【文献】
REGISTRY(STN)[online],2016年 6月29日,1340356-88-8; 1275418-10-4; 1274920-10-3; 1274568-52-3; 1272108-06-1; 1270817-82-7; 1104778-25-7; 1101927-58-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1〜9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、対象における神経障害性疼痛を治療または予防するための医薬組成物。
【実施例】
【0142】
略語:
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【0143】
合成例で使用される一般的方法
LC−MS(Agilent):
1.LC:Agilent Technologies 1200シリーズ、バイナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器。Ultimate AQ−C18、3μm、2.1×50mmカラム。移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。流速:25℃で0.4mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間、5分。タイムテーブル:
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2.MS:G6110A、Quadrupole LC/MS、イオン源:ES−API、TIC:50〜900m/z、フラグメンター:60、乾燥ガス流:10L/分、ネブライザー圧:35psi、乾燥ガス温度:350℃、Vcap:3500V。
3.試料調製:試料をメタノール中に1〜10μg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0144】
LC−MS(Waters):
1.LC:Waters 2695、クォータナリーポンプ、Waters 2996フォトダイオードアレイ検出器、Xbridge−C18、3.5μm、2.1×50mmカラム。移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。流速:30℃で0.3mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間、10分。タイムテーブル:
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2.MS:Micromass QZ、TIC:100〜900m/z、イオン源:ES、キャピラリー:3kV、コーン:3V、抽出器:3V、乾燥ガス流:600L/時、コーン:50L/時、脱溶媒和温度:300℃、ソース温度:100℃。
3.試料調製:試料をメタノール中に1〜10μg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0145】
LC−MS(Agilent、P−2)(陽イオンモード)またはLC−MS(Agilent, N−2)(陰イオンモード):
1.LC:Agilent Technologies 1200シリーズ、バイナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器。Xbridge−C18、2.5μm、2.1×30mmカラム。移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。流速:30℃で0.5mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間、5分。タイムテーブル:
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4.MS:G6110A、Quadrupole LC/MS、イオン源:ES−API、TIC:50〜900m/z、フラグメンター:60、乾燥ガス流:10L/分、ネブライザー圧:35psi、乾燥ガス温度:350℃、Vcap:3500V。
5.試料調製:試料をメタノール中に1〜10μg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0146】
LC−MS(Agilent、P−1)(陽イオンモード)またはLC−MS(Agilent、N−1)(陰イオンモード)(低極性試料):
1.LC:Agilent Technologies 1200シリーズ、バイナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器、Xbridge−C18、2.5μm、2.1×30mmカラム。移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。流速:30℃で0.4mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間、6分。タイムテーブル:
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2.MS:G6110A、Quadrupole LC/MS、イオン源:ES−API、TIC:50〜900m/z、フラグメンター:60、乾燥ガス流:10L/分、ネブライザー圧:35psi、乾燥ガス温度:350℃、Vcap:3500V。
3.試料調製:試料をメタノール中に1〜10μg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0147】
分析的HPLC:
1.(「Aligent」と称するもの) Agilent Technologies 1200シリーズ、クォータナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器。Ultimate AQ−C18、5μm、4.6×250mmカラム。移動相:B(MeOH)およびA(0.07%TFA水溶液)。流速:30℃で1.00mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間:20分。タイムテーブル:
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2.試料調製:試料をメタノール中に約1mg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0148】
「July−L」または「SYN−001」と称するもの
1.Agilent Technologies 1200シリーズ、クォータナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器。Waters Nova−pak C18、4μm、3.9×150mmカラム。移動相:C(MeOH)およびD(0.07%TFA水溶液)。流速:30℃で1.00mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間:15分。タイムテーブル:
方法名:SYN−001(高極性)
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方法名:JULY−L(平均および低極性)
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2.試料調製:試料をメタノール中に約1mg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0149】
「ZSJ−2」と称するもの
1.Agilent Technologies1200シリーズ、クォータナリーポンプ、ダイオードアレイ検出器。Waters Nova−pak C18、4μm、3.9×150mmカラム。移動相:C(MeOH)およびD(0.07%TFA水溶液)。流速:30℃で1.00mL/分。検出器:214nm、254nm。勾配停止時間:30分。タイムテーブル:
方法名:ZSJ−2
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2.試料調製:試料をメタノール中に約1mg/mLで溶解させ、次いで0.22μmフィルター膜を通して濾過した。注入量:1〜10μL。
【0150】
実施例1:化合物2 (2S,4S)−4−(ベンジルオキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物2bの調製のための手順
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塩化チオニル(30mL)中のジフェニル酢酸(5.0g、23.6ミリモル)の溶液を30分間還流加熱した。混合物を次いで真空中で濃縮し、そして残留物をエーテル(10mL)中に溶解させ、水(50mL)およびエーテル(20mL)中の化合物2a(3.76g、25.9ミリモル)およびNaHCO
3(5.95g、70.8ミリモル)の混合物に0℃で添加した。添加後、混合物を室温で2時間撹拌し、TLC(EA:PE=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。生成物を濾過によって集め、得られたフィルターケーキをEA(50mL)中に溶解させ、塩水(30mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、2bを白色固体(6.5g、74%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.86分;C
20H
21NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 340.2、[M+Na]
+ 362.1、測定値[M+H]
+ 340.2、[M+Na]
+ 362.1。
【0151】
2.化合物2cの調製のための手順
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DCM(20mL)中の2b(2.0g、5.9ミリモル)およびEt
3N(1.2g、11.8ミリモル)の撹拌溶液に、MsCl(0.81g、7.1ミリモル)を0℃で添加した。添加後、反応を室温で1時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。DCM(10mL)および水(20mL)を添加し、DCM層を分離し、塩水(20mL×3)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を真空中で除去して、2cを黄色固体(2.0g、81%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.82分;C
21H
23NO
6Sについて計算したm/z[M+H]
+ 418.1、[M+Na]
+ 440.1、測定値[M+H]
+ 418.0、[M+Na]
+ 440.0。
【0152】
3.化合物2dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(20mL)中の2c(2.0g、4.8ミリモル)の撹拌溶液に、BzONa(1.4g、9.6ミリモル)を室温で添加した。混合物を次いで90℃で一晩加熱した。TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、EA(30mL)に添加し、冷水(200mL)で洗浄した。有機層を塩水で洗浄し(2×20mL)、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)によって精製して、2dを灰白色固体(1.5g、70%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.25分;C
27H
25NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 444.2、[M+Na]
+ 466.2、測定値[M+H]
+ 444.1、[M+Na]
+ 466.1。
【0153】
4.化合物2eの調製のための手順
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MeOH(150mL)中の2d(8.0g、18.0ミリモル)の撹拌溶液に、K
2CO
3(2.5g、18.0ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をEA(200ml)中に注ぎ、水(300mL)および塩水(150mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)によって精製して、2eを灰白色固体(5.6g、88%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.78分;C
20H
21NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 340.2、[M+Na]
+ 362.1、測定値[M+H]
+ 340.0、[M+Na]
+ 362.0。
【0154】
5.化合物2fの調製のための手順
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DCM(10mL)中のAg
2O(409mg、1.77ミリモル)の撹拌懸濁液に、2e(500mg、1.47ミリモル)を0℃で添加した。BnBr(303mg、1.77ミリモル)を反応混合物に0℃で添加した。添加後、反応を室温で一晩撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=0:1〜5:1)によって精製して、生成物を透明油状物(250mg、40%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.30分;C
27H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 430.2、[M+Na]
+ 452.2、測定値[M+H]
+ 430.1、[M+Na]
+ 452.1。
【0155】
6.化合物2の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(7mL)中の2f(250mg、0.58ミリモル)の撹拌溶液に、水(3mL)中のLiOH・H
2O(37mg、0.87ミリモル)の溶液を0℃で添加した。添加後、反応を一晩25℃で撹拌した。TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。水(5mL)およびEt
2O(10mL)を混合物に添加し、有機相を分離した。水相を1MのHClでpH3〜4に酸性化し、溶液をEA(2×10mL)で抽出した。有機層を塩水(3×10mL)で洗浄し、有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発させて、200mgの粗生成物を得た。100mgの粗生成物を分取TLC(MeOH:DCM=1:20)によって精製して、59mgの純粋な2を得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.09分;C
19H
25NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 416.2、[M+Na]
+ 438.2、測定値[M+H]
+ 416.2、[M+Na]
+ 438.1。HPLC(214および254nm):R
t 13.38分。
【0156】
実施例2:化合物3 (2S,4R)−4−(ベンジルオキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物2aの調製のための手順
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MeOH(50mL)中の3a(5.0g、38.1ミリモル)の撹拌混合物に、SOCl
2(5mL)を滴加し、そして混合物を7時間還流加熱し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。MeOHを真空中で除去して、2a(6.0g)を白色固体として得、これを次のステップのために直接使用した。LC−MS(Agilent):R
t 0.87分;C
6H
11NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 146.1、測定値[M+H]
+ 146.1。
【0157】
2.化合物3bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(40mL)中の2a(4.0g、27.5ミリモル)およびEt
3N(3.3g、33.1ミリモル)の撹拌溶液に(Boc)
2O(7.22g、33.1ミリモル)を0℃にてN
2下で添加し、混合物を室温で5時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を水(30mL)でクエンチし、層を分離し、水相をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水によって洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。次いでヘキサン/DCMからの再結晶により、3bを白色固体(4.2g、62%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.96分;C
11H
19NO
5について計算したm/z[M+Na]
+ 268.1、[2M+Na]
+ 513.3、測定値[M+Na]
+ 268.1、[2M+Na]
+ 513.3。
【0158】
3.化合物3cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(50mL)中の3b(2.5g、10.2ミリモル)、BnBr(1.5mL、12.2ミリモル)およびTBAI(1.13g、3.06ミリモル)の撹拌懸濁液に、NaH(60%w/w鉱油中分散液、0.45g、11.2ミリモル)を0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を水(40mL)中に注ぎ、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。シリカカラム(PE:EA=10:1〜4:1)によって精製して、3cを黄色油状物(1.7g、50%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.35分;C
18H
25NO
5について計算したm/z[M+Na]
+ 358.2、[2M+Na]
+ 693.3、測定値[M+Na]
+ 358.2、[2M+Na]
+ 693.4。
【0159】
4.化合物3dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(6mL)中の3c(800mg、2.38ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(1.36g、12.0ミリモル)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで35℃で3時間加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(15mL)およびDCM(15mL)を添加し、水相をNaHCO
3(水溶液)でpH8に調節した。層を分離し、水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を真空中で除去して、3d(380mg、67%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.12分;C
13H
17NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 236.1、測定値[M+H]
+ 236.1。
【0160】
5.化合物3eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(15mL)中のジフェニル酢酸(1.14g、5.3ミリモル)の溶液に2滴のDMF、続いて塩化オキサリル(1.0g、8.0ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で5時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をDCM(15mL)中に溶解させ、DCM(20mL)中の3d(1.15g、4.8ミリモル)およびEt
3N(0.73g、7.1ミリモル)の混合物を0℃で添加した。混合物を次いで室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(30mL)を添加し、層を分離した。水相をDCM(20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaHCO
3(飽和水溶液)、塩水で洗浄し、そしてNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、シリカカラム(PE:EA=20:1〜4:1)による精製によって、生成物を黄色油状物(600mg、30%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.25分;C
27H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 430.1、測定値[M+H]
+ 430.1。
【0161】
6.化合物3の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)およびH
2O(2mL)中の3e(600mg、1.4ミリモル)の撹拌混合物に、LiOH(146.7mg、3.5ミリモル)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、水(10mL)を添加し、混合物を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化し、EA(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー、次いで分取TLC(EA:DCM=1:1)によって精製して、3(90mg、17%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.22分;C
26H
25NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 416.1、測定値[M+H]
+ 416.1。HPLC(214および254nm):R
t 13.49分。
【0162】
実施例3:化合物5 (2S,4S)−4−シンナミルオキシ−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物5aの調製のための手順
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0℃のDCM(25mL)中の2e(2.0g、5.89ミリモル)およびAg
2O(1.64g、7.07ミリモル)の撹拌懸濁液にシンナミルブロミド(1.4g、7.07ミリモル)を0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。反応を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜5:1)によって精製して、5aを無色油状物(270mg、10%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.43分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 456.1、[M+Na]
+ 478.1。
【0163】
2.化合物5の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(7mL)およびH
2O(3mL)中の5a(270mg、0.59ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH・H
2O(37mg、0.87ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を0℃で0.5時間撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、THFの大部分を除去し、水(10mL)およびEt
2O(10mL)を添加した。混合物を1MのHClでpH7に酸性化し、次いで重炭酸ナトリウムでpH10に塩基性化し、相を分離した。DCM(10mL)を水相に添加し、混合物を1MのHClでpH3〜4に酸性化し、有機層を分離し、水(5mL×1)、塩水(5mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、生成物(150mg)を白色固体として得た。粗生成物を分取TLCによって精製して、5を白色固体(130mg)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.26分;C
28H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 442.2、[M+Na]
+ 464.2、測定値[M+H]
+ 442.1、[M+Na]
+ 464.1。HPLC(214および254nm):R
t 13.63分。
【0164】
実施例4:化合物6 (2S,4S)−1−2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルプロポキシ)ピロリジンカルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
EA(3mL)中の5(120mg、0.27ミリモル)の撹拌溶液に、10%Pd/C(12mg)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:20)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(DCM:EA=10:1〜8:1)によって精製して、6(60mg、50%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.26分;C
28H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 444.2、測定値444.2。HPLC(214および254nm):R
t 13.75分。
【0165】
実施例5:化合物8 (2S,4R)−4−(シンナミルオキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物8aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
塩化チオニル(30mL)中のジフェニル酢酸(5.0g、23.6ミリモル)の溶液を30分間還流加熱した。混合物を次いで真空中で濃縮し、そして残留物をエーテル(10mL)中に溶解させ、水(50mL)およびエーテル(20mL)中の2a(3.76g、25.9ミリモル)およびNaHCO
3(5.95g、70.8ミリモル)の混合物に0℃で添加した。添加後、混合物を室温で2時間撹拌し、TLC(EA:PE=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。生成物を濾過によって集め、得られたケーキをEA(50mL)中に溶解させ、塩水(30mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、8a(6.5g、74%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.86分;C
20H
21NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 340.2、[M+Na]
+ 362.1、測定値[M+H]
+ 340.2、[M+Na]
+ 362.1。
【0166】
2.化合物8bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の8a(1.0g、2.9ミリモル)の溶液に、Ag
2O(806mg、3.48ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を室温で30分間撹拌した。DCM(2mL)中のシンナミルブロミド(685.8mg、3.48ミリモル)の溶液を次いで添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。Ag
2Oを濾過によって除去し、ろ液を真空中で濃縮した。シリカカラム(PE:EA=10:1〜4:1)による精製によって8bを黄色固体(100mg、8%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.34分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.1、[M+Na]
+ 478.1、測定値[M+H]
+ 456.1、[M+23]
+ 478.1。
【0167】
3.化合物8の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の8b(170mg、0.37ミリモル)の混合物にLiOH(40mg、0.93ミリモル)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、水(10mL)およびEt
2O(10mL)を添加し、層を分離した。水相を1MのHCl水溶液でpH2〜3に調節し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を真空中で除去した。分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して、8を白色固体(80mg、49%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.34分;C
28H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 442.1、測定値[M+H]
+ 442.1。HPLC(214および254nm):R
t 13.71分。
【0168】
実施例6:化合物9 (2S,4R)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルプロポキシ)ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
EA(5mL)中の8(100mg、0.23ミリモル)の溶液に10%Pd/C(10mg)を添加し、そして混合物を室温にて水素雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌した。混合物を、セライトを通して濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して、9を白色固体(93mg、93%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.40分;C
28H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 444.2、[M+Na]
+ 466.2 、測定値[M+H]
+ 444.2、[M+Na]
+ 466.2。HPLC(214および254nm):Rt 13.86分。
【0169】
実施例7:化合物15 4−(ベンジルオキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)インドリン−2−カルボン酸
1.化合物15bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の15a(200mg、0.68ミリモル)の撹拌溶液に、Mg片(65mg、2.7ミリモル)を室温にてN
2下で添加し、そして混合物を一晩室温で撹拌した。TLC(EA:PE=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を冷2MのHCl水溶液(4mL)中に注ぎ、次いで透明溶液になるまで撹拌した。混合物をNaHCO
3飽和水溶液でpH8〜9に塩基性化し、次いで真空中で濃縮して、MeOHの大部分を除去した。残留物をEA中に溶解させ、水(5mL)および塩水(5mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、次いで濾過し、真空中で濃縮して、15b(180mg、94%)を灰白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.96分;C
17H
17NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 284.1、[M+Na]
+ 306.1、測定値[M+H]
+ 284.1、[M+Na]
+ 306.1。
【0170】
2.化合物15cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の15b(180mg、0.64ミリモル)、Et
3N(129mg、1.28ミリモル)、およびDMAP(8mg、0.06ミリモル)の溶液に、ジフェニルアセチルクロリド(175mg、0.76ミリモル)を0℃で添加した。混合物を室温まで温め、5時間撹拌し、TLC(DCM)は出発物質が消費されたことを示した。氷水を添加して反応をクエンチし、有機層を分離し、塩水で洗浄し(5mL×2)、Na
2SO
4上で乾燥させ、次いで濾過し、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:DCM=10:1〜1:2)によって精製して、15c(220mg、56%)を灰白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.50分;C
31H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 478.2、[M+Na]
+ 500.2、測定値[M+H]
+ 478.2、[M+Na]
+ 500.2。
【0171】
3.化合物15の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(0.7mL)中の15c(50mg、0.10ミリモル)の溶液に、水(0.3mL)中のLiOH・H
2O(7mg、0.16ミリモル)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。反応をさらに大きなバッチのエステル(170mg、0.36ミリモル)で繰り返し、そして反応混合物を組み合わせ、真空中で濃縮して、THFの大部分を除去した。残留物をEA(10mL)中に溶解させ、1MのHClを用いてpH4〜5に酸性化し、有機相を水(5mL)、塩水(5mL×2)で洗浄し、そしてNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、粗生成物をヘキサンおよびEt
2Oで洗浄して、純粋な15(150mg、70%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 5.52分;C
30H
25NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 464.2、[M+Na]
+ 486.2、測定値[M+H]
+ 464.2、[M+Na]
+ 486.1。HPLC(214および254nm):R
t 14.08分。
【0172】
実施例8:化合物17 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)メトキシ)ピロリジン−2−カルボン酸および(2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(((1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル)メトキシ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物17bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(20mL)中の17a(2.0g、6.2ミリモル)の撹拌溶液に、BzONa(1.8g、12.4ミリモル)を室温で添加し、そして混合物を90℃で6時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却した。反応を繰り返し(140g、434ミリモル)そして2つの反応混合物を組み合わせ、水(10L)およびEA(2L)中に注いだ。層を分離し、水相をEA(0.5L)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(1L×3)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗17b(150g)を灰白色固体として得た。これを次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent):R
t 3.20分;C
18H
23NO
6について計算したm/z[M+H−Boc]
+ 250.1、[M+Na]
+ 372.1、測定値[M+H−Boc]
+ 250.1、[M+Na]
+ 372.1。
【0173】
2.化合物17cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中の17b(1.0g、2.86ミリモル)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.4g、2.86ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を室温で0.5時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は反応が完了したことを示した。反応を繰り返し(150g、429ミリモル)そして2つの反応混合物を組み合わせ、濾過した。ろ液を真空中で濃縮して、MeOHの大部分を除去し、残留物をEA(500mL)中に溶解させ、水(250mL)、塩水(250mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜0:1)によって精製して、17cを灰白色固体(70g、65%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.97分;C
11H
19NO
5について計算したm/z[M+H−Boc]
+ 146.1、[M+H− t−Bu]
+ 190.1、[M+Na]
+、268.1、測定値[M+H−Boc]
+ 146.1、[M+H− t−Bu]
