(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被印字チューブを搬送させるための第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送される前記被印字チューブに対し、当該被印字チューブが略扁平に押しつぶされた状態で印字を行って印字チューブとする第1印字手段と、前記被印字チューブの厚さ寸法を検出する厚さ検出手段と、前記押しつぶされた状態での前記被印字チューブの幅寸法を検出する幅検出手段と、を有する印刷装置に接続される操作端末の演算手段に対し、
前記印刷装置の前記幅検出手段が検出した前記幅寸法を取得する幅取得手順と、
前記印刷装置の前記厚さ検出手段が検出した前記厚さ寸法を取得する厚さ取得手順と、
前記被印字チューブに印字形成するための文字又は図像に対する編集操作を受け付ける編集受付手順と、
前記編集受付手順での受付結果に応じて、印字データを生成するデータ生成手順と、
前記幅取得手順で取得した前記幅寸法、前記厚さ取得手順で取得した前記厚さ寸法、及び、前記データ生成手順で生成した前記印字データに応じて、印字品質の良否を判定する第1判定手順と、
を実行させるための、チューブ印刷処理プログラム。
被印字チューブを搬送させるための第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送される前記被印字チューブに対し、当該被印字チューブが略扁平に押しつぶされた状態で印字を行って印字チューブとする第1印字手段と、前記被印字チューブの厚さ寸法を検出する厚さ検出手段と、前記押しつぶされた状態での前記被印字チューブの幅寸法を検出する幅検出手段と、を有する印刷装置を操作するための操作端末が実行する、チューブ印刷処理方法であって、
前記印刷装置の前記幅検出手段が検出した前記幅寸法を取得する幅取得手順と、
前記印刷装置の前記厚さ検出手段が検出した前記厚さ寸法を取得する厚さ取得手順と、
前記被印字チューブに印字形成するための文字又は図像に対する編集操作を受け付ける編集受付手順と、
前記編集受付手順での受付結果に応じて、印字データを生成するデータ生成手順と、
前記幅取得手順で取得した前記幅寸法、前記厚さ取得手順で取得した前記厚さ寸法、及び、前記データ生成手順で生成した前記印字データに応じて、印字品質の良否を判定する第1判定手順と、
を有することを特徴とするチューブ印刷処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0015】
<システム構成>
図1に、本実施形態が適用されるチューブ・テープ印刷システムを示す。このチューブ・テープ印刷システムは、印刷装置1と操作端末5とを有し、被印字チューブ201への印刷による印字チューブTの作成、あるいは、被印字テープへの印刷による印字テープL(以下適宜、「印字ラベルL」という)の作成を行うことができる。
【0016】
印刷装置1は、ケーブル等の有線通信(又は無線通信でもよい)を介して操作端末5に接続され、接続された操作端末5の制御により、上記印字チューブT、あるいは上記印字ラベルLを作成する。印字チューブT、あるいは印字ラベルLに印字する印字データは、操作端末5により作成され、印刷装置1に送信される。操作端末5は、例えばパソコンにより構成されており、表示部5Aと、キーボード等を含む操作部5Bとを備えている。
【0017】
操作者は、操作端末5の操作部5Bを操作して、印字チューブTあるいは印字ラベルLに印字形成するための、文字又は図像等の入力・修正等の編集操作を行うことができる。これにより、操作者は、所望の印刷内容の印字を印字チューブT、あるいは印字ラベルLに対して行うことができる。
【0018】
<印刷装置の構成>
印刷装置1の内部構成を表す概念的構成図を
図2に示す。
図2において、印刷装置1の装置本体11の外郭を構成する筐体12には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられている。そして、このカートリッジホルダ部に、上記印字ラベルLを作成するための被印字テープ101を供給可能なカートリッジ100が、着脱可能に取り付けられる。また、筐体12の背面(
図1中の右奥側の面、
図2中の右側の面)には、印字チューブTを作成するための被印字チューブ201を操作者が筐体12の外部から挿入するためのチューブ挿入穴13が形成されている。
【0019】
装置本体11は、上記筐体12と、1つの印字ヘッド14と、テープカッタ15と、チューブカッタ16と、テープ搬送ローラ18と、チューブ搬送ローラ19と、センサ21と、を有している。
【0020】
筐体12は、カートリッジ100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部と、上記チューブ挿入穴13と、を備える。
【0021】
