(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記エラー判定手段により前記排出確認エラーであると判定され続けている間は、当該特別ラウンドを終了させないラウンド終了禁止手段をさらに含む、請求項1に記載の弾球遊技機。
前記排出確認時間は、前記入球検出手段を通過した遊技球が前記特定領域または前記非特定領域を通過するために要する排出時間として想定される期間のうち長い期間である長想定排出時間よりも短く設定されており、
前記排出確認エラー報知遅延時間は、前記長想定排出時間から前記排出確認時間を差し引いた期間よりも長く設定されている、請求項1または2に記載の弾球遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の概略構成を示す正面図である。弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を保持する遊技盤保持枠(図示しない)とを備えている。遊技盤保持枠の前面下部右方には、発射装置(図示しない)から発射される遊技球の勢いを調節するためのハンドル(図示しない)が配置されている。ハンドルは、遊技盤保持枠に回転可能に保持されている。ハンドルを、遊技者が把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤2に向けて遊技球を発射することができ、また、ハンドルの回転角度を調整することにより、遊技盤2に向けて発射される遊技球の勢いを調節することができる。
【0016】
遊技盤2の盤面には、中央部に略円形の遊技領域Sが設定されている。遊技領域Sの周縁には、発射装置から発射された遊技球を、遊技盤2の上方(左側上部)に導くためのガイドレール3が配置されている。遊技領域Sには、多数本の障害釘5(一部のみ図示)が植設されている。遊技領域Sの左側上部からガイドレール3に沿って右斜め上方に向けて放たれた遊技球は、遊技盤2の盤面に沿って多数本の障害釘5の間を通って流下していく。
遊技領域Sの中央部には、演出装置の一例としての液晶表示ユニット(エラー報知手段)4が配置されている。液晶表示ユニット4は、弾球遊技機1の遊技中に、停止または変動中の演出図柄や所定のメッセージなどを表示する。
【0017】
液晶表示ユニット4の下方には、第1特別図柄始動口6および第2特別図柄始動口7が上下に並べて配置されている。第1および第2特別図柄始動口6,7は、それぞれ、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球を入球可能に設けている。第2特別図柄始動口7が電動チューリップ役物(特別電動役物)8を有しているのに対し、第1特別図柄始動口6は開閉手段等を有しない非作動式の入賞口である。
電動チューリップ役物8は、通常、各羽根の先端部が互いに接近した状態(狭窄状態)に窄められている。電動チューリップ役物8の狭窄状態では、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球の第2特別図柄始動口7への入球が、第1特別図柄始動口6の入球役物と1対の羽根とにより阻止されている。その結果、第2特別図柄始動口7が閉塞される。そして、電動チューリップ役物8が拡開された状態では、電動チューリップ役物8の各羽根が拡開されることにより、第2特別図柄始動口7に遊技球が入球可能になって、第2特別図柄始動口7が開放される。
【0018】
なお、電動チューリップ役物8の構成はこれに限定されるものではなく、次いで述べる可変入賞装置(特別電動役物、可変入賞手段、振分機能付き可変入賞手段)9と同様に、前後方向に出退する構成であってもよいし、たとえば、左右方向に延びる回動軸を中心として手前側に傾倒する構成であってもよい。
第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7に遊技球が入ると、予め定める個数(第1特別図柄始動口6への遊技球入球に対してはたとえば5球、および第2特別図柄始動口7への遊技球入球に対してはたとえば3球)の賞球が、賞球払出装置50(
図4参照)から払い出される。また、第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7への遊技球の入球に伴って、特別利益状態(第1利益状態)を発生させる大当りであるか否かを決定するための大当り抽選が実行される。
【0019】
遊技領域Sには、遊技盤2の右下部に可変入賞装置9が配置されている。可変入賞装置9は第1および第2特別図柄始動口6,7の右方に配置されている。可変入賞装置9は、遊技領域Sの右下部に形成された、左右に長い平面視長方形状をなす大入賞口(特別入賞口)10と、大入賞口10を開閉可能な大入賞口開閉役物(開閉手段)11とを備える。大入賞口10は、左右方向に関して、複数個(たとえば3〜4球)の遊技球が同時に入球可能なサイズに形成されている。大入賞口開閉役物11は、遊技盤2の盤面に沿った状態で大入賞口10を閉塞して、大入賞口10に遊技球が入るのを阻止することができる一方、この状態から後方に退避することにより、大入賞口10を開放して、大入賞口10上に流下してくる遊技球を大入賞口10内に導き入れることができる。なお、可変入賞装置9の構成はこれに限定されるものではなく、たとえば大入賞口10の下端縁に沿って配置された回動軸を中心に手前側に傾倒する構成であってもよいし、また、電動チューリップ役物8と同様に1対の羽根を有し、各羽根が狭窄状態と拡開状態との間で姿勢変更可能な構成であってもよい。
【0020】
遊技領域Sには、液晶表示ユニット4の右方(遊技領域Sの右部)に、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球が通過可能な普通図柄ゲート14が配置されている。
普通図柄ゲート14を遊技球が通過すると、第2特別図柄始動口7を開放するか否か(電動チューリップ役物8を拡開状態にするか否か)を決定するための普通図柄抽選が実行される。普通図柄抽選により第2特別図柄始動口7を開放すると決定される確率(普通図柄抽選の当選確率)は、後述する確率変動モード(確率変動遊技の実行時でかつサポート遊技の実行時)の非実行時ではたとえば1/100、確率変動モード中ではたとえば1/1.1である。普通図柄ゲート14と可変入賞装置9とは、遊技領域Sの右下部分を広範囲に広がる下部ユニット12の前面に配置されている。
【0021】
可変入賞装置9は、確率変動判定装置13が設けられた振分機能付き可変入賞装置である。確率変動判定装置13は、下部ユニット12の内部に収容配置されている。確率変動判定装置13は、特別利益状態中の特別ラウンドにおいて、確率変動遊技の移行の権利取得に関する判定を行い、かつ大入賞口10内にそれぞれ設定された特定領域18と非特定領域19とのいずれかに、遊技球を振り分ける振り分け動作を行う装置である。特別利益状態中の特別ラウンドにおいて特定領域18を遊技球が通過した場合には、当該特別利益状態の終了後に、確率変動遊技が実行される。
【0022】
図2は、下部ユニット12の構成を示す正面図である。
図3は、下部ユニット12の構成を示す斜視図である。
図2および
図3を参照して、下部ユニット12の構成について説明する。
下部ユニット12は、その内部に、確率変動判定装置13と、大入賞口10と確率変動判定装置13とを連通する上下に長い連通路15とを収容している。
特別利益状態では、所定時間(たとえば29.0(sec))が経過するまで、または大入賞口10に予め定める最大個数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで、大入賞口10を開放するといった開放動作を1つのラウンド遊技として、このような開放動作がインターバル(たとえば2.0(sec))を挟んでたとえば最大13ラウンド行われる。
【0023】
弾球遊技機1は、特別利益状態において遊技者が右打ちを行う仕様となっており、特別利益状態では、遊技領域Sに放たれた遊技球は、普通図柄ゲート14の周囲に導かれる。そして、普通図柄ゲート14を通過した遊技球は、普通図柄ゲート14の下方において当該普通図柄ゲート14と一体的に設けられた円弧状の案内ガイド14Aによって大入賞口10に導かれるようになっている。可変入賞装置9の開状態において、開放する大入賞口10からその内部に入った遊技球は連通路15を通して流下する。連通路15の途中部に配置された大入賞口入球センサ16によって遊技球の通過が検出され、大入賞口10への入賞としてカウントされる。その後、遊技球は確率変動判定装置13の入口に向けて進む。
【0024】
確率変動判定装置13は、大入賞口10から入った遊技球が流下する確率変動判定流路17を有している。確率変動判定流路17は、その入口が1本の通路で出口は2本に分岐する二股通路から構成されている。この二股通路の左側通路の途中部には特定領域18が設定されており、二股通路の右側通路の途中部には非特定領域19が設定されている。確率変動判定流路17は、入口から入った遊技球を、左側の特定領域18と右側の非特定領域19とに振り分け可能に設けられている。特別利益状態中において、大入賞口10内に設定された特定領域18を遊技球が通過すると、当該特別利益状態の終了後に確率変動遊技が実行される。
【0025】
確率変動判定流路17の入口は連通路15の下流端に連通している。確率変動判定流路17の分岐部分には、遊技球に当接して遊技球の進行方向を変更させる振分手段20が左右方向に移動可能に配置されており、振分手段20は振分手段駆動ソレノイド21によって左右に移動させられる。また、振分手段20の左右方向の位置情報は位置センサ22(
図2および
図3において図示しない。
図4参照)によって検出される。また、特定領域18には、特定領域18の遊技球の通過を検出するための特定領域センサ(特定領域通過検出手段)23が配置されている。非特定領域19には、非特定領域19の遊技球の通過を検出するための非特定領域センサ(非特定領域通過検出手段)24が配置されている。
【0026】
確率変動判定装置13は確率変動移行の権利取得について判定し、かつその判定結果に基づいて、振分手段20を動作させて、遊技球の行先を、特定領域18と非特定領域19との間で振り分ける。確率変動判定装置13が確率変動移行の判定や遊技球の振り分け動作を行うのは、特別利益状態中の特別ラウンド(たとえば第6ラウンド目)においてのみである。その他のラウンド、すなわち通常ラウンド(第1〜第5ラウンド目、または第7〜13ラウンド目)では、確率変動判定装置13による確率変動移行の権利取得の判定や遊技球の振り分け動作は行われず、すなわち、振分手段20は常時左側に位置する状態にある。
【0027】
なお、下部ユニット12の前面には、振分手段20や確率変動判定流路17における遊技球の流れを前面側から視認するための透過窓25が形成されている。
特別ラウンドでは振分手段20が動作されるのに対し、特別ラウンドを除くラウンド遊技である通常ラウンドでは振分手段20が動作されない。第1特別利益状態(確率変動図柄の当りによって発生)において、「排出時間」は、遊技球が、大入賞口入賞センサ16によって検出されてから、特定領域センサ23または非特定領域センサ24に検出される(特定領域18または非特定領域19を遊技球が通過する)までの期間をいう。また、第2特別利益状態(非確率変動図柄の当りによって発生)において、「排出時間」は、遊技球が、大入賞口入賞センサ16によって検出されてから、非特定領域センサ24に検出される(非特定領域19を遊技球が通過する)までの期間をいうが、例外的に遊技球が非特定領域19に案内される場合には、遊技球が、大入賞口入賞センサ16によって検出されてから、特定領域センサ23に検出されるまでの期間をいう。確率変動判定装置13の構造上、排出時間として想定される期間のうち最も長い期間を最長想定排出時間(長想定排出時間)という。この実施形態では、この最長想定排出時間は、たとえば約4000(msec)である。
【0028】
また、弾球遊技機1には、特別利益状態とは別の開放遊技である小当り遊技が用意されている。小当り遊技では、所定の開放時間(たとえば0.1(sec))だけ大入賞口10を1回開放させ、かつその後所定のインターバル(たとえば1.0(sec))を挟んで、所定の開放時間(たとえば0.1(sec))だけ大入賞口10を1回開放させる。
遊技盤2の盤面におけるガイドレール3の外側領域の右上隅部には、第1特別図柄表示手段26、第2特別図柄表示手段27および普通図柄表示手段28が配置されている。また、これらの表示手段26,27,28に隣接する位置に、排出確認エラーを報知するための盤エラーランプ(エラー報知手段)49が配置されている。
【0029】
第1特別図柄表示手段26は、一または複数の特別図柄を変動動作可能な7セグメント式表示器等により構成されている。第1特別図柄表示手段26は、第1特別図柄始動口6に遊技球が入球することを条件に、第1特別図柄を所定時間変動動作して、第1特別図柄始動口6への入球時に取得された大当り判定用乱数が、予め定められた大当り数値と一致する場合には所定の大当り用の特別図柄で、それ以外の場合には外れ用の特別図柄で停止する。このような大当り用の特別図柄として、確率変動遊技付きの大当り(確率変動大当り)を示す確率変動図柄と、確率変動遊技が付かない大当り(非確率変動大当り)を示す非確率変動図柄とが用意されている。
【0030】
第2特別図柄表示手段27は、一または複数の特別図柄を変動動作可能な7セグメント式表示器等により構成されている。第2特別図柄表示手段27は、第2特別図柄始動口7に遊技球が入球することを条件に、第2特別図柄を所定時間変動動作して、第2特別図柄始動口7への入球時に取得された大当り判定用乱数が、予め定められた大当り数値と一致する場合には所定の大当り用の特別図柄で、それ以外の場合には外れ用の特別図柄で停止する。このような大当り用の特別図柄として、確率変動遊技付きの大当り(確率変動大当り)を示す確率変動図柄と、確率変動遊技が付かない大当り(非確率変動大当り)を示す非確率変動図柄とが用意されている。
なお、確率変動遊技の移行の権利取得は、特別利益状態の特別ラウンドにおける、遊技球の特定領域18への通過に基づいて決定されており、たとえば確率変動図柄が停止表示された場合であっても、特別ラウンド遊技において遊技球が非特定領域19を通過した場合には、当該特別利益状態の終了後に、確率変動遊技が発生しない。一方、非確率変動図柄が停止表示された場合であっても、特別ラウンド遊技において、遊技球が特定領域18を通過した場合には、当該特別利益状態の終了後に、確率変動遊技が発生する。
【0031】
なお、第1および第2特別図柄表示手段26,27に、第1特別図柄の保留球数および第2特別図柄の保留球数をそれぞれ表示するための特別図柄用保留表示手段(図示しない)が設けられていてもよい。
普通図柄表示手段28は、普通図柄を変動動作するためのものであり、7セグメント表示器等を用いてなるべく目立たないように小さく設けられており、普通図柄ゲート14に遊技球が通過することを条件に普通図柄を所定時間変動動作して、普通図柄ゲート14に対する遊技球の通過時に取得された当り判定用乱数が予め定められた当り数値と一致する場合には所定の当り態様で、一致しない場合には所定の外れ態様で停止させるようになっている。この普通図柄は、遊技者がその種類この普通図柄は、遊技者がその種類を容易に区別できないように特別な意味を持たない図柄が割り当てられることが望ましい。
【0032】
大当り抽選の結果は、前述のように第1または第2特別図柄表示手段26,27に表示されるが、特別図柄表示手段26,27だけでなく、液晶表示ユニット4にも表示される。
具体的には、第1または第2特別図柄表示手段26,27における、特別図柄の図柄変動動作中は、液晶表示ユニット4により、演出図柄の図柄変動動作が行われる。また、第1または第2特別図柄表示手段26,27に確率変動図柄が停止表示される場合には、その確率変動図柄に対応する大当り用の演出図柄が停止表示され、また、第1または第2特別図柄表示手段26,27に非確率変動図柄が停止表示される場合には、その非確率変動図柄に対応する大当り用の演出図柄が停止表示される。
【0033】
遊技者のハンドル操作により、発射装置(図示しない)から適度の勢いで発射された遊技球は、遊技領域Sの左上部分から右斜め上方に向けて放たれる。ハンドル操作により、遊技球の発射の狙い先を、遊技領域Sの左側上部と遊技領域Sの右側上部との間で打ち分けることができる。遊技領域Sの左上部分から放たれた遊技球は、遊技領域Sに植設された障害釘5の間を流下する。遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球のうち、第1もしくは第2特別図柄始動口6,7、可変入賞装置9(大入賞口10)、およびその他の入賞口(図示しない)のいずれにも入球しなかった遊技球(アウト球)は、遊技領域Sの下部に形成されたアウト口29から機内に入り、球回収部(図示しない)に回収される。
【0034】
