(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用表示装置1000の構成を示す図である。
車両用表示装置1000は、携帯電話(表示手段及び操作手段の一例)100と、車両情報取得手段200と、から構成されている。携帯電話100と車両情報取得手段200とは相互通信が可能なように無線接続される。なお、携帯電話100と車両情報取得手段200とは有線接続されてもよい。また、車両情報取得手段200は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301から車両情報を取得するものである。取得する車両情報としては、車速、エンジン回転数、スロットル開度、水温、吸気圧、吸気温度、外気温、電圧値などの各種計測値が上げられるがこれらに限定されるものではない。車両側ECU301は、エンジン制御などのパワー・トレイン系ECUやエアコン制御などのボディ系ECUを含む。本実施形態においては、車両診断コネクタ302はOBD2メスコネクタからなり、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間でCAN通信を行うものとする。なお、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間はK−LINEで通信するものであってもよい。
【0012】
携帯電話100は、制御部101と、無線通信インターフェース102と、記憶部103と、表示操作部104と、通信部105と、アンテナ部106と、を有する。
【0013】
制御部101は、例えばマイクロコンピュータからなり、制御部101が実行する処理(携帯電話100全体の制御など)を実際に行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)と、制御部101に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、制御部101に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。制御部101は、CPUに加えて、制御部101が行う処理の一部をCPUに代わって実行するための各種専用回路(例えば、画像処理回路など)を備えても良い。
【0014】
無線通信インターフェース102は、車両情報取得手段200と無線接続するためのインターフェースであり、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの近距離無線通信が用いられる。無線通信インターフェース102は、本発明の受信部として機能する。
【0015】
記憶部103は、制御部101が処理を実行する際に使用するデータなどを記憶する。記憶部103は、フラッシュメモリなどのデータを書き換え可能な不揮発性記憶媒体などを含んで構成される。記憶部103は、メモリーカードなどの着脱容易なものを含んでもよい。
【0016】
表示操作部104は、タッチパネルを備えたディスプレイであり、画像表示を行う表示部としての機能とアプリケーションの実行等を行うための操作部としての機能を備える。
【0017】
通信部105は、各種復調器及び変調器を含み、例えばアンテナ部106を介して、インターネットなどのネットワークに接続され、外部の他の装置(例えばネットワークサーバ)からネットワークを介して供給された情報(画像やプログラムを含む)を受信して、制御部101に供給したり、制御部101が送信する情報を、ネットワークを介して他の装置に供給したりする。
【0018】
本実施形態における携帯電話100は、いわゆるスマートフォンと称される高機能携帯電話であり、制御部101内に複数種類のアプリケーションを格納しており、制御部101が各アプリケーションを実行することによって起動する通話機能、メール機能、ナビゲーション機能、音楽データ再生機能、写真データ再生機能、動画データ再生機能、地図表示機能あるいはウェブブラウジング機能などの多様な機能を備える。さらに、本実施形態においては後述する車両情報を表示する車両情報表示機能を実行するためのアプリケーション(以下、車両情報表示アプリケーションという)を備える。そして、携帯電話100は、実行中のアプリケーションに対応した画像が表示操作部104に表示されるものである。
【0019】
車両情報取得手段200は、マイクロコンピュータからなる制御部201と、コネクタ202と、CAN通信インターフェース203と、無線通信インターフェース204と、記憶部205と、を有する。
【0020】
制御部201は、例えば、制御部201が実行する処理(車両情報の送信など)を実際に行うCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAMと、制御部201に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM、制御部201に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。
