特許第6234562号(P6234562)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6234562コア支持システム用の発電機ばねバーの改良
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234562
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】コア支持システム用の発電機ばねバーの改良
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/18 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   H02K1/18 A
【請求項の数】18
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-519906(P2016-519906)
(86)(22)【出願日】2014年9月4日
(65)【公表番号】特表2016-532417(P2016-532417A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】US2014053969
(87)【国際公開番号】WO2015050664
(87)【国際公開日】20150409
【審査請求日】2016年6月3日
(31)【優先権主張番号】14/045,875
(32)【優先日】2013年10月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599078705
【氏名又は名称】シーメンス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ポール エフ. ヒュー サム
(72)【発明者】
【氏名】マニシュ ピー. デケーン
【審査官】 服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−109907(JP,A)
【文献】 特開2010−226900(JP,A)
【文献】 特開2010−273534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電機フレームと、
前記発電機フレームの内面から半径方向内側に向かって延在する第1のフレームリング及び第2のフレームリングと、
前記発電機フレーム内に位置するステータコアと、
周方向に間隔を置いて配置された複数のキーバーであって、それぞれ軸方向に前記ステータコアに沿って延在し前記ステータコアに連結されているキーバーと、
周方向に間隔を置いて配置された複数の積層されたばねバーであって、それぞれ軸方向に前記ステータコアに沿って延在しており、第1のばねバー端部は前記第1のフレームリングによって支持され、反対側の第2のばねバー端部は前記第2のフレームリングによって支持されており、各ばねバーが1つのキーバーに連結されている、ばねバーと、
を備える発電機であって、
各積層されたばねバーはさらに複数のばねバー構成部分を有しており、該複数のばねバー構成部分を連結する複数の連結装置が設けられており、
第1の溶接部で第1のばねバー端部に連結される第1のT字形ブロックと、
第2の溶接部で第1のU字形プレートに連結される前記第1のT字形ブロックと、
第3の溶接部で前記第1のフレームリングに連結される前記第1のU字形プレートと、
第4の溶接部で第2のばねバー端部に連結される第2のT字形ブロックと、
第5の溶接部で第2のU字形プレートに連結される前記第2のT字形ブロックと、
第6の溶接部で前記第2のフレームリングに連結される前記第2のU字形プレートと、
前記第1のばねバー端部と前記第1のT字形ブロックとを連結する第1のボルト及び係合ナットと、
前記第2のばねバー端部と前記第2のT字形ブロックとを連結する第2のボルト及び係合ナットと、
をさらに備えることを特徴とする、発電機。
【請求項2】
前記複数のばねバー構成部分を連結する前記複数の連結装置はさらに、複数のボルトと係合ナットとを有している、請求項1記載の発電機。
【請求項3】
前記複数のばねバー構成部分を連結する前記複数の連結装置は、複数のスポット溶接部を有している、請求項1記載の発電機。
【請求項4】
前記第1のばねバー端部と前記第2のばねバー端部との間に配置されたキーブロックであって、キーバーの外側に向いた面に接触しているキーブロックと、
前記キーブロックに接触する内側に向いた面と、前記ばねバーに接触する外側に向いた面とを有する摩擦部材と、
前記ばねバーの外側に向いた面に接触する荷重支持プレートと、
