特許第6232180号(P6232180)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6232180-烏梅抽出物を含む皮膚刺激緩和用組成物 図000007
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232180
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】烏梅抽出物を含む皮膚刺激緩和用組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20171106BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20171106BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20171106BHJP
   C11D 3/382 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   A61K8/9789
   A61Q5/02
   A61Q19/00
   C11D3/382
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-211041(P2012-211041)
(22)【出願日】2012年9月25日
(65)【公開番号】特開2013-79233(P2013-79233A)
(43)【公開日】2013年5月2日
【審査請求日】2015年9月24日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0099693
(32)【優先日】2011年9月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】506213681
【氏名又は名称】株式会社アモーレパシフィック
【氏名又は名称原語表記】AMOREPACIFIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソ ナ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ア ルム
(72)【発明者】
【氏名】パク、ウォン ソク
【審査官】 松村 真里
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5973443(JP,B2)
【文献】 特開2002−284648(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0000391(KR,A)
【文献】 フレグランスジャーナル,フレグランスジャーナル社,2007年 1月15日,第35巻,第1号,p.27-29
【文献】 フレグランスジャーナル,フレグランスジャーナル社,2007年 8月15日,第35巻,第8号,p.89-92
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚刺激緩和用組成物であって、前記皮膚刺激が皮膚外用剤内のレチノイド又は界面活性剤による皮膚刺激であり、前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムを含み、前記皮膚刺激緩和用組成物が烏梅抽出物を有効成分として含む、皮膚刺激緩和用組成物。
【請求項2】
組成物は、皮膚刺激による皮膚の乾燥、紅斑、角質、かゆみ又はほてりを緩和する、請求項1に記載の皮膚刺激緩和用組成物。
【請求項3】
レチノイドは、レチノール、レチナール及びレチノイン酸よりなる群から選択された一つ以上である、請求項に記載の皮膚刺激緩和用組成物。
【請求項4】
皮膚は、敏感性皮膚を含む、請求項1に記載の皮膚刺激緩和用組成物。
【請求項5】
烏梅抽出物は、組成物全体の重量を基準に0.001〜20重量%含まれる、請求項1に記載の皮膚刺激緩和用組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物を含む皮膚刺激緩のための化粧料組成物であって、前記皮膚刺激が皮膚外用剤内のレチノイド又は界面活性剤による皮膚刺激であり、前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムを含み、前記化粧料組成物が敏感性皮膚用である、皮膚刺激緩和用化粧料組成物。
【請求項7】
化粧料組成物は、皮膚美白用又は皮膚シワ改善用である、請求項に記載の化粧料組成物。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物を含む皮膚刺激緩和のためのヘア用組成物であって、前記皮膚刺激が皮膚外用剤内のレチノイド又は界面活性剤による皮膚刺激であり、前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムを含み、前記ヘア用組成物が敏感性頭皮用である、ヘア用組成物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、烏梅抽出物を含む皮膚刺激緩和用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
