(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2色値登録リスト生成手段により生成された第2色値登録リストに格納されている色値の各々を、対象色値として、入力された画像情報の画素ごとの色値に基づいて、前記対象色値の各々について、走査された検出ウインドウ毎に、前記検出ウインドウに含まれる全ての画素において前記対象色値が一致する場合、前記一致する前記対象色値毎に色値及び前記色値の頻度を含む第3色値情報を登録した第3色値登録リストを生成する第3色値登録リスト生成手段を更に含む請求項2、請求項6、又は請求項8の何れか1項記載の画像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0038】
<第1の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
まず、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る画像処理システム9は、端末装置1と、ログ解析用端末装置3と、画像形成装置5とを含んで構成され、各々が通信手段を介して相互に接続された構成となっている。
【0039】
端末装置1は、一般的なパーソナルコンピュータ等で構成され、例えば画像形成装置5の各種設定の変更要求、並びに端末装置1に実装された図示しないアプリケーションによって生成した文書及び図等の出力指示を行う。
【0040】
画像形成装置5は、端末装置1からの出力指示に含まれている画像情報の色値に関する情報をログとして保持すると共に、出力指示に基づいて、記録用紙に画像を形成する。
【0041】
ログ解析用端末装置3は、一般的なパーソナルコンピュータ等で構成され、画像形成装置5に対して、色値に関するログ情報(以後、色値ログとする)の有無の問い合わせを行い、色値ログがある場合には、画像形成装置5に記憶されている色値ログを取得する。また、取得した色値ログを用いて解析を行い、解析結果をユーザに提示する。
【0042】
<第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、第1の実施の形態に係る画像形成装置5は、制御部10、操作表示部30、画像処理部32、画像メモリ34、画像形成部36、用紙供給部38、用紙排出部40、記憶部42、及び通信部44を含んで構成されている。
【0043】
制御部10は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。具体的には、制御部10は、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)12、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)14、プログラムが実行される場合にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)16、各種情報を記憶する不揮発性メモリ18、及び入出力インターフェース(I/O)20を備えている。CPU12、ROM14,RAM16,不揮発性メモリ18、I/O20の各々は、バス22を介して接続されている。
【0044】
操作表示部30、画像処理部32、画像メモリ34、画像形成部36、用紙供給部38、用紙排出部40、記憶部42、及び通信部44の各部は、制御部10のI/O20に接続されている。制御部10は、操作表示部30、画像処理部32、画像メモリ34、画像形成部36、用紙供給部38、用紙排出部40、記憶部42、及び通信部44の各部と情報の授受を行って、各部を制御する。
【0045】
操作表示部30は、スタートボタンやテンキー等の各種ボタン、警告ボタン、警告画面や設定画面等の各種画面を表示するためのタッチパネルなどを含んで構成されている。操作表示部30は、上記構成により、利用者からの操作を受け付けると共に、利用者に対し各種情報を表示する。
【0046】
画像処理部32は、外部装置50から通信部44を介して取得した出力指示に含まれる画像情報に対し、予め定めた画像処理を行って、画像形成部36に出力するための画像情報を生成する。例えば、ページ記述言語で記述されたPDLデータを展開処理して、RGB各色に展開処理されたラスタデータ(RGBデータ)に変換し、RGBデータを色変換処理して、画像形成装置で再現される色で表現されたYMCKデータ等を生成する。さらに、スクリーン処理やγ補正処理等を行ってもよい。また、外部装置50から通信部44を介して取得した出力指示に含まれる画像情報の色値ログをページ毎に生成する。なお、画像処理部が画像処理装置の一例である。
【0047】
画像メモリ34は、外部装置50から通信部44を介して取得した出力指示に含まれる画像情報、画像処理部32で生成された画像情報等、画像形成装置5で取得された各種の画像情報を記憶する。第1の実施の形態では、画像メモリ34は、少なくとも、画像処理部32で画像処理された後の画像情報、即ち、画像形成部36に出力するための画像情報を記憶している。
【0048】
画像形成部36は、画像メモリ34に記憶されている画像処理部32で画像処理された画像情報に基づいて、用紙上に画像を形成し、用紙排出部40に出力する。例えば、電子写真方式により画像を形成する場合は、画像形成部36は、画像形成ユニット、定着装置等を含んで構成されている。画像形成ユニットは、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置等を含んで構成されている。
【0049】
ここで、電子写真方式による画像形成動作について簡単に説明する。感光体ドラムが帯電装置により帯電される。露光装置は、帯電された感光体ドラム上を画像に応じた光で露光する。これにより、感光体ドラム上には画像に応じた静電潜像が形成される。現像装置は、感光体ドラム状に形成された静電潜像をトナーにより現像する。転写装置は、感光体ドラム状に形成されたトナー像を用紙に転写する。定着装置は、用紙上に転写されたトナー像を定着させる。
【0050】
用紙供給部38は、記録用紙が収容される用紙収容部や、用紙収容部から画像形成部36へ記録用紙を供給する供給機構等を含んで構成される。
【0051】
用紙排出部40は、記録用紙が排出される排出部や、画像形成部36で画像が形成された記録用紙を排出部上に排出させるための排出機構等を含んで構成される。
【0052】
記憶部42は、ハードディスク等の記憶装置を備えている。記憶部42には、各種データ、各種プログラム等が記憶される。通信部44は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置50と通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部44は、外部装置50から、画像形成指示や電子文書の画像情報と共に、画像形成情報を取得する。画像形成情報には、ページ、部数、カラーモード等の属性を表すパラメータが含まれる。
【0053】
なお、後述する処理の制御プログラムは、本実施形態では一例として記憶部42に予め記憶され、CPU12がこの予め記憶された制御プログラムを読み込むことにより実行される。また、CD−ROM等の記憶媒体に制御プログラムを記録し、これをCD−ROMドライブ等で読み込むことにより実行するようにしてもよい。また、制御プログラムを通信部44により取得し実行するようにしてもよい。
【0054】
<第1の実施の形態に係る画像処理部の構成>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理部について説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理部の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、第1の実施の形態に係る画像処理部32は、ジョブ情報解析部222、描画処理部224、色値登録リスト生成部226、色値確定リスト生成部228、重要色値リスト生成部230、色値情報記憶部232、色再現処理部234、及び画像処理パラメータ記憶部236、を含んで構成されている。
【0055】
ジョブ情報解析部222は、外部装置50から通信部44を介して取得した