前記荷重支持プレート(80)と、前記ばねバーと、前記摩擦部材と、前記キーブロックとを貫通して延在する複数の連結装置のうちの1つであって、前記キーバーに設けられた係合ねじ山に螺合する連結装置と、
をさらに備える、請求項1記載の発電機。
【請求項5】
前記複数のばねバー構成部分を連結する前記連結装置は、前記キーブロックと前記第1のばねバー端部との間の第1の複数の連結装置と、前記キーブロックと前記第2のばねバー端部との間の第2の複数の連結装置とをさらに有する、請求項4記載の発電機。
【請求項6】
前記第1の複数の連結装置と前記第2の複数の連結装置のそれぞれ1つが、ねじ山付きボルトと係合ナットとを有する、請求項5記載の発電機。
【請求項7】
前記第1の複数の連結装置と前記第2の複数の連結装置のそれぞれ1つが、4つの連結装置を有する、請求項5記載の発電機。
【請求項8】
前記第1の複数の連結装置と前記第2の複数の連結装置のそれぞれ1つが、前記複数のばねバー構成部分のそれぞれ1つに設けられた開口に形成されるスポット溶接部を有する、請求項5記載の発電機。
【請求項9】
発電機フレームと、
前記発電機フレームの内面から半径方向内側に向かって延在する第1のフレームリング及び第2のフレームリングと、
前記発電機フレーム内に位置するステータコアと、
周方向に間隔を置いて配置された複数のキーバーであって、それぞれ軸方向に延在し前記ステータコアに連結されているキーバーと、
周方向に間隔を置いて配置された複数の積層されたばねバーであって、それぞれ1つのキーバーに連結されているばねバーと、
第1のばねバー端部に連結され前記第1のフレームリングによって支持される第1のブロックと、第2のばねバー端部に連結され前記第2のフレームリングによって支持される第2のブロックと、
を備え
前記第1のブロックは、前記第1のばねバー端部と第1のU字形プレートとを連結する第1のT字形ブロックを有し、前記第1のU字形プレートは前記第1のフレームリングに連結されており、
前記第2のブロックは、前記第2のばねバー端部と第2のU字形プレートとを連結する第2のT字形ブロックを有し、前記第2のU字形プレートは前記第2のフレームリングに連結されていることを特徴とする、発電機。
【請求項10】
各ばねバーは、複数の接触するばねバー構成部分をさらに有する積層されたばねバーを有し、前記複数のばねバー構成部分を連結する、複数の、ボルト及びスポット溶接部の少なくとも一方を有する、請求項記載の発電機。
【請求項11】
1のキーバー端部と第2のキーバー端部との間に配置されたキーブロックであって、前記キーバーの外側に向いた面に接触しているキーブロックと、
前記キーブロックに接触する内側に向いた面と、前記ばねバーに接触する外側に向いた面とを有した摩擦部材と、
前記ばねバーの外側に向いた面に接触する荷重支持プレートと、
前記荷重支持プレートと、前記ばねバーと、前記摩擦部材と、前記キーブロックとを貫通して延在する複数の連結装置のうちの1つであって、前記キーバーに設けられた係合ねじ山に螺合する連結装置と、
をさらに備える、請求項記載の発電機。
【請求項12】
前記複数のばねバー構成部分を連結する連結装置は、前記キーブロックと前記第1のばねバー端部との間の第1の複数の連結装置と、前記キーブロックと前記第2のばねバー端部との間の第2の複数の連結装置とを有する、請求項1記載の発電機。
【請求項13】
前記第1のばねバー端部を前記第1のT字形ブロックに連結する第1の溶接部と、
前記第1のT字形ブロックを前記第1のU字形プレートに連結する第2の溶接部と、
前記第1のU字形プレートを前記第1のフレームリングに連結する第3の溶接部と、
前記第2のばねバー端部を前記第2のT字形ブロックに連結する第4の溶接部と、
前記第2のT字形ブロックを前記第2のU字形プレートに連結する第5の溶接部と、
前記第2のU字形プレートを前記第2のフレームリングに連結する第6の溶接部と、
をさらに備える、請求項記載の発電機。
【請求項14】
前記第1のばねバー端部と前記第1のT字形ブロックとを連結する第1の連結装置と、前記第2のばねバー端部と前記第2のT字形ブロックとを連結する第2の連結装置と、をさらに備える、請求項記載の発電機。
【請求項15】
前記第1の連結装置は第1のボルトと第1の係合ナットとを有していて、前記第2連結装置は第2のボルトと第2の係合ナットとを有する、請求項1記載の発電機。
【請求項16】
発電機フレームと、
前記発電機フレームの内面から半径方向内側に向かって延在する第1のフレームリング及び第2のフレームリングと、
前記発電機フレーム内に位置するステータコアと、
周方向に間隔を置いて配置された複数のキーバーであって、それぞれ軸方向に延在し前記ステータコアに連結されているキーバーと、
