【実施例1】
【0020】
図1は本発明の実施例1の睡眠段階判定装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の睡眠段階判定装置Sは、被験者の一例としての人間(被検体)が横たわるベッド(寝台)1を有する。前記ベッド1は、ベッド本体としてのマットレス支持体1aと、前記マットレス支持体1aに支持されたマットレス1bとを有する。実施例1の前記マットレス1bは、マットレス支持体1aの上に乗せて寝心地を良くするためのクッション性を有する。マットレス1bはウレタン製もしくは内部に空気が封入された、いわゆる、エアマットレス(エアマット、エアベッド)、もしくは布団等の寝具によって構成されている。
【0021】
また、前記マットレス1bの下面には、検知部材の一例としてのマイクロ波レーダSN1が支持されている。実施例1のマイクロ波レーダSN1は、マイクロ波(電磁波)を送受信して、被験者の体表面の振動を検出可能である。
なお、実施例1では、マイクロ波レーダSN1は、ベッド1において、被験者の上半身、特に、胸部に対応する位置に1つ配置されている。なお、マイクロ波レーダSN1の数は、部品点数およびコストの削減の観点から1つとすることが望ましいが、例えば、キングサイズベッドやダブルベッド等の大型のベッドの場合には、検出可能な範囲との関係で、複数個配置する構成とすることも可能である。
【0022】
また、実施例1の前記各マイクロ波の周波数は、公衆に開放されて特定の免許等が不要であり、且つ、前記マットレス1bの外表面や前記被検体の衣服等を透過して、前記被検体の体表面まで送信可能で前記被検体からの反射波が受信可能な周波数を採用することが望ましい。したがって、実施例1では、マイクロ波の周波数が、24[GHz]程度に予め設定されている。
なお、前記マットレス1bについても、マイクロ波の送受信に悪影響を及ぼすおそれがあるコイルバネ等が使用されておらず、例えば、前記ウレタン製の低反発マットレスやエアマットレス等であることが望ましい。
【0023】
また、マットレス1bの上面には、マットレス1b上で横たわる被験者を検知する被験者検知部材SN3が支持されている。実施例1の被験者検知部材SN3は、重量(体重)に基づいて、被験者がベッド1から離れているか否かを検知するシート状のセンサ、いわゆる、離床センサ(徘徊センサ)によって構成されている。なお、前記離床センサについては、例えば、非特許文献1等に記載されている公知の製品を使用することが可能である。
【0024】
また、
図1において、実施例1の睡眠段階判定装置Sは、マイクロ波レーダSN1および被験者検知部材SN3が接続された情報端末としてのクライアントパソコン(睡眠段階判定装置本体、パーソナルコンピュータ)PCaを有する。実施例1のクライアントパソコンPCaは、いわゆる、コンピュータ装置により構成されており、コンピュータ本体H1と、ディスプレイH2と、キーボードH3やマウスH4等の入力装置、図示しないHDドライブ(ハードディスクドライブ)等により構成されている。
ベッド1や各センサSN1、SN3、クライアントパソコンPCa等により、実施例1の睡眠段階判定装置Sが構成されている。
【0025】
(実施例1の制御部の説明)
図2は本発明の実施例1の睡眠段階判定装置の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した説明図である。
図2において、クライアントパソコンPCaのコンピュータ本体H1は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有しており、ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記構成のクライアントパソコンPCaは、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0026】
(クライアントパソコンPCaのコンピュータ本体H1に接続された信号入力要素)
クライアントパソコンPCaのコンピュータ本体H1には、次の信号出力要素SN1,SN3等の出力信号が入力されている。
SN1:マイクロ波レーダ
マイクロ波レーダSN1は、ベッド1の上面に向けてマイクロ波を照射すると共に、被験者からの反射波を受信し、受信した反射波に応じた出力信号を制御部に入力する。
SN3:被験者検知部材
被験者検知部材SN3は、重量(体重)に基づいて、被験者がマットレス1bに横たわっているか否かを検知し、その検知信号を制御部に入力する。
【0027】
(クライアントパソコンPCaのコンピュータ本体H1の機能の説明)
