(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記連続的流体通路の前記ステージ間部分と関連付けられて配置された燃料フロー状態トランスデューサーであって、前記燃料フロー状態トランスデューサーは、前記連続的流体通路の前記ステージ間部分を通して流れる流体の圧力を感知するように前記連続的流体通路の前記ステージ間部分と連通する圧力センサーを含むものを更に含む、請求項1の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記連続的流体通路と関連付けられて配置された燃料フロー状態トランスデューサーであって、前記燃料フロー状態トランスデューサーは、前記連続的流体通路を通して流れる流体の温度を感知するように前記ユニタリーブロック中に配置された温度センサーを含むものを更に含む、請求項1の正確な気体燃料フロー制御システム。
a.前記高速作動アクチュエータが、前記可変実効面積の可変範囲に対応する運動範囲を通して前記第2ステージフロー制御の稼働されたエレメントを動かすように接続されており、
b.前記高速作動アクチュエータが、50ミリ秒未満で前記運動範囲を通して前記稼働されたエレメントを動かすように動作可能であり、
c.前記ロジックコントローラが、前記第1ステージ燃料フロー制御の出口と前記第2ステージ燃料フロー制御の入口の間の前記連続的流体通路の前記ステージ間部分を通して流れる気体燃料フローを表す燃料状態を感知するように配置された流体状態トランスデューサーによって感知された状態に基づいて動作するよう前記第2ステージアクチュエータ制御を協働させるようにプログラムされており、前記第1ステージ制御が、可変圧力調整器を含み、
d.前記第2ステージ気体燃料フロー制御が、チョークフローバルブを含み、
e.前記第2ステージ気体燃料フロー制御の前記高速作動アクチュエータが、ボイスコイルアクチュエータを含む、
請求項1の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記連続的流体通路の前記ステージ間部分と関連付けられて配置された燃料フロー状態トランスデューサーであって、前記燃料フロー状態トランスデューサーは、前記第1ステージ制御と前記第2ステージ制御の間を流れる流体の圧力と温度を感知するように前記ユニタリーブロック中に配置された圧力センサーと温度センサーを含むものを更に含む、請求項6の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記ロジックコントローラが、前記中央バルブメンバーの位置を制御するために、前記バルブ位置センサーによって決定された通りの、前記稼働されたエレメントの軸方向位置を使うようにプログラムされている、請求項9の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記第1ステージ制御が、前記第2ステージフロー制御に入る流体の圧力を制御するように適応されており、前記第2ステージフロー制御が、前記第2ステージにおいてチョークフローを達成するように制御されている、請求項11の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記稼働されたエレメントに固定された旋回的フロー制御表面を更に含み、前記旋回的フロー制御表面は、前記旋回的フロー制御表面と前記連続的流体通路の前記第2の部分における同心円状の固定されたオリフィスの間に前記第2の可変実効バルブ開口部を規定し、前記旋回的フロー制御表面は、放射状に膨らんだものである、請求項12の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記旋回的フロー制御表面が、前記同心円状の固定されたオリフィスに対する前記旋回的フロー制御表面の動作的な動きを機械的に制限するための、前記稼働されたエレメントに固定された複数の機械的ストップを含んだ機械的ストップ構造を更に含み、前記機械的ストップの第1のものは、前記オリフィスに向かう動作的な運動を制限し、前記機械的ストップの第2のものは、前記オリフィスから離れる動作的な運動を制限する、請求項14の正確な気体燃料フロー制御システム。
前記旋回的フロー制御表面が、近位端と遠位端とその遠位端における先端部を有し、前記放射状に膨らんだ形状が、放射状の膨らみによって特徴付けられており、前記放射状の膨らみは、前記オリフィスの最も小さい直径と近似的に同じサイズかそれよりも大きい直径を有し、前記放射状の膨らみは、前記遠位端よりも前記近位端に軸方向でより近くにあり、前記旋回的フロー制御表面は、前記先端部と前記放射状の膨らみの間で直径が徐々に増加している、請求項15の正確な気体燃料フロー制御システム。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の例は、実際に発明を実行するための好ましい実施形態と、或る好ましい代替的な実施形態を、それらがこの記述の時点で特に啓蒙的であると思われる程度まで、描写するために記載される。好ましいおよび代替的な実施形態のこれらの様々な記載を理解する過程において、当業者は、発明だけではなく、発明とその実施形態を作って使うための様々なやり方のいくつかも、のより大きな理解を得ることができるであろう。
【0026】
語法の慣例
これらの記載の目的のために、そうでなければ明細書中かまたは請求項のいずれか中で特定の文脈において明白にされる範囲までを例外として、いくつかの語法の簡略化が普遍的であると理解されるべきである。発明にとって基本的であり得る記載を理解する目的のために、「または」という語の使用は、代替形だけに言及することが明示的に指し示されることがない限り、あるいは代替形が生来的に互いに排他的であることがない限り、「および/または」を意味すると仮定されるべきである。値を参照する時に、「およそ」という語が、近似値を指し示すのに使われても良く、一般には開示されたあらゆる特定の実施形態についてのエラーの標準偏差を含むものか、またはそのような値を決定するかまたは達成するために一般的に使われるものである。しばしば“a”か“an”のような冠詞をもって導入される1つの要素への参照は、そうでないと明確に指し示されることがない限り、1つ以上を意味し得る。そのような「1つ以上」の意味は、「有する」、「からなる」または「含む」のようなオープンエンドな語との関係で参照がなされる時に、最も特に意図されている。同様に、「別の」は、少なくとも第2以上」を意味し得る。その他の語または表現は、ここにおいてかまたは付随する背景または概要の記載において定義された意味を有していても良く、それらの定義された意味は、文脈がそうでないと示唆することがない限り、適用されると仮定されるべきである。
【0027】
これらの記載は時に、記載された代替形は依然として単なる選択された例であって、この記述の時点で知られていても良い可能な代替形の網羅的な同定を表すことを意味しないが、発明がいかなる特定の実施形態にも制約されないことを強化するために、様々な可能な代替形への観点を指摘し提供する。記載は時に、或る代替形についての好みのレベルを、「最も」または「より」好ましい等としてランク付けさえし得るが、そのようなランク付けされた観点は、最終的に請求された通り発明が反芻の余地無くそこまでのものを要求することがない限り、殆ど僅かな重要性を与えられるべきである。事実、発明全体の文脈では、我々の最終的な特許請求項が、それらの最終的な特許請求項の特定の要素の多くが米国の均等論またはその他の比較し得る法的原則の下で侵害のために要求されなくても良いことを認識して、更なる同等物のいかなる可能性も無しに、反芻の余地無く対応する制限を要求することがない限り、好ましい実施形態と参照された代替形のどちらもが限定的とは見られるべきではない。これを述べた上で、発明は請求された主題の全ての可能な同等物をカバーすると仮定されるべきであるが、手続中の明示的な棄権かまたは従来技術に照らして特定の請求項の有効性を保全するために要求された限定によって指し示されるであろうように、1つ以上の特定の請求項が全ての記載された代替形をカバーしていなくても良いということも、それにも拘わらず認識されるべきである。
【0028】
記述の日付までに、これらの例によって特徴付けられた構造的および機能的組み合わせは、発明を実施するのに有効な好ましいモードを表すと考えられている。但し、本開示に照らして、当業者は、これらの記載におけるいかなる隙間、誤った記述または簡略化を埋める、直す、またはそうでなければ理解することができるべきである。
【0029】
記述的な参照のために、我々は、燃料流量設定ポイント精度を、もしそれが一貫してその動作範囲全体に跨って要求された流量の5%以内であれば、「全体的に正確」であるというカテゴリーに入れる。一貫して範囲全体に跨って要求された流量の3%以内である時、設定ポイント精度は、「非常に正確」というカテゴリーに入れることができる。極端には、設定ポイント精度が一貫して動作範囲全体に跨って要求された流量のおよそ1%以内であれば、それは「極めて正確」というカテゴリーに入れることができる。
【0030】
当業者によってそうではないと理解されていない範囲において、動作範囲に関して、「大きい」は、12:1より大きいダイナミックパワーレンジに対応することを意味する。「非常に大きい」は、およそ50:1かそれより大きいダイナミックパワーレンジに対応することを意味し、「極めて大きい」は、100:1かそれより大きいダイナミックパワーレンジに対応する。
【0031】
あらゆるバルブまたはバルブアクチュエータに関して、「高速に作動する」は、当業者によって一般に理解されている用語であり、それが殆どのバルブまたはバルブアクチュエータよりも相当により速くかまたはより素早く、作動するかまたは応答するように設計されていることを一般に意味することが仮定されるべきである。手続中に明示的に棄権された範囲においてかまたは従来技術に照らして特定の請求項の有効性を保全するために必要な範囲において、より限定的な定義が表現に適用されても良い。仮定されたより広い意味にも拘わらず、これらの記載において参照される高速作動アクチュエータは、好ましくはその運動の範囲を通して1秒当り10回よりも多く(即ち、5Hzより多くで)稼動されたバルブエレメントを動かすように動作可能である。別の観点からは、これらの記載において参照される高速作動アクチュエータは好ましくは、もしその動作可能な範囲の全てではなくても、その動作可能な運動の範囲(特にストロークの20%から80%)の殆どを通して、50ミリ秒以下で稼動されたバルブエレメントを動かすように動作可能である。別の観点からは、これらの記載において参照される高速作動アクチュエータは、好ましくは3dB未満の減衰で10Hz帯域幅においてかそれよりも速いものにおいて動作する。理想的な応答性のためには、最も好ましい実施形態は、特徴的に5Hzよりも遥かに速く動作するボイスコイルアクチュエータを使うが、多くのその他のタイプのアクチュエータも、特に特定の高速作動特性を要求するように特定の請求項の要素が明示的に棄権されていない範囲において、依然として代替物として好適である可能性が高い。
【0032】
燃料に関しては、「流体」という用語が液体かガスのどちらかを意味するのにここで使われるが、液体燃料の実施形態は好ましくはフローが中央CFV10に達する前に燃料の液体相を気化するように適応される。連続的フローの燃料流量制御の文脈では、「連続的流体通路」は、チューブ、チャネル、チェンバー、バッフル、マニフォールド、または燃料流量を制御するその正常な動作的モードの間に完全に閉じたバルブ、ピストン、容量式ポンプ等によって遮断されていないあらゆるその他の流体通過路を通して規定されるかどうかに拘わらず、あらゆる種類の流体通過路を指し、そのようなフローを引き起こすために圧力勾配が存在する時にはいつでも、気体流体が一般に連続的流体通路を通して連続的に流れることができるようになっている。但し、この文脈における連続的フロー通路は、この文脈において通路が依然として連続的流体通路として考えられるであろう一方で、開口部の実効面積をゼロに削減することによってゼロ流量に調整されることができることが、認識されるべきである。加えて、そうではないという明確な棄権が不在であれば、同等の構造が流量を制御するように動作していない時には完全に閉じられることができ、同等の構造が並行なかまたは交番の通過路を有していても良く、そこでは全体のフローを停止することなく1つ以上が中断されていても良い。
【0033】
図1−ブロック図
