特許第6233705号(P6233705)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ホンダロックの特許一覧

<>
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000002
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000003
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000004
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000005
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000006
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000007
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000008
  • 特許6233705-シリンダ錠装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6233705
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】シリンダ錠装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 17/10 20060101AFI20171113BHJP
   E05B 17/18 20060101ALI20171113BHJP
   E05B 83/00 20140101ALI20171113BHJP
   B62J 6/00 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   E05B17/10 C
   E05B17/18 E
   E05B83/00 H
   B62J6/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-16072(P2014-16072)
(22)【出願日】2014年1月30日
(65)【公開番号】特開2015-140646(P2015-140646A)
(43)【公開日】2015年8月3日
【審査請求日】2016年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000155067
【氏名又は名称】株式会社ホンダロック
(74)【代理人】
【識別番号】100071870
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 健
(74)【代理人】
【識別番号】100097618
【弁理士】
【氏名又は名称】仁木 一明
(74)【代理人】
【識別番号】100152227
【弁理士】
【氏名又は名称】▲ぬで▼島 愼二
(72)【発明者】
【氏名】黒岩 丈展
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−220021(JP,A)
【文献】 特開平09−032384(JP,A)
【文献】 実開平04−066271(JP,U)
【文献】 特開2007−303171(JP,A)
【文献】 特開2012−021285(JP,A)
【文献】 特開2012−201256(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 − 85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キー孔(14)を有するインナーシリンダ(13)ならびに該インナーシリンダ(13)を回動可能に収容するシリンダボディ(12)を有するシリンダ錠(11)と、前記シリンダボディ(12)とは反対側の端部に配置されるカバー板(18a)を有して前記シリンダボディ(12)に連設されるケーシング(16)と、前記キー孔(14)に対応して前記カバー板(18a)に設けられるメカニカルキー挿入用の第1開口部(29)を開閉することを可能として前記ケーシング(16)に収容されるシャッター板(20)と、マグネットキー(25)を嵌合し得る嵌合筒部(32a)を有するとともに解錠時に前記シャッター板(20)の開き位置側への回動操作を可能としつつ前記カバー板(18a)に設けられる第2開口部(35)に前記嵌合筒部(32a)の外端を臨ませるようにして前記ケーシング(16)に設けられるマグネット錠(19)とを備えるシリンダ錠装置において
