特許第6232905号(P6232905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232905
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】委託業務管理システム及びプログラム。
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20171113BHJP
【FI】
   G06Q10/06
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-211798(P2013-211798)
(22)【出願日】2013年10月9日
(65)【公開番号】特開2015-75924(P2015-75924A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樺澤 里恵
【審査官】 山本 雅士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−203702(JP,A)
【文献】 特開平11−085866(JP,A)
【文献】 特開2006−318331(JP,A)
【文献】 特開2010−238099(JP,A)
【文献】 米国特許第05765140(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ装置と第2のユーザ装置とを含む委託業務管理システムであって、
前記第1のユーザ装置は、
主たる委託業務である主業務とこれに附帯されている1又は複数の附帯業務とに関する業務依頼順次前記第2のユーザ装置に送信する業務依頼送信手段と、
前記主業務に関する照会依頼を前記第2のユーザ装置に送信する照会依頼送信手段と
前記主業務に関する照会結果を前記第2のユーザ装置から受信する照会結果受信手段と
前記照会結果に基づいて、前記主業務及び前記附帯業務に関する変更依頼を前記第2のユーザ装置に送信する業務変更依頼送信手段を備え、
前記第2のユーザ装置は、
前記主業務及び前記附帯業務に関する業務依頼順次受信する業務依頼受信手段と、
複数の前記業務依頼を記憶する業務履歴記憶手段と、
前記照会依頼を受信する照会依頼受信手段と、
前記受信した前記照会依頼に係る前記主業務に基づいて、前記業務履歴記憶手段に記憶されている前記複数の業務依頼から、該主業務に関する業務依頼であって、且つ所定の条件を満たす業務依頼を複数検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記複数の業務依頼にそれぞれ関する複数の前記附帯業務を検出する業務検出手段と、
前記検出された前記複数の附帯業務に関する情報を前記照会結果として前記第1のユーザ装置に送信する照会結果送信手段と、
前記主業務及び前記附帯業務の変更依頼を受信する業務変更依頼受信手段と、
前記受信した前記業務の変更依頼に係る変更内容を記憶する業務変更履歴記憶手段と、
前記業務変更履歴記憶手段に記憶された前記変更内容と、当該変更内容に対応する前記業務履歴記憶手段に記憶された業務を関連付けする、業務関連付け手段と、
を備えることを特徴とする委託業務管理システム。
【請求項2】
前記第2のユーザ装置は、
前記業務の変更依頼に伴い実施される業務のうち変更に係る業務以外の業務を検出する業務検出手段と、
記業務の変更依頼に伴い実施される業務の工数を算出する工数算出手
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の委託業務管理システム。
【請求項3】
前記業務履歴記憶手段は、
前記業務依頼に対して実施された業務を、当該業務を実施した者とともに記憶し、
前記第2のユーザ装置は、
前記業務履歴記憶手段に記憶された業務及び当該業務を実施した者に基づいて、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を実施する者を検出する業務実施者検出手段を、
さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の委託業務管理システム。
【請求項4】
前記第2のユーザ装置は、
前記業務変更依頼受信手段により業務の変更依頼を受け付けた場合に、前記業務検出手段により検出された前記附帯業務と、前記工数算出手段により算出された工数と、前記業務実施者検出手段により検出された者を、前記第1のユーザ装置に送信する業務予定送信手段を、
さらに備えることを特徴とする請求項3に記載の委託業務管理システム。
【請求項5】
前記業務検出手段は、
前記業務履歴記憶手段に記憶された業務のうち、一定期間内に記憶された前記業務依頼に基づいて前記附帯業務を検出し、