【0021】
コネクタ202は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302に接続可能なコネクタであり、本実施形態においては、+12Vの常時電源ライン、CAN_H信号ライン、CAN_L信号ライン、アースラインの各配線を有するOBD2オスコネクタからなる。
【0022】
CAN通信インターフェース203は、車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301とCAN通信を行うためのインターフェースである。
【0023】
無線通信インターフェース204は、携帯電話100と無線接続するためのインターフェースであり、無線通信インターフェース102と同様の規格からなる。
【0024】
記憶部205は、車両側ECU301から得られた車両情報や後述するリクエストデータを生成するためのデータテーブル等を記憶するものである。
【0025】
車両用表示装置1000において、携帯電話100が車両300内に持ち込まれて携帯電話100と車両情報取得手段200とが接続されると、それぞれの制御部101、201は互いに無線通信インターフェース102、204を介して接続されたことを相互に認識する。なお、携帯電話100は車両300に持ち込まれると、車室内の任意の場所(例えばダッシュボード上に設置されるクレードルなど)に配置される。携帯電話100の制御部101は、車両情報取得手段200と接続されたことを認識すると車両情報取得手段200からの車両情報を受信可能とする。なお、このとき自動的に前記車両情報表示アプリケーションを起動してもよく、また、手動で前記車両情報表示アプリケーションの起動を行ってもよい。また、車両情報取得手段200の制御部201は、後述する方法で取得した車両情報を無線通信インターフェース204を介して携帯電話100に送信する。携帯電話100は無線通信インターフェース102を介して車両情報取得手段200からの車両情報を受信する。
図2は前記車両情報表示アプリケーションにおける通常表示モードの表示例を示すものである。
図2においては、車両情報として、車速と吸気圧とをそれぞれ指針画像F11,F21と目盛及び数字を有する文字板画像F12,F22とを含むアナログ計器画像F1,F2で表示し、車速、油温、水温及び電圧値をデジタル表示している。また、他の情報として時刻をデジタル表示している。なお、アナログ計器画像F1,F2で表示する車両情報及びデジタル表示する車両情報は所定の設定操作によって任意に変更可能であるものとする。
【0026】
次に、車両情報取得手段200による車両情報取得方法について
図3を用いて説明する。
【0027】
車両情報取得手段200の制御部201は、電源が投入されると、リクエスト番号Nを初期化(N=1)する(ステップS1)。
【0028】
そして、制御部201は、車両側ECU301に車両情報のうち1つを要求するデータフレーム(リクエストデータ)を生成する(ステップS2)。ここで、前記リクエストデータで要求する車両情報は、記憶部205に記憶されるデータテーブルを参照して決定される。前記データテーブルは、例えばリクエスト番号Nと車両情報の種類とからなる。すなわち、リクエスト番号Nに応じた車両情報を要求する前記リクエストデータが生成される。
【0029】
次に、制御部201は、ステップS1で生成された前記リクエストデータをCAN通信インターフェース203から車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301に送信する(ステップS3)。前記リクエストデータは車両内のバスライン(図示しない)上に送信され車両側ECU301に受信される。前記リクエストデータを受信した車両側ECU301は、前記リクエストデータで要求された車両情報を示すデータフレーム(レスポンスデータ)を前記バスライン上に送信する。前記バスライン上に送信された前記レスポンスデータは車両診断コネクタ302、CAN通信インターフェース203を介して制御部201に受信され、制御部201は車両情報を取得する。
【0030】
次に、制御部201は、前記レスポンスデータを受信したか否かを判定する(ステップS4)。制御部201は、前記レスポンスデータを受信しない場合(ステップS4;No)、さらに前記リクエストデータの送信後、所定のリクエスト時間T(例えば50msec)が経過したか否かを判定する(ステップS5)。そして、リクエスト時間Tが経過した場合(ステップS5;Yes)、リクエスト番号Nを増加する(N=N+1、ステップS6)。また、制御部201は、リクエスト時間Tが経過しない場合(ステップS5;No)、ステップS4に移行し、再度前記レスポンスデータを受信したか否かを判定する。