クライアントパソコンPCaのハードディスクドライブには、クライアントパソコンPCaの基本動作を制御する基本ソフト(オペレーティングシステム)OSや、アプリケーションプログラムとしての睡眠段階判定プログラムAP1、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
【0028】
(睡眠段階判定プログラムAP1)
睡眠段階判定プログラムAP1は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
C1:着床判別手段
着床判別手段C1は、被験者検知部材SN3からの信号に基づいて、被験者が着床しているか、離床しているかを判別する。
【0029】
C2:信号履歴記憶手段
信号履歴記憶手段C2は、マイクロ波レーダSN1から出力された出力信号の履歴を記憶する。レーダの出力信号は通常は数mV単位の微小な連続アナログ信号であり、この出力信号を100倍程度に増幅し、コンピュータ処理に適した単位時間ごとのサンプリング離散データにアナログ・ディジタル変換する。なお、実施例1の信号履歴記憶手段C2では、着床判別手段C1により被験者がベッド1に着床したと判定されると、マイクロ波レーダSN1の出力信号V1の記憶を開始する。なお、マイクロ波レーダSN1の出力信号V1は、単位時間の一例としての10ms(100分の1秒)毎に記憶される。また、実施例1の信号履歴記憶手段C2では、被験者がベッド1から離床したと判定されると、マイクロ波レーダSN1の信号の記憶を終了する。したがって、実施例1の信号履歴記憶手段C2では、被験者の睡眠時間、より正確には、着床してから離床するまでの時間により、信号が検出される時間が異なる。すなわち、被験者の個人差や体調、一日ごとの睡眠時間の長短に応じた検出が行われる。
【0030】
C3:信号値増幅手段
信号値増幅手段C3は、信号履歴記憶手段C2に記憶された各信号の値V1を増幅する。実施例1のマイクロ波レーダSN1では、出力信号V1は、呼吸信号は、±0.2[V]〜±0.4[V]程度の信号として出力される一方で、体動信号は、±0.7[V]以上であり、通常、体動信号は±1[V]以上の信号となっている。したがって、実施例1の信号値増幅手段C3は、各信号V1の値を2乗することで、正負の区別をなくすることと同時に信号を増幅する。すなわち、±1[V]よりも十分に小さい呼吸信号は、二乗することで、小さな値になり、±1[V]以上の通常の体動信号は、大きな値となり、呼吸信号と体動信号との差が顕著になる。
C4:体動判定用の閾値記憶手段
第1の閾値記憶手段の一例としての体動判定用の閾値記憶手段C4は、第1の閾値の一例としての体動判定用の閾値Vaを記憶する。実施例1では、体動判定用の閾値Vaとして、体動信号の下限値である0.7[V]を2乗した0.49[V
2]に余裕を持たせて、0.5[V
2]が設定されている。すなわち、Va=0.5に設定されている。
【0031】
図3は実施例1の体動判定の説明図であり、横軸に時間、縦軸に出力値を2乗した値を取ったグラフの説明図である。体動判定用の閾値は0.5[V
2]でグラフが示されている。
C5:体動判定手段
体動判定手段C5は、マイクロ波レーダSN1の検出信号と、体動判定用の閾値Vaとに基づいて、体動の判定を行う。
図3において、実施例1の体動判定手段C5は、信号値増幅手段C3で増幅された信号値((V1)
2)が、体動判定用の閾値Va以上の場合に、体動が発生したと判定する。
C6:判定区間割り振り手段
判定区間割り振り手段C6は、覚醒や睡眠の判定を行う体動判定区間と、睡眠段階の判定を行う段階判定区間の割り振りを行う(以降は、睡眠段階の判定区間のことを単に判定区間と呼ぶ)。実施例1では、30秒間が、1つの体動判定区間として予め設定されており、信号履歴記憶手段C2に記憶された全期間を、検出開始から30秒毎の体動判定区間に分割する。また、実施例1では、睡眠段階の判定区間として、3分間分の期間が設定される。なお、実施例1では、1つの睡眠段階判定用の判定区間として3分間分の期間が設定される構成を例示したが、これに限定されず、短い周期のゆらぎ、長い周期のゆらぎが検出可能な任意の時間に設定することが可能であり、例えば、3分〜5分が好適である。また、体動判定区間も30秒間に限定されず、体動が判定可能な任意の時間に設定することが可能である。
【0032】
C7:体動指標演算手段
体動指標演算手段C7は、被験者の体動の頻度である体動指標を演算する。実施例1の体動指標演算手段C7は、各体動判定区間における体動が発生した回数M1を体動指標として演算する。
C8:覚醒判定用の閾値記憶手段
覚醒判定用の閾値記憶手段C8は、覚醒判定用の閾値Maを記憶する。実施例1の覚醒判定用の閾値Maは、一例として、Ma=4回が設定されている。すなわち、覚醒判定用の閾値Maは、各判定区間において覚醒時に発生する体動の回数M1の平均的な下限値を設定可能であるが、被験者の個人差やセンサSN1の感度等に応じて、任意の値に適宜変更可能である。
