(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1において、Dは、車体Bの側面に固定される前後方向のアッパーガイドレールG1、ウェストガイドレールG2及びロアガイドレールG3により前後方向へ開閉可能に支持されるスライドドア(以下、「ドア」と記す)である。
【0012】
ドアDの外側面(アウタパネル)には、ドアDを車外から開閉する際に操作されるアウトサイドハンドルOH、同じく室内側を向く内側面には、ドアDを車内から開閉する際に操作されるインサイドハンドルIH及び手動操作で後述のロック機構をアンロック状態及びロック状態に切り替える際に操作されるロック操作ノブLK、同じく下部には、ドアDを全開位置に保持するための全開ドアラッチ装置DL3、前部には、ドアDを閉鎖位置に保持するためのフロント側の全閉ドアラッチ装置DL1、また同じく後部には、フロント側の全閉ドアラッチ装置DL1と共にドアDを閉鎖位置に保持するためのリヤ側の全閉ドアラッチ装置DL2がそれぞれ設けられる。また、車体Bの側面内部には、ドアDを電動で開閉するための電動ドア開閉装置PSDが設けられる。
【0013】
さらに、ドアDの内部には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの手動操作を中継するための操作装置1が設けられる。
【0014】
全閉ドアラッチ装置DL2は、公知の構造であって、車体側に固定される図示略のストライカと噛合することでドアDを閉鎖位置に保持するための図示略のラッチ機構部と、ドアDの閉動作時、モータの電動力をもって、ドアDを半ドア状態(ストライカがラッチ機構部に僅かに噛合した状態)から全閉状態(ストライカがラッチ機構部に完全に噛合した状態)に強制的に閉め込むように、ラッチ機構部をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に作動させるクローザ機構部と、ドアDを開ける際、ラッチ機構部とストライカとの噛合を解除するためのリリース機構部と、緊急時、クローザ機構部とラッチ機構部との連結部を強制的に切断するためのエマジェンシー機構部とを備える。
【0015】
電動ドア開閉装置PSDは、公知の構造であって、モータ、当該モータの回転を減速する減速機構及び当該減速機構により回転する回転ドラムを含む駆動部M1と、回転ドラムに巻き取り、繰り出し可能に巻き付けられた開用ケーブルM2及び閉用ケーブルM3とを備え、回転ドラムから繰り出される各ケーブルM2、M3をウェストガイドレールG2に支持された図示略の反転プーリにそれぞれ掛け回した状態でドアDに連結することで、モータの動力を開用ケーブルM2または閉用ケーブルM3を介してドアDに伝達してドアDを開閉するものである。
【0016】
図2、3に示すように、操作装置1は、ドアD内に固定されるベースプレート2を備え、ベースプレート2の車内側を向く一側面には、前述のロック操作ノブLKと、内蔵モータの動力を出力する出力レバー20を有するロック・アンロック用アクチュエータAC1と、内蔵モータの動力を出力する出力レバー21を有するリリース用アクチュエータAC2と、インサイドハンドルIHを前後方向へ揺動可能に枢支するための車内外方向を向くインサイドハンドル軸22と、インサイドハンドル軸22により支持されるインサイドレバー3、チャイルドロックレバー4、スイッチレバー5及びインサイドサブレバー6と、インサイドハンドル軸22の下方に支持される車内外方向を向く軸23により枢支される第1アウトサイドレバー7と、インサイドハンドル軸22の後斜め下方に支持される他の軸をなす軸24により枢支される開用インサイドレバー8、エマジェンシーレバー9、第2アウトサイドレバー10、サブレバー11及びリリースレバー12と、インサイドハンドル軸22の後斜め上方に支持される軸25により枢支される閉用インサイドレバー13と、インサイドハンドル軸22の前斜め下方に位置する軸26により枢支されるチャイルドロックリンク14と、軸24の前斜め下方に位置する車内外方向を向く軸27により枢支される第1ロックレバー15及び第2ロックレバー16と、インサイドハンドル軸22の下方に位置する車内外方向の軸28により前後方向へ揺動可能に枢支されるインサイドハンドル検出レバー17と、インサイドハンドルセンサSW1と、チャイルドセンサSW2と、アウトサイドハンドルセンサSW3と、開用インサイドレバー8とサブレバー11との間の操作力伝達経路間に設けられる係合ピン18と、インサイドレバー3にスライド可能に支持されるスライダー19とが設けられる。また、ベースプレート2における車外側を向く他側面には、ベースプレート2の他側面全体を覆う防水カバー2Aが設けられる。
【0017】
ロック操作ノブLKは、ベースプレート2の上部に固定されるガイドブラケット29に上下方向へスライド可能に支持され、車内側からの手動操作により、ロック機構をアンロック状態とする
図4に示すアンロック位置及び当該アンロック位置から下方へ所定距離移動し、ロック機構をロック状態とする
図6に示すロック位置に移動可能である。
【0018】
なお、本実施形態の説明で使用する「ロック機構」は、第1、2ロックレバー15、16及び後述の係合ピン33を含んで構成され、「アンロック状態」とは、第1、2ロックレバー15、16及び係合ピン33がそれぞれ後述のアンロック位置にあって、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作に基づいてドアDを開くことができる状態を指し、また「ロック状態」とは、第1、2ロックレバー15、16及び係合ピン33がそれぞれ後述のロック位置にあって、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作を無効にしてドアDを開くことができない状態を指す。
【0019】
