(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232795
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ハイブリッド建設機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/20 20060101AFI20171113BHJP
B60K 6/46 20071001ALI20171113BHJP
B60W 10/08 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
E02F9/20 ZZHV
B60K6/46
B60W10/08 900
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-149198(P2013-149198)
(22)【出願日】2013年7月18日
(65)【公開番号】特開2015-21266(P2015-21266A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年3月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100109058
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 敏郎
(72)【発明者】
【氏名】山下 耕治
(72)【発明者】
【氏名】上田 浩司
(72)【発明者】
【氏名】廣澤 允紀
【審査官】
須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−158890(JP,A)
【文献】
特開2011−220068(JP,A)
【文献】
特開2012−017676(JP,A)
【文献】
特開2007−071197(JP,A)
【文献】
特開2005−233164(JP,A)
【文献】
特開2007−120109(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/20
B60K 6/46
B60W 10/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧アクチュエータの油圧源としての油圧ポンプと、発電機作用とエンジンをアシストするための電動機作用とを行う発電電動機と、上記油圧ポンプ及び発電電動機の動力源としてのエンジンと、回生動力を発生する電動アクチュエータと、充放電作用によって上記発電電動機及び上記電動アクチュエータとの間で電力の授受を行う蓄電装置と、上記発電電動機の運転及び上記蓄電装置の充放電を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記蓄電装置の充電率を検出し、検出される充電率C1が、上記電動アクチュエータの回生動力を受け入れると蓄電装置の過充電に至るおそれのある値として予め決められた設定値Csを超えるときに、上記発電電動機の電動機作用によるアシスト動力を、C1≦Csのときよりも大きくする過充電防止制御を行うように構成し、
上記制御手段は、上記油圧ポンプの圧力と流量から求められるポンプ要求動力をAとし、上記エンジンの本体を駆動するための動力と、上記油圧ポンプを除いてエンジン付属部分の駆動に要する連れ回り動力の和であるエンジン総動力をBとし、上記発電電動機によってアシスト可能な動力の最大値である最大アシスト動力をDとして、C1>Csのときに、D=(A+B)として上記過充電防止制御を行うように構成したことを特徴とするハイブリッド建設機械。
【請求項2】
上記制御手段は、上記油圧ポンプの圧力と流量から求められるポンプ要求動力をAとし、上記発電電動機によってアシスト可能な動力の最大値である最大アシスト動力をDとして、C1≦Csのときに、D=Aとするように構成したことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド建設機械。
【請求項3】
上記制御手段は、上記電動アクチュエータに発生する回生動力をE、上記蓄電装置の充電率から求められる充電の余力としての充電可能動力をFとして、上記発電電動機のアシスト動力として消費すべき蓄電装置電力である必要アシスト動力Gを、G=(E−F)で求め、D≧Gのときに上記必要アシスト動力Gを上記発電電動機のアシスト動力とする一方、D<Gのときは最大アシスト動力Dを上記発電電動機のアシスト動力とするように構成したことを特徴とする請求項1または2記載のハイブリッド建設機械。
【請求項4】
上記制御手段は、上記蓄電装置の温度を検出し、検出される充電率C1と蓄電装置温度とから上記充電可能動力Fを求めるように構成したことを特徴とする請求項3記載のハイブリッド建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジン動力と蓄電装置の電力とを併用するハイブリッド建設機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ショベルを例にとって背景技術を説明する。
【0003】
ショベルは、
