特許第6234818号(P6234818)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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6234818空気圧式材料搬送システムにおける方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234818
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】空気圧式材料搬送システムにおける方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 53/14 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   B65G53/14
【請求項の数】22
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-537173(P2013-537173)
(86)(22)【出願日】2011年9月30日
(65)【公表番号】特表2013-541483(P2013-541483A)
(43)【公表日】2013年11月14日
(86)【国際出願番号】FI2011050845
(87)【国際公開番号】WO2012059625
(87)【国際公開日】20120510
【審査請求日】2014年9月10日
(31)【優先権主張番号】20106143
(32)【優先日】2010年11月1日
(33)【優先権主張国】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】508342644
【氏名又は名称】マリキャップ オーワイ
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】スンドホルム,ゴラン
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/080883(WO,A1)
【文献】 実開昭59−153929(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0048097(US,A1)
【文献】 特開昭49−077373(JP,A)
【文献】 特開平09−001118(JP,A)
【文献】 特開2009−292612(JP,A)
【文献】 特開平11−285528(JP,A)
【文献】 特開平07−293221(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 53/00−53/28
B65G 53/32−53/66
B65F 5/00− 9/00
B01D 53/34−53/73
B01D 53/74−53/85
B01D 53/92
B01D 53/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
臭気の成分を有する廃棄物を搬送空気で廃棄物ステーション(25)または廃棄物室まで移送を行う空気圧式廃棄物搬送システムにおいて、前記移送後の前記搬送空気における前記臭気の成分を低下させる方法であって、
少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)とを備え、前記少なくとも1つの出力開口(22)と前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)との間が内部で連通し、前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)から前記臭気の成分を含まない追加の空気が取り入れ可能な外側パイプ(10)からなるチャンバー(24)内に、前記臭気の成分を含んだ前記搬送空気が流れる外方吹出パイプ(1)を、前記外方吹出パイプ(1)と前記外側パイプ(10)との間に空間を形成し、前記外側吹出パイプ(1)の外方吹出端(11)が前記少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)との間に位置するように配置して、前記チャンバー(24)と前記外方吹出パイプ(1)との組立体を形成する工程と、
前記外方吹出パイプ(1)から前記臭気の成分を含んだ前記搬送空気の吹出しを行い、その搬送空気の前記吹出による吸引効果によって、前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)から、前記追加の空気を前記チャンバー内の前記搬送空気の領域内に導入する工程と、
前記搬送空気前記追加の空気を、前記チャンバー(24)内において、前記出力開口(22)よりも前で互いに少なくとも部分的に混合して混合空気を作ることにより、前記混合空気においてその空気容積に対する前記臭気の成分を低下させる工程とを備える方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(16)は、前記外側パイプ(10)の前記少なくとも1つの出力開口(22)と反対側の端部に形成されている方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(17)は、前記外方吹出パイプの前記搬送空気によって達成される前記吸引効果が作用するようになっている空間内へ前記外側パイプ(10)の壁を貫通して配置されている方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(17)は、前記外方吹出パイプ(1)の前記外方吹出端(11)から前記搬送空気が吹出す方向に対して反対方向に延在する領域において前記外側パイプ(10)の前記壁に配置されている方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法であって、
前記外側パイプ(10)の前記外方吹出端(11)と反対の端部は、前記廃棄物ステーション(25)又は前記廃棄物室の上部に又はその付近に位置し、前記廃棄物ステーション又は前記廃棄物室の中の空間は、前記外側パイプ(10)と前記外方吹出パイプ(1)との間に形成された前記空間と連通し、前記追加の空気は、前記廃棄物ステーション又は前記廃棄物室の中の前記空間から導かれる方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法において、前記搬送空気の前記吹出において生成される騒音がサウンドディフューザー(20)を用いて減衰される方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法において、前記混合空気は、前記出力開口(22)の付近においてガイド面(21)を用いて誘導又は拡散される方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法において、前記チャンバー(24)は、前記出力開口(22)に向かって拡大する方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法において、前記チャンバー(24)と前記外方吹出パイプ(1)との組立体を複数個準備して併設し、前記複数の組立体のそれぞれの前記チャンバー(24)内において、前記搬送空気及び前記追加の空気を、前記