(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1から
図16を参照して、実施の形態における工作機械の制御装置について説明する。本実施の形態の工作機械は、加工プログラムに基づいて自動的に工具とワークとを相対的に移動させて加工を行う数値制御式である。
【0020】
図1に、本実施の形態における工作機械のブロック図を示す。工作機械1は、各送り軸の移動装置の制御を行う制御装置70を備える。制御装置70は、例えば、バスを介して互いに接続されたCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)等により構成されている。
【0021】
制御装置70は、入力部71、読取解釈部72、補間演算部73、およびサーボモータ制御部74を含む。数値制御式の工作機械1にて加工する場合には、加工プログラム76を予め準備する。加工プログラム76は、ワークの目標形状に基づいてCAM(Computer Aided Manufacturing)装置等にて生成することができる。ワークの目標形状は、例えば、CAD(Computer Aided Design)装置にて作成することができる。
【0022】
入力部71には、加工プログラム76が入力される。加工プログラム76には、ワークに対する工具の相対移動の情報が含まれている。加工プログラム76には、例えば、GコードやMコード等のコード指令により工作機械に対する指令が記載されている。
【0023】
読取解釈部72は、入力部71から加工プログラム76を読み込む。読取解釈部72は、移動指令を補間演算部73に送出する。補間演算部73は、補間周期毎の位置指令値を演算する。例えば、補間演算部73は、移動指令に基づいて設定された時間間隔ごとの移動量を算出する。補間演算部73は、位置指令値をサーボモータ制御部74に送出する。サーボモータ制御部74は、位置指令値に基づいてX軸、Y軸、およびZ軸等の各送り軸の移動量を算出し、各軸サーボモータ75を駆動する。
【0024】
本実施の形態の制御装置70は、ワークの加工に関連する加工情報を制御する情報制御部20と、加工情報等を入力および表示する操作部30とを含む。情報制御部20は、今回の加工を行うための加工情報を入力部71から受理したり入力部71に送出したりする。例えば、情報制御部20は、入力部71に入力された加工プログラム76を編集して今回の加工の加工プログラムとして入力部71に送出することができる。操作部30は、加工情報を表示する表示部28と、作業者が加工情報を入力したり表示部28の表示を変更したりするための手入力部29とを含む。
【0025】
制御装置70は、加工情報を記憶する記憶部26を含む。記憶部26は、前述のROMやRAMの他に、通信インターフェイスを介して接続されたメモリーカードやハードディスクなどの記憶装置であっても構わない。
【0026】
情報制御部20は、記憶指令部25および読取部27を含む。記憶指令部25は、新たに入力された情報や変更された情報を記憶部26に記憶させる。読取部27は、記憶部26に記憶された情報を読み取る。
【0027】
情報制御部20は、表示部28に表示する画像を制御する表示制御部22を含む。本実施の形態の制御装置70は、撮像装置としての各種カメラ32を含む。情報制御部20は、画像取得部33を含む。画像取得部33は、各種カメラ32の撮影画像を取得して表示制御部22に送出する。また、制御装置70は、工作機械に取り付けられた各種センサ31を含む。各種センサ31としては、各軸サーボモータ75に取り付けられた回転速度を検出するセンサや主軸の負荷を検出するセンサ等を例示することができる。情報制御部20は、検出値取得部34を含む。検出値取得部34は、各種センサ31の出力を取得して表示制御部22に送出する。
【0028】
図2に、工作機械の制御装置に配置されている操作盤の概略正面図を示す。
図1および
図2を参照して、操作盤41は、制御装置70の操作部30に相当する。操作盤41は、加工情報の表示および入力を行う表示パネル45を含む。本実施の形態の表示パネル45は、画面を接触することにより所望の部分の選択が可能なタッチパネル方式が採用されている。このために、表示パネル45は、制御装置70の表示部28および手入力部29として機能する。なお、画面の任意の位置を指定する装置としては、この形態に限られず、タッチパネル方式の表示部の代わりに、マウス、ジョイスティックまたはタッチパッド等のポインティングデバイスが採用されていても構わない。
【0029】
操作盤41は、キー入力部42を含む。キー入力部42には、複数のキースイッチが配置されている。キー入力部42のキースイッチを押すことにより、所定の数字や文字を入力することができる。また、操作盤41は、所定の操作の選択を行う操作スイッチ部44およびオーバライド値の設定を行うオーバライド設定部43を含む。オーバライド設定部43は、例えば、主軸の回転速度のオーバライド値や加工の送り速度のオーバライド値等を設定することができる。キー入力部42、操作スイッチ部44およびオーバライド設定部43は、手入力部29として機能する。
【0030】
