【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の食器製品では、飲食店で飲食させるために食品を入れて消費者に提供された所定の食器と別体、かつ、同一の食器である食器本体と、前記飲食店で前記所定の食器を用いて飲食する際に用いられた箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つと別体、かつ、同一の箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つであり、前記食器本体と共に提供される第1の付属物と、前記食器本体の半製品状態と略同一物の少なくとも一部であり、若しくは、前記食器本体の原材料であり、かつ、前記食器本体と共に提供される第2の付属物と、を備える。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食器製品の提供方法では、飲食店で飲食させるために食品を入れて消費者に提供された所定の食器と別体、かつ、同一の食器である食器本体と、前記飲食店で前記所定の食器を用いて飲食する際に用いられた箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つと別体、かつ、同一の箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つである第1の付属物と、前記食器本体の半製品状態と略同一物の少なくとも一部であり、若しくは、前記食器本体の原材料である第2の付属物とを、共に提供する工程を備える。
【0011】
更に、上記の目的を達成するために、本発明の食器製品の提供方法では、飲食店で飲食させるために、所定の食器に食品を入れて消費者に提供する工程と、前記所定の食器と別体、かつ、同一の食器である食器本体を提供する工程と、前記飲食店で前記所定の食器を用いて飲食する際に用いられた箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つと別体、かつ、同一の箸、スプーン、フォーク、ナイフの少なくとも1つである第1の付属物を提供する工程と、前記食器本体の半製品状態と略同一物の少なくとも一部であり、若しくは、前記食器本体の原材料である第2の付属物を提供する工程と、を備える。
【0012】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食器製品の提供方法では、飲食店で飲食させるために、所定の食器に食品を入れて消費者に提供する工程と、前記所定の食器と別体、かつ、同一の食器である食器本体を提供する工程と、を備える。
【0013】
ここで、飲食店で所定の食器を用いて飲食する際に用いられた箸、スプーン、フォーク、ナイフ(以下、「箸、スプーン、フォーク、ナイフ」を「箸など」と称する)の少なくとも1つと別体、かつ、同一の箸などの少なくとも1つである第1の付属物によって、食器本体と相性の良い箸などを把握することができる。
即ち、一般に、飲食店では、食器と箸などの相性を充分に検討した上で、食器や箸などを消費者に提供しているために、飲食店で所定の食器を用いて飲食する際に用いられた箸などの少なくとも1つと同一である第1の付属物によって、上述の様に、食器本体と相性の良い箸などを把握することができるのである。
【0014】
また、食器本体の半製品状態と略同一物の少なくとも一部、若しくは、食器本体の原材料である第2の付属物によって、食器本体の実態を把握することができる。
即ち、完成品である食器本体からは把握できない情報を食器本体の半製品状態や原材料から把握できることがあるために、第2の付属物によって、食器本体の実態を把握することができるのである。
【0015】
なお、第2の付属物は、食器本体の半製品状態と略同一物の「少なくとも一部」であることから、「食器本体の半製品状態と略同一物の一部」でも、「食器本体の半製品状態と略同一物の全部」でも良い。
【0016】
また、第2の付属物が食器本体の原材料である場合に、原材料の分析データや配合等の情報を併せて提供しても良い。こうした情報によって、より一層充分に食器本体の実態を把握できることとなる。
【0017】
ところで、ここでの「半製品状態」とは、原材料をいくらか加工しているものの、完成品である食器本体までは至っていない状態を意味し、それ自体が製品として販売可能な状態で無くても良い。いわゆる、仕掛品をも含むものである。
【0018】
また、「食器本体の半製品状態と略同一物」とは、食器本体の品質を把握するにあたって、食器本体の半製品状態と同一視できるものを意味する。例えば、(1)食器本体が陶磁器である場合において、食器本体と同一の原材料を用いて、食器本体と同一の条件で製造された素焼状態の陶磁器や、(2)食器本体が漆器である場合において、食器本体と同一の素地や木地で構成された、漆工前(即ち、漆を素地や木地に塗り重ねる工程の前)の状態、が該当する。
【0019】
なお、上述した様に、第1の付属物や第2の付属物によって、食器本体の見える化が実現することになるが、副次的に、食器本体や第1の付属物や第2の付属物によって、飲食店が提供する食品の見える化の実現をも期待することができる。
即ち、料理(特に、日本料理)の美味しさは、必ずしも味覚のみで決定されるとは言い切れず、五感から得た情報を総合的に判断しており、中でも視覚は美味しさの判断に大きな影響を与えている。
【0020】
そのため、食器本体が、飲食店で飲食させるために食品を入れて消費者に提供された所定の食器と別体、かつ、同一の食器であることによって、消費者は飲食店での飲食時の食器と視覚的に同一の食器を得ることができる。そして、飲食時の食器と視覚的に同一の食器は、食器に入れられた食品の美味しさを思い出す契機となり、主として視覚的な観点から食品の見える化が実現する。
【0021】
また、飲食時の食器と視覚的に同一の食器によって、食品の味や飲食時の印象についての消費者の記憶が蘇ることが期待でき、提供される食品の記憶が消費者に残りやすいといった効果が期待できる。
【0022】
なお、飲食店で食器に入れて消費者に提供された食品の情報や、飲食店で食器に入れて消費者に提供された食品の原料の情報を提供する場合には、食品や食品の原料について消費者が把握することができ、主として知覚的な観点から食品の見える化が実現する。
【0023】
更に、第1の付属物によって、消費者は飲食店で飲食する際に用いた箸などと視覚的に同一の箸などを得ることができ、食器本体と相俟って、より一層、食器に入れられた食品の美味しさを思い出す契機となり、主として視覚的な観点から食品の見える化が実現する。
また、食器本体と同様に、第1の付属物によっても、食品の味や飲食時の印象についての消費者の記憶が蘇ることが期待でき、提供される食品の記憶が消費者に残りやすいといった効果が期待できる。
【0024】
また、第2の付属物によっても、食器本体と同様に、食器に入れられた食品の美味しさを思い出す契機となり、主として視覚的な観点から食品の見える化が実現すると共に、提供される食品の記憶が消費者に残りやすいといった効果が期待できる。
【0025】
ところで、ここでの「食品」とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。
【0026】
更に、飲食店で食器に入れて消費者に提供された食品の、食品成分に関する情報、遺伝子組換えに関する情報、食品添加物に関する情報、の少なくとも1つを含む情報を提供しても良い。
なお、「食品成分」とは、一例として、文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分化会編集の「日本食品標準成分表2015年(七訂)」に記載されている様な表示を意味し、「栄養成分」をも含むものである。また、「遺伝子組換えに関する情報」とは、一例として、食品が遺伝子組換え作物であるか否かという情報であり、「食品添加物に関する情報」とは、一例として、食品添加物の名称、機能、使用量、生産者名、生産地等の情報である。