【実施例】
【0019】
次に、この発明における「方法の発明」の一実施例を図面に基づいて詳述すると、高速道路のガードレール(X)に沿って埋設されている埋設管(Y)の、埋設位置を探査するための掘削方法であって、高圧水をジェットノズル管(10a)から噴射させて掘削し、且つ、掘削された土砂や、掘削に使用した水をバキューム管(10b)で吸引・回収することを特徴とする埋設管探査における掘削方法から構成される。なお、
図1中のXaはガードレール(X)を支える支柱である。
【0020】
そして、前記バキューム管(10b)で吸引・回収する土砂水を、土砂水分離タンク(40)内で分離処理し、処理した土砂は土砂取出口(40d)から排出し、また、処理した水は水タンク(30)に戻し、掘削に再利用することを特徴とする埋設管探査における掘削方法から構成される。
【0021】
次に、この発明における「装置の発明」の一実施例を図面に基づいて詳述すると、高速道路のガードレール(X)に沿って埋設されている埋設管(Y)の、埋設位置を探査するための掘削装置であって、地中に向けて掘削作業をする作動部(A)と、車両(60)に搭載し、掘削作業をサポートする供給・回収部(B)からなり、作動部(A)は、ガードレール(X)の外側に、供給・回収部(B)はガードレール(X)の内側、即ち、高速道路内に配置し、両部は、吸引用ホース(10f)や吐出用ホース(10g)等の管類で連通されていることを特徴とする埋設物探査における掘削装置から構成される。
【0022】
前記作動部(A)は、地中に向けて放射するジェットノズル管(10a)と、該ジェットノズル管の近傍に1または複数のバキューム管(10b)と、前記ジェットノズル管(10a)の先端とバキューム管(10b)の口端とを分岐する仕切壁(10d)を有する分岐椀(10c)とからなる掘削部本体(10)から構成される埋設物探査における掘削装置である。なお、分岐椀(10c)の先端周囲にはゴム板製のスカート(10e)設けて、密閉部分を形成し、試掘箇所に噴射した高圧水が周囲に飛び散り自然環境が壊されることを防止すると共に、吸引するバキュームポンプ(50)の吸引力が低下しないよう構成してもよい。
【0023】
前記供給・回収部(B)は、前記ジェットノズル管(10a)に高圧水を供給する,高圧ジェットポンプ(20)、並びに、該高圧ジェットポンプ(20)を介して送る水タンク(30)と、土砂水を前記バキューム管(10b)から、バキュームポンプ(50)を介して吸引して回収する土砂水分離タンク(40)から構成され、これらのポンプやタンク等の機材は車両(60)に搭載されており高速道路上に持ち込み作業をする埋設物探査における掘削装置から構成される。
【0024】
さらに、この発明の装置を構成する土砂水分離タンク(40)の一実施例を詳述すると、その形状は二重の筒体であり、その内管は土砂堆積部(40a)であり、上部には脱着式の蓋体(40b)を設け、該蓋体には土砂水の吸込口(40c)を設け、土砂堆積部(40a)の下部には架台を設けると共に、ゴムパッキンで止水された土砂取出蓋(40d)を設け、密閉性を高めると共に開口した際には土砂の排出が容易にできるよう構成されている。そして前記土砂堆積部(40a)の周囲には網目状のろ過材(40e)が張設されている。
【0025】
なお、網目状のろ過材(40e)の一例としては、土砂堆積部(40a)の内側から、メッシュ♯100、メッシュ♯500とメッシュの異なるろ過材、そしてt−2ミリの不織布で三重に形成されている。なお、この構造に限定されることはない。
【0026】
そして、前記土砂水分離タンク(40)は、外管と内管の二重管から構成され、外管は、内管である土砂堆積部(40a)内の土砂水をろ過するろ過水槽(40f)が設けられ、該ろ過水槽内には、該ろ過水槽の底部より上部に架台(40g)を設け、該架台上に載置された水中ポンプ(40h)が配置されている。該水中ポンプでろ過され土砂・砂利を含まないろ過水は水タンク(30)へ送水する。
【0027】
また、前記水中ポンプ(40h)には、フロートスイッチ(40i)をそれぞれ設け、上部より、バキューム停止用のフロートスイッチ(40iA),水中ポンプ排出開始用のフロートスイッチ(40iB)、そして水中ポンプ排出停止用のフロートスイッチ(40iC)の順に設けている。また、前記土砂水分離タンク(40)のろ過水槽(40f)の外壁には透明の塩ビ管を素材とした水位計(40j)を設けることにより、外部よりろ過水槽(40f)内の水位を確認できるよう構成している。
【0028】
そして、水分除去タンク(70)は、上部にゴムパッキン等で被覆された脱着蓋(70a)を設けており、該水分除去タンク内には、土砂水分離タンク(40)から土砂を分離して水タンク(30)に送られた残余の水が送られるものであり、この水は、プラスチック製で逆円錐状であって、水切り鎧戸を形成した穴あきキャップ(70b)を介してエアーをバキュームポンプ(50)へ送られるものであり、該水分除去タンク内で湿気を除去し乾燥したエアーを送ることにより、バキュームポンプ(50)の寿命を保護するよう構成したものである。
【0029】
この掘削装置の使用方法を
図9の操作盤(80)に基づいて図いて述べると、
1.使用電源を「入」に入れる。
2.高圧ジェットポンプ(20)を「自動」にする。
3.バキュームポンプ(50)を「自動」にする。
4.水中ポンプ(40h)も「自動」にする。
5.ジェットノズル管(10a)の先端部を試掘場所にセットする。
6.ジェット開閉レバー(10i)を引き高圧水を噴射させる。
7.バキューム開閉レバー(10h)を開き吸込みが開始される。
8.土砂水分離タンク(40)のろ過水槽(40f)内に、ジェットノズル管(10a)に再利用のろ過水が排出位置まで溜まると水中ポンプ(40h)のフロートスイッチ(40iB)により水中ポンプが稼動し排出する。
9.バキューム開閉レバー(10h)を閉じると吸込み終了〔バキュームポンプ(50)も停止する。〕バキュームポンプ(50)を連動して停止する。
10.水中ポンプ(40h)が停止すると、バキュ−ムポンプ(50)は運転開始となる。
11.土砂水分離タンク(40)内の土砂水を排出させる時は電源を「切」にする。
12.試掘深さにより作動部(A)を適宜下げて試掘する。なお、前記操作盤(80)は、供給・回収部(B)の何れかの機器の表面に設ければよい。
また、作動部(A)の掘削部本体(10)の作動は、作業員が行うものである。