(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ワークを切削加工する切削加工装置の主軸に、前記ワークを撮像するためのカメラおよび前記カメラが撮像した画像を表示するための表示装置を取り付ける取付具において、
一方の端部側に形成されている、前記切削加工装置の前記主軸に取り付けるための主軸取付部と、
他方の端部側に形成されている、前記カメラを固定するカメラ固定部と、
前記主軸取付部および前記カメラ固定部の間に形成されている、前記表示装置を支持する表示装置支持部と、
前記主軸取付部に対して前記カメラ固定部または前記表示装置支持部を使用者の操作により変位可能に支持する支持部材と
を含み、
前記支持部材には、前記切削加工装置の前記主軸の回転軸に対して、前記カメラの光軸を交差させる向きに前記カメラ固定部の角度位置を変位させる第1の変位機構が設けられている
取付具。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0024】
本発明の第1の側面の取付具(例えば、
図3の取付具51)は、ワークを切削加工する切削加工装置の主軸に、ワークを撮像するためのカメラおよびカメラが撮像した画像を表示するための表示装置を取り付ける取付具であって、一方の端部側に形成されている、切削加工装置の主軸に取り付けるための主軸取付部(例えば、
図3の主軸取付部71)と、他方の端部側に形成されている、カメラを固定するカメラ固定部(例えば、
図3のカメラ固定部78)と、主軸取付部およびカメラ固定部の間に形成されている、表示装置を支持する表示装置支持部(例えば、
図3の表示装置支持部75)と、主軸取付部に対してカメラ固定部または表示装置支持部を使用者の操作により変位可能に支持する支持部材(例えば、
図3の位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77)とを含
み、支持部材には、切削加工装置の主軸の回転軸に対して、カメラの光軸を交差させる向きにカメラ固定部の角度位置を変位させる第1の変位機構(例えば、図3の位置変位機構76)が設けられている。
【0025】
本発明の第2の側面の撮像装置(例えば、
図2の撮像装置1)は、ワークを切削加工する切削加工装置の主軸に装着される撮像装置であって、一方の端部側に形成されている、切削加工装置の主軸に取り付けるための主軸取付部(例えば、
図3の取付具51の主軸取付部71)と、他方の端部側に設けられている、ワークを撮像するための撮像部(例えば、
図2のカメラ52)と、主軸取付部および撮像部の間に配置されている、撮像部が撮像した画像を表示するための表示部(例えば、
図2の表示装置53)と、主軸取付部に対して撮像部または表示部を使用者の操作により変位可能に支持する支持部材(例えば、
図2の取付具51)とを含
み、支持部材には、切削加工装置の主軸の回転軸に対して、撮像部の光軸を交差させる向きに撮像部の角度位置を変位させる変位機構(例えば、図3の位置変位機構76)が設けられている。
【0026】
以下、
図1乃至
図14を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態の撮像装置1の使用の態様を説明する図である。撮像装置1は、切削加工装置の一例であるマシニングセンタ2に装着されて使用される。
【0028】
例えば、マシニングセンタ2は、立形マシニングセンタである。マシニングセンタ2は、切削加工の対象物(工作物)であるワーク3を切削加工する。ワーク3は、一定の形状を有する固体の物であれば良く、例えば、鉄、アルミニウム、銅、プラスチック、セラミックスなどからなる。
【0029】
マシニングセンタ2には、Z軸駆動部11、Y軸駆動部12、主軸13、ベッド駆動部14、ベッド15および操作盤16が設けられている。ベッド1には、冶具21を介して、ワーク3が固定される。ワーク3を加工する場合、主軸13には、エンドミルやドリルビットなどのツール(工具(図示せず))が装着される。例えば、主軸13には、直接、エンドミルやドリルビットなどのツールが装着される。また、例えば、主軸13には、ツールが装着されたツールホルダが装着される。Z軸駆動部11は、Y軸駆動部12および主軸13をZ軸方向に変位させる。Y軸駆動部12は、主軸13をY軸方向に変位させる。ベッド駆動部14は、ベッド15をY軸方向またはX軸方向に変位させる。すなわち、Z軸駆動部11、Y軸駆動部12およびベッド駆動部14は、主軸13またはベッド15のそれぞれを変位させることで、ワーク3に対して、所望の位置に主軸22を変位させる。
【0030】
操作盤16は、使用者からの操作の指示を取得する。マシニングセンタ2は、操作盤16で取得した使用者からの操作の指示に応じて動作する。例えば、操作盤16は、NC(Numerical Control)プログラムによりマシニングセンタ2を動作させる場合、またはZ軸駆動部11、Y軸駆動部12、主軸13およびベッド駆動部14を個々にまたは連動させて動作させる場合、使用者により操作される。
【0031】
加工されたワーク3を撮像する場合、マシニングセンタ2の主軸13には、撮像装置1が装着される。この場合、操作盤16への操作に応じて、Z軸駆動部11、Y軸駆動部12およびベッド駆動部14が、主軸13またはベッド15を変位させることで、ワーク3に対して、相互に直交するX軸、Y軸、およびZ軸上で特定される位置に主軸22を変位させ、撮像装置1が、ワーク3の所望の部位を撮像する。
【0032】
なお、
図1において、加工が行われる3次元空間(直交座標空間)を表すX軸、Y軸、およびZ軸からなる座標軸で示される方向のうち、
