(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
原稿搬送路の第1の位置へ向けて光を出射する第1光源及び前記第1の位置に搬送される原稿の第1面で反射される前記第1光源からの光を検出するための第1受光部を有する第1画像読取部と、
前記原稿搬送路の第2の位置へ向けて光を出射する第2光源及び前記第2の位置に搬送される原稿の前記第1面とは反対側の第2面で反射される前記第2光源からの光を検出するための第2受光部を有する第2画像読取部と、
前記第2画像読取部を露出させる開位置と、前記第2画像読取部を覆う閉位置との間で変位可能なカバー部材と、
前記第2画像読取部を制御し、前記第2画像読取部の制御モードを、前記第2光源を点灯させた状態で前記第2受光部に光量検出結果を出力させる第1モード及び前記第2光源が消灯した状態で前記第2受光部に光量検出結果を出力させる第2モードに切り替え可能な読取制御部と、
前記第2画像読取部の前記制御モードが前記第2モードであるときの前記第2受光部の検出光量が予め定められた光量を超えているか否かを判定することにより、前記カバー部材が前記閉位置にあるか否かを判定するカバー位置判定部と、
前記原稿搬送路における予め定められた位置において原稿の有無を検出する通過原稿センサーと、
複数の前記原稿が前記原稿搬送路に沿って間隔を空けて連続して搬送される連続読取処理が行われる場合に、前記原稿が前記第2の位置を通過中の第1タイミングと、前記原稿が前記第2の位置を通過した後から次の前記原稿が前記第2の位置に到達する前までの間の第2タイミングとを判定するタイミング判定部と、を備え、
前記読取制御部は、前記第1タイミングにおいて前記第1モードで前記第2画像読取部を制御し、前記第2タイミングにおいて前記第2モードで前記第2画像読取部を制御する、画像読取装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
【0013】
画像形成装置100は、画像読取機能、ファクシミリー機能、及び画像形成機能などを備える複合機である。なお、画像形成装置100は、複合機に限られず、例えばプリンター、ファクシミリー装置又は複写機等であることも考えられる。
【0014】
図1、
図4に示されるように、画像形成装置100は、画像読取装置1と画像形成部2とを有する。画像読取装置1は、装置本体3と原稿カバー4とを有する。
【0015】
装置本体3は、原稿から画像を読み取り、原稿画像の画像データを出力する読取ジョブを実行する第1画像読取部5を備えている。第1画像読取部5は、コンタクトガラス10、読取ユニット11、ミラー12、13、光学レンズ14及びCCD(Charge Coupled Device)15などを有する。
【0016】
コンタクトガラス10は、装置本体3の上面に設けられている。コンタクトガラス10の上面は、原稿載置面M1である。
【0017】
読取ユニット11は、コンタクトガラス10の下方に設けられている。読取ユニット11は、光源16及びミラー17を備えており、ステッピングモーター等の駆動モーターを用いた移動機構(不図示)により副走査方向D1(
図1における左右方向)へ移動可能に構成されている。光源16は、例えばLED(Light Emitting Diode)光源等である。光源16は、第1光源に相当する。
【0018】
ミラー17は、光源16から光が出射されたときに、原稿載置面M1に載置された原稿で反射した反射光をミラー12へ向けて反射する。ミラー12は、入射光をミラー13へ向けて反射する。ミラー13は、光学レンズ14へ向けて反射する。光学レンズ14を透過した光は、CCD15に進行する。
【0019】
CCD15は、前記反射光を受光し、受光量(輝度の強度)に応じた電気信号(電圧)を出力する光電変換素子である。前記受光量に応じた前記電気信号は、デジタル化されて光量データとして後述する画像処理部(不図示)へ伝送される。CCD15は、第1受光部に相当する。
【0020】
コンタクトガラス10(原稿載置面M1)に載置された原稿に対する第1画像読取部5による画像の読み取りは、以下の手順で行われる。
【0021】
ユーザーにより原稿がコンタクトガラス10上に載置され、原稿カバー4が閉位置にされる。その後、ユーザーにより画像読取開始操作が後述する操作表示部6に対して行われる。
