特許第6232191号(P6232191)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232191
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】給電部、受電部及び給電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/70 20160101AFI20171106BHJP
   H02J 50/12 20160101ALI20171106BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20171106BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20171106BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20171106BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   H02J50/70
   H02J50/12
   H02J7/00 301D
   H02J7/00 P
   B60M7/00 X
   B60L5/00 B
   B60L11/18 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-44277(P2013-44277)
(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公開番号】特開2014-176133(P2014-176133A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2016年2月18日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】加々美 和義
(72)【発明者】
【氏名】田中 信吾
(72)【発明者】
【氏名】寺山 肇
【審査官】 宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−070048(JP,A)
【文献】 特開2002−158484(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/074091(WO,A1)
【文献】 特開2012−019649(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/103639(WO,A1)
【文献】 特開2010−252498(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L1/00−13/00、
15/00−15/42
B60M1/00−7/00
H01F38/14、
38/18
H02J7/00−7/12、
7/34−7/36、
50/00−50/90
H05K9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源と、車両に搭載された受電側共鳴コイルと共鳴して前記受電側共鳴コイルに非接触で前記電源から供給された電力を給電するための給電側共鳴コイルと、前記給電側共鳴コイルを収容する導電性のシールドケースと、を備えた給電部において、
前記シールドケースの外部に配置された板状の磁性体をさらに備え、
前記磁性体が、給電時における前記給電側共鳴コイル及び前記受電側共鳴コイルの離隔方向に対して垂直に配置され、垂直方向に前記シールドケースと並べて配置されていることを特徴とする給電部。
【請求項2】
車両に搭載され、給電側共鳴コイルと電磁共鳴して前記給電側共鳴コイルから非接触で電力を受電するための受電側共鳴コイルと、前記受電側共鳴コイルを収容する導電性のシールドケースと、を備えた受電部において、
前記シールドケースの外部に配置された板状の磁性体をさらに備え、
前記磁性体が、給電時における前記給電側共鳴コイル及び前記受電側共鳴コイルの離隔方向に対して垂直に配置され、垂直方向に前記シールドケースと並べて配置されていることを特徴とする受電部。
【請求項3】
請求項1に記載の給電部と、
請求項2に記載の受電部と、を備えたことを特徴とする給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電部、受電部及び給電システムに係り、特に、非接触で給電を行う給電部、非接触で受電する受電部及び上記給電部と受電部とを備えた給電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ハイブリッド自動車や電気自動車などに搭載されたバッテリに給電する給電システムとして、電源コードや送電ケーブルを用いないワイヤレス給電が注目されている。このワイヤレス給電技術の一つとして共鳴式のものが知られている。この共鳴式の給電システムでは、互いに電磁共鳴する一対の共鳴コイルの一方を給電設備の地面に設置し、他方を車両に搭載して、給電設備の地面に設置された共鳴コイルから車両に搭載された共鳴コイルに非接触で電力を供給している。以下、給電設備に設置された共鳴コイルの一方を給電側共鳴コイル、車両に搭載された共鳴コイルの他方を受電側共鳴コイルと言う。