レチノイドは、角質形成細胞に作用して細胞分化を促進し、コラーゲンやエラスチンの生成を増加させて厚い粘液層を形成し、角質化を抑制することにより、皮膚の弾力を増加させ、シワを抑制する優れた効果を有するので、多様な化粧料組成物に適用されている。しかし、レチノイドを皮膚に塗布すると、皮膚を刺激して皮膚の乾燥、紅斑、角質、かゆみ又はほてりといった副作用を引き起こすことがあり、これをレチノイド皮膚炎(retinoid dermatitis)という。また、化粧品組成物等の剤形化のために添加される界面活性剤も、皮膚トラブルを起こす主原因物質として作用する。
【0003】
特に、敏感性皮膚を持つ人々にとっては、レチノイド又は界面活性剤による皮膚トラブルがさらによく発生するので、これらが前記成分を含む化粧料組成物を利用しようとするときに、さらに問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2010−0042414号明細書(2010年4月26日公開)
【特許文献2】韓国特許出願公開第10−2003−0015654号明細書(2003年2月25日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一側面は、皮膚刺激を緩和することができる組成物を提供しようとする。
本発明の他の一側面は、皮膚を刺激しない化粧料組成物及びヘア用組成物を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、烏梅抽出物を有効成分として含み、皮膚外用剤による皮膚刺激を含む皮膚刺激緩和用組成物を提供する。
本発明の他の一側面は、前記皮膚刺激緩和用組成物を含む敏感性皮膚用化粧料組成物を提供する。
【0007】
本発明の他の一側面は、前記皮膚刺激緩和用組成物を含む敏感性頭皮のためのヘア用組成物を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る組成物は、烏梅抽出物を有効成分として含むことにより、皮膚の乾燥、紅斑、角質、かゆみ又はほてりといった皮膚刺激を緩和することができ、特に、レチノイド又は界面活性剤による皮膚刺激を緩和することができる。また、本発明に係る化粧料組成物及びヘア用組成物は、烏梅抽出物を含む皮膚刺激緩和用組成物を含むことにより、皮膚を刺激しないため、敏感性皮膚又は敏感性頭皮を持つ人も負担なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】烏梅抽出物の濃度に応じたレチノイン酸又はラウリル硫酸ナトリウム(SLS)によるIL−6の分泌抑制効果を示したグラフである。
図2】烏梅抽出物の濃度に応じたレチノイン酸又はラウリル硫酸ナトリウム(SLS)によるIL−8の分泌抑制効果を示したグラフである。
図3】烏梅抽出物の、レチノイン酸による細胞死滅抑制効果を示したグラフである。
図4】烏梅抽出物の、ラウリル硫酸ナトリウムによる細胞死滅抑制効果を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「皮膚」とは、動物の体表を覆う組織を意味するものであり、顔又はボディ等の体表を覆う組織だけでなく、頭皮や毛髪を含む最広義の概念である。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
サイトカイン(cytokine)は、身体の防御体系を制御し、刺激する信号物質であって、皮膚刺激反応又は炎症反応に関与する炎症媒介因子である。特に、IL−8(Interleukin−8)はレチノイドによる皮膚刺激反応に関与し、IL−6(Interleukin−6)は界面活性剤による皮膚刺激及び皮膚炎症反応に関与する。したがって、こうした炎症媒介因子の分泌を抑制する物質は、皮膚刺激を緩和し得るものであることが知られている。
【0012】
本発明の一側面は、烏梅抽出物を有効成分として含む皮膚刺激緩和用組成物を提供する。烏梅抽出物は、炎症媒介因子であるIL−6及びIL−8の分泌を抑制して皮膚刺激を緩和することができるため、これを含む組成物は、優れた皮膚刺激緩和効果を有することができる。
【0013】
本明細書において、「烏梅」は、ウメ(Prunus mume)の乾燥した未熟果実を意味する。「抽出物」は、天然物からその中の成分を抽出することにより得られた物質であれば、抽出溶媒、抽出方法、抽出された成分又は抽出物の形態を問わず、すべてを含む広義の概念である。本発明の一側面において、烏梅抽出物は、当業界における通常的な方法で抽出した烏梅抽出物を含む。本発明の他の一側面において、烏梅抽出物は、烏梅の熱水抽出物又は溶媒抽出物を含み、前記溶媒は、有機溶媒、具体的にC〜Cのアルコール又は多価アルコールを含む。