【0022】
前記画像読取開始操作が行われると、第1画像読取部5により前記読取ジョブが実行される。前記読取ジョブにおいては、前記駆動モーターが予め定められたホームポジションに位置する読取ユニット11を副走査方向D1へ移動させ、これと並行して光源16が連続して順次1ライン分の光を出射する処理が行われる。これにより、光源16から装置本体3の上面に設けられたコンタクトガラス10へ向けて出射される光が副走査方向D1へ走査される。
【0023】
そして、原稿からの反射光がミラー17、12、13及び光学レンズ14を介してCCD15に導かれ、CCD15の受光量に応じた前記光量データが順次前記画像処理部へ伝送される。前記画像処理部は、その光量データを処理することにより、前記光量データから原稿の画像情報を生成する。
【0024】
原稿カバー4は、装置本体3の上部に設けられている。原稿カバー4は、原稿載置面M1を開放する開位置と、原稿載置面M1を覆う閉位置との間で装置本体3に回動可能に支持されている。
【0025】
原稿カバー4は、前記開位置となると原稿載置面M1から離隔し、前記閉位置となると原稿載置面M1に近接する。原稿カバー4は、前記閉位置において、原稿載置面M1に載置された原稿をその下面が原稿載置面M1に沿う状態に押さえ、且つ、読取ユニット11へ向かう外光を遮る。
【0026】
原稿カバー4は、ADF(Auto Document Feeder)18を有する。
図2に示されるように、ADF18は、原稿セット部19、原稿搬送部20及び排紙部21を備えている。
【0027】
原稿セット部19には、一枚の原稿P1又は複数枚の原稿P1が載置される。原稿セット部19は、原稿受部に相当する。原稿搬送部20は、原稿セット部19にセットされた原稿P1を1枚ずつ搬送する。排紙部21には、原稿搬送部20により搬送された原稿P1が排出される。
【0028】
原稿セット部19には、シートセンサー22(
図4参照)が設けられている。シートセンサー22は、原稿セット部19に原稿P1がセットされているかを示す信号を制御部9に出力する。例えば、シートセンサー22が、接点信号を出力可能な機械的なスイッチ等であることが考えられる。シートセンサー22は、原稿搬送路R1の入口側の原稿セット部19に原稿P1が載置されているか否かを検出する載置原稿センサーに相当する。
【0029】
原稿セット部19は、排紙部21の上方に位置する。原稿搬送部20は、原稿セット部19から排紙部21までU字状に形成された原稿搬送路R1に沿って原稿P1を搬送する。原稿搬送路R1は、第1搬送路R11と、第2搬送路R12と、第3搬送路R13とにより構成されている。
【0030】
第1搬送路R11は、原稿セット部19の原稿載置スペースS1と繋がる略直線状の搬送路である。第2搬送路R12は、排紙部21の原稿排出スペースS2と繋がる略直線状の搬送路である。第1搬送路R11は、第2搬送路R12より上方に位置する。第3搬送路R13は、原稿セット部19と反対側の位置で、第1搬送路R11と第2搬送路R12とに繋がる湾曲形状の搬送路である。
【0031】
第1搬送路R11より上流側の位置には、繰り出しローラー23と給送ローラー24とが設けられている。繰り出しローラー23は、原稿セット部19にセットされた原稿P1の最上層に圧接し、原稿P1を1枚ずつ下流側に繰り出す。繰り出しローラー23により繰り出された原稿P1は、ガイド板27により給送ローラー24へガイドされる。給送ローラー24は、到来してきた原稿P1を第1搬送路R11へ供給する。
【0032】
なお、繰り出しローラー23と給送ローラー24とは、連結部材26により連結されている。連結部材26は、一方向に延びるプレートである。連結部材26は、その一端部寄りの位置において、給送ローラー24の回転軸24Aに回転可能に軸支されている。繰り出しローラー23の回転軸23Aは、連結部材26の前記一端部と反対側である他端部寄りの位置において回転可能に支持されている。
【0033】
この構成により、原稿セット部19に載置される原稿P1の束の厚みに応じて、繰り出しローラー23の高さ位置が可変となり、且つ、その高さ位置で繰り出しローラー23は原稿P1の繰り出し動作を行う。
【0034】
原稿搬送路R1には、複数の搬送ローラー対25が設けられている。搬送ローラー対25各々をモーター(不図示)で駆動させることにより、給送ローラー24で搬送された原稿P1が、第1搬送路R11、第3搬送路R13及び第2搬送路R12をこの順に搬送される。