図1の描写的なブロック図では、燃料フローの3つの主要なセグメントが好ましい実施形態のために描かれている:(1)左に描かれた上流気体燃料サプライ350;(2)真ん中で破線ボックス内に描かれたデュアルステージ連続的フローバルブ(CFV)10;(3)右のより小さな破線ボックス中に描かれたエンジン270。3つのセグメント350、10および270は、本発明の様々な教示内容に従って、燃料サプライ350がエンジン270のための基本的な気体燃料サプライとしての役目を果たし、CFV10がその燃料サプライ350からエンジン270への気体燃料流量の正確な制御を提供する役目を果たして、あらゆる数のエンジン応用のためにロータリーシャフトパワーを提供するように動作的に接続されている。
【0034】
エンジン270
エンジン270は、気体燃料をその主要エネルギーソースとして使うタイプで、最も好ましくは天然ガス(NG)または気化プロパン(LPG)をその燃料として使うタイプの、スパーク点火された内燃機関270である。従来のように、エンジン270は、エンジン制御モジュール(ECM)100または等価物を有し、それはエンジン270とその周辺システムの様々なパーツの動作状態を連続的に監視する。そのようなエンジン270は、代替的な実施形態においてあらゆる数の駆動応用に動作的に組み込まれても良く、それらのいくつかはバス、トラック、フォークリフト、トラクター、船、およびその他の車両または携帯パワーシステムと、スパーク点火された気体燃料の内燃機関によって駆動されるための技術分野において今かまたは将来において知られていても良い多くのその他の応用への組み込みを含む。
【0035】
エンジン270のECM100は、技術分野において知られている他のものの中でも、そのエア取り扱いシステム(それは好ましくはターボチャージャーとインタークーラーを含む)、そのスロットル240、その点火システム、その燃焼チェンバー280、その冷媒システム、その油圧、およびその排気システムのような、エンジン270の数々のサブシステムにおいてかその周りでの圧力、温度および動作状態を監視するように、データ通信ライン281−282かまたはその他の従来の手段を介して接続されている。代替的な実施形態は、ECM100とエンジン270の様々なサブシステムの間のデータ接続のいくつかまたは全てについて無線接続を使っても良いが、ECM100の好ましい実施形態は、ワイヤハーネスかまたはその他の形の通信ライン101、281、282、282a、282b、371および381を通してアナログまたはデジタル信号を送り受け取るように接続されている。様々なコンポーネンツの間の直接的な様々な点線の通信リンクによって
図1では表されているが、通信ライン101、281、282、282a、282b、371および381は、好ましくはコントローラエリアネットワーク(「CAN」)ネットワークのような従来のデータネットワークの形で具現される。
【0036】
当業者によって理解されるであろうように、ECM100は、現行のユーザ要求と比較してのエンジン270の現行の動作状態に基づいて、時間におけるあらゆる与えられた瞬間における望ましい燃料流量(「
【0038】
」または「mdot」)105を決定するために、部分的には、動作するようにプログラムされている。望ましい
【0040】
がECM100によって決定されるにつれて、ECMは、エンジン270についての現行の
【0044】
データ信号105を作成
する。本発明の教示内容を踏まえて、エンジン270の好ましい実施形態はまたCFV10を組み込み、それは(図2−4Aに示され、図4Bの実施形態では91’−93’として番号を振られた)エンジンマウント91−94とその他の流体的および電気的接続を使って従来のやり方でエンジン270と動作的に接続されている。所望の「mdot」流量がECM100によって決定されるにつれて、対応する「mdot」データ信号105がCFV10のマイクロコントローラ320への通信リンク101によって伝達され、CFV10が、CFV出口70からそれだけの分を瞬間的かつ正確に配送するように動作的な役目を果たす。
【0045】
CFV10によるフロー制御の後、CFV出口70からの気体燃料の制御されたフローはエンジン270に向けられて、そこでそれは好ましくはミキサー261においてエア260と混合されて、燃焼可能な燃料エアミックス250を作成する。燃料エアミキサー261は、好ましくはヴェンチュリ状のミキサーまたは燃料フロー中で動くパーツを使わない別のタイプであり、それにより燃焼チェンバー280に実際に配送されたフロー状態の持続可能性と燃料エア混合気の均質性を最大化する。最も好ましくは、燃料エアミキサー261は、CFV10によって提供された正確な
【0047】
流量制御の恩恵を保持するのを助けるために、燃料リングを含む形のものである。
【0048】
燃料エアミキサー261中に向けられている吸気エア260は、性能の妥協を伴ってだが、圧力補償器有りまたは無しで、代替的実施形態においては大気から引き出されていても良い。より好ましい実施形態では、しかし、好ましくは関連付けられたインタークーラーと一緒に、ターボチャージャーシステムからのエア260のフローを使う。エア260のフローは、スロットル240によって制御され、それは好ましくはCFV10によって提供された正確な流量制御の保持を更に容易にする電子スロットルである。
【0049】
一旦適正な燃料エア混合気250が燃料エアミキサー261によって提供されると、その混合気250はそれから、ECM100からのバルブ制御の下でエンジン270の燃焼チェンバー280中に動作的に導入される。燃焼チェンバー280内で、エア燃料混合気250はそれから、作動燃焼を引き起こすように動作的にスパーク点火される。
【0050】
マルチステージCFV10
点線11によって描かれた通信リンクを介してエンジン270のECM100にリンクされて、デュアルステージCFV10は、エンジン270への連続的フローの燃料サプライの制御された配送のために、
【0052】
流量信号105に応答してその出口70における実際の
【0054】
燃料流量の素早くかつ極めて正確な制御を提供するように適応されている。その性質によって、CFV10は、主要燃料サプライ350(
図1の左の)から内燃機関270(
図1の右の)への気体燃料フローを制御するのに使われる。従って、CFV10は、燃料サプライ350の下流でエンジン270の上流に動作的に配置され、CFV10が燃料サプライ350とエンジン270の中間にあって、それがエンジン270の動作中に流体的に連続した燃料サプライシステムの一部となるように配管されて密封されるようになっている。
【0055】
追加の背景として、連続的フローシステムにおける多くの燃料フロー制御バルブは、活性的な動作を通して全体的に開いたまま残る連続的流体通路を使う一方、制御バルブが、そこを通した
【0057】
流量を成し遂げるようにその通路内の可変開口部の実効サイズを制御する。実際のフロー速度もまた実際にはオリフィスサイズと共に変動するが、異なる
【0059】
流量が、同じフロー速度について異なるバルブによって理論的には達成されることができる。そのようなバルブのためのアクチュエータは、可変開口部の実効サイズを制御する。その実効サイズがあらゆる下流の制約に対して充分に小さい時には、開口部を通した燃料フローの速度は音速または超音速になり、それは「チョークフロー」と呼ばれる。
【0060】
本発明の好ましい実施形態はまた、それを通した
【0062】
流量を制御するために少なくとも1つの開口部136のサイズを制御するが、現在好ましい実施形態はマルチステージアプローチからそれをし、そこでは少なくとも2つのステージ20、30が、ユニタリーブロックアッセンブリー90内で結合され、共通に含まれたマイクロコントローラ320によって相互依存的に協働されられる。複数のステージ20、30は好ましくは、瞬間的な
【0064】
流量要求105に正確にかつ連続的に合う実際の
【0066】
流量において開口部136を通してチョークフローを一貫して達成するマルチステージCFV10を提供するように、マイクロコントローラ320によって協働されられる。大きなダイナミックパワーレンジに渡って動作しているエンジン270についての性能を可能とするには、車載マイクロコントローラ320を有するプリント回路基板(PCB)40と共に燃料制御通路が共通のブロックアッセンブリー90内に密封されるように、CFV10の複数のステージ20、30は好ましくは並んで配置される。マイクロコントローラ320も同じユニタリーブロックアッセンブリー90内に含まれているので、マイクロコントローラ320は従って「ブロック内」マイクロコントローラ320と呼ばれる。CFV10はよって、ユニタリーブロックアッセンブリー90内で動作的に接続されている、少なくとも3つの基本的なサブアッセンブリー20、30および40を含む。
【0067】
ブロック内マイクロコントローラ320によって協働させられた素早くかつ正確な制御のおかげで、CFV10は、その意図された動作の過程において望ましい
【0069】
流量105を瞬間的に達成するように装備されて制御される。P
3入力信号520のようなその他のデータ入力も好ましい実施形態では使われるが、CFV10の多くの実施形態は望ましい
【0071】
流量を表す電子データ信号105以外のいかなる外部データ入力も無しで、素早くかつ正確な流量制御を達成することができ、それはECM100からのデータ信号105としてプリント回路基板(PCB)40のCFVマイクロコントローラ320によっておそらく常に受け取られるであろう。
【0072】
実際には、好ましいデュアルステージバージョンのCFV10は、
図1に描かれたブロックコンポーネンツによって表される。その第1ステージ20は好ましくは、圧力バランスされた電子圧力調整器であり、第2ステージ30中に流れるステージ間圧力P
2を制御して調整するように、それは第2ステージ30の上流に置かれる。第1ステージ20から、燃料フローはそれから第2ステージ30に向けられ、それは好ましくは固定されたオリフィス135を通してチョークフローを制御する高速作動バルブ125を含み、結果として得られる極めて正確なチョーク燃料フローはそれから、燃焼のためにCFV出口70からエンジン270に配送される。他のところで記載されるように、正確なチョークフローは、第2ステージ30内のオリフィス135における開口部136の実効サイズを制御することによって達成される一方、第2ステージの動作は、好ましくは極めて正確なレベルまで、フルレンジの流量設定ポイント精度を最適化するように、第1ステージ20の電子圧力調整器とブロック内マイクロコントローラ320によって相互依存的に協働させられる。
【0073】
上流燃料サプライ350
図1に描かれたように、燃料サプライ350は好ましくは、機械的圧力調整器370およびシャットオフゲートバルブ380のようなその他の従来のコンポーネンツと共に、流体燃料のためのソースとしての役目を果たす燃料タンク360を含む。バルブ380は、好ましくはECM100によって制御されるが、代替的な実施形態では独立した制御が利用されても良い。気体燃料サプライ350は、好ましくはCFV入口390において60と85psigの間の範囲中のゲージ圧力において、連続的フローの気体燃料サプライをCFV入口390に配送するように装備されて適応されている。
【0074】
より好ましくは、気体燃料サプライ350は、燃料タンク360に格納された天然ガスまたはプロパンを配送する、天然ガスまたは気化されたプロパンの燃料サプライである。
図1には示されていないが、燃料タンク360は、LNG(液化天然ガス)またはプロパン気化と燃料タンク360および関連付けられたライン365、375および376内の結果として得られる圧力を管理するための、気化サブアッセンブリーおよび制御が装備されていても良い。そのようなLNGのための気化サブアッセンブリーおよび制御は好ましくは、予め循環されたLNGの温度を部分的にまたは完全な気化のポイントまで増加する熱交換ループを通して格納されたLNGのいくらかを予め循環することによってタンク360に入れ、それによりタンク360内に適度な圧力ヘッドをもった蒸気相を作り出す。ライン365は好ましくはまた、一旦気体燃料がサプライ350からCFV10に流れることを許容されるとLNG、LPGまたはプロパンの完全な気化を更に補助するために、燃料タンク360の下流に第2の熱交換器を含む。
【0075】
ライン365における熱交換器の下流では、気体燃料が、CFV10中に入るのに先立って、機械的圧力調整器370、下流燃料シャットオフバルブ380、およびラインクイック切断アッセンブリー(図示せず)を順次通して向けられる。この実施形態では、初期燃圧がタンク360によって供給されるが、タンク360からの初期圧力は好ましくは、CFV10の入口390に達する前に機械的圧力調整器370によって調整される。機械的圧力調整器370は、タンク360からの比較的高い圧力を管理することができ、実効オリフィスサイズを変動させる圧力バランス型ダイアフラムを使う1つ以上の従来の圧力調整器を含み、それにより圧力をCFV入口390において好ましい範囲(60から85psig)内に制御する。決定的に重要ではないが、機械的圧力調整器370は好ましくは、上流圧力データ(即ち、CFV入口390における圧力「P