図4に示す様な出力指示に含まれる画像情報の各々を制御部10のI/O20より受け付け、出力指示に含まれる画像情報の各々について、画像情報の各々が出力指示中の何ページ目に該当するかを特定する。また、画像情報の各々について、
図5に示すように描画オブジェクトを指定する。なお、
図6に描画オブジェクトと描画内容の一例を示す。
【0056】
描画処理部224は、ジョブ情報解析部222において受け付けた出力指示中の各ページの画像情報の各々について、描画処理を行い、
図7に示す様な出力する解像度に合わせて画素毎に画素値情報に変換したラスタ情報を各々生成する。なお、
図7のラスタ情報のTはTag情報であり、R/G/Bのそれぞれは、Red/Green/Blueの画素値情報を示している。また、Tag情報は当該画素が文字描画、図形描画、イメージ描画の何れに属しているかを示す属性情報である。
【0057】
色値登録リスト生成部226は、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々に基づいて、ページ毎に色値登録リストを生成する。具体的には、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々について、検出する単位を予め定めた数の連続する画素とし、当該検出する単位を表わす検出ウインドウを、ラスタ情報の左上の画素から右下の画素に向かって重複しないように走査する。
【0058】
そして、走査された検出ウインドウ毎に、当該検出ウインドウに含まれる全ての画素の色値及び属性のペアが一致し、かつ色値及び属性の各々が予め定められた検出条件を満たした場合に、当該色値(RGBの各値)及び属性(1:文字描画、2:図形描画、3:イメージ描画)に対応するエントリが、色値登録リストになければ、色値登録リストに追加し、当該エントリのページ内頻度を1とする。
図8に色値登録リストの一例を示す。ここで、TはTag情報を示し、R/G/Bのそれぞれは、Red/Green/Blueの色値を示す。例えば赤はRGB=255,0,0となる。また、色値の予め定められた検出条件は、検出対象となる色値の範囲内であることであり、属性の予め定められた検出条件は、検出対象となる属性であることである。
【0059】
また、検出ウインドウに含まれる全ての画素において一致した色値及び属性のペアに対応するエントリが既に色値登録リストに存在している場合には、新たにエントリを追加せずに、当該色値及び属性のペアに対応するエントリのページ内頻度に1を加える。また、新たにエントリを色値登録リストに追加する場合であって、かつ、色値登録リストのエントリの数が上限であるN個に達している場合には、色値登録リストに格納されているエントリの内、ページ内頻度の数が最小であるエントリを削除してから、新たにエントリを追加し、当該エントリのページ内頻度の値を1とする。なお、ページ内頻度の数が最小であるエントリが複数存在する場合には、ページ内頻度の数が最小であるエントリの中で、最も古く登録されたエントリを削除する。また、色値登録リストが第1色値登録リストの一例である。
【0060】
色値確定リスト生成部228は、色値登録リスト生成部226においてページ毎に生成された色値登録リストの各々について、当該色値登録リストに対する色値確定リストを生成する。具体的には、色値登録リスト毎に、色値登録リストに格納されているエントリの各々について、エントリNo.の昇順にページ内頻度の値が予め定められた閾値以上か否かを判定し、ページ内頻度の値が閾値以上であるエントリと同じ色値及び属性のペアのエントリを色値確定リストに追加して、当該色値登録リストに対する色値確定リストを生成する。
図9に色値確定リストの一例を示す。
【0061】
重要色値リスト生成部230は、色値確定リスト生成部228において生成された各色値確定リストに基づいて、重要色値リストを生成する。具体的には、色値確定リスト毎に、当該色値確定リストに格納されているエントリをエントリNo.の昇順に重要色値リストのエントリとして追加し、当該重要色値リストの当該エントリの総ページ数を1とする。なお、追加しようとするエントリと、色値及び属性のペアが同一のエントリが、既に重要色値リストに存在する場合には、新たにエントリは追加せずに、色値及び属性のペアが同一のエントリの総ページ数に1を加える。また、新たにエントリを重要色値リストに追加する場合であって、かつ、重要色値登録リストのエントリの数が上限であるM個に達している場合には、重要色値リストに格納されているエントリの内、総ページ数の数が最小であるエントリを削除してから、新たにエントリを追加し、当該エントリの総ページ数の値を1とする。なお、総ページ数の数が最小であるエントリが複数存在する場合には、総ページ数の数が最小であるエントリの中で、もっとも古く登録されたエントリを削除する。なお、重要色値リストが第2色値登録リストの一例である。
【0062】
色値情報記憶部232は、色値登録リスト生成部226において生成されたページの各々の色値登録リスト、色値確定リスト生成部228において生成された色値登録リストの各々に対する色値確定リスト、及び重要色値リスト生成部230において生成された重要色値リストを記憶している。
【0063】
色再現処理部234は、描画処理部224において生成されたページの各々のラスタ情報、及び画像処理パラメータ記憶部236に記憶されているRGBの色値をYMCKの色値に変換するためのパラメータに基づいて、各ページについて、画像形成部36において再現可能な色で表現された画像情報(YMCKデータ又はYMCKVデータ)に色変換処理し、色変換処理後の画像情報を、制御部10を介して画像メモリ34に出力する。
【0064】
画像処理パラメータ記憶部236は、RGBの色値をYMCKの色値に変換するためのパラメータが記憶されている。
【0065】
<第1の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図11は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0066】
まず、ステップS100では、外部装置50から通信部44を介して取得した出力指示の情報を受け付ける。
【0067】
次に、ステップS102では、ステップS100において取得した出力指示の情報に基づいて、出力指示に含まれる画像情報の各々が何ページ目に該当するかを特定し、画像情報の各々について描画オブジェクトを指定する。
【0068】
次に、ステップS104では、ステップS102において取得した出力指示に含まれる各ページの画像情報の各々について、描画処理を行い、ページの各々について、出力する解像度に合わせて画素毎に画素値情報に変換したラスタ情報を各々生成する。
【0069】
次に、ステップS106では、処理対象のページについて、ステップS104において取得した処理対象のページのラスタ情報に基づいて、色値登録リストを生成し、色値情報記憶部232に記憶する。
【0070】
次に、ステップS108では、処理対象のページについて、ステップS106において取得した処理対象のページの色値登録リストに基づいて、色値確定リストを生成し、色値情報記憶部232に記憶する。
【0071】
次に、ステップS110では、処理対象のページについて、ステップS108において取得した処理対象のページの色値登録リストの色値確定リストに基づいて、色値確定リストに格納されているエントリの各々の色値及び属性のペアと同じ色値及び属性のペアのエントリを重要色値リストに追加し、又は当該エントリの総ページ数を更新する。
【0072】
次に、ステップS112では、ステップS100において取得した出力指示に含まれる全てのページについて処理を終了したか否かを判定する。全てのページについて処理を終了している場合には、ステップS110において取得した重要色値リストを色値情報記憶部232に記憶し、処理を終了する。また、全てのページについて処理を終了していない場合には、処理対象となるページを変更し、ステップS106からステップS112の処理を繰り返す。
【0073】
「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得する毎に、繰り返し実行される。
【0074】
上記ステップS106は、