周方向に間隔を置いて配置された複数の積層されたばねバーであって、それぞれ軸方向に前記ステータコアに沿って延在しており、第1のばねバー端部は前記第1のフレームリングによって支持され、反対側の第2のばねバー端部は前記第2のフレームリングによって支持されている、ばねバーと、
を備える発電機であって、
各積層されたばねバーは1つのキーバーに連結され、
各積層されたばねバーはさらに複数のばねバー構成部分を有し、
前記複数のばねバー構成部分を連結する複数の連結装置が設けられ、
1の積層されたばねバー端部と第1のU字形プレートとを連結する第1のブロックが設けられ、前記第1のU字形プレートは前記第1のフレームリングに連結されており、第2の積層されたばねバー端部と第2のU字形プレートとを連結する第2のブロックが設けられ、前記第2のU字形プレートは前記第2のフレームリングに連結されていることを特徴とする、発電機。
【請求項17】
前記複数のばねバー構成部分を連結する前記複数の連結装置はさらに、複数のボルトと係合ナット及び、複数のスポット溶接部のうちの1つを有する、請求項1記載の発電機。
【請求項18】
前記第1の積層されたばねバー端部と前記第1のブロックとを連結する第1の溶接部と、前記第2の積層されたばねバー端部と前記第2のブロックとを連結する第2の溶接部と、をさらに有する請求項1記載の発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電機に関し、より詳細には、例えば発電機用のコア支持システムの共振振動数を変更する改善されたばねバーコア支持システムに関する。
【背景技術】
【0002】
発電機のステータコアは、タービン発電機セットにおける最大のモノブロック構成部材である。ステータコアは、発電機フレーム内に配置される円筒形のステータコアを形成するように水平方向に積層されかつまとめて締め付けられた、数千枚の薄い鋼の層を含む。各層は中央開口を有しており、積層されたときに、軸方向開口がコアを貫通している。層は、コアを貫通して端部から端部まで延びる複数の軸方向通しボルトによってまとめて保持されている。
【0003】
ロータは、中央開口内に配置され、回転するタービンによって回転させられる。電流がロータ巻線に供給され、その回転がステータ巻線に電流を発生させる。ステータ電流は、発電機フレームに取り付けられる複数の主要な中性電気導線へと供給され、次いで送配電システムによって電気的負荷へと供給される。
【0004】
通常運転及び移行条件の間に発生する定常状態及び移行状態の力は、ステータコアに大きな力を加える。この力は、コアの幾何学的形状を歪め、層を振動させ、コア、ロータ及び/又はフレームを損傷させるおそれがある。また、この力によって生じる機械的疲労は、発電機構成部分の早期故障につながるおそれがある。
【0005】
(特に通常の発電機運転の間に発生する定常状態の力を含む)これらの力のうち特定のものは、発電機において、特にコアをフレームに取り付ける連結構成部分において共振応答を励起する場合がある。共振応答が始まると、これらの力の大きさは大幅に増大する恐れがある。
【0006】
定常状態及び移行状態の力の作用を減じるために、発電機フレームは、発電所の床などの安定した支持部に固定され、ステータコアは、発電機フレームに堅く固定される。先行技術によると、コアをフレームに固定するために、様々な取付け技術及び対応する取付け部材が使用される。
【0007】
1つの取付け技術ではキーバーが使用される。この長い、軸方向に配置された部材は、ステータコアの外周に沿って、特に外周に沿ったスロット内に位置している。各キーバーの半径方向に内側に面した面は、幾何学的に捕捉する対面形状(例えば鳩尾状)によってスロット内に保持される。各キーバーの半径方向外側に面した面は、様々な中間金具部材を使用してステータフレームに取り付けられる。
【0008】
1つのこのような中間取付け部材は、弾性のばねバーを含む。複数のばねバーは、フレームの内面に沿って周方向に分布させられており、各ばねバーは、フレームを貫通して軸方向に延びている。各ばねバーの第1の面は、半径方向内側に面した発電機フレームリブに取り付けられており、各ばねバーの反対側の第2の面は、キーバー取付けブロック又はプレートに取り付けられている。キーバーブロック又はプレートは、キーバーに取り付けられている。
【0009】
各キーバーの端部(励磁機端部及びタービン端部)は、ねじ山を有するナット及び嵌合ワッシャを受容するためのねじ山付きセグメントを有する。ナットは締め付けられ、ステータコアに締付力を提供する。
【0010】