+ 190.1、[M+Na]
+、268.1。
【0174】
3.化合物17dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(35mL)中の17c(3.5g、14.3ミリモル)の撹拌溶液に、NaH(60%w/w鉱油中分散液、0.63g、15.7ミリモル)を0℃にてN
2雰囲気下で添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃まで再冷却した。ブロミド(3.1g、15.7ミリモル)を添加し、混合物を室温までゆっくりと温め、次いで一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をEA(100mL)と水(300mL)との間で分配し、層を分離し、水層をEA(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:0〜1:20)によって精製して、17dを無色油状物(1.0g、19%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.25分;C
20H
25NO
5について計算したm/z[M+H−Boc]
+ 260.1、[M+Na]
+ 382.2、測定値[M+H−Boc]
+ 260.1、[M+Na]
+ 382.1。
【0175】
4.化合物17eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の化合物17d(1.0g、3.8ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(1.7g、15.2ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を0℃で4時間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(30mL)とNaHCO
3飽和水溶液(30mL)との間で分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。ろ液をEt
3N(422mg、4.17ミリモル)で処理し、0℃まで冷却し、ジフェニルアセチルクロリド(867mg、3.8ミリモル)を数回に分けて添加した。混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は反応が完了したことを示した。氷水(40mL)を添加し、DCM層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=50:0〜10:1)によって精製して、17e(300mg、17%)を得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.04分;C
29H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 454.2、測定値[M+H]
+ 454.2。
【0176】
5.化合物17fの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
EA(3mL)中の17e(150mg、0.33ミリモル)の撹拌溶液にLindlar触媒(15mg)を添加し、混合物を室温にてH
2バルーン下で一晩撹拌し、LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、17fを濃厚油状物(150mg)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.37分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2。
【0177】
6.化合物17gの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DCE(10mL)中の化合物17f(100mg、0.22ミリモル)の撹拌溶液を−5℃までN
2雰囲気下で冷却した。ZnEt
2溶液(ヘキサン中1M、0.44mL、0.44ミリモル)を添加し、続いてCH
2I
2(235mg、0.88ミリモル)を添加し、混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌し、TLCは反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をエーテル(20mL)と水(20mL)との間で分配し、水相を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。層を分離し、水層をエーテル(20mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を2つの指定されたジアステレオ異性体(100mg)として黄色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。
【0178】
7.化合物17の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中の17g−Aおよび17g−B(100mg、0.20ミリモル)の撹拌溶液にLiOH・H
2O/H
2O(25mg、0.6ミリモル/1mL)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮して、THFの大部分を除去し、残留物をDCM(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水層を1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、層を分離し、水層をDCM(20mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)によって精製して、指定されたジアステレオ異性体の混合物としての生成物を白色固体(80mg、77%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.28分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2。HPLC(214および254nm):R
t 13.70分。
【0179】
実施例9:化合物21 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(3−フェニルプロピル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物21aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMSO/DMA/NMP(1:1:1、10mL)中の2c(500mg、1.2ミリモル)および3−フェニルプロピルアミン(487mg、3.6ミリモル)の混合物を110℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を水(50mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。シリカカラムによって精製して、21a(300mg、55%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.96分;C
29H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.2、測定値[M+H]
+ 457.2。
【0180】
2.化合物21bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(8mL)中の化合物21a(300mg、0.66ミリモル)の溶液に、37%水性HCHO(160.0mg、1.97ミリモル)およびNaCNBH
3(103.9mg、1.65ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で3時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(20mL)を添加し、混合物をEA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮し、そして残留物をシリカカラム(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、21b(280mg、90%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.95分;C
30H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 471.2、測定値[M+H]
+ 471.3。
【0181】
3.化合物21の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の21b(280mg、0.6ミリモル)の撹拌混合物に、LiOH・H
2O(75.0mg、1.8ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLCは出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)とEt
2O(10mL)との間で分配した。Et
2O層を捨て、DCM(10mL)を添加し、水層を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。有機層を分離し、水層をDCM(10mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗21(180mg)を得た。分取HPLCによって精製して、純粋な21(60.0mg、22%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.14分;C
29H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.2、測定値[M+H]
+ 457.2。HPLC(214および254nm):R
t 14.30分。
【0182】
実施例10:化合物22 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(フェニルエチルアミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物22aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
実施例9、2の反応をCH
3CN(8mL)中46a(380.0mg、0.86ミリモル)、37%水性HCHO(210mg、2.6ミリモル)およびNaCNBH
3(135.0mg、2.2ミリモル)で繰り返して、22a(260mg、66%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.60分;C
29H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.3、測定値[M+H]
+ 457.3。
【0183】
2.化合物22の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
22a(260mg、0.57ミリモル)の加水分解を、実施例9、3の方法を用い、3当量のLiOH・H
2O(71.8mg、1.71ミリモル)を使用して実施した。分取HPLCによって精製して、22(160.0mg、64%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.09分;C
28H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 443.3、測定値[M+H]
+ 443.3。HPLC(214および254nm):R
t 12.66分。
【0184】
実施例11:化合物23 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(4−フェニルピペラジン)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物23bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(10mL)中の化合物23a(1.5g、3.5ミリモル)およびN−フェニルピペラジン(1.75g、10.7ミリモル)の混合物を110℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は反応が完了したことを示した。混合物を水(50mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、23b(600mg 35%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.16分;C
30H
33N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 484.3、測定値[M+H]
+ 484.3。
【0185】
2.化合物23の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
23b(450mg、0.93ミリモル)の加水分解を、実施例9、3の方法を用い、約3当量のLiOH・H
2O(117.4mg、2.8ミリモル)を用いて実施した。DCM/ヘキサンからの再結晶により、23(200mg、45%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.17分;C
29H
31N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 470.3、測定値[M+H]
+ 470.3。HPLC(214および254nm):Rt 14.25分。
【0186】
実施例12:化合物28 (2S,4S)−4−((S)−3−ベンジルモルホリノ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物28bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中の28a(762mg、2.26ミリモル)および(S)−3−ベンジルモルホリン(400mg、2.26ミリモル)の溶液に、AcOH(0.2mL)を添加し、そして混合物を室温で40分間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、NaBH(OAc)
3(954mg、4.5ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(20mL)を添加し、pHをNa
2CO
3で7〜8に調節した。有機相を分離し、水層をDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。シリカカラム(PE:EA=10:1〜4:1)によって精製して、28b(400mg、36%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.26分;C
31H
34N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 499.3、測定値[M+H]
+ 499.3。
【0187】
2.化合物28の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の化合物28b(400mg、0.8ミリモル)の混合物に、LiOH・H
2O(101mg、2.4ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLCは出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)とEt
2O(15mL)との間で分配し、そして水相を1MのHCl水溶液でpH2〜3に調節し、次いでNa
2CO
3でpH8に調節した。Et
2O相を分離し、廃棄し、DCM(10mL)を添加し、水層を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。有機層を分離し、水層をDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。DCM/ヘキサンからの再結晶により、28(200mg、51%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.10分;C
30H
32N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 485.3、測定値[M+H]
+ 485.3。HPLC(214および254nm):R
t 12.08分。
【0188】
実施例13:化合物35 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(2−フェノキシフェノキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物35bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(60mL)中の35a(3.00g、8.84ミリモル)、Synthesis, (1994, 1, p28)で記載された方法によって調製された2−フェノキシフェノール(2.40g、13.3ミリモル)およびPPh
3(4.6g、17.7ミリモル)の撹拌溶液に、DCM(30mL)中のDBAD(5.3g、17.7ミリモル)の溶液をゆっくりと0℃にてN
2雰囲気下で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜5:1)によって部分的に精製して、35b(6.00g)を無色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。LC−MS(Waters):R
t 6.32分;C
32H
29NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 508.2、[M+Na]
+ 530.2、測定値[M+H]
+ 508.1、[M+Na]
+ 530.1。
【0189】
2.化合物35の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(35mL)中の化合物35b(6.00g、11.8ミリモル)の溶液に、水(15mL)中のLiOH・H
2O(0.74g、17.7ミリモル)の溶液を添加し、そして混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水H
2O(10mL)中に溶解させ、Et
2O(20mL×2)で洗浄した。EtOAc(20mL)を添加し、水層を1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化した。層を分離し、有機層を水(20mL)、塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE〜PE:EA=5:1)、次いで分取HPLCによって精製して、35(120mg、2%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.43分;C
31H
27NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 494.2、[M+Na]
+ 516.2、測定値[M+H]
+ 494.2、[M+Na]
+ 516.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.44分。
【0190】
実施例14:化合物36 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−フェニルプロパ−2−イン−1−イル)−オキシ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物36bの調製のための手順
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THF(4mL)中の36a(200mg、1.5ミリモル)およびPPh
3(430mg、1.65ミリモル)の撹拌溶液にCBr
4(600mg、1.8ミリモル)を0℃で添加し、そして混合物を0℃で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を繰り返し(4.8g、36ミリモル)、そして反応混合物を組み合わせ、次いでほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物をEA(50mL)と水(30mL)との間で分配した。有機層を分離し、塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE)によって精製して、36b(6.5g、90%)を無色油状物として得た。
【0191】
2.化合物36dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(2mL)中の36c(100mg、0.29ミリモル)およびAg
2O(81mg、0.35ミリモル)の撹拌懸濁液に化合物36b(67mg、0.35ミリモル)を0℃で添加し、混合物を暗所で室温にて一晩撹拌した。反応を繰り返し(0.9g、2.6ミリモル)、そして反応混合物を組み合わせ、次いで混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜5:1)によって精製して、36d(100mg、8%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.29分;C
29H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 454.2、[M+Na]
+ 476.2、測定値[M+H]
+ 454.2、[M+Na]
+ 476.2。
【0192】
3.化合物36の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(5mL/2mL)中の化合物36d(80mg、0.18ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(11mg、0.26ミリモル)を0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、THFの大部分を除去し、残留物をEAと水との間で分配した。水層を1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、EA層を分離し、水(3mL)、塩水(3mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)によって精製して、36(50mg、61%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.29分;C
28H
25NO
4について計算したm/z[M−H]
− 438.2、測定値[M−H]
− 438.1。HPLC(214および254nm):R
t 13.55分。
【0193】
実施例15:化合物46 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(フェネチルアミノ)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物46aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(10mL)中の2c(1.5g、3.5ミリモル)およびフェネチルアミン(1.3g、10.8ミリモル)の混合物を100℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を水中に注ぎ、EAで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、46a(500mg、31%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.92分;C
28H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 443.2、測定値[M+H]
+ 443.2。
【0194】
2.化合物46の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の化合物46a(200mg、0.45ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(56.9mg、1.36ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌し、TLCは出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)とEt
2O(10mL)との間で分配した。水相のpHを1MのHCl水溶液で3〜4に調節し、次いでNa
2CO
3飽和水溶液でpH8に調節した。層を分離し、Et
2O層を捨てた。DCM(10mL)を添加し、水層を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。層を分離し、有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。分取HPLCによって精製して、46(60.0mg、31%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.10分;C
27H
28N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 429.2、測定値[M+H]
+ 429.2。HPLC(214および254nm):R
t 11.78分。
【0195】
実施例16:化合物48 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((S)−3−フェニルピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物48aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(5mL)中の2c(450mg、1.08ミリモル)および(S)−3−フェニルピペリジン(348mg、2.16ミリモル)の混合物を105℃にて密封された試験管中で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、48a(150mg、28%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.40分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.3。
【0196】
2.化合物48の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(5mL/1mL)中の化合物48a(150mg、0.31ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(33mg、0.77ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、クロロホルム(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、48(130mg、89%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.55分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.87分。
【0197】
実施例17:化合物49 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((R)−3−フェニルピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物49aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(5mL)中の2c(450mg、1.08ミリモル)および(R)−3−フェニルピペリジン(348mg、2.16ミリモル)の混合物を105℃にて密封された試験管中で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、49a(170mg、31%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.42分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.3。
【0198】
2.化合物49の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
49a(170mg、0.35ミリモル)の加水分解を実施例16、2で記載されているようにして約2当量のLiOH・H
2O(37mg、0.77ミリモル)で実施した。結果として得られる沈殿を濾過によって集め、水(5mL×2)、次いでエーテル(5mL×2)で洗浄し、45℃で一晩乾燥させて、49(90mg、55%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.40分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.61分。
【0199】
実施例18:化合物53 (2S,4S)−4−(3−ベンジルピペリジン−1−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物53aの調製のための手順
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AcOH(20mL)中の3−ベンジルピリジン(1.0g、5.9ミリモル)およびPtO
2(100mg、0.36ミリモル)の混合物を30℃にてH
2雰囲気(0.6Mpa)下で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をEA(30mL)とNa
2CO
3飽和水溶液(30mL)との間で分配し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、53a(1.0g、97%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 2.79分;C
12H
17Nについて計算したm/z[M+H]
+ 176.1、測定値[M+H]
+ 176.2。
【0200】
2.化合物53bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(40mL)中の化合物2c(1.2g、2.88ミリモル)および3−ベンジルピペリジン(化合物53a)(1.0g、5.76ミリモル)の混合物を110℃にて密封された試験管中で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、EAで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。反応を繰り返し(600mg、1.43ミリモル)、そして2つの粗生成物を組み合わせ、クロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての53b(300mg、14%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 5.03分;C
32H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 497.3、測定値[M+H]
+ 497.1。
【0201】
3.化合物53の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の53b(300mg、0.60ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(25.4mg、1.8ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物をEAと水との間で分配した。水層を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。有機層を分離し、水(10mL)、塩水(10mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をEA中に懸濁させ、次いで30分間還流加熱し、冷却し、固体を濾過し、乾燥させて、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての53(80mg、27%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.26分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 7.51分。
【0202】
3−ベンジルピペリジンの各エナンチオマーを、L. Micouin et al, Tetrahedron Letters, 1994, 35 (16), p. 2529-2532で記載された方法を用いて調製した。化合物51および52を、3−ベンジルピペリジンの各単一エナンチオマーを出発物質として使用し、化合物53の調製についてと同じ方法を適用して調製した。
【0203】
実施例19:化合物61 (3'S,5'S)−2−ベンジル−1'−(2,2−ジフェニルアセチル)−[1,3'−ビピロリジン]−5'−カルボン酸
1.2−ベンジルピロリジンの調製のための手順
ラセミ2−ベンジルピロリジンを、変更された文献の手順(スパルテインキラルリガンドを省略した)を使用して合成した:次のようなJ. Am. Chem. Soc. 1994, 116, 3231を参照のこと。
【0204】
A)Boc保護されたピロリジンの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(150mL)中のピロリジン(10.0g、0.14モル)の撹拌混合物にTEA(15.6g、0.15モル)を添加し、続いて(Boc)
2O(30.6g、0.14モル)を添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌し、TLCはピロリジンが消滅したことを示した。混合物を1MのHCl水溶液(100mL)、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、生成物(24.0g、100%)を無色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。
【0205】
B)Boc保護された2−ベンジルピロリジンの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で−60℃のTHF(200mL)中のBoc保護されたピロリジン(14.0g、80.0ミリモル)の撹拌溶液にs−BuLi(ヘキサン中1.3M溶液、67.8mL、88ミリモル)を添加し、混合物を−60℃で1時間撹拌した。THF(5mL)中のBnBr(15.4g、0.09モル)の溶液を次いで−60℃で添加し、撹拌を−60℃でさらに3時間、次いで室温で一晩続けた。反応を0℃にてNH
4Cl飽和水溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。シリカカラム(PE:EA=50:1〜20:1)によって精製して、生成物(6.0g、30%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.55分;C
16H
23NO
2について計算したm/z[M−56+H]
+ 206.1、[M+H]
+ 262.2、[M+Na]
+ 284.1、測定値[M−56+H]
+ 206.1、[M+Na]
+ 284.1。
【0206】
C)ベンジルピロリジンの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
4MのHCl/エタノール溶液(30mL)中のBocで保護された2−ベンジルピロリジン(6.0g、23.0ミリモル)の混合物を室温で6時間撹拌し、TLC(PE:EA=10:1)はほとんどの出発物質が消滅したことを示した。溶媒を真空中で除去し、水(30mL)およびEt
2O(20mL)を添加し、層を分離した。水相をNa
2CO
3飽和水溶液でpH7〜8に塩基性化し、DCM(2×20mL)およびCHCl
3/IPA=3:1(v/v)(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、生成物(2.0g、54%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.82分;C
11H
15Nについて計算したm/z[M+H]
+ 162.1、測定値[M+H]
+ 162.1。
【0207】
2.化合物61bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(20mL)中の化合物61a(1.0g、2.96ミリモル)および2−ベンジルピロリジン(0.47g、2.96ミリモル)の溶液にAcOH(0.2mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaBH(OAc)
3(0.94g、4.44ミリモル)を次いで0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(20mL)を添加し、層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。シリカカラム(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての61b(320mg、23%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.17分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.2、測定値[M+H]
+ 483.2。
【0208】
3.化合物61の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
61b(300mg、0.62ミリモル)の加水分解を実施例9、3で記載したようにして約3当量のLiOH・H
2O(78.4mg、1.87ミリモル)で実施して、61(200mg、69%)を黄色固体として得た。2つのジアステレオ異性体を分取HPLCによって分離して、化合物61−A(35mg)および化合物61−B(35mg)を白色固体として得た。これらのジアステレオ異性体の絶対立体化学は決定されなかったので、61−Aおよび61−Bと称する。
【0209】
化合物61−Aのデータ:
LC−MS(Agilent):R
