(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234794
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】レーザ光分岐装置
(51)【国際特許分類】
B23K 26/067 20060101AFI20171113BHJP
B23K 26/064 20140101ALI20171113BHJP
【FI】
B23K26/067
B23K26/064 Z
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-249064(P2013-249064)
(22)【出願日】2013年12月2日
(65)【公開番号】特開2015-104751(P2015-104751A)
(43)【公開日】2015年6月8日
【審査請求日】2016年10月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000161367
【氏名又は名称】株式会社アマダミヤチ
(74)【代理人】
【識別番号】100081282
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 俊輔
(74)【代理人】
【識別番号】100085084
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 高英
(74)【代理人】
【識別番号】100095326
【弁理士】
【氏名又は名称】畑中 芳実
(74)【代理人】
【識別番号】100115314
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 奈緒子
(74)【代理人】
【識別番号】100117190
【弁理士】
【氏名又は名称】前野 房枝
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 昌利
【審査官】
奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0166029(US,A1)
【文献】
特開平10−263870(JP,A)
【文献】
特開平05−077076(JP,A)
【文献】
特開2000−263265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00−26/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を分岐する分岐ミラーと、出力軸に取り付けた前記分岐ミラーを前記レーザ光の光路上の分岐位置と光路上から退避した退避位置との間で移動可能に回動駆動させる駆動源とを備えたレーザ光分岐装置において、
前記駆動源は、前記出力軸を貫通させて前記出力軸が表面から突出するようにしてベースユニットに取り付けられ、
前記ベースユニットを挟んで前記駆動源の反対側に配設され、前記ベースユニットの表面から突出した前記出力軸および前記分岐ミラーを非接触で取り囲む閉空間を形成する光路側ユニットを有し、
前記ベースユニットと前記光路側ユニットとを、前記出力軸が前記閉空間内において三次元的に相対移動調節可能に支持する支持手段をもって接続し、
前記出力軸の全周を非接触で取り囲む弾性シール部材を前記ベースユニットの表面と前記光路側ユニットの底面との間に弾性変形自在に介装して前記閉空間を密閉し、
前記出力軸の外周と前記ベースユニットとの間に出力軸の回転を許容しかつシール機能を発揮する回転許容シール部材を介装して前記閉空間を密閉した
ことを特徴とするレーザ光分岐装置。
【請求項2】
請求項1記載のレーザ光分岐装置において、前記回転許容シール部材は、粘性部材であることを特徴とするレーザ光分岐装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のレーザ光分岐装置において、前記密閉空間内と外部雰囲気とを繋ぐ通気孔を前記光路側ユニットに設け、該通気孔の開口にホースの一端を接続し、該ホースの他端に塵埃の通過を規制するフィルタが接続されることを特徴とするレーザ光分岐装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ光の光路を分岐するレーザ光分岐装置に係り、特に高出力のレーザ光を分岐させるのに好適なレーザ光分岐装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザ溶接やレーザマーキング等のレーザ加工分野においては、多点同時加工あるいはマルチポジション加工を行うために、1台のレーザ発振器で生成したレーザ光を同時または非同時(時分割的)に複数のレーザ光に分岐させ、それらの分岐レーザ光を遠隔の加工場所まで光ファイバで伝送して所望の加工点に照射する方式が採用されている(例えば、特許文献1、
図1および
図6)。
【0003】
そして、レーザ光を分岐させるために主として分岐ミラーとその駆動源とからなるレーザ光分岐装置を設けている。分岐ミラーはレーザ光の光路上に配置されていて、分岐レーザ光を所定方向に分岐させて出力するように形成されている。また、分岐状態を変更するために、分岐ミラーを光路上の分岐位置と光路上から退避した退避位置とを移動可能に設置している。更に、高出力(例えば、30W以上)のレーザ光を分岐するためには、光路上の防塵を図ることが行われている。