遊技領域Sにおける左上部分を狙って適度な速度で遊技球が発射されると、遊技領域Sの左上部分へと達した遊技球は、遊技領域Sの左半分(左上部分、左部分および左下部分)に植設された障害釘5によって、第1特別図柄始動口6付近に導かれる。つまり、発射位置を遊技領域Sの左側上部とすることにより、第1特別図柄始動口6に遊技球を入球させることができる。
また、弾球遊技機1では、特別利益状態中において、遊技者によりいわゆる右打ち遊技(遊技領域Sの右側上部を狙って遊技球を発射させる遊技)が行われる。弾球遊技機1は、いわゆる右打ち遊技を実行できるように構成されている。ハンドルの回転角度を最大角度とすると非常に強い勢いで遊技球が発射され、ガイドレール3に沿って遊技領域Sにおける左上部分から右斜め上方に向けて、遊技球が勢い良く放たれる。放たれた遊技球は、液晶表示ユニット4の上方を通って、遊技領域Sの盤面の右部分へと達し、遊技領域Sの右上部分に植設された障害釘5によって、可変入賞装置9の周囲に導かれる。そのため、開放動作中の可変入賞装置9の大入賞口10に遊技球を入球させ易い。
【0035】
また、遊技領域Sの盤面の右部分へと達した遊技球は、遊技領域Sの右部分に植設された障害釘5によって、普通図柄ゲート14の周囲にも導かれる。そのため、普通図柄ゲート14への遊技球の通過頻度を高めることができる。また、普通図柄ゲート14を通過した遊技球は、遊技領域Sの右部分に植設された障害釘5によって第1特別図柄始動口6の周囲または第2特別図柄始動口7の周囲に導かれる。確率変動遊技中は、サポート遊技が併せて実行され、かつ普通図柄ゲート14への遊技球の通過頻度が高いために、第2特別図柄始動口7が頻繁に開放されている。したがって、確率変動遊技の実行時であれば、大入賞口10に遊技球を入球させ易いだけでなく、第2特別図柄始動口7にも遊技球を入球させることができる。
【0036】
図4は、弾球遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。
弾球遊技機1は、AC24Vの交流電圧を受けて各種の直流電圧やシステムリセット信号などを出力する電源基板33と、当該弾球遊技機1の統括的な動作制御を司る主制御基板(主制御手段)30と、演出制御を司る演出制御基板(演出制御手段)31と、弾球遊技機1から遊技球を払い出すための払出制御基板32とを備えている。主制御基板30には、主基板中継基板34を介して、電源基板33および払出制御基板32がそれぞれ接続されている。主制御基板30には、演出インターフェイス基板35を介して、演出制御基板31および液晶表示制御基板36がそれぞれ接続されている。電源基板33は、演出インターフェイス基板35を介して、演出制御基板31、液晶表示制御基板36およびランプ基板48にそれぞれ接続されている。
【0037】
主制御基板30は、CPU30A(第1利益状態実行手段、エラー判定手段、判定手段、ラウンド終了禁止手段)、RAM30BおよびROM30Cを含むマイクロコンピュータを備えている。主制御基板30には、演出制御基板31や払出制御基板32などに制御コマンドを送信するためのコマンド送信部が設けられている。主制御基板30には、さらに、排出確認エラーの発生中であることを表すための排出確認エラーフラグ52、特別利益状態のラウンド遊技における大入賞口10の入賞数をカウントするための入賞数確認カウンタ53、および特別利益状態のラウンド遊技における大入賞口10の排出数をカウントするための排出数確認カウンタ54が設けられている。
【0038】
主制御基板30には、第1および第2特別図柄表示手段26,27ならびに普通図柄表示手段28が制御対象として接続されている。また、主制御基板30には、第1および第2特別図柄始動口6,7(
図1参照)への入球をそれぞれ検出するための第1および第2特別図柄始動口入球センサ38,39からの検出出力が直接入力されるようになっている。
また、主制御基板30には、遊技盤中継基板37を介して、普通図柄ゲート14(
図1参照)を遊技球が通過したことを検出するための普通ゲート通過センサ40からの検出出力、可変入賞装置9の大入賞口10(
図1参照)に遊技球が入ったことを検出するための大入賞口入球センサ16からの検出出力、特定領域センサ23の検出出力、非特定領域センサ24からの検出出力、および位置センサ22からの検出出力が、それぞれ入力されるようになっている。
【0039】
また、主制御基板30には、遊技盤中継基板37を介して、電動チューリップ役物8(
図1参照)を駆動するための電動チューリップ駆動機構(たとえばソレノイド類を含む)43や、大入賞口開閉役物11(
図1参照)を開閉駆動するための大入賞口開閉機構(たとえばソレノイド類を含む)44、振分手段駆動ソレノイド21等が制御対象として接続されている。
【0040】
演出制御基板31は、演出インターフェイス基板35を介して主制御基板30に接続されている。演出制御基板31は、CPU31A(報知開始遅延手段、エラー報知制御手段)、RAM31BおよびROM31Cを含むマイクロコンピュータを備えている。演出制御基板31には、液晶表示制御基板36やランプ基板48などに制御コマンドを送信するためのコマンド送信部が設けられている。演出制御基板31には、排出確認エラーの判定結果をサブ側で管理するための排出確認エラーフラグ55と、排出確認エラー報知遅延時間を計時するためのたとえば減算タイマからなる遅延時間タイマ56とが設けられている。演出制御基板31には、演出インターフェイス基板35を介して液晶表示制御基板36が接続されている。
【0041】
演出制御基板31には弾球遊技機1の本体(前扉等)前面等に配置されるスピーカ(エラー報知手段)46や遊技ランプ47が、演出インターフェイス基板35および枠中継基板45を介して、制御対象としてそれぞれ接続されている。
演出制御基板31には、遊技盤2の盤面に配置される盤エラーランプ49が、演出インターフェイス基板35およびランプ基板48を介して、制御対象として接続されている。
払出制御基板32は、CPU32A、RAM32B、ROM32C等を含むマイクロコンピュータを備えており、主制御基板30に接続されている。払出制御基板32には、賞球払出装置50が制御対象として接続されている。主制御基板30および払出制御基板32には、主基板中継基板34を介して、弾球遊技機1の外部に信号を出力するための外部端子基板51が接続されている。外部端子基板51は、弾球遊技機1が設置される遊技店のホールコン(図示しない)に通信可能に接続されている。
【0042】
演出制御基板31は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、液晶表示ユニット4やスピーカ46等の演出装置の演出内容を決定し、その演出内容が記された制御指令信号を制御対象に対して出力する。たとえば液晶表示ユニット4の制御については、液晶表示制御基板36には、演出制御基板31からの制御指令信号が、演出インターフェイス基板35を介して与えられ、与えられた制御指令信号(この場合、液晶制御用の制御指令信号)の内容に基づいて、液晶表示制御基板36は液晶表示ユニット4の表示を制御する。
液晶表示制御基板36は、CPU36A、RAM36BおよびROM36Cを含むマイクロコンピュータを備えている。液晶表示制御基板36には液晶表示ユニット4が制御対象として接続されている。
【0043】
図4に示すように、排出確認エラーの発生の際には、次のような信号の授受が行われる。排出確認エラーの発生は、主制御基板30のCPU30Aにおいて判定される。CPU30Aが排出確認エラーの発生を判定したとき、CPU30Aは、制御コマンドの一種である排出確認エラーコマンドCMDを直ちに演出制御基板31に送信する。
排出確認エラーコマンドCMDを受信すると、演出制御基板31は、液晶表示制御基板36、ランプ基板48およびスピーカ46に向けて、排出確認エラーの発生を報知するための報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´を送信する。具体的には、演出制御基板31からの報知実行駆動信号CMD´が、演出インターフェイス基板35を介して液晶表示制御基板36に与えられる。液晶表示制御基板36は、報知実行駆動信号CMD´を受信すると、予め定める排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)を、液晶表示ユニット4に表示する。
【0044】
また、演出制御基板31からの報知実行駆動信号CMD´´が、演出インターフェイス基板35を介してランプ基板48に与えられ、盤エラーランプ49(
図1も併せて参照)が点灯される。また、演出制御基板31からの報知実行駆動信号CMD´´´が、演出インターフェイス基板35および枠中継基板45を介してスピーカ46に与えられ、スピーカ46から排出確認エラー用の音声が出力される。
なお、主制御基板30のCPU30Aが排出確認エラーの解除を判定した場合には、CPU30Aは、排出確認エラー解除コマンドCMD1を演出制御基板31に送信する。
【0045】
図5は、弾球遊技機1に用意されている特別利益状態を説明するための図である。
特別図柄が当り図柄で停止した場合には、いわゆる大当りとなり、複数のラウンド遊技を含む特別利益状態が実行される。特別利益状態中には、所定時間が経過するまで、または大入賞口10に予め定める最大個数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで、大入賞口開閉役物11の前後動により大入賞口10(
図1参照)を開放するといった開放動作を1つのラウンド遊技として、このような開放動作が所定のラウンド間インターバル(たとえば2.0(sec))を挟んでたとえば13ラウンド行われる。弾球遊技機1には、第1および第2特別利益状態の計2種類が、特別利益状態として用意されている。
【0046】
第1特別利益状態は、確率変動図柄の大当りによって発生する特別利益状態であり、第1特別利益状態では、特別ラウンドである第6ラウンド目に遊技球が特定領域18(
図3参照)を通過(V入球)し、これにより、第1特別利益状態の終了後、確率変動遊技が実行される。なお、この第1特別利益状態において特別ラウンドは第6ラウンドであり、第6ラウンドを除くラウンド(第1〜第5ラウンドおよび第7〜第13ラウンド)は、通常ラウンドである。第1特別利益状態の終了後は、確率変動遊技が実行されるとともに、併せてサポート遊技も実行される。すなわち、弾球遊技機1の遊技状態が確率変動モード(確率変動遊技の実行時でかつサポート遊技の実行時)になる。そのため、第1特別利益状態の終了後は、大当り確率が高確率となるだけでなく、電動チューリップ役物8(
図1参照)が頻繁に開放するようになり、その結果、遊技球が始動入賞し易くなる。
【0047】
第2特別利益状態は、非確率変動図柄の大当りによって発生する特別利益状態である。第2特別利益状態では、特別ラウンドである第6ラウンド目に遊技球が特定領域18(
図3参照)を通過せず(V入球せず)、これにより、第2特別利益状態の終了後、確率変動遊技が実行されない。但し、サポート遊技は実行される。すなわち、弾球遊技機1の遊技状態が時短モード(確率変動遊技の非実行中でかつサポート遊技の実行時)になる。
この弾球遊技機1では、確率変動モードおよび時短モードとして、いずれも、継続回数が限定(たとえば100回)された回数切りタイプのモードが採用されているが、これらのモードとして、次回の大当り発生まで継続するタイプのモードが採用されていてもよい。
【0048】
弾球遊技機1では、第1特別図柄と第2特別図柄との間で、確率変動図柄の選択割合が異なっている。一例として、第1特別図柄において、確率変動図柄の選択割合が50%であるのに対し、第2特別図柄において、確率変動図柄の選択割合が100%である場合を挙げることができる。
図6〜
図8を参照して後述するように、確率変動図柄(第1または第2特別図柄)で大当りする第1特別利益状態では、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作が、可変入賞装置9に入球した遊技球が特定領域18を容易に通過するようにそれぞれ制御される。また、非確率変動図柄(第1特別図柄)で大当りする第2特別利益状態では、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作が、可変入賞装置9に入球した遊技球が特定領域18を通過困難にそれぞれ制御される。すなわち、特別利益状態の特別ラウンドにおける、確率変動判定装置13の特定領域18の通過割合が、第1特別利益状態と第2特別利益状態との場合で大きく異なるようにそれぞれ調整されている。
【0049】
したがって、第1特別図柄に基づく大当りと第2特別図柄に基づく大当りとの間で、確率変動遊技の移行の権利取得の割合を異ならせることができ、これにより、第1特別図柄と第2特別図柄との間で確率変動遊技の実行確率を異ならせることができる。
第1特別利益状態を、
図1〜
図3および
図5(a)を参照して詳しく説明する。
第1特別利益状態では、まず、開始前インターバルが行われる。開始前インターバルは、6000(msec)の大当り表示と、6000(msec)のアタッカ指示表示(
図9(a)参照)とを含む。大当り表示とは、たとえば、第1ラウンド(1R)の開始前に、液晶表示ユニット4において表示される「超大当り」等の文字表示であり、大当り種別による複数の表示が用意されている。また、アタッカ指示表示とは、特別利益状態に、遊技者に遊技盤2の盤面右側にある可変入賞装置9を狙わせるため、右打ちをすることを指示する。以下、明細書や図面において、可変入賞装置9を「アタッカ」という場合がある。また、大入賞口開閉役物11を、「開閉扉」という場合がある。
【0050】
その後、第1ラウンド(1回目のラウンド遊技。1R)が開始する。第1ラウンドは、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が最長29000(msec)である。このとき、液晶表示ユニット4に、ラウンド表示として「Round01」が表示される。また、液晶表示ユニット4には、「バトル」演出の映像が表示される。第1ラウンドでは、主人公と相手キャラクタとの対戦が開始される。第1ラウンドの段階では勝敗が分からないが、たとえば、強さの異なる複数のキャラクタから1つが選択される。なお、弾球遊技機1の前面に配置された演出ボタン(図示しない)を用いて先攻後攻を決定する等の演出も用意されている。
【0051】
各ラウンド遊技において可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作時間(大入賞口10の開放時間)が終了すると、可変入賞装置9に入賞(大入賞口10内に入球)した遊技球の、当該可変入賞装置9からの排出を確認するための排出確認時間となる。この排出確認時間として1980(msec)(短時間)が設定されている。この排出確認時間は、前述の最長想定排出時間よりも短い期間に設定されている。この排出確認時間が経過する時までの大入賞口10の入賞数および排出数が有効とみなされ、入出数の一致が確認される。
なお、この実施形態では、排出確認時間の長さ(1980(msec))は、第1および第2特別利益状態の別を問わず、特別ラウンドおよび通常ラウンドの別を問わず全てのラウンド遊技で共通している。
【0052】
その後、第1ラウンドの20(msec)のインターバル(1Rインターバル)となる。つまり、第1ラウンドに係る大入賞口10の開放終了から、第2ラウンドに係る大入賞口10の開放開始までのラウンド間インターバルは、2000(msec)である。
第1ラウンドにおいて、排出確認時間の経過時に大入賞口10の入賞数と排出数が一致し、かつラウンド間インターバルが経過した場合に、第2ラウンド(2回目のラウンド遊技。2R)に進む。
第2ラウンド〜第5ラウンド(5回目のラウンド遊技。5R)の各ラウンド遊技については、ラウンド遊技の進行に応じてラウンド表示が進んでいく点を除いて、第1ラウンドの場合と同じである。また、各ラウンド遊技に1980(msec)の排出確認時間が設定され、大入賞口10に入球した遊技球が、排出確認時間の経過時に全て排出されており、かつラウンド間インターバルの経過を条件として、次のラウンド遊技に進む点も、第1ラウンドの場合と同じである。そのため、説明を省略するとともに、
図5(a)における記載を一部省略している。
【0053】
「バトル」演出は、ラウンドの進行に応じて発展し、第5ラウンドの終了時までに勝敗が決定する。第1特別利益状態では、この「バトル」演出で主人公が相手キャラクタを倒し、勝利するストーリーとなる。そして、第5ラウンドの排出確認時間(1980(msec))の経過後、第5ラウンドの20(msec)のインターバル(5Rインターバル)を経て、第6ラウンド(6回目のラウンド遊技。6R)に進む。
第6ラウンドは、特別ラウンドである。第6ラウンドでは、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が、第1〜第5ラウンドよりもやや短い15000(msec)に設定されている。また、第6ラウンドでは、振分手段20が移動して、特定領域18が所定時間、開放状態にされる。