テープ搬送ローラ18(第2搬送手段に相当)は、カートリッジ100に備えられたテープロール112から供給された被印字テープ101をテープ搬送経路に沿って搬送する。チューブ搬送ローラ19(第1搬送手段に相当)は、チューブ挿入穴13から挿入された被印字チューブ201をチューブ搬送経路に沿って搬送する。チューブ搬送ローラ19は、上記テープ搬送ローラ18と略同じ搬送方向位置に配置されている。このとき、チューブ搬送ローラ19による被印字チューブの搬送経路には、被印字チューブ201の厚さ寸法を公知の手法(例えば光学的検出等)により検出する厚さセンサ38a(厚さ検出手段に相当)と、被印字チューブ201の幅寸法を公知の手法(例えば光学的検出等)検出する幅センサ38b(幅検出手段に相当)とが設けられている。
【0022】
印字ヘッド14(第1印字手段、第2印字手段に相当)は、上記被印字テープ101のテープ搬送経路と、上記被印字チューブ201のチューブ搬送経路とに跨って共通に設けられている。そして、上記テープ搬送ローラ18及びチューブ搬送ローラ19は、印字ヘッド14に対向して設けられている。この印字ヘッド14は、上記テープ搬送ローラ18及びチューブ搬送ローラ19により搬送される被印字テープ101及び被印字チューブ201に対し、それぞれ所望の印字を形成可能である。
【0023】
テープカッタ15は、上記印字形成された被印字テープ101を所望の長さとなるように切断し、ラベル状の上記印字ラベルLを生成する。チューブカッタ16は、上記印字形成された被印字チューブ201を所望の長さとなるように切断し、短管状の上記印字チューブTを生成する。なお、チューブカッタ16は、上記テープカッタ15と略同じ搬送方向位置に配置されている。
【0024】
なお、特に図示しないが、上記テープ搬送ローラ18及び上記チューブ搬送ローラ19以外に、被印字テープ101や被印字チューブ201の搬送及び筐体12からの排出の便宜のために、上記ラベル搬送経路及び上記チューブ搬送経路の適宜の位置に図示しないガイドローラや送出ローラ等を設けてもよい。
【0025】
センサ21は、この例では、上記被印字チューブ201の搬送経路に沿って上記チューブカッタ16の上流側近傍に位置している。このセンサ21は、被印字チューブ201の有無を、光学的検出、磁気的検出等の、公知の手法で検出し、対応する検出信号を制御回路40(後述)に入力する。なお、センサ21の配置位置はこの例に限られず、チューブ搬送経路の他の部位(例えばチューブ挿入穴13の近傍や印字ヘッド14の上流側近傍等)でもよい。
【0026】
一方、装置本体11はまた、印字ヘッド14に備えられた発熱素子(図示せず)の通電を制御する印刷駆動回路33と、カッターソレノイド34a,34bと、カッターソレノイド駆動回路35a,35bと、搬送ローラ用モータ36a,36bと、搬送ローラ駆動回路37a,37bと、厚さセンサ38a,幅センサ38bと、制御回路40と、を有する。
【0027】
カッターソレノイド34aは、チューブカッタ16を駆動して上記切断動作を行わせる。カッターソレノイド34bは、テープカッタ15を駆動して上記切断動作を行わせる。カッターソレノイド駆動回路35a,35bは、カッターソレノイド34a,34bをそれぞれ制御する。
【0028】
搬送ローラ用モータ36aは、チューブ搬送ローラ19を駆動する。搬送ローラ用モータ36bは、テープ搬送ローラ18を駆動する。搬送ローラ駆動回路37a,37bは、搬送ローラ用モータ36a,36bをそれぞれ制御する。
【0029】
制御回路40は、上述した印刷駆動回路33、カッターソレノイド駆動回路35a,35b、搬送ローラ駆動回路37a,37b等を介し、印刷装置1全体の動作を制御する。また、制御回路40は、入出力インターフェイス31を介して、厚さセンサ38aによる被印字チューブ201の厚さ寸法の検出結果、及び幅センサ38bによる被印字チューブ201の幅寸法の検出結果を操作端末5に送信する。なお、この制御回路40は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
【0030】
<印字ラベル作成動作概略>
上記構成の印刷装置1において、カートリッジ100がカートリッジホルダに装着されると、カートリッジ100から繰り出された被印字テープ101がテープ搬送ローラ18と印字ヘッド14との間に狭持される。上記搬送ローラ用モータ36bの駆動力によってテープ搬送ローラ18が回転し、被印字テープ101がテープ搬送ローラ18と印字ヘッド14との間を通って搬送される。このとき、制御回路40による印刷駆動回路33の制御により印字ヘッド14に設けられた複数の上記発熱素子(図示せず)が通電され、発熱する。この結果、印字ヘッド14により、被印字テープ101に所望の印字内容の印字が印刷される。その後、カッターソレノイド34bへの通電によってテープカッタ15が動作することにより、上記印字形成が終了した被印字テープ101が切断されて上記印字ラベルLが生成され、排出口17から筐体12外部へと排出される。
【0031】
このとき、例えば、被印字テープ101の印字面の裏側には、例えば適宜の接着剤からなる粘着層(図示省略)が設けられており、上記印字ラベルLは印字面を表にして所定の対象物の表面に貼着される。
【0032】
<印字チューブ作成動作概略>