【0035】
ADF18は、前記読取ジョブを実行する第2画像読取部28を有する。第2画像読取部28は、原稿搬送路R1を基準にして第1画像読取部5が位置する側に対して反対側に設けられている。即ち、第1画像読取部5および第2画像読取部28の各々は、原稿搬送路R1の両側のうちの第1の側及び第2の側の各々に配置されている。原稿搬送路R1の前記第1の側および前記第2の側は、原稿搬送路R1に沿って移動する前記原稿の第1面及び第2面の各々が向く側であるともいえる。第2画像読取部28は、本実施形態ではCIS(Contact Image Sensor)である。
【0036】
図3に示されるように、CISは、コンタクトガラス31、光源32、レンズ33、ラインセンサー34を備えている。光源32、レンズ33、ラインセンサー34は、コンタクトガラス31に対し原稿P1と反対側の位置に設けられている。光源32は、第2光源に相当し、ラインセンサー34は、第2受光部に相当する。
【0037】
例えば、光源32が、主走査方向に沿って配列された複数のLEDを有するLEDアレイであることが考えられる。また、第2画像読取部28が、光源32からの光を、主走査方向全域に対応する幅に拡散させてシート状の光にする導光部材(不図示)を備えることも考えられる。
【0038】
ラインセンサー34は、入射される光を電気信号に変換する多数の光電変換素子が主走査方向に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。ラインセンサー34は、受光量に応じた画像データを前記画像処理部に出力する。なお、ラインセンサー34は、前記CMOSイメージセンサーに代えてCCDなどの他の撮像素子である構成も考えられる。
【0039】
第2画像読取部28は、原稿P1の画像を読み取るときには、光源32から原稿P1に光を出射したときの反射光の光量データを画像データとして出力する。
【0040】
第1搬送路R11には、白基準部材35が設けられている。白基準部材35は、後述するADFカバー40が閉位置である状態において、コンタクトガラス31に対しラインセンサー34と反対側の位置でコンタクトガラス31と対向する。
【0041】
白基準部材35は、その表面全体が一様に白色である。白基準部材35は、第2画像読取部28における画像読取処理の白基準となる白基準データを取得するために用いられる。また、白基準部材35は、原稿P1をコンタクトガラス31に密着させる。
【0042】
第2画像読取部28は、第1搬送路R11における予め定められた読取位置L2へ向けて原稿搬送路R1の前記第2の側から光源32が光を出射する。そして、読取位置L2から原稿搬送路R1の前記第2の側へ向かう光の光量をラインセンサー34で検出することにより、原稿の画像の読取動作を行う。読取位置L2は、第2の位置に相当する。
【0043】
原稿P1は、白基準部材35により読取位置L2でコンタクトガラス31に密着する。よって、第2画像読取部28は、第1搬送路R11を搬送されている原稿P1の第2面のうちコンタクトガラス31に密着する前記第2面で反射される光源32からの光を検出することにより、前記第2面の画像を読取位置L2で所定ラインずつ読み取っていく。なお、第1搬送路R11に沿って移動する原稿P1の前記第2面は、
図2における下側の面である。
【0044】
第1画像読取部5は、コンタクトガラス10上に載置された原稿だけでなく、ADF18により搬送される原稿P1における前記第1面の画像の読み取りも可能である。
【0045】
第1画像読取部5は、原稿搬送路R1の前記第1の側における所定の停止位置に停止した状態で、原稿搬送路R1を移動中の原稿P1の前記第1面の画像を読み取る。その際、第1画像読取部5の光源16は、第2搬送路R12の所定の読取位置L1へ原稿搬送路R1の前記第1の側から光を出射する。
【0046】
そして、読取位置L1から原稿搬送路R1の前記第1の側へ向かう光の光量をCCD15で検出することにより、原稿の画像の読取動作を行う。読取位置L1は、第1の位置に相当する。
【0047】
前記停止位置に位置する読取ユニット11と第2搬送路R12を挟んで対向する位置には、白基準部材36が設けられている。白基準部材36は、白基準部材35と同様の機能を有しており、原稿P1をコンタクトガラス10に密着させる。