光源(48,49)と、該光源(48,49)からの光を導く単一の導光部材(50)とを備え、前記導光部材(50)の一部で前記第1開口部(29)の周縁部を照らし得る第1照明部(50b)と、前記第2開口部(35)の周縁部を照らし得る第2照明部(50c)とが形成される照明手段(47)が前記ケーシング(16)に設けられ、ユーザーによる遠隔操作で前記光源(48,49)の点灯および消灯が切替えられることを特徴とするシリンダ錠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー孔を有するインナーシリンダならびに該インナーシリンダを回動可能に収容するシリンダボディを有するシリンダ錠と、前記シリンダボディとは反対側の端部に配置されるカバー板を有して前記シリンダボディに連設されるケーシングと、前記キー孔に対応して前記カバー板に設けられるメカニカルキー挿入用の第1開口部を開閉することを可能として前記ケーシングに収容されるシャッター板と、マグネットキーを嵌合し得る嵌合筒部を有するとともに解錠時にシャッター板の前記開き位置側への回動操作を可能としつつ前記カバー板に設けられる第2開口部に前記嵌合筒部の外端を臨ませるようにして前記ケーシングに設けられるマグネット錠とを備えるシリンダ錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シリンダボディに連設されるケーシングのカバー板に、シリンダ錠のキー孔に対応したキー挿入用の第1開口部が設けられるとともに、第1開口部を開閉するようにしてケーシングに収容されるシャッター板の開き位置側への作動を解錠時に許容するマグネット錠の嵌合凹部を臨ませる第2開口部とが設けられ、第1開口部の周縁部を照明可能としたシリンダ錠装置が、たとえば特許文献1で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−176650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、遠隔操作で第1開口部の周縁部が照明され、シャッター板も自動的に開くように構成されているが、手動操作によるときには、メカニカルキーの挿入前にマグネット錠の嵌合凹部にマグネットキーを嵌合してマグネット錠を解除する必要があり、この際、嵌合凹部を臨ませるようにしてカバー板に設けられる第2開口部の周縁部は照明されていないので、夜間の手動操作時には不便である。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、夜間でのマグネット錠の解錠操作を容易としたシリンダ錠装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、キー孔を有するインナーシリンダならびに該インナーシリンダを回動可能に収容するシリンダボディを有するシリンダ錠と、前記シリンダボディとは反対側の端部に配置されるカバー板を有して前記シリンダボディに連設されるケーシングと、前記キー孔に対応して前記カバー板に設けられるメカニカルキー挿入用の第1開口部を開閉することを可能として前記ケーシングに収容されるシャッター板と、マグネットキーを嵌合し得る嵌合筒部を有するとともに解錠時に前記シャッター板の開き位置側への回動操作を可能としつつ前記カバー板に設けられる第2開口部に前記嵌合筒部の外端を臨ませるようにして前記ケーシングに設けられるマグネット錠とを備えるシリンダ錠装置において、光源と、該光源からの光を導く単一の導光部材とを備え、前記導光部材の一部で前記第1開口部の周縁部を照らし得る第1照明部と、前記第2開口部の周縁部を照らし得る第2照明部とが形成される照明手段が前記ケーシングに設けられ、ユーザーによる遠隔操作で前記光源の点灯および消灯が切替えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の特徴によれば、メカニカルキー挿入用の第1開口部の周縁部が第1周縁部で照らされるとともに、マグネット錠が有する嵌合筒部の外端を臨ませる第2開口部の周縁部が第2照明部で照らされるので、夜間にマグネットキーでマグネット錠を解錠する操作が容易となるととともに、メカニカルキーをシリンダ錠に挿入する操作も容易となる。
【0008】
た、第1および第2照明部が単一の導光部材の一部で形成されるので、部品点数を低減することができる。
【0009】
さらに光源の点灯および消灯を遠隔操作で切替えるので、マグネット錠の解錠によるシャッター板の開き位置への操作に続いてのメカニカルキー挿入操作をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】シリンダ錠装置の要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
図2図1の2矢視図である。
図3図2の3−3線に沿う縦断面図である。
図4図2の4矢視図である。
図5】ケーシングの分解斜視図である。
図6】メカニカルキーおよびマグネットキーの側面図である。
図7図5の7矢視方向から見た導光部材の正面図である。
図8】遠隔操作機の斜視図である
