特許第6234601号(P6234601)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6234601マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置
<>
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000002
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000003
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000004
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000005
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000006
  • 特許6234601-マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234601
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】マルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   G06F17/30 350C
   G06F17/30 170A
   G06F17/30 419A
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-552346(P2016-552346)
(86)(22)【出願日】2015年10月21日
(65)【公表番号】特表2017-511524(P2017-511524A)
(43)【公表日】2017年4月20日
(86)【国際出願番号】CN2015092462
(87)【国際公開番号】WO2016062255
(87)【国際公開日】20160428
【審査請求日】2016年9月5日
(31)【優先権主張番号】201410569388.7
(32)【優先日】2014年10月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224353
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163511
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 啓太
(72)【発明者】
【氏名】ジァオ ゼンタオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン グアンシュン
【審査官】 石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−522733(JP,A)
【文献】 特開2010−140154(JP,A)
【文献】 特開2005−316998(JP,A)
【文献】 特開2001−167087(JP,A)
【文献】 特開平06−266780(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06Q 10/00 − 99/00
G06N 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信モジュール、マッピングモジュール、出力モジュール、及び構築モジュールを備えるマルチラウンドセッションインタラクションシステムにより行われるマルチラウンドセッションインタラクション方法であって、
前記受信モジュールが、ユーザ要求情報を受信するステップと、
前記マッピングモジュールが、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップと、
前記出力モジュールが、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた情報1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力するステップとを含んでおり、
ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である
ことを特徴とするマルチラウンドセッションインタラクション方法。
【請求項2】
前記マッピングモジュールが、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップにおいては、
前記マッピングモジュールが、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに含まれる前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マッピングモジュールが、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップにおいては、
前記マッピングモジュールが、
前記複数の要求構造ツリーに、含前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、
前記ユーザ要求情報と前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つそのうち、前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断するステップ、
又は、前記ユーザ要求情報とユーザが前に入力した履歴ユーザ要求情報とを組み合わせて前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つ各前記標準要求における、前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断するステップを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記出力モジュールが、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力するステップにおいては、さらに、
前記出力モジュールが、前記ヒットされたノードの兄弟ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力するステップを含む
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記構築モジュールが、ユーザ行動ログ及び各分野知識に対するトレーニング学習によって異なる分野での前記要求構造ツリーを構築するステップを含む