【0033】
C9:覚醒判定手段
覚醒判定手段C9は、体動の頻度に基づいて、被験者が覚醒しているか否かを判定する。実施例1の覚醒判定手段C9は、体動指標M1が、体動判定用の閾値Ma以上である場合に、覚醒していると判定し、体動指標M1が体動判定用の閾値Ma未満である場合に、睡眠していると判定する。なお、この覚醒判定において、全ての体動判定区間(30秒間)ごとに覚醒、睡眠の仮判定をし、特異区間の円滑処理を行うことが望ましい。すなわち、前2区間、後2区間と判定結果が異なる1区間は特異区間とし、覚醒もしくは睡眠判定の仮判定を反転し覚醒、睡眠判定が連続するように補正することも可能である。
C10:覚醒・睡眠期間の記憶手段
覚醒・睡眠期間の記憶手段C10は、覚醒判定手段C9による判定結果を記憶する。実施例1の覚醒・睡眠期間の記憶手段C10は、覚醒と判定された体動判定区間を「覚醒期間」と記憶し、睡眠と判定された判定区間を「睡眠期間」と記憶する。
【0034】
C11:フィルタ手段
周波数成分の抽出手段の一例としてのフィルタ手段C11は、信号履歴記憶手段C2に記憶された履歴データに基づいて、呼吸の信号を抽出する。実施例1のフィルタ手段C11は、信号履歴記憶手段C2に記憶された履歴データの波形に対して、フィルタリングを実行する。実施例1では、呼吸の周波数に対応する0.1[Hz]〜0.5[Hz]の帯域を通過させる帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)をかけることで、歪みのない滑らかな呼吸波形のみを抽出する。
【0035】
図4は実施例1の呼吸間隔の抽出の一例の説明図であり、横軸に時間を取り、縦軸に信号値を取ったグラフである。
C12:呼吸間隔の抽出手段
呼吸間隔の抽出手段C12は、呼吸の間隔を抽出する。
図4において、実施例1の呼吸間隔の抽出手段C12は、フィルタ手段C11を通過した呼吸波形のみのデータに基づいて、呼吸波形のあるピークから次のピークまでの間隔を呼吸間隔B(i)として取得する。すなわち、被験者の吸気から呼気に切り替わる山頂(ピーク)から次の山頂(ピーク)までの間隔を呼吸間隔B(i)として取得する。
【0036】
図5は実施例1の呼吸間隔の変動の説明図であり、
図5Aは横軸に呼吸間隔の番号を取り縦軸に呼吸間隔を取った呼吸間隔の変動の説明図、
図5Bは横軸に偏差の加算範囲を取り縦軸に偏差の累積を取った呼吸間隔の偏差累積の説明図である。
C13:平均呼吸間隔の演算手段
平均呼吸間隔の演算手段C13は、判定区間における呼吸間隔B(i)の平均値である平均呼吸間隔Bavgを演算する。実施例1の平均呼吸間隔の演算手段C13は、判定区間においてN個の呼吸間隔が抽出された場合に、k番目(k≦N)の呼吸間隔までを対象とし、iを、1〜kの値とし、i番目の呼吸間隔をB(i)として、Bavgは、以下の式(1)で導出される。
Bavg={Σ
Ni=1B(i)}/N …式(1)
【0037】
C14:偏差累積関数の算出手段
偏差累積関数の算出手段C14は、各呼吸間隔と判定区間内の呼吸間隔の平均値との差(すなわち偏差)を配列1から配列kまで累積する偏差累積関数y(k)を算出する。実施例1の偏差累積関数の算出手段C14は、各判定区間において、1番目からk番目までの呼吸間隔の偏差の総和を取った関数である偏差累積関数y(k)を演算する。実施例1の偏差累積関数の算出手段C14は、以下の式(2)により、偏差累積関数y(k)を演算する。
y(k)=Σ
ki=1[B(i)−Bavg] …式(2)
偏差累積関数y(k)は、
図5Bに示すように、初期値はゼロであり、サンプル数kが大きくなるにつれて、偏差が累積して上下に変化する(図の例ではマイナスの値を取る)が、kが最大値、すなわち、全計測データの総数Nになると、y(N)は、当然であるがゼロになる。
【0038】
図6は実施例1の分割区間の説明図であり、
図6Aは刻み幅が小さい場合の説明図、
図6Bは刻み幅が大きい場合の説明図である。
図6A、
図6Bの偏差の加算範囲は、一例として最大300としてグラフ表示しているが、この加算範囲最大は判定区間に対応して40〜300(3分間から10分間)まで変化する。
C15:トレンド直線の演算手段
トレンド直線の演算手段C15は、偏差累積関数y(k)の各分割区間の呼吸の変動の傾向の一例としてのトレンド直線を演算する。実施例1のトレンド直線の演算手段C15は、各判定区間を刻み幅(分割幅)nで分割した各分割区間におけるトレンド直線を演算する。実施例1のトレンド直線の演算手段C15は、刻み幅nの分割区間における偏差累積関数y(k)の波形の近似直線y
