特許第6234767号(P6234767)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234767
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   A63F7/02 332B
【請求項の数】5
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-217535(P2013-217535)
(22)【出願日】2013年10月18日
(65)【公開番号】特開2015-77344(P2015-77344A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2016年7月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129654
【弁理士】
【氏名又は名称】大池 達也
(72)【発明者】
【氏名】後藤 賢也
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−208202(JP,A)
【文献】 特開2013−158628(JP,A)
【文献】 特開2013−141475(JP,A)
【文献】 特開2005−261571(JP,A)
【文献】 特開2008−237800(JP,A)
【文献】 特開2009−233137(JP,A)
【文献】 特開2002−320747(JP,A)
【文献】 特開2004−089579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記空台目前状態判定手段により空台目前状態と判定されてから、遊技機側から出力される信号であって稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される稼動情報である終了情報を管理する稼動情報管理手段と、
前記終了情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システム。
【請求項2】
遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
遊技機をグループ化するグループ手段と、
遊技機側から出力される信号であって遊技機が空台であるか否かを特定可能な空台信号を入力することで空台であるか否かを遊技機単位で特定する空台特定処理を行い、空台と判定された遊技機数である空台数と予め設定される当該空台数の基準情報である空台基準情報とを比較すること、前記空台特定処理を行い空台の有無を特定すること、及び設定情報が入力されることのうちの少なくとも1つに応じて、前記空台目前状態判定手段による判定結果を示す空台予測情報の表示対象となる表示対象グループか、表示対象とならない非表示対象グループかを前記グループ手段によるグループ化されたグループ単位で特定する対象グループ特定手段と、
前記表示対象グループについては前記空台予測情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する一方、前記非表示対象グループについては前記空台予測情報を報知しない報知手段と、を備えた遊技場用システム。
【請求項3】
遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する一方、前記受付処理が行われた場合に、受付けられた所有価値の大きさに対応した最新価値情報を特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記最新価値情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システム。
【請求項4】
貨幣を受付ける貨幣受付処理と、遊技者が遊技によって獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける獲得価値受付処理と、前記貨幣受付処理により受付けられた貨幣を対価として遊技価値を付与する貸出処理と、前記獲得価値受付処理により受付けられた獲得価値を対価として遊技価値を付与する払戻処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
受付けた貨幣額から前記貸出処理の対価分を除いた残所有価値である残高と、受付けた前記獲得価値から前記払戻処理の対価分を除いた残所有価値である残獲得価値と、を各々遊技機単位で特定する一方、
遊技機側から出力される特別状態が終了したことを特定可能な特別状態信号を入力することにより特別状態が終了した時点または前記獲得価値が最大値となった時点である減算基点、及び前記獲得価値が予め定められる獲得価値基準値に達していない状態となった時点である価値消費時点のうちの少なくともいずれかを特定可能な価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記減算基点から減少した獲得価値、及び前記価値消費時点から減算された残高のうちの少なくともいずれかに対応した空台予測補助情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システム。
【請求項5】
遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機に対応して設けられる遊技場従業員を呼出す呼出状態となることが可能な呼出端末から出力される前記呼出状態となったことを特定可能な呼出信号を入力することで前記呼出端末が呼出状態となったか否かを判定する呼出判定手段と、
遊技機が大当り状態でも異常状態でもない通常待機状態であることを特定可能な状態信号を遊技機側から入力することで、前記通常待機状態を特定する状態特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能である一方、前記通常待機状態である遊技機に対応した前記呼出端末が呼出状態となった場合に成立する空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されること、前記呼出判定手段による判定結果、及び前記状態特定手段による判定結果により成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
空台目前状態判定手段による判定結果を示す空台予測情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機が設置された遊技場において遊技者に対して各種の情報を提供する遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場が知られている。遊技場には、さまざまな機種の遊技機が設置され、新台等の人気機種もあれば、稼動が少ない不人気機種もある。人気機種については、遊技場に設置された全ての遊技機が遊技されて空台が無くなる所謂満台となることがしばしば見受けられる。そこで、満台となる可能性の低い不人気機種の遊技を促進するため、遊技されていない状態である所謂空台である遊技機数のランキング等の空台情報を機種単位で遊技者に報知し、遊技場全体の稼動促進を図ることを目的とした遊技場システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4249146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技者の中には遊技が出来ればどの機種でも良いと考える遊技者だけではなく、人気機種の遊技を目的として来場する遊技者も少なくない。そのような遊技者の中には人気機種が満台の場合には空台が出るのを待つ遊技者も多く、このような遊技者に対して上述の空台情報を報知しても無意味である。上記従来の遊技場システムでは、空台が出るのを待つ遊技者に対して効果的な遊技情報を提供することが難しい。暫く空台を待ったものの空台が出てくる目星が付かないために遊技を諦めて退場する遊技者も少なくないという実情がある。このように従来の遊技場システムでは、折角、待ってまで遊技を行おうとする熱心な遊技者が来場したにも関わらず、このような遊技者に遊技の機会を与えることができずにみすみす退場させてしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、空台の目星を付けるために有用な情報を報知する遊技場用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記空台目前状態判定手段により空台目前状態と判定されてから、遊技機側から出力される信号であって稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される稼動情報である終了情報を管理する稼動情報管理手段と、
