特許第6234416号(P6234416)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234416
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ベルトコンベヤ装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 15/02 20060101AFI20171113BHJP
   B65G 21/16 20060101ALI20171113BHJP
   B65G 23/44 20060101ALI20171113BHJP
   A63F 5/04 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   B65G15/02
   B65G21/16
   B65G23/44
   A63F5/04 512M
【請求項の数】13
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-204753(P2015-204753)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-75045(P2017-75045A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2016年9月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108247
【氏名又は名称】株式会社ジェッター
(74)【代理人】
【識別番号】100081824
【弁理士】
【氏名又は名称】戸島 省四郎
(72)【発明者】
【氏名】大宅 高敏
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−165490(JP,U)
【文献】 特開昭50−097071(JP,A)
【文献】 特開2013−094369(JP,A)
【文献】 特開2000−137420(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 15/00−15/64
B65G 21/16−21/18
B65G 23/06
B65G 23/12
B65G 23/44
B65G 17/22
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかもリターン用ローラの外周に連結具の下方突出部を収容できる凹部を形成した、ベルトコンベヤ装置。
【請求項2】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも短ベルトの連結構造が、各短ベルトの前後端同士を重ね合わせ、その重なり部の上側の短ベルトに少なくとも3個以上の丸孔を開口し、重なり部の下側の短ベルトの中央に丸孔を開口するとともにその左右位置に少なくとも1個以上の前後方向の長孔をそれぞれ開口し、中央位置の上下の丸孔に連結具を連通して留め、上側の短ベルトの左右の丸孔と下側の短ベルトの左右の長孔にも連結具を連通して留めて、上下丸孔の連結具を中心にして水平に折れ曲がり可能に短ベルトを連結した構造である、ベルトコンベヤ装置。
【請求項3】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも短ベルトが、その左右の側辺を内側へやや湾曲するように中間の幅を前後の幅より短くし、且つ前後左右の角部を斜めに又は丸く形成したものである、ベルトコンベヤ装置。
【請求項4】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とした、ベルトコンベヤ装置。
【請求項5】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とし、更に無端コンベヤベルトを構成する短ベルトが、短ベルトの前後端の中間で巾の中央位置にその前後端の中央に取付ける連結具と略同じ構造の中間連結具を取付けるとともに、中間連結具の下部もベルト下面から突出する下方突出部を有する構造としたものを使用した、ベルトコンベヤ装置。
【請求項6】
複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とし、更に無端コンベヤベルトを構成する短ベルトが、短ベルトの前後端の中間で巾の中央位置にその前後端の中央に取付ける連結具と略同じ構造の中間連結具を取付けるとともに、中間連結具の下部もベルト下面から突出する下方突出部を有する構造としたものを使用し、加えて前後端にある前記リターン用ローラは、無端コンベヤベルトの短ベルトを連結する前後端の連結具及び中間連結具のベルト下面から突出する下方突出部を収容する凹部をローラ外周に設け、ローラの凹部に連結具又は中間連結具の下方突出部が嵌入することで下方突出部に支障なく送れるようにした、ベルトコンベヤ装置。