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ユーザ要求情報を受信するための受信モジュールと、
ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力するための出力モジュールとを含んでおり、
ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である
ことを特徴とするマルチラウンドセッションインタラクションシステム。
【請求項7】
前記マッピングモジュールは、具体的に、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに含まれる前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断することに用いられる
ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記マッピングモジュールは、具体的に、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、前記ユーザ要求情報と前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つそのうち、前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断し、
又は、前記ユーザ要求情報とユーザが前に入力した履歴ユーザ要求情報とを組み合わせて一緒に前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つ各前記標準要求における前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断することに用いられる
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
前記出力モジュールは、さらに前記ヒットされたノードの兄弟ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力することに用いられる
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
さらに、ユーザ行動ログ及び各分野知識に対するトレーニング学習によって異なる分野での前記要求構造ツリーを構築するための構築モジュールを含む
ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
1つの又は複数のプロセッサと、
記憶装置と、
1つの又は複数のプログラムとを含み、
前記1つの又は複数のプログラムは前記記憶装置に記憶され、且つ前記1つの又は複数のプロセッサに、前記1つの又は複数のプログラムに含まれる、マルチラウンドセッションインタラクション方法を実行するためのコマンドを実行させるように配置され、
前記コマンドは、
ユーザ要求情報を受信することと、
ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングすることと、
前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することとを含んでおり、
ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である
ことを特徴とするコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本願は、2014年10月22日に中国特許局に出願された、出願番号が201410569388.7で、発明名称が「マルチラウンドセッションインタラクション方法及びシステム」の中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該出願の全文を援用するように本願に組み込んだ。
【技術分野】
【0002】
本発明は通信技術分野に関するものであり、特にマルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の大部のマルチラウンドセッションインタラクションシステムはあらかじめ定義されたシステム状態及びシステム動作集合であり、システムが作動する時に、現在のシステムの状態に応じて、一連のズポリシ又は統計モデルによってシステム動作集合から1つの最適なシステム動作を選択して出力する。
【0004】
しかしながら、各システム動作がツリー状階層の依存関係を有するタスク型のセッションシステムに対して、従来の大部のマルチラウンドセッションインタラクションシステムの解決手段は十分でない。たとえば、手動でルールを定義するマルチラウンドセッションインタラクションシステムの場合は、タスクカスタマイズの時に複雑で、且つ複数のルールの衝突が発生しやすい。学習強化に基づく統計セッションシステムの場合は、十分なトレーニングコーパスを有する前提で、このツリー状依存関係を自動的に学習できるが、コーパスを取得しにくく、且つ学習したコンテンツが分かりにくく、コントロールしにくい。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例はマルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置を提供し、システム動作がツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムのセッションインタラクションを実現する。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の実施例はマルチラウンドセッションインタラクション方法を提供し、この方法は、
ユーザ要求情報を受信するステップと、
ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップと、 前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力するステップとを含んでおり、
ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である。
【0007】
本発明の実施例はさらにマルチラウンドセッションインタラクションシステムを提供し、このシステムは、
ユーザ要求情報を受信するための受信モジュールと、
ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力するための出力モジュールとを含んでおり、
ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である。
【0008】