1」と等価)を制御リンク371を介してECM100に提供するための一体化された圧力センサーを含む。調整器370と一体化された圧力センサーに加えて、またはその代替として、代替的な実施形態はまた、CFV10に入る気体燃料の実際の圧力についてのより信頼性のある入力のために、CFV入口390に流体的に近接する、ライン376における独立型圧力センサー377を含んでも良い。上流圧力P
1を知ることの恩恵にも拘わらず、いくらかの制限を伴ってではあるが、CFV10は、上流圧力P
1の値を知ること無く機能することができるということが認識されるべきである。
【0076】
全てのライン365、375および376がそれらを通して燃料フローを向けるように動作的に密封されて接続されていることを仮定して、燃料サプライ350からCFV10への燃料フローは、機械的シャットオフバルブ380のオン/オフ動作によって可能にされるかまたは不能にされる。手動バルブが或る代替的な実施形態において使われても良いが、バルブ360は好ましくは、
図1において点線の制御リンク381によって描かれているように、ECM100による監督制御を介してモーターまたはソレノイドで稼動される。シャットオフバルブ380が開いている時、気体燃料フローが、タンク360とCFV入口390の間の動作可能な圧力勾配によって誘起される。よって、バルブ380が開いていると、燃料はまず熱交換器と機械的圧力調整器370を通して動き、燃料はそれからバルブ380を通しておよびCFV入口390中へと向けられる。
【0077】
気化サブアッセンブリーおよび制御にも拘わらず、液体相LNGまたはプロパンの液滴も含む気化された天然ガスまたはプロパン燃料の通路についての潜在性が存在し、それは例えばもし熱交換流体のためのポートまたは導管が詰まってしまったら起こり得る。もしLNGまたはプロパン液滴が機械的圧力調整器370から下流で燃料ストリーム中に残っていると、それらの以降の気化がCFV10中に劇的な圧力スパイクを導入し得て、それは或る条件下ではCFV10の第1ステージ20またはその他のコンポーネンツを圧倒し得る。熱交換器の下流でのLNGまたはプロパン液滴の可能性のある導入について補償するために、圧力制御ループが、圧力調整器370とCFV10の入口390の間の中間の位置において、好ましくは熱交換器と機械的圧力調整器370の下流で、かつ好ましくはあらゆる上流圧力P
1センサー377の上流で、システム中に挿入されても良い。
【0078】
不規則なLNGまたはプロパン液滴がCFV10中に入るような場合には、遅延された気化はCFV10の入口390における増加した圧力のスパイクに繋がる可能性が高い。もしそのような圧力スパイクが生成されると、挿入された圧力制御ループが好ましくは、機械的圧力調整器370の上流側に戻るガス抜きによってスパイクをバッファーする。いくつかの代替的な実施形態は、ライン376における上流圧力P
1センサー377からの信号の使用を通してそのような過剰圧力のリスクに対処する。そのような代替形では、過剰圧力状態がP
1センサー377によって検出される範囲において、ECM100が、圧力スパイクを解消するかそうでなければ補償するためにその他の調節を行うように適応される。その他の代替形として、そうでなければ伝播してCFV10の制御を妨害するであろう気化スパイクをそらすのを助けるために、1つ以上の過剰圧力ベントまたはバイパスチェックバルブが、ライン375および/または376において含まれることができる。同様に、機械的圧力調整器の上流での燃料気化による圧力スパイクもまた、大気中にガス抜きされるおよび/または燃料サプライ350における更なる上流でのその他の封じ込めにそらされる、ことができる。
【0079】
そのような不規則な圧力スパイクの制御についての多面的な戦略を提供することによって、即ちライン365における熱交換器および上述した通りの1つ以上のベント、チェックバルブ等の含有を通して、好ましい実施形態は、CFV10の流量制御を削減するかまたは圧倒するのを防ぐように、CFV入口390に導入された圧力を制御して調整する。
【0080】
燃料タンク360は、代替的に、従来の圧力調整器等と共に、据え付けのガスパイプライン、圧縮ガスシリンダー、または気化制御をもった液化格納タンクのその他のタイプのような、多数の一般的に利用可能な気体燃料ソースのいずれかとして具現されても良い。好ましくは、そのような代替形の殆どは依然として、CFV入口390のために圧力を望ましい範囲に調整する高圧力機械的圧力調整器370を介して燃料をCFV10に供給する燃料格納タンク360の何らかの形を含む。
【0081】
再度、高圧力機械的圧力調整器370から、燃料は燃料チューブまたはサプライライン375を通して供給され、それは示されたように好ましくはシャットオフゲートバルブ380を含む。シャットオフゲートバルブ380から下流では、燃料サプライライン376がCFV燃料入口390においてCFV10に接続され、その時点で燃料は好ましくはCFV10の第1ステージ20中に導入される。
【0082】
当業者によって理解されるであろうように、サプライライン375はまた、CFV10中への導入に先立って燃料サプライ状態を監視するおよび/または最適化するための燃料フィルター(図示せず)またはその他の従来のシステムを含んでいても良い。そのようなその他のシステムは、例えば、動作的必要を先取りするためにCFV10のエンジン制御モジュール100および/またはPCB40に接続された燃料品質センサーを含んでいても良い。燃料サプライ350はまた、(1つだけではなく)いくつかの独立した圧力調整器370の組み合わせを含んでいても良く、または燃料格納タンク360に一体化された追加の圧力調整器を含んでいても良い。
【0083】
描かれた通りの最も好ましい実施形態を再度参照すると、より大きな燃料システムは、デュアルステージCFV10を有する燃料サプライ350を含む。そのより大きな燃料システムの下流では、供給された燃料フローはそれから気体燃料エア混合気250を内燃機関270に供給するためにエア260と混ぜられる。
図1の配置が好ましい一方、本発明のいくつかのより広い教示内容に合った代替的な実施形態は代替的に、要求されたエアのいくらかまたは全てを、CFV10の上流でかまたは可能性としてCFV10の真ん中においてでさえ、燃料に導入しても良いが、但し、それが導入されたいかなるポイントにおいてもエアフロー導入を考慮に入れるために対応する調節が必要であり得ることから、対応するチャレンジと可能な妥協を伴ってであるが。
【0084】
好ましいユニタリーCFVブロックアッセンブリー90
図2−4Aを参照すると、ユニタリーブロックアッセンブリー90内でのCFV10の3つの基本的なサブアッセンブリー20、30および40の一体化が描かれている。ユニタリーブロックアッセンブリー90は、3つのアルミニウムサブブロック90a、90bおよび90cの強固に一体化された組み合わせであり、それは一方でそれらの基本的サブアッセンブリー20、30および40の動作可能な封じ込めのための更に小さいアルミニウムブロックエレメンツの結合体を組み込む。サブブロック90aは全体的に第1ステージ20を含み、サブブロック90bは全体的に第2ステージ30を含み、サブブロック90cは全体的にPCB40とそのブロック内マイクロコントローラ320を含む。
【0085】
示されたように、
図2−4Aの各々において第1ステージ20は全体的に第2ステージ30の上に向いている。好ましくは、ユニタリーブロック90は、第1ステージ20とPCB40のブロック90aと90cをそれぞれ第2ステージ30のブロック90bに強固に載置することによって達成される。描かれた通りの強固な載置は、第1ステージ出口400と第2ステージ入口
460をステージ間チェンバー300と呼ばれる共通のスペースに配置する。ステージ間チェンバー300は、2つのステージ20、30の間で共通に共有された中間のスペースであり、CFV10の流体通過路における密封されたオープンなスペースを提供する。よって、第1ステージ20からのフローは第2ステージ入口460にオープンに連通されるが、但し密封されたスペースにおいてなので、圧力と燃料はブロック90からは失われない。
【0086】
理解されるであろうように、
(図2では隠されたラインで概念的に描かれた)ステージ間チェンバー300は、サブブロック90a、90b、90cの間の密封された結合体によって(少なくとも部分的には)形成され、それは組み合されたユニタリーCFVブロック90を作成する。ユニタリーブロック90を形成するように一体的に結合されているのに加えて、基本的なサブアッセンブリー20、30および40を取り囲む嵌合表面は、CFV10を通して行われるべき最大動作圧力を超過した内圧を内包するのに充分なガスケット、接着剤、シール、ねじ付きボルト、Oリング等で密閉的に密封される。最大CFV動作圧力は好ましくは少なくとも85psigであるが、サブブロック90a、90b、90c間および内のシール等は、安全ファクターとして、好ましくは100psigより多く、好ましくは320psigより多くまで、の封じ込めのために設計されている。技術分野で知られているような異なる密封技術が使われても良いが、サブブロック90a−90cの様々な嵌合表面の間に適度な密封を達成するためには、機械ねじと接着剤および/または
室温加硫(RTV
)シリコーンが最も好ましい。
【0087】
図2−4Aを参照すると、例えば、ねじ付きボルト21−24は、2つのステージ20、30の間のステージ間チェンバー300を密封的に取り囲んで規定するように、それらの間のシールで第1ステージブロック90aを第2ステージブロック90bに合体する。同様に、ボルト41−44は、ワイヤまたはポート342、343(
図7において番号付けられている)のようなトランデューサーポートに沿ってチェンバー300からPCB40に圧力が漏洩する場合にPCB40の周りからの圧力漏洩を防止するために、PCB40とそのコンポーネンツの周りのスペースも密封されるように、密封されたやり方でPCBサブブロック90cを第2ステージブロック90bに合体する。
【0088】
関連付けられたポリマーシールは
図2−4Aにはクリアに示されていないが、円周状溝31と46は視認可能であり、それらの中に連続的な弾性シールが挿入されて組み立て中に圧縮される。そのようなシールは、それぞれチェンバー300中およびPCB40の周りの適度な圧力封じ込めを確かなものとする役目を果たす。比較のために、匹敵する弾性シール401と403が
図4Bの代替的な実施形態に示されており、それらは、その代替的な実施形態において同様の目的のために匹敵する円周状溝31’と46’にフィットする。
【0089】
再度、サブブロック90a、90bおよび90cの各々は、一方で、より小さなブロックエレメンツの密封された強固な結合体が関与する。例えば、
図5によりクリアに見られるように、ブロック90aは、円周状溝96aにおいて弾性シール97を捕捉するようなやり方でねじ付きボルト25−28(
図2において部分的に番号付けられている)によって一緒に密封的に合体されたメイン部分95とキャップ部分96を含む。より小さなブロックエレメンツの間のその他の匹敵する結合体は、図面中に反映されており、それらの各々は、共通のブロックアッセンブリー90内に動作的圧力を内包するために適度な密封を確かなものとする役目を果たす。当業者に理解されるであろうように、多くのその他の構成および代替的材料が、代替的な実施形態におけるユニタリーブロックアッセンブリー90の目的の役目を果たすために、様々な結合体と動く部分にも拘わらず強固なブロックアッセンブリー中に動作的圧力を依然として封じ込めながら、様々なサブブロックとより小さなブロックエレメンツに代入されることができる。
【0090】
CFV10の第1ステージ20
好ましい構成では、CFV10の第1ステージ20は、本質的にはPCB40によって制御された電子圧力調整器330として機能する。第1ステージ20は、CFV燃料入口390と第1ステージ燃料出口400を含む。第1ステージ20は、連続的フローシステムのためにバルブ50の可変実効面積を作り出すための従来の電子圧力調整器構造を使って(ステージ間チェンバー300における)第1ステージ出口400での圧力を制御する。
【0091】