【請求項7】
往路始端側のリターン用ローラの外周面に細かな凹凸を与えて高い摩擦表面とした、請求項1〜6いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項8】
リターン用ローラの外周に連結具の下方突出部を収容できる凹部を形成した、請求項〜7いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項9】
押え回転ローラを加圧するスプリングの付勢力を調整可能にした、請求項1〜8いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項10】
無端コンベヤベルトの緊張装置が、往路終端側のリターン用ローラのローラ軸を外方向に引張させる構造のものである、請求項1〜9いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項11】
無端コンベヤベルトの往路始端側のリターン用ローラを駆動する駆動装置をコンベヤ搬送方向に進退できる軸受フレームに取付けるとともに、同軸受フレームと固定のコンベヤフレームとの間にベルトを外側に引張する緊張装置を設けた、請求項1〜10いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項12】
緊張装置の構造が、無端コンベヤベルトのリターン用ローラを軸支する軸受フレームをコンベヤフレームに沿って進退可能に配置し、前記軸受フレームの外側の前後位置に固定の張出片を前記軸受フレームの進退範囲より大きい間隔をおいて設け、その前後の張出片と前記軸受フレームの前後に設けた縦フレームにネジ軸を回転自在に貫通し、前記軸受フレームの外側の前の縦フレームと内側となる固定の後の張出片との間に圧縮バネを介装した、請求項1〜11いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項13】
請求項1〜12いずれか記載のベルトコンベヤ装置が、遊技場の遊技機及びメダル貸し機が連設された遊技島でメダルを搬送するために用いられるものである、メダル搬送用のベルトコンベヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メダル・コイン又は重量ある小物を直線的又は湾曲した搬送路でも搬送できるベルトコンベヤ装置であり、主として遊技店における複数の遊技機とメダル貸し機が連設された遊技島でメダルを搬送するために用いられるベルトコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技島においては、遊技機とメダル貸し機にメダルを供給するメダル供給ラインや、遊技機で使用されたメダルを回収するメダル回収ラインにベルトコンベヤ装置が用いられている。
ところで、ベルトコンベヤ装置の形状は直線状であり、遊技島の全体形状が湾曲している場合などでは、複数の短い直線的ベルトコンベヤ装置をその前後端同士で乗せ掛けて折れ線状に接続し、各装置間でメダルを乗り移らせながら搬送している(例えば特許文献1参照)。しかし、この方法はベルトコンベヤ装置が多数必要で(例えば20台のスロットル台が設置された遊技島で約10本)故障の発生が多くなり、乗せ掛けた箇所でメダルが詰まりやすくなる問題もあった。
【0003】
また、多数のモジュールを連結したモジュラーベルトを用いることで、メダルを曲線状に連続的に搬送できるようにした技術も提案されている(例えば特許文献2,3参照)。しかし、モジュラーベルトの構造が複雑で高価であり、装置も大型化して設置場所の制約を受けやすいものであった。
【0004】
一方、ベルトコンベヤ装置のコンベヤフレームは、アルミニウム合金等の材料を直線状に押し出し成形した断面箱型の中空構造が一般的である(例えば特許文献3,4参照)。しかし、これらの技術では、曲線状の搬送ラインを実現するために長さの短い直線状のコンベヤフレームを折れ線状に複数連結しており、組み立てに手間を要していた。
【0005】
本出願人は、一本の長尺の無端コンベヤベルトを使用してメダルを搬送する装置を開発した。一本の長尺の無端コンベヤベルトをメダル搬送に使用すると、多数個のメダルの重さが無端コンベヤベルトに垂直に荷重され、無端コンベヤベルトの送りにはベルトにスプリングによって適度な張力を与える必要となる。しかし、長期間使用すると無端コンベヤベルトが徐々に伸びて、ベルトとリターン部のプーリーとが滑って無端コンベヤベルトの送りができなくなる。それを解決すべく、長期間使用してベルトが伸びても張力が更に付勢できる構造の特殊な構造のベルト緊張装置を駆動プーリー側に設ける発明を開発した。その特許出願の公開公報が特許文献4である。これによって、前記問題点は解消した。更に、このベルト伸びに対する対応力を改良したのが引用文献5である。
