特許第6232492号(P6232492)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6232492TVから出力される音響信号に基づいたユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232492
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】TVから出力される音響信号に基づいたユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2668 20110101AFI20171106BHJP
   H04N 21/4722 20110101ALI20171106BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20171106BHJP
   H04N 21/439 20110101ALI20171106BHJP
   H04H 60/37 20080101ALI20171106BHJP
   H04H 60/45 20080101ALI20171106BHJP
   H04H 60/80 20080101ALI20171106BHJP
   H04H 60/13 20080101ALI20171106BHJP
   H04H 60/58 20080101ALI20171106BHJP
【FI】
   H04N21/2668
   H04N21/4722
   H04N21/436
   H04N21/439
   H04H60/37
   H04H60/45
   H04H60/80
   H04H60/13
   H04H60/58
【請求項の数】17
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2016-508870(P2016-508870)
(86)(22)【出願日】2014年4月17日
(65)【公表番号】特表2016-523014(P2016-523014A)
(43)【公表日】2016年8月4日
(86)【国際出願番号】KR2014003351
(87)【国際公開番号】WO2014171759
(87)【国際公開日】20141023
【審査請求日】2015年11月17日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0043862
(32)【優先日】2013年4月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515286472
【氏名又は名称】サウンドリー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】キム,テ ヒョン
【審査官】 古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−134980(JP,A)
【文献】 特表2012−508486(JP,A)
【文献】 特開2012−044364(JP,A)
【文献】 特表2011−526100(JP,A)
【文献】 特表2009−518888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04H 60/00 − 60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
TVの前で視聴するユーザにユーザカスタマイズ型広告を提供する提供方法であって、
前記ユーザの端末機が、前記TVに接続されたセットトップボックスのセットトップボックスIDを受信するステップと、
端末機前記セットトップボックスID及びユーザ情報を外部装置に送信するステップと、
端末機または前セットトップボックスが、前記外部装置または前記外部装置と通信可能に接続された他の装置により選択されたカスタマイズ型広告を受信するステップと、
端末機または前記TVが、前記カスタマイズ型広告を前記ユーザに出力するステップと、を含み、
前記外部装置または前記外部装置と接続された他の装置は、複数の端末機から同一のセットトップボックスIDを受信した場合、前記セットトップボックスIDが同一であるということから、複数の前記端末機のユーザが、同一の場所に位置していると判断し、この複数のユーザについてのユーザ情報に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマイズ型広告を選択することを特徴とするユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項2】
前記端末機、TVから出力される非可聴の音響信号に含まれたプログラムIDを受信するステップをさらに含み、
前記端末機は、前記セットトップボックスID及びユーザ情報とともに、前記プログラムIDを前記外部装置に送信し、
前記カスタマイズ型広告は、前記の複数のユーザについてのユーザ情報、及び、前記プログラムIDに基づいて選択されることを特徴とする請求項1に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項3】
前記ユーザの端末機は、前記ユーザと同じグループに属した友達に文字及び/またはマルチメディアデータを送信するか、前記友達のうち、少なくともいずれか一つの友達から文字及び/またはマルチメディアデータを受信することができるチャットウィンドウを含んだユーザインタフェース画面を表示し、
前記ユーザに出力するステップは、前記ユーザインタフェース画面上にアイコンをアクティブにするステップであることを特徴とする請求項1に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項4】
前記ユーザの端末機は、前記ユーザに友達推薦目録を表示するプラス(+)友達目録ウィンドウを含んだユーザインタフェース画面を表示し、
前記ユーザに出力するステップは、前記プラス(+)友達目録に前記カスタマイズ型広告を選択するステップにて選択された広告についての広告名称を含めるステップであることを特徴とする請求項1に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項5】
前記外部装置は、同じグループに属した友達に文字及び/またはマルチメディアデータを送信するMIMサービスサーバであり、
前記MIMサービスサーバは、
通信可能に接続した広告サーバ、セットトップボックス、または放送サーバに前記セットトップボックスID、前記ユーザ情報、及び前記プログラムIDを送信し、
前記セットトップボックスID、前記ユーザ情報、及び前記プログラムIDを送信した装置から広告を受信して、前記ユーザの端末機に送信することを特徴とする請求項に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項6】
前記プログラムIDは、前記セットトップボックスまたは前記セットトップボックスに放送信号を送信する装置によって放送信号に挿入されたことを特徴とする請求項に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項7】
TVの前で視聴するユーザにユーザカスタマイズ型広告を提供する方法であって、
サーバ装置が、前記ユーザの端末機から、前記TVに接続されたセットトップボックスセットトップボックスID及びユーザ情報を受信するステップと、
前記サーバ装置が、前記セットトップボックスID及び前記ユーザ情報に基づいて、前ユーザに対するユーザカスタマイズ型広告を選択するステップと、
前記サーバ装置が、前記ユーザカスタマイズ型広告を、前記ユーザ端末機及び/または前記TVに送信するステップと、を含み、
前記カスタマイズ型広告を選択するステップは、
複数の端末機から同一のセットトップボックスIDを受信した場合、前記セットトップボックスIDが同一であるということから、複数の前記端末機のユーザが、同一の場所に位置していると判断し、この複数のユーザについてのユーザ情報に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマイズ型広告を選択するステップを含むことを特徴とするユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項8】
前記ユーザカスタマイズ型広告を選択するステップにて選択されたユーザカスタマイズ型広告を放送プログラムに挿入するステップをさらに含み、
前記TVに送信するステップは、前記ユーザカスタマイズ型広告が挿入されたプログラムを送信するステップであることを特徴とする請求項7に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項9】
前記ユーザカスタマイズ型広告を選択するステップは、
同じグループに属した友達に文字及び/またはマルチメディアデータを送信するMIMサービスサーバにより行われるか、前記TVに広告を提供する広告サーバにより行われるか、または前記セットトップボックスにより行われることを特徴とする請求項7に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項10】
前記受信するステップは、前記ユーザの端末機により、前記TVから出力される放送プログラムの非可聴の音響信号に含まれる、前記放送プログラムのプログラムIDを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項11】
前記プログラムIDは、前記セットトップボックスまたは前記セットトップボックスに放送信号を送信する装置によって放送信号に挿入されることを特徴とする請求項10に記載のユーザカスタマイズ型広告を提供する方法。
【請求項12】
サーバと端末機を備えるユーザカスタマイズ型広告提供システムにおける前記サーバであって、
前記サーバは、MIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を有し、
前記MIMサービスプログラムは、
前記端末機に設置された際前記端末機に、
TVに接続されたセットトップボックスセットトップボックスID及びユーザ情報を外部装置に送信するステップと、
前記外部装置または前記外部装置と通信可能に接続した他の装置から前記セットトップボックスID及び前記ユーザ情報に基づいて選択された広告を受信するステップと、
広告を受信したことを前記ユーザに知らせるステップと、を含む方法を実行させるためのプログラムであり、
この際、前記外部装置または前記外部装置と接続された他の装置は、複数の端末機から同一のセットトップボックスIDを受信した場合、前記セットトップボックスIDが同一であるということから、複数の前記端末機のユーザが、同一の場所に位置していると判断し、この複数のユーザについてのユーザ情報に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマイズ型広告を選択するようにすることを特徴とするサーバ。
【請求項13】
前記セットトップボックスIDが、前記TVから出力される非可聴の音響信号に含まれており、
前記方法は、
前記非可聴の音響信号を受信し、この受信した非可聴の音響信号から、前記セットトップボックスIDを抽出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
前記方法は、
