(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パワー供給モードおよび通信モードにおいて、時変電磁場を生成するのに適している主誘導回路を含むベース・ステーションであって、該ベース・ステーションは水フロー経路を規定する、ベース・ステーションと、
前記ベース・ステーションの内部で取り外し可能に支えられるのに適しており、紫外光を放射するのに適しているランプ・アセンブリと、を備えるユースポイント水処理システムであって、前記ランプ・アセンブリは、前記主誘導回路から電力を受け取るのに適している二次誘導回路と、
前記二次誘導回路に電気的に結合された第1および第2の電極と、
前記第1および第2の電極に電気的に結合されたランプと、
前記主誘導回路との通信のためのRFアンテナと、
前記RFアンテナに結びついたメモリ・タグと、
を含み、
前記二次誘導回路は、前記パワー供給モードにおいて動作するときに、前記主誘導回路から電力を受け取るのに適しており、
前記ランプにエネルギー供給するために前記第1の電極および前記第2の電極に電力を供給するのに適しており、
前記主誘導回路は、前記通信モードにおいて動作するときに、前記メモリ・タグからデータを読むのに適しており、
前記ランプ・アセンブリへのRF通信のために前記主誘導回路および前記二次誘導回路とは異なる別の誘導コイルを使用することなく、前記主誘導回路は、前記ランプの使用の前に前記メモリ・タグから前記ランプの動作データの履歴またはランプ・アセンブリ・シリアル値を読むために前記通信モードで動作可能であり、前記ランプの使用の後に前記メモリ・タグに前記ランプの動作データを書くために前記通信モードで動作可能である、ユースポイント水処理システム。
前記二次誘導回路は、前記主誘導回路によって規定される内半径より小さい外半径を規定し、前記二次誘導回路と前記主誘導回路とは同軸である、請求項1に記載のユースポイント水処理システム。
前記二次誘導回路により受けられた第1の電圧を前記第1および第2の電極にわたり印加される第2の電圧に変換するための前記二次誘導回路と前記第1および第2の電極との間に電気的に接続したパルス駆動回路を更に含む、請求項1に記載のユースポイント水処理システム。
前記ベース・ステーションは、前記ベース・ステーションの水フロー経路を通って動いている水の混濁度、pHまたは温度を測定するセンサを含む、請求項1に記載のユースポイント水処理システム。
前記ベース・ステーションは、前記ベース・ステーションの水フロー経路を通って動いている水の流量を測定するセンサを含む、請求項1に記載のユースポイント水処理システム。
前記主誘導回路と前記二次誘導回路とが、互いに同心状に配置されるように前記二次誘導回路は、前記主誘導回路の開口部の内部に受け入れられる、請求項1に記載のユースポイント水処理システム。
【発明の概要】
【0005】
流体処置システムのための誘電体バリア放電ランプ・アセンブリが提供される。ランプ・アセンブリは、二次誘導回路、二次誘導回路に結合した第1の電極および第2の電極と、第1の電極および第2の電極の間に挿入された誘電バリアを含むランプとを含むことができる。誘電バリアは、放電ガスを含む、放電チャンバーを規定することができ、第1の電極および第2の電極のうちの1は、放電チャンバーの中で広がることができる。二次誘導回路は、放電チャンバーにおいて誘電体バリア放電を進めるために近傍の主誘導回路からパワーを受け取るのに適応することができる。結果として生じる誘電体バリア放電は、空気または水の処理のために、または他のアプリケーションのために紫外線光を生成することができる。
【0006】
1つの実施形態においては、ランプは、その間の放電ギャップを規定するために、外部チューブから離れて間隔をあけた内部チューブを含む。第1の電極および第2の電極の間における高電圧の印加は、ランプの外側を通して周囲の流体に光を放射する放電ギャップにおける放電という結果になることがありえる。周囲の流体、たとえば水、は、任意選択で、電極の拡張として機能することができる。任意選択的には、ランプ・アセンブリは、電極に結合し、ランプの外側に印加される伝導メッシュを含むことができる。さらに、任意選択で、ランプ・アセンブリは、その間で流体を収容するランプから離れて間隔をあけた電気的に許容可能な部材を含むことができる。電気的に許容可能な部材は、通常、流体を例えば、流体のイオン化を防止するために第1の電極および第2の電極の一方または両方から分離することができる。
【0007】
別の実施形態においては、ベース・ステーションが、提供される。ランプ・アセンブリは、ベース・ステーションの中に取り外し可能に受け取られてあることがあることがありえ、ベース・ステーションは、ランプ・アセンブリに無線電力のソースを提供するために、主誘導回路を含むことができる。このベース・ステーションは、コントローラ、ランプ・パルス・ドライバ、ランプ・センサ、水流センサを有する主回路を更に含むことができる。コントローラは、一連の短い期間で主誘導回路を駆動するランプ・パルス・ドライバに電気的に結合することができる。コントローラは、ランプ・パルス・ドライバのパフォーマンスをコントロールするために、ランプ・センサと水流レートセンサからのフィードバックをモニターすることができる。
【0008】
さらに別の実施形態においては、二次誘導回路とランプは、同軸でありえ、二次誘導回路は、ランプの少なくとも一部のまわりを広げることができる。主誘導回路と二次誘導回路は、磁気コアを含み、主誘導回路によって規定される内径より小さい外径を規定する二次誘導回路と互いに同心の関係に配置することができる代替的に、二次誘導回路は、磁気コアを含む主誘導回路によって規定される外径より大きい内径を規定することができる。ランプ・アセンブリは、少なくとも部分的に二次誘導回路をカプセル化し、ベース・ステーションに少なくとも部分的に組み合わせるために第2のハウジングを含むことができる。
【0009】
