(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6233612
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28D 1/053 20060101AFI20171113BHJP
F02B 29/04 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
F28D1/053 A
F02B29/04 A
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-519241(P2015-519241)
(86)(22)【出願日】2013年7月5日
(65)【公表番号】特表2015-522790(P2015-522790A)
(43)【公表日】2015年8月6日
(86)【国際出願番号】EP2013064318
(87)【国際公開番号】WO2014006213
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年5月11日
(31)【優先権主張番号】102012211857.8
(32)【優先日】2012年7月6日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】506292974
【氏名又は名称】マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】MAHLE International GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】シュパゾーイェ イグンヤトフィック
(72)【発明者】
【氏名】ユリ カンドレン
(72)【発明者】
【氏名】イェンズ リヒター
【審査官】
関口 勇
(56)【参考文献】
【文献】
特表2011−525609(JP,A)
【文献】
特開2010−243125(JP,A)
【文献】
実開昭62−052793(JP,U)
【文献】
実開昭62−156283(JP,U)
【文献】
特開2001−088538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 1/053
F02B 29/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管/管底アセンブリ(2)を備えた熱交換器(1)、特に給気冷却器または排ガス冷却器であって、管(5)がその対向する管端部によって、2つの対向する管底(3、4)の開口部において密封状態で嵌め込まれており、前記両管底(3、4)の間にハウジング(8)の少なくとも一部分領域が配置されていて、このハウジングが前記アセンブリ(2)の前記管(5)を包持してそれを外方向に対して密封し、一方、前記両管底(3、4)が、互いに平行に延びてそれぞれ前記管(5)の端部領域(6、7)に繋がる2つの側面を有しており、これらの側面にそれぞれハウジング部分(15、16)が配置されていて、このハウジング部分が前記ハウジング(8)に結合されており、前記管底(3、4)の少なくとも1つにおいて、前記ハウジング(8)とこの管底(3、4)との間に、およびこの管底(3、4)とこの管底(3、4)に配置された前記ハウジング部分(15、16)との間に、シール(30−33、46−49)が密封するように配置されている、熱交換器。
【請求項2】
前記両管底(3、4)間における前記ハウジング(8)が少なくとも2つのハウジング要素から成り、これらのハウジング要素が流体密に結合されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器(1)。
【請求項3】
前記ハウジング(8)が2つのシェルから成り、これらのシェルが前記アセンブリ(2)をそれぞれ少なくとも部分的に包持し、かつ互いに流体密に結合されていることを特徴とする、請求項2に記載の熱交換器(1)。
【請求項4】
前記ハウジングのハウジング要素(9、10)が金属またはプラスチックから成り、互いに特に溶接または接着またはろう接によって結合されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのハウジング部分(15、16)または前記ハウジング部分(15、16)が金属またはプラスチックから成り、溶接または接着またはろう接によって前記ハウジング(8)に結合されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器(1)。
【請求項6】
