(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する構成決定部と、
前記記憶装置毎の記憶容量を含む前記記憶装置リストに基づいて、設定された前記論理ボリュームの記憶容量と記憶方法に応じた前記記憶装置の構成とを含む前記論理ボリュームの構成条件を満たす前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補を生成する候補生成部と、を備え、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、生成された前記論理ボリュームの候補の中から、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
制御装置が、記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法であり、
前記制御装置が、前記記憶装置毎の記憶容量を含む前記記憶装置リストに基づいて、設定された前記論理ボリュームの記憶容量と記憶方法に応じた前記記憶装置の構成とを含む前記論理ボリュームの構成条件を満たす前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補を生成し、
前記制御装置が、前記記憶装置リストに基づいて、生成された前記論理ボリュームの候補の中から、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図6を参照して説明する。
図1乃至
図3は、実施形態1におけるRAIDコントローラの構成を説明するための図である。
図4乃至
図6は、RAIDコントローラの動作を説明するための図である。
【0014】
本実施形態におけるRAIDコントローラ1は、複数の記憶装置を備えたストレージ装置に搭載されている制御装置である。そして、RAIDコントローラ1は、以下に説明するように、1つの論理ボリュームを構築する複数の記憶装置の組み合わせ構成を決定する機能を有する。
【0015】
なお、本実施形態では、ストレージ装置に備えられており論理ボリュームを構築する記憶装置は、SSD(Solid State Drive)である。ただし、記憶装置は、SSDであることに限定されず、HDD(Hard Disk Drive)やその他の記憶装置であってもよい。
【0016】
RAIDコントローラ1は、CPU(Central Processing Unit)といった演算部を備えており、
図1に示すように、演算部でプログラムが実行されることで構築された、条件受付部11、候補生成部12、消費電力算出部13、構成決定部14、を備えている。また、RAIDコントローラ1は、
図1に示すように、記憶部20を備えており、記憶装置リスト21を記憶している。
【0017】
上記記憶装置リスト21は、ストレージ装置に備えられた各SSDの特性を表す情報が記憶されている。本実施形態では、SSDの製造会社ごとにテーブルが用意され、各SSDの特性を表す情報が記憶されている。ここで、
図2、
図3に、ストレージ装置に備えられているSSDの特性を表す情報として、記憶装置リスト21に記憶されているテーブルの一例を説明する。
【0018】
図2に示すテーブルは、「A社」が製造している各SSDの特性を表している。テーブルは、まず、SSDのドライブ容量(記憶容量)を含む。この例では、ドライブ容量が異なるA社のSSDが3種類あることとする。
【0019】
また、テーブルは、SSDの稼働性能と、当該稼働性能に応じた消費電力と、を記憶している。本実施形態では、特に、テーブルは、SSDの稼働性能として、SSDの読み書き性能(書き込み性能、読み込み性能)と、それぞれの性能に応じた消費電力と、を記憶している。
【0020】
具体的に、テーブルは、SSDの稼働性能として、「書き込み時の最大IOPS(Input/Output per Second)」、つまり、単位時間あたりの書き込み回数を表す書き込み回数性能を記憶しており、そのときの「消費電力(W)」を記憶している。また、テーブルは、これに応じて、1kIOPSあたりの「消費電力」も記憶している。同様に、テーブルは、稼働性能として、「読み込み時の最大IOPS」、つまり、単位時間あたりの読み込み回数を表す読み込み回数性能を記憶しており、そのときの「消費電力(W)」を記憶している。また、テーブルは、これに応じて、1kIOPSあたりの「消費電力」も記憶している。
【0021】
さらに、テーブルは、SSDの稼働性能に応じた消費電力として、読み書きを行っていないときの消費電力を表す「アイドル時の消費電力」を記憶している。
【0022】
そして、記憶装置リスト21は、上述した
図2に示すテーブルと同様に、
図3に示すように、「B社」が製造している各SSDの特性のテーブルを記憶している。具体的に、
図3に示すように、テーブルは、B社のドライブ容量が異なる3種類のSSDの、「書き込み時の最大IOPS」とその「消費電力(W)」、「読み込み時の最大IOPS」とその「消費電力(W)」、「アイドル時の消費電力」、を記憶している。
【0023】
なお、上述したテーブルは一例であって、記憶装置リスト21にはさらに多くの情報が記憶されていてもよい。
【0024】
次に、上述したRAIDコントローラ1が備える条件受付部11、候補生成部12、消費電力算出部13、構成決定部14、の機能と動作を、
図4乃至
