【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2013 http://www.denso.co.jp/ja/news/event/tradeshows/2013/files/aee13_hud.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.構成]
図1に示す車両用ユーザインタフェースシステム1は、車両に搭載され、操作装置10と、表示装置20と、制御装置30と、を備える。
【0013】
操作装置10は、車両のドライバによる複数種類の操作を入力可能な装置(コマンダ)であり、ドライバが操作可能な位置に配置される。具体的には、
図2に示すように、操作装置10は、ドライバ(換言すればステアリング61)を基準とする車幅方向(横方向)に沿った左右一側であって、車幅方向外側となる一側(本実施形態ではステアリング61に対して右側)に配置される。つまり、操作装置10は、ドライバの両手のうち、車幅方向外側(運転席用のドア側)の手で操作される位置(ドライバ専用の位置)に配置される。本実施形態では、ドライバが運転姿勢を大きく崩さずに操作できるように、操作装置10は、ドライバがステアリング61を把持する位置(運転姿勢での手の位置)の近くに配置される。
【0014】
図3(A)及び
図3(B)に示すように、操作装置10は、車両に固定されるベース11と、ベース11に対して相対的に変位可能な概略円柱状の可動部12と、を備える。操作装置10は、ベース11に対して可動部12を、その円柱の軸方向が車幅方向左側へ斜めに傾く方向191へ倒す左傾倒操作と、当該軸方向が車幅方向右側へ斜めに傾く方向192へ倒す右傾倒操作と、が可能に構成されている。また、操作装置10は、ベース11に対して可動部12を、その円柱の軸方向を中心として左回り(反時計回り)の方向193へひねる左回転操作と、当該軸方向を中心として右回り(時計回り)の方向194へひねる右回転操作と、が可能に構成されている。一方、可動部12は、概略円柱状の側面における車両前方側の上部に、円柱の中心方向195へ押し込むタイプのスイッチ121を備える。このため、操作装置10は、左右の傾倒操作及び左右の回転操作に加え、スイッチ121を押す押操作が可能に構成されている。
【0015】
また、
図1に示すように、操作装置10は、操作検出部13と、反力発生部14と、を備える。操作検出部13は、ベース11に対する可動部12の変位状態や、スイッチ121の変位状態に基づいて、前述した左右の傾倒操作、左右の回転操作及び押操作を検出する。反力発生部14は、可動部12に反力(本実施形態では振動)を発生させるアクチュエータである。つまり、操作装置10は、ドライバが触覚で感じることのできる報知(触覚報知)を行うことが可能な装置(触覚フィードバック機能付きの装置)である。
【0016】
表示装置20は、
図2に示すウインドシールド(フロントガラス)62を利用して画像を表示する装置であって、ドライバの前方視野(運転視野)に画像を重畳表示する表示装置、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)である。具体的には、表示装置20は、ドライバの前方における視認可能な位置であって、ウインドシールド62よりも更に前方の虚像面で視認されるように、画像を表示する。なお、ウインドシールド手前に透明のスクリーンであるコンバイナが配置され、コンバイナ及びウインドシールドを通して視認される車両外部の景色に重畳して画像が表示されるようにしてもよい。
【0017】
図1に示す制御装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、通信部34を備える電子制御装置(ECU)である。制御装置30は、CPU31がROM32等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することにより、操作装置10及び表示装置20を統括制御する。
【0018】
例えば
図2に示すように、制御装置30は、ドライバに視認させるための表示画面70を、表示装置20に表示させる。表示画面70は、横長の長方形状であり、ウインドシールド62における下部位置に配置される。具体的には、
図4(A)に示すように、表示画面70は、車幅方向においてステアリング61の中心線79(ドライバセンタ)を跨ぐ位置に配置される。
【0019】
表示画面70は、運転支援情報を表示するための支援情報表示領域71と、走行系情報を表示するための走行系情報表示領域72と、操作装置10用のGUIを表示するためのGUI表示領域73と、に区分される。操作装置10との関係で大別すると、操作装置10を用いた操作に直接関係する画像が表示される領域(第1の表示領域)が、GUI表示領域73である。一方、操作装置10を用いた操作とは直接関係のない画像が表示される領域(第2の表示領域)が、支援情報表示領域71及び走行系情報表示領域72である。