図1中の右下と左上とを結ぶ方向はX軸方向を示し、
図1中の右上と左下とを結ぶ方向はY軸方向を示し、
図1中の上下方向はZ軸方向を示す。なお、右下方向がX軸の正の方向であり、左下方向がY軸の正の方向であり、上方向がZ軸の正の方向である。なお、以下、Z軸の正の側を上側、Z軸の負の側を下側、Y軸の正の側を奥側(後側)、Y軸の負の方向を手前側(前側)、X軸の正の側を右側、X軸の負の側を左側とも称する。また、Z軸の方向を上下方向、Y軸の方向を前後方向、X軸の方向を左右方向とも称する。なお、
図2乃至
図10並びに
図13および
図14においても、同様に、X軸、Y軸、およびZ軸を示す。
【0033】
また、マシニングセンタ2は、Y軸またはX軸を回転軸として角度方向に変位する軸を有するものであってもよい。
【0034】
図2は、本発明の一実施の形態の撮像装置1の構成を示す斜視図である。撮像装置1は、主軸13に装着された状態でワーク3を撮像する。また、撮像装置1は、撮像したワーク3の画像を表示する。撮像装置1は、取付具51、カメラ52および表示装置53を含み構成される。取付具51は、取付具または支持部材の一例であり、例えば、鉄、アルミニウム若しくはチタニウムなどの合金、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂またはセラミックスなどから形成される。例えば、取付具51は、ツールホルダに装着されて、主軸13に装着される。例えば、取付具51は、主軸13に直接装着される。また、取付具51は、カメラ52および表示装置53をそれぞれ支持する。さらに、取付具51は、使用者の操作によって、主軸13に対して、支持されているカメラ52および表示装置53を変位させられる。
【0035】
カメラ52は、カメラまたは撮像部の一例であり、ワーク3を撮像するための、いわゆるデジタルカメラである。カメラ52として、顕微鏡として用いられる接写用のカメラやコンパクトデジタルカメラなどを採用することができる。カメラ52は、ワーク3を撮像するためのイメージセンサおよびレンズ群からなる撮像ユニット61が外向きになるように取付具51に装着される。すなわち、主軸13に装着された状態において、撮像ユニット61は主軸13側から離れた側を向くことになる。例えば、主軸13に装着された状態において、主軸13が上側にあれば、撮像ユニット61は下側端部に位置し、下向きとなる。カメラ52は、ワーク3の動画像または静止画像を撮像する。
【0036】
表示装置53は、表示装置または表示部の一例であり、カメラ52が撮像した画像を表示する。表示装置53として、表示専用の表示装置やタブレットコンピュータまたはスマートフォンなどを採用することができる。表示装置53は、画像を表示するデバイスであるディスプレイ62が外向きなるように取付具51に装着される。
【0037】
図3、
図4、
図5、
図6および
図7は、それぞれ、本発明の一実施の形態の取付具51の構成を示す斜視図、正面図、右側面図、上面図、底面図である。取付具51は、主軸取付部71、位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、表示装置支持部75、位置変位機構76、カメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78を含み構成される。
【0038】
なお、撮像装置1は、主軸13に装着され、主軸13は、X軸、Y軸またはZ軸方向に変位または回動するものであるが、以下、Z軸方向を回転軸とする主軸13に装着されている姿勢を例に取付具51の構成を説明する。
【0039】
位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77は、支持部材の一例である。
【0040】
主軸取付部71は、取付具51の上端の端部側に形成されている。主軸取付部71は、マシニングセンタ2の主軸13に取り付けるための部位である。主軸取付部71の端部のうち、上側の端部側は、切削加工するツールのシャンクと同様の形状に形成されている。例えば、主軸取付部71の上側の端部側は、円柱状の形成されている。より詳細には、例えば、主軸取付部71の上側の端部側は、高さ方向がZ軸方向であり、2つの底面の径が同じである円柱状に形成されている。円柱状に形成されている主軸取付部71の上側の端部側において、円柱状の部位の高さ方向の長さは、底面の径に比較して長い。言い換えれば、主軸取付部71は、上下方向に長い形状とされている。
【0041】
なお、主軸取付部71は、リング状に形成して、リングの内周側を締め付けられるように構成して、ツールホルダまたは主軸13の外周を把持することで、ツールホルダまたは主軸13に取り付けるものとしても良い。主軸取付部71の端部のうち、下側の端部側は、位置変位機構72に係合している。主軸取付部71の端部のうち、下側の端部側には、後述する通し孔91が形成されている。
【0042】
このように、主軸取付部71は、切削加工のためのツールのシャンクと同様の形状に形成することができる。また、主軸取付部71は、マシニングセンタ2の主軸13またはツールホルダを挟持する形状に形成することができる。
【0043】
