(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を説明する。
図1は、分包装置5と錠剤供給装置10を示す図である。
錠剤供給装置10及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する分包装置5とで構成されている薬剤分包システムである。
【0016】
錠剤供給装置10は、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部52に封入した錠剤シート51から錠剤50を取り出して、取り出された錠剤を包装する分包装置5に供給する。
1は錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を押し出して取り出すユニットである。
【0017】
錠剤供給装置には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニットは、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニットからなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は薬剤分包装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。
分包装置5は錠剤を薬包紙に分包する分包部703を備えている。
分包装置5は錠剤種別の名称を薬包紙に印字する印字部706備えている。
【0018】
また薬剤分包装置5は、手撒きの錠剤50の収容部が複数配列されている錠剤マス103を備え、予め設定された分包数まで、錠剤マス103に投入される錠剤50を錠剤マス毎に順次分包するように動作する。
【0019】
10は錠剤供給装置であり、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えている。
錠剤供給装置10は、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部に封入した錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。
錠剤供給装置10は、1または複数の錠剤取出しユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する供給ユニットとを備えている。
【0020】
103は錠剤供給装置10を使用せずに薬剤分包装置5側で錠剤を包装したい場合に人の手によって錠剤が錠剤をセットされる錠剤マスである。錠剤供給装置10からの錠剤と手撒き錠剤部からの錠剤を混合して1包にまとめることができる。手撒きの錠剤50を1包毎に投入するためのものである。
【0021】
錠剤マス103のみを錠剤供給装置にして錠剤シート51から錠剤50を手で取り出してから錠剤マス103に投入した手撒きの錠剤を、1包毎に包装する薬剤分包装置5に供給してもよい。
104はLCD操作パネルである。作業者による包装数等の入力や、スタートボタンにより包装動作の開始指示を受け付ける部分である。
LCD操作パネル104は、錠剤マス103に手撒きの錠剤50を投入すべきマス配列1912を案内するための錠剤マス画面1908を表示する。
2は薬剤分包装置5及び錠剤供給装置10と制御コンピュータ3とが通信可能に接続する為の通信ケーブルである。
3は薬剤分包装置5及び錠剤供給装置10と通信する制御コンピュータである。
なお、制御コンピュータ3が薬剤分包装置5の内部に内蔵されていてもよい。
4は制御コンピュータが処方データを受信するために通信する外部機器(調剤コントローラ)である。
図2を説明する。
図2は、錠剤供給装置10を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を前面側から見た図である。
203は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートの投入口である。
図3を説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
尚、錠剤取出ユニット1を前面側から見た図である。
【0022】
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シートが載置される載置台と、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
51は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートである。
【0023】
錠剤シートは、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤を錠剤収容部に密封したものである。錠剤シートは、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シートの長さ方向に沿って並んでいる。
【0024】
なお、錠剤シートとしては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シートの長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
図4を説明する。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図である。
錠剤シート投入口へシートをセットし、PTPシートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
【0025】
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
39は下部ローラである。
【0026】
