットワーク内でHARQダウンリンク送信をバンドルする方法は、ネットワーク基地局において、UEの少なくとも1つの無線動作状態を評価することと、少なくとも1つの無線動作状態が無線動作閾値を下回るタイミングを判定することと、判定したことに応じて、UEの1つ以上のHARQメッセージを所定の時間期間にわたって無視し、UEに対するダウンリンク送信をバンドルすることと、を含んでもよく、バンドルされたダウンリンク送信は、UEに対するHARQ再送信及びUEに対する新しいダウンリンク送信を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの無線動作状態は、UEのSINR値を含んでもよい。方法は、SINR値がSINR閾値を下回ると判定されたときに、ネットワーク基地局が、所定の時間期間中にUEの1つ以上のNACKメッセージ又は1つ以上のHARQ ACKメッセージを無視することを更に含んでもよい。方法は、UEが節電することを可能にするために、UEのスリープモード動作の後、バンドルされたダウンリンク送信をUEに送信することも含んでもよい。
【0104】
いくつかの実施では、UEのスリープモード動作は、UEのC−DRXサイクルのオフ期間であってもよく、バンドルされたダウンリンク送信は、C−DRXサイクルの後続のオン期間中にUEに送信されてもよい。方法は、UEの少なくとも1つの無線動作状態が、無線動作状態が無線動作閾値を下回らなくなる程度に改善されるまで、UEに対するHARQ再送信を、UEに対する新しいダウンリンク送信と共にバンドルし続けることを更に含んでもよい。様々な実施形態では、方法は、少なくとも1つの無線動作状態が無線動作閾値を下回らなくなるタイミングを判定すること、及び判定したことに応じて、UEからのHARQメッセージをリッスンし、周期的にUEの無線動作状態を評価することを含んでもよい。
【0105】
いくつかの構成では、ネットワーク基地局は、LTEネットワークを介して通信するように構成可能な少なくとも1つの送受信機と、1つ以上のプロセッサと、実行可能な命令を記憶する記憶デバイスと、を備えてもよく、命令が1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、ネットワーク基地局に、UEの少なくとも1つの無線動作状態を評価させ、少なくとも1つの無線動作状態が無線動作閾値を下回るタイミングを判定させ、判定したことに応じて、UEの1つ以上のHARQメッセージを所定の時間期間にわたって無視させ、UEに対するダウンリンク送信をバンドルさせる。バンドルされたダウンリンク送信は、UEに対するHARQ再送信及びUEに対する新しいダウンリンク送信を含む。
【0106】
様々な実施形態では、少なくとも1つの無線動作状態は、UEのSINR値を含んでもよく、実行可能な命令の実行は、ネットワーク基地局に更に、SINR値がSINR閾値を下回ると判定されたときに、UEの1つ以上のHARQ NACKメッセージ又は1つ以上のHARQ ACKメッセージを所定の時間期間中に無視させてもよい。
【0107】
いくつかの実施では、非一時的コンピュータ可読媒体は実行可能な命令を記憶し、実行可能な命令は、ネットワーク基地局の1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、ネットワーク基地局に、UEのSINR値を評価させ、UEのSINR値がSINR閾値を下回るタイミングを判定させ、判定したことに応じて、UEの1つ以上のHARQメッセージを所定の時間期間にわたって無視させ、UEに対するダウンリンク送信をバンドルさせてもよく、バンドルされたダウンリンク送信は、UEに対するHARQ再送信及びUEに対する新しいダウンリンク送信を含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、LTEネットワーク内で通信するUEに対するダウンリンク送信を統合する方法は、ネットワーク基地局において、UEに送信するHARQ再送信を特定することと、統合されたダウンリンク送信の第1のトランスポートブロック内で新しいダウンリンク送信を符号化することと、統合されたダウンリンク送信の第2のトランスポートブロック内でHARQ再送信を符号化することと、統合されたダウンリンク送信を単一のTTI内でUEに送信することと、を含んでもよい。
【0109】
いくつかの態様では、統合されたダウンリンク送信の第1のトランスポートブロック及び第2のトランスポートブロックは、同じLTEサブフレームに関連付けられてもよい。更に、統合されたダウンリンク送信は、PDSCH上でUEに送信されてもよい。いくつかの構成では、統合されたダウンリンク送信は、UEの非アクティブ期間を長くし、節電するために、UEのC−DRXサイクルのオフ期間よりも前にUEに送信されてもよい。
【0110】
いくつかの実施では、第1のトランスポートブロック内で符号化された新しいダウンリンク送信は、第1の巡回冗長検査(CRC)に関連付けられてもよく、第2のトランスポートブロック内で符号化されたHARQ再送信は、第2のCRCに関連付けられてもよい。更に、第1のトランスポートブロックの新しいダウンリンク送信は、第1のMCSを使用して符号化されてもよく、第2のトランスポートブロックのHARQ再送信は、第2のMCSを使用して符号化されてもよい。他の態様では、HARQ再送信は、第2のMCSと第1のMCSの次数が異なるように、異なる次数のMCSを有する新しいダウンリンク送信の重複送信であってもよい。
【0111】
様々な実施形態では、ネットワーク基地局は、LTEネットワークを介して通信するように構成可能な少なくとも1つの送受信機と、1つ以上のプロセッサと、実行可能な命令を記憶する記憶デバイスと、を備えてもよく、命令が1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、ネットワーク基地局に、UEに送信するHARQ再送信を特定させ、統合されたダウンリンク送信の第1のトランスポートブロック内で新しいダウンリンク送信を符号化させ、統合されたダウンリンク送信の第2のトランスポートブロック内でHARQ再送信を符号化させ、統合されたダウンリンク送信を単一のTTI内でUEに送信させる。
【0112】