【0004】
図6は従来のレーザ光分岐装置を模式的に示したものである。
【0005】
従来のレーザ光分岐装置51はブロック状のベースユニット52と箱状の光路側ユニット53とを備えている。両ユニット52、53は、一方のベースユニット52の表面52aと他方の光路側ユニット53の底面53aとを所定大のギャップを介して対面させられて、支持手段54によって相互に接続されている。ベースユニット52にはロータリーソレノイドやモータ等からなる駆動源55がその出力軸55aをベースユニット52の表面52aから光路側ユニット53に向けて突出するようにして装着されている。この出力軸55aは光路側ユニット53の底面53aの貫通孔53bを貫通して、内部の閉空間58に達しており、その先端にはレーザ光を分岐・非分岐させる分岐ミラー56がアーム57を介して固着されている。当該分岐ミラー56は駆動源55によって分岐位置と退避位置とを移動可能に回動駆動させられる。箱状に形成されている光路側ユニット53の閉空間58は、レーザ光の光路となるとともに出力軸55aおよび分岐ミラー56を非接触で取り囲むことにより防塵を図っている。光路側ユニット53のレーザ光の通過する箇所の壁部は透明な素材によって形成されている。前記支持手段54はベースユニット52と光路側ユニット53とのギャップの大きさを複数位置において調節可能として、ベースユニット52に取り付けられている出力軸55aを閉空間58に対して三次元的に相対移動調節可能に支持して、分岐ミラー56のレーザ光の光路に対する軸合わせを可能にしている。そして、出力軸55aの外周面と、当該出力軸55aの貫通する貫通孔53bの内周面との間にOリング59を介装して、光路側ユニット53の閉空間58の防塵を図っている。当該Oリング59の外周面には出力軸55aとの回動時の潤滑を図るために若干のグリースが塗布されている。Oリング59によって閉空間58の防塵を完全に行うのは、高出力のレーザ光を分岐させる場合に、分岐ミラー56にわずかな塵埃でも付着すると、その塵埃から焼けが発生して、レーザ光の出力低下等の不具合を誘起させる可能性があるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−190560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来のレーザ光分岐装置51には次のような不都合があった。
【0008】
前記出力軸55aと貫通孔53bとの中心軸が同芯でない場合には、Oリング59の潰れ量が全周に亘って一定でなくなり、分岐ミラー56の回動動作が鈍くなってしまい、最悪の場合動作しないということも予測される不都合があった。このように分岐ミラー56の動作が鈍かったり、動作しない場合には、レーザ光分岐装置51の組立直しが必要となるため、余分な工数がかかってしまうという不都合があった。
【0009】
また、分岐ミラー56が分岐されるレーザ光の光軸を調節するために、レーザ光分岐装置51においては、支持手段54によってベースユニット52と光路側ユニット53とのギャップの大きさを複数位置において調節可能として、ベースユニット52に取り付けられている駆動源55の出力軸55aを閉空間58に対して三次元的に相対移動調節(あおり運動調節)して、分岐ミラー56のレーザ光の光路に対する軸合わせを可能にしている。このようにして三次元的に相対移動調節を行うと、駆動源55の出力軸55aが貫通孔53bに対して中心軸を傾斜させることとなり、出力軸55aに取り付けているOリング59の全周に亘る潰れ量が片寄ってしまい、前述した場合と同様に分岐ミラー56の動作が鈍くなってしまう可能性があるという不都合があった。
【0010】
更に、Oリング59には摩擦低減のためにグリースが塗布されているが、長期間連続使用しているとグリースが少なくなってしまい、分岐ミラー56の動作が鈍くなってしまうという不都合があった。
【0011】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、高出力のレーザ光を分岐するレーザ光分岐装置において、分岐ミラーを内蔵する閉空間の防塵を確実に行うことができ、しかも分岐ミラーを回転駆動する駆動源の出力軸を前記閉空間に対して三次元的に相対移動調節でき、レーザ光の適正な分岐を長期間に亘って実行することのできるレーザ光分岐装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1態様のレーザ光分岐装置は、レーザ光を分岐する分岐ミラーと、出力軸に取り付けた前記分岐ミラーを前記レーザ光の光路上の分岐位置と光路上から退避した退避位置との間で移動可能に回動駆動させる駆動源とを備えたレーザ光分岐装置において、前記駆動源は、前記出力軸を貫通させて前記出力軸が表面から突出するようにしてベースユニットに取り付けられ、前記ベースユニットを挟んで前記駆動源の反対側に配設され、前記ベースユニットの表面から突出した前記出力軸および前記分岐ミラーを非接触で取り囲む閉空間を形成する光路側ユニットを有し、前記ベースユニットと前記光路側ユニットとを、前記出力軸が前記閉空間内において三次元的に相対移動調節可能に支持する支持手段をもって接続し、前記出力軸の全周を非接触で取り囲む弾性シール部材を前記ベースユニットの表面と前記光路側ユニットの底面との間に弾性変形自在に介装して前記閉空間を密閉し、前記出力軸の外周と前記ベースユニットとの間に出力軸の回転を許容しかつシール機能を発揮する回転許容シール部材を介装して前記閉空間を密閉したことを特徴とする。