前記ハウジング(8)が少なくとも1つの側端部において前記管底(3、4)に向かい合ってフランジを有していて、このフランジが前記管底(3、4)よりも側方に突出しており、また前記少なくとも1つのハウジング部分(15、16)がその1つの側端部にフランジを有していて、このフランジが前記管底(3、4)よりも側方に突出しており、前記管底(3、4)が前記ハウジング(8)と前記ハウジング部分(15、16)とによって収容されるようにして、前記ハウジング(8)と前記ハウジング部分(15、16)とが、前記突出するフランジの領域において密封状態で互いに結合されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換器(1)。
【請求項7】
前記ハウジング(8)の前記フランジと前記管底(3、4)との間にシール(30−33、46−49)が配置されており、これにより、前記ハウジング(8)の内部スペースを前記ハウジング部分(15、16)の内部スペースに対して密封できることを特徴とする、請求項6に記載の熱交換器(1)。
【請求項8】
前記ハウジング部分(15、16)の前記フランジと前記管底(3、4)との間にシール(30−33、46−49)が配置されており、これにより、前記ハウジング(8)の内部スペースを前記ハウジング部分(15、16)の内部スペースに対して密封できることを特徴とする、請求項6または7に記載の熱交換器(1)。
【請求項9】
2つのシール(30−33、46−49)が前記管底(3、4)の両側に配置されていることを特徴とする、請求項6、7または8に記載の熱交換器(1)。
【請求項10】
前記アセンブリ(2)の前記管の間に、少なくとも1つの結合要素を中に把持するための収容部があり、この結合要素が少なくとも2つのハウジング要素を互いに結合することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱交換器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器、特に自動車用の熱交換器、特に給気を冷却するための給気冷却器、または内燃機関からの排ガスを冷却するための排ガス冷却器に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車では、内燃機関において燃焼用空気の過給がかなり以前から用いられている。しかし、例えばターボチャージャまたは圧縮機を用いた過給を通じて、給気は圧縮により強く加熱され、従って、この加熱はエンジン内への供給およびそこでの燃焼にとって不都合なものとなる。給気を冷却するために給気冷却器が公知であり、これらの給気冷却器は、空気/空気熱交換器として車両前部に据え付けられている。その際、ターボチャージャから熱交換器への配管系および熱交換器から内燃機関への配管系が必要である。
【0003】
さらにまた、冷却材冷却式の給気冷却器も公知であり、これらの給気冷却器には、空気/冷却材熱交換器として、内燃機関の通常の冷却材、またはエンジン冷却材よりも低い温度を有する特別な低温冷却材が供給される。あるいはまた冷媒を用いて冷却することも可能である。この種の給気冷却器は、特に車両前部に実装されるのではなく、例えばエンジンルーム内のエンジン近傍に実装することもできる。
【0004】
空気/冷却材冷却方式によって、熱交換器はコンパクトに製作することも可能であり、これにより、その使い易さが向上して設置が容易になる。
【0005】
このようなコンパクトな構造様式は例えば特許文献1によって公知である。しかし、この構造様式の短所は、管/管底アセンブリとこれを取り囲むハウジングとが金属で製造されてろう接およびまた溶接されており、一方、流入側および流出側の収集タンクがプラスチックで製造されて、間にシールが配置された状態でフランジ成形によって金属製の管底に結合されていることである。
【0006】
このことに伴う短所は、熱交換器に多数の様々な接合作業が必要なことであり、これらの接合作業はそれぞれ異なる装置で実施可能であるので、多くの投資を必要とし、従ってまた製造に比較的高額の費用を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1707911号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の課題は、容易にかつ低コストで製造可能である、冒頭に挙げた種類の熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態においては、管/管底アセンブリを備えた熱交換器、例えば特に給気冷却器または排ガス冷却器であり、この熱交換器の場合、管がその対向する管端部によって、2つの対向する管底の開口部において密封状態で嵌め込まれており、前記両管底の間にハウジングの少なくとも一部分領域が配置されていて、このハウジングは前記アセンブリの前記管を包持してそれを外方向に対して密封し、一方、前記両管底は、互いに平行に延びてそれぞれ前記管の端部領域に繋がる2つの側面を有しており、これらの側面において、前記管底の間の前記ハウジングとは反対側の管底側面にそれぞれさらに別のハウジング部分が配置されていて、このさらに別のハウジング部分は前記管底の間の前記ハウジングに密封状態で結合されており、前記管底の少なくとも1つにおいて、前記ハウジングとこの管底との間に、および/またはこの管底とこの管底に配置された前記さらに別のハウジング部分との間に、シールが密封するように配置されている。