特許第6232955号(P6232955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6232955監視制御システムにおける運転統制記録確認装置および監視制御システムにおける運転統制記録確認方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6232955
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】監視制御システムにおける運転統制記録確認装置および監視制御システムにおける運転統制記録確認方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   G05B23/02 V
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-236205(P2013-236205)
(22)【出願日】2013年11月14日
(65)【公開番号】特開2015-95240(P2015-95240A)
(43)【公開日】2015年5月18日
【審査請求日】2016年11月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100104938
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜澤 英久
(74)【代理人】
【識別番号】100096459
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 剛
(72)【発明者】
【氏名】村松 勝
(72)【発明者】
【氏名】井上 信二郎
(72)【発明者】
【氏名】三神 敬
【審査官】 加藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−326468(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠方監視制御装置との間で情報の授受を行って監視制御を行う監視制御システムにおいて、
複数の遠方監視制御装置を統括する電力指令システムに設けられた情報系サーバおよび作業処理装置と第1のネットワークによって接続され、第2のネットワークによって携帯型汎用情報端末と接続されたゲートウェイ装置を具備し、
前記ゲートウェイ装置は、前記情報系サーバが保有する情報系データおよび前記作業処理装置が保有する制御データを取得して一元管理するデータ収集手段と、
前記データ収集手段が収集した各データに基づいて、電子情報化した運転統制記録と紙にて印字されるジャーナル記録を前記携帯型汎用情報端末の同一画面に表示させる機能と、前記携帯型汎用情報端末の操作者が、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付ける操作を行ったときに、前記運転統制記録情報とジャーナル記録情報を関連付けて前記携帯型汎用情報端末の画面に表示させる機能と、前記関連付けた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存する機能とを有する情報関連付け手段と、を備えていることを特徴とする監視制御システムにおける運転統制記録確認装置。
【請求項2】
遠方監視制御装置との間で情報の授受を行って監視制御を行う監視制御システムにおける運転統制記録確認方法であって、
複数の遠方監視制御装置を統括する電力指令システムに設けられた情報系サーバおよび作業処理装置と第1のネットワークによって接続され、第2のネットワークによって携帯型汎用情報端末と接続されたゲートウェイ装置の、データ収集手段が、前記情報系サーバが保有する情報系データおよび前記作業処理装置が保有する制御データを取得して一元管理するデータ収集ステップと、
前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記データ収集手段によって収集された各データに基づいて、電子情報化した運転統制記録と紙にて印字されるジャーナル記録を前記携帯型汎用情報端末の同一画面に表示させるステップと、
前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記携帯型汎用情報端末の操作者によって、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付ける操作がなされたときに、前記運転統制記録情報とジャーナル記録情報を関連付けて前記携帯型汎用情報端末の画面に表示させるステップと、
前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記関連付けられた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存するステップと、
を備えたことを特徴とする監視制御システムにおける運転統制記録確認方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠方監視制御装置の状態を監視し制御を行う監視制御システムにおける運転統制記録確認装置に関する.
【背景技術】
【0002】