t 3.44分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 7.39分。
【0210】
化合物61−Bのデータ:
LC−MS(Agilent):R
t 3.45分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 7.61分。
【0211】
実施例20:化合物62 (2S,4S)−1−(2−シクロヘキシル−2−フェニルアセチル)−4−(メチル(3−フェニルプロピル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物62bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(30mL)中の62a(3.0g、12.2ミリモル)およびEt
3N(1.35g、13.4ミリモル)の撹拌溶液にMsCl(1.47g、12.8ミリモル)を添加し、そして混合物を0℃で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を水(20mL×2)、塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、62b(3.9g、100%)を黄色濃厚油状物として得、これを次のステップで直接使用した。
【0212】
2.化合物62cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(5mL)中の62b(500mg、1.54ミリモル)および3−フェニルプロピルアミン(522mg、3.86ミリモル)の溶液を110℃にて密封された試験管中で一晩加熱し、次いで室温まで冷却させた。反応を繰り返し(1.00g、3.08ミリモル)そして反応混合物を組み合わせ、真空中で濃縮した。残留物をEA中に溶解させ、塩水で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜2:1)によって精製して、62c(450mg、28%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.11分;C
20H
30N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 363.2、測定値[M+H]
+ 363.2。
【0213】
3.化合物62dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(10mL)中の62c(450mg、1.24ミリモル)の撹拌溶液にホルムアルデヒドの37%水溶液(252mg、3.10ミリモル)、続いてAcOH(2滴)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaCNBH
3(195mg、3.10ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をEA(30mL)と水(20mL)との間で分配し、有機層を集め、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜2:1)によって精製して、62d(90mg、19%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.88分;C
21H
32N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 377.2、測定値[M+H]
+ 377.2。
【0214】
4.化合物62eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
4MのHCl/EtOH(10mL)中の化合物62d(90mg、0.24ミリモル)の懸濁液を室温で4時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、エーテル(10mL×2)で洗浄した。水層を次いでK
2CO
3でpH9〜10に塩基性化し、DCM(10mLx2)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をDCM(10mL)中に溶解させ、シクロヘキシルフェニル酢酸(50.4mg、0.23ミリモル)およびEDCI・HCl(76.6mg、0.40ミリモル)を添加し、続いて触媒量のDMAPを添加した。混合物を次いで室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は反応が完了したことを示した。混合物をNaHCO
3飽和水溶液(10mL×2)、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜20:1)によって精製して、62e(60mg、52%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.24分;C
30H
40N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 477.3 測定値[M+H]
+ 477.3。
【0215】
5.化合物62の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
62e(60mg、0.16ミリモル)の加水分解を実施例2、6で記載されるようにして3当量のLiOH・H
2O(15.8mg、0.48ミリモル)で実施した。酸性化後、有機層を集め、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、62(36mg、49%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.43分;C
29H
28N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 463.3、測定値[M+H]
+ 463.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 7.96分。
【0216】
実施例21:化合物63 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル((2−フェニルシクロプロピル)メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物63fの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃の乾燥THF(20mL)中のラセミトランス−2−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸(2.00g、12.3ミリモル)の撹拌溶液にBH
3・THF(THF中1M溶液、14.8mL、14.8ミリモル)を添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、4時間撹拌した。さらなるBH
3・THF(THF中1M溶液、7.4mL、7.4ミリモル)を添加し、撹拌を室温で2時間続け、TLC(DCM:MeOH=20:1)は反応が完了したことを示した。反応をMeOHでクエンチし、水を添加し、混合物をEAで抽出した。有機層を分離し、塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、そして濃縮して、63f(1.6g、88%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.27分;C
10H
12Oについて計算したm/z[M+Na]
+ 171.1、測定値[M+Na]
+ 171.1。
【0217】
2.化合物63gの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(30mL)中の63f(0.8g、5.39ミリモル)の溶液に、セライト(約3g)を添加し、続いてPCC(3.49g、16.2ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EtOAc=4:1)は反応が完了したことを示した。混合物を次いで、シリカゲルのプラグを通して濾過し、DCMでリンスした。ろ液を真空中で濃縮して、生成物(0.62g、78%)を黄色油状物として得た。
【0218】
3.化合物63bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(15mL)中の化合物63a(1.4g、3.35ミリモル)の溶液にNaN
3(0.43g、6.70ミリモル)を添加し、混合物を90℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は反応が完了したことを示した。反応をEA(30mL)と水(60mL)との間で分配し、層を分離し、そして水層をEA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、そして約2mLの体積まで濃縮した。THF/H
2Oの混合物(10mL/1mL)を添加し、続いてPPh
3(1.4g、5.35ミリモル)を添加し、混合物を3時間還流加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、THFの大部分を除去し、そして残留物を0.5MのHCl水溶液(20mL)中に溶解させ、EA(20mL×2)で洗浄した。水層を次いでK
2CO
3でpH8に塩基性化し、DCM(20mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、63b(1.0g、90%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.02分;C
20H
22N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 339.2、測定値[M+H]
+ 339.2。
【0219】
4.化合物63cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(30mL)中の化合物63b(600mg、1.77ミリモル)および化合物63g(260mg、1.77ミリモル)の溶液に、2滴のAcOHを添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaBH(OAc)
3(451mg、2.13ミリモル)を次いで添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=1:2)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーによって精製して、指定されたジアステレオ異性体の混合物としての63c(500mg、60%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.22分;C
20H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.2。
【0220】
5.化合物63dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(10mL)中の化合物63c(500mg、1.06ミリモル)の溶液に、37%のホルムアルデヒド水溶液(220mg、2.66ミリモル)を添加し、続いて2滴のAcOHを添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaCNBH
3(168mg、2.66ミリモル)を次いで添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=1:2)は出発物質が消費されたことを示した。反応混合物に3〜5滴のNaHCO
3を添加して混合物を中和し、これをEAと水との間で分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜2:1)によって精製して、指定されたジアステレオ異性体の混合物としての63d(185mg、36%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.48分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.2。
【0221】
6.化合物63の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
63d(185mg、0.38ミリモル)の加水分解を実施例16、2で記載されるようにして約2.8当量のLiOH・H
2Oで実施し、結果として得られる沈殿を濾過によって集め、水(5mL×2)で洗浄し、次いで分取HPLCによって精製して、指定されたジアステレオ異性体の混合物としての63(51mg、28%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.50分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.76分。
【0222】
実施例22:化合物64 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3,3−ジフェニルウレイド)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物64bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の化合物64a(300mg、0.88ミリモル)およびEt
3N(96mg、0.96ミリモル)の撹拌溶液に、ジフェニルカルバモイルクロリド(246mg、0.96ミリモル)を添加し、続いて触媒量のDMAPを添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(10mL)を添加し、層を分離し、水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=4:1〜2:1)によって精製して、64b(210mg、44%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.50分;C
31H
33N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 534.2、[M+Na]
+ 556.2、測定値[M+H]
+ 534.2、[M+Na]
+ 556.2。
【0223】
2.化合物64の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)およびH
2O(1mL)中の化合物64b(200mg、0.37ミリモル)の混合物に、LiOH・H
2O(40mg、0.94ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、3MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。結果として得られる沈殿を濾過によって集め、水(10mL×2)で洗浄し、そして50℃で一晩乾燥させて、64(140mg、72%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.52分;C
32H
29N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 520.2、[M+Na]
+ 542.2、測定値[M+H]
+ 520.2、[M+Na]
+ 542.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.15分。
【0224】
実施例23:化合物65 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−オキソ−4−フェニル−2,8−ジアザスピロ[4,5]デカン−8−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物65aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(60mL)中の化合物3b(5.0g、20.4ミリモル)の撹拌溶液に、セライト(8g)を添加し、次いでPCC(13.2g、61.2ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、65a(3.6g、72%)を濃厚な黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.17分;C
11H
17NO
5について計算したm/z[M+H−Boc]
+ 144.1、[M+H−t−Bu]
+ 188.1、測定値[M+H−Boc]
+ 144.1、[M+H−t−Bu]
+ 188.1。
【0225】
2.化合物65bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(15mL)中の化合物65a(900mg、3.70ミリモル)およびラセミピペリジン65c(710mg、3.08ミリモル)の溶液を室温で30分間撹拌した。NaCNBH
3(233mg、3.70ミリモル)を添加し、続いて3滴のAcOHを添加し、そして撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をDCM(20mL)とNaHCO
3飽和水溶液(10mL)との間で分配した。有機層を集め、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜50:1)によって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての65b(450mg、26%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.13分;C
25H
35N
3O
5について計算したm/z[M+H]
+ 458.3、測定値[M+H]
+ 458.3。
【0226】
3.化合物65dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)およびH
2O(2mL)中の65b(450mg、0.98ミリモル)の混合物に、LiOH・H
2O(104mg、2.46ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、3MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化し、次いで凍結乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)によって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての65d(320mg、73%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.20分;C
24H
33N
3O
5について計算したm/z[M+H]
+444.2、測定値[M+H]
+ 444.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.08分。
【0227】
4.化合物65eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
4MのHCl/ジオキサン溶液(5mL)中の65d(270mg、0.61ミリモル)を撹拌懸濁液に、6MのHCl水溶液(0.5mL)を添加した。結果として得られる均質混合物を次いで室温で2時間撹拌し、LCMS分析は反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮して、粗65e(250mg)を得、一部(80mg)を分取HPLCによって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての純粋な65e(40mg、59%)を白色固体として得た。残存する粗生成物を次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent):R
t 0.97分;C
19H
25N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 344.2、測定値[M+H]
+ 344.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 3.19分。
【0228】
5.化合物65の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(10mL)中の粗65e(130mg、0.34ミリモル)およびEt
3N(86mg、0.85ミリモル)の撹拌混合物に、DCM(2mL)中のジフェニルアセチルクロリド(94mg、0.41ミリモル)をN
2雰囲気下で添加し、混合物を0℃で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は新規生成物が形成されたことを示した。混合物をDCM/水(10mL/15mL)間で分配し、水層を6MのHCl水溶液でpH3に酸性化した。有機層を集め、真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての65(8.5mg、5%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.47分;C
33H
35N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 538.3、測定値[M+H]
+ 538.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.50分。
【0229】
実施例24:化合物65の別の合成法
1.化合物65fの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(50mL)中のジフェニル酢酸(5.0g、23.5ミリモル)の撹拌溶液にCDI(4.6g、28.3ミリモル)を数回に分けて添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を水(30mL×2)および塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、65f(5.6g、90%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.70分;C
17H
14N
2Oについて計算したm/z[M+H]
+ 263.1、測定値[M+H]
+ 263.1。
【0230】
2.化合物65の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(1mL)中の純粋な65e(27mg、0.079ミリモル)の撹拌溶液に、テトラメチルグアニジン(9.3mg、0.081ミリモル)をN
2雰囲気下で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。化合物65f(25mg、0.094ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続けた。さらなる化合物65f(24.7mg、0.094ミリモル)を添加し、撹拌を室温でさらに1日続けた。水(10mL)を添加し、混合物をK
2CO
3でpH9に塩基性化し、エーテルで洗浄した。水層を次いで1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、CHCl
3/i−PrOH(v/v=3/1、15mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、ジアステレオ異性体の指定された混合物としての65(7mg、16%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.41分;C
33H
35N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 538.3、測定値[M+H]
+ 538.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.50分。
【0231】
実施例25:化合物70 (2S,4S)−4−(2−ベンジルピペリジン−1−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物70aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20mL)中の2−ベンジルピリジン(2.0g、1.08ミリモル)およびPtO
2(200mg、0.72ミリモル)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(0.6Mpa)で6時間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をDCM(30mL)と水(30mL)との間で分配し、水層をK
2CO
3でpH8〜9に塩基性化した。有機層を分離し、塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、70a(1.9g、94%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.77分;C
12H
17Nについて計算したm/z[M+H]
+ 176.1、測定値[M+H]
+ 176.2。
【0232】
2.化合物70bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中の化合物28a(900mg、2.67ミリモル)および2−ベンジルピペリジン(化合物70a)(468mg、2.67ミリモル)の撹拌溶液に、AcOH(0.5mL)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌し、次いで0℃まで冷却した。NaBH(OAc)
3(849mg、4.01ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=1:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物をDCM(20mL)とNaHCO
3飽和水溶液(20mL)との間で分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:EA=1:0〜5:1)によって精製して、1つのジアステレオ異性体70b−A(170mg、13%)を白色固体として得た。次いでさらなる溶出によって、他のジアステレオ異性体70b−B(150mg、12%)を白色固体として得た。これらのジアステレオ異性体の絶対立体化学は決定されなかったので、70−Aおよび70−Bと称される。
【0233】
化合物70b−AのLCMS
LC−MS(Agilent):R
t 3.42分;C
32H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 497.3、測定値[M+H]
+ 497.3。
【0234】
化合物70b−BのLCMS
LC−MS(Agilent):R
t 3.39分;C
32H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 497.3、測定値[M+H]
+ 497.3。
【0235】
3.化合物70−Aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のTHF/水(5mL/1mL)中の化合物70b−A(170mg、0.34ミリモル)の撹拌溶液にLiOH・H
2O(36mg、0.85ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却し、1MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化した。結果として得られた沈殿を濾過によって集め、EA(20mL)から再結晶させて、70−A(23mg、14%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.51分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.3。HPLC(214および254nm):R
t 8.76分。
【0236】
4.化合物70−Bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
上記3からの加水分解反応を70b−B(150mg、0.30ミリモル)について繰り返し、そして酸性化後、水性混合物をクロロホルム(15mL×3)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、70−B(120mg、83%)を濃厚油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.68分;C
31H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 483.3、測定値[M+H]
+ 483.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.96分。
【0237】
実施例26:化合物55 (2S,4R)−4−(2−(ベンジルオキシ)エチル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.28aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のアセトン(70mL)中の2b(7.00g、20.6モル)の溶液にジョーンズ試薬(2.6M、9.00mL、28.9モル)を添加し、混合物を室温まで温め、20分間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をイソプロパノールでクエンチし、セライト(3g)を添加し、混合物を濾過した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物をEA(40mL)と水(40mL)との間で分配した。層を分離し、有機相をNaHCO
3飽和水溶液(30mL)、塩水(30mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、28a(5.95g、85%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.79分;C
20H
19NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 338.1、測定値[M+H]
+ 338.1。
【0238】
2.55aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃の乾燥THF(10mL)中の2−(ジエトキシホスホリル)酢酸ベンジル(1.68g、6.52ミリモル)の溶液にNaH(60%鉱油中分散液、260mg、6.52ミリモル)を数回にわけて添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。THF(10mL)中の28a(2.00g、5.93ミリモル)の溶液を次いで添加し、撹拌を0℃でさらに40分間続け、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を氷水(40mL)でクエンチし、混合物をEA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜5:1)によって精製して、第1溶出生成物55a(1.0g、36%)および第2溶出生成物55b(1.8g、64%)を濃厚油状物として得、これはそれぞれZおよびE異性体として帰属された。55aについてのLC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.02分;C
29H
27NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 470.2、測定値[M+H]
+ 470.2。55bについてのLC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.01分;C
29H
27NO
5について計算されたm/z[M+H]
+ 470.2、測定値[M+H]
+ 470.2。
【0239】
3.55cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中の55a(1.00g、2.1ミリモル)および10%Pd/C(100mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、55c(0.75g、87%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.70分;C
22H
23NO
5について計算されたm/z[M+H]
+ 382.1、測定値[M+H]
+ 382.1。
【0240】
4.55dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で0℃の乾燥THF(20mL)中の55c(0.70g、1.8ミリモル)の溶液に、BH
3/THF(THF中1M溶液、2.00mL、2.00ミリモル)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をMeOH(2mL)でクエンチし、3MのHCl水溶液(5mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEAと塩水との間で分配した。層を分離し、有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、55d(500mg、76%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.74分;C
22H
25NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 368.2、測定値[M+H]
+ 368.2。
【0241】
5.55eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
室温のDCM(10mL)中の55d(200mg、0.54ミリモル)およびベンジル2,2,2−トリクロロアセトイミデート(151mg、0.59ミリモル)の溶液に1滴のCF
3SO
3Hを添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、55e(120mg、50%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.05分;C
29H
31NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 458.2、測定値[M+H]
+ 458.2。
【0242】
6.55の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(3mL/1mL)中の55e(120mg、0.26ミリモル)およびLiOH・H
2O(33mg、0.78ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3に酸性化し、DCMで抽出した(20mL×2)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、55(90mg、78%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.95分;C
28H
29NO
4について計算されたm/z[M+H]
+ 444.2、測定値[M+H]
+ 444.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.25分。
【0243】
実施例27:化合物67 (3R,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(3−フェニルプロピル)アミノ)ピロリジン−3−カルボン酸および(3S,4R)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(3−フェニルプロピル)アミノ)ピロリジン−3−カルボン酸
1.67aの調製のための手順
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MeOH(20mL)中の(3R,4S)−メチル−1−ベンジル−4−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−ピロリジン−3−カルボキシレート(500mg、1.49ミリモル)の溶液に、パールマン触媒(50mg)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物をDCM(20mL)中に溶解させた。ジフェニル酢酸(347mg、1.64ミリモル)およびEDCI・HCl(343mg、1.79ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、67a(150mg、23%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.37分;C
25H
30N
2O
5について計算したm/z[M+H]
+ 439.2、[M+Na]
+ 461.2、測定値[M+H]
+ 439.2、[M+Na]
+ 461.2。
【0244】
2.67bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
67a(150mg、0.34ミリモル)を4MのHCl/MeOH溶液(10mL)中に溶解させ、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をDCM(20mL)と水(15mL)との間で分配した。水相をK
2CO
3でpH9に塩基性化し、層を分離した。水層をDCM(10mL×3)でさらに抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、67b(130mg、100%)を無色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent):R
t 4.13分;C
20H
22N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 339.2、測定値[M+H]
+ 339.2。
【0245】
3.67cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の67b(130mg、0.34ミリモル)および3−フェニルプロパナール(45mg、0.34ミリモル)の溶液に、1滴のAcOHを添加し、混合物を室温で0.5時間撹拌した。NaCNBH