前記ユーザと同じグループに属した友達に文字及び/またはマルチメディアデータを送信するか、または前記友達のうち、少なくともいずれか一つの友達から文字及び/またはマルチメディアデータを受信することができるチャットウィンドウを含んだユーザインタフェース画面を表示するステップをさらに含み、
前記ユーザに知らせるステップは、広告を受信したことを前記ユーザインタフェース画面上にアイコンをアクティブにするステップであることを特徴とする請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
前記方法は、
前記ユーザに友達推薦目録を表示するプラス(+)友達目録ウィンドウを含んだユーザインタフェース画面を表示するステップをさらに含み、
前記ユーザに知らせるステップは、前記プラス(+)友達目録に前記広告を受信するステップにて受信した広告についての広告名称を含めるステップであることを特徴とする請求項13に記載のサーバ。
【請求項16】
前記非可聴の音響信号が、前記TVから出力される放送プログラムのプログラムIDをさらに含み、
前記方法は、前記プログラムIDを前記外部装置に送信するステップをさらに含み、
受信した前記広告は、前記の複数のユーザについてのユーザ情報及び前記プログラムIDに基づいて選択されることを特徴とする請求項13に記載のサーバ。
【請求項17】
前記外部装置は、前記サーバ、または同じグループに属した友達に文字及び/またはマルチメディアデータを送信するMIMサービスサーバであり、
前記サーバ、または前記MIMサービスサーバは、
通信可能に接続された、広告サーバ、セットトップボックス、または放送サーバに、前記セットトップボックスID、前記ユーザ情報、及び前記プログラムIDを送信し、
前記セットトップボックスID、前記ユーザ情報、及び前記プログラムIDを送信した装置から、広告を受信して、前記ユーザの端末機に送信することを特徴とする請求項16に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TVから出力される音響信号に基づいたユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIM(Mobile Instant Messenger)サービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザにカスタマイズ型で広告を提供する方法は、広く知られている。例えば、以下の特許文献1(ユーザカスタマイズ広告サービスを提供するシステム及びその動作方法)、特許文献2(ユーザカスタマイズ型IPTV広告提供システム及び広告提供方法)のように、多様な方法でユーザにカスタマイズ型広告を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許第2012−0010098号公報(2012.02.02)
【特許文献2】韓国公開特許第2010−0094154号公報(2010.08.26)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザにカスタマイズ型広告を提供する技術を改良することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施の形態によれば、TVを視聴するユーザ及び視聴する同僚まで認識してカスタマイズ型広告を提供できる、ユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、現在視聴する放送プログラムに対する情報をMIMサービスアプリケーションが提供する画面上に提供することによって、広告効果を極大化できるユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0007】
本発明の一実施の形態によれば、既存の放送送信と関連した装備の交替無しで視聴者を認識して、ユーザカスタマイズ型広告を提供できるユーザカスタマイズ型広告提供システム、ユーザカスタマイズ型広告を提供する方法、及びMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0008】
本発明の一実施の形態によれば、TVの前で視聴するユーザにユーザカスタマイズ型広告を提供する提供方法であって、前記ユーザの端末機がTVから出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップと、前記プログラムIDと、ユーザ情報及び/または前記TVに接続されて映像及び音声を出力するセットトップボックスのID(セットトップボックスIDとする)に基づいて、前記ユーザに対するカスタマイズ型広告を選択するステップと、前記ユーザの端末機が、前記カスタマイズ型広告を選択するステップにて選択された広告を前記ユーザに知らせるステップと、を含むことを特徴とするユーザカスタマイズ型広告を提供する方法が提供されることができる。
【0009】
本発明の他の一実施の形態によれば、TVの前で視聴するユーザにユーザカスタマイズ型広告を提供する方法であって、前記ユーザの端末機から、前記TVから外部に出力された音響信号に含まれたプログラムIDと、前記ユーザ情報及び/または前記TVに接続されて音声と映像を出力するセットトップボックスのID(セットトップボックスIDとする)を受信するステップと、前記プログラムIDと、前記ユーザ情報、及び/または前記セットトップボックスIDに基づいて、前記ユーザに対するユーザカスタマイズ型広告を選択するステップと、前記広告を選択するステップにて選択された広告を、前記ユーザ端末機及び/または前記TVに送信するステップと、を含むことを特徴とするユーザカスタマイズ型広告を提供する方法が提供されることができる。
【0010】
本発明の他の一実施の形態によれば、コンピュータに上述の方法によるユーザカスタマイズ型広告を提供する方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されることができる。
【0011】
本発明の他の一実施の形態によれば、コンピュータに、TVから出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップと、前記プログラムIDと、ユーザ情報及び/または前記TVに接続されて映像及び音声を出力するセットトップボックスID(セットトップボックスIDとする)に基づいて、前記ユーザに対するカスタマイズ型広告を選択するステップと、前記ユーザの端末機が、前記カスタマイズ型広告を選択するステップにて選択された広告を前記ユーザに知らせるステップと、を含む方法を実行させるためのMIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されることができる。
【0012】
本発明の他の一実施の形態によれば、サーバと端末機を備えるユーザカスタマイズ型広告提供システムにおける前記サーバであって、前記サーバは、MIMサービスプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を有し、前記MIMサービスプログラムは、前記端末機に、前記端末機がTVから出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識すると、前記プログラムIDと、ユーザ情報及び/または前記TVに接続して映像及び音声を出力するセットトップボックスのID(セットトップボックスIDとする)を外部装置に送信するステップと、前記外部装置または前記外部装置と通信可能に接続した他の装置から、前記プログラムIDと、前記ユーザ情報、及び/または前記セットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップと、広告を受信したことを前記ユーザに知らせるステップと、を含む方法を実行させるためのプログラムであることを特徴とするサーバが提供されることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、TVを視聴するユーザを認識できるので、効果的なユーザカスタマイズ型広告をすることができる。
【0014】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、TVを視聴するユーザ及びそのユーザと共にいる同僚まで認識できるので、より効果的にユーザカスタマイズ型広告をすることができる。
【0015】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、TVを視聴するユーザ及びそのユーザと共にいる同僚を認識でき、それらに合う広告を端末機あるいはTV放送により提供できるので、より効果的なユーザカスタマイズ型広告をすることができる。
【0016】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、TVを視聴するユーザ及びそのユーザと共にいる同僚が特定テレビプログラムを視聴したという事実だけでなく、どの地域、そしてどの場所で視聴しているかに関する情報を収集できるので、より効果的なユーザカスタマイズ型広告をすることができる。
【0017】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、MIMサービスを利用するユーザのうち、何れか一人のユーザがTVを視聴する場合、現在視聴する放送プログラムに対する情報(出演陣、プログラムに使用された製品に対する情報)をMIMアプリケーションが提供する画面上に提供することによって、広告効果を極大化できるようになる。
【0018】
本発明の一つ以上の実施の形態によれば、プログラムIDを音波に入れて識別することによって、少ないデータ量でもユーザカスタマイズ型広告を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図2】本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図3】本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図4本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図5本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図6本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図7本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
図8】本発明の一実施の形態にかかる端末機の動作を説明するための図である。
図9】本発明の一実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供方法を説明するための図である。
図10】本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムを説明するための図である。
図11】本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムを説明するための図である。
図12】本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムを説明するための図である。
図13】本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムを説明するための図である。