さらに別の実施形態において、ベース・ステーションは、流体品質センサを含むことができる。流体品質センサは、コントローラに電気的に接続している出力を持つことができ、流体品質センサは、たとえば流体混濁度、pHまたは温度を含む、処理されている流体の特徴を決定するように構成することができる。流体品質センサの出力に基づいて、コントローラは、ランプ・アセンブリから放射される紫外線光の強さをコントロールあるいは変えることができる。任意選択的には、ランプは、放射光を紫外線波長に変換する発光層を含むことができる。または、ランプは、発光層の助けを借りずに紫外線を放射できるガスを含むことができる。
【0010】
さらに別の実施形態においては、ランプ・アセンブリは、無線パワー・ガス放電ランプ、無線パワー・白熱ランプ、または他の無線パワー装置などに対して、既存のベース・ステーションによって駆動するのに適していることがありえる。この実施形態において、ランプ・アセンブリは、二次誘導回路と第1の電極および第2の電極の間で、電気的に結合されるランプ・パルス・ドライバを含むことができる。このランプ・パルス・ドライバは、二次誘導回路において、放電チャンバーにおいて誘電体バリア放電を誘導するために、第1の電極および第2の電極にわたって印加される第2の時変電圧に誘導される第1の時変電圧を変えるのに適していることがありえる。
【0011】
さらに別の実施形態において、ランプ・アセンブリは、ベース・ステーションと任意選択的に主誘導回路による無線通信のために、RFアンテナとメモリ・タグを含むことができる。例えば、主誘導回路は、例えば、処理される水の量、誘電体バリア放電ランプの照明の数、そして、照明時間など、メモリ・タグにデータを読み書きする通信モードで使用可能でありえるその上、主誘導回路は、例えばタグからの累積的な以前の動作データ、一意的なランプ・シリアル番号など、メモリ・タグからデータを読むために使用可能でありえる。所定のランプ・アセンブリのために推薦された制限に対して累積的な動作データを比較することによって、ベース・ステーションは、ユーザーやサービス要員に、とりわけ、ランプ・アセンブリまたは他の構成要素などを取り替えるための使用情報または正確な時間の指標を提供することができる。作動において、システムは、各々の使用の前にメモリ・タグからデータを読み込むように構成することができ、各々の使用の後データをメモリ・タグへ書き込むように構成することができる。RFリーダ/ライタ・コイルとしての一次コイルの使用は、また、RF通信のための別々のコイルの必要を除くことができる。
【0012】
本願発明のこれらや他の特徴および効果は、添付の図面と特許請求の範囲に従って見ると、発明の以下の説明から、明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の実施形態は、誘導パワー誘電体バリア放電ランプ・アセンブリに関するものである。ランプ・アセンブリは、一般に、二次誘導回路と、二次誘導回路に電気的に結合された第1および第2の間隔をあけた別々の電極と、電極の間に入った誘電バリアを含むランプとを含む。下記に示すように、ランプ・アセンブリは、たとえば、流体処置システムや発光システムを含む多種多様な応用にわたって使うことができる。
【0015】
次に、
図1−3を参照すると、第1の実施形態によるランプ・アセンブリが例示され、一般に、20で示される。ランプ・アセンブリ20は、近傍の主誘導回路または主コイル22から無線パワーを受け取るのに適した二次誘導回路または二次コイル24と、二次コイル24に電気的に結合された第1の電極26と、二次コイル24に電気的に結合された第2の電極28と、誘電体バリア放電ランプ・ボディ30とを含む。二次コイル24は、外部の時変電磁界に応答して内部の電流を生成するのに適したどんな素子でも含むことができる。例えば、二次コイル24は、1回以上軸に巻付けられた導電要素から形成することができる。他の実施形態においては、二次コイル24は、非導電性サブストレートにおいてスタンプであるか印刷された伝導巻線を含むことができる。第1の電極および第2の電極26、28は、二次コイル24の拡張でありえ、あるいは、別に形成することができ、そして、二次コイル24のそれぞれの末端部分に電気的に結合することができる。
【0016】
ランプ・ボディ30は、誘電バリアを含むどのようなランプ・ボディでもありえ、形状において、管状や平らでありえ、特定用途に適した、いかなる形状であってもよい。
図2に示すように、第1の電極26は、ランプ・ボディ30に沿って縦方向に広がることができ、他の実施形態においては、第1の電極26は、ランプ・ボディ30の内部に関してグリッドを形成することができる。ランプ・ボディ30は、流体、たとえば水、によって少なくとも部分的に包囲することができ、第2の電極28の拡張として機能することができる。第1の電極および第2の電極は、少なくとも1つの誘電バリア31と、たとえば、セノン、希ガス、または希ガス−ハロゲン化物混合物などの放電ガスによって、離れて間隔をあけることができる。以下で説明するように、第1の電極および第2の電極26、28の中の高い電位の印加は、放電ガスによって占められる領域における放電という結果になりえる。任意選択的に、ランプ・ボディ30の外側を通って周囲流体への、たとえば紫外光などの光の放射という結果になりえる。
【0017】
図1−3にも示されるように、ランプ・アセンブリ20は、二次コイル・ボビン34の内側半径より小さい外側半径を有する環状磁気コア36を含むことができる。例えば、磁気コア36は、二次コイル24から離して放射状に間隔をあけて、第2のボビン34の内部に配置することができる、特定の応用においては、しかしながら、磁気コアは要求されないかもしれず、第2のボビン34の内部の領域を、例えば、ガスまたは防水埋込み用樹脂39で満たすことができる。二次コイル24、第2のボビン34と磁気コア36は、軸方向に二次ハウジング38から突き出す第1の電極および第2の電極26、28とともに、第二のハウジング38に収容することができる。上記したように、二次ハウジング38の内部は、必要に応じて、シールおよび、任意選択で、ハウジング内部でコンポーネントを防水する、防水埋込み用樹脂39で満たすことができる。図示した実施例で示すように、O−リング、シールまたはガスケット40は、ハウジング内部をさらにシールするために、二次ハウジング38の内側半径とランプ・ボディ30の外側半径の間に挿入することができる。