いくつかの構成では、統合されたダウンリンク送信の第1のトランスポートブロック及び第2のトランスポートブロックは、同じLTEサブフレームに関連付けられてもよく、統合されたダウンリンク送信は、PDSCH上でUEに送信されてもよい。他の態様では、第1のトランスポートブロック内で符号化された新しいダウンリンク送信は、第1のCRCに関連付けられてもよく、第2のトランスポートブロック内で符号化されたHARQ再送信は、第2のCRCに関連付けられてもよい。更に、第1のトランスポートブロックの新しいダウンリンク送信は、第1のMCSを使用して符号化されてもよく、第2のトランスポートブロックのHARQ再送信は、第1のMCSと異なる次数を有する第2のMCSを使用して符号化されてもよい。
【0113】
いくつかの実施では、非一時的コンピュータ可読媒体は実行可能な命令を記憶し、実行可能な命令は、ネットワーク基地局の1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、ネットワーク基地局に、UEに送信するHARQ再送信を特定させ、統合されたダウンリンク送信の第1のトランスポートブロック内で新しいダウンリンク送信を符号化させ、統合されたダウンリンク送信の第2のトランスポートブロック内でHARQ再送信を符号化させ、統合されたダウンリンク送信を単一のTTI内でUEに送信させてもよい。
【0114】
様々な実施形態では、LTEネットワークを介してHARQアップリンク通信を実行する方法は、モバイルデバイスが、初期通信についてPHICHを監視することと、PHICH上の初期通信内でLTEネットワークからNACKメッセージを受信することと、NACKメッセージを受信したことに応じて、HARQ再送信をLTEネットワークに送信するためのPUSCHリソースを特定することと、PUSCHリソースを使用するLTEネットワークにHARQ再送信を送信するために、C−DRXサイクルの次のオン期間まで待機することと、を含んでもよい。
【0115】
様々な態様では、PUSCHリソースは、HARQ再送信をLTEネットワークに送信するためのPUSCH上のサブフレーム位置であってもよく、PUSCH上のサブフレーム位置は、C−DRXサイクルの次のオフ期間の後にHARQ再送信を送信するようにスケジュールされてもよい。方法は、PDCCH上でLTEネットワークからHARQ再送信割り当てを受信することと、受信したHARQ再送信割り当てに基づきPUSCHリソースを特定することと、を更に含んでもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、LTEネットワークを介して通信するように構成可能な少なくとも1つの送受信機と、1つ以上のプロセッサと、実行可能な命令を記憶する記憶デバイスと、を含んでもよく、実行可能な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、モバイルデバイスに、初期通信についてPHICHを監視させ、PHICH上の初期通信内でLTEネットワークからNACKメッセージを受信させ、NACKメッセージを受信したことに応じて、HARQ再送信をLTEネットワークに送信するためのPUSCHリソースを特定させ、PUSCHリソースを使用するLTEネットワークにHARQ再送信を送信するために、C−DRXサイクルの次のオン期間まで待機させてもよい。
【0117】
様々な実施では、PUSCHリソースは、C−DRXサイクルの次のオフ期間の後にHARQ再送信をLTEネットワークに送信するためのPUSCH上のサブフレーム位置であってもよい。更に、いくつかの態様では、実行可能な命令の実行は、更にモバイルデバイスに、PDCCH上でLTEネットワークからHARQ再送信割り当てを受信させ、受信したHARQ再送信割り当てに基づきPUSCHリソースを特定させる。
【0118】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は実行可能な命令を記憶し、実行可能な命令は、モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、モバイルデバイスに、初期通信についてPHICHを監視させ、PHICH上の初期通信内でLTEネットワークからNACKメッセージを受信させ、PDCCH上でLTEネットワークからHARQ再送信割り当てを受信させ、NACKメッセージを受信したことに応じて、受信したHARQ再送信割り当てに基づき、HARQ再送信をLTEネットワークに送信するためのPUSCHリソースを特定させ、PUSCHリソースを使用するLTEネットワークにHARQ再送信を送信するために、C−DRXサイクルの次のオン期間まで待機させてもよい。
【0119】
説明される実施形態の種々の態様、実施形態、実行、又は機能は、個別に、若しくは任意の組み合わせで用いることが可能である。更には、説明される実施形態の一部の態様は、ソフトウェア、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実施することができる。説明される実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されるコンピュータプログラムコードとしても具現化することができる。このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ又はコンピュータシステムによって後に読み出すことが可能なデータを記憶することができる、任意のデータ記憶装置に関連付けることができる。コンピュータ可読媒体の例としては、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、HDD、DVD、磁気テープ、及び光学式データ記憶装置が挙げられる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータプログラムコードを分散方式で実行することができるように、ネットワーク結合されたコンピュータシステム上に分散させることもできる。
【0120】
上述の説明は、説明の目的上、説明される実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な専門用語を使用するものとした。しかしながら、それらの具体的詳細の一部は、説明される実施形態を実践するために必須のものではないことが、当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、上述の具体的な実施形態の説明は、例示及び説明の目的のために、本明細書で提示される。これらの説明は、網羅的、包括的であることも、又は、説明される実施形態を、開示される厳密な形態若しくは詳細に限定することも意図するものではない。上記の教示を鑑みて、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が可能であることが、当業者には明らかとなるであろう。