本発明の別の態様によれば、本発明はコンピュータ装置を提供し、このコンピュータ装置は、1つの又は複数のプロセッサと、記憶装置と、1つの又は複数のプログラムとを含み、前記1つの又は複数のプログラムは、前記記憶装置に記憶され、且つ前記1つの又は複数のプロセッサに、前記1つの又は複数のプログラムに含まれる、マルチラウンドセッションインタラクション方法を実行するためのコマンドを実行させるように配置され、前記コマンドが、ユーザ要求情報を受信することと、ローカルにプリセットされる複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングすることと、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードのサブノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することとを含んでおり、ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がそのサブノードに含まれる標準要求の上位要求である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法、システム及びコンピュータ装置は、ユーザ要求情報を受信し、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求であり、複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することによって、ツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムを目指すセッションインタラクション方法を実現するとともに、ユーザ要求情報に対するヒット率を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法の一実施例の方法フローチャートである。
図2】本発明に係るチワワに関する要求構造ツリーの部分構造である。
図3】本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法の別の実施例の方法フローチャートである。
図4】本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクションシステムの一実施例の構造模式図である。
図5】本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクションシステムの別の実施例の構造模式図である。
図6】本発明の例示的な実施形態のコンピュータ装置のロジックブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施例はあらかじめ設定された要求構造ツリーを用い、ユーザが入力した要求情報を要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求にマッピングし、標準要求が要求情報でヒットされる1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力する。本発明の実施例の技術的解決手段はツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムに適用できる。
【0012】
実施例1
図1は本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法の一実施例の方法フローチャートであり、この方法の実行本体はマルチラウンドセッション機能を有するインタラクションシステムであってもよい。図1に示されるように、当該マルチラウンドセッションインタラクション方法は具体的にはS101、S102、及びS103を含む。
【0013】
S101:ユーザ要求情報を受信する。
マルチラウンドセッションインタラクションシステムにおいて、ユーザはインタラクションインターフェースによってインターフェースで提供される要求候補フレームから自分が興味を持つ要求情報を段階的に選択し又は直接キー入力することができる。たとえば、ユーザはチワワの相関情報を知りたがる場合に、「チワワ」である要求情報を直接キー入力することができる。これらの要求情報はユーザ要求情報と見なすことができる。
【0014】
S102:ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である。
そのうち、上記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求は大部のユーザの要求習慣順序に応じて構築されたツリー状構造であってもよく、ツリーにおける各ノードが一種の標準要求タイプを代表する。各ノードとそれに対応する子ノードに含まれる標準要求の間に上下位関係が存在する。たとえば、あるユーザがある一つのノードに対応する標準要求を有する場合に、このユーザが当該ノードの子ノード(子ノードを有すれば)に対応する標準要求を有する確率が高く、そうすると、子ノードに対応する標準要求をユーザに推薦することができる。図2はチワワに関する要求構造ツリーの部分構造が示される。図2に示されるように、当該要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる情報は、ノード要求、標準要求、ノードが位置する階層(0がルートノードで、下への階層ごとに1を加える)、親ノードインデックス(親ノードがなければ−1である)及び子ノードインデックス(当該ノードの子ノードリストは、子ノードがないと空である)を含む。例えば図2におけるノード「購入」は、それに含まれるノード要求が「購入」で、標準要求が「チワワ購入」である。
【0015】
上記要求構造ツリーは、下記の方式で構築することができる。
ユーザ行動ログ:ビッグ検索、wise検索、垂直分野検索等の方式によって検索されたsessionログ、すなわちユーザがある問題をめぐって検索した一組の要求集合であり、次にその中から大部のユーザの要求配列を統計してマイニングすることにより上記の要求構造ツリーを形成する。
【0016】
分野知識:検索頻度が低い分野に対して、ユーザ行動ログの統計によって信頼度が高い要求構造ツリーを取得しにくく、この時に所定の分野に対してカスタマイズされる要求マイニングを行うことができる。
【0017】
実体上下位:実体要求を有するタスク型のセッションシステムは実体ライブラリにおける各実体の上下位関係によって要求構造ツリーを構築できる。たとえばユーザが「教師」の関連問題を問い合わせた後に、実体ライブラリにおける、それと実体上下位関係を有する実体に基づき、「大学教師」、「高校教師」、「小学校教師」等を「教師」の下位実体としてユーザに推薦することができる。