位置変位機構72は、使用者の操作によって、X軸の方向に平行の直線状の軸上で、主軸取付部71に対する、支柱73乃至カメラ固定部78の位置を変位させる。すなわち、位置変位機構72は、使用者の操作によって、直線状の軸上で、主軸取付部71に対する、支柱73、表示装置角度変位機構74、表示装置支持部75、位置変位機構76、カメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。位置変位機構72は、主軸取付部71によって取り付けられた主軸13の回転軸の方向に対して直交する直線状の軸上で支柱73、表示装置角度変位機構74、表示装置支持部75、位置変位機構76、カメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。言い換えると、位置変位機構72は、主軸取付部71によって取り付けられた主軸13の回転軸の方向に対して交差する直線状の軸上で支柱73、表示装置角度変位機構74、表示装置支持部75、位置変位機構76、カメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0044】
例えば、位置変位機構72の変位の幅は、カメラ角度変位機構77でカメラ52を傾けることで、カメラ52の撮像ユニット61の光軸を傾けたときに、撮像ユニット61の光軸の方向が主軸取付部71によって取り付けられている主軸13の回転軸の方向と交差し、撮像ユニット61の焦点が主軸13の回転軸の延長線上に位置するように、100mm乃至200mmとされている。
【0045】
位置変位機構72は、梁部材92、梁部材93、移動ネジ94および止めネジ95を含み構成されている。通し孔91は、主軸取付部71の端部のうち、下側の端部側に形成されている、四角断面の孔である。
【0046】
移動部材92は、上述の変位の幅が得られるように、左右方向(X軸方向)に長い100mm乃至200mmの長さの部材からなる。すなわち、移動部材92の長手方向は、X軸方向とされる。移動部材92の断面形状は、四角断面とされている。移動部材92の断面の形状は、通し孔91の形状に対応している。移動部材92は、通し孔91に移動自在に通されている。移動部材92は、移動部材92の長手方向が主軸取付部71の長手方向(高さ方向)に対して直交するように配置される。言い換えると、移動部材92は、移動部材92の長手方向が主軸取付部71の長手方向に対して交差するように配置される。
【0047】
移動部材93は、移動部材92と同じ長さであって、移動部材92と同じ四角断面の部材からなる。移動部材92および移動部材93は、それぞれの両側の端部のそれぞれが所定の長さであって同じ長さの四角断面の部材でつながれている。より詳細には、移動部材92と、移動部材93とは、平行に配置され、それぞれの両端が、移動部材92および移動部材93の長手方向の長さに比較して短い長さの部材であって、同じ長さの2つの部材のそれぞれで結合されている。すなわち、移動部材92および移動部材93は、平行に配置され、両端がつながれることで、長方形の外周と同様の形状、いわゆるカタカナのロの字状(Hollow Square)とされている。
【0048】
移動部材93の中央部の下面は、支柱73の上側の端部に結合されている。
【0049】
移動部材92の上面側には、歯切りがなされて、いわゆるラックが形成されている。移動ネジ94は、ラックと噛み合うピニオンである。移動ネジ94は、主軸取付部71の端部側の孔であって、通し孔91の開口と直交する向きに開口している孔に挿入されている。ピニオンである移動ネジ94が移動部材92の上面側のラックに噛み合っているので、移動ネジ94の外部の摘みをつまんで回転させることにより、移動ネジ94が回されると、主軸取付部71に対して移動部材92が左右方向(X軸方向)に変位することになる。
【0050】
止めネジ95は、主軸取付部71の端部側のネジ穴であって、移動部材92と移動部材93とに挟まれたネジ孔に螺合する。止めネジ95をねじ込むことにより、止めネジ95の上側の端部が移動部材92の下面に当接するので、主軸取付部71と位置変位機構72との位置が固定される。
【0051】
このように、位置変位機構72は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸およびカメラ角度変位機構77における角度位置の変位の軸に対して交差する直線状の軸上でカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0052】
支柱73は、Z軸方向に長い四角柱状の支柱である。支柱73の長手方向は、主軸取付部71の長手方向と同じである。すなわち、支柱73の長手方向は、主軸取付部71がマシニングセンタ2の主軸13に取り付けられた場合、主軸13の回転軸の方向と平行になる。支柱73は、表示装置支持部75に支持されている表示装置53とカメラ固定部78に固定されているカメラ52との干渉を避けるために、所定の長さとされている。支柱73の長さは、カメラ52の外形および表示装置53の外形に応じた長さとするのが好ましい。
【0053】
支柱73の長手方向の中間の部位には、後述する円柱状部101が形成されている。また、支柱73の端部のうち、下側の端部側には、後述する通し孔121が形成されている。
【0054】
表示装置角度変位機構74は、使用者の操作によって、表示装置53の向きを変位させられる。表示装置角度変位機構74は、支柱73の中間の部位に設けられている。例えば、表示装置角度変位機構74は、支柱73の長手方向の中央に設けられている。表示装置角度変位機構74は、支柱73に対して、支柱73を軸として回動自在に表示装置支持部75を支持する。使用者が表示装置53の端部を押すことで、支柱73に対して表示装置支持部75が回動し、表示装置53の向き、すなわち、ディスプレイ62の向きを変えることができる。この場合、ディスプレイ62の表示面の法線方向は、支柱73の長手方向と交差する方向になる。
【0055】