これによって、容易にろう接可能な管/管底アセンブリを製造することが実現でき、この管/管底アセンブリに低コストのハウジング部分を容易に装備することが可能となる。管/管底アセンブリの簡易な構成によって、ろう接の際にろう接炉による処理時間を削減することができる。なぜなら、ろう接炉における前記諸部分の加熱時間を増大させる付加的な大きな質量体を一緒にろう接する必要がないからである。
【0011】
また有利であるのは、前記アセンブリの両側において前記アセンブリとは反対側の、前記両管底の前記両側面にそれぞれハウジング部分が配置されている場合であり、このハウジング部分は前記管底間における前記ハウジングに密封状態で結合されており、シールが前記ハウジングと前記管底との間、および/または前記ハウジング部分と前記管底との間に密封するように配置されている。これにより、前記管/管底アセンブリが密封状態で収容されて包囲されるように、ハウジングが前記管/管底アセンブリの周囲で閉じることが実現される。これによって、容易にろう接可能な管/管底アセンブリを製造することが実現でき、この管/管底アセンブリに容易に低コストのハウジング部分を装備することが可能となる。管/管底アセンブリのこの簡易な構成によって、ろう接炉における前記諸部分の加熱時間を増大させる付加的な大きな質量体を一緒にろう接する必要がなくなるので、ろう接の際にろう接炉による処理時間が削減される。
【0012】
また有利であるのは、前記両管底間における前記ハウジングが少なくとも2つのハウジング要素から成る場合であり、これらのハウジング要素は互いに流体密に結合されている。これにより構造が簡易化され、その際に特に有利であるのは、前記両ハウジング要素が同じ構成である場合である。
【0013】
また好都合であるのは、前記ハウジングが2つのシェルから成る場合であり、これらのシェルは前記アセンブリをそれぞれ少なくとも部分的に包持し、かつ互いに流体密に結合されている。この場合、好都合であり得るのは、前記両シェルがほぼu字形で、蓋板と2つの側板とを有するように構成されている場合であり、これらの側板は、それらが互いに当接し合って互いに密に結合されるように互いに重ねられる。このようにすることで、類似の構成を実現することができ、その際に好都合であるのは、冷却材用の供給接続短管と排出接続短管とが共通に一方のシェルに配置されている場合、またはそれぞれ1つの接続短管が1つのシェルに設けられるように分散して両シェルに配置されている場合である。
【0014】
有利であるのは、前記ハウジングの前記ハウジング要素が金属またはプラスチックから成り、互いに特に溶接または接着またはろう接によって結合されている場合である。この場合、プラスチック、例えばポリアミド等で形成することが特に好ましい。
【0015】
また好都合であるのは、前記少なくとも1つのハウジング部分または前記ハウジング部分が金属またはプラスチックから成り、溶接または接着またはろう接によって前記ハウジングに結合されている場合である。この際もプラスチックで形成することが特に有利である。
【0016】
また有利であるのは、前記ハウジングが少なくとも1つの側端部において前記管底に向い合ってフランジを有する場合であり、このフランジは前記管底よりも側方に突出しており、また前記少なくとも1つのハウジング部分もその1つの側端部にフランジを有し、このフランジも前記管底よりも側方に突出しており、前記ハウジングと前記ハウジング部分とは、前記管底が前記ハウジングと前記ハウジング部分とによって収容されるようにして、前記突出するフランジの領域において密封状態で互いに結合されている。
【0017】
また好都合であるのは、前記ハウジングの前記フランジと前記管底との間にシールが配置されており、これにより、前記ハウジングの内部スペースを前記ハウジング部分の内部スペースに対して密封することができる場合である。これにより、より確実な密封を施すことができ、このことは好ましい。
【0018】
また好都合であるのは、前記さらに別のハウジング部分の前記フランジと前記管底との間にシールが配置されており、これにより、前記ハウジングの内部スペースを前記さらに別のハウジング部分の内部スペースに対して密封することができる場合である。
【0019】