3(28mg、0.44ミリモル)を次いで添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をDCMと塩水との間で分配した。有機層を集め、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、67c(120mg、77%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.85分;C
29H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.2、測定値[M+H]
+ 457.2。
【0246】
4.67dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のMeOH(15mL)中の67c(120mg、0.26ミリモル)および37%水性ホルムアルデヒド(25mg、0.32ミリモル)の溶液に2滴のAcOHを添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。NaCNBH
3(20mg、0.32ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(10mL)とEA(20mL)との間で分配した。層を分離し、有機相を塩水(10mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=5:1〜3:1)によって精製して、67d(65mg、53%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.97分;C
30H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 471.3、測定値[M+H]
+ 471.3。
【0247】
5.67の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10mL/2mL)中の67d(65mg、0.14ミリモル)およびLiOH・H
2O(18mg、0.41ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水H
2O(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCMで抽出した(10mLx2)。合わせた有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、67(40mg、63%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.78分;C
28H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.3、測定値[M+H]
+ 457.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.79分。
【0248】
実施例28:化合物75 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(1−オキソ−3−フェニル−2,7−ジアザスピロ[3,5]ノナン−7−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.75aの調製のための手順
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tert−ブチル1−オキソ−3−フェニル−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(300mg、0.94ミリモル)を4MのHCl/MeOH溶液(5mL)に0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌し、その後、白色懸濁液が形成された。LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。EA(3mL)およびジエチルエーテル(10mL)を添加し、固体物質を濾過によって集め、ジエチルエーテル(5mL×2)で洗浄し、乾燥させて、75a(280mg、100%超)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(Agilent):R
t 2.75分;C
13H
16N
2Oについて計算したm/z[M+H]
+ 217.1、測定値[M+H]
+ 217.1。
【0249】
2.75bの調製のための手順
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MeOH(10mL)中の28a(100mg、0.29ミリモル)、75a(75mg、0.29ミリモル)およびEt
3N(33mg、0.32ミリモル)の溶液を室温で30分間撹拌した後、1滴のAcOHおよびNaCNBH
3(20mg、0.32ミリモル)を添加した。混合物を次いで室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示し、75bはLCMS分析によって確認された。さらに多量の75a(200mg、0.59ミリモル)で反応を繰り返し、2つの反応混合物を組み合わせ、真空中で濃縮した。残留物をDCM(30mL)中に溶解させ、塩水(30mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜20:1)によって精製して、75b(60mg、12%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.41分;C
33H
35N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 538.3、[M+Na]
+ 560.3、測定値[M+H]
+ 538.3、[M+Na]
+ 560.3。
【0250】
3.化合物75の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(5mL/1mL)中の75b(60mg、0.11ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(14mg、0.33ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、50mgの粗生成物を得、これをEA(5mL)中に懸濁させた。得られた混合物を30分間還流加熱し、室温まで冷却し、沈殿を濾過によって集め、次いで乾燥させて、75(25mg、43%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.67分;C
32H
33N
3O
4について計算したm/z[M+H]
+ 524.3、測定値[M+H]
+ 524.3。HPLC(214および254nm):R
t 8.53分。
【0251】
実施例29:化合物76 (2R,4R)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルプロポキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.化合物76aの調製のための手順
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シス−4−ヒドロキシ−D−プロリンを、Tetrahedron Asymmetry, 2002, 13, 197で記載されている手順を用いて調製した。0℃のMeOH(200mL)中のシス−4−ヒドロキシ−D−プロリン(20g、0.15モル)の溶液にSOCl
2(19.9g、0.17モル)を滴加し、混合物を次いで70℃で一晩加熱し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮して、76a(22g、100%)を褐色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 0.64分;C
6H
11NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 146.1、測定値[M+H]
+ 146.1。
【0252】
2.76bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(150mL)中のジフェニル酢酸(15.9g、75.2ミリモル)の溶液にDMF(2滴)およびSOCl
2(11.6g、87.7ミリモル)を添加し、混合物を2時間還流加熱した。溶媒を真空中で除去し、残留物をエーテル(20mL)中に溶解させ、そして水(250mL)およびエーテル(100mL)中の76a(15g、83ミリモル)およびK
2CO
3(15.6g、113ミリモル)の混合物に0℃でゆっくりと添加した。混合物を0℃で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は新しい主生成物が形成されたことを示した。層を分離し、水層をEA(80mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、76b(20g、80%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.53分;C
20H
21NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 340.1 測定値[M+H]
+ 340.1。
【0253】
3.76cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
−40℃のDMF(20mL)中の76b(1.0g、2.9ミリモル)およびシンナミルブロミド(0.87g、4.4ミリモル)の撹拌溶液に、t−BuONa(0.28g、2.9ミリモル)を数回に分けて添加し、そして混合物を−40℃で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を0℃まで温め、水(100mL)を添加し、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL)、塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、76c(0.8g、62%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.03分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、測定値[M+H]
+ 456.1。
【0254】
4.76dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(15mL)中の76c(400mg、0.88ミリモル)の溶液に、10%Pd/C(40mg)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を、セライトを通して濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、76d(370mg、92%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.12分;C
29H
31NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 458.2、測定値[M+H]
+ 458.2。
【0255】
5.化合物76の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(10mL/3mL)中の76d(370mg、0.8ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH・H
2O(102mg、2.4ミリモル)を添加し、そして混合物を30℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させ、Et
2O(15mL×2)で洗浄した。DCM(15mL)を添加し、水層を3MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。層を分離し、水層をDCM(15mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、化合物76(300mg、85%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.99分;C
28H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 444.2、測定値[M+H]
+ 444.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.36分。
【0256】
実施例30:化合物90 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(4−フェニルブチル)−アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.90aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
窒素下でMeOH(5mL)中の63b(100mg、0.29ミリモル)およびベンズアルデヒド(25mg、0.24ミリモル)の撹拌溶液に2滴のAcOHを添加し、混合物を1時間撹拌し、次いで0℃まで冷却した。NaCNBH
3(22mg、0.35ミリモル)を添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、水(15mL)を添加し、混合物をEA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗90a(150mg)を黄色油状物として得た。手順を繰り返し、粗バッチを組み合わせ、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜1:1)によって精製して、90a(2.0g、66%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.42分;C
27H
28N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 429.2、測定値[M+H]
+ 429.2。
【0257】
2.90bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
窒素下でMeOH(40mL)中の90a(2.00g、4.67ミリモル)およびホルムアルデヒド(37〜40%水中溶液、0.56g、7.01ミリモル)の撹拌溶液に3滴のAcOHを添加し、混合物を1時間撹拌し、次いで0℃まで冷却した。NaCNBH
3(0.35g、5.60ミリモル)を添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、水(20mL)を添加し、混合物をDCM(30mL)で抽出した。有機層を塩水(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜4:1)によって精製して、90b(1.86g、90%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.50分;C
28H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 443.3、測定値[M+H]
+ 443.3。
【0258】
3.90cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(30mL)中の90b(1.86g、4.20ミリモル)および10%Pd/C(200mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で2日間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、90c(1.40g、95%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.34分;C
21H
24N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 353.2、測定値[M+H]
+ 353.2。
【0259】
4.90dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の4−フェニル−1−ブタノール(0.5g、3.3ミリモル)の溶液にセライト(0.5g)を添加し、続いてPCC(1.8g、8.3ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。シリカゲルの短いプラグを通して混合物を濾過し、DCMを用いて洗浄した。ろ液を真空中で濃縮して、90d(0.5g、100%)を黄色油状物として得た。
【0260】
5.90eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
室温のMeOH(10mL)中の90c(202mg、0.57ミリモル)およびアルデヒド90d(102mg、0.68ミリモル)の撹拌溶液にAcOH(1滴)を添加し、混合物を1時間撹拌し、次いで0℃まで冷却した。NaCNBH
3(43mg、0.68ミリモル)を添加し、混合物を室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(15mL)中に溶解させ、DCMで抽出した。有機抽出物を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=4:1〜1:1)によって精製して、90e(198mg、71%)を濃厚な無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.61分;C
31H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 485.3、測定値[M+H]
+ 485.3。
【0261】
6.化合物90の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
90e(198mg、0.41ミリモル)の加水分解を、実施例27、5で記載されているようにして、3当量のLiOH・H
2O(52mg、1.23ミリモル)で実施し、そして混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し(10mL×2)、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、90(185mg、96%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.67分;C
31H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 471.3、測定値[M+H]
+ 471.3。HPLC(214および254nm):R
t 8.93分。
【0262】
実施例31:化合物91 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−プロピル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.91aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中のアルコール(1.0g、6.5ミリモル)の溶液に、セライト(1.5g)およびPCC(3.5g、16.2ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をシリカカラム上に装填し、DCMで洗い流して、91a(0.8g、79%)を黄色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。
【0263】
2.91bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2雰囲気下で0℃のMeOH(10mL)中の63b(113mg、0.33ミリモル)および91a(41mg、0.27ミリモル)の溶液に1滴のAcOHを添加し、混合物を30分間撹拌した。NaCNBH
3(21mg、0.33ミリモル)を次いで添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質の大部分が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、粗91b(150mg)を黄色油状物として得た。反応をさらに大きなバッチの63b(509mg、1.5ミリモル)で繰り返し、そして粗生成物を組み合わせ、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜20:1)によって精製して、91b(500mg、57%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.37分;C
29H
31FN
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 475.2、測定値[M+H]
+ 475.3。
【0264】
3.91cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2雰囲気下で0℃のMeOH(10mL)中の91b(210mg、0.44ミリモル)およびホルムアルデヒド(37%水溶液、72mg、0.88ミリモル)の溶液に2滴のAcOHを添加し、混合物を30分間撹拌した。NaCNBH
3(56mg、0.88ミリモル)を次いで添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をEA(15mL)中に溶解させ、水(10mL)、NaHCO
3飽和水溶液(15mL)、塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、91c(170mg、79%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.76分;C
30H
33FN
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 489.3、測定値[M+H]
+ 489.3。
【0265】
4.化合物91の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
91c(170mg、0.35ミリモル)の加水分解を、実施例9、3の手順を用い、約3当量のLiOH・H
2O(44mg、1.04ミリモル)で室温にて実施し、そして混合物を一晩撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、Et
2O(10mL×2)で洗浄した。水層を3MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化し、結果として得られた沈殿を濾過によって集め、乾燥させて、91(90mg、54%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.52分;C
29H
31FN
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 475.2、測定値[M+H]
+ 475.3。HPLC(214および254nm):R
t 8.86分。
【0266】
実施例32:化合物93 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(3−ピリジニル)−プロピル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.93aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の3−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(500mg、3.6ミリモル)の溶液にデス・マーチン試薬(1.7g、4.0ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(20mL)を添加し、固体を濾過によって除去した。ろ液層を分離し、水層をDCM(15mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=150:0〜50:1)によって精製して、93a(200mg、40%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 0.58分;C
8H
9NOについて計算したm/z[M+H]
+ 136.1、測定値[M+H]
+ 136.1。
【0267】
2.93bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の93a(57mg、0.42ミリモル)および90c(100mg、0.28ミリモル)の溶液に2滴のAcOHを添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaCNBH
3(27mg、0.42ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(20mL)中に懸濁させ、EA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、93b(100mg、75%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.52分;C
29H
33N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 472.3、測定値[M+H]
+ 472.3。
【0268】
3.化合物93の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の93b(100mg、0.21ミリモル)およびLiOH・H
2O(18mg、0.42ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、エーテル(10mL)で洗浄した。水層を3MのHCl水溶液でpH5に酸性化し、凍結乾燥させて白色固体を得、これをDCM/MeOH中に懸濁させて、濾過した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、93(70mg、74%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.59分;C
28H
31N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 458.2、測定値[M+H]
+ 458.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.33分。
【0269】
実施例33:化合物94 (2S,4S)−4−シンナムアミド−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.94aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で室温のDCM(40mL)中の63b(1.05g、3.1ミリモル)および桂皮酸(0.46g、3.10ミリモル)の溶液にEDCI・HCl(0.65g、3.39ミリモル)を添加し、混合物を一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は反応が完了したことを示した。混合物を塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、94a(1.28g、88%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.84分;C
29H
28N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、[M+Na]
+ 491.2、測定値[M+H]
+ 469.2、[M+Na]
+ 491.2。
【0270】
2.化合物94の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(15mL/2mL)中の94a(300mg、0.64ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(81mg、1.92ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水H
2O(20mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化し、DCM(25mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、94(286mg、98%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.71分;C
28H
26N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 455.2、測定値[M+H]
+ 455.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.08分。
【0271】
実施例34:化合物95 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(N−メチルシンナムアミド)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.95aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で室温のDCM(15mL)中の90c(300mg、0.85ミリモル)および桂皮酸(126mg、0.85ミリモル)の撹拌溶液にEDCI・HCl(180mg、0.94ミリモル)を添加し、混合物を一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をNaHCO
3飽和水溶液(15mL×2)、0.5MのHCl水溶液(15mL×2)、塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)によって精製して、95a(300mg、73%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.93分;C
30H
30N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 483.2、[M+Na]
+ 505.2、測定値[M+H]
+ 483.2、[M+Na]
+ 505.2。
【0272】
2.95の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(15mL/2mL)中の95a(300mg、0.62ミリモル)の撹拌溶液にLiOH・H
2O(78mg、1.87ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させた。溶液を3MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化し、EA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、95(270mg、93%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.88分;C
29H
28N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、[M+Na]
+ 491.2、測定値[M+H]
+ 469.2、[M+Na]
+ 491.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.12分。
【0273】
実施例35:化合物96 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルプロパンアミド)−ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
EA(30mL)中の94(170mg、0.37ミリモル)の溶液に10%Pd/C(20mg)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、96(150mg、88%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.80分;C
28H
28N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 457.2、[M+Na]
+ 479.2、測定値[M+H]
+ 457.2、[M+Na]
+ 479.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.06分。
【0274】
実施例36:化合物97 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(N−メチル−3−フェニルプロパンアミド)ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(20mL)中の95(80mg、0.17ミリモル)および10%Pd/C(20mg)の混合物にNaOH(10mg、0.26ミリモル)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を3MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化し、EA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をEt
2Oから再結晶させて、97(15mg、19%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.86分;C
29H
30N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 471.2、[M+Na]
+ 493.2、測定値[M+H]
+ 471.2、[M+Na]
+ 493.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.12分。
【0275】
実施例37:化合物98 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(N−3−フェニルプロピル)−アセトアミド)ピロリジン−2−カルボン酸
1.98aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
室温のMeOH(10mL)中の63b(500mg、1.5ミリモル)および3−フェニルプロパナール(161mg、1.2ミリモル)の溶液にAcOH(2滴)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、NaCNBH
3(113mg、1.8ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、残留物を水(20mL)とEA(15mL)との間で分配した。層を分離し、水相をEA(20mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、98a(320mg、58%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.46分;C
29H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 457.3、測定値[M+H]
+457.3。
【0276】
2.98bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(5mL)中の98a(150mg、0.33ミリモル)の溶液にEt
3N(40mg、0.4ミリモル)、続いてアセチルクロリド(28mg、0.36ミリモル)を添加した。混合物を次いで室温で15分間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水(10mL×2)で洗浄し、有機層を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=4:1〜1:1)によって精製して、98b(130mg、79%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.89分;C
31H
34N
2O
4について計算したm/z[M+Na]
+ 521.25、測定値[M+Na]
+ 521.3。
【0277】
3.化合物98の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
98b(130mg、0.26ミリモル)の加水分解を、実施例5、3で記載されているようにして、3当量のLiOH・H
2O(32mg、0.78ミリモル)を用いて実施して、98(100mg、80%)を淡黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.85分;C
30H
32N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 485.25、測定値[M+H]
+ 485.3。HPLC(214および254nm):R
t 9.19分。
【0278】
実施例38:化合物99 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(N−(3−フェニルプロピル)−メチルスルホンアミド)ピロリジン−2−カルボン酸
1.99aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(5mL)およびTEA(40mg、0.4ミリモル)中の98a(150mg、0.33ミリモル)の冷却された混合物にMsCl(41mg、0.36ミリモル)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=20:1)は99aが消失したことを示し、混合物を塩水で洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、そして真空中で蒸発させた。結果として得られる混合物をシリカカラム(PE:EA=4:1〜2:1)によって精製して、99a(140mg、79%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.86分;C
30H
34N
2O
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 535.24、測定値[M+H]
+ 535.3。
【0279】
2.化合物99の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
99a(140mg、0.26ミリモル)の加水分解を、実施例25、3で記載されているようにして、約3当量のLiOH・H