図3に、表示制御部のブロック図を示す。表示制御部22は、表示部28に表示する画像を生成する画像生成部23を含む。画像生成部23は、作業者の操作を検出し、作業者の操作に基づいて画像を生成する。表示制御部22は、画像生成部23にて生成された画像を表示する指令を表示部28に送出する表示指令部24を含む。表示部28は、表示指令部24の指令に基づいて画像を表示する。
【0031】
図4に、操作盤の表示パネルに表示される画面のうち第1の実行情報画面を示す。実行情報画面は、加工プログラムを実行している期間中に表示する画面である。実行情報画面には、ワークの加工の状態や工作機械の状態を含む画像が表示される。第1の実行情報画面47aの左側には表示内容を選択するタブ46a〜46eが配置されている。タブ46dを選択することにより第1の実行情報画面47aが表示されている。実行情報画面47aの下側の領域にはボタン領域61が形成されている。ボタン領域61には、第1選択画面から第4選択画面まで切替え可能な切替えボタン62a〜62dが配置されている。
図4に示す例では、切替えボタン62aが選択されて第1選択画面が表示されている。
【0032】
実行情報画面は、表示部28の表示領域を分割して複数の分割領域が表示可能に形成されている。実行情報画面では、1つの分割領域に1つの加工情報が表示される。
図4に示す例では、分割線としてのスプリッタ63により実行情報画面47aが左右に分割され、更に、分割線としてのスプリッタ64により実行情報画面47aが上下に分割されている。この結果、実行情報画面47aには、第1の分割領域48a、第2の分割領域48b、第3の分割領域48c、および第4の分割領域48dが形成されている。
【0033】
それぞれの分割領域48a〜48dには、予め定められた加工情報を表示することができる。
図4に示す例では、タッチパネル上で分割領域48cの内部の機械情報画像83を長く押すことにより、第1の補助画面91aが表示される。マウスの場合には、機械情報画像83を長く押す代わりに右ボタンを押すと、第1の補助画面91aが表示される。補助画面91aには、分割領域48a〜48dの表示情報を変更するための項目が表示されている。補助画面91aにて「画面選択」の項目を選択することにより第2の補助画面91bが表示される。
【0034】
本実施の形態の実行情報画面47aに表示可能な加工情報は、補助画面91bに示されている。補助画面91bにて所望の加工情報を選定することにより、分割領域48a〜48dに所望の加工情報を表示することができる。
【0035】
第1の分割領域48aには、現在の位置情報を含む現在位置画像81が表示されている。現在の位置情報は、ワークに対する工具の相対位置に関連する座標系の情報である。第2の分割領域48bには、モーダル情報を含むモーダル情報画像82が表示されている。モーダル情報は、工作機械が実行するコード指令により、所定の状態を保持するモーダルコードに関する情報である。工作機械では、状態が保持されている現在のモーダルコードは、同じグループの他のコード指令により状態を変える指令が実行されるまで維持される。
【0036】
第3の分割領域48cには、機械情報を含む機械情報画像83が表示されている。機械情報は、主軸の回転速度などの現在の工作機械の運転状態に関する情報である。第4の分割領域48dには、マクロ変数の情報を含むマクロ変数情報画像84が表示されている。マクロ変数の情報は、加工プログラムにて用いられているマクロ変数に関する情報である。
【0037】
実行情報画面に表示可能な加工情報は、これらの他にも加工プログラムを含む。加工プログラムは文字列にて形成された加工プログラム画像にて表示される。
【0038】
また、実行情報画面に表示可能な加工情報は、加工に関する工程表を含む。工程表は、表形式にて形成された工程表画像にて表示される。加工プログラムには、使用する工具の情報や副プログラムが含まれる。工程表画像では、これらの情報を時系列に並べた工程表を表示する。
【0039】
また、実行情報画面に表示可能な加工情報は、加工室アニメーションを含む。加工室アニメーションは、加工室アニメーション画像にて表示される。加工室アニメーション画像は、加工室内の状態を所望の画角または距離にて、所望の方向から見たときの模式図である。
【0040】
また、実行情報画面に表示可能な加工情報は、工作機械の負荷情報を含む。負荷情報は、ワークを加工する期間中に工作機械に加わる負荷の情報である。負荷情報は負荷情報画像にて表示される。負荷は、例えば、サーボモータに供給される電力に基づいて検出することができる。負荷情報画像では、主軸に加わる負荷をグラフや図にて表示することができる。
【0041】
更に、実行情報画面に表示可能な加工情報は、生産カウンターの情報を含む。生産カウンターの情報は、所望の形状のワークを製造した個数に関する情報である。生産カウンターの情報は、生産個数情報画像にて表示することができる。
【0042】
実行情報画面に表示する加工情報としては、これらの形態に限られず、ワークの加工に関する任意の情報を表示することができる。例えば、加工情報のうち工具に関連する工具情報およびワークの検査に関連する検査情報を表示しても構わない。
【0043】