【0020】
制御装置30は、支援情報表示領域71における運転支援情報として、ドライバによる運転を支援するための情報を表示装置20に表示させる。
図4(B)の例では、先行車両の急ブレーキなどで車間距離が短くなった場合の警告マークが表示されている。また、
図5の例では、先行車両を追従する車両制御(例えばACC(Adaptive Cruise Control))において、先行車両との車間距離を直感的に把握させるためのラインが表示されている。運転支援情報の例としては、他にも、ナビゲーション装置の案内矢印や、検出された歩行者に重畳するマーカなどが挙げられる。運転支援情報は、ドライバに視認させる優先度が高いため、表示画面70における上部(ドライバが運転中に注視する領域に重畳する位置)に配置される。
【0021】
制御装置30は、走行系情報表示領域72における走行系情報として、車両の走行状態を示す情報、本実施形態では、走行速度及びエンジン回転数のレベル(タコメータ)の情報を表示装置20に表示させる。走行系情報の例としては、他にも、シフトレバーのポジションなどが挙げられる。走行系情報は、前述した運転支援情報と比較すると、ドライバに視認させる優先度が低いため、表示画面70における下部(表示画面70における上部と比較して、運転中におけるドライバの視線移動が大きくなる位置)に配置される。ただし、走行系情報は、操作装置10用のGUIと比較して頻繁に確認され得る情報のため、表示画面70の下部において、車幅方向外側寄りよりも視線移動の小さい車幅方向中央寄り(本実施形態では左側)に配置される。
【0022】
制御装置30は、GUI表示領域73における操作装置10用のGUIとして、操作装置10を用いた操作により選択可能な項目(機能等)を示す複数のアイコンを表示装置20に表示させる。すなわち、車両用ユーザインタフェースシステム1は、車両に搭載された空調(エアコン)装置、オーディオ装置等の複数の操作機器(ドライバが操作可能な車載電子機器)40を、共通の操作装置10及び表示装置20を用いて集中操作可能に構成されている。また、車両用ユーザインタフェースシステム1では、車両に関する種々の情報を表示装置20で確認したり、操作装置10及び表示装置20を用いて持込機器との連携機能(例えばスマートホンと連携した電子メールの送信処理)を行ったりすることができるように構成されている。
【0023】
GUI表示領域73には、4つのアイコンが横一列に並んで配置され、4つのアイコンのうち選択状態にある1つ(以下「選択アイコン」という。)が、他のアイコンと識別できるように一回り大きく表示される。選択アイコンは、操作装置10を用いた操作により変更される。具体的には、左傾倒操作により選択アイコンが左隣のアイコンに変更され、右傾倒操作により選択アイコンが右隣のアイコンに変更される。
【0024】
また、
図6に示すように、GUI表示領域73に表示されるアイコンは階層構造となっている。メニュー画面81(0階層)には、左から順に、マルチインフォアイコンと、空調アイコンと、オーディオアイコンと、メールメニューアイコンと、が表示される。メニュー画面81において、マルチインフォアイコンが選択された状態で確定操作(本実施形態ではスイッチ121の押操作)が行われると、マルチインフォ画面82(第1階層)へ移行する。マルチインフォ画面82には、左から順に、エネルギアイコンと、平均燃費アイコンと、平均速度アイコンと、外気温アイコンと、が表示される。同様に、メニュー画面81において、空調アイコンが選択された状態で確定操作が行われると、空調画面83(第1階層)へ移行する。また、オーディオアイコンが選択された状態で確定操作が行われると、オーディオ画面84(第1階層)へ移行し、メールメニューアイコンが選択された状態で確定操作が行われると、メールメニュー画面85へ移行する(第1階層)。なお、オーディオ画面84は、ラジオ(AM/FM)モードやCDモードなど、複数のモードで表示態様が変化する。また、メールメニュー画面85は、操作内容に応じて更に下層(第2階層)の画面86(例えば定型文送信画面)へ移行する。
【0025】
選択アイコンの種類によっては、左回転操作や右回転操作等の操作により、各種設定値の変更などが可能となっている。つまり、選択アイコンごとに、操作装置10を用いた複数種類の操作のそれぞれに割り当てられた処理内容が異なる。このため、制御装置30は、複数種類の操作のうち、処理が割り当てられている操作を示す操作画像(矢印)を、選択アイコンとともに表示装置20に表示させる。このように操作画像を表示することで、複数種類の操作のそれぞれに割り当てられた処理内容を、ドライバに直感的に把握させる。本実施形態の操作画像は、左傾倒操作を示す左傾倒アイコン91、右傾倒操作を示す右傾倒アイコン92、左回転操作を示す左回転アイコン93、右回転操作を示す右回転アイコン94、及び、スイッチ121の押操作を示す押操作アイコン95、の5種類である。