n(k)を最小二乗法で演算する。すなわち、
図6において、実線で示す呼吸間隔の偏差累積の波形に対して、各分割区間毎に、破線で示す近似直線y
n(k)を演算する。すなわち、トレンドは各分割区間内では直線であるが、判定区間全域では繋がった曲線となる。なお、実施例1では、刻み幅nは、最小値n0から最大値n1まで変動し、トレンド直線y
n(k)は、各刻み幅n毎に演算される。また、実施例1では、最小値n0は、n0=10に設定され、最大値n1は、n1=30に設定されている。さらに、刻み幅nの変動幅naは、na=1に設定されている。
【0039】
C16:トレンド除去手段
フラクタル値の算出手段の一例としてのトレンド除去手段C16は、前記偏差累積関数y(k)から前記呼吸の変動の傾向(トレンド)を除去したフラクタル値F(n)を算出する。実施例1のトレンド除去手段C16は、フラクタル値F(n)を、以下の式(3)で導出する。
F(n)={(Σ
Nk=1[y(k)−y
n(k)]
2)/N}
1/2 …式(3)
なお、実施例1のトレンド除去手段C16は、刻み幅nが、n0〜n1のそれぞれに対して、フラクタル値F(n)を演算する。なお、フラクタル値F(n)も、刻み幅nを変動させる毎に算出する。
図6Aと
図6Bの比較から分かるようにF(n)はnが大きくなると必ず増加する。
【0040】
図7は実施例1のフラクタル次元の説明図であり、横軸に刻み幅を取り縦軸にフラクタル値を取ったグラフである。
C17:フラクタル次元の演算手段
フラクタル次元の演算手段C17は、トレンド除去手段C16で演算されたフラクタル値に基づいて、フラクタル次元を演算する。実施例1のフラクタル次元の演算手段C17は、各判定区間毎に、フラクタル値F(n)の常用対数値log
10F(n)の分割幅nの常用対数値log
10nに対する分割幅nの範囲の近似直線を最小二乗法で演算する。なお、実施例1では、分割幅nは、最小値n0から最大値n1の間で変更される。そして、演算された近似直線の傾きをフラクタル次元Aとして算出する。ここで、分割幅nのn0からn1の範囲を「あてはめ範囲(フィッティング・レンジ)」と呼ぶ。すなわち、以下の式(4)で示される近似式からフラクタル次元Aが導出される。
log
10F(n)=A×log
10n+B …式(4)
【0041】
C18:ノンレム閾値設定手段
ノンレム閾値設定手段C18は、被験者の睡眠段階の判定を行う全期間に対し、睡眠と判定された期間におけるフラクタル次元Aの最大値A1および最小値A2に基づいて、ノンレム睡眠の段階を判定する閾値F,G,Hを設定する。なお、実施例1のノンレム閾値設定手段C18は、「睡眠」と判定された体動判定区間が5個以上継続する睡眠段階の判定区間におけるフラクタル次元Aの最大値A1および最小値A2に基づいて、閾値F,G,Hを設定する。そして、実施例1のノンレム閾値設定手段C18は、最大値A1と最小値A2との間を4等分する値を、小さい方から順に、第1のノンレム睡眠の段階判定用の閾値F、第2のノンレム睡眠の段階判定用の閾値G、第3のノンレム睡眠の段階判定用の閾値H、として演算して、設定する。すなわち、ノンレム睡眠の段階判定用の閾値F,G,Hは、以下の式(5)〜(7)で演算される。
F=A2+(A1−A2)/4 …式(5)
G=A2+(A1−A2)/2 …式(6)
H=A2+(A1−A2)×(3/4) …式(7)
【0042】
C19:レム閾値設定手段
レム閾値設定手段C19は、被験者の睡眠段階の判定を行う全期間に対し、覚醒と判定された期間におけるフラクタル次元Aの平均値A3と、全期間における呼吸数の平均値iaとに基づいて、レム睡眠判定用の閾値I,Jを設定する。なお、実施例1のレム閾値設定手段C19は、「覚醒」と判定された体動判定区間が2個以上継続する睡眠段階の判定区間におけるフラクタル次元Aの平均値A3を演算する。実施例1のレム閾値設定手段C19は、前記フラクタル次元Aの平均値A3を、レム睡眠判定用の第1閾値Iに設定し、前記呼吸数の平均値iaを、レム睡眠判定用の第2閾値Jに設定する。
C20:睡眠段階の判定手段
睡眠段階の判定手段C20は、覚醒判定手段C9により、被験者が睡眠していると判定された場合に、フラクタル次元Aと、予め設定された睡眠段階判定用の閾値F,G,H,I,Jと、に基づいて、被験者の睡眠の段階を判定する。実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、レム睡眠判定用の閾値I,Jおよびノンレム睡眠の段階を判定する閾値F,G,Hにより構成された前記睡眠段階判定用の閾値F〜Jを使用して、被験者の睡眠の段階を判定する。
【0043】