前記終了情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項1)。
【0007】
本発明の遊技場用システムは、前記残所有価値を特定することにより前記空台目前条件の成否を判定し、その判定結果を示す前記空台予測情報を遊技者向けに報知する。一般的に、前記残所有価値が無くなったときに遊技を終了する遊技者が多い。そのため、残所有価値に関する前記空台目前条件の成否を示す空台予測情報は、空台の目星を付ける際、高い信頼性を呈する情報となっている。
【0008】
前記空台予測情報は、他人の遊技の終了を待ってまで遊技したいと考える熱心な遊技者が空台が出そうか否かを判断するために非常に有用である。前記空台予測情報の報知があれば、空台の目星を付けることが可能である。
【0009】
このように、本発明の遊技場用システムは、前記空台予測情報を報知することにより空台を待つという行為をサポートでき、待機中の遊技者を長く遊技場に引き止めることができるという優れた特性を備えたシステムとなっている。
【0010】
本発明の遊技場用システムが対象とする遊技機としては、スロットマシンやパチンコ遊技機等がある。スロットマシンとしては、メダルやコイン等の遊技媒体を遊技価値として使用するスロットマシンでも良いが、遊技媒体を使用せずポイント等を遊技価値として使用する所謂完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。さらに、スロットマシンの場合であれば、玉を遊技媒体として使用するパロット(R)であっても良い。パチンコ遊技機としては、遊技媒体である玉の払出を伴うパチンコ遊技機であっても良いが、玉の払い出しを伴わずポイント等を遊技価値として使用する所謂封入式のパチンコ遊技機であっても良い。
【0011】
前記一態様の遊技場用システムにおいて、前記受付処理は、遊技者の貨幣を受付ける貨幣受付処理、及び遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける獲得価値受付処理を含み、
前記価値付与処理は、前記貨幣受付処理により受付けられた貨幣を対価として遊技価値を付与する貸出処理、及び前記獲得価値受付処理により受付けられた獲得価値を対価として遊技価値を付与する払戻処理を含み、
前記価値特定手段は、前記所有価値として受付けた貨幣額から前記貸出処理の対価分を除いた残高と、前記所有価値として受付けた前記獲得価値から前記払戻処理の対価分を除いた残獲得価値と、を各々特定し、
前記空台目前状態判定手段は、前記残高に対する基準情報である残高基準情報と前記残高とを比較すると共に、前記残獲得価値に対する基準情報である残獲得価値基準情報と前記残獲得価値とを比較することで前記空台目前状態であるか否かを判定することも良い
【0012】
この場合には、前記残高だけでなく前記残獲得価値を考慮した上で前記空台予測情報を報知可能となるので、報知する情報の信頼性をより一層高めることが可能になる。
【0013】
前記一態様の遊技場用システム、前記空台目前状態判定手段により空台目前状態と判定されてから、遊技機側から出力される信号であって稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される稼動情報である終了情報を管理する稼動情報管理手段を備え、
前記報知手段は、前記空台予測情報として前記終了情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する
【0014】
前記残所有価値あるいは前記残高が無くなって遊技を終了する場合、その残高等が無くなったときに付与された遊技価値を使い切った時点で遊技終了となる。前記空台予測情報として前記終了情報の報知があれば、その遊技価値がどの程度使われているのかの目星が付くようになり、空台となる時期をより把握し易くなる。
【0015】
前記一態様の遊技場用システムは、前記受付処理に応じて、前記稼動情報管理手段による終了情報の更新、及び前記報知手段による報知の少なくとも一方を抑制する抑制手段を備えていることも良い
遊技者が遊技を終了しない場合、残所有価値や残高が使い切られた後、前記受付処理が行われて残高等が補填されるので、前記受付処理を実行した場合には遊技続行と判断できる。したがって、受付処理に応じて報知等の抑制処理を行えば、実際の遊技者の行動に見合った適切な報知が可能となる。
【0016】
本発明一態様遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
遊技機をグループ化するグループ手段と、
遊技機側から出力される信号であって遊技機が空台であるか否かを特定可能な空台信号を入力することで空台であるか否かを遊技機単位で特定する空台特定処理を行い、空台と判定された遊技機数である空台数と予め設定される当該空台数の基準情報である空台基準情報とを比較すること、前記空台特定処理を行い空台の有無を特定すること、及び設定情報が入力されることのうちの少なくとも1つに応じて、前記空台目前状態判定手段による判定結果を示す空台予測情報の表示対象となる表示対象グループか、表示対象とならない非表示対象グループかを前記グループ手段によるグループ化されたグループ単位で特定する対象グループ特定手段と
前記表示対象グループについては前記空台予測情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する一方、前記非表示対象グループについては前記空台予測情報を報知しない報知手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項)。
【0017】
この場合には、例えば新台や満台などの条件付で空台予測情報の報知が可能となり、空台予測情報の無闇な報知を未然に回避できるようになる。空台予測情報の無闇な報知を回避できれば、残所有価値や残高等の売上情報を遊技者に開示することに抵抗感を持つ遊技場に対する本発明の遊技場用システムの導入が比較的容易になる。なお、新台の条件としては、例えば、該当するグループ(機種等)の設定情報が入力された日(登録日)からの経過日数が所定日数以内である等の条件を設定できる。また、例えば設定情報を未入力のグループについては、非表示対象グループと特定することも良い。
【0018】
本発明一態様遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する一方、前記受付処理が行われた場合に、受付けられた所有価値の大きさに対応した最新価値情報を特定する価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記最新価値情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項)。