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図1図8を参照しながら説明すると、先ず図1において、車両たとえば自動二輪車に配設されるシリンダ錠装置は、イグニッションスイッチのスイッチング態様を切換えるとともに、ステアリングのロック状態およびアンロック状態を切換えるシリンダ錠11を備える。
【0012】
このシリンダ錠11は、車体フレームに固定されるシリンダボディ12と、キー孔14を有してシリンダボディ12に回動可能に収容されるインナシリンダ13と、前記シリンダボディ12との係脱を切替え可能として前記インナシリンダ13に配設される複数のタンブラ15とを備える。
【0013】
図2図5を併せて参照して、前記シリンダボディ12の一端部には、該シリンダボディ12の一端部を覆うようにしてケーシング16が連設され、このケーシング16には、マグネット錠19が配設されるとともにシャッター板20が収容される。
【0014】
前記ケーシング16は、前記シリンダボディ12に締結される非磁性材料製のケース部材17と、該ケース部材17を前記シリンダボディ12と反対側から覆うようにして該ケース部材17に取付けられる合成樹脂製のカバー部材18とから成る。
【0015】
前記カバー部材18は、前記シリンダボディ12とは反対側の端部に配置されるカバー板18aと、前記ケース部材17の外周の一部を外側方から覆うようにして前記カバー板18aの外周縁に連なる側壁18bとを一体に有するように形成される。また前記ケーシング16内には、金属製のプロテクタ21が収容されるものであり、このプロテクタ21は、前記カバー部材18の前記カバー板18aおよび前記シャッター板20間に介在するようにして平板状に形成され、前記ケース部材17に固定される。
【0016】
図6において、前記シリンダ錠11の施・解錠操作を行うためのメカニカルキー22は、前記キー孔14に挿入可能なキープレート23の一端部が合成樹脂から成る把持部24に埋設されて成り、前記マグネット錠19の解錠操作を行うためのマグネットキー25が、前記把持部24に一体に設けられ、該マグネットキー25は、変則多角形の横断面外形形状を有するように形成される。
【0017】
前記ケース部材17には、前記シリンダ錠11の前記キー孔14に対応した第1のキー挿入孔27が設けられ、前記プロテクタ21には第1のキー挿入孔27に対応した第2のキー挿入孔28が設けられる。また前記カバー部材18の前記カバー板18aには、前記キー孔14と、第1および第2のキー挿入孔27,28とに対応した円形の第1開口部29が前記メカニカルキー22を挿入することを可能として設けられる。
【0018】
前記シャッター板20は、前記ケーシング16内で前記プロテクタ21および前記ケース部材17間に配置されており、前記第1および第2のキー挿入孔27,28間を遮断して前記キー孔14へのメカニカルキー22の挿入を不能とする閉じ位置と、前記前記第1および第2のキー挿入孔27,28を開放して前記キー孔14への前記メカニカルキー22の挿入を可能とした開き位置と間でのスライド作動が可能である。
【0019】
このシャッター板20のスライド作動は、ケーシング16に配設される前記マグネット錠19をマグネットキー25で解錠することで許容されるものであり、このマグネット錠19は、前記ケーシング16の前記ケース部材17で回動可能に支承されるとともに前記シャッター板20に連動、連結されるロータ32を備える。このロータ32は、基本的には円筒状に形成されており、前記マグネットキー25を嵌合させる変則多角形状の嵌合凹部33を形成するようにして周方向一部が切欠かれた嵌合筒部32aが前記ロータ32に一体に設けられ、前記プロテクタ21には、前記嵌合筒部32aを貫通させる貫通孔34が設けられる。
【0020】
前記ケーシング16の前記ケース部材17には、前記カバー板18a側に突出した横断面円形の支持突部17aが一体に突設される。この支持突部17aに対応する部分で前記カバー部材18の前記カバー板18aには円形の第2開口部35が設けられ、前記第1開口部29および前記第2開口部35は、「8」の字をなすように交互に連なって形成される。
【0021】
前記ロータ32は、非磁性材料により略円筒状に形成されており、前記支持突部17aで回動可能に支承され、前記支持突部17aの基部および前記ロータ32間にはOリング36が介装され、前記ロータ32が一体に有する前記嵌合筒部32aの外端は第2開口部35に臨むように配置される。
【0022】
ところで前記支持突部17aの先端部には、マグネットから成る複数個のピン37が前記ロータ32に係合する位置ならびにその係合を解除する位置間での移動を可能として摺動可能に嵌合されており、各ピン37は、前記ロータ32に係合する側に弾発付勢される。
【0023】