図6を参照して説明する。なお、
図6は、RAIDコントローラ1の動作を表すフローチャートである。
【0025】
まず、条件受付部11は、ユーザから指定される「論理ボリュームの条件」の入力を受け付ける。本実施形態では、「論理ボリュームの条件」は、まず、複数のSSDから構成される論理ボリュームの「構成条件」を含む。具体的に、論理ボリュームの「構成条件」は、「論理ボリュームの記憶容量」と、「記憶方法に応じたSSDの構成」と、を含む。このとき、「記憶方法に応じたSSDの構成」とは、例えば、論理ボリュームの冗長度を表すRAIDレベルである。このため、「論理ボリュームの条件」のうち「構成条件」は、例えば、「容量:1600GB、RAIDレベル:10」というように表される。
【0026】
また、「論理ボリュームの条件」は、論理ボリュームの「稼働性能条件」を含む。具体的に、「稼働性能条件」は、論理ボリュームの「読み書き時におけるIOPS性能」や、「リード比率」、「稼働率」を含む。ここで、上記「IOPS(Input/Output per Second)」は、単位時間あたりの書き込み回数性能である。このため、「論理ボリュームの条件」のうち「稼働性能条件」は、例えば、「IOPS性能:50k、リード比率:0%、稼働率:100%」というように表される。
【0027】
以上により、条件受付部11は、ユーザから指定される「論理ボリュームの条件」として、論理ボリュームの「構成条件」と「稼働性能条件」が含まれた情報の入力を受け付ける。例えば、「論理ボリュームの条件」として、「容量:1600GB、RAIDレベル:10、IOPS性能:50k、リード比率:0%、稼働率:100%」という情報の入力を受け付ける。そして、条件受付部11は、受け付けた情報を、これから構成を決定する「論理ボリュームの条件」として設定する(
図6のステップS1)。
【0028】
続いて、候補生成部12(候補生成部)は、上記条件受付部11が受け付けて設定した「論理ボリュームの条件」に基づいて、SSDの組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補を生成する。このとき、候補生成部12は、特に、「論理ボリュームの条件」のうち「構成条件」を満たすSSDの組み合わせ構成からからなる論理ボリュームの候補を生成する(
図6のステップS2)。
【0029】
例えば、「論理ボリュームの条件」として、「容量:1600GB、RAIDレベル:10、IOPS性能:50k、リード比率:0%、稼働率:100%」が設定されている場合には、このうち「構成条件」である「容量:1600GB、RAIDレベル:10」となるSSDの組み合わせ構成の候補を生成する。この場合、記憶方法がミーラリングであるため、論理ボリュームは、2セットのSSDが必要となる。その結果、
図4に示すような4通りのSSDの組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補が生成されることとなる。なお、ここでは、同一の特性(性能)を有するSSDのみを用いて、1つの論理ボリュームの構成を生成している。
【0030】
続いて、消費電力算出部13(構成決定部)は、生成された論理ボリュームの候補の中から、設定された「論理ボリュームの条件」のうち「稼働性能条件」で論理ボリュームを稼働させた場合の、各論理ボリュームの消費電力を算出する(
図6のステップS3)。このとき、消費電力算出部13は、記憶部20に記憶された記憶装置リスト21に基づいて、各論理ボリュームの消費電力を算出する。
【0031】
ここで、消費電力算出部13による各論理ボリュームの消費電力の算出方法を説明する。まず、設定された「稼働性能条件」が、「IOPS性能:X(IOPS)、リード比率:Y(%)、稼働率:Z(%)」であるとする。そして、記憶装置リスト21を参照することで、生成された各論理ボリュームの候補について、
図5の上段の表に示すように、稼働性能に応じた消費電力が求められる。つまり、構成されるSSDの稼働性能に応じて、各論理ボリュームの候補の、「書き込み時の最大IOPS」の「消費電力(W)」、「読み込み時の最大IOPS」の「消費電力(W)」、「アイドル時の消費電力」、が算出される。そして、これらの情報(各消費電力)を以下の算出式に当てはめることで、各論理ボリュームの消費電力を算出することができる。
【0032】
論理ボリュームの消費電力=X*(Y%*[読み込み時のIOPSあたり消費電力]+(100%−Y%)*[書き込み時のIOPSあたり消費電力])*Z%+[アイドル時の消費電力]*(1−Z%)
ただし、論理ボリュームの消費電力は、上記算出式で算出することに限定されず、他の算出方法で算出してもよい。
【0033】
そして、構成決定部14(構成決定部)は、消費電力算出部13による算出結果に基づいて、論理ボリューム全体の消費電力が最小となるSSDの組み合わせ構成を決定する(
図6のステップS4)。例えば、「論理ボリュームの条件」のうち「稼働性能条件」として、「IOPS性能:50k、リード比率:0%、稼働率:100%」が設定されている場合には、
図5の下段の表の1行目に示すように、「構成3」の消費電力が最小となり、かかる構成に決定する。
【0034】
なお、
図5の下段の表の2行目は、「稼働性能条件」として、「IOPS性能:500k、リード比率:100%、稼働率:100%」が設定されている場合であり、「構成1」の消費電力が最小となる。また、