【0031】
また、制御部201は、ステップS4において前記レスポンスデータを受信した場合(ステップS4;Yes)、リクエスト番号Nを増加する(N=N+1、ステップS6)。
【0032】
次に、制御部201は、リクエスト番号Nが最大値N
maxを超えたか否かを判定する(ステップS7)。制御部201はリクエスト番号Nが最大値N
max以下である場合は(N≦N
max、ステップS7;No)、ステップS2に戻る。また、制御部201は、リクエスト番号Nが最大値
Nmaxを超えた場合は(N>N
max、ステップS7;Yes)、ステップS1に戻り、リクエスト番号Nを初期化(N=1)し、その後ステップS2以降の処理を実行する。
【0033】
制御部201は、電源がオフになるまで前述の処理を反復実行することで、複数種類の車両情報を周期的に取得する。
【0034】
次に、
図4を用いて前記車両情報表示アプリケーション実行中における制御部101の車両情報の表示処理について説明する。なお、以下の表示処理に係るプログラムは、前記車両情報表示アプリケーションに含まれるものとする。
【0035】
制御部101は、前記車両情報表示アプリケーション実行中に、まずステップS11において車両情報取得手段200から車両情報を無線
通信インターフェース102を介して所定間隔で受信する。
次に、制御部101は、ステップS12においてステップS11で受信した所定の個数(以下、平均個数aという)の車両情報で平均化処理を行う。なお、平均個数aは後述する表示分解能変更機能によって任意に設定され、記憶部103に記憶されるものである。平均個数aを任意に設定することによる作用について後で詳述する。
次に、制御部101は、ステップS13においてステップS12で平均化した車両情報を表示操作部104に表示させる。制御部101は、アナログ計器画像F1,F2で車両情報を表示する場合には、表示操作部104に指針画像F11,F21を文字板画像F12,F22上で車両情報の値を指示するように移動(表示位置を更新)させ、車両情報をデジタル表示する場合には車両情報を示す数字を更新させる。
制御部101は電源がオフになるまで前述の処理を反復実行することで、車両情報を表示操作部104に表示させる。
【0036】
次に、前記車両情報表示アプリケーション実行中における制御部101の文字板変更機能について、車速を表示するアナログ計器画像F1の意匠を変更する場合を例に上げて説明する。なお、以下の文字板変更機能に係るプログラムは、車両情報表示アプリケーションに含まれるものとする。また、前記文字板変更機能においては、車両情報毎にフルスケール(最大表示値)を選択し、その選択結果に応じてアナログ計器画像F1,F2の文字板画像F12,F22の意匠が変更可能であるものとする。
【0037】
図5は、車速を表示するアナログ計器画像F1のフルスケールを選択するためのフルスケール選択画面G1を示すものである。
かかるフルスケール選択画面G1は、例えば前記車両情報表示アプリケーションの各種設定をアイコンで表示する設定一覧画面(図示しない)で車速のフルスケール設定を示す所定のアイコンをタップ操作することで表示される。フルスケール選択画面G1においては、選択可能なフルスケールの値(
図5においては、180km/h、240km/h、300km/h、400km/hの4種類)とこれらを選択するための各選択ボタンB11〜B14とが表示されている。利用者は各選択ボタンB11〜B14の何れかをタップ操作して車速を表示するアナログ計器画像F1のフルスケールを選択する。制御部101は、表示操作部104によるフルスケールの選択操作(選択ボタンB11〜B14のタップ操作)が入力されると、その選択結果に応じて表示操作部104にアナログ計器画像F1の意匠を変更させる。また、選択中のフルスケールに対応する選択ボタンB11〜B14はネガポジ反転で表示される(
図5においては黒で表示)。なお、意匠の変更は、公知の方法で実行されればよく、例えば、記憶部103にそれぞれの意匠に応じた画像データを記憶してフルスケールの選択結果に応じた画像データを読み出して表示してもよいし、フルスケールの選択結果に応じて文字板画像F12の座標上に適宜意匠(目盛や数字)を描画してもよい。
【0038】
図6〜
図9は、車速を表示するアナログ計器画像F1のフルスケールの選択に応じた表示例を示すものである。
図6は、車速のフルスケールとして「180km/h」が選択された場合の表示例を示す。
図6において、アナログ計器画像F1の文字板画像F12は、時計の6時位置を最小表示値(0Km/h)とし、時計の3時位置をフルスケール(180km/h)とした270°の指示角度範囲に目盛(主目盛及び副目盛)が配置された意匠で表示されている。したがって、フルスケールが180km/hである場合のアナログ計器画像F1における車速が1km/h変化した場合の指針画像F11の移動角度は1.5°である。