前記実施者検出手段は、
前記業務履歴記憶手段に記憶された業務及び当該業務を実施した者のうち、一定期間内に記憶された業務及び当該業務を実施した者に基づいて、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を実施する者を検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の委託業務管理システム。
【請求項6】
前記業務変更依頼送信手段は、
前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を送信し、
前記業務変更依頼受信手段は、
前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を受信する、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の委託業務管理システム。
【請求項7】
コンピュータを、
主たる委託業務である主業務とこれに附帯されている1又は複数の附帯業務とに関する業務依頼順次受信する業務依頼受信手段、
複数の前記業務依頼を記憶する業務履歴記憶手段、
業務の変更依頼を受信する業務変更依頼受信手段、
前記照会依頼を受信する照会依頼受信手段、
前記受信した前記照会依頼に係る前記主業務に基づいて、前記業務履歴記憶手段に記憶されている前記複数の業務依頼から、該主業務に関する業務依頼であって、且つ所定の条件を満たす業務依頼を複数検索する検索手段、
前記検索手段により検索された前記複数の業務依頼にそれぞれ関する複数の前記附帯業務を検出する業務検出手段、
前記検出された前記複数の附帯業務に関する情報を前記照会結果として前記第1のユーザ装置に送信する照会結果送信手段、
前記受信した前記業務の変更依頼に係る変更内容を記憶する業務変更履歴記憶手段、
前記業務変更履歴記憶手段に記憶された変更内容と、当該変更内容に対応する前記業務履歴記憶手段に記憶された前記業務依頼を関連付けする、業務関連付け手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は委託業務管理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業等が業務を委託し、他の企業等が業務を受託する場合において、業務の進捗管理や担当者管理等を行うために、コンピュータ等のユーザ装置を含む委託業務管理システムを導入することがある。委託業務管理システムは、業務の一部又は全部に変更が生じた場合に、業務の進捗予定の組み直しや担当者の再選定等を行い、業務変更が正しく行われるよう管理することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
なお、下記特許文献1には、業務システムの最適化における優先付けを容易に把握できる情報を出力することを目的として、業務の変更、追加、削除等に伴う延べ工数と規模の述べ増減を算出し、出力する業務システム変更支援システムが記載されている。
【特許文献1】特開2012−203702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一連の業務が委託されている場合において、先に実施するべき業務に対して変更依頼があった場合、業務変更の完了が業務管理システム上に正しく反映されたとしても、後続の業務の実施より前に、先に実施するべき業務変更が完了したのかは定かではない。
【0005】
そのため、変更依頼に係る業務が完了する前に後続する業務の実施を完了してしまうことを見逃す危険性があるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、業務の変更依頼に係る業務の完了の後に後続する業務の実施が完了したことを確認できる委託業務管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の委託業務管理システムは、第1のユーザ装置と第2のユーザ装置とを含む委託業務管理システムであって、前記第1のユーザ装置は、一連の委託業務を前記第2のユーザ装置に送信する業務送信手段と、前記一連の委託業務のうち一部又は全部の業務の変更依頼を前記第2のユーザ装置に送信する業務変更依頼送信手段を備え、前記第2のユーザ装置は、前記一連の委託業務を受信する業務受信手段と、前記業務の変更依頼を受信する業務変更依頼受信手段と、実施された業務を、実施した時とともに記憶する業務履歴記憶手段と、業務の変更内容を、業務の変更をした時とともに記憶する業務変更履歴記憶手段と、前記業務変更履歴記憶手段に記憶された業務の変更内容と、当該業務の変更内容に対応する