また、「チャイルド機構」は、チャイルドロックレバー4及び係合ピン18を含んで構成され、「チャイルドアンロック状態」とは、チャイルドロックレバー4及び係合ピン18が後述のチャイルドアンロック位置にあって、「ロック機構」が「アンロック状態」にある場合、インサイドハンドルIHの開操作に基づいてドアDを開くことができる状態を指し、「チャイルドロック状態」とは、チャイルドロックレバー4及び係合ピン18が後述のチャイルドロック位置にあって、「ロック機構」が「アンロック状態」にあっても、インサイドハンドルIHの開操作を無効にしてドアDを開けることができない状態を指す。
【0020】
ロック用アクチュエータAC1は、モータの動力をもってロック機構をアンロック状態及びロック状態に切り替え動作させるものであって、ベースプレート2の下部に固定されるハウジング内に図示略のモータ及び当該モータの回転を減速する減速歯車等を内蔵すると共に、ハウジング外に減速歯車の回転を出力するための出力レバー20を枢支することによって構成され、車両の適所に設けた操作スイッチまたは携帯用のワイヤレス操作スイッチのロック・アンロック操作によって作動する。
【0021】
リリース用アクチュエータAC2は、ロック機構がアンロック状態にあるとき、モータ駆動をもって各種要素を介して全開ドアラッチ装置DL3及び全閉ドアラッチ装置DL1、DL2をリリース動作させてドアDの開き及び閉じを可能にするものであって、ベースプレート2の後部に固定されるハウジング内に図示略のモータ及び当該モータの回転を減速する減速歯車等を内蔵すると共に、ハウジング外に減速歯車の回転を出力するための出力レバー21を枢支することによって構成され、ワイヤレス操作スイッチの操作によって動作する。
【0022】
インサイドハンドルIHは、ベースプレート2に枢支された前後方向のインサイドハンドル軸22の車内側端部に固定され、ドアDを開ける際の開操作時には
図2に示す中立位置から後方(開方向)へ所定角度揺動し、また、ドアDを閉じる際の閉操作時には中立位置から前方(閉方向)へ所定角度揺動する。
【0023】
インサイドレバー3は、インサイドハンドル軸22によりベースプレート2の一側面の上部にインサイドハンドルIH及びインサイドサブレバー6と一体回動し得るように枢支されると共に、初期時(何も操作されていない状態)はインサイドサブレバー6に作用するスプリング30の付勢力により
図4に示すようにインサイドハンドルIHと共に中立位置に保持され、インサイドハンドルIHの開操作により、スプリング30の付勢力に抗して、
図4に示す中立位置から
図8に示すように時計方向へ開動作し、また同じく閉操作により、中立位置から反時計方向へ
図10に示すように閉動作する。
【0024】
インサイドサブレバー6は、特に
図14、15から理解できるように、ベースプレート2の軸受孔2aから車外側へ突出したインサイドハンドル軸22の角柱部22aが自体の略中央部に形成した角孔6aに回転不能に嵌合固定されることで、インサイドハンドル軸22と一体となって回転し得るように、ベースプレート2の車外側に支持される。また、インサイドレバー3は、自体の略中央部に形成した軸受孔3dにインサイドハンドル軸22の円柱部22bが挿入されると共に、インサイドサブレバー6の車内側を向く折曲部6bがベースプレート2の円弧状の長孔2bを通過してインサイドレバー3の孔部3eに嵌合されることで、インサイドサブレバー6を介してインサイドハンドル軸22と一体となって回転するように支持される。
【0025】
なお、インサイドハンドル軸22とインサイドレバー3とインサイドサブレバー6は、インサイドハンドルIHの操作に伴って、一体となって回転するものであるから、機能を損なうことがないようにインサイドサブレバー6を省略して、インサイドレバー3をインサイドハンドル軸22に直接、相対回転不能に固定しても良い。
【0026】
さらに、インサイドレバー3は、上部に設けた円弧状の長孔3aに閉用インサイドレバー13に連結された連結ロッド51の前端部が前後方向へ相対的に移動可能に連結されることで、インサイドハンドルIHの閉操作による閉動作を連結ロッド51を介して閉用インサイドレバー13に伝達可能とし、また、インサイドハンドルIHの開操作による開動作を後部に設けた折曲部3bが開用インサイドレバー8の当接部8aに対して上側から当接することで、開用インサイドレバー8を反時計方向へリリース動作(
図8参照)させる。
【0027】
インサイドレバー3の下部には、スライダー19が上下動可能に支持される。スライダー19は、後述のようにチャイルドロックレバー4の各位置への移動に連動して、特に
図12に示すように、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にある場合にはインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aの移動軌跡内に進入するチャイルドアンロック位置にあり、また、特に
図13に示すように、チャイルドロックレバー4がチャイルドロック位置に移動した場合にはチャイルドアンロック位置よりも上方に変位して先端部17aの移動軌跡外に退避するチャイルドロック位置に移動する。
【0028】
インサイドハンドル検出レバー17は、ベースプレート2の下部に固定されるスイッチケース40に車内外方向の軸28により枢支されると共に、例えば
図4及び
図5に示す中立位置からスプリング37(
図5参照)の付勢力に抗して時計方向(
図5においては反時計方向)へ所定角度回動可能であって、当該回動をインサイドハンドルセンサSW1に伝達する。
【0029】
インサイドハンドルセンサSW1は、スイッチケース40内に設置され、インサイドハンドル検出レバー17の中立位置から時計方向又は反時計方向への回動が伝達されることでオフからオンに切り替わり、車両に搭載された制御装置に対して電動ドア開閉装置PSDの起動契機となる開信号又は閉信号を送信する。
【0030】
制御装置は、インサイドハンドルセンサSW1からの開信号を受信することで、電動ドア開閉装置PSDを開方向へ駆動制御し、また同じく閉信号を受信することで、電動ドア開閉装置PSDを閉方向へ駆動制御する。
【0031】