図7は、車速のフルスケールとして「240km/h」が選択された場合の表示例を示す。
図7において、アナログ計器画像F1の文字板画像F12は、時計の6時位置を最小表示値(0Km/h)とし、時計の3時位置をフルスケール(240km/h)とした270°の指示角度範囲に目盛(主目盛及び副目盛)が配置された意匠で表示されている。したがって、フルスケールが240km/hである場合のアナログ計器画像F1における車速が1km/h変化した場合の指針画像F11の移動角度は約1.1°である。
図8は、車速のフルスケールとして「300km/h」が選択された場合の表示例を示す。
図8において、アナログ計器画像F1の文字板画像F12は、時計の6時位置を最小表示値(0Km/h)とし、時計の3時位置をフルスケール(300km/h)とした270°の指示角度範囲に目盛(主目盛及び副目盛)が配置された意匠で表示されている。したがって、フルスケールが300km/hである場合のアナログ計器画像F1における車速が1km/h変化した場合の指針画像F11の移動角度は0.9°である。
図9は、車速のフルスケールとして「400km/h」が選択された場合の表示例を示す。
図9において、アナログ計器画像F1の文字板画像F12は、時計の6時位置を最小表示値(0Km/h)とし、時計の3時位置をフルスケール(400km/h)とした270°の指示角度範囲に目盛(主目盛及び副目盛)が配置された意匠で表示されている。したがって、フルスケールが400km/hである場合のアナログ計器画像F1における車速が1km/h変化した場合の指針画像F11の移動角度は約0.6°である。
そのため、車速を表示するアナログ計器画像F1は、フルスケールの値が小さいほど車速の変化に伴う指針画像F11の移動角度が大きくなる。
【0039】
次に、前記車両情報表示アプリケーション実行中における制御部101の表示分解能変更機能について、車速を表示するアナログ計器画像F1の表示分解能を変更する場合を例に上げて説明する。なお、以下の表示分解能変更機能に係るプログラムは、車両情報表示アプリケーションに含まれるものとする。また、前記表示分解能変更機能においては、車両情報毎に表示分解能を選択可能であるものとする。
【0040】
図10は、車速を表示するアナログ計器画像F1の表示分解能を選択するための表示分解能選択画面G2を示すものである。
かかる表示分解能選択画面G2は、例えば前記車両情報表示アプリケーションの各種設定をアイコンで表示する前記設定一覧画面(図示しない)で車速の表示分解能設定を示す所定のアイコンをタップ操作することで表示される。表示分解能選択画面G2においては、選択可能な表示分解能(
図10においては、「低」、「中」、「高」の3種類)とこれらを選択するための各選択ボタンB21〜B23とが表示されている。利用者は各選択ボタンB21〜B23の何れかをタップ操作して車速を表示するアナログ計器画像F1の表示分解能を選択する。
【0041】
図11は、前記表示分解能変更機能における制御部101の処理を示す図である。
制御部101は、表示分解能選択画面G2で各選択ボタンB21〜B23の何れかが選択された選択操作(タップ操作)が入力されると、まず、ステップS21においてその選択操作が「低」(選択ボタンB21)、「中」(選択ボタンB22)、「高」(選択ボタンB23)のいずれを選択したものであるかを判定する。制御部101は、ステップS21において「低」が選択されたと判定される場合はステップS22に移行する。また、制御部101は、ステップS21において「中」が選択されたと判定される場合はステップS23に移行する。また、制御部101は、ステップS21において「高」が選択されたと判定される場合はステップS24に移行する。
制御部101は、ステップS22において、データテーブルなどとして表示分解能「低」に対応付けて記憶部103に記憶される平均個数(本実施形態においては「0」)を読み出し、読み出した平均個数を新たな平均個数aとし、ステップS25に移行する。
制御部101は、ステップS23において、前記データテーブルなどとして表示分解能「中」に対応付けて記憶部103に記憶される平均個数(本実施形態においては「2」)を読み出し、読み出した平均個数を新たな平均個数aとし、ステップS25に移行する
制御部101は、ステップS24において、前記データテーブルなどとして表示分解能「高」に対応付けて記憶部103に記憶される平均個数(本実施形態においては「4」)を読み出し、読み出した平均個数を新たな平均個数aとし、ステップS25に移行する。
ステップS25において、制御部101は、新たな平均個数aを記憶部103に記憶させ、平均個数aを変更する。
制御部101は、平均個数aの変更が完了すると、新たに設定された平均個数aによって車速の平均化処理を実行し、平均化された車速を表示操作部104にアナログ計器画像F1で表示させる。
【0042】