表示装置角度変位機構74は、リング102、梁部材103、リング104および回転軸105から構成されている。例えば、円柱状部101は、支柱73の中央に設けられている。円柱状部101は、円柱状に形成され、円柱状の部分の断面に比較して大きい断面の四角柱状の部分に上下に挟まれている。リング102は、円柱状部101の外形に対応した内側の形状とされている、中空の環状に形成されている。リング102の中空部分には、円柱状部101が通り、リング102は、支柱73に回転自在に支持されている。円柱状部101がより断面の大きい四角柱状の部分に挟まれているので、リング102は、円柱状部101から外れることがない。
【0056】
梁部材103は、直線状の部材でありリング102の外周とリング104の外周とを結合する。リング104は、リング102と同様の中空の環状に形成されている。リング104の中空部分には、回転軸105が通り、リング104は、回転軸105を回転自在に支持している。回転軸105の上側は、表示装置支持部75に結合されている。
【0057】
表示装置角度変位機構74により、支柱73に対する表示装置53の位置を変えることができ、さらに、表示装置53の向き、すなわち、ディスプレイ62の向きを変えることができる。例えば、表示装置角度変位機構74により、表示装置53を支柱73の右側に配置させて、ディスプレイ62を右側に向かせたり、表示装置53を支柱73の前側に配置させて、ディスプレイ62を前側または右側に向かせたりすることができる。
【0058】
このように、表示装置角度変位機構74のリング102は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に平行の軸を中心に表示装置支持部75の角度位置を変位させる。また、表示装置角度変位機構74のリング104は、リング102の軸に対して所定の長さの梁部材103で結ばれている。リング104は、リング102の軸と平行の軸を中心に表示装置支持部75の角度位置を変位させる。
【0059】
表示装置支持部75は、表示装置53を支持する。表示装置支持部75は、主軸取付部71およびカメラ固定部78の間に形成されている。例えば、表示装置支持部75は、スマートフォンである表示装置53のディスプレイ62が視認できるように、側面の挟み、裏側から支える。表示装置支持部75は、表示装置53を載置して支えるものとすることもできる。
【0060】
位置変位機構76は、使用者の操作によって、Y軸の方向に平行の直線状の軸上で、支柱73に対する、カメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。すなわち、位置変位機構76は、主軸取付部71によって取り付けられた主軸13の回転軸の方向に対して直交する直線状の軸上でカメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0061】
位置変位機構76における直線状の軸の方向は、位置変位機構72の直線上の軸の方向と直交している。また、位置変位機構76における直線状の軸の方向は、主軸13の回転軸の方向に対して直交している。
【0062】
言い換えると、位置変位機構76は、主軸取付部71によって取り付けられた主軸13の回転軸の方向に対して交差する直線状の軸上でカメラ角度変位機構77およびカメラ固定部78の位置を変位させる。また、位置変位機構76における直線状の軸の方向は、位置変位機構72の直線上の軸の方向と交差している。また、位置変位機構76における直線状の軸の方向は、主軸13の回転軸の方向に対して交差している。
【0063】
例えば、位置変位機構76の変位の幅は、カメラ角度変位機構77でカメラ52を傾けることで、カメラ52の撮像ユニット61の光軸を傾け、撮像ユニット61の光軸の方向が主軸取付部71によって取り付けられている主軸13の回転軸の方向と交差するように、位置変位機構72で変位させた場合に生じる主軸13の回転軸と撮像ユニット61の光軸とのずれであって、位置変位機構72の変位の方向に対して直交する向きに生じるずれを補正できるように、20mm乃至50mmとされている。
【0064】
位置変位機構76は、梁部材122、梁部材123および移動ネジ124を含み構成されている。
【0065】
移動部材122は、上述の変位の幅が得られるように、前後方向(Y軸方向)に長い20mm乃至50mmの長さの部材からなる。すなわち、移動部材122の長手方向は、Y軸方向とされる。移動部材122の断面形状は、四角断面とされている。移動部材122の断面の形状は、通し孔121の形状に対応している。通し孔121は、支柱73の端部のうち、下側の端部側に形成されている、四角断面の孔である。移動部材122は、通し孔121に移動自在に通されている。移動部材122は、移動部材122の長手方向が主軸取付部71の長手方向(高さ方向)に対して直交するように配置される。言い換えると、移動部材122は、移動部材122の長手方向が主軸取付部71の長手方向に対して交差するように配置される。
【0066】
また、移動部材122は、移動部材122の長手方向が移動部材92および移動部材93の長手方向(高さ方向)に対して直交するように配置される。すなわち、移動部材122は、移動部材122の長手方向が移動部材92および移動部材93の長手方向(高さ方向)に対して交差するように配置される。
【0067】