従来、電鉄用の監視制御システムとして、例えば非特許文献1に記載のシステムが存在する。非特許文献1には、電鉄用変電所の監視制御と携帯電話を使用した現場作業支援機能に優れた電力指令システムが記載されている。
【0003】
非特許文献1に記載のシステムでは、各遠方監視制御装置から取得し蓄積したデータにより過去の記録を確認する際、システムの制御卓のモニタ画面にて表示した運転統制記録と、紙にて印字出力したジャーナル記録の両方を見比べて、それらの関連を確認していた。
【0004】
また、確認した情報を報告書等にまとめる際、上記のようにして確認した結果を元に、手作業で運転統制記録とジャーナルの関連をまとめ直していた。
【0005】
前記運転統制記録の項目は次の表1の番号1〜21のように分類される。
【0006】
【表1】
【0007】
また、従来の監視制御システムの制御卓のモニタ画面にて表示される運転統制記録の一例を図11に示す。
【0008】
また、紙にて印字出力されるジャーナルの例を図12図13に示す。図12は、遠制情報(共通)についてのジャーナル情報を表しており、(a)はジャーナルのフォーマット、(b)はジャーナルの各部(1)〜(21)の説明、(c)は印字例を各々示している。図13はジャーナルの印字の他の例を示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】「明電電鉄用 電力指令システム」、株式会社明電舎、明電舎カタログ BA510−2830B、2012年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記のような従来の運転統制記録確認方法では次のような問題点があった。
(1)運転統制記録は画面にて、ジャーナルについては印字出力した紙にて確認するので、確認作業の都度印字出力して運転統制記録の画面と見比べる必要があり非常に面倒であった。また、印字出力した紙を管理する必要があり煩雑であった。
(2)どの運転統制記録とどのジャーナルが対応しているのかを見比べる必要があるが、異なる媒体(画面と印字出力)を見比べるのは、運転統制記録とジャーナルの関連を確認するのに加え、媒体が異なるという点で大変であった。
(3)運転統制記録とジャーナルの関係について、報告書等にまとめて後で確認した場合は、その都度、画面表示された運転統制記録と印字出力されたジャーナルより、手作業で、その関係性を確認し、報告書等を作成しなければならなかった。この作業は大変な労力を要するものである。
(4)ジャーナルは印字出力した上で、運転統制記録と見比べていたということに加え、従来のシステムはセキュリティの関係で外部には接続されていない、閉じられたネットワークの中で動くシステムであることにより、外部から、印字出力せずに、運転統制記録とジャーナルの関係を確認することができなかった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、同一画面上で容易に運転統制記録とジャーナルの関連付けを行うことができる監視制御システムにおける運転統制記録確認装置、方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための請求項1に記載の監視制御システムにおける運転統制記録確認装置は、遠方監視制御装置との間で情報の授受を行って監視制御を行う監視制御システムにおいて、複数の遠方監視制御装置を統括する電力指令システムに設けられた情報系サーバおよび作業処理装置と第1のネットワークによって接続され、第2のネットワークによって携帯型汎用情報端末と接続されたゲートウェイ装置を具備し、前記ゲートウェイ装置は、前記情報系サーバが保有する情報系データおよび前記作業処理装置が保有する制御データを取得して一元管理するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した各データに基づいて、電子情報化した運転統制記録と紙にて印字されるジャーナル記録を前記携帯型汎用情報端末の同一画面に表示させる機能と、前記携帯型汎用情報端末の操作者が、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付ける操作を行ったときに、前記運転統制記録情報とジャーナル記録情報を関連付けて前記携帯型汎用情報端末の画面に表示させる機能と、前記関連付けた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存する機能とを有する情報関連付け手段と、を備えていることを特徴としている。
【0013】