図14】本発明の一実施の形態にかかるコンピュータの構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付された図面と関連した以下の好ましい実施の形態により容易に理解されるはずである。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施の形態に限定されずに他の形態で具体化されうる。むしろ、ここで紹介される実施の形態は、開示された内容が徹底かつ完全になるように、そして当業者に本発明の思想を十分に伝達させるために提供されるものである。
【0021】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合に、それは、他の構成要素上に直接形成されうるか、又はそれらの間に第3の構成要素が介在されうることを意味する。また、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。
【0022】
本明細書において、第1、第2などの用語が構成要素を述べるために使用された場合、これらの構成要素がこのような用語によって限定されてはならない。これらの用語は、但しある構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されるだけである。ここに説明され例示される実施の形態は、それの相補的な実施の形態も含む。
【0023】
本明細書で使用された用語は、実施の形態を説明するためのもので、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形は、特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」と言及された構成要素は、一つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0024】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。以下の特定実施の形態を述べるにおいて、様々な特定の内容は、発明をさらに具体的に説明し理解に役立つために作成された。しかしながら、本発明を理解することができる程度のこの分野における知識を有した読者は、このような様々な特定の内容がなくても使用されうることを認知できる。ある場合には、発明を述べるにおいて周知で発明と大きく関連のない部分は、本発明を説明するにおいて特別な理由なしで混乱を引き起こすことを防止するために述べないことを予め言及しておく。
【0025】
本願発明の一つ以上の実施の形態によれば、ユーザカスタマイズ型広告を選択する装置は、セットトップボックス(以下、STBとする)、放送サーバ、または広告サーバのうち、いずれか一つでありうる。これらの装置は、以下に述べられる方法のうち、少なくともいずれか一つの方法を使用して、ユーザに合うユーザカスタマイズ型広告を選択できる。
【0026】
第1の方法は、ユーザ情報を利用してユーザカスタマイズ型広告を選択する方法である。
【0027】
ユーザ情報は、例えば、ユーザの年齢、性別、または職場などのように個人身上に関する情報を含むことができる。
【0028】
ユーザ情報は、また、ユーザのTV視聴パターン、MIMサービスを利用する時のチャット内容(例えば、キーワード情報)、MIMサービスを通じて互いにチャットする友達の数と友達の特性(年齢、家族、学校同窓など)のようなユーザに対する付加的な情報も含むことができる。本発明の実施の形態においてユーザ情報とは、「ユーザ情報」と「ユーザに対する付加的な情報」をすべて含む概念として使用し、「ユーザ情報」と「ユーザに対する付加的な情報」とを区別する必要がある場合には、両方を区別して使用することにする。
【0029】
ユーザ情報は、また、自分(ユーザ)の他に自分(ユーザ)と同じ位置でTVを共に視聴する他のユーザに対する情報(または他の端末機に対する情報)もさらに含むことができる。
【0030】
第2の方法は、プログラムIDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択する方法である。
【0031】
例えば、プログラムにおいて間接広告した製品(ハンドバッグ、自動車、帽子、履き物など)またはサービスのうち、少なくともいずれか一つをユーザカスタマイズ型広告として選択できる。
【0032】
第3の方法は、STB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択する方法である。
【0033】
STB IDは、ユーザの位置を知らせることができるので、ユーザの位置が考慮された広告が選択されることができる。
【0034】
例えば、STBがどんな場所(公共場所、家庭、または会社等)にインストールされているかどうかによって、ユーザカスタマイズ型広告が選択されることができる。STB IDが公共場所にインストールされたSTBを表すと、すべての年齢帯の人に共通する広告が選択されることができ、女性だけの専用物品のうち、恥ずかしい物品に対する広告は選択されないこともできる。
【0035】
他の例として、STB IDは、同じSTB IDを受信したユーザが同じ場所にいるユーザであることを知らせることができるので、共に視聴する人々を全部考慮して選択された広告が提供されることができる。
【0036】
第4の方法は、上述の三通りの方法を任意に組み合わせて、ユーザカスタマイズ型広告を選択する方法である。例えば、i)ユーザ情報とプログラムIDを共に利用したり、ii)ユーザ情報とSTB IDを共に利用したり、iii)プログラムIDとSTB IDを共に利用したり、またはiv)ユーザ情報、プログラムID、及びSTB IDをすべて利用する方法があることができる。
【0037】
以下の実施の形態において、ある装置がユーザカスタマイズ型広告を選択すると言及されると、ユーザカスタマイズ型広告を選択する方法に対して言及しなくても、上の方法のうち、少なくともいずれか一つの方法を使用してユーザカスタマイズ型広告を選択できる。
【0038】
また、本願発明の一つ以上の実施の形態によれば、プログラムIDを放送信号に挿入する装置は、例えば、STBまたは放送サーバのうち、いずれか一つでありうる。以下の実施の形態において、放送信号にプログラムIDが含まれていると言及されると、どんな方法によりプログラムIDが挿入されているかに対して具体的に言及しなくても、STBまたは放送サーバにより挿入されたことでありうることを知っていなければならない。
【0039】
図1は、本発明の一実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0040】
図1に示すように、本発明の一実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムは、映像及び音響を出力するTV1、放送サーバ5から放送信号を受信し、受信した放送信号の中でユーザが選択したチャネルのプログラムを映像及び音響信号に変換した後、TV1に出力するSTB3、STB3に放送信号を送信する装置である放送サーバ5、端末機7、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9を備えることができる。
【0041】
TV1は、STB3から映像及び音響信号を受信し、これらの信号をユーザが認識可能な形態(例えば、音響及び映像)として出力できる。
【0042】
STB3は、例えば、TV内蔵型とTV外蔵型の2通りのタイプがありえ、図1の実施の形態は、TV外蔵型の例を示したものである。STB3は、TV外蔵型に限定されず、STB3は、TV内蔵型でも具現化されることができる。以下、他の実施の形態でも同様である。
【0043】
本発明の一実施の形態にかかるSTB3は、例えば、放送サーバ5から地上波基地局、衛星、または有線ケーブルなどを介して、放送信号を受信することができる。
【0044】
また、本発明の他の実施の形態によれば、STB3は、インターネットプロトコル(IP)を使用して双方向通信を支援でき、インターネットを介して放送サーバ5から放送信号を受信し、受信した放送信号からユーザが選択したチャネルの放送信号を音声及び映像信号に復調して、TV1に出力する。
【0045】
STB3には、他のSTBと区別できるように、識別子(以下、STB IDとする)が割り当てられており、このようなSTB IDは、例えば、IPアドレス及び/またはMACアドレスになることができるが、これらに限定されるものではないことを当業者は知っていなければならない。
【0046】
放送サーバ5は、放送信号をブロードキャストできる。
【0047】
端末機7は、TV1を視聴するユーザが所持したモバイル通信装置であって、TV1から出力される音響信号を認識し、認識した音響信号にプログラムIDが含まれていると、プログラムIDを抽出できる。
【0048】
一実施の形態によれば、端末機7は、TV1から出力される音響信号から抽出したプログラムIDと、端末機7のユーザ情報をユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9に提供できる。後述するが、端末機7は、TV1から出力される音響信号にSTB IDとプログラムIDとが含まれている場合には、プログラムIDだけでなくSTB IDも抽出できる。
【0049】
STB IDは、現在TV1を視聴するユーザにユーザカスタマイズ型広告を提供するために必要な情報であり、なお端末機7のユーザの位置も知らせることができる。
【0050】
本発明の実施の形態によれば、プログラムIDとSTB IDを音響信号に挿入する技術と、そして音響信号に挿入されたプログラムIDとSTB IDを抽出する技術は、例えば、本発明者が2012年4月12日付で韓国特許庁に特許出願した特許出願番号10−2012−0038120号(音響システムを利用してモバイル端末機の位置を推定する位置推定方法及び位置推定システム、並びにこれに使用される音響システム)に開示された技術を利用できる。
【0051】
他の例として、本発明者が2012年7月18日付で韓国特許庁に特許出願した特許出願番号10−2012−0078410号(近接性データ収集方法及びシステム)に開示された技術(音響信号中にIDを含め、音響信号に含まれたIDを認識して抽出する技術)を利用することも可能である。
【0052】
さらに他の例として、本発明者が2012年5月18日付で韓国特許庁に特許出願した特許出願番号10−2012−0053286号(スピーカの識別のためのシステム及びこれを利用した位置推定システム)に開示された技術(音響信号中にIDを含め、音響信号に含まれたIDを認識して抽出する技術)を利用することも可能である。
【0053】
他の例として、本発明者が2012年7月18日付で韓国特許庁に特許出願した特許出願番号10−2012−0078446号(近接性情報を利用したユーザ間親密度算出方法及び装置)に開示された技術(音響信号中にIDを含め、音響信号に含まれたIDを認識して抽出する技術)を利用することも可能である。
【0054】
一方、上で言及した特許出願の明細書に開示された技術は、すべて本願明細書に結合されて本願明細書の一部として取り扱われなければならない。
【0055】
本実施の形態において、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9は、プログラムIDとユーザ情報を放送サーバ5に送信し、放送サーバ5は、プログラムID、ユーザ情報、及び/またはSTB IDに基づいて広告を選択し、選択した広告をユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9及び/またはセットトップボックス3に提供する。ここで、放送サーバ5がユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9に送信する広告と、セットトップボックス3に送信する広告は、必ず同一である必要はなく、互いに異なっても良い。