前記業務履歴記憶手段に記憶された業務を関連付けする、業務関連付け手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記第2のユーザ装置は、前記業務受信手段で受信した前記一連の委託業務に基づいて、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務のうち変更に係る業務以外の業務を検出する業務検出手段と、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務の工数を算出する工数算出手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の委託業務管理システムである。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、前記業務履歴記憶手段は、前記実施された業務を、当該業務を実施した者とともに記憶し、前記第2のユーザ装置は、前記業務履歴記憶手段に記憶された業務及び当該業務を実施した者に基づいて、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を実施する者を検出する業務実施者検出手段を、さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の委託業務管理システムである。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、前記第2のユーザ装置は、前記業務変更依頼受信手段により業務の変更依頼を受け付けた場合に、前記業務検出手段により検出された業務と、前記工数算出手段により算出された工数と、前記業務実施者検出手段により検出された者を、前記第1のユーザ装置に送信する業務予定送信手段を、さらに備えることを特徴とする請求項3に記載の委託業務管理システムである。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、前記業務検出手段は、前記業務履歴記憶手段に記憶された業務のうち、一定期間内に記憶された業務に基づいて業務を検出し、前記実施者検出手段は、前記業務履歴記憶手段に記憶された業務及び当該業務を実施した者のうち、一定期間内に記憶された業務及び当該業務を実施した者に基づいて、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を実施する者を検出する、ことを特徴とする請求項4に記載の委託業務管理システムである。
【0012】
また、請求項6に記載の発明は、前記業務変更依頼送信手段は、前記業務の変更に伴い実施される業務を送信し、前記業務変更依頼受信手段は、前記業務の変更依頼に伴い実施される業務を受信する、ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の委託業務管理システムである。
【0013】
また、請求項7に記載の発明は、コンピュータを、一連の委託業務を受信する業務受信手段、業務の変更依頼を受信する業務変更依頼受信手段、実施された業務を、実施した時とともに記憶する業務履歴記憶手段、業務の変更内容を、業務の変更をした時とともに記憶する業務変更履歴記憶手段、前記業務変更履歴記憶手段に記憶された業務の変更内容と、当該業務の変更内容に対応する前記業務履歴記憶手段に記憶された業務を関連付けする、業務関連付け手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1及び7に記載の発明によれば、業務の変更依頼に係る業務の完了の後に後続する業務が実施されたことを確認できる業務管理システムが得られる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、業務変更により影響を受ける範囲と規模が算定される。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、業務の変更に伴い実施される業務を実施する者が検出される。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、業務変更依頼を受けて実施される業務の予定が送信される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、一定期間内に実施された業務に基づいて、業務変更に伴い実施される業務が検出され、一定期間内に記憶された業務及び当該業務を実施した者に基づいて、業務の変更に伴い実施される業務を実施する者が検出される。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、業務変更に伴い実施される業務があわせて送信される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】委託業務管理システムの構成を示す概略図である。