【0003】
上述した共鳴式の給電システムは、給電側共鳴コイルと受電側共鳴コイルとの間にある程度距離があってもワイヤレスで給電することができるという利点がある。しかしながら、給電側共鳴コイルと受電側共鳴コイルとの間に距離があるため、周囲に大きな電磁漏洩が発生してしまう恐れがある。
【0004】
そこで、この電磁漏洩を防ぐ方法として、図5及び図6に示すように、給電側共鳴コイル101及び受電側共鳴コイル102の側面を囲む金属製のシールド枠103、104を設けると共に、給電側共鳴コイル101及び受電側共鳴コイル102の互いに離れた側に磁性体105、106を配置することが考えられている(特許文献1)。しかしながら、この方法では、ハイブリッド自動車や電気自動車をターゲットとした大電力給電では、十分に電磁漏洩を防ぐことができない、という問題があった。
【0005】
また、受電側共鳴コイル102を自動車に搭載すると、給電側共鳴コイル101と受電側共鳴コイル102とが位置ずれした状態で給電が行われることがある。そのような状態で給電すると、より一層電磁漏洩が大きくなる、という問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−45189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、電磁漏洩を防止した給電部、受電部及び給電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、電源と、車両に搭載された受電側共鳴コイルと共鳴して前記受電側共鳴コイルに非接触で前記電源から供給された電力を給電するための給電側共鳴コイルと、前記給電側共鳴コイルを収容する導電性のシールドケースと、を備えた給電部において、前記シールドケースの外部に配置された板状の磁性体をさらに備え、前記磁性体が、給電時における前記給電側共鳴コイル及び前記受電側共鳴コイルの離隔方向に対して垂直に配置され、垂直方向に前記シールドケースと並べて配置されていることを特徴とする給電部に存する。
【0009】
請求項2記載の発明は、車両に搭載され、給電側共鳴コイルと電磁共鳴して前記給電側共鳴コイルから非接触で電力を受電するための受電側共鳴コイルと、前記受電側共鳴コイルを収容する導電性のシールドケースと、を備えた受電部において、前記シールドケースの外部に配置された板状の磁性体をさらに備え、前記磁性体が、給電時における前記給電側共鳴コイル及び前記受電側共鳴コイルの離隔方向に対して垂直に配置され、垂直方向に前記シールドケースと並べて配置されていることを特徴とする受電部に存する。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の給電部と、請求項2に記載の受電部と、を備えたことを特徴とする給電システムに存する。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように請求項1〜3記載の発明によれば、給電側共鳴コイル、受電側共鳴コイルを収容するシールドケースの外部に磁性体が配置されている。これにより、給電側共鳴コイルにより発せられた磁界のうちシールドケース外から漏れた漏洩磁界が、シールドケース外に設定されたフェライトにより吸収されるため、大電力の給電システムであっても十分に電磁漏洩を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の給電システムの一実施形態を示すブロック図である。
図2】第1実施形態における図1に示す給電システムの斜視図である。
図3】第2実施形態における図1に示す給電システムの斜視図である。
図4】第1実施形態で説明した図2に示す受電部側にフェライトを設けた給電システムである本発明品Aと、第2実施形態で説明した図3に示す給電部側にフェライトを設けた本発明品Bと、フェライトを設けていない給電システムである比較品と、について、共鳴コイルの中心からの距離に対する漏洩磁界をシミュレーションした結果を示すグラフである。
図5】従来の給電システムの一例を示す斜視図である。
図6図5のI−I線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1実施形態
以下、第1実施形態における本発明の給電システムを図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の給電システムの一実施形態を示すブロック図である。図2は、第1実施形態における図1に示す給電システムの斜視図である。図1に示すように、給電システム1は、給電設備に設けられる給電部2と、車両に搭載された受電部3と、を備えている。
【0015】
上記給電部2は、図1に示すように、電源としての高周波電源21と、高周波電源21からの高周波電力が供給される給電側ループアンテナ22と、給電側ループアンテナ22に電磁結合された給電側共鳴コイル23と、この給電側ループアンテナ22及び給電側共鳴コイル23が巻かれた給電側コア24(図2参照)と、給電側共鳴コイル23の両端に接続された給電側キャパシタC1と、給電側ループアンテナ22及び給電側共鳴コイル23を収容する給電側シールドケース25と、を備えている。
【0016】