さらにまた有利であるのは、2つのシールが前記管底の両側に配置されている場合である。
【0020】
また有利であるのは、前記アセンブリの前記管の間に、少なくとも1つの結合要素を中に把持するための収容部がある場合であり、この結合要素は少なくとも2つのハウジング要素を互いに結合する。
【0021】
その他の有利な実施態様については、以下の図説および従属請求項によって説明されている。
【0022】
以下において、本発明について少なくとも1つの実施例に基づいて図面を参照しながらさらに詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】管/管底アセンブリとハウジングとを備えた熱交換器を示す模式図である。
【
図2】管/管底アセンブリとハウジングとを備えた熱交換器を示す模式図である。
【
図3】管/管底アセンブリとハウジングとを備えた熱交換器を示す模式図である。
【
図5】管/管底アセンブリを示す部分図であり、前方、側方および上方からの側面図である。
【
図7】
図6のハウジング部分を示す下方からの図である。
【
図8】2つのハウジング部分と管/管底アセンブリとを示す組み立て前の図である。
【
図9】2つのハウジング部分と管/管底アセンブリとを示す組み立て後の図である。
【
図10】ハウジングとさらに別のハウジング部分とを備えた管/管底アセンブリを示す図である。
【
図12】
図11の熱交換器を示す線A−Aに沿った断面図である。
【
図13】
図11の熱交換器を示す線B−Bに沿った断面図である。
【
図15】
図11の熱交換器を示す線C−Cに沿った断面図である。
【
図16】熱交換器の代替的な構成を示す断面図である。
【実施例】
【0024】
図1は、管/管底アセンブリ2を備えた熱交換器1の一部分を示す模式図である。前記管/管底アセンブリ2は、第1の管底3、第2の管底4および幾つかの管5によって形成されており、これらの管はその端部側面6、7が前記管底の開口部に嵌め込まれており、そこで流体密に結合されている。前記管5は、好ましくはその端部領域6、7が前記管底3、4の前記開口部に嵌め込まれ、これらの管底にろう接しておくことができる。それ以外の可能な結合方法は例えば溶接または接着である。
【0025】
図から分かるように、前記管底3、4の間にハウジング8が備えられており、このハウジングは、好ましくはハウジング要素としての2つのハウジングシェル9、10で構成されている。そのために、前記ハウジングはその両端部領域にフランジ11、12、13および14を有し、このフランジは前記管底を外側から把持して覆う。
【0026】
前記管底3、4は、互いに平行に延びてそれぞれ前記管5の端部領域6、7に繋がる平らな2つの側面を有し、これらの側面に、好ましくは前記管を中に把持するための開口部が設けられている。前記管底3、4の対向し合う前記側面、すなわち前記管5の端部領域6、7に繋がる前記側面には、前記ハウジング8に隣接する前記管底3、4の側面に相対して、さらに別のハウジング部分15、16が備えられており、これらのハウジング部分は、前記両管底3、4の間に配置された前記ハウジング8に結合されているか、あるいは前記ハウジング8の前記ハウジング要素9または10に結合されている。そのために、前記ハウジング部分15、16は結合領域17、18を有し、この結合領域は、前記ハウジング8の結合領域19、20を通じて前記ハウジング要素9、10に結合可能である。前記ハウジングと前記各管底3、4との間に、さらにそれぞれシール21、22が備えられており、このシールは前記管底の周囲に周回状に延在するように配置されている。前記ハウジング要素あるいはハウジング部分16、9、10あるいは15、9、10の結合によって、前記シール21あるいは22は荷重を受けて前記ハウジング15、16および前記管底3、4に対して押圧されており、これにより、冷却材用の流通領域23と管の中を流通する媒体用の流通領域24との間で媒体の分離が行われている。
【0027】
図2は、別の実施例における
図1と同様の部分図であり、この
図2の実施例では、前記管底3、4の両側にシール30、31、32、33が備えられており、前記シール30は前記管底3と前記ハウジング16との間を密封し、同様に前記シール31は前記管底3と前記ハウジング8との間、前記シール32は前記ハウジング8と前記管底4との間、前記シール32は前記管底4と前記ハウジング15との間を密封する。前記シールが前記管底に押圧されることで媒体の分離が実現されるように、前記両ハウジング部分15、16は前記ハウジング8に結合される。
【0028】
この場合、前記フランジ34、35は前記管底3、4を外側から包持し、これにより、前記ハウジング部分15、16と前記ハウジング8との間の結合が実現でき、その結果、前記シールはそれぞれ前記管底に対して押圧されることで、前記冷却材流通領域23と前記管内の媒体流通領域24との間において前記媒体分離が実現できる。