一方、上記構成の印刷装置1において、上記チューブ挿入穴13を介して筐体12の外部から被印字チューブ201が挿入されると、被印字チューブ201がチューブ搬送ローラ19と印字ヘッド14との間に狭持される。上記搬送ローラ用モータ36aの駆動力によってチューブ搬送ローラ19が回転し、被印字チューブ201が略扁平に押しつぶされた状態でチューブ搬送ローラ19と印字ヘッド14との間を通って搬送される。このとき、制御回路40により印字ヘッド14に設けられた上記複数の発熱素子(図示せず)が通電され、発熱する。この結果、印字ヘッド14により、被印字チューブ201に所望の印字内容の印字が印刷される。その後、カッターソレノイド34aへの通電によってチューブカッタ16が動作することにより、上記印字形成が終了した被印字チューブ201が切断されて上記印字チューブTが生成され、排出口17から筐体12外部へと排出される。
【0033】
このとき、例えば、被印字チューブ201は熱収縮性を有する弾性材料で構成されている。そして、作成された印字チューブTはその内径より細いケーブルを挿通された状態で全体が加熱されることにより、当該ケーブルの外周に固定される(後述の
図4参照)。
【0034】
<操作端末の構成>
操作端末5の内部構成を表す概念的構成図を
図3に示す。
図3に表すように、操作端末5は、上記表示部5A及び操作部5Bの他に、CPU51(演算手段に相当)、ROM52、RAM53、及びインターフェイス(I/F)54を備えている。
【0035】
ROM52には、印刷装置1を制御するためのアプリケーションプログラム(本実施形態のチューブ印刷処理プログラム)を含む各種プログラムが記憶されている。CPU51は、必要に応じて、ROM52から実行すべきプログラムをRAM53に読み出し、印刷装置1を制御する。インターフェイス54は、印刷装置1へのコマンドの送信や印刷装置1との間のデータの送受信に用いられる。
【0036】
<印字チューブの利用例>
上記印刷装置1で作成した印字ラベルLと印字チューブTの利用例を
図4に示す。この
図4において、例えば有線LANのネットワーク上で情報の中継を行うスイッチングハブ300が、上段、下段の各列でそれぞれ8つのスロット301(合計16のスロット)を有している。図示する例では、上段のスロット301に、左から順に「A001」〜「A008」の識別名称が付されている。また、下段のスロット301に、左から順に「B001」〜「B008」の識別名称が付されている。
【0037】
上記各スロット301には、それぞれ適切に対応するケーブル302が接続される。すなわち、この例では、上記各スロット301にそれぞれ挿入される各ケーブル302に、それぞれの接続先となるスロット301の識別名称を印字した印字チューブTが装着される。これにより、接続する各スロット301と各ケーブル302の対応関係が明確となり、誤配線を防ぐことができる。
【0038】
<印字装置のCPUが実行する制御内容>
次に、前述した印字チューブの作成及び印字ラベルの作成を行うために、印刷装置1の制御回路40のCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を、
図5により説明する。
【0039】
まず、ステップS5で、CPUは、操作端末5からフラグ付き印字データ(詳細は後述)を受信する。前述したように、この印刷装置1では、印字チューブT及び印字ラベルLのいずれかが選択的に作成される。上記フラグFは、F=1の場合は印字ラベルLの作成用の印字データであることを表し、F=0の場合は印字チューブTの作成用の印字データであることを表している。
【0040】
その後、ステップS10に移り、CPUは、フラグFの値が1か否かを判定する。そのフラグFの値が1であった場合、判定が満たされ(S10:YES)、ステップS20に移る。
【0041】
ステップS20で、CPUは、印字ラベルLを作成するための印字ラベル作成処理(詳細は後述)を実行する。その後、このフローを終了する。
【0042】
一方、上記ステップS10の判定において、フラグFの値が1でない場合、判定は満たされず(S10:NO)、ステップS15に移る。
【0043】
ステップS15で、CPUは、印字チューブTを作成するための印字チューブ作成処理(詳細は後述)を実行する。その後、このフローを終了する。
【0044】
<印字チューブ作成処理>
上記ステップS15の詳細手順を
図6により説明する。
図6において、まず、ステップS30で、CPUは、印字チューブTの作成数(以下適宜、単に「作成数KT」という)を取得する。この作成数KTは、操作者が印刷を指示する前に、操作端末5の操作部5Bを操作して入力した数、あるいは作成した印字データの数であり、印字データと共に操作端末5から送信される。
【0045】
その後、ステップS35に移り、CPUは、被印字チューブ201への印字処理回数に対応したカウンタ変数N1に、1を代入する。
【0046】
そして、ステップS40に移り、CPUは、被印字チューブ201の搬送を開始する。具体的には、搬送ローラ駆動回路37aに対して駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ36aを介し、チューブ搬送ローラ19を回転させる。これにより、チューブ挿入穴13を介し操作者により挿入された被印字チューブ201の搬送が開始される。
【0047】