また、本発明の監視制御システムにおける運転統制記録確認方法は、遠方監視制御装置との間で情報の授受を行って監視制御を行う監視制御システムにおける運転統制記録確認方法であって、複数の遠方監視制御装置を統括する電力指令システムに設けられた情報系サーバおよび作業処理装置と第1のネットワークによって接続され、第2のネットワークによって携帯型汎用情報端末と接続されたゲートウェイ装置の、データ収集手段が、前記情報系サーバが保有する情報系データおよび前記作業処理装置が保有する制御データを取得して一元管理するデータ収集ステップと、前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記データ収集手段によって収集された各データに基づいて、電子情報化した運転統制記録と紙にて印字されるジャーナル記録を前記携帯型汎用情報端末の同一画面に表示させるステップと、前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記携帯型汎用情報端末の操作者によって、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付ける操作がなされたときに、前記運転統制記録情報とジャーナル記録情報を関連付けて前記携帯型汎用情報端末の画面に表示させるステップと、前記ゲートウェイ装置の情報関連付け手段が、前記関連付けられた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存するステップと、を備えたことを特徴としている。
【0014】
上記構成によれば、運転統制記録とジャーナルを、携帯型汎用情報端末を用いて外部から同一画面上で容易に関連付け、その関連付けた情報を保存することができる。
【0015】
このため、監視制御システムにおける運転統制記録の確認作業が大幅に簡単化され、また関連付けた情報を容易に再利用することができる。
【0016】
この際、ゲートウェイ装置を設けているため、携帯型汎用情報端末から直接制御システムの機器やデータにアクセスしないので、電力指令システムの信頼性やリアルタイム性を損なうことがない。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、既存の電力指令システムの信頼性やリアルタイム性を損なうことなく、運転統制記録とジャーナルを、携帯型汎用情報端末を用いて外部から同一画面上で容易に関連付け、その関連付けた情報を保存することができる。
【0018】
これによって、従来の紙媒体による管理が不要となり、運転統制記録の確認作業が大幅に簡単化され、また関連付けた情報を容易に再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態例による監視制御システムの全体構成図。
図2】本発明の一実施形態例による監視制御システムのシステム構成図。
図3】本発明の一実施形態例による監視制御システムのデータ収集機能関連図。
図4】本発明の一実施形態例による監視制御システムの機能階層図。
図5】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおける画面遷移の説明図。
図6】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおけるログイン画面の説明図。
図7】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおけるメニュー画面の説明図。
図8】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおける全体系統図の画面の説明図。
図9】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおけるジャーナル解析時の検索条件指定画面の説明図。
図10】本発明の一実施形態例による監視制御システムにおけるジャーナル解析画面の説明図。
図11】従来の運転統制記録の表示画面の一例を示す説明図。
図12】監視制御システムにおけるジャーナル情報の一例を示す説明図。
図13】監視制御システムにおけるジャーナルの印字例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。本実施形態例は、本発明を電力指令システムに適用した実施形態であり、図1は全体構成図を、図2はシステム構成図を、図3はデータ収集機能関連図を、図4はゲートウェイ装置の機能階層図を各々示している。
【0021】
図1において、100は、複数の遠方監視制御装置(図示省略)との間で情報の授受を行う電力指令システムに設けられた情報系サーバであり、110は事故復旧処理装置である。これら情報系サーバ100および事故復旧処理装置110は複数のスイッチングハブ121〜124を介して接続されている。
【0022】
201、202は前記電力指令システムに設けられた作業処理装置である。これら作業処理装置201、202は複数のスイッチングハブ221〜224を介して接続されている。
【0023】
300は、イーサネット(登録商標)(第1のネットワーク)によって、スマートデバイス400とのWi−Fi通信拠点としてのアクセスポイント500と、前記情報系サーバ100と、作業処理装置202とに各々接続され、後述するデータ収集機能(データ収集手段)およびコンテンツ管理機能(情報関連付け手段)を備えたゲートウェイ装置である。
【0024】
このゲートウェイ装置300は、DMZ(DeMilitarized Zone;非武装地帯)を構成するファイアウォール601、602、603が各々配置されている。
【0025】
図1のように、本実施形態例のゲートウェイ装置300は、情報系サーバ100、作業処理装置202およびアクセスポイント500とイーサネット(第1のネットワーク)により接続され、アクセスポイント500とのWi−Fi通信(第2のネットワーク)によってスマートデバイス400と接続されている。尚、スマートデバイス400は本実施例では3台としているがこれに限るものではない。