【0014】
本発明の一側面による皮膚刺激緩和用組成物は、皮膚刺激による皮膚の乾燥、紅斑、角質、かゆみ又はほてりを緩和し得る。本発明の他の一側面において、皮膚刺激は、皮膚外用剤による皮膚刺激、具体的に、皮膚外用剤内のレチノイド又は界面活性剤による皮膚刺激を含む。本発明の一側面による組成物は、刺激を容易に受け容れ、これに容易に反応する敏感性皮膚の皮膚刺激を緩和するにあたり、より優れた効果を示し得る。
【0015】
本明細書において、レチノイドは、ビタミンA誘導体を含む概念であり、具体的に、レチノール、レチナール及びレチノイン酸よりなる群から選択された一つ以上を含むが、これらに限定されるものではない。本発明の一側面において、界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate, SLS)を含むが、これに限定されるものではない。本明細書において、敏感性皮膚は、刺激を容易に受け容れ、これに反応する皮膚を意味する。
【0016】
本発明の一側面による皮膚刺激緩和用組成物は、組成物全体の重量を基準に0.001〜20重量%、具体的に0.01〜10重量%、より具体的に0.01〜5重量%、さらに具体的に0.01〜2重量%の烏梅抽出物を含んでよい。前記範囲で使用する場合、本発明の意図した効果を発現するのに適切であるだけでなく、組成物の安定性及び安全性をともに満足することができ、費用対効果の側面においても、前記範囲で使用することが適切であり得る。具体的に、烏梅抽出物が0.001重量%未満である場合、十分な皮膚刺激緩和効果を得ることができず、20重量%を超える場合、安全性及び剤形安定性が低下し得る。
【0017】
本発明の一側面は、前記烏梅抽出物を有効成分として含む皮膚刺激緩和用組成物を含む敏感性皮膚用化粧料組成物を提供する。前記化粧料組成物は、皮膚美白用又は皮膚シワ改善用組成物であってよい。具体的に、前記化粧料組成物は、レチノイド又は界面活性剤を含む組成物であってよい。敏感性皮膚は、刺激を容易に受け容れて反応するので、レチノイド又は界面活性剤といった化粧料組成物に含まれる成分にさらによく反応する。本発明の一側面による化粧料組成物は、烏梅抽出物を有効成分として含む皮膚刺激緩和用組成物を含むことにより、敏感性皮膚の人も使用することができる。
【0018】
本発明に係る化粧料組成物は、局所適用に適したあらゆる剤形で提供されてよい。たとえば、溶液、水相に油相を分散させて得たエマルジョン、油相に水相を分散させて得たエマルジョン、懸濁液、固体、ゲル、粉末、ペースト、泡沫(foam)又はエアロゾル組成物の剤形で提供されてよい。こうした剤形の組成物は、当該分野の通常的な方法に従って製造されてよい。
【0019】
本発明に係る化粧料組成物は、前記した物質以外に、主効果を損なわない範囲内で、好ましくは主効果に相乗効果を与え得る他の成分を含んでよい。また、本発明に係る化粧料組成物は、保湿剤、エモリエント剤、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、pH調整剤、有機及び無機顔料、香料、冷感剤又は制汗剤をさらに含んでよい。前記成分の配合量は、本発明の目的及び効果を損なわない範囲内で当業者が容易に選定可能であり、その配合量は、組成物全体の重量を基準に0.01〜5重量%、具体的に0.01〜3重量%であってよい。
【0020】
本発明の一側面は、前記烏梅抽出物を有効成分として含む皮膚刺激緩和用組成物を含む敏感性頭皮のためのヘア用組成物を提供する。敏感性頭皮は、刺激を容易に受け容れて反応するので、レチノイド又は界面活性剤等が例として挙げられるヘア用組成物に含まれる成分にさらによく反応する。本発明の一側面によるヘア用組成物は、烏梅抽出物を有効成分として含む皮膚刺激緩和用組成物を含むことにより、敏感性頭皮を持つ人も使用することができる。
【0021】
本発明に係るヘア用組成物は、剤形が特に限定されず、目的とするところに応じて適切な剤形を選択してよい。たとえば、前記ヘア用組成物は、ヘアシャンプー、ヘアコンディショニング、ヘアトリートメント、ヘアエッセンス、ヘアセラム、ヘアローション、ヘアクリーム、頭皮ヘアトニック、頭皮エッセンス、頭皮クリーム、ヘアジェル、ヘアスプレー及びヘアパックよりなる群から選択された一つ以上の剤形により製造されてよいが、これらに限定されるものではない。また、前記剤形は、当業界の通常的な添加成分を含んでよく、通常的な方法によって製造されてよい。
【0022】
以下、実施例及び実験例を挙げて、本発明の構成及び効果についてより具体的に説明する。しかし、これは、本発明に対する理解を助けるために例示の目的でのみ提供されたものであるに過ぎず、本発明の範疇及び範囲がこれによって制限されるものではない。
【0023】
[実施例]烏梅抽出物の製造