このように、実行情報画面に表示されている分割領域48a〜48dを選定し、選定した分割領域48a〜48dにおいて、任意の加工情報を表示することができる。なお、
図4に示す例においては、4個の分割領域48a〜48dに、互いに異なる加工情報を表示しているが、この形態に限られず、同一の加工情報が複数の分割領域に表示されていても構わない。
【0044】
図5に、表示部の画面の分割方法を選択する補助画面を示す。
図4に示す例では、表示部の画面が4個に等分割されているが、この形態に限られず、その他の分割の数および分割する方向を採用することができる。第1の補助画面91aにおいて、「表示タイプ」の項目を選択することにより、第2の補助画面91cが表示される。補助画面91cにおいて、第1タイプから第8タイプまでの分割の数および分割する方向の組合わせの中から任意に選択することができる。
図4に示す例では、画面を4分割する第1タイプが選定されている。この他に、第2タイプから第5タイプに示すように画面を3分割することができる。また、第6タイプおよび第7タイプに示すように、画面を2分割することができる。そして、第8タイプでは、画面を分割せずに1個の加工情報を画面に表示させることができる。
【0045】
なお、本実施の形態においては、最大で画面を4分割するように形成されているが、この形態に限られず、画面をさらに多くの分割領域に分割可能に形成されていても構わない。
【0046】
次に、実行情報画面に表示可能な加工情報のうち、現在の位置情報が表示された現在位置画像について説明する。
図4を参照して、第1の分割領域48aには、現在位置画像81が表示されている。加工プログラムにて加工を行う場合に、複数の座標系を用いる場合がある。現在位置画像81には、複数の座標系および残移動量が表示されている。それぞれの座標系では、ワークの加工期間中に現在の座標値を表示している。残移動量は、各軸の目標位置に対して残存する移動量を示している。残移動量は座標系の座標値に関連する値であり、以下では残移動量も1つの座標系として説明する。
【0047】
座標系としては、機械座標系の他に、作業者が指定する任意の点を基準点としたときの相対座標系、および所定のワーク座標系の原点を基準点とした絶対座標系を例示することができる。この他にも、操作部の手動パルス発生装置により、それぞれの座標系の値を維持しながらテーブルや工具を移動させた移動量に基づくハンドル割り込みの座標系を例示することができる。また、回転軸を有する工作機械の場合には、傾斜面加工指令等に用いられ、機械座標系を回転移動を含む移動を行った座標系であるフィーチャ座標系を例示することができる。座標系としては、これらの形態に限られず任意の座標系を採用することができる。
【0048】
図6に、現在位置画像に表示する項目および表示方法を設定する補助画面を示す。現在位置画像81では、複数の座標系のうち表示する座標系を選択することができる。
図4および
図6を参照して、第1の分割領域48aの内部を長く押して表示した第1の補助画面において「表示設定」の項目を選択することにより第2の補助画面93が表示される。選択欄93eを押すことにより、現在位置画像81に表示する座標系を選択することができる。ボタン93a,93bを押すことにより、表示する座標系の順番を変更することができる。
【0049】
図7に、座標系の表示内容を選択する補助画面を表示した現在位置画像を示す。現在位置画像81では、表示内容が選択可能な座標系については、表示内容を変更することができる。現在位置画像81の中の相対座標を長く押すことにより、第1の補助画面92aが表示される。補助画面92aにおいて、「相対座標プリセット」の項目を選択することにより、第2の補助画面92bが表示される。この補助画面92bでは、相対座標系の基準となる軸を選択することができる。選択した軸に基づいて相対座標系の座標値が表示される。このように、それぞれの座標系について表示内容も変更することができる。
【0050】
本実施の形態の制御装置では、予め分割領域に表示する加工情報の種類を専用の設定画面で設定しておく必要がなく、実際に使用する画面表示を見ながら第1の補助画面および第2の補助画面を呼び出して、所望の加工情報に切替えることができる。また、表示順序や表示内容も画面を見ながら第1の補助画面および第2の補助画面を呼び出して変更することができる。この構成により、作業者が自分の好みの表示形式に容易に変更することができる。
【0051】
なお、2つの分割領域に表示されている画像を交換して表示する場合には、補助画面を表示させて加工情報の種類を交換することができる。または、本実施の形態の制御装置では、一方の分割領域の画像を押した状態を維持しながら他方の分割領域に移動させることにより2つの画像の位置を交換することができる。
【0052】
図8に、分割領域の大きさを変更する前の第1の実行情報画面を示す。実行情報画面47aは、それぞれの分割領域48a〜48dの大きさを連続的に変更可能に形成されている。スプリッタ63の長手方向の中央部分を押した状態を維持しながら、矢印201に示すように指を移動することにより、スプリッタ63aに示される位置までスプリッタ63を移動させることができる。スプリッタ63の移動に伴って、分割領域48a〜48dの大きさが連続的に変化する。マウスの場合にはスプリッタ63上にカーソルを合わせて、左ボタンを押してドラッグすることにより、分割領域48a〜48dの大きさを連続的に変化させることができる。