図5に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が地面に対して垂直となる軸Xのまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に掘削作業用のフロントアタッチメント3が取付けられて構成される。
【0004】
フロントアタッチメント3は、起伏自在なブーム4と、このブーム4の先端に取付けられたアーム5と、このアーム5の先端に取付けられたバケット6と、これらを駆動する油圧アクチュエータであるブーム、アーム、バケット各シリンダ7〜9によって構成される。
【0005】
ハイブリッドショベルにおいては、油圧アクチュエータを駆動する油圧ポンプと、発電機作用と電動機作用とを行う発電電動機とがエンジンに接続され、発電電動機の発電機作用によって蓄電装置が充電される一方、適時、この蓄電装置の蓄電力により発電電動機が駆動されて電動機作用を行い、この電動機作用によりエンジンをアシストするように構成される。
【0006】
また、ハイブリッドショベルでは、蓄電装置を電源として作動する電動アクチュエータ(たとえば上部旋回体2の旋回駆動源である旋回電動機やフロントアタッチメント3を作動させる電動シリンダ等)が用いられる場合がある。
【0007】
また、電動アクチュエータの回生動作、たとえば旋回電動機の場合に旋回減速動作によって発生する回生電力は蓄電装置に充電され、この充電作用によって回生ブレーキが働く。
【0008】
以上のハイブリッド建設機械の構成はたとえば特許文献1,2に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−283107号公報
【特許文献2】特開2007−247230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のように電動アクチュエータを備え、かつ、電動アクチュエータの回生動力(電力)を蓄電装置に充電電力として回収するハイブリッドショベルの場合、動力回収時点での蓄電装置の充電率が高いと、回生動力回収によって蓄電装置が適正充電率を超えて過充電となり、故障したり寿命が縮められたりする可能性がある。
【0011】
この点の対策として、回生抵抗を設け、電動アクチュエータの回生動力を回生抵抗で消費させることが考えられる。
【0012】
しかし、こうすると、駆動系とは別に、比較的大きな回生抵抗とその制御装置、さらには回生抵抗で発生する熱を処理するための設備を追加しなければならないため、とくにスペースの制限が厳しいショベルにおいて機器レイアウトが困難となるとともに、大幅なコストアップとなる。
【0013】
そこで本発明は、電動アクチュエータの回生動力を駆動系で回収することを前提として、蓄電装置の過充電を防止することができるハイブリッド建設機械を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決する手段として、本発明においては、油圧アクチュエータの油圧源としての油圧ポンプと、発電機作用
とエンジンをアシストするための電動機作用とを行う発電電動機と、上記油圧ポンプ及び発電電動機の動力源としてのエンジンと、回生動力を発生する電動アクチュエータと、充放電作用によって上記発電電動機及び上記電動アクチュエータとの間で電力の授受を行う蓄電装置と、上記発電電動機の運転及び上記蓄電装置の充放電を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記蓄電装置の充電率を検出し、検出される充電率C1が、上記電動アクチュエータの回生動力を受け入れると蓄電装置の過充電に至るおそれのある値として予め決められた設定値Csを超えるときに、上記発電電動機の電動機作用によるアシスト動力を、C1≦Csのときよりも大きくする過充電防止制御を行うように構成
し、
上記制御手段は、上記油圧ポンプの圧力と流量から求められるポンプ要求動力をAとし、上記エンジンの本体を駆動するための動力と、上記油圧ポンプを除いてエンジン付属部分の駆動に要する連れ回り動力の和であるエンジン総動力をBとし、上記発電電動機によってアシスト可能な動力の最大値である最大アシスト動力をDとして、C1>Csのときに、D=(A+B)として上記過充電防止制御を行うように構成したものである。
【0015】
この構成によれば、蓄電装置が過充電に至るおそれのある状況(C1>Cs)で、発電電動機のアシスト動力を、C1≦Csのときよりも大きくすることにより、蓄電装置の放電力を増やして充電率を減らし、回生動力を受け入れることによって過充電となる事態を回避することができる。
【0017】
また、この構成によれば、C1>Csのときに、蓄電装置の過充電を確実に防止できるだけでなく、エンジンの燃料噴射量を0に近付けて省エネ効果を得ることができる。
【0018】
また本発明においては、上記制御手段は、上記油圧ポンプの圧力と流量から求められるポンプ要求動力をAとし、上記発電電動機によってアシスト可能な動力の最大値である最大アシスト動力をDとして、C1≦Csのときに、D=Aとするように構成するのが望ましい(請求項
2)。
【0019】
この構成によれば、過充電のおそれのない状況では、ポンプ要求動力A分だけアシストすることによって、適正な充放電作用を確保することができる。
