特許第6234520号(P6234520)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タキゲン製造株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000002
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000003
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000004
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000005
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000006
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000007
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000008
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000009
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000010
  • 特許6234520-着脱式ポール 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6234520
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】着脱式ポール
(51)【国際特許分類】
   E01F 13/02 20060101AFI20171113BHJP
   E01F 13/04 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   E01F13/02 Z
   E01F13/04 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-157421(P2016-157421)
(22)【出願日】2016年8月10日
【審査請求日】2016年10月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078950
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 忠
(72)【発明者】
【氏名】城添 昭彦
【審査官】 石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−202902(JP,A)
【文献】 特開平07−102538(JP,A)
【文献】 特開平07−166516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 13/00−15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端が地面に露出するように地面下にほぼ垂直に埋設される埋設管体と、上端が閉じ下部が前記埋設管体に着脱可能に挿入される管状のポール本体と、このポール本体内に設けられる抜け止め用のラッチ部材とを具備し、
前記埋設管体は、外側管体と、この外側管体の内側に前記ポール本体を挿入する間隙を置いて外側管体と同心に配置される内側管体とを具備し、
前記内側管体の上端は、前記ポール本体が前記埋設管体に挿入されるとき前記ラッチ部材の下部の進入を許すラッチ受開口を具備する蓋体によって閉じられ、
前記ポール本体は、前記埋設管体に挿入されたときの地面より上方位置に前記ラッチ部材を外周から突出させる切欠孔を具備し、
前記ラッチ部材は、前記ポール本体が前記埋設管体に挿入されたときの地面より上方位置において水平枢軸により前記ポール本体内に枢支され前記蓋体のラッチ受開口の内縁に係合する抜け止め位置と当該ラッチ受開口の内縁との係合が外れる解除位置との間を回転自在で抜け止め位置へ回転付勢されるばねラッチ本体を具備し、
前記ラッチ本体は、前記水平枢軸より下方に位置する鈎形係合部と、前記水平枢軸より上方に位置する操作突片とを具備し、
前記鈎形係合部は、前記ポール本体を前記埋設管体に挿入するときに前記蓋体のラッチ受開口の内縁に下端から上端へと摺接して前記ラッチ本体を解除位置へ回転させる斜面と、この斜面の上端に連続し当該斜面が前記蓋体のラッチ受開口の内縁を通過した後前記ラッチ本体を抜け止め位置へ復帰させて当該ラッチ受開口の内縁の下面に係合する顎部とを具備し、
前記操作突片は、前記ラッチ本体が抜け止め位置にあるとき前記ポール本体の切欠孔を介して当該ポール本体の外側へ突出し、当該ポール本体内へ押し込まれたとき前記ラッチ本体を解除位置へ転動させるように配置されることを特徴とする着脱式ポール。
【請求項2】
前記内側管体の蓋体のラッチ受開口は、当該内側管体と前記ポール本体との所定の軸周り相対回転角度位置において前記ラッチ本体を受入可能な形状に構成され、
前記外側管体と前記内側管体との間隙の底部の一部には、上方へ立ち上がったガイド突部が設けられ、