ここで、車両診断コネクタ302を介して1km/h単位で取得される車速の計測値は、平均個数aが表示分解能「低」に対応する「0」個である場合には(a=0)、平均化処理後の表示分解能の値が1km/hとなる。また、平均個数aが表示分解能「中」に対応する「2」個である場合には(a=2)、平均化処理後の表示分解能の値が0.5km/hとなる。一例として、平均化処理する車速の計測値が1km/hと2km/hである場合は平均化処理後の車速の計測値は1.5km/hとなる(1+2/2=1.5)。また、平均個数aが表示分解能「高」に対応する「4」個である場合には(a=4)、平均化処理後の表示分解能の値が約0.2km/hとなる。一例として、平均化処理する車速の計測値が1km/h、1km/h、1km/h、及び2km/hである場合は平均化処理後の車速の計測値は1.25km/hとなり(1+1+1+2/4=1.25)、小数点第1位まで求める場合には1.2km/hとなる。
したがって、平均処理の平均個数aを任意に変更することによってアナログ計器画像F1の表示分解能を変化させることができる。本実施形態において、表示分解能が「中」である場合には、表示分解能が「低」である場合と比較して表示分解能の値は1/2となっており、表示分解能が2倍に高くなっている。また、本実施形態において、表示分解能が「高」である場合には、表示分解能が「低」である場合と比較して表示分解能の値は約1/5となっており、表示分解能が約5倍に高くなっている。すなわち、表示分解能が「中」である場合には、表示分解能が「低」である場合と比較してアナログ計器画像F1の指針画像F11の最小移動角度を1/2に(フルスケールが180km/hである場合は最小移動角度は1.5°から0.75°になる)、表示分解能が「高」である場合には、表示分解能が「低」である場合と比較してアナログ計器画像F1の指針画像F11の最小移動角度を約1/5に(フルスケールが180km/hである場合は最小移動角度は1.5°から約0.3°になる)することができ、フルスケールの値が小さくなる場合であっても表示分解能を変更することで高い表示精度で車両情報を表示することができる。
【0043】
本実施形態における車両用表示装置1000は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両情報を取得する車両情報取得手段200と、
指針画像F11,
F21と目盛を有する文字板画像F12,F22とを含むアナログ計器画像F1,F2を表示可能な表示操作部104と、車両情報取得手段200から前記車両情報を受信する無線
通信インターフェース102と、無線
通信インターフェース102が受信した前記車両情報を表示操作部104にアナログ計器画像F1,F2で表示させる制御部101と、を有する携帯電話100と、を備えてなる車両用表示装置であって、
アナログ計器画像F1,F2の最大表示値と表示分解能とを任意に選択するための携帯電話100を備え、
制御部101は、携帯電話100による前記最大表示値の選択結果に応じて文字板画像F12,F22の意匠を変更する文字板変更機能と、携帯電話100による前記表示分解能の選択結果に応じて前記表示分解能を変更する表示分解能変更機能と、を備えてなることを特徴とする。
【0044】
これによれば、車両診断コネクタ302を介して取得した車両情報をアナログ計器画像F1,F2で表示する場合であっても、アナログ計器画像F1,F2の意匠あるいは意匠の変更に係わらず高い表示精度で車両情報を表示することが可能となる。
【0045】
また、車両用表示装置1000において、制御部101は、無線
通信インターフェース102が受信した前記車両情報を所定の平均個数aで平均化処理して表示操作部104にアナログ計器画像F1,F2で表示させ、前記表示分解能変更機能として前記平均化処理の平均個数aを変更することを特徴とする。
これによれば、車両診断コネクタ302を介して車両情報を取得する場合であっても、容易に表示分解能を変更させることができる。
【0046】
本実施形態における携帯電話100のプログラムは、
制御部101を
車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両情報を取得する車両情報取得手段200から無線
通信インターフェース102を介して前記車両情報を受信して表示操作部104に指針画像F11,
F21と目盛を有する文字板画像F12,F22とを含むアナログ計器画像F1,F2で表示させ、携帯電話100によるアナログ計器画像F1,F2の最大表示値の選択結果に応じて文字板画像F12,F22の意匠を変更する文字板変更機能と、携帯電話100によるアナログ計器画像F1,F2の表示分解能の選択結果に応じて前記表示分解能を変更する表示分解能変更機能と、を備える制御部として機能させることを特徴とする。
【0047】