【0018】
第1の電極26の相当な部分をカプセル化している誘電体材料で形成された外部チューブ31を含むように示されているが、ランプ・ボディ30は、たとえば、外部チューブ31の中にフィットし、その間に放電ギャップを形成するために離れて間隔をあけた内部チューブを含むことができる。この構成において、内側チューブと外側チューブのうち少なくとも1つは、たとえば、水晶、ガラスまたはセラミックを含む適切な誘電物質から形成することができる、それに加え、内側チューブと外側チューブのうち少なくとも1つは、任意選択で水晶など、ランプ・ボディ30の内部から光の伝送を許容する少なくとも部分的に透明な材料から形成することができる。ランプ・ボディ30は、ランプ・ボディ30の中に発生する放射線を、部分的に透明な外側チューブ31を介して放射する、異なる(例えば、より高い)波長に伝達するのに適切な発光層またはコーティングを更に含むことができる。例えば、このコーティングは、およそ175nmとおよそ280nmの間の波長で放出された光を殺菌紫外光に変換することができる。一方、他の実施形態においては、放射された波長はこの範囲の内外で変動することができる。代替的に、または追加として、ランプ・ボディ30は、蛍光コーティングを用いずに紫外光を放射するのに適しているガスを含むことができる。たとえば、このガスは、およそ220nmとおよそ240nmの間、任意選択でおよそ230nm、の波長の光を放射するのに適しているクリプトン塩化物を含むことができる。一方、必要に応じて、他のガスを他の実施形態で利用することができる。
【0019】
上述したように、また、
図4に示したように、二次コイル24は、ベース・ステーション42と関連した主コイル22と誘導結合することができる。ベース・ステーション42は、任意選択で、ユースポイント水処理システムまたは他のデバイスなど、無線パワーのソースを提供するのに適切ないかなるデバイスであってもよい。例えば、ベース・ステーション42は、2009年1月12日出願のLautzenheiserほかによる国際出願PCT/US2010/020623に述べられたユースポイント水処理を含むことができる。その開示は、引用によりその全体が本願に含まれる。ランプ・アセンブリ20がベース・ステーション42の中に受け取られるとき、主コイルおよび二次コイル22、24は、それらの間での誘導パワーの伝達を許容するために、互いの近傍に配置することができる。例えば、主コイルおよび二次コイル22、24は、任意選択で、それぞれ、第1および第2の同心ボビン32、34に、互いに放射状にオフセットするように、巻きつかせることができる。また、例として、主コイルおよび二次コイル22、24は、共軸でありえ、任意選択で、通常の磁心を含む、縦方向の端点から端点への関係において、第1および第2軸方向オフセットボビン32、34に巻きついている。これらの構成において、ランプ・アセンブリ20と、従って二次コイル24は、複数のランプ・アセンブリ20が、使用を繰り返えして取り替えられるとしても、ベース・ステーション42の有効寿命を延長するために、ベース・ステーション42と物理的に分離できる。いくつかの実施例において、ベース・ステーション42は、水、空気または他の流体の供給と流体連通状態にある。例えば、ランプ・アセンブリ20は、ベース・ステーション42において、任意選択で浄水装置のハウジングを形成する水圧槽の水圧容器に入っていることができる。二次コイル24とランプ・ボディ30が、一次コイル22から分離できるので、ユーザーは、すぐに調べて、いかなる電気的接続にも直接湿気を露出させることなく二次コイル24とランプ・ボディ30を修理あるいは交換することができる、さもなければ、それは、適当な電源にランプ・アセンブリ20を接続することになる。
【0020】
上記したように、ベース・ステーション42は、例えば、ユースポイント水処理システムまたは他のデバイスなど無線パワーのソースを提供するのに適しているいかなるデバイスであってもよい。次に、
図4を参照すると、ベース・ステーション42は、マイクロコントローラ44、ランプ・パルス・ドライバ46、ランプ・センサ48、水流センサ50と主コイル22を任意に含むことができる、それに加え、ランプ・アセンブリ20は、二次コイル24とランプ・ボディ30を含むことができる。ここで、主コイル22と二次コイル24は、誘導的結合のセパラブル構成部分を形成するものである。マイクロコントローラ44は、ランプ・パルス・ドライバ46に電気的に結合することができ、主コイル22を運転するために使用可能である。いくつかのアプリケーションでは、ランプ・パルス・ドライバ46は、交流電圧、任意選択的に幹線電圧を、主コイル22を駆動するための適切なパルス直流波形に変換することができる。しかしながら、他の応用においては、ランプ・パルス・ドライバ46は、直流電圧たとえば整流された幹線電圧を、調整されたパルス直流波形に変換することができる。これらや他の構成において、ランプ・パルス・ドライバ46は、調整された出力を提供するために、たとえば、スイッチング回路やスイッチングモード電源を含む適切ないかなるドライブ回路でも含むことができる。作動において、ランプ・パルス・ドライバ46は、マイクロコントローラ44で制御可能な(例えば、周波数、デューティサイクル、位相、パルス幅、振幅など)可変パラメータを有している一連の短期間パルスを提供することができる主コイル22の時変電流の作動を通して、対応する時変電流は、誘導結合二次コイル24で生成される。例えば、パルス直流電圧は、主コイル22全体に提供し、グラウンドにリリースすることができる。各々のパルスがリリースされると、主コイル22の中の電圧や電流は、急速に変化する。二次コイル24における対応するパルス波形は、次に、ランプ・ボディ放電ギャップで放電させるために、第1の電極および第2の電極26、28全体で印加される。二次コイル24におけるパルス波形は、典型的には、ただしそうとは限らないけれども、主コイルのパルス波形より高いピークの電圧のものである。