図2】サーバの構成を示すブロック図である。
図3】サーバの記憶部の内容を示す図である。
図4】委託業務管理を行うメニュー画面を示す図である。
図5】業務依頼画面を示す図である。
図6】業務履歴画面を示す図である。
図7】変更依頼画面を示す図である。
図8】変更依頼の照会結果画面を示す図である。
図9】変更依頼の処理を示すフローチャートである。
図10】附帯業務記憶部の内容を示す図である。
図11】業務工数記憶部の内容を示す図である。
図12】業務履歴及び変更履歴の更新処理を示すフローチャートである。
図13】変更履歴画面を示す図である。
図14】更新された業務履歴画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る委託業務管理システム1の構成を示す概略図である。委託業務管理システム1は、クライアント2、通信ネットワーク3、サーバ4を含んで構成されている。ここで、通信ネットワーク3は、例えばインターネット等であるが、必ずしも開放された通信ネットワークである必要はなく、クライアントとサーバが相互に通信可能となるものであればどのような形態であってもよい。
【0023】
また、本実施の形態においては、クライアント2は業務を委託する企業等が有するコンピュータを表すものとし、サーバ4は当該業務を受託する企業等が有するコンピュータを表すものとする。他に、クライアント2を企業等のある部門が有し、サーバ4を同じ企業等の異なる部門が有するといった態様であってもよい。
【0024】
図2は、サーバ4の構成を示すブロック図である。サーバ4は、ネットワーク接続部41、記憶部42、制御部43、入力部44、表示部45を含んでいる。サーバ4は、少なくとも記憶部42、制御部43、入力部44、表示部45が一体となることでコンピュータとして機能するものである。
【0025】
ネットワーク接続部41は、例えばネットワークカード等で構成される。ネットワーク接続部41は、通信ネットワーク3に接続され、定められた通信方式に従ってクライアント2との通信を行う。
【0026】
記憶部42は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含んでおり、制御部43が実行するプログラムを格納するとともに、制御部43のワークメモリとしても機能する。本実施の形態では、記憶部42は業務履歴記憶部421等を含み、上記プログラムを実行する際に参照される。なお、記憶部42に格納される制御部43が実行するプログラムは、電気通信回線を介して提供されるものであってもよいし、半導体記憶素子等のコンピュータで読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて提供されるものであってもよい。
【0027】
制御部43は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含んでおり、記憶部42に格納されているプログラムを実行することにより、サーバ4の全体を制御する。例えば、制御部43は、ネットワーク接続部41を用いたクライアント2との通信を制御する。
【0028】
入力部44は、例えばマウス等のポインティングデバイスやキーボードであり、ユーザの指示を制御部40に出力する。
【0029】
表示部45は、例えば液晶表示装置であり、委託業務管理システム1に関する情報を表示する。
【0030】
なお、図2においてはサーバ4の構成を示したが、クライアント2についても同様の構成を有するものとする。ただし、クライアント2とサーバ4の記憶部の内容は、必ずしも同じでなくて良い。
【0031】
図3は、サーバ4の記憶部42の内容を示す図である。記憶部42には、業務履歴記憶部421、変更履歴記憶部422、附帯業務記憶部423、業務工数記憶部424が含まれている。記憶される内容については、委託業務管理システムの動作を説明する過程において順次説明する。
【0032】
図4は、クライアント2において表示される委託業務管理に関するメニュー画面5を示す図である。メニュー画面5は、業務依頼ボタン51、変更依頼ボタン52、業務履歴ボタン53、変更履歴ボタン54、マウスポインタ55を含む。各ボタンをマウスポインタ55でクリック等することにより、当該ボタンが示す機能を扱う画面に遷移する。
【0033】
メニュー画面5及び以下に示す各画面は、例えば、サーバ4の記憶部42に格納されるHTML(HyperText Markup Language)等で書かれた指令に基づいて、クライアント2で起動されるインターネットブラウザ上に表示されるものとする。また、サーバ4においても同様に表示できるものとする。