錠剤シート搬送機構は、錠剤シートを進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラと、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
【0027】
搬送機構39は、錠剤収容部の押圧を継続するまえに載置台上の押圧される位置から所定の距離だけ錠剤シートをさらに搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
下部ローラは駆動源により回転駆動可能であり、シート部の下面に当接して錠剤シートに進行方法への力を加えることができる。
上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、シート部の上面に当接して錠剤シートに進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
【0028】
下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。さらに下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は導入シュートである。
導入シュート24により半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから押出し機構により取り出された錠剤が供給される(シート錠剤供給機構)。
導出シュート24は、排出口30に落とし込まれた錠剤を導くものであって、排出口30を含む大きさの上部開口を有し、載置台の下面側に設けられている。
錠剤取出しユニットは、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んでいる。
内側押圧体と外側押圧体とが独立して動作することで錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体よりも先に外側押圧体により錠剤収容部を押圧させる。
【0029】
83は内側押圧体である。内側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
【0030】
84は外側押圧体である。外側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出ない。つまり錠剤シートの錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体を昇降させる第2昇降機構とを有する。
【0031】
第1昇降機構は、外側押圧体が取り付けられた第1昇降体と、回転駆動して第1昇降体を昇降させるカムと、第1昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0032】
第1昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体が取り付けられている。カムは、外側押圧体の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、図示せぬ駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。カムは、第1昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体の高さ位置を調整することができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0033】
第2昇降機構は、内側押圧体が取り付けられた第2昇降体と、回転駆動して第2昇降体を昇降させるカムと、第2昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0034】
第2昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体が取り付けられている。カムは、第2昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体の高さ位置を調整することができる。第2昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0035】
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体と外側押圧体は、互いに独立に昇降動作させることができる。
【0036】
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体と外側押圧体を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤収容部の押圧をするまえに、押圧される錠剤収容部の長さを検出する検出機構17をさらに有している。
錠剤供給装置10は、検出した錠剤収容部の長さに基づいて所定の距離を算出する算出部をさらに有している。
検出機構17は、押圧される錠剤収容部の長さを検出するとともに押圧される錠剤収容部の位置をさらに検知する。
錠剤供給装置10は、検知された錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する算出部をさらに有する。
搬送機構39は、搬送距離により載置台上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
搬送機構39は、所定の距離だけ前方または後方に錠剤シートを搬送する。
図5を説明する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を背面側から見た図である。
【0037】
204は、光学センサ(ビームセンサ)であり、落下物を検知するものである。除包された錠剤が排出ホッパ(導入シュート)内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の判定を行っている。