【0048】
第1画像読取部5は、読取位置L1へ向けて光源32から光を出射して、その反射光を受光する。原稿P1は、白基準部材36により読取位置L1でコンタクトガラス10に密着する。よって、第1画像読取部5は、第2搬送路R12を搬送されている原稿の第1面のうちコンタクトガラス10に密着する部分で反射される光源16からの光を検出することにより、前記第1面の画像を読取位置L1で所定ラインずつ読み取っていく。このようにして、第1画像読取部5は、第2画像読取部28が読み取る面と反対側の面の画像を読み取る。
【0049】
以上のように、画像読取装置1は、原稿セット部19から排紙部21までの原稿搬送部20上で前記原稿を搬送しつつ、第1画像読取部5で前記第1面の画像を読み取り、第2画像読取部28で前記第2面の画像を読み取る両面読取が可能である。
【0050】
読取位置L1より上流側の予め定められた位置には、第1通過原稿センサー37が設けられている。第1通過原稿センサー37により原稿が検出されるタイミングに基づいて、第1画像読取部5による原稿画像読み取りのタイミング等が制御部9により定められる。例えば、第1画像読取部5の原稿画像読み取り開始のタイミングは、第1通過原稿センサー37により原稿P1が検出され始めた時点から予め定められた時間だけ経過したタイミングに設定される。また、第1画像読取部5の原稿画像読み取り終了のタイミングは、第1通過原稿センサー37により原稿P1が検出されなくなった時点から予め定められた時間だけ経過したタイミングに設定される。
【0051】
原稿搬送路R1における予め定められた位置には、第2通過原稿センサー38が設けられている。第2通過原稿センサー38は、読取位置L2より上流側の位置に設けられている。本実施形態では、第1通過原稿センサー37及び第2通過原稿センサー38は、それぞれの検出領域に原稿P1が通過しているときにH(ハイ)信号を出力し、前記検出領域に原稿P1が通過していないときにL(ロー)信号を出力する。
【0052】
第2通過原稿センサー38により原稿が検出されるタイミングに基づいて、第2画像読取部28による原稿画像読み取りのタイミング等が制御部9により定められる。例えば、第2画像読取部28の原稿画像読み取り開始のタイミングは、第2通過原稿センサー38により原稿P1が検出され始めた時点から予め定められた時間だけ経過したタイミングに設定される。また、第2画像読取部28の原稿画像読み取り終了のタイミングは、第2通過原稿センサー38により原稿P1が検出されなくなった時点から予め定められた時間だけ経過したタイミングに設定される。
【0053】
原稿搬送部20は、ADF18の筐体18A内に設けられている。筐体18Aには、ADFカバー40が設けられている。ADFカバー40は、筐体18Aの上部に設けられており、筐体18Aによって回動可能に支持されている。これにより、ADFカバー40は、筐体18Aに形成された開口X1を塞いで第2画像読取部28を覆う閉位置(
図2(A))と、開口X1を開放して原稿搬送路R1及び第2画像読取部28を露出させる開位置(
図2(B))との間で変位可能である。
【0054】
なお、ADFカバー40の内面40A(
図2(B)参照)には、第1搬送路R1に設けられた搬送ローラー対25の一方の搬送ローラー25A及び第2画像読取部28の白基準部材35等が取り付けられている。そのため、ADFカバー40が前記開位置に変位すると、搬送ローラー25A及び白基準部材35等も変位する。
【0055】
ADFカバー40が前記閉位置から前記開位置へ向けて変位すると、外光が筐体18Aの外側から開口X1を通って原稿搬送部20に入射する。この入射光の少なくとも一部は、第2画像読取部28の読取位置L2へ直接向かう。
【0056】
画像形成部2は、第1画像読取部5及び第2画像読取部28の少なくとも一方で読み取られた画像情報、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から通信I/F部(不図示)を通じて入力された画像形成ジョブに基づいて電子写真方式で前記記録シートに対する画像形成処理を実行する。
【0057】
画像形成部2は、給紙カセット7を有する。また、画像形成部2は、感光体ドラム50、帯電部51、現像部52、トナーコンテナ53、転写ローラー54、除電部55、定着ローラー56、及び加圧ローラー57を備えている。