【0056】
本実施の形態において、端末機7は、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9から広告を受信することができ、ここでの「広告」は、「広告」及び/または「広告に接近できるアドレス(例えばリンク)」を含むことができる。
【0057】
本願明細書において、「広告」とは、「広告」及び/または「広告に接近できるアドレス」を含む意味として使用することにし、ただし「広告」と「広告に接近できるアドレス」とを区別する必要がある場合には、両方を区別して使用することにする。
【0058】
端末機7は、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9から受信した広告を端末機7が備えたディスプレイ部(図示せず)とスピーカ(図示せず)を介して出力できる。
【0059】
端末機7は、例えば、セルラーフォン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PDA、ウェアラブルコンピュータなどのような通信可能なモバイル装置でありうる。
【0060】
本実施の形態において、端末機7が有したコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)(例えば、HDD、SSD、またはメモリ)には、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムがインストールされていることができ、このようなMIMサービスプログラムは、TV1から出力される音響信号からプログラムIDを抽出し、抽出したプログラムIDとユーザ情報をユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9に送信できる。
【0061】
端末機7に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)に保存されるMIMサービスプログラムは、後述する本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムでありえ、外部装置、例えばユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9から受信したことでありうる。
【0062】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機7に、TV1から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB3のSTB IDとをユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9に送信するステップ、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9またはユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9と通信可能に接続した放送サーバ5から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムでありうる。MIMサービスプログラムに対するさらに詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0063】
ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を備えることができ、このようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)には、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムが保存されていることができる。ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9は、端末機7の要請があると、MIMサービスプログラムを端末機7に送信できる。以後、端末機7に送信されたMIMサービスプログラムは、実行可能な形態で端末機7にインストールされることができる。
【0064】
本願明細書において言及する「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」は、端末機、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ、放送サーバ、またはSTBのどこでも位置していることができ、そういう「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」には、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムが保存されていることができる。一方、本実施の形態において、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバは、SMSメッセージまたはMIMメッセージを送信できるメッセージサーバとしての機能もさらに具備していることができる。
【0065】
以下、図8を参照して、本発明の一実施の形態に他の端末機の動作をさらに詳細に説明する。
【0066】
図8は、本発明の一実施の形態にかかる端末機の動作を説明するための図である。
【0067】
図8に示すように、端末機は、TVから出力される音響信号を認識でき(S101)、認識した音響信号にプログラムIDがあると、抽出する(S103)。ここで、端末機は、音響信号にSTB IDも共に含まれていると、STB IDも抽出できる。
【0068】
ステップS101とステップS103の動作を行うために、端末機は、マイク(図示せず)を具備しており、ステップS101の動作を行う前にマイク(図示せず)は、TV1から出力される音響信号を認識できる状態(このような状態を「オン状態」とする)になっていなければならない。
【0069】
マイクがオン状態になる時期は、端末機がはじめに駆動される時に、または端末機にインストールされた所定のプログラム(例えば、本願明細書において説明しているMIMサービスプログラム)が駆動される時に、または端末機のユーザの命令を受ける時でありうる。
【0070】
ある音響信号に含まれたIDを認識する技術は、上述のような本出願の発明者が韓国に提出した特許出願らに記載された内容から十分に具現化できるので、本願明細書では、プログラムIDを抽出する動作(S103)についての詳細な説明は省略する。
【0071】
本実施の形態における端末機は、ステップS103にて抽出したプログラムID及びユーザ情報を放送サーバに送信できる。一方、後述する実施の形態から分かるように、端末機は、放送サーバでない他の装置、例えばSTBにプログラムID及びユーザ情報を送信するか、または広告サーバにプログラムID及びユーザ情報を送信するように変形されて構成されても良い。
【0072】
本実施の形態における端末機は、ステップS103にてプログラムIDと共にSTB IDも抽出された場合には、STB IDとプログラムIDを全部放送サーバに送信する。この場合にも、端末機は、放送サーバでない他の装置等(例えば、STB、広告サーバ)にSTB IDを送信するように変形されて構成されても良い。
【0073】
本実施の形態における端末機は、STB IDをWIFIやブルートゥースのような通信方法により、STBから直接受信することもできる。
【0074】
一実施の形態によれば、ユーザ端末機は、STBに搭載されたWIFI MACアドレスあるいはブルートゥースMACアドレスを収集して、STB IDとして使用することができる。このように、端末機がSTB IDも収集した場合、プログラムID、ユーザ情報、及びSTB IDを共に放送サーバに送信できる。仮に、ユーザカスタマイズ型広告を選択する装置がSTBまたは広告サーバであると、STB ID、プログラムID、及びユーザ情報は、STBまたは広告サーバに送信されることができる。
【0075】
本実施の形態において、端末機は、放送サーバから広告を受信して(S107)、広告を表示する(S109)。この場合にも、端末機は、放送サーバでない他の装置(例えば、STB、広告サーバ)から広告を受信するように変形されて構成されることができる。ここで、広告は、プログラムID、ユーザ情報、及び/またはSTB IDに基づいて選択されても良い。
【0076】
本実施の形態において、端末機は、広告を受信すると、ユーザに知らせることができる。例えば、端末機が広告を受信すると、広告を受信したということをアイコンで表示できる(S102)。アイコンは、例えば、端末機が備えたメモリ(図示せず)上において実行されているプログラム(例えば、MIM(Mobile Instant Message)サービスを提供するプログラム)が提供する画面上において表示されることができる。
【0077】
または、本実施の形態における端末機は、端末機が広告を受信した場合、受信した広告を表す広告名称(または広告と関連した会社名称、または広告と関連したプログラム名称)(以下、通称して広告名称とする)を「プラス(+)友達目録」に追加して表示するか、またはプログラムIDを抽出した場合、またはプログラムID及びユーザ情報を抽出した場合にも「プラス(+)友達目録」に広告名称を追加して表示することによって、ユーザに広告を受信したことを知らせることができる。
【0078】
本願明細書において、「プラス(+)友達目録」にユーザに推薦する広告の目録を意味する。ユーザが「プラス(+)友達目録」から広告名称を選択すると、MIMサービスプログラムは、ユーザにより選択された広告名称を「推薦友達目録」に追加する。「プラス(+)友達目録」と「推薦友達登録」については、図10ないし図13を参照して詳細に説明する。
【0079】
代案として(alternatively)、本実施の形態における端末機は、広告名称を「プラス(+)友達目録」に追加し、同時に前記アイコンも表示できる。
【0080】
本実施の形態における端末機は、ステップS102にて表示されたアイコンをユーザが選択した場合、ステップS107にて受信した広告を音声及び/または映像で表示できる(S104)。これとは異なり、ユーザが友達に登録された広告名称を選択すると、端末機は、選択した広告名称に対応した広告を表示する。
【0081】
図8の実施の形態において、アイコンを表示するか、または「プラス(+)友達」に登録するステップは、広告受信と同時にまたはその後に行われると説明したが、代案としてステップS103またはステップS105と同時にまたはその以後に行われるように具現化されることも可能である。
【0082】
本実施の形態において、上述のS103ないしS109の動作は、端末機に保存されたMIMサービスプログラムにより行われることができる。
【0083】
以下、図1図10図11図12、及び図13を共に参照して、MIMサービスプログラムをさらに詳細に説明する。
【0084】
図10図11図12、及び図13は、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムを説明するための図である。