【0029】
図3は、熱交換器40のさらに別の代替的な構成を示しており、この熱交換器の場合、前記ハウジング41は前記結合領域44、45において前記ハウジング部分42、43に結合されており、さらに前記ハウジングにおける前記シール46、47、48、49の配置領域に孔50が設けられていて、この孔が排出口として働くことができ、これにより、それがなければ前記シール46〜49を通過して流通する可能性のあった媒体がその他の媒体流内に至ることなく、前記熱交換器の前記ハウジングから流出できる。
【0030】
図4は、管/管底アセンブリ60を示す斜視図であり、この管/管底アセンブリは2つの管底61、62を離間された状態で有し、これらの管底は開口部63を備えている。前記両管底61、62の間に管64が列状に互いに並んで配置されており、前記管64は端部側面がそれぞれ前記管底61、62の前記開口部63において密封状態で収容されている。このために、前記管底61、62は前記開口部の周囲に張り出し成形部を有することもでき、これらの張り出し成形部は前記管端部のろう接の際に有用であり得る。
【0031】
図4から分かるように、前記管64は2つのグループ65、66として配置されており、前記両管グループの間に距離が置かれていて、これによりスペース領域67が形成されており、このスペース領域はグループにおける各管間の通常の距離68よりも大きい。
図4には示されていないが、前記各管の間に乱流インサートを設けておくことも可能である。これらの乱流インサートは、好ましくはグループにおける2本の隣接し合う管の間に配置されており、一方、前記スペース領域67には乱流インサートは存在しない。
【0032】
部分図a、bおよびcを含む
図5は、前記管/管底アセンブリ60を示す側面図であり、それぞれ前方からの図、前記管底の開口部方向を見た図、上方からの図である。
【0033】
部分
図5aでは、管64が2つの管底61、62の間に見られ、前記管の端部が前記管底61、62よりも僅かに突出している。
【0034】
部分
図5bは管64を備えた管底61を示す正面図であり、前記管のグループ65と前記管のグループ66とがこれらの両グループの間に間隙67を有することが明確に見て取れる。
【0035】
部分
図5cは、前記管/管底アセンブリを示す上方からの図である。前記両管底61、62と前記管64とが見て取れ、これらの管は2つのグループ65、66として配置されており、前記両グループの間に間隙67を有する。
【0036】
図6は、前記両管底の間に配置されるようなハウジング要素70を示す立体図であり、この配置により、前記管を外方向に対して密閉できる。
図6はこのハウジング要素70を示す上方から見た図であり、
図7は前記ハウジング要素を内側から見た図である。
【0037】
前記ハウジング要素70はu字形の形態を有するように形成されており、上壁71と2つの側壁72、73とを有する。前記両側壁72、73は前記壁71に対して実質的に直角に構成されている。図から分かるように、前記壁72、73にはリブ74と溝75とを備えた構造が設けられており、このことは前記ハウジング要素70の補強に役立つ。この場合、前記面71の領域の中央に環状の溝75が備えられており、これらの溝は環状の突出部74によって互いに分割される。
【0038】
前記突出部74と溝とは縁端領域において直線状であり、前記面71から前記側壁72、73への移行部では膝状に形成されていて、実質的に側壁72、73全体に沿って延在する。
【0039】
前記ハウジング要素の端部領域に前記各フランジ76、77が見て取れ、このフランジを通じて、前記ハウジング要素はさらに別のハウジング部分に当接し、前記管底を把持して覆うことができる。また、前記フランジ76、77の一部が、それ自体と前記管底壁との間にシールを収容するために利用でき、これにより、これらの構成部品の間を密封することが保証できる。前記フランジの一部は、好ましくは前記管底を外側から把持して覆い、さらに別のハウジング部分に結合される。
【0040】
また、図から分かるように、接続短管78、79が分配スペース80、81に結合されている。前記管/管底アセンブリの前記管の中を流通する媒体を冷却するための前記流体は、前記接続短管78によって例えば前記熱交換器ハウジング内へ流入することができ、前記管/管底アセンブリの前記管の周囲を流通して、接続短管79から再び前記熱交換器の外へ流出することができる。
【0041】
前記分配通路80、82は、前記冷却材が前記管/管底アセンブリの周囲を流通する前に、前記冷却材を前記熱交換器の幅全体にわたって、より良好に分配するために用いられる。