錠剤落下検知機構204は、光学センサと落下錠剤カウンタとを有する。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたかいなかを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
錠剤供給装置10は、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数(カウント)するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
【0038】
錠剤供給装置10は、検知機構204が、所定の個数を超えた取り出された錠剤の個数を計数した場合には、薬剤分包装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求部を有する。
薬剤分包装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求工程。
錠剤供給装置10は、押出し機構が押圧動作中であるかいなかを判断する判断部をさらに有する。
【0039】
検知機構204は、判断部により押圧動作中であると判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作による異物の混入を検知する。
検知機構204は、判断部により押圧動作中であると判断されている場合には、所定の個数を少なくとも1に設定する。
【0040】
検知機構204は、判断部により押圧動作中ではないと判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作によらない取出しミスを検知する。
検知機構204は、判断部により押圧動作中ではないと判断されている場合には、所定の個数を0に設定することを特徴とする。
【0041】
押出し機構は、取り出された錠剤が検知されない場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路である。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパに中継する。
図6を説明する。
図6は、錠剤供給路400の内部構造を示す図である。
402は第1集積ホッパである。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を集積する。
501は第2集積ホッパである。第1集積ホッパで集積された錠剤をさらに集積する。
502は第1の送り出し機構である。第2集積ホッパで集積された錠剤を第3の集積ホッパに移動させる。
503は第3集積ホッパである。送り出された錠剤を集積する。
504は第2の送り出し機構である。第3集積ホッパで集積された錠剤をメインホッパに移動させる。
505はメインホッパである。送り出された錠剤を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
図7を説明する。
図7は、薬剤分包ユニット701の内部構造を示す図である。
702は包装シートが連なるロール紙を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。
703は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
704は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
【0042】
包装機構は、シート錠剤供給機構または手撒き錠剤供給機構901の少なくとも1つから供給された1包に包装される数の錠剤を1包毎の包装シートに包装(分包)する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する。(分断機構)
706はプリンタであり、包装シート(薬包紙)に、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
薬剤分包装置5は、コンピュータ3からの要求を受け付ける受付部を有している。
薬剤分包装置5は、取り出された錠剤を個別の包装シート毎に分けて包装する包装機構704を有している。
薬剤分包装置5は、個別の包装シート毎の情報を印字する印字機構706を有している。
印字機構706は、受付部が要求を受け付けた場合に、所定の個数を超えた錠剤が包装されている個別の包装シートにエラー処理にかかる情報を印字する。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作による異物の混入を報知する情報である。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作によらない取出しミスを報知する情報である。
薬剤分包装置5または錠剤供給装置10のいずれか1方は、取り出された錠剤が、包装機構704よりに包装されるタイミングを制御する制御部を有している。
前記印字機構が、前記包装機構により前記取り出された錠剤が包装シートに包装されるまえに印字する錠剤供給システム。
図8を説明する。
図8は、薬剤分包ユニット701の内部構造を示す図である。
801は隣り合う一包化された包装シートの境界部分に形成された分断用ミシン目である。
802は一包化された包装シートである。エラー処理が発生した包装シートにはエラー情報の内容が印字(印刷)されている。
50は一包化された錠剤である。
図9を説明する。
図9は薬剤分包装置5を上方から見た図である。
薬剤分包装置5の上部にある手撒き錠剤部103とそれを構成する錠剤マスの拡大図である。
901は手撒きによる錠剤をセットする1個の錠剤マス(ここでは4番目のマス)である。
【0043】