【0034】
なお、クライアント2においてメニュー画面5を表示する以前に、クライアント2を操作する者が委託業務を扱う権限を有する者であることを認証するために、認証画面を表示することとしてもよい。その場合、サーバ4の記憶部42は、権限を有する者の認証情報を格納し、認証画面において認証情報の照合を行うものとする。
【0035】
図5は、メニュー画面5において業務依頼ボタン51をクリックした場合に表示される業務依頼画面6を示す図である。業務依頼画面6は、依頼業務確認欄61、依頼ボタン62、キャンセルボタン63、業務入力欄64、追加ボタン65、マウスポインタ66を含む。
【0036】
依頼業務確認欄61の「業務」欄には、依頼しようとしている委託業務の名称である「A」及び「B」が示され、「附帯業務」欄には、業務Aには附帯業務「a1、a2」が存在すること及び業務Bには附帯業務が存在しないことが示されている。ここで、附帯業務とは、業務Aの実施に伴い実施される一連の業務であって、業務Aの実施を完了しなければ実施することが出来ない業務を指すものとする。ただし、附帯業務a1とa2は独立しており、どちらを先に実施しても構わないこととする。例えば、附帯業務a1を実施する場合、業務Aに先立って実施することは出来ないが、附帯業務a2に先立って実施することはできるということである。
【0037】
なお、本実施の形態では、ある業務を実施するために先立って完了していなければならない業務は1つしかないものとする。すなわち、複数の業務の実施を完了しなければ着手できないような附帯業務はないものとする。このような制限を外し、ある業務を実施するために先立って完了していなければならない業務が最大でN(Nは正の整数とする)ある場合を考えるのならば、「附帯業務1」、「附帯業務2」−「附帯業務N」を考え、「附帯業務n」は「附帯業務(n−1)」を完了しなければ実施できないものとすればよい(nは1からNまでの整数を指すものとし、「附帯業務0」は「業務」を指すものとする)。
【0038】
クライアント2を操作する業務委託者は、依頼業務確認欄61に記載された事項を確認して、依頼の内容に間違いがなければ依頼ボタン62をクリックし、サーバ4に対して一連の委託業務を送信する。ここで、依頼の内容に間違いがある場合、キャンセルボタン63をクリックし、メニュー画面5に遷移することもできる。なお、依頼業務確認欄61に表された依頼内容を適宜編集したり、一部削除したりできることとしてもよい。
【0039】
業務入力欄64は、依頼したい一連の委託業務を入力する欄である。「業務」及び「附帯業務」の欄は入力必須であり、附帯業務が存在しない場合は、依頼業務確認欄61に表示されているNo.2の欄のように、附帯業務が存在しない旨を入力するものとする。入力後、追加ボタン65をクリックすることで、入力した内容が依頼業務確認欄61に追記される。業務入力欄64は、業務の納期や担当者を指定する欄を含むこととしてもよい。
【0040】
図6は、メニュー画面5において、業務履歴ボタン53をクリックした場合に表示される業務履歴画面7を示す図である。業務履歴画面7は、業務履歴表示欄71、戻るボタン72、マウスポインタ73を含んでいる。
【0041】
業務履歴表示欄71には、業務履歴記憶部421に記憶されている業務履歴が表示される。ここで、各行は、「依頼日」欄、「業務完了日」欄、「業務」欄、「担当者」欄、及び「関連変更履歴」欄を含む。図6に示した業務履歴は、いずれも関連する変更履歴がないため、「関連変更履歴」欄は空白である。
【0042】
本実施の形態では、図5の依頼業務確認欄61に示された業務が2013年4月1日に依頼されたものとする。また、業務C及び附帯業務c1については、図5において示されていない業務であり、2013年6月4日に依頼された業務であるとする。図6の業務履歴表示欄71のNO.1の記載から、業務Aの実施は2013年4月10日に完了し、担当者は甲であったことが読み取れる。以下、No.2−No.6についても同様である。
【0043】
業務Aとa1の業務完了日を見比べると、業務Aの完了の後に後続するa1が完了していることが読み取れる。a2についても同様であり、業務Cとc1についても同様のことが読み取れる。
【0044】
業務履歴の閲覧を終えた場合、戻るボタン72をクリックして、メニュー画面5に復帰する。
【0045】
図7は、メニュー画面5において、変更依頼ボタン52をクリックした場合に表示される変更依頼画面8を示す図である。変更依頼画面8は、変更内容確認欄81、附帯業務検索範囲指定欄82、担当者検索範囲指定欄83、照会ボタン84、キャンセルボタン85、変更入力欄86、追加ボタン87、マウスポインタ88を含む。