移動部材123は、移動部材122と同じ長さであって、移動部材122と同じ四角断面の部材からなる。移動部材122および移動部材123は、それぞれの両側の端部のそれぞれが所定の長さであって同じ長さの四角断面の部材でつながれている。より詳細には、移動部材122と、移動部材123とは、平行に配置され、それぞれの両端が、移動部材122および移動部材123の長手方向の長さに比較して短い長さの部材であって、同じ長さの2つの部材のそれぞれで結合されている。すなわち、移動部材122および移動部材123は、平行に配置され、両端がつながれることで、長方形の外周と同様の形状、いわゆるカタカナのロの字状(Hollow Square)とされている。
【0068】
移動部材123の中央部には、後述する切り欠き125が形成されている。移動部材123の中央部は、表示装置角度変位機構74と回動自在に結合されている。
【0069】
移動部材122の上面側には、歯切りがなされて、いわゆるラックが形成されている。移動ネジ124は、ラックと噛み合うピニオンである。移動ネジ124は、支柱73の端部側の孔であって、通し孔121の開口と直交する向きに開口している孔に挿入されている。ピニオンである移動ネジ124が移動部材122の上面側のラックに噛み合っているので、移動ネジ124の外部の摘みをつまんで回転させることにより、移動ネジ124が回されると、支柱73に対して移動部材122が変位することになる。
【0070】
このように、位置変位機構76は、カメラ角度変位機構77における角度位置の変位の軸に平行の直線状の軸上でカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0071】
カメラ角度変位機構77は、使用者の操作によって、位置変位機構76の軸と平行の軸を回転軸として、カメラ固定部78の角度位置を変位させる。例えば、カメラ角度変位機構77は、使用者の操作によって、Y軸と平行の軸を回転軸として、主軸取付部71に対する、カメラ固定部78の角度位置を変位させる。
【0072】
カメラ角度変位機構77は、回動軸126、回動部材127および止めネジ128を含み構成されている。回動軸126は、円柱状の軸である。回動軸126は、移動部材123の長手方向に挿入されている。回動軸126は、移動部材123の中央部に形成されている切り欠き125に挟まれた回動部材127の孔に通されて、回動部材127を移動部材123に対して回動自在に支える。
【0073】
止めネジ128は、回動部材127の上側のネジ穴に螺合する。止めネジ128をねじ込むことにより、止めネジ128の下側の端部が回動軸126の側面に当接するので、移動部材123と回動部材127との角度位置が固定される。
【0074】
このように、カメラ角度変位機構77は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に対して、カメラ52の光軸を交差させる向きにカメラ固定部78の角度位置を変位させる。
【0075】
カメラ固定部78は、カメラ52を固定する。例えば、カメラ固定部78は、円筒状のカメラ52の外周を把持して固定する。カメラ固定部78は、取付具51の下端端の端部側に形成されている。
【0076】
カメラ固定部78は、梁部材129および固定リング130を含み構成されている。梁部材129は、円柱状の部材からなり、回動部材127と固定リング130とをつなぐ。固定リング130は、リング状に形成され、リング状の内周側を締め付けられるように構成されている。固定リング130は、リング状の内側に通されたカメラ52の外周を締め付けて把持することで、カメラ52を固定する。なお、カメラ固定部78は、例えば、雲台に固定するためのネジ穴を利用してカメラ52を固定するもの、カメラ52の側面を両側から挟んで固定するものなどであってもよく、カメラ52を固定できればどのような方式または形状であっても良い。
【0077】
以上のように、位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77は、主軸取付部71に対してカメラ固定部78または表示装置支持部75を使用者の操作により変位可能に支持する。
【0078】
主軸13の回転軸の延長線の近傍にあるカメラ52をカメラ角度変位機構77で傾けることで、カメラ52の撮像ユニット61の光軸を傾けた場合、そのままでは、撮像ユニット61の焦点が主軸13の回転軸の延長線から離れてしまうが、位置変位機構72によって、主軸取付部71に対する、カメラ固定部78の位置を変位させることができるので、カメラ52の撮像ユニット61の光軸の方向と主軸13の回転軸の方向とが交差し、撮像ユニット61の焦点が主軸13の回転軸の延長線上に位置するように撮像ユニット61の光軸を調整することができる。このようにすることで、撮像装置1を主軸13に装着してワーク3を撮像する場合、主軸13を回転させるだけで、撮像している部位の位置が変わることなく、角度だけを変えて撮像することができる。
【0079】
このように、取付具51は、使用者の操作によって、主軸13に対して、支持されているカメラ52および表示装置53を変位させられる。
【0080】
また、表示装置支持部75が表示装置53を支えるので、使用者が表示装置53を手に持つ必要がない。従って、より簡単に操作できるようになる。
【0081】
次に、
図8乃至
図10を参照して、位置変位機構72、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77の動作を説明する。
図8は、位置変位機構72、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77の動作を説明する図である。
【0082】
図2に示されている撮像装置1の状態から、使用者が、取付具51の止めネジ95を緩めて、移動ネジ94を時計回りに回すと、