【0006】
これらの問題点を解消すべく、短ベルトの多数本連結した長尺の無端コンベヤベルトを本出願人は開発した。しかし、このベルトコンベヤを湾曲した搬送路で使用するとベルトとコンベヤの左右を拘束する側面板等との摩擦が増えて大きな抵抗が発生する。又、無端コンベヤベルトのリターンした復路側ベルト(下方側ベルト)が緩んで、このベルト部分に駆動力が伝わり難くなり、又駆動プーリー(駆動ローラ)部分でベルトの弛みが発生し、引用文献4,5の緊張装置では充分に対応できず、ベルトが駆動できなくなる場合が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平7−3694号公報
【特許文献2】特開2005−160539号公報
【特許文献3】特開2006−26109号公報
【特許文献4】特開2012−161467号公報
【特許文献5】特開2013−94369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、短ベルトを多数連結して長尺の無端コンベヤベルトとしたベルトコンベヤ装置において、湾曲した搬送路でもベルトとその左右拘束の側壁体との摩擦が小さくして摩擦抵抗少なくメダル・コイン・重い小物のコンベヤ搬送を確実にできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかもリターン用ローラの外周に連結具の下方突出部を収容できる凹部を形成した、ベルトコンベヤ装置
2) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも短ベルトの連結構造が、各短ベルトの前後端同士を重ね合わせ、その重なり部の上側の短ベルトに少なくとも3個以上の丸孔を開口し、重なり部の下側の短ベルトの中央に丸孔を開口するとともにその左右位置に少なくとも1個以上の前後方向の長孔をそれぞれ開口し、中央位置の上下の丸孔に連結具を連通して留め、上側の短ベルトの左右の丸孔と下側の短ベルトの左右の長孔にも連結具を連通して留めて、上下丸孔の連結具を中心にして水平に折れ曲がり可能に短ベルトを連結した構造である、ベルトコンベヤ装置
3) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも短ベルトが、その左右の側辺を内側へやや湾曲するように中間の幅を前後の幅より短くし、且つ前後左右の角部を斜めに又は丸く形成したものである、ベルトコンベヤ装置
4) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とした、ベルトコンベヤ装置
5) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とし、更に無端コンベヤベルトを構成する短ベルトが、短ベルトの前後端の中間で巾の中央位置にその前後端の中央に取付ける連結具と略同じ構造の中間連結具を取付けるとともに、中間連結具の下部もベルト下面から突出する下方突出部を有する構造としたものを使用した、ベルトコンベヤ装置
6) 複数の短ベルトをその前後端同士で水平に折れ曲がり可能に連結具で連結して長尺の無端コンベヤベルトを構成し、同無端コンベヤベルトの往路のベルトを受けるために搬送方向に複数に継がれたベルト受面フレームと,同ベルト受面フレームの左右それぞれに取付けられてベルトの左右動を規制する垂直な側壁体と,前記継がれたベルト受面フレームの始端終端となる前後端の位置で枢支されるベルトのリターン用ローラとから構成されたコンベヤフレームを設け、同コンベヤフレームの前後のローラ間に前記無端コンベヤベルトを張り渡し、同無端コンベヤベルトを外方向に引張する緊張装置を設けるとともに、前後の少なくとも一方のローラを回動させる駆動装置を備えたベルトコンベヤ装置に於いて、駆動装置で強制回動されるリターン用ローラから水平に送り出される往路始端側のベルトの上方に同リターン用ローラに対してスプリングの加圧力でベルトをローラに向けて押圧する押え回転ローラを対置し、無端コンベヤベルトの湾曲部においてベルト引張力によって湾曲中心方向に引っ張られて発生するベルトの側壁体との高い摩擦抵抗を、前記押え回転ローラの加圧力で高められた短ベルトに作用する推進力が無端コンベヤベルトに湾曲中心と反対方向に付勢させる力を発生させて、前記の摩擦抵抗を低減させて短ベルト連結の長尺の無端コンベヤベルトを円滑に湾曲搬送できるようにし、しかも前記短ベルトの連結具は重ねた短ベルトの下面から突出する下方突出部を有し、しかも前記ベルト受面フレームはその上面に短ベルトの連結具の下方突出部が接触することなく送れるように、前記下方突出部を収容できる溝をベルト受面フレームの上面に複数本送り方向に長く形成した形状とし、更に無端コンベヤベルトを構成する短ベルトが、短ベルトの前後端の中間で巾の中央位置にその前後端の中央に取付ける連結具と略同じ構造の中間連結具を取付けるとともに、中間連結具の下部もベルト下面から突出する下方突出部を有する構造としたものを使用し、加えて前後端にある前記リターン用ローラは、無端コンベヤベルトの短ベルトを連結する前後端の連結具及び中間連結具のベルト下面から突出する下方突出部を収容する凹部をローラ外周に設け、ローラの凹部に連結具又は中間連結具の下方突出部が嵌入することで下方突出部に支障なく送れるようにした、ベルトコンベヤ装置
7) 往路始端側のリターン用ローラの外周面に細かな凹凸を与えて高い摩擦表面とした、前記1)〜6)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
8) リターン用ローラの外周に連結具の下方突出部を収容できる凹部を形成した、前記2)〜7)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
9) 押え回転ローラを加圧するスプリングの付勢力を調整可能にした、前記1)〜8)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
10) 無端コンベヤベルトの緊張装置が、往路終端側のリターン用ローラのローラ軸を外方向に引張させる構造のものである、前記1)〜9)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
11) 無端コンベヤベルトの往路始端側のリターン用ローラを駆動する駆動装置をコンベヤ搬送方向に進退できる軸受フレームに取付けるとともに、同軸受フレームと固定のコンベヤフレームとの間にベルトを外側に引張する緊張装置を設けた、前記1)〜10)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
12) 緊張装置の構造が、無端コンベヤベルトのリターン用ローラを軸支する軸受フレームをコンベヤフレームに沿って進退可能に配置し、前記軸受フレームの外側の前後位置に固定の張出片を前記軸受フレームの進退範囲より大きい間隔をおいて設け、その前後の張出片と前記軸受フレームの前後に設けた縦フレームにネジ軸を回転自在に貫通し、前記軸受フレームの外側の前の縦フレームと内側となる固定の後の張出片との間に圧縮バネを介装した、前記1)〜11)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
13) 前記1)〜12)いずれか記載のベルトコンベヤ装置が、遊技場の遊技機及びメダル貸し機が連設された遊技島でメダルを搬送するために用いられるものである、メダル搬送用のベルトコンベヤ装置
にある。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、短ベルトを多数連結した無端コンベヤベルトのリターン用ローラに対し、外方向に緊張装置で引張したことにより、無端コンベヤベルトは引張力が付与されてローラとよく密着して、無端コンベヤベルトとローラとが滑ることが少なくなる。その上で、往路始端側のローラの上のベルトは押え回転ローラが押圧することで、無端コンベヤベルトの各短ベルトはリターン用ローラと加圧力をもって挟まれることで大きな摩擦力が発生し、リターン用ローラの回転によって挟まれた短ベルトはベルト送り方向に強い推進力が与えられる。
従って、無端コンベヤベルトが途中で湾曲して、ベルト引張力が短ベルトを湾曲中心(曲率中心)方向に作用して側壁体と強く接触して高い摩擦抵抗が発生しても、上記推進力が直進する力となって湾曲部の短ベルトを湾曲中心と反対方向の力として作用して、ベルトと湾曲した側壁体との強い接触を緩らげて、摩擦抵抗を少なくして湾曲した搬送路でも円滑に送ることができるようになる。
【0011】
更に、前後のリターン用ローラの両方とも駆動装置で強制駆動されれば、復路のベルトもローラで強制送りがなされ、緩みが更に確実に解消される。
【0012】
又、ローラの外周部の表面にローレット又は高い摩擦面にすれば滑りをなくし、確実にローラで無端コンベヤベルトを強制送り可能とする。これは、駆動部のないリターン側ローラでも採用でき、無端コンベヤベルトとの滑りもなく確実に送れるようにする。
【0013】
更に、ベルト受面フレームの上面に送り方向の溝を複数本設ける構造とすれば、連結具又は中間連結具の下方突出部を溝内に収容して下方突出部がベルト受面フレームの上面と接触することがなくなり、送りにベルト受面フレームとの接触抵抗がなくなり、ベルト引張力が小さくできる。又、ベルト受面フレームに傷つけることもない。