その後、ステップS45に移り、CPUは、印刷駆動回路33を介して印字ヘッド14を制御し、この時点のカウンタ変数N1の値に対応する印字内容を表す印字データを、操作端末5から受信した印字データ中から抽出し、当該印字データに対応した印字を被印字チューブ201に形成する。例えばカウンタ変数N1=1の場合は「A001」、N1=2の場合は「A002」、・・・、N1=8の場合は「A008」、のように、各テキストが被印字チューブ201に対し(前述の
図4に示した例では縦書きで)印字形成される。
【0048】
その後、ステップS50に移り、CPUは、上記ステップS45で印字形成した後の被印字チューブ201を切断する。具体的には、まず、搬送ローラ駆動回路37aに駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ36aによるチューブ搬送ローラ19の回転を停止させる。その後、カッターソレノイド駆動回路35aに対して指令信号を出力する。これにより、カッターソレノイド34aの駆動力でチューブカッタ16が動作し、被印字チューブ201の印字部分が分断されて印字チューブTとなる。これにより、印字チューブTは排出口17から排出可能となる。なお、前述した送出ローラによって排出するようにしてもよい。
【0049】
そして、ステップS55に移り、CPUは、この時点の上記カウンタ変数N1の値が作成数KTと同じであるか否かを判定する。言い換えれば、作成数KT分の印字チューブTの作成が終了したか否かを判定する。カウンタ変数N1の値が作成数KTと異なる場合、判定は満たされず(S55:NO)、ステップS60へ移る。
【0050】
ステップS60では、CPUは、カウンタ変数N1の値に1を加えた後、ステップS40に戻り、被印字チューブ201の搬送処理以降、同様の手順を繰り返す。
【0051】
一方、上記ステップS55の判定において、カウンタ変数N1の値が作成数KTと同じであった場合、判定が満たされ(S55:YES)、このルーチンが終了する。以上により、操作者が意図する数(作成数KT)の印字チューブTを作成することができる。
【0052】
<印字ラベル作成処理>
上記ステップS20の詳細手順を
図7により説明する。
図7において、まず、ステップS70で、CPUは、印字ラベルLの作成数(以下適宜、単に「作成数KL」という)を取得する。この作成数KLは、前述の作成数KTと同じく、操作者が印刷を指示する前に、操作端末5の操作部5Bを操作して入力した数、あるいは作成した印字データの数であり、印字データと共に操作端末5から送信される。
【0053】
その後、ステップS75に移り、CPUは、被印字テープ101への印字処理回数に対応したカウンタ変数N2の値に1を代入する。
【0054】
その後、ステップS80に移り、CPUは、被印字テープ101の搬送を開始する。具体的には、搬送ローラ駆動回路37bに対して駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ36bを介し、テープ搬送ローラ18を回転させる。これにより、カートリッジ100のテープロール112からの被印字テープ101の繰り出し及び搬送が開始される。
【0055】
その後、ステップS85では、CPUは、印刷駆動回路33を介して印字ヘッド14を制御し、この時点のカウンタ変数N2の値に対応する印字内容を表す印字データを、操作端末5から受信した印字データ中から抽出し、当該印字データに対応した印字を被印字テープ101に印字形成する。例えばカウンタ変数N2=1の場合は「A001」、N2=2の場合は「A002」、・・・、N2=8の場合は「A008」、のように、各テキストが被印字テープ101に対し(例えば横書きで)印字形成される。
【0056】
そして、ステップS90に移り、CPUは、上記ステップS85で印字した被印字テープ101を切断する。具体的には、まず、搬送ローラ駆動回路37bに駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ36bによるテープ搬送ローラ18の回転を停止させる。その後、カッターソレノイド駆動回路35bに対して指令信号を出力する。これにより、カッターソレノイド34bの駆動力でテープカッタ15が動作し、被印字テープ101の印字部分が分断されて印字ラベルLとなる。これにより、印字ラベルLは排出口17から排出可能となる。なお、前述した送出ローラによって排出するようにしてもよい。
【0057】
その後、ステップS92に移り、CPUは、その時点のカウンタ変数N2の値が上記作成数KLと同じであるか否かを判定する。言い換えれば、作成数KL分の印字ラベルLの作成が終了したか否かを判定する。カウンタ変数N2の値が作成数KLと異なる場合、判定は満たされず(S92:NO)、ステップS95へ移る。
【0058】
ステップS95では、CPUは、カウンタ変数N2の値に1を加えた後、ステップS80に戻り、被印字テープ101の搬送処理以降、同様の手順を繰り返す。
【0059】
一方、上記ステップS92の判定において、カウンタ変数N2の値が作成数KLと同じ場合、判定が満たされ(S92:YES)、このルーチンを終了する。以上により、操作者が意図する数(作成数KL)の印字ラベルLを作成することができる。
【0060】
<操作端末が実行する制御内容>
本実施形態の要部は、上記構成及び動作の印刷装置1において印字チューブTを作成するために、操作端末5で行われる処理内容にある。以下、その詳細を、操作端末5のCPU51が実行する制御手順を表す