【0046】
変更内容確認欄81の「業務」欄には、変更依頼しようとしている業務の名称である「A」が示され、「附帯業務」欄は空白であり、「変更の理由」欄には「仕様変更のため」と理由が示され、「詳細内容」欄には「表示」ボタンが示されている。ここで、当該表示ボタンをクリックすることで、どのような変更を行うべきか詳細な説明が示されるものとする。
【0047】
業務の変更依頼は、変更依頼に係る業務についてサーバ4に照会し、その結果を確認した後に行われる。照会の際には、附帯業務が存在しないか、適任な担当者は誰か、業務の変更に伴い実施される業務の工数はどの程度か、といった事項についてサーバ4の記憶部42に記憶された情報に基づいて判定されることとなる。照会の際に行われる処理については後述する。
【0048】
附帯業務検索範囲指定欄82は、変更依頼の照会を行う場合に、変更依頼に係る業務に附帯業務が存在しないか検索する検索対象を、照会時点からどの期間まで含めるか指定するものである。図7に示す例では、照会時点から1年前までに依頼された業務に基づいて附帯業務の検索が行われることになる。
【0049】
担当者検索範囲指定欄83は、変更依頼の照会を行う場合に、変更依頼に伴い実施される業務を過去に担当した者が存在しないか検索する検索対象を、照会時点からどの期間まで含めるか指定するものである。図7に示す例では、照会時点から1年前までに依頼された業務及び当該業務の担当者に基づいて担当者の検索が行われることになる。
【0050】
クライアント2を操作する業務委託者は、変更内容確認欄81に記載された事項を確認して、間違いがなければ照会ボタン84をクリックして、変更依頼の内容をサーバ4に照会する。変更依頼を行わない場合は、キャンセルボタン85をクリックして、メニュー画面5に復帰することができる。
【0051】
変更入力欄86は、変更依頼したい業務を入力する欄である。「業務」欄には、変更する業務名を入力し、「附帯業務」欄には変更に係る業務の附帯業務を入力する。ここで、附帯業務欄への入力は任意であり、入力せずともサーバ4への照会の際に附帯業務が検索され提示されることとなる。「変更の理由」欄への入力も任意だが、「詳細内容」欄は、どのような変更を行うべきか伝える必要があるため必須の入力項目となっている。この他に、変更作業を完了すべき納期や、担当者を業務委託者が指定できることとしてもよい。入力を終えた場合、追加ボタン87をクリックすることで、変更内容確認欄81に追記されることとなる。
【0052】
図8は、図7の変更内容確認欄81に記載された事項をサーバ4に照会した結果である、変更依頼照会結果画面9を示す図である。変更依頼照会結果画面9は、変更依頼照会結果確認欄91、依頼ボタン92、修正ボタン93、キャンセルボタン94、マウスポインタ95を含む。
【0053】
変更依頼照会結果確認欄91には、図7の変更内容確認欄81において示されていた変更依頼に係る業務名が「業務」欄に「A」と示されている他、検索された附帯業務として「附帯業務」欄に「a1、a2」が示され、「担当者」欄には適任な担当者として業務Aについて甲、業務a1について乙、業務a2について丙が示され、「工数(時間)」欄には予想される工数として業務Aについて60時間、業務a1について40時間、業務a2について20時間、合計120時間ということが示されている。業務の変更を依頼する者は、これらの情報を勘案して、この内容で変更依頼する場合は依頼ボタン92をクリックする。すると、変更依頼の内容がクライアント2からサーバ4に送信され、業務を受託している企業等の担当者が依頼内容を確認し、担当者に業務の実施を指示することとなる。
【0054】
変更依頼照会結果確認欄91に示された内容を修正したい場合は、修正ボタン93をクリックし、図7に示す変更依頼画面8に戻る。そして、修正した内容の変更依頼について再度照会を行う。なお、変更依頼照会結果確認欄91に示された内容を直接編集できることとしてもよい。また、変更依頼を取りやめる場合等は、キャンセルボタン94をクリックし、メニュー画面5に復帰できる。
【0055】
次に、変更依頼に係る業務についてサーバ4に照会した場合に、クライアント2とサーバ4の間で行われる一連の処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
はじめに、業務を委託する企業等の担当者は、クライアント2に表示されている変更依頼画面8において、変更依頼の内容を編集する(S1)。
【0057】
そして、照会ボタン83がクリックされた場合(S2)、S4以降の処理に進むこととなる。ここで、照会ボタン83がクリックされず、キャンセルボタン84がクリックされた場合(S3)、照会処理を終了し、メニュー画面5に復帰する。