これによれば、車両診断コネクタ302を介して取得した車両情報をアナログ計器画像F1,F2で表示する場合であっても、アナログ計器画像F1,F2の意匠あるいは意匠の変更に係わらず高い表示精度で車両情報を表示することが可能となる。
【0048】
(変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。変形例が前述の実施形態と異なる点は、制御部101が、前記文字板変更機能において文字板画像F12,F22の意匠を変更した場合に選択されたフルスケールに応じて予め定められる最低表示分解能と選択中の前記表示分解能とを比較し、選択中の前記表示分解能が前記最低表示分解能よりも低い場合は、アナログ計器画像F1,F2の前記表示分解能を前記最低表示分解能に変更する点である。以下、車速を表示するアナログ計器画像F1の意匠を変更する場合を例に上げて説明するが、アナログ計器画像F2の意匠を変更する場合も同様の処理を行うものとする。なお、以下の処理に係るプログラムは、車両情報表示アプリケーションに含まれるものとする。
【0049】
図12は、本実施形態の変形例において、車速を表示するアナログ計器画像F1の文字板画像F12の意匠を変更した場合に前記最低表示分解能を保持する際の制御部101の処理を示す図である。
制御部101は、表示操作部104によるフルスケールの選択操作(フルスケール選択画面G1における選択ボタンB11〜B14のタップ操作)が入力されると、まずステップS31において選択中の表示分解能が新たに選択されたフルスケールに応じて予め定められる最低表示分解能よりも低いか否かを判定する。具体的には、記憶部103には
図13に示すように選択可能なフルスケールの値とこれに対応付けられた最小平均個数bとからなるデータテーブルが記憶されている。制御部101は、ステップS31において記憶部103に記憶される選択中の前記平均化処理の平均個数aと新たに選択されたフルスケールの値に対応する
最小平均個数bとを読み出して両者を比較し、選択中の平均個数aが
最小平均個数bよりも小さい場合は選択中の表示分解能が前記最低表示分解能よりも低いと判定して(ステップS31;Yes)、ステップS32に移行する。また、制御部101は、ステップS31において選択中の平均個数aが
最小平均個数b以上である場合は選択中の表示分解能が前記最低表示分解能以上であると判定して(ステップS31;No)、処理を終了する。
ステップS32において、制御部101は、ステップS31で読み出した新たに選択されたフルスケールの値に対応する平均個数bを新たな平均個数aとし、ステップS33に移行する。
ステップS33において、制御部101は、新たな平均個数aを記憶部103に記憶させ、平均個数aを変更する。
制御部101は、平均個数aの変更が完了すると、新たに設定された平均個数aによって車速の平均化処理を実行し、平均化された車速を表示操作部104にアナログ計器画像F1で表示させる。
【0050】
かかる処理によって、例えば選択中の表示分解能が「低」である場合(平均個数が「0」個である場合)に、アナログ計器画像F1のフルスケールを180km/hに変更すると、前記平均化処理の平均個数aは180km/hに対応する
最小平均個数bである「4」個に自動的に変更される。すなわち、表示分解能が「高」に自動的に変更されることとなる。したがって、前記最低表示分解能を保持することで、フルスケールの値が小さく変更されても自動的に高い表示精度を保つことができる。
【0051】
本実施形態の変形例における車両用表示装置1000は、制御部101が、前記文字板変更機能において文字板画像
F12,F22の意匠を変更した場合に選択された前記最大表示値に応じて予め定められる最低表示分解能と選択中の前記表示分解能とを比較し、選択中の前記表示分解能が前記最低表示分解能よりも低い場合は、アナログ計器画像F1,F2の前記表示分解能を前記最低表示分解能に変更するものである。
【0052】
これによれば、アナログ計器画像F1,F2の意匠の変更に係わらず自動的に高い表示精度を保つことができ、利便性を向上させることができる。
【0053】
なお、本実施形態においては、車速を表示する際のアナログ計器画像F1を例に上げて説明したが、車速と同様に特にフルスケールの値によってアナログ計器画像の表示精度が低く感じられる車両情報としては、スロットル開度や吸気温度が上げられる。
【0054】
また、本実施形態においては、表示手段及び操作手段として携帯電話100を用いたが、表示手段及び操作手段として、専用のディスプレイ装置やナビゲーション装置、携帯電話に近似のタブレット型デバイスやポータブルインターネットデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)などを用いてもよく、操作手段として押しボタンスイッチなどを備えるスイッチ手段を表示手段と別体に備えてもよい。また、本発明の車両用表示装置は、車両情報取得手段と表示手段とを1つのケース内に一体的に備える構成であってもよい。