図8に示されているように、取付具51の移動部材92は、主軸取付部71に対して左側に変位する。図示は省略するが、使用者が、移動ネジ94を反時計回りに回すと、主軸取付部71に対して移動部材92が右側に変位する。所望の位置で止めネジ95を絞め込むことで、主軸取付部71と位置変位機構72との位置が固定される。このように、主軸取付部71に対して、カメラ52の位置を変位させることができる。
【0083】
また、
図2に示されている撮像装置1の状態から、使用者が、取付具51の移動ネジ124を時計回りに回すと、
図8に示されているように、取付具51の移動部材122は、主軸取付部71に対して前側に変位する。図示は省略するが、使用者が、移動ネジ124を反時計回りに回すと、主軸取付部71に対して移動部材122が後側に変位する。このように、主軸取付部71に対して、カメラ52の位置を変位させることができる。
【0084】
さらに、
図2に示されている撮像装置1の状態から、使用者が、取付具51の止めネジ128を緩めて、カメラ52または固定リング130を
図2中の反時計回りに回すと、
図8に示されているように、回動部材127が移動部材123に対して傾き、主軸取付部71に対してカメラ52が傾くことになる。同様に、カメラ52または固定リング130を
図2中の時計回りに回すこともできる。所望の角度位置で止めネジ128を絞め込むことで、主軸取付部71とカメラ52との角度位置が固定される。
【0085】
図9および
図10は、表示装置角度変位機構74の動作を説明する図である。
図9に示されている撮像装置1の状態から、使用者が、表示装置53の右側側面を左側に向かって押すと、リング102が支柱73の円柱状部101を軸に回り、同時にリング104に回転自在に軸支されている回転軸105によって、表示装置支持部75が回るので、
図10に示されるように、ディスプレイ62の向きが保たれたまま、支柱73に対する表示装置53の位置を変えることができる。
【0086】
次に、
図11および
図12を参照して、カメラ52および表示装置53の構成の例を説明する。
図11は、カメラ52の構成の一例を示すブロック図である。カメラ52は、撮像ユニット61、照明202、制御部203、記憶部204、無線通信部205、バッテリ206、および充電部207を含む。撮像ユニット61は、固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサおよびCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサに被写体の光学的な画像を結像させるレンズ群からなる。撮像ユニット61は、ワーク3などの被写体の画像を静止画像または動画像として撮像し、撮像して得られた画像データを制御部203に供給する。
【0087】
なお、撮像ユニット61は、レーザーなどを利用する三次元スキャナとして構成することもできる。
【0088】
照明202は、LED(light emitting diode)または有機EL(Electroluminescence)などを光源とする、いわゆるリング照明装置であり、撮像ユニット61が撮像する領域を照明する。なお、撮像ユニット61を三次元スキャナとして構成する場合、照明202を省くこともできる。
【0089】
制御部203は、汎用のCPU(Central Processing Unit)または専用のプロセッサなどからなり、記憶部204から撮像制御プログラムを読み出して、撮像制御プログラムを実行して、撮像ユニット61、照明202、記憶部204、および無線通信部205を制御する。また、撮像制御プログラムを実行している制御部203は、撮像ユニット61で撮像して得られた画像データを所定の方式で符号化する。さらに、撮像制御プログラムを実行している制御部203は、符号化された画像データを記憶部204に記憶させる。
【0090】
記憶部204は、不揮発性のメモリなどよりなり、各種のプログラムや符号化された画像データを記憶する。無線通信部205は、制御部203の制御により、電波や赤外線などを媒体とする、無線LAN(Local Area Network)や、Bluetooth(登録商標)またはIrDA(Infrared Data Association)などの近距離無線通信方式により、表示装置53と通信する。無線通信部205は、撮像して得られた画像データをそのまま表示装置53に送信するか、または符号化された画像データを表示装置53に送信する。バッテリ206は、いわゆる二次電池であり、蓄電して、カメラ52の各部に電力を供給する。充電部207は、レギュレータなどからなり、外部から供給された電源によって、バッテリ206を充電する。
【0091】
図12は、表示装置53の構成の一例を示すブロック図である。表示装置53は、ディスプレイ62、操作入力部222、制御部223、記憶部224、無線通信部225、バッテリ226、および充電部227を含む。ディスプレイ62は、液晶表示装置または有機ELディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部223の制御により、各種の画像を表示する。
【0092】
操作入力部222は、ディスプレイ62に重ねて設けられているタッチパネルやディスプレイ62とは別体に設けられているボタンまたはスイッチなどからなり、使用者による操作を受け付けて、操作の指示を取得する。操作入力部222は、使用者による操作に応じた信号を制御部223に供給する。
【0093】
無線通信部225は、制御部223の制御により、電波や赤外線などを媒体とする、無線LANや、Bluetooth(登録商標)またはIrDAなどの近距離無線通信方式により、カメラ52と通信する。無線通信部225は、カメラ52から送信されてきた画像データを受信して、受信した画像データを制御部223に供給する。