図8及び
図11により説明する。この制御手順は、前述したチューブ印刷処理プログラムをCPU51が実行することで実現される。
【0061】
まず、ステップS105で、CPU51は、印字データと共に印刷装置1に送信する、上記フラグF=0とする。
【0062】
その後、ステップS110に移り、CPU51は、印刷装置1の上記幅センサ38bの検出結果に基づき、被印字チューブ201の幅寸法を取得する。なお、このステップS110が各請求項記載の幅取得手順に相当する。
【0063】
そして、ステップS115に移り、CPU51は、印刷装置1の上記厚さセンサ38aの検出結果に基づき、被印字チューブ201の厚さ寸法を取得する。このステップS115が各請求項記載の厚さ取得手順に相当する。
【0064】
その後、ステップS120に移り、CPU51は、操作部5Bを介し操作者が行った、被印字チューブ201に形成する文字又は図像等の入力・修正等の上記編集操作を受け付ける。なお、このステップS120が、各請求項記載の編集受付手順に相当する。
【0065】
その後、ステップS125に移り、CPU51は、上記ステップS120で受け付けた編集操作を反映させた印字データを作成する。なお、このステップS125が、各請求項記載のデータ作成手順に相当する。
【0066】
その後、ステップS130に移り、CPU51は、被印字チューブ201において、上記ステップS125で作成した上記印字データを印字形成するために必要な必要印字領域Sを算出する。なお、このステップS130が、各請求項記載の必要領域算出手順に相当する。
【0067】
その後、ステップS135に移り、CPU51は、印字可能領域Saを算出すする。この印字可能領域Saの算出は、ステップS110で取得した被印字チューブ201の幅寸法と、ステップS115で取得した被印字チューブ201の厚さ寸法を用いて行われる。
【0068】
すなわち、本実施形態では、前述したように、搬送される被印字チューブ201に対して印字が形成されるとき、印字ヘッド14が、略扁平に押しつぶされた状態の被印字チューブ201に対し、所望の印字を行う。その際、押しつぶされた状態の被印字チューブ201の幅が比較的広ければ広い範囲に印字を形成することができる(すなわち上記印字可能領域Saが広い)が、押しつぶされた状態の被印字チューブ201の幅が比較的狭ければ狭い範囲にしか印字を形成することができない(すなわち上記印字可能領域Saが狭い)。
【0069】
また、
図9(a)に示すように被印字チューブ201の厚さが比較的薄ければ、
図9(b)に示すように印字ヘッド14とチューブ搬送ローラ19との間で、より扁平な状態に押しつぶされることから、被印字チューブ201の幅のほぼ全域(図中のW1相当の範囲)に印字形成することができる。これに対し、
図10(a)に示すように被印字チューブ201の厚さが比較的厚い場合には、
図10(b)に示すように被印字チューブ201の幅方向両端部は十分に押しつぶされず盛り上がった形状となることから、当該両端部には印字形成することができず(あるいはかすれが生じる等により品質が低下し)、それ以外の範囲(図中のW2相当の範囲)に印字形成することとなる。
【0070】
したがって、このステップS135では、上記のような押しつぶし状態で印字形成がなされる被印字チューブ201の固有の事情に基づき、被印字チューブ201の幅寸法及び厚さ寸法に対応させて、上記印字可能領域Saが算出される。したがって、上記ステップS110で取得した幅寸法が同一であっても、ステップS115で取得した厚さ寸法が大きいほど、印字可能領域Saが小さく算出される。なお、このステップS135が、各請求項記載の印字可能領域算出手順に相当する。
【0071】
その後、ステップS140に移り、CPU51は、上記ステップS135で算出した必要印字領域Sが、上記ステップS130で算出した印字可能領域Saより大きいか否かを判定する。必要印字領域Sが印字可能領域Sa以下であった場合、判定は満たされず(S140:NO)、印字可能とみなされてステップS150に移る。
【0072】
ステップS150で、CPU51は、必要印字領域Sが印字可能領域Saとほぼ等しいか(すなわち必要印字領域Sと印字可能領域Saとの差が所定のしきい値以内か)否かを判定する。SとSaとの差が上記しきい値を超えている場合は、判定は満たされず(S150:NO)、ステップS155に移る。
【0073】
ステップS155で、CPU51は、印字が良好に行えるという推定結果を操作者に報知するために、そのまま印字を行っても良い旨のメッセージ(例えば「印字OK表示」表記)を表示部5Aに表示させる。その後は
図11の後述するステップS205に移る。
【0074】
一方、上記ステップS150の判定において、必要印字領域Sが印字可能領域Saとほぼ等しい(SとSaとの差が上記しきい値以下である)場合、判定が満たされ(S150:YES)、ステップS160に移る。なお、このステップS150と上記ステップS140とが、各請求項記載の第1判定手順に相当する。
【0075】
ステップS160で、CPU51は、要注意印字品質である(印字が良好に行えない可能性がある)とみなして、注意を喚起するメッセージ(例えば「注意喚起表示」表記)を表示部5Aに表示させる。その後は