錠剤マスは手撒きの錠剤をセットして、包装することが出来る。一番左上のマスが1包目に包装されるマスであり、その1つ下のマスが2包目、その下が3包目、1つ右の列に移動してその一番上のマスが4包目・・・と、左上から順に包装動作を行う。包装動作時に、同時に薬剤や錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事が出来る。
予め半端な数の錠剤が残っている錠剤シートから取り出されている錠剤を供給する。
50は錠剤(3錠)である。
図10を説明する。
印字ソフトウエアの、画面遷移図である。
画面1001は、印字ソフトウエアの操作メイン画面(
図18)である。
画面1002は、処方編集ボタン1803の押下により呼び出される、処方データ設定画面(
図19)である。
画面1201は、処方データの選択後に予約ボタン1804の押下により表示される、配分変更の選択画面(
図12)である。
図11を説明する。
印字ソフトウエアの操作画面1003上でユーザが設定する印字レイアウトの1例を示した図である。
1101は、入力された患者名が印字される領域である。例えば、患者名をテスト 太郎と入力した場合は1101の位置にテスト 太郎と分包紙に印字する。
1102は、印字範囲の縦幅である。
【0044】
1103は、印字範囲の横幅である。横幅は、作業者が1包に分包する薬剤量を元に設定することが出来る。薬剤量が少ない場合は少ない紙幅を選択して、分包紙の節約を行うことが出来る。また、薬剤量が多い場合は、紙幅を大きくして1包内に正しく分包できるようにすることが出来る。紙幅は、80mmや90mmなどを1003の画面で設定することが出来る。
【0045】
1104は、1包内に分包されている錠剤種別毎の名称(セルベックスカプセル等)を印字する領域である。例えば、錠剤種別名1、錠剤種別名2、錠剤種別名3、と入力した場合には錠剤種別名1〜3が下方向へ向かって順番に並べて分包紙へ印字する。
【0046】
1105は、入力された用法の服用時を印字する領域である。例えば、用法が分3毎食後を選択した場合、朝服用の分包紙には朝食後、昼服用の分包紙には昼食後、夕服用の分包紙には夕食後と1105の位置に印字する。
【0047】
服用日とは、服用する日(年、月、日等)を印字する領域である。例えば、2月1日と入力された服用日は用法内容ごとにカウントアップしていく。その服用日を1106の位置にそれぞれ印字する。
図12を説明する。
印字コンピュータ3が表示する、各処方データの配分変更をするかいなかを薬剤師に選択させる画面の2パターンを示したものである。
【0048】
1201は、1回分で服用する錠剤数が多いので配分して分包するいなかを選択する画面である。服用する錠剤数を複数包(2包以上)に配分して分包するかいなかを選択させるために表示する。
図の例ではラジオボタンにより『配分して分包する』が選択された状態を示している。その後決定ボタンが押下されることにより選択が確定する。
例えば1回分で服用する錠剤トータル数が8錠の場合には、1包当たりの錠剤数を4錠づつにして2包に均等配分する。
例えば1回分で服用する錠剤トータル数が12錠の場合には、1包当たり4錠づつにして3包に均等配分する。
【0049】
1202は、1回分で服用する錠剤種別の数が多いので配分して分包するいなかを選択する画面である。服用する錠剤種別毎に複数包(2包以上)に分類して分包するかいなかを選択させるために表示する。
図の例ではラジオボタンにより『分類して分包する』が選択された状態を示している。その後決定ボタンが押下されることにより選択が確定する。
例えば1回分で服用する錠剤種別のトータル数が4種類の場合には、1包当たりの錠剤種別を2種類づつにして2包に均等分類する。
例えば1回分で服用する錠剤種別のトータル数が6種類の場合には、1包当たり2種類づつにして3包に均等分類する。
図13を説明する。
図13は印字コンピュータが実行するフローチャートの図である。
【0050】
メイン画面(
図18)の処方データの一覧リスト1801から、各処方データが既に登録(入力)済み1つの処方データ1010が指定された状態で、予約ボタン1011が押下されると、以下の処理が始まる。
ステップS1301では分包モードNo、印字モードNoの変数を空欄にした表をRAM2503に作成(記憶)する。
【0051】
ステップS1302では
図20により受け付けたトータル錠剤数が、コンピュータの記憶部に予め定義されている1包の薬包紙に分包すべき推奨としての上限錠剤数(例えば6個)を超過するかいなかを判定する(錠剤数判定手段)。
【0052】
ステップS1303ではS1302で超過する(YES)と判定された場合に、受け付けた全数(トータル錠剤数)を1包の薬包紙に分包するか、あるいは受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するかいなかをユーザに選択させる第1の分割受付画面1201を通知する(第1の通知手段)。
【0053】
ステップS1304では決定ボタンが押下されたかの判断分岐である。決定ボタンが押下された場合はS1305へ遷移し、押下されない場合はS1304へ遷移する。
【0054】
ステップS1305では第1の分割受付画面1201を介してユーザが選択したラジオボタンの結果から、受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包する(YES)かいなか(NO)を受け付ける(第1の分割受付手段)。
【0055】
ステップS1306ではS1305でそれぞれ分包しない(NO)と受け付けた場合には受け付けた全数を1包の薬包紙に分包する分包データ(分包モード=0のパターン)を決定する(分包データ生成手段)。分包モード=0をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