2O(33mg、0.79ミリモル)を用いて実施した。沈殿をフィルターによって集め、水(5mL×2)で洗浄し、50℃で一晩乾燥させて、99(120mg、88%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.87分;C
29H
32N
2O
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 521.2、[M+Na]
+ 543.2、測定値[M+H]
+ 521.3、[M+Na]
+ 543.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.15分。
【0280】
実施例39:化合物100 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(5−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.100bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(5mL)中の100a(100mg、0.27ミリモル)、フェニルアセチレン(42mg、0.41ミリモル)およびCp
*Ru(COD)Cl(10mg、0.027ミリモル)の混合物を80℃にてN
2雰囲気下で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、100b(130mg、100%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.80分;C
28H
26N
4O
3について計算したm/z[M+H]
+ 467.2、[M+Na]
+ 489.2、測定値[M+H]
+ 467.2、[M+Na]
+ 489.2。
【0281】
2.100の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10mL/1.5mL)中混合物100b(130mg、0.28ミリモル)に、LiOH・H
2O(35mg、0.84ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させた。水性混合物を3MのHCl水溶液でpH=5〜6に酸性化し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、100(120mg、95%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.87分;C
27H
24N
4O
3について計算したm/z[M+H]
+ 453.2、[M+Na]
+ 475.2、測定値[M+H]
+ 453.2、[M+Na]
+ 475.2。HPLC(214および254nm):R
t 8.98分。
【0282】
実施例40:化合物101 (2S,4S)−4−(5−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.101aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(5mL)中の100a(100mg、0.27ミリモル)、1−(プロパ−2−イニル)ベンゼン(48mg、0.41ミリモル)およびCp
*Ru(COD)Cl(10mg、0.027ミリモル)の混合物を80℃にてN
2雰囲気下で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を室温まで冷却し、真空中で濃縮して、140mgの粗生成物を得た。反応を繰り返し、2バッチの粗生成物を組み合わせ、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、101a(230mg、88%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.89分;C
29H
28N
4O
3について計算したm/z[M+H]
+ 481.2、[M+Na]
+ 503.2、測定値[M+H]
+ 481.2、[M+Na]
+ 503.2。
【0283】
2.101の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
101a(230mg、0.48ミリモル)の加水分解を実施例39、2で記載されるようにして、約3当量のLiOH・H
2O(64mg、1.53ミリモル)を用いて実施して、101(190mg、97%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.82分;C
28H
26N
4O
3について計算したm/z[M+H]
+ 467.2、[M+Na]
+ 489.2、測定値[M+H]
+ 467.2、[M+Na]
+ 489.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.00分。
【0284】
実施例41:化合物102 (2S,4S)−4−((S)−3−ベンジル−5−オキソモルホリノ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.102aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で室温のMeOH(20mL)中の28a(980mg、2.90ミリモル)およびL−フェニルグリシノール(483mg、3.20ミリモル)の溶液にAcOH(1滴)を添加し、混合物を1時間撹拌し、次いで0℃まで冷却した。NaCNBH
3(219mg、3.49ミリモル)を添加し、混合物を室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(20mL)中に溶解させ、DCM(25mL)で抽出した。有機層を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:EA=3:1〜1:1)によって精製して、102a(395mg、29%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.47分;C
29H
32N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 473.3、測定値[M+H]
+ 473.3。
【0285】
2.102bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のTHF(15mL)中の102a(385mg、0.83ミリモル)およびEt
3N(101mg、1.00ミリモル)の撹拌溶液にクロロアセチルクロリド(95mg、0.83ミリモル)を添加し、混合物を室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)で希釈し、EA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:2)によって精製して、102b(190mg、43%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.83分;C
31H
33N
2O
5について計算したm/z[M+H]
+ 549.2、[M+Na]
+ 571.2、測定値[M+H]
+ 549.2、[M+Na]
+ 571.2。
【0286】
3.102cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(15mL)中の102b(160mg、0.30ミリモル)およびCs
2CO
3(151mg、0.46ミリモル)の撹拌混合物を90℃までN
2雰囲気下で4時間加熱し、TLC(PE:EA=1:2)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、氷水(100mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、102c(100mg、67%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.94分;C
31H
32N
2O
5について計算したm/z[M+H]
+ 512.2、[M+Na]
+ 535.2、測定値[M+H]
+ 512.2、[M+Na]
+ 535.2。
【0287】
4.102の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10mL/2mL)中の102c(100mg、0.20ミリモル)の溶液にLiOH・H
2O(25mg、0.59ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、Et
2Oで洗浄した。水層を3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、102(28mg、29%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.03分;C
29H
28N
4O
3について計算したm/z[M+H]
+ 499.2、測定値[M+H]
+ 499.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.14分。
【0288】
実施例42:化合物103 1−((2S,4S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(3−フェニルプロポキシ)−ピロリジン−1−イル)−ジフェニルエタノエート
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で−10℃のTHF(10mL)中の化合物6(400mg、0.9ミリモル)の溶液にBH
3・THF(THF中1.0M溶液、1.0mL、1.0ミリモル)を滴加し、混合物を−10℃で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は反応が無いことを示した。反応混合物を室温まで温め、30分間撹拌し、TLCは出発物質の大部分が残存することを示した。さらなるBH
3・THF(THF中1.0M溶液、0.9mL、0.9ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を0℃まで冷却し、MeOHでクエンチし、水(20mL)で希釈し、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、NaHCO
3飽和水溶液、1MのHCl水溶液、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜5:1)、続いて分取HPLCによって精製して、103(30mg、7%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.02分;C
28H
31NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 430.3、[2M+Na]
+ 881.5、測定値[M+H]
+ 430.3、[2M+Na]
+ 881.5。HPLC(214および254nm):R
t 9.42分。
【0289】
実施例43:化合物104 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−(4−フルオロフェニル)−プロポキシ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.104aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
アセトン(30mL)中の4−フルオロ桂皮酸(2.0g、12ミリモル)の溶液にCs
2CO
3(4.7g、14.4ミリモル)およびヨードメタン(2.5g、18ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(30mL)とDCM(20mL)との間で分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、104a(1.9g、90%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.85分;C
10H
9FO
2について計算したm/z[M+H]
+ 180.1、測定値[M+H]
+ 180.1。
【0290】
2.104bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で−65℃のDCM(20mL)中の104a(1.9g、10.0ミリモル)の溶液に、DIBAL−H(トルエン中1.2M溶液、10.0mL、12.0ミリモル)を滴加し、混合物を−65℃で1時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は不完全な反応を示した。さらなるDIBAL−H(トルエン中1.2M溶液、8.3mL、10.0ミリモル)を添加し、撹拌を30分間続け、TLC(PE:EA=2:1)は一部の出発物質が残存することを示した。さらなるDIBAL−H(トルエン中1.2M溶液、2.5mL、3.0ミリモル)を添加し、撹拌を30分間続け、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を−10℃まで温め、2.5MのNaOH水溶液(2.5当量)、次いで水(50mL)でクエンチした。DCM(30mL)を添加し、結果として得られた沈殿を濾過によって除去した。ろ液を集め、相を分離した。水層をDCM(30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、104b(1.4g、93%)を灰白色固体として得た。
【0291】
3.104cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の104b(0.7g、4.6ミリモル)の撹拌懸濁液にPPh
3(1.4g、5.5ミリモル)およびCBr
4(2.3g、6.9ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌し、TLC(PE:EA=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(100%PE)によって精製して、104c(0.9g、90%)を黄色油状物として得た。
【0292】
4.104dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
−45℃のDMF(10mL)中の104c(353mg、1.6ミリモル)および2e(380mg、1.1ミリモル)の撹拌溶液にt−BuONa(108mg、1.1ミリモル)を数回に分けて添加し、混合物を−40℃で1.5時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をAcOHでクエンチし、次いで−10℃まで温めた。水(50mL)を添加し、混合物をEA(20mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜5:1)によって精製して、104d(110mg、21%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.05分;C
13H
17NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 474.2、測定値[M+H]
+474.2。
【0293】
5.104eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の104d(110mg、0.23ミリモル)の撹拌溶液に、10%Pd/C(11mg)を添加し、混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、104e(100mg、90%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.08分;C
29H
28FNO
4について計算したm/z[M+H]
+ 476.2、測定値[M+H]
+ 476.2。
【0294】
6.104の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(8mL/3mL)中の104e(100mg、0.2ミリモル)の混合物に、LiOH・H
2O(26mg、0.6ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、Et
2O(15mL)で洗浄した。DCM(15mL)を添加し、水層を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。層を分離し、水層をDCM(15mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、104(60mg、65%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.96分;C
28H
28FNO
4について計算したm/z[M+H]
+ 461.2、測定値[M+H]
+ 462.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.34分。
【0295】
実施例44:化合物105 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)プロパ−2−イン−1−イル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.105aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(30mL)中の2−(プロパ−2−イニルオキシ)−テトラヒドロ−2H−ピラン(1.4g、10.0ミリモル)、Cs
2CO
3(4.8g、15.0ミリモル)、4−ブロモ−1−メトキシ−2−メチルベンゼン(2.0g、10.0ミリモル)、Pd
2(dba)
3(180mg、0.2ミリモル)およびキサントホス(100mg、0.17ミリモル)の混合物を80℃にてN
2雰囲気下で一晩撹拌した。TLC(PE:EA=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、水(50mL)を添加し、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜50:1)によって精製して、105a(450mg、17%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.49分;C
16H
20O
3について計算したm/z[M+H]
+ 261.1、[M+Na]
+ 283.1、測定値[M+H]
+ 261.2、[M+Na]
+ 283.1。
【0296】
2.105bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の105a(450mg、1.7ミリモル)の撹拌溶液にTsOH・H
2O(5mg、0.03ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質の一部が残存することを示した。さらなるTsOH・H
2O(5mg、0.03ミリモル)を添加し、撹拌を室温で24時間続け、TLCは出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、残留物を水(30mL)とEA(20mL)との間で分配した。層を分離し、水層をEA(20mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、105b(330mg、100%超)を黄色油状物として得、これを次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent):R
t 3.56分;C
11H
12O
32について計算したm/z[M+H]
+ 177.1、[M+Na]
+ 199.1、測定値[M+H]
+ 177.1、[M+Na]
+ 199.1。
【0297】
3.105cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の105b(320mg、1.8ミリモル)の撹拌懸濁液に、PPh
3(518mg、1.9ミリモル)およびCBr
4(782mg、2.4ミリモル)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(100%PE)によって精製して、105c(400mg、93%)を黄色油状物として得た。
【0298】
4.105dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の105c(350mg、1.0ミリモル)および105c(353mg、1.48ミリモル)の溶液に、Cs
2CO
3(480mg、1.48ミリモル)を添加し、混合物を60℃で4時間加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は90cの大部分が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、氷水(100mL)中に注ぎ、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1〜2:1)によって精製して、105d(250mg、49%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.07分;C
32H
34N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 511.3、測定値[M+H]
+511.3。
【0299】
5.105の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
105d(250mg、0.49ミリモル)の加水分解を実施例9、3で記載されているようにして、3当量のLiOH・H
2O(62mg、1.47ミリモル)で実施した。酸性化後、層を分離し、水層をDCM(20mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、105(200mg、82%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.89分;C
31H
32N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 497.2、測定値[M+H]
+ 497.3。HPLC(214および254nm):R
t 9.09分。
【0300】
実施例45:化合物92 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)プロピル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
EA(10mL)中の化合物105(140mg、0.28ミリモル)および10%Pd/C(14mg)の混合物を30℃にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。セライトを通して混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、92(30mg、21%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.84分;C
31H
36N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 501.3、測定値[M+H]
+ 501.3。HPLC(214および254nm):R
t 8.99分。
【0301】
実施例46:化合物106 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(4−フェニルブチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.106aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
−65℃のTHF(5mL)中の65a(500mg、2.05ミリモル)の溶液にLiHMDS(THF中1M溶液、2.26mL、2.26ミリモル)を添加し、混合物を−65℃で0.5時間撹拌した。THF(1mL)中のPhNTf
2(807mg、2.26ミリモル)の溶液を次いでゆっくりと添加し、撹拌を−65℃で3時間続けた後、−30℃まで温め、さらに2時間撹拌した。混合物を次いで室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。反応をNaHCO
3飽和水溶液でクエンチし、次いでEAと塩水との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、106a(400mg、52%)を濃厚な無色油状物として得た。
【0302】
2.106bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で室温のTHF(5mL)中の106a(250mg、0.66ミリモル)の溶液に、1−(ブタ−3−イニル)ベンゼン(104mg、0.80ミリモル)、DIPEA(425mg、3.30ミリモル)、CuI(13mg、0.068ミリモル)およびPd(PPh)
2Cl
2(21mg、0.033ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌し、TLC(PE:EA=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水(20mL)とEA(20mL)との間で分配し、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜20:1)によって精製して、黄色油状物としての106b(120mg、51%)および106bの不純な画分(40mg)を得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.42分;C
21H
25NO
4について計算したm/z[M+Na]
+ 378.2、[M−t−Bu]
+ 300.1、測定値[M+Na]
+ 378.2、[M−t−Bu]
+ 300.1。
【0303】
3.106cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(5mL)中の106b(170mg、0.48ミリモル)の溶液に10%Pd/C(20mg)を添加し、混合物をH
2雰囲気下(1気圧)で室温にて一晩撹拌し、TLC(PE:EA=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、106c(160mg、94%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.48分;C
21H
31NO
4について計算したm/z[M+Na]
+ 384.2、[M−t−Bu]
+ 306.2、[M−boc]
+ 262.2、測定値[M+Na]
+ 384.2、[M−t−Bu]
+ 306.2、[M−boc]
+ 262.2。
【0304】
4.106dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
4MのHCl/MeOH溶液(5mL)中の106c(160mg、0.44ミリモル)の溶液を室温で3時間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、K
2CO
3でpH7〜8に塩基性化し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、生成物(90mg)を黄色油状物として得た。NMR分析によってシス/トランス比が約6.1:1であることが明らかになった。DCM(10mL)中の脱保護されたアミン(90mg)の溶液にジフェニル酢酸(90mg、0.44ミリモル)およびEDCI・HCl(95mg、0.49ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、106d(120mg、59%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.54分;C
30H
33NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 455.2、測定値[M+H]
+ 455.2。
【0305】
5.化合物106の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
106d(120mg、0.26ミリモル)の加水分解を実施例53、2で記載されているようにして、約3当量のLiOH・H
2O(33mg、0.79ミリモル)で実施した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、106(110mg、94%)を無色ガム状物質として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.55分;C
29H
31NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 442.2、測定値[M+H]
+ 442.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.62分。
【0306】
実施例47:化合物139 (S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボン酸
1.139aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DME(150mL)中の3−ブロモチオフェン(15.0g、92ミリモル)およびフェニルボロン酸(16.8g、138ミリモル)の溶液に、Pd(PPh
3)
4(1.0g、0.87ミリモル)を添加し、混合物を一晩N
2雰囲気下で還流加熱し、TLC(PE)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE)によって精製して、139a(4.0g、27%)を淡黄色固体として得、これを次のステップで直接使用した。
【0307】
2.139bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で0℃のDMF(40mL)中の139a(2.0g、12.5ミリモル)の撹拌溶液にDMF(20mL)中のNBS(2.43g、13.7ミリモル)の溶液を滴加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC分析(ヘキサン)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を水(300mL)中に注ぎ、EA(50mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(40mL)、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、139b(3.0g、100%)を黄色油状物として得た。
【0308】
3.139cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で−70℃のTHF(20mL)中の139b(1.0g、4.2ミリモル)の撹拌溶液にt−BuLi(ヘキサン中1.3M溶液、3.5mL、4.6ミリモル)を滴加し、混合物を−70℃で2時間撹拌した。2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(950mg、5.1ミリモル)を滴加し、撹拌を−70℃でさらに3時間続けた。混合物を室温まで温め、さらに1時間撹拌し、TLC(PE)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を0℃まで冷却し、水を添加し(30mL)、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜50:1)によって精製して、139c(700mg、58%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.64分;C
16H
19BO
2Sについて計算したm/z[M+H]
+ 287.1、[M+Na]
+ 309.1、測定値[M+H]
+ 287.1、[M+Na]
+ 309.1。
【0309】
4.139dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(10mL)中の139c(515mg、1.8ミリモル)および106a(675mg、1.8ミリモル)の混合物に、2MのNa
2CO
3水溶液(2.7mL、5.4ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(104mg、0.09ミリモル、5モル%)を添加し、そして混合物を105℃にて一晩N
2雰囲気下で加熱し、TLC(PE:EA=10:1)は、出発物質の大部分が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、そしてEA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(PE〜PE:EA=40:1)によって精製して、139d(600mg、86%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.60分;C
21H
23NO
4Sについて計算したm/z[M−100]
+ 286.1、[M+Na]
+ 408.1、[M−56]
+ 330.1、測定値[M−100]
+ 286.1、[M+Na]
+ 408.1、[M−56]
+ 330.1。
【0310】
5.139eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
139d(600mg、1.56ミリモル)を4MのHCl/MeOH溶液(15mL)中に溶解させ、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、残留物を水(20mL)で希釈し、Et
2O(15mL×2)で洗浄した。水層をNa
2CO
3飽和水溶液でpH8に塩基性化し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=15:1〜5:1)によって精製して、139e(170mg、38%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.51分;C
17H
17NO
2Sについて計算したm/z[M+H]
+ 286.1、測定値[M+H]
+ 286.1。
【0311】
6.139fの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(5mL)中の139e(160mg、0.56ミリモル)およびEt
3N(85mg、0.84ミリモル)の溶液に、DCM(2mL)中のジフェニルアセチルクロリド(155mg、0.67ミリモル)の溶液を添加し、そして混合物を室温で15分間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=15:1〜8:1)によって精製して、139f(130mg、48%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.37分;C
30H
25NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 480.2、測定値[M+H]
+ 480.2。
【0312】
7.139の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の139f(130mg、0.27ミリモル)の混合物に、LiOH・H
2O(23mg、0.54ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)とDCM(15mL)との間で分配し、水相を1MのHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。層を分離し、水相をDCM(15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、139(100mg、80%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.43分;C
29H
23NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 466.1 測定値[M+H]
+ 466.1。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.46分。
【0313】
実施例48:化合物107 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルチオフェン−2−イル)−ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の139(60mg、0.13ミリモル)および10%Pd/C(6mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、107(15mg、25%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.51分;C
29H
25NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 468.1 測定値[M+H]
+ 468.1。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.44分。
【0314】
実施例49:化合物140 (S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(4−フェニルブタ−1−イン−1−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボン酸
1.140aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
106b(40mg、0.089ミリモル)を4MのHCl/MeOH溶液(5mL)中に室温で溶解させ、混合物を4時間撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(20mL)中に溶解させ、エーテル(15mL)で洗浄した。DCM(15mL)を添加し、水層をNaHCO
3飽和水溶液でpH8に塩基性化した。層を分離し、水相をDCM(15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、140a(30mg、98%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.55分;C
16H
17NO
2について計算したm/z[M+H]
+ 256.04、測定値[M+H]
+ 256.1。
【0315】