図5の下段の表の3行目は、「稼働性能条件」として、「IOPS性能:90k、リード比率:50%、稼働率:40%」が設定されている場合であり、「構成2」の消費電力が最小となる。
【0035】
そして、構成決定部14は、決定したSSDの組み合わせ構成にて論理ボリュームを構築する。このとき、構成決定部14は、ストレージ装置に装備された各SSDの接続状態を制御して自動的に論理ボリュームを構築してもよく、あるいは、決定した論理ボリュームの構成をユーザに出力してユーザの操作により論理ボリュームを構築してもよい。
【0036】
このようにすることで、ユーザが指定した稼働性能を満たしつつ、消費電力が最小となる論理ボリュームを構築することができる。その結果、所望の性能の論理ボリュームを、最小電力にて稼働させることができる。
【0037】
ここで、上記では、「稼働性能条件」として、IOPS性能、リード比率、稼働率を例示したが、これらのうち少なくとも1つを条件としてもよく、他の稼働性能を条件としてもよい。
【0038】
また、上述したRAIDコントローラ1では、「構成条件」を満たすSSDの組み合わせ構成からからなる論理ボリュームの候補を生成し、かかる候補から、消費電力が最小となる論理ボリュームを決定している。しかしながら、RAIDコントローラ1は、論理ボリュームの候補を生成することなく、予め用意されたSSDの組み合わせからなる論理ボリュームの候補の中から、「稼働性能条件」で論理ボリュームを稼働させた場合に消費電力が最小となるSSDの組み合わせ構成を決定してもよい。また、RAIDコントローラ1は、なんら論理ボリュームの候補が用意されていない場合であっても、「稼働性能条件」で論理ボリュームを稼働させた場合に消費電力が最小となるSSDの組み合わせ構成を新たに生成して決定してもよい。
【0039】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、
図7乃至
図9を参照して説明する。
図7は、実施形態2におけるRAIDコントローラの構成を説明するための図である。
図8乃至
図9は、RAIDコントローラの動作を説明するための図である。
【0040】
本実施形態におけるRAIDコントローラ1は、まず、実施形態1で説明したRAIDコントローラ1が備える構成を有する。これに加え、本実施形態におけるRAIDコントローラ1は、
図7に示すように、演算部でプログラムが実行されることで構築された稼働状況取得部15を備えている。
【0041】
上記構成のRAIDコントローラ1は、実施形態1で説明したように、論理ボリュームの条件を受け付けて設定し(
図8のステップS1)、かかる条件で稼働させたときの消費電力が最小なるSSDの組み合わせ構成からなる論理ボリューム30を決定する(
図8のステップS2,S3,S4)。そして、決定された構成で、論理ボリューム30を稼働させる(
図8のステップS5)。
【0042】
その後、本実施形態では、稼働状況取得部15が、上述したように、構成決定部14で構成が決定された論理ボリューム30の稼働状況を取得する(
図8のステップS6)。取得する稼働状況は、実施形態1で「稼働性能条件」として設定した、「IOPS性能、リード比率、稼働率」である。そして、稼働状況取得部15は、取得した稼働状況を、消費電力算出部13に通知する。
【0043】
続いて、消費電力算出部13は、取得した稼働状況を、「新たな稼働性能条件」として設定する(
図8のステップS7)。そして、前回、候補生成部12で生成した論理ボリュームの候補の中から、設定された「新たに稼働性能条件」で論理ボリュームを稼働させた場合の、各論理ボリュームの消費電力を算出する(
図8のステップS8)。このとき、消費電力算出部13は、実施形態1同様に、記憶部20に記憶された記憶装置リスト21に基づいて、各論理ボリュームの消費電力を算出する。
【0044】
そして、構成決定部14は、消費電力算出部13による算出結果に基づいて、論理ボリューム全体の消費電力が最小となるSSDの組み合わせ構成を決定する(
図8のステップS9)。その後、構成決定部14は、決定したSSDの組み合わせ構成にて論理ボリュームを構築する。
【0045】
このようにすることで、はじめにユーザが指定した「稼働性能条件」で論理ボリュームを構築した場合であっても、その後の実際の稼働状況が稼働性能条件とは異なる場合には、より実際の稼働状況で消費電力が最小となる論理ボリュームを構築することができる。従って、実際の状況により適応して、省電力にて論理ボリュームを稼働させることができる。
【0046】
ここで、上記では、まず「稼働性能条件」を満たしつつ消費電力が最小となる論理ボリュームを決定し、その後、決定した論理ボユームの稼働状況を取得して、当該稼働状況を「新たな稼働性能条件」に変更設定している。しかしながら、稼働状況を取得する対象となる論理ボリュームは、上述した方法で決定された消費電力が最小となる構成であるものに限定されず、いかなる方法で構築されたものであってもよい。つまり、本実施形態におけるRAIDコントローラ1は、
図9のフローチャートに示すように動作してもよい。
【0047】
まず、任意の構成の稼働している論理ボリュームの稼働状況を取得する(
図9のステップS11)。そして、取得した稼働状況を「新たな稼働性能条件」に設定し(
図9のステップS12)、それぞれ構成が異なる複数の論理ボリュームについて、設定された「稼働性能条件」で稼働させる場合の消費電力を、記憶装置リスト21に基づいて算出する(