【0026】
例えば
図6に示すように、メニュー画面81において空調アイコンが選択アイコンとして選択されている状態では、5種類の操作画像のうち、左傾倒アイコン91、右傾倒アイコン92及び押操作アイコン95の3つが、空調アイコンとともに表示される。具体的には、左傾倒アイコン91は、左傾倒操作により選択されるマルチインフォアイコン側(左側)に配置され、右傾倒アイコン92は、右傾倒操作により選択されるオーディオアイコン側(右側)に配置される。表示されていない操作画像は、その時点での表示状態において処理が割り当てられていない操作であることを意味する。なお、操作画像がアニメーション表示されるようにしてもよい。
【0027】
図4(A)に示すように、GUI表示領域73は、表示画面70の下部における車幅方向外側寄り(本実施形態では右側)に配置される。換言すれば、ステアリング61の中心線79を基準とする車幅方向に沿った左右一側であって、車幅方向外側となる一側、つまり、ステアリング61の中心線79に対して操作装置10が位置する左右一側と同じ側へ、横方向に偏って配置される。
【0028】
また、制御装置30は、表示装置20に表示させるGUI表示領域73(アイコン)の表示態様を、
図4(A)に示す表示態様(第1の表示態様)である操作用表示態様と、
図4(B)に示す表示態様(第2の表示態様)である縮小表示態様と、に切り替える。縮小表示態様は、操作用表示態様と比較して、GUI表示領域73(アイコン)の表示領域(サイズ)が小さい表示態様である。
図4(B)に示すように、縮小表示態様のGUI表示領域73は、表示画面70の下端寄りであって、車幅方向外側端部寄りの位置(表示画面70における隅)に配置される。つまり、縮小表示態様のGUI表示領域73は、ドライバの視界を妨げにくい位置において小さく表示される。これは、支援情報表示領域71が拡大されたと言い換えることもできる。
【0029】
例えば、制御装置30は、ドライバの視界を広く確保すべき所定の視界確保条件が成立している場合には、GUI表示領域73の表示態様を縮小表示態様とする。本実施形態では、急加減速状態、急ハンドル状態、車間距離が短い状態、歩行者検出状態など、ドライバの視界を広く確保すべき状況(運転に集中すべき状況)が、視界確保条件として設定されている。なお、急加減速状態とは、加速度又は減速度が所定値以上の状態、急ハンドル状態とは、操舵角の変化度合いが所定値以上の状態、車間距離が短い状態とは、車間距離が所定値以下の状態を意味する。
【0030】
また例えば、制御装置30は、GUI表示領域73の表示態様が第2の表示態様でかつ視界確保条件が成立していない状態で、操作装置10を用いた操作が行われた場合に、アイコンの表示態様を第2の表示態様から第1の表示態様に切り替える。
【0031】
また例えば、制御装置30は、アイコンの表示態様が第1の表示態様の状態で、操作装置10を用いた操作が行われない期間が所定期間経過した場合に、アイコンの表示態様を第1の表示態様から第2の表示態様に切り替える。
【0032】
一方、制御装置30は、所定の状態で操作装置10を用いた所定の操作が行われた場合に、所定の触覚報知を操作装置10に行わせる。例えば、制御装置30は、視界確保条件が成立している状態で、操作装置10を用いた何らかの操作が行われた場合に、操作不可状態であることをドライバに把握させるための触覚報知(例えば一定時間T1の振動による報知)を操作装置10に行わせる。
【0033】
また例えば、制御装置30は、数値の増減操作など、段階的に変化する値を設定する操作が行われた場合には、値が一段階変化したことをドライバに把握させるための触覚報知(例えば短い一定時間T2(<T1)の振動による報知)を操作装置10に行わせる。ここで、段階的に変化する値としては、空調装置の設定温度や風量、オーディオ装置で選択される曲番号などが挙げられる。
【0034】
また例えば、制御装置30は、操作により変更される値が制限値に達し、制限値を超える方向への操作が行われた場合には、限界値であることをドライバに把握させるための触覚報知(例えば一定時間T3(>T2)の振動による報知)を操作装置10に行わせる。一定時間T1と一定時間T3とは、等しい時間であってもよい。
【0035】