図7は前記ハウジング要素70を下方から見た図であり、前記流体を転向させるために、または流体遮断部として、内側にさらにブリッジ82および83が備えられていて、これにより、前記流体は前記接続短管79、78の間の最短経路を取らずに前記管/管底アセンブリの前記管の周囲を流通する。このために、前記ブリッジ82、83は、好ましくは前記管の長手方向に対して垂直の平面内に整向されている。
【0042】
さらにまた、前記ハウジング要素は突出部84を有し、前記突出部は、前記管の長手方向において前記ハウジング要素の前記平面71に対して垂直に構成されている。前記突出部84はほぼ直方体状に構成されており、前記側壁72の高さとほぼ同じ高さを有する。2つのこのようなハウジング要素が前記面85、86において上下に重ねられるとき、前記両ハウジング要素70は前記管/管底アセンブリを包持し、前記面85および86は接触し合い、また前記突出部84の端面87も互いに接触し合う。2つのこのようなハウジング要素70を結合するために、前記面86、85および87の間は好ましくは溶接結合することができる。しかしまた、例えば接着のような他の結合方法を用いることも可能である。
【0043】
図8は、管/管底アセンブリ90を包持するために2つのハウジング要素70がどのように用いられるかを示す。この場合、前記突出部84および84’が前記空隙91に係入するように、ハウジング要素70が上方から、前記ハウジング要素70’が下方から前記管/管底アセンブリ90に被せられる。
【0044】
断面を見た場合、前記突出部84あるいは84’は二段の壁として構成されており、かつ中央の溝92を有していて、このことは、前記両端面87あるいは87’を互いに結合するために有用である。
【0045】
図9は、前記管を取り囲むハウジング要素70および70’を備えた前記管/管底アセンブリを示す。この場合、前記管は、
図6〜8に示されている前記面85、86および87の領域において、例えば有利には互いに溶接または接着されて互いに結合されている。
【0046】
図10は、ハウジング100を備えた管/管底アセンブリを示す図であり、前記ハウジング101側とは反対側において、前記管底にさらに別のハウジング部分102、103と中間パッド104、105とが載置される。このようにして、前記フランジ106、107と前記管底108、109との間、あるいは前記管底よりも突出した前記ハウジング101の前記フランジ110、111との間に矩形のシールが配置されている。それに続いて、フランジ106を備えた前記ハウジング部分102は前記ハウジング101の前記フランジ110に結合され、前記フランジ107を備えた前記ハウジング部分103は前記ハウジング101の前記フランジ111に結合される。その際、前記シール104、105は圧着され、これにより、前記熱交換器における冷却材の貫流領域が、前記管の中を流通する媒体の貫流領域から密封されて分離される。
【0047】
さらに図から分かるように、前記ハウジング部分102、103は接続短管112、113を備えた構成であり、これにより、例えば、矢印114で示されているように前記接続短管112へ媒体が流入し、矢印115で示されているように前記接続短管113から再び流出することができる。
【0048】
図11は、前記ハウジング101と前記ハウジング部分102、103とを備えた組み立て後の前記熱交換器ユニット100を示し、前記ハウジング部分は、それらのフランジ106、107を介して前記ハウジング102の前記フランジ110、111に密封状態で結合されている。
【0049】
図12は、
図11の線A−Aに沿った断面図である。この図から、
図7において符号84が付されたブリッジが中央領域となっていることが分かり、前記ブリッジ84はそれらの端面87が互いに結合されている。また、管120と、さらに入口側あるいは出口側のディフューザ121、122とが見て取れ、これらのディフューザは前記入口接続短管112内あるいは出口接続短管113内に連通している。
【0050】
図13は、前記熱交換器ユニットを示す
図11の線B−Bに沿った断面図である。図から分かるように、管120が前記ハウジング101内に収容されている。前記各フランジ110、111は前記管底123よりも外方向に突出しており、前記さらに別のハウジング部分102、103の前記フランジ106、107は前記シール124を収容してそれを前記各管底に対して押圧することで、前記管120の周囲を流通する前記冷却材の領域と、前記管の中を流通する前記媒体の領域との間を密封する。さらにまた、前記ハウジング101の領域に前記ブリッジ125が見て取れ、これらのブリッジは内側半径方向に突出しており、有利には前記単数または複数の管の縁端部で支持される。これにより、前記管の周囲をより良好に流通するように、従ってまた熱交換がより良好に実現されるように、前記冷却材は前記ブリッジ125によって転向される。