【0021】
図5は、ランプ電圧、たとえば、ランプ・アセンブリ20の作動の間の第1の電極および第2の電極26、28の中の電圧を図示している。各々の駆動パルスにおいて、第1の電極および第2の電極26、28の中のランプ電圧は、誘電放電の開始のために急速にピークの電圧へ上がる。例えば、いくつかの実施形態において、駆動パルスは、およそ4.0Vとおよそ8.0Vの間、任意選択的におよそ6.0V、の振幅を含むことができる。一方、他の実施形態においては、駆動パルスはこの範囲の中で、または、それの外で変化することができる。第1の電極および第2の電極26、28の中の対応するピークの電圧は、誘電体バリア放電を誘導するのに十分ないかなる電圧でもありえる。例えば、いくつかの実施形態において、そのような電圧のピークは、およそ3.0kVとおよそ4.0kVの間、任意選択的におよそ3.4kV、の電圧を含む。一方、他の実施形態においては、電極26、28の中のピークの電圧は、この範囲の中で、または、それの外で変化することができる。
【0022】
図5にも示されるように、誘電放電の周波数は、たとえば、およそ15マイクロ秒の間におよそ66.7kHzの周波数を含む駆動周波数に対応することができる。それに加え、駆動周波数は、およそ66.7kHz以下で、または、それを上回って、たとえばおよそ300kHzとおよそ600kHzの間の周波数、任意選択的に100kHzを上回る周波数を含んで、変化することができる。これらの高い周波数で動作は、ランプ・ボディ発光強度における、低下した駆動電圧、対応する減少のないデューティサイクルやパルス幅を許容することができ、また、いくつかの例において、別々の周波数範囲で発光強度の予想外の増加または倍増を達成することができる。例えば、およそ300kHzとおよそ600kHzの間の周波数を含む100kHzを上回る周波数で第1の電極および第2の電極26、28を駆動することは、標準レベルに落ちる前に、およそ+3.4kVとおよそ−3.4kVの「倍のピーク」を達成することができる。100kHz未満の駆動周波数において、たとえば、ランプ電圧は、通常+3.4kVで単一ピークを達成し、
図5に示される標準的な−1.0kVの値が続く。比較的高い電圧がランプ・ボディ30において誘電放電を達成するために、いくつかの例で必要でありえるので、放電が、大きさで1.0kVより大きく、そして、2.0kVまたは3.0kVを超えるものより任意に大きいランプ電圧に応じて起こりえる。駆動電圧の周波数や他の特性を変えることによって、マイクロコントローラ44は、したがって、放電ギャップのエキサイマの形成を制御するか、影響することができ、それによって、ランプ・ボディ30から発された紫外光の強度をコントロールするか、影響することができる。
【0023】
図6−7は、主コイル22における駆動電圧と、1つの実施形態によって第1の電極および第2の電極26、28をわたる対応する電圧とを更に図示する。
図6で示すように、この駆動電圧は、およそ+/−5.0Vの、およそ555.6kHzの周波数と、およそ50%の使用率と、およそ0.9マイクロ秒のパルス幅とを有する交流矩形波を含む。駆動電圧のこれらのパラメータあるいは特性は、通常、
図6に示されるように一定であるが、ベース・ステーション・マイクロコントローラ44は、これらのパラメータの一つ以上を、前述のようにランプ・ボディ30において結果として生じる発光の出力を制御するために、任意選択的にランプ・センサ48、水流レートセンサ50、または他のセンサの一つ以上からのフィードバックに応じて、変化させることができる。これに加えて、駆動電圧は、必要に応じて、正または負の直流オフセットを含むことができる。例えば、その矩形波は、波形が、各々のパルスにおいて、ゼロから+10.0Vまで振動するような、+5.0V直流オフセットを含むことができる。これに加えて、この駆動電圧は、矩形波以外でもありえ、たとえばのこぎり波形、三角波形、正弦波形、またはその組合せを含む、種々の波形を含むことができる。ランプ・アセンブリ20の作動の間の、第1の電極および第2の電極26、28にわたる対応する電圧が、
図7に示されている。主コイル22の各々の駆動パルスは、二次コイル24で対応する振動電圧を生成し、第1の電極および第2の電極26、28についてこのようになる。例えば、t=0において5.0V、0.9マイクロ秒の駆動パルスは、電極26、28にわたり+/−1.5kVのピーク電圧を生成し,ランプ・ボディ30における複数の誘電放電になる。時間t=0.9マイクロ秒において、+5.0Vから−5.0Vまでほとんど瞬間的に移行する駆動パルスは、電極26、28にわたり+/−2.1kVのピーク電圧を生成し、再び、ランプ・ボディ30における複数の誘電放電になる。したがって、駆動パルスごとに、電極26、28は、複数の極大値または極小値を有する時変電圧で駆動することができ、任意選択的に、ランプ・ボディにおいて、対応する数の放電イベントになる。
【0024】
上記したように、ベース・ステーション・マイクロコントローラ44は、ランプ・センサ48、及び/又はランプ・ドライバ46の性能を最適化する水流レートセンサ50からのフィードバックをモニターすることもでき、特に、マイクロコントローラ44は、所与の条件のセット(例えば、流率、水質、バルブ寿命、その他。)に対して所望のランプ出力(例えば、強度、ピーク波長、その他)を提供するために式またはルックアップ・テーブルにしたがって、主コイル22パワー出力を決定することができる。ランプ・アセンブリ20を動作させるプロセスは、