【0019】
前記受付処理としては、例えば、1万円等の高額の貨幣を受付ける場合もあれば、千円等の少額の貨幣を受付ける場合もある。高額の貨幣を受け付けた場合には、残高が少額になることは余り発生しない一方、少額の貨幣を受け付けた場合には、残高が少額になることが頻繁に発生する。そのため、少額の貨幣を受け付けた後よりも、高額の貨幣を受け付けた後で残高が少額になった場合の方が、遊技終了の可能性が高いと考えられる。前記最新価値情報の報知があれば、空台目前状態となる前にどのような受付処理が行われたかを判断することが可能となり、一層精度高く空台の目星を付けることが可能になる。
【0020】
本発明一態様、貨幣を受付ける貨幣受付処理と遊技者が遊技によって獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける獲得価値受付処理と前記貨幣受付処理により受付けられた貨幣を対価として遊技価値を付与する貸出処理と前記獲得価値受付処理により受付けられた獲得価値を対価として遊技価値を付与する払戻処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
付けた貨幣額から前記貸出処理の対価分を除いた残所有価値である残高と、受付けた前記獲得価値から前記払戻処理の対価分を除いた残所有価値である残獲得価値と、を各々遊技機単位で特定する一方、
遊技機側から出力される特別状態が終了したことを特定可能な特別状態信号を入力することにより特別状態が終了した時点または前記獲得価値が最大値となった時点である減算基点、及び前記獲得価値が予め定められる獲得価値基準値に達していない状態となった時点である価値消費時点のうちの少なくともいずれかを特定可能な価値特定手段と、
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能な空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されることにより成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
前記減算基点から減少した獲得価値、及び前記価値消費時点から減算された残高のうちの少なくともいずれかに対応した空台予測補助情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項)。
【0021】
前記空台予測補助情報があれば、空台目前状態の遊技機を遊技する遊技者のそれまでの遊技動向を把握出来るようになり、空台となるか否かの目星を付け易くなる。
【0022】
本発明一態様遊技機で遊技するために必要な遊技価値を付与するための対価となる遊技者が所有する有価価値であり、少なくとも貨幣を含む所有価値を受付ける受付処理と、その受付けた所有価値の一部を対価として遊技価値を付与する価値付与処理と、を実行可能であって、遊技機に対応して設置される遊技機装置を含む遊技場用システムであって、
前記受付処理により受付けられた所有価値のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残有価価値である残所有価値を遊技機単位で特定する価値特定手段と、
遊技機に対応して設けられる遊技場従業員を呼出す呼出状態となることが可能な呼出端末から出力される前記呼出状態となったことを特定可能な呼出信号を入力することで前記呼出端末が呼出状態となったか否かを判定する呼出判定手段と、
遊技機が大当り状態でも異常状態でもない通常待機状態であることを特定可能な状態信号を遊技機側から入力することで、前記通常待機状態を特定する状態特定手段と
遊技機単位で遊技機が空台となる目前の状態である空台目前状態であるか否かを判定するために予め設定される条件であって、前記残所有価値を特定することによって成立の有無を特定可能である一方、前記通常待機状態である遊技機に対応した前記呼出端末が呼出状態となった場合に成立する空台目前条件が、前記価値特定手段により残所有価値が特定されること、前記呼出判定手段による判定結果、及び前記状態特定手段による判定結果により成立しているか否かを判定する空台目前状態判定手段と、
空台目前状態判定手段による判定結果を示す空台予測情報を遊技者向けに遊技機単位で報知する報知手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項)。
【0023】
遊技機毎の計数機である各台計数機が設置されていない遊技場の場合、獲得価値を所謂玉箱等に貯めて遊技が行われる。遊技終了時には玉箱を計数機に運ぶ必要があるため、運搬の補助をさせるために遊技場従業員を呼出すことが往々にしてある。このような遊技場では、通常待機状態にて呼出状態となれば遊技を終了する可能性が高いという判断が可能になる。前記通常待機状態にて呼出状態となった場合に空台目前条件が成立するように構成すれば、遊技者や遊技場従業員が玉箱を運ぶ準備をしている状態にて遊技機が空台となることを予測するサポートが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施例1における、遊技場用システムの構成を示すブロック図。
図2】実施例1における、遊技機(パチンコ遊技機)及び遊技機装置の外観を示す正面図。
図3】実施例1における、設定情報を例示する図。
図4】実施例1における、遊技機装置の電気的構成を示すブロック図。
図5】実施例1における、空台予測情報を例示する図。
図6】実施例1における、空台予測情報更新処理の流れを示すフロー図。
図7】実施例1における、表示機種特定処理の流れを示すフロー図。
図8】実施例1における、空台候補特定処理の流れを示すフロー図。
図9】実施例1における、空台予測情報機種一覧の表示画面を示す図。
図10】実施例1における、空台予測情報遊技機一覧の表示画面を示す図。
図11】実施例1における、特定機種の空台予測情報の表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技機2が設置された遊技場向けの遊技場用システム1に関する。この内容について、図1図11を参照して説明する。
【0026】
遊技場では、図1のごとく、パチンコ遊技機やスロットマシン(図示略)等の遊技機2が配列された遊技島が通路を挟んで複数設けられている。遊技機2には、遊技仕様が異なる様々な機種があり、各機種の遊技機が複数台ずつ設置されている。各遊技機2には、遊技媒体の貸出機能及び計数機能を備える遊技機装置3や図示しない呼出装置(呼出端末)等が個別に設置されている。呼出装置は、遊技場従業員を呼び出すための呼出釦を有し、呼出釦の操作に応じて呼出ランプが点灯状態となる。
【0027】
遊技場内に設けられた景品カウンタ(図示略)には、遊技により獲得した遊技価値(獲得価値)を好みの景品に交換するためのPOS端末5が設置されている。遊技場の管理者が詰める管理スペースには、遊技場内の各種機器の稼動状況を管理する管理装置6等が設置されている。遊技島の島端には、遊技カード(記録媒体)10に記録された残高分の貨幣を払い出す精算装置4が設置されている。さらに遊技場内には、遊技者の休憩スペースが設けられ、各種の情報を表示する集中情報表示装置17が設置されている。
【0028】
本例の遊技場用システム1は、図1に示すごとく、POS端末5、管理装置6、パチンコ遊技機等の遊技機2、遊技機2毎の遊技機装置3、精算装置4等が、場内ネットワーク11を介して通信可能な状態で接続されたシステムである。さらに場内ネットワーク11には、例えばスマートフォン(多機能型携帯電話)等の携帯端末150に向けて各種の情報を無線送信するためのルータ等の無線通信機15が接続されている。
【0029】