図12に示す色値登録リスト生成処理ルーチンによって実現される。
【0075】
まず、ステップS200では、処理対象のページの色値登録リストを受け付け、初期化する。
【0076】
次に、ステップS202では、検出する単位を表す検出ウインドウを、ラスタ情報の初期位置に設定する。また、検出対象となる色値の範囲、及び検出対象となる属性を示す検出条件を設定する。
【0077】
次に、ステップS204では、ステップS104において取得した処理対象のページのラスタ情報から検出ウインドウに含まれる画素毎の色値及び属性のペアを取得する。
【0078】
次に、ステップS208では、ステップS204において取得した検出ウインドウに含まれる全ての画素の色値及び属性のペアが一致するか否かを判定する。全ての色値及び属性のペアが一致する場合には、ステップS209へ移行し、全ての色値及び属性のペアが一致しない場合には、ステップS203へ移行する。
【0079】
ステップS203では、検出ウインドウをずらし、ステップS204へ戻る。
【0080】
次に、ステップS209では、ステップS208において一致したと判定された色値及び属性のペアの各々が、ステップS202において設定した検出条件を満たすか否かを判定する。検出条件を満たしている場合には、ステップS210へ移行し、検出条件を満たしていない場合には、ステップS203へ移行する。
【0081】
次に、ステップS210では、色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値を1と設定する。
【0082】
ステップS211では、ステップS209において検出条件を満たすと判定された色値及び属性のペアが、色値登録リストのエントリNo.Nのエントリの色値及び属性のペアと一致するか否かを判定する。色値及び属性のペアが一致する場合には、ステップS216へ移行し、色値及び属性のペアが一致しない場合には、ステップS212へ移行する。
【0083】
ステップS212では、処理対象のページについて、色値登録リストのエントリNo.Nが、色値登録リストのエントリの最後尾か否かを判定する。エントリNo.Nが色値登録リストの最後尾である場合には、ステップS218へ移行し、エントリNo.Nが色値登録リストの最後尾でない場合には、ステップS214へ移行する。
【0084】
ステップS214では、色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値に1を加えた値を変数Nの値とし、ステップS210へ移行する。
【0085】
ステップS216では、色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度に1を加える。
【0086】
ステップS218では、色値登録リストのエントリの数が上限に達しているか否かを判定する。色値登録リストのエントリの数が上限に達している場合には、ステップS220へ移行し、色値登録リストのエントリの数が上限に達していない場合には、ステップS222へ移行する。
【0087】
ステップS220では、色値登録リストに格納されたエントリの内、ページ内頻度の数が最小であるエントリを削除してから、当該削除した箇所にステップS209において検出条件を満たすと判定された色値及び属性のペアと同一の色値及び属性のペアのエントリを追加し、当該エントリのページ内頻度の値を1とする。なお、ページ内頻度の数が最小であるエントリが複数存在する場合には、ページ内頻度の数が最小であるエントリの中で、もっとも古く登録されたエントリを削除する。
【0088】
ステップS222では、色値登録リストのエントリNo.N+1のエントリにステップS209において検出条件を満たすと判定された色値及び属性のペアと同一の色値及び属性のペアのエントリを登録し、当該エントリのページ内頻度の値を1とする。
【0089】
次に、ステップS224では、処理対象のページのラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了したか否かを判定する。ラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了している場合には、色値登録リスト生成処理ルーチンを終了し、一方、ラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了していない場合には、ステップS203へ移行する。
【0090】
上記ステップS108は、
図13に示す色値確定リスト生成処理ルーチンによって実現される。
【0091】
まず、ステップS300では、色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nを1と設定する。
【0092】
次に、ステップS302では、色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´を1と設定する。
【0093】
次に、ステップS304では、ステップS106において生成した処理対象のページの色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が予め設定した閾値以上であるか否かを判定する。色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が閾値以上である場合には、ステップS306へ移行し、色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が閾値未満である場合には、ステップS310へ移行する。
【0094】
次に、ステップS306では、色値確定リストのエントリNo.N´に、色値登録リストのエントリNo.Nのエントリの色値及び属性と同一の色値及び属性のペアのエントリを登録する。
【0095】
次に、ステップS308では、色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´に1を加えた値を変数N´と設定する。
【0096】
次に、ステップS310では、処理対象のページの色値登録リストのエントリNo.Nのエントリは色値登録リストの最後尾のエントリか否かを判定する。エントリNo.Nのエントリが色値登録リストの最後尾である場合には、色値確定リスト生成処理ルーチンを終了し、エントリNo.Nのエントリが色値登録リストの最後尾でない場合には、ステップS312へ移行する。
【0097】
ステップS312では、色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値に1を加えた値を変数Nと設定し、ステップS304へ移行する。
【0098】
上記ステップS110は、
図14に示す重要色値リスト追加処理ルーチンによって実現される。
【0099】
まず、ステップS400では、重要色値リストを読み出す。
【0100】
次に、ステップS402では、色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´及び重要色値リストのエントリNo.を示す変数Mをそれぞれ1と設定する。
【0101】
次に、ステップS404では、ステップS106において取得した処理対象のページの色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの色値及び属性のペアが、ステップS400において取得した重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの色値及び属性のペアと一致するか否かの判定を行う。色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの色値及び属性のペアが、重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの色値及び属性のペアと一致する場合には、ステップS406へ移行し、色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの色値及び属性のペアが、重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの色値及び属性のペアと一致しない場合には、ステップS410へ移行する。
【0102】