【0018】
手動構築:非常にシンプルな垂直分野に対して、手動構築の方式によって要求構造ツリーを構築できる。
【0019】
上記の要求構造ツリーの構築過程で、さらに上記のマイニングされた同類の要求に対して更なる要求テンプレートマイニングを行う必要があり、それによって要求構造ツリーにおける各ノードに含まれるノード要求を形成する。要求テンプレートマイニングにおいて、要求クラスタリング、テンプレートマイニング及びテンプレート検証という3つの部分に分けることができる。要求クラスタリングはターゲット分野内に検索された要求情報を要求タイプに応じてクラスタリングすることを指す。テンプレートマイニングは頻出パターンマイニングアルゴリズム(prefixSpan)によって、一種の要求情報から頻出パターンを抽出することを指す。テンプレート検証は前のステップで出力されたテンプレートに対してマッチング精度検証を行い、曖昧なテンプレートを捨て、最終的に残された要求テンプレートを要求構造ツリーにおける各ノードに含まれるノード要求とすることである。あまり複雑でない分野に対して、手動で要求テンプレートを配置してもよいことを言うまでもない。
【0020】
上記の方法で形成される複数の要求構造ツリーがあらかじめローカルの記憶装置に記憶され、システムがユーザ要求情報を受信した後、ユーザ要求情報をこれらの要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求にマッピングして、現在のユーザの正確な要求を分析することができる。
【0021】
S103:複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力する。
たとえば、ユーザ要求情報が「私がチワワを購入したい」である場合に、分析によって当該ユーザ要求情報に含まれる標準要求が「チワワ購入」であることが分かる。当該ユーザ要求情報を要求構造ツリーにマッピングした後、チワワをルートノードとする要求構造ツリーにおいて、ノード「購入」がヒットされることが分かり、システムが出力動作を決定する時に、「購入」ノードの子ノードに含まれる図2における「価格」、「飼いやすいかどうか」、「知能指数ランキング」、「どのように純血であるかどうかを判断するか」及び「どのくらい生きられるか」等の標準要求コンテンツを出力してユーザの次のステップの要求オプションに提供することができる。当然、これはヒットされたノードが非リーフノードである状況に対するものであり、ユーザ要求情報でヒットされたノードが要求構造ツリーにおけるリーフノードである状況に対して、例えば図2での要求構造ツリーにおける「価格」ノードに対して、システムはヒットされたリーフノードに対応する動作を直接実行し、すなわち「価格」ノードに対応するセッション情報を出力する。
【0022】
当然、ユーザ要求情報に対して、現在のすべての要求構造ツリーの各ノードに対応する標準要求がいずれもヒットされていない状況である場合に、システムはデフォルト設定に基づいてデフォルト出力動作を与えることができ、例えばある分野の要求推薦、又はセッションコンテンツを与えることができる。
【0023】
本発明の実施例に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法は、要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力する。本発明の実施例の技術的解決手段はツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムに適用できる。
【0024】
実施例2
図3は本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法の別の実施例の方法フローチャートであり、図1に示される方法実施例の具体的な実現形態であり、図3に示されるように、当該マルチラウンドセッションインタラクション方法は具体的には、S301、S302、又はS303、又はS304を含む。
【0025】
S301:ユーザ要求情報を受信し、当該ステップの具体的な実行過程はステップ101の対応コンテンツを参照できる。
【0026】
S302:複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに含まれる標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断する。
【0027】
そのうち、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一であることとは、両者に含まれる文字情報が完全に同一であるが、言葉順序が同一でなくてもよいことを指す。たとえば、ユーザ要求情報が「チワワ購入」でも「購入チワワ」でも標準要求である「チワワ購入」と完全に同一であると見なすことができる。上記複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに対応する標準要求が当該ユーザ要求情報でヒットされたと判断することができる。
【0028】
又は、
S303:複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、
ユーザ要求情報と複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つそのうちの、ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断し、
上記複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、当該ユーザ要求情報と各要求構造ツリーにおける各ノードに対応する標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つセマンティクスマッチングする最下位の標準要求をユーザ要求情報でヒットされた標準要求として決定することができる。
【0029】
たとえば、ユーザ要求情報が「私がチワワを購入したい」である時、標準要求が当該ユーザ要求情報と完全に同一であるノードがないことが分かる。このような状況に対して、まずユーザ要求情報に対して実体分解を行うことができ、例えば、「私がチワワを購入したい」を私、購入、チワワという3つの実体に分解し、次に3つの実体を集合形態で複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求とマッチングし、いわゆるマッチングとは標準要求がユーザ要求情報に対応する実体集合に含まれるかどうかを判断し、含まれる場合に当該標準要求が要求情報とマッチングすると見なすことである。たとえばユーザ要求情報「私がチワワを購入したい」を分析した後に形成される実体集合に対して、標準要求「チワワ」及び「チワワ購入」のいずれも当該実体集合とマッチングし、すると当該実体集合とマッチングする最下位の標準要求を当該ユーザ要求情報でヒットされた標準要求とし、すなわち「チワワ購入」がヒットされた。