図5により良く示されているように、第1ステージ20におけるバルブ50の実効面積は、周囲の通路421−423によって均圧化された稼動されたディスク419によって制御される。稼動されたディスク419の位置は、周囲のエレメント140からの起電力によって動かされ制御される。稼動されたディスク410は一方で、圧力バランス型ダイアフラムバルブであり、その実効面積がバルブ50の軸方向位置に基づいて変化する、バルブ50の位置を制御するためにバルブシャフト120の動きを制御する。バルブ50自体はポート391からの入口圧力によって圧力バランス化される。
【0092】
理想的な応答性のために、第1ステージアクチュエータ420は、好ましくは高速作動アクチュエータ、好ましくはボイスコイルアクチュエータであって、それはPCB40によって提供された制御に従って、第1ステージ圧力出口400における(および、よって、ステージ間チェンバー300における)戦略的圧力を達成するために、圧力バランスされたバルブ50上に作動力を作成する。
【0093】
好ましい実施形態では、第1ステージバルブアクチュエータ420は、1.75”の直径と、2から3パウンドの力と、3.5mmのストロークを有する。CFV10の第1ステージ20は好ましくは、4:1のターンダウン比で動作することが可能な座席の幾何学的形状において機能する力バランスされたダイアフラム130を有する。
【0094】
発明の或る側面の少なくとも1つ代替的な実施形態では、CFV10の第1ステージ20はまた、吸気エアのためのポート(図示せず)を有するが、そのようなポートは描かれた好ましい実施形態の一部ではない。
【0095】
CFV10の第1ステージ20の更なる詳細は、ここに提供されたその他の描写および関連する記載から、特に
図5と6を参照して、明らかであろう。PCB40の制御下で、特に
図1において「第1ステージCFV戦略」600と圧力アクチュエータループ450として描かれたアルゴリズムの制御下で、CFV10の第1ステージ20からの気体燃料350が、制御された圧力で第1ステージ出口400に提供される。
【0096】
第1ステージ出口400は、ユニタリーブロックアッセンブリー90内に密封された制約されていないステージ間チェンバー300を通して、第2ステージ入口460と直接連通している。よって、第1ステージ20からの制御されたフロー351は、外側の影響の機会無しに、第2ステージ30中に直接流れる。
【0097】
CFV10の第2ステージ30
図7に描かれた好ましい構成では、CFV10の第2ステージ30は、2つのステージ20、30が、
図6と8の制御戦略(これらの記載のその他のセクションにおいて更に記載される)に従って相互依存的に協働させられるように、第1ステージと同じPCB40によって制御された高速作動チョークフローバルブ125を含む。遷移フロー方程式に基づいてモデル化された代替的な実施形態では亜音速または準音速フローあるいは等価物が管理可能であり得るが、特に好ましい実施形態は、CFV10の第2ステージ30における音速または超音速の
【0099】
流量をもったチョークフローを作成するように制御される。そのような代替的な実施形態の目的のために、「準音速」の速度は、0.90から0.99音速の範囲にあることを意味し、「亜音速」の速度は、0.90音速未満を意味する。
【0100】
第2ステージ30は、(中間チェンバー300における)ユニタリーハウジング90内に完全に密封されているそれ自身の燃料入口460を有する。第2ステージ30は、それ自身の燃料出口70を有し、それはまたCFV10全体のための出口の役目も果たす。第2ステージ30は、正常な動作中にそれを通した気体燃料のチョークフローを達成するように好ましくは設計された、連続的フローバルブ125を本質的に有する。好ましくは、連続的フローバルブ125自体が、表面1100と同心円状オリフィス135の間に実効的バルブ開口部136を規定するように、フロー経路中にフロー制御表面1100を動作的に配置する、軸方向に調節可能な中央バルブメンバー125の形である。第2ステージ制御30にためのバルブアクチュエータ430
(「ボイスコイルアクチュエータ430」とも呼ばれる)は、第2ステージ出口70において燃料の
【0102】
流量を直接制御する開口部136の可変実効面積を作り出すように動作する。第2ステージ30の実効面積は、非常に応答性のある(即ち、高速に作動する)アクチュエータ430によって制御される。理想的な応答性のために、第2ステージアクチュエータ430は、中央バルブメンバー125のアクチュエータステム115上に作動力を作成する高速作動ボイスコイルアクチュエータとして具現される。多くの高速作動アクチュエータよりももっと応答性があるので、ボイスコイルアクチュエータ430は、中央バルブメンバー125をその16mmの運動範囲全体を通して20ミリ秒未満、好ましくは10ミリ秒未満でさえ、で動かすことができる。
【0103】
アクチュエータ430の位置制御は、ユニタリーブロック90のステージ間チェンバー300において感知された通りの状態に大きく依存して、第2ステージ出口70(それはまた、実効的に、CFV出口)において望ましい
【0105】
流量を達成するために、PCB40によって決定される。ステージ間チェンバー300内の燃料フローの流体状態は、好ましくはステージ間チェンバー300にポート340を介してアクセスするステージ間T
2およびP
2センサーによって検出される。
【0106】
図7は、中央バルブメンバー125の好ましい実施形態におけるCFV10の第2ステージ30の詳細図を描く。好ましい実施形態では、第2ステージ30は、中央メンバーシャフト115と、第2ステージ30燃料検針を許容するように設計された
バルブ本体175の同心円状バルブオリフィス135内で軸方向に調節可能な中央バルブメンバー125を有する。中央バルブメンバーシャフト115の軸方向位置は、アクチュエータ430のボイスコイルへの電流の変化によって調節される。応答性を最適化しながらの正確な制御のために、第2ステージ30の中央バルブメンバーシャフト115は、バルブ位置センサー165と関連付けられており、それは中央バルブメンバーオリフィス135上に働く力のバランスとは関係無しにシャフト115の軸方向位置を決定するので、燃料検針は、関連付けられたエンジンのより最適な性能に向けて必要に応じて監視されるのと変形されるのとの両方である。
図1に描かれたように、センサー165からのバルブ位置信号はそれから、バルブアクチュエータループ190のために使われ、それはオリフィス135に対してバルブ125の位置を制御する。
【0107】
好ましい実施形態では、CFV10の第2ステージ30は、第1ステージ20についてのアクチュエータ420よりもかなり大きな力のアクチュエータ430を有する。第2ステージ30はまた、好ましくは第1ステージ20によって貢献された個別のターンダウン比と比較してより高いターンダウン比をそれ自体上で達成することができる。より特定には、第2ステージ30アクチュエータ430の特定の例は、3”の直径と、8から12パウンドの力と、16mmのストロークをもつアクチュエータとして具現化されるが、そのような特定のものにおける実質的な変動のための余地は、発明の殆どの側面について当業者には明らかであろう。
【0108】
CFV10の第2ステージ30の更なる詳細は、
図7と8および関連する記載を参照して明らかであろう。CFV10の第2ステージ30のアクチュエータ430は、バルブアクチュエータループ190によって制御される。
図8は、例えば、第2ステージCFV30の「第2ステージCFV戦略」800と「バルブアクチュエータループ」190のための制御アルゴリズムを描く。(第1ステージ20についての代替形でのように、発明の或る側面の代替的な実施形態では、CFV10の第2ステージ制御30はまた吸気エアのためのポートを有するが、そのようなポートは好ましい実施形態の一部ではない。)
好ましい実施形態では、第2ステージ30は、アクチュエータ430の動作的影響の下で同心円状バルブオリフィス135に対して軸方向に調節可能な位置において、中央バルブメンバー125を有する。バルブ125のフロー制御表面1100の形状は、CFV10の動作範囲全体に跨って一貫した設定ポイント精度を可能とするようなやり方でオリフィス135を通して流れる燃料を検針することを第2ステージに許容するように設計されている。中央バルブメンバーシャフト115の軸方向位置は、ボイスコイルアクチュエータ
430の電流への変化によって調節される。応答性を最適化しながらの正確な制御のために、第2ステージCFV30の中央バルブメンバーシャフト115は、バルブ位置センサー165と関連付けられており、それは中央バルブメンバーオリフィス135上に働く力のバランスとは関係無しにシャフト115の軸方向位置を決定するので、燃料検針は、関連付けられたエンジンのより最適な性能に向けて必要に応じて監視されるのと変形されるのとの両方である。
図1に描かれたように、センサー165からのバルブ位置信号はそれから、バルブアクチュエータループ190のために使われ、それはオリフィス135に対してバルブ125の位置を制御する。
【0109】
プリント回路基板(PCB)40
更なる最適化のために、ブロック内マイクロコントローラ320と関連する制御回路は好ましくは、2つのステージ20、30の間のステージ間チェンバー300と通信するトランスデューサーを含んだ、単一のプリント回路基板40(
図4Aにおいても視認可能)上に具現される。PCB40のブロック内マイクロプロセッサ320は、ECM100からの
【0111】
データ信号105(およびここで他のところで説明される、P
3データ信号520を含んだ、その他の利用可能なデータ)を受け取るようにデータリンク101を介して接続されている。データリンク101は、ライン101を通してチェンバー300からの圧力漏洩のリスクを最小化するように、100psi以上の圧力差に跨っての使用について定格の鋳造ワイヤハーネスコネクター45を通して、ECM100と、好ましい実施形態ではCANネットワークであるその制御ネットワークに、接続する。受け取ったデータ信号105、502を使って、プリント回路基板40は、好ましくはエンジンのECM100へのパワーおよびデータ接続101以外のいかなる外部通信も無しで、CFV10のデュアルステージ20、30を制御する。当業者によって理解されるであろうように、代替的な実施形態は、ダイレクト(0−5V)データ接続かまたはそうでなければCFV10のような応用にために好適なデータ接続のためのあらゆるその他の知られた代替形であることができる。
【0112】
図1を参照すると、PCB40は、機械読み取り可能なコード、即ちソフトウェアを受け取ることが可能なメモリーをもったあらゆる商業的に入手可能なマイクロコントローラであることができる、マイクロコントローラ320からなる。マイクロコントローラ320は、CFV10の「脳」を提供し、圧力トランスデューサー331からの圧力信号と、サーミスター340からの温度信号と、バルブ位置センサー
160、165からのバルブ位置信号と、電子制御モジュール(ECM)100からの制御信号を受け取り、それぞれCFV10の第1ステージ20および第2ステージ30への圧力およびバルブ位置コマンドを出力する。
【0113】
サーミスター340は、その先端における温度を感知する従来のサーミスターであり、ベース341から先端まで延びるワイヤ導線を有するが、温度センサーのその他の形(
また温度以外の流体状態についてのセンサー等でさえも)が、同じ目的のいくつかのための代替形としての使用について考えられることができる。好ましい実施形態では、最適な流体状態フィードバックが、サーミスター340のベース341がPCB40に直接はんだ付けされる一方で、サーミスター340のセンサー先端を直接ステージ間チェンバー300内に配置することによって得られる。
図7を相互参照すると、PCB40はステージ間チェンバー300を規定するブロック90bの描かれた表面302の背後であるが、サーミスター340の感知先端は、チェンバー300の側壁における適切に配置されたセンサーポート342を通してチェンバー300中に僅かに延びる。一実施形態では、圧力トランスデューサー330は、0から100psiの絶対圧力範囲を有し、サーミスター340は、−40℃から125℃までの温度測定範囲を有する。
【0114】
圧力トランスデューサー331は、従来の圧力トランスデューサーであるが、非従来なもの(または圧力以外の流体状態についてのセンサー等でさえも)が、同じ目的のいくつかのための代替形としての使用について考えられることができる。圧力トランスデューサー331は、好ましくは制御基板に載置されることができ、それを通してトランスデューサーが感知されるべき圧力にアクセスする、そのベースから延びる堅いチューブコネクター(時々「ストーブパイプ」と呼ばれる)を有するタイプのものである。好ましい実施形態では、最適な流体状態フィードバックが、ベーストランスデューサー331がPCB40上に直接載置される一方で、そのストーブパイプ(または代替形として、そこからのチューブ)の先端330を直接ステージ間チェンバー300と連通して配置することによってトランスデューサー331から得られる。