烏梅を利用して当業界の通常的な方法で烏梅抽出物を製造した。具体的に、烏梅を、30%1,3−ブチレングリコール(1,3−buthylene glycol)を利用して常温で3日間浸出させた。続いて、250メッシュ、3μm、1μm、0.5μmのサイズの濾過器で順次ろ過した。その後、0〜4℃で3日間放置(Standing)してから、0.5μm、0.3μm、0.2μmサイズの濾過器で順次ろ過して、烏梅1,3−ブチレングリコール抽出物を得た。
【0024】
[実験例1]刺激による炎症媒介因子分泌抑制効果の評価
試験細胞である角質形成細胞(細胞株名:HaCaT、入手先:Dr.N.E. Fusenig, Deutsches Krebsforschungszentrum, Heidelberg, Germany)を、10%のウシ胎児血清(Fetal bovine sereum, FBS、入手先:Gibco, USA)と1%ペニシリン−ストレプトマイシン(Penicillin−Streptomycin、入手先:Gibco, USA)を含有したDMEM(Dulbecco’s Modified Eagle Medium、入手先:Lonza,USA)培地を利用して96ウェルプレート(96−well plate)に約4×10細胞数/ウェルの密度で分注した後、37℃、5%COの条件下で24時間培養した。培養液を除去した後、リン酸塩緩衝液(Phosphate buffered saline, PBS)200μlで1回洗浄し、ウシ胎児血清が含有されていないDMEM培地200μlを入れて6時間培養した。その後、1%ウシ胎児血清が含有されたDMEMに、前記実施例において製造した烏梅抽出物を下記表に言及した濃度で30分間処理した後、10μM濃度のレチノイン酸(retinoic acid、入手先:Sigma−Aldrich, USA)又は10ppm濃度のラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate、SLS)を処理し、24時間培養した。培養液50μlを取ってから、ELISA法を利用して、IL−6、IL−8エライザキット(ELISA kit)(入手先:BD pharmigen, USA)を利用してこれら炎症媒介因子の遊離抑制効果を評価した。抑制能は、標準物質であるrhIL−6、rhIL−8(入手先:BD pharmigen, USA)の吸光度を基に標準曲線を描いて吸光度と標準物質との間の反応式を求めた後、処理物質の吸光度を代入してこれら炎症媒介因子の分泌量を得、これを図1及び図2に示した。また、以下の公式により炎症媒介因子抑制率(%)、すなわち刺激緩和率(%)を評価し、これを表1に示した。
【0025】
炎症媒介因子抑制率(%)=100×{1−(物質処理群における炎症媒介因子分泌量/レチノイン酸(retinoic acid)又はラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate、SLS)単独処理群における炎症媒介因子分泌量)}
【0026】
【表1】
表1、図1及び図2から見られるように、烏梅抽出物は、レチノイン酸及びラウリル硫酸ナトリウムによる炎症媒介因子の分泌を抑制することができ、その効果は濃度依存的に増加した。これを通じ、烏梅抽出物がレチノイドと界面活性剤による刺激を緩和することができることを知ることができる。
【0027】
[実験例2]刺激による細胞死滅抑制効果の評価
実験例1と実質的に同一の方法で角質形成細胞を処理し、処理した角質形成細胞に1%烏梅抽出物を30分間処理した。その後、それぞれ0、10、100、500及び1,000ppmのレチノイン酸、並びに0、100、500及び1,000ppmのラウリル硫酸ナトリウムを処理した。24時間培養後、WST−1分析法をベースに450nmにおける吸光度を測定することにより、細胞死滅程度を評価した。無処理群と対比した結果を図3及び図4に示した。
【0028】
図3及び図4から見られるように、烏梅抽出物は、レチノイン酸及びラウリル硫酸ナトリウムによる細胞死滅を抑制することができ、その効果は濃度依存的に増加した。これを通じ、烏梅抽出物がレチノイドと界面活性剤による刺激を緩和することができることを知ることができる。
【0029】
本発明の一側面による組成物の剤形例を以下において説明するか、他の様々な剤形にも応用可能であり、これは、本発明を限定しようとするものでなく、単に具体的に説明しようとするものである。
【0030】
[剤形例1]化粧水
下表に記載された組成により、通常の方法に従って化粧水を製造する。
【0031】
【表2】
[剤形例2]栄養クリーム
下表に記載された組成により、通常の方法に従って栄養クリームを製造する。
【0032】
【表3】
[剤形例3]ヘアシャンプー
下表に記載された組成により、通常の方法に従ってヘアシャンプーを製造する。
【0033】
【表4】
[剤形例4]軟膏
下表に記載された組成により、通常の方法に従って軟膏を製造する。
【0034】
【表5】
図1
図2
図3
図4