【0051】
図14は、
図13における管底/フランジ結合部の領域を再度示した拡大詳細図である。この部分図は、前記フランジ110を備えた前記ハウジング101を示しており、前記ハウジング部分102のフランジ106の配置は、前記両フランジ106および110が外部領域126に接触して、そこで例えば接着または溶接により結合されて密封されるような配置となっている。さらにまた、前記管底123は前記フランジ110と前記フランジ106との間に突出しており、前記フランジ106と前記管底123との間には前記シール124が収容されている。そのために前記フランジ106は凹部を有し、この凹部は矩形に形成されていて、前記シールは前記凹部の領域に収容される。
【0052】
図15は、前記熱交換器を示す
図11の線C−Cに沿った断面図である。この図から見て取れるように、前記両ハウジング要素101はその接触面150において互いに当接し合っており、そこで互いに結合されている。
【0053】
前記ハウジングは、中央分離壁151によって中央領域で区分されており、前記中央分離壁は、
図7に示されている前記矩形の突出部84によって形成され、抗張部材を形成する。前記ハウジング101のハウジング形状は厳密な矩形ではなく、それぞれ湾曲した領域152を有し、この領域は直線状の中央領域と湾曲した角領域154とによって形成される。これにより、前記ハウジングの圧力安定性が向上する。
【0054】
さらにまた、接続短管155および156が見て取れ、これらの接続短管は前記ハウジングの対向し合う側壁に配置されている。
【0055】
図16は本発明のさらに別の実施例を示し、この実施例では、前記熱交換器200は前記ハウジング201を有するように構成されている。前記ハウジング201はフランジ203を有し、このフランジは前記管底202に隣接して配置されている。さらに別ハウジング部分205として一種のフランジプレートが備えられており、このフランジプレートは、特に流体経路の途中にあるさらに別の構成部材に固定するためにフランジ204を有する。前記フランジプレートによって、フランジ206が前記ハウジングの前記フランジ203に接触しており、前記両フランジはそこで互いに結合されて密封されている。この場合、前記管底202は前記フランジ203と前記フランジ206との間に配置されていて、前記シール207によって密封されている。
【符号の説明】
【0056】
1 熱交換器
2 管/管底アセンブリ
3 管底
4 管底
5 管
6 端部側面
7 端部側面
8 ハウジング
9 ハウジング要素、ハウジングシェル、ハウジング部分
10 ハウジング要素、ハウジングシェル、ハウジング部分
11 フランジ
12 フランジ
13 フランジ
14 フランジ
15 ハウジング部分、ハウジング要素、ハウジング
16 ハウジング部分、ハウジング要素、ハウジング
17 結合領域
18 結合領域
19 結合領域
20 結合領域
21 シール
22 シール
23 冷却材の流通領域
24 媒体の流通領域
30 シール
31 シール
32 シール
33 シール
34 フランジ
35 フランジ
40 熱交換器
41 ハウジング
42 ハウジング部分
43 ハウジング部分
44 結合領域
45 結合領域
46 シール
47 シール
48 シール
49 シール
50 孔
60 管/管底アセンブリ
61 管底
62 管底
63 開口部
64 管
65 管のグループ
66 管のグループ
67 スペース領域、間隙
68 管間の通常の距離
70 ハウジング要素
70’ ハウジング要素
71 上壁、面
72 側壁
73 側壁
74 リブ、突出部
75 溝
76 フランジ
77 フランジ
78 接続短管
79 接続短管
80 分配スペース、分配通路
81 分配スペース、分配通路
82 ブリッジ
83 ブリッジ
84 突出部、ブリッジ
84’ 突出部
85 面
86 面
87 端面
87’ 端面
90 管/管底アセンブリ
91 空隙
92 溝
100 ハウジング、熱交換器ユニット
101 ハウジング、ハウジング要素
102 ハウジング部分
103 ハウジング部分
104 中間パッド、シール
105 中間パッド、シール
106 フランジ
107 フランジ
108 管底
109 管底
110 フランジ
111 フランジ
112 接続短管
113 接続短管
114 矢印
115 矢印
120 管
121 ディフューザ
122 ディフューザ
123 管底
124 シール
125 ブリッジ
126 外部領域
150 接触面
151 中央分離壁
152 湾曲した領域
154 角領域
155 接続短管
156 接続短管
200 熱交換器
201 ハウジング
202 管底
203 フランジ
204 フランジ
205 ハウジング部分
206 フランジ
207 シール