図8のフローチャートを用いて記述することができる。水流がステップ62において水流レートセンサ50で検知されるときに、マイクロコントローラ44は、パワーをステップ64において主コイル22に供給させる。上記したように、ステップ62において、供給すべきパワーのレベルは、式、または、ルックアップ・テーブルを用いることによりマイクロコントローラ44により決定される。一般に、低い流量は、低い紫外線ランプ強度を必要とする。流れがより遅いとき紫外光への水接触暴露がより長いからである。同様に、水流量がより高いとき、流れがより速いとき紫外光への水接触暴露がより短いので、紫外線強度は一般により高い必要がある。しかしながら、特定の応用においては、ランプは、最大限の強度で動作ことができる。流量に基づいてパワー出力を決定することに加えて、水流の期間に基づいて、ランプのパワー供給に、システムは適応することもできる。例えば、水流の最初の30秒は、より高い紫外線露出を駆動するために、より高いパワーの供給を必要とするかもしれない。そして、高パワー供給の最初の期間の後に、定常状態レベルになるかもしれない。同様に、他の時変パワー供給プロフィールを、特定のシステムの必要に基づいて適用することができる。ステップ66において、マイクロコントローラ44は、ランプ・センサ48によってランプの作動を確認する。ランプが、正しい強度にあることが確認される場合には、主電子回路42は、同じパワーを主コイル22に供給し続ける。ランプ・センサ48や水流レートセンサ50の出力に基づいて、調整がステップ68においてで必要であるならば、システムは、主コイル22へのパワー供給を、調整することもできる。水処置が、ステップ70において、もはや必要でないと決定される場合には、マイクロコントローラ44は、ステップ72において、ランプ・ドライバ46の作動を止めることができる。これに加えて、所定数のランプ−スタート・トライの失敗の後に、ランプがまだ点灯しない場合には、システムは、サービスまたは修理の必要を示す視覚的、聴覚的、あるいは触覚的フィードバック・メッセージを提供した後に、シャットダウンすることができる。
【0025】
第2の実施形態による誘電体バリア放電ランプ・アセンブリが、
図9−10に示されており、一般に、80が割り当てられる。ランプ・アセンブリ80は、機能と構造の点で、上記のランプ・アセンブリ20と同様であり、ランプ・ボディ30の外部と、ランプ・ボディ30と伝導メッシュ84をおおう細長いチューブ82に適用される伝導メッシュ84を含む。伝導メッシュ84は、代替的に、ランプ・ボディ30の外側に適用される、金属カラー、スタンプ・グリッド・ワークまたは他の類似した構造を含む、いかなる適当な導電層であってもよい。任意選択的に、
図9に示されるように、チューブ82は、第1の(開いている)端部83と第2の(閉じた)端部85とを含み、その第1の端部83は、アセンブリ・ハウジングに密閉可能に結合している。特に、チューブ82の第1の端部83は、少なくとも石英管82の内部を部分的に密封し、検査、修理・交換のためにランプ・ボディ30にアクセスを可能とするために、アセンブリ・ハウジング86の環状面とo−リング88の間に固定することができる。チューブ82は、紫外光の伝送のために、たとえば水晶またはガラスを含む、いかなる適当な材料からも形成することができる。しかしながら、任意選択的に
図10に示されるように、チューブ82は、非透過でありえ、ランプ・ボディ30とチューブ82の間の領域で、可動液の循環を許容するために開いた第2の端部85を含むことができる。この実施形態の作動は、上で述べたように、第2の電極28の拡張として機能する伝導メッシュ84を有する第1の実施形態に関連している。第1の電極26と伝導メッシュ84にわたる高電圧の電流の適用は、ランプ・ボディ30における放電、および、ランプ・ボディ30の外側を通した、任意選択的にチューブ82を通した紫外光の放射という結果となりえる。
【0026】
本願発明の第3の実施形態に従う誘電体バリア放電ランプ・アセンブリが
図11に示されており、一般に90が割り当てられる。この実施形態は、
図4で示すように、ベース・ステーション水質センサ92の包含により、第1の実施形態と異なる。水質センサ92は、また、マイクロコントローラ44に電気的に接続した出力を含むこともできる。これに図示した実施形態においては、水質センサ92は、高い混濁度を検知することができる。望ましい殺菌を達成するために、より高い紫外線強度に任意選択的に要求する。水質センサ92は、また、あるいは代替的に、pH、完全溶解固体物質(TDS)、硬度、全有機内容(TOC)、温度、あるいは、他の関連した測定可能な水質特性を検出することができる。この実施形態のバリエーションにおいて、水以外の流体を処理することができ、その流体品質特性は、所与の流体に対して選択することができる。例えば、処理されている流体が空気であるならば、フィードバック・センサ92は、温度、湿度、煤塵濃度または化学濃度などの特性を測ることができる。第1の実施形態に関連して述べた方法と実質的に同じ方法で、マイクロコントローラ44は、空気質センサ92の出力に、少なくとも部分的に基づいて、空気を殺菌あるいは処理するために、ランプ・ボディ30から発された紫外線の強度をコントロールすることができる。第3の実施形態のバリエーションにおいて、また、
図12で示すように、紫外光は、誘電体バリア放電ランプ以外のソースによって生成することができる。例えば、コンパクト型蛍光ランプ(CFL)、チューブ蛍光ランプ(TFL)、紫外LED、または、紫外LEDアレイは、紫外光源30としても用いることができる。従来技術で知られていているように、各タイプの紫外光源30は、紫外線強度を調整することを異なる制御回路に要求することができる。例えば、ランプ電流、電圧、周波数、デューティサイクルその他(またはそれらのいかなる組合せでも)を、含むことができ、所定の応用のために必要に応じて適用することができる。
【0027】
第3の実施形態の動作は、
