【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、架橋陽イオン交換ポリマーの塩および線状ポリオール安定剤を含む、医薬組成物を提供する。任意で、水分が組成物に添加される。好適な架橋陽イオン交換ポリマーの塩は、少なくとも2つ、任意で3つの異なるモノマー単位の重合の生成物であり、フッ化物放出に関して安定化される。本発明の様々な態様のうちの1つは、線状ポリオール、およびフルオロ基と酸性基とを含む架橋陽イオン交換ポリマーの塩を含む、組成物であり、少なくとも2つ、任意で3つの異なるモノマー単位の重合の生成物である。通常、一方のモノマーは、フルオロ基および酸性基を含み、他方のモノマーは、二官能性アリーレンモノマーまたは二官能性アルキレン、エーテル含有またはアミド含有モノマー、あるいはそれらの組み合わせである。
【0008】
本発明のさらなる態様は、架橋陽イオン交換ポリマー塩、および組成物の総重量に基づいて、約10重量%〜約40重量%の線状ポリオールを含む、医薬組成物である。架橋陽イオン交換ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、式1、式2、および式3は、以下の構造によって表される。
【0009】
【化1】
【0010】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
1はカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1はアリーレンであり、X
2はアルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である。一部の例において、式1、式2、および式3は、以下の構造によって表される。
【0011】
【化2】
【0012】
本発明の別の一態様は、架橋陽イオン交換ポリマー塩および前記ポリマー塩を安定化させるために十分な有効量の線状ポリオールを含む医薬組成物であり、架橋陽イオン交換ポリマーの塩は、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含む。一部の例において、式1、式2、および式3の構造単位は、それぞれ式1A、式2A、および式3Aに対応する。任意で、組成物は、水分をさらに含む。
【0013】
さらなる態様は、架橋陽イオン交換ポリマー塩、および組成物の総重量に基づいて、約10重量%〜約40重量%の線状ポリオールを含む医薬組成物であり、架橋陽イオン交換ポリマーは、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のいずれかのモノマーを含む、重合混合物の反応生成物である。式11、式22、および式33は、以下の構造によって表される。
【0014】
【化3】
【0015】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である。一部の例において、式11、式22、および式33は、以下の構造によって表される。
【0016】
【化4】
【0017】
本発明の別の一態様は、架橋陽イオン交換ポリマー塩、および当該ポリマー塩を安定化させるために十分な有効量の線状ポリオールを含む医薬組成物であり、架橋陽イオン交換ポリマーの塩は、式11および22、式11および33、または式11、22、および33に対応するモノマーを含む、重合混合物の反応性生物である。一部の例において、式1、式2、および式3は、それぞれ式11A、式22A、および式33Aに対応する。任意で、組成物は、水分をさらに含む。
【0018】
さらに別の一態様は、カリウムを、除去を必要とする動物対象の胃腸管から除去するための方法である。方法は、本明細書に説明される架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物のうちのいずれか1つを対象に投与するステップを含み、それによって、ポリマーまたは医薬組成物は、対象の胃腸管を通過し、治療上有効量のカリウムイオンを、対象の胃腸管から除去する。一部の実施形態において、対象は哺乳類であり、好ましくはヒトである。
【0019】
さらなる一態様は、カリウムを、除去を必要とする動物対象の胃腸管から除去するための方法であって、本明細書に説明される有効量の架橋陽イオン交換ポリマーまたは任意の医薬組成物を、1日1回または1日2回、対象に投与するステップを含み、ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、式1、式2、および式3は、以下の構造によって表される。
【0020】
【化5】
【0021】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
1は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分であり、ポリマーまたは組成物の1日量は、同一日量を1日3回で投与される同一ポリマーまたは組成物の結合能力の少なくとも75%のカリウム結合能力を有する。
【0022】
本発明は、1日1回または1日2回、本明細書に説明される架橋陽イオン交換ポリマーまたは任意の医薬組成物を、対象に有効量投与することを含む、カリウムを、除去を必要とする動物対象において、除去する方法も提供し、ポリマーは、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む重合混合物の反応性生物である。式11、式22、および式33は、以下の構造によって表される。
【0023】
【化6】
【0024】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、かつX
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分であり、ポリマーまたは組成物の1日量は、同一日量を1日3回で投与される同一ポリマーまたは組成物の結合能力の少なくとも75%のカリウム結合能力を有する。
【0025】
他の実施形態において、本発明は、本明細書に説明されるように、有効量の架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物の1日量を、1日1回または1日2回対象に投与することを含む、カリウムを、除去を必要とする動物対象の胃腸管から除去する方法を提供し、(1)ポリマーまたは組成物を1日1回または1日2回摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験するか、または(2)ポリマーまたは組成物の1日量は、1日3回投与される同一日量の同一ポリマーの少なくとも75%のカリウム結合能力を有するかのいずれかであるか、または(3)両方である。
【0026】
架橋脂肪族カルボン酸ポリマーおよび有効量の、または一部の例においては約10重量%〜約40重量%の線状ポリオールを含む、組成物の使用は、線状ポリオールを含有しない組成物と比較して、カリウムの除去に対する有効性が増大したことも発見された。この点において、増大した有効性は、カリウムの糞便中排泄量によって測定される。本発明の組成物および/または方法は、有効量の、または一部の例では約10重量%〜約40重量%の線状ポリオール、および架橋脂肪族カルボン酸ポリマーを含む組成物を含み、線状ポリオールによって安定化されない、同一用量および同一投与頻度の同一ポリマーと比較して、約5%多くのカリウムを、抽出を必要とする動物対象から抽出する。
【0027】
本発明の様々な態様には、所望の粒径、粒子形状、粒径分布、降伏応力、粘度、圧縮性、表面形態、および/または膨張率を有する架橋陽イオン交換ポリマー、およびポリマーを含む医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することによって、カリウムを除去する方法が含まれる。
【0028】
本発明の別の態様は、カリウムを、除去を必要とする動物対象から除去する、および/または高カリウム血症を治療するための方法であって、カリウム結合ポリマーを動物対象に投与することを含む。カリウム結合ポリマーは、酸または塩形態で酸性基を含む架橋陽イオン交換ポリマーであり、約20μm〜約200μmの平均径を有する略球状の粒子形態で、かつ粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有する。ポリマー粒子は、約4000Pa未満の沈渣降伏応力、およびポリマー1グラム当たり約10グラム未満の水の膨張率も有する。
【0029】
本発明のさらなる一態様は、カリウムを、除去を必要とする動物対象において、除去する、および/または高カリウム血症を治療するための方法であって、カリウム結合ポリマーを動物対象に投与することを含む。カリウム結合ポリマーは、酸または塩形態で酸性基を含む架橋陽イオン交換ポリマーであり、約250μm未満の平均径を有する、略球状の粒子の形態であり、粒子の約4容量%未満は、約10μm未満の直径を有する。ポリマー粒子は、ポリマー1グラム当たり約10グラム未満の水の膨張率も有し、ポリマー粒子の水和および沈渣した塊は、1,000,000パスカル秒(Pa・s)未満の粘度を有し、粘度は、0.01秒
−1のせん断率で測定される。
【0030】
したがって、本発明は、カリウムを、除去を必要とする動物対象において、除去する、および/または高カリウム血症を治療する方法を提供し、有効量の架橋陽イオン交換ポリマーを、約250μm未満の平均径を有する略球状の形態で、1日1回または1日2回、対象に投与することを含み、粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、1日1回または1日2回投与されるポリマーの1日量は、同一日量を1日3回投与される同一ポリマーの結合能力の少なくとも75%のカリウム結合能力を有する。