【0014】
更に、短ベルトの前後端の中間で巾中央位置に中間連結具を設ければ、短ベルトの送り方向の長さの中間位置でもローラと係止することができ、前後端の連結具と中間連結具の下方突出部によるローラとの係止のベルト長さに対する回数が増え、より確実に無端コンベヤベルトを滑りが少なく送れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施例1を示す説明図である。
図2図2は、実施例1,2の無端コンベヤベルトの短ベルトとその連結を示す説明図である。
図3図3は、実施例1の無端コンベヤベルトと押え回転ローラとリターン用ローラの配置を示す説明図である。
図4図4は、実施例1の無端コンベヤベルトの湾曲と押え回転ローラによる力の作用方向を示す説明図である。
図5図5は、実施例1の押え回転ローラの取付構造を示す分解斜視図である。
図6図6は、実施例1の押え回転ローラの組立状態を示す斜視図である。
図7図7は、実施例1のリターン用ローラと押え回転ローラによるベルトの加圧状態を示す断面図である。
図8図8は、実施例1の押え回転ローラとローラの送り出しリングとの取付状態を示す説明図である。
図9図9は、実施例1のリターン用ローラと押え回転ローラと取付構造を示す分解説明図である。
図10図10は、実施例1の無端ベルトの往路始端側の構造を示す斜視図である。
図11図11は、実施例2の無端ベルトコンベヤと押え回転ローラと2台の駆動装置と緊張装置の全体配置を示す説明図である。
図12図12は、実施例2の他方のリターンローラ側の駆動装置と緊張装置を示す分解組立説明図である。
図13図13は、実施例2の図11の組立状態のリターンローラ側の斜視図である。
図14図14は、実施例2の図12で示すリターン部の側面図である。
図15図15は、実施例2の緊張装置が中程伸張した状態を示す側面図である。
図16図16は、実施例2の緊張装置が最大に伸張した状態を示す側面図である。
図17図17は、押え回転ローラがない場合における湾曲した無端コンベヤベルト働く湾曲中心に向う力を示す説明図である。
図18図18は、押え回転ローラがない旧来の無端ベルトコンベヤを示す説明図である。
図19図19は、押え回転ローラがない旧来の無端ベルトコンベヤの搬送を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願発明の短ベルトは送り方向には弾性変形できるが幅方向に変形しにくい短ベルトであり、リターン部のローラのローラ外周面の曲率に沿って変形できて、復路又は往路になって送れる程度の柔らかさがあるものであって、又コンベヤフレームの側壁体との接触で短ベルトの左右部分が大きく上向き又は下向きに湾曲変形しないで、湾曲部を曲れる程のある程度の剛性・硬さを有することを意味する。
【0017】
本発明のコンベヤフレームの垂直の側壁体は、無端コンベヤベルトの往路・復路においてベルトと接触してベルトの左右の動きを規制して、湾曲した無端コンベヤベルトでも曲線的に送れるようにする。
【0018】
無端コンベヤベルトの短ベルトの長さ・巾・厚みは、コンベヤ搬送路の湾曲の曲率、搬送する物品の長さに応じて適切な寸法が採用される。
又、短ベルトの連結具としてはリベット・ボルトナット・ハトメ等が使用できる。又、短ベルトは高い引張力に耐え、搬送物品の重量に耐え、又摩擦に強い素材が選択される。帆布を複数枚積層したものが短ベルトに適する。
特に、リベットを連結具とし、しかも下方をワッシャを介してかしめるようにすれば、リベットと短ベルトの摩擦が少なくなり、短ベルトの水平折れ曲がりの回転運動が円滑にでき、湾曲した搬送路でのベルト送りが容易となる。
又、ステンレス製のボルト・ワッシャ・ナットに比べ、アルミ製のリベットとワッシャの方がボルト回転操作が不要な分打撃を与えるだけで連結できるので、部品コスト及び連結作業費も安価にできる。
しかも、短ベルトを連結する無端コンベヤベルトの長さの調整も短ベルト長さの単位で短縮したり、又は延長することが容易となる。又、一部のベルト部分の損傷があってもその損傷した部分の短ベルトを交換するので、部分損傷が解消でき易くする利点がある。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の実施例1,実施例2を図面に基づいて説明する。
【0020】
(図面の符号の説明)