【0030】
又は、
S304、複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、ユーザ要求情報とユーザが前に入力した履歴ユーザ要求情報とを組み合わせて一緒に複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つ各標準要求における、ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断し、
上記の複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在せず、且つユーザが毎回入力したユーザ要求情報において、要求構造ツリーにおけるあるノードに対応する標準要求を完全に含むわけではない可能性がある場合に、システムが現在のユーザ要求のコンテンツを認識できない。この場合に、システムは当該ユーザが前に入力した複数のユーザ要求情報と現在のユーザ要求情報とを組み合わせることによって、当該ユーザの現在の要求コンテンツを全体的に判断できる。例えば、ユーザが前回「私がチワワを購入したい」を入力し、今回「価格はどのぐらい」を直接入力し、「価格はどのぐらい」は上記のマッチングによってある標準要求とマッチングできないが、ユーザがチワワの購入価格を尋ねる要求はちょうどシステムが提供できるセッション動作であり、この時、システムはユーザが入力した前の1つのユーザ要求情報に基づいて現在のユーザ要求情報とセマンティクス組み合わせを行い、組み合わせられた後のユーザ要求情報を上記のマッチング方法でマッチングすることで、標準要求「チワワ購入価格」がユーザの現在の要求とマッチングする標準要求であると決定することができる。
【0031】
上記ステップS302、S303及びS304はステップS102の3種の具体的な実現形態とみなすことができ、本実施例において、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングして、ヒットされた標準要求を判断する時に、セマンティクスマッチング及びユーザ要求情報コンテキストで現在のユーザ要求情報をマッチングする方法によってマッチング率を向上することができ、すなわち標準要求がヒットされる可能性を向上する。
【0032】
ステップS302又はステップS303又はステップS304の後にステップS305を実行し、
S305:ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力し、当該ステップの具体的な実行過程はステップS103の対応コンテンツを参照することができる。
【0033】
ユーザの現在の要求へより豊かな推薦要求を提供するために、上記のヒットされたノード(非リーフノード及びリーフノードを含む)の兄弟ノードに含まれる標準要求を出力してユーザにより多くの要求を推薦して選択させることができる。たとえば、システムは図2におけるノード「購入」の各子ノードに含まれる標準要求を出力する時、さらにノード「購入」の兄弟ノードである「飼い」、「トレーニング」、「病気と健康」、「周辺」等に対応する標準要求を出力し、ユーザに選択肢として提供することができる。
【0034】
ただし、本実施例に記載の方法はさらにユーザ行動ログ及び各分野知識に対するトレーニング学習によって異なる分野での上記した要求構造ツリーを構築することを含む。具体的な構築根拠及び原理は上記のコンテンツを参照することができ、ここで詳細な説明を省略する。システムは形成される要求構造ツリーに対して要求に応じて更新又はノードの追加削除を行うことができる。
【0035】
本発明の実施例に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法において、要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、標準要求が要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力する。具体的なマッピング過程で、ユーザ要求情報が標準要求と完全に同一であるかどうか、ユーザ要求情報が標準要求とマッチングするかどうか、及び現在のユーザ要求情報を含むコンテキスト要求情報の組み合わせが標準要求とマッチングするかどうかという3種の状況を判断することによって、それぞれ標準要求がヒットされた判断方法を提供し、ツリー状階層依存関係を有するタスク型セッションタスクインタラクションを実現するとともに、標準要求がヒットされる可能性を向上する。
【0036】
以上は、本発明の発明を実施するための形態にすぎず、本発明の保護範囲はこれに限られず、本発明で開示される技術範囲内において、いかなる所属分野の当業者は変化又は置換を容易に想到でき、これらの変化又は置換は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。従って、本発明の保護範囲は前記請求項の保護範囲を基準とすべきである。
【0037】
実施例3
図4は本発明に係るマルチラウンドセッションインタラクションシステムの一実施例の構造模式図であり、図1に示される方法ステップを実行することができる。図4に示されるように、当該マルチラウンドセッションインタラクションシステムは具体的には受信モジュール41、マッピングモジュール42及び出力モジュール43を含み、そのうち、
受信モジュール41は、ユーザ要求情報を受信することに用いられ、
マッピングモジュール42は、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングすることに用いられ、ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求であり、
出力モジュール43は、複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することに用いられる。
【0038】
更に、図4に示される実施例を基に、図5に示されるように、上記のマルチラウンドセッションインタラクションシステムは、さらに、
ユーザ行動ログ及び各分野知識に対するトレーニング学習によって異なる分野での前記要求構造ツリーを構築するための構築モジュール44を含んでもよい。
【0039】