図1は、従来の発電機8と、(図1には示されていない)発電機フレーム内に取り付けられたステータコア10の一部の断片的な透視図である。図1にはさらにばねバー15が示されており、複数のこのようなばねバー15がコア10の周囲に沿って分配されている。各フレームリング13は、周方向の構成部分13Aと横方向の構成部分13Bとを有している。
【0011】
各ばねバー15の第1の面は、締結部材19によって複数の横方向の構成部分13Bに取り付けられている。各横方向の構成部分13Bは周方向の構成部分13Aに溶接されていて、各周方向の構成部分13Aは発電機フレームの内面に溶接されている。
【0012】
各ばねバー15は、コア10の軸方向長さにわたって延びている。軸方向に互いに間隔を置いた複数の位置において、各ばねバー15の第2の面は締結部材18を使用してキーブラケット又はキーブロック20に取り付けられている。各キーブロック20は、キーバー22の幅にわたって延びており、複数のキーブロック20は、各キーバー22に沿って軸方向に分布させられている。
【0013】
キーバー22は、コア1の外面に設けられた幾何学的捕捉接合部によって、コア10内に固定されて捕捉されている。キーバー22及びコア溝は、キーバー22が、例示された鳩尾形状などの幾何学的な捕捉特徴によって溝内に捕捉されるように、成形されている。締結部材7が締め付けられ、キーバー22をコア10に固定するための付加的な力を提供する。つまり、コア10は、コア溝内に幾何学的に保持されたキーバー22、及びキーブロック20、ばねバー15の連続的な連結によって発電機フレームに結合される。
【0014】
ステータ巻線(ステータバーとも称されるが、例示されていない)は、巻線スロット21内に配置されている。通しボルトは軸方向に開口23を通って延びている。通しボルト及び係合ナット(図1に示されていない)は協働し、コア端板と、コア10を含む層とに、内向きの軸方向の締付力を加える。
【0015】
以下に、図面に基づき本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来技術によるフレーム内の発電機コアを示す破断図である。
図2】本発明による発電機コアをフレームに取り付ける際に使用する特定の構成部材を示す破断図である。
図3図2の特定の構成部材を詳しく示す図である。
図4図3の特定の構成部材を詳しく示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、通常の及び移行状態の発電機運転中に励起される共振振動数の範囲を超える固有振動数を示す、発電機フレームに発電機コアを取り付けるためのシステム(即ち、コア・フレーム取り付けシステム)に関する。
【0018】
先行技術では、コア・フレーム取り付けシステムの固有振動数が励起されると、これにより生じる力によって、このシステムの溶接部に亀裂が生じる恐れがあることが知られている。また、これらの力は、亀裂の原点から亀裂を伝播させ、このシステムがコアの自重や運転中に生じるねじり力を支持する能力を低下させる恐れがある。亀裂は発電機内でノイズや振動を誘発する恐れもある。
【0019】
発電機構成部材の機械的及び電気的特性の結果として、今日、運転中の発電機は、電源周波数のほぼ2倍の共振振動数を有している。50Hzの電源周波数で発電する2極3000rpmの発電機については、1つの共振振動数は約100Hzであり、60Hzの電源周波数で電力を形成する2極3600rpmの発電機については、1つの共振振動数は約120Hzである。1500rpmかつ50Hzの電源周波数で運転される4極の発電機についても共振振動数は約100Hzであり、60Hzの電源周波数で運転される4極1800rpmの発電機についても共振振動数は約120Hzである。両共振振動数は電源周波数の値の2倍である。従って、これらの共振振動数は、発電機の運転中に励起されやすい。
【0020】
本発明のコア・フレーム取り付けシステムの固有振動数は、これらの共振振動数及び発電機運転中に発生するその他の不都合な共振振動数よりも高い。
【0021】
本発明は、コアをフレームに固定するためにばねバーを使用する発電機コアの使用について説明される。しかしながら、本発明の原理は、類似のコア・フレーム取り付けシステムを使用することによって、別の発電電動機械にも適用することができる。
【0022】
図2は、コア54と、発電機フレーム56と、3対の近位側に配置されたU字形プレート57とを示す部分破断図である。フレームリング(図示せず)は、各U字形プレート対の間に捕捉されていて各U字形プレート57に溶接されており、コア54をフレーム56に取り付けている。図2には、3つのフレームリングのうちの1つにそれぞれ嵌合する3対のU字形プレート57が示されている。本発明と共に使用する発電機は、フレーム長さ及びその他の発電機パラメータに応じて3つよりも多い又は少ないフレームリングを有していてよい。さらに、フレームリングは、発電機軸線に沿って等間隔に配置されていなくてもよい。