上記高周波電源21は、高周波電力を生成して、給電側ループアンテナ22に供給している。この高周波電源21により生成される高周波電力は、後述する給電側共鳴コイル23及び受電側共鳴コイル31の共鳴周波数(例えば13.56MHz)と等しくなるように設けられている。
【0017】
上記給電側ループアンテナ22は、図2に示すように、導線を給電側コア24に巻いて構成されていて、その中心軸が給電時における給電側、受電側共鳴コイル22、31の離隔方向(垂直方向)に対して垂直に、即ち水平方向に沿うように設けられている。この給電側ループアンテナ22の両端には、高周波電源21が接続されていて、この高周波電源21からの高周波電力が供給されている。
【0018】
上記給電側共鳴コイル23は、図2に示すように、導線を給電側コア24周りにヘリカル状に巻いて構成されている。即ち、この給電側共鳴コイル23は、上記給電側ループアンテナ22と同軸上に配置されている。この給電側共鳴コイル23も、その中心軸が給電時における給電側、受電側共鳴コイル23、31の離隔方向(垂直方向)に対して垂直に、即ち平行方向に沿うように設けられている。そして、給電側共鳴コイル23の両端には、共鳴周波数調整用の給電側キャパシタC1が接続される。
【0019】
上記給電側ループアンテナ22と給電側共鳴コイル23とは、互いに電磁結合できる範囲内、即ち、給電側ループアンテナ22に高周波電力が供給され、高周波電流が流れると給電側共鳴コイル23に電磁誘導が発生するような範囲内で、互いに離間して設けられている。
【0020】
上記給電側コア24は、フェライトなどの磁性体から構成されていて、略平板状に設けられている。このコア24は、水平に配置されている。
【0021】
給電側シールドケース25は、銅やアルミといった導電性の高い金属シールドから構成されている。給電側シールドケース25は、給電側ループアンテナ22及び給電側共鳴コイル23の後述する受電側共鳴コイル31から離れた側を覆う底壁25Aと、底壁25Aの周縁から立設する立壁25Bと、から構成され、受電部3側が開口された箱型に設けられている。底壁25Aは、給電側コア24よりも若干大きめの四角形状に設けられている。立壁25Bは、給電側コア24の側面を囲むように設けられている。
【0022】
上記受電部3は、図1に示すように、給電側共鳴コイル23と電磁共鳴する受電側共鳴コイル31と、受電側共鳴コイル31に電磁結合された受電側ループアンテナ32と、この受電側ループアンテナ32及び受電側共鳴コイル31が巻かれた受電側コア33(図2参照)と、受電側共鳴コイル31の両端に接続された受電側キャパシタC2と、受電側ループアンテナ32が受電した高周波電力を直流電力に変換する整流器34と、整流器34により変換された直流電力が供給される車載バッテリ35と、受電側ループアンテナ32及び受電側共鳴コイル31を収容する受電側シールドケース36と、受電側シールドケース36外部に配置された磁性体としてのフェライト37(図2参照)を備えている。
【0023】
上記受電側共鳴コイル31は、上述した給電側共鳴コイル23と同じ大きさ、同じ形状に設けられ、その中心軸が給電側、受電側共鳴コイル23、31の離隔方向(垂直方向)に対して垂直に、即ち平行方向に沿うように設けられている。上記受電側ループアンテナ32は、給電側ループアンテナ22と同じ大きさ、同じ形状に設けられている。これら受電側共鳴コイル31及び受電側ループアンテナ32は、受電側コア33に巻かれ、これにより互いに同軸上に配置される。上記受電側共鳴コイル31の両端には、共鳴周波数用の受電側キャパシタC2が接続されている。
【0024】
また、受電側共鳴コイル31と受電側ループアンテナ32とは、互いに電磁結合する範囲内、即ち、受電側共鳴コイル31に交流電流が流れると受電側ループアンテナ32に誘導電流が発生する範囲内に、互いに離間して設けられている。
【0025】
受電側シールドケース36は、図2に示すように、給電側シールドケース25と同様に銅やアルミといった導電性の高い金属シールドから構成されている。受電側シールドケース36は、受電側ループアンテナ32及び受電側共鳴コイル31の後述する給電側共鳴コイル23から離れた側を覆う底壁36Aと、底壁36Aの周縁から立設する立壁36Bと、から構成され、給電部2側が開口された箱型に設けられている。
【0026】
底壁36Aは、受電側コア33よりも若干大きめの四角に設けられている。立壁36Bは、受電側コア33の側面を囲むように設けられている。フェライト37は、平板状に設けられ、受電側シールドケース36の隣に配置されている。このフェライト37は、給電側、受電側共鳴コイル23、31の離隔方向(垂直方向)に対して垂直に、即ち水平に設けられている。
【0027】
上述した給電システム1によれば、車両の受電部3が給電設備の地面に設けた給電部2に近づいて給電側共鳴コイル23と受電側共鳴コイル31とが電磁共鳴すると、給電部2から受電部3に非接触で電力が供給され、車載バッテリ35が充電される。
【0028】
詳しく説明すると、上記給電側ループアンテナ22に交流電流が供給されると、その電力が電磁誘導により給電側共鳴コイル23に送られる。即ち、給電側共鳴コイル23には、給電側ループアンテナ22を介して電力が供給される。給電側共鳴コイル23に電力が送られると、その電力が磁界の共鳴によって受電側共鳴コイル31にワイヤレスで送られる。さらに、受電側共鳴コイル31に電力が送られると、その電力が電磁誘導によって受電側ループアンテナ32に送られ、この受電側ループアンテナ32に接続された車載バッテリ35が充電される。
