(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6233897
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】圧力センサ
(51)【国際特許分類】
G01L 19/14 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
G01L19/14
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-534381(P2015-534381)
(86)(22)【出願日】2013年9月24日
(65)【公表番号】特表2015-534066(P2015-534066A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(86)【国際出願番号】KR2013008500
(87)【国際公開番号】WO2014051297
(87)【国際公開日】20140403
【審査請求日】2016年9月5日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0108646
(32)【優先日】2012年9月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503473149
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス アンプ コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics AMP Korea Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(72)【発明者】
【氏名】ビョン、 ウル チュル
(72)【発明者】
【氏名】リ、 サン ボン
【審査官】
細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−106796(JP,A)
【文献】
特開2002−333377(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0314096(US,A1)
【文献】
韓国公開特許第10−2009−0058778(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 19/14
G01L 9/00 − 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサゲージを含むセンサモジュールと、
前記センサモジュールに結合された接続基板と、
クランク形状に折り曲げられることによって形成された段付き部を含むばねであって、一端が前記接続基板に電気的に接続され、縦方向の中間に設けられた前記段付き部により両端が異なる直線上に配置されたばねと、
前記センサモジュール、前記接続基板、及び前記ばねを収納するためのハウジングを含み、
前記ばねの前記段付き部より下方の下部を着座させる下部ばねホルダと、
前記ばねの前記段付き部より上方の上部を収容し、前記ばねの外側を支持するために前記下部ばねホルダに結合された上部ばねホルダと
を更に含む圧力センサ。
【請求項2】
複数のばねが設けられ、前記複数のばねの同一の位置に段付き部が形成された請求項1の圧力センサ。
【請求項3】
前記ハウジングは、
前記ばね及び前記接続基板を収容するための内側フレームと、
前記内側フレームを収容するためのカバーフレームと
を含む請求項1の圧力センサ。
【請求項4】
前記ばねに取り付けられる遮断部材を更に含み、
前記遮断部材は、前記ばねに沿って異物が侵入する経路を遮断するために設けられ、下部ばねホルダと上部ばねホルダとの間に介在する請求項1の圧力センサ。
【請求項5】
前記遮断部材は、前記ばねが貫通することができるように設けられる請求項4の圧力センサ。
【請求項6】
前記遮断部材は、複数の前記ばねに同時に設けられた単一部材である請求項4に記載の圧力センサ。
【請求項7】
前記上部ばねホルダは、前記上部ばねホルダの下端に締結用の締結フックを含み、
前記ハウジングは、前記上部ばねホルダの前記締結フックが締結される締結部を含む請求項1の圧力センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のアンチロックブレーキシステム(ABS)の油圧ブロックに設けられ、ブレーキ液圧を検出するために電子制御装置(ECU)の回路基板に接触している車両用圧力センサに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両は、車両を減速又は停止させるためのブレーキシステムを含む。ブレーキシステムは、ユーザすなわち運転手からの操作力を伝達するためのブレーキペダルと、油圧ブレーキ圧を生じるためにブレーキペダルに接続されたブースタ及びマスタシリンダと、ブースタ及びマスタシリンダからの液圧ブレーキ圧の入力に基づいて車両の車輪を停止するための車輪ブレーキとを含む。