【0085】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、同じグループに属したメンバー同士で文字を送受信できるようにする機能を有したアプリケーションの一種であって、代表例には、Kakaotalk、Ttalk、LINE、ollehtalk、My Peopleなどのような商標(またはサービス標)名称を有したアプリケーションがある。
【0086】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、例えば、図14に例示的に示す構成を有した端末機にインストールされて動作できる。
【0087】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、文字を送受信できる文字送受信機能と有機的に結合された他の機能を追加的に具備できる。
【0088】
図10は、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムが提供するユーザインタフェース画面を示す。
【0089】
図10に示すように、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムが提供するユーザインタフェース画面Hは、選択バーI、P、J、Q、検索語入力ウィンドウL、プロファイル(perofile)、友達の目録を表す友達目録ウィンドウKを含むことができる。
【0090】
選択バーは、友達I、チャットP、友達検索J、詳細はこちらQを含むことができる。
【0091】
友達目録ウィンドウKには、現在端末機のユーザの友達として登録された友達のID(または名前)目録が表示される。
【0092】
検索語入力ウィンドウLには、検索語をユーザが入力できるウィンドウとして、ユーザが検索語入力ウィンドウLをタッチすると、文字などを入力できるキーボードがユーザインタフェース画面H上に表示される。
【0093】
図10において、チャットPをユーザが選択すると、例えば、図11のようなユーザインタフェース画面が表示されることができる。
【0094】
図11に示すように、端末機に表示されるユーザインタフェース画面は、例えば、同じグループに属した友達と送受信される文字及び/またはマルチメディアデータが表示されるチャットウィンドウA、同じグループに属した友達に対する情報(例えば、同じグループに属する友達の人員数)を表示するウィンドウB、アイコンC、及びユーザ命令を受け取るユーザ命令入力ウィンドウDを含むことができる。
【0095】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、図11に例示的に示すように、チャットウィンドウAの外部領域である上部領域にアイコンCを表示できる。これとは異なり、MIMサービスプログラムは、チャットウィンドウA領域内にアイコンCを表示できる。
【0096】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機が、広告を受信した場合にアイコンCを表示するか、プログラムIDを抽出した場合、またはプログラムID及びユーザ情報を抽出した場合にアイコンCを表示できる。本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、また、端末機が広告を受信した場合、「プラス(+)友達目録」に広告名称を追加して表示できるが、これについては図12を参照して説明する。
【0097】
本願明細書において、アイコンを表示するという意味は、アイコンをアクティブにするという意味であり、アイコンがアクティブになると、例えばアイコンイメージが無かったから後に現れるか、またはアイコンのイメージが暗い状態から明るくなる状態に変化するなどのように、ユーザが認識できる形態で表示され、ユーザがアイコンを選択すると、MIMサービスプログラムは、ユーザが選択したアイコンに接続した広告を表示できる。
【0098】
ユーザ命令を受け取るユーザ命令入力ウィンドウDは、例えば、ユーザが選択できるメニューを表すメニュー選択ボタンM1F、文字入力ウィンドウG、及び送信命令ボタンHを含むことができる。
【0099】
ユーザがアイコンCを選択した場合、MIMサービスプログラムは、アイコンCに接続した広告を表示できる。例えば、アイコンCが選択されると、MIMサービスプログラムは、広告を表示できるアプリケーションプログラムを呼び出して、広告の保存されたアドレスをアプリケーションプログラムに伝達する。アプリケーションプログラムは、前記アドレス(このアドレスは、端末機が有した保存部の一位置を表すこともでき、これとは異なり、端末機7と通信可能に接続したあるサーバが有した保存部の一位置を表すこともできる)に保存された広告を読み出して表示する。例えば、広告が動画からなる場合には、前記アプリケーションプログラムは、動画を再生できるプログラムでありうる。
【0100】
図12は、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムが提供するユーザインタフェース画面の一例を示す。
【0101】
図10のような画面からユーザが友達検索を選択すると、本MIMサービスプログラムは、図12のようなユーザインタフェース画面を表示できる。
【0102】
図12に示すように、本ユーザインタフェース画面は、選択バー(例えば、友達、チャット、友達探し、詳細はこちら)、広告名称を表すプラス(+)友達目録ウィンドウN、友達として推薦する人々の名前を表す推薦友達目録ウィンドウOを含む。
【0103】
プラス(+)友達目録ウィンドウNに現れた広告名称のうち、いずれか一つを追加すると(追加ボタンを選択すると)、選択された広告名称は、「友達」として追加されるようになる。例えば、「オンセ家具」を追加したと仮定すると、図13のように、オンセ家具が友達目録Kに追加されるようになる。
【0104】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機が本発明の実施の形態によって広告を受信すると、プラス(+)友達目録ウィンドウNに受信した広告を表す広告名称を「プラス(+)友達目録」に追加する。
【0105】
友達目録とプラス(+)友達目録とは、端末機に保存されるか、またはMIMサービスサーバに保存されていることができる。
【0106】
一方、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、自身が初めて実行される時、またはユーザの命令がある場合、端末機が有したマイク(図示せず)をオン状態に転換させる。オン状態になったマイクは、端末機の外部に存在する音響信号を認識でき、認識した結果をMIMサービスプログラムに伝達する。
【0107】
MIMサービスプログラムは、認識した音響信号にプログラムIDが存在しているかどうかを判断し、仮に存在すると、プログラムIDを抽出して端末機のユーザ情報と共にユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信する。一方、音響信号にSTB IDも共に含まれていると、このようなSTB IDもプログラムIDのようにユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信する。
【0108】
以後、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバまたは他の装置から広告を受信すると、端末機自身が有したディスプレイ部(図示せず)を介して表示できる。
【0109】
本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、プログラムIDと端末機のユーザ情報を、例えば、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信できる。
【0110】
オプションとして、MIMサービスプログラムは、ユーザ情報と共にSTB IDも共にユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信できる。ここで、STB IDは、TVから出力される音響信号に含まれているか、またはSTBから直接受信する。
【0111】
他のオプションとして、MIMサービスプログラムは、友達同士で交換される文字メッセージ(これに限定されるものではない。音声または映像で交換されるデータも含まれる)に予め決めたキーワードがあると、そういうキーワードを導き出し、キーワードの頻度や種類に対する情報(以下、「キーワード情報」)をユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信できる。例えば、「冷蔵庫」という単語がキーワードとして予め登録されていると、同じグループに属した友達同士で交換される文字に「冷蔵庫」が3回出現すると、「冷蔵庫」が3回出現したという内容のキーワード情報をユーザ情報に含めることができる。キーワードは、1つである必要はなく、複数であっても良い。前記キーワードは、例えば端末機に保存されていることができ、MIMサービスプログラムは、そういうキーワードが文字メッセージ中でどれくらい言及されているかを確認して、ユーザ情報に含めることができる。
【0112】
代案として、MIMサービスプログラムは、セットトップボックス、広告サーバ、または放送サーバのうち、少なくともいずれか一つにユーザ情報及びプログラムIDを送信し、ユーザ情報及びプログラムIDを送信した所から広告を受信して表示することも可能である。
【0113】
以上のような動作をするMIMサービスプログラムのコードの全てが端末機にインストールされるか、またはMIMサービスプログラムのコードの一部は、端末機にインストールされ、残りのコードは、端末機と有線及び/または無線で接続したサーバ(例えば、クラウドサーバやユーザカスタマイズ型広告提供サーバ)にインストールされて実行されるようにする構成も可能である。
【0114】
そして、MIMサービスプログラムのコードは、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ、広告サーバ、放送サーバなどに備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体に保存されていることができ、端末機の要請があると、端末機に送信されることができる。
【0115】
以上のように、図10図11を参照して説明したMIMサービスプログラムは、本出願の出願当時にKakaotalkという商標名で商業化されて実施されるMIMサービスプログラムを対象に本願発明が適用された例を説明したが、これは例示に過ぎず、他の種類のMIMサービスプログラムにも本願発明にかかるMIMサービスプログラムを適用できる。
【0116】
図1を参照し続けると、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9が端末機7からユーザ情報及びプログラムIDを受信すると、受信したユーザ情報及びプログラムIDを放送サーバ5に送信できる。ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9が放送サーバ5に送信する情報は、端末機7から受信したユーザ情報及びプログラムIDそれ自体である必要はなく、それと等価的な機能を果たす情報を送信することも可能である。例えば、端末機7からサーバ9が受信したユーザ情報は、ユーザIDでありえ、サーバ9が放送局5に送信するユーザ情報は、年齢、性別に関する情報でありうる。プログラムIDは、プログラムを識別できる情報であると、どれでも良い。例えば、チャネル情報と放送時間でもプログラムを特定できるので、このような情報もプログラムIDと等価的な機能を果たす情報と言える。