図面中、Gは実施例1のベルトコンベヤ装置、Gは実施例2のベルトコンベヤ装置である。3は無端コンベヤベルト、3aは短ベルト、3bは丸孔、3cは長孔、3dは短ベルト3aの連結金具であるリベット、3dはそのリベット3dのベルト下面に突出した下部突出部、3eは短ベルト3aの中央部湾曲部、3gはその下方突出部、3hはリベット3dに貫入してかしめてベルト材と滑らかに動けるようにするワッシャ、4はコンベヤフレーム、4aはベルト受面フレーム、4aはベルト受面フレーム4aの上面に設けた溝であって、リベット3dの下部突出した下部突出部3dを収容する溝である。又、4aはベルト受面フレーム4aの左右端に設けたリベット孔、4aは後述する固定軸受フレーム4dをベルト受面フレーム4aの左右端に固着させるためのリベットであり、ベルト受面フレーム4aのリベット孔4aに嵌着して固定軸受フレーム4dを固定する。4bは無端コンベヤベルトの左右端で垂直に立上った側壁体、4cはベルトリターン用のローラであって、ローラの無端コンベヤベルト3と接触する外周段部4eの外周ローラ面にはローレット加工で摩擦を高くしている。4cは同ローラの外周部に設けた下部突出部3dを収める凹部、4cはローラ軸、4cは同ローラ軸に軸着したスプロケット、4dはローラ軸4cを取付けた固定軸受フレーム、4eは外周段部でその外周面にはローレッと加工されている。4fはローラ軸4cの軸受である。
【0021】
又、図中5はモータを用いた駆動装置、5aは駆動装置の駆動出力軸に軸着したスプロケット、5bはローラ軸4cに軸着したスプロケット4cと上記スプロケット5aを伝動するチェーンである。
図中6は押え回転ローラ、6aは同押え回転ローラをベアリング6gを介して回転自在に取付けるローラ軸、6bは押え回転ローラ6の外周に2列設けた外周段部、6cはスプリング、6dはローラ軸6aを上下させるローラ取付上下フレーム、6eは固定枠、6fはスプリング付勢力調整ねじ、6gはベアリングである。このスプリング付勢力調整ねじを回転させるとローラ取付上下フレーム6dを上下させ、スプリング6cの付勢力を変更できる。
又、図中mは実施例1及び実施例2が搬送するメダルである。
【0022】
8は図1,4,11〜17に示される1段伸長式の緊張装置であり、8aは左右対の軸受フレーム、8bは同軸受フレーム8aに設けたローラ軸4cの軸受部、8cはスプリングを用いた圧縮バネ、8dはネジ軸、8gは軸受フレーム8aの4辺の縦の折曲部分である縦フレーム、8hはコンベヤフレーム4のベルト受面フレーム4aの折曲部の前後にそれぞれ延長するようにリベットで取付けられる固定延長フレーム、8iは同固定延長フレーム8hをベルト受面フレーム4aに取付けるためのリベット孔、8jは固定延長フレーム8hの中央に開口したローラ軸4cを水平横移動可能に貫入する長孔、8kは固定延長フレーム8hの2辺の縦の折曲部分である張出片、8lは軸受フレーム8aのガイド棒、8mは固定延長フレーム8hを受面フレーム4aの端部に取付けるためのリベットで、受面フレーム4aのリベット孔4aとリベット孔8iとを嵌入してかしめることで、固定延長フレーム8hを受面フレーム4aに取付ける。
【0023】
図1図10に示す図面は、実施例1の図面で、図11〜17は実施例2の図面であり、符号は共通にしている。
【0024】
図1図10に示す実施例1は、無端ベルトコンベヤ3の一端の往路の始端側となるローラ4cに駆動装置5と押え回転ローラ6とを有し、他端の終端側ローラ4cには緊張装置8を取付けた例である。しかも、押え回転ローラ6の加圧力はスプリング6cの付勢力でその加圧力はスプリング付勢力調整ねじ6fの外部操作で調整できる例である。
【0025】
図11〜17に示す実施例2は、無端ベルトコンベヤ3のリターン用ローラ4cの始端・終端側いずれにも駆動装置5を設け、押え回転ローラ6は往路始端側に装置し、他方のローラ4cには緊張装置8を設けた例である。
実施例1,2ともその短ベルト3aとその連結構造は共通している。又、緊張装置8,押え回転ローラ6の構造は共通している。いずれも、遊技店のメダル搬送用に使用した例である。
【0026】
(実施例1)
図1〜10に示す実施例1について説明する。
【0027】
実施例1のベルトコンベヤ装置Gは、短ベルトを複数連結して構成した無端コンベヤベルト3の駆動装置5は左端の往路始端側リターン用ローラ4cを回動し、ここにこのローラ4cの上方に押え回転ローラ6を設けている。又、無端コンベヤベルト3の右端終端側のリターン用ローラ4cに外方向へ引張する緊張装置8を設けた例である。
【0028】
(無端コンベヤベルトの構造)
実施例1の無端コンベヤベルト3は、図2に示すように短い短ベルト3aをその前後で互に端部で重ねるように配置し、その上下の重なった端部を3本のリベット3dで連結している。重なった短ベルト3aのリベット3dの貫通の孔は上方短ベルト3aの孔は全て丸孔3bであり、下方の短ベルト3aの孔は中央の孔は丸孔3bでその左右の孔は長孔3cとなっていて、重なった短ベルト3aは小さい角度で回動できるようになり、コンベヤベルト3として湾曲できるようになっている。
【0029】
本実施例1では、駆動装置5のモータの出力軸にはスプロケット5aとリターン用ローラ4cのローラ軸6aに取付けたスプロケット4cとをチェーン5bで連動されていて、駆動装置5でローラ4cを回動し、無端コンベヤベルト3を周回させる。