【0026】
情報系サーバ100、作業処理装置202およびゲートウェイ装置300の各々のデータ構成は図2のように構成されている。
【0027】
図2において、101は情報系のファイルデータベース、102は情報系データベース(RDB)であり、各データベース内のデータは情報系データ取得機能103によって取得される。104は情報系サーバ100のwebサーバである。
【0028】
211は制御系のファイルデータベース、212は制御系データベース(RDB)であり、各データベース内のデータは制御系データ取得機能213によって取得される。214は作業処理装置202のwebサーバである。
【0029】
301はゲートウェイ装置300内のファイルデータベース、302はコンテンツ用のデータベース(RDB)、303は全文検索機能である。304は、図4に示す情報系データ管理、情報系データ取得、制御系データ管理、制御系データ取得の各機能を備え、webサーバ104、214を介して情報系サーバ100および作業処理装置202からの各データを収集して一元管理し、外部から閲覧できるデータに加工して、ファイルデータ301、RDB302に保存する(すなわちオンメモリのデータをRDB302へ格納する)データ収集機能(データ収集手段)である。
【0030】
305は、ファイルデータベース301、RDB302に格納された各データに基づいて、電子情報化した運転統制記録とジャーナル記録を前記スマートデバイス400の同一画面に表示させる機能と、前記スマートデバイス400の操作者が、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付ける操作を行ったときに、前記運転統制記録情報とジャーナル記録情報を関連付けて前記スマートデバイス400の画面に表示させる機能と、前記関連付けた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存する機能とを有する情報関連付け手段としてのコンテンツ管理機能である。
【0031】
これらコンテンツ管理機能305が行う各機能は図4に示すジャーナル解析機能として処理されるものである。コンテンツ管理機能305はこのジャーナル解析機能の他に、図4に示すログイン、メニュー、全体系統図、事故復旧支援、システム情報、スナップショット、文書管理および全文検索の各画面を、スマートデバイス400に表示させるための各情報を構築する機能を有している。
【0032】
306は、図4に示すログ管理、タスクスケジューリング、時刻同期、死活監視の各機能を行うシステムメンテナンス機能である。
【0033】
307は、アクセスポイント500と接続されたゲートウェイ装置300のwebサーバである。
【0034】
情報系サーバ100、作業処理装置202およびゲートウェイ装置300は、各々コンピュータにより構成され、通常のコンピュータのハードウェアリソース、例えばROM、RAM、CPU、入力装置、出力装置、通信インターフェース、ハードディスク、記録媒体およびその駆動装置を備えている。
【0035】
このハードウェアリソースとソフトウェアリソース(OS、アプリケーションなど)との協働の結果、情報系サーバ100はファイルデータベース101、RDB102、情報系データ取得機能103およびwebサーバ104を実装し、作業処理装置202はファイルデータベース211、RDB212、制御系データ取得機能213およびwebサーバ214を実装し、ゲートウェイ装置300はファイルデータベース301、RDB302、全文検索機能303、データ収集機能304、コンテンツ管理機能305、システムメンテナンス機能306およびwebサーバ307を実装する。
【0036】
前記ファイルデータベース101、211、301、RDB102、212、302は各コンピュータ(100,202,300)のハードディスクあるいはRAMなどの保存手段・記憶手段に構築されているものとする。
【0037】
図3はゲートウェイ装置300のデータ収集機能304のデータ収集機能関連図であり、図2と同一部分は同一符号をもって示している。図3において、実線の矢印は処理要求とデータの流れを示し、破線の矢印はデータベース、ファイルデータへのアクセスを示している。
【0038】
本機能は、情報系サーバ100および作業処理装置202のデータベースに格納されている情報および各種ファイルを取得し、ゲートウェイ装置300に保存する。HTTP通信にてwebAPI(application programming interface)を介して、情報系サーバ100および作業処理装置202の情報を取得し保存する。
【0039】
本機能では、それぞれのサーバから以下のようにしてゲートウェイ装置300にデータを収集する。
【0040】
情報系サーバ100では、定期的に情報系サーバ100から全データを取得しゲートウェイ装置300に内容を保存する。例えば情報系サーバのデータに対して削除は行わない(新規登録、更新処理も行わない)。
【0041】
作業処理装置202では、定期的に作業処理装置202から全データを取得しゲートウェイ装置300に内容を保存する。例えば取得したデータは作業処理装置202から削除する(新規登録、更新処理は行わない)。ゲートウェイ装置300内に蓄積された作業処理装置202のデータについては、例えば一定期間経過したデータは削除する。