2.140bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
室温のDCM(5mL)中の140a(30mg、0.11ミリモル)およびジフェニル酢酸(25mg、0.11ミリモル)の溶液に、EDCI・HCl(32mg、0.16ミリモル)を添加し、そして混合物を一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、140b(40mg、81%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.52分;C
30H
27NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 450.2、測定値[M+H]
+ 450.2。
【0316】
3.140の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
140b(40mg、0.089ミリモル)の加水分解を実施例9、3で記載されているようにして、約2当量のLiOH・H
2O(7mg、0.18ミリモル)で実施した。酸性化後、層を分離し、水相をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、140(10mg、26%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.95分;C
29H
25NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 436.2、測定値[M+H]
+ 436.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.49分。
【0317】
実施例50:化合物112 (2S,4S)−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(3−フェニルプロポキシ)ピロリジン−2−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1mL)中の化合物6(50mg、0.11ミリモル)およびN,N−ジメチルスルファミド(15mg、0.12ミリモル)の溶液にDCC(27mg、0.13ミリモル)を添加し、そして混合物を密封されたフラスコ中で室温にて一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。DCM(5mL)およびPE(3mL)を混合物に添加し、白色固体を濾過によって除去した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、112(15mg、25%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.25分;C
30H
35N
3O
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 550.2、測定値[M+H]
+ 550.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.27分。
【0318】
実施例51:化合物115 (2S,4S)−4−(6−ベンジル−7−オキサ−2,6−ジアザスピロ[4,5]デカン−2−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.115aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の61a(142mg、0.42ミリモル)および6−ベンジル−8−オキサ−2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−7−オン塩酸塩(100mg、0.42ミリモル)の溶液にEt
3N(43mg、0.42ミリモル)を添加し、続いて2滴のAcOHを添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaCNBH
3(40mg、0.63ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、115a(100mg、42%)を淡黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.96分;C
34H
37N
3O
5について計算したm/z[M+H]
+ 568.3、測定値[M+H]
+568.3。
【0319】
2.115の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
115a(20mg、0.035ミリモル)の加水分解を実施例9、3で記載されているようにして、2当量のLiOH・H
2O(3mg、0.07ミリモル)で実施した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、115(10mg、50%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.94分;C
33H
35N
3O
5について計算したm/z[M+H]
+ 554.3 測定値[M+H]
+ 554.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.77分。
【0320】
実施例52:化合物116 (2S,4S)1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(3−フェニルプロパ−2−イン−1−イル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.116aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中の3−フェニルプロパ−2−イン−1−オール(930mg、7.04ミリモル)およびPPh
3(1.85g、7.04ミリモル)の溶液にCBr
4(2.10g、6.33ミリモル)を数回にわけて添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(100%PE)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。PE(15mL)を添加し、結果として得られた沈殿を濾過によって除去した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(100%PE)によって精製して、116a(1.10g、81%)を無色油状物として得た。
【0321】
2.116bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(8mL)中の90c(80mg、0.23ミリモル)、116a(53mg、0.27ミリモル)およびCs
2CO
3(89mg、0.27ミリモル)の混合物を60℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(40mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、116b(60mg、57%)を濃厚な無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.24分;C
30H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 467.2、測定値[M+H]
+ 467.2。
【0322】
3.116の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(8mL/2mL)中の116b(60mg、0.13ミリモル)およびLiOH・H
2O(16mg、0.39ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、残留物を水(8mL)中に溶解させ、MTBE(6mL×2)で洗浄した。水層を次いで4MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化した。結果として得られた沈殿を濾過によって集め、分取HPLCによって精製して、116(32mg、55%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.81分;C
29H
28N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 453.2、測定値[M+H]
+ 453.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.91分。
【0323】
実施例53:化合物124 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−フェニルプロピル)チオ)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.124aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で0℃のDMF(70mL)中のPhCOSH(1.42g、9.60ミリモル)の溶液にNaH(0.39g、9.60ミリモル)をゆっくりと添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。17a(2.00g、4.8ミリモル)を次いで添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を水中に注ぎ、EAで抽出し、有機抽出物をNaHCO
3飽和水溶液、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜5:1)によって精製して、124a(1.61g、73%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.14分;C
24H
25NO
4Sについて計算したm/z[M+H]
+ 460.1、[M+Na]
+ 482.1、測定値[M+H]
+ 460.1、[M+Na]
+ 482.1。
【0324】
2.124bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中の124a(1.61g、3.50ミリモル)およびK
2CO
3(968mg、7.01ミリモル)の混合物を室温で20分間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、残留物を塩水(30mL)で希釈し、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗124b(1.58g)を濃厚な黄色油状物として得、これを精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.93分;C
20H
21NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 356.1、[M+Na]
+ 378.1、測定値[M+H]
+ 356.1、[M+Na]
+ 378.1。
【0325】
3.124cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中の124b(600mg、1.69ミリモル)およびK
2CO
3(257mg、1.86ミリモル)の撹拌混合物に1−ブロモ−3−フェニルプロパン(370mg、1.86ミリモル)を添加し、混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(100mL)およびEA(40mL)中に注いだ。有機層を分離し、塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、124c(448mg、71%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.26分;C
29H
31NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 472.2、[M+Na]
+ 496.2、測定値[M+H]
+ 472.2、[M+Na]
+ 496.2。
【0326】
4.124の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(8mL/2mL)中の124c(146mg、0.31ミリモル)およびLiOH・H
2O(39mg、0.93ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、4MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し(10mL×2)、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=4:0〜2:1)によって精製して、124(97mg、68%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.87分;C
28H
29NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 460.2、[M+Na]
+ 482.2、測定値[M+H]
+ 460.2、[M+Na]
+ 482.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.41分。
【0327】
実施例54:化合物125 (2S,4S)-1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−フェニルプロピル)−スルホニル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.125aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(15mL)中の124c(260mg、0.55ミリモル)の溶液に、80%m−CPBA(296mg、1.37ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をNa
2CO
3飽和水溶液(15mL)、塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=8:1〜2:1)によって精製して、125a(245mg、88%)を濃厚な無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.03分;C
29H
31NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 506.2、[M+Na]
+ 528.2、測定値[M+H]
+ 506.2、[M+Na]
+ 528.2。
【0328】
2.125の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
125a(245mg、0.48ミリモル)の加水分解を、実施例53、2で記載されているようにして、約3当量のLiOH・H
2O(61mg、1.45ミリモル)で実施した。有機抽出物を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、125(215mg、90%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.73分;C
28H
29NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2、測定値[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.95分。
【0329】
実施例55:化合物142 (2S,3S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−2−カルボン酸および(2R,3R)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−2−カルボン酸
1.142bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中の142a(300mg、0.69ミリモル)の混合物にtert−ブチル2,2,2−トリクロロアセトイミデート(168mg、0.77ミリモル)を添加し、混合物を60℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、142b(270mg、81%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.81分;C
31H
35NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 486.3、[M−t−Bu]
+ 430.2、測定値[M+H]
+ 486.3、[M−t−Bu]
+ 430.2。
【0330】
2.142cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で−65℃のTHF(10mL)中の142b(170mg、0.35ミリモル)の撹拌溶液にLDA(THF中1M、0.7mL、0.70ミリモル)を添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌した。混合物を氷水浴中で冷却し、反応をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEA(20mL)と塩水(30mL)との間で分配し、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜10:1)によって精製して、トランス生成物(70mg、41%)を無色油状物として得、シス出発物質(50mg、29%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.47分;C
31H
35NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 486.3、[M−t−Bu]
+ 430.2、測定値[M+H]
+ 486.3、[M−t−Bu]
+ 430.2。
【0331】
3.142の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(3mL/1mL)中の142c(70mg、0.14ミリモル)の撹拌混合物にLiOH・H
2O(18mg、0.43ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化した。水性混合物をDCM(15mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、142(60mg、92%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.36分;C
27H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 430.2、測定値[M+H]
+ 430.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.33分。
【0332】
実施例56:化合物108 1−((2R,3S)−2−(ヒドロキシメチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−1−イル)−2,2−ジフェニルエタノンおよび1−((2S,3R)−2−(ヒドロキシメチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−1−イル)−2,2−ジフェニルエタノン
[この文献は図面を表示できません]
N
2下で0℃の乾燥THF(10mL)中の142(30mg、0.07ミリモル)の溶液に、Et
3N(7mg、0.07ミリモル)、続いてClCO
2Et(7.6mg、0.07ミリモル)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。NaBH
4(8mg、0.21ミリモル)を添加し、撹拌を0℃で1時間続けた後、ゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を水(30mL)でクエンチし、混合物をEA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、108(15mg、51%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.34分;C
27H
29NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 416.2、測定値[M+H]
+ 416.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.32分。
【0333】
実施例57:化合物109 (1−((2R,3R)−2−(ヒドロキシメチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−1−イル)−2,2−ジフェニルエタノンおよび(1−((2S,3S)−2−(ヒドロキシメチル)−3−(3−フェニルプロポキシ)−アゼチジン−1−イル)−2,2−ジフェニルエタノン
1.109aの調製のための手順
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室温のDMF(250mL)中の3−フェニルプロパン−1−オール(54.0g、0.40モル)の溶液にNaH(60%油中分散液、15.6g、0.40モル)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、次いで61℃で1時間加熱した。混合物を5℃まで冷却し、2−クロロ酢酸(15.0g、0.16モル)を添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで60℃で3時間加熱し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は新しい生成物が形成されたことを示した。混合物を室温まで冷却させ、一晩撹拌し、次いで氷水(1.5L)中に注ぎ、EA(300mL×4)で洗浄した。水層を3MのHCl水溶液でpH5に酸性化し、EA(500mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(300mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、109a(25g、81%)を淡黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.74分;C
11H
14O
3について計算したm/z[M+Na]
+ 217.1、測定値[M+Na]
+ 217.1。
【0334】
2.109bの調製のための手順
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DCM(150mL)中の109a(17.1g、87.9ミリモル)の溶液にSOCl
2(11.0g、92.3ミリモル)を添加し、混合物を0.5時間還流加熱し、次いで室温まで冷却し、真空中で濃縮して酸塩化物を得、これを次のステップで直接使用した。トルエン(60mL)中のグリオキシル酸エチル(6.00g、50%トルエン溶液、29.3ミリモル)の溶液にベンジルアミン(3.15g、29.3ミリモル)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(10.4g、103ミリモル)を添加し、混合物を氷水浴中で冷却した。トルエン(45mL)中の上記で調製した酸塩化物の溶液を次いで滴加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=4:1)は生成物が形成されたことを示した。混合物をEA(60mL)と塩水(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜10:1)によって精製して、109b(1.2g、11%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.15分;C
22H
25NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 368.2、[M+Na]
+ 390.2、測定値[M+H]
+ 368.2、[M+Na]
+ 390.2。
【0335】
3.109cの調製のための手順
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N
2下で0℃の乾燥THF(5mL)中のAlCl
3(333mg、2.49ミリモル)の混合物にLiAlH
4(95mg、2.49ミリモル)を添加し、混合物を35℃で0.5時間加熱し、次いで0℃まで再冷却した。THF(2mL)中の109b(200mg、0.54ミリモル)の溶液を次いで添加し、混合物を35℃で3時間加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を0℃まで冷却し、反応を水(1mL)でクエンチし、次いでEAと塩水との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、109c(160mg、95%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.37分;C
20H
25NO
2について計算したm/z[M+H]
+ 312.2、測定値[M+H]
+ 312.2。
【0336】
4.109dの調製のための手順
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MeOH(5mL)中の109c(160mg、0.51ミリモル)および10%Pd/C(20mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で35℃にて一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、109d(100mg、87%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.53分;C
13H
19NO
2について計算したm/z[M+H]
+ 222.1、測定値[M+H]
+ 222.1。
【0337】
5.109の調製のための手順
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0℃のDCM(10mL)中の109d(100mg、0.45ミリモル)およびEt
3N(50mg、0.49ミリモル)の溶液にDCM(1mL)中のジフェニルアセチルクロリド(104mg、0.45ミリモル)の溶液を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、109(80mg、43%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.80分;C
27H
29NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 416.2、測定値[M+H]
+ 416.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.36分。
【0338】
実施例58:化合物143 (2R,3R)−3−(3−フェニルプロポキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−アゼチジン−2−カルボン酸および(2S,3S)−3−(3−フェニルプロポキシ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−アゼチジン−2−カルボン酸
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0℃のアセトン(5mL)中の109(250mg、0.60ミリモル)の撹拌溶液にジョーンズ試薬(0.92mL、2.40ミリモル)を添加し、混合物を0℃で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をイソプロパノール(1mL)でクエンチし、次いでEA(20mL)で希釈し、濾過した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物をEA(20mL)中に溶解させ、水(15mL×2)、EDTA飽和水溶液(10mL×2)、塩水(15mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗143t(240mg)を褐色油状物として得た。粗生成物の一部(40mg)を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して、純粋な143(20mg)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 4.27分;C
27H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 430.2、測定値[M+H]
+ 430.2。HPLC(214および254nm):R
t 9.24分。
【0339】
実施例59:化合物54 (2S,4S)−4−((ベンジルオキシメチル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.54aの調製のための手順
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EtOH(1L)中のトランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン(100g、0.76モル)の撹拌溶液にSOCl
2(95.2g、0.8モル)を滴加し、混合物を一晩還流加熱した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮して、54a(140g、94%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 0.56分;C
13H
17NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 160.1、測定値[M+H]
+160.1。
【0340】
2.54bの調製のための手順
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0℃のジエチルエーテル/H
2O(100mL/600mL)中の54a(60.0g、0.30モル)の撹拌混合物にK
2CO
3(104g、0.75モル)およびCbzCl(48.0g、0.28モル)を滴加し、混合物を室温で2時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は新規主生成物が形成されたことを示した。層を分離し、水相をEA(100mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、54b(75.0g、83%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilen, P−2):R
t 2.86分;C
15H
19NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 294.1、[M+Na]
+ 316.1、測定値[M+H]
+ 294.1、[M+Na]
+ 316.1。
【0341】
3.54cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
室温のDCM(1L)中の54b(145g、0.49モル)およびEt
3N(60.05g、0.59モル)の撹拌溶液にTsCl(104g、0.54モル)を数回に分けて20分にわたって添加し、混合物を40℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、水(200mL×2)、塩水(200mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=20:1〜1:1)によって精製して、54c(128g、58%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.025分;C
22H
25NO
7Sについて計算したm/z[M+H]
+ 448.1、[M+Na]
+ 470.1、測定値[M+H]
+ 448.2、[M+Na]
+ 470.1。
【0342】
4.54dの調製のための手順
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DMF(300mL)中の54c(34.4g、76.8ミリモル)、CsF(58.4g、384ミリモル)およびTMSCN(38.1g、384ミリモル)の混合物を60℃で40時間加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質の約半分が残存することを示した。混合物を室温まで冷却し、EA/H
2O(2L/800mL)中に注いだ。有機層を集め、水(400mL×2)、塩水(500mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:0〜1:1)によって精製して、54d(8.00g、34%)を黄色油状物として得、出発物質(7.0g、20%)を回収した。LC−MS(Waters):R
t 5.73分;C
16H
18N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 303.1、[M+Na]
+ 325.1、測定値[M+H]
+ 303.1、[M+Na]
+ 325.1。
【0343】
5.54eの調製のための手順
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アセチルクロリド(20.8g、0.264モル)をMeOH(40mL)に0℃で滴加し、混合物を室温で1時間撹拌した。54d(8.00g、26.4ミリモル)を次いで添加し、撹拌を室温で2日間続け、TLC(PE:EA=4:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応を固体NaHCO
3でpH約7になるまで中和し、混合物を濾過した。ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物を水(30mL)とEA(30mL)との間で分配した。有機層を集め、塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、54e(7.5g、88%)を褐色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 5.81分;C
16H
19NO
6について計算したm/z[M+H]
+ 322.1、[M+Na]
+ 344.1、測定値[M+H]
+ 322.2、[M+Na]
+ 344.1。
【0344】
6.54fの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
以下の手順を、54e(合計7.5g、23.3ミリモル)を用いた5つの並発反応で実施した:0℃のTHF(10mL)中の54e(1.5g、4.67ミリモル)の溶液に1MのNaOH水溶液(4.7mL、4.7ミリモル)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温まで温め、さらに1時間撹拌し、LCMSはほとんどの出発物質が消費されたことを示した。5つの反応混合物を組み合わせ、真空中で濃縮して、THFの大部分を除去し、残留物をNaHCO
3飽和水溶液中に溶解させ、エーテルで洗浄した。水層を3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、EAで抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、54f(6.3g、86%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.71分;C
15H
17NO
6について計算したm/z[M+Na]
+ 330.1、測定値[M+Na]
+ 330.1。
【0345】
7.54gの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2雰囲気下で0℃のTHF(30mL)中の54f(3.80g、12.4ミリモル)の撹拌溶液にBH
3・THF(THF中1M溶液、37mL、37ミリモル)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をMeOH、続いて3MのHCl水溶液でクエンチし、混合物を真空中で濃縮して、THFの大部分を除去した。残留物をEAと塩水との間で分配し、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、54g(3.2g、88%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.82分;C
15H
19NO
5について計算したm/z[M+H]
+ 294.1、測定値[M+H]
+ 294.1。
【0346】
8.54hの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(30mL)中の54g(3.20g、11ミリモル)および10%Pd(OH)
2/C(300mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物をEA/H
2O(20mL/20mL)中に溶解させ、次いで0℃まで冷却した。KHCO
3(2.75g、2.75ミリモル)を添加し、続いてジフェニルアセチルクロリド(3.0g、13.2ミリモル)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、54h(2.1g、全体で55%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.88分;C
21H
23NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 354.2、[M+Na]
+ 376.2、測定値[M+H]
+ 354.1、[M+Na]
+ 376.2。
【0347】
9.54iの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2雰囲気下で−10℃のDCM(15mL)中の54h(100mg、0.28ミリモル)およびベンジルトリクロロアセトイミデート(143mg、0.56ミリモル)の溶液にTMSトリフラート(18mg、0.08ミリモル)を添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をNaHCO