【0031】
他の実施形態において、本発明は、カリウムを、除去を必要とする動物対象において、除去する、および/または高カリウム血症を治療する方法を提供し、有効量の1日量の架橋陽イオン交換ポリマーを、約250μm未満の平均径を有する略球状粒子の形態で、1日1回または1日2回投与することを含み、粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、ポリマーを1日1回または1日2回摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験する。1日1回または1日2回投与される陽イオン交換ポリマーは、1日3回投与される同一日量の同一ポリマーとほぼ実質的に同一の耐容性を有することも本発明の特徴である。
【0032】
本発明は、少なくとも3つの異なるモノマー単位の重合の生成物である、架橋ポリマー、およびこれらのポリマーを調製するためのプロセスを提供する。本発明の様々な態様には、フッ素基および酸性基を含み、少なくとも3つの異なるモノマー単位の重合の生成物である架橋陽イオン交換ポリマー、およびそれを調製するためのプロセスが含まれる。通常、1つのモノマーは、フッ素基および酸性基を含み、1つのモノマーは、二官能性アリーレンモノマーであり、もう1つのモノマーは、二官能性アルキレン、エーテル、またはアミド含有モノマーである。
【0033】
本発明の別の態様は、3つ以上のモノマーを含む重合混合物の反応性生物を含む、架橋ポリマーである。モノマーは、式11、式22、および式33に対応し、(i)式11に対応するモノマーは、重合混合物における式11、22、および33のモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜95重量%を占め、式22に対応するモノマー対式33に対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または(ii)重合混合物における式11のモノマーのモル分率は、式11、22、および33のモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であるか、または約0.87〜約0.94であり、重合混合物における式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1である。式11、式22、および式33は、以下の構造に対応し、
【0034】
【化7】
【0035】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、かつX
2はアルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である。
【0036】
さらに別の一態様は、式1、2、および3に対応する構造単位を含む、陽イオン交換ポリマーであり、(i)式1に対応する構造単位は、重合反応において使用されるモノマーの量から計算される、ポリマー中の式1、2、および3の構造単位の総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜約95重量%を占め、式2に対応する構造単位対式3に対応する構造単位の重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または(ii)ポリマー中の式1の構造単位のモル分率は、式1、2、および3の構造単位のモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であるか、または約0.87〜約0.94であり、式2の構造単位対式3の構造単位の比は、約0.2:1〜約7:1である(重合反応において使用されるモノマーの量から計算される)。式1、式2、および式3は、以下の構造に対応し、
【0037】
【化8】
【0038】
式中、R
1およびR
2は独立して水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
1は、塩または酸形態のカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である。
【0039】
本発明のさらなる一態様は、3つ以上のモノマーを含む、重合混合物の反応生成物を含む架橋ポリマーである。モノマーは、式11A、式22A、および式33Aに対応し、(i)式11Aに対応するモノマーは、重合混合物中の式11A、22A、および33Aのモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜約95重量%を占め、式22Aに対応するモノマー対式33Aに対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または(ii)重合混合物中の式11Aのモノマーのモル分率は、式11A、22A、および33Aのモノマーのモルの総数に基づいて、少なくとも約0.87、または約0.87〜約0.94であり、重合混合物中の式22Aのモノマー対式33Aのモノマーは、約0.2:1〜約7:1である。式11A、式22A、および式33Aは、以下の構造に対応する。
【0040】
【化9】
【0041】
別の一態様は、式1A、2A、および3Aに対応する構造単位を含む陽イオン交換ポリマーであり、(i)式1Aに対応する構造単位は、ポリマー中の式1A、2A、および3Aの構造単位の総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜約95重量%を占め、式2Aに対応する構造単位対式3Aに対応する構造単位の重量比は、約4:1〜約1:4であるか(重合反応において使用されるモノマーの量から計算される)、または(ii)ポリマー中の式1Aの構造単位のモル分率は、式1A、2A、および3Aの構造単位のモル総数に基づいて、少なくとも約0.87または約0.87〜約0.94であり、式2Aの構造単位対式3Aの構造単位のモル比は、約0.2:1〜約7:1である(重合反応において使用されるモノマーの量から計算される)。式1A、式2A、および式3Aは、以下の構造に対応する。
【0042】
【化10】
【0043】
さらなる一態様は、本明細書に記載の架橋陽イオン交換のいずれか、および医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物である。
【0044】
本発明のさらに別の一態様は、動物対象の胃腸管からカリウムを除去するための方法であり、上述される医薬組成物を対象に投与することを含み、それによって、医薬組成物は、対象の胃腸管を通過して、治療上有効量のカリウムイオンを対象の胃腸管から除去する。一部の例において、動物対象は、哺乳類またはヒトである。
【0045】
別の態様は、架橋陽イオン交換ポリマーを形成する方法であって、3つ以上のモノマーを含む混合物を重合開始剤と接触させて、架橋ポリマーを形成することを含む。モノマーは、式11、式22、および式33に対応し、(i)式11に対応するモノマーは、重合混合物中の式11、22、および33のモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜約95重量%を占め、式22に対応するモノマー対式33に対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または(ii)重合混合物中の式11のモノマーのモル分率は、式11、22、および33のモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87または約0.87〜約0.94であり、重合混合物中の式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1である。式11、式22、および式33は、以下の構造に対応し、
【0046】
【化11】
【0047】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、A
11は、保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、X
1は、アリーレンであり、X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である。
【0048】
さらなる態様は、架橋陽イオン交換ポリマーを形成する方法であり、3つ以上のモノマーを含む混合物を、重合開始剤と接触させて、架橋ポリマーを形成することを含む。モノマーは、式11A、式22A、および式33Aに対応し、(i)式11Aに対応するモノマーは、重合混合物中の式11A、22A、および33Aのモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%または約80重量%〜約95重量%を占め、式22に対応するモノマー対式33Aに対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または(ii)重合混合物中の式11Aのモノマーのモル分率は、式11A、22A、および33Aのモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87または約0.87〜約0.94であり、重合混合物中の式22Aのモノマー対式33Aのモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1である。式11A、22A、および33Aは、以下の構造に対応する。