【0003】
車両は、運転手が制動力を生じるためにブレーキシステムのブレーキペダルを押圧した後に、ブレーキ圧が路面の摩擦力よりも大きい場合、すなわちブレーキ圧から生じる車輪ブレーキの摩擦力がタイヤ又は路面から生じる制動力よりも大きい場合、車両のタイヤを路面上でスリップさせるスリップ効果の影響を受ける可能性がある。ブレーキシステムが動作しているこのような状況では、ステアリングシステムがロックされる可能性があり、従って、運転手は、所望の方向に車両を操縦しない可能性がある。
【0004】
スリップ効果に拘らず運転手が車両を操縦することができるように、ブレーキペダル踏力を電子的に制御するために、アンチロックブレーキシステム(ABS)が開発された。ABSは、複数の電磁弁を含む油圧装置と、車輪ブレーキに伝達されるブレーキ圧を調整するための低圧アキュムレータ及び高圧アキュムレータと、電動部品を制御するための電子制御装置(ECU)とを含む。また、油圧装置は、運転手のブレーキペダル踏力に応じてマスタシリンダから生じるブレーキ動作圧を検出し、検出したブレーキ動作圧を電気信号としてECUに伝達するための圧力センサを含む。ECUは、伝達された電気信号に基づいてブレーキ動作を制御する。
【0005】
かかる既存の圧力センサは、マスタシリンダの前端に形成された孔内に設けられ、更なるコネクタ及びケーブルを介してECUの回路基板に電気的に接続される。しかしながら、運転手のブレーキペダル踏力によって制動力が生じると、圧力センサは、微小な振動によって動く可能性がある。既存の圧力センサは、ばねによって弾性的に加圧され、回路基板に電気的に接続される。比較的大きな振動が入力されると、圧力センサは、ECUの回路基板から離れる可能性があり、回路基板の端子は、正しく接続されず、接触が不十分になり、それにより、不安定な信号及び電力を生じる可能性がある。
【0006】
更に、かかる圧力センサは、回路基板の端子を、線形ばねを介してECUの端子に電気的に接続するように設けられる。しかしながら、ECUの端子の位置が変わると、回路基板の端子の位置は、線形のばねを介する電気的な相互接続のためにECUの端子に対して同一の軸線上に変えられる必要がある。このような場合、圧力センサの部品は、回路基板に基づいて交換される必要があり、既存の圧力センサは、設計の自由度が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一態様は、電子制御装置(ECU)の回路基板との不十分な接触を防止し、様々な回路基板の端子に正しく接続可能な圧力センサを提供する。
【0008】
更に、高い設計自由度を有するこの圧力センサは、回路基板の端子の位置が変化しても、圧力センサの一部を交換することなくECUに電気的に接続される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、センサモジュールと、前記センサモジュールに結合された接続基板と、
クランク形状に折り曲げられることによって形成された段付き部を含むばねであって、一端が前記接続基板に電気的に接続され、
縦方向の中間に設けられた前記段付き部により両端が異なる直
線上に配置されたばねと、前記センサモジュール、前記接続基板、及び前記ばねを収容するためのハウジングを含
み、前記ばねの前記段付き部より下方の下部を着座させる下部ばねホルダと、前記ばねの前記段付き部より上方の上部を収容し、前記ばねの外側を支持するために前記下部ばねホルダに結合された上部ばねホルダとを更に含む車両用の圧力センサが提供される。
【0010】
複数のばねが設けられてもよく、前記複数のばねの同一の位置に段付き部が形成される
。前記圧力センサは、前記ばね及び前記接続基板を収容するための内側フレームと、前記内側フレームを収容するためのカバーフレームとを含んでもよい。前記圧力センサは、前記ばねが貫通することができるように前記複数のばねを固定して支持するための遮断部材を更に含んでもよい。前記遮断部材は、前記ばねに沿って異物が侵入する経路を遮断するために設けられてもよく、前記下部ばねホルダと前記上部ばねホルダの間に介在してもよい。
【0011】