【0058】
画像形成部2は、給紙カセット7から供給される記録シートに対する画像形成処理を以下の手順で行う。
【0059】
画像形成ジョブが入力されると、帯電部51により感光体ドラム50が所定の電位に一様に帯電される。次に、画像形成ジョブに含まれる画像情報に基づいて、LSU(Laser Scanning Unit)から感光体ドラム50の表面に出射される光の出力強度が制御される。
【0060】
これにより、感光体ドラム50の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム50上の静電潜像は現像部52によりトナー像として現像(可視像化)される。なお、現像部52には、トナーコンテナ53からトナー(現像剤)が補給される。
【0061】
続いて、感光体ドラム50に形成されたトナー像は転写ローラー54により記録シートに転写される。その後、前記記録シートに転写されたトナー像は、その記録シートが定着ローラー56及び加圧ローラー57の間を通過して排出される際に定着ローラー56で加熱されて溶融定着する。なお、感光体ドラム50の電位は除電部55で除電される。
【0062】
画像読取装置1は、操作表示部6を有する。操作表示部6は、表示部29と操作部30とを有する。
【0063】
表示部29は、例えばカラー液晶ディスプレイなどを有し、操作表示部6を操作するユーザーに対して各種の情報を表示する。操作部30は、表示部29に隣接配置された各種の押しボタンキー及び表示部29の表示画面上に配置されるタッチパネルセンサーなどのうちの1つ又は複数を有し、画像形成装置100のユーザーによる各種の指示の入力のための操作を受け付ける。なお、操作表示部6は、ユーザーから画像読取動作などの各種の処理の実行指示の操作を受けると、その操作に対応する操作信号を制御部9に出力する。
【0064】
画像読取装置1は、制御部9を有する。制御部9は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶部である。制御部9は、前記CPUが前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像読取装置1の動作を制御する。
【0065】
制御部9の前記ROMには、制御部9の前記CPUに後述の処理(
図5のフローチャート参照)を実行させる為の処理プログラムが記憶されている。前記処理プログラムは、画像形成装置100の出荷時点で前記ROMに記憶されていてもよい。或いは、前記処理プログラムがCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記出荷後に、前記処理プログラムが前記記録媒体から制御部9の前記ROMに記憶されてもよい。
【0066】
ところで、正常に画像を読み取るためにはADFカバー40が前記閉位置であることが必要である。そのため、従来の画像読取装置は、ADFカバー40が前記開位置であるか否かを検出する開閉センサーを備える。
【0067】
しかしながら、昨今、画像読取装置1における部品点数、画像形成装置の組み立て工数、及びコストをより低減することが求められており、前記開閉センサーについても省略できることが好ましい。
【0068】
そこで、画像読取装置1は、部品点数、画像形成装置の組み立て工数、及びコストを低減しつつ、ADFカバー40が閉塞されていることを検出するべく次のような構成を有する。
【0069】
本実施形態では、制御部9は、読取制御部61と、カバー位置判定部62とを有する。
【0070】
読取制御部61は、第2画像読取部28を制御する。また、読取制御部61は、第2画像読取部28の制御モードを、以下に説明する第1モードと第2モードとに切り替える。前記第1モードは、光源32を点灯させた状態でラインセンサー34に光量検出結果を出力させるモードである。前記第2モードは、光源32が消灯した状態でラインセンサー34に光量検出結果を出力させるモードである。
【0071】
読取制御部61は、前記読取ジョブが実行されているとき、第2画像読取部28の制御モードを前記第1モードに設定する。また、読取制御部61は、シートセンサー22が前記原稿を検出し、且つ、ADF18が前記原稿の搬送を開始する前に、第2画像読取部28の制御モードを前記第2モードに設定する。