【0058】
照会ボタン83がクリックされると(S2)、附帯業務検索範囲指定欄82で指定された期間に応じて附帯業務記憶部423に記憶された業務を検索する(S4)。変更依頼に係る業務について附帯業務が記憶されていれば、その附帯業務を照会結果に含める。
【0059】
次に、変更依頼に係る業務及びS4で検出された附帯業務について、業務履歴記憶部421に実施履歴がないか検索し、過去に同じ業務を実施したものが検出された場合、その者を担当者として検出し(S5)、照会結果に含める。検索により担当者が検出されない場合は、関連業務を行う者を検索対象に含める等、適宜検索対象を拡張することとしてよい。また、担当者を検出するにあたって、その者に別の予定が入っていないか等の事情を勘案することとしてもよい。
【0060】
さらに、変更依頼に係る業務及びS4で検出された附帯業務について、業務工数記憶部424を検索し、工数を算出して(S6)、照会結果に含める。本実施の形態では、業務工数記憶部424に記憶された各業務についての工数を引き写し、その合計値を照会結果に含めることとしているが、変更依頼の具体的内容に応じて算出方法を変化させ、予想される工数として照会結果に含めることとしてもよい。
【0061】
サーバ4は、以上の情報を含んだ照会結果をクライアント2に送信する。そして、クライアント2に表示される変更依頼照会結果画面9において、照会結果が表示される(S7)。
【0062】
照会結果について修正が必要な場合は、修正ボタン93をクリックし(S8)、変更依頼画面8に戻り変更依頼の編集を再度行う(S1)。
【0063】
照会結果の内容で変更依頼を行う場合は、依頼ボタン92をクリックし(S9)、変更依頼内容をサーバ4に送信する(S10)。
【0064】
図10に、附帯業務検索(S4)の際に参照される、附帯業務記憶部423に格納された附帯業務内容4231を示す。附帯業務内容4231は、「依頼日」欄、「業務」欄、「附帯業務」欄を含む。例えば、業務Aの附帯業務はa1、a2であり、その依頼日は2013年4月1日であることが記憶されている。これらの情報は、クライアント2から業務依頼が送信され、業務依頼画面6の内容をサーバ4が受信した際に記憶される。
【0065】
また、附帯業務検索(S4)を行う場合には、附帯業務内容4231に含められた依頼日を参照し、附帯業務検索範囲指定欄82で指定された期間に適合する附帯業務を検索する。このように検索範囲を限定することにより、ある業務に附帯する業務が仕様変更等により変化したとしても、近年の附帯業務だけが検索対象となる。
【0066】
図11は、業務工数算出(S6)の際に参照される業務工数記憶部424に格納された業務工数内容4241を示す図である。業務工数内容4241は、各業務について、その工数を時間の単位でまとめたものである。本実施の形態では、工数を、平均的な能力を持った一人の担当者がその業務を全部実施する場合に必要とされる時間として定義している。そのため、例えば業務Aの工数は60時間と示されているが、業務Aの変更依頼の内容によっては、より少ない工数で変更が完了することもあり得る。従って、本実施の形態において変更依頼照会結果画面9に示される工数は、業務を全部やり直した場合に必要とされる工数であり、予想される最大工数を示すものである。
【0067】
各業務の工数は、例えば業務履歴記憶部421に記憶された各業務について、業務完了日と依頼日の差から算出することとしてもよい。また、業務を受託した企業等の担当者等が業務の実施に先立って設定することとしてもよい。
【0068】
上記のようにして業務委託企業等から業務受託企業等に対して業務の変更依頼がなされ、サーバ4が変更依頼を受信すると、サーバ4の変更履歴記憶部422及び業務履歴記憶部421に依頼内容が記憶される。その際の処理を以下に説明する。
【0069】
図12は、サーバ4が業務依頼もしくは変更依頼を受け付けた場合に、サーバ4において行われる一連の処理を示すフローチャートである。
【0070】
はじめに、依頼内容が新たな業務の依頼であるか業務の変更依頼であるかにかかわらず、依頼内容を業務履歴記憶部421に記憶する(S11)。具体的には、新しい業務履歴として、その依頼日、依頼された業務名、業務の担当者名を記憶する。なお、業務完了日はその業務が完了した際に記憶されるものとする。
【0071】
そして、サーバ4は、受け付けた業務が変更依頼に係るものか判定する(S12)。ここで、受け付けた業務が変更依頼に係るものではなかった場合、すなわち新たな業務を依頼するものであった場合、処理を終了する。
【0072】