なお、段階的に変化する値を設定する操作が行われるアイコン(例えば空調画面83の各アイコン)では、設定値を表す画像が、例えばメモリの上昇又は下降を表すような態様で変化する。加えて、この画像の変化態様が、操作画像の示す操作方向に対応付けられており、操作方向と数値の増減等との対応が直感的に分かりやすい形で表示される。
【0036】
図1に戻り、通信部34は、空調装置、オーディオ装置、ナビゲーション装置等の操作機器40との間で通信を行う。制御装置30と操作機器との通信は、CAN等の車内LANにより実現される。ただし、通信方法は特に限定されない。
【0037】
また、通信部34は、車両に搭載された車速センサ、操舵角センサ、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、Gセンサ、コーナセンサ、車間距離検出センサ、歩行者検出センサ、GPS、車載カメラ等の各種センサ類50による検出情報を入力する。なお、センサ類50との通信方法は特に限定されない。
【0038】
[2.処理]
次に、制御装置30(具体的にはCPU31)がプログラムに従い実行するユーザインタフェース処理について、
図7のフローチャートを用いて説明する。なお、
図7のユーザインタフェース処理は、車両のアクセサリスイッチがオン状態の間、繰り返し実行される。
【0039】
まず、制御装置30は、前述した縮小表示態様で表示画面70を表示装置20に表示させる(S101)。これにより、例えば
図4(B)に示すように、GUI表示領域73が小さく表示された表示態様の表示画面70が表示される。
【0040】
続いて、制御装置30は、前述した視界確保条件が成立しているか否かを判定し(S102)、視界確保条件が成立していないと判定した場合には(S102:NO)、操作装置10を用いた何らかの操作がされたか否かを判定する(S103)。制御装置30は、S103で操作装置10を用いた操作がされていないと判定した場合には(S103:NO)、処理をS102へ戻す。
【0041】
一方、制御装置30は、S103で操作装置10を用いた操作がされたと判定した場合には(S103:YES)、前述した操作用表示態様で表示画面70を表示装置20に表示させる(S104)。これにより、例えば
図4(A)に示すように、GUI表示領域73が大きく表示された表示態様の表示画面70が表示される。
【0042】
続いて、制御装置30は、視界確保条件が成立しているか否かを判定する(S105)。制御装置30は、S105で視界確保条件が成立していないと判定した場合には(S105:NO)、操作装置10を用いた操作がされたか否かを判定する(S106)。制御装置30は、S106で操作装置10を用いた操作がされたと判定した場合には(S106:YES)、当該操作が、数値の増減操作など、段階的に変化する値を設定する操作であるか否かを判定する(S107)。
【0043】
制御装置30は、S107で段階的に変化する値を設定する操作であると判定した場合には(S107:YES)、値が一段階変化したことをドライバに把握させるための触覚報知(一定時間T2の振動による報知)を操作装置10に行わせる(S108)。その後、制御装置30は、処理をS105へ戻す。
【0044】
一方、制御装置30は、S107で段階的に変化する値を設定する操作でないと判定した場合には(S107:NO)、当該操作が、制限値を超える方向への操作であるか否かを判定する(S109)。制御装置30は、S109で制限値を超える方向への操作であると判定した場合には(S109:YES)、限界値であることをドライバに把握させるための触覚報知(一定時間T3の振動による報知)を操作装置10に行わせる(S110)。その後、制御装置30は、処理をS105へ戻す。
【0045】
一方、制御装置30は、S109で制限値を超える方向への操作でないと判定した場合には(S109:NO)、触覚報知を行うことなく処理をS105へ戻す。なお、S106で検出された操作に応じた処理(操作に割り当てられた処理であって、表示画面の変更や操作機器の制御といった処理)については、本ユーザインタフェースとは別の処理として実行される。
【0046】
また、制御装置30は、前述したS106で操作装置10を用いた操作がされていないと判定した場合には(S106:NO)、操作がされていない状態が一定時間経過したか否かを判定する(S111)。制御装置30は、S111で操作がされていない状態が一定時間経過していないと判定した場合には(S111:NO)、処理をS105へ戻す。
【0047】
一方、制御装置30は、S111で操作がされていない状態が一定時間経過したと判定した場合には(S111:YES)、処理をS101へ戻す。これにより、表示画面70の表示態様が縮小表示態様に切り替わる。
【0048】