【0020】
一方、請求項
1または
2の構成において、上記制御手段は、上記電動アクチュエータに発生する回生動力をE、上記蓄電装置の充電率から求められる充電の余力としての充電可能動力をFとして、上記発電電動機のアシスト動力として消費すべき蓄電装置電力である必要アシスト動力Gを、G=(E−F)で求め、D≧Gのときに上記必要アシスト動力Gを上記発電電動機のアシスト動力とする一方、D<Gのときは最大アシスト動力Dを上記発電電動機のアシスト動力とするように構成するのが望ましい(請求項
3)。
【0021】
この構成によれば、必要なアシスト動力以上の動力を加えることによるエネルギーの無駄遣いを防止することができる。
【0022】
この場合、上記制御手段は、上記蓄電装置の温度を検出し、検出される充電率C1と蓄電装置温度とから上記充電可能動力Fを求めるように構成するのが望ましい(請求項
4)。
【0023】
蓄電装置の充電可能動力は、充電率だけでなく蓄電装置温度によっても左右されるため、上記のように蓄電装置温度を加味することで充電可能動力を正確に割り出すことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、電動アクチュエータの回生動力を駆動系で回収することを前提として、蓄電装置の過充電を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態に係るハイブリッドショベルのシステム構成図である。
【
図2】同ショベルの作用を説明するためのフローチャートである。
【
図3】充電率と蓄電装置の充電可能動力の関係を示す図である。
【
図4】エンジン回転数とエンジン総動力の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施形態はハイブリッドショベルを適用対象とし、電動アクチュエータとして旋回駆動源となる旋回電動機が設けられた場合を例にとっている。
【0027】
図1はこのハイブリッドショベルのシステム構成を示す。
【0028】
図示のように動力源としてのエンジン10に、発電機作用と電動機作用を行う発電電動機11と、油圧アクチュエータの油圧源としての油圧ポンプ12が接続され、これらがエンジン10によって駆動される。
【0029】
油圧ポンプ12には、コントロールバルブ13を介して
図3中のブームシリンダ7その他の油圧アクチュエータ(一括符号「14」を付している)が接続され、油圧ポンプ12から供給される圧油によって油圧アクチュエータ14が駆動される。
【0030】
発電電動機11は、エンジン10で駆動されて発電機作用を行い、発生した電力が蓄電装置15に送られて充電(蓄電)される一方、適時、この蓄電装置15の電力により発電電動機11が電動機作用を行ってエンジン10をアシストする。
【0031】
発電電動機11には、コントローラ16とともに制御手段を構成する電動機等制御部17を介して旋回電動機18及び蓄電装置15が接続され、蓄電装置15の蓄電力により旋回電動機18が駆動されて
図5中の上部旋回体2が旋回する。
【0032】
また、旋回減速時に旋回電動機18に発生する回生動力(回生電力)が、適時、蓄電装置15に送られて蓄電装置15が充電される。
【0033】
電動機等制御部17は、発電電動機11、旋回電動機18、蓄電装置15の三者間の電力の授受、すなわち、蓄電装置15の充放電と、発電電動機11及び旋回電動機18の運転を制御する。
【0034】
一方、検出手段として、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ19と、油圧ポンプ12の圧力と流量から油圧ポンプ12が要求する動力(ポンプ要求動力)を検出するポンプ動力検出部20と、蓄電装置15の充電率を検出する充電率センサ21と、蓄電装置15の温度を検出する温度センサ22と、旋回電動機18の旋回速度に応じた回生動力(その速度で減速したときに発生する回生電力)を検出する回生動力検出部23が設けられ、これらからの検出信号(エンジン回転数、ポンプ要求動力、充電率、蓄電装置温度、回生動力の各信号)がコントローラ16に送られる。
【0035】
コントローラ16には、次のような特性等が予め設定・記憶されている。
【0036】
(I) 蓄電装置15の温度に応じた充電率と充電可能な動力の関係
蓄電装置15に充電可能な動力(適正充電率を超えない範囲で蓄電装置15が外部から受け入れることができる充電の余力)Fは、
図3に示すように充電開始時点での充電率が低いほど大きくなる。また、この充電可能動力Fは、同じ充電率でも蓄電装置15の温度が高い方が大きくなる。
【0037】
そこで、
図3に示す特性が予め設定・記憶され、検出される充電率C1と温度からそのときの充電可能動力Fが割り出される。
【0038】
(II) エンジン回転数とエンジン総動力の関係
エンジン10の回転に要する動力(エンジン総動力)Bは、エンジン本体を駆動するための動力と、油圧ポンプ12以外のエンジン付属部分(ファン、エンジンピストン、クランクシャフト等)の連れ回り動力の和となる。このエンジン総動力Bは、
図4に示すようにエンジン回転数に応じて変化し、エンジン回転数が高いほど大きくなる。
【0039】