【0042】
情報系サーバ100および作業処理装置202で実装するwebAPIの取得/削除処理については、例えばApacheのIP認証によるアクセス制限を設定することで、ゲートウェイ装置300以外から情報を取得/削除できないようにする。また、コンテンツ管理機能305にて更新時刻を判断可能にするため、例えばゲートウェイ装置300に各種データを取得した時刻をデータベースに保持しておく。
(1)情報系データ管理機能304D
情報系サーバ100から情報系データ(RDB)102を取得し、ゲートウェイ装置300のコンテンツ用のデータベース302(RDB)に保存する。ファイルデータについても、情報系サーバ100から取得し、ゲートウェイ装置300のファイルデータベース301に保存する。
(2)情報系データ取得機能103
情報系サーバ100にてデータ(RDB)102及びファイルデータ101を取得し、取得した内容をResponseとして返す。
(3)制御系データ管理機能304C
作業処理装置202から制御系データ(RDB)212を取得し、ゲートウェイ装置300のコンテンツ用のデータベース(RDB)302に保存する。作業処理装置202に対して取得したデータの削除要求を出す。ゲートウェイ装置300のコンテンツ用のデータベース(RDB)にある運転統制記録、ジャーナルデータ、システム情報について一定期間経過したデータを削除する。
【0043】
コンテンツ管理機能305は、ゲートウェイ装置300に収集したスマートデバイス表示用の情報をスマートデバイス400に表示させるものであるが、コンテンツ管理はゲートウェイ装置300をwebサーバとするwebアプリケーションとして実現する。
【0044】
次にコンテンツ管理機能305が行う各機能を詳細に説明する。
【0045】
まず、スマートデバイス400に表示するための各画面の全体構成を図5に示す。本実施形態例では、ログイン画面を図6のように、メニュー画面を図7のように、全体系統図を図8のように、ジャーナル解析検索条件指定画面を図9のように、ジャーナル解析画面を図10のように各々表示させるものであるが、その他に事故復旧支援一覧画面、スナップショットフォルダ表示画面、スナップショット表示画面、文書管理トップ画面、全文検索検索条件入力画面、全文検索結果画面、アラーム登録画面、ユーザ管理画面等も表示させる機能を有している。
【0046】
(1)ログイン機能
図6に示すように「ユーザID」入力欄、「パスワード」入力欄、「ログイン」ボタン、「キャンセル」ボタンを表示し、スマートデバイス400の操作者が「ログイン」ボタンをタップしたときに、入力されたユーザIDとパスワードの整合性を確認し、問題がなければメニュー画面に遷移する。
【0047】
(2)メニュー機能
図7において、
(a)メニュー
各機能毎に枠を設け、右下に各画面へ遷移する為の画面切替ボタンを表示し、該当する機能の画面切替ボタンがタップされた場合、各機能の画面へ遷移する。全体系統図の枠には全体系統図を表示する。ジャーナル解析の枠には運転統制記録を例えば最大10件表示し、事故復旧支援の枠には未処置一覧を例えば最大10件表示する。システム情報の枠には運転モード(主・従・停止)、現在時刻、主系確立日時を表示する。スナップショットには最新の画像を表示する。
(b)ユーザマニュアル
左上にユーザマニュアル表示ボタンを表示し、ユーザマニュアル表示ボタンがタップされた場合、ユーザマニュアルを表示する。
(c)ユーザ管理
管理者権限を有するユーザがログインした場合のみ、右上の右から2番目にユーザ管理ボタンを表示し、ユーザ管理ボタンがタップされた場合、ユーザ管理画面を表示する。
(d)ログアウト
右上の右から1番目にログアウトボタンを表示し、ログアウトボタンがタップされた場合、ログイン画面を表示する。
(e)メッセージ表示
サーバとの通信が失敗した場合は「サーバと接続できません。」とメッセージを表示する。サーバからの異常を受信した場合は「サーバとの接続が切れました。」とメッセージ表示し、ログイン画面を表示する。
【0048】
(3)全体系統図機能
図8において、
(a)系統図表示
全体系統図の開閉器の状態を取得し、表示する。開閉器の状態を全体系統図に反映して表示し、ゲートウェイ装置300が情報を取得した日時を表示する。表示した系統図は拡大縮小を可能とする。
(b)更新
右下に更新ボタンを表示し、更新ボタンがタップされた場合、最新の情報を取得し表示する。
(c)メニューに戻る
左上にホームボタンを表示し、ホームボタンをタップすることにより、メニューに戻る。
(d)ログアウト
右上の右から1番目にログアウトボタンを表示し、ログアウトボタンがタップされた場合、ログイン画面を表示する。
(e)メッセージ表示
サーバとの通信が失敗した場合は「サーバと接続できません。」とメッセージを表示する。サーバからの異常を受信した場合は「サーバとの接続が切れました。」とメッセージ表示し、ログイン画面を表示する。
【0049】
(4)ジャーナル解析機能
図9において、
(a)検索条件設定
「検索期間」入力欄、「検索キーワード」入力欄、「対象ポスト選択」画面、「検索開始」ボタン、及び検索可能範囲を表示する。
【0050】