遊技場用システム1では、集中情報表示装置17、あるいは無線通信機15にアクセス可能な携帯端末150を利用し、空台予測情報の閲覧が可能となっている。空台予測情報を参照すれば、例えば、新台機種や人気機種など満台の機種について、空台の予測が可能になる。特定の機種を遊技するために来場したものの、その機種が満台で遊技を開始できないとき、遊技者は空台予測情報を参照しながら空台を待つことができる。
【0030】
遊技機2は、対応する遊技機装置3及び呼出装置と共に中継装置101を介して場内ネットワーク11に接続され、遊技機2や遊技機装置3等はこの中継装置101を介して管理装置6等に接続されている。以下、遊技場用システム1の主要な構成機器について説明する。
【0031】
(遊技機)
図1及び図2に例示する遊技機2は、図柄表示部(役物)21や始動口22等が配置された遊技領域23に玉を打ち込んで遊技するパチンコ遊技機である。この遊技機2では、遊技媒体である玉が遊技価値として利用される。
【0032】
遊技領域23の下側には、図示しない発射装置に玉を供給する上皿27と、上皿27から溢れた玉を貯える下皿28と、が設けられている。下皿28の手前側の縁には、スライドレバー285が設けられ、このスライドレバー285の操作に応じて下皿28の底が抜けるようになっている。上皿27の縁部の上面には、貸出釦271、返却釦272が配設されている。貸出釦271及び返却釦272は、遊技機装置3の動作に関する操作釦である。なお、各釦の機能説明は、後述する遊技機装置3の動作説明に含める。
【0033】
遊技機2は、所謂セブン機と呼ばれるパチンコ遊技機であり、始動口22に玉が入賞(始動入賞)すると大当り抽選が実行される。始動口22としては、入賞率が変動しない所謂へそタイプの第1始動口22Aと、入賞率が変動する電動チューリップタイプの第2始動口22Bと、がある。第2始動口22Bは、その開口部220に一対の可動羽根221を備えている。一対の可動羽根221が相互に離隔して開くと、開口部220への玉の流入をガイドする受け皿のように作用し、入賞率が格段に高くなる。
【0034】
一対の可動羽根221の開放条件としては、普図抽選の当選(普図当選)が設定されている。普図入賞口である通過ゲート24を玉が通過したとき、抽選乱数が抽出されて普図抽選が実行され、図示しない普図表示部により対応する図柄変動が実行される。普図変動時間は、通常状態では30秒、時短状態(時短)では3秒となっている。また、普図当選時の可動羽根221の開放時間は、通常状態では0.3秒、時短状態では5秒となっている。時短状態では、通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間が長く設定され、これにより第2始動口22Bの入賞率が高くなる。
【0035】
始動口22に玉が入賞すると、内部で大当り判定用の抽選乱数が抽出されて大当り抽選が実行されると共に、図柄表示部21で図柄変動が開始される。大当り当選が発生した場合には、図柄表示部21に「777」等の揃いの図柄が停止表示されて大当り当選が報知される。大当り当選の報知後、所謂アタッカーと呼ばれる大入賞口25が開口するラウンド遊技が複数回繰り返される大当り状態(大当り)が開始される。
【0036】
大当り抽選・普図抽選の図柄変動中に始動入賞した場合には、抽出された抽選乱数に対応する図柄変動が累積的に保留される。保留された図柄変動は、図柄変動が終了した後、古いものから順番に開始される。なお、図柄変動の保留数には所定の保留上限値(例えば各4つ)が設定され、保留上限値に到達した状態では、抽選乱数の抽出を行わないか、或いは抽出された抽選乱数が図柄変動として保留されずにそのままキャンセルされる。
【0037】
大当りとしては、大当り抽選の当選確率が高くなる確変状態が後続して発生する確変大当りと、確変を伴わない通常大当りと、がある。大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360に設定されている。大当り当選のうち確変大当りの割合である確変率は、通常状態であるか確変状態であるかに関わらず66.6%となっている。
【0038】
大当りでは、大入賞口25が開放されるラウンド処理が15回に渡って繰り返し実行される。1ラウンド当たりの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒に設定され、上限入賞数に達するか、あるいは上限開放時間が経過したときに1回のラウンドが終了する。
確変状態では、大当り確率が1/36に向上すると共に、上記のように第2始動口22Bの入賞率が高くなる時短状態になる。確変状態の終了条件は、大当りの発生であり、次回の大当りが確変大当りであれば、大当り後に再び確変状態が継続的に発生する。一方、確変状態下で通常大当りが発生すると、大当り後に所定数(例えば100回)の図柄変動に渡って時短状態が発生し、その後、通常状態に転落する。
【0039】
遊技機2側から出力される遊技信号(稼動信号)としては、以下の各信号がある。
(1)アウト信号:消費(使用、打込、回収)玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号。消費玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定できる。なお、遊技機2本体からアウト信号が出力される構成に変更しても良い。
(2)セーフ信号:遊技機2から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定できる。なお、遊技機2に玉を補給する補給装置から出力される補給信号をセーフ信号として利用することも良い。
(3)始動信号:始動入賞を契機とした図柄表示部21によるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので、受信側では信号入力に応じてスタート処理を特定でき、「始動信号×1」をスタート(スタート処理数)として特定できる。なお、始動口22に入賞したことを示す信号を始動信号として利用することもできる。
(4)大当り信号:遊技機2から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので、受信側では大当り信号入力中を大当り中として特定できる。
(5)特別状態信号:遊技機2から出力される特別状態(時短、甘中)を特定可能な信号。第2始動口22Bの入賞率が向上する特別状態の発生中にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定できる。なお、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。なお、大当り信号及び特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定できる。
【0040】
(管理装置)
図1の管理装置6は、遊技場内に設置される遊技機2、遊技機装置3、POS端末5、精算装置4の稼動状況を管理する装置である。
管理装置6は、液晶ディスプレイや図示しないプリンタ等を含む出力部61と、各種の演算処理を実行する装置本体62と、キーボード及び図示しないマウスを含む入力部63と、を備えている。装置本体62は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を中心とした制御機能、ハードディスクドライブ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
【0041】
管理装置6は、各遊技機2側から台番が紐付けされた遊技信号を受信するほか、各遊技機2側で管理される空台予測情報(図5を参照して後述する。)を受信し、遊技機2毎に管理する機能を備えているほか、以下の各手段としての機能を備えている。
【0042】
(1)記録媒体管理手段:遊技カード10毎の残高及び持玉(残獲得価値)を管理する手段。残高及び持玉は、遊技カード10のカードIDが紐付けされた状態で記憶されている。