次に、ステップS406では、ステップS400において取得した重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの総ページ数の値に1を加える。
【0103】
ステップS410では、ステップS400において取得した重要色値リストのエントリNo.Mのエントリが重要色値リストのエントリの最後尾か否かを判定する。エントリNo.Mのエントリが重要色値リストのエントリの最後尾である場合には、ステップS412へ移行し、エントリNo.Mのエントリが重要色値リストのエントリの最後尾でない場合には、ステップS408へ移行する。
【0104】
ステップS412では、ステップS400において取得した重要色値リストのエントリの数が重要色値リストの上限に達しているか否かの判定を行う。重要色値リストのエントリの数が上限に達している場合には、ステップS414へ移行し、重要色値リストのエントリの数が上限に達していない場合には、ステップS416へ移行する。
【0105】
ステップS414では、ステップS400において取得した重要色値リストに格納されているエントリの内、総ページ数の数が最小であるエントリを削除してから、当該削除した箇所に、ステップS108において取得した処理対象のページの色値確定リストのエントリNo.N´のエントリと同一の色値及び属性のペアのエントリを追加し、当該エントリの総ページ数の値を1とする。なお、総ページ数の数が最小であるエントリが複数存在する場合には、総ページ数の数が最小であるエントリの中で、最も古く登録されたエントリを削除する。
【0106】
ステップS416では、ステップS400において取得した重要色値リストのエントリNo.M+1に、ステップS108において取得した処理対象のページの色値確定リストのエントリNo.N´のエントリと同一の色値及び属性のペアのエントリを追加し、当該エントリの総ページ数の値を1とする。
【0107】
ステップS408では、変数Mの値に1を加算した値を変数Mと設定する。
【0108】
ステップS418では、ステップS108において取得した処理対象のページの色値確定リストの全てのエントリについて処理を終了したか否かを判定する。全てのエントリについて処理を終了している場合には、重要色値リスト追加処理ルーチンを終了し、全てのエントリについて処理を終了していない場合には、ステップS419へ移行する。
【0109】
ステップS419では、変数Mの値を1に設定する。
【0110】
ステップS420では、色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´の値に1を加算した値を変数N´と設定し、ステップS404へ移行する。
【0111】
以上説明したように、第1の実施の形態に係る画像処理システムによれば、画像情報の全ての色値の頻度を登録した色値登録リストを生成する場合と比較して、記憶領域の規模の増大を抑制して、画像情報の色値の情報を登録した色値登録リストを生成する。
【0112】
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0113】
第2の実施の形態では、特定の色値及び属性に対応するエントリが登録された色値抽出リストを用いて、出力指示に含まれる画像情報の色値ログを抽出する点が第1の実施の形態と異なっている。
【0114】
<第2の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムの一例について
図1に従って説明する。
【0115】
第2の実施の形態の画像処理部32は、
図15に示す様にジョブ情報解析部222、描画処理部224、抽出色値登録リスト生成部322、抽出色値確定リスト生成部324、抽出重要色値リスト生成部326、色値情報記憶部328、色再現処理部234、及び画像処理パラメータ記憶部236、を含んで構成されている。
【0116】
抽出色値登録リスト生成部322は、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々に基づいて、ページ毎に、色値情報記憶部328に予め記憶されている
図16に示す様な色値抽出リストの各エントリが示す色値及び属性のペアがどのくらい含まれているか、各々カウントする。具体的には、まず、ページ毎に、色値抽出リストを複製し、複製したリストにカウント値のカラムを追加したリストを抽出色値登録リストとして作成する。次に、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々について、検出ウインドウを、ラスタ情報の左上の画素から右下の画素に向かって重複しないように走査する。
【0117】
そして、走査された検出ウインドウ毎に、当該検出ウインドウに含まれる全ての画素の色値及び属性のペアが一致し、かつ当該色値及び属性のペアと同一の色値及び属性のペアのエントリが抽出色値登録リストに存在する場合に、当該色値及び属性のペアと一致する抽出色値登録リストのエントリのカウント値に1を加える。
図17に抽出色値登録リストの一例を示す。ここで、
図18に示す出力指示情報が画像処理部に入力されたものとする。なお、抽出色値登録リストが第3色値登録リストの一例である。
【0118】
抽出色値確定リスト生成部324は、抽出色値登録リスト生成部322においてページ毎に生成された抽出色値登録リストの各々について、当該抽出色値登録リストに対する抽出色値確定リストを生成する。具体的には、抽出色値登録リスト毎に、色値情報記憶部328に記憶されている色値抽出リストに対応するエントリのエントリNo.、Tag情報、色値情報(RGB)のカラムを複製し、色値有無のカラムを追加した色値確定リストを生成する。
【0119】
そして、抽出色値登録リスト毎に、抽出色値登録リストに格納されているエントリの各々について、エントリNo.の昇順にカウント数の値が予め定められた閾値以上か否かを判定し、カウント数の値が閾値以上である場合には、当該抽出色値登録リストに対応する抽出色値確定リストの当該エントリと同一の色値及び属性のペアのエントリの色値有無のカラムに「有」を登録し、カウント数の値が閾値未満である場合には、当該エントリと同一の色値及び属性のペアのエントリの色値有無のカラムに「無」を登録して、当該抽出色値登録リストに対する抽出色値確定リストを生成する。
図19に抽出色値確定リストの一例を示す。
【0120】
抽出重要色値リスト生成部326は、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リストに基づいて、抽出重要色値リストを生成する。具体的には、まず、色値情報記憶部328に記憶されている抽出重要色値リストを読み込む。色値情報記憶部328に抽出重要色値リストが存在しない場合には、色値情報記憶部328に記憶されている色値抽出リストに対応するエントリのエントリNo.、Tag情報、色値情報(RGB)のカラムを複製し、総ページ数のカラムを追加した抽出重要色値リストを生成する。
【0121】
そして、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リストに基づいて、抽出色値確定リスト毎に、当該抽出色値確定リストに格納されているエントリの内、「色値有無」のカラムが「有」となっているエントリの各々について、エントリNo.の昇順に、当該エントリと、色値及び属性のペアが同一のエントリの総ページ数に1を加える。
図20に抽出重要色値リストの一例を示す。なお、抽出重要色値リストが第4色値登録リストの一例である。
【0122】
色値情報記憶部328は、抽出色値登録リスト生成部322において生成された抽出色値登録リスト、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リスト、及び抽出重要色値リスト生成部326において生成された抽出重要色値リストを記憶している。また、抽出する対象となる色値と属性のペアに対応するエントリが格納された色値抽出リストも格納されている。
【0123】
<第2の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図21は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0124】