前記圧力センサは、前記ばねの前記段付き部より下方の前記下部を着座させる前記下部ばねホルダと、前記ばねの前記段付き部より上方の前記上部を収容するために前記下部ばねホルダに結合された前記上部ばねホルダであって、前記上部ばねホルダの下端に締結用の締結フックを含む上部ばねホルダとを含んでもよい。前記ハウジングは、前記上部ばねホルダの前記締結フックが締結される締結部を含んでもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、段付き部を含み、両端が直線上に配置されないばねを使用することにより、前記ばねを接続基板と安定的に接触させることができる。
【0013】
従って、前記接続基板の端子の位置が変化すると、ばね同士間の距離をばねの一端とばねの他端で異なるように設定することによって、ばね又はばねの一部を交換することなく、柔軟な対応を行うことができる。その結果、車両のモデルに基づいて異なるように設定された設置空間に適用されるように設計された様々な電子制御装置(ECU)に、既存の製造ラインが適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る圧力センサの斜視図である。
【
図4】本発明の他の実施形態に係る圧力センサの分解斜視図である。
【
図5】本発明の更に他の実施形態に係る圧力センサの斜視図である。
【
図8】本発明の更に他の実施形態に係る圧力センサの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態が詳細に参照されるが、その一例は添付の図面に示され、全体を通して同様の参照番号は同様の部材を示す。実施形態は、本発明を説明するために、図面を参照することにより、以下に記述される。
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る圧力センサが、
図1乃至
図8を参照して詳細に記述される。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力センサ10の斜視図であり、
図2は、
図1の圧力センサ10の断面図であり、
図3は、
図1の圧力センサ10の分解斜視図である。
【0018】
図1乃至3を参照すると、圧力センサ10は、センサモジュール11と、接続基板14と、ばね15と、ハウジング12と、ばねホルダ16とを含む。
【0019】
センサモジュール11は、圧力を検出するための様々なセンサゲージを含む。接続基板14は、センサが取り付けられたセンサモジュール11の端部に接続されるように設けられる。センサモジュール11及び接続基板14の詳細な技術的構成及び機能の記述はここでは省略される。
【0020】
ばね15は、接続基板14に電気的に接続されるように設けられる。ばね15の個数及び配置形態は、接続基板14に含まれる端子(図示せず)に一対一で対応するように決定される。例えば、4つのばねは、正方形に配置することができる。しかしながら、ばね15の個数及び配置形態は、図面に示す例に限らなくてもよく、接続基板14の端子の形状に基づいて様々に変えることができる。
【0021】
ばね15は、接続基板14の端子と接触するものであり、真空状態であっても接続基板14に安定的に接続されるように、接続基板14に所定量の弾性が加えられた状態で接続基板14に接続される。例えば、ばね15は、所定の長さを有するコイルばねであり、ばね15は、縦方向に圧縮された状態で接続基板14に接続される。ばね15は、ばね15の上部と下部でばね間の配置距離が異なるように、両端が直線上に配置されないように形成される。例えば、ばね15は、ばね15が縦方向の中間で「クランク」形状に折り曲げられた状態に形成された段付き部151を含む。しかしながら、ばね15の形状は、図示の例に限らなくてもよく、従って、ばね15は両端が直線上に配置されない様々な形状を有することができる。
【0022】
段付き部151により、ばね間の距離は、ばね15の上部と下部では異なるように設定されることができる。従って、ばね15は、接続基板14の端子の位置の変化に柔軟に対応することができる。詳細には、接続基板14の端子の位置が変わっても、ばね15は、ばね15を取り換えることなく、ばね15の段付き部151の位置を変えることにより接続基板14の端子に接続することができる。従って、ばね15及びばね15の一部、例えば、ばねホルダ16を交換せずに、接続基板14の端子の位置に基づいてばね15を接続基板14に接続することによって、設計の自由度は改善されることができる。
【0023】