【0117】
ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9は、例えば、MIMサービスを提供するサーバとしての機能も共に具備できる。そして、後述する図2図3でのユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19、39も、MIMサーバとしての機能を追加的に有するように構成されることができる。
【0118】
放送サーバ5は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいてカスタマイズ型広告を選択し、前記カスタマイズ型広告を放送プログラムに挿入したユーザカスタマイズ放送を構成した後、STB3に送信する。STB3は、受信したユーザカスタマイズ放送をTV1に提供する。
【0119】
カスタマイズ型広告を放送プログラムに挿入する実施の形態には、放送プログラムの一領域に字幕の形態または映像の形態を有するようにカスタマイズ型広告を挿入するか、または放送プログラムと放送プログラムとの間に存在する既存の広告の代りにカスタマイズ型広告を挿入できる。
【0120】
本願明細書において、「放送プログラム」とは、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいて選択した広告が挿入される前の任意のすべての放送を意味し、したがって「放送プログラム」は、広告を含んでいないか、または他の広告(ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいて選択されたことでない広告)を既に含んでいることができる。
【0121】
放送サーバ5が、ユーザ情報に基づいて広告を選択するとき、例えばユーザのTV視聴パターン、MIMサービス上のチャット内容、MIM上の友達の数と友達の特性(年齢、家族、学校同門等)のようなユーザに対する付加的な情報とキーワード情報も共に考慮して、広告を選択できる。本願明細書において、「ユーザ情報」とは、例えば、ユーザ自体に対する情報(ユーザの年齢等)だけでなく、前記ユーザに対する付加的な情報とキーワード情報も含む概念として使用することにする。
【0122】
放送サーバ5は、例えば、ユーザ情報を参照してユーザの年齢または性別に応じて広告を選択でき、選択した広告を本然の放送プログラムの間に入れるか、または放送プログラム上に挿入(例えば、TV画面の下段に字幕の形態を有するように)して、ユーザカスタマイズ放送を構成した後にSTB3に送信できる。
【0123】
他の例として、放送サーバ5は、プログラムIDを参照して、プログラムIDが指定するプログラムに使用された製品または出演者が使用する製品(例えば、間接広告製品)に対した広告を選択し、選択した広告を本然の放送プログラムに挿入してSTB3に送信できる。
【0124】
さらに他の例として、放送サーバ5は、i)プログラムID及び/またはユーザ情報と、ii)STB IDとを利用して広告を選択できる。ここで、STB IDは、放送サーバ5がユーザの位置がどこであるかを判断するのに使用されることができる。例えば、放送サーバ5は、STB IDを介してユーザの位置を判断でき、ユーザが公共場所、家、または会社にいるかどうかに応じて広告を選択できる。
【0125】
他の例として、放送サーバ5は、STB IDが同じユーザがいると、そういうユーザは、同じ位置にいると判断でき、同じ位置にいる人々に共通的に合う広告を選択できる。これとは異なり、ユーザの情報(例えば、性別、年齢など)を参照して、同じ位置にいる人々の中で広告効果の大きな人に合う広告を選択することができる。
【0126】
上述のように、STB IDを利用する実施の形態は、どんな位置にどんな人々が集まってTV1を視聴するかが分かるので、カスタマイズ型広告を選択するのに有用でありうる。
【0127】
図1の実施の形態において、放送サーバ5がユーザカスタマイズ放送をSTB3に送信するためには、放送サーバ5は、STB3に固有に付与されたIDを知っていなければならない。
【0128】
放送サーバ5がSTB IDを知る方法は、例えば、次のような方法が可能でありうる。
【0129】
第1に、STB5が自身のSTB IDを放送サーバ5に送信する方法。
【0130】
第2に、ユーザカスタマイズ広告提供サーバ9から放送サーバ5にSTB IDを送信する方法。
【0131】
前記の第2の方法により具現化される場合は、ユーザカスタマイズ広告サーバ9が、ユーザ情報及びプログラムIDを放送サーバ5に送信する時、STB5のSTB IDも共に送信する方法により具現化できる。もちろん、ユーザ情報及びプログラムIDと、STB5のSTB IDが必ず同時に放送サーバ5に送信される必要はなく、互いに異なる時刻に送信されることも可能である。
【0132】
ユーザカスタマイズ広告提供サーバ9は、ユーザ端末機7からSTB5のSTB IDを受信して予め保存しているか、またはユーザ端末機7からユーザ情報及びプログラムIDを受信するごとに、STB5のSTB IDも共に受信することができる。
【0133】
ユーザ端末機7は、STB IDをSTB5からWIFIやブルートゥースのように無線で直接受信することができる。代案として、ユーザ端末機7は、STB5に搭載されたWIFIMACアドレスあるいはブルートゥースMACアドレスを収集して、STB IDとして使用することができる。代案として、ユーザ端末機7は、TV1から出力される音響信号からSTB IDを得ることができる。このような場合、TV1から出力される音響信号には、プログラムIDだけでなくSTB IDが共に含まれている。TV1から出力される音響信号にSTB IDを挿入する動作を行う装置は、例えばSTB3や放送サーバ5でありうる。
【0134】
図2は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0135】
図2に示すように、映像及び音響信号を出力するTV11、TV11にユーザが選択したチャネルのプログラムを映像及び音響信号として出力するSTB13、STB13に放送信号を送信する放送サーバ15、端末機17、広告サーバ18、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19を備えることができる。
【0136】
図1の実施の形態と図2の実施の形態とを比較すると、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19が端末機17から受信したユーザ情報とプログラムIDを放送サーバ15でないSTB13に送信するという点において第1番目の差異があり、第2番目は、STB13が広告サーバ18から広告の提供を受け、提供された広告のうち、端末機17から受信したユーザ情報とプログラムIDとに基づいて選択し、選択した広告を放送プログラムに挿入してユーザカスタマイズ放送を構成した後、TV11を介して出力するという点において差異がある。
【0137】
図2の一実施の形態によれば、STB13は、広告を保存及び管理する広告サーバ18から一定分量の広告を予め受信して保存しておいてから、これらの保存した広告の中からユーザ情報とプログラムIDに基づいて選択し、選択した広告を本然の放送プログラムに挿入してユーザカスタマイズ放送を構成できる。
【0138】
他の例として、STB13は、自身の位置を知っているので、ユーザが公共場所、家、または会社にいるかどうかに応じて広告を選択できる。
【0139】
さらに他の例として、STB13は、STB IDが同じユーザがいる場合には、そういうユーザは、同じ位置にいると判断し、同じ位置で視聴する人々に共通的に合う広告を選択できる。これとは異なり、ユーザの情報(例えば、性別、年齢など)を参照して、同じ位置にいる人々の中で広告効果の大きな人に合う広告を選択することもできる。
【0140】
図2の代案的な実施の形態によれば、STB13は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを、広告を保存管理する広告サーバ18に送信し、広告サーバ18は、自分18が保存している広告のうち、受信したユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいて広告を選択した後、選択した広告をSTB13に送信する。STB13は、広告サーバ18から受信した広告を放送サーバ15から受信した放送プログラムに挿入してユーザカスタマイズ放送を構成して、TV11に提供する。
【0141】
端末機17がユーザ情報とプログラムIDを放送サーバ15でないSTB13に送信することを除いては、端末機17とユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19の機能は、図1の実施の形態の端末機7とユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9の機能と同一または類似する。
【0142】
端末機17に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)には、MIMサービスプログラムが保存されており、これは、例えば、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19から受信したことでありうる。
【0143】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機17に、TV11から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB13のSTB IDをユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19に送信するステップ、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19またはユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19と通信可能に接続したSTB13から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムである。MIMサービスプログラムについての詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0144】
一方、図2のユーザカスタマイズ型広告提供サーバ9は、MIMサービスを提供できるMIMサーバとしての機能を追加的に具備できる。
【0145】
図2の実施の形態において、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19がユーザ情報とプログラムIDをSTB13に送信するためには、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19は、STB13のIDを知っていなければならない。
【0146】
例えば、ユーザカスタマイズ広告提供サーバ19は、ユーザ端末機17からSTB13のSTB IDを受信して予め保存しているか、またはユーザ端末機17からユーザ情報及びプログラムIDを受信するごとにSTB13のSTB IDも共に受信することができる。
【0147】
以上説明した図2の実施の形態でも、広告を選択する時に用いられるユーザ情報には、ユーザに対する情報(年齢、趣味など)の他にユーザに対する付加的な情報もさらに含むことができる。
【0148】