まず、ステップS500では、外部装置50から通信部44を介して取得した出力指示の情報を受け付ける。
【0125】
次に、ステップS502では、ステップS500において取得した出力指示の情報に基づいて、出力指示に含まれる画像情報の各々が何ページ目に該当するかを特定し、画像情報の各々について描画オブジェクトを指定する。
【0126】
次に、ステップS504では、ステップS502において取得した各ページの画像情報の各々について、描画処理を行い、ページの各々について、出力する解像度に合わせて画素毎に画素値情報に変換したラスタ情報を生成する。
【0127】
次に、ステップS506では、処理対象のページについて、抽出色値登録リストを生成する。
【0128】
次に、ステップS508では、処理対象のページについて、ステップS506で生成した処理対象のページの抽出色値登録リストに基づいて、当該抽出色値登録リストの抽出色値確定リストを生成する。
【0129】
次に、ステップS510では、処理対象のページについて、ステップS508において取得した処理対象のページの抽出色値登録リストの抽出色値確定リストに基づいて、抽出色値確定リストに格納されているエントリの内、「色値有無」のカラムに「有」が存在するエントリと色値及び属性のペアが同一のエントリを抽出重要色値リストに追加し、又は当該エントリの総ページ数を更新する。
【0130】
次に、ステップS512では、ステップS500において取得した出力指示に含まれる全てのページについて処理を終了したか否かを判定する。全てのページについて処理を終了している場合には、ステップS510において取得した抽出重要色値リストを色値情報記憶部328に記憶し、処理を終了する。また、全てのページについて処理を終了していない場合には、処理対象となるページを変更し、ステップS506からステップS512の処理を繰り返す。
【0131】
「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得する毎に、繰り返し実行される。
【0132】
上記ステップS506は、
図22に示す抽出色値登録リスト生成処理ルーチンによって実現される。
【0133】
まず、ステップS600では、色値情報記憶部328に記憶されている色値抽出リストを複製し、カウント値のカラムを追加し、処理対象のページの抽出色値登録リストを生成する。
【0134】
次に、ステップS602では、ステップS600において生成した抽出色値登録リストのエントリの各々のカウント値を0に初期化する。
【0135】
次に、ステップS604では、検出する単位を表す検出ウインドウを、ラスタ情報の初期位置に設定する。
【0136】
次に、ステップS606では、ステップS504において取得した処理対象のページのラスタ情報から検出ウインドウに含まれる画素毎の色値及び属性のペアを取得する。
【0137】
次に、ステップS610では、ステップS606において取得した検出ウインドウに含まれる全ての画素の色値及び属性のペアが一致するか否かを判定する。全ての色値及び属性のペアが一致する場合には、ステップS611へ移行し、全ての色値及び属性のペアが一致しない場合には、ステップS603へ移行する。
【0138】
ステップS603では、検出ウインドウをずらし、ステップS606へ戻る。
【0139】
次に、ステップS611では、抽出色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値に1を設定する。
【0140】
次に、ステップS612では、ステップS610において一致すると判定された色値及び属性のペアと、ステップS600において生成した抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリの色値及び属性のペアが一致するか否かを判定する。エントリNo.Nのエントリの色値及び属性のペアと一致する場合には、ステップS616へ移行し、エントリNo.Nのエントリの色値及び属性のペアと一致しない場合には、ステップS613へ移行する。
【0141】
次に、ステップS613では、エントリNo.Nのエントリが抽出色値登録リストの最後尾か否かを判定する。エントリNo.Nのエントリが抽出色値登録リストの最後尾である場合はステップS603へ移行し、エントリNo.Nのエントリが抽出色値登録リストの最後尾でない場合はステップS614へ移行する。
【0142】
次に、ステップS614では、抽出色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値に1を加えた値を変数Nの値に設定し、ステップS612へ移行する。
【0143】
次に、ステップS616では、ステップS600において取得した抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのカウント値の値に1を加える。
【0144】
次に、ステップS618では、処理対象のページの全ての画素のラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了したか否かを判定する。ラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了している場合には、抽出色値登録リスト生成処理ルーチンを終了し、一方、ラスタ情報全体に対して検出ウインドウの走査を終了していない場合には、ステップS603へ移行する。
【0145】
上記ステップS506は、
図23に示す抽出色値確定リスト生成処理ルーチンによって実現される。
【0146】
まず、ステップS700では、抽出色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nを1と設定する。
【0147】
次に、ステップS702では、抽出色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´を1と設定する。
【0148】
次に、ステップS703では、色値情報記憶部328に記憶している色値抽出リストを複製し、「色値有無」のカラムを追加した処理対象のページの抽出色値登録リストの色値確定抽出リストを生成する。
【0149】
次に、ステップS704では、ステップS506において生成した処理対象のページについての抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が予め設定した閾値以上であるか否かを判定する。抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が閾値以上である場合には、ステップS706へ移行し、抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリのページ内頻度の値が閾値未満である場合には、ステップS707へ移行する。
【0150】
次に、ステップS706では、抽出色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの「色値有無」のカラムに「有」を登録する。
【0151】
ステップS707では、抽出色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの「色値有無」のカラムに「無」を登録する。
【0152】
次に、ステップS708では、抽出色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´に1を加えた値を変数N´と設定する。
【0153】
次に、ステップS710では、処理対象のページの抽出色値登録リストのエントリNo.Nのエントリは抽出色値登録リストの最後尾のエントリか否かを判定する。エントリNo.Nのエントリが抽出色値登録リストの最後尾である場合には、抽出色値確定リスト生成処理ルーチンを終了し、エントリNo.Nのエントリが抽出色値登録リストの最後尾でない場合には、ステップS712へ移行する。
【0154】
ステップS712では、抽出色値登録リストのエントリNo.を示す変数Nの値に1を加えた値を変数Nと設定し、ステップS704へ移行する。
【0155】
上記ステップS508は、
図24に示す抽出重要色値リスト追加処理ルーチンによって実現される。
【0156】