図4、12に示すように、スライダー19がチャイルドアンロック位置、すなわちチャイルド機構がチャイルドアンロック状態にある場合には、インサイドレバー3の開動作に伴ってスライダー19の当接部19aがインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aに後側から当接することで、インサイドハンドル検出レバー17を
図4、12に示す中立位置から反時計方向へ所定角度回動させてインサイドハンドルセンサSW1をオンに切り替え、また、インサイドレバー3の閉動作に伴ってインサイドレバー3の下部に設けた当接部3cが上端部17aに前側から当接することで、インサイドハンドル検出レバー17を中立位置から時計方向へ所定角度回動させることでインサイドハンドルセンサSW1をオンに切り替える。
【0032】
また、
図7、13に示すように、スライダー19がチャイルドロック位置、すなわちチャイルド機構がチャイルドロック状態にある場合には、スライダー19がインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aの移動軌跡外に退避している。これにより、インサイドレバー3が開動作してもインサイドハンドル検出レバー17は、中立位置に保持されてインサイドハンドルセンサSW1の切り替えを行わないが、インサイドレバー3が閉動作したときにはインサイドレバー3の当接部3cが上端部17aに前側から当接することで、インサイドハンドル検出レバー17を中立位置から時計方向へ所定角度回動させてインサイドハンドルセンサSW1をオンに切り替える。
【0033】
すなわち、インサイドハンドルセンサSW1は、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にある場合には、インサイドレバー3の開動作及び閉動作に基づいて、オン動作して電動ドア開閉装置PSDの起動契機となる信号を制御装置に送信可能であり、また同じくチャイルドロック状態にある場合には、インサイドレバー3の開動作では電動ドア開閉装置PSDの起動契機となる信号を送信不能で、閉動作のみに基づいて電動ドア開閉装置PSDの起動契機となる信号を制御装置に送信可能とする。
【0034】
閉用インサイドレバー13は、ベースプレート2に軸25により枢支されると共に、軸25の下方部分が前述の連結ロッド51を介してインサイドレバー3の長孔3aに連結され、下部に設けた折曲部13aに第2アウトサイドレバー10の後述の当接部10cが後側から当接可能であり、最下部がボーデンケーブル等で構成される操作力伝達部材61を介して全開ドアラッチ装置DL3に連結される。これにより、閉用インサイドレバー13は、インサイドハンドルIHの閉操作によるインサイドレバー3の閉動作及びアウトサイドハンドルOHの開操作による第2アウトサイドレバー10の後述のリリース動作に基づいて
図4に示す初期位置から時計方向へリリース動作(
図10参照)する。
【0035】
全開ドアラッチ装置DL3がストライカに噛合してドアDが全開位置に保持されている状態において、インサイドハンドルIHの閉操作に基づいて、閉用インサイドレバー13が
図10に示すようにリリース動作すると、当該リリース動作は操作力伝達部材61を介して全開ドアラッチ装置DL3に伝達される。全開ドアラッチ装置DL3は、ストライカから外れてドアDの閉方向への移動を可能にする。なお、インサイドハンドルIHの閉操作に基づいてインサイドレバー3が閉動作した場合には、インサイドレバー3の折曲部3bが開用インサイドレバー8の当接部8aから離れる方向へ移動するため、インサイドレバー3の閉動作は、開用インサイドレバー8に対して伝達されない。
【0036】
開用インサイドレバー8は、ベースプレート2に軸24により枢支されると共に、インサイドレバー3の時計方向への開動作に伴って折曲部3bが当接部8aに上側から当接することによって、インサイドレバー3の開動作に連動して、
図4に示す初期位置から反時計方向へリリース動作(
図8参照)する。
【0037】
図8に示すように、開用インサイドレバー8のリリース動作は、下部に設けた当接部8cが緊急レバー9の一部に反時計方向から当接することで緊急レバー9に伝達されると共に、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にある場合には、係合ピン18を介してサブレバー11に伝達され、また同じくチャイルドロック状態にある場合には、サブレバー11に伝達されない。
【0038】
開用インサイドレバー8の上部には、上下方向の長孔8bが設けられる。長孔8bには、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にあるとき、開用インサイドレバー8のリリース動作をサブレバー11に伝達可能とする特に
図4、12に示すチャイルドアンロック位置及び伝達不能とする特に
図7、13に示すチャイルドロック位置に移動可能な係合ピン18が上下動可能に係合する。
【0039】
特に
図12、13に明示されるように、係合ピン18は、チャイルドロックレバー4の後部に設けた前後方向の長孔4a及び開用インサイドレバー8の上下方向の長孔8bにそれぞれ摺動可能に係合する。これにより、
図12に示すように、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にある場合には、係合ピン18がサブレバー11の上部に設けた当接部11bに対峙するチャイルドアンロック位置にあって、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴って係合ピン18が前方へ移動して当接部11bに後側から当接することで、開用インサイドレバー8のリリース動作をサブレレバー11に伝達し、また、
図13に示すように、チャイルドロックレバー4がチャイルドロック位置に移動した場合には、係合ピン18がアンロック位置よりも上方に移動して当接部11bに対峙しないチャイルドロック位置にあって、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴って係合ピン18が前方へ移動しても当接部11bに当接しないため、開用インサイドレバー8のリリース動作はサブレバー11に伝達されない。