3飽和水溶液、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、54i(90mg、72%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.98分;C
28H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 444.2、[M+Na]
+ 466.2、測定値[M+H]
+ 444.2、[M+Na]
+ 466.2。
【0348】
10.54の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(3mL/1mL)中の54i(90mg、0.20ミリモル)およびLiOH・H
2O(25mg、0.60ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、DCMで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、54(57mg、68%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.09分;C
27H
27NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 430.2、測定値[M+H]
+ 430.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.14分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 20.56分。
【0349】
実施例60:化合物56 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−5−フェニルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.56bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中の56a(0.5g、1.63ミリモル)の撹拌溶液に、DIPEA(0.63mL、4.89ミリモル)およびHATU(0.74g、1.96ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で30分間撹拌した。2−アミノ−1−フェニルエタノン塩酸塩(0.36g、2.12ミリモル)を次いで添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(40mL)中に注ぎ、EAで抽出し(40mL×2)、そして合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、56b(260mg、37%)を濃厚油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 5.99分;C
23H
24N
2O
6について計算したm/z[M+H]
+ 425.2、[M+Na]
+ 447.2、測定値[M+H]
+ 425.2、[M+Na]
+ 447.2。
【0350】
2.56cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(15mL)中の56b(250mg、0.59ミリモル)の溶液に、ピリジン(71mg、0.89ミリモル)、次いでTFAA(0.2g、0.71ミリモル)を添加し、混合物を0℃で15分、次いで室温で3時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をNaHCO
3飽和水溶液でクエンチし、層を分離し、水層をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=100:0〜3:1)によって精製して、56c(100mg、41%)を褐色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 6.93分;C
23H
22N
2O
5について計算したm/z[M+H]
+ 407.2、[M+Na]
+ 429.2、測定値[M+H]
+ 407.2、[M+Na]
+ 429.2。
【0351】
3.56dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(20mL)中の56c(120mg、0.3ミリモル)および10%Pd(OH)
2/C(20mg)の混合物を室温にてH
2雰囲気下(1気圧)で2時間撹拌し、LC−MS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、56d(60mg、75%)を白色固体として得た。LC−MS(Waters):R
t 4.97分;C
15H
16N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 273.1、測定値[M+H]
+ 273.2。
【0352】
4.56eの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(20mL)中の56d(60mg、0.22ミリモル)の溶液にDIPEA(85mg、0.66ミリモル)、次いで2,2−ジフェニルアセチルクロリド(76mg、0.33ミリモル)を添加し、混合物を室温まで温め、30分間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。水を添加し、混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、56e(56mg、55%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 7.02分;C
29H
26N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 467.2、測定値[M+H]
+ 467.2。
【0353】
5.56の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(2.5mL/0.5mL)中の56e(56mg、0.12ミリモル)およびLiOH・H
2O(16mg、0.38ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCMで抽出した(30mL×3)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、56(30mg、55%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.00分;C
28H
24N
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 453.2、測定値[M+H]
+ 453.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.12分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 20.50分。
【0354】
実施例61:化合物120 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((フェネチルチオ)メチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.120bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の120a(600mg、1.39ミリモル)、2−フェニルエタンチオール(385mg、2.78ミリモル)およびCs
2CO
3(906mg、2.78ミリモル)の混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(50mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(25mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、120b(197mg、30%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.30分;C
29H
31NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 474.2、測定値[M+H]
+ 474.2。
【0355】
2.120の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
120b(70mg、0.15ミリモル)の加水分解を実施例60、5において記載されているようにして、約3当量のLiOH・H
2O(18mg、0.44ミリモル)で実施して、120(60mg、88%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.21分;C
28H
29NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 460.2、測定値[M+H]
+ 460.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.35分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 22.86分。
【0356】
実施例62:化合物58 (2S,S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((フェネチルスルホニル)メチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.58aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(6mL)中の120b(120mg、0.25ミリモル)の溶液に、80%のm−CPBA(137mg、0.63ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をNa
2CO
3飽和水溶液、塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=8:1〜1.5:1)によって精製して、58a(102mg、82%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.98分;C
29H
31NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 506.2、[M+Na]
+ 528.2、測定値[M+H]
+ 506.2、[M+Na]
+ 528.2。
【0357】
2.58の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(4mL/1mL)中の58a(102mg、0.20ミリモル)およびLiOH・H
2O(25mg、0.60ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(4mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、結果として得られた沈殿を濾過によって集め、60℃で乾燥させて、58(77mg、77%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.77分;C
28H
29NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2、測定値[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+514.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.89分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 18.32分。
【0358】
実施例63:化合物121 (2S,4S)−4−((ベンジルチオ)メチル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.121aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の120a(600mg、1.39ミリモル)、BnSH(345mg、2.78ミリモル)およびCs
2CO
3(906mg、2.78ミリモル)の混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は120aが消費されたことを示した。混合物を氷水(50mL)中に注ぎ、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜4:1)によって精製して、121a(140mg、21%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.10分;C
28H
29NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 460.2、測定値[M+H]
+ 460.2。
【0359】
2.121の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の121a(56mg、0.12ミリモル)およびLiOH・H
2O(15mg、0.37ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCMで抽出した(10mLx2)。合わせた有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、121(50mg、92%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.16分;C
27H
27NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 446.2、測定値[M+H]
+ 446.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.26分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 21.92分。
【0360】
実施例64:化合物122 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((フェニルチオ)メチル)ピロリジン−2−カルボン
1.120aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(15mL)中の54h(1.90g、5.37ミリモル)およびEt
3N(0.71g、6.98ミリモル)の溶液にMsCl(0.67g、5.91ミリモル)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、120a(2.2g、95%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.85分;C
22H
26NO
6Sについて計算したm/z[M+H]
+ 432.2、[M+Na]
+ 454.1、測定値[M+H]
+ 432.2、[M+Na]
+ 454.1。
【0361】
2.122aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の120a(500mg、1.39ミリモル)およびPhSNa(229mg、1.74ミリモル)の混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、氷水(60mL)中に注ぎ、そしてEAで抽出した(20mL×3)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜2:1)によって精製して、122a(150mg、29%)を粘稠性無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.30分;C
27H
27NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 446.2、測定値[M+H]
+ 446.2。
【0362】
3.122の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の122a(50mg、0.11ミリモル)およびLiOH・H
2O(14mg、0.33ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を水(10mL)中に溶解させ、エーテルで洗浄し、次いで3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、そしてDCMで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、122(30mg、62%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.18分;C
26H
25NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 432.2、[M+Na]
+ 454.2、測定値[M+H]
+ 432.2、[M+Na]
+ 454.1。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.24分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 21.70分。
【0363】
実施例65:化合物126 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((2−フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.126aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(2mL)中の90c(50mg、0.14ミリモル)、Cs
2CO
3(68mg、0.21ミリモル)および4−フルオロフェニルエチルブロミド(37mg、0.17ミリモル)の混合物を70℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、EA(30mL)とH
2O(30mL)との間で分配し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜1:2)によって精製して、126a(40mg、58%)を黄色油状物として得た。LC−MS(Waters):R
t 6.07分;C
29H
31FN
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 491.1、測定値[M+H]
+ 491.1。
【0364】
2.126の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/0.5mL)中の126a(127mg、0.26ミリモル)およびLiOH・H
2O(44mg、1.04ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をH
2O(3mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH約5に酸性化し、そしてDCMで抽出した(10mLx2)。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、126(20mg、18%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.824分;C
28H
29FN
2O
4について計算したm/z[M+H]
+ 477.2、測定値[M+H]
+ 477.2。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm)):R
t 16.13分。
【0365】
実施例66:化合物133 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)チオ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.133aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
N
2雰囲気下で0℃のTHF(30mL)中の3−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(6.0g)の溶液にBH
3・THF(THF中1M、42.8mL、42.8ミリモル)を滴加し、そして混合物をゆっくりと室温まで温め、3時間撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を0℃まで再冷却し、MeOH(5mL)、次いで水(10mL)でクエンチし、そして真空中で濃縮した。残留物を水(20mL)で希釈し、EAで抽出した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、次いで塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、133a(5.0g、90%)を無色油状物として得た。
【0366】
2.133bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
0℃のTHF(20mL)中の133a(937mg、6.08ミリモル)およびPPh
3(1.59g、6.08ミリモル)の溶液にCBr
4(2.11g、6.38ミリモル)を数回に分けて添加し、そして混合物をゆっくりと室温まで温め、3時間撹拌し、TLC(PE:EA=10:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%PE)によって精製して、133b(724mg、54%)を無色油状物として得た。
【0367】
3.133cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の124b(202mg、0.57ミリモル)の溶液にK
2CO
3(87mg、0.63ミリモル)および133b(136mg、0.63ミリモル)を添加し、混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(30mL)中に注ぎ、そしてEA(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=8:1〜5:1)によって精製して、133c(232mg、83%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.26分;C
29H
30FNO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 492.2、測定値[M+H]
+ 492.2。
【0368】
4.133の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の133c(105mg、0.21ミリモル)およびLiOH・H
2O(27mg、0.63ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、133(100mg、98%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.29分;C
28H
28FNO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 478.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.34分。
【0369】
実施例67:化合物134 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)スルホニル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.134aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の133c(105mg、0.21ミリモル)の溶液に80%m−CPBA(115mg、0.53ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。反応をNaHSO
3飽和水溶液でクエンチし、そして混合物をNa
2CO
3飽和水溶液(5mL)で、次いで塩水(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=8:1〜2:1)によって精製して、134a(100mg、90%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.04分;C
29H
30FNO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 524.2、[M+Na]
+ 546.2、測定値[M+H]
+ 524.2、[M+Na]
+ 546.2。
【0370】
2.134の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の134a(100mg、0.19ミリモル)およびLiOH・H
2O(24mg、0.57ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(3mL)中に溶解させ、Et
2Oで洗浄し、次いで3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化した。結果として得られた沈殿を濾過によって集め、55℃で乾燥させて、134(60mg、61%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.94分;C
28H
28FNO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 510.2、[M+Na]
+532.2、測定値[M+H]
+ 510.2、[M+Na]
+532.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.91分。
【0371】
実施例68:化合物136 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中の91(1.2g、2.53ミリモル)の溶液に、DIPEA(645mg、5.03ミリモル)およびHATU(1.54g、4.05ミリモル)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。37%NH
4OH水溶液(1mL)を次いで添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。水(30mL)を添加し、混合物をEA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜20:1)によって精製して、136(500mg、40%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.825分;C
29H
32FN
3O
2について計算したm/z[M+H]
+ 474.3、測定値[M+H]
+ 474.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.032分。
【0372】
実施例69:化合物137 (2S,4S)−1−(2,2ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボニトリル
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(5mL)中の136(430mg、0.91ミリモル)の溶液にTEA(139mg、1.37ミリモル)を添加し、そして混合物を0℃で15分間撹拌した。TFAA(231mg、1.1ミリモル)を次いで0℃で滴加し、混合物をその温度で30分間撹拌した後、ゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:2)は出発物質が消費されたことを示した。反応をNaHCO
3飽和水溶液でクエンチし、層を分離し、水層をDCMで抽出した(15mL×2)。合わせた有機相を塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜1:1)によって精製して、137(320mg、77%)を褐色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.761分;C
29H
30FN
3Oについて計算したm/z[M+H]
+ 456.2、測定値[M+H]
+ 456.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.894分。
【0373】
実施例70:化合物138 1−(2S,4S)−4−((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(メチル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル)−2,2−ジフェニルエタノエート
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3mL)中の137(240mg、0.53ミリモル)の溶液に、NaN
3(172mg、2.64ミリモル)およびNH
4Cl(192mg、3.55ミリモル)を添加し、フラスコを密封し、100℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=50:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をEA(30mL)と水(30mL)との間で分配し、有機層を集め、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)によって精製して、138(165mg、65%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.879分;C
29H
31FN
6Oについて計算したm/z[M+H]
+ 499.3、測定値[M+H]
+ 499.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.871分。
【0374】
実施例71:化合物135 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−N−(メチルスルホニル)−4−(フェニルプロポキシ)ピロリジン−2−カルボキサミド
1.化合物135bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(0.2mL)中の135a(20mg、0.057ミリモル)の撹拌溶液に、MeSO
2NH
2(6mg、0.062ミリモル)、DCC(14mg、0.068ミリモル)およびDMAP(2.0mg、0.017ミリモル)を添加した。フラスコを密封し、混合物を室温で2日間撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、135b(50mg)を白色固体として得、これを精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.78分;C
20H
30N
2O
6Sについて計算したm/z[M+Na]
+ 449.2、測定値[M+Na]
+ 449.3。
【0375】
2.135の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
135b(50mg、推定0.057ミリモル)および4MのHCl/MeOH溶液(5mL)の混合物を室温で一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水中に溶解させ、K
2CO
3でpH8に塩基性化し、DCMで抽出した。有機層を次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。ろ液に、Et
3N(9mg、0.085ミリモル)、次いでジフェニルアセチルクロリド(16mg、0.068ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は新しい主生成物が形成されたことを示した。混合物を20%K
2CO
3水溶液、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、135(11mg、3ステップにわたって38%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.68分;C
29H
32N
2O
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 521.2、測定値[M+H]
+ 521.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.17分。
【0376】
実施例72:化合物131 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(フェネチルチオ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.131aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の124b(190mg、0.53ミリモル)、1−(2−ブロモエチル)ベンゼン(109mg、0.58ミリモル)およびK
2CO
3(81mg、0.58ミリモル)の混合物を80℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、氷水(60mL)中に注ぎ、エーテル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜4:1)によって精製して、131a(200mg、83%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.15分;C
28H
29NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 460.2、測定値[M+H]
+ 460.2。
【0377】
2.131の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(3mL/1mL)中の131a(80mg、0.17ミリモル)およびLiOH・H
2O(29mg、0.69ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化し、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、131(70mg、93%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.20分;C
27H
27NO
3Sについて計算したm/z[M+H]
+ 446.2、測定値[M+H]
+ 446.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.27分。
【0378】
実施例73:化合物132 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(フェネチルスルホニル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.132aの調製のための手順
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0℃のDCM(10mL)中の131a(120mg、0.26ミリモル)の撹拌溶液に80%m−CPBA(140mg、0.65ミリモル)を3回に分けて添加し、混合物をゆっくりと室温まで温め、一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物をNa
2CO
3飽和水溶液(5mL×2)、塩水(5mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜3:1)によって精製して、132a(110mg、86%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.01分;C
28H
29NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2、測定値[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2。
【0379】
2.132の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(3mL/1mL)中の132a(110mg、0.22ミリモル)およびLiOH・H
2O(37mg、0.88ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化した。結果として得られた沈殿を濾過によって集め、次いで乾燥させて、132(80mg、77%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.84分;C
27H
27NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 478.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.84分。
【0380】
実施例74:化合物118 (2S,4S)−4−((ベンジルスルホニル)メチル)−1−(ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.118aの調製のための手順
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DCM(6mL)中の121a(80mg、0.17ミリモル)の溶液に、80%のm−CPBA(94mg、0.43ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=2:1)は121aが消費されたことを示した。混合物をNa
2CO
3飽和水溶液、塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=8:1〜1.5:1)によって精製して、118a(77mg、90%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.12分;C
31H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2、測定値[M+H]
+ 492.2、[M+Na]
+ 514.2。
【0381】
2.118の調製のための手順
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THF/H
2O(4mL/1mL)中の118a(77mg、0.16ミリモル)およびLiOH・H