(2)グループ手段:遊技場に設置された遊技機2を機種毎にグループ化する手段。機種毎にグループ化するに当たって、台番(遊技機ID)を機種単位で管理しグループ化している。
【0043】
(3)設定情報管理手段:遊技機2の機種毎に、図3に例示される設定情報を管理する手段。設定情報は、例えば入力部63を利用して機種単位で入力可能である。一部の機種について設定情報を入力しないという選択も可能であり、設定情報を未入力の機種については空台予測情報の表示対象機種から除外される。設定情報には、以下の各設定値が含まれている。
【0044】
・残高基準値・持玉基準値:空台候補(空台目前状態にある遊技機)を区分するための空台候補特定処理(後述)に用いられる基準情報(残高基準情報、残獲得価値基準情報)であり、残高あるいは持玉に対する設定値。各基準値には第1及び第2基準値があり、第1残高基準値(第1持玉基準値)の方が第2残高基準値(第2持玉基準値)よりも大きな値となっている。
・空台基準値:空台予測情報の表示態様を機種毎に区分するための表示機種特定処理(後述)に用いられる基準情報(空台基準情報)であり、空台数に対する設定値。空台基準値には第1及び第2空台基準値があり、第1空台基準値の方が第2空台基準値よりも大きな値となっている。
・稼動タイマ:空台を特定するための空台特定処理(後述)に用いられる基準情報であり、稼動タイマの作動時間を示す設定値。
【0045】
(4)空台目前状態判定手段:遊技機2毎に空台目前状態(空台となる目前の状態)であるか否かを判定するために、残高及び持玉が基準値(残高基準値、持玉基準値)未満等のように両者を比較した結果により空台目前条件の成否を判定する手段。さらに、本例の空台目前状態判定処理は、空台候補(空台目前状態にある遊技機)を区分する空台候補特定処理を実行する。残高及び持玉のうち少なくともいずれかが第1基準値に達しており空台目前条件が非成立であれば第4空台候補、第1基準値に達していないが第2基準値(第2残高基準値、第2持玉基準値)に達している場合(第1基準値未満かつ第2基準値以上)であれば第3空台候補、第2基準値に達していない場合(第2基準値未満)であれば第1あるいは第2空台候補として区分する。なお、第2基準値は、後述する通り空台差数を算出する条件として兼用される。
【0046】
(5)空台特定処理手段:遊技機2毎に空台であるか否かを特定する空台特定処理を実行する手段。空台特定処理手段は、空台を特定可能な空台信号としてアウト信号あるいはセーフ信号を利用する稼動タイマを備えている。稼動タイマは、アウト信号あるいはセーフ信号を入力する毎にゼロスタートで作動し、設定値(図3参照。)に達してタイムアップした場合に作動を停止する。空台特定処理では、残高、持玉がゼロであって、かつ、稼動タイマが作動を停止している場合に空台と判定される。
【0047】
(6)表示機種特定処理手段(対象グループ特定手段):空台予測情報の表示種別を機種毎に区分等するための表示機種特定処理等の実行手段。空台予測情報の表示種別を機種単位で区分する表示機種特定処理は、機種内の空台数に対する閾値である空台基準値を利用して実行される。空台数が第1空台基準値に達していれば(空台数≧第1空台基準値)、空台であるか否かを表示する簡易表示機種(非表示対象グループ)と区分される。第1空台基準値に達していないが第2空台基準値に達している場合(第2空台基準値≦空台数<第1空台基準値)には、詳細(図11を参照して後述する。)を表示する第2詳細表示機種(表示対象グループ)と区分され、第2空台基準値に達していない場合(空台数<第2基準値)には、詳細を表示する第1詳細表示機種(表示対象グループ)と区分される。
【0048】
(遊技機装置)
遊技機装置3は、図1に示すごとく、各遊技機2に個別に対応するよう、隣り合う遊技機2との台間スペースに設置されている。遊技機装置3は、遊技媒体である玉の払出(貸出、払戻)機能と、獲得された玉の計数機能と、遊技カード10を発行する記録媒体発行機能と、を備えている。
【0049】
遊技機装置3の前面には、図2のごとく、装置エラーやカードのストック切れ等の作動状態を表示する状態表示部31、貸玉代金となる貨幣を投入する貨幣投入口32、回動可能に片持ち支持されたタッチパネル33、遊技用の玉を払い出させる払出釦34、遊技機2の上皿27に払出玉を供給する払出ノズル35、遊技カード10を挿入するカード挿入口36が配置されている。カード挿入口36の横には、カード返却釦361が配設されている。
【0050】
遊技機装置3の最下部には、玉を計数する計数部37が設けられている。計数部37からは中空ダクト371が延設され、この中空ダクト371の先端側には、遊技機2の下皿28から流下した玉を受け止める計数受け皿372が取り付けられている。遊技機2のスライドレバー285を操作すると、下皿28の玉が計数受け皿372に流下し、中空ダクト371を経由して計数部37に供給される。
【0051】
カード挿入口36には、遊技カード10を挿入可能である。遊技カード10には、カードIDのほか、残所有価値である残高や持玉等が記録されている。なお、残高は、貨幣投入口32を介して投入された貨幣のうち、貸玉の代金として消費されていない残りの金額である。持玉は、遊技を通じて獲得され、計数済みの玉数である。
【0052】
遊技機装置3は、図4のごとく、CPU301、ROM302、フラッシュROM303、RAM304、I/O305等を備える制御部30を中心として電気的に構成されている。特にフラッシュROM303の記憶領域には、空台の予測に役立つ後述の空台予測情報を格納する空台予測情報記憶領域等が設けられている。なお、空台とは、遊技者が存在しない遊技機のことである。
【0053】
制御部30に対しては、上記の構成のほか、I/F部38、投入貨幣の種別等を検知する貨幣処理部321、カード挿入口36から挿入された遊技カード10を読み書きするカードリーダライタ362、新規発行用の遊技カード10をストックするカードストック部363、玉を払い出す払出部341、獲得玉を計数する計数部37等が電気的に接続されている。遊技機装置3は、I/F部38を介して管理装置6、遊技機2と通信可能な状態で接続されている。
【0054】
遊技機装置3では、貨幣投入口32に貨幣が投入されたとき、その金額(貨幣額)が残高として記憶されると共に、貸出可能な度数(1度数:500円分125玉)がタッチパネル33に表示されて貸玉の払出が可能になる(貨幣受付処理、受付処理)。なお、貸出可能度数については、遊技機2側でも表示される。
【0055】
遊技カード10を受付けたときには、管理装置6による使用許可を前提として記録された残高及び持玉がタッチパネル33に表示され、貸玉の払出、持玉の払出が可能になる(受付処理)。遊技機装置3が遊技カード10から読み出したカードID、残高、持玉のデータは、管理装置6に向けて送信される。管理装置6側では、カードID毎に残高等が管理されているデータベースを参照し、残高等のデータが正しいとき遊技機装置3に向けて使用許可を返信する。
【0056】
残高が表示された状態では、遊技機2に設けられた貸出釦271の操作に応じて、1度数ずつ貸玉の払出を受けることが可能である。貸玉が行われると、その代金が残高から差し引かれると共に、タッチパネル33の残りの貸出可能度数の表示が更新される(貸出処理、価値付与処理)。
【0057】
持玉が表示された状態では、払出釦34の操作に応じて持玉の中から玉を払い出させることができる。払出釦34の1回の操作に応じて、1度数に当たる125玉を払い出させることができ、その払出に応じてタッチパネル33の持玉が減算更新される(払戻処理、価値付与処理)。
【0058】
計数部37は、遊技機2側から供給された玉の検知に応じて計数を開始する。計数された玉数は、持玉に加算され、これによりタッチパネル33の表示が更新される(獲得価値受付処理、受付処理、計数処理)。