【0040】
緊急レバー9は、ベースプレート2に軸24により枢支されると共に、端部の連結部9aが操作力伝達部材62を介して全閉ドアラッチ装置DL2のエマジェンシー機構部(エマージェンシーレバー)に連結されることで、ロック機構がアンロック状態又はロック状態であるかに関係無く、後述のようにアウトサイドハンドルOHまたはインサイドハンドルIHのいずれかの開操作に基づいて、
図4に示す初期位置からスプリング35の付勢力に抗して
図8に示すように反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を操作力伝達部材62を介して全閉ドアラッチ装置DL2のエマジェンシー機構部に伝達する。エマジェンシー機構部は、全閉ドアラッチ装置DL2におけるクローザ機構部とラッチ機構部との伝達経路を切断してクローズ動作を中断させる。
【0041】
第1アウトサイドレバー7は、スイッチケース40に車内外方向を向く軸23により枢支されると共に、前端部の連結部7aには上端部がアウトサイドハンドルOHに連結された上下方向の操作力伝達部材63の下端部が連結され、下部に設けられた前後方向の長孔7bには後端部が第2アウトサイドレバー10に連結された連結ロッド53の前端部が摺動可能に係合される。これにより、アウトサイドハンドルOHが操作されて操作力伝達部材63が下方へ移動すると、第1アウトサイドレバー3は、スプリング36の付勢力に抗して
図4に示す初期位置から反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を連結ロッド53を介して第2アウトサイドレバー10に伝達する。
【0042】
アウトサイドハンドルセンサS3は、第1アウトサイドレバー7のリリース動作に伴って第1アウトサイドレバー7の下部に設けた検出部7cに接触することでオフからオンに切り替わる。制御装置は、そのときロック機構がアンロック状態の場合には、アウトサイドハンドルセンサSW3のオン信号に基づいてリリース用アクチュエータAC2を駆動制御したあと、引き続いて電動ドア開閉装置PSDの駆動制御を行い、また、ロック機構がロック状態の場合には、運転者の持つ携帯キーと自動車に搭載されているECU(Electronic Control Unit)との間の通信が成立すれば、アウトサイドハンドルSW3の開信号に基づいて、ロック用アクチュエータAC1をアンロック駆動制御してロック機構をアンロック状態に切り替えた後、リリース用アクチュエータAC2、電動ドア開閉装置PSDの駆動制御を行い、通信が成立しなければ、アウトサイドハンドルSW3のオン信号を受信しても何ら反応しない。
【0043】
第2アウトサイドレバー10は、ベースプレート2に軸24により枢支されると共に、下部に設けた前後方向の長孔10aにリリース用アクチュエータAC1の出力レバー21に連結された連結ロッド54が摺動可能に連結され、下部が連結ロッド53を介して第1アウトサイドレバー7に連結されることで、リリース用アクチュエータAC1の駆動による出力レバー21の動作(
図4において反時計方向への回動)及び第1アウトサイドレバー7のリリース動作に連動して、
図4に示す初期位置からスプリング35の付勢力に抗して反時計方向へリリース動作を行う。
【0044】
第2アウトサイドレバー10のリリース動作は、自体の後部に設けた爪部10bがサブレバー11に設けた折曲部11aに下側から当接することでサブレバー11に伝達され、また、上端部の当接部10cが閉用インサイドレバー13の折曲部13aに後側から当接することで閉用インサイドレバー13に伝達して閉用インサイドレバー13をリリース動作させる。
【0045】
なお、第1アウトサイドレバー7のリリース動作に基づいて、第2アウトサイドレバー10がリリース動作した場合には、連結ロッド54の前端部が第2アウトサイドレバー10の長孔10a内を相対的に移動するだけで、第2アウトサイドレバー10のリリース動作は、リリース用アクチュエータAC1の出力レバー21に伝達されない。また、リリース用アクチュエータAC1の駆動に基づいて、第2アウトサイドレバー10がリリース動作した場合には、連結ロッド53の前端部が第1アウトサイドレバー7の長孔7b内を相対的に移動するだけで、第2アウトサイドレバー7のリリース動作は、第1アウトサイドレバー7に伝達されない。
【0046】
サブレバー11は、ベースプレート2に軸24により枢支されると共に、自体の折曲部11aに第2アウトサイドレバー10の爪部10bが下側から当接することで、アウトサイドハンドルOHの開操作に基づく第2アウトサイドレバー10のリリース動作に連動して
図4に示す初期位置からスプリング35の付勢力に抗して反時計方向へリリース動作する。
【0047】
また、
図4に示すように、チャイルドロックレバー4及び係合ピン18がチャイルドアンロック位置にある場合には、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴う係合ピン18の前方移動で係合ピン18がサブレバー11の当接部11bに後側から当接することで、サブレバー11に対して開用インサイドレバー8のリリース動作を伝達して、サブレバー11は、アウトサイドハンドルOHが開操作されたときと同様にリリース動作を行う。一方、
図7に示すように、チャイルドロックレバー4及び係合ピン18がチャイルドロック位置にある場合には、係合ピン18が当接部11bに対して当接不能であるため、サブレバー11には、開用インサイドレバー8のリリース動作は伝達されない。
【0048】
サブレバー11の下部には、ロック機構の一部を構成する係合ピン33が上下動可能に係合する上下方向の長孔11cが設けられる。
【0049】
係合ピン33は、サブレバー11の長孔11cの他にも、後述のようにリリースレバー12に設けられる縦孔部及び縦孔部の下端に連続する横孔部からなるL字状の制御孔12a及び第2ロックレバー16に設けられる前後方向の長孔16aにも摺動可能に係合し、第2ロックレバー16がアンロック位置にあるとき、