また、制御装置30は、前述したS105で視界確保条件が成立していると判定した場合には(S105:YES)、表示画面70の表示態様を縮小表示態様に切り替えた後(S112)、処理をS113へ移行させる。
【0049】
一方、制御装置30は、前述したS102で視界確保条件が成立していると判定した場合にも(S102:YES)、処理をS113へ移行させる。
S113で、制御装置30は、GUI表示領域73を、縮小表示態様のままグレーアウト表示(操作不可表示)にして表示装置20に表示させる。つまり、操作装置10を用いた操作を受け付けない状態であることが表示画面において強調される。なお、グレーアウト表示に代えて、又はグレーアウト表示とともに、アイコンに斜線やバツ印等を付加してもよい。
【0050】
続いて、制御装置30は、操作装置10を用いた何らかの操作がされたか否かを判定する(S114)。制御装置30は、S114で操作装置10を用いた操作がされたと判定した場合には(S114:YES)、操作不可状態であることをドライバに把握させるための触覚報知(一定時間T1の振動による報知)を操作装置10に行わせる(S115)。その後、制御装置30は、処理をS116へ移行させる。
【0051】
一方、制御装置30は、S114で操作装置10を用いた操作がされていないと判定した場合には(S114:NO)、S115をスキップして処理をS116へ移行させる。
S116で、制御装置30は、視界確保条件が成立しているか否かを判定する。制御装置30は、S116で視界確保条件が成立していると判定した場合には(S116:YES)、処理をS114へ戻す。
【0052】
一方、制御装置30は、S116で視界確保条件が成立していないと判定した場合には(S116:NO)、GUI表示領域73のグレーアウト表示(操作不可表示)を解除させる(S117)。その後、制御装置30は、処理をS102へ戻す。
【0053】
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[3A]ヘッドアップディスプレイに選択アイコンが識別可能に表示された表示状態において、操作画像91〜95のうち処理が割り当てられている操作を示すものが、選択アイコンとともに表示装置20に表示される(
図6)。したがって、本実施形態によれば、車両のドライバは、表示されているアイコンと、処理が割り当てられている操作と、を小さい視線移動で確認しつつ、小さい姿勢変化で多数の機能を利用するための操作を行うことができる。その結果、運転中のドライバが操作を行う場合に要する負荷を軽減することができ、安全性を高くすることができる。特に、表示されるアイコンは、操作装置10の可動部12を連想させる円形状であり、操作画像91〜95で示される操作をより直感的に把握させやすくすることができる。
【0054】
[3B]複数のアイコンが表示されるGUI表示領域73と、操作装置10を用いた操作とは直接関係のない画像が表示される支援情報表示領域71及び走行系情報表示領域72と、を含む表示画面70が表示される。そして、GUI表示領域73は、ステアリング61の中心に対して操作装置10が位置する左右一側と同じ側へ、表示画面70において横方向に偏って配置されている(
図2、
図4(A))。したがって、本実施形態によれば、操作装置10を用いた操作とGUI表示領域73との関連性を、ドライバに直感的に把握させやすくすることができる。
【0055】
[3C]操作装置10は、ステアリング61の中心を基準とする左右一側であって車幅方向外側となる一側に配置されている(
図2)。したがって、本実施形態によれば、GUI表示領域73を、表示画面70において車幅方向外側に偏って配置させることができ、ドライバの視界を遮られにくくすることができる。
【0056】
[3D]アイコンの表示態様が、操作用表示態様と、操作用表示態様と比較してアイコンの表示される領域が小さい態様である縮小表示態様と、に切り替えられる。具体的には、ドライバの視界を広く確保すべき所定の視界確保条件が成立している場合には、アイコンの表示態様が縮小表示態様とされる(S112)。したがって、本実施形態によれば、ドライバの視界を広く確保すべき状況においては、アイコンの表示される領域を小さくして視界を広く確保することができる。
【0057】
[3E]操作装置10は、ドライバが触覚で感じることのできる報知である触覚報知を行うことが可能な装置であり、視界確保条件が成立している状態で、操作装置10を用いた操作が行われた場合に、所定の触覚報知が行われる(S115)。したがって、本実施形態によれば、例えば操作をすべきでない状況であることをドライバに直感的に把握させることができる。
【0058】