【0072】
第2画像読取部28の制御モードが前記第2モードに設定された状況において、ADFカバー40が前記閉位置よりも前記開位置側に位置する場合に、筐体18Aの外側から開口X1を通って読取位置L2へ直接向かう外光の光量がラインセンサー34により検出される。
【0073】
一方、第2画像読取部28の制御モードが前記第2モードに設定された状況において、ADFカバー40が前記閉位置に位置する場合、ADFカバー40が外光を遮るため、ラインセンサー34はほとんど光を検出しない状態である。
【0074】
カバー位置判定部62は、第2画像読取部28の前記制御モードが前記第2モードであるときのラインセンサー34の検出光量が予め定められた光量(閾値)を超えているか否かを判定する。そして、カバー位置判定部62は、この判定結果により、ADFカバー40が前記閉位置にあるか否かを判定する。すなわち、カバー位置判定部62は、ラインセンサー34の検出光量が前記閾値を超えていると判定した場合に、ADFカバー40が前記閉位置にはないと判定し、そうでない場合に、ADFカバー40が前記閉位置にあると判定する。
【0075】
なお、ADFカバー40が前記閉位置にあるか否かの判定は、第2画像読取部28の前記制御モードが前記第2モードのときのラインセンサー34の検出光量が前記閾値を超えているか否かのみに基づいて行われるものに限定されない。前記判定は、ラインセンサー34の検出光量が大きいという条件に他の条件の成立可否も加えて行われるものであってもよい。
【0076】
次に、
図5を用いて、制御部9による処理について説明する。なお、
図5のフローチャートにおいてステップS501、S502、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
【0077】
<ステップS501>
ステップS501において、制御部9は、第2画像読取部28による前記第2モードでの受光動作を開始させる開始条件が成立したか否かを判定する。前記開始条件として、例えば、シートセンサー22が原稿P1を検出し、且つ、ユーザーにより画像読取開始操作が操作表示部6に対して行われたという条件が考えられる。この場合、第2画像読取部28による前記第2モードの制御は、ADF18が原稿P1の搬送を開始する前に実行される。
【0078】
<ステップS502>
読取制御部61は、前記開始条件が成立すると、第2画像読取部28を前記第2モードで制御する。これにより、第2画像読取部28は、光源32を消灯した状態で光量検出結果を出力する。そして、制御部9は、処理をステップS503に進める。
【0079】
<ステップS503>
ステップS503において、カバー位置判定部62は、読取制御部61の制御によって第2画像読取部28から出力された信号のレベル(受光量)が前記閾値を超える受光量を示すか否かを判定する。
【0080】
カバー位置判定部62は、前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示していると判定した場合には(ステップS503でYES)、処理をステップS504の処理に進める。一方、制御部9は、前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示していないと判定した場合には(ステップS503でNO)、処理をステップS507の処理に進める。
【0081】
<ステップS504>
制御部9は、前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示していると判定した場合、原稿搬送部20を停止状態にする。これにより、ADFカバー40が開放されたままの状態で原稿搬送部20が原稿P1の搬送を開始してしまうことを防止できる。その結果、ADFカバー40が開放されたままの状態で第2画像読取部28が前記第1モードで動作することによる原稿画像の読み取り不良が発生することを回避することができる。
【0082】
すなわち、ADFカバー40が開放されたままであると、原稿P1の搬送不良が生じる。さらに、外光が筐体18Aの外側から開口X1を通って第2画像読取部28に入射し、第2画像読取部28により読み取られる画像が原稿の画像に忠実な画像ではなくなる。
【0083】