図4に示すように、制御孔12aの縦孔部に係合することで、サブレバー11のリリース動作をリリースレバー12に伝達可能とするアンロック位置にあり、また第2ロックレバー16がロック位置に移動した場合には、
図6に示すように、制御孔12aの横孔部にあって、サブレバー11のリリース動作をリリースレバー12に伝達不能とするロック位置に移動する。
【0050】
リリースレバー12は、ベースプレート2に軸24により枢支されると共に、上部の連結部12bが操作力伝達部材64を介して全閉ドアラッチ装置DL2及び操作力伝達部材65を介して全閉ドアラッチ装置DL1のリリース機構部にそれぞれ連結され、
図4に示すように、下部に設けたL字状の制御孔12aに摺動可能に係合した係合ピン33、及び第1、2ロックレバー15、16がアンロック位置にあって、ロック機構がアンロック状態にあるときには、サブレバー11のリリース動作に連動して、
図4に示す初期位置から反時計方向へリリース動作(
図8参照)し、また、
図6に示すように、係合ピン33、及び第1、2ロックレバー15、16がロック位置にあって、ロック機構がロック状態にあるときには、サブレバー11がリリース動作しても係合ピン33が制御孔12の横孔部を相対的に移動するだけで初期位置から動かない。リリースレバー12がリリース動作した場合には、当該リリース動作は、操作力伝達部材64、65を介して全閉ドアラッチ装置DL2、DL1に伝達され、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1は、リリース動作することで全閉位置にあるドアDの開きを可能にする。
【0051】
第1ロックレバー15は、軸27によりベースプレート2の車内側を向く面に枢支されると共に、後端部の連結部15aが上下方向の連結ロッド52を介してロック操作ノブLKに連結され、下端部の連結部15bがロック用アクチュエータAC1の出力レバー20の上端部にそれぞれ連結される。これにより、ロック操作ノブLKの手動操作、及びロック用アクチュエータAC1の動力による出力レバー20の動作により、第1ロックレバー15は、ベースプレート2に支持されたターンオーバースプリング32の付勢力に抗してアウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作を有効とする
図4に示すアンロック位置及び無効にする
図6に示すロック位置に移動する。
【0052】
第2ロックレバー16は、軸27により第1ロックレバー15と共にベースプレート2の車内側を向く面に枢支されると共に、第1ロックレバー15がロック操作ノブLKの手動操作またはロック用アクチュエータAC1の電動操作によりアンロック位置からロック位置へ移動した場合には、第1ロックレバー15の突部15c(
図5参照)に当接することで第1ロックレバー15と共にアンロック位置からロック位置に移動し、また、同じく第1ロックレバー15がロック位置からアンロック位置へ移動した場合には、一端が第1ロックレバー15また他端が第2ロックレバー16にそれぞれ掛止されたスプリング34の付勢力の範囲内で第1ロックレバー15と共にアンロック方向へ移動する。なお、第1ロックレバー15と第2ロックレバー15間に作用するスプリング34の付勢力は、ターンオーバースプリング32の付勢力よりも小となるように設定される。
【0053】
第2ロックレバー16には、前述の係合ピン33が前後方向へ相対的に摺動可能に係合する長孔16aが設けられる。係合ピン33は、前述のように第2ロックレバー16がアンロック位置にある場合には、
図4に示すようにリリースレバー12の制御孔12の縦孔部に係合するアンロック位置にあり、また、第2ロックレバー16がロック位置に移動した場合には、
図6に示すように制御孔12の横孔部に位置するロック位置に移動する。
【0054】
係合ピン33がアンロック位置にある場合には、
図8に示すように、サブレバー11のリリース動作に伴って制御孔12の縦孔部に反時計方向から当接することで、サブレバー11のリリース動作をリリースレバー12に伝達可能とし、また、同じくロック位置にある場合には、制御孔12の横孔部を相対的に移動して、サブレバー11のリリース動作をリリースレバー12に伝達しない。したがって、ロック機構がアンロック状態にある場合には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作に基づいて全閉ドアラッチ装置DL2、DL1をリリース動作させてドアDを開けることができ、また、ロック機構がロック状態にある場合には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作に基づいてドアDを開けることができない。
【0055】
チャイルドロックレバー4は、
図14、15に示すように、インサイドレバー3よりも車外側に配置され、インサイドハンドル軸22の円柱部22bが自体の軸受孔4eにカラー38を介して相対回転可能に嵌合されることで、インサイドハンドル軸22に相対回転可能に支持される。チャイルドロックレバー4の前端部には、ドアDの開放時、ドアDの前端面に設けた操作孔D1から露呈する鍔状の操作部4bが設けられ、後部には、前述の係合ピン18が前後方向へ移動可能に挿入される長孔4aが設けられる。チャイルドロックレバー4は、ドアDを開けた状態で、操作部4bがロック操作(
図4において下方への操作)されると、
図4に示すチャイルドアンロック位置から軸22を中心に反時計方向へ所定角度回動して
図7に示すチャイルドロック位置に移動し、また、操作部4bがアンロック操作(
図7において上方への操作)されると、
図7に示すチャイルドロック位置から軸22を中心に時計方向へ所定角度回動して
図4に示すチャイルドアンロック位置に移動する。
なお、操作部4bは、何れの位置にあっても操作孔D1をドアD内から閉塞可能な大きさであって、かつその表面(操作孔D1から露呈する面)には指を陥入可能な大きさの操作凹部4dが形成され、突起部が一切形成されない形状を呈している。したがって、チャイルドロックレバー4の操作は、操作部4bに形成した操作凹部4dに指を陥入した状態で行われる。
【0056】