図9のステップS13)。そして、算出結果に基づいて、論理ボリューム全体の消費電力が最小となるSSDの組み合わせ構成を決定する(
図9のステップS14)。
【0048】
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、
図10乃至
図12を参照して説明する。
図10乃至
図11は、本発明における制御装置の構成を示すブロック図である。
図12は、制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0049】
図10に示すように、制御装置100は、まず、記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リスト111を記憶する記憶部110を備える。これ加え、制御装置100は、記憶装置リスト111に基づいて、設定された稼働性能条件で記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる記憶装置の組み合わせ構成を決定する構成決定部101を備える。なお、上記構成決定部101は、制御装置100に装備された演算装置でプログラムが実行されることで構築される。
【0050】
なお、本実施形態における制御装置100は、上記記憶装置リスト111が外部の記憶装置に記憶されており、記憶装置リスト111を外部から取得してもよい。この場合、制御装置100は、
図11に示すように、上述した構成決定部101だけを備えていてもよい。
【0051】
上記制御装置100は、まず、稼働性能条件を受け付けて設定する(
図12のステップS101)。そして、構成決定部101は、記憶装置リスト111に基づいて、設定された稼働性能条件で記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる記憶装置の組み合わせ構成を決定する(
図12のステップS102)。
【0052】
このように、本発明では、ユーザが指定した稼働性能を満たしつつ、消費電力が最小となる論理ボリュームを構築することができる。その結果、所望の性能の論理ボリュームを、最小電力にて稼働させることができる。
【0053】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における制御装置、プログラム、構成決定方法、の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0054】
(付記1)
記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストを記憶する記憶部と、
前記記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する構成決定部と、
を備える制御装置。
【0055】
(付記2)
付記1に記載の制御装置であって、
前記記憶装置リストに含まれる前記稼働性能は、前記記憶装置の読み書き性能を含み、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、設定された読み書き性能条件を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0056】
(付記3)
付記2に記載の制御装置であって、
前記記憶装置リストに含まれる前記稼働性能は、前記記憶装置の単位時間あたりの読み書き回数を表す読み書き回数性能を含み、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、設定された単位時間当たりの読み書き回数条件を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0057】
(付記4)
付記2又は3に記載の制御装置であって、
前記記憶装置リストに含まれる前記稼働性能は、前記記憶装置に対する書き込み性能と読み込み性能とをそれぞれ含み、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、設定された読み書き性能条件及び読み書き比率を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0058】
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の制御装置であって、
前記記憶装置リストは、前記稼働性能に応じた消費電力として、アイドル時の消費電力を含み、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、設定された稼働率を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0059】
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載の制御装置であって、
前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの稼働状況を取得する稼働状況取得部を備え、
前記構成決定部は、取得した稼働状況を稼働性能条件として設定し、当該稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、前記記憶装置リストに基づいて、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0060】