【0023】
特筆すべきは、図2の態様で使用されているフレームリングは、図1のフレームリング13とは異なることである。図2の態様で使用するフレームリングは、図1に示したような周方向の構成部分13Aと横方向の構成部分13Bを有しているのではなく、各対のU字形プレート57の間に捕捉され、このU字形プレート57に溶接される周方向の構成部分しか有していない。図2にはフレームリングは示されていない。
【0024】
引き続き図2について述べると、コア54を発電機フレーム56に固定するために、積層されたばねバー60が、キーバー、キーブロック及び締結部材(いずれも図2には示されていない)と協働する。これらの構成部材は図3にさらに詳しく示されており、後述する。
【0025】
タービン端部63におけるステータ巻線端部62と、励磁機端部65におけるステータ巻線端部64とが図2に示されている。
【0026】
図3には、本発明のコア・フレーム取り付け部材のさらなる詳細が示されている。
【0027】
キーブラケット又はキーブロック70の内側を向いた面はキーバー100に接触するように配置されている。図示した態様では、キーブロック70は、キーバー100の3つの面に接触する逆U字形部材を有している。
【0028】
一実施態様では、キーバー100は、図1に示したようにコア54に設けられた対応する軸方向の溝内に幾何学形状的に捕捉される鳩尾型形状を有している。
【0029】
以下の構成部材がキーブロック70から半径方向外側に向かって延在している:長方形摩擦部材又は摩擦ワッシャ74、ばねバー構成部分60A,60Bをさらに有する積層されたばねバー60、荷重支持プレート80。ばねバー構成部分60A,60Bは同じ形状であり、面対面で接触している。
【0030】
これら上記の構成部材は、ボルト90、嵌合ワッシャ92、負荷表示ワッシャ93によって取り外し可能に連結されている。ボルト90は、各構成部材を貫通しており、キーバー100に設けられたねじ山付き孔内に螺合可能に収容されている。負荷表示ワッシャ93は、少なくとも1つの面に突出部を有しており、この突出部は、ボルト90に所望のトルクがかけられた場合に扁平形状となるように変形されるかまたは破壊される。
【0031】
別の態様では、これらの構成部材を連結するために、図示された2つのボルト90及びワッシャ92と93よりも多くのものを使用してよい。
【0032】
ばねバー60にキーブロック70を連結することにより、コアの力(重量と運転中に生じる力)がコアからばねバーへと伝えられ、次いでフレームリングへと伝えられ、最終的には発電機フレームへと伝えられる。
【0033】
摩擦部材74の上面及び底面は、ボルト90によって付与されるトルクを維持するために所望の摩擦力(例えば、積層されたばねバー60とキーブロック70との間で使用される場合に所望の摩擦係数を有する摩擦力)を提供するように形成されている。
【0034】
図3及び図4に示した実施態様では、ばねバー60は積層された2つのばねバー構成部分60Aと60Bとを有しており、これらのばねバー構成部分60Aと60Bは、ばねバー60を形成するために整列して接触するように配置されている。別の態様では、ばねバー60を形成する、積層された2つよりも多い又は少ないばねバー構成部分が設けられていてよい。しかしながら、特定の使用例では、これらの構成部分を現場で既存の発電機で使用する場合には、積層された2つのばねバー構成部分60Aと60Bの代わりに1つのばねバーを使用するのは困難なことがある。
【0035】
ばねバーのスパン(span)は概ね、2つの連続したフレームリング75Aと75Bとの間の軸方向の距離として規定されている。本願発明者は、このスパンを短縮すると、ばねバーが強固になり、コア・フレーム取り付け構成部材の固有振動数を変化させると断定した。
【0036】
複数のボルト98が、ばねバー構成部分60Aと60Bを連結するためスパンに沿って配置されている。図3の態様では、フレームリング75Aと荷重支持プレート80との間に4つのボルトが図示され、フレームリング75Bと荷重支持プレート80との間に4つのボルトが図示されている。別の態様では、図示した数よりも多くの又は少ないボルトが設けられていてよい。
【0037】
各ボルト98は、ばねバー構成部分60Aと60Bを貫通し、図3では見えていない係合ナットに螺合する。一実施態様では、各ボルト98は段付きボルトを有している。発明者はさらに、ばねバー構成部分を締め付けることにより、コア・フレーム取り付け構成部材の固有振動数が変化する様子を測定した。