図7を相互参照すると、ストーブパイプ先端330は、チェンバー300の側壁302における適切に配置されたセンサーポート343を通してPCB40(図示しないが、ブロック90bの描かれた表面の背後)から延びる。先端330の詰まりまたはトランデューサー331のその他の汚損を最小化するためには、ポート343は好ましくは、ステージ間チェンバー300のサイド仕切り中にあり、汚染防止策としての使用のために知られているバッフル付き壁等で遮蔽されている。
【0115】
圧力エンクロージャー90cは、CFV10の全ての基本的側面のマスター制御のために、ブロック内マイクロコントローラ320と単一のプリント回路基板(PCB40)の関連付けられた回路コンポーネンツを内包する。PCB40からの電気導線等が密封されたステージ間チェンバー300の中にかまたはその近くに入る一方、PCB40は同様に好ましくは、
図4Aと4Bにおいて最も良く認識されることができるように、ユニタリーCFVブロックアッセンブリー90の内側に作り出された専用のスペース300内に密封される。PCB40の追加の保護のために、それはマシンボルト310でその場に載置されているだけでなく、それはまたその専用スペース中に缶詰状にされているのとカプセル化されているのとの両方でもある。そのような密封された一体化は、最適な制御を可能とし、外来のアーチファクトかまたはそうでなければその動作に影響を与え得るその他の影響を最小化するのを助ける。
【0116】
制御の目的のために、圧力トランスデューサー330と従来の温度センサー340は、第1ステージ20と第2ステージ30の中間にある、ステージ間チェンバー300における燃料の圧力と温度を監視する。
【0117】
ブロック内マイクロコントローラ320の制御全体を通して、本発明の実施形態は、当該分野において長い間感じられていた未解決の必要に、従来技術の制限とチャレンジの多くを克服する革新的なアプローチを通して対処する。本発明の教示内容の多くに従って、当該産業は、数々の応用のパワー要求に容易に適応可能であり、内燃機関における相当大きなダイナミックパワーレンジに跨って燃料フローを正確かつ的確に制御することが容易に可能である、デュアルステージ連続的フロー制御システムにおいて顕現された解決策を提供することが可能となる。
【0118】
図4B−匹敵する代替的CFV10’
図4Bは、CFV10’の形で、CFV10の匹敵する代替的な実施形態を描く。CFV10’は、CFV10と同じように構造化され機能するので、各々の同様のコンポーネンツは、同じだがCFV10’のコンポーネンツについては追加のプライム[’]を付けて番号付けされる。CFV10のブロックアッセンブリーと同様に、CFV10’のユニタリーブロックアッセンブリー90’は、3つのサブブロック90a’、90b’および90c’の強固に一体化された組み合わせを含む。
図4Bの観点からは、CFV10’の代替的な実施形態は、シール401と402を示す。シール401は、第1ステージサブブロック90a’と第2ステージサブブロック90b’の間の結合体を密封的に取り囲む。シール402は同様に、PCBサブブロック90c’とサブブロック90b’の間の結合体を密封的に取り囲む。結果として得られる結合体が、ユニタリーブロック90’、CFV10の内部バルブコンポーネンツのための密封されたユニタリーハウジング、を形成する。一実施形態では、CFV10’はまた、少なくとも320psigの内部圧力を内包することができる。マイクロコントローラ320’および関連付けられた回路は、好ましくはCFV10’の全ての基本的側面を制御するために単一のプリント回路基板(PCB40’)上に載置される。
【0119】
ユニタリーブロックアッセンブリー90’内には、CFV10’の様々なコンポーネンツを動作的に接続するように、ワイヤ403と404が、サブブロック90c’におけるPCB40’からそれぞれサブブロック90a’と90b’におけるアクチュエータ420と430まで走る。具体的には、ワイヤ403とワイヤ404は、ユニタリーブロックアッセンブリー90’のコンポーネンツをそのその他のコンポーネンツにリンクすることができる。ワイヤ403は特に、PCB40’をアクチュエータ420’に接続するために、(
図4Bにおいて分けられたシール401aとサブブロック90b’の関連付けられた壁によって指し示すように)チェンバー300’とは別に規定されたセパレートチャネル
291’(対応するチャネルは図4Aでは291として同定されている)が設けられている。ワイヤ404は同様に、サブブロック90b’におけるセパレートチャネルを通して接続する。
【0120】
第1ステージ制御戦略
図1の図と
図6の第1ステージ論理ツリーの間を相互参照すると、CFV10の第1ステージ20のアクチュエータ420は、
図6に描かれた第1ステージ制御戦略によって制御される、圧力アクチュエータループ450によって制御される。
図6は、CFV10の第1ステージ20についての圧力アクチュエータループ450のターゲット圧力としての役目を果たす、圧力コマンド(P
cmd)470を決定するためのアルゴリズム制御戦略のブロック図を示す。
【0121】
第1ステージ戦略アルゴリズムと第2ステージ戦略アルゴリズムは、この記載のその他の側面に照らして図面の思慮深い精査から当業者には合理的に理解可能であるべきであるが、いくらかの更なる詳細が助けになり得る。一般的に、
図6と
図8の両方における好ましいアルゴリズムの描写のために、繰り返される共通の指定が使われる。それらの指定のいくつかは、「エア」が空気を指し、「比」が2つのデータ値の間の比を指すように、共通の意味をもったフルワードである。「CAN」は技術的にはコントローラエリアネットワークの頭字語であるが、「CAN」の参照は、CANネットワーク、またはより正確には、
図6と8の文脈では、CANネットワークを介して受け取られたデータ、を指す一般的に使われる技術用語である。
【0122】
その注意の上で、CANネットワークはCFVアッセンブリー10の外側からCFVコントローラ320によってライン101を通して受け取られた全てのコマンド、変数およびその他のデータの通信のための好ましい通信リンクであるが、無線、アナログ信号、デジタル信号、またはその他の通信手段が、本発明の多くの側面を依然として包含しながら代替形として使われても良い、ということが認識されるべきである。
【0123】
一般的かまたは容易に理解される略語は図面中でも使われる。特に
図6と8について、特定の参照がそうでなければ更に明確化され得るという範囲を例外として、「mdot」は質量流量を指し、「Cmd」はコマンドを表記し、「nrm」は特定の変数についての正規化された値を指し、それはその変数についてのフルスケールのパーセントであり、「FS」は対応する変数についての実際の値を得るための正規化された値が掛けられるところのフルスケールまたはスカラーファクターを指し、「Pos」は、バルブまたはそのアクチュエータの位置のような、位置を指し、「Tgt」は、「AEffTgt」として表記される、バルブの実効面積についてのターゲット値においてのような、ターゲットを指し、「lp」はローパスフィルター、またはローパスフィルターによってフィルタリングされている変数を指し、「ck」は理論的チョークフロー方程式を指し、「SQRT」は一般に数学的な平方根関数を表記し、それは理論的チョークフロー方程式の文脈で他のところでより完全に記載され、「Aeff」は特定のバルブの実効的オリフィス面積であり、「TAEff」は特定の状態についてのAEffのためのテーブルルックアップ値を指し、「max」は変数の最大値を指し、「T」は(TAEffの文脈においてを除いて)温度を指し、「P」は圧力を指し、「dis」は「距離」の短縮であり、好ましい実施形態においてP
3信号520がエンジン270の吸気からの下流圧力測定を表すという事実を反映している。
【0124】
より特定には、「SQRT_ck_T_air」は、(
図7における番号付けで)温度センサー340によって感知された温度との関係で「ガンマ」比熱比燃料定数(しばしば「k」と表記される)に基づいて計算される。我々の現在の目的については、制御戦略は、mdotが
mdot=A
eff*P*(SQRT_ck_T)
という古典的な理論的方程式に本質的に従うことを仮定する。この表現において、「SQRT_ck_T」480は、
{M/RT*gamma*{[2/(gamma+1)]^[(gamma+1)/(gamma-1)]}}
の平方根である。ここでといくつかのその他の表現490、492、
493および494において、「A
eff」(または「AEff」)は、特定のバルブ20または30の実効面積である。自然に、特定のバルブ20、30の実効面積(A
eff)は、それぞれのバルブ20、30および/またはそのアクチュエータの位置に対応し、それは一方で対応するバルブ20、30についてのアクチュエータに送られたコマンド信号に大きく依存する。
【0125】
図6の制御戦略にとって中心的なのは、「Max」590決定であり、それは2つのターゲット圧力値575、550のより大きい方が実際の圧力アクチュエータ制御ループ450についてのターゲットとなることを許容する。第1のターゲット圧力値(「P
cmdTgt
1」)550は、2つのメイン計算505、510の1番目(1番目の計算505は
図6において右に示されている)において特徴付けられた仮定と関係に基づいて決定される。
質量流量についての古典的な理論的方程式を踏まえて、PcmdTgt1550は、mdotCmd_lp558をAEffTgt(SQRT_ck_T)494で割ることによって除算動作559において計算される。同様に、第2のターゲット圧力値(「P
cmdTgt
2」)575は、2つのメイン計算505、510の2番目(2番目の計算510は
図6において左下の四分の一区に示されている)において特徴付けられた仮定と関係に基づいて決定される。1番目の計算505が制御する時には、それは、チョークフローは第2ステージ30におけるバルブ125についての名目の位置で容易に達成されるであろう、という仮定に基づいてP
cmd470を作成する一方で、2つの計算505、510の2番目の計算510(2番目は
図6において左にある)は、もし利用可能なデータが、チョークフローはステージ間チェンバー300におけるより大きな圧力P
2無しでは起こる可能性が少ない、ということを示唆すれば、P
cmd470を増加する。
【0126】
予め決められた適度なステージ間圧力P
2が第2ステージ30においてチョークフローを達成するために維持される可能性はない、という状況をインターセプトするためには、2つの計算505、510の2番目510(2番目の計算510は
図6において左にある)は、表現520、530および571において「P
3」または「P
dis」として表記される、下流圧力信号からの演繹を行う。P
3データポイントは、CFV10の出口70における燃圧を表し、それは図面中に描かれた通りの好ましい実施形態ではP
disによって近似される。好ましくは、P
disデータポイントは、ECM100からのデータ信号520としてCANネットワークのライン101を介して受け取られる。考慮された特定の圧力信号(P
disnrm)520は、エンジン270におけるTMAPおよび/またはTIPセンサー521に基づいた実際の下流圧力決定である。センサー521(または代替物)から集められたデータに基づいて、ECM100はCFV出口70における圧力の近似を行う。mdotCmdFS555(
図6と8におけるあらゆるその他の「FS」555,530指示でのように)によって反映されたように、アルゴリズム戦略はそれから、P
dis571についての実際の値を獲得するためにそれをフルスケール(よって、「FS」)値によって掛けることにより、そのmdotCmd_nrm560データを非正規化する。再度、そのP
dis571はそれから、CFV出口70においてCFV10によって配送された可能性の高い燃圧を近似するためのボールパークとして使われることができる。それから、その圧力571を、第2ステージバルブ125の特性である予め決められたP
ratio540と比較することによって、全体的に、中間チェンバー300圧力における圧力が充分に高い、ということを確かなものとするために、第1ステージターゲット圧力(P