検索可能範囲に表示された範囲で検索期間(年月日時分)を設定し、年月日はカレンダから選択可能とする。検索期間で設定できる期間は予め設定した値により制限される(例えば24時間の範囲しか指定できない設定の場合、検索期間の開始と終了の間は24時間以内に制限される)。
【0051】
キーワードには運転統制記録に含まれる文字列で絞込みを行いたいキーワードを設定する。
【0052】
対象ポストでは表示対象のポストをタップして選択する。もう一度タップすると選択解除となる。一括の選択・選択解除は「一括」ボタンをタップして切替可能。
【0053】
「検索開始」ボタンがタップされた場合、検索期間、キーワード、対象ポストの全ての条件を満たす運転統制記録の情報を表示する。
(b)メニューに戻る
左上にホームボタンを表示し、ホームボタンをタップすることにより、メニューに戻る。
(c)ログアウト
右上の右から1番目にログアウトボタンを表示し、ログアウトボタンがタップされた場合、ログイン画面を表示する。
(d)保存データ呼出
右上の右から2番目にデータ呼出ボタンを表示し、データ呼出ボタンがタップされた場合、保存データ名の一覧を表示し、選択した保存データを表示する。
(e)メッセージ表示
対象ポストが何も選択されていない場合は、「対象ポストを選択してください。」とメッセージ表示する。
【0054】
サーバとの通信が失敗した場合は「サーバと接続できません。」とメッセージを表示する。サーバからの異常を受信した場合は「サーバとの接続が切れました。」とメッセージ表示し、ログイン画面を表示する。
【0055】
図10において、
(f)一覧表示
・運転統制記録とジャーナルの一覧をそれぞれ表示する。
【0056】
・複数行に渡るジャーナル情報は1行目のみ表示し、右の展開ボタン(>)をタップすることにより2行目以降の情報を表示する。
【0057】
・ジャーナルの一覧は最小化を可能とし、最小化した際には運転統制記録を当該画面の全体に表示する。
(g)運転統制記録選択
・選択した運転統制データの日時に一番近い時間のジャーナルを先頭に表示する。
(h)関連付け
・運転統制記録を選択し、ジャーナルのチェックボックス(図示左端の□部分)をONにすることで関連付けを設定する。複数の運転統制記録について同じジャーナルを関連付けることが可能である。また、複数のジャーナルについて同じ運転統制記録を関連付けることも可能である。
【0058】
・運転統制記録の一覧で、運転統制記録の直下に関連付けられたジャーナル情報を表示する。
【0059】
・運転統制記録を選択し、ジャーナルのチェックボックスをOFFにすることで関連付けを解除する。
【0060】
・関連付け情報は随時サーバのデータベースに保存する。
(i)保存
・右上の右から2番目に保存ボタンを表示し、保存ボタンがタップされた場合、運転統制記録とジャーナルの関連付け情報を名前を付けてゲートウェイ装置300のデータベースに保存する。
【0061】
・保存した関連付け情報は全ユーザ共通とする。
(j)検索条件設定
・左上の左から2番目に検索条件設定ボタンを表示し、検索条件設定ボタンがタップされた場合、検索条件設定画面を表示する。
(k)メニューに戻る(ジャーナル解析)
左上の左から1番目にホームボタンを表示し、ホームボタンをタップすることにより、メニューに戻る。
(l)ログアウト
右上の右から1番目にログアウトボタンを表示し、ログアウトボタンがタップされた場合、ログイン画面を表示する。
(m)メッセージ表示
サーバとの通信が失敗した場合は「サーバと接続できません。」とメッセージを表示する。サーバからの異常を受信した場合は「サーバとの接続が切れました。」とメッセージ表示し、ログイン画面を表示する。
【0062】
以上のように本実施形態例によれば、データ収集機能304が収集データの一元管理を行って、外部から閲覧できるデータに加工し、コンテンツ管理機能305が、スマートデバイス400の同一画面上に運転統制記録とジャーナル記録を表示させる機能(ジャーナル解析機能(4)の一覧表示(f))と、前記表示された画面上で運転統制記録とジャーナル記録を関連付けて画面に表示させる機能(ジャーナル解析機能(4)の関連付け(h))、前記関連付けた運転統制記録情報とジャーナル記録情報を保存する機能(ジャーナル解析機能(4)の保存(i))とを有しているので、既存の電力指令システムの信頼性やリアルタイム性を損なうことなく、運転統制記録とジャーナルを、スマートデバイス400を用いて外部から同一画面上で容易に関連付け、その関連付けた情報を保存することができる。
【0063】
これによって、従来の紙媒体による管理が不要となり、運転統制記録の確認作業が大幅に簡単化され、また関連付けた情報を容易に再利用することができる。
【0064】
尚、本発明は電力指令システムに適用するに限らず、他の監視制御システムに適用することもでき、その場合も前記と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0065】
100…情報系サーバ
110…事故復旧処理装置
121〜124、221〜224…スイッチングハブ
201、202…作業処理装置
300…ゲートウェイ装置
304…データ収集機能
305…コンテンツ管理機能
400…スマートデバイス
500…アクセスポイント
601〜603…ファイアウォール
図1
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