【0038】
ボルト98に対して付加的に又はボルト98の代わりに、ばねバー構成部分60Aと60Bがスポット溶接部99によって互いに取り付けられている。好適には、スポット溶接部99は、ばねバー構成部分60Aと60Bを貫通する1つ又は複数の開口を最初に形成し、次いで各開口内にスポット溶接部99を形成することにより形成される。
【0039】
コア・フレーム取り付けシステムの固有振動数に応じて、特定所定の態様ではボルト98のみを使用してもよいし、別の態様ではスポット溶接部99のみを使用してもよいし、さらに別の態様ではボルト98とスポット溶接部99との両方を使用してもよい。
【0040】
ばねバー60とキーバー70との間の連結される接合面は、コア・フレーム取り付けシステムの剛性特性に対して影響を与える。例えばキーブロックが長くなるとばねバー構成部分60Aと60Bを連結させるためのスパンは短くなり、従って付加的な剛性が提供される。このスパン長とシステムの剛性特性を変化させるように、ボルト98間の距離を変更することもできる。
【0041】
(逆の)T字形ブロック110は、近位側のU字形プレート57に積層されたばねバー60の一方の端部111を連結している。ばねバー60の反対側の端部112は同様にT字形ブロック110を近位側のU字形プレート57に連結する。図示した態様では、連結構成部分として溶接部122が使用される。
【0042】
U字形プレート57は、溶接部123で各フレームリング75Aと75Bに溶接されている。U字形プレートはフレームリングに溶接されるので、U字形プレートはフレームリングと一体的な部分であり、その代わりにばねバーのスパンが2つの連続したU字形プレートの間の距離として規定されてよい。
【0043】
さらに図3に示されているように、T字形ブロック110は溶接部114でばねバー構成部分60Bに溶接されており、ボルト118と係合ナット(このナットは図3では見えない)とによってばねバー60にも連結されている。
【0044】
T字形ブロック110は先行技術では設けられておらず、その代わりにばねバー60が各U字形プレートに固定されている。従って、ばねバーのスパンは、連続したU字形プレートの間の距離として規定されている。本発明によりT字形ブロック110が追加され、T字形ブロック110をU字形プレートに溶接することによって、ばねバーのスパンがT字形ブロック110間の距離(又はより詳細には、T字形ブロックをU字形プレートに連結する溶接部の端部点の間の距離)へと短縮される。
【0045】
キーバー、ばねバー、及びそれらと協働する構成部材はコアの軸方向長さ全体にわたって延在しているが、図3には第1のスパンと、第2のスパンのT字形ブロック110とが示されている。従って本発明によれば、各スパンは、2つのT字形ブロック110(スパンの各端部に1つずつ)と、1つのキーブロック70と、1つの長方形摩擦部材74と、1つの荷重支持プレート80と、そのスパンに沿って配置されたその他の協働する構成要素とを有している。
【0046】
図3に示したように、各ばねバースパンにはさらに、キーブロック・荷重支持プレートアッセンブリの各側に2つの菱形の開口130が設けられており、これら開口の数は変更可能である(図3には2つが示されている)。
【0047】
概ね約15のばねバーと協働する構成部材が、発電機コア54を周方向で取り囲むように配置されている。
【0048】
本発明の連結構成部材は、コア支持システムの固有振動数を、発電機の共振振動数とは明らかに異なる周波数(一実施態様ではより大きな周波数)に合わせる。これは、スパン長を制御することによって(これは同様にT字形ブロック間の距離を制御する)、かつ/又は付加的な連結構成部材(例えば、ばねバー構成部分60Aと60Bとを取り付けるためのボルト98及び/又はスポット溶接部99)を使用することによって、達成される。例えば、スパンを短縮すること、かつ/又はばねバー構成部分60Aと60Bを連結するための付加的な連結構成部材を使用することにより、コア・フレーム取り付けシステムの半径方向剛性は増大する。図3の溶接部114及び122も重要な荷重支持部材である。
【0049】
本発明の様々な実施の形態が本明細書中で図示および説明されているが、これらの実施の形態は単に例として提供されていることが明らかになるであろう。本明細書における本発明から逸脱することなく、多数の改変、変更および代用がなされ得る。したがって、本発明は、添付の請求項の思想および範囲によってのみ限定されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4