受け付けた業務が変更依頼に係るものであった場合、変更履歴記憶部422に依頼内容を記憶する(S13)。具体的には、新しい変更履歴として、その依頼日、依頼された業務名、業務の担当者名を記憶する。なお、業務の変更を完了した際には変更完了日が記憶される。
【0073】
そして、変更履歴の「関連業務履歴」欄に関連業務履歴No.を記入する。この欄の具体例は次の図において示すが、要するにS11で新たに記憶された業務履歴とS13で新たに記憶された変更履歴を関連付けするものである。
【0074】
同様に、S11で新たに記憶された業務履歴の「関連変更履歴」欄にS13で新たに記憶された変更履歴No.を記入する。これにより、業務履歴と変更履歴が相互にリンク付けされる(S16)。ただし、対応関係は一対一とは限らず、一つの変更履歴に対して複数の業務履歴が対応することもある。図7及び図8に示したように、変更依頼に係る業務が一つであっても、附帯業務が複数存在する場合があるので、実際に行われる業務は変更依頼に係る業務より多くなることがあるからである。
【0075】
図13に、図8に示した内容の変更依頼が、2013年7月1日に行われた場合の変更履歴画面10の内容を示す。変更履歴画面10は、メニュー画面5において、変更履歴ボタン54をクリックすることで表示することができ、変更履歴記憶部422の内容を示すものとする。
【0076】
変更履歴画面10は、変更履歴表示欄101、戻るボタン102、マウスポインタ103を含む。ここで、変更履歴表示欄101は、「依頼日」欄、「変更完了日」欄、「業務」欄、「担当者」欄、「関連業務履歴」欄が含まれる。本実施の形態では、「依頼日」欄には変更依頼が行われた日である「2013年7月1日」が記入されている。また、「担当者」欄には「甲」が記入され、図8の変更依頼照会結果画面9で示された担当者が実際に業務を担当したことが読み取れる。「関連業務履歴」欄には「業務履歴No.7」と示されている。この文字をクリックすると、例えばHTMLのハイパーリンクによって業務履歴画面7にジャンプする。戻るボタン102をクリックするとメニュー画面5に復帰する点は他の画面と同様である。
【0077】
図14に、変更依頼照会結果画面9の「業務履歴No.7」をクリックした場合に表示される業務履歴画面7を示す。図6において示した業務履歴画面7との違いは、新たに業務履歴No.7−9が加わっている点である。
【0078】
業務履歴No.7は、変更依頼に係る業務である業務Aの履歴を表している。「関連変更履歴」欄には、「変更履歴No.1」が記入され、図13に示した「関連業務履歴」欄の「業務履歴No.7」と相互にリンク付けされている。業務履歴No.8及び9は、業務Aの附帯業務であるa1及びa2の業務履歴を示すものである。両業務の担当者は図8の変更依頼照会結果画面9で示された担当者と同じであり、それぞれの業務の完了日は業務Aの完了日より後であることが読み取れる。
【0079】
業務履歴No.8及び9の「関連変更履歴」欄にも「変更履歴No.1」が記入され、変更履歴画面10に表示される「関連業務履歴」欄の「業務履歴No.7」にリンク付けされている。このことにより、業務履歴No.8及び9の業務a1及びa2は、業務Aに対する変更依頼に伴い実施された一連の業務であることが読み取れる。
【0080】
以上により、本実施の形態に係る委託業務管理システムにおける業務依頼、業務の変更依頼、業務履歴と変更履歴の関連付けが行われる。
【符号の説明】
【0081】
1 委託業務管理システム、2 クライアント、3 通信ネットワーク、4 サーバ、5 メニュー画面、6 業務依頼画面、7 業務履歴画面、8 変更依頼画面、9 変更依頼照会結果画面、10 変更履歴画面、41 ネットワーク接続部、42 記憶部、43 制御部、44 入力部、45 表示部、51 業務依頼ボタン、52 変更依頼ボタン、53 業務履歴ボタン、54 変更履歴ボタン、55 マウスポインタ、61 依頼業務確認欄、62 依頼ボタン、63 キャンセルボタン、64 業務入力欄、65 追加ボタン、66 マウスポインタ、71 業務履歴表示欄、72戻るボタン、73 マウスポインタ、81 変更内容確認欄、82 附帯業務検索範囲指定欄、83 担当者検索範囲指定欄、84 照会ボタン、85 キャンセルボタン、86 変更入力欄、87 追加ボタン、88 マウスポインタ、91 変更依頼照会結果確認欄、92 依頼ボタン、93 修正ボタン、94 キャンセルボタン、95 マウスポインタ、101 変更履歴表示欄、102 戻るボタン、103 マウスポインタ、421 業務履歴記憶部、422 変更履歴記憶部、423 附帯業務記憶部、424 業務工数記憶部、4231 附帯業務内容、4241 業務工数内容。
図1
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