まず、ステップS800では、抽出重要色値リストを読み出す。
【0157】
次に、ステップS802では、抽出色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´及び抽出重要色値リストのエントリNo.を示す変数Mをそれぞれ1と設定する。
【0158】
次に、ステップS803では、ステップS506において取得した処理対象のページの抽出色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの「色値有無」のカラムに「有」の値が登録されているか否かの判定を行う。「有」の値が登録されている場合には、ステップS804へ移行し、「有」の値が登録されていない場合には、ステップS820へ移行する。
【0159】
次に、ステップS804では、ステップS506において取得した処理対象の抽出色値確定リストのエントリNo.N´のエントリの色値及び属性のペアが、ステップS800において取得した抽出重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの色値及び属性のペアと一致するか否かの判定を行う。色値及び属性のペアが一致する場合には、ステップS806へ移行し、色値及び属性のペアが一致しない場合には、ステップS808へ移行する。
【0160】
次に、ステップS806では、ステップS800において取得した抽出重要色値リストのエントリNo.Mのエントリの総ページ数の値に1を加える。
【0161】
ステップS808では、抽出重要色値リストのエントリNo.を示す変数Mの値に1を加算した値を変数Mと設定する。
【0162】
ステップS818では、ステップS508において取得した処理対象のページの抽出色値登録リストの抽出色値確定リストの全てのエントリについて処理を終了したか否かを判定する。全てのエントリについて処理を終了している場合には、抽出重要色値リスト追加処理ルーチンを終了し、全てのエントリについて処理を終了していない場合には、ステップS820へ移行する。
【0163】
ステップS820では、抽出色値確定リストのエントリNo.を示す変数N´の値に1を加算した値を変数N´と設定し、ステップS803へ移行する。
【0164】
以上説明したように、第2の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、出力指示に含まれるページの特定色の頻度を抽出する。
【0165】
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0166】
第3の実施の形態では、一定期間内の出力指示に含まれる画像情報に基づいて生成した重要色値リストを、色値抽出リストとして用いて、当該一定期間経過後の別の出力指示に含まれる画像情報の色値ログを抽出する点が第1および第2の実施の形態と異なっている。
【0167】
<第3の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理システムの一例について
図1に従って説明する。なお、第3の実施の形態と同一構成、及び作用については同一符号を付してその説明を省略する。
【0168】
第3の実施の形態の画像処理部32は、
図25に示す様にジョブ情報解析部222、描画処理部224、色値登録リスト生成部226、色値確定リスト生成部228、重要色値リスト生成部230、抽出色値登録リスト生成部322、抽出色値確定リスト生成部324、抽出重要色値リスト生成部326、色値情報記憶部422、色再現処理部234、画像処理パラメータ記憶部236、を含んで構成されている。
【0169】
色値登録リスト生成部226、色値確定リスト生成部228、及び重要色値リスト生成部230は、重要色値リストを生成するための一定期間内の出力指示の各々について、描画処理部224において生成された各ページの画素毎の画像情報のラスタ情報の各々に基づいて、各処理を行う。これにより、重要色値リストが生成され、色値情報記憶部422に記憶される。
色値抽出リスト生成部420は、色値情報記憶部422に記憶されている重要色値リストを用いて、色値抽出リストを生成する。具体的には、色値情報記憶部422に記憶されている重要色値リストに登録されているエントリの各々の色値及び属性のペアと同一の色値及び属性のペアのエントリを各々含む色値抽出リストを生成する。なお、色値抽出リストは色値と属性の情報のみが格納され、重要色値リストにおいて総ページ数に対応するカラムは生成されない。
【0170】
抽出色値登録リスト生成部322は、重要色値リストを生成するための一定期間経過後に発生した出力指示について、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々に基づいて、ページ毎に、色値抽出リスト生成部420において生成された色値抽出リストのエントリの各々の色値及び属性のペアがどのくらい含まれているか、各々カウントする。具体的には、まず、ページ毎に、色値抽出リストを複製し、カウント値のカラムを追加したリストを抽出色値登録リストとして生成する。次に、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々について、検出ウインドウを、ラスタ情報の左上の画素から右下の画素に向かって重複しないように走査する。
【0171】
そして、走査された検出ウインドウ毎に、当該検出ウインドウに含まれる全ての画素の色値及び属性のペアが一致し、かつ一致した色値及び属性ペアのエントリが抽出色値登録リストに存在する場合に、当該色値及び属性のペアと同一の色値及び属性のペアのエントリのカウント値に1を加える。なお、抽出色値登録リスト生成部322に入力される描画処理された出力指示に含まれる各ページの画像情報のラスタ情報の各々は、色値登録リスト生成部226に入力されるラスタ情報の各々とは別個の情報とする。なお、抽出色値登録リストが第3色値登録リストの一例である。また、重要色値リストを生成するための一定期間経過後に発生した出力指示について、描画処理部224において生成された各ページのラスタ情報の各々は、色値登録リスト生成部226には入力されず、全て抽出色値登録リスト生成部322に入力される。
【0172】
抽出重要色値リスト生成部326は、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リストに基づいて、抽出重要色値リストを生成する。具体的には、まず、色値情報記憶部422に記憶されている抽出重要色値リストを読み込む。色値情報記憶部422に抽出重要色値リストが存在しない場合には、色値情報記憶部422に記憶されている一定期間内の出力指示の情報から生成した重要色値リストに対応するエントリのエントリNo.、Tag情報、色値情報(RGB)のカラムを複製し、総ページ数のカラムを追加した抽出重要色値リストを生成する。
【0173】
そして、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リストに基づいて、抽出色値確定リスト毎に、当該抽出色値確定リストに格納されているエントリの内、「色値有無」のカラムが「有」となっているエントリの各々について、エントリNo.の昇順に、当該エントリと、色値及び属性のペアが同一のエントリの総ページ数に1を加える。
図20に抽出重要色値リストの一例を示す。なお、抽出重要色値リストが第4色値登録リストの一例である。
【0174】
<第3の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得する毎に、画像処理部32において実行される。なお、第3の実施の形態においては、重要色値リストを生成するための一定期間内の出力指示の各々については、第1の実施の形態と同様に
図11に示す色値ログ取得処理ルーチンを行う。
【0175】
そして、重要色値リストを生成するための一定期間が経過した後、色値登録リスト生成部420は、色値情報記憶部422に記憶されている重要色値リストに基づいて、色値抽出リストを生成する。次に、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得する毎に、画像処理部32において、第2の実施の形態と同様に
図21に示す色値取得処理ルーチンを行う。
【0176】