ハウジング12は、圧力センサ10の外装を形成するように、センサモジュール11、接続基板14、及びばね15を収容する。ハウジング12にセンサモジュール11が設けられている側とは反対側における端部には、ばね保護部材13が設けられる。ばね保護部材13は、ばね15の変形を防止するように、ばねホルダ16から突出するばね15の部分を収容する。ばね15及び圧力センサ10が、装置、例えば、車両の電子制御装置(ECU)に設けられる場合、ばね保護部材13は、ばね15及び圧力センサ10がこの装置内に設けられるように取り外される。ハウジング12は、内部に、ばね15を固定して支持するばねホルダ16を含む。すなわち、ばねホルダ16内に含まれるセンサモジュール11、接続基板14、及びばね15は、圧力センサ10のハウジング12に連続的に積み重ねられて接続される。更に、ハウジング12は、ハウジング12の側面にOリング17を含む。ここで、センサモジュール11及び接続基板14の詳細な技術的構成及び機能の記述は、ここでは省略される。
【0024】
ハウジング12は、内側フレーム122とカバーフレーム121とを含む。カバーフレーム121は、圧力センサ10の外装を形成するように、内側フレーム122及びばね15等の構成要素を収容する。内側フレーム122は、センサモジュール11と接続基板14との間に設けられ、接続基板14が所定の空間だけセンサモジュール11の上端から離間することができるように空間を維持する。更に、内側フレーム122は、接続基板14によって各位置を維持するために接続基板14を固定する構造を含む。例えば、内側フレーム122は、内側フレーム122が接続基板14に結合される内側フレーム122の端部に締結フランジ1222を含む。締結フランジ1222は、内側フレーム122の端部から所定の高さだけ突出し、複数の締結フランジ1222、例えば、4つの締結フランジが接続基板14の外周面に締結される。しかしながら、内側フレーム122及び締結フランジ1222は、図示の例に限定されなくてもよく、従って、内側フレーム122と、内側フレーム122及び接続基板14の間の締結手段の形状は、様々に変えることができる。
【0025】
ハウジング12は、溶接によってセンサモジュール11に固定される。例えば、内側フレーム122からセンサモジュール11に結合される端部(以下、内側フレーム122の第1の端部1211と呼ぶ)と、カバーフレーム121からセンサモジュール11に結合される端部(以下、カバーフレーム121の第1の端部1221と呼ぶ)は、溶接によってセンサモジュール11に固定される。
【0026】
ばね15は、所定の長さを有するコイルばねであり、縦方向に沿う力を受けるので、ばねホルダ16は、ばね15の座屈を防止するためにばね15を収容するように設けられる。ばねホルダ16は、ばね15の段付き部151よりも上方の上部を収容して支持する上部ばねホルダ161と、ばね15の段付き部151より下方の下部を支持する下部ばねホルダ162とを含む。上部ばねホルダ161は、ばね15が挿入される案内孔1611を含む。下部ばねホルダ162は、ばね15の段付き部151が下部ばねホルダ162の外周面に取り付けられるように形成される。ばね15の段付き部151及び段付き部151より下方の下部は、ばね15の座屈を防止するように下部ばねホルダ162の上面及び側面1621に取り付けられる。更に、下部ばねホルダ162におけるばね15の位置を固定し、ばね15の座屈及び変形を防止するための手段が設けられる。上部ばねホルダ161の端部には、ばね案内部1613が設けられる。ばね案内部1613は、上部ばねホルダ161から下方に突出し、ばね15の外側を外側から支持するように下部ばねホルダ162の側面1621の外側に結合される。更に、ばね案内部1613は、内部にばね15を収容し、下部ばねホルダ162の側面1621に結合される半円筒形状を有する。
【0027】
上部ばねホルダ161及び下部ばねホルダ162は、互いに結合される構造に設けられている。例えば、下部ばねホルダ162の中心には、所定の高さに突出する結合突起1622が設けられ、上部ばねホルダ161には、結合突起1622に対応する結合孔1612が設けられる。下部ばねホルダ162の結合突起1622は、上部ばねホルダ161と下部ばねホルダ162が互いに結合することができるように、上部ばねホルダ161の結合孔1612に挿入される。結合突起1622は下部ばねホルダ162に設けられ、結合孔1612は上部ばねホルダ161に設けられているが、本発明は、図示の例に限らなくてもよく、結合突起1622及び結合孔1612の位置は変えてもよい。結合突起1622及び結合孔1612に加えて、上部ばねホルダ161と下部ばねホルダ162の間の結合手段は異なってもよい。
【0028】
更に、ばね15に沿って異物が侵入することを防止するように、遮断部材18が設けられてもよい。