具体的には、実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、連続する6個の体動判定区間の中の例えば2個以上の体動判定区間が「覚醒」と判定されている場合には、その睡眠段階の判定区間(3分)を「覚醒状態」と判定する。また、実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、睡眠段階の判定区間(3分)の中の5個以上の体動判定区間(30秒)が「睡眠」と判定され且つ、睡眠段階の判定区間のフラクタル次元Aが第1のノンレム睡眠の段階判定用の閾値F未満の場合には、睡眠段階の判定区間を最も眠りの深い「ノンレム3」と判定する。ここで2個以上の体動判定区間としたのは、睡眠段階判定区間(3分)内に体動判定区間(30秒)が6個存在することを前提にしている。
さらに、実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、睡眠段階の判定区間の中の例えば5個以上の体動判定区間が「睡眠」と判定され且つ、睡眠段階の判定区間のフラクタル次元Aが第1のノンレム睡眠の段階判定用の閾値F以上第2のノンレム睡眠の段階判定用の閾値G未満の場合には、睡眠段階の判定区間を2番目に眠りの深い「ノンレム2」と判定する。
【0044】
また、実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、睡眠段階の判定区間の中の例えば5個以上の体動判定区間が「睡眠」と判定され且つ、睡眠段階の判定区間のフラクタル次元Aが第2のノンレム睡眠の段階判定用の閾値G以上第3のノンレム睡眠の段階判定用の閾値H未満の場合には、睡眠段階の判定区間を3番目に眠りの深い「ノンレム1」と判定する。さらに、実施例1では、睡眠段階の判定区間の中の例えば5個以上の体動判定区間が「睡眠」と判定され且つ、睡眠段階の判定区間のフラクタル次元Aがレム睡眠判定用の第1閾値I未満、且つ、睡眠段階の判定区間の呼吸数i1がレム睡眠判定用の第2閾値J未満の場合にも、「ノンレム1」と判定する。
また、実施例1の睡眠段階の判定手段C20は、睡眠段階の判定区間の中の例えば5個以上の体動判定区間が「睡眠」と判定され且つ、睡眠段階の判定区間のフラクタル次元Aがレム睡眠判定用の第1閾値I以上、または、睡眠段階の判定区間の呼吸数i1がレム睡眠判定用の第2閾値J以上の場合には、眠りの浅い「レム睡眠状態」と判定する。
【0045】
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、実施例1のクライアントパソコンPCaの各プログラムAP1の処理の流れをフローチャートを使用して説明する。なお、被験者の着床が被験者検知部材SN3で検出されるとマイクロ波レーダSN1の信号の記憶を開始し、被験者の離床が被験者検知部材SN3で検出されるとマイクロ波レーダSN1の信号の記憶を終了する処理は、簡単のため、図示および詳細な説明は省略する。
【0046】
(実施例1の睡眠段階判定プログラムAP1の覚醒判定処理のフローチャートの説明)
図8は実施例1の睡眠段階判定プログラムAP1の覚醒判定処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
【0047】
図8に示すフローチャートは、睡眠段階判定プログラムAP1が起動された場合に開始される。
図8のST1において、信号履歴記憶手段C2に記憶された信号データを取得する。そして、ST2に進む。
ST2において、各信号の値V1を二乗した値V1
2を計算し、ST3に進む。
ST3において、全信号データを体動判定区間に分割して、区間番号N0を1からNaまで割り振る。そして、ST4に進む。
ST4において、全ての二乗した値V1
2に対して、体動判定用の閾値Va以上であるか否かを判定する。そして、体動判定用の閾値Va以上である信号を、体動発生と判定する。そして、ST5に進む。
【0048】
ST5において、区間番号N0を1に設定する。そして、ST6に進む。
ST6において、体動判定区間N0に含まれる体動発生回数M1をカウントする。そして、ST7に進む。
ST7において、体動発生回数M1が覚醒判定用の閾値Ma以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST8において、体動判定区間N0を「覚醒」区間と判定する。そして、ST10に進む。
ST9において、体動判定区間N0を「睡眠」区間と判定する。そして、ST10に進む。
ST10において、体動判定区間の番号N0が最大値Naであるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST11に進み、イエス(Y)の場合はST覚醒判定処理を終了する。