cmd)470が比例して増加される(即ち、P
ratio540によって割られる)。
【0127】
図6における2つの計算の1番目の計算505(1番目の計算505は右側にある)を再度参照すると、1番目の計算505は、チョークフローはCFV10の第2ステージ30において容易に達成されるであろう、という仮定に基づいて、第1ステージ20についてのターゲットP
cmdTgt
1550を決定する。その1番目の計算の戦略は図面から理解可能であるべきであるが、「TA
EffTgtNrm」565は、ECM100によって要求される特定のmdot流量105を達成するためにターゲットとされるべき第1ステージCFV20の実効面積の最善の名目値のためのテーブル(よって、「T」接頭辞)ルックアップを指す、ということを理解することは助けになり得る。「TA
EffTgtNrm」565を決定するために、様々なテーブルまたはアルゴリズムが使われても良いが、経験的に決定されたテーブルが好ましい実施形態では使われ、それは、好ましくは各特定の第1ステージ20のバルブ特性に適用可能なテストに基づいて、予め決められている。より良い明確さにために、CFV10の特定の複製のためのそのようなテーブルの1つが下に表されており、そこでは(このテーブルにおける右の)AeffTgt_nrm(%)565についての名目ターゲット値は(このテーブルにおける左の)mdotCmd_nrm560に基づいて設定されている。
【0129】
そのようなテーブルに従って決定されたAeffTgt_nrm565から、その正規化されたテーブルルックアップ565はそれから、使われている特定の燃料について(使用中の特定の燃料480、580に対するエア570についてのSQRT_ck_T変数の比にファクタリングすることによって)と、使用中の特定の第1ステージ20についての最大実効面積492について、適切にスケールされる。SQRT_ck_T比にファクタリングした結果と最大Aeffは、mdotCmd_nrm560が与えられた時のチョークフローの仮定に基づいて適切なターゲット圧力レベルをスケールアップし、それは
図6の右側505から反映されたP
cmdTgt
1550を作成する。数学の中に埋もれてしまっているが、中間チェンバー300におけるサーミスター340によって感知された温度T
2(「T」)は、第1ステージ20と第2ステージ30制御についての両方で、制御戦略における様々なポイントにおいてPCB40マイクロプロセッサ320によって使われる。
【0130】
従って、最適なP
cmd470レベルが、
図6の戦略図における「Max」ジャンクション590において制御する。どちらがより大きいにせよ、動作では、PCB40が、CFV10の第1ステージ20の圧力アクチュエータループ450の制御の下で第1ステージCFV20の出口
400におけるその圧力を達成するために、決定されたMaxP
cmd470、590をCFV10の第1ステージ
20の圧力アクチュエータループ450に送る。理解されるべきであるように、圧力アクチュエータループ450は、そのステージ間チェンバー300における圧力感知ポート343と直接連通している、PCB40の圧力センサー
331によって確認される通り、MaxP
cmd470、590が中間チェンバー300において実際に作成されることを確かなものとするためのフィードバック制御関係においてバルブアクチュエータ420動作を調節する、従来の圧力フィードバックループである。
【0131】
第2ステージ制御戦略
CFV10の第2ステージ30の更なる詳細は、特に
図7と8を参照して、ここに提供されたその他の描写および関連する記載から明らかである。PCB40の制御の下、特に(
図8における)「第2ステージ
制御戦略」と
図1における「第2ステージアクチュエータループ」190として描かれたアルゴリズムの制御の下で、CFV10の第2ステージ30からの気体燃料は、エンジン270と連通しているCFV出口70に制御された
【0134】
第2ステージ30では、PCB40は、
図9に描かれているように、P
2と、その変位との関係での第2ステージ30の知られたフロー特性に基づいて、バルブメンバー125の位置とそのフロー制御表面1100を制御する。PCB40の制御の下、CFV出口70を出る実際の
【0136】
流量は、1%の設定ポイント精度以内まで一貫して連続的にECM100からの現行のmdot要求105にマッチするように、PCB40の2ステージ制御戦略に従って管理される。
【0137】
好ましい実施形態では、中央バルブメンバー125は、中心縦方向軸126をもった細長いバルブメンバーである。中央バルブメンバー125は、それがアクチュエータ430の制御された影響の下でオリフィス135に向けておよびそれから離れて自由に動くことができるようなやり方で、アクチュエータ430とオリフィス135の両方と同心円状に、第2ステージ30内に配置される。中央バルブメンバー125は、チェンバー300中に位置するその端部におけるフロー制御表面1100と、その端部における中央
バルブメンバー
125に対向する作動ステム115と、それらの間の機械的ストップ構造1200によって特徴付けられている。中央バルブメンバー125は、「旋回的な」形状を有した活性フロー制御表面1100を有する。表面1100は、それが全体的に旋回の表面の形状を有しているという点で旋回的である。その旋回の表面は好ましくは、中央バルブメンバー125の中心縦方向軸126の周りを回転させられたような、
図10Dにおいて視認可能な形状プロファイルの軸性回転である。フロー表面1100は、以下で更に記載されるように、気体流体のフローと圧力を調整する役目を果たす。
【0138】
図8は、CFV10の第2ステージ30のバルブアクチュエータループ190に送るためのバルブ位置コマンド(V_PosCmd)620を決定するための制御戦略800のブロック図を描く。ステージ間圧力P
2を制御する際に第1ステージ戦略600は第2ステージに相互依存しているので、第2ステージ戦略800は、比較的単純に見える。
ブロック図に示されたように、AeffCmd803は、mdotCmd556を決定するためにフルスケールファクター
555にファクタリングしローパスフィルター557にファクタリングした後で、
図6のmdotCmd_nrm560に基づいて決められた
、mdotCmd_lp558に基づいて決定される。mdotCmd_lp558を知ると、そのコマンド変数はそれから、第2ステージ30についての必要な実効面積AeffCmd803を解決するための
(乗算動作801において計算された)P3*(SQRT_ck_T)
594決定によって
除算動作802において割られ
る。必要な実効面積AeffCmd803から、バルブ125についてのバルブ位置コマンドはそれから、ルックアップテーブルTAeffCmd804から決定される。そのテーブル804は、好ましい実施形態では、
図9bに描かれたフロー曲線900と等価のデータである。結果として得られる位置コマンドV_Pos_Cmd620はそれから、オリフィス135に対するバルブ125の対応する瞬間的位置をもたらすための第2ステージアクチュエータ制御ループ190に送られる。CFV30の第2ステージの好ましい実施形態は、200kPaのステージ間圧力P
2で動作する時に、16mmのストロークをもったほぼ18g/sの
【0141】
動作圧力
その他の上流状態について適応がなされても良いことが理解されるであろうが、CFV入口390におけるサプライライン376での圧力は好ましくは、60psig(74.7psi絶対値)以上、好ましくは60から85psigの範囲の中、となるように機械的圧力調整器370によって制御される。比較すると、CFV10についての最大吐出圧力は好ましくは、41.7psi絶対値未満となるように制御され、それは依然として大きなダイナミックパワーレンジを可能としながら、CFV10についておよそ0.558以下の臨界圧力比の制御を一般的に許容する。
【0142】
CFV10のユニタリーブロック90内では、PCB40はまた2つのステージ20と30を橋渡しするステージ間チェンバー300におけるステージ間圧力P
2と温度T
2を監視する。CFV10はそれから、4:1の第1ステージの好ましいターンダウン比が与えられると、典型的には15psig(60の1/4)と85psigの間のどこかに制御されることになる、
図6に描かれた戦略に従ったP
cmd決定を瞬間的に達成するために電子圧力フィードバック制御を使って、ステージ間圧力P
2を制御するように機能する。
【0143】
そこまで達成するためのCFV10を制御する好ましい方法は、CFV10の出口70を出る燃料フローの実際のかまたは推定された流体状態に部分的には依存する。発明の或る変形の範囲内では、出口流体状態を決定するかまたは推定するその他のやり方が想定されるが、描かれた実施形態は、ECM100によって監視され、そのために代表的なデータ信号520がECM100から(またはECM100と関連付けられたデータネットワークから)連続的に利用可能である、下流センサー521の監視圧力(我々の目的のために「P
3」と指定される)からそこまでを決定する。データ信号520の特定のP
3値は好ましくは、エンジン270内の燃焼前の燃圧の特性であるエンジン270からのあらゆる利用可能なデータストリームを表す。描かれたように、好ましい下流センサー521は、電子スロットル240から下流のエンジンの吸気マニフォールド262中に位置する従来のTMAPセンサーモジュールである。従来のTMAPセンサー521に加えて、またはその代替として、下流データはまた、スロットル240の上流の従来のTIPセンサーモジュールから集められることができる。更にその他の代替的な実施形態はまた、エンジン270の吸気272において直接、独立型圧力センサー(図示せず)を含んでいても良く、更にその他の代替的な実施形態はその代わりに、CFV10から吐出された気体燃料の実際の圧力についての信頼性のあるデータについて、CFV出口70を出る燃料サプライラインにおいて直接測定された下流データに頼る。発明のより好ましい変形について下流圧力P
3を知ることの恩恵にも拘わらず、CFV10のより少なく好ましい代替的な実施形態は、その他の調節と妥協を要求はするものの、下流燃圧P
3の値を知ること無しに機能することができる、ということが認識されるべきである。
【0144】
第2ステージバルブ位置に依存したフロー制御の変形
図9は、CFV10のフロー曲線900を描いたグラフである。主要曲線900は、第2ステージ30がエンジン270の300馬力変動での使用のために適応された時の、第2ステージ30についての意図されたフロー曲線を描く。描写の簡単さのために、ステージ間チェンバー300中の圧力P
2は、正常な動作中にブロック内マイクロコントローラ320の制御の下で変動するが、フロー曲線900は、全てチェンバー300中の単一の与えられた圧力P
2についての、バルブ位置に依存した第2ステージのチョークされた
【0146】
流量関係を示す。曲線900についてのその与えられた圧力P
2は、200kPaである。
【0147】
フロー曲線900のグラフは、第2ステージバルブメンバー125の制御された位置に基づいたCFV10を出る燃料
【0149】
流量(グラム毎秒)の間の関係を主に描き、そこではその制御された第2ステージバルブ位置は、バルブ125が同心円状オリフィス135に殆ど接触する時の完全に閉じた位置からのその縦方向変位(またはミリメートル単位での「ストローク」)によって特徴付けられており、そこではそのような接触の回避は、機械的ストップアッセンブリー1200によって確かなものとされている。
図10Dにおけるオリフィス135に対するバルブ125の開いた位置の実線描写との比較で、バルブ125の完全に閉じた位置もまた破線135’でそこに描かれている(が、実際の動作では、オリフィス135がバルブ125に対して動かされているのではなく、バルブ125がオリフィス135に対して動かされる、ということが理解されるべきである)。
【0150】
曲線900によって表されたように、第2ステージ30のフロー表面1100は、グラフの両軸について線形スケールを使って、どれだけ遠くに第2ステージアクチュエータ430が第2ステージバルブオリフィス135に対して完全に閉じた位置から離れて中央メンバー125を動かしたかに依存して、結果として得られる
【0152】
流量を変動するような形状にされている。当業者が認識するであろうように、曲線900によって描かれた関係は、ここで更に記載されるように、大部分は中央メンバー125の外側フロー表面1100(
図10Dに最も良く描かれている)の形状の結果である。
【0153】
参考として、