以上説明したように、第3の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、出力指示に含まれるページの特定の色の頻度を抽出する。
【0177】
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0178】
第4の実施の形態では、色値ログを中継機によって抽出する点が第1の実施の形態と異なっている。
【0179】
<第4の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
まず、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムについて説明する。
図26は、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図26に示すように、第4の実施の形態に係る画像処理システム100は、端末装置1と、中継機2と、ログ解析用端末装置3と、画像形成装置6とを含んで構成され、各々が通信手段を介して相互に接続された構成となっている。
【0180】
中継機2は、端末装置1から画像形成装置6に向けて出力指示された画像情報について画像処理を行い、出力指示に含まれている画像情報の色値に関する情報をログとして保持する。
【0181】
画像形成装置6は、端末装置1から中継機2を介して出力指示に含まれる画像情報を出力する。
【0182】
<第4の実施の形態に係る中継機の構成>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る中継機について説明する。
図27は、本発明の第4の実施の形態に係る中継機2の構成の一例を示す図である。
図27に示すように、第4の実施の形態に係る中継機2は、入出力部13、画像処理部200を含んで構成されている。
【0183】
入出力部13は、端末装置1から画像形成装置6に送信される出力指示の入力を受け取り、画像処理部200による画像処理結果を、画像形成装置6へ出力する。また、ログ解析用端末装置からの色値ログの要求を受け付け、色値情報記憶部に記憶されている色値ログをログ解析用端末装置に送信する。
【0184】
画像処理部200は、ジョブ情報解析部222、描画処理部224、色値登録リスト生成部226、色値確定リスト生成部228、重要色値リスト生成部230、色値情報記憶部232、を含んで構成されている。
【0185】
<第4の実施の形態に係る画像形成装置の構成>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
【0186】
画像形成装置6の画像処理部32は、色再現処理部234と、画像処理パラメータ記憶部236から構成されている。
【0187】
<第4の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る中継機2で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、端末装置1から画像形成装置6に送信される出力指示の入力を取得したときに中継機2において開始される。なお、第4の実施の形態に係る中継機2おいては、第1の実施の形態に係る画像処理部32と同様に
図11に示す色値ログ取得処理ルーチンを行う。
【0188】
「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、入出力部13を介して出力指示を取得する毎に、繰り返し実行される。
【0189】
以上説明したように、第4の実施の形態に係る画像処理システムによれば、ネットワーク上に中継機を設置することで、規模の大きい記憶領域を使用することなく、出力指示に含まれるページの重要な色を抽出する。
【0190】
なお、第4の実施の形態に係る画像処理システムの中継機2において、上記第2の実施の形態、及び第3の実施の形態における画像形成装置5の構成である画像処理部32の機能をもたせてもよい。
【0191】
次に、第5の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0192】
第5の実施の形態では、グラデーションを表す画像情報の色値について、色値ログから除外している点が第1の実施の形態と異なっている。
【0193】
<第5の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
次に、本発明の第5の実施の形態に係る画像処理部について説明する。
図28は、本発明の第5の実施の形態に係る画像処理部の構成の一例を示す図である。
図28に示すように、第5の実施の形態に係る画像処理部32は、ジョブ情報解析部222、描画処理部224、色値登録リスト生成部226、グラデーション判定部227、色値確定リスト生成部228、重要色値リスト生成部230、色値情報記憶部232、色再現処理部234、及び画像処理パラメータ記憶部236、を含んで構成されている。
【0194】
グラデーション判定部227は、色値登録リスト生成部226においてページ毎に生成された色値登録リストの各々に基づいて、ページ毎に
図29又は
図30に示す様な色のグラデーションを表す色値を含むか否かを判定する。具体的には、色値登録リスト生成部226においてページ毎に生成された色値登録リストの各々について、
図31に示すように全て、または予め定められた数以上のエントリのページ内頻度の数が同一である場合には、当該ページに色のグラデーションを表す色値を含むと判定する。
【0195】
色値確定リスト生成部228は、
図3に示す様に、色値登録リスト生成部226において出力指示中のページ毎に生成された色値登録リストに基づいて、グラデーション判定部227において色のグラデーションを表す色値を含まないと判定されたページの色値登録リストの各々について、色値確定リストを生成する。
【0196】
<第5の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第5の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図32は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0197】
ステップS1000では、ステップS106において取得した色値登録リストに格納されている全て、または予め定められた数以上のエントリの各々のページ内頻度の数が同一か否かを判定する。全て、または予め定められた数以上のエントリのページ内頻度の数が同一の場合には、ステップS112へ移行し、全て、または予め定められた数以上のページ内頻度の数が同一でない場合には、ステップS108へ移行する。
【0198】
以上説明したように、第5の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、出力指示に含まれるページの重要な色を抽出する。
【0199】
次に、第6の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0200】
第6の実施の形態では、グラデーションを表す画像情報の色値について、色値ログから除外している点が第1の実施の形態と異なっている。
【0201】
<第6の実施の形態に係る画像処理システムの構成>
次に、本発明の第6の実施の形態に係る画像処理部について説明する。
図33は、本発明の第6の実施の形態に係る画像処理部の構成の一例を示す図である。
図33に示すように、第6の実施の形態に係る画像処理部32は、ジョブ情報解析部222、描画処理部224、色値登録リスト生成部226、色値確定リスト生成部228、グラデーション判定部229、重要色値リスト生成部230、色値情報記憶部232、色再現処理部234、及び画像処理パラメータ記憶部236、を含んで構成されている。
【0202】
グラデーション判定部229は、色値確定リスト生成部228において生成されたページ毎の色値確定リストに基づいて、ページ毎に色のグラデーションを表す色値を含むか否かを判定する。具体的には、色値確定リスト生成部228においてページ毎に生成された色値確定リストの各々について、当該色値確定リストのエントリ数が、色値登録リストの上限であるN個存在する場合には、当該ページに色のグラデーションを表す色値を含むと判定する。