さらにS1310でそれぞれ分包しない(NO)と受け付けた場合は、受け付けた全数を1包の薬包紙に分包する分包データのままである。
【0056】
ステップS1307ではステップS1305でそれぞれ分包しない(NO)と受け付けたあとに、受け付けた錠剤種別数がコンピュータに予め定義されている錠剤種別数を超過するかいなかを判定する(錠剤種別判定手段)。
【0057】
ステップS1308ではS1307で超過する(YES)と判定された場合には、受け付けた全数を1包の薬包紙に分包するか、あるいは受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するかいなかをユーザに再び選択させる第2の分割受付画面1202を通知する(第2の通知手段)。
【0058】
ステップS1309では決定ボタンが押下されたかの判断分岐である。決定ボタンが押下された場合はS1310へ遷移し、押下されない場合はS1309へ遷移する。
【0059】
ステップS1310では第2の分割受付画面1202を介して、受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包する(YES)かいなか(NO)を受け付ける(第2の分割受付手段)。
ステップS1311では印字モード=3をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
ステップS1312では印字モード=0をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0060】
ステップS1313ではS1305でそれぞれ分包する(YES)と受け付けた場合には受け付けた錠剤数を均等になるように配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分けて分包する分包データ(分包モード=1のパターン)を決定する(分包データ生成手段)。分包モード=1をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0061】
ステップS1314ではS1305でそれぞれ分包する(YES)と受け付けたあとに、受け付けた錠剤種別数がコンピュータの記憶部に予め定義されている錠剤種別数を超過するかいなかを判定する(錠剤種別判定手段)。
【0062】
ステップS1315ではS1314で予め定義されている錠剤種別数を超過する(YES)と判定された場合には、1包毎に錠剤種別が区分できるように受け付けた錠剤数を受け付けた錠剤種別毎に配分し、かつ錠剤種別毎に配分された錠剤数を複数包の薬包紙にそれぞれ分けて分包する分包データ(分包モード=2のパターン)を生成する(第2の分包データ生成手段)。さらにS1310でそれぞれ分包する(YES)と受け付けた場合には、分包データ(分包モード=2のパターン)を決定する。分包モード=2をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0063】
ステップS1316では1包毎に錠剤種別が区分できるように受け付けた全ての錠剤種別の名称を複数包の薬包紙にそれぞれ配分して印字する印字データ(印字モード=2のパターン)を生成する(印字データ生成手段)。印字モード=2をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0064】
分包も患者が1包で飲みやすい数に分配するのであれば、ついでに印字データも患者が分配状況に合わせて分割することで、分かり易い印字と飲みやすい分包の両方の面で有効に利用することができる。
ステップS1350では印字モード=1をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
図14を説明する。
図14の各図は分包装置による印字動作に必要な、印字データを示す図である。
【0065】
1401のパターンは、S1312で生成される印字データ(印字モード=0のパターン)である。錠剤種別名を整列させて1包に全ての錠剤を分包した場合に印字させる印字データを表している。
【0066】
1402のパターンは、S1314で生成される印字データ(印字モード=1のパターン)である。同一の錠剤種別を複数包に均等配分する場合に印字させる印字データを表している。
【0067】
1403のパターンは、S1316で生成される印字データ(印字モード=2のパターン)である。錠剤種別毎に分類して複数包に分包する場合に印字させる印字データを表している。
【0068】
1404のパターンは、S1311で生成される印字データ(印字モード=3のパターン)である。錠剤種別名4が右側の領域に逃げて印字させる印字データを表している。
図15を説明する。
図15の各図は分包装置による分包動作に必要な、分包データを示す図である。
また各図は錠剤供給装置による供給動作に必要な、供給データを示す図でもある。
【0069】
1501のパターンは、S1306で生成される分包データ(分包モード=0のパターン)である。1回で服用する全ての錠剤を1包に分包した場合の分包データを表している。
【0070】
例えば、セルベックスカプセル1錠、ティーエスワン配合カプセル1錠、ネオドパストン錠1錠の計3錠が1回で服用するとして1包に分包(供給)されるデータである。
【0071】
1502のパターンは、S1313で生成される分包データ(分包モード=1のパターン)である。1回で服用する錠剤を2包に均等配分して分包した場合の分包データを表している。なお本実施例では2包に均等配分しているが3包以上に均等配分してもよい。
例えば、セルベックスカプセル8錠が1回で服用するとして処方されたが、飲みやすいように2包に4錠ずつ分包(供給)されるデータである。
【0072】
1503のパターンは、S1315で生成される分包データ(分包モード=2のパターン)である。1回で服用する錠剤を2包に配分して、かつ錠剤種別毎に分類して分包した場合の分包データを表している。なお本実施例では2包に分類しているが3包以上に分類してもよい。