【0059】
遊技機装置3は、遊技を終了した後、遊技機2に設けられた返却釦272が操作されたとき、残高や持玉等が記録された遊技カード10を返却あるいは発行する。遊技カード10を利用した遊技の場合には、返却釦272の操作に応じて遊技カード10を返却する。一方、遊技カード10を未挿入の遊技の場合には、返却釦272の操作に応じてカードストック部363から遊技カード10を繰り出し、残高及び持玉を記録して発行する。遊技カード10を返却あるいは発行する際には、その遊技カード10に記録された残高及び持玉のデータがカードIDと共に管理装置6に送信される。なお、タッチパネル33の操作により持玉の一部のみを遊技カード10の発行対象とする分割発行を可能としても良い。
【0060】
遊技機装置3は、対応する遊技機2について管理装置6が管理している設定情報を受信して記憶する一方、台番を紐付けた稼動情報(図5を参照して後述する空台予測情報)に台番を紐付けて管理装置6に送信する機能を備えているほか、以下の各手段としての機能を備えている。
【0061】
(1)価値特定手段:貨幣受付処理により受付けた貨幣の金額、あるいは獲得価値受付処理により受付けた玉数(獲得価値数)のうち、前記価値付与処理による対価分を除いた残所有価値である残高・持玉を特定する手段。
【0062】
(2)稼動情報管理手段:図5に例示する空台予測情報に含まれる空台予測補助情報を特定する手段。空台予測補助情報は、以下の各情報から構成され、空台予測情報記憶領域(フラッシュROM33)に格納される。空台予測補助情報は、遊技機2側からの遊技信号の入力や、払戻処理や計数処理等の実行により随時、更新される(空台予測情報更新処理)。
・カードID:受付中あるいは発行対象となっている遊技カード(遊技終了時に発行される遊技カード10)のカードID。
・受付残高:受付けた遊技カード10の残高の合計。
・受付持玉:受付けた遊技カード10の持玉の合計。
・入金額:入金した金額の合計。
・計数玉:計数した玉数の合計。
・貸出対価:貸出処理により対価となった金額(売上額)の合計。
・払戻玉:払戻処理により対価となった玉数(払戻数)の合計。
・残高・持玉:遊技者の実際の残高(受付残高+入金額−貸出対価)と持玉(受付持玉+計数玉−払戻玉)。即ち、貸出処理あるいは払戻処理が可能な遊技者の残高・持玉。
・最新入金額(最新価値情報):最新の貨幣受付処理により入金した貨幣額。即ち、現在の残高に対して最後に加算された入金額。なお、遊技カード10を受付けた場合は「台移動」等、その旨を特定可能な情報が記憶される。
・空台差数:残高及び持玉が共に第2基準値(第2残高基準値、第2持玉基準値)に達していない状態(空台目前状態)となってからの稼動情報である終了情報。空台差数は、空台目前状態となった場合に初期化され、空台目前状態であることを条件として、アウト信号を入力する毎に10玉ずつ加算され、セーフ信号を入力する毎に10玉ずつ減算される。空台差数が機種内で最大である遊技機2を第1空台候補とし、それ以外の空台目前状態の遊技機2を第2空台候補とする。なお、空台目前状態では空台目前フラグが1となり、更新中に残高あるいは持玉が加算された場合には空台目前フラグがリセットされて空台目前状態が解消されると共に、空台差数の更新が終了される。
【0063】
(3)抑制手段:貨幣受付処理又は計数処理(獲得価値受付処理)があったとき、空台差数の更新を停止させると共に、対応する遊技機2に関する空台予測情報の報知を規制する手段。受付処理があったときには、台番(遊技機ID)が紐付けされた受付情報が管理装置6に向けて送信され、管理装置6側の制御によりその台番の遊技機2に関する空台予測情報の報知が規制される。
【0064】
(集中情報表示装置)
図1の集中情報表示装置17は、タッチパネル式の液晶ディスプレイよりなり、遊技場内の休憩スペース等に設置されている。集中情報表示装置17は、空台予測情報を始めとして遊技に役立つ各種の情報を表示する装置であり、タッチ操作により所望の情報を表示させることができる。なお、空台予測情報などの情報については、無線通信機(図1参照)15に接続可能な遊技者の携帯端末150等によっても閲覧可能である。
【0065】
(POS端末)
図1に示すPOS端末5は、遊技カード10に記録された持玉等を利用した景品交換を実行する端末である。本例のPOS端末5には、遊技カード10を読み書きできるカードユニット51が外付けされている。POS端末5によれば、管理装置6によるカードの使用許可を前提として、カードユニット51にセットされた遊技カード10から読み取った持玉等の範囲内での景品交換が可能である。
【0066】
遊技カード10を利用した景品交換後には、POS端末5から管理装置6に向けて、更新後の持玉等のデータがカードIDと共に送信される。
なお、管理装置6による遊技カード10の使用許可については、上記の遊技機装置3の場合と同様である。
【0067】
(精算装置)
精算装置4は、残高分の貨幣を遊技者に払い戻す装置であり、遊技島の島端等に設置されている。精算装置4の前面には、タッチパネル43、テンキー等が配置された操作パネル41、カード挿入口46、紙幣払出口42、硬貨払出口47等が配置されている。
【0068】
以上のような構成機器を含む本例の遊技場用システム1で実行される処理の流れについて、図6図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。図6は、遊技機装置3により実行される空台予測情報更新処理の流れを示すフロー図であり、図7及び図8は、管理装置6によって実行される表示機種特定処理、空台候補特定処理の流れを示すフロー図である。
【0069】
図6の空台予測情報更新処理では、カード受付処理か貨幣受付処理を実行したか否かを判断するS101、計数処理を実行したか否かのS102、貸出処理あるいは払戻処理を実行したか否かを判断するS103、及びアウト信号あるいはセーフ信号の入力の有無を判断するS109の各処理が、空台予測情報更新処理の待機処理となっている。これらの各処理による判断が全て否定的であれば、空台予測情報更新処理としては待機する処理ループとなる。
【0070】
遊技機装置3は、カード受付処理か貨幣受付処理を実行した場合には(S101:YES)、最新入金額を更新すると共に(S121)、更新対象となる残高あるいは持玉に対応する情報(入金額、受付持玉等)を更新する(S122)。なお、空台目前状態であることを示す空台目前フラグがゼロであれば(S123:NO)、次の処理(S109)を実行する。
計数処理を実行した場合については(S102:YES)最新入金額の更新処理(S121)を除いて、カード受付処理か貨幣受付処理を実行した場合(S101:YES)と同様の処理を実行する。
【0071】
貸出処理あるいは払戻処理を実行した場合には(S103:YES)、更新対象となる残高や持玉に対応する情報(貸出対価、払戻玉)を更新する(S104)。このとき、空台目前フラグがゼロ(S105:YES)、かつ、残高及び持玉がいずれも第2基準値(第2残高基準値、第2持玉基準値)に達していない場合には(S106:NO)、空台目前状態として空台差数を初期化すると共に(S107)、空台目前フラグを1とする(S108)。
【0072】
なお、その後、空台目前フラグが1のまま、カード受付処理か貨幣受付処理を実行するか(S101:YES)、あるいは計数処理を実行した場合には(S102:YES)、空台目前フラグが1であることから(S123:YES)、ステップS124で同フラグをゼロリセットし(S124)、空台目前状態を解消する。また、空台との判定があった場合についても、空台目前状態を解消する。
【0073】