【0203】
重要色値リスト生成部230は、色値確定リスト生成部228において生成されたグラデーション判定部229において色のグラデーションを表す色値を含まないと判定されたページ毎の色値確定リストに基づいて、重要色値リストを生成する。
【0204】
<第6の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第6の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図34は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0205】
ステップS2000では、ステップS108において取得した色値確定リストに格納されているエントリの数がN個か否かを判定する。色値確定リストにN個のエントリが存在する場合には、ステップS112へ移行し、色値確定リストに格納されているエントリのか数がN個未満の場合には、ステップS108へ移行する。
【0206】
以上説明したように、第6の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、出力指示に含まれるページの重要な色を抽出する。
【0207】
次に、第7の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0208】
第7の実施の形態では、画像情報に付加されているユーザ情報に基づいて、ユーザ毎に重要色値リストを生成する点が第1の実施の形態と異なっている。
【0209】
<第7の実施の形態に係る画像処理部の構成>
重要色値リスト生成部230は、ユーザ情報毎に、色値確定リスト生成部228において当該ユーザ情報が付加された画像情報に基づいて生成された各色値確定リストに基づいて、当該ユーザ情報に対する重要色値リストを生成する。なお、重要色値リストが第2色値登録リストの一例であり、ユーザ情報が付加情報の一例である。
【0210】
色値情報記憶部232は、色値登録リスト生成部226において生成されたページの各々の色値登録リスト、色値確定リスト生成部228において生成された色値登録リストの各々に対する色値確定リスト、及び重要色値リスト生成部230において生成されたユーザ毎の重要色値リストを記憶している。
【0211】
<第7の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第7の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図11は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0212】
ステップS110は、
図14に示す重要色値リスト追加処理ルーチンによって実現される。
【0213】
ステップS400では、受け付けた出力指示の画像情報に付加されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザ情報に対する重要色値リストを色値情報記憶部232から読み出す。なお、受け付けた出力指示の画像情報に付加されているユーザ情報に対する重要色値リストが、色値情報記憶部232に記憶されていない場合には、新たに、ユーザ情報に対する重要色値リストを生成する。
【0214】
以上説明したように、第7の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、ユーザ毎に出力指示に含まれるページの重要な色を抽出する。
【0215】
次に、第8の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0216】
第8の実施の形態では、画像情報に付加されているユーザ情報に基づいて、ユーザ毎に抽出重要色値リストを生成する点が第2の実施の形態と異なっている。
【0217】
<第8の実施の形態に係る画像処理部の構成>
抽出重要色値リスト生成部326は、ユーザ情報毎に、抽出色値確定リスト生成部324において当該ユーザ情報が付加された画像情報に基づいて生成された抽出色値確定リストに基づいて、当該ユーザ情報に対する抽出重要色値リストを生成する。なお、抽出重要色値リストが第4色値登録リストの一例であり、ユーザ情報が付加情報の一例である。
【0218】
色値情報記憶部328は、抽出色値登録リスト生成部322において生成された抽出色値登録リスト、抽出色値確定リスト生成部324において生成された抽出色値確定リスト、及び抽出重要色値リスト生成部326において生成されたユーザ毎の抽出重要色値リストを記憶している。また、抽出する対象となる色値と属性のペアに対応するエントリが格納された色値抽出リストも格納されている。
【0219】
<第8の実施の形態に係る色値ログ取得処理>
次に、本発明の第8の実施の形態に係る画像処理部32で実行される「色値ログ取得処理」について説明する。
図21は「色値ログ取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、記憶部42から読み出され、CPU12により実行される。「色値ログ取得処理」の制御プログラムは、外部装置50から通信部44を介して出力指示を取得したときに画像処理部32において開始される。
【0220】
ステップS508は、
図24に示す抽出重要色値リスト追加処理ルーチンによって実現される。
【0221】
ステップS800では、受け付けた出力指示の画像情報に付加されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザ情報に対する抽出重要色値リストを色値情報記憶部328から読み出す。なお、受け付けた出力指示の画像情報に付加されているユーザ情報に対する抽出重要色値リストが、色値情報記憶部328に記憶されていない場合には、新たに、ユーザ情報に対する抽出重要色値リストを生成する。
【0222】
以上説明したように、第8の実施の形態に係る画像処理システムによれば、記憶領域の規模の増大を抑制して、ユーザ毎に出力指示に含まれるページの特定色の頻度を抽出する。
【0223】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0224】
第5の実施の形態においては、色値登録リストの全て、または予め定められた数以上のエントリのページ内頻度が同一の場合において、グラデーションを表す色値が検出されたと認定する場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、
図34に示す様に、色値登録リストの各エントリのページ内頻度の値に偏りがない場合、頻度に偏りがない各エントリの色値で、色のグラデーションを形成していると判定してもよい。また、色値登録リストの各エントリのRGB値をHSL信号に変換した場合のHが全ての色値で同一(赤のグラデーションの場合、全ての色値でH=0)の場合に、当該ページにおいて色のグラデーションを含むと認定してもよい。
【0225】
また、第5の実施の形態においては、色値登録リストに基づいて、色のグラデーションを含むと判定した場合には、当該ページの色値登録リストのエントリを色値確定リストに追加する処理を行わない場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、色値登録リストに基づいて、色のグラデーションを含むと判定された場合、当該色値登録リストのエントリのうち、ページ内頻度の値が、色のグラデーションに対応するエントリのページ内頻度の値より大きいエントリについて、色値確定リストへの追加の処理を行ってもよい。
【0226】
第1から第5の実施の形態においては、検出ウインドウに含まれる画素の全ての色値と属性のペアが一致した場合に、色値登録リスト又は抽出色値登録リストに当該色値及び属性のペアに対応するエントリを追加する場合について説明したがこの限りでない。例えば、検出ウインドウに含まれる画素の全ての色値が一致した場合に、色値登録リスト又は抽出色値登録リストに当該色値に対応するエントリを追加してもよい。この場合、色値登録リスト、抽出色値登録リスト、色値確定リスト、抽出色値確定リスト、重要色値リスト、及び抽出重要色値リストには、属性情報が含まれない。