[3F]アイコンの表示態様が縮小表示態様でかつ視界確保条件が成立していない状態で、操作装置10を用いた操作が行われた場合に、アイコンの表示態様が縮小表示態様から操作用表示態様に切り替えられる(S104)。したがって、本実施形態によれば、通常はアイコンが大きく表示されないようにしてドライバの視界を広く確保しつつ、必要時には速やかにアイコンが大きく表示されるようにすることができる。
【0059】
[3G]アイコンの表示態様が操作用表示態様の状態で、操作装置10を用いた操作が行われない期間が所定期間経過した場合に、アイコンの表示態様が操作用表示態様から縮小表示態様に切り替えられる(S101)。したがって、本実施形態によれば、アイコンが大きく表示される必要がなくなった場合には、ドライバに操作を行わせることなくドライバの視界が確保されるようにすることができる。
【0060】
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0061】
[4A]表示画面70は、上記実施形態で例示したものに限定されない。例えば、上記実施形態では、表示画面70が3つの領域に区分されているが、2つ又は4つ以上の領域に区分されたものであってもよく、また、複数に区分されない1つの領域であってもよい。また、表示画面70に表示される情報も、上記実施形態で例示したものに限定されない。
【0062】
[4B]表示画面70において、GUI表示領域73(アイコン)の表示態様が切り替えられるタイミングは、上記実施形態で例示したタイミングに限定されない。例えば、操作用表示態様がデフォルトの表示態様として設定され、操作が一定時間以上行われていなくても操作用表示態様が維持され、視界確保条件が成立した場合に縮小表示態様に切り替えられるようにしてもよい。
【0063】
[4C]縮小表示態様は上記実施形態で例示した表示態様に限定されない。例えば、GUI表示領域73(アイコン)のサイズが小さくされることに加え、又は、小さくされることに代えて、表示色(例えばコントラスト)が変更されるようにしてもよい。また、GUI表示領域73のサイズが小さくされることに代えて、表示画面70にGUI表示領域73(アイコン)が表示されなくなるようにしてもよい。また、逆に、安全な状態(停車・駐車状態、ACC制御中等による安定走行状態、周辺に他車両等が存在しない状態、自動運転中など)においては、GUI表示領域73の拡大表示(例えば表示されるアイコン数を増やす表示)が行われるようにしてもよい。
【0064】
[4D]操作装置10の操作方式は、上記実施形態で例示したものに限定されない。例えば、ベース11に対して可動部12を、その円柱の軸方向が車両前方側へ斜めに傾く方向へ倒す前傾倒操作と、当該軸方向が車両後方側へ斜めに傾く方向へ倒す後傾倒操作と、が可能に構成されていてもよい。また例えば、タッチパネルを利用して操作が検出されるようにしてもよい。
【0065】
[4E]操作装置10の位置は、上記実施形態で例示した位置に限定されるものではなく、ドライバが操作可能な位置であればよい。例えば、ステアリング61の表面や背面、インストルメントパネルにおけるステアリング61の近くの位置、ドアトリム、アームレスト、などに配置されてもよい。
【0066】
[4F]操作装置10の発生する反力は、上記実施形態で例示した振動に限定されない。例えば、単振動、連続振動、凹凸乗越、クリック感、操作荷重増減、擬似的な粘性・摩擦、反発力、引込み力、などが反力として用いられてもよい。
【0067】
[4G]ドライバが操作装置10を用いて操作可能な操作機器は、上記実施形態で例示した機器に限定されない。例えば、ナビゲーション装置が操作可能であってもよい。また、スマートフォン等の携帯装置が操作可能であってもよく、外部サーバにより提供されるサービスに関する操作が可能であってもよい。
【0068】
[4H]ヘッドアップディスプレイによる視覚情報や、操作装置10による触覚情報に加え(又は代えて)、車載スピーカ等による聴覚情報や、ステアリング61、アクセルペダル、ブレーキペダル等による触覚情報などが用いられるようにしてもよい。また、音声認識技術を利用した音声操作や、ドライバの視線検出に基づく処理などが組み合わせられるようにしてもよい。
【0069】
[4I]操作装置10を用いた操作により実現される機能は、他の操作部(例えば操作機器が備える操作部)での操作によっても実現されるようにしてもよい。このようにすれば、他の乗員も操作を行うことができる。
【0070】
[4J]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
【0071】
[4K]本発明は、車両用ユーザインタフェースシステム1の他、制御装置30、当該制御装置30としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、画像表示方法など、種々の形態で実現することができる。