【0053】
図9は、分割領域の大きさを変更した後の第1の実行情報画面である。スプリッタ63を移動することにより、第1の分割領域48aおよび第3の分割領域48cは小さくなっている。これに対して、第2の分割領域48bおよび第4の分割領域48dは大きくなっている。分割領域48a〜48dは、任意の大きさに変更することができる。スプリッタ64についても同様に、スプリッタ64の長手方向の中央部分を押した状態を維持しながら縦方向に指を移動することにより、スプリッタ64を移動して分割領域の大きさを変更することができる。
【0054】
また、スプリッタ63のうち第1の分割領域48aと第2の分割領域48bとに挟まれる領域の長手方向の中央部を押しながら指を左右に移動する。この操作により、第1の分割領域48aと第2の分割領域48bとの大きさの比率のみを変更することができる。更に、スプリッタ63のうち第3の分割領域48cと第4の分割領域48dとに挟まれる領域の長手方向の中央部を押しながら指を左右に移動すると、第3の分割領域48cと第4の分割領域48dとの大きさの比率のみを変更することができる。この構成により、第1の分割領域48aと第2の分割領域48bとの大きさの比率と、第3の分割領域48cと第4の分割領域48dとの大きさの比率とを、互いに異なる比率にすることができる。横方向に延びるスプリッタ64についても同様に、第1の分割領域48aと第3の分割領域48cとの大きさの比率および第2の分割領域48bと第4の分割領域48dとの大きさの比率を変更することができる。
【0055】
このように、作業者は、分割領域の間に配置されている分割線を任意の位置に移動することができる。そして、分割領域の大きさの比率を連続的に変更することができる。すなわち、作業者の操作に応じて分割領域の大きさを連続的に変更することができる。このために、分割領域の大きさを予め設定する必要がなく、更に、表示部の画面を見ながら所望の大きさに分割領域の大きさを調整することができる。作業者は、簡単な操作で使い勝手の良い分割領域の大きさに変更することができる。
【0056】
ところで、現在位置画像81は文字により構成されている。また、現在位置画像81に含まれる座標系の個数は任意に設定することができる。このために、分割領域を小さくすると、座標系の一部が分割領域からはみ出したり、文字が小さくなって見にくくなったりする場合がある。そこで、本実施の形態の表示制御部は、分割領域の大きさおよび表示する現在位置の情報の種類に応じて連続的に現在位置画像の表示形式を変更する。
【0057】
図10に、現在位置画像の表示形式を説明するために、第1の実行情報画面の4つの分割領域に表示する加工情報を現在位置の情報に変更した第2の実行情報画面を示す。第2の実行情報画面47bの全ての分割領域48a〜48dには、現在位置画像81a〜81dが表示されている。第1の分割領域48aの現在位置画像81aおよび第3の分割領域48cの現在位置画像81cは、4個の座標系を表示する設定になっている。これに対して、第2の分割領域48bの現在位置画像81bおよび第4の分割領域48dの現在位置画像81dは、5個の座標系を表示する設定になっている。現在位置画像81c,81dは、分割領域48c,48dの内部に入りきらずに、縦方向に画像を移動するスクロールバー52bが表示され、現在位置画像81c,81dを移動することで隠れている座標系を見ることができる。スクロールバー52bは、分割領域の側方の端部に表示されている。
【0058】
本実施の形態の現在位置画像では、作業者が2つの表示方法を選択できるように形成されている。
図6を参照して、補助画面93の下部には、ボタン93cが配置されている。ボタン93cを押すことにより、現在位置画像81の表示方法を選択することができる。本実施の形態の表示方法は、全体表示を優先する表示方法および文字サイズを優先する表示方法の2つを含む。作業者は、2つの表示方法のいずれかを選択することができる。
【0059】
図10を参照して、現在位置画像81a,81bは、全体表示を優先する表示方法にて表示されている。全体表示を優先する表示方法では、複数の全ての座標系の座標値が分割領域48a,48bに表示されるように、文字サイズおよび表示する段数を調整する。全ての座標系の座標値が表示可能な表示形式が複数個ある場合には、文字サイズが最大になる表示形式が採用される。
【0060】
現在位置画像81c,81dでは、文字サイズを優先する表示方法にて表示されている。文字サイズを優先する表示方法では、1つの座標系の全ての座標値が分割領域48c,48dに表示される条件下で文字が大きくなるように調整する。そして、分割領域に画像の全体が入らない場合には、座標系を複数段にする。横方向に画像を移動するスクロールバーを表示せずに、縦方向に画像を移動するスクロールバー52bを表示する。
【0061】