この状態で、遊技球が特定領域18を通過(以下、遊技球の特定領域18の通過を、「V入賞」という場合もいう場合がある。)すると、遊技者は、確率変動遊技に移行する権利を取得することができる。第1特別利益状態では、特定領域18が開放状態となる時間が長いので、遊技者が可変入賞装置9を狙って遊技球を打ち出していれば、ほとんどの場合、権利の取得が可能である。
一方、V入賞しない可能性もある。V入賞しない場合には、確率変動遊技への移行の権利を取得することができない。すなわち、前述の「バトル」演出で主人公が勝利したにも拘らず、液晶表示ユニット4において、エンディング映像の表示が開始される。
【0054】
第6ラウンドの排出確認時間も1980(msec)であり、この時間の経過時までの大入賞口10の入賞数と排出数が確認される。その後、20(msec)の第6ラウンドのインターバルとなる。第1〜第5ラウンドの場合と同様、排出確認時間の経過時に大入賞口10の入賞数と排出数が一致し、かつラウンド間インターバルが経過した場合に、第7ラウンド(7回目のラウンド遊技。7R)に進む。
第6ラウンド(特別ラウンド)において特定領域18を遊技球が通過した場合、第6ラウンドの終了と同時に、第1特別利益状態の当初から液晶表示ユニット4に表示されている「V入賞表示」(
図9(a)参照)の表示を終了させてもよいし、第6ラウンド以降も、小さなVマークのみ表示したままにする等して表示継続させてもよい。最終ラウンドまで「V入賞表示」を継続してもよいが、遅くとも確率変動遊技の開始前には終了させている必要がある。
【0055】
第7ラウンドでは、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が、第1〜第5ラウンドの場合と同じ最長29000(msec)となる。第7ラウンドにおいて、液晶表示ユニット4でラウンド表示が進行する点も第1〜第5ラウンドの場合と同じであるが、映像として「楽曲ラウンド1」が使用される。この「楽曲ラウンド1」では、「楽曲ラウンド1」の映像の表示に併せて、スピーカ46(
図4参照)から、「楽曲ラウンド1」用の楽曲の演奏が出力される。
第7ラウンドの排出確認時間も1980(msec)であり、この時間の経過時までの大入賞口10の入賞数と排出数が確認される。その後、20(msec)の第7ラウンドのインターバルとなる。第1〜第6ラウンドの場合と同様、排出確認時間の経過時に大入賞口10の入賞数と排出数が一致し、かつラウンド間インターバルが経過した場合に、第8ラウンド(8回目のラウンド遊技。8R)に進む。
【0056】
第8ラウンド〜第10ラウンド(10回目のラウンド遊技。10R)の各ラウンド遊技については、ラウンド遊技の進行に応じてラウンド表示が進んでいく点を除いて、第7ラウンドの場合と同じである。また、各ラウンド遊技に1980(msec)の排出確認時間が設定され、大入賞口10に入球した遊技球が、排出確認時間の経過時に全て排出されており、かつラウンド間インターバルの経過を条件として、次のラウンド遊技に進む点も、第7ラウンドの場合と同じである。そのため、説明を省略するとともに、
図5(a)における記載を一部省略している。
【0057】
そして、第10ラウンドの排出確認時間(1980(msec))の経過後、第10ラウンドの20(msec)のインターバル(10Rインターバル)を経て、第11ラウンド(11回目のラウンド遊技。11R)に進む。なお、第11ラウンドの終了時までに、楽曲の演奏が停止されている。
第11ラウンドにおいて、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が最長29000(msec)である点、および液晶表示ユニット4でラウンド表示が進行する点の2つは、第7〜第10ラウンドの場合と同じであるが、映像として「エピソードラウンド」が使用される。この「エピソードラウンド」では、「エピソードラウンド」の映像の表示に併せて、スピーカ46(
図4参照)から、「エピソードラウンド」用の楽曲の演奏が出力される。「エピソードラウンド」の演出は、弾球遊技機1に登場するキャラクタのエピソードを紹介する等の演出であり、第11〜第13ラウンドの登場するキャラクタのエピソード終了時まで続行させられる。
【0058】
第11ラウンドの排出確認時間も1980(msec)であり、この時間の経過時までの大入賞口10の入賞数と排出数が確認される。その後、20(msec)の第11ラウンドのインターバルとなる。排出確認時間の経過時に大入賞口10の入賞数と排出数が一致し、かつラウンド間インターバルが経過した場合に、第12ラウンド(12回目のラウンド遊技。12R)に進む。
第12ラウンドも第11ラウンドの場合と同様に進行させられる。
第13ラウンドは最終ラウンドである。第13ラウンドでは、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が最長29000(msec)である点、および液晶表示ユニット4でラウンド表示が進行する点で第7〜第12ラウンドと共通するものの、第7〜第12ラウンドと異なり、大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)の閉塞後、特別利益状態の終了を意味する20000(msec)の終了インターバル(エンディング)が行われる。
【0059】
また、第13ラウンドでは、大入賞口開閉役物11の閉塞後には、液晶表示ユニット4において、「エンディング表示」や「エンディング映像」が表示される。「エンディング表示」とは、たとえば、特別利益状態の終了を示す「Fin」や「確率変動遊技突入」等の文字表示である。また、「エンディング映像」は、攻略法の注意喚起や企業ロゴ表示等で構成される。終了インターバルの経過により、第1特別利益状態が終了し、その後、第6ラウンド(特別ラウンド)で遊技球が特定領域18を通過している場合は確率変動モードの遊技が開始される。
次に、第2特別利益状態を、
図1〜
図3および
図5(b)を参照して詳しく説明する。以下では、第2特別利益状態について、第1特別利益状態と異なる部分を主として説明する。以下では、第2特別利益状態のうち、第1特別利益状態と共通する部分は、説明を省略していることがある。
【0060】
第1〜第5ラウンドにおいては、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作時間や、排出確認時間、インターバル等は、第1特別利益状態の場合と同等の期間に設定されている。また、第2特別利益状態においても、第1特別利益状態の場合と同様、全ラウンド遊技に共通の長さの排出確認時間(1980(msec))が設定されている。
第2特別利益状態の第1〜第5ラウンドでは、液晶表示ユニット4に表示される映像の内容が、第1特別利益状態の場合と異なる。映像は、「バトル」演出であるが、最終的に主人公が相手キャラクタに敗北するストーリーとなるため、たとえば、手強いキャラクタが選択される。第1〜第5ラウンドにおいて、演出ボタン(図示しない)を用いた演出が用意されている。第5ラウンドの終了時までに主人公の敗北が決定し、排出確認時間、および第5ラウンドのインターバルを経て、第6ラウンドに進む。
【0061】
第6ラウンドは、特別ラウンドである。そして、振分手段20が、第1特別利益状態の場合と同等の態様の動作を行い、その結果、特定領域18が所定時間、開放状態になる。しかしながら、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作時間(開放時間)が80(msec)と、第1特別利益状態の場合と比較して極めて短く設定されている。なお、第6ラウンドの排出確認時間は1980(msec)である。
ここで、遊技者が可変入賞装置9を狙って遊技球を打ち出しても、ほとんどの場合、V入賞せず、確率変動遊技への移行の権利を取得することができない。すなわち、前述の「バトル」演出で主人公が敗北したことにより、確率変動遊技が付与されないという演出の流れになる。そのため、液晶表示ユニット4において、エンディング映像の表示が開始される。
【0062】
一方、ごく僅かながら、V入賞する可能性も残されている。V入賞した場合には、確率変動遊技への移行の権利を取得することになるので、「V入賞表示」を行ってもよい。このような稀な第2特別利益状態におけるV入賞の場合、第1特別利益状態のV入賞時と、「V入賞表示」の態様を異ならせてもよい。このようにした場合、遊技者は、通常とは異なる「V入賞表示」を、稀に見ることができ、長く遊技を行った場合であっても「V入賞表示」に飽きることがなくなる。なお、第2特別利益状態で入賞した場合には、不正行為によってV入賞させた可能性があるので、「V入賞表示」と同時に、エラー報知または警告表示を行ってもよい。この場合、第1特別利益状態でV入賞した場合と比較して、「V入賞表示」の表示時間を長く設定してもよい。
【0063】
その後、1980(msec)の排出確認時間と、20(msec)の第6ラウンドのインターバルを経て第7ラウンドに進む。なお、第6ラウンド以降は、ラウンド表示が行われない。
第7〜第13ラウンドにおいて、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作時間が80(msec)であるので、大入賞口開閉役物11が極めて短い間に開閉を繰り返している状態である。したがって、遊技者が遊技球の打出しを継続していても、可変入賞装置9に入賞することはほとんどない。なお、第7〜13ラウンドの排出確認時間は1980(msec)である。
液晶表示ユニット4では、第6ラウンド以降は、ラウンド表示が行われず第6ラウンドで開始された「エンディング映像」が最終ラウンドまで継続して行われる。その後、最終ラウンドである第13ラウンドの排出確認時間を経て、終了インターバル(エンディング)に移行する。
【0064】
終了インターバルの時間は、6880(msec)であるので、第1特別利益状態の終了インターバル(20000(msec))よりも短いが、第1特別利益状態の場合と同じ「エンディング映像」が丁度終了するように設定されている。これにより、第2特別利益状態が終了し、その後、時短モード(確率変動遊技の実行時でかつサポート遊技の非実行時)の遊技が開始される。
次に、
図1〜
図5を参照して、特別利益状態中の特殊な状況について検討する。まず、第1特別利益状態において、特別ラウンド(第6ラウンド)に遊技者が遊技球を打ち出さない場合について考慮する。特別ラウンドでは、振分手段20の動作により特定領域18が開放状態にされるが、遊技者が遊技球を打ち出さないために特定領域18を遊技球が通過(V入賞)することはなく、確率変動遊技移行の権利を取得できない。そのため、特別利益状態の終了後には確率変動遊技は実行されない。弾球遊技機1では、その内部状態が、時短モードに移行する。
【0065】
この場合、弾球遊技機1の演出態様(液晶表示ユニット4に表示される背景等や遊技ランプ47の点灯態様、スピーカ46からの音声出力態様)として、確率変動モード時と同様のものが採用される。確率変動モードと時短モードは、ともに電動チューリップ役物8が高頻度で開放する点で共通しているので、遊技者は、低確率状態に移行したことに気づかない。
次に、第2特別利益状態の特別ラウンド(第6ラウンド)において、V入賞する場合について考慮する。第2特別利益状態では、特別ラウンド(第6ラウンド)に大入賞口開閉役物11の動作時間が極めて短いが、遊技球が可変入賞装置9に入賞し、さらにV入賞する可能性が僅かにある。
【0066】
この場合、弾球遊技機1の演出態様(液晶表示ユニット4に表示される背景等や遊技ランプ47の点灯態様、スピーカ46からの音声出力態様)として、時短モード時と同様のものが採用される。確率変動モードと時短モードは、ともに電動チューリップ役物8が高頻度で開放する点で共通しているので、遊技者は、高確率状態に移行したことに気づかない。
これにより、特別利益状態の終了後の演出は、常に大当り種別に応じたものとなる。また、遊技球がV入賞したか否かに拘らず、これ以降、予め定められたラウンド中演出(第1特別利益状態であれば、「楽曲ラウンド1」等)およびエンディング演出(エンディング表示、エンディング演出)が行われるので、たとえば、「バトル」演出で勝利したにも拘らず、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の演出とならない等、演出の不一致や矛盾が生じない。
【0067】
図6は、可変入賞装置9の開放動作および確率変動判定装置13の振分手段20の動作のそれぞれについて説明する図である。
図1〜
図3および
図6を参照しつつ、可変入賞装置9の動作について説明する。
まず、通常ラウンドにおける可変入賞装置9の動作を説明する。具体的には、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の動作であり、信号の「ON」は可変入賞装置9の開放状態を表し、信号の「OFF」は可変入賞装置9の閉塞状態を表す。
前述の通り、第1特別利益状態では、通常ラウンド(第1〜第5ラウンド、および第7〜第13ラウンド)における大入賞口開閉役物11の動作時間は29.0(sec)であり、大入賞口開閉役物11の閉塞後に、1.98(sec)の排出確認時間および0.02(sec)のインターバルを経て、次回ラウンドに進む。
【0068】
次いで、第1特別利益状態の特別ラウンド(第6ラウンド)における、可変入賞装置9の大入賞口開閉役物11の開閉動作を説明する。第1特別利益状態の特別ラウンドにおける可変入賞装置9の大入賞口10の開放パターン(大入賞口開閉役物11の動作パターン)を第1開放パターンとすると、その第1開放パターンの開放時間は、最長で15.0(sec)である。
第1開放パターンの開放時間(最長15.0(sec))が経過すると、1.98(sec)の排出確認時間および0.02(sec)のインターバルを経て次回ラウンドに進む。第1開放パターンでは、開放時間の間にわたって、大入賞口開閉役物11が常時開放状態に保持されている。
【0069】
次に、第2特別利益状態について説明する。第1〜第5ラウンドについては第1特別利益状態の場合と同等であるから、説明を省略する。
また、第2特別利益状態の第6ラウンド(特別ラウンド)以降の各ラウンド遊技では、可変入賞装置9の大入賞口10の開放時間が短くされる。第6ラウンド以降のラウンド遊技における大入賞口10の開放パターン(大入賞口開閉役物11の動作パターン)を第2開放パターンとすると、その第2開放パターンの開放時間は0.08(sec)である。この開放時間が経過すると、1.98(sec)の排出確認時間と0.02(sec)のインターバルとを経て、次回ラウンドに進む。
【0070】
次に、振分手段20の動作について説明する。振分手段20は、非動作時には、特定領域18を閉塞する位置(
図2に示す左位置。以下、この明細書において、特定領域18を閉塞するような振分手段20の位置を、「閉塞位置」という場合がある)に保持されている。特別ラウンドにおける可変入賞装置9における大入賞口開閉役物11の開放開始と同期して、振分手段20は、特定領域18を開放する位置(
図2に示す右位置。以下、この明細書において、特定領域18を開放するような振分手段20の位置を、「開放位置」という場合がある)に向けて移動させられる。そして、0.02(sec)の第1特定案内時間の間、開放位置に静止保持される。振分手段20が開放位置にあるときには、特定領域18が開放されており、当該特定領域18への遊技球の通過が許容される。第1特定案内時間の経過後、振分手段20は閉塞位置に戻される。
【0071】
第1特定案内時間の終期は、大入賞口10の開放開始から0.02(sec)の経過時である。第1特定案内時間の終期は、大入賞口10の開放開始から、大入賞口入賞センサ16によって検出された遊技球が振分手段20に到達するまでに要すると想定される期間(以下、この明細書において、この期間を「検出後想定到達時間」という場合がある)のうち最も短い期間(最短検出後想定到達時間)が経過するタイミングに先立つタイミングである必要があり、大入賞口10の開放開始から0.02(sec)の経過時は、この要件を満たしている。なお、最短検出後想定到達時間は、たとえば約1000(msec)である。
【0072】
閉塞位置に戻ってから、2.38(sec)が経過すると、振分手段20は再度開放位置に移動させられる。そして、14.58(sec)の第2特定案内時間の間、開放位置に静止保持される(第2の動作の実行)。第2特定案内時間の経過後、振分手段20は閉塞位置に戻される。振分手段20が開放位置に保持される合計の時間は、最長14.6(=0.02+14.58) (sec)である。