ST11において、判定区間の番号N0を1加算する。すなわち、N0=N0+1とする。そして、ST6に戻る。
【0049】
(実施例1の睡眠段階判定プログラムAP1のフラクタル次元演算処理のフローチャートの説明)
図9は実施例1の睡眠段階判定プログラムAP1のフラクタル次元演算処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
【0050】
図9に示すフローチャートは、覚醒判定処理が終了された場合に開始される。
図9のST21において、信号履歴記憶手段C2に記憶された信号データを取得する。そして、ST22に進む。
ST22において、信号データの波形にフィルタ処理をして、呼吸信号の波形を取得する。そして、ST23に進む。
ST23において、全区間の呼吸信号の波形のピークから呼吸間隔を取得する。そして、ST24に進む。
ST24において、全区間を睡眠段階の判定区間に分割して、区間に番号N1を1からNbまで割り振る。そして、ST25に進む。
ST25において、睡眠段階の判定区間N1を1に設定する。そして、ST26に進む。
【0051】
ST26において、睡眠段階の判定区間N1に含まれる各呼吸間隔に番号iを0からi1まで割り振る。そして、ST27に進む。
ST27において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST28に進む。
(1)式(1)に基づいて、判定区間N1の全データの平均呼吸間隔Bavgを演算する。
(2)式(2)に基づいて、偏差累積関数y(k)を演算する。
ST28において、刻み幅nを初期値n0にセットする。そして、ST29に進む。
ST29において、全呼吸間隔Nを刻み幅nで分割した分割区間毎に、最小2乗法で近似直線y
n(k)を演算する。そして、ST30に進む。
ST30において、刻み幅nにおけるフラクタル値F(n)を、式(3)に基づいて演算する。そして、ST31に進む。
【0052】
ST31において、刻み幅nが最終値n1以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST32に進み、イエス(Y)の場合はST33に進む。
ST32において、刻み幅nに幅変更値naを加算する。すなわち、n=n+naとする。そして、ST29に戻る。
ST33において、刻み幅nとフラクタル値F(n)の両対数グラフにおける近似直線の傾きであるフラクタル次元Aを演算する。そして、ST34に進む。
ST34において、判定区間N1が最大値Nbであるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST35に進み、イエス(Y)の場合はフラクタル次元演算処理を終了する。
ST35において、判定区間の番号N1を1加算する。すなわち、N1=N1+1とする。そして、ST26に戻る。
【0053】
(実施例1の睡眠段階判定プログラムAP1の睡眠段階判定処理のフローチャートの説明)
図10は実施例1の睡眠段階判定プログラムの睡眠段階判定処理のフローチャートである。
図10のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
【0054】
図10に示すフローチャートは、フラクタル次元演算処理が終了された場合に開始される。
図10のST51において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST52に進む。
(1)「睡眠」と判定された区間が5個以上継続する判定区間N1のフラクタル次元Aの最大値A1および最小値A2を抽出する。
(2)「覚醒」と判定された区間が2個以上継続する判定区間N1のフラクタル次元Aの平均値A3を演算する。
(3)全ての区間の呼吸数i1の平均値iaを演算する。
ST52において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST53に進む。
(1)最大値A1および最小値A2から、ノンレム睡眠の段階判定用の閾値F,G,Hを、式(5)〜式(7)に基づいて演算して設定する。
(2)平均値A3をレム睡眠判定用の第1閾値Iに設定する。
(3)平均値iaをレム睡眠判定用の第2閾値Jに設定する。
【0055】
ST53において、判定区間N1をN1=1とする。そして、ST54に進む。
ST54において、判定区間N1は、「覚醒」が2個以上と判定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST55に進み、ノー(N)の場合はST56に進む。
ST55において、判定区間N1を「覚醒状態」と判定する。そして、ST65に進む。