(付記7)
付記6に記載の制御装置であって、
前記稼働状況取得部は、前記構成決定部にて決定された前記記憶装置の組み合わせ構成からなる前記論理ボリュームを稼働させたときの稼働状況を取得し、
前記構成決定部は、取得した稼働状況を新たな稼働性能条件として設定し、当該新たな稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、前記記憶装置リストに基づいて、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0061】
(付記8)
付記1乃至7のいずれかに記載の制御装置であって、
前記構成決定部は、前記記憶装置の組み合わせ構成が異なる複数の論理ボリュームの中から、前記記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0062】
(付記9)
付記8に記載の制御装置であって、
前記記憶装置リストは、前記記憶装置毎の記憶容量を含み、
前記記憶装置リストに基づいて、設定された前記論理ボリュームの構成条件を満たす前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補を生成する候補生成部を備え、
前記構成決定部は、生成された前記論理ボリュームの候補の中から、前記記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0063】
(付記10)
付記9に記載の制御装置であって、
前記候補生成部は、設定された前記論理ボリュームの記憶容量と記憶方法に応じた前記記憶装置の構成とを含む前記論理ボリュームの構成条件を満たす前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの候補を生成し、
前記構成決定部は、前記記憶装置リストに基づいて、生成された前記論理ボリュームの候補の中から、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
制御装置。
【0064】
(付記11)
記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する構成決定部を備える、
制御装置。
【0065】
(付記12)
制御装置に、
記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する構成決定部、
を実現させるためのプログラム。
【0066】
(付記13)
記憶装置毎の稼働性能及び当該稼働性能に応じた消費電力を記憶した記憶装置リストに基づいて、設定された稼働性能条件で前記記憶装置の組み合わせからなる論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0067】
(付記14)
付記13に記載の構成決定方法であって、
前記記憶装置リストに含まれる前記稼働性能は、前記記憶装置の読み書き性能を含み、
前記記憶装置リストに基づいて、設定された読み書き性能条件を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0068】
(付記15)
付記13又は14に記載の構成決定方法であって、
前記記憶装置リストは、前記稼働性能に応じた消費電力として、アイドル時の消費電力を含み、
前記記憶装置リストに基づいて、設定された稼働率を含む稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0069】
(付記16)
付記13乃至15のいずれかに記載の構成決定方法であって、
前記記憶装置の組み合わせ構成からなる論理ボリュームの稼働状況を取得し、
取得した稼働状況を稼働性能条件として設定し、当該稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、前記記憶装置リストに基づいて、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0070】
(付記17)
付記16に記載の構成決定方法であって、
決定された前記記憶装置の組み合わせ構成からなる前記論理ボリュームを稼働させたときの稼働状況を取得し、当該取得した稼働状況を新たな稼働性能条件として設定し、当該新たな前記稼働性能条件で前記論理ボリュームを稼働させる場合に、前記記憶装置リストに基づいて、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0071】
(付記18)
付記13乃至17のいずれかに記載の構成決定方法であって、
前記記憶装置リストは、前記記憶装置毎の記憶容量を含み、
前記記憶装置リストに基づいて、設定された前記論理ボリュームの構成条件を満たす前記記憶装置の組み合わせ構成のうち、設定された稼働性能条件で論理ボリュームを稼働させる場合に、当該論理ボリューム全体の消費電力が最小となる前記記憶装置の組み合わせ構成を決定する、
構成決定方法。
【0072】
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
【0073】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。