【0013】
この第1の態様によれば、高出力のレーザ光を分岐するレーザ光分岐装置において、分岐ミラーを内蔵する閉空間の防塵を確実に行うことができ、しかも分岐ミラーを回転駆動する駆動源の出力軸を前記閉空間に対して三次元的に相対移動調節でき、レーザ光の適正な分岐を長期間に亘って実行することができるなどの優れた効果を奏する。
【0014】
また、本発明の第2態様のレーザ光分岐装置として、前記第1の態様において、前記回転許容シール部材を粘性部材とするとよい。これにより前記閉空間の密封を確実に行うことができる。
【0015】
また、第3態様のレーザ光分岐装置として、前記第1または第1の態様において、前記密閉空間内と外部雰囲気とを繋ぐ通気孔を前記光路側ユニットに設け、該通気孔の開口にホースの一端を接続し、該ホースの他端に塵埃の通過を規制するフィルタを接続するとよい。これにより前記閉空間内の圧力の変化を許容するとともに防塵性を確保することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のレーザ光分岐装置によれば、高出力のレーザ光を分岐するレーザ光分岐装置において、分岐ミラーを内蔵する閉空間の防塵を確実に行うことができ、しかも分岐ミラーを回転駆動する駆動源の出力軸を前記閉空間に対して三次元的に相対移動調節でき、レーザ光の適正な分岐を長期間に亘って実行することができるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のレーザ光分岐装置の一実施形態を示す縦断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明のレーザ光分岐装置の実施形態を
図1から
図5により説明する。
【0019】
図1から
図5は本発明のレーザ光分岐装置の1実施形態を示している。
【0020】
本実施形態のレーザ光分岐装置1はブロック状のベースユニット2と箱状の光路側ユニット3とを備えている。両ユニット2、3は、一方のベースユニット2の表面2aと他方の光路側ユニット3の底面3aとを所定大のギャップを介して対面させられて、支持手段4によって相互に接続されている。ベースユニット2にはロータリーソレノイドやモータ等からなる駆動源5がその出力軸5aをベースユニット2を貫通するとともにその表面2aから光路側ユニット3に向けて突出するようにして装着されている。この出力軸5aは光路側ユニット3の底面3aの貫通孔3bを貫通して、内部の閉空間8に達しており、その先端にはレーザ光を分岐・非分岐させる分岐ミラー6がアーム7を介して固着されている。当該分岐ミラー6は駆動源5によって分岐位置(
図2の実線位置)と退避位置(
図2の鎖線位置)とを移動可能に回動駆動させられる。外部から閉空間8内に入射したレーザ光は、分岐ミラー6が分岐位置にあると反射して光路を変更(分岐)され、退避位置にあると光路を変更されずに直進する。箱状に形成されている光路側ユニット3の閉空間8は、レーザ光の光路となるとともに出力軸5aおよび分岐ミラー6を非接触で取り囲むことにより防塵を図っている。光路側ユニット3のレーザ光の通過する箇所の壁部は透明な素材によって形成されている。前記支持手段4はベースユニット2と光路側ユニット3とのギャップの大きさを複数位置において調節可能として、ベースユニット2に取り付けられている出力軸5aを閉空間8に対して三次元的に相対移動調節可能に支持して、分岐ミラー6のレーザ光の光路に対する軸合わせを可能にしている。
【0021】
本実施例においては、従来例におけるOリング59を設置しないで、
出力軸5aの全周を非接触で取り囲む、例えば、Oリングからなる弾性シール部材9を表面2aと底面3aとの間に弾性変形自在に介装して閉空間8を密閉し、
出力軸5aの外周とベースユニット2との間に出力軸5aの回転を許容しかつシール機能を発揮する回転許容シール部材10を介装して閉空間8を密閉したものである。
【0022】
更に説明すると、従来例のOリング59は、
第1に、ベースユニット52と光路側ユニット53との間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能と、
第2に、ベースユニット52と駆動源55との間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能と、
第3に、出力軸55aのあおり運動を可能として支承するあおり支持機能と
の3役を同時に果たすものであり、無理がかかり、前記した問題点を有していた。
【0023】
これに対して、本実施形態においては、前記3役を2つに分割して果たすように構成したものであり、具体的には、