このようなマグネット錠19では、前記ロータ32の嵌合凹部33に正規のマグネットキー25を嵌合することで前記各ピン37に作用している弾発付勢力にして前記ピン37を前記ロータ32との係合を解除する側に移動させることができ、それによって前記ロータ32の回動が許容されることになる。
【0024】
前記嵌合凹部33に嵌合した前記マグネットキー25を回動操作することによって前記ロータ32が回動し、このロータ32に連動、連結された前記シャッター板20が、閉じ位置から開き位置に作動する。
【0025】
前記ケーシング16における前記ケース部材17の前記シリンダボディ12側に臨む面には背面支持板38が固定されており、この背面支持板38および前記ケース部材17間には、前記インナシリンダ13に相対回動不能に連結されるカム部材39が収容され、このカム部材39にも、前記キー孔14に対応した第3のキー挿入孔40が設けられる。
【0026】
前記カム部材39には、第3のキー挿入孔40を開放する開放位置および第3のキー挿入孔40を閉鎖する閉鎖位置間での移動を可能とした蓋部材41がスライド可能に支持されており、この蓋部材41は閉鎖位置側にばね付勢される。
【0027】
また前記カバー部材18における前記カバー板18aの外面には、前記キー孔14に挿入されるメカニカルキー22の操作位置および前記マグネット錠19におけるマグネットキー25の操作方向等が表示された意匠シート43が貼着される。
【0028】
また前記ケーシング16の一側には、前記シリンダ錠11から離隔した位置に配置される開閉体たとえば開閉可能な乗車用シートのロック状態を解除することを可能とした開閉体遠隔操作部44が配設されており、この開閉体遠隔操作部44は、前記ケース部材17に設けられた一対の取付け腕部17b,17bに締結される支持ケース45と、該支持ケース45から一部を外方に突出させるようにして前記支持ケース45に回動可能に支持される操作子46とを備える。
【0029】
前記ケーシング16には照明手段47が設けられており、この照明手段47は、前記第1開口部29の周縁部を照らすことを可能とした第1照明部50bと、前記第2開口部35の周縁部を照らすことを可能とした第2照明部50cとを備える。
【0030】
図7を併せて参照して、前記照明手段47は、第1および第2の光源48,49と、それらの光源48,49からの光を導く単一の導光部材50とを備え、前記導光部材50の一部で前記第1および前記第2照明部50b,50cが形成される。
【0031】
前記導光部材50は、前記ケーシング16における前記カバー板18aおよび前記プロテクタ21間に挟まれるようにして前記カバー板18aの背部に配置される平板部50aと、前記カバー板18aにおける第1開口部29の外周部に配置されるようにして前記平板部50aに一体に設けられる円筒状の第1照明部50bと、前記カバー板18aにおける第2開口部35の外周部に配置されるようにして前記平板部50aに一体に設けられる円筒状の第2照明部50cと、前記シリンダボディ12の長手方向に沿うようにして前記ケーシング16の側方に配置される光源配置部50dと、該光源配置部50dおよび前記平板部50a間を結ぶ連結部50eとを一体に有して、透明な合成樹脂によって形成され、ねじ部材51で前記ケーシング16の前記ケース部材17に取付けられる。
【0032】
第1および第2照明部50b,50cは、「8」の字をなすように連なって形成されており、第1および第2照明部50b,50cの内周および前記プロテクタ21側に臨む内面には、光を乱反射させるための第1および第2の凹凸部52,53が全周にわたって形成される。前記カバー板18aに貼着される前記意匠シート43には、第1および第2照明部50b,50cを外部に臨ませるようにして「8」の字状の第1透孔54が設けられる。
【0033】
また前記光源配置部50dには、青色の光を発するLEDを含む第1の光源48を収容、固定する有底の第1収容孔55と、赤色の光を発するLEDを含む第2の光源49を収容、固定する有底の第2収容孔56とが並列して設けられており、前記連結部50eは、第1および第2の光源48,49からの光を前記平板部50a側に導くように傾斜した反射面57を有するように形成される。
【0034】
また前記平板部50aにおいて前記連結部50eが連設される側の端部には、第1および第2の光源48,49のうち第2の光源49寄りに配置される延出部50fが第2照明部50cに連なって側方に延びるようにして一体に突設される。一方、前記カバー部材18における前記カバー板18aには、第2開口部35に連なる第3開口部58が前記延出部50fを配置することを可能として設けられており、前記延出部50fの先端には、光を乱反射させるようにした円形の第3の凹凸部59が形成され、前記意匠シート43には第3の凹凸部59を外部に臨ませる円形の第2透孔60が設けられる。
【0035】