図9は、垂直の破線920によって印を付けられたように、左の0.0mmから右のおよそ15.5mmまでのフル「ストローク」レンジを示す。3つのその他の垂直ストローク破線921、922および923もフルレンジの中間を注記するのに指し示されており、ライン921は全ストロークレンジの半分に対応し(即ち、約7.7mmにあり)、ライン922は全ストロークレンジの3分の2に対応する(即ち、約10.3mmにある)。4つの水平破線930−933は、それぞれ4つの垂直破線920−923に対応する点910−913の流量に対応する。最大流量930は
図9において約17.6g/sである一方、水平破線933はその流量の半分または約8.8g/sに対応する。
【0154】
フロー曲線900の特性は曲線900の形状についての追加の観察から導き出されても良いが、いくつかの特性は、CFV10の意図された性能を可能とするために特に注目に値するものであると現在思われている。例えば、曲線900は、そのストロークレンジの残りのスロープまたは平均スロープと比較して、そのストロークのレンジの下4分の1において、事実、そのストロークのレンジの下半分全体において、比較的小さいスロープ(即ち、ストロークにおける変化毎の流量における変化)を有する。そのような比較的小さいスロープは、より高いストロークレンジにおける設定ポイント精度と比較して設定ポイント精度がそれらのより低いレンジにおいて匹敵するものとなることを許容する。
【0155】
フロー曲線900は、ストロークレンジの下半分(ライン921の左)において全体的に上に彎曲しており、事実、ストロークレンジの下3分の2(ライン922の左)において全体的に上に彎曲していることも注目に値する。従って、曲線900についての最も大きなスロープ(即ち、ストロークにおける変化毎の流量における最も大きな変化)は、好ましくはストロークレンジの上半分(即ち、中央バルブメンバーがオリフィス135から更に離れて変位されたところの半分)において起こる。そのような曲線900についての最も大きなスロープは、最も好ましくはそのストロークレンジの上3分の1中のどこか、または
図9において描かれているように、全動作的ストロークレンジのおよそ3分の2において、起こる。フロー曲線900(および等価な曲線)の形状は、上および下のストロークレンジの両方において設定ポイント精度が匹敵するものとなることを許容する。
【0156】
最後に注記するのは、曲線900上の点913によって反映されているように、全
【0158】
流量の半分は、点913がそれぞれライン921と922の右にあることによって指し示されるように、第2ステージアクチュエータ430が、そのストロークレンジの上半分中に、好ましくはそのストロークレンジの上3分の1中にさえ、フローバルブ125を動かすまで、到達されない。
【0161】
流量、その第2ステージ30の動作的ストローク長、および
図9に描かれたようなフロー曲線900の全体的な形状によって、全体的に特徴付けられることができる。そのような全体的な特徴付けにも拘わらず、CFV10の各特定の複製についての的確なフロー曲線900は、製作公差等のために変動する。従って、CFV10の動作範囲全体を通して極めて正確な設定ポイント精度を確かなものとするために、CFV10の各複製についての曲線900(または等価なデータ)は、カスタム生成されてブロック内コントローラ320に格納されるべきである。CFV10の各複製についてのカスタマイズされたフロー曲線900を作成するには、CFV10は、製造の完了に際してエンドオブラインカリブレーション中に格別な注意を受けさせて、その動作範囲に跨ったいくつかの特性バルブ位置の各々について、好ましくは第2ステージ30のための少なくとも15バルブ位置について、第2ステージ30の実効面積を決定する。設定ポイント精度のもっとより大きな保証のために、カリブレーション中の格別な注意の匹敵するレベルが、第1ステージ20について行われることもできる。
【0162】
より大きな馬力を有するエンジンについて一般に適切であろうように、曲線900と同様な形状をした曲線(異なる流量範囲をもつものの)が、CFV10の特定のモデルがより高い最大流量を達成するように適応された時に結果として得られるであろう、ということも当業者によって理解されるべきである。異なるパワーレンジおよび/または異なる応用についての同様の曲線を作成するには、第2ステージ30が、レンジおよび/または応用について充分である可能性が高い特定のステージ間圧力のためにモデル化される。例えば、フロー曲線900について特徴的であるように300馬力変動のために適応するには、第2ステージ30は、曲線900について225から300kPa範囲中のどこかに予め決められていると考えられる充分に高い固定されたステージ間圧力値P
2のためにモデル化される。より少ないパワーレンジについては、曲線は曲線900と非常に同様に見えるであろうが、最大
【0164】
流量は同じように高いものである必要はないであろう。同様に、より高いピーク流量がより多くのパワーレンジについて必要となるであろう。例えば、450馬力変動にために適応するには、第2ステージ30は、遥かにより高い固定されたステージ間圧力値P
2のためにモデル化され、最大流量は25グラム/秒より多くに到達する必要がある可能性が高いであろう。
【0165】
機械的ストップアッセンブリー1200
バルブメンバー125の機械的ストップアッセンブリー1200は、アクチュエータステム115とその活性フロー制御表面1100の間にかかる。機械的ストップアッセンブリー1200は、バルブメンバー125の近位端に向かって面する2つの放射状に対向するストップ1200aと1200bと、反対方向におけるアクチュエータシャフト115に向かって面する1つの環状ストップを有する。機械的ストップ1200aと1200bは、フロー制御表面1100のオリフィス135中への軸方向の動きを制限し、環状ストップ1200cは、オリフィス135から離れる、反対方向におけるフロー制御表面1100の軸方向の動きを制限する。
【0166】
描かれたように、機械的ストップ1200aと1200bは好ましくは、中央バルブメンバー125の反対側から放射状に延びる翼状の突起の外側の近位的に面した表面上にサポートされる。機械的ストップ1200a、1200bの翼状の突起は、気体流体が翼状突起を過ぎて流れることをより容易に許容するように、バルブメンバー125の中心軸と全体的に同一平面上である。反対方向における機械的ストップは好ましくは、機械的ストップアッセンブリー1200および旋回的フロー制御表面1100よりも顕著により狭い、アクチュエータステム115のより小さな直径のおかげで、ストップアッセンブリー1200のアクチュエータ端部上に設けられている。
【0167】
動作範囲に跨る極めて正確な流量設定ポイント精度
図9のグラフはまた、グラフのフロー曲線900に対する設定ポイント精度バンド901、903および905を描くように修正されている。設定ポイント精度バンド901、903および905は、以下のようにカテゴリー化されたフルレンジの設定ポイント精度についての仕様内であろう流量の範囲を描く:設定ポイント精度バンド901について、+/−1%、即ち、極めて正確;設定ポイント精度バンド903について、+/−3%、即ち、非常に正確;および設定ポイント精度バンド905について、+/−5%、即ち、一般的に正確。知られているように、より小さなパーセントは、より大きな精度の特性であり、設定ポイント精度が大きければ大きいほど、状態の各々の与えられたセットについての流量が意図された
【0170】
好ましい実施形態では、制御許容値が動作範囲全体に跨って経験される。ブラケット付きの実線901aと901bは、設計された設定ポイントからの1%の変動を描く。同様に、中間の破線903aと903bは、設計された設定ポイントからの3%の変動を描く。最後に、外側の実線905aと905bは、設計された設定ポイントからの5%の変動を描く。
【0171】
デュアルステージCFV10とそのコントローラ320に具現された改善のために、デュアルステージCFV10の好ましい実施形態は、極めて正確な、フルレンジの
【0173】
流量を達成し、より特定にはおよそ1%(および、格別の注意深い品質制御でもって、1%未満)の、設定ポイント精度を達成することが可能である。第2ステージ30のチョークフローの側面が与えられると、好ましいCFV10のその他の側面との組み合わせで、160:1のターンダウン比が、描かれた実施形態について容易に達成可能でありながら、3%未満以内までの、およびCFV10の製造中に格別の注意深いQCでもっておよそ1%でさえもの、フルレンジ設定ポイント精度も可能とする。これは、そのような精度が、範囲中のより高い流量においてだけでなく、典型的にはおよそ0.25グラム/秒においてアイドリングする、動作範囲中の流量の最も低い端においても、および動作範囲の残り全体を通して、達成されることを意味する。
【0174】
大きなダイナミックパワーレンジ&CFVターンダウン比
好ましい組み合わせはまた、0.1g/時から40g/秒までの範囲にある燃料フローについてそのような設定ポイント精度を達成することも可能とする。但し、代替的な実施形態は、必ずしもそのような動作パラメータを獲得しないことが、理解されるべきである。好ましいレンジ内のどこかのレンジが、好ましい代替的な実施形態で使われても良いが、好ましくは
図6と8の相互作用する制御戦略を管理するおよび/または動作状態の異なるレンジについて異なる制御戦略の間から選ぶ共通のマイクロプロセッサ320によって制御されたデュアルステージCFV10において、60:1以上のターンダウン比を達成することが好ましい。
【0175】
第2ステージ30についての特定のターンダウン比の貢献は、好ましくは30:1以上である一方、50:1のターンダウン比がより好ましくは第2ステージ30の最も好ましい実施形態によって提供される。結果として、本発明の代替的なCFV実施形態についての達成可能な全体的ターンダウン比は、もしそれより高くないとしても200:1(第1ステージについての4:1が、第2ステージについての50:1によって混ぜ合わされる)までの高さに達することができ、それは殆どの大きなダイナミックパワーレンジ応用について必要となるよりも遥かに多い。
【0176】
図面に描かれた実施形態では、第1ステージ20は、4:1のターンダウン比を有し、第2ステージ30は、40:1のターンダウン比を有し、160:1のダイナミックパワーレンジに結果としてなる。その他のターンダウン比が代替的な実施形態の範囲内で達成されても良いが、特定の代替的な実施形態は、60:1のターンダウン比を達成しながら、動作の範囲の両端においておよび全体を通して非常に正確な連続的フロー制御(および、よって、パワー制御)を保持する、即ち、ターゲット流量から1%未満のずれである実際の流量を達成する。追加的に、CFVシステムの好ましい実施形態は、詰まりに影響されやすくなるのに充分に小さいいかなるオリフィスも有していないので、CFVシステムは燃料汚染物質によって比較的影響を受けない。
【0177】
フル動作範囲に跨った、意図されたフロー曲線900(即ち、バンド901内の実際の流量を作成する)から1%の変動以内の設定ポイント精度が望ましく、製造中に格別な注意が使われる限り、CFV10の好ましい実施形態の使用を通して達成されることができる。実際には、製造にける変動、圧力ピーク、および中央バルブメンバー125のような制御部材の蓄積された消耗と、CFV10とエンジン270におけるその他の変動可能性が、バンド901の外側だがフロー曲線900全体に跨って一貫して3%設定ポイント精度バンド903以内である実際的な結果を時折引き起こすことができる。但し、3%変動でさえも、フロー曲線全体に跨ってこれらの許容値バンド901、903、905まで燃料フローを制御する能力は、特にスロープが遥かにより平坦なフロー曲線の下端においては、当該分野では新規であるとして当業者によって直ちに認識されるであろうし、ストローク距離における比較的大きな変化が流量における最小の変化に結果としてなることが望ましい。
【0178】
現在利用可能な気体流量制御器は1%設定ポイント精度を主張するが、それらは一般的に、1%精度が遥かにより大きくヒットするのがより容易な数字である動作範囲の上端において、そこまでのことを達成するだけである。利用可能なCFV制御システムは、高いダイナミックパワーレンジ応用についてレンジがあらゆる程度で考えられても遥かに少ない時には、それらの動作範囲全体に跨って5%の設定ポイント精度でさえ維持することができない。
【0179】