ST56において、判定区間N1のフラクタル次元Aが、第1のノンレム睡眠の段階判定用の閾値F未満であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST57に進み、ノー(N)の場合はST58に進む。
ST57において、判定区間N1を「ノンレム3」と判定する。そして、ST65に進む。
【0056】
ST58において、判定区間N1のフラクタル次元Aが、第2のノンレム睡眠の段階判定用の閾値G未満であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST59に進み、ノー(N)の場合はST60に進む。
ST59において、判定区間N1を「ノンレム2」と判定する。そして、ST65に進む。
ST60において、判定区間N1のフラクタル次元Aが、第3のノンレム睡眠の段階判定用の閾値H未満であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST61に進み、ノー(N)の場合はST62に進む。
ST61において、判定区間N1を「ノンレム1」と判定する。そして、ST65に進む。
【0057】
ST62において、判定区間N1のフラクタル次元Aが、レム睡眠判定用の第1閾値I未満であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST63に進み、ノー(N)の場合はST64に進む。
ST63において、判定区間N1の呼吸数i1が、レム睡眠判定用の第2閾値J未満であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST61に戻り、ノー(N)の場合はST64に進む。
ST64において、判定区間N1を「レム睡眠状態」と判定する。そして、ST65に進む。
【0058】
ST65において、判定区間の番号N1が最大値Nb以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST66に進み、イエス(Y)の場合はST67に進む。
ST66において、判定区間の番号N1を1加算する。すなわち、N1=N1+1とする。そして、ST54に戻る。
ST67において、判定結果をディスプレイH2に出力する。そして、睡眠段階判定処理を終了する。
【0059】
(実施例1の作用)
図11は実施例1の睡眠段階判定装置での判定結果の一例の説明図である。
前記構成を備えた実施例1の睡眠段階判定装置Sでは、マイクロ波レーダSN1で被験者の体動や呼吸に伴う振動が検出される。そして、マイクロ波レーダSN1の出力信号に基づいて、体動指標M1が算出され、体動の頻度に基づいて、覚醒または睡眠の判定が体動判定区間毎に行われる。また、マイクロ波レーダSN1の出力信号から、呼吸の波形が抽出され、フラクタル次元Aが睡眠段階の判定区間N1ごとに算出される。そして、フラクタル次元Aに基づいて、睡眠と判定された睡眠段階の判定区間N1に対して、
図11に示すように、レム睡眠やノンレム1〜ノンレム3の睡眠の段階が判定される。
【0060】
ここで、フラクタル次元Aを算出する際に、刻み幅nが初期値n0から最終値n1まで変動する。そして、各刻み幅n毎に、トレンド直線y
n(k)が演算され、式(3)では、トレンド直線y
n(k)が、偏差累積関数y(k)から減算されている。すなわち、偏差累積関数y(k)から、刻み幅nの分割区間における傾向(トレンド)が除去されている。この呼吸の間隔のトレンドは、刻み幅nにおける周期的な呼吸間隔のベースラインに相当する。したがって、刻み幅nが小さい場合には、短周期(高周波)のベースラインが除去され、刻み幅nが大きい場合には、長周期(低周波)のベースラインが除去されることとなる。すなわち、刻み幅nが初期値n0から最終値n1まで変動されることで、短周期のゆらぎから長周期のゆらぎまで考慮された呼吸間隔のゆらぎの変化の様子がフラクタル次元Aには反映される。実施例では、「あてはめ範囲(フィッティング・レンジ)」をn0(10)、n1(30)としたが、10呼吸間隔を対象にすることは中周期のゆらぎに着目し、30呼吸間隔を対象にすることは長周期のゆらぎに着目することに相当している。
【0061】
図12は横軸に刻み幅を取り縦軸にフラクタル値をとった両対数グラフであり、
図12Aはレム睡眠時のフラクタル値の変化のグラフ、
図12Bはノンレム1の睡眠時のフラクタル値の変化のグラフ、
図12Cはノンレム2の睡眠時のフラクタル値の変化のグラフ、
図12Dはノンレム3の睡眠時のフラクタル値の変化のグラフである。
図12A〜