次に、第2特別利益状態の特別ラウンドにおける、第1および第2特定案内時間と、大入賞口開閉役物11の開放パターン(大入賞口10の開放パターン)との関係について説明する。第1および第2特定案内時間は、当該第1特定案内時間中に(第1特定案内時間の開始と同時に)第2特別利益状態における大入賞口10の開放(第2開放パターンの開放)が開始し、かつ当該第2特定案内時間中の開始前に、第2特別利益状態における大入賞口10の開放(第2開放パターンの特別入賞口の開放)が終了するように、それぞれ設定されている。具体的には、第1特定案内時間の終期は、大入賞口10の開放開始から、最短検出後想定到達時間が経過するタイミングよりも先立つタイミングに設定されている。そのため、大入賞口10の開放開始直後に当該大入賞口10に入球した遊技球であっても、当該遊技球が振分手段20に到達した時点では、当該振分手段20は必ず閉塞位置にある。
【0073】
また、第2特定案内時間の開始タイミングは、第2特別利益状態における大入賞口10の開放終了から、最長検出後想定到達時間が経過するタイミングよりも後のタイミングに設定されている。そのため、大入賞口10の開放終了直前に当該大入賞口10に入球した遊技球であっても、振分手段20に到達した時点では、当該振分手段20は必ず閉塞位置にある。
すなわち、第1および第2特定案内時間は、第2特別利益状態の特別ラウンドで大入賞口10に入球する遊技球が、当該第1特定案内時間または第2特定案内時間中に振分手段20に到達できないような期間に設定されている。
【0074】
以上のように、第2特別利益状態においては、振分手段20が閉塞位置にある期間に排出確認時間が終了し、その後に遊技球が特定領域18を通過しても、有効な入賞とは見なされない。したがって、第2特別利益状態において、遊技球がV入賞する可能性は極めて低い。
図7は、第1特別利益状態における可変入賞装置9および振分手段20のそれぞれの動作について説明する図である。
図7(a)は、参考形態に係る弾球遊技機における、可変入賞装置および振分手段の動作を示し、
図7(b)は、本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機1における、可変入賞装置9および振分手段20の動作を示す。
【0075】
図7(a)では、参考形態に係る振分手段は、アタッカの開閉扉の動作パターンと関係なく、独立して開放位置と閉塞位置との間を往復するようになっている。この場合、アタッカの開閉扉を15.0(sec)開放した後に閉塞する場合、振分手段が開放位置に保持される時間の開放時間より、排出確認時間分だけ長くなる場合が考えられる。
しかしながら、実際には、特別ラウンドである第6ラウンドで、アタッカの開閉扉が15.0(sec)開放されることは稀であり、大抵の場合において、振分手段が開放位置にある時間が経過する前に、十分余裕をもって1回のラウンドの最大の入賞数に到達し、
図7(a)に示すように、アタッカの開閉扉が閉塞させられる。そして、アタッカの開閉扉の閉塞後、1.98(sec)の排出確認時間と0.02(sec)のインターバルを経て、次回ラウンド(第7ラウンド)に進む。
【0076】
ところが、特別ラウンドの終了に引き続いて通常ラウンドが実行されるので、振分手段が開放位置にある時間が長いと、振分手段が開放位置にある状態が、次回の通常ラウンドに持ち越されてしまい、当該通常ラウンドにおいて、意図しないV入賞が発生する可能性がある。また、不正に特定領域センサが遊技球を検出してしまうこともある。
したがって、本発明の第1実施形態では、
図1および
図7(b)に示すように、可変入賞装置9(アタッカに相当)の大入賞口開閉役物11(アタッカの開閉扉に相当)が閉塞状態にされてから、排出確認時間が経過したタイミングで、振分手段20を閉塞位置に移動させている。これにより、特別ラウンドにおいて、振分手段20の動作をそのラウンド中に終了させることができ、振分手段20が開放位置にある状態が、次回ラウンド(第7ラウンド)に持ち越されることがない。また、特定領域センサ23による遊技球の不正検出も防止できる。
【0077】
図8は、第2特別利益状態における可変入賞装置9および振分手段20のそれぞれの動作について説明する図である。
図8(a)は、参考形態に係る弾球遊技機における、可変入賞装置および振分手段の動作を示し、
図8(b)は、本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機1における、可変入賞装置9および振分手段20の動作を示す。
図8(a)では、参考形態に係る振分手段は、第2特別利益状態において、
図7(a)に示す第1特別利益状態の場合と共通の動作態様を呈している。この場合、
図8(a)に示すように、振分手段20の2回目の開放位置にある状態が、次回ラウンド(第7ラウンド)に持ち越されている。しかも、振分手段20の開放期間は14.58(sec)に及び、通常ラウンドである次回ラウンド(第7ラウンド)において、意図しないV入賞が発生する可能性がある。
【0078】
したがって、
図8(b)に示すように、第2特別利益状態において、振分手段20は、0.02(sec)の短い開放のみとし、長い開放は行わない。すなわち、排出確認時間の経過後に、振分手段20を閉塞位置から開放位置に新たに移動させないないようにしている。これにより、特別ラウンドにおいて、振分手段20の動作をそのラウンド中に終了させることができ、振分手段20の閉塞動作が次回ラウンド(第7ラウンド)に持ち越されることを確実に防止できる。
図9は、特別利益状態中における、液晶表示ユニット4の表示画像である。
図9(a)はアタッカ指示表示を示し、
図9(b)はV入賞表示を示す。
【0079】
図9(a)の「アタッカ指示表示」は、第1および第2特別利益状態の開始前インターバルにて表示される。液晶表示ユニット4の画面の中央領域4Aには、可変入賞装置9の画像と「ここを狙え!」という文字とが表示される。これらの表示は、特別利益状態中の遊技者に、可変入賞装置9を狙って遊技球を打ち出すように促すために設けられている。
液晶表示ユニット4の画面の上領域4Bには、複数の「右打ち→」の文字が右方向に向けてスクロールされる。特別利益状態中は、遊技者が右打ちを行う必要があるので、これを指示する表示となっている。
【0080】
液晶表示ユニット4の画面における、中央領域4Aと上領域4Bとの間の左上領域4Cには、開始前インターバルの「大当り表示」と同様、大当り種別に応じた「超大当り」との文字が表示されている。
なお、
図9(a)の「アタッカ指示表示」において、これらの表示以外の表示(たとえば大当り用の演出図柄が表示されていてもよい。
次に、
図9(b)の「V入賞表示」について説明する。この表示は、特別ラウンドでV入賞したことにより行われる。液晶表示ユニット4の画面の中央領域4Aには、大きな「Vマーク」という文字と「確変モードGet!!」という文字とが表示され、確率変動への移行の権利が取得されたことを示す表示となっている。ここでは、「Vマーク」とともに竜が炎を吐き出した表示(図示しない)を行って演出を盛り上げている。
【0081】
左上領域4Cには、現在のラウンド数が表示され、また、液晶表示ユニット4の画面の右領域4Dには、現在の獲得球数および現在の連荘回数が上下に並んでそれぞれ表示される。獲得球数は、リアルタイムでカウントするため、ラウンド中に数字が増加していく。
図10は、弾球遊技機1のエラー種類について説明するための図である。以下、
図1、
図4および
図10を参照して、弾球遊技機1に特有のエラー(確率変動判定装置13に関するエラー)を挙げて説明する。弾球遊技機1には、以下で説明するもの以外にも多数のエラーが発生し得る(たとえば、弾球遊技機1の前面を構成する前面扉(図示しない)が開放状態にあるエラーである前面扉開放エラー、遊技球の補給停止状態のエラーである球補給切エラー等)が、ここでは説明を省略する。また、
図10には、厳密にはエラーとまでは言えないものの、警告や報知を行う対象となるものが含まれる。
【0082】
図10に示す8つのエラーのうち、最も優先順位の高いエラーは、大入賞口排出過多異常(エラー8)である。大入賞口排出過多異常とは、大入賞口10(アタッカ)の排出数が入賞数より多い場合(排出数>入賞数)に発生するエラーである。これは、特定領域センサ23が不正操作された可能性があるため、エラーとして報知することとしている。大入賞口排出過多異常が判定されると、主制御基板30に設けられた、大入賞口排出過多異常の発生の有無を表す大入賞口排出過多異常フラグに「5A[H]」の値が格納される。
大入賞口排出過多異常の報知としては、前面扉の前面に配置された枠装飾ランプ(図示しない)の点灯がある。さらに、液晶表示ユニット4に、「エラー8.大入賞口排出過多異常。係員をお呼び下さい。」等の表示がなされ、スピーカ46からは固有の不正入賞音が発せられる。遊技盤2の盤面の盤面装飾ランプ(図示しない)が点灯している場合には消灯し、異常情報は外部端子基板51を経由してホールコン(図示しない)に送信される。
【0083】
大入賞口排出過多異常の報知は、演出制御基板31が主制御基板30から送信された排出過多異常検知コマンド(図示しない)を受信したときに開始し、電源断されるまで継続して行われる。たとえば、特別利益状態中に電源断されると、大入賞口排出過多エラーフラグの値がゼロクリアされるとともに、大入賞口排出過多検出のための入賞数確認カウンタ53および排出数確認カウンタ54のカウント値がそれぞれゼロクリアされる。これにより、電源復帰後に同じ異常が再度報知されることがなくなり、遊技者は、特別利益状態の続きを行うことができる。
【0084】
図10に示す8つのエラーのうち、大入賞口排出過多異常(エラー8)に次いで優先順位が高いエラーとして、排出確認エラー(エラー9)がある。排出確認エラーは、可変入賞装置9内で遊技球の排出確認が行われていないことを表す(とくに特別ラウンドでは、確率変動装置13内で遊技球の排出確認が行われていないことを表す)エラーであり、排出確認時間経過時に大入賞口10の入賞数が排出数より多い場合(入賞数>排出数)に、当該排出確認エラーの発生が判定される。入賞数が排出数より多い場合、確率変動装置13内で遊技球が詰まっている可能性があるため、エラーとして報知することとしている。
【0085】
排出確認エラーの報知としては、枠装飾ランプ(図示しない)が点灯され、かつ
図11に示すように液晶表示ユニット4に「エラー9.排出確認エラー。係員をお呼び下さい。」等の排出確認エラー用の表示画像が表示される。また、盤エラーランプ49が点灯され、遊技盤2の盤面の盤面装飾ランプ(図示しない)が点灯している場合には消灯される。また、スピーカ46からは、所定の音声が出力される。ここでも、異常情報は外部端子基板51を経由してホールコン(図示しない)に送信される。なお、枠装飾ランプ(図示しない)の点灯態様およびスピーカ46の音声出力は、大入賞口排出過多異常の場合と異なる態様であってもよい。
【0086】
排出確認エラーの報知は、演出制御基板31が主制御基板30から送信される排出確認エラーコマンドCMDを受信したときに開始し、大入賞口10の入賞数と排出数が一致するか電源断するまで継続して行われる。たとえば、電源断によって、排出確認エラーが発生していることを表す排出確認エラーフラグ52の値がゼロクリアされるとともに、排出確認エラー検出のための入賞数確認カウンタ53および排出数確認カウンタ54のカウント値がクリアされる。これにより、入賞数と排出数が一致するようになり(排出確認エラーが発生していることを表す排出確認エラーフラグ52の値も「00[H]」)、遊技者は、電源復帰後に特別利益状態の続きを行うことができる。
【0087】
図10に示す8つのエラーのうち、排出確認エラー(エラー9)に次いで優先順位が高いものとして、V通過異常(エラー20)がある。V通過異常とは、特定領域18が開放状態とならない通常ラウンドにおいて、遊技球が特定領域18を通過するエラーである。
通常ラウンドでは、特定領域センサ23が不正操作されたり、振分手段20が故障して誤動作が起きたりしない限り、遊技球が特定領域18を通過することはない。したがって、通常ラウンドにおいてV入賞が発生した場合には、液晶表示ユニット4に「エラー20.V通過異常エラー。係員をお呼び下さい。」等の表示がなされる。また、スピーカ46による報知に加え、枠装飾ランプ(図示しない)および異常報知ランプ(たとえば、弾球遊技機1の背面に配置。図示しない)をそれぞれ点灯させて報知する。また、この情報は、外部端子基板51を経由してホールコン(図示しない)に送信される。
【0088】
V通過異常の報知は、演出制御基板31が、後述するV通過異常コマンド」を受信したとき開始する。また、この報知は、30(sec)の報知時間が経過するまで継続して行われる。
図10に示す8つのエラーのうち、V通過異常(エラー20)に次いで優先順位が高いエラーとして、振分装置異常(エラー19)がある。振分装置異常とは、確率変動判定装置13の振分手段20の異常であって、位置センサ22により検知される。振分手段20が故障等により動作しなかった場合に、エラーとして異常を報知する。
振分装置異常の報知としては、液晶表示ユニット4に、「エラー19.振分装置エラー。係員をお呼び下さい。」等の表示がなされ、スピーカ46からは固有の警告音が発せられる。なお、この異常情報は、外部端子基板51には送信されない。
【0089】
振分装置異常の報知は、演出制御基板31が位置センサ22から送信される「位置信号」を受信したときに開始し、電源断するまで継続して行われる。
図10に示す8つのエラーのうち、振分装置異常(エラー19)に次いで優先順位が高いエラーとして、入賞異常(エラー10)がある。入賞異常とは、たとえば、可変入賞装置9の大入賞口入球センサ16により所定時間以上の入賞が検知される異常である。大入賞口入球センサ16に通常より大きな遊技球が挟まった状態となると、その期間、大入賞口入球センサ16が遊技球の通過信号を出力し続けることがある。このため、異常として報知することとしている。
【0090】
図10に示す8つのエラーのうち、入賞異常(エラー10)に次いで報知の優先順位が高いエラーとして、「振分け常時オン」がある。振分け常時オンとは、振分手段20の位置センサ22により検出されるエラーである。たとえば、振分手段20が右位置から動かなくなった場合には、非確率変動図柄当りであっても、遊技球が特定領域18を通過してしまうため、エラーとして報知することとしている。
「振分け常時オン」は、スピーカ46や液晶表示ユニット4による報知が行われないが、弾球遊技機1の背面に設けられた異常報知ランプ(図示しない)を点灯させる。振分け常時オンの報知は、位置センサ22から送信された信号を演出制御基板31が受信したときに開始し、電源断するまで継続して行われる。
【0091】
図10に示す8つのエラーのうち、「振分け常時オン」のエラーに次いで報知の優先順位が高いエラーとして、「累積2球」がある。「累積2球」とは、非確率変動図柄当りのとき、特定領域センサ23が累積して2球以上の遊技球を検出した場合にエラーとして報知するものである。なお。非確率変動図柄当りであっても短時間、特定領域18が開放状態となるので、1球の検出は異常と判定しない。また、1日のうちの複数回の特別利益状態で累積2球が発生した場合に報知する。
累積2球は、スピーカ46や液晶表示ユニット4による報知が行われないが、異常報知ランプ(図示しない)を点滅させる。累積2球の報知は、特定領域センサ23から送信された「特定領域入球検知信号」を主制御基板31が受信したときに開始し、電源断するまで継続して行われる。
【0092】
図10に示す8つのエラーのうち、「累積2球」のエラーに次いで報知の優先順位が高いものとして、「非特定V入賞」がある。非特定V入賞とは、第2特別利益状態中に遊技球がV入賞した場合に、それが不正入賞である否かに拘らず行われる報知であり、異常報知に準ずる位置付けである。
非確率変動図柄当りの特別ラウンドでは、特定領域18が開放状態となる時間が短いが、V入賞する可能性は僅かにある。したがって、第2特別利益状態中にV入賞した場合には、スピーカ46や液晶表示ユニット4による目立つ報知は行わないが、枠装飾ランプ(図示しない)を点灯させ、かつ異常報知ランプ(図示しない)を点滅させて報知する。また、この情報は、外部端子基板51を経由してホールコン(図示しない)に送信される。
【0093】
非特定V入賞の報知は、演出制御基板31が、後述する特定領域通過コマンドを受信し、かつ非特定V入賞フラグ(図示しない)の値が「5A[H]」となったときに開始する。また、この報知は、電源断、次回大当りの発生または時短モードの終了まで継続して行われる。
たとえば、非特定V入賞フラグ(図示しない)の値が「5A[H]」である限り、毎変動の開始時に演出制御基板31に報知コマンドが送信されるようにすれば、次回の大当りの発生まで報知を継続することができる。このとき、さらに外部端子基板51に、当該異常情報を送信してもよい。
【0094】
図12は、主制御基板30におけるタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。タイマ割込処理について、
図1、
図4および
図12を参照しつつ説明する。