【0049】
【化12】
【0050】
上述の架橋陽イオン交換ポリマーを形成する方法は、架橋ポリマーを加水分解剤で加水分解することをさらに含み得る。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
架橋陽イオン交換ポリマー塩を含む医薬組成物であって、かつ前記組成物の総重量に基づいて、約10重量%〜約40重量%の線状ポリオールを含み、前記架橋陽イオン交換ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、
式1、式2、および式3は、以下の構造によって表され、
【化26】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
1は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
医薬組成物。
(項目2)
架橋陽イオン交換ポリマー塩および線状ポリオールを含む医薬組成物であって、前記架橋陽イオン交換ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、
式1、式2、および式3は、以下の構造によって表され、
【化27】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
1は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分であり、
前記線状ポリオールは、同一温度および貯蔵時間で、線状ポリオールを含有しないこと以外は同一の組成物と比較して、貯蔵時の前記陽イオン交換ポリマーからのフッ化物イオンの放出を減少させるために十分な量で、前記組成物中に存在し、貯蔵後の前記組成物中の無機フッ素は、1000ppm以下である、医薬組成物。
(項目3)
式1、2、および3によって表される前記構造単位は、以下の構造
【化28】
によって表される、項目1または2に記載の医薬組成物。
(項目4)
前記ポリマーは、式1、2および3に対応する構造単位を含む、項目1〜3のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目5)
(i)式1に対応する前記構造単位が、重合反応において使用されるモノマーの量から計算される、前記ポリマー中の式1、2、および3の構造単位の総重量に基づいて、少なくとも約85重量%を占め、式2に対応する前記構造単位対式3に対応する前記構造単位の重量比が、約4:1〜約1:4であるか、または
(ii)前記ポリマー中の式1の前記構造単位のモル分率が、重合反応において使用されるモノマーの量から計算される、式1、2、および3の前記構造単位のモルの総数に基づいて、少なくとも約0.87であり、式2の前記構造単位対式3の前記構造単位のモル比が、約0.2:1〜約7:1であるか、
のいずれかである、項目1〜4のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目6)
前記ポリマーは、式1および2に対応する構造単位を含む、項目1〜3のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目7)
前記ポリマーは、式1および3に対応する構造単位を含む、項目1〜3のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目8)
架橋陽イオン交換ポリマー塩を含む医薬組成物であって、かつ前記組成物の総重量に基づいて、約10重量%〜約40重量%の線状ポリオールを含み、前記架橋陽イオン交換ポリマーは、(i)式11および式22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む、重合混合物の反応生成物であり、
式11、式22、および式33は、以下の構造によって表され、
【化29】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
医薬組成物。
(項目9)
架橋陽イオン交換ポリマー塩および線状ポリオールを含む医薬組成物であって、前記架橋陽イオン交換ポリマーは、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む、重合混合物の反応生成物であり、
前記線状ポリオールは、同一温度および貯蔵時間で、線状ポリオールを含有しないこと以外は同一の組成物と比較して、貯蔵時の前記ポリマーからのフッ化物イオンの前記放出を減少させるために十分な量で、前記組成物中に存在し、貯蔵後の前記組成物中の無機フッ素は、1000ppm以下であり、かつ
式11、式22、および式33は、以下の構造によって表され、
【化30】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2はアルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、医薬組成物。
(項目10)
A
11は、保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目8または9に記載の医薬組成物。
(項目11)
式11、22、および33は、以下の構造によって表される、
【化31】
項目8〜10のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目12)
前記ポリマーは、式11、22、および33に対応する構造単位を含む、項目8〜10のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目13)
(i)式11に対応するモノマーは、重合混合物中の式11、22、および33のモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%を占め、式22に対応するモノマー対式33に対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または
(ii)重合混合物中の式11のモノマーのモル分率は、式11、22、および33のモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であり、重合混合物における式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1であるか、のいずれかである、
項目12に記載の医薬組成物。
(項目14)
前記ポリマーは、式11および22に対応する構造単位を含む、項目8〜11のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目15)
前記ポリマーは、式11および33に対応する構造単位を含む、項目8〜11のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目16)
前記陽イオン交換ポリマーは、加水分解、イオン交換、または加水分解およびイオン交換を経る、項目8〜15のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目17)
前記重合混合物は、重合開始剤をさらに含む、項目8〜16のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目18)
前記架橋陽イオン交換ポリマーは、(1)重合開始剤と(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかの前記モノマーとの、そして(2)加水分解剤との反応の生成物である、項目8〜17のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目19)
前記エーテル部分は、−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−または−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−O−(CH
2)
d−であり、式中、dおよびeは独立して、1〜5の整数であるか、または前記アミド部分は、−C(O)−NH−(CH
2)
p−NH−C(O)−であり、式中、pは1〜8の整数である、項目18に記載の医薬組成物。
(項目20)
A
11は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目8〜19のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目21)
前記重合混合物は、重合開始剤を含まない、項目8〜20のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目22)
前記加水分解剤は、強塩基である、項目18〜21のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目23)
前記塩の前記陽イオンは、カルシウム、ナトリウム、またはそれらの組み合わせである、項目1〜22のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目24)
前記塩の前記陽イオンは、カルシウムである、項目23に記載の医薬組成物。
(項目25)
前記組成物は、前記組成物の総重量に基づいて、約15重量%〜約35重量%の線状ポリオールを含む、項目1〜24のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目26)