前記ポール本体の下端部の一部には、当該ポール本体と前記内側管体との前記所定の軸周り相対回転角度位置において前記ガイド突部を受け入れる位置決め切欠部が形成され、
前記ラッチ本体は、前記ポール本体の下端が前記ガイド突部上に載った状態において下端が前記内側管体の蓋体に到達しない相対位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の着脱式ポール。
【請求項3】
前記ラッチ本体の操作突片は、前記ポール本体の切欠孔から突出する位置に、錠掛け孔を具備することを特徴とする請求項1に記載の着脱式ポール。
【請求項4】
上端が地面に露出するように地面下にほぼ垂直に埋設される埋設管体と、上端が閉じ下部が前記埋設管体内に着脱可能に挿入されるポール本体と、このポール本体内に設けられる抜け止め用のラッチ部材と、このラッチ部材を前記ポール本体の上部位置において操作するためのラッチ操作部材とを具備し、
前記埋設管体は、外側管体と、この外側管体の内側に前記ポール本体を挿入する間隙を置いて外側管体と同心に配置される内側管体とを具備し、
前記内側管体の上端は、前記ポール本体が前記埋設管体に挿入されるとき前記ラッチ部材の下部の進入を許すラッチ受開口を具備する蓋体によって閉じられ、
前記ラッチ部材は、前記ポール本体が前記埋設管体に挿入されたときの地面より上方位置において水平枢軸により前記ポール本体内に枢支され前記蓋体のラッチ受開口の内縁に係合する抜け止め位置と当該ラッチ受開口の内縁との係合が外れる解除位置との間を回転自在で抜け止め位置へ回転付勢されるラッチ本体を具備し、
前記ラッチ本体は、前記水平枢軸より下方に位置する鈎形係合部と、前記水平枢軸より上方に位置する操作突片とを具備し、
前記鈎形係合部は、前記ポール本体を前記埋設管体に挿入するときに前記蓋体のラッチ受開口の内縁に下端から上端へと摺接して前記ラッチ本体を解除位置へ回転させる斜面と、この斜面の上端に連続し当該斜面が前記蓋体のラッチ受開口の内縁を通過した後前記ラッチ本体を抜け止め位置へ復帰させて当該ラッチ受開口の内縁の下面に係合する顎部とを具備し、
前記操作突片は、前記ラッチ本体が抜け止め位置にあるとき前記ポール本体の内周に当接し、解除位置にあるとき当該ポール本体の内周から離れるように構成され、
前記ラッチ操作部材は、下端において前記操作突片に枢支され前記ポール本体内をそれの上部位置まで延び前記ラッチ本体を抜け止め位置に配置する下位のロック位置と解除位置に配置する上位の非ロック位置との間を昇降自在の連結杆と、前記ポール本体の上部位置において当該ポール本体の外側から前記連結杆を昇降操作可能な鍵部材とを具備することを特徴とする着脱式ポール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は車両の通行を止める等の目的で路面に着脱式に設置されるポールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載されるように、路面下にほぼ垂直状に埋設される埋設筒体に、筒状の支柱本体の下部が着脱可能に挿入されてなる車止め等の支柱が知られている。支柱本体内には、抜け止め用の係止片が回動可能に設けられる。係止片は、鈎形状係止部と操作突部とを具備し、支柱本体の路面より上方位置における一側内面に固定された保持具にその上端部が軸支される。鈎形状係止部は、路面より下方の一端側に設けられる。操作突部は、路面と保持具との間に設けられる。係止片の自重により、鈎形状係止部が、支柱本体側面の下部切欠孔から突出して埋設筒体の係止孔部に係止され、また操作突部が、支柱本体側面の上部切欠孔から突出する。操作突部には南京錠用孔が設けられる。外部へ突出した操作突部を支柱本体内へ押し込むことによって、係止片が回動され係止孔部部との係止が解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−163806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の支柱においては、埋設筒体から支柱本体を抜き取った後、埋設筒体の上端の開口が地面にむき出しになるので、これを閉じて土砂の浸入を防ぐ蓋体が必要になる。これに伴い、支柱の着脱の際、蓋の開閉作業が必要となる。また、係止孔部が埋設筒体の地面下の埋没位置に設けられるため、土砂を遮る必要上、構造が比較的複雑になるという問題点がある。
したがって、本発明は、埋設筒体の上端に開閉操作する蓋体を必要とせず、ポール本体の着脱操作が比較的容易であり、また抜け止め機構が簡素な着脱式ポールを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の着脱式ポール1は、上端が地面Eに露出するように地面下にほぼ垂直に埋設される埋設管体2と、上端が閉じ下部が前記埋設管体2に着脱可能に挿入される管状のポール本体3と、このポール本体3内に設けられる抜け止め用のラッチ部材4とを具備する。埋設管体2は、外側管体5と、この外側管体5の内側に前記ポール本体3を挿入する間隙を置いて外側管体5と同心に配置される内側管体6とを具備する。内側管体6の上端は、蓋体8によって閉じられる。蓋体8は、ポール本体3が埋設管体2に挿入されるとき、ラッチ部材4の下部の進入を許すラッチ受開口8aを具備する。