タイマ割込処理が開始されると、CPU30Aのレジスタを保存することなく、速やかに異常電源チェック処理が実行される(ステップS1)。異常電源チェック処理では、主制御基板30に接続された電源基板33から主制御基板30に供給されている電圧降下信号のレベルが判定される。この電圧降下信号のレベルが電源遮断を示すレベルであることが一または複数回のタイマ割込処理に跨って検出されると、その後バックアップ処理に移行する。
【0095】
一方、電圧降下信号が電源遮断を示さないレベルであることが判定された場合は、遊技動作の時間を管理している各タイマについて、タイマの更新(減算)が行われる(S2:タイマ管理処理)。
次いで、入力管理処理が実行される(ステップS3)。入力管理処理の詳細は、後で述べる。
次いで、後述する普通図柄管理処理(ステップS7)における普通図柄判定で使用される当り判定用乱数カウンタ(図示しない)の値や、後述する第1および第2特別図柄管理処理(ステップS9,S10)における大当り判定用乱数判定処理で使用される大当り判定用乱数カウンタ(図示しない)の値が更新される(S4:タイマ割込内乱数管理処理)。
【0096】
次いで、賞球払出装置50に遊技球を供給するための球供給機構(図示しない)に対する遊技球の補給停止の有無や遊技球の詰まりの有無を判定するエラー管理処理が行われる(ステップS5)。このエラー管理処理では、弾球遊技機1内部の異常発生の有無も判定されるようになっている。
次いで、入賞口(たとえば、第1および第2特別図柄始動口6,7ならびに大入賞口10)への入球(入賞)に対し、入賞情報の確認および指令信号データの作成を行う賞球管理処理が行われる(ステップS6)。賞球管理処理では、各入賞口6,7,10に関連して設けられた入球センサ38,39,16の検出出力が主制御基板30に入力されると、主制御基板30のCPU30Aが、これらの検出出力に基づいて、払出個数を賞球払出装置50に指示するための指令信号データを作成する。
【0097】
なお、このとき、主制御基板30に設けられた、大入賞口10への入賞を無効とする状態であることを表す大入賞口入賞無効フラグ(図示しない)の値が「5A[H]」であれば、大入賞口10の入賞による賞球払出しのための制御信号が送信されず、払出しは行われない。
次いで、普通図柄管理処理が行われる(ステップS7)。普通図柄管理処理では、電動チューリップ役物8を拡開動作させるか否かを判定する普通図柄判定処理(前述の普通図柄抽選と同等)が実行される。より詳しくはステップS4のタイマ割込内乱数管理処理によって更新された普通図柄判定用乱数カウンタ(図示しない)から取得された普通図柄判定用乱数の値を普通図柄当り数値と対比する。
【0098】
そして、電動チューリップ役物8の拡開動作が判定された場合には、電動チューリップ役物8の拡開動作に向けた処理が実行されるとともに、その後、電動チューリップ役物8の拡開動作を実現するための処理が実行される(S8:普通電動役物管理処理)。普通電動役物管理処理では、次いで、電動チューリップ役物8の拡開動作が実行される。電動チューリップ役物8の拡開動作の実行時間は減算タイマからなる普通電動役物タイマ(図示しない)によって計時されており、この普通電動役物タイマの値が零になるまで、この拡開動作の実行が継続される。
【0099】
次いで、第1特別図柄管理処理が行われる(ステップS9)。この第1特別図柄管理処理では、第1特別図柄始動口6への入球に伴う一連の抽選処理が実行される。
ステップS9の第1特別図柄管理処理の終了後、次いで、第2特別図柄管理処理が行われる(ステップS10)。この第2特別図柄管理処理では、第2特別図柄始動口7への入球に伴う一連の抽選処理が実行される。
第1または第2特別図柄管理処理に含まれる大当り判定用乱数判定処理において大当りであると判定された場合には、その後、大入賞口10の開放動作(大入賞口開閉役物11の開閉動作)に向けた処理が実行され、その後大入賞口10の開放動作を実現するための処理が実行される(S11:特別電動役物管理処理)。
【0100】
次いで、主制御基板30で管理する所定のランプ(遊技ランプ47等)に点灯動作や消灯動作を行わせるランプ管理処理が実行される(ステップS12)。
次いで、それぞれソレノイドからなる大入賞口開閉機構44を管理するソレノイド管理処理が実行される(ステップS13)。
次いで、CPU30Aを割込み許可状態に戻した後(ステップS14)、タイマ割込処理を終える。これにより、タイマ割込処理のルーチンを脱し、無限ループのメイン処理(システムリセット処理)が実行される。このメイン処理では、電圧異常の監視とタイマ割込処理の有無の監視との確認が行われる。
【0101】
図13は、主制御基板30による入力管理処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図13を参照しつつ入力管理処理について説明する。
入力管理処理は、弾球遊技機1に設けられた各種センサの検出出力の内容(たとえば、各種検出センサがオンオフ信号を出力する場合にはオン状態かオフ状態か)を記憶したり、その信号に基づくデータを定期的に更新したりする処理である。各種センサとして、たとえば第1および第2特別図柄始動口入球センサ38,39、普通ゲート通過センサ40ならびに大入賞口入球センサ16等を例示することができる。
【0102】
まず、主制御基板30は、各入力ポートのレベルデータを取得し、それを基に
データを作成してワーク領域に保存する(ステップS21)。具体的には、大入賞口入球センサ16等のオン/オフ信号を取得し、エッジデータをRAM30Bの所定領域に保存する処理となる。
次いで、主制御基板30は、大入賞口入球センサ16が遊技球を検出したか否かを判定する(ステップS22)。大入賞口入球センサ16に遊技球が検出された場合(大入賞口入球センサ16がオン)には(ステップS22でYES)、次いで、主制御基板30は、可変入賞装置(特別電動役物)9の動作中か否かを判定する(ステップS23)。また、可変入賞装置9の動作中である場合には(ステップS23でYES)、主制御基板30のCPU30Aは、入賞数確認カウンタ53および排出数確認カウンタ54の値を参照して、大入賞口排出過多異常または排出確認エラーが発生中か否か(すなわち、大入賞口10の入賞数と排出数との間に不一致が生じているか否か)を判定する(ステップS24)。なお、ステップS23の判定は、具体的には、可変入賞装置9の動作中であるか否かを表す特別電動役物動作フラグ(図示しない)の値が「5A[H]」であるか否かを判定するものであり、大入賞口10の大入賞口開閉役物11の開閉を直接参照しているわけではない。
【0103】
ステップS24において大入賞口排出過多異常(エラー8)または排出確認エラー(エラー9)が現在発生していると判定された場合(ステップS24でYES)、またはステップS23において可変入賞装置9の動作中でないと判定された場合(ステップS23でNO)には、主制御基板30のCPU30Aは、大入賞口入賞無効フラグに「5A[H]」の値に設定する(ステップS25) 。換言すると、大入賞口入賞無効フラグの値が「5A[H]」になるのは、可変入賞装置(特別電動役物)9の非動作中に大入賞口入球センサ16が遊技球の通過を検出した場合、または大入賞口排出過多異常もしくは排出確認エラーの発生中である。
【0104】
大入賞口入賞無効フラグの値が「5A[H]」の期間は賞球の払出しが行われなくなるのであるが、大入賞口排出過多異常(エラー8)の場合には、大入賞口10からの過剰排出数分に対応する賞球のみ無効にしてもよい。なお、大入賞口入賞無効フラグの値は、大入賞口10の入賞数と排出数との間の不一致が解除されたとき(
図25のステップS208や、後述する大当り終了処理(
図23参照)のステップS212の設定処理においてそれぞれゼロクリアされるので、たとえば、可変入賞装置9の動作中であっても、前述の不一致が解除された後には、賞球の払出しが行われるようになる。
【0105】
大入賞口入賞無効フラグの設定後、主制御基板30は、外部端子基板51へ出力信号を送信する。具体的には、異常に関する信号を外部端子基板51へ出力し、外部端子基板51を経由して遊技店のホールコンに送信し、入力管理処理を終了する。
一方、大入賞口入球センサ16より遊技球の通過が検出されない場合(ステップS22でNO)や、可変入賞装置9の動作中にいずれのエラーも発生していない場合(ステップS24でNO)には、入力管理処理を終了する。
【0106】
次いで、
図12のステップS7の普通図柄管理処理およびステップS8の普通電動役物管理処理について、
図4を参照して具体的に説明する。
RAM30Bには、普通図柄保留始動メモリ(図示しない)が設けられている。普通図柄保留始動メモリは、普通図柄判定用乱数を最大でたとえば5つまで記憶可能である。具体的には、普通図柄保留始動メモリには、普通図柄判定用乱数を記憶するための記憶領域が5つ設けられている。これらの記憶領域を、それぞれエリア0、エリア1、エリア2、エリア3、エリア4ということにする。
【0107】
エリア1〜エリア4の4つの領域は、実行が保留されている普通図柄判定用乱数を記憶するための領域である。エリア1〜エリア4を総称する場合には、「保留データ用領域」ということにする。普通図柄ゲート14を遊技球が通過したときには、普通図柄保留始動メモリ内の保留データ用領域に、普通図柄判定用乱数が記憶される。具体的にはエリア1が空であればエリア1に普通図柄判定用乱数が記憶され、エリア1が空でなくエリア2が空であればエリア2に普通図柄判定用乱数が記憶され、エリア1およびエリア2が空でなくエリア3が空であればエリア3に普通図柄判定用乱数が記憶され、エリア1〜エリア3が空でなくエリア4が空であればエリア4に普通図柄判定用乱数が記憶される。エリア0は、実行対象となっている普通図柄判定用乱数を記憶するための領域である。
【0108】
普通図柄保留始動メモリ内のエリア1〜エリア4のうち、少なくともエリア1に普通図柄判定用乱数が記憶されている場合には、電動チューリップ役物8が拡開動作中でないことを条件として、エリア1〜エリア4の記憶内容が、エリア0〜エリア3にそれぞれシフトされるとともに、エリア4が空にされる。そして、エリア0にシフトされた普通図柄判定用乱数の判定が実行される。
具体的には、その普通図柄判定用乱数値と普通図柄当り数値とに基づいて普通図柄抽選が実行されるとともに、その抽選結果に応じた普通図柄表示手段28の図柄変動動作が実行される。そして、普通図柄抽選に当選すると、普通図柄表示手段28における図柄変動動作の終了後、電動チューリップ役物8が拡開する。これにより、第2特別図柄始動口7が開放する。
【0109】
なお、RAM30Bの普通図柄保留始動メモリに対する普通図柄判定用乱数値の格納に代えて、取得した普通図柄判定用乱数値と普通図柄当り数値とに基づく普通図柄抽選の結果自体を格納するようにしてもよい。
図14は、ステップS9の第1特別図柄管理処理の流れを示すフローチャートである。第1特別図柄管理処理において、CPU30Aは、まず、第1特別図柄始動口チェック処理を行う(ステップS31)。
図15は、第1特別図柄始動口チェック処理の流れを示すフローチャートである。以下、
図4、
図14および
図15を参照しながら説明する。
【0110】
図15において、第1特別図柄始動口6に遊技球が入球(入賞)したか否かが判別される(ステップS41)。この判別は、第1特別図柄始動口入球センサ38の検出出力に基づいて実行される。第1特別図柄始動口6に遊技球が入球したと判別された場合には(ステップS41でYES)、第1特別図柄保留球数カウンタの値(第1特別図柄保留球数)が所定の保留球数上限値(第1特別図柄保留球数MAX。たとえば4)に達している否かが判別される(ステップS42)。
第1特別図柄保留球数カウンタの値が保留球数上限値(特別図柄保留球数MAX)に達していない場合には(ステップS42でNO)、すなわち、第1特別図柄保留球数カウンタの値が3以下であれば、第1特別図柄保留球数カウンタの値が1だけインクリメント(+1)される(ステップS43)。
【0111】
また、始動記憶(乱数)が取得されて、第1特別図柄始動メモリ(図示しない)内の保留データ用領域に記憶される(ステップS44)。具体的には、CPU30Aは、大当り判定用乱数カウンタ(図示しない)から大当り判定用乱数を取得するとともに、特別図柄用乱数カウンタ(図示しない)から特別図柄用乱数を取得し、大当り判定用乱数および特別図柄用乱数を第1特別図柄始動メモリ内の保留データ用領域に格納する。また、CPU30Aは、第1変動パターン用乱数カウンタ(図示しない)から第1変動パターン用乱数を取得するとともに、第2変動パターン用乱数カウンタ(図示しない)から第2変動パターン用乱数を取得し、第1および第2変動パターン用乱数を、第1特別図柄始動メモリ内の保留データ用領域に格納する。さらに、CPU30Aは、保留加算コマンド(前述の制御コマンドの一種)を演出制御基板31に向けて送信する(ステップS45)。その後、
図14のステップS32に移行する。
【0112】
なお、第1特別図柄始動メモリに対する大当り判定用乱数の格納に代えて、取得した大当り判定用乱数を予め定める大当り数値と比較判定することによる大当り抽選の結果自体を格納するようにしてもよい。
ステップS41で第1特別図柄始動口6に遊技球が入球したと判別されなかった場合(ステップS41でNO)またはステップS42で、第1特別図柄保留球数カウンタの値が保留球数上限値(保留球数MAX)に達していると判別された場合(ステップS42でYES)には、そのまま
図14のステップS32に移行する。
【0113】
図14に戻り、ステップS32では、CPU30Aは、RAM30B内に設けられた小当り中フラグの値を参照して、弾球遊技機1が小当り遊技中であるか否かを調べる。
この弾球遊技機1では、小当り遊技が実行されているときには、小当り中フラグ(2バイト構成)のフラグ値がたとえば「5A[H]」に設定され、小当り遊技が実行されていないときには、小当り中フラグのフラグ値がたとえば「00[H]」に設定されるようになっている。
ステップS33では、CPU30Aは、RAM30B内に設けられた条件装置作動フラグの値を参照して、弾球遊技機1が特別利益状態の実行中であるか否かを調べる。
【0114】
この弾球遊技機1では、特別利益状態が実行されているときには、条件装置作動フラグ(2バイト構成)の値がたとえば「5A[H]」に設定され、特別利益状態が実行されていないときには、条件装置作動フラグのフラグ値がたとえば「00[H]」に設定されるようになっている。
弾球遊技機1が小当り遊技の実行中または特別利益状態の実行中である場合には(ステップS32またはS33でYES)、ステップS39に移行する。ステップS39では、第1特別図柄表示手段26の表示に用いられる第1特別図柄表示データの更新処理が実行される。そして、
図12のステップS10に移行する。
【0115】
一方、弾球遊技機1が小当り遊技の実行中でなく、かつ特別利益状態の実行中でない場合には(ステップS32およびS33でNO)、第1特別図柄動作ステータスが判別される。第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が停止中であることを示す値(たとえば「00[H]」または「01[H]」)である場合には(ステップS34でYES)、CPU30Aは第1特別図柄変動開始処理を実行する(ステップS36)。
ステップS36の第1特別図柄変動開始処理では、第2特別図柄保留球数カウンタ(図示しない)の値や第2特別図柄動作ステータスの値が判別され、第2特別図柄保留球数カウンタの値が零であり、かつ第2特別図柄動作ステータスの値が零であれば、第1特別図柄保留球数カウンタの値が零であるか否かが判別される。第1特別図柄保留球数カウンタの値が零である場合には、第1特別図柄動作ステータスの値が「00[H]」に設定される。そして、ステップS39の第1特別図柄表示データの更新処理が行なわれた後、
図12のステップS10に移行する。
【0116】
第1特別図柄保留球数カウンタの値が零でないとき(1以上のとき)には、第1特別図柄の変動動作を開始させるための処理が実行される。すなわち、第1特別図柄保留球数カウンタの値が1だけデクリメント(-1)されるとともに、第1特別図柄始動メモリ内の保留データ用領域(エリア1〜エリア4)の内容が、それぞれエリア0〜エリア3にシフトされる。これにより、第1特別図柄始動メモリ内のエリア1に記憶されていた始動記憶が実行データ用領域(エリア0)に記憶される。その後、第1特別図柄始動メモリ内のエリア4の内容が空にされる。
【0117】
そして、第1特別図柄始動メモリ内の実行データ用領域に記憶された始動記憶に含まれる大当り判定用乱数の値と大当り数値とが比較されることにより、特別利益状態が実行される大当りか否かが判定される(大当り判定)。
【0118】
そして、第1特別図柄始動メモリ内の実行データ用領域に記憶された始動記憶に含まれる大当り判定用乱数の値と大当り数値とが比較されることにより、特別利益状態が実行される大当りか否かが判定される(大当り判定)。