【0094】
制御部223は、汎用のCPUまたは専用のプロセッサなどからなり、記憶部224から表示制御プログラムを読み出して、表示制御プログラムを実行して、ディスプレイ62、記憶部224、および無線通信部225を制御する。また、表示制御プログラムを実行している制御部223は、カメラ52から送信されてきた、符号化されている画像データが受信された場合、受信した画像データを復号する。表示制御プログラムを実行している制御部223は、カメラ52から送信されてきた画像データによる画像をディスプレイ62に表示させる。さらにまた、表示制御プログラムを実行している制御部223は、カメラ52から送信されてきた画像データを記憶部224に記憶させる。
【0095】
例えば、制御部223は、カメラ52から送信されてきた画像データによる画像をディスプレイ62に表示させている場合、タッチパネルやボタン、スイッチなどである操作入力部222が操作されたとき、ディスプレイ62に画像を表示させている画像データを記憶部224に記憶させる。または、例えば、制御部223は、無線通信部225によって他の機器から記憶の指令を受信した場合、ディスプレイ62に画像を表示させている画像データを記憶部224に記憶させる。
【0096】
バッテリ226は、いわゆる二次電池であり、蓄電して、表示装置53の各部に電力を供給する。充電部227は、レギュレータなどからなり、外部から供給された電源によって、バッテリ226を充電する。
【0097】
次に、
図13および
図14を参照して、撮像装置1によるワーク3の撮像について説明する。
図13に示されるように、ワーク3の部位のうち、穿孔された円筒状の穴の側面を撮影する場合、カメラ52の撮像ユニット61の光軸(
図13および
図14中において1点鎖線で示す)の方向と主軸13の回転軸(
図13および
図14中において2点鎖線で示す)の方向とが交差するように、カメラ角度変位機構77によってカメラ52が傾けられ、位置変位機構72および位置変位機構76によって、カメラ52の位置が変位させられる。このとき、カメラ52は、撮像ユニット61の光軸の方向と主軸13の回転軸の方向とが交差する点に、撮像ユニット61の焦点が合うように調整される。なお、撮像ユニット61の被写界深度は、穿孔された円筒状の穴の中心線上に撮像ユニット61の焦点が位置する場合、撮像の対象である穴の側面にもピントが合うように調整される。
【0098】
撮像装置1は、このような状態でマシニングセンタ2の主軸13に装着される。マシニングセンタ2は、操作盤16への使用者からの操作の指示に応じて、主軸13の回転を止めたままで、Z軸駆動部11、Y軸駆動部12およびベッド駆動部14を動作させて、主軸13の回転軸がワーク3に開けられた穴の中心を通り、撮像装置1の撮像ユニット61の焦点が、ワーク3に開けられた穴の中心に位置するように、主軸13を変位させる。
【0099】
このとき、撮像装置1は、カメラ52の撮像ユニット61により、ワーク3に開けられた穴の側面の一部を撮像して、撮像された画像を表示装置53のディスプレイ62に表示させる。
【0100】
そして、操作盤16への使用者からの操作の指示に応じて、マシニングセンタ2が主軸13を90度回動させると、
図14に示されるように、主軸13の回転軸がワーク3に開けられた穴の中心を通り、撮像装置1の撮像ユニット61の焦点が、ワーク3に開けられた穴の中心に位置するので、撮像装置1の撮影している対象がワーク3の穴からずれることなく、撮像装置1は、ワーク3に開けられた穴の側面の他の部分を撮像して、撮像された画像を表示装置53のディスプレイ62に表示させる。
【0101】
このように、ワーク3に開けられた穴の側面の他の部分を撮像する場合、主軸13を回動させるだけで良い。すなわち、ワーク3に開けられた穴の側面の全体を撮像する場合、主軸13を回動させるだけで良い。また、撮像ユニット61のピントがずれてしまい、ワーク3に開けられた穴の側面の画像がボケてしまうことがない。このように、Z軸駆動部11、Y軸駆動部12またはベッド駆動部14を変位させる必要がない。
【0102】
以上のように、より簡単な操作で、ワークの所望の部位を撮像して、その部位を示す撮像データを得ることができる。
【0103】
この場合、
図14に示されるように、表示装置角度変位機構74によって、表示装置53を、カメラ52を避けた位置に配置して、ディスプレイ62を使用者に向けることができる。これにより、表示装置53に表示されている画像を使用者が確実に視認することができる。
【0104】
撮像装置1とワーク3とを近接させた場合でも、撮像装置1とワーク3との位置関係とディスプレイ62に表示されている画像である、撮像されている画像とを視線を移動させることなく一目で確認できるので、撮像装置1とワーク3とが接触してしまう恐れをより少なくすることができる。
【0105】
このように、取付具51は、ワーク3を切削加工するマシニングセンタ2の主軸13に、ワーク3を撮像するためのカメラ52およびカメラ52が撮像した画像を表示するための表示装置53を取り付ける。取付具51の主軸取付部71は、取付具51の一方の端部側に形成されている。主軸取付部71は、マシニングセンタ2の主軸13に取り付けられる。
【0106】
取付具51のカメラ固定部78は、取付具51の他方の端部側に形成されている。カメラ固定部78は、カメラ52を固定する。取付具51の表示装置支持部75は、主軸取付部71およびカメラ固定部78の間に形成されている。表示装置支持部75は、表示装置53を支持する。位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77は、主軸取付部71に対してカメラ固定部78または表示装置支持部75を使用者の操作により変位可能に支持する。