前記線状ポリオールは、アラビトール、エリトリトール、グリセロール、マルチトール、マンニトール、リビトール、ソルビトール、キシリトール、トレイトール、ガラクチトール、イソマルト、イジトール、ラクチトール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1〜25のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目27)
前記線状ポリオールは、アラビトール、エリトリトール、グリセロール、マツチトール、マンニトール、リビトール、ソルビトール、キシリトール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1〜25のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目28)
前記線状ポリオールは、ソルビトール、キシリトール、またはそれらの組み合わせである、項目1〜25のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目29)
線状ポリオールの前記組成物、ポリマー、および水分または水の総重量に基づいて、10重量%〜25重量%の水分または水をさらに含む、項目1〜28のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目30)
貯蔵後の前記組成物中の無機フッ素は、1000ppm以下である、項目1、3〜8および10〜29のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目31)
無機フッ素の濃度は、約40℃で約6週間の貯蔵後、約1000ppm未満である、項目1〜29のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目32)
無機フッ素の濃度は、約25℃で約6週間の貯蔵後、約500ppm未満である、項目1〜29のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目33)
無機フッ素の濃度は、約5℃で約6週間の貯蔵後、約300ppm未満である、項目1〜29のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目34)
R
1、R
2、X
1、およびX
2は非置換である、項目1〜33のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物。
(項目35)
胃腸管からカリウムを除去するための医薬組成物であって、前記治療は、項目1〜34のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することを含み、それによって、前記医薬組成物は、前記対象の前記胃腸管を通過し、治療上有効量のカリウムイオンを、前記対象の前記胃腸管から除去する、医薬組成物。
(項目36)
胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物であって、前記治療は、架橋陽イオン交換ポリマーまたは項目1〜34のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に1日1回投与することを含み、前記ポリマーの1日量は、1日3回投与される同一ポリマーの同一日量の少なくとも75%のカリウム結合能力を有する。
(項目37)
前記ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、式1、式2、および式3は、以下の構造によって表され、
【化32】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
1は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
項目36に記載のポリマーまたは組成物。
(項目38)
前記ポリマーは、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む、重合混合物の反応生成物であり、式11、式22、および式33は、以下の構造によって表され、
【化33】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
項目36に記載のポリマーまたは組成物。
(項目39)
胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物であって、前記治療は、有効量の架橋陽イオン交換ポリマーまたは項目1〜7、および23〜34のうちのいずれか1項に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に1日1回投与することを含み、前記ポリマーまたは前記組成物を1日1回摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験し、前記ポリマーは、式1および2、式1および3、または式1、2、および3に対応する構造単位を含み、式1、式2、および式3は、以下の構造によって表され、
【化34】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
1は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物。
(項目40)
前記胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物であって、前記処置は、有効量の架橋陽イオン交換ポリマーまたは項目8〜34のうちのいずれか1項に記載の前記医薬組成物を、それを必要とする動物対象に1日1回投与することを含み、前記ポリマーまたは前記組成物を1日1回摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験し、前記ポリマーは、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む重合混合物の反応生成物であり、式11、式22、および式33は、以下の構造によって表され、
【化35】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物。
(項目41)
前記ポリマーまたは前記組成物は、1日2回投与される、項目36〜40のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目42)
前記ポリマーまたは前記組成物は、1日2回投与され、前記ポリマーまたは前記組成物を1日2回摂取する対象の25%未満は、中度または軽度の胃腸副作用を経験する、項目39または40に記載のポリマーまたは組成物。
(項目43)
1日2回投与される前記日量の前記ポリマーまたは前記組成物は、1日3回投与される同一日量の同一ポリマーまたは同一組成物の少なくとも85%のカリウム結合能力を有する、項目41または42に記載のポリマーまたは組成物。
(項目44)
1日2回投与される前記日量の前記ポリマーまたは前記組成物は、1日3回投与される同一日量の同一ポリマーまたは同一組成物の少なくとも95%のカリウム結合能力を有する、項目41または42に記載のポリマーまたは組成物。
(項目45)
1日1回または1日2回、前記ポリマーまたは組成物を摂取する対象の17%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験する、項目39〜44のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目46)
1日1回または1日2回、前記ポリマーまたは組成物を摂取する前記動物対象は、深刻な胃腸副作用を経験しない、項目39〜44のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目47)
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーまたは前記組成物は、1日3回投与される場合と同一日量の同一ポリマーまたは同一組成物とほぼ実質的に同一の耐容性を有する、項目39〜46のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目48)
A
11は、保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目38および40〜47のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目49)
1日1回投与される前記日量の前記ポリマーまたは前記組成物は、1日3回投与される前記同一日量の前記同一ポリマーまたは前記同一組成物の少なくとも85%のカリウム結合能力を有する、項目35〜48のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目50)
1日1回投与される前記日量の前記ポリマーまたは前記組成物は、1日3回投与される前記同一日量の前記同一ポリマーまたは前記同一組成物の少なくとも95%のカリウム結合能力を有する、項目35〜48のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目51)
前記重合混合物は、重合開始剤をさらに含む、項目38および40〜50のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目52)