図2を参照して、操作盤41のキー入力部42には、1ページ移動させるページアップキーおよびページダウンキーが配置されている。ここで、表示すべき画像の中の分割領域内に表示されている部分が1ページ分に相当する。これらのボタンを押すことにより、1ページ分の移動量にて画像を上昇させたり下降させたりすることができる。または、縦方向に画像を移動するスクロールバー52bの上下に表示されているボタンを1回押すことにより1ページ分の移動を行うことができる。
【0062】
そして、1回のページアップキーの押し下げまたは1回のページダウンキーの押し下げにより、全ての座標系の座標値を見ることができるように現在位置画像の大きさを調整する。例えば、現在位置画像が大きすぎて、3回のページダウンキーの操作が必要な場合には画像を縮小する。本実施の形態では、複数の座標系を2段にすることにより、この条件を満たす画像を生成している。これらの条件の中で、現在位置画像を生成可能な表示形式が複数ある場合には、文字サイズが最も大きくなる表示形式を選択する。
【0063】
第3の分割領域48cにおいては、絶対座標系の全ての座標値が表示されるように現在位置画像81cを拡大して表示している。機械座標系の全ての座標値は、分割領域48cに表示されるが、相対座標系および絶対座標系は表示されていない。このために、座標系の表示を2段に変更している。そして、スクロールバー52bを表示している。1回のページダウンキーの押し下げにより、相対座標系の座標値および絶対座標系の座標値を表示することができる。
【0064】
第4の分割領域48dについては、座標系が5個表示されるが、絶対座標系の全ての座標値が表示されるように現在位置画像81dを拡大すると座標系は3段になる。この場合には、1回のページダウンキーの操作で全ての座標系を見ることができなくなる。そこで、現在位置画像81dでは、座標系を2段にし、分割領域48dに1段目の全ての座標系の座標値が表示されるように縮小している。すなわち、現在位置画像81dの文字サイズは、現在位置画像81cの文字サイズよりも小さくしている。
【0065】
なお、座標系を2段にする場合には、1段目の座標系の個数と2段目の座標系の個数とが近くなるように制御することが好ましい。この制御により、文字サイズを大きくすることができる。例えば、第4の分割領域48dについては、5種類の座標系が設定された現在位置画像が表示されている。1段目の座標系の個数を4個にするよりも3個にした方が1段目の座標系の表示幅が小さくなり、文字サイズを大きくすることができる。この結果、作業者は座標値を確認し易くなる。
【0066】
図11に、本実施の形態の第3の実行情報画面を示す。第3の実行情報画面47cでは、分割領域が形成されずに、表示部の画面に現在位置画像81eが表示されている。現在位置画像81eでは、6個の座標系が表示されている。また、全体表示を優先する表示方法が選択されている。全体表示を優先する場合には、表示する座標系の数が多くなると、文字サイズが小さくなって確認しにくくなる場合がある。そこで、1段で座標系を表示した場合よりも複数段で座標系を表示した方が文字サイズが大きくなる場合には、複数段で座標系を表示している。例えば、現在位置画像81eでは、複数の座標系が2段にて表示されている。複数の座標系を1段にて表示するよりも文字サイズが大きくなり、座標値を確認しやすくなる。
【0067】
なお、全体表示を優先する表示方法または文字サイズを優先する表示方法のいずれを選択した場合にも、分割領域が小さく設定されて文字サイズが予め設定された下限値よりも小さくなる場合には、文字サイズを下限値に設定し、表示する情報を削減するように制御しても構わない。
【0068】
このように、本実施の形態の制御装置は、実行情報画面において、分割領域に現在の位置情報を表示した場合に、分割領域の拡大または縮小の操作に応じて、作業者が見やすいように表示形式を変更することができる。表示形式の変更としては、座標系を表示する段数を調整し、更に、現在位置画像の拡大または縮小、すなわち文字サイズの調整を行うことができる。この制御により、作業者が見やすい画像が表示され、作業者は、現在の座標値を容易に確認することができる。
【0069】
特に、ワークを加工している期間中には、座標系の座標値が変化する。このため、少ない画面の操作で座標系の全ての座標値を確認できることが好ましい。全体表示を優先する表示方法では、全ての座標系の座標値を一度に表示することができるために、画面の操作を行わずに、作業者は座標値を確認することができる。
【0070】
文字サイズを優先した表示方法では、文字サイズが大きくなるように制御されるために、作業者が操作盤から離れて作業をする場合、例えば、加工室を覗き込みながら、ポータブル式の手動パルス発生器で送り軸を移動させる操作をするときに離れた位置にある文字が小さくて画像が確認しにくくなることを回避できる。
【0071】
図12に、現在位置画像を生成する制御のフローチャートを示す。
図3を参照して、本実施の形態では、表示制御部22の画像生成部23が分割領域の大きさや文字サイズを判別して現在位置画像を生成する。
【0072】
ステップ101において、現在位置画像を表示している分割領域の大きさが変更されたか否かを判別する。本実施の形態においては、スプリッタ63,64の移動により分割領域の大きさが変更されたか否かを判別する。
【0073】