大当り判定が行なわれた場合には、大当り判定の結果および始動記憶に含まれる第1特別図柄用乱数の値に基づいて、第1特別図柄変動動作の後に第1特別図柄表示手段26に停止表示すべき第1特別図柄が決定される。また、大当り判定の結果ならびに始動記憶に含まれる第1および第2変動パターン用乱数の値に基づいて、液晶表示ユニット4における演出図柄の変動動作の態様である変動パターンが決定される。主制御基板30において決定された変動パターンは、変動パターン指令信号を介して演出制御基板31に付与される。これにより、液晶表示ユニット4において、演出図柄の変動動作が開始される。
【0119】
さらに、第1特別図柄の変動時間等を計時するための第1特別図柄動作タイマ(図示しない)に変動時間がセットされる。第1特別図柄動作タイマは、減算型のタイマである。また、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が開始されたことを示す値(たとえば「02[H]」に設定される。第1特別図柄変動開始処理が終了すると、ステップS39に移行し、第1特別図柄表示データの更新処理が実行される。そして、
図12のステップS4に移行する。
【0120】
ステップS34において、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が停止中であることを示す値(たとえば「00[H]」または「01[H]」)でないと判別された場合には(ステップS34でNO)、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が開始されたことを示す値(たとえば「02[H]」)であるか否かが判別される(ステップS35)。
第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が開始されたことを示す値(たとえば「02[H]」)であると判別された場合には(ステップS35でYES)、CPU30Aは第1特別図柄変動中処理を実行する(ステップS37)。
【0121】
第1特別図柄変動中処理においては、第1特別図柄動作タイマの値が零になったか否かが常に監視されている。そして、第1特別図柄動作タイマの値が零になると、第1特別図柄変動動作を停止させる処理が実行されるともに、第1特別図柄動作タイマに所定時間(たとえば500msec)がセットされる。また、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作を停止すべき状態になったことを示す値(たとえば「03[H]」)に設定される。第1特別図柄変動中処理が終了すると、ステップS39に移行し、第1特別図柄表示データの更新処理が実行される。そして、
図12のステップS10に移行する。
【0122】
ステップS35において、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動動作が開始されたことを示す値(たとえば「02[H]」)でないと判別された場合には(ステップS35でNO)、CPU30Aは、第1特別図柄動作ステータスの値が、第1特別図柄変動中処理において第1特別図柄変動動作を停止すべき状態になったことを示す値(たとえば「03[H]」)であると判断し、第1特別図柄確認時間中処理を実行する(ステップS38)。
第1特別図柄確認時間中処理においては、第1特別図柄動作タイマの値が零になったか否かが常に監視されている。そして、第1特別図柄動作タイマの値が零になると、第1特別図柄動作ステータスの値が「01[H]」に設定される等の処理が行われる。なお、大当り判定の結果が大当りの場合には、前述した条件装置作動フラグの値が「5A[H]」に設定される。また、大当り判定の結果が小当りの場合には、前述した小当り中フラグの値が「5A[H]」に設定される。第1特別図柄確認時間中処理が終了すると、ステップS39に移行し、第1特別図柄表示データの更新処理が実行される。そして、
図12のステップS10に移行する。第1特別図柄確認時間中処理において、条件装置作動フラグの値が「5A[H]」に設定された場合には、
図12のステップS11の特別電動役物管理処理では、特別利益状態を実現させるための処理が実行される。
【0123】
図12に戻って、ステップS10に示す第2特別図柄管理処理は、次に述べる相違点を除いて、ステップS9の第1特別図柄管理処理(
図14参照)と同等の処理である。第2特別図柄管理処理では、第1特別図柄管理処理についての前述の説明において、第1特別図柄と第2特別図柄とを入れ替えた内容の処理が実行される(
図14および
図15に括弧書きで示す)。
前記の相違点は、第2特別図柄変動開始処理において、第2特別図柄保留球数カウンタの値が零であれば、第1特別図柄保留球数カウンタ(図示しない)や第1特別図柄動作ステータスの値に拘らず、第2特別図柄動作ステータスの値が「00[H]」に設定される点である。つまり、弾球遊技機1では、第2特別図柄の変動動作が、第1特別図柄の変動動作に優先して実行される。
図16は、
図12のステップS11に示す特別電動役物管理処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図16を参照しつつ、特別電動役物管理処理について説明する。
【0124】
特別電動役物管理処理において、まず、CPU30Aは小当り中フラグの値および条件装置作動フラグの値を参照する(ステップS101,S103)。そして、小当り中フラグの値が「5A[H]」である場合(ステップS101でYES)、CPU30Aは小当り遊技を実行し(ステップS102)、特別電動役物管理処理はその後リターンされる。
また、小当り中フラグおよび条件装置作動フラグの値がいずれも「00[H]」である場合(ステップS101でNOかつステップS103でNO)、特別電動役物管理処理はそのままリターンされる。
【0125】
一方、条件装置作動フラグの値が「5A[H]」である場合(ステップS103でYES)、特別利益状態を実行するために、次いで、CPU30Aは、実行中の特別利益状態の動作状況を示すための特別電動役物動作ステータス(図示しない)の値を参照する(ステップS104〜S107)。
特別電動役物動作ステータスは、たとえば「00[H]」(大当り開始)、「01[H]」(特別電動役物動作開始中)、「02[H]」(特別電動役物動作中)、「03[H]」(特別電動役物動作継続判定中)および「04[H]」(大当り終了中)の値を示し、特別利益状態の進行度合いが進むにつれて、その値が大きくなる。
【0126】
特別電動役物動作ステータスの値がたとえば「00[H]」である場合(ステップS104でYES)、CPU30Aは、ファンファーレ等の実行等、特別利益状態を開始するための大当り開始処理を実行する(ステップS108)。また、特別電動役物動作ステータスの値が「01[H]」であると(ステップS105でYES)、CPU30Aは、大入賞口開閉役物11の開閉動作を開始するための特別電動役物動作開始処理を実行する(ステップS109)。また、特別電動役物動作ステータスの値が「02[H]」であると(ステップS106でYES)、CPU30Aは、大入賞口開閉役物11の開閉動作を実行するための特別電動役物動作中処理を実行する(ステップS110)。また、特別電動役物動作ステータスの値がたとえば「03[H]」であると(ステップS107でYES)、CPU30Aは、大入賞口開閉役物11の開閉動作を継続するか否か(次のラウンドに移行するか否か)の特別電動役物動作継続判定処理を実行する(ステップS111)。また、特別電動役物動作ステータスの値がたとえば「04[H]」である場合(ステップS107でNO)、CPU30Aは、特別利益状態を終了するための大当り終了処理を実行する(ステップS112)。ステップS108〜S112の各処理の後、特別電動役物管理処理はリターンされて、
図12のステップS12のランプ管理処理に移行する。
【0127】
図17は、
図16のステップS108に示す大当り開始処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図17を参照しつつ、大当り開始処理について説明する。
大当り開始処理では、主制御基板30のCPU30Aは、特別利益状態開始前の各種設定を行う(ステップS121)。具体的には、ステップ121の処理では、後述する特別電動役物作動継続判定処理の中でラウンド数を計数するための連続回数カウンタ(図示しない)に「01[H]」の値が格納される。連続回数カウンタへの「01[H]」の格納は第1ラウンドを意味する。
また、ステップ121の処理では、特別電動役物動作ステータスの値が「01[H]」に切り換えられる。これにより、次回の特別電動役物動作ステータス判定(
図16のステップS104〜S107)では、特別電動役物動作開始処理(
図16のステップS109)に進むようになる。
【0128】
大当り開始時の各種設定の終了後、主制御基板30は、大当り種別に応じて各種データをセットする(ステップS122)。具体的には、CPU30Aは、特別図柄判定データ(大当り種類)に応じて、最大ラウンド数、ラウンド表示LED番号および大当り開始インターバル(
図5に示す開始前インターバル)時間をそれぞれ特別電動役物動作タイマに格納する。このうち大当り開始インターバル時間は、次に述べる特別電動役物動作開始処理の中で利用される。
【0129】
その後、主制御基板30は、大当り開始インターバルコマンドを、演出制御基板31に送信する(ステップS123)。大当り開始インターバルコマンドの送信後、大当り開始処理はリターンされる。
図18は、
図16のステップS109に示す特別電動役物動作開始処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図18を参照しつつ、特別電動役物動作開始処理について説明する。
特別電動役物動作開始処理においては、特別電動役物動作タイマの値が零になったか否かが常に監視されている(ステップS131)。特別電動役物動作タイマの値が零でないとき(ステップS131でNO)、特別電動役物動作タイマが減算され(ステップS138)、特別電動役物動作開始処理はそのままリターンされる。
【0130】
一方、特別電動役物動作タイマの値が零になると(ステップS131でYES)、開放前インターバル時間(初回のラウンドの場合は、大当り開始インターバル時間)が経過したとして、主制御基板30のCPU30Aは、大入賞口10の開放動作を行うための大入賞口開放コマンドを、演出制御基板31に向けて送信する(ステップS132)。
そして、CPU30Aは、大当り種別とラウンド数とに応じた特別電動役物作動時間を特別電動役物動作タイマに格納することにより、可変入賞装置9(大入賞口10)の開放動作時間を設定する(ステップS133)。
次いで、主制御基板30のCPU30Aは、連続回数カウンタの値を参照して、現在のラウンドが特別ラウンドであるか否かを調べる。そして、現在のラウンドが特別ラウンド(第6ラウンド)である場合には(ステップS134でYES)、CPU30Aは、振分手段駆動ソレノイド21の動作時間を管理するための振分手段駆動ソレノイド動作タイマ(図示しない)の値を設定する(ステップS135)。これにより、振分手段駆動ソレノイド動作タイマの値が零になるまで、振分手段20(
図2参照)が駆動させられる。
【0131】
次いで、主制御基板30は、開放動作開始時の各種設定を行う。具体的には、大入賞口入賞数カウンタ(図示しない)に「00[H]」が格納される(ステップS136)。大入賞口入賞数カウンタは、大入賞口10への入賞球数を記憶するためのものであり、大入賞口入球センサ16からの出力の検出に伴い、その値がインクリメント(+1)されるようになっている。また、特別電動役物動作ステータスの値が「02[H]」に切り換えられる(ステップS136)。これにより、次回の特別電動役物動作ステータス判定(
図16のステップS104〜S107)では、特別電動役物動作中処理(
図16のステップS110)に進むようになる。
【0132】
その後、主制御基板30は、特別電動役物動作設定処理を行う(ステップS137)。
図19は、
図18のステップS137に示す特別電動役物動作設定処理の流れを示すフローチャートである。
図19に示すように、特別電動役物動作設定処理では、主制御基板30のCPU30Aは、大当り種別、ラウンド数および特別図柄役物動作タイマ(図示しない)の値ならびにソレノイド動作パターンに基づいて、大入賞口開閉機構44として採用されているソレノイドのオン/オフを設定する(ステップS141) 。
【0133】
その後、現在のラウンドが通常ラウンド(第1〜第5ラウンドおよび第7〜第13ラウンド)である場合(ステップS142でNO)、主制御基板30のCPU30Aは、特別電動役物動作設定処理を終了し、
図18の特別電動役物動作開始処理がリターンされる。
一方、現在のラウンドが特別ラウンド(第6ラウンド)である場合には(ステップS142でYES)、主制御基板30のCPU30Aは、振分手段駆動ソレノイド21のオン/オフを設定する(ステップS144)。ステップS144の設定は、特別電動役物動作タイマの値が零になるまでの間にわたって(ステップS143でYES)継続して実行される。
【0134】
ステップS144の設定後、主制御基板30のCPU30Aは、特別電動役物動作設定処理を終了し、
図18の特別電動役物動作開始処理がリターンされる。
図20は、
図16のステップS110に示す特別電動役物動作中処理の流れを示すフローチャートである。
図20に示すように、特別電動役物動作中処理において、主制御基板30のCPU30Aは、まず大入賞口入賞数チェック管理処理を行う(ステップS151)。
図21および
図22は、
図20のステップS151に示す大入賞口入賞数チェック処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図20〜
図22を参照しつつ、大入賞口入賞数チェック管理処理について詳しく説明する。
【0135】
図21および
図22に示すように、大入賞口入賞数チェック処理においては、主制御基板30のCPU30Aは、まず、大入賞口入球センサ16からの検出出力の有無を調べる(ステップS161)。大入賞口入球センサ16からの検出出力があり、これにより大入賞口10への遊技球の入賞が検出されると(ステップS161でYES)、CPU30Aは規定入賞カウンタ(図示しない)の値を1だけインクリメント(+1)する(ステップS162)。次いで、CPU30Aは、規定入賞カウンタの値を参照して、インクリメント後の大入賞口10への入球数が最大入賞数(たとえば10球)に達したか否かを調べる(ステップS163)。大入賞口10への入賞数が最大入賞数に達している場合には(ステップS163でYES)、特別電動役物動作タイマの値がゼロクリアされる(ステップS164)。ステップS164のタイマゼロクリアの終了後にはステップS165に移行する。また、大入賞口10への遊技球の入賞が検出されなかった場合(ステップ161でNO)や、インクリメント後の大入賞口10への入球数が最大入賞数に達していない場合(ステップ163でNO)にも、ステップS165に移行する。
【0136】
ステップS165では、大入賞口10への遊技球の入賞の有無が監視されている。大入賞口10に遊技球が入賞すると(ステップS165でYES)、主制御基板30のCPU30Aは、入賞数確認カウンタ53の値を1だけインクリメント(+1)する(ステップS166)。
次いで、CPU30Aは、非特定領域センサ24または特定領域センサ23からの検出出力の入力の有無を調べる(ステップS167,S169)。具体的には、非特定領域19の遊技球の通過により非特定領域センサ24から検出出力が出力されると(ステップS167でYES)、排出数確認カウンタ54の値が1だけインクリメント(+1)される(ステップS168)。
【0137】
同様に、特定領域18の遊技球の通過により特定領域センサ23から検出出力が出力されると(ステップS169でYES)、現在のラウンドが特別ラウンド(第6ラウンド)である場合(ステップS170でYES)、排出数確認カウンタ54の値が1だけインクリメント(+1)される(ステップS171)。
そして、現在のラウンドが特別ラウンド(第6ラウンド)でない場合には、演出制御基板31に対しV通過異常コマンドが送信され(ステップS172)、かつ外部端子基板51に出力信号が送信される(ステップS173)。なお、この場合、ステップS171に示すような、排出数確認カウンタ54の値のインクリメント(+1)を実行してもよい。
【0138】
次いで、特別ラウンド中には(ステップS174でYES)、排出確認エラー(エラー9)が発生していないことを条件として(ステップS175でNO)、特定領域18(
図2および
図3参照)および非特定領域19への遊技球の通過が監視されている(ステップS176,S179)。
そして、特定領域18(
図2および
図3参照)への遊技球の通過に伴って特定領域センサ23から検出出力が出力されると(ステップS176でYES)、CPU30Aは、特定領域18への遊技球の通過の有無を記憶しておくための特定領域通過フラグ(図示しない)に「5A[H]」の値を格納し(ステップS177)、かつ演出制御基板31に対し特定領域通過コマンドを送信する(ステップS178)。