図2の他の代案的な実施の形態として、広告サーバ18がないように具現することも可能である。このような場合、放送サーバ15が広告をSTB13に送信し、STB13は、放送サーバ15から受信した広告のうち、ユーザカスタマイズ型広告サーバ19から受信したユーザ情報、及びプログラムIDとSTB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択した後、放送プログラムに挿入してTV11に出力する。
【0149】
図3は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0150】
図3に示すように、TV31、STB33、放送サーバ35、端末機37、広告サーバ38、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39を備えることができる。
【0151】
図3の実施の形態と図2の実施の形態とを比較すると、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39が端末機37から受信したユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB
IDをSTB33でない広告サーバ38に送信するという点で差異があり、また広告サーバ38が、自身が保存していた広告のうち、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39から受信したユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいて選択し、選択した広告をSTB33に送信し、STB33は、広告サーバ3から受信した広告を放送サーバ35から受信した放送プログラムに挿入して、ユーザカスタマイズ放送を構成した後、TV31に送信するという点において差異がある。
【0152】
端末機37がユーザ情報とプログラムIDとをSTB33ではない広告サーバ33に送信するという点を除いては、端末機37とユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39との機能は、図2の実施の形態の端末機17とユーザカスタマイズ型広告提供サーバ19との機能と同一または類似する。
【0153】
端末機17と同様に、端末機37もやはり、TV31から出力される音響信号にSTB IDが含まれた場合、STB IDを抽出できる。端末機37は、抽出したSTB IDをユーザ情報及びプログラムIDと共に広告サーバ38に送信する。広告サーバ38は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択した後、端末機37から受信したSTB IDを有したSTB33にユーザカスタマイズ型広告を送信する。
【0154】
端末機37に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)に保存されるMIMサービスプログラムは、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムでありえ、外部装置、例えばユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39から受信したことでありうる。
【0155】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機37に、TV31から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB33のSTB IDを広告サーバ38に送信するステップ、広告サーバ38から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムである。MIMサービスプログラムについてのさらに詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0156】
ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39が広告サーバ33にユーザ情報とプログラムIDを送信するためには、広告サーバ38のアドレスを知っていなければならず、これは、管理者が広告サーバ38のアドレスをユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39に保存させておくことができる。代案として、TV31から出力される音響信号に広告サーバ38のアドレスが含まれるように構成し、端末機37が広告サーバ38のアドレスを認識してユーザカスタマイズ型広告提供サーバ39に提供することもできる。この代案の場合、STB33がTV11に出力する音響信号に広告サーバ38のアドレスを含めておくことができる。
【0157】
図4は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0158】
図4に示すように、TV41、STB43、放送サーバ45、端末機47、広告サーバ48、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49を備えることができる。
【0159】
図4の実施の形態によれば、端末機47がTV41から出力される音響信号からプログラムID(STB IDがある場合には、STB IDも共に抽出)を抽出して、ユーザ情報と共にユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49に提供するという点は、上述の実施の形態と同一または類似する。
【0160】
端末機47に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)に保存されるMIMサービスプログラムは、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムでありえ、外部装置、例えばユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49から受信したことでありうる。
【0161】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機47に、TV41から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB43のSTB IDをユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49に送信するステップ、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49またはユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49と通信可能に接続した広告サーバ48から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムである。MIMサービスプログラムについてのさらに詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0162】
ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49は、ユーザ情報とプログラムID(STB IDがある場合には、STB IDも共に送信)を広告サーバ48に送信し、広告サーバ48では、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDに基づいてユーザカスタマイズ型広告を選択した後、放送サーバ49に送信する。
【0163】
放送サーバ49は、広告サーバ48から受信したユーザカスタマイズ型広告を放送プログラムに挿入して、STB43に送信する。
【0164】
図5は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0165】
図5に示すように、TV51、STB53、放送サーバ55、MIMサーバ56、端末機57、広告サーバ58、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ59を備えることができる。
【0166】
図5の実施の形態と上述の図1ないし図4の実施の形態とを比較すると、MIMサーバ56を追加的に具備しているという点において差異がある。
【0167】
端末機57は、TV51から出力される音響信号からプログラムID(STB IDがある場合には、STB IDも共に抽出)を抽出して、ユーザ情報と共にMIMサーバ56に送信し、MIMサーバ56がユーザカスタマイズ型広告提供サーバ59に提供するという点は、上述の実施の形態と差異がある。
【0168】
端末機57に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)に保存されるMIMサービスプログラムは、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムであっても良く、外部装置、例えばMIMサーバ56から受信したことであっても良い。
【0169】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機57に、TV51から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB53のSTB IDをMIMサーバ56に送信するステップ、MIMサーバ56またはMIMサーバ56と通信可能に接続したSTB53、放送サーバ55、または広告サーバ58から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムである。MIMサービスプログラムについてのさらに詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0170】
MIMサーバ56は、プログラムIDとユーザ情報とをユーザカスタマイズ型広告提供サーバ59に提供し、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ49は、ユーザ情報とプログラムID(STB IDがある場合には、STB IDも共に送信)とを放送サーバ55に送信するか(TYPE 1)、広告サーバ58に送信するか(TYPE 2)、またはSTB53に送信できる(TYPE 3)。すなわち、図5の実施の形態は、上の三通りのTYPEの中で、いずれか一つのTYPEにより具現化されることができる。
【0171】
TYPE1により具現化される場合は、前述の図1の実施の形態と同様にユーザカスタマイズ型広告が選択されることができる。すなわち、放送サーバ55は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択して、STB53に送信する。
【0172】
TYPE2により具現化される場合は、前述の図3の実施の形態と同様にユーザカスタマイズ型広告が選択されることができる。すなわち、広告サーバ58は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択して、STB53に送信する。
【0173】
TYPT3により具現化される場合は、前述の図2の実施の形態と同様にユーザカスタマイズ型広告が選択されることができる。すなわち、STB53は、ユーザカスタマイズ型広告を選択できる。
【0174】
図6は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0175】