ポール本体3は、埋設管体2に挿入されたときの地面Eより上方位置に、ラッチ部材4を外周から突出させる切欠孔3aを具備する。ラッチ部材4は、ポール本体3が埋設管体2に挿入されたときの地面Eより上方位置において水平枢軸11によりポール本体3内に枢支されるラッチ本体9を具備する。ラッチ本体9は、抜け止め位置(図1の実線)と解除位置(図1の仮想線)との間を回転自在で、抜け止め位置に回転付勢され、抜け止め位置において蓋体8のラッチ受開口8aの内縁に係合し、解除位置においてラッチ受開口8aの内縁との係合が外れる。ラッチ本体9は、水平枢軸11より下方に位置する鈎形係合部9aと、水平枢軸11より上方に位置する操作突片9bとを具備する。鈎形係合部9aは、斜面9cと顎部9dとを具備する。斜面9cは、ポール本体3を埋設管体2に挿入するときに蓋体8のラッチ受開口8aの内縁に下端から上端へと摺接してラッチ本体9を解除位置へ回転させる。顎部9dは、この斜面9cの上端に連続し、斜面9cが蓋体8のラッチ受開口8aの内縁を通過した後、ラッチ本体9を抜け止め位置へ復帰させて、ラッチ受開口8aの内縁の下面に係合する。操作突片9bは、ラッチ本体9が抜け止め位置にあるとき、ポール本体3の切欠孔3aを介してポール本体3の外側へ突出し、ポール本体3内へ押し込まれたとき、ラッチ本体9を解除位置へ転動させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の着脱式ポール1においては、ポール本体3を埋設管体2から抜き取った後、埋設管体2の上端は、内側管体6と外側管体5との間の比較的狭い環状の隙間Gと、内側管体6の上端を閉じる蓋体8の比較的狭小なラッチ受開口8aが開放するだけであるから、別途開閉蓋を設けなくても、埋設管体2内への土砂の浸入を十分に遮ることができる。内側管体6の上端を閉じる蓋8がラッチ部材4との係合部となるから、構造が簡素である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】(A),(B)は、それぞれ90度異なる角度による、本発明に係る着脱式ポールの縦断面図である。
図2図1の着脱式ポールにおける埋設管体の縦断面図である。
図3図1の着脱式ポールにおける埋設管体の平面図である。
図4図1の着脱式ポールにおけるポール本体の縦断面図である。
図5図1の着脱式ポールにおけるポール本体の横断面図である。
図6図1の着脱式ポールにおけるポール本体の側面図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る着脱式ポールにおけるポール本体の縦断面図である。
図8】本発明のさらに他の実施形態に係る着脱式ポールにおけるポール本体の縦断正面図である。
図9図8の着脱式ポールにおけるポール本体の縦断側面図である。
図10図8の着脱式ポールにおけるポール本体の平図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、着脱式ポール1は、上端が地面Eに露出するように、地面下にほぼ垂直に埋設される埋設管体2と、上端が閉じ、下部が埋設管体2に着脱可能に挿入される管状のポール本体3とを具備する。このポール本体3内には、抜け止め用のラッチ部材4が設けられる。
【0009】
埋設管体2は、外側管体5と、この外側管体の内側にポール本体3を挿入する環状の間隙Gを置いて、外側管体5と同心に配置される内側管体6とを具備する。外側管体5と内側管体6とは、下端において底板7により一体に結合される。底板7は、水抜き孔7aを有する。外側管体5の上端には、フランジ5aが設けられる。
【0010】
内側管体6の上端は、それの外周よりわずかに外側へ張り出す蓋体8によって閉じられる。蓋体8の外周と外側管体5のフランジ5aとの間には、ポール本体3を挿通させることができる最小限の狭小な環状隙間が形成される。蓋体8は、ポール本体3が埋設管体2に挿入されるとき、ラッチ部材4の下部が進入するラッチ受開口8aを具備する。
【0011】
ポール本体3は、埋設管体2に挿入されたときの地面Eより上方位置に、ラッチ部材4を外周から突出させる切欠孔3aを具備する。
【0012】
ラッチ部材4は、ラッチ本体9と、これを回転付勢するばね10とを具備する。ラッチ本体9は、ポール本体3が埋設管体2に挿入されたときの地面Eより上方位置において、水平枢軸11により、ポール本体3内に枢支され、抜け止め位置(図1(A)実線)と解除位置(図1(A)仮想線)との間を回転自在である。ばね10、ラッチ本体9を抜け止め位置に回転付勢する。なお、ラッチ本体9は、ばね10によらずに、自重により抜け止め位置に回転付勢する構成とすることもできる。
【0013】
ラッチ本体9は、抜け止め位置(図1(A)実線)において蓋体8のラッチ受開口8aの内縁に係合し、解除位置(図1(A)仮想線)においてラッチ受開口8aの内縁との係合が外れる。
【0014】
ラッチ本体は、水平枢軸11より下方に位置する鈎形係合部9aと、水平枢軸11より上方に位置する操作突片9bとを具備する。鈎形係合部9aは、斜面9cと顎部9dとを具備する。
【0015】
斜面9cは、ポール本体3を埋設管体2に挿入するとき、蓋体8のラッチ受開口8aの内縁に下端から上端へと摺接してラッチ本体9解除位置(図1(A)仮想線)へ回転させる。