【0139】
また、CPU30Aは、実行中の特別利益状態が第1特別利益状態および第2特別利益状態のいずれであるか否かを調べ(ステップS179)、非確率変動図柄の大当りによって発生する第2特別利益状態の実行中である場合には(ステップS179でYES)、CPU30Aは、非確変図柄当りなのに特定領域18に遊技球が通過したことを記憶しておくための非特定V入賞フラグ(図示しない)に「5A[H]」の値を格納する(ステップS180)。その後、
図20のステップS152に移行する。
なお、ステップS175において排出確認エラーの発生中である場合(ステップS175でYES)には、そのまま
図20のステップS152に移行する。
【0140】
図20に戻り、ステップS152において、CPU30Aは、大入賞口開閉動作設定処理を行う(ステップS152)。この入賞口開閉動作設定処理において、CPU30Aは、特別電動役物動作タイマに大入賞口開放動作時間が格納されていない場合には、大入賞口開放動作時間設定テーブル(図示しない)を参照して特別図柄判定データと現在のラウンド数とに応じた大入賞口開放動作時間を特別電動役物動作タイマに格納する。
次いで、特別電動役物動作タイマの値が零になったか否かが監視される(ステップS153)。CPU30Aは、特別電動役物動作タイマの値が零でないとき(ステップS153でNO)、特別電動役物動作タイマの値を減算する(ステップS157)。減算後、特別電動役物動作中処理はそのままリターンされる。
【0141】
一方、特別電動役物動作タイマの値が零になると(ステップS153でYES)、今回のラウンド遊技が終了されたとして、CPU30Aはラウンド間インターバルコマンドを演出制御基板31に送信する(ステップS154)。このラウンド間インターバルコマンドは、演出制御基板31側において、ラウンド数に応じたラウンド終了演出を現出する際に利用される。
【0142】
次いで、CPU30Aは、ラウンド遊技終了(開放動作終了)時の各種設定処理を行う。具体的には、特別電動役物動作ステータスの値が「03[H]」に切り換えられる(ステップS155)。これにより、次回の特別電動役物動作ステータス判定(
図16のステップS104〜S107)では、特別電動役物動作継続判定処理(
図16のステップS111)に進むようになる。
また、特別電動役物動作タイマに所定の排出確認時間がセットされる(ステップS156)。ステップS156では、ラウンド数によらずに、一律に1980(msec)が排出確認時間として特別電動役物動作タイマに格納される。
【0143】
ステップS155,S156のラウンド遊技終了時の設定処理の終了後、特別電動役物動作中処理はリターンされる。
図23および
図24は、
図16のステップS111に示す特別電動役物動作継続判定処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4、
図23および
図24を参照しつつ、特別電動役物動作継続判定処理について説明する。
特別電動役物動作中処理において、CPU30Aは、まず大入賞口入賞数チェック管理処理を行い(ステップS181)、次いで大入賞口開閉動作設定処理を行う(ステップS182)。ステップS181,S182はそれぞれステップS151,S152と同等の処理である。
【0144】
次いで、特別電動役物動作タイマの値が零になるか否かが監視される(ステップS183)。CPU30Aは、特別電動役物動作タイマの値を参照し、その値が零でないとき(ステップS183でNO)、特別電動役物動作タイマを減算する(ステップS195)。特別電動役物動作タイマの減算後、特別電動役物動作継続判定処理はそのままリターンされる。
一方、特別電動役物動作タイマの値が零であると(ステップS183でYES)、CPU30Aは、大入賞口10からの遊技球の排出状況を判定するエラー判定処理を実行する(ステップS186)。このとき、振分手段駆動ソレノイド動作タイマの値が零でないときには(ステップS184)、エラー判定処理の実行に先立って、CPU30Aは、振分手段駆動ソレノイド動作タイマの値をゼロクリアするとともに(ステップS185)、振分手段駆動ソレノイド21を強制的に駆動停止(OFF)させる(ステップS185)。
【0145】
図25は、
図23のステップS186のエラー判定処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図25を参照して、エラー判定処理では、CPU30Aは、大入賞数確認カウンタ53および排出数確認カウンタ54の値をそれぞれ参照して、当該ラウンド遊技中における、大入賞口10の入賞数と排出数とを調べ、当該入賞数と当該排出数との大小を比較する(ステップS201,S202)。
大入賞口10の入賞数と排出数とが一致しない場合(ステップS201またはステップS202でYES)には、次のように取り扱われる。すなわち、当該ラウンド遊技中における大入賞口10の排出数が入賞数よりも多い場合(ステップS201でYES)、CPU30Aは、大入賞口排出過多異常(エラー8)であると判定して、大入賞口排出過多エラーフラグに「5A[H]」の値を格納する(ステップS203)。その後、
図24のステップS187に移行する。
【0146】
また、当該ラウンド遊技中における大入賞口10の入賞数が排出数よりも多い場合(ステップS202でYES)、CPU30Aは、排出確認エラー(エラー9)であると判定して、排出確認エラーフラグ52に「5A[H]」の値を格納し(ステップS204)、かつ排出確認エラーコマンドCMDを演出制御基板31に送信する(ステップS205)。その後、
図24のステップS187に移行する。
一方、大入賞口10の入賞数と排出数とが一致する場合(ステップS201およびステップS202でNO)、その時点が排出確認エラー(エラー9)の発生中であるか否かが調べられる。排出確認エラーが発生していないとき(排出確認エラーフラグ52の値が「00[H]」であるとき)には(ステップS206でNO)、
図24のステップS187に移行する。
【0147】
また、ステップS206で排出確認エラーの発生中であるとき(排出確認エラーフラグ52の値が「5A[H]」であるとき)には(ステップS206でYES)、CPU30Aは、排出確認エラーフラグ52の値をゼロクリアし(ステップS207)、排出確認エラー解除コマンドを演出制御基板31に送信し(ステップS208)、かつ主制御基板30に設けられた、大入賞口10への入賞の有無を表す大入賞口入賞フラグの値がロクリアされる(ステップS209)。その後、
図24のステップS187に移行する。
図23に戻り、ステップS186のエラー判定処理の結果、当該ラウンド遊技中における、大入賞口10の入賞数と排出数とが一致していない場合(ステップS187でYES)には、大入賞口排出過多異常(エラー8)か、排出確認エラー(エラー9)が発生しているとして、特別電動役物動作継続判定処理はリターンされる。
このように、ステップS186のエラー判定処理において、大入賞口10の入賞数と排出数とが一致していないと判定される場合には(ステップS187でYES)、特別電動役物動作継続判定処理において、ステップS195の特別電動役物動作タイマの減算処理を経ることなくリターンされる。そのため、ステップS186のエラー判定処理が大入賞口10の入賞数と排出数とが一致していないと判定され続ける間は、特別電動役物動作タイマが減算されず、その結果、当該ラウンド遊技が終了しない。すなわち、大入賞口排出過多異常(エラー8)や排出確認エラー(エラー9)が発生している期間中は、当該ラウンド遊技は終了しない。
【0148】
一方、エラー判定処理の結果、入賞数確認カウンタ53の値と排出数確認カウンタ54の値とが一致している場合(ステップS187でNO)には、大入賞口排出過多異常(エラー8)や排出確認エラー(エラー9)が発生していないとして、現在のラウンド数が参照される(ステップS188)。
現在のラウンド数が最大ラウンド数に達していない場合には(ステップS188でNO)、CPU30Aは次の処理を実行する。すなわち、CPU30Aは、連続回数カウンタの値を1だけインクリメント(+1)し(ステップS189)、特別電動役物動作タイマに大当り用の特別図柄の種類(大当り種別)に応じた排出確認時間を格納し(ステップS190)、かつ特別電動役物動作フラグの値をゼロクリアする(ステップS191)。また、特別電動役物動作ステータスの値が「01[H]」に切り換えられる(ステップS191)これにより、次回の特別電動役物動作ステータス判定(
図16のステップS104〜S107)では、特別電動役物動作開始処理(
図16のステップS109)に進むようになる。特別電動役物動作ステータスへの格納後、特別電動役物継続判定処理はリターンされる。
【0149】
一方、現在のラウンド数が最大ラウンド数(たとえば13)に達している場合には(ステップS188でYES)、CPU30Aは次の処理を実行する。すなわち、CPU30Aは、特別電動役物動作フラグの値をゼロクリアする(ステップS192)。
また、特別電動役物動作ステータスの値が「04[H]」に切り換えられる(ステップS192)。これにより、次回の特別電動役物動作ステータス判定(
図16のステップS104〜S107)では、大当り終了処理(
図16のステップS112)に進むようになる。また、CPU30Aは、特別電動役物動作タイマに、大当り用の特別図柄の種類(大当り種別)に応じた終了インターバル時間を格納する(ステップS193)。その後、CPU30Aは、大当り終了インターバルコマンドを、演出制御基板31に向けて送信する(ステップS194)。大当り終了インターバルコマンドの送信終了後、特別電動役物動作継続判定処理はリターンされる。
【0150】
図26は、
図16のステップS112に示す大当り終了処理の流れを示すフローチャートである。
図1、
図4および
図26を参照しつつ、大当り終了処理について説明する。
大当り終了処理においては、終了インターバル時間が経過したか否か、すなわち特別電動役物動作タイマの値が零になったか否かが監視されている(ステップS211)。特別電動役物動作タイマの値が零でないとき(ステップS211でNO)、特別電動役物動作タイマが減算され(ステップS216)、大当り終了処理はそのままリターンされる。
一方、特別電動役物動作タイマの値が零になると(ステップS211でYES)、主制御基板30のCPU30Aは、大当り終了時の各種設定1を行う(ステップS212)。各種設定1では、具体的に、次いで実行される各種設定2にて用いられる特定領域通過フラグを除き、特別電動役物管理処理中の各ステップで使用した大当り中作動フラグ、小当たり中フラグ、大入賞口入賞無効フラグ等を全てゼロクリアする。
【0151】
次いで、主制御基板30のCPU30Aは、大当り終了時の各種設定2を行う(ステップS213)。具体的には、特定領域通過フラグの値(「5A[H]」であるか「00[H]であるか」)に応じて、普通電動役物開放延長状態フラグ等をセットする。
ステップS213では、具体的には、特定領域通過フラグの値が「5A[H]」である場合(特別ラウンドでV入賞ありの場合)、特別図柄確率変動移行状態フラグに「5A[H]」の値がセットされる。また、当該特定領域通過フラグに対応する確率変動遊技が回数切り(たとえば100回)の確率変動遊技である場合には、特別図柄時短回数カウンタに「100」の値がセットされる。ここで、「100」とは、100回の遊技を意味する。
一方、特定領域通過フラグの値が「00[H]」である場合(特別ラウンドでV入賞なしの場合)、特別図柄確率変動移行状態フラグに「00[H]」の値がセットされる。
【0152】
また、ステップS213の大当り終了時の各種設定2では、特定領域通過フラグの値に拘らず、普通電動役物開放延長状態フラグ、普通図柄時短移行状態フラグ、普通図柄確率変動移行状態フラグ、特別図柄時短状態移行状態フラグに、それぞれ「5A[H]」の値がセットされる。また、特別図柄時短回数カウンタにたとえば「100」の値がセットされる。
次いで、主制御基板30のCPU30Aは、大当り終了時の各種設定3を行う(ステップS214)。各種設定3では、特定領域通過フラグの値がゼロクリアされるとともに、特別電動役物動作ステータスの値が「00[H]」に切り換えられる。その後、CPU30Aは、遊技状態報知情報を更新する(ステップS215)。この更新後、大当り終了処理はリターンされる。
【0153】
前述のように、主制御基板30が排出確認エラーを判定した場合には、CPU30Aは、排出確認エラーコマンドCMDを演出制御基板31に送信する(
図25のステップS205)。演出制御基板31は、排出確認エラーコマンドCMDの受信に基づいて、排出確認エラーの報知、すなわち液晶表示ユニット4における排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)の表示や、盤エラーランプ49の点灯、スピーカ46からの、排出確認エラー用の音声出力を実行するための処理を実行する。
また、主制御基板30のCPU30Aは、排出確認エラーの解除を判定した場合には、排出確認エラー解除コマンドCMD1を演出制御基板31に送信する(
図25のステップS207)。
【0154】
図27は、演出制御基板31における排出確認エラー処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御基板31のCPU31Aは、主制御基板30からの排出確認エラーコマンドCMDおよび排出確認エラー解除コマンドCMD1の受信を常に監視している(ステップS221,S224)。
排出確認エラーコマンドCMDを受信すると(ステップS221でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーフラグ55(
図4参照)に「5A[H]」の値を格納するとともに(ステップS222)、遅延時間タイマ56(
図4参照)に排出確認エラー報知遅延時間(たとえば3.0(sec))を設定する(ステップS223)。排出確認エラー報知遅延時間は、最長想定排出時間から、排出確認時間(1.98(sec))を差し引いた期間よりも長期間に設定されている。
【0155】
前述のように、排出確認時間は最長想定排出時間よりも短く設定されている。すなわち、排出確認エラー報知遅延時間、最長想定排出時間および排出確認時間は、次式(1)に示すような関係を有している。
排出確認時間<最長想定排出時間<(排出確認時間+排出確認エラー報知遅延時間) …(1)
また、排出確認エラー解除コマンドCMD1を受信すると(ステップS224でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーフラグ55の値をゼロクリアする(ステップS225)。
【0156】
排出確認エラー処理においては、排出確認エラー報知遅延時間の設定後は、遅延時間タイマ56(
図4参照)の値が零になったか否かが常に監視されている(ステップS226)。遅延時間タイマ56の値が零でないとき(ステップS226でNO)、遅延時間タイマ56が減算され(ステップS229)、排出確認エラー処理はそのままリターンされる。
そして、遅延時間タイマ56の値が零になると(ステップS226でYES)、次いで、CPU31Aは、排出確認エラーフラグ55(
図4参照)の値が「5A[H]」であるか否かを調べる(ステップS227)。排出確認エラーフラグ55が「5A[H]」であるときには(ステップS227でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、報知排出確認エラーの報知のための報知実行駆動信号(コマンド)CMD´,CMD´´,CMD´´´を、それぞれ液晶表示制御基板36、ランプ基板48およびスピーカ46に送信する(ステップS228)。報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´は同時に送信されている。液晶表示制御基板36は、報知実行駆動信号CMD´´の受信に応答して、排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)を、液晶表示ユニット4に表示する。ランプ基板48は、報知実行駆動信号CMD´の受信に応答して、盤エラーランプ49を点灯制御する。さらに、報知実行駆動信号CMD´´´がスピーカ46に与えられることに応答して、スピーカ46から排出確認エラー用の音声が出力される。液晶表示ユニット4における排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)の表示、盤エラーランプ49の点灯、およびスピーカ46からの、排出確認エラー用の音声出力は、それぞれ同時に実行開始される。報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´の送信後、排出確認エラー処理はリターンされる。
【0157】
一方、排出確認エラーフラグ55(