図12Dに示すように、眠りが深くなるにつれて、フラクタル値の変化の傾斜が小さくなる、すなわち、フラクタル次元Aが小さくなることがわかる。これは、睡眠状態でも眠りが深くなるほど、呼吸がより安定し、呼吸間隔のゆらぎが脳の制御機構から解き放されてゆらぎが小さくかつ不規則になるためと考えられている。その結果、短周期と長周期でも呼吸間隔の変動が少なくなり(呼吸間隔のゆらぎの短周期相関、長周期相関の両方が共に弱くなる)、フラクタル値の傾斜が小さくなる。
よって、実施例1の睡眠段階判定装置Sは、フラクタル次元Aに基づいて睡眠段階の判定を行っており、標準偏差を使用する従来の技術に比べて、睡眠段階の判定の精度を向上させることができる。
【0062】
また、実施例1では、睡眠段階を判定するための閾値F〜Jを、フラクタル次元Aの最大値A1や最小値A2等に基づいて設定している。従来の技術では、閾値が予め設定されており、個人差や日々の体調の変化等に対応できず、睡眠段階の判定の精度が向上しない問題があった。これに対して、実施例1の睡眠段階判定装置Sでは、着床から離床までの1回の睡眠における最大値A1や最小値A2等から設定されており、個人差や日々の体調が反映された閾値F〜Jとなる。よって、従来の技術に比べて、睡眠段階の判定の精度を向上させることができる。
【0063】
さらに、実施例1では、マイクロ波レーダSN1を使用して、非接触で被験者の体動を検出している。したがって、電極を貼り付けるPSGに比べて、被験者に対する負担が軽減される。また、マットレス1bの下面に設置されたマイクロ波レーダSN1を使用しており、圧電センサ等を使用する場合に比べて、寝間着や敷布団等の影響を受けることなく、被験者の体表面の振動を検出可能である。よって、睡眠段階の判定の精度を向上させることが可能である。
【0064】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例では、被験者を人間としたが、これに限定されず、例えば、その他の動物等の生体についても本発明を適用可能である。
(H02)前記実施例において、例示した具体的な数値は、例示した数値に限定されず、設計や仕様等に応じて適宜変更可能である。
(H03)前記実施例において、覚醒判定の際に、信号の値を2乗する演算を行ったが、必要に応じて3乗以上に増幅することも可能であり、2乗しなくても十分に覚醒と睡眠の判定が可能であれば、増幅しない構成とすることも可能である。
【0065】
(H04)前記実施例において、マイクロ波レーダSN1は、前記マットレス1bの下面に支持、すなわち、張付けられているが、これに限定されず、前記マットレス1bの内部に内蔵させることも可能である。また、マイクロ波レーダSN1は、前記マットレス1bの下面に固定支持されているが、これに限定されず、例えば、前記マットレス支持体1aと前記マットレス1bとの間に、マットレス1bの前後方向および左右方向に移動可能なスライダ等を設けることにより、任意の位置に可変で設定できるように構成することも可能である。他にも、マイクロ波レーダSN1は、ベッド1に支持せず、例えば、被験者の寝間着のポケットに収容したり、寝間着に縫い付けたり、ベッド1の上方の天井に設置したり等の変更も可能である。
【0066】
(H05)前記実施例において、検知部材の一例としてマイクロ波を照射するマイクロ波レーダSN1を例示したが、これに限定されず、人体の表面の振動を検出可能な任意の構成に変更可能である。例えば、使用する電磁波の波長域を変更することも可能であるが、マットレス1b等を透過できない波長域を選択した場合には、マットレス1bに電磁波通過用の開口を形成したり、法的規制のある波長域を選択した場合には、認可や許可を取得する必要があるため、マイクロ波を使用することが望ましい。
(H06)前記実施例において、センサSN1,SN3とクライアントパソコンPCaとの接続を、有線のケーブルにより構成したが、これに限定されず、例えば、無線通信等により構成することも可能である。
【0067】
(H07)前記実施例において、被験者検知部材SN3は、いわゆる、離床センサ(徘徊センサ)によって構成されているが、これに限定されず、例えば、歪ゲージや圧電センサ等により構成し、前記マットレス1bに圧力がかかっているか否かを判別することにより、被験者を検知することも可能である。また、被験者検知部材SN3を省略して、信号が所定時間検出されなくなった場合に、離床と判別し、信号が検出されない状態から検出される状態となった場合に、着床と判別することも可能である。
(H08)前記実施例において、睡眠段階判定プログラムAP1が単一の睡眠段階判定装置Sで集中処理をする構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ネットワーク接続された複数のコンピュータ装置に睡眠段階判定プログラムAP1の全てまたは一部を記憶させておき、ネットワークを介して、分散処理、いわゆるクラウド型の構成とすることも可能である。