スイッチレバー5は、
図14、15に示すように、ベースプレート2とチャイルドロックレバー4との間に配置され、インサイドハンドル軸22の円柱部22bが自体の軸受孔5cにカラー38を介して相対回転可能に嵌合されることで、インサイドハンドル軸22に相対回転可能に枢支される。スイッチレバー5の後方へ延伸するアームの先端部には、係合ピン18に近接する当接部5aが設けられ、また同じく下部には、チャイルドセンサSW2によりその動作が検出される検出部5bが設けられる。
【0057】
係合ピン18は、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にある場合には、
図4、12に示すように、サブレバー11の当接部11bに対して後側から当接可能で、かつスイッチレバー5の当接部5aに対して当接不能なチャイルドアンロック位置にあり、また、同じくロック位置にある場合には、
図7、13に示すように、サブレバー11の当接部11bに対して当接不能で、かつスイッチレバー5の当接部5aに後側から当接可能なチャイルドロック位置にある。
【0058】
これにより、開用インサイドレバー8のリリース動作は、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にある場合には、係合ピン18を介してサブレバー11に伝達可能である一方、スイッチレバー5に伝達不能であり、また、同じくチャイルドロック位置にある場合には、係合ピン18を介してサブレバー11に伝達不能である一方、スイッチレバー5に伝達可能となる。
【0059】
スイッチレバー5は、係合ピン18を介して開用インサイドレバー8のリリース動作が伝達されることにより、
図4、12に示す初期位置からスプリング37の付勢力に抗して
図9に示すように反時計方向へ回動する。
【0060】
チャイルドセンサSW2は、スイッチケース40内に設置されると共に、常時はオフ状態にあって、チャイルド機構がチャイルドロック状態にあるとき、スイッチレバー5が
図9に示すように回動してスイッチレバー5の検出部5bに接触することで、オフからオンに切り替わり、当該オン信号を制御装置に送信する。
【0061】
チャイルドロックリンク14は、軸26によりベースプレート2に枢支されると共に、前部に設けた前後方向の長孔14aがチャイルドロックレバー4の側面に設けた連結軸部4cに連結され、後部に設けた前後方向の長孔14bがスライダー19の側面に設けた連結軸部19bに連結される。これにより、チャイルドロックリンク14は、チャイルドロックレバー4がチャイルドアンロック位置にある場合には、特に
図4、12に示すように、スライダー19をチャイルドアンロック位置とするチャイルドアンロック位置にあり、また、チャイルドロックレバー14がチャイルドロック位置に移動した場合には、軸26を中心に反時計方向へ所定角度回動することで、特に
図7、13に示すように、スライダー19をチャイルドロック位置に移動させるチャイルドロック位置に移動する。すなわち、チャイルドロックリンク14は、チャイルドロックレバー4の各位置への回動をスライダー19に伝達するための機能を有する。
【0062】
次に、本実施形態における操作装置1の動作について
図4〜13に基づいて説明する。
図4は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にあるときの車内側から見た正面図、
図5は、
図4と同じ状態の車内側から見た裏面図、
図6は、ロック機構がロック状態、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にあるときの正面図、
図7は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドロック状態にあるときの正面図、
図8は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にあるとき、インサイドハンドルIHが開操作された状態の正面図、
図9は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドロック状態にあって、インサイドハンドルIHが開操作された状態の正面図、
図10は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にあって、インサイドハンドルIHが閉操作された状態の正面図、
図11は、ロック機構がアンロック状態、チャイルド機構がチャイルドロック状態にあって、インサイドハンドルIHが閉操作された状態の正面図、
図12は、チャイルド機構がチャイルドアンロック状態にあるときの要部の拡大正面図、
図13は、チャイルド機構がチャイルドロック状態にあるときの要部の拡大正面図である。
【0063】
(ドアDが全閉位置で、
図4に示す状態で、アウトサイドハンドルOHが開操作された場合)
図4に示す状態において、アウトサイドハンドルOHが開操作されると、当該開操作は、操作力伝達部材63を介して第1アウトサイドレバー7に伝達される。この結果、第1アウトサイドレバー7は、軸23を中心に反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を連結ロッド53を介して第2アウトサイドレバー10に伝達すると共に、検出部7cがアウトサイドハンドルセンサSW3に接触する。第2アウトサイドレバー10は、軸24を中心にスプリング35の付勢力に抗して反時計方向へリリース動作する。当該リリース動作は、サブレバー11、緊急レバー9及びリリースレバー12に伝達される。リリースレバー12のリリース動作は、操作力伝達部材64を介して全閉ドアラッチ装置DL2、DL1に伝達される。これにより、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1は、リリース動作することでドアDの開扉を可能にし、制御装置は、アウトサイドハンドル検出センサSW3の開信号に基づいて電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を行う。