対照的に、CFV10と多くのその他の実施形態は、殆ど全ての車両的応用において非常に正確な設定ポイント精度を達成することができる。この能力は部分的には、その動作範囲の上半分と比較してその動作範囲の下半分において比較的小さなスロープの(即ち、水平により近い)フロー曲線900を作成する第2ステージの性能特性で達成される。そのような性能特性のより詳細な側面は、
図9に示された曲線900の思慮深い精査から当業者によって理解されることができる。
【0180】
例えば、フロー表面1100は、0から4mmの間のストローク距離についてのように、フロー曲線が水平に近づくところで指し示されたように、比較的低いフロー設定についてアクチュエータストロークのミリ秒当りの流量の比較的僅かな増加を提供する。好ましくは意図された設定ポイントの3%以内、より好ましくはストロークレンジ全体に跨って意図された設定ポイントの1%以内、というこの流量の厳しい制御は部分的には、第2ステージフローバルブの幾何学的形状のために達成可能である。ここで、中央バルブメンバープロファイル幾何学的形状は、先端における一点に向けて一定に先細りしているので、幾何学的形状はストロークレンジ全体に跨って微調整されており一定に可変である。追加的に、作成において、中央バルブメンバー125の幾何学的形状は、0.5mm毎にその関連付けられた制約されたオリフィスとの組み合わせにおいてカリブレートされるので、各個別のバルブおよび中央バルブメンバーアッセンブリー125について流量を微調整するのに実際の値が使われても良い。そのような微調整は更に、フロー曲線レンジ全体に跨って望ましい微調整された制御を達成することを助ける。同様に、これらの低いフロー設定におけるチョークフローの維持への主要な貢献は、ほぼ瞬間的な流量制御を達成する第2ステージ30の能力である。
【0181】
これらの記載の残りの文脈で
図9を考えると、チョークフローは、高いダイナミックパワーレンジの応用において動作範囲全体に跨って3%から5%以内の設定ポイント精度とより低い流量におけるCFV10で達成され維持されることができる、ということが当業者には明らかであろう。
【0182】
しかも、第2ステージ曲線900によって示唆された恩恵は、第1ステージ制御20の恩恵によって、およびPCB40のブロック内マイクロコントローラ320によって決定されたCFVのマスターロジックによって、混ぜ合わされている。曲線900が特定のステージ間圧力P
2の特性である一方、PCB40は、第1ステージ20の動作を通してそのステージ間圧力P
2を変動させることによって、
図9に示された対応する流量レベルについての匹敵する精度をもって、流量のより大きな範囲を可能とすることができる。おそらく、第1ステージ20について4:1の好ましいターンダウン比が与えられたとすると、流量のより大きな範囲は、
図9に示された範囲のおよそ4倍までとなりながら、依然としてより大きな範囲に跨って匹敵する設定ポイント精度を達成する。
【0183】
第2ステージフロー制御表面
図10A、10B、10Cおよび10Dは、中央バルブメンバー125の実施形態の4つのビューを描き、特定にはそれぞれ、側面図、上面図、端面図および
側面図である。中央バルブメンバー125は、1つの縦方向端部における旋回的フロー制御表面と、そのもう1つの縦方向端部におけるより狭いアクチュエータステム115と、それらの間の機械的ストップアッセンブリー1200を有する、細長いバルブ部材である。アクチュエータステム115は、アクチュエータ430内にスライド可能にフィットするようなサイズにされ、その縦方向の位置はそのアクチュエータ430の動作によって制御される(即ち、縦方向に駆動されるかまたは動かされる)。ステム115の間のスペースは、アクチュエータ430を通した燃料漏洩のリスクを最小化しながら、ステム115の動作的動きを拘束することのリスクも最小化するために、厳しい許容値で製造される。Oリング、ブッシング、カラー等がまた、ステム115とアクチュエータ430の間の相互作用を最適化するのに使われても良い。
【0184】
中央バルブメンバーの旋回的フロー制御表面1100は、中央メンバー125と第2ステージバルブオリフィス135の間に放射状に均一な実効的開口部を規定するように、第1ステージ20からの気体燃料のフロー351内に、第2ステージバルブオリフィス135と同心円状に、動作的に配置される。ステム115を介してアクチュエータ430によって制御される、その旋回的フロー制御表面1100の縦方向位置は一方で、表面1100とオリフィス135の間の放射状に均一な実効的開口部の実効面積を制御する。
【0185】
図10Dを参照すると、フロー表面1100の形状は、その動作位置の範囲に跨って一貫した流量設定ポイント精度を可能とする。参考に、
図10Dに描かれた通りの形状は、表面1100の8つの順次隣接するセクション1210、1220、1230、1201、1240、1250、1260、1270に対して説明することができ、それらは、集団的にフロー制御表面1100の旋回的形状の特徴を規定する(中心軸126の周りの)全て同心円状のセクションである。
図10Dでは拡大されているが、表面1100は、放射状に膨らんだセクション1201が表面1100の近位端1210からおよそ6mmだけに位置されて、そのベースの近位端1210からその下流先端における遠位端1202までおよそ25から30mmの全体的長さを有する。
【0186】
表面1100の旋回的形状の最も幅が広い寸法は、放射状に膨らんだセクション1201の真ん中にあり、それは好ましくはおよそ10mmの直径で、オリフィス135の直径よりも大きい。別の参考の寸法として、遷移セクション1250は、およそ7.5mmの直径を有し、それはオリフィス135の直径よりも小さい。2つの軸方向に最も薄いセクションは、ベースセクション1210と遷移セクション1250であり、それらの両方は一定の直径だが、軸方向の寸法はおよそ1ミリメートルだけであり、各々に円筒状ディスクに匹敵する形状を与える。それらの円筒状ディスクセクション1210、1250の両方は、放射状に膨らんだセクション1201の直径の半分と4分の3の間の直径を有するが、遷移セクション1250は、ベースセクション1210よりも大きい直径を有する。
【0187】
放射状に膨らんだセクション1201は、
図10Dの凸状外側プロファイルを有する。
2つのセクション1260、1270は、組み合わされて表面1100の長さの殆どを規定し、両方が全体的に円錐状である一方で、
図10Dの僅かに凸状外側プロファイルを有する。対照的に、2つのセクション1220と1240は、
図10Dの凹上外側プロファイルを有する一方、セクション1230は実質的に円錐状の形状である。
【0188】
その形状のその他の特徴は
図10A−10Dの注意深い精査から明らかであろうが、その形状のいくつかの側面は注目に値する。例えば、スムースな放射状膨らみ1201は、主要トラベルストップ1200aおよび1200bの失敗の場合に重複したトラベルストップを提供する。
【0189】
旋回的フロー表面1100は、好ましい実施形態では、
ベース1210におけるその近位端から膨らみ1201までと最終的には突起先端1202まで延びる曲率において機能性を表現するベル形状の特徴からなることができる。特定には、中央バルブメンバー125の直径は、その近位端からそれが放射状膨らみ1201に達するまでスムースに拡張することができる。中央バルブメンバー125の膨らみ1201から、中央バルブメンバー125の直径は連続的に低減することができ、最終的に突起先端1202における1点まで先細りになる。
【0190】
表面1100の近位端から膨らみ1201まで連続する徐々に変わる曲率は、
図10A、10B、10Cおよび10Dの好ましい実施形態において呈示された通り、左から右に方向性をもって流れる中央バルブメンバー125からの気体燃料のフローを収容するように、角度におけるスムースな増加を有する。シャフト115からの中央バルブメンバー125に沿った気体流体のフローは、大きな圧力スパイクに結果としてなることができる。結果として、中央バルブメンバー125の連続的に拡張する直径と共にスムースに角度を付けられた曲率は、気体流体と連続的フローの増加された容積を収容するのに充分な拡張を許容する。
【0191】
中央バルブメンバー125の膨らみ1201から、中央バルブメンバー125の先端1202までずっと、直径は連続的に低減される。最初は、膨らみ1201から、直径は初期的には角度においてより鋭く低減するが、それが先端1202のベースに達するまで直径においてより徐々の低減に結果としてなる。先端1202のベースから先端の端まで、もう一度、直径は、それが端部において単一の点まで先細りになるまで、より急激に低減する。
【0192】
中央バルブメンバー125のフロー表面1100の膨らんだ外側形状は、その性能特性を可能とする。フロー表面1100の長さ全体に沿って連続的に変動するその膨らんだ形状は、シャフト115から膨らみ1201まで連続的に増加する直径と、それに続く膨らみ1201から先端1202まで連続的に低減する直径の組み合わせで、充分な層流を維持し、CFV10について動作の範囲全体に跨った望ましい設定ポイント精度を達成するように、気体流体のフロープロファイルを管理するのを助ける。チョークフローを達成しながら実効的オリフィス面積を制御することにより、CFV10は、望ましく正確なフロー制御を達成するように動作されることができる。よって、中央バルブメンバー125がオリフィス135と同心円状であるので、中央バルブメンバー125を通したフローの量は、実効面積と対応する。
【0193】
オリフィス135は、好ましい実施形態においては、実際のオリフィス135の下流に円錐状に発散する形状をもち、正方形の面をもったオリフィスであるが、本発明の側面が、バルブまたはオリフィスのその他のタイプをもった代替的な実施形態において使われても良い。例えば、オリフィス135の正方形の面をもつ性質の代わりに、請求された発明の範囲の外側に入っても入らなくても良いといういくらかのトレードオフを伴って、代替的な実施形態は、オリフィスへの入口がスムースに収束する一方でオリフィスからの出口がスムースに発散するように、喉に向けてスムースに収束するヴェンチュリ状の形状をもったノズルを使っても良い。同様に、オリフィス135と出口70の間の流体通路の好ましい実施形態が、オリフィス135の下流でフローの好ましい拡散を許容するいくらか円錐状の発散と共に示されているものの、多くの代替的な形状が、それらの代替的な形状と結果として得られるフロー特性は発明からのいくらかの恩恵を依然として可能とするようなやり方で管理されることができると仮定して、第2ステージ30からの吐出を向けるために代入されても良い。
【0194】
代替的な燃料
これらの目的のための気体燃料は、標準的動作温度および圧力において気体状態にある燃料を意味する。現在好ましい実施形態では、気体燃料は、液化天然ガス(LNG)か圧縮天然ガス(CNG)格納状態のどちらかに由来する、天然ガスである。最も好ましい実施形態は、これらの燃料との使用のために適応されているが、代替的な実施形態におけるその他の燃料とのこの発明の側面の使用のための適応は当業者には明らかであろう。そのような代替的な実施形態は、例えば、水素か、またはプロパン、ブタンまたは液化石油ガス(LPG)混合物で一般的なものを含んだその他のガス混合物のようなその他の気体燃料との使用のために、適応されている。実際、本発明は好ましい実施形態が適用される特定の分野にフォーカスしているが、発明のいくつかの側面はその他の分野においても革命的であることが見つけられるかもしれない、ということももっともである。
【0195】
代替形一般
上述の記載と図面は当業者に、発明のベストモードであると現在考えられているものを作り使うことを可能とするべきであるが、それらは全ての点で制約的なやり方ではなく描写的なものとして見なされるべきである。当業者は、もしその全てではなくても、その殆どが発明の精神と範囲から逸脱することなくなされることができる、無数の修正、変更、変形、組み合わせ、再配置、代入、代替形、設計選択、および等価物(「代替形」)の存在を理解し認識するであろう。
【0196】
従って、発明は記載された実施形態と例によって限定はされず、むしろ、関連する手続の過程中に請求項が補正され、置き換えられ、またはそうでなければ修正され得るにつれて、請求された通りの発明の有効な範囲と精神内の全ての可能な実施形態を包含する。あらゆる現行の、補正された、または追加された請求項は、今知られているか後に発見されるかの、全ての更なる修正、変更、再配置、代入、代替形、設計選択、および当業者に明らかであり得る実施形態、を包含すると解釈されるべきである。いずれにせよ、全ての等価物は、手続中に明示的に棄権された範囲においてかまたは従来技術に照らして特定の請求項の有効性を保全するために必要な範囲において、発明の範囲内と考えられるべきである。