【0073】
例えば、セルベックスカプセル2錠、ティーエスワン配合カプセル1錠、ネオドパストン錠1錠の計3錠が1回で服用するとして処方されたが、飲みやすいように2包に2錠ずつ分包(供給)され、かつ何を飲んだのかを識別しやすいようにセルベックスカプセル2錠と、ティーエスワン配合カプセル1錠+ネオドパストン錠1錠を分類して分包(供給)されるデータである。
【0074】
1504のパターンは、S1315で生成される分包データ(分包モード=2のパターン)である。1回で服用する錠剤を2包に配分して、かつ錠剤種別毎に分類して分包した場合の分包データを表している。
【0075】
例えば、セルベックスカプセル4錠、ティーエスワン配合カプセル2錠、ネオドパストン錠1錠の計7錠が1回で服用するとして処方されたが、飲みやすいように2包に4錠と3錠ずつ分包(供給)され、かつ何を飲んだのかを識別しやすいようにセルベックスカプセル4錠と、ティーエスワン配合カプセル2錠+ネオドパストン錠1錠を分類して分包(供給)されるデータである。
【0076】
さらにネオドパストン錠は1錠のサイズが大きいので、錠剤種別毎の1錠のサイズ(例えば長さや幅、直径等)を薬品マスタにデータベースとして登録をしておけば、錠剤種別のサイズ毎に1錠あたりの大きさを考慮して複数包にそれぞれ配分する錠剤数と錠剤種別を決定してもよい。
【0077】
さらに処方が朝食後セルベックスカプセル8錠で、昼食後にセルベックスカプセル4錠の場合には、朝食後に服用する分は2包に均等配分し、昼食後に服用する分は1包に全数を分包するなど、1回で服用する錠剤数毎に、均等配分するかしないかを切り替えてもよい。
図16を説明する。
図16の各図は分包装置による印字と分包された最終結果を示す図である。
【0078】
1601のパターンは、S1312で生成される印字データ(印字モード=0のパターン)とS1306で生成される分包データ(分包モード=0のパターン)の組み合わせにより印字と分包された最終結果である。
【0079】
1602のパターンは、S1314で生成される印字データ(印字モード=1のパターン)とS1313で生成される分包データ(分包モード=1のパターン)の組み合わせにより印字と分包された最終結果である。
【0080】
1603、1604のパターンは、S1316で生成される印字データ(印字モード=2のパターン)とS1315で生成される分包データ(分包モード=2のパターン)の組み合わせにより印字と分包された最終結果である。
【0081】
1605のパターンは、S1311で生成される印字データ(印字モード=3のパターン)とS1306で生成される分包データ(分包モード=0のパターン)の組み合わせにより印字と分包された最終結果である。
図17を説明する。
図17は印字コンピュータが実行するフローチャートの図である。
ステップS1317では決定した分包モードNo、印字モードNoの両方の変数(モード番号)をRAM2503の表から読み出す。
ステップS1318では読み出した、分包モード変数(モード番号)から最終的な分包データを作成する。
ステップS1319では読み出した、印字モード変数(モード番号)から最終的な印字データを作成する。
【0082】
ステップS1320では処方データが選択されたかの判断分岐である。予約リスト1805から処方データが選択された場合はS1321へ遷移し、押下されない場合はS1320へ遷移する。
【0083】
ステップS1321ではスタートボタン1802が押下されたかの判断分岐である。スタートボタンが押下された場合はS1322へ遷移し、押下されない場合はS1321へ遷移する。
ステップS1322ではS1318で生成した分包データに従って分包部が分包するように分包装置に分包指示する(分包指示手段)。
さらにS1319で生成した印字データに従って印字部が印字するように分包装置に印字指示する(印字指示手段)。
なお、S1318で生成した供給データに従って錠剤供給ユニットが供給するように錠剤供給装置にも供給指示してもよい(供給指示手段)。
ステップS1323では供給指示を受けた錠剤供給装置が動作を開始する。印字と分包指示を受けた分包装置が動作を開始する。
図18を説明する。
図18はメイン操作画面である。
【0084】
1801は処方データリストである。ユーザが処方データリスト1801から処方データ(処方1等)を選択してから処方編集ボタン1803が押下されると、選択された処方データを編集または設定するために処方編集画面(
図19)に遷移する。
【0085】
1802はスタートボタンである。ユーザが予約リスト1805から処方データ(予約1等)を選択し、スタートボタンが押下されると、選択された処方データに従って錠剤供給装置10には除包供給データとともに実行開始コマンドを送信し、分包装置5には手撒き供給データ、分包データ、印字データとともに各実行開始コマンドを送信し
【0086】
1805は予約リストである。ユーザが処方データリスト1801から処方データ(処方1等)を選択し、予約ボタン1804が押下されると、選択された処方データが予約リスト1805に追加される。
図19を説明する。
図19は、処方編集画面の処方画面である。
1900は、処方タブである。タブが選択されると
図19を表示する。
【0087】
1901は、
図20で受け付けた全数を1包の薬包紙に分包するか、あるいは受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するかをユーザに選択させる第1の分割受付情報(チェックマーク)を表示している(第1の表示手段)。