ステップ101において、分割領域の大きさが変更されていない場合には、この制御を終了し、現在の表示形式が維持される。なお、分割領域に表示する画面が変更されて最初に現在位置画像を表示する場合には、ステップ101を省略してステップ102から制御を開始することができる。ステップ101において、現在位置画像を表示する分割領域の大きさが変更された場合にはステップ102に移動する。
【0074】
ステップ102においては、予め設定された表示方法の判別を行う。ステップ102において、文字サイズを優先する表示方法が選択されていない場合には、ステップ103に移行する。この場合には、全体表示を優先する表示方法が選択されている。
【0075】
ステップ103においては、全ての座標系を分割領域に1段で表示したときの最大の文字サイズを算出する。ステップ104においては、全ての座標系を分割領域に2段で表示したときの最大の文字サイズを算出する。
【0076】
ステップ105においては、全ての座標系を1段で表示したときの文字サイズと2段で表示したときの文字サイズとを比較する。この制御では、文字サイズの大きくなる段数が選択される。ステップ105において、全ての座標系を1段で表示したときの文字サイズが2段で表示したときの文字サイズ以上である場合には、ステップ106に移行する。
【0077】
ステップ106においては、全ての座標系を1段にて表示するように設定する。ステップ107においては、一段で全ての座標系が表示される最大の文字サイズを設定する。そして、ステップ117に移行する。
【0078】
ステップ105において、全ての座標系を2段で表示したときの文字サイズが1段で表示したときの文字サイズよりも大きい場合には、ステップ108に移行する。そして、ステップ108においては、全ての座標系を2段にて表示するように設定する。ステップ109においては、全ての座標系が2段で表示される最大の文字サイズを設定する。
【0079】
一方で、ステップ102において、文字サイズを優先する表示方法が選択されている場合には、ステップ110に移行する。ステップ110においては、全ての座標系を1段にて表示するように設定する。ステップ111においては、1つの座標系の全ての座標値が分割領域に表示される最大の文字サイズに設定する。
【0080】
次に、ステップ112においては、分割領域の横幅が全ての座標系を表示する時の表示幅よりも小さいか否かを判別する。分割領域の横幅が全ての座標系を表示する時の表示幅以上である場合には、全ての座標系を一段にて表示することができる。この場合には、ステップ117に移行する。
【0081】
ステップ112において、分割領域の横幅が全ての座標系を表示する時の表示幅よりも小さい場合にはステップ113に移行する。この場合には、1段にて全ての座標系を表示すると一部が分割領域からはみ出すことになる。ステップ113においては、全ての座標系の表示を2段に設定する。ステップ114においては、上下方向に移動するスクロールバーを表示するように設定する。
【0082】
次に、ステップ115においては、分割領域の横幅が1段目の座標系の表示幅よりも小さいか否かを判別する。すなわち、分割領域に1段目に配置された全ての座標系の座標値が表示されるか否かを判別する。ステップ115において、分割領域の横幅が1段目の座標系の表示幅以上である場合には、ステップ117に移行する。
【0083】
ステップ115において、分割領域の横幅が1段目の座標系の表示幅よりも小さい場合には、ステップ116に移行する。ステップ116においては、1段目の全ての座標系が表示される文字サイズに画像を縮小する。この制御により、分割領域に1段目の座標系の全てが表示され、また、ページダウンボタンを1回押すことにより、全ての座標系の座標値を分割領域に表示することができる。
【0084】
ステップ117においては、設定された文字サイズおよび段数に基づいて現在位置画像を生成する。表示制御部22の画像生成部23にて生成された現在位置画像は、表示指令部24により表示部28に送出され、表示部28は、送信された現在位置画像を表示する。
【0085】
図12に示す現在位置画像を生成する制御は、予め定められた時間間隔毎に繰り返すことができる。なお、分割領域を生成せずに、表示部の表示領域全体に1つの現在位置画像を表示する場合(
図11参照)にもステップ102〜129と同様の制御を行うことができる。
【0086】
次に、実行情報画面に表示可能な現在位置の情報以外の加工情報について例示する。
図13に、機械情報画像の表示項目を設定する補助画面を表示した第1の実行情報画面を示す。
【0087】
分割領域48a〜48dに表示する加工情報の中には、表形式の画像にて表示する情報が含まれる。例えば、第3の分割領域48cには、機械情報画像83が表形式にて表示されている。このような表形式にて表示される加工情報の画像についても、分割領域48cの内部を長く押して第1の補助画面を開いて、更に第1の補助画面から「表示設定」の項目を選択することにより第2の補助画面94を表示することができる。そして補助画面94にて、表示する項目や表示する順序を設定することができる。
【0088】