【0107】
カメラ角度変位機構77は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に対して、カメラ52の光軸を交差させる向きにカメラ固定部78の角度位置を変位させる。
【0108】
位置変位機構72は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸およびカメラ角度変位機構77における角度位置の変位の軸に対して交差する直線状の軸上でカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0109】
位置変位機構76は、カメラ角度変位機構77における角度位置の変位の軸に平行の直線状の軸上でカメラ固定部78の位置を変位させる。
【0110】
表示装置角度変位機構74のリング102は、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に平行の軸を中心に表示装置支持部75の角度位置を変位させる。
【0111】
表示装置角度変位機構74のリング104は、リング102の軸に対して所定の長さの梁部材103で結ばれている。リング104は、リング102の軸と平行の軸を中心に表示装置支持部75の角度位置を変位させる。
【0112】
主軸取付部71は、切削加工のためのツールのシャンクと同様の形状に形成することができる。
【0113】
主軸取付部71は、マシニングセンタ2の主軸13またはツールホルダを挟持する形状に形成することができる。
【0114】
撮像装置1は、ワーク3を切削加工するマシニングセンタ2の主軸13に装着される。撮像装置1の取付具51の主軸取付部71は、撮像装置1の一方の端部側に形成されている。主軸取付部71は、マシニングセンタ2の主軸13に取り付けられる。カメラ52は、撮像装置1の他方の端部側に設けられている。カメラ52は、ワーク3を撮像する。表示装置53は、主軸取付部71およびカメラ52の間に配置されている。表示装置53は、カメラ52が撮像した画像を表示する。撮像装置1の取付具51は、主軸取付部71に対してカメラ52または表示装置53を使用者の操作により変位可能に支持する。
【0115】
取付具51には、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に対して、カメラ52の光軸を交差させる向きにカメラ52の角度位置を変位させるカメラ角度変位機構77を設けることができる。
【0116】
取付具51には、マシニングセンタ2の主軸13の回転軸に平行の軸を中心に表示装置53の角度位置を変位させる表示装置角度変位機構74を設けることができる。
【0117】
なお、撮像装置1が装着される切削加工装置の一例として、ベッド型の立形マシニングセンタであるマシニングセンタ2を例に説明したが、数値制御する切削加工装置であればよく、ひざ型やコラム移動型、または横形、直立ボール盤やターニングセンタなどの切削加工装置にも装着することができる。横形マシニングセンタにおいて使用する場合、表示装置角度変位機構74に、ラチェット機構やワンウェイクラッチなどにより角度位置を保持する機構や、角度位置を仮保持するクリック機構を設けることができる。
【0118】
なお、カメラ52と表示装置53とは無線通信すると説明したが、USB(Universal Serial Bus)やHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)など有線により通信するようにしてもよい。
【0119】
さらに、カメラ52または表示装置53のいずれか一方にバッテリ206またはバッテリ226のいずれかを搭載して、一方から他方に電源を供給するようにしてもよい。
【0120】
なお、位置変位機構72およびカメラ角度変位機構77に代えて、リンク機構を採用して、カメラ52の撮像ユニット61の光軸の方向が常に主軸13の回転軸の方向を向くように、カメラ固定部78の角度位置および位置が同時に変位するようにしてもよい。また、位置変位機構72を位置変位機構76の近傍に設けるようにしてもよい。
【0121】
なお、位置変位機構72または位置変位機構76は、直線状の軸上で位置を変位させると説明したが、これに限らず、曲線状の軸上で位置を変位させるようにしても良い。また、位置変位機構72および位置変位機構76は、長方形の外周と同様の形状に形成されていると説明したがこれに限らず、一端側が開口しているカタカナのコの字状(U‐shaped)に形成することもできるし、または、L字型(指矩状)に形成することもでき、位置が変位できる機構であれば足りる。
【0122】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【解決手段】取付具51の主軸取付部71は、取付具51の一方の端部側に形成されている。主軸取付部71は、マシニングセンタの主軸に取り付けられる。取付具51のカメラ固定部78は、取付具51の他方の端部側に形成されている。カメラ固定部78は、カメラを固定する。取付具51の表示装置支持部75は、主軸取付部71およびカメラ固定部78の間に形成されている。表示装置支持部75は、表示装置を支持する。位置変位機構72、支柱73、表示装置角度変位機構74、位置変位機構76およびカメラ角度変位機構77は、主軸取付部71に対してカメラ固定部78または表示装置支持部75を使用者の操作により変位可能に支持する。