アウト信号あるいはセーフ信号の入力があった場合(S109:YES)、遊技機装置3は、稼動タイマをゼロスタートで再作動させ(S110)、空台目前フラグが1であれば(S111:YES)、空台差数を更新する(S112)。なお、当然ではあるが、他の遊技情報を管理する場合については、空台目前フラグに関係なくその遊技情報を更新すれば良い。
【0074】
図7の表示機種特定処理は、空台判定が行われた場合や、空台予測情報が表示される場合や、所定時刻になった場合など予め設定される表示機種特定条件が成立した場合に実行される。この表示機種特定処理では、機種内の空台数に応じて(S201、S202)、簡易表示機種(S211)、第2詳細表示機種(S212)、及び第1詳細表示機種(S203)のいずれかに各機種を振分ける。なお、空台判定については、上記の空台特定処理の通りである。
【0075】
図8の空台候補特定処理は、表示機種特定処理と同様、空台判定が行われた場合や、空台予測情報が表示される場合や、所定時刻になった場合など予め設定される空台候補特定条件が成立した場合に実行される。なお、空台候補特定条件としては、残高や持玉が更新されたことや、空台目前状態となったか空台目前状態が解消した遊技機2が機種内に発生したこと等の条件を採用しても良い。
【0076】
空台候補特定処理では、残高あるいは持玉が第1基準値(第1残高基準値、第1持玉基準値)に達していれば第4空台候補に振り分けられ(S301:YES→S311)、残高及び持玉がいずれも第1基準値に達していないが、いずれかが第2基準値(第2残高基準値、第2持玉基準値)に達していれば第3空台候補に振り分けられる(S301:NO→S302:YES→S312)。
【0077】
残高及び持玉がいずれも第1基準値にも第2基準値にも達していない場合には(S301:NO→S302:NO)、空台差数が機種内最大値であるか否かに応じて(S303)、第1空台候補(S304)あるいは第2空台候補(S313)に振り分けられる。
【0078】
以上のように構成された遊技場用システム1によれば、図9図11に例示する空台予測情報を遊技者側に提示可能である。無線通信機15に接続された携帯端末150や集中情報表示装置17等の報知手段により表示されるメインメニュー(図示略)を適宜操作すれば図9の空台予測情報、図10の空台予測情報を表示できる。さらに、図9及び図10の表示画面を適宜操作すれば、図11の詳細な空台予測情報を表示できる。なお、報知手段としては遊技機装置3も例示できる。
【0079】
なお、図9図11の各表示画面では、戻る釦121とページ更新釦123とが表示され、図9及び図10の表示画面では戻る釦121の操作によりメインメニュー(図示略)の表示画面へ、図11の表示画面では移行元の図9あるいは図10の表示画面へと戻る。情報が多く画面内の一覧表示が不可能である場合には、ページ更新釦123として「次頁」の釦が表示され、前の情報があれば「前頁」の釦(図示略)が適宜表示され、操作に応じて該当頁に移行できる。
【0080】
図9は、機種単位での空台予測情報の表示画面の例である。この表示画面では、機種単位空台予測情報として、残高及び持玉がいずれも第1基準値に達していない遊技機数(空台目前遊技機数)、及び空台数が表示されると共に、囲み枠線種によって機種単位空台予測情報が識別表示されている。第1詳細表示機種、第2詳細表示機種、簡易表示機種が、それぞれ、実線枠、破線枠、点線枠となっている。なお、カラーの表示画面であれば、枠線種に代えて色の違いによって識別表示することも良い。
図9の表示画面では、第1詳細表示機種及び第2詳細表示機種については詳細釦122が表示され、この詳細釦122の選択操作によって図11のような台単位(遊技機単位)の詳細表示が可能である。
【0081】
図10は、遊技場内の遊技島レイアウト上での空台予測情報の表示画面の例である。この表示画面では、空台は白抜き数字、第1、第2、第3、第4空台候補が、それぞれ、縦ハッチング、右下がりハッチング、クロスハッチング、左下がりハッチングにて識別表示されている。この表示画面では、機種釦124が、対応する機種の台番の範囲を示すように横長で表示されていると共に、枠線種により図9と同様の識別表示がなされている。なお、簡易表示機種については、空台以外は区別なしとし、いずれの空台候補であるかは識別せずに空台であるかを特定可能な表示としている。
【0082】
図11は、特定機種(機種Aを例示)について台単位(遊技機単位)での空台予測情報の表示画面の例である。この表示画面では、台単位空台予測情報として、残高、持玉、最新入金、及び空台差数を表示している。図10では、第1詳細表示機種及び第2詳細表示機種の機種釦124あるいは台釦126を押下することで対応機種に関する図11の台単位の詳細表示が可能である。
【0083】
なお、図11の表示画面では、図10と同様にハッチングの種類による識別表示を行っている。また、図9あるいは図10の表示画面を表示している最中等に、新たに第1空台候補あるいは第2空台候補が発生した際には、その旨を表す台単位空台予測情報等をPOPアップ表示することも良い。さらに、メール受信設定を指定する操作が行われた携帯端末150宛てに、その旨を示すメールを送信することも良い。
【0084】
以上の通り、遊技場用システム1は、残高・持玉を特定することにより空台目前条件の成否を判定し、その判定結果を示す空台予測情報を遊技者向けに報知する。一般的に、残高や持玉が無くなったときに遊技を終了する遊技者が多いので、残高等に基づく空台予測情報は空台の目星を付ける際に非常に有用な情報となり得る。
【0085】
特に、本例の遊技場用システム1は、機種毎の空台予測情報の報知が可能であり、図9の機種一覧のように高稼動の人気機種が一目瞭然である。さらに、遊技機2毎(台単位)の空台予測情報の報知も可能であり、図10の遊技機一覧によれば残高あるいは持玉の度合いを遊技機2毎に把握できる。この遊技機一覧では、各遊技機2の残高等の度合いがハッチングの種類によって区別されている。特定機種の空台を待機する遊技者にあっては、どの台が空台になりそうか一見して判断できる。
【0086】
遊技場用システム1は、機種毎の空台数に応じて、各機種に関する空台予測情報の表示態様(詳細表示機種、簡易表示機種等)を変更する。新台など空台数の少ない人気機種については、例えば、図11のような遊技機2毎の詳細な空台予測情報の報知も可能である。この詳細な空台予測情報には、空台目前状態に移行後の差数(空台差数)が含まれているので、空台目前状態となってからの遊技動向を台毎に把握でき、どの台が空台になりそうかを精度高く予測できる。
【0087】
このように、本例の遊技場用システム1は、空台予測情報を報知することにより空台を待つという行為をサポートでき、待機中の遊技者を長く遊技場に引き止めることができるという優れた特性を備えたシステムとなっている。
【0088】
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
管理装置6により、遊技カード10のカードIDを紐付けて各遊技機2の空台予測情報(図5参照。)を管理することも可能である。本例では、遊技機装置3にて計数処理等を実行可能であるため、計数処理等については遊技信号により特定されない構成を例示しているが、管理装置6にて空台予測情報を管理する場合等には、計数値等の対応値を特定可能な計数信号や払戻信号等を遊技機装置3から入力し、対応する処理や情報を特定すれば良い。
【0089】
本例では、台番(遊技機ID)を機種単位でグループ化することで機種設定を行っているが、グループとしては、遊技島単位や貸単価単位(レート)等、機種以外のどのような単位でグループ化しても良い。