図14に、表形式にて表示する加工情報の表の列幅を調整する補助画面を示す。分割領域48cの内部を長く押して第1の補助画面を開いて、更に第1の補助画面から所定の項目を選択することにより第2の補助画面95を表示することができる。補助画面95では、ボタン95a,95bを押すことにより、列幅を変更するセルを選択することができる。そして、ボタン95c,95dを押すことにより列幅を調整することができる。または、ボタン95eを押すことにより、全てのセルについて文字列がセルに表示されるように列幅を自動調整することができる。このように、表形式の画像では列幅を調整することができる。
【0089】
表形式の画像にて表示する加工情報としては、機械情報画像83の他に、
図13の第4の分割領域48dに表示されているマクロ変数情報画像84を例示することができる。また、生産個数情報画像およびモーダル情報画像を例示することができる。
【0090】
本実施の形態では、表形式の画像では、文字サイズやグリットの高さは、初期設定画面で変更することができる。初期設定画面で、文字の大きさやグリットの高さを設定した場合には、初期の設定値が維持される。分割領域の大きさが変更され、表形式の画像の横幅または高さが分割領域よりも大きくなった場合にも文字の大きさおよびグリッドの高さは維持される。そして、画像の横幅が分割領域の横幅よりも大きくなった場合には、横方向に画像を移動させるスクロールバー52aを表示する。スクロールバー52aは、分割領域の下部に表示される。画像の高さが分割領域の高さよりも大きくなった場合には、縦方向に画像を移動させるスクロールバー52bを表示する。スクロールバー52a,52bを移動することにより画像の全体を確認することができる。
【0091】
図15に、本実施の形態における第4の実行情報画面を示す。第4の実行情報画面47dにおいては、ボタン領域61のうち切替えボタン62bが選択されて第2選択画面が表示されている。第4の実行情報画面47dでは、表示部の表示領域が2つに分割されている。第1の分割領域50aおよび第2の分割領域50bには、モーダル情報が含まれるモーダル情報画像82a,82bが表示されている。モーダル情報画像82aには、モーダル情報が表形式により表示されている。一方で、モーダル情報画像82bには、同一のモーダル情報が文字列による画像にて表示されている。
【0092】
このように、1つの加工情報を表示する場合に、複数の表示方法にて表示することができる。表示方法を変更する場合には、例えば分割領域50bの内部のモーダル情報画像82bを長く押すことにより、第1の補助画面96を表示させることができる。補助画面96に表示されている「表示設定」の項目を押すことにより、文字列の表示方法と表形式の表示方法とを切り替えることができる。
【0093】
本実施の形態では、モーダル情報画像82bの様な文字列による表示方法では、分割領域50bの大きさが変更されても、文字サイズは変化させずに一定に維持される。モーダル情報画像82bは、分割領域50bの横幅に合わせて文字列が表示される。そして、モーダル情報画像82bの高さよりも分割領域50bの高さが小さい場合には、縦方向のスクロールバーを表示する。文字列の画像にて表示する加工情報としては、モーダル情報画像の他に加工プログラムの画像を例示することができる。
【0094】
図16に、本実施の形態における第5の実行情報画面を示す。第5の実行情報画面47eにおいては、ボタン領域61のうち切替えボタン62cが選択されて第3選択画面が表示されている。第5の実行情報画面47eにおいては、4個の分割領域48a〜48dは、互いに大きさが異なるようにスプリッタ63,64a,64bの位置が調整されている。
【0095】
第1の分割領域48aには、機械情報画像83が表示されている。第3の分割領域48cには、表形式にて生産個数情報画像86が表示されている。第2の分割領域48bには、加工室アニメーション画像85が表示されている。加工室アニメーション画像85は、加工室の内部を所望の点から見たときの模式図である。
【0096】
加工室アニメーション画像のように、加工情報としては撮影画像や図を含む情報を表示することができる。撮影画像や図を含む加工情報としては、例えば、加工室内のカメラの映像や写真、または加工室内のアニメーションが相当する。例えば、
図1を参照して、各種カメラ32にて撮影した映像を分割領域に表示することができる。各種カメラ32としては、ワークの加工に関する部分を撮影する任意のカメラを採用することができる。例えば、各種カメラ32としては、加工室内に取り付けられたカメラの他に、ワーク交換装置または工具交換装置に取り付けられたカメラを採用することができる。分割領域に表示する画像としては、静止画または動画のいずれであっても構わない。
【0097】
図16を参照して、撮影画像や図を含む情報を表示した画像では、分割領域48bの大きさが変化した場合には、分割領域48bの大きさに対応して拡大または縮小することができる。この時に画像の縦の長さと横の長さの比率は変化させずに維持することができる。
【0098】
第4の分割領域48dには、負荷情報画像87が表示されている。加工情報としては、グラフを含む情報を表示することができる。負荷情報画像87では、主軸に加わる負荷のグラフが主な画像として表示されている。