ここで、ADFカバー40の開放によって前記外光がラインセンサー34に入射すると、ラインセンサー34から出力される前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示すものとなる。
【0084】
そこで、前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示しているか否かを制御部9が判定し、そうであると制御部9が判定した場合に原稿搬送部20の制御を停止することで、第2画像読取部28によって正常でない画像の読み取りが行われるのを回避することができる。制御部9は、このステップS504の処理後、処理をステップS505の処理に進める。
【0085】
<ステップS505>
制御部9は、ADFカバー40の閉塞操作を促す通知処理を行う。この通知処理として、不図示の音響出力部を通じて予め定められた音を出力する処理、或いは、表示部29により予め定められたメッセージを表示する処理等が考えられる。そして、制御部9は、処理をステップS506の処理に進める。
【0086】
<ステップS506>
制御部9は、ADFカバー40が前記閉状態でないことが検出されたことを示すエラーフラグをONに設定する。なお、前記エラーフラグの初期値はOFFである。制御部9は、このステップS506の処理後、処理をステップS502の処理に戻す。
【0087】
<ステップS507>
制御部9は、前記信号のレベルが前記閾値を超える受光量を示していないと判定した場合、第2画像読取部28に対する前記第2モードでの制御を終了すべき終了条件が成立したか否かを判定する。前記終了条件として、例えば、前記エラーフラグがOFFであること、又は前記エラーフラグがONである状況下でユーザーにより予め定められた確認操作が操作表示部6に対して行われたという条件が採用可能である。前記確認操作は、例えば、前記画像読取開始操作と同じ操作であることが考えられる。
【0088】
制御部9は、前記終了条件が成立していないと判定した場合は(ステップS507でNO)、処理をステップS502の処理に戻す。一方、制御部9は、前記終了条件が成立したと判定した場合は(ステップS507でYES)、処理をステップS508の処理に進める。
【0089】
<ステップS508>
制御部9は、前記終了条件が成立したと判定した場合、前記エラーフラグをOFFに設定した後、処理を終了させる。前記終了条件が成立することは、ADF18の原稿P1の搬送動作を許容する条件である。
【0090】
以上のように、画像形成装置100においては、前記読取ジョブを実行していないときに、光源32が消灯した状態でラインセンサー34が光量検出結果を出力し、その出力信号を用いてADFカバー40が閉位置に位置するか否かを制御部9が判定する。すなわち、本実施形態に係る画像形成装置100においては、従来の開閉センサーに代えて、原稿の画像を読み取る第2画像読取部28が、ADFカバー40が閉位置に位置するか否かの検出に用いられている。よって、従来の開閉センサーを省略することができる。
【0091】
これにより、部品点数、画像形成装置の組み立て工数、及びコストを低減しつつ、前記ADFカバー40が閉塞されていることを検出することができる。
【0092】
なお、前記実施形態では、シートセンサー22が前記原稿を検出し、且つ、前記原稿の搬送が開始される前の期間に、制御部9が前記第2モードで第2画像読取部28の制御を開始させる。しかし、これに限らず、或る読取ジョブが終了してから次の読取ジョブが実行されるまでの間、前記第2モードで第2画像読取部28の制御を周期的に行うことも考えられる。
【0093】
[第2の実施形態]
前記実施形態に係る画像形成装置100においては、第2画像読取部28に対する前記第2モードでの制御が、シートセンサー22が前記原稿を検出し、且つ、前記原稿の搬送が開始される前の期間に行われる。ただし、これに限られるものではなく、ADF18により複数の原稿が原稿搬送路R1に沿って間隔を空けて連続して搬送される連続読取処理が行われる期間において、第2画像読取部28に対する前記第2モードでの制御が行われることも考えられる。以下、この点について説明する。
【0094】
第2の実施形態に係る画像形成装置200においては、
図6に示されるように、制御部9は、読取制御部61及びカバー位置判定部62に加えて、タイミング判定部63を有する。
【0095】