2O(20mg、0.47ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(5mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH4〜5に酸性化し、結果として得られた沈殿を濾過によって集め、60℃で乾燥させて、118(40mg、54%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.88分;C
27H
27NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 478.2、[M+Na]
+ 500.2、測定値[M+H]
+ 478.2、[M+Na]
+ 500.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.75分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 16.68分。
【0382】
実施例75:化合物119 (2S,4S)−4−((フェニルスルホニル)メチル)−1−(ジフェニルアセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸
1.119aの調製のための手順
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0℃のDCM(5mL)中の122b(80mg、0.18ミリモル)の溶液に80%m−CPBA(97mg、0.45ミリモル)を添加し、そして混合物をゆっくりと室温まで温め、3時間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。Na
2CO
3飽和水溶液を添加し、層を分離し、そして水層をDCMで抽出した(20mL×3)。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:0〜1:1)によって精製して、119a(55mg、64%)を白色固体として得た。LC−MS(Waters):R
t 6.27分;C
27H
27NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 478.0、[M+Na]
+ 500.1 測定値[M+H]
+ 478.0、[M+Na]
+ 500.0。
【0383】
2.119の調製のための手順
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THF/H
2O(2mL/0.5mL)中の119a(55mg、0.12ミリモル)およびLiOH・H
2O(15mg、0.35ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH3〜4に酸性化し、そして結果として得られる沈殿をろ過によって集め、次いで分取HPLCによって精製して、119(30mg、50%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.917分;C
26H
25NO
5Sについて計算したm/z[M+H]
+ 464.2、測定値[M+H]
+ 464.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.73分。HPLC(ZSJ−2)(214および254nm):R
t 16.36分。
【0384】
実施例76:化合物114 (2S,4S)−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(メチル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
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DCM(5mL)中の91(100mg、0.21ミリモル)の溶液に、N,N−ジメチルスルファミド(28.8mg、0.23ミリモル)、DMAP(6.3mg、0.063ミリモル)およびDCC(52mg、0.25ミリモル)を添加し、そして混合物を室温で72時間撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、114(56mg、46%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.86分;C
31H
37FN
4O
4Sについて計算したm/z[M+H]
+ 581.3、測定値[M+H]
+ 581.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.88分。
【0385】
実施例77:化合物146 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−メチル(プロパ−2−イン−1−イル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.146aを調製するための手順
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DMF(8mL)中の90c(200mg、0.57ミリモル)の溶液に、Cs
2CO
3(222mg、0.68ミリモル)を添加し、次いで3−ブロモプロパ−1−イン(68mg、0.57ミリモル)を添加した。フラスコを密封し、混合物を40℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:2)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(30mL)中に注ぎ、EA(15mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、146a(61mg、27%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.592分;C
24H
26N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 391.2、測定値[M+H]
+ 391.2。
【0386】
2.146の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の146a(61mg、0.21ミリモル)およびLiOH
.H
2O(20mg、0.47ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:2)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮してTHFを除去し、残留物を水(5mL)中に溶解させ、4MのHCl水溶液でpH約4に酸性化し、DCM(5mL×5)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗146(57mg)を得、そして27mgのこの粗物質を分取HPLCによって精製して、純粋な146(20mg、約53%)を粘稠性無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.51分;C
23H
24N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 377.2、測定値[M+H]
+ 377.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.50分。
【0387】
実施例78:化合物147 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(メチル(プロピル)アミノ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.147aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
EA/EtOH(10mL/10mL)中の146a(29mg、0.074ミリモル)およびラネーニッケル(50mg)の混合物をH
2雰囲気下(1気圧)、30℃で一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮して、147a(22mg、75%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.75分;C
24H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 395.2、測定値[M+H]
+ 395.2。
【0388】
2.147の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(3mL/1mL)中の147a(22mg、0.056ミリモル)およびLiOH・H
2O(7mg、0.168ミリモル)の混合物を室温で2日間撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮してTHFを除去し、残留物を水(5mL)中に溶解させ、4MのHCl水溶液でpH4に酸性化し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、147(7mg、33%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.47分;C
23H
28N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 381.2、測定値[M+H]
+ 381.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.55分。
【0389】
実施例79:化合物148 ((2S,4S)−4−((4,4−ジメチルペンタ−2−イン−1−イル)(メチル)アミノ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
1.148aの調製のための手順
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DMF(8mL)中の90c(300mg、0.85ミリモル)の溶液に、Cs
2CO
3(333mg、1.02ミリモル)を添加し、次いで4,4−ジメチルペンタ−2−イニルメタンスルホネート(194mg、1.02ミリモル)を添加し、混合物を40℃で一晩加熱し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を氷水(30mL)中に注ぎ、そしてEA(15mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜4:1)によって精製して、148a(100mg、26%)を無色油状物として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.60分;C
28H
34N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 447.3、測定値[M+H]
+ 447.3。
【0390】
2.148の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/H
2O(5mL/1mL)中の148a(100mg、0.22ミリモル)およびLiOH・H
2O(28mg、0.67ミリモル)の混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮してTHFを除去し、残留物を水(5mL)中に溶解させ、4MのHCl水溶液でpH約4に酸性化し、DCM(5mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗148(95mg)を得、そして35mgの粗物質を分取HPLCによって精製して、純粋な148(25mg、71%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 3.08分;C
27H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 433.2、測定値[M+H]
+ 433.2。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.08分。
【0391】
実施例80:化合物149 ((2S,4S)−4−((4,4−ジメチルペンチル)メチル)アミノ)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
EA/EtOH(10mL/10mL)中の148(30mg、0.069ミリモル)およびラネーニッケル(50mg)の混合物をH
2雰囲気下(1気圧)で38℃にて一晩撹拌し、LCMS分析は出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、ろ液を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、149(12mg、40%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent、P−2):R
t 2.63分;C
27H
36N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 437.3、測定値[M+H]
+ 437.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 9.15分。
【0392】
実施例81:化合物16 (2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(((1R,2R)−2−フェニルシクロプロピル)メトキシ)ピロリジン−2−カルボン酸および(2S,4S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−4−(((1S,2S)−2−フェニルシクロプロピル)メトキシ)ピロリジン−2−カルボン酸
1.16bの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
4MのHCl/ジオキサン(60mL)中の16a(12.0g、48.8ミリモル)の溶液を室温で一晩撹拌し、TLC(MeOH:DCM=1:10)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(50mL)中に溶解させ、ジエチルエーテル(100mL×2)で抽出した。水層をNa
2CO
3飽和水溶液でpH=9〜10に塩基性化し、EA(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、16bを無色油状物(5.0g、78%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 2.81分;C
19H
15NO
3について計算したm/z[M+H]
+ 262.1、[M+Na]
+ 284.1、測定値[M+H]
+ 262.1、[M+Na]
+ 284.1。
【0393】
2.16cの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の16b(300mg、1.15ミリモル)およびEt
3N(175mg、1.72ミリモル)の溶液に、ジフェニルアセチルクロリド(318mg、1.38ミリモル)を0℃にてN
2下で添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を塩水(3mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=10:0〜4:1)によって精製して、16cを濃厚油状物(300mg、57%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.38分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2。
【0394】
3.16dの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DCE(5mL)中の16c(150mg、0.33ミリモル)の撹拌溶液を0℃までN
2雰囲気下で冷却した。ZnEt
2溶液(ヘキサン中1M、0.66mL、0.66ミリモル)を添加し、続いてCH
2I
2(354mg、1.32ミリモル)を添加し、混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌した。混合物を0℃まで再冷却し、NH
4Cl飽和水溶液(10mL)でクエンチし、DCM(20mL)で抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、次いで濾過し、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=4:1)によって精製して、16dを濃厚油状物(120mg、78%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.38分;C
30H
31NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 470.2、[M+Na]
+ 492.2、測定値[M+H]
+ 470.2、[M+Na]
+ 492.2。
【0395】
4.16の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中の16d(110mg、0.23ミリモル)の撹拌溶液に水(1mL)中のLiOH・H
2O(33mg、0.79ミリモル)の溶液を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(PE:EtOAc=1:1)は出発物質が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮してTHFの大部分を除去し、残留物をDCM(15mL)と水(15mL)との間で分配した。水層を1MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化し、DCM層を分離し、水層をDCM(15mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(30mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜20:1)によって精製して、生成物を白色固体(80mg、77%)として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.39分;C
29H
29NO
4について計算したm/z[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2、測定値[M+H]
+ 456.2、[M+Na]
+ 478.2。HPLC(214および254nm):R
t 13.75分。
【0396】
実施例82:化合物84 (2S,4S)−4−((4aS,7aS)−6−ベンゾオクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
6.84aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中のアミン(257mg、0.89ミリモル)の溶液を0℃まで冷却し、Et
3N(181mg、1.78ミリモル)を添加し、続いてDCE(5mL)中の28a(300mg、0.89ミリモル)の溶液を添加した。AcOH(0.5mL)および混合物を室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(282mg、1.34ミリモル)を添加し、撹拌を室温で一晩続け、TLC(DCM:MeOH=10:1)は28aの一部が残存することを示した。NaCNBH
3(1.2当量)を添加し、混合物を40℃で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=10:1)はケトンの大部分が消費されたことを示した。混合物を塩水で2回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカカラム(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、84a(90mg、18%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.28分;C
34H
39N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 538.4、測定値[M+H]
+ 538.4。
【0397】
7.84の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(6mL/2mL)中の84a(90mg、0.17ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(21mg、0.51ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。THFの大部分を真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、Et
2O(10mL×2)で洗浄した。水層を次いで1MのHCl水溶液でpH=2〜3に酸性化し、DCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して、84(25mg、28%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.29分;C
33H
37N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 524.28、測定値[M+H]
+ 524.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.67分。
【0398】
実施例83:化合物85 (2S,4S)−4−((4aR,7aR)−6−ベンゾオクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]−ピリジン−1−イル)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸
2.85aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(15mL)中の28a(417mg、1.24ミリモル)、アミン(300mg、1.00ミリモル)およびEt
3N(230mg、2.28ミリモル)の溶液にAcOH(1.0mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。NaCNBH
3(80mg、1.24ミリモル)を次いで添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。MeOHの大部分を真空中で除去し、残留物を水(10mL)中に溶解させ、DCM(10mL)で抽出した。有機層を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカカラム(DCM:MeOH=80:1)によって精製して、85a(220mg、33%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.30分;C
34H
39N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 538.3、測定値[M+H]
+ 538.3。
【0399】
3.85の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10mL/1.5mL)中の85a(220mg、0.41ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(52mg、1.23ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、3MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化した。結果として得られた沈殿を濾過によって集め、次いで分取HPLCによって精製して、85(66mg、30%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.28分;C
33H
37N
3O
3について計算したm/z[M+H]
+ 524.3、測定値[M+H]
+ 524.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.75分。
【0400】
実施例84:化合物86 (3S,3'S,5'S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−3−(フェニル−[1,3'−ビピロリジン]−5'−カルボン酸
1.86aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(10mL)中の(S)−3−フェニル−ピロリジン塩酸塩(528mg、2.8ミリモル)の撹拌混合物にEt
3N(285mg、2.8ミリモル)を添加し、続いて2c(600mg、1.4ミリモル)を添加し、そして混合物を110℃にて密封された試験管中で一晩加熱した。溶媒を真空中で除去し、残留物を水(20mL)とEA(15mL)との間で分配した。水層を分離し、EA(15mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカカラム(DCM:MeOH=100:1〜50:1)によって精製して、86a(230mg、35%)を黄色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.27分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.24、測定値[M+H]
+ 469.3。
【0401】
2.86の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(8mL/3mL)中の86a(220mg、0.47ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(59mg、1.41ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=20:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(20mL)中に溶解させ、Et
2O(15mL×2)で洗浄した。水層を次いで1MのHCl水溶液でpH=2〜3に酸性化し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、86(50mg、23%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.53分;C
29H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 455.24、測定値[M+H]
+ 455.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.80分。
【0402】
実施例85:化合物87 (3R,3'S,5'S)−1−(2,2−ジフェニルアセチル)−3−(フェニル−[1,3'−ビピロリジン]−5'−カルボン酸
1.87aの調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(10mL)中の2c(500mg、1.19ミリモル)、(R)−3−フェニルピロリジン塩酸塩(660mg、3.59ミリモル)およびEt
3N(363mg、3.59ミリモル)の混合物を110℃にて密封された試験管中で一晩加熱し、TLC(DCM:MeOH=10:1)はほとんどの出発物質が消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜50:1)によって精製して、87a(200mg、35%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.35分;C
30H
32N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 469.2、測定値[M+H]
+ 469.3。
【0403】
2.87の調製のための手順
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(5mL/1mL)中の87a(200mg、0.43ミリモル)の混合物にLiOH・H
2O(54mg、1.28ミリモル)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発物質が消費されたことを示した。ほとんどのTHFを真空中で除去し、残留物を水(15mL)中に溶解させ、エーテル(15mL×2)で洗浄した。水層を次いで氷水浴中で冷却し、1MのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化した。結果として得られる沈殿を濾過によって集め、水(5mL×3)で洗浄し、45℃で一晩乾燥させて、87(70mg、36%)を白色固体として得た。LC−MS(Agilent):R
t 3.48分;C
29H
30N
2O
3について計算したm/z[M+H]
+ 455.2、測定値[M+H]
+ 455.3。HPLC(JULY−L)(214および254nm):R
t 8.77分。
【0404】
生物学的実施例1:AT
2受容体結合
培地および溶液
1.トリプシン−EDTA(100mLの調製につき)
トリプシン 0.25g
2%EDTA 2mL
PBS 98mL
トリプシンを2%EDTAおよびPBS中に完全に溶解させる;溶液を0.20μm膜フィルターに通すことによって滅菌する;4℃で保管する。
2.DMEM培地(1Lの調製につき)
粉末を950mLの蒸留水中に穏やかに撹拌しながら溶液が透明になるまで溶解させた。
DMEM培地に対してNaHCO
3 1.176gを添加する。
培地のpHを、1MのNaOHまたは1MのHClを使用して最終作用pHよりも0.2〜0.3低い値に調節する。撹拌しながらゆっくり添加する。
ddH
2Oで1リットルに希釈する。
ろ過によって培地を直ちに滅菌する。
4℃で保管する。
3.TE緩衝液
20mM Tris−HCl、pH7.4、
5mM EDTA
4.結合アッセイ緩衝液
50mM Hepes、pH7.4
5mM MgCl
2
1mM CaCl
2
0.2% BSA
5.洗浄緩衝液
50mM Hepes、pH7.4
【0405】
HEK293/AT
2受容体一過性細胞のための手順
トランスフェクション
・一過性トランスフェクションのために、細胞を150mmシャーレ中に50%の密度で播いた。細胞は一晩インキュベーション後にトランスフェクションができる状態になった(約80%コンフルエンスに達する)。
・6.25mLのOptiMEM I低血清培地中で希釈した75μLのLipofectamine(商標)2000を穏やかに混合し、そして室温で5分間インキュベートした。血清を含まない6.25mLのOptiMEM I低血清培地中で希釈した発現プラスミドDNA 50μgを穏やかに混合した。
・5分間のインキュベーション後、希釈したDNAを、希釈したLipofectamine(商標)2000と合わせた(総体積は12.5mLである)。混合物を穏やかに混合し、30分間室温でインキュベートして、DNA−Lipofectamine(商標)2000複合体を形成させた。
・12.5mLのDNA−Lipofectamine(商標)2000複合体を150mmシャーレ中に添加し、シャーレを前後に揺らすことによって穏やかに混合した。
・細胞を37℃にて5%CO
2で48時間インキュベートした。
・細胞を集め、−80℃で凍結保管した。
【0406】
HEK293/AT
2受容体細胞膜調製のための手順
・凍結HEK293/AT
2受容体(一過性にトランスフェクトした)細胞を氷冷TE緩衝液中で10秒間ホモジナイズした。
・ホモジネートを25,000gで30分間遠心分離した。
・ペレットを氷冷組織緩衝液中に再懸濁させた。
・標準としてBSAを使用したBradfordアッセイ法を用いてタンパク質濃度を測定した。
・膜タンパク質を−80℃より低い温度で凍結した。
【0407】
化合物調製
全ての化合物の溶液をJanusまたはPrecision2000などのマイクロプレート液体取扱い装置によって調製した。DMSO中に溶解させた化合物をフリーザー中で保管した。化合物を100%DMSO中30mMの溶液から調製した。
【0408】
ステップ1:用量プレート調製(96ウェルプレート)
・3μL[30mM]の化合物ストックをプレート上のカラム1に添加する。
・15μLの100%DMSOをカラム1に添加する。
・10.81μLの100%DMSOをカラム2〜12に添加する。
・カラム1から5μLをカラム2に移す(10
0.5倍希釈(half log dilution))。
・カラム2から5μLをカラム3に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム3から5μLをカラム4に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム4から5μLをカラム5に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム5から5μLをカラム6に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム6から5μLをカラム7に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム7から5μLをカラム8に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム8から5μLをカラム9に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム9から5μLをカラム10に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム10から5μLをカラム11に移す(10
0.5倍希釈)。
・カラム11から5μLをカラム12に移す(10
0.5倍希釈)。
全ての化合物を、Precision2000マイクロプレート液体取扱い装置を用いて希釈した。化合物の最高濃度は100%DMSO中で5mMであった。
【0409】
ステップ2:作業プレート調製(96ウェルプレート)
・化合物を緩衝液で50倍に希釈した。
・49μLの緩衝液を96ウェルプレートのウェルに添加した。
・用量プレートから1μL化合物溶液を作業プレートの対応するウェルに移した。
・化合物の最高濃度は2%DMSO中で100μMであった。
【0410】
ステップ3:アッセイプレート調製(96ウェルプレート)
作業プレートの各ウェルから15μLの化合物溶液をアッセイプレートのウェルにJanusによって移した。各化合物を各プレートにおいて2重反復試験で分析し、プレートごとに4つの化合物があった。
【0411】
AT
2受容体結合アッセイのための手順
・120μLの膜(5mgタンパク質/ウェル)を15μLの[
125I]−CGP42112Aおよび15μLの化合物とともに室温にて1.5時間インキュベートした。
・Unifilter GF/Cプレート(0.3%(v:v)BSA中に予浸)を通して迅速にろ過することによって結合反応を停止させた。
・プレートを氷冷洗浄緩衝液で3回洗浄した。
・ろ過プレートを37℃で一晩乾燥させた。
・50μLのシンチレーションカクテルを各ウェルに添加した。
・MicroBetaTriluxマイクロプレートシンチレーションカウンターを用いて放射活性を測定した。
【0412】
データ解析
データを、Prism 5.0ソフトウェアを用いて4パラメータロジックにより解析した。
【0413】
結果を以下の表に示す。
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
生物学的実施例2:AT
1受容体結合
生物学的実施例1についてと同じ培地、溶液、細胞処理法および化合物調製を使用し、ただしHEK293/AT
1受容体一過性細胞を使用した。結合アッセイを次のように実施した:
・120μLの膜(5mgタンパク質/ウェル)を15μLの[
125I]−Sar1−Ile8−アンジオテンシンIIおよび15μLの化合物とともに室温で1.5時間インキュベートした。
・Unifilter GF/Cプレート(0.3%(v:v)BSA中に予浸)を通して迅速にろ過することによって結合反応を停止させた。
・プレートを氷冷洗浄緩衝液で3回洗浄した。
・ろ過プレートを37℃で一晩乾燥させた。
・50μLのシンチレーションカクテルを各ウェルに添加した。
・MicroBetaTriluxマイクロプレートシンチレーションカウンターを用いて放射活性を測定した。
【0415】
既知の選択的AT
2受容体拮抗薬PD−126,055、既知の選択的AT
1受容体拮抗薬ロサルチン(Losartin)、アンジオテンシンII、および化合物21のIC
50結合結果を以下の表に示す。
[この文献は図面を表示できません]
−:試験した最高濃度(10μM)でも放射標識リガンドの結合の有意な阻害はない。化合物6、112、136、および138も同様のアッセイで分析し、10μMでAT
1受容体結合を示さなかった。
【0416】
生物学的実施例3:AT
2受容体神経突起伸長アッセイ
Wallinder(2008)およびこの文献で言及される参考文献の一般手法を使用して、本発明の化合物の神経突起伸長に対する影響を評価した。アッセイをハイコンテントスクリーニングに適合させた。
【0417】
NG108−15神経突起細胞に対してスクリーニングされた化合物は、既知AT
2選択的拮抗薬PD−126,055、化合物6、化合物15、化合物21、および化合物28であった。使用した対照は、ナイーブ細胞、0.2%のDMSOで処理された細胞、0.1μMのアンジオテンシンII(Ang II)で処理された細胞、0.1μMのEMA1087で処理された細胞、および0.1μMのAng II+1μMのPD−123,319(PD−123)で処理された細胞であった。EMA1087は、Wan et al. 2004において「化合物21」として記載されている既知のAT
2受容体作動薬である。PD−123,319は商業的に入手可能な既知のAT
2受容体拮抗薬である。結果を免疫蛍光定量分析によって分析した。神経突起伸長は、Cellomicsソフトウェアを使用して神経突起平均長で定量化した。結果は、それぞれ3重反復試験で実施した平均±SEMとして表している。Ang II対照と比較した統計的有意性:
*p<0.05、
**p<0.01、および
***p<0.001。NS:有意差なし。ND:測定せず。
図1〜5は、神経突起伸長がAT
2受容体拮抗薬PD−126,055ならびに化合物6、15、21、および28によって阻害されたことを示す。
【0418】
参考文献
[この文献は図面を表示できません]