そこで、
図4に示すエンジン回転数とエンジン総動力Bの関係が予め設定・記憶され、検出されるエンジン回転数からそのときのエンジン総動力Bが求められる。
【0040】
(III) 充電率
蓄電装置15の充電率が高い状態で旋回電動機18の回生電力によって充電が行われると、過充電となって故障や寿命低下に至る可能性がある。
【0041】
そこで、旋回電動機18の回生動力を受け入れると蓄電装置15が過充電に至るおそれのある値として充電率の設定値Cs(
図3中に示す)が予め決められ記憶されている。
【0042】
設定値Csは、具体的にはたとえば適正充電率(一定の幅を持った範囲)の上限値よりも少し低い値として決定される。
【0043】
コントローラ16は、上記(I)の特性に基づいて、検出される充電率C1から、充電の余力としての充電可能動力Fを求め、そのときの充電率C1が設定値Csよりも低い場合と高い場合とに応じて、発電電動機11のアシスト動力を決定し、出力させる。
【0044】
このコントローラ16の作用を
図2のフローチャートによって説明する。
【0045】
制御開始後、ステップS1において、検出された蓄電装置15の充電率C1及び温度から、
図3の特性に基づいて蓄電装置15の充電可能動力Fを算出する。
【0046】
なお、
図3では蓄電装置温度についてI〜IIIの三通りのみを示しているが、もっと密に温度設定してもよいし、I,II間及びII,III間の温度に対する充電可能動力Fを補完演算によって求めるようにしてもよい。
【0047】
続くステップS2では検出された充電率C1が設定値Csよりも高いか否かが判断される。
【0048】
ここでNO(C1≦Cs)の場合は、ステップS3において、発電電動機11によるアシスト動力の最大値である最大アシスト動力をD、ポンプ要求動力をAとして、
D=A
とされる。
【0049】
これに対してYES(C1>Cs)の場合は、ステップS4において、検出されたエンジン回転数から
図4の特性に基づいてエンジン総動力Bが算出され、ステップS5において、
D=A+B
とされる。
【0050】
ステップS6では、ステップS1で求めた充電可能動力Fと、旋回電動機18に発生する回生動力(旋回速度によって決まり、旋回停止中は0となる)Eから、過充電を避けるために発電電動機11のアシスト動力として消費すべき蓄電装置電力である必要アシスト動力Gを、
G=E−F
によって求める。この場合、旋回停止中であれば回生動力E=0であるため、必要アシスト動力Gはマイナスとなる。
【0051】
次に、ステップS7において、最大アシスト動力Dが必要アシスト動力Gよりも大きいか否かが判断され、NO(D<G)の場合はステップS8において、実際のアシスト動力Hが、
H=Dとされる。
【0052】
これに対し、YES(D≧G)の場合は、ステップS9において、実際のアシスト動力Hが、
H=Gとされる。
【0053】
ステップS10では、ステップS8またはS9を受けて、最大アシスト動力Dまたは必要アシスト動力Gを実際のアシスト動力(発電電動機出力)Hとして指令し、この後ステップS1に戻る。
【0054】
この制御装置によると、次の効果を得ることができる。
【0055】
(1) 蓄電装置15が過充電に至るおそれのある状況(C1>Cs)で、発電電動機11のアシスト動力を、C1≦Csのときよりも大きくするため、蓄電装置15の放電力を増やして充電率を減らし、旋回電動機18の回生動力を受け入れることによって過充電となる事態を回避することができる。
【0056】
(2) C1>Csのときに、D=(A+B)とするため、蓄電装置15の過充電を確実に防止できるだけでなく、エンジン10の燃料噴射量を0に近付けて省エネ効果を得ることができる。
【0057】
(3) C1≦Csのとき、すなわち、 過充電のおそれのない状況では、ポンプ要求動力A分だけアシストするため、適正な充放電作用を確保することができる。
【0058】
(4) 蓄電装置15の温度を検出し、検出される充電率C1と蓄電装置温度とから充電可能動力Fを求めるため、蓄電装置15の充電可能動力を正確に割り出すことができる。
【0059】
ところで、上記実施形態では、旋回停止中にも過充電防止制御を行うようにしたが、実際の過充電は旋回減速によって回生動力が発生した場合に起こる可能性が高いため、旋回を前提として過充電防止制御を行うようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、電動アクチュエータとして旋回電動機18を備えたハイブリッドショベルを例示したが、本発明は、旋回電動機18に加えて、あるいはこれに代えて、フロントアタッチメントを作動させる電動シリンダを設けたハイブリッドショベルにも、またショベル以外のハイブリッド建設機械にも上記同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0061】
10 エンジン
11 発電電動機
12 油圧ポンプ
14 油圧アクチュエータ
15 蓄電装置
16 制御手段を構成するコントローラ
17 同、電動機等制御部
18 電動アクチュエータとしての旋回電動機
19 エンジン回転数センサ
20 ポンプ動力検出部
21 充電率センサ
22 温度センサ
23 回生動力検出部