タイミング判定部63は、前記連続読取処理が行われる場合に、第2通過原稿センサー38の検出結果より前記原稿が第2画像読取部28の読取位置L2を通過中の期間である第1タイミングを判定する。さらに、タイミング判定部63は、前記原稿が読取位置L2を通過した後から次の原稿が読取位置L2に到達する前までの期間である第2タイミングを判定する。
【0096】
そして、読取制御部61は、前記第1タイミングにおいて前記第1モードで第2画像読取部28を制御する。また、読取制御部61は、前記第2タイミングにおいて前記第2モードで第2画像読取部28を制御する。この処理を、
図7を用いて説明する。
【0097】
図7(A)に示されるように、原稿の先端が第2通過原稿センサー38の検出領域に到達すると、第2通過原稿センサー38の出力信号のレベルがL(ロー)からH(ハイ)に変化する。また、原稿の後端が第2通過原稿センサー38の検出領域を通過すると、第2通過原稿センサー38の出力信号のレベルがH(ハイ)からL(ロー)に変化する。前記連続読取処理が行われる場合、この出力信号のレベル変化が繰り返される。
【0098】
タイミング判定部63は、時刻T1で第2通過原稿センサー38の出力信号のレベルがL(ロー)からH(ハイ)に変化すると、原稿の先端が第2通過原稿センサー38の検出領域に到達したと判定する。そして、タイミング判定部63は、その時刻T1から予め定められた時間Δt1の経過後の時刻T2に、前記原稿の前記先端が第2画像読取部28の読取位置L2に到達すると判定する。
【0099】
また、タイミング判定部63は、時刻T3で第2通過原稿センサー38の出力信号のレベルがH(ハイ)からL(ロー)に変化すると、原稿の後端が第2通過原稿センサー38の検出領域を通過したと判定する。そして、タイミング判定部63は、その時刻T3から前記時間Δt1の経過後の時刻T4に、前記原稿の前記後端が第2画像読取部28の読取位置L2を通過すると判定する。
【0100】
前記第1タイミングは、例えば時刻T2から時刻T4までの間のように、前記原稿の前記先端が第2画像読取部28の読取位置L2に到達してから、その後端が読取位置L2を通過するまでの間である。
【0101】
さらに、タイミング判定部63は、時刻T5で第2通過原稿センサー38の出力信号のレベルがL(ロー)からH(ハイ)に変化すると、次の原稿の先端が第2通過原稿センサー38の検出領域に到達したと判定する。そして、タイミング判定部63は、その時刻T5から前記時間Δt1の経過後の時刻T6に、次の前記原稿の前記先端が第2画像読取部28の読取位置L2に到達すると判定する。
【0102】
前記第2タイミングは、例えば時刻T4から時刻T6までの間のように、前記原稿の前記後端が第2画像読取部28の読取位置L2を通過してから、次の前記原稿の先端が読取位置L2に到達するまでの間である。
【0103】
ここで、
図7(C)に示されるように、読取制御部61は、最初に搬送される原稿の先端が読取位置L2に到達してから最後に搬送される原稿の後端が読取位置L2を通過するまでの間、第2画像読取部28のラインセンサー34に受光動作を行わせる。なお、前記画像処理部は、原稿が読取位置L2を通過している間の前記受光動作によってラインセンサー34から出力される光量データを処理することにより、前記光量データから前記原稿の画像情報を生成する。また、
図7(B)に示されるように、読取制御部61は、光源32を、前記第1タイミングではオンさせ、前記第2タイミングではオフさせる。
【0104】
すなわち、読取制御部61は、前記第1タイミングにおいて前記第1モードで第2画像読取部28を制御し、前記第2タイミングにおいて前記第2モードで第2画像読取部28を制御する。
【0105】
このような処理が行われることにより、前記第2タイミングにADFカバー40が開放された場合に前記不具合の発生を回避することができる。そして、このような効果を、従来の開閉センサーを用いることなく第2画像読取部28で達成することができる。
【0106】
なお、第1画像読取部5については、原稿が読取位置L1を通過している間のみ、原稿搬送路R1の前記第1の側へ向かう光の光量をCCD15で検出することにより、原稿の画像の読取動作を行う。光源16は、原稿が読取位置L1を通過している間のみ点灯していてもよいし、全ての原稿の画像の読取動作が終了するまで点灯し続けてもよい。