図19のように(チェックマーク)がありの場合には、受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するS2211以降の処理に移行する。(チェックマーク)なしの場合には、受け付けた全数を1包の薬包紙に分包するS2205以降の処理に移行する。この画面は薬剤師の経験的から患者の年齢や症状を考慮して、薬剤師の判断で、配分するかどうかを設定できる画面であり、経験年数の長いベテランの薬剤師は自らの判断で、配分するかどうかを設定できるようになる。
1902は、錠剤供給ボタンである。選択(押下)されると錠剤取出ユニットまたは錠剤マスから錠剤が供給される。
1903は例えば朝、昼、夕の3回が1包ずつを7日分では21包等、服用1回分を複数包に配分しない場合の総包数(単純合計)を設定する欄である。
1904は、服用時(朝、昼、夕の1日3回)を選択(押下)する欄である。
図20を説明する。
図20は操作メイン画面(
図19)において処方データの一覧リストから1つ選択された処方データの各項目(薬剤詳細)を個別に編集する画面である。
2100は、薬剤詳細タブである。タブが選択されると
図20を表示する。
【0088】
2101は、服用1回分の処方として薬包紙に分包するトータル錠剤数を受け付ける入力欄である(錠剤数受付手段)。
図20の場合を説明すると朝食後に1回分として服用された錠剤種別の数は2種類(セルベックスカプセルが2錠とティーエスワン配合カプセルが1錠)で、トータル錠剤数は3錠である。また昼食後に1回分として服用された錠剤種別の数は1種類『セルベックスカプセルが2錠』で、トータル錠剤数は2錠である。
【0089】
例えばここで入力されたトータル錠剤数としてセルベックスカプセルが7錠である場合には1201が通知される。ここで入力された錠剤種別の数が4種類『セルベックスカプセルが1錠、ティーエスワン配合カプセルが1錠、ネオドパストン錠が1錠、エピレナート錠が1錠』である場合にも1202が通知される。
【0090】
この画面は調剤薬局等の内部規約から患者の年齢や症状を考慮して、統一的な処方の基準により、配分すべきであることを薬剤師に誘導する画面であり、経験年数の浅い薬剤師に、調剤薬局内部規約から配分するべきことを通知できるようになる。
【0091】
錠剤種別ごとに各服用時(朝食後、昼食後、夕食後)に服用する錠剤数を入力する欄である。錠剤種別ごとに錠剤数が朝食後、昼食後、夕食後の各欄に入力されると各服用タイミングに分けて薬包紙に分包すべき錠剤数(合計数または小計)として登録される。
【0092】
つまりコンピュータ3は、錠剤種別ごとの固有名称1701が入力され、異なる錠剤種別の数1702が特定されることよって、1包の薬包紙に印字するべき処方種別の名称および該処方種別の数を受け付けている。
【0093】
2102は、服用1回分の処方として薬包紙に分包する錠剤種別の名称(錠剤種別を識別するIDでもよい)と、この錠剤種別の種類数を受け付ける入力欄である(錠剤種別受付手段)。
【0094】
錠剤種別ごとの固有名称が商品名の各欄に入力されることで、と各服用タイミングにおいてそれぞれ薬包紙に印字される錠剤種別の名称として登録される。またリストの数から異なる錠剤種別の数がいくつかを計算することができる。新しく錠剤種別の数が一覧リストに追加されると各服用タイミングにおいてそれぞれ薬包紙に印字すべき錠剤種別の数または分包すべき錠剤種別の数として登録される。
なお追加ボタンと削除ボタンにより、異なる錠剤種別の数を増減することができる。
【0095】
2103は、PTPシートをセットまたは錠剤を手撒きで投入する位置を表している。錠剤は錠剤マスからの供給を意味する。ユニット1とは表示された番号の錠剤取出ユニット番号からの供給を意味する。
【0096】
OKボタンが押下されると、登録した内容を確定して画面を閉じる。また確定した内容は処方リスト一覧1801の中の処方データの1つとして登録される。さらに処方編集画面で入力した全ての設定内容(処方データの保存)を確定して画面を閉じる。
図21を説明する。
図21は印字コンピュータが実行するフローチャートの図である。
メイン画面(
図18)で処方編集ボタン1803が押下されると以下の処理が始まる。
ステップS2201では分包モードNo、印字モードNoの変数を空欄にした表をRAM2503に作成(記憶)する。
ステップS2202では受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するかを薬剤師に選択させることができる画面(
図19)を表示する。
【0097】
ステップS2203では
図19で設定された第1の分割受付情報1901により、受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包する(YES)かいなか(NO)を受け付ける(第1の分割受付手段)。
【0098】
ステップS2204ではS2203でそれぞれ分包しない(NO)と受け付けた場合には受け付けた全数を1包の薬包紙に分包する分包データを生成する(分包データ生成手段)。分包モード=0をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
ステップS2205では受け付けた錠剤種別数がコンピュータに予め定義されている錠剤種別数を超過するかいなかを判定する(錠剤種別判定手段)。
【0099】
ステップS2206ではS2205で超過する(YES)と判定された場合には、受け付けた全数を1包の薬包紙に分包するか、あるいは受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包するかいなかをユーザに再び選択させる第2の分割受付画面1202を通知する(第2の通知手段)。
【0100】
ステップS2207では決定ボタンが押下されたかの判断分岐である。決定ボタンが押下された場合はS2208へ遷移し、押下されない場合はS2207へ遷移する。
【0101】
ステップS2208では第2の分割受付画面1202を介して、受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分包する(YES)かいなか(NO)を受け付ける(第2の分割受付手段)。