点検を要する異常状態を表す異常信号、及び呼出状態を表す呼出信号を出力するように遊技機2側を構成しておくことも良い。一方、遊技機装置3について、呼出装置が呼出状態となったか否かを判定する呼出判定手段としての機能と、大当り信号も異常信号も非受信のときに通常待機状態と特定する状態特定手段としての機能と、を設定することも良い。本例では、空台目前条件は、残所有価値である残高・持玉が基準値未満であるという条件を設定したが、呼出判定手段及び状態特定手段による判定結果に応じて成立する空台目前条件を設定することも良い。例えば、通常待機状態で呼出装置等が呼出状態となったことを特定し、呼出状態となった際には遊技を止める可能性が高いことからその遊技機について空台目前条件が成立したと判定することも可能である。
【0090】
終了情報として空台差数を例示したが、差数だけでなくアウトやスタート(図柄変動回数)等の他の遊技情報を、終了情報として適宜使用しても良い。終了情報に対して閾値を設けることで第1空台候補と第2空台候補とを区分しても良い。また、終了情報である空台差数を入金(貨幣受付処理)や計数(計数処理)により初期化したが、大当り発生等の他の条件により初期化等しても良い。また、終了情報や最新入金額等については、その数値を直接報知しても良いし、数値の変動範囲を複数のランク(範囲)に区分しておき、実際の終了情報や最新入金額等の数値がいずれのランクに属するのかを報知することも良い。
【0091】
空台予測補助情報として、残高や持玉や空台差数等を表示することを例示している。例えば、大当りが終了した時点または持玉が最大値となった時点である減算基点、及び持玉が第2獲得価値基準値未満となった時点である価値消費時点のうちの少なくともいずれかを特定できるように価値特定手段を構成しておくことも良い。この場合、大当りの終了時点から減少した持玉、最大持玉となった時点から減少した持玉、持玉がなくなった後(第2獲得価値基準値を割り込んだ後)で減算された残高(投資金額)などの空台予測補助情報を、空台予測情報と共に報知できる。さらには、対応する遊技者の総投資額や総遊技時間を空台予測情報として表示しても良いし、空台予測情報として空台目前状態であるか否かや、いずれの空台候補状態であるかを示す識別表示のみを採用しても良いし、空台目前状態である遊技機数や空台候補状態別の遊技機数のみを空台予測情報として採用しても良い。なお、総遊技時間等を表示する場合、例えば遊技カード10の挿入時点やカメラ等による人物認証、あるいは非稼動状態での売上発生等のような遊技開始条件を予め設定し、その条件の成立の有無を特定することで遊技開始時点を特定すれば良い。また、価値消費時点を特定する条件として持玉が第1獲得価値基準値に達したことを条件としても良い。なお、第1獲得価値基準値や第2獲得価値基準値としては、図3の第1持玉基準値や第2持玉基準値を兼用して採用しても良いし、別途設定値を設けても良い。
【0092】
空台候補となった遊技機2に対応する呼出装置を発光等させることにより、空台候補表示を実施しても良い。また、遊技場内の遊技島単位で島単位表示装置を設けて空台予測情報等を表示しても良い。この場合、対応する島に属する空台候補を優先して表示することが望ましい。
【0093】
呼出状態となった遊技機2を空台候補として特定する場合、持玉が一定数(例えば第1持玉基準値)に達しているとか、大当り後からの差数が一定数未満である等の予め設定される持玉残存条件が成立している状態で呼出を特定した場合に、遊技者が遊技を終了すべく遊技場従業員を呼出しているとして空台候補とすることが望ましい。
詳細表示機種とする条件として空台数が基準値に達していないことを例示したが、新台は詳細表示機種とする一方、その他は簡易表示機種とする等、操作入力等の他の条件により両者を区分しても良い。なお、新台であるか否かを判断する方法としては、例えば、該当する機種が設定情報として登録された登録日を記録しておき登録日からの経過日数に応じて新台か否かを判断する方法や、管理装置6等に記憶された新台機種の登録データを参照する方法や、設定情報の中に新台であることを特定可能な情報を含めておく方法等がある。
【0094】
空台の判定として稼動タイマや残高等により判定することを例示したが、例えばカメラにより人物を検出可能であるか否か等、他の空台条件を予め定めるようにしても良い。
なお、基準値との比較等で「超過」ではなく「以上」との表現を用いたが、「達している」との表現は「超過」と「以上」の双方を包含する概念となる。
【0095】
記録媒体として残高や持玉を記録する遊技カード10を例示したが、ICチップが組み込まれたコインや、紙状のレシート等、どのような記録媒体を対象としても良い。さらにはスマートフォン等の携帯端末を記録媒体として利用することもできる。なお、レシートなど書換が困難な記録媒体の場合には、記録媒体にIDを記録するのみとする一方、そのIDに対応付けて管理装置6側で残高や持玉等を管理しても良い。また、持玉のみを記憶対象としても良いし、会員カードを利用可能としたシステムに採用しても良い。
【0096】
図3に例示した設定情報は、予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても良く、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても良い。例えばチェーン店本部など外部の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。また、例示した全ての遊技情報は、入力した信号により直接的に特定しても良いし、演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良いし、例えば残高と持玉の第2基準値として0を兼用する等しても良い。また、第1基準値と第2基準値とを設定したが、一つの設定値により2つの区分としても良い。また、基準情報としては例示した基準値以外にも上限と下限を示すような範囲を示す基準値を採用しても良い。
【0097】
例示した各種条件は予め設定される条件となるが、この条件は遊技機2や遊技機装置3等の遊技機側から出力される条件の成立有無を特定可能な各種遊技信号(条件成立信号)の入力等によっても成立の有無を判定できる。例えば持玉が一定数以上であることを特定するにはカード挿入信号や計数信号等の持玉を特定可能な遊技信号が条件成立信号となり得る。なお、空台目前条件は残高と持玉との少なくとも一方と基準値との比較により成立すれば良いので、一方のみの比較結果により成立させても勿論良い。
【0098】
遊技媒体である玉を払い出すパチンコ遊技機を遊技機2として例示している。これに代えて、玉やメダル等の遊技媒体を払い出さず、獲得ポイント等、電子データとして加算記憶する封入式遊技機であっても良い。また、本例では、パチンコ遊技機を例示しているが、例えば、スロットマシン等のほかの種類の遊技機であっても良い。
対象となる遊技機は、パチンコ遊技機だけでなくスロットマシン等であっても良いが、遊技媒体を排出することなくデータ上のポイントを遊技に応じて変更する所謂封入式の遊技機等も想定されるため、玉やメダル等の遊技媒体や上記ポイントを包含する遊技価値という表現を適宜使用している。
【0099】
遊技機装置3が行う処理の一部を中継装置101、あるいは管理装置6等にて行っても良いし、管理装置6が行う処理の一部を中継装置101、或いは遊技機装置3等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。
【0100】
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは組み合わせた技術を包含している。
【符号の説明】
【0101】
1 遊技場用システム
10 遊技カード
101 中継装置
11 場内ネットワーク
17 集中情報表示装置
15 無線通信機
150 携帯端末
2 遊技機
3 遊技機装置
35 払出ノズル
37 計数部
4 精算装置
5 POS端末
6 管理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11