図4を参照すると、例えば、遮断部材18は、複数のばね15が貫通できるように設けられる。遮断部材18は、上部ばねホルダ161と下部ばねホルダ162との間に介在する。ここで、遮断部材18は、全てのばね15、例えば、4つのばねが貫通することができる単一部材に形成されてもよい。或いは、遮断部材18は、ばね15毎に個別に設けられた部材としてもよい。遮断部材18の形状は、
図4に示す例に限らなくてもよく、異なってもよい。
【0029】
遮断部材18は、ばね15に対してインサート成形又は曲げ成形を行うことで形成されてもよい。かかる方法は様々に変更することができ、別の方法を用いて、ばね15に沿って異物が侵入する経路を遮断してもよい。
【0030】
図5乃至
図8は、本発明の別の実施形態に係る圧力センサ20を示すために提供される。
図5は、本発明の他の実施形態に係る圧力センサ20の斜視図であり、
図6は、
図5の圧力センサ20の断面図であり、
図7は、
図5の圧力センサ20の分解斜視図である。
【0031】
図5乃至
図7を参照すると、圧力センサ20は、センサモジュール21と、接続基板24と、ばね25と、ハウジング22とを含む。以下、
図1乃至
図3を参照して記述される部品と略同一の部品は、
図1乃至3を参照して記述される部品と同一の名称を用いて参照され、繰り返しの記述は、簡略化のため、ここでは省略する。
【0032】
センサモジュール21は、圧力を検出するための様々なセンサゲージを含む。接続基板24は、センサが取り付けられるセンサモジュール21の端部に接続されるように設けられる。センサモジュール21及び接続基板24の詳細な技術的構成及び機能の記述はここでは省略する。
【0033】
ばね25は、接続基板24に電気的に接続されるように設けられる。ばね25の個数及び配置形態は、接続基板24に含まれる端子(図示せず)に一対一で対応するように決定される。例えば、4つのばねは、正方形に配置される。しかし、ばね25の個数及び配置形態は、図面に示す例に限らなくてもよく、接続基板24の端子の形状に基づいて様々に変えることができる。
【0034】
ばね25は、接続基板24の端子と接触するものであり、真空状態であっても接続基板24に安定的に接続されるように、接続基板24に所定量の弾性が加えられた状態で接続基板24に接続される。例えば、ばね25は、所定の長さを有するコイルばねでもよく、ばね25は、縦方向に圧縮された状態で接続基板24に接続されてもよい。ばね25は、ばね25の上部と下部でばね間の配置距離が異なるように、両端が異なる直線又は平面上に配置することができるように形成される。例えば、ばね25は、ばね25が縦方向の中間で「クランク」形状に折り曲げられた状態に形成された段付き部251を含む。段付き部251により、ばね間の距離は、ばね25の上部と下部で異なるように設定することができる。従って、ばね25は、接続基板24の端子の位置の変化に柔軟に対応することができる。
【0035】
ハウジング22は、圧力センサ20の外装を形成するように、センサモジュール21、接続基板24、及びばね25を収容する。ハウジング22にセンサモジュール21が設けられている側とは反対側の端部には、ばね保護部材23が設けられる。ハウジング22は、内部に、ばね25を固定して支持するばねホルダ26を含む。すなわち、ばねホルダ26内に含まれるセンサモジュール21、接続基板24、及びばね25は、圧力センサ20のハウジング22に連続的に積み重ねられて接続される。ハウジング22は、溶接によってセンサモジュール21に固定される。
【0036】
ハウジング22は、接続基板24を着座させる少なくとも1つの台座フランジ221を含み、接続基板24が、所定の間隔だけセンサモジュール21から離間できるようにする。例えば、台座フランジ221は、ハウジング22の所定の高さから所定の高さに内側に向かって形成される。接続基板24を安定的に支持するために、図面では4つの台座フランジが示されているが、台座フランジ221の個数、高さ、及び形状は、図示の例に限らなくてもよく、様々に変えることができる。台座フランジ221は、ハウジング22と一体的に形成され、ハウジング22を打ち抜き、打ち抜かれた部分を内側に向かって曲げるという方法を適用することによって形成される。かかる加工方法により、ハウジング22の構造及び工程を簡略化することができ、コストを削減することができる。
【0037】
ここでは、台座フランジ221がハウジング22内に形成されることによって形成される開口は、ばねホルダ26が締結される締結部222となる。締結部222は、ハウジング22の開口によって形成されるので、圧力センサ20を閉塞するように、開口した締結部222を密閉するようにOリング27が設けられる。Oリング27は、所定の厚みを有するリング形状で設けられ、締結部222を閉塞するように所定の大きさの閉塞部271を含み、接続基板24と下部ばねホルダ262との間に介在する。