前記平板部50aには、第1の光源48からの青色の光が前記延出部50f側に直接導かれるのを抑制するための第1のスリット61が形成されるとともに、第1のスリット61との間に前記延出部50fを挟む第2のスリット62が形成され、第2のスリット62は、第2の光源49からの光が前記延出部50fの先端の第3の凹凸部59側に導かれるのを許容するようにして第1のスリット61よりも短く形成される。
【0036】
また前記導光部材50の平板部50aにおいて前記プロテクタ21側に臨む面には、前記光源配置部50dとは反対側から第1および第2照明部50b,50cを囲むようにした凹部63が設けられており、この凹部63の内周のうち第1および第2照明部50b,50c側の部分には、光を乱反射させるための第4の凹凸部64が形成される。
【0037】
ところで、第1および第2光源48,49の点灯および消灯は、図8で示す遠隔操作機65からの無線信号による遠隔操作で切替えられるものであり、この遠隔操作機65には、駐車場に駐車した自車を探すときに押圧操作するためのアンサーバックボタン66と、自車に不正操作が行われたことを検出してブザー等の警報器を作動させるようにしたセキュリティセット状態とするためのセキュリティセットボタン67と、そのセキュリティセット状態を解除するためのセキュリティアンセットボタン68とが配設される。
【0038】
アンサーバックボタン66を押したときには、遠隔操作機65からの無線信号を車両側で受信するのに応じて、ウインカが点滅するとともにブザー音が鳴るだけでなく、第1の光源48が点灯し、第1および第2照明部50b,50cに青色の光が導かれることによってメカニカルキー挿入用の第1開口部29の周縁部が第1照明部50bで青く照らされるとともに、マグネット錠19が有する嵌合筒部32aの外端を臨ませる第2開口部35の周縁部が第2照明部50cで青く照らされ、さらに第3の凹凸部59が青く光ることになる。
【0039】
このような第1の光源48の点灯状態は、一定時間たとえば3分が経過するか、シリンダ錠11のキー孔14に挿入されたメカニカルキー22の回動操作が行われるまで持続し、その後で第1の光源48は消灯する。
【0040】
またセキュリティセットボタン67を押したときには、遠隔操作機65からの無線信号を車両側で受信するのに応じて、セキュリティが始動するだけでなく、第2の光源49が点滅する。この際、第1および第2照明部50b,50cとともに第3の凹凸部59が赤色で点滅するのであるが、第2の光源49からの光がより多く導かれる第3の凹凸部59が、第1および第2照明部50b,50cよりも強く光るようにして盗難防止効果を高めることができる。このセキュリティセット状態では、自動二輪車に加わる振動を検知してアラーム作動状態となり、たとえばブザーが鳴動する。
【0041】
このような第2の光源49の点滅状態は、セキュリティを解除するためのセキュリティアンセットボタン68を押すか、シリンダ錠11のキー孔14に挿入されたメカニカルキー22の回動操作が行われることによって終了し、第2の光源49が消灯する。
【0042】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、シリンダ錠11のシリンダボディ12に連設されるケーシング16のカバー板18aに、シリンダ錠11のキー孔14に対応して前記カバー板18aに設けられるメカニカルキー挿入用の第1開口部29が設けられるとともに、マグネット錠19が有する嵌合筒部32aの外端を臨ませる第2開口部35が設けられ、第1開口部29の周縁部が第1照明部50bで照らされ、第2開口部35の周縁部が第2照明部50cで照らされるので、夜間にマグネットキー25でマグネット錠19を解錠する操作が容易となるととともに、メカニカルキー22をシリンダ錠11に挿入する操作も容易となる。
【0043】
また第1および第2照明部50b,50cを備える照明手段47が、第1および第2の光源48,49と、それらの光源48,49からの光を導く単一の導光部材50とを備え、前記導光部材50の一部で前記第1および前記第2照明部50b,50cが形成されるので、部品点数を低減することができる。
【0044】
さらにユーザーによる遠隔操作で第1および第2の光源48,49の点灯および消灯が切替えられるので、マグネット錠19の解錠によるシャッター板20の開き位置への操作に続いてのメカニカルキー22挿入操作をスムーズに行うことができる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0046】
11・・・シリンダ錠
12・・・シリンダボディ
13・・・インナーシリンダ
14・・・キー孔
16・・・ケーシング
18a・・・カバー板
19・・・マグネット錠
20・・・シャッター板
25・・・マグネットキー
29・・・第1開口部
32a・・・嵌合筒部
35・・・第2開口部
47・・・照明手段
48,49・・・光源
50・・・導光部材
50b・・・第1照明部
50c・・・第2照明部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8