図11の後述するステップS205に移る。
【0076】
一方、前述のステップS140の判定において、必要印字領域Sが印字可能領域Saより大きい場合、判定は満たされ(S140:YES)、ステップS145に移る。
【0077】
ステップS145で、CPU51は、印字不可能とみなして、その旨を操作者に報知するための警告表示を表示部5Aに表示させる。なお、このステップS145と、前述のステップS160及びステップS155とが、各請求項記載の第1の表示手順に相当する。その後は、
図11に示すステップS180に移る。
【0078】
図11に移り、ステップS180において、CPU51は、操作部5Bを介し、操作者からの、自動修正を行ってよい旨の入力があったか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、良好な印字をより迅速に行うことを可能とさせるために、上記ステップS125で作成した印字データを自動修正する(例えばフォントサイズを小さくする等)機能がCPU51に備えられており、その実行可否を操作部5Bの操作により操作者が選択可能としている。操作者が自動修正実行の確認操作をしなかった場合は判定は満たされず(S180:NO)、ステップS185に移る。
【0079】
ステップS185で、CPU51は、操作部5Bを介し、操作者からの、自ら手動操作により修正を行う旨の入力があったか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、上記ステップS125で作成した印字データを操作者が手動で自己修正したい場合は、その旨を操作部5Bの操作により操作者が入力可能としている。操作者が自己修正を希望する操作を操作部5Bに対して行った場合、判定は満たされ(S185:YES)、前述のステップS120に戻り、同様の手順を繰り返す。なおこのとき戻って実行されるステップS120が、各請求項記載の再編集受付手順に相当している。
【0080】
一方、ステップS185の判定において、操作者が自己修正を希望しなかった場合、判定は満たされず(ステップS185:NO)、ステップS190に移る。
【0081】
ステップS190で、CPU51は、操作部5Bを介し、操作者からの、印字チューブTの代用となる印字ラベルL(以下適宜、「旗ラベルLf」という)の作成を希望する旨の入力があったか否かを判定する。
図12に、この旗ラベルLfの一例を示す。
【0082】
図12(a)〜(c)に示すように、旗ラベルLfは、印字内容がそれぞれ印字される印字部La,Lbと、その2つの印字部La,Lbの間に位置する巻き付け部Lcと、を備えている。使用時には、巻き付け部Lcが、旗ラベルLfの取り付ける対象(ここではケーブル302)に貼り付けられた後、2つの印字部La,Lbの裏面側(印字されていない側)が貼り合わせられる。これにより、
図12(a)に示すように、両印字部La,Lbが(印字内容を露出させつつ)ケーブル302から突出するような態様で、旗ラベルLfがケーブル302に取り付けられる。
【0083】
図11に戻り、旗ラベルLfの作成を希望する入力があった場合、ステップS190の判定が満たされ(S190:YES)、ステップS195に移る。
【0084】
ステップS195で、CPU51は、印字ラベルLの一種である上記旗ラベルLfを作成させるために前述のフラグF=1とする。その後、ステップS200に移り、CPU51は、旗ラベルLf用の印字データを新たに作成する。その後はステップS205に移る。
【0085】
ステップS205で、CPU51は、操作部5を介した適宜の印刷指示があったか否かを判定する。操作者が操作部5Bを介し印刷を指示するまでは判定が満たされず(S205:NO)ループ待機し、印刷指示がなされたら判定が満たされ(S205:YES)、ステップS210に移る。
【0086】
ステップS210で、CPU51は、上記印字チューブTあるいは上記印字ラベルL(旗ラベルLf)の作成のために、上記ステップS125又はステップS200で作成した印字データにフラグF(F=0又は1)を付加して印刷装置1に送信する。その後、このフローを終了する。なお、上記ステップS200で旗ラベル用の印字データが作成された場合には、当該ステップS200と、上記ステップS210とが、各請求項記載の代用テープ作成手順に相当する。
【0087】
一方、上記ステップS180において、操作者が自動修正実行の確認操作をした場合は判定は満たされ(S180:YES)、ステップS215に移る。
【0088】
ステップS215で、CPU51は、前述したように、例えば印字可能領域Saが必要印字領域Sよりも大きくなるように、上記ステップS125で作成した印字データを自動修正する(例えばフォントサイズを小さくする)。その後は上記ステップS205に移る。なお、このステップS215が、各請求項記載のデータ修正手順に相当する。
【0089】
なお、以上では、
図5のステップS20において実行される印字ラベル作成処理において、旗ラベルLfが作成される場合のみを一例として詳細に説明したが、旗ラベルLfではない平面状の通常の印字ラベルLも作成できる。この場合は、操作端末5の上記CPU51において、上記