図13のフローチャートとともに記述することができる。水流が、ステップ102において、水流レートセンサ50で検知されるとき、マイクロコントローラ44は、ステップ104において、パワーを主コイル22に供給させる。マイクロコントローラ44により、ステップ102において供給されるパワーのレベルが、実質的に上記したように、式によって、または、ルックアップ・テーブルを用いることにより、測定される。ステップ106において、マイクロコントローラ44は、ランプ・センサ108を通してランプの作動を検証する。ランプが正しい強度にあることが検証された場合には、ランプ・パルス・ドライバ46は、同じパワーを主コイル22に供給し続ける。ランプ・センサ48、水流レートセンサ50や水質センサ92の出力に基づいて、ステップ108において、調整が必要であるならば、システムは、主コイル22に対するパワーの供給も調整することができる。例えば、低い混濁度は、低い紫外線ランプ強度を必要とすることができる、一方、より高い混濁度はより高い紫外線ランプ強度を必要とすることができる。同様に、低い流量は、低い紫外線ランプ強度を必要とすることができ、一方、より高い流量がより高い紫外線ランプ強度を必要とすることができる。ランプの出力がステップ108で調節された後に、ステップ110において、水処置はもはや必要でないと決定された場合には、マイクロコントローラ44は、ステップ112において、ランプ・パルス・ドライバ46の作動を止めることができる。さもなければ、このプロセスは、ステップ106で再開して、処理された水がもはや必要とされなくなるまで続く。
【0028】
図14−15で示す本願発明の第4の実施形態において、ランプ・アセンブリ20は、RFアンテナとメモリ・タグ120を含む。RFアンテナとメモリ・タグ120は、望ましい応用のためのいかなる適切な組合せでもありえる。任意選択的には、RFIDタグは二次ハウジング38の中に配置される。ベース・ステーション主電子回路42も、また、第1の実施形態に関連して上で記述した電源モードと分離した通信モードにおいて主コイル22を駆動するためにマイクロコントローラ44と主コイル22の間で電気的に接続した二次コミュニケーション回路122を含む。通信モードで動いている間、主コイル22は、二次コミュニケーション回路122により、ランプ・アセンブリ・メモリ・タグ120を調べるために任意選択的にサイン波RF波形を送るように、駆動される。最初にもう一つのRF波形も送り返すことによって、または、問合せ波形の一部を反射して返すことによって、RFアンテナとメモリ・タグ120は応答することができる。最初のまたは反射して返されたRF波形は、メモリ・タグ120に内部保存されたデータをさらにコード化することができる。この応答は、二次通信装置122とマイクロコントローラ44によって、復調、復号化することができる。それは、メモリ・タグ120を同定、カウント、あるいは、さもなければ、メモリ・タグ120とインターアクトする。主コイル22が、代わりに電源モードで動いているときは、RFアンテナとメモリ・タグ120は、
図6に関連して上述の主コイル22において、大きくパルス波形に影響を受けない。これに加えて、パワー伝達モードの主コイル22は、コミュニケーション周波数の範囲の周波数から十分に遠い周波数で、又はその近くで、動作することができる。この点において、二次コミュニケーション回路122は、通常、パワー伝達モードにおいて、主コイル22による影響を受けない。これに加えて、パワー伝達モードでないときに、一次および二次コイル22、24の間で望ましくないパワー伝達を最小にするために、主コイル22は、通信モードにおいて十分に低い電力レベルで動作することができる。
【0029】
結果的に、現在の実施形態の主コイル22は、任意選択的に、一意的なランプ・アセンブリ・シリアル値も記憶に保管して関連する各々の使用の前のメモリ・タグ120から、履歴動作データを読むことができる。この動作データは、例えば、処理される水の量、誘電体バリア放電ランプ・アセンブリの照明の数、および、照明時間を含むことができる。この動作データは、また、ランプ・バイアス状況、−例えば、電圧、電流、周波数とデューティサイクル―個々のランプ・ボディ30に特有であるものを含むこともできる。その上、本願発明の主コイル22は、各々の使用の後、動作データをメモリ・タグ120へ書き込むことができる。所与のバルブ・ボディの推薦された制限に対して累積的な動作データを比較することによって、本願発明の誘電体バリア放電ランプは、ランプ・ボディ30または他のコンポーネントを交換するための正確な時間の標示を、ユーザーやサービス員に提供することができる。これに加えて、誘電体バリア放電ランプは、ランプ・ボディ30の寿命での所望の波長での発光における縮小見積もりを補償するために、所与のランプ・ボディ30に対して時間にわたり、主コイル22に印加されるパワーを調節することができる。例えば、マイクロコントローラ44とランプ・ドライバ46は、時間にわたり主コイル22全体に増加したピーク電圧を提供することができる。ここで、増加したピーク電圧は、所与の動作年数のバルブ・ボディに対する式またはルックアップ・テーブルに基づくことができる。そして、バイアス条件(ランプ電圧、電流、周波数、デューティサイクル、その他)に、互換性を持つランプ・ボディの集合の中で、測定可能な変化があるならば、本願発明は、付属のランプ・ボディ30に対する、メモリ・タグ120からの既知のバイアス条件に従って、主コイル22を駆動することができる。この事については、本願発明は、既知の先行技術の誘電体バリア放電ランプ・システムについて潜在的により強力で費用効果がよいオプションを提供するために、対応するランプ・ボディ30の有効寿命を延長することができる。
【0030】
第4の実施形態の作動は、
図15のフローチャートを用いて、さらに記述することができる。水流がステップ130において検知されるとき、任意選択的に、水流レートセンサ50を介して、主コイル22は、ステップ132において二次ランプ・アセンブリ20と関連した(または、中に含まれる)メモリ・タグ120から無線データを読むために、通信モードで動作する。上記したように、無線データは、累積的な先の動作使用データと一意的なランプ・シリアル値を含むことができる。ステップ134において、主コイル22は、パワーを二次コイル24に提供するために、マイクロコントローラ44とランプ・ドライバ46の制御下の電源モードで動作することができる。ステップ134において印加されるパワーの量は、印加ごとに変化することができ、所望のランプ強度を達成するために、少なくとも流量と累積的な先の動作データに基づくことができる。ステップ136において、マイクロコントローラ44は、ランプ・センサ48、水流レートセンサ50や水質センサ92の出力を評価、あるいは、読み込むことができる。