【0064】
(ドアDが全閉位置で、
図4に示す状態で、インサイドハンドルIHが開操作された場合)
図4に示す状態において、インサイドハンドルIHが開操作されると、当該開操作は、インサイドハンドル軸22を介してインサイドレバー3に伝達される。
図8に示すように、インサイドレバー3は、スプリング20の付勢力に抗してインサイドハンドル軸22を中心に中立位置から時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を折曲部3bを介して開用インサイドレバー8に伝達すると共に、自体の当接部3c及びインサイドハンドル検出レバー17を介してインサイドハンドルセンサSW1に伝達する。
【0065】
開用インサイドレバー8は、軸24を中心にスプリング35を中心に反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を係合ピン18、サブレバー11、リリースレバー12及び緊急レバー9に伝達する。なお、この状態においては、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴って、係合ピン18が前方移動するが、係合ピン18は、スイッチレバー5の当接部5aに対して当接不能な位置にあるため、前方移動しても当接部5aに当接しない。したがって、スイッチレバー5は動作しない。
【0066】
リリースレバー12は、開用インサイドレバー8のリリース動作に連動してリリース動作することにより、当該リリース動作を操作力伝達部材64を介して全閉ドアラッチ装置DL2及び操作力伝達部材65を介して全閉ドアラッチ装置DL1にそれぞれ伝達する。これにより、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1は、リリース動作することでドアDの開扉を可能にする。また、制御装置は、インサイドハンドルセンサSW1の開信号に基づいて電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を行う。
【0067】
(ドアDが全閉位置で、
図6に示す状態で、アウトサイドハンドルOHが操作された場合)
図6に示す状態において、アウトサイドハンドルOHが開操作されると、当該開操作は、操作力伝達部材63を介して第1アウトサイドレバー7に伝達される。第1アウトサイドレバー7は、軸23を中心に反時計方向へリリース動作して、当該リリース動作を連結ロッド53を介して第2アウトサイドレバー10に伝達すると共に、検出部7cがアウトサイドハンドルセンサSW3に接触する。
この場合、第2アウトサイドレバー10のリリース動作は、ロック機構の係合ピン33がロック位置にあるため、リリースレバー12に伝達されない。したがって、携帯キーとECUとの間で通信が成立していなければ、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1をリリース動作させることができず、ドアDを開けることができない。
また、制御装置は、アウトサイドハンドル検出センサSW3から開信号が送信されてもリリース用アクチュエータAC2の駆動制御、電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を実行しないが、携帯キーとECUとの間で通信が成立すれば、ロック機構がロック状態であっても、アウトサイドハンドル検出センサSW3からの開信号が制御装置に入力されることで、ロック用アクチュエータAC1をアンロック駆動制御してロック機構をアンロック状態に切り替えた後、リリース用アクチュエータAC2を駆動制御して、電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を行う。
(ドアDが全閉位置で、
図6に示す状態で、インサイドハンドルIHが開操作された場合)
図6に示す状態において、インサイドハンドルIHが開操作されると、当該開操作は、インサイドハンドル軸22を介してインサイドレバー3に伝達される。これにより、インサイドレバー3は、スプリング20の付勢力に抗してインサイドハンドル軸22を中心に中立位置から時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を折曲部3bを介して開用インサイドレバー8に伝達すると共に、当接部3c及びインサイドハンドル検出レバー17を介してインサイドハンドルセンサSW1に伝達する。なお、チャイルドロックレバー4及びスイッチレバー5は、インサイドハンドル軸22に対して相対回転可能に支持されているため、インサイドハンドルIHの操作に伴うインサイドハンドル軸22の回転には連動しない。
【0068】
開用インサイドレバー8は、軸24を中心にスプリング35の付勢力に抗して反時計方向へリリース動作する。当該リリース動作は、係合ピン18、サブレバー11及び緊急レバー9に対しては伝達されるが、ロック機構の係合ピン33がロック位置にあるため、リリースレバー12に対しては伝達されない。なお、この状態においては、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴う係合ピン18の前方移動は、スイッチレバー5に伝達されない。
【0069】
これにより、インサイドハンドルIHの開操作が行われも、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1をリリース動作させることができず、ドアDを開けることができない。また、この場合は、制御装置は、インサイドハンドルセンサSW1から信号が送信されても電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を実行しない。
【0070】
(ドアDが全閉位置で、
図7に示す状態で、アウトサイドハンドルOHが操作された場合)