弾性シール部材9によって、ベースユニット2と光路側ユニット3との間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能と、出力軸5aのあおり運動を支承する支持機能とを同時に果たし、
回転許容シール部材10によって、ベースユニット2と駆動源5との間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能を果たすように構成している。
【0024】
このように本実施形態においては、弾性シール部材9と回転許容シール部材10とによって機能分担を行っているために,それぞれの機能分担を確実に実行することができ、高出力のレーザ光を分岐するレーザ光分岐装置1において、分岐ミラー6を内蔵する閉空間8の防塵を確実に行うことができ、しかも分岐ミラー6を回転駆動する駆動源5の出力軸5aを前記閉空間8に対して三次元的に相対移動調節でき、レーザ光の適正な分岐を長期間に亘って実行することができる効果を奏する。
【0025】
更に説明すると、一方の弾性シール部材9としては、Oリングの他に出力軸5aのあおり運動を吸収しつつベースユニット2と光路側ユニット3との間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能を果たすように弾性変形できるものであればよく、出力軸5aのまわりを囲みかつ弾性変形できる素材であればよい。
【0026】
他方の回転許容シール部材10としては、
図5に拡大示するように、ベースユニット2の内周面と出力軸5aの外周面との間にグリース溜まり11を形成してグリース12を充填しておくとよい。このグリース溜まり11内のグリース12によってベースユニット2と出力軸5aとの間のギャップから侵入する塵埃の防塵機能と、出力軸5aの正逆回動を抵抗無くスムースに行う機能とを同時に果たすことができる。このグリース12はグリース溜まり11に所定量充填されているので、グリース溜まり11から逃げ出すことがなく、長期間に亘って機能を発揮することができる。また、グリース12に代えて粘度の高いオイルを充填することでも同様の機能を発揮することができる。また、例えば磁性流体を充填することにより、磁力によってグリース溜り11に留まることができ、回転許容シール部材10としての機能を長期間に亘って維持することができる。
【0027】
更に、回転許容シール部材10としては、ベースユニット2の内周面と出力軸5aの外周面との間に、グリース溜まり11とグリース12との組合せの他に、ベアリング(図示せず)を設けてもよい。そのベアリングが防塵機能を有するものであれば、グリース溜まり11とグリース12との組合せを省くこともできる。また、駆動源5の出力軸5a部分が完全防塵性状に形成されている場合には、同様にグリース溜まり11とグリース12との組合せを省くこともできる。
【0028】
前記支持手段4としては、本実施例においては、4本の押さえねじ13によってベースユニット2と光路側ユニット3とを出力軸5aがあおり運動できるように接続し、1本の支点14と1本の垂直方向調整ねじ15と1本の水平方向調整ねじ16とによって出力軸5aをあおり運動させて、分岐ミラー6の軸合わせを可能とさせている。各押さえねじ13は、
図4に示すように、押さえねじ13をベースユニット2を貫通させて光路側ユニット3に螺入させ、押さえねじ13の頭部とベースユニット2との間にコイルバネ13aを介装してベースユニット2を光路側ユニット3に向けて弾力的に押圧させて、弾性シール部材9を弾圧している。1本の支点14、1本の垂直方向調整ねじ15および1本の水平方向調整ねじ16は、それぞれ先端部をベースユニット2の表面から突出させて光路側ユニット3に当接させられている。そして、1本の垂直方向調整ねじ15および1本の水平方向調整ねじ16は、
図3および
図4に示すように、それぞれベースユニット2の表面から光路側ユニット3側への突出長さを調整して、支点14を基点としてベースユニット2と光路側ユニット3とのギャップ調整をすることにより出力軸5aをあおり運動させるように形成されている。本実施例においては、出力軸5aの先端にカップリング17およびアーム7を介して分岐ミラー6を装着している。
【0029】
光路側ユニット3には、密封状態にある閉空間8を外部と連通させるために、基部側から外部に向けて順に、通路18、ホース19、フィルタ20からなる外部連通手段21が接続されている。この外部連通手段21によって、閉空間8内がレーザ光の照射が連続する等の原因で温度上昇して内圧が高くなった場合に内部空気を外部に開放して、グリース12が押し出されることを防止する。閉空間8内はフィルタ20によって防塵性を確保されるようになっている。また、前記のベアリングをグリース溜まり11と併設することにより、グリース12の内圧による押し出しを防止することもできる。
【0030】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 レーザ光分岐装置
2 ベースユニット
2a 表面
3 光路側ユニット
3a 底面
4 支持手段
5 駆動源
5a 出力軸
6 分岐ミラー
8 閉空間
9 弾性シール部材
10 回転許容シール部材