ステップ138において、このシステムは、ステップ136と、処理されている流体のボリューム流量のいかなる変化からでもセンサデータに基づいて、主コイル22へのパワー供給を調整することもできる。ステップ140において、水が更なる処置を必要とすると決定するならば、このプロセスは、ステップ136において再開する。しかしながら、もし、ステップ140で、水は更なる処置(例えば、殺菌紫外光による更なる照射)を必要としないと決定すると、主コイル22は、ステップ142において、二次ランプ・アセンブリ20を含む、および/または、それに関連するメモリ・タグ120へ無線データを書き込むために、通信モードに戻る。そのデータは、例えば、ランプ・ボディ30または誘電体バリア放電ランプ・システムの他のコンポーネントに対する累積的な動作使用データを含む。ステップ144において、マイクロコントローラ44は、ステップ130において、プロセスが再開するまで、主コイル22の動作を止めることができる。水処理システムに関連して記述されるが、現在の実施形態の誘導的にパワーが与えられたド誘電体バリア放電ランプ20アセンブリは、水以外の液体あるいはガス状の流体を含む、いかなる流体でも処理するのに用いることができる。
【0031】
第5の実施形態に従う誘電体バリア放電ランプ・アセンブリが、
図16−19に示されており、一般に、150が割り当てられる。ランプ・アセンブリ150は、機能と構造の点で、上記のランプ・アセンブリ20、80と同様であり、二次コイルのコアの中に受け入れられる主コイルを更に含む。特に、主コイルおよび二次コイル22、24は、主コイル22によって規定される外径より、二次コイル24で規定される内径が大きく、互いとの同心状の関係で配置される。主コイル22は、磁気コア36を更に含むことができ、主コイルおよび二次コイル22、24は、ランプ・アセンブリ150をベース・ステーション42の中に取り付けるときに、互いに離して、放射状に間隔をあけることができる。主コイルおよび二次コイル22、24は、同数の巻き線、または、所望の異なる数の巻き線を含むことができ、
図17で示すように、異なるゲージのワイヤーから形成することができる。ランプ・アセンブリ150は、二次コイル24と第1の電極および第2の電極26、28をシールし、任意選択的に防水するために、主コイル22と二次コイル24の間に配置した内部埋込み用樹脂39を更に含むことができる。主コイル22は、ベース・ステーション42の一部を形成することができ、たとえば交流パワーと直流パワーを含むランプ・パルス・ドライバ46または他の適切なパワー供給に、電気的接続のために第1および第2のタップを含むことができる。使用において、ランプ・アセンブリ150は、二次ハウジング38における軸穴152を通して、ベース・ステーション42に圧入またはさもなければ取り外し可能固定することができ、二次コイル24が、同心の内部主コイル22のまわりで登録することを可能にする。有利なことに、磁気コア36は、ベース・ステーション42のコンポーネントのままであり、ランプ・アセンブリ150でない。可能性として、交換ランプ・アセンブリ150と結びつく資材と製造のコストを低減する。ランプ・アセンブリ150は、上記したように流体処理システムと結合して使用することができ、紫外線、赤外線または可視スペクトルにおける照明から利益を得ている他の応用にわたって利用することができる。例えば、ランプ・アセンブリ150は、スポットライト、フラッシュ、ランプのようなデバイスに、または、料理、あるいは、所定の応用に光の適切なスペクトルを供給するまたは製造プロセス治具に取り込むことができる。更なる例は、紫外線材料処理、一般的照明応用、および、加熱ランプを含む。
【0032】
第6の実施形態による誘電体バリア放電ランプ・アセンブリが、
図20−21に示されており、一般に160が割り当てられる。ランプ・アセンブリ160は、機能と構造の点で、上記したランプ・アセンブリと同様であり、誘導結合二次コイルにおける第1の駆動電圧を、第1の電極および第2の電極に対する第2の駆動電圧に変換するのにさらに適している。例えば、ランプ・アセンブリ160は、典型的には放電灯(例えば、CFLおよびTFLランプ)と、白熱ランプとに関連した駆動電圧を、誘電体バリア放電ランプのための適切な駆動電圧に変換するのにさらに適していることがありえる。この点において、ランプ・アセンブリ160は、ベース・ステーションや、例えば、通常、放電灯や白熱ランプを駆動するために適切なバラストのためのレトロフィット・ランプ・アセンブリとして機能することができる。
【0033】
次に、
図20−21を参照すると、ランプ・アセンブリ160は、二次コイル162、二次コイル162に電気的に接続したパルス駆動回路164、および、ランプ・ボディ166に接続されている電極を少なくとも1つ有するパルス駆動回路164に、または、その中で電気的に接続される第1の電極および第2の電極168、170を含むことができる。二次コイル162は、主コイル172に関して取り外し可能であってもよい。主コイルは、任意選択的に、
図4に関連して前述のようにベース・ステーション42と関係している。パルス駆動回路164は、交流電圧を直流電圧に変えるのに適しているたとえば整流器を含む、いかなる回路でも含むことができる。パルス駆動回路164は、ランプ・ボディ166に対して望ましい駆動電圧を生成するために、スイッチング回路を更に含むことができる。例えば、パルス駆動回路164は、第1の時変駆動電圧を、可変パラメータを有している一連の短期間パルスを含む第2の時変駆動電圧に変換することができる。これらの可変パラメータは、上記のランプ・ボディ166の発光の出力に直接または間接的に影響を及ぼすことができ、たとえば周波数、期間、デューティサイクル、パルス幅、振幅とその組合せを含むことができる。次に、第2の時変電圧は、ランプ・ボディ166において放電させるために、第1の電極および第2の電極168、170にわたって印加される。
【0034】