そして、無端コンベヤベルト3の終端側リターン用ローラ4cには緊張装置8が取付けられ、圧縮バネ8cで外方向に付勢している。
【0030】
この緊張装置8はコンベヤフレーム4の固定延長フレーム8hの長孔8jにローラ4cのローラ軸4cをそれぞれ通し、内側に設けた軸受フレーム8aにその軸受部8bを取付けている。固定延長フレーム8hの前後の張出片8k間の位置に軸受フレーム8aを配置してローラ4cに無端コンベヤベルト3を張架している。ネジ軸8dを前後の張出片8kに回転自在に貫通するとともに前後の張出片8kから突出したネジ軸8dの軸端にナットを螺合している。内側にある後の張出片8kと軸受フレーム8aの外側の前の縦フレーム8gの間には圧縮バネ8cを介装し、その圧縮バネ8cと前後の張出片8kと前後の縦フレーム8gにガイド棒8lを貫通し、前後の張出片8kから突出したガイド棒8lの軸端にナットを螺合して固定延長フレーム8hに固定している。
【0031】
この緊張装置8では軸受フレーム8aは固定延長フレーム8hの後の縦の折曲部分である張出片8kと軸受フレーム8aの前の縦の折曲部分である縦フレーム8gとの間の圧縮バネ8cによって軸受フレーム8aを外方向へ付勢して、ベルト緩みをとって無端コンベヤベルト3を常時引張して緊張状態にする。この緊張装置8の動作は、図14図16に示している。
【0032】
無端コンベヤベルト3の往路始端側のローラ4cの上端に接触した短ベルト3aは、上方から押え回転ローラ6がスプリング6cに下方向の付勢力をもって加圧している。しかも、ローラ4cの外周段部4eとの外周表面はローレットを与えて高い摩擦面となっているため、押え回転ローラ6と下方のローラ4cとに挟まれている短ベルト3aに加圧力による強い摩擦力がローラ4cに発生させ、短ベルト3aにベルト送り方向に高い推進力が与えられる。押え回転ローラ6は加圧力は与えるが、ベルトの送りを抑える抵抗はベアリング6gで回転自在であることで小さく、この加圧力とローラ4cの高い摩擦力によってローラ4cの送り方向に直進的な強い推進力が短ベルト3aに発生する。無端コンベヤベルト3が湾曲した搬送路において、上記推進力は図4に示すように湾曲曲率中心と反対方向の力として作用し、無端コンベヤベルト3のコンベヤフレーム4の側壁体4bとの接触を弱め、湾曲した搬送路でも側壁体4bとの接触抵抗を少なく円滑に搬送できるようになる。
【0033】
図11〜17に示す実施例2は、往路終端側のリターン用ローラ4cにも駆動装置5を取付けている。この駆動装置5は緊張装置8の軸受フレーム8aに取付けられ、そして、ローラ4cのローラ軸4cに取付けられたスプロケット4cと駆動装置5の出力軸に取付けたスプロケット5aとの間にチェーン5bで伝動している。軸受フレーム8aが進退しても駆動装置5とローラ軸4cも同じように動くので、進退してもローラ4cを緊張装置8で引張しながら回動力は伝動できるようになっている。
この実施例2は始端及び終端のローラ4cとともに強制駆動されるので、無端コンベヤベルト3はローラ4cと滑りなく、又ベルト緩みなく周回できる。よって、無端コンベヤベルト3が湾曲しても、更に確実に搬送できるようになる。
他の構造・作用効果は実施例1と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、遊技場・硬貨を多数に取り扱う交通機関の乗車券販売の硬貨の搬送用に使用できる。又、ワッシャー等の工場製品の下物の搬送用に使える。
【符号の説明】
【0035】
m メダル
実施例1のベルトコンベヤ装置
実施例2のベルトコンベヤ装置
3 無端コンベヤベルト
3a 短ベルト
3b 丸孔
3c 長孔
3d リベット(連結具)
3d 下部突出部
3e ベルト巾湾曲部
3g 下方突出部
3h ワッシャ
4 コンベヤフレーム
4a ベルト受面フレーム
4a
4a リベット孔
4a リベット
4b 側壁体
4c ベルトリターン用のローラ
4c 凹部
4c ローラ軸
4c スプロケット
4d 固定軸受フレーム
4e ローラの外周段部
4f ローラ軸の軸受
5 駆動装置(モータ)
5a スプロケット
5b チェーン
6 押え回転ローラ
6a ローラ軸
6b 外周段部
6c スプリング
6d ローラ取付上下フレーム
6e 固定枠
6f スプリング付勢力調整ねじ
6g ベアリング
8 1段伸長式の緊張装置
8a 軸受フレーム
8b 軸受部
8c 圧縮バネ
8d ネジ軸
8e 操作部
8g 縦フレーム
8h 固定延長フレーム
8i リベット孔
8j 長孔
8k 張出片
8l ガイド棒
8m リベット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19