【0016】
顎部9dは、この斜面9cの上端に連続し、斜面9cがラッチ受開口8aの内縁を通過した後、ラッチ本体9を抜け止め位置(図1(A)実線)へ復帰させて、ラッチ受開口8aの内縁の下面に係合する。
【0017】
操作突片9bは、ラッチ本体9が抜け止め位置にあるとき、ポール本体3の切欠孔3aを介してポール本体3の外側へ突出する。操作突片9bがポール本体3内へ押し込まれたとき、ラッチ本体9は解除位置へ転動する。操作突片9bの押し込みは、作業者が身体をかがめることなく、足先で容易に行うことができる。
【0018】
図3に示すように、蓋体8のラッチ受開口8aは、ラッチ本体9の断面形状に対応する、蓋体8の半径方向に長い細長矩形状であり、蓋体8の中心軸周りの所定の角度で半径方向へ延びる。したがって、ラッチ受開口8aは、内側管体6とポール本体3との所定の軸周り相対回転角度位置においてラッチ本体9を受入可能である。
【0019】
外側管体5と内側管体6との間の環状間隙G内の所定の軸周り回転角度(ラッチ受開口8aの延長角度と同じ)位置の底板7上には、上方へ立ち上がったガイド突部12が設けられる。
【0020】
ポール本体3の下端部の一部には、ラッチ受開口8aの延長角度と同じ軸周りの回転角度位置に、ガイド突部12を受け入れる位置決め切欠部3bが形成される。したがって、ポール本体3は、位置決め切欠部3bとガイド突部12とが合致しない軸周り相対回転位置(図1(B))においては、埋設管体2の底部まで下端が到達しない。この状態において、ラッチ本体9の下端は蓋体8に到達しない。位置決め切欠部3bとガイド突部12とが合致する(図1(A))と、ポール本体3は、埋設管体2の底部まで落ち込み、同時にラッチ本体9とラッチ受開口8aとが合致し、ラッチ本体9がラッチ受開口8a内へ進入する。これにより、ラッチ本体9が蓋体8に衝突して損傷するのを防止する。
【0021】
図7に示す他の実施形態において、ラッチ本体9の操作突片9bは、ポール本体3の切欠孔3aから突出する位置に、南京錠13のフックをかける錠掛け孔9eを具備する。南京錠13で施錠することにより、無権限者によるポール本体3の抜き取りを防止することができる。
【0022】
図8ないし図10に示す他の実施態様において、ポール本体3は、先の実施形態における切欠孔3aを有しない。ラッチ本体9は、先の実施形態と同様、斜面9cと顎部9dを有する鈎形係合部9aと、操作突片9bとを具備する。この実施形態の操作突片9bは、先の実施形態における操作突片9bと異なり、ラッチ本体9が抜け止め位置(図8における実線)にあるとき、ポール本体3の内周に当接し、解除位置(図8における仮想線)にあるとき当該ポール本体3の内周から離れるように構成される。操作突片9bには、ラッチ操作部材14の下端が枢支される。
【0023】
ラッチ操作部材14は、連結杆15と鍵部材16とを具備する。連結杆15は、下端においてラッチ本体9に枢支され、ポール本体3内をそれの上部位置まで延び、下位のロック位置(図8における実線)と上位の非ロック位置(図8における仮想線)との間を昇降自在である。連結杆15は、下位のロック位置においてラッチ本体9を抜け止め位置に配置し、上位の非ロック位置においてラッチ本体9を解除位置に配置する。連結杆15の上端部には、フック部15aが形成される。鍵部材16は、ポール本体3の上部位置において、ポール本体3の外側から、連結杆15を昇降操作可能である。ポール本体3の上端部には、鍵孔3cが形成される。この鍵孔3cからポール本体3内に鍵部材16を挿入して90°回転させることにより、鍵部材16をフック部15aに掛け、引き上げることにより、ロック位置にあるラッチ本体9を解除位置へ回転させることができる。連結杆15と鍵部材16との連結機構としては、公知の錠前とリンク機構との組み合わせなど、適宜公知の錠機構を選択採用できる。
【符号の説明】
【0024】
1 着脱式ポール
2 埋設管体
3 ポール本体
3a 切欠孔
3b 位置決め切欠部
3c 鍵孔
4 ラッチ部材
5 外側管体
6 内側管体
7 底板
8 蓋体
9 ラッチ本体
9a 鈎形係合部
9b 操作突片
9c 斜面
9d 顎部
9e 錠掛け孔
10 ばね
11 水平枢軸
12 ガイド突部
13 南京錠
14 ラッチ操作部材
15 連結杆
16 鍵部材
G 隙間
E 地面
【要約】
【課題】埋設筒体に開閉蓋がいらず、ポール本体の着脱操作が容易で、抜け止め機構が簡素な着脱式ポールを提供する。
【解決手段】着脱式ポール1は、埋設管体2、ポール本体3、ラッチ部材4を具備する。埋設管体2は、同心の内外側管体5,6を持ち、管体6の上端に、ラッチ受開口8a付きの蓋体8を持つ。ポール本体3は、切欠孔3aを持つ。ラッチ本体9は、ポール本体3内に枢支され、開口8aに係合する抜け止め位置と、離脱する解除位置間を回転する。ラッチ本体9は、鈎形係合部9aの斜面9cを開口8aに摺接させて回転し、抜け止め位置で顎部9dを開口8aに係合させ、操作突片9bを切欠孔3aから突出させる。操作突片9bが押し込まれると、ラッチ本体9は解除位置へ転動する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10