図7に示す状態において、アウトサイドハンドルOHが開操作されると、当該開操作は、操作力伝達部材63を介して第1アウトサイドレバー7に伝達される。この結果、チャイルド機構がアンロック状態にあるときと同様に、第1アウトサイドレバー7のリリース動作は、連結ロッド53、第2アウトサイドレバー10、サブレバー11、係合ピン33、リリースレバー12及び操作力伝達部材64介して全閉ドアラッチ装置DL2、DL1に伝達される。これにより、全閉ドアラッチ装置DL2、DL1は、リリース動作することでドアDの開扉を可能にし、制御装置は、アウトサイドハンドル検出センサSW3の開信号に基づいて電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を行う。
【0071】
(ドアDが全閉位置で、
図7に示す状態で、インサイドハンドルIHが開操作された場合)
図7に示す状態において、インサイドハンドルIHが開操作されると、当該開操作は、インサイドハンドル軸22を介してインサイドレバー3に伝達される。
図9に示すように、インサイドレバー3は、スプリング20の付勢力に抗してインサイドハンドル軸22を中心に中立位置から時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を折曲部3bを介して開用インサイドレバー8に伝達する。なお、この場合も、チャイルドロックレバー4及びスイッチレバー5は、インサイドハンドル軸22に対して相対回転可能に支持されているため、インサイドハンドルIHの操作に伴うインサイドハンドル軸22の回転には連動しない。
【0072】
しかし、このチャイルドロック状態においては、
図9に示すように、係合ピン18がサブレバー11の当接部11aに対して当接不能である一方、スイッチレバー5の当接部5bに当接可能なチャイルドロック位置にあり、かつスライダー19がその当接部19bにインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aが当接不能なロック位置にあるため、開用インサイドレバー8のリリース動作に伴う係合ピン18の前方移動は、サブレバー11に対しては伝達されないが、スイッチレバー5に対しては伝達される。
【0073】
これにより、
図9に示すように、スイッチレバー5がインサイドハンドル軸22を中心にインサイドハンドル軸22に対して反時計方向へ相対的に所定角度回動すると、スイッチレバー5の検出部5bがチャイルドセンサSW2に接触する。これにより、チャイルドセンサSW2は、オフからオンに切り替わる。制御装置は、チャイルドセンサSW2からのオン信号の送信に基づいて、電動ドア開閉装置PSDの開駆動制御を実行不能な状態に制御する。
【0074】
(ドアDが全開位置で、
図4に示す状態で、インサイドハンドルIHが閉操作された場合)
図4に示す状態において、インサイドハンドルIHが閉操作されると、当該閉操作は、インサイドハンドル軸22を介してインサイドレバー3に伝達される。
図10に示すように、インサイドレバー3は、スプリング30の付勢力に抗してインサイドハンドル軸22を中心に中立位置から反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を開用インサイドレバー8に伝達しないで、閉用インサイドレバー13に伝達する。したがって、このチャイルドロック状態においては、インサイドハンドルIHが閉操作されても、その閉操作はスイッチレバー5には伝達されない。
【0075】
閉用インサイドレバー13が初期位置からスプリング31の付勢力に抗して時計方向へリリース動作すると、当該リリース動作は、操作力伝達部材61を介して全開ドアラッチ装置DL3に伝達される。これにより、全開ドアラッチ装置DL3は、リリース動作し、ストライカから外れてドアDの閉移動を可能にする。
【0076】
また、インサイドハンドルセンサSW1は、インサイドレバー3が反時計方向へ閉動作することで、インサイドレバー3の当接部3cがインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aに前側から当接して、インサイドハンドル検出レバー17を中立位置から時計方向へ回動させる。これにより、インサイドハンドルセンサSW1は、オフからオンに切り替わる。制御装置は、インサイドハンドルセンサSW1からのオン信号の送信に基づいて、電動ドア開閉装置PSDの閉駆動制御を行う。
【0077】
(ドアDが全開位置で、
図7に示す状態で、インサイドハンドルIHが閉操作された場合)
図7に示す状態において、インサイドハンドルIHが閉操作されると、当該閉操作は、インサイドハンドル軸22を介してインサイドレバー3に伝達される。
図11に示すように、インサイドレバー3は、スプリング30の付勢力に抗してインサイドハンドル軸22を中心に中立位置から反時計方向へリリース動作し、当該リリース動作を開用インサイドレバー8に伝達しないで、閉用インサイドレバー13に伝達する。
【0078】
閉用インサイドレバー13が初期位置からスプリング31の付勢力に抗して時計方向へリリース動作すると、当該リリース動作は、操作力伝達部材61を介して全開ドアラッチ装置DL3に伝達される。これにより、全開ドアラッチ装置DL3は、リリース動作し、ストライカから外れてドアDの閉移動を可能にする。
【0079】
また、インサイドハンドルセンサSW1は、インサイドレバー3が反時計方向へ閉動作することで、スライダー19がチャイルドロック位置にあっても、インサイドレバー3の当接部3cがインサイドハンドル検出レバー17の上端部17aに前側から当接して、インサイドハンドル検出レバー17を中立位置から時計方向へ回動させる。これにより、インサイドハンドルセンサSW1は、オフからオンに切り替わり、制御装置は、インサイドハンドルセンサSW1からのオン信号の送信に基づいて、電動ドア開閉装置PSDの閉駆動制御を行う。
【0080】
以上の説明のように、チャイルドロックレバー4をインサイドハンドル軸22に相対回転可能に支持したことにより、従来技術に比して、軸24に枢支するレバー数の少なくすることができるため、開閉装置の薄型化を可能にすることができる。さらに、スイッチレバー5をインサイドハンドル軸22に相対回転可能に支持することで、装置の薄型化をより助長させることができる。