図8のステップS120と同等の手順が実行されて印字ラベルLに形成する文字又は図像等の入力・修正等の編集操作が受け付けられ、その後上記ステップS125と同等の手順で対応する印字データが作成される。そして、ステップS195と同等の手順でフラグF=1とされた後、ステップS205と同等の手順での印刷指示の入力に対応して、ステップS210と同等の手順で上記作成された印字ラベルL用の印字データがフラグF=1の値とともに印刷装置1へと送信される。これにより、
図5のステップS20において、上記通常の印字ラベルLの作成処理が行われる。
【0090】
<実施形態の効果>
以上のように構成した本実施形態においては、被印字チューブ201の幅寸法及び厚さ寸法と生成した印字データとに応じて、そのまま印字形成したときの印字品質が良好となるか否かが判定され、その判定結果が操作者に報知される(
図8のステップS140、ステップS150、ステップS145、ステップS155、ステップS160参照)。これにより、例えば印字品質が良好ではないと判定された場合には、その旨を操作者は認識することができる。
【0091】
この結果、実際に被印字チューブ201への印字形成を行う前に、印字品質の良否の予測を行って操作者に認識させることができる。これにより、印字品質の悪い印字チューブTが誤って無駄に作成されるのを防止することができる。したがって、操作者にとっての利便性を向上することができる。
【0092】
また、本実施形態では特に、印字可能領域の算出の際、同じ幅寸法の被印字チューブ201であっても、厚さが比較的厚い場合には両端部へ印字形成することができないのに対厚さが比較的小さい場合にはそのような問題が生じない、という事情を加味して印字可能領域Saの算出が行われる(ステップS135参照)。この結果、実際に被印字チューブ201への印字形成を行う前に、より正確に印字品質の良否の予測を行って操作者に認識させることができる。これにより、さらに確実に利便性を向上することができる。
【0093】
また、本実施形態では特に、印字不可能と判定された場合には、表示部5Aにおいて警告表示が行われる(ステップS145参照)。これにより、そのままの条件では印字形成が不可能であること(あるいは印字形成できたとしても予測される印字品質が劣悪であること)を、操作者に確実に認識させることができる。
【0094】
また、本実施形態では特に、必要印字領域Sの大きさが印字可能領域Saの大きさを超える場合には、印字データを修正して必要印字領域Sの大きさを印字可能領域Saよりも小さくする(S215参照)。これにより、そのままの条件では印字形成が不可能(あるいは印字品質が劣悪)である場合に、これを回避するための印字データの修正を自動的に行って、良好な印字形成を行うことができる。したがって、常に良好な印字品質の印字チューブTを作成することができるので、さらに確実に利便性を向上することができる。
【0095】
また、本実施形態では、上述のようにして印字チューブTを作成可能であるのに加え、被印字テープ101を用いて印字ラベルLを作成することもできる。そして、印字チューブTを作成する際、そのままの条件では印字形成が不可能(あるいは印字品質が劣悪)である場合に、その代用品としての同一印字データを用いた代用の旗ラベルLfが作成される。これにより、印字チューブTにおける低品質(あるいは印字形成不可)を補う形で、旗ラベルLfによって操作者の意図する印字表示を実行することができる。したがって、さらに確実に利便性を向上させることができる。
【0096】
また、本実施形態では特に、被印字チューブ201への印字形成を行うことができるものの、例えば幅方向両端部に若干のかすれが生じる恐れがある等の場合に、その旨を操作者に注意喚起し(ステップS160参照)、認識させることができる。この結果、操作者のニーズや用途に応じて、当該品質の印字チューブ201をそのまま作成するか、再度編集操作をやり直して確実に印字品質のよい印字チューブを改めて作成し直すか、を操作者が自ら選択することができる。この結果、操作者にとっての利便性を向上することができる。
【0097】
また、本実施形態では特に、操作者による手動修正時には、再度やり直した編集操作がステップS120で受け付けられ、これに対応した印字形成が被印字チューブ201に行われることで、確実に印字品質のよい印字チューブTを改めて作成し直すことができる。この結果、操作者にとっての利便性を向上することができる。
【0098】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について具体的に説明する。なお、変形例の説明では、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
【0099】
(1)関連情報が同一の過去の作成例を見つけて表示する場合
すなわち、本変形例では、例えばある条件で印字チューブTを作成したときに印字品質があまりよくなかった場合、その条件を記憶しておいて、後日、操作者が同一条件での印字チューブ作成を行うとしたときに、事前に表示(警告)が行われる。以下、その詳細を、上記
図8及び
図11に対応する
図13及び
図14により説明する。
【0100】
図13及び