【0099】
グラフが主な画面では、分割領域48dの大きさが変化しても文字サイズは維持される。グラフは、分割領域の大きさが変更した場合に、縦方向の長さまたは横方向の長さを変更することができる。本実施の形態の負荷情報画像87では、分割領域48dの横幅に応じて、負荷情報画像87も横方向に拡大したり縮小したりする。ところが、分割領域48dの高さが変化しても、負荷情報画像87は縦方向に変化せずに維持される。そして、負荷情報画像87の高さが分割領域48dの高さよりも大きい場合には、縦方向のスクロールバー52bが表示される。
【0100】
このように、本実施の形態の工作機械の制御装置においては、複数の分割領域に加工情報が表示可能である。作業者の操作に応じて分割領域の大きさを連続的に変更可能である。そして、分割領域の大きさおよび表示する加工情報に応じて連続的に加工情報の表示形式を変更することができる。このために、作業者は、加工情報を容易にかつ正確に確認することができる。
【0101】
ところで、
図4の第1の実行情報画面47aでは、ボタン領域61の切替えボタン62aが選択されて第1選択画面が表示されている。
図15の第4の実行情報画面47dでは、切替えボタン62bが選択されて第2選択画面が表示されている。
図16の第5の実行情報画面47eでは、切替えボタン62cが選択されて第3選択画面が表示されている。本実施の形態の制御装置は、切替えボタン62a〜62dを選択することにより、第1選択画面から第4選択画面を切り替えることができる。それぞれの選択画面に、表示部の表示領域の分割方法、加工情報の種類、および加工情報の表示方法等を個別に設定した実行情報画面を表示することができる。
【0102】
これらの選択画面の表示領域の分割方法、加工情報の種類、および加工情報の表示方法等は、画面設定情報として記憶部26に記憶させておくことができる。記憶部26は、それぞれの選択画面ごとに複数個の画面設定情報を記憶することができる。表示制御部22は、作業者の切替えボタン62a〜62dの操作により、記憶された画面設定情報に基づいて選択画面を切替えることができる。
【0103】
作業者は、加工工程の進捗に応じて切り替える複数の選択画面を予め設定しておくことができる。例えば、加工を開始する直前には、加工プログラム、座標系、および工作機械の状態を確認するために、これらの画像を第1選択画面に設定することができる。第2選択画面および第3選択画面には、加工中の情報として、モーダル情報、現在位置の情報、負荷情報等の画像を設定することができる。そして第4選択画面には、生産個数情報等の全体工程を確認する画面を設定することができる。
【0104】
作業者は、加工の進捗に応じて、第1選択画面から第4選択画面を切り替えることにより所望の実行情報画面を表示することができる。加工工程ごとに分割領域の大きさや分割領域に表示する加工情報を変更する必要がなく、容易に所望の加工情報を所望の表示形式にて表示することができる。
【0105】
または、選択画面には、ワークの加工の種類ごとに所望の加工情報を表示するように設定しても構わない。または、制御装置は、作業者ごとに画面設定情報を記憶することができる。例えば、第1の作業者および第2の作業者は、所望の画面設定情報を記憶部に記憶させておくことができる。そして、工作機械を使用する時に、作業者番号等を入力することにより、記憶部に記憶した実行情報画面を表示させることができる。
【0106】
さらに、制御装置は、加工プログラムのコード指令により選択画面を切り替えるように形成することができる。例えば、第1選択画面から第2選択画面を切り替えるMコードを予め定めておいて、このコード指令を加工プログラムに記載する。そして、加工プログラムに基づいて加工が進み、制御装置が選択画面を切り替えるコード指令を検出すると、自動的に画面を切り替えることができる。
【0107】
本実施の形態では、表示部に表示する画面のうち実行情報画面を例示して説明したが、この形態に限られず、任意の画面において分割領域を生成し、上述と同様の制御を実施することができる。
【0108】
例えば、
図4を参照して、プログラム編集のタブ46aを選択することにより、プログラム編集画面を表示することができる。プログラム編集画面は、加工プログラムを作成、表示および編集するための画面である。工具情報のタブ46bを選択することにより、工具情報画面を表示することができる。工具情報画面は、工具情報を入力、表示および編集するための画面である。座標情報のタブ46cを選択することにより座標情報画面が表示される。座標情報画面は、座標情報を表示および編集するための画面である。検査記録のタブ46eを選択することにより、検査記録画面を表示することができる。検査記録画面は、工作機械において実施した検査に関する情報を入力、表示または編集する画面である。
【0109】
これらの画面にも座標系の座標値を表示する画像、表形式の画像、グラフが主な画像、文字列による画像等を表示して本実施の形態と同様の表示の制御を実施することができる。
【0110】
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、請求の範囲に示される形態の変更が含まれている。