ステップS2209では印字モード=3をS2201で作成したRAMの変数表に記憶する。
ステップS2210では印字モード=0をS2201で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0102】
ステップS2211ではS2203でそれぞれ分包する(YES)と受け付けた場合には受け付けた錠剤数を配分して複数包の薬包紙にそれぞれ分けて分包する分包データを生成する(分包データ生成手段)。
【0103】
ステップS2212ではS2203でそれぞれ分包する(YES)と受け付けたあとに、受け付けた錠剤種別数がコンピュータの記憶部に予め定義されている錠剤種別数を超過するかいなかを判定する(錠剤種別判定手段)。
ステップS2213では印字モード=1をS2201で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0104】
ステップS2214ではS2212で予め定義されている錠剤種別数を超過する(YES)と判定された場合には、1包毎に錠剤種別が区分できるように受け付けた錠剤数を受け付けた錠剤種別毎に配分し、かつ錠剤種別毎に配分された錠剤数を複数包の薬包紙にそれぞれ分けて分包する分包データ(分包モード=2のパターン)を生成する(第2の分包データ生成手段)。さらにS1310でそれぞれ分包する(YES)と受け付けた場合には、分包データ(分包モード=2のパターン)を決定する。分包モード=2をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
【0105】
ステップS2215では1包毎に錠剤種別が区分できるように受け付けた全ての錠剤種別の名称を複数包の薬包紙にそれぞれ配分して印字する印字データ(印字モード=2のパターン)を生成する(印字データ生成手段)。印字モード=2をS1301で作成したRAMの変数表に記憶する。
図22は印字コンピュータ3のハードウエア構成図を示す図である。
【0106】
図22において、2501はCPUで、システムバス2504に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2502あるいは外部メモリ2511には、CPU2501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0107】
2503はRAM(記憶部)であり、CPU2501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM(記憶部)2502あるいは外部メモリ(記憶部)2511からRAM2503にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0108】
2505は入力コントローラで、キーボード(KB)2509や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2506はビデオコントローラで、表示部2510への表示を制御する。なお、表示部2510はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0109】
2507はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2511へのアクセスを制御する。
【0110】
2508は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)2を介して外部装置と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0111】
なお、CPU2501は、例えばRAM2503内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU2501は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0112】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2511に記録されており、必要に応じてRAM2503にロードされることによりCPU2501によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ2511または記憶部に格納されている。
【0113】
また、本発明におけるプログラムは、フローチャートの制御処理を印字コンピュータ3が読み取り実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はフローチャートの処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
(本発明の他の実施形態)
【0114】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、薬剤分包システムあるいは分包装置5や錠剤供給装置10の本体が記憶し、そのシステムあるいは装置内のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0115】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0116】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0117】
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置本体にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0120】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。