図4参照)が「00[H]」であるときには(ステップS227でNO)、排出確認エラー処理はそのままリターンされる。
すなわち、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーコマンドCMDを受信しても、排出確認エラーコマンドCMDの受信から排出確認エラー報知遅延時間(たとえば3.0(sec))が経過するまで、排出確認エラーの報知の実行開始を遅延している。そして、排出確認エラーコマンドCMDの受信から排出確認エラー報知遅延時間が経過しても未だ排出確認エラーフラグ55(
図4参照)の値が「5A[H]」である場合には、演出制御基板31のCPU31Aは、報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´を送信する。その結果、排出確認エラーの報知が実行開始される。
【0158】
一方、排出確認エラーコマンドCMDの受信から排出確認エラー報知遅延時間が経過するまでに排出確認エラー解除コマンドCMD1が受信されて、その結果、排出確認エラー報知遅延時間の経過時に排出確認エラーフラグ55(
図4参照)の値が「00[H]」である場合には、演出制御基板31は報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´を送信しない。その結果、排出確認エラーの報知は実行されない。すなわち、大入賞口10からの遊技球の排出が排出確認時間の間に確認されずに、排出確認エラーの発生が判定されても、その後排出確認エラーの報知開始前までに排出確認が行われれば、排出確認エラーの報知が開始されない。
【0159】
なお、大入賞口開閉役物11の動作時間(大入賞口10の開放時間)の終了から、演出制御基板31による報知実行駆動信号CMD´,CMD´´,CMD´´´の送信までの期間を、「排出確認エラー報知時間」とすると、前記の式(1)から、次式(2)のような関係を導き出すことができる。
排出確認時間<最長想定排出時間<排出確認エラー報知時間 …(2)
ところで、一般的に、確率変動判定装置を備えた弾球遊技機では、確率変動判定装置内の排出確認を行う必要がある。排出確認は、特別ラウンドで実行される。具体的には、各ラウンド遊技において、予め定められる排出確認時間内に遊技球の排出が確認されない場合に、排出確認エラー(エラー9)の発生が判定される。従来では、排出確認エラー判定の基準になる排出確認時間は、最長想定排出時間との間で、次式(3)に示す関係を満たすことが求められていた。
【0160】
最長想定排出時間<排出確認時間 …(3)
前述のように、特別ラウンドでは、通常ラウンドに比べて、遊技球の排出時間が長く設定されており、それゆえ、最長想定排出時間も特別ラウンドの方が長く設定されている。排出確認時間を、式(3)を満たすように設定する結果、少なくとも特別ラウンドにおいて、設定される排出確認時間が長くなるおそれがある。それゆえ、特別利益状態中の少なくとも特別ラウンドにおいて、遊技が間延びするおそれがある。
【0161】
とくに、弾球遊技機1のような、可変入賞装置9が1つのみ設けられた弾球遊技機では、特別ラウンドおよび通常ラウンドの全てにおいて排出確認エラーの判定を行う必要がある。また、この場合、排出確認時間を全てのラウンド遊技に共通にすることが望ましく、しかもその排出確認時間を、特別ラウンドにおいて式(3)を満たすような長時間に設定するとすれば、個々のラウンド遊技において長い排出確認時間の経過を待つ必要がある結果、特別利益状態中の遊技が著しく間延びするおそれがある。
たとえば、全ラウンド遊技の排出確認時間を、特別ラウンドにおいて式(3)を満たすような長時間に設定することが考えられる。この場合、個々のラウンド遊技において長い排出確認時間の経過を待つ必要がある結果、特別利益状態中の遊技が著しく間延びするおそれがある。
【0162】
一方、全ラウンド遊技の排出確認時間を、通常ラウンドにおいて式(3)を満たすが特別ラウンドにおいて式(3)を満たさないような短時間に設定することが考えられる。この場合、遊技球がイレギュラーな挙動を呈する結果、特別ラウンドにおいて排出確認エラーが頻繁に発生し、当該特別ラウンドにおいて排出確認エラーが過剰な頻度で報知されるおそれがある。排出確認エラーは特別利益状態中に発生するエラーであり、必要以上の頻度で排出確認エラーが報知される(過剰報知)のは、遊技者の興趣を低下させるおそれがある点や、無用な不信感を遊技者に与えるおそれがある点から、好ましくない。
【0163】
これに対し、弾球遊技機1では、全ラウンド遊技において排出確認時間が短時間(たとえば1.98(sec))に設定されており、かつ排出確認エラーの判定から排出確認エラーの報知開始までの間に排出確認エラー報知遅延時間(たとえば3.0(sec))が設けられている。
全ラウンド遊技において排出確認時間が短時間(たとえば1.98(sec))に設定されているので、特別利益状態中の遊技が間延びするのを抑制または防止できる。
また、大入賞口10からの遊技球の排出が排出確認時間の間に確認されずに、排出確認エラーの発生が判定されても、その後排出確認エラーの報知開始前までに排出確認が行われれば、排出確認エラーの報知が開始されない。これにより、特別ラウンドにおける、大入賞口10内でのイレギュラーな遊技球の挙動を補捉でき、かつ排出確認エラー報知の発生頻度を抑制または防止できる。ゆえに、排出確認エラーの報知の頻発を抑制または防止しつつ、特別利益状態中の遊技の間延びを防止できる弾球遊技機1を提供することができる。
【0164】
図28は、本発明の第2実施形態に係る弾球遊技機101の電気的構成を示すブロック図である。
図28において、第1実施形態に示された各部に対応する部分には、
図4の場合と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
第2実施形態に係る弾球遊技機101が、第1実施形態に係る弾球遊技機1と相違する点は、排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)の表示と、盤エラーランプ49の点灯、および排出確認エラー用の音声出力を、それぞれ、異なるタイミングで実行するようにした点である。また、そのような制御を実現するために、
図28に示すように、第1遅延時間タイマ102および第2遅延時間タイマ103を、遅延時間タイマ56(
図4参照)に代えて演出制御基板31に設けた構成を採用している。
【0165】
第1遅延時間タイマ102は、第1排出確認エラー報知遅延時間を計時するためのたとえば減算タイマからなる遅延時間タイマであり、第2遅延時間タイマ103は、第2排出確認エラー報知遅延時間を計時するためのたとえば減算タイマからなる遅延時間タイマである。第2実施形態では、液晶表示ユニット4およびスピーカ46が、特許請求の範囲の第1および第2エラー報知手段(すなわち、エラー報知手段)として機能し、また、盤エラーランプ49が、排出確認エラーの発生を、液晶表示ユニット4やスピーカ46とは別に報知するための前報知手段として機能する。
図29Aおよび
図29Bは、本発明の第2実施形態に係る排出確認エラー制御の流れを示すフローチャートである。
【0166】
演出制御基板31のCPU31A(エラー報知制御手段、前報知制御手段、第1報知開始遅延手段、第2報知開始遅延手段)は、主制御基板30からの排出確認エラーコマンドCMDおよび排出確認エラー解除コマンドCMD1の受信を常に監視している(ステップS231,S235)。
排出確認エラーコマンドCMDを受信すると(ステップS231でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、報知排出確認エラーの前報知のための報知実行駆動信号(コマンド)CMD´´をランプ基板48に送信する(ステップS232)。ランプ基板48は、報知実行駆動信号CMD´の受信に応答して、盤エラーランプ49を点灯制御する。
【0167】
また、排出確認エラーコマンドCMDを受信に応答して、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーフラグ55(
図28参照)に「5A[H]」の値を格納するとともに(ステップS233)、第1および第2遅延時間タイマ102,103(
図28参照)に、それぞれ第1排出確認エラー報知遅延時間(たとえば3.0(sec))および第2排出確認エラー報知遅延時間(たとえば5.0(sec))を設定する(ステップS234)。第1排出確認エラー報知遅延時間は、最長想定排出時間から、排出確認時間(1.98(sec))を差し引いた期間よりも長期間に設定されている。第2排出確認エラー報知遅延時間は、第1排出確認エラー報知遅延時間よりも長時間に設定されている。
【0168】
第1および第2排出確認エラー報知遅延時間、最長想定排出時間ならびに排出確認時間は、次式(4)に示すような関係を有している。
排出確認時間<最長想定排出時間<(排出確認時間+第1排出確認エラー報知遅延時間)<(排出確認時間+第2排出確認エラー報知遅延時間) …(4)
また、排出確認エラー解除コマンドCMD1を受信すると(ステップS235でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーフラグ55の値をゼロクリアする(ステップS236)。
【0169】
排出確認エラー処理においては、排出確認エラー報知遅延時間の設定後は、第1遅延時間タイマ102(
図28参照)の値が零になったか否かが常に監視されている(ステップS237)。第1遅延時間タイマ102の値が零でないとき(ステップS237でNO)、第1遅延時間タイマ102が減算され(ステップS240)、排出確認エラー処理はそのままリターンされる。
そして、第1遅延時間タイマ102の値が零になると(ステップS237でYES)、次いで、CPU31Aは、排出確認エラーフラグ55(
図28参照)の値が「5A[H]」であるか否かを調べる(ステップS238)。排出確認エラーフラグ55が「5A[H]」であるときには(ステップS238でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、報知排出確認エラーの報知のための報知実行駆動信号(コマンド)CMD´を、液晶表示制御基板36に送信する(ステップS239)。液晶表示制御基板36は、報知実行駆動信号CMD´の受信に応答して、排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)を、液晶表示ユニット4に表示する。
【0170】
報知実行駆動信号CMD´の送信後は、第2遅延時間タイマ103(
図28参照)の値が零になったか否かが常に監視されている(ステップS241)。第2遅延時間タイマ103の値が零でないとき(ステップS241でNO)、第2遅延時間タイマ103が減算され(ステップS244)、排出確認エラー処理はそのままリターンされる。
そして、第2遅延時間タイマ103の値が零になると(ステップS241でYES)、次いで、CPU31Aは、排出確認エラーフラグ55(
図28参照)の値が「5A[H]」であるか否かを調べる(ステップS242)。排出確認エラーフラグ55が「5A[H]」であるときには(ステップS242でYES)、演出制御基板31のCPU31Aは、報知排出確認エラーの報知のための報知実行駆動信号(コマンド)CMD´´´を、スピーカ46に送信する(ステップS243)。報知実行駆動信号CMD´´´がスピーカ46に与えられることに応答して、スピーカ46から排出確認エラー用の音声が出力される。その後、排出確認エラー処理はリターンされる。
【0171】
一方、第1または第2遅延時間タイマ102,103(
図28参照)の値が零になったときに排出確認エラーフラグ55(
図28参照)が「00[H]」であるときには(ステップS238でNO、ステップS242でNO)、排出確認エラー処理はそのままリターンされる。
この排出確認エラー処理では、演出制御基板31のCPU31Aは、排出確認エラーコマンドCMDの受信から長期間(たとえば3.0(sec))の第1排出確認エラー報知遅延時間が経過するまで、液晶表示ユニット4による排出確認エラーの報知の実行開始を遅延している。また、CPU31Aは、排出確認エラーコマンドCMDの受信から長期間(たとえば5.0(sec))の第2排出確認エラー報知遅延時間が経過するまで、スピーカ46からの音声出力による排出確認エラーの報知の実行開始を遅延している。
【0172】
すなわち、排出確認時間が経過するタイミングで盤エラーランプ49が点灯される。また、排出確認時間の経過からさらに第1排出確認エラー報知遅延時間が経過すると、排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)が液晶表示ユニット4に表示される。さらに、排出確認時間の経過からさらに第2排出確認エラー報知遅延時間が経過すると、排出確認エラー用の音声が出力される。
一方、排出確認エラーコマンドCMDの受信から第1排出確認エラー報知遅延時間が経過するまでに排出確認エラー解除コマンドCMD1が受信されて、その結果、排出確認エラー報知遅延時間の経過時に排出確認エラーフラグ55(
図28参照)の値が「00[H]」である場合には、演出制御基板31は、液晶表示ユニット4の駆動のための報知実行駆動信号CMD´を送信しない。また、排出確認エラーコマンドCMDの受信から第2排出確認エラー報知遅延時間が経過するまでに排出確認エラー解除コマンドCMD1が受信されて、その結果、排出確認エラー報知遅延時間の経過時に排出確認エラーフラグ55(
図4参照)の値が「00[H]」である場合には、演出制御基板31は、スピーカ46駆動のための報知実行駆動信号CMD´´´を送信しない。
【0173】
この第2実施形態では、第1実施形態で説明した作用効果と同等の作用効果を奏する。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することができる。
たとえば、前述の2つの実施形態では、遅延時間タイマ56(
図4参照)、第1遅延時間タイマ102(
図28参照)および第2遅延時間タイマ103(
図28参照)等を含む報知開始遅延手段を演出制御基板31に設けた構成を採用したが、このようなタイマ56,102,103と同等の構成の遅延時間タイマを含む報知開始遅延手段を、主制御基板30に設けることもできる。
【0174】
このような実施形態では、
図25に示すエラー判定処理(
図23のステップS186)において、排出確認エラー(エラー9)であるとの判定から、排出確認エラーコマンドCMDの演出制御基板31への送信までの間に遅延時間を設ける。
具体的には、排出確認エラー(エラー9)であると判定されると(ステップS203でYES)、主制御基板30のCPU30Aは、遅延時間タイマに排出確認エラー報知遅延時間(たとえば3.0(sec))を設定する。排出確認エラー報知遅延時間の設定後は、遅延時間タイマの値が零になったか否かが常に監視される。そして、遅延時間タイマの値が零になると、CPU30Aは、排出確認エラーコマンドCMDを演出制御基板31に送信する(ステップS204)。その後、
図24のステップS187に移行する。
【0175】
また、第2実施形態では、盤エラーランプ49を用いて排出確認エラーの発生の前報知を行うとともに、2つのエラー報知手段による報知(排出確認エラー用の表示画像(
図11参照)の液晶表示ユニット4への表示、およびスピーカ46からの排出確認エラー用の音声出力)を段階的に行った。しかしながら、第2実施形態において、排出確認エラーの発生の前報知を行わずに、2つのエラー報知手段による段階的な報知だけを行ってもよいし、逆に、2つのエラー報知手段による段階的な報知を行わずに、排出確認エラーの発生の前報知だけを行ってもよい。
【0176】
なお、前述の実施形態では、可変入賞装置が遊技盤2に1つのみ配置される構成を例に挙げて説明したが、可変入賞装置が複数設けられていてもよい。この場合、複数の可変入賞装置は、確率変動判定装置13付きの可変入賞装置9と、確率変動判定装置の設けられていない可変入賞装置とを含む。確率変動判定装置13付きの可変入賞装置9は、特別ラウンドにおいて開放動作し、通常ラウンドでは、確率変動判定装置の設けられていない可変入賞装置が開放動作する。
また、前述の実施形態では、確率変動移行の権利取得について判定し、その判定結果に基づいて振分手段20を振り分け動作させる確率変動判定装置13を、可変入賞装置9に設ける場合を例に挙げて説明したが、確率変動判定装置13に代えて、確率変動状態以外の特別遊技状態への移行の権利取得について判定し、その判定結果に基づいて振分手段を振り分け動作させる特別遊技状態判定装置を設けるものであってもよい。
また、排出確認時間を、全てのラウンド遊技において共通の長さに設定するものとして説明したが、たとえば特別ラウンドの排出確認時間が、その他の通常ラウンドの排出確認時間と異なる期間(長期間)に設定されていてもよい。
【0177】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。