前記架橋陽イオン交換ポリマーは、(1)重合開始剤および(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかの前記モノマー、および(2)加水分解剤の反応の生成物である、項目38および40〜51のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目53)
前記エーテル部分は、−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−または−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−O−(CH
2)
d−であり、式中、dおよびeは独立して、1〜5の整数であるか、または前記アミド部分は、−C(O)−NH−(CH
2)
p−NH−C(O)−であり、式中、pは1〜8の整数である、項目52に記載のポリマーまたは組成物。
(項目54)
A
11は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目38および40〜53のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目55)
前記重合混合物は、重合開始剤を含まない、項目38および40〜54のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目56)
前記胃腸管からカリウムを除去するための線状ポリオール安定化架橋脂肪族カルボン酸ポリマーであって、前記治療は、有効量の線状ポリオール安定化架橋脂肪族カルボン酸ポリマーを投与することを含み、線状ポリオールによる安定化なしの、同一用量および同一投与頻度の同一ポリマーと比較して、約5%多くのカリウムを抽出する、線状ポリオール安定化架橋脂肪族カルボン酸ポリマー。
(項目57)
前記安定化ポリマーは、線状ポリオールによる安定化なしの、同一用量および同一投与頻度の同一ポリマーと比較して、約10%多くのカリウムを前記対象から抽出する、項目56に記載のポリマー。
(項目58)
前記安定化ポリマーは、線状ポリオールによる安定化なしの、同一用量および同一投与頻度の同一ポリマーと比較して、約15%多くのカリウムを前記対象から抽出する、項目56に記載のポリマー。
(項目59)
前記安定化ポリマーは、線状ポリオールによる安定化なしの、同一用量および同一投与頻度の同一ポリマーと比較して、約20%多くのカリウムを前記対象から抽出する、項目56に記載のポリマー。
(項目60)
血清カリウム値は、前記対象において減少する、項目35〜59に記載のポリマーまたは組成。
(項目61)
前記対象は、高カリウム血症を経験している、項目35〜59に記載のポリマーまたは組成。
(項目62)
前記陽イオン交換ポリマーは、約10g/日〜約30g/日の用量で投与される、項目34〜61のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目63)
前記対象は、慢性腎疾患を罹患する、項目34〜61のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目64)
前記対象は、鬱血性心不全を罹患する、項目34〜63のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目65)
前記対象は、透析を受けている、項目63または64に記載のポリマーまたは組成物。
(項目66)
前記対象はヒトである、項目34〜65のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目67)
前記ヒトは、カリウム滞留をもたらす薬剤で治療されている、項目66に記載のポリマーまたは組成物。
(項目68)
前記陽イオン交換ポリマーおよびカリウム滞留をもたらす前記薬剤は、同時に投与される、項目67に記載のポリマーまたは組成物。
(項目69)
カリウム滞留をもたらす前記薬剤は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤である、項目67または68に記載のポリマーまたは組成物。
(項目70)
前記アンジオテンシン変換酵素阻害剤は、カプトプリル、ゾフェノプリル、エナラプリル、ラミプリル、キナプリル、ペリンドプリル、リシノプリル、ベナジプリル、ホシノプリル、またはそれらの組み合わせである、項目69に記載のポリマーまたは組成物。
(項目71)
カリウム滞留をもたらす前記薬剤は、アンジオテンシン受容体遮断薬である、項目67または68に記載のポリマーまたは組成物。
(項目72)
前記アンジオテンシン受容体遮断薬は、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、またはそれらの組み合わせである、項目71に記載のポリマーまたは組成物。
(項目73)
カリウム滞留をもたらす前記薬剤は、アルドステロン拮抗剤である、項目67または68に記載のポリマーまたは組成物。
(項目74)
前記アルドステロン拮抗剤は、スピロノラクトン、エプレレノン、またはそれらの組み合わせである、項目73に記載のポリマーまたは組成物。
(項目75)
前記日量は、少なくとも5gの陽イオン交換ポリマーである、項目35〜74のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目76)
前記日量は、少なくとも7.5gの陽イオン交換ポリマーである、項目35〜74のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目77)
前記日量は、少なくとも10gの陽イオン交換ポリマーである、項目35〜74のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目78)
前記日量は、少なくとも15gの陽イオン交換ポリマーである、項目35〜74のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目79)
前記陽イオン交換ポリマーは、他の方法で製剤化されていない、項目35〜78のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目80)
前記陽イオン交換ポリマーは、実質的に食品と反応しない、項目35〜79のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目81)
前記陽イオン交換ポリマーは、ソルビトールを負荷した架橋(カルシウム2−フルオロアクリレート)−ジビニルベンゼン−1,7−オクタジエンポリマーである、項目35〜80のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目82)
R
1、R
2、X
1、X
2またはそれらの任意の組み合わせは、非置換である、項目35〜81のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目83)
胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記治療は、カリウム結合ポリマーを、それを必要とする動物対象に投与することを含み、前記カリウム結合ポリマーは、酸または塩形態の酸性基を含む架橋陽イオン交換ポリマーであり、、前記カリウム結合ポリマーは、約20μm〜約200μmの平均径を有する、略球状の粒子の形態であり、前記粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、前記カリウム結合ポリマーは、約4000Pa未満の沈渣降伏応力、およびポリマー1gあたり10g未満の水の膨張率を有する、架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目84)
胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記治療は、カリウム結合ポリマーを、それを必要とする動物対象に投与することを含み、前記カリウム結合ポリマーは、酸または塩形態の酸性基を含む架橋陽イオン交換ポリマーであり、前記カリウム結合ポリマーは、約250μm未満の平均径を有する、略球状の粒子の形態であり、前記粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、前記カリウム結合ポリマーは、ポリマー1gあたり10g未満の水の膨張率を有し、ポリマー粒子の水和および沈渣した塊は、約1,000,000Pa・s未満の粘度を有し、前記粘度は、0.01秒
−1のせん断速度で測定される、架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目85)
血清カリウム値は、前記対象において減少する、項目83または84に記載のポリマー。
(項目86)
前記対象は、高カリウム血症を経験している、項目83、84、または85に記載のポリマー。
(項目87)
前記平均径は、約25μm〜約150μmである、項目83〜86のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目88)
前記平均径は、約50μm〜約125μmである、項目83〜86のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目89)
前記粒子の約0.5容量%未満が、約10μm未満の直径を有する、項目83〜88のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目90)