【0029】
上述した給電システム1によれば、受電側共鳴コイル31を収容する受電側シールドケース36の外部にフェライト37が配置されている。これにより、給電側共鳴コイル23により発せられた磁界のうちシールドケース25、36外から漏れた漏洩磁界が、シールドケース25、36外に設定されたフェライト37により吸収されるため、大電力の給電システムであっても十分に電磁漏洩を防止できる。
【0030】
第2実施形態
次に、第2実施形態について図3を参照して説明する。第1実施形態と異なる点は、受電部3側のフェライト37を廃止して、代わりに給電部2側にフェライト27を設けた点である。このフェライト27は、給電側シールドケース25外に設けられ、平板状に設けられている。フェライト27は、第1実施形態と同様に、給電時における給電側、受電側共鳴コイル23、31の離隔方向に対して垂直に配置されている。この場合も第1実施形態と同様に、給電側共鳴コイル23により発せられた磁界のうちシールドケース25、36外から漏れた漏洩磁界が、シールドケース25、36外に設定されたフェライト27により吸収されるため、大電力の給電システムであっても十分に電磁漏洩を防止できる。
【0031】
次に、本発明者らは、上述した効果を確認するために、第1実施形態で説明した図2に示す受電部3側にフェライト37を設けた給電システム1である本発明品Aと、第2実施形態で説明した図3に示す給電部2側にフェライト27を設けた本発明品Bと、フェライトを設けていない給電システム1である比較品(図示せず)と、について、共鳴コイル23、31の中心からの距離に対する漏洩磁界をシミュレーションした。結果を図4に示す。
【0032】
なお、このシミュレーションにおいては、給電側共鳴コイル23に3kWの電力を供給している。また、本発明品A、B及び比較品ともに給電側、受電側共鳴コイル23、31として、互いに同じもの(同じ形状、同じ大きさ、同じ材質)を用いてシミュレーションしている。
【0033】
また、本発明品A、B及び比較品ともに給電側、受電側ループアンテナ22、32として、互いに同じものを用いてシミュレーションしている。即ち、本発明品Aと本発明品Bとの違いはフェライト27、37が受電部3側に設置されているか、給電部2側に設置されているかだけで、他の部分は全て同じに設定してある。また、本発明品A及びBと比較品との違いは、フェライト27、37があるか否かだけで、他の部分は全て同じに設定してある。
【0034】
同図に示すように、本発明品A、Bは、比較品に比べて漏洩磁界分布の広がりを抑えられていることが確認された。例えば、0.7mの地点では、フェライト27、37を配置した本発明品A及びBの方が、フェライト27、37を配置していない比較品に比べて、4〜6A/m漏洩磁界を低減できることが確認された。
【0035】
なお、上述した第1及び第2実施形態では、フェライト27、37を給電部2及び受電部3の何れか一方にしか設けていなかったが、本発明はこれに限ったものではない。給電部2及び受電部3の双方にフェライト27、37を設けてもよい。
【0036】
また、上述した第1及び第2実施形態では、フェライト27、37をシールドケース25、36の長手方向一方側にしか設けていなかったが、他方側にも設けてもよいし、短手方向側に設けてもよいし、四方を囲むように設けてもよい。
【0037】
また、上述した第1及び第2実施形態では、共鳴コイル23、31の中心軸を、給電時における給電側、受電側共鳴コイル23、31の離隔方向に垂直に設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。共鳴コイルとしては、電磁共鳴により非接触給電できるものであればよく、たとえば、その中心軸が離隔方向に沿うように設けてもよい。
【0038】
また、上述した第1及び第2実施形態では、共鳴コイル23、31はヘリカル状に巻かれていたが、本発明はこれに限ったものではない。共鳴コイルとしては、電磁共鳴により非接触給電できるものであればよく、たとえば、スパイラル状に巻いても良い。
【0039】
また、上述した第1及び第2実施形態では、給電側共鳴コイル23は、給電側ループアンテナ22を介して電力供給を受けていたが、給電側ループアンテナ22を介さずに高周波電源21から直接、電力を受けても良い。
【0040】
また、上述した第1及び第2実施形態では、受電側共鳴コイル31は、受電側ループアンテナ32を介して車載バッテリ35に電源を供給していたが、受電側ループアンテナ32を介さずに直接、車載バッテリ35に電源を供給するようにしてもよい。
【0041】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 給電システム
2 給電部
3 受電部
21 高周波電源(電源)
23 給電側共鳴コイル(給電コイル)
25 給電側シールドケース(シールドケース)
27 フェライト(磁性体)
31 受電側共鳴コイル
36 受電側シールドケース(シールドケース)
37 フェライト(磁性体)
図1
図2
図3
図4
図5
図6