図14に示すフローは、
図8及び
図11に示したフローの各手順に加え、新たに、ステップS305、ステップS310、ステップS315、ステップS320、ステップS325、ステップS335、ステップS360が加わっている点が異なる。すなわち、
図13において、前述と同様のステップS105〜ステップS115を経て、ステップS120で編集操作が受け付けられると、新たに設けたステップS305に移る。ステップS305では、CPU51は、例えば操作端末5に設けた適宜の記憶装置(EEPROMやHDD等)にこの時点までに記憶されていた、過去の印字チューブT作成時の品質結果(後述のステップS360参照)を、印字チューブ作成に係わる関連情報(編集内容、チューブ厚さ寸法、チューブ幅寸法等)と共に読み出す。
【0101】
その後、ステップS310に移り、CPU51は、上記ステップS105で読み出した過去の品質結果情報の上記関連情報のうち、今回の上記ステップS120で受け付けた編集内容、ステップS110で取得した被印字チューブ201の幅寸法、及び、ステップS115で取得した被印字チューブ201の厚さ寸法に対し、略一致するものがあるか(言い換えれば、今回の上記編集内容、幅寸法、厚さ寸法が、既に記憶された品質結果情報に関連づけられているか)否かを判定する。略一致する品質結果情報が存在しない場合、判定は満たされず(S310:YES)、前述と同様のステップS125に移る。略一致する品質結果情報があった場合、判定は満たされ(S310:YES)、ステップS315に移る。なお、このステップS310が、各請求項記載の第2判定手順に相当する。
【0102】
ステップS315で、CPU51は、上記略一致する関連情報(編集内容、チューブ厚さ寸法、チューブ幅寸法等)に対応する品質結果情報を表示部5Aに表示させる。なお、このステップS315が、各請求項記載の第2表示手順に相当する。
【0103】
その後、ステップS320に移り、CPU51は、操作者により、操作部5Bを介し、現在の編集内容で印字チューブTを作成するとの操作入力があったか否かを判定する。操作者が操作部5Bを介し現状内容による作成を操作入力した場合には判定は満たされ(S320:YES)、ステップS325に移る。
【0104】
ステップS325で、CPU51は、現在の編集内容で印字データを作成する。その後は、前述と同様のステップS205に移る。
【0105】
一方、上記ステップS320の判定において、操作者が操作部5Bを介し現状内容による作成を操作入力しなかった場合、判定は満たされず(S320:NO)、上記ステップS120に戻り、同様の手順を繰り返す。
【0106】
上記の後、ステップS125〜ステップS160、ステップS180〜ステップS215については
図8図11等と同様であり、説明を省略する。
図14において、ステップS210においてフラグ付きの印字データを送信すると、新たに設けたステップS355に移る。上記ステップS210での送信により、印刷装置1では印字チューブ201が作成されるので、操作者がその印字品質を確認した結果を品質結果情報(例えば、「良」「可」「付加」等)として操作部5を介し入力する。すると、上記ステップS210の後のステップS355の判定が満たされ(S325:YES)、ステップS360に移る。なお、このステップS355は、各請求項記載の結果情報取得手順に相当する。
【0107】
ステップS360で、CPU51は、操作者が入力した品質結果情報を、その関連情報(編集内容、チューブ厚さ寸法、チューブ幅寸法等)と共に上記適宜の記憶装置に記憶する。その後、このフローを終了する。なお、このステップS360が、各請求項記載の記憶手順に相当する。
【0108】
本変形例においては、例えば、過去において実際に印字チューブTを作成したときの品質結果が良好ではなかった場合に、その結果が、上記関連情報とともに記憶される(ステップS360参照)。これにより、その後、同一(又は類似)の上記幅寸法、上記厚さ寸法、上記編集操作の内容による印字チューブTの作成が行われようとするときに、そのまま作成すると印字品質のよくない印字チューブTが作成される旨を表示し、操作者に認識させることができる(ステップS315参照)。したがって、さらに確実に利便性を向上することができる。
【0109】
(2)その他
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
【0110】
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合(
図8参照)は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
【0111】
また、
図2に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
【0112】
また、
図5等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0113】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0114】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。