前記粒子の約4容量%未満が、約20μm未満の直径を有する、項目83〜88のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目91)
前記粒子の約0.5容量%未満が、約20μm未満の直径を有する、項目83〜88のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目92)
前記粒子の約4容量%未満が、約30μm未満の直径を有する、項目83〜88のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目93)
前記ポリマーは、約1〜約5の膨張率を有する、項目83〜92のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目94)
前記ポリマーは、約1〜約3の膨張率を有する、項目83〜92のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目95)
前記沈渣降伏応力は、4000Pa未満である、項目84〜94のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目96)
前記沈渣降伏応力は、3000Pa未満である、項目83〜94のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目97)
前記沈渣降伏応力は、2500Pa未満である、項目83〜94のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目98)
前記ポリマーの水和および沈殿によって形成される、大量の前記ポリマー粒子は、約1,000,000Pa未満の粘度を有し、前記粘度は、0.01秒
−1のせん断速度で測定される、項目83および85〜97のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目99)
前記沈殿した塊の粒子は、800,000Pa未満の粘度を有する、項目98に記載のポリマー。
(項目100)
前記沈殿した塊の粒子は、500,000Pa未満の粘度を有する、項目98に記載のポリマー。
(項目101)
乾燥形態の前記ポリマー粒子は、約14未満の圧縮性指数を有し、前記圧縮性指数は、100*(TD−BD)/TDと定義され、BDおよびTDは、それぞれバルク密度およびタップ密度である、項目83〜100のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目102)
前記圧縮性指数は、約10未満である、項目101に記載のポリマー。
(項目103)
前記粒子は、表面特徴の頂上から谷までの平均距離は、約2μm未満である、項目83〜102のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目104)
前記粒子は、重合後に研磨または粉砕されない、項目83〜103のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目105)
前記陽イオン交換ポリマーは、その他の方法で製剤化されない、項目83〜104のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目106)
前記陽イオン交換ポリマーは、実質的に食品と非反応性である、項目83〜105のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目107)
前記酸性基は、スルホン酸基、硫酸基、カルボン酸、ホスホン酸基、リン酸基、スルファミン酸基、またはそれらの組み合わせである、項目83〜106のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目108)
前記ポリマーは、1日1回前記対象に投与され、1日1回前記ポリマーを摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸管副作用を経験する、項目83〜107のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目109)
前記ポリマーは、1日2回前記対象に投与され、1日2回前記ポリマーを摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験する、項目83〜107のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目110)
1日1回または1日2回、前記ポリマーを摂取する対象の17%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験する、項目108または109に記載のポリマー。
(項目111)
1日1回または1日2回、前記ポリマーを摂取する対象は、深刻な胃腸管副作用を経験しない、項目110に記載のポリマー。
(項目112)
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一日量の前記同一ポリマーとほぼ実質的に同一の耐容性を有する、項目108〜111のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目113)
前記ポリマーは、1日1回前記対象に投与され、1日量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一量の前記同一ポリマーの少なくとも75%のカリウム結合能力を有する、項目83〜112のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目114)
前記ポリマーは、1日2回前記対象に投与され、1日量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一量の前記同一ポリマーの少なくとも75%のカリウム結合能力を有する、項目83〜112のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目115)
1日1回または2回投与される前記量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一量の前記同一ポリマーの少なくとも85%のカリウム結合能力を有する、項目113または114に記載のポリマー。
(項目116)
1日1回または2回投与される前記量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一量の前記同一ポリマーの少なくとも95%のカリウム結合能力を有する、項目113または114に記載のポリマー。
(項目117)
前記日量は、少なくとも5gの陽イオン交換ポリマーである、項目108〜116のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目118)
前記日量は、少なくとも7.5gの陽イオン交換ポリマーである、項目108〜116のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目119)
前記日量は、少なくとも10gのカリウム結合ポリマーである、項目108〜116のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目120)
前記日量は、少なくとも15gのカリウム結合ポリマーである、項目108〜116のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目121)
前記陽イオン交換ポリマーは、少なくとも1つの架橋体および少なくとも1つのモノマーに由来し、それらのプロトン化またはイオン化形態で酸性基を含有し、前記酸性基は、スルホン酸、硫酸、カルボン酸、ホスホン酸、リン酸、スルファミン酸、およびそれらの組み合わせから成る群から選択され、前記酸性基のイオン化の分率は、大腸における生理学的pHにおいて、約75%より大きい、項目83〜120のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目122)
前記陽イオン交換ポリマーは、その塩または酸形態であり、(i)式11および22、(ii)式11および33、または(iii)式11、22、および33のうちのいずれかのモノマーを含む、重合混合物の反応生成物であり、
式11、式22、および式33は、以下の構造によって表され、
【化36】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
項目83〜120のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目123)
A
11は、保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目122に記載のポリマー。
(項目124)
前記重合混合物は、重合開始剤をさらに含む、項目122または123に記載のポリマー。
(項目125)
前記陽イオン交換ポリマーは、架橋脂肪族カルボン酸ポリマーである、項目83〜120のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目126)
前記陽イオン交換ポリマーは、架橋(カルシウム2−フルオロアクリレート)−ジビニルベンゼン−1,7−オクタジエンポリマーである、項目83〜120のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目127)