図21にも示されるように、ランプ・アセンブリ160は、粒状物質と有機汚染物を移動流体から取り除くために、フィルタ・アセンブリを任意選択的に含むことができる。ある実施態様において、フィルタ・アセンブリは、流体ソースとランプ・ボディ166の間のフローパスに配置されたカーボン・ブロック・フィルタ174を含むことができる。例えば、カーボン・ブロック・フィルタ174は円筒形でありえ、及び/又は、その長さの相当な部分に沿って放射状にランプ・ボディ166を含むようにサイズ設定をすることができる。
図21にも任意選択的に示されるように、可動液は、カーボン・ブロック・フィルタ174を通して、放射状に中へ流れることができる。カーボン・ブロック・フィルタは、粒状物質と有機汚染物質の割合を取り除くために、たくさんのカーボン活性小片を含むことができる。ランプ・アセンブリ160の上面において軸方向に配置されたアニューラリング176を通して放出される前に、任意選択的にランプ・ボディ166からの殺菌放射線への可動液の露出を増加するために、一般的に軸方向に、そのフロー経路は、ランプ・ボディ166に沿って進むことができる。第2の電極170は、パルス駆動回路164から下向きに広がるように示されており、第2の電極170の拡張を形成するために、反射的、任意選択的に伝導性のスリーブ178に電気的に接続している。現在の実施形態において、スリーブ178は、ステンレス鋼から形成され、一方、他の実施形態においては、スリーブ178は、アルミニウムまたはその応用に適切な他のどの材料からも形成される。また更に任意選択的に、第2の電極170は、たとえば、
図1−3に関連して上記した伝導流体電極、
図9−10に関連して一般的に上記したメッシュ電極、または、
図22に関連して下に記載する電極および電気的許容可能スリーブなど、ここに記述される構成のいずれを含むことができる。
【0035】
使用において、ベース・ステーション42と関連したマイクロコントローラまたはフィードバック回路180は、主コイル172において、時変電流を生成することができる。時変電流は、
図4に関連して実質的に上記したようにたとえばランプ・センサ出力182、及び/又は、水流レートセンサ出力184を含むセンサ出力に基づいて変化することができる。二次コイル162が主コイル172に密接に結合している場合には、たとえば、ランプ・アセンブリ160がベース・ステーション42の中で取り付けられるとき、主コイル172は、二次コイル162の中で対応する時変電流を誘導することができる。ランプ・アセンブリ160と、そして、従って、二次コイル162、および、フィルタ174は、複数のランプ166とフィルタ174は、繰り返し使用において交換されるので、ベース・ステーション42の有効寿命を延長するために、ベース・ステーション42と物理的に分離することができる。
【0036】
第7の実施形態に従う誘電体バリア放電ランプ・アセンブリは、
図22に示されており、一般に190が割り当てられる。ランプ・アセンブリ190は、機能と構造の点で、上記したランプ・アセンブリと同様である。そして、その間に静止したあるいは可動の液にを収納する、ランプ・ボディ30から離れて間隔をあけられる電気的許容可能スリーブ192を更に含む。スリーブ192は、望ましい電気誘電率を示している、透明、半透明、不透明な材料を含むいかなる材料からも形成することができる。そして、一般に非導電性でありえる。例えば、スリーブ192は、透明な誘電体、例えば水晶またはガラス、または陶器のような不透明あるいは半透明の誘電体、プラスチックあるいはフォーム、または所望の他の適当な材料でありえる。スリーブ192は、ランプ・ボディ30とスリーブ192の間の領域に行き来する可動液の循環を許容する開放端部194を含むことができる。ランプ・アセンブリ190は、スリーブ192の外側あたりに可動液のボリュームからは間隔をあけて配置された導電層196を更に含むことができる。この導電層196は、第2の電極28に電気的に接続することができ、ランプ・ボディ30の第1の電極26と、導電層196との間において、均一で一般的な放射電界を提供するために、第2の電極28の拡張として機能する。この事については、例えば、可動液は、流体の不必要なイオン化を防ぐために、第1の電極および第2の電極26、28から分離される。第1の電極および第2の電極26、28の中の高い電位の印加は、ランプ・ボディ30における放電ギャップでの放電、実質的に上記のランプ・ボディ30の外側を通して、光の放射線になるという結果となりえる。ランプ・ボディ30は、放射された光を殺菌紫外光に変換するために、発光層または適切なコーティングを更に含むことができる。代替的に、または追加的に、ランプ・ボディ30は、たとえばクリプトン塩化物ガスなどにガスを含むことができ、蛍光コーティングを用いずに紫外光を放射するのに適している。任意選択的には、スリーブ192は、ランプ・ボディ30とスリーブ192の間の領域でさらに殺菌光または他の光の応用を強化するために、反射内部層またはコーティングを更に含むことができる。
【0037】
上記のシステムと方法が誘電体バリア放電ランプに関係して記載されているが、システムと本願発明の方法は、放電灯、白熱ランプおよび発光ダイオードを含む、誘電体バリア放電ランプ以外のいろいろなランプ・システムと結びついた使用に十分に適することができることに留意する。例えば、上記のシステムと方法は、ランプ出力に基づいて、および/または、流体の特性に基づいて、既存であるかその後に開発されたランプのコントロールを改善することができる。また、実施例により、上記のシステムと方法は、水処理システム以外の他の用途に適切であることが可能である。現在既知であるか、今後開発されるかどうかにかかわらず、たとえば放電灯、誘電体バリア放電ランプ、白熱ランプ、発光ダイオード、そして、他のランプを利用している発光体システムを含むものである。
【0038】
上記の説明は、発明の現在の実施形態の説明である。本願発明の趣旨と、本願特許請求の範囲で定義された発明の態様の範囲を逸脱することなく、種々の代替と変更を行うことができる。それらは、均等論を含む特許法の原則に従って解釈されるべきものである。要素について、単数の形で参照しても、例えば、冠詞「a(1つの)」、「an(1つの)」、「the(前記)」、「said(前記)」の使用においても、要素を単数に制限するものとして解釈してはならない。