図6に示すように、TV61、STB63、放送サーバ65、MIMサーバ66、端末機67、広告サーバ68、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ69を備えることができる。
【0176】
端末機67に備えられたコンピュータが読み取り可能な記録媒体(図示せず)に保存されるMIMサービスプログラムは、本発明の一実施の形態にかかるMIMサービスプログラムであっても良く、外部装置、例えばMIMサーバ66から受信したことであっても良い。
【0177】
本実施の形態にかかるMIMサービスプログラムは、端末機67に、TV61から出力された音響信号に含まれたプログラムIDを認識するステップ、プログラムIDとユーザ情報及び/またはSTB63のSTB IDをMIMサーバ66に送信するステップ、MIMサーバ66またはMIMサーバ66と通信可能に接続した広告サーバ68から、プログラムIDとユーザ情報及び/またはセットトップボックスIDに基づいて選択された広告を受信するステップ、及び広告を受信したことをユーザに知らせるステップを含む方法を実行させるプログラムである。MIMサービスプログラムについてのさらに詳細な説明は、図10ないし図13を参照してほしい。
【0178】
図6図5の実施の形態とを比較すると、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ69がユーザ情報とプログラムID(STB IDがある場合には、STB IDも共に送信)を広告サーバ68に送信し、広告サーバ68は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用してユーザカスタマイズ型広告を選択して放送サーバ65に送信するという点だけで差がある。以後の動作は、前述の図4の実施の形態と同一または類似するので省略することにする。
【0179】
図7は、本発明の他の実施の形態にかかるユーザカスタマイズ型広告提供システムを説明するための図である。
【0180】
図7に示すように、本ユーザカスタマイズ型広告提供システムは、TV71、STB73、放送サーバ75、MIMサーバ76、端末機77、広告サーバ78、及びユーザカスタマイズ型広告提供サーバ79を備えることができる。
【0181】
本実施の形態は、図5の実施の形態の変形例であり、図5の実施の形態との差異点を中心に説明する。
【0182】
図7の実施の形態において、端末機77a、77b、77cは、それぞれ自身の固有IDであるUID_a、UID_b、UID_cをスピーカを介して音響信号として出力できる。また、端末機77a、77b、77cは、それぞれ他の端末機から出力される音響信号に含まれたUIDを認識して抽出できる。
【0183】
端末機77aを例に挙げて説明すると、端末機77aは、自身のID UID_aをスピーカを介して音響信号として出力でき、このような音響信号は、他の端末機77b、77cにより認識されることができる。
【0184】
端末機77aは、また他の端末機77b、77cから出力される音響信号に含まれたIDを抽出できる。
【0185】
端末機77aは、TV71から出力される音響信号から抽出したプログラムIDと、自分77aと同じ場所にある端末機のID(例えば、UID_b、UID_c)と自分77aのユーザ情報をMIMサーバ76に送信する。他の端末機77b、77cも、端末機77aと同一類似の動作を行うことができる。
【0186】
MIMサーバ76は、プログラムID、ユーザ情報、及び端末機のID(端末機のIDの代りに端末機77b、77cのユーザ情報を送信しても良い)をユーザカスタマイズ型広告提供サーバ79に提供し、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ79は、プログラムID、ユーザ情報、及び端末機のID(または端末機77b、77cのユーザ情報)を放送サーバ75、広告サーバ78、またはSTB73に送信する。放送サーバ75、放送サーバ78、またはSTB73では、ユーザ情報、及びプログラムIDだけでなく、同じ場所にある端末機のIDを参照して、ユーザカスタマイズ型広告を選択できる。
【0187】
端末機77a、77b、77cから自分のIDを音響信号に含めて出力し、他の端末機から出力される音響信号に含まれたIDを抽出する技術は、例えば、図1の実施の形態の説明時に言及した本発明者が出願した特許出願に開示された方法を使用することができる。
【0188】
図7において説明していない他の構成要素の動作は、図5の実施の形態のものと同一または類似するので、省略する。
【0189】
図7の実施の形態のように、同じ位置にいるユーザが誰なのかが分かるので、そのユーザの全部に合う広告を提供できるようになる。
【0190】
図9は、本発明のユーザカスタマイズ型広告提供方法を説明するための図である。
【0191】
図9に示すように、本発明の一実施の形態にかかる本発明のユーザカスタマイズ型広告提供方法は、STB、広告サーバ、及び放送サーバのうち、少なくともいずれか一つがプログラムID及びユーザ情報を受信する(S201)。ここで、ユーザ情報は、ユーザに対する付加的な情報を含むことができる。
【0192】
一方、ステップS201の代案として、TB、広告サーバ、及び放送サーバのうち、少なくともいずれか一つは、プログラムID及びユーザ情報と共にSTB IDも共に受信することができる。
【0193】
ステップS201においてプログラムID及びユーザ情報を受信したSTB、広告サーバ、及び放送サーバのうち、少なくとも一つは、広告を選択してユーザカスタマイズ放送を構成する(S205)。ステップS205を行うにおいて、STB、広告サーバ、及び放送サーバのうち、いずれか一つが行われるか、またはこれらのうち、2種類以上が有機的に接続されて行うことができる。ステップS205の代案として、STB、広告サーバ、及び放送サーバのうち、少なくとも一つは、プログラムID、ユーザ情報、及び/またはSTB IDを利用して広告を選択して、ユーザカスタマイズ放送を構成することもできる。
【0194】
ステップS205にて構成されたユーザカスタマイズ放送は、TVに送信される。
【0195】
図9によるユーザカスタマイズ型広告提供方法は、前述の図1ないし図7で説明したシステムのうちのいずれか一つのシステムにより具現化されることができる。
【0196】
図14は、本発明の一実施の形態にかかるコンピュータの構成を説明するための図である。図14に示すように、本発明の一実施の形態にかかるコンピュータは、プログラムロジック101、プロセッサ103、保存部105、メモリ107を備えることができる。
【0197】
図14のコンピュータは、スマートフォン、PDAのようなモバイル機器、デスクトップ¥PC、タブレットPC、またはサーバのようなコンピュータシステムのうちのいずれか一つでありうるが、これらに限定されるものでない。
【0198】
一方、上述の実施の形態における端末機、広告サーバ、またはユーザカスタマイズ型広告提供サーバは、図14のコンピュータのような構成により具現化されることができ、上述の図8ないし図10において説明した方法またはMIMサービスプログラムが図14のコンピュータのような構成により具現化されることができる。
【0199】
上述の実施の形態における端末機が図14のコンピュータのような構成により具現化される場合、図14のコンピュータは、ディスプレイ部(図示せず)とスピーカ(図示せず)をさらに備えることができる。
【0200】
プログラムロジック101は、コンピュータで実行可能なコード(Code)の形態により具現化されることができ、保存部105に保存されていてから、コンピュータプロセッサ103の制御によりメモリ107にローディングされて動作できる。
【0201】
例えば、プログラムロジック101は、図1ないし図7、及び図10を参照して説明した端末機、広告サーバ、またはユーザカスタマイズ型広告提供サーバの動作を行うコード(code)を含むことができる。
【0202】
他の例として、プログラムロジック101は、図8図9を参照して説明した方法を行うコード(code)を含むことができる。
【0203】
他の例として、プログラムロジック101は、MIMサービスプログラム及びMIMサービスプログラムが実行するのに必要なプログラムを含むことができる。
【0204】
以上説明した実施の形態において、コンピュータで実行可能なプログラムのコードにより具現化される構成要素は、ハードウェアロジックによっても具現化が可能である。ハードウェアロジックにより具現化される場合には、コンピュータプロセッサ103に内蔵された形態により具現化されるか、またはコンピュータプロセッサ103とは別のハードウェアにより具現化されることができる。
【0205】
以上説明した実施の形態は、次のように変形実施が可能である。
【0206】
MIMサービスのためのサーバ(以下、MIMサーバとする)は、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバと広告を選択する装置(例えば、放送サーバ、STB、または広告サーバ)の間に位置するように配置されることも可能である。
【0207】
このような場合には、端末機(例えば、端末機にインストールされたMIMサービスプログラム)は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDをユーザカスタマイズ型広告提供サーバに送信し、ユーザカスタマイズ型広告提供サーバがMIMサーバにユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを送信する。MIMサーバは、端末機から受信したユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDをそのままカスタマイズ型広告提供サーバに送信することもでき、ユーザ情報にMIM上のチャット内容を分析した結果を含めて、広告を選択する装置(STB、放送サーバ、または広告サーバ)に送信する。
【0208】
上述の実施の形態において、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用して広告を選択する装置は、端末機でない端末機と通信可能に接続した外部装置(または、この外部装置と通信可能に接続した他の装置)であることを例として説明した。しかしながら、広告を選択する装置は、必ず外部装置である必要はなく、端末機の自身が広告を選択することもできる。すなわち、端末機は、ユーザ情報、プログラムID、及び/またはSTB IDを利用して、端末機のユーザに合うカスタマイズ型広告を選択してユーザに知らせるか、または表示できる。
【0209】
以上、本発明は、限定された実施の形態と図面により説明されたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有した者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0210】
本発明の範囲は、説明された実施形態に限定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められねばならない。
【符号の説明】
【0211】
1、11、31 TV
3、13、33 セットトップボックス
5、15、35 放送サーバ
7、17、37 端末機
18、38 広告サーバ
9、19、39 ユーザカスタマイズ型広告提供サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14