更に、図5に示されるマルチラウンドセッションインタラクションシステムにおけるマッピングモジュール42は具体的には、複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに含まれる標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断することに用いられる。
【0040】
更に、図5に示されるマルチラウンドセッションインタラクションシステムにおけるマッピングモジュール42は具体的にはさらに、
複数の要求構造ツリーに、標準要求がユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、
ユーザ要求情報と複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つそのうちの、ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断し、
又は、ユーザ要求情報とユーザが前に入力した履歴ユーザ要求情報とを組み合わせて一緒に複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つ各標準要求における、ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の標準要求がユーザ要求情報でヒットされたと判断することに用いられる。
【0041】
更に、図5に示されるマルチラウンドセッションインタラクションシステムにおける出力モジュール43はさらにヒットされたノードの兄弟ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力することに用いられる。
【0042】
本発明の実施例に係るマルチラウンドセッションインタラクションシステムは、要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することによって、ツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムを目指すセッションインタラクション方法を実現するとともに、ユーザ要求に対するヒット率を向上する。
【0043】
更に、本方案に用いられるマルチラウンドセッションインタラクション方法は具体的なマッピング過程で、ユーザ要求情報が標準要求と完全に同一であるかどうか、ユーザ要求情報が標準要求とマッチングするかどうか、及び現在のユーザ要求情報を含むコンテキスト要求情報の組み合わせが標準要求とマッチングするかどうかという3種の状況を判断することによって、それぞれ標準要求がヒットされた判断方法を提供し、ツリー状階層依存関係を有するタスク型セッションタスクインタラクションを実現するとともに、標準要求がヒットされる可能性を向上する。
【0044】
実施例4
図6は本発明の例示的な実施形態のコンピュータ装置のロジックブロック図である。
【0045】
図6を参照し、前記コンピュータ装置は上記実施例に係るマルチラウンドセッションインタラクション方法を実施することに用いることができる。
【0046】
具体的には、
前記コンピュータ装置は入力ユニット610、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む記憶装置620、1つ以上の処理コアを含むプロセッサ630、表示ユニット640、通信ユニット650、及び電源660等の部材を含む。当業者が理解できるように、図に示されるコンピュータ装置の構造はコンピュータ装置を限定するものでなく、図示より多い又は少ない部材を含んでもよく、又は一部の部材を組み合わせてもよく、又は部材の設置が異なってもよい。
【0047】
そのうち、
記憶装置620はソフトウェアプログラム及びデータを記憶することために用いられてもよく、プロセッサ630は記憶装置620に記憶されているソフトウェアプログラム及びデータを実施することによって、各種の機能応用及びデータ処理を実行する。記憶装置620は主にプロクラム記憶領域及びデータ記憶領域を含むことができ、そのうち、プロクラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば音再生機能、画像再生機能等)等を記憶することができ、データ記憶領域は前記コンピュータ装置の使用に基づいて新規作成されるデータ(例えば音声データ、電話帳等)等を記憶することができる。また、記憶装置620は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに不揮発性メモリ、たとえば少なくとも1つのフロッピーディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又はその他の揮発性固体メモリデバイスを含んでもよい。それに対応して、記憶装置620はさらに記憶装置コントローラを含んでもよく、これにより、入力ユニット610及びプロセッサ630が記憶装置620に対するアクセスを提供する。
【0048】
プロセッサ630は前記コンピュータ装置のコントロールセンターで、各種のインターフェース及び回路でコンピュータ装置全体の各部分を接続するものであり、記憶装置620内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを作動又は実行し、及び記憶装置620内に記憶されているデータを呼び出し、前記コンピュータ装置の各種の機能及び処理データを実行することによって、前記コンピュータ装置に対して全体監視を行う。
【0049】
表示ユニット640はユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報及び前記コンピュータ装置の各種のグラフィカルユーザインターフェースを表示することに用いることができ、これらのグラフィカルユーザインターフェースはグラフィカル、テキスト、アイコン、ビデオ及びその任意の組み合わせで構成されることができる。表示ユニット640はディスプレイパネルを含んでもよく、あるいは、LCD(LiquidCrystalDisplay、液晶ディスプレイ)、OLED(OrganicLight−Emitting Diode、有機発光ダイオード)等の形態でディスプレイパネルを配置してもよい。図において、入力ユニット610と表示ユニット640が2つの独立した部材として出入力機能を実現するが、ある実施例において、入力ユニット610と表示ユニット640を集積して出入力機能を実現できる。
【0050】