前記対象はヒトである、項目83〜126のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目128)
前記胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記治療は、1日1回または1日2回、架橋陽イオン交換ポリマーを、約20μm〜約200μmの平均径を有する略球状の粒子の形態で、それを必要とする動物対象に投与することを含み、前記粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、1日1回または1日2回投与される、1日量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一日量の前記同一ポリマーの少なくとも75%のカリウム結合能力を有する、架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目129)
前記胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記治療は、1日1回または1日2回、架橋陽イオン交換ポリマーを、約250μm未満の平均径を有する略球状の粒子の形態で、それを必要とする動物対象に投与することを含み、前記粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、かつポリマー1gあたり10g未満の水の膨張率を有し、1日1回または1日2回投与される、1日量の前記ポリマーは、1日3回投与される前記同一日量の前記同一ポリマーの少なくとも75%のカリウム結合能力を有する、架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目130)
前記胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記治療は、1日1回または1日2回、架橋陽イオン交換ポリマーを、約250μm未満の平均径を有する略球状の粒子の形態で、それを必要とする動物対象に投与することを含み、かつ前記粒子の約4容量%未満が、約10μm未満の直径を有し、1日1回または1日2回、前記ポリマーを摂取する対象の25%未満が、軽度または中度の胃腸副作用を経験する、架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目131)
血清カリウム値は、前記対象において減少する、項目128〜130のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目132)
前記対象は、高カリウム血症を経験している、128〜131のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目133)
前記平均径は、約25μm〜約150μmである、項目128〜132のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目134)
前記平均径は、約50μm〜約125μmである、項目128〜132のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目135)
前記粒子の約0.5容量%未満が、約10μm未満の直径を有する、項目128〜134のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目136)
前記粒子の約4容量%未満が、約20μm未満の直径を有する、項目128〜134のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目137)
前記粒子の約0.5容量%未満が、約20μm未満の直径を有する、項目128〜134のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目138)
前記粒子の約4容量%未満が、約30μm未満の直径を有する、項目128〜134のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目139)
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーの前記量は、1日3回投与される前記同一量の前記同一ポリマーの少なくとも80%のカリウム結合能力を有する、項目128〜138のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目140)
1日1回または1日2回投与される前記量の前記ポリマーは、1日3回投与される同一量の前記同一ポリマーの少なくとも90%のカリウム結合能力を有する、項目128〜138のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目141)
3つ以上のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む、架橋陽イオン交換ポリマーであって、前記モノマーは、式11、式22、および式33に対応し、
(i)式11に対応するモノマーは、前記重合混合物中の式11、22、および33のモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%を占め、かつ式22に対応するモノマー対式33に対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または
(ii)前記重合混合物中の式11のモノマーのモル分率は、式11、22、および33のモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であり、重合混合物における式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1であり、かつ
式11、式22、および式33は、以下の構造に対応し、
【化37】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目142)
式11、式22、および式33は、以下の構造に対応する、
【化38】
項目141に記載のポリマー。
(項目143)
A
11は、保護されているカルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目141に記載のポリマー。
(項目144)
前記重合混合物は、重合開始剤をさらに含む、項目141〜143のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目145)
酸または塩形態の架橋陽イオン交換ポリマーであって、項目141〜144のうちのいずれか1項に記載の前記架橋ポリマーおよび加水分解剤の反応生成物を含む、陽イオン交換ポリマー。
(項目146)
A
11は、カルボン酸、ホスホン酸基、またはリン酸基である、項目141〜145のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目147)
前記重合混合物は、重合開始剤を含まない、項目141〜146のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目148)
式1、2、および3に対応する構造単位を含む架橋陽イオン交換ポリマーであって、
(i)式1に対応する前記構造単位は、前記重合反応において使用されるモノマーの前記量から計算される、前記ポリマー中の式1、2、および3の構造単位の総重量に基づいて、少なくとも約85重量%を占め、式2に対応する構造単位対式3に対応する構造単位の重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または
(ii)前記ポリマー中の式1の前記構造単位のモル分率は、前記重合反応において使用されるモノマーの量から計算される、式1、2、および3の構造単位のモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であり、式2の構造単位対式3の構造単位のモル比は、約0.2:1〜約7:1であり、かつ
式1、式2、および式3は、以下の構造に対応し、
【化39】
式中、
R
1およびR
2は独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
1は、その塩または酸形態で、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
架橋陽イオン交換ポリマー。
(項目149)
式1、式2、および式3は、以下の構造に対応する、項目143に記載のポリマー。
【化40】
(項目150)
式3または33のX
2は、(a)−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−または−(CH
2)
d−O−(CH
2)
e−O−(CH
2)
d−のいずれかから選択されるエーテル部分であって、式中、dおよびeは独立して、1〜5の整数であるか、または(b)前記式−C(O)−NH−(CH
2)
p−NH−C(O)−のアミド部分であって、式中、pは1〜8の整数であるか、または(c)式3または33は、前記エーテル部分および前記アミド部分を有する構造単位の混合物である、項目141および143〜148のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目151)
X