図6を参照すると、接続基板24は、台座フランジ221に着座し、Oリング27は、圧力センサ20の内側を閉塞するように接続基板24の上面上に配置され、Oリング27の閉塞部271は、圧力センサ20を密閉するように、開口した締結部222を閉塞する。
【0038】
ばね25は、所定の長さを有するコイルばねであり、縦方向に沿う力を受けるので、ばねホルダ26は、ばね25の座屈を防止するためにばね25を収容するように設けられる。ばねホルダ26は、ばね25の段付き部251よりも上方の上部を収容して支持する上部ばねホルダ261と、ばね25の段付き部251より下方の下部を支持する下部ばねホルダ262とを含む。
【0039】
上部ばねホルダ261は、ばね25の段付き部251よりも上方の上部が挿入される案内孔2611と、下部ばねホルダ262に結合されるように上部ばねホルダ261の中心に結合孔2612とを含む。下部ばねホルダ262は、ばね25の段付き部251より下方の下部が挿入される案内孔2621と、上部ばねホルダ261の結合孔2612に締結される下部ばねホルダ262の中心に結合突起2623とを含む。
【0040】
上部ばねホルダ261及び下部ばねホルダ262は、互いに結合されるような構造に設けられる。例えば、所定の高さに突出した結合突起2623は、下部ばねホルダ262の中心に設けられ、結合突起2623に対応する結合孔2612は、上部ばねホルダ261に設けられる。下部ばねホルダ262の結合突起2623は、互いに結合されるように上部ばねホルダ261の結合孔2612に挿入される。
【0041】
ばね25の段付き部251は、下部ばねホルダ262の上方に配置され、従って、上部ばねホルダ261の案内孔2611と下部ばねホルダ262の案内孔2621は、段付き部251の長さだけ、互い違いに配置される。上部ばねホルダ261の案内孔2611と下部ばねホルダ262の案内孔2621のこのような互い違いの配置を維持するために、上部ばねホルダ261の案内孔2611に挿入される案内突起2622が設けられる。
図6に示すように、案内突起2622は、上部ばねホルダ261の案内孔2611に挿入される。
【0042】
上部ばねホルダ261の一端には、締結フック2613が設けられ、ハウジング22の締結部222に結合される。例えば、締結フック2613は、上部ばねホルダ261の端部から所定の高さに突出する。更に、上部ばねホルダ261が下部ばねホルダ262に結合されている間、締結フック2613が締結部222に締結されることができるように、下部ばねホルダ262の側面には溝2613が設けられる。
【0043】
締結フック2613は、上部ばねホルダ261をハウジング22に結合されるように設けられているが、本発明は図面に示す例に限らなくてもよく、従って、上部ばねホルダ261とハウジング22の間の結合手段は様々に変えることができる。
【0044】
本発明の他の実施形態に係る
図5乃至
図7に示す圧力センサ20は、ばね25に沿って異物が侵入することを防止するための遮断部材28を更に含んでもよい。
図8を参照すると、例えば、遮断部材28は、複数のばね25が貫通することができるように設けられる。遮断部材28は、上部ばねホルダ261と下部ばねホルダ262との間に介在する。ここでは、遮断部材28は、全てのばね25、例えば、4つのばねが貫通することができる単一の部材として形成することができる。或いは、遮断部材28は、ばね25毎に個別に設けられた部材でもよい。遮断部材28の形状は、
図8に示す例に限らなくてもよく、異なってもよい。遮断部材28は、ばね25に対してインサート成形又は発泡を行うことによって形成されてもよい。かかる方法は、様々に変えることができ、他の方法を用いて、ばね25に沿って異物が侵入する経路を遮断してもよい。
【0045】
本開示は具体的な例を含むが、当業者には、請求項及びそれらの均等物の精神及び範囲から逸脱せずに、これらの例において形態及び細部において様々な変更を行うことができることが明らかである。本書に記述された例は、単に説明的な意味に見なされるべきであり、限定を目的とするものと見なされるべきではない。各例における特徴及び態様の記述は、その他の例における類似の特徴及び態様に適用可能なものと見なされるべきである。記述された技術が異なる順序で行われた場合や、記述されたシステム、構造、装置、又は回路における構成要素が、異なるように組み合わされたり、その他の構成要素又はそれらの均等物による交換や補完が行われたりする場合、適当な結果を得ることができる。
【0046】
従って、本開示の範囲は、この詳細な記述によってではなく、請求項及びその均等物によって定義され、請求項及びその均等物の範囲内の変形は全て、本開示に含まれるものと解釈されるべきである。