通信ユニット650は情報受送信又は通話過程において信号の受送信に用いることができ、通信ユニット650はRF(Radio Frequency、無線周波数)回路、ルータ、モデム等のネットワーク通信装置であってもよい。また、通信ユニット650はさらに無線通信によってネットワーク及びその他の装置と通信することができる。前記無線通信は任意の通信規格又はプロトコルを用いることができ、GSM(Global System of Mobile communication、グローバルモバイル通信システム)、GPRS(General Packet Radio Service、汎用パケット無線サービス)、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)、電子メール、SMS(Short Messaging Service、ショートメッセージサービス)等を含むが、これに限られない。
【0051】
前記コンピュータ装置はさらに各部材に給電する電源660(例えば電池)を含んでもよく、好ましくは、電源は電源管理システムでプロセッサ630と論理的に接続されることができ、それにより電源管理システムによって充放電管理、及びパワー管理等の機能を実現する。電源660はさらに1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源故障検出回路、電源変換器又はインバータ、電源状態インジケーター等の任意のユニットを含んでもよい。
【0052】
示されていないが、前記コンピュータ装置はウェブカメラ、ブルートゥースモジュール、センサ(例えば光センサ、移動センサ及びその他センサ等)、音声回路及び無線通信ユニット等を含んでもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0053】
本実施例において、前記コンピュータ装置は1つの又は複数のプロセッサ630と、記憶装置620と、1つの又は複数のプログラムを含み、前記1つの又は複数のプログラムは前記記憶装置620に記憶され、且つ前記1つの又は複数のプロセッサ630に、前記1つの又は複数のプログラムに含まれる、マルチラウンドセッションインタラクション方法を実行するためのコマンドを実行させるように配置され、前記コマンドが、ユーザ要求情報を受信することと、ローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングすることと、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することとを含んでおり、ここで、前記要求構造ツリーにおいて、各ノードに含まれる標準要求がその子ノードに含まれる標準要求の上位要求である。
【0054】
また、前記のローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップにおいては、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在する場合に、当該ノードに含まれる前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断するステップを含む。
【0055】
また、前記のローカルにプリセットされた複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、前記ユーザ要求情報をマッピングするステップにおいては、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報と完全に同一である1つのノードが存在しない場合に、前記ユーザ要求情報と前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つそのうちの、前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断するステップ、又は、前記ユーザ要求情報とユーザが前に入力した履歴ユーザ要求情報とを組み合わせて一緒に前記複数の要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる前記標準要求に対してセマンティクスマッチングを行い、且つ各前記標準要求における、前記ユーザ要求情報とセマンティクスマッチングする最下位の前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされたと判断することを含む。
【0056】
また、前記複数の要求構造ツリーに、前記標準要求が前記ユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力する過程においては、さらに、前記ヒットされたノードの兄弟ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力するステップを含む。
【0057】
また、記憶装置620はさらに、ユーザ行動ログ及び各分野知識に対するトレーニング学習によって異なる分野での前記要求構造ツリー処理を構築する処理を実行するコマンドを含む。
【0058】
本発明に係るコンピュータ装置は、要求構造ツリーにおける各ノードに含まれる標準要求に、ユーザ要求情報をマッピングし、標準要求がユーザ要求情報でヒットされた1つのノードが存在する場合に、ヒットされた非リーフノードの子ノードに含まれる標準要求コンテンツを出力し、又はヒットされたリーフノードに対応するセッション情報を出力することによって、ツリー状階層依存関係を有するタスク型のセッションシステムを目指すセッションインタラクション方法を実現するとともに、ユーザ要求に対するヒット率を向上する。
【0059】
更に、本手段の用いるマルチラウンドセッションインタラクション方法は具体的なマッピング過程で、ユーザ要求情報が標準要求と完全に同一であるかどうか、ユーザ要求情報が標準要求とマッチングするかどうか、及び現在のユーザ要求情報を含むコンテキスト要求情報の組み合わせが標準要求とマッチングするかどうかという3種の状況を判断することによって、それぞれ標準要求がヒットされた判断方法を提供し、ツリー状階層依存関係を有するタスク型セッションタスクインタラクションを実現するとともに、標準要求がヒットされる可能性を向上する。
【0060】
ただし、以上の各実施例は本発明の技術的解決手段を説明するためのものにすぎず、それを制限するものでなく、上記の各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、依然として上記の各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はそのうちの一部又はすべての技術的特徴に対して等価置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の実質を本発明の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させないことを所属分野の当業者は理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6