2は前記エーテル部分であり、dは1〜2の整数であり、かつeは1〜3の整数である、項目150に記載のポリマー。
(項目152)
X
2は前記アミド部分であり、pは4〜6の整数である、項目150に記載のポリマー。
(項目153)
X
2はアルキレンである、項目141および143〜148のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目154)
X
2はエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンである、項目153に記載のポリマー。
(項目155)
X
2はブチレンである、項目153に記載のポリマー。
(項目156)
X
1はフェニレンである、項目141、143〜148および150〜155のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目157)
R
1およびR
2は水素である、項目141、143〜148および150〜156のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目158)
A
11は保護されているカルボン酸である、項目141、143〜148および150〜157のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目159)
保護されているカルボン酸は、−C(O)O−アルキルである、項目158に記載のポリマー。
(項目160)
前記加水分解剤は、強塩基である、項目145および150〜159のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目161)
強塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、またはそれらの組み合わせである、項目160に記載のポリマー。
(項目162)
前記架橋陽イオン交換ポリマーにおける式22のモノマー対式33のモノマーの重量比は、約2:1〜1:2である、項目141〜145および150〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目163)
前記架橋陽イオン交換ポリマーにおける式22のモノマー対式33のモノマーの重量比は、約1:1である、項目141〜145および150〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目164)
前記架橋陽イオン交換ポリマーにおける式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、0.2:1〜3.5:1である、項目141〜145および150〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目165)
前記架橋陽イオン交換ポリマーにおける式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、0.5:1〜約1.3:1である、項目141〜145および150〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目166)
架橋陽イオン交換ポリマーにおける式2の構造単位対式3の構造単位のモル比は、0.2:1〜3.5:1である、項目148〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目167)
架橋陽イオン交換ポリマーにおける式2の構造単位対式3の構造単位のモル比は、0.5:1〜1.3:1である、項目148〜161のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目168)
前記塩の陽イオンは、カルシウム、ナトリウム、またはそれらの組み合わせである、項目141〜167のうちのいずれか1項に記載のポリマー。
(項目169)
前記塩の陽イオンはカルシウムである、項目168に記載のポリマー。
(項目170)
項目141〜169のうちのいずれか1項に記載の架橋陽イオン交換ポリマー、および医薬的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目171)
架橋陽イオン交換ポリマーを形成する方法であって、3つ以上のモノマーを含む混合物を接触させて、前記架橋陽イオン交換ポリマーを形成することを含み、前記モノマーは、式11、式22、および式33に対応し、
(i)式11に対応するモノマーは、重合混合物中の式11、22、および33のモノマーの総重量に基づいて、少なくとも約85重量%を占め、式22に対応するモノマー対式33に対応するモノマーの重量比は、約4:1〜約1:4であるか、または
(ii)前記重合混合物中の式11のモノマーのモル分率は、式11、22、および33のモノマーのモル総数に基づいて、少なくとも約0.87であり、前記重合混合物中の式22のモノマー対式33のモノマーのモル比は、約0.2:1〜約7:1であり、かつ
式11、式22、および式33は、以下の構造に対応し、
【化41】
式中、
R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであり、
A
11は、任意で保護されているカルボン酸、ホスホン酸基、またはリン酸基であり、
X
1は、アリーレンであり、
X
2は、アルキレン、エーテル部分、またはアミド部分である、
方法。
(項目172)
式11、22、および33は、以下の構造
【化42】
に対応する、項目171に記載の方法。
(項目173)
前記架橋陽イオン交換ポリマーを加水分解剤で加水分解することをさらに含む、項目171または172に記載の方法。
(項目174)
重合収率は、少なくとも約85%である、項目171または172に記載の方法。
(項目175)
加水分解ステップ後の前記収率は、少なくとも約85%である、項目173に記載の方法。
(項目176)
A
11は、カルボン酸、ホスホン酸、またはリン酸である、項目171〜175のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目177)
前記重合混合物は、重合開始剤を含まない、項目171〜176のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目178)
胃腸管からカリウムを除去するための架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物であって、前記治療は、項目170に記載の医薬組成物、または項目141〜169のうちのいずれか1項に記載のポリマーを、それを必要とする動物対象に投与することを含み、それによって、前記医薬組成物または前記ポリマーは、前記対象の胃腸管を通過し、治療上有効量のカリウムイオンを前記対象の胃腸管から除去する、架橋陽イオン交換ポリマーまたは医薬組成物。
(項目179)
前記動物対象は哺乳類であり、項目141〜169のうちのいずれか1項に記載の前記ポリマーが、前記対象に投与される、項目178に記載のポリマーまたは組成物。
(項目180)
前記対象は、慢性腎疾患を罹患する、項目178または179に記載のポリマーまたは組成物。
(項目181)
前記対象は、鬱血性心不全を罹患している、項目178または179に記載のポリマーまたは組成物。
(項目182)
前記対象は、透析を受けている、項目180または181に記載のポリマーまたは組成物。
(項目183)
前記対象は、高カリウム血症を経験している、項目178〜182のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目184)
前記対象はヒトである、項目178〜183のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目185)
前記カリウム結合ポリマーは、約10g/日〜約30g/日の用量で投与される、項目178〜184のうちのいずれか1項に記載のポリマーまたは組成物。
(項目186)
前記ヒトは、カリウム滞留をもたらす薬剤で治療されている、項目184または185に記載のポリマーまたは組成物。
(項目187)
前記カリウム結合ポリマーおよびカリウム滞留をもたらす前記薬剤は、同時に投与される、項目186に記載のポリマーまたは組成物。
(項目188)
カリウム滞留をもたらす前記薬剤は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤である、項目186または187に記載のポリマーまたは組成物。
(項目189)
前記アンジオテンシン変換酵素阻害剤は、カプトプリル、ゾフェノプリル、エナラプリル、ラミプリル、キナプリル、ペリンドプリル、リシノプリル、ベナジプリル、ホシノプリル、またはそれらの組み合わせである、項目188に記載のポリマーまたは組成物。
(項目190)
カリウム滞留をもたらす前記薬剤は、アンジオテンシン受容体遮断薬である、項目186または187に記載のポリマーまたは組成物。
(項目191)
前記アンジオテンシン受容体遮断薬は、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、またはそれらの組み合わせである、項目189に記載のポリマーまたは組成物。
(項目192)
カリウム滞留をもたらす薬剤は、アルドステロン拮抗薬である、項目186または187に記載のポリマーまたは組成物。
(項目193)
前記アルドステロン拮抗薬は、スピロノルアクトン、エプレレノン、またはそれらの組み合わせである、項目192に記載のポリマーまたは組成物。