前記出力開口(22)よりも前で互いに少なくとも部分的に混合して前記搬送空気及び追加の空気の混合空気として排出する方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、前記組立体において、前記併設は、前記チャンバー(24)のそれぞれにおいて、前記追加の空気に対して前記吹出によって達成される前記吸引効果を増強するように隣接する配置である方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載の方法において、前記複数個の前記組立体の外側に第2のチャンバー(28)を準備して配置する工程であって、前記第2のチャンバー(28)は他の出力開口(27)と少なくとも1つの吸引開口(126)とを有する外側パイプからなり、前記他の出力開口(27)は前記少なくとも1つの出力開口(22)の側に配置され、前記少なくとも1つの吸引開口(126)は前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)の側に配置され、前記外側パイプと、前記複数個の前記組立体との間に空間を形成する工程と、
前記組立体のそれぞれの前記チャンバー(24)からの前記混合空気の前記吹出しによる吸引効果によって前記第2のチャンバー(28)の前記少なくとも1つの吸引開口(126)から更なる追加の空気を導入し、前記第2のチャンバー(28)内において、前記他の出力開口(27)よりも前で互いに少なくとも部分的に混合して前記少なくとも1つの出力開口(22)から前記混合空気と前記更なる追加の空気との更なる混合空気として排出する工程とを備える方法。
【請求項12】
臭気の成分を有する廃棄物を搬送空気で廃棄物ステーション(25)または廃棄物室まで移送を行う空気圧式廃棄物搬送システムにおいて、前記移送後の前記搬送空気における前記臭気の成分を低下させる搬送空気処理装置であって、前記搬送空気処理装置は、
少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)とを備え、前記少なくとも1つの出力開口(22)と前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)との間が内部で連通し、前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)から前記臭気の成分を含まない追加の空気が取り入れ可能な外側パイプ(10)からなるチャンバー(24)と、
前記廃棄物から分離した搬送空気の吹出しを行う外方吹出端(11)を備え、前記外方吹出端(11)が前記少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)との間に位置するように前記チャンバー(24)内に、前記臭気の成分を含んだ前記搬送空気が流れる外方吹出パイプ(1)と、
の組立体とを備え、
前記搬送空気処理装置は、前記外方吹出パイプ(1)と前記外側パイプ(10)との間に形成される空間を有し、
前記搬送空気処理装置は、前記外方吹出パイプ(1)からの前記臭気の成分を含んだ前記搬送空気の前記吹出により前記第2の開口(16、17)からの吸引効果によって、前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)から前記チャンバー(24)内に導入される追加の空気と前記搬送空気とを少なくとも部分的に混合して、前記出力開口(22)から排出されるような、空気容積に対して前記臭気の成分が低下した混合空気を作る混合空間を前記チャンバー(24)内の前記出力開口(22)よりも上流に備え、
前記出力開口(22)は前記混合空気を排出する搬送空気処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(16)は、前記外側パイプ(10)の前記少なくとも1つの出力開口(22)と反対側の端部に形成されている方法。
【請求項14】
請求項12または13に記載の装置であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(17)は、前記外方吹出パイプの前記搬送空気によって達成される前記吸引効果が作用するようになっている空間内へ前記外側パイプ(10)のを貫通して配置されている装置。
【請求項15】
請求項14に記載の装置であって、
前記少なくとも1つの第2の開口(17)は、前記外方吹出パイプ(1)の前記外方吹出端(11)から前記搬送空気が吹出す方向に対して反対方向に延在する領域において前記外側パイプ(10)の前記壁に配置されている装置。
【請求項16】
請求項12から15のいずれか一項に記載の装置において、
前記外側パイプ(10)の前記外方吹出端(11)と反対の端部は、前記廃棄物ステーション(25)又は前記廃棄物室の上部に又はその付近に位置し、そのため、前記廃棄物ステーション又は前記廃棄物室の中の空間は、前記外側パイプ(10)と前記外方吹出パイプ(1)との間に形成された前記空間と連通し、前記追加の空気は、前記廃棄物ステーション又は前記廃棄物室の中の前記空間から導かれる装置。
【請求項17】
請求項12から16のいずれか一項に記載の装置において、前記装置は、前記混合空気の排出によって生成される騒音を減衰するための手段(18、19、20)を備える装置。
【請求項18】
請求項12から17のいずれか一項に記載の装置において、前記混合空気を前記出力開口(22)の付近において流れの方向を誘導又は拡散するガイド面(21)を備える装置。
【請求項19】
請求項12から18のいずれか一項に記載の装置において、前記チャンバー(24)は、前記出力開口(22)に向かって拡大する装置。
【請求項20】
請求項12から19のいずれか一項に記載の装置において、
更に、前記組立体と併設される一以上の他の組立体であって、その一以上の他の組立体は一以上の他のチャンバー(24)と一以上の他の外方吹出パイプ(1)とを具備する一以上の他の組立体とを備え、
前記一以上の他のチャンバー(24)のそれぞれは少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)とを備える外側パイプ(10)からなり、
前記一以上の他の外方吹出パイプ(1)のそれぞれは、前記廃棄物から分離した前記搬送空気の吹出しを行う外方吹出端(11)有し、前記一以上の他のチャンバー(24)のそれぞれ内に、前記外方吹出端(11)が前記少なくとも1つの出力開口(22)と少なくとも1つの第2の開口(16、17)との間に位置するように配置され、
前記一以上の他の組立体は、前記搬送空気及び前記追加の空気を、前記一以上の他のチャンバー(24)の前記少なくとも1つの出力開口(22)よりも前で互いに少なくとも部分的に混合して前記搬送空気及び追加の空気の混合空気として排出するための空間を有している装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置において、前記併設は、前記チャンバー(24)のそれぞれにおいて、前記追加の空気に対して前記吹出によって達成される前記吸引効果を増強するように隣接する配置である装置。
【請求項22】
請求項20または21に記載の装置において、
前記組立体と前記一以上の他の組立体とを覆う第2のチャンバー(28)を備え、
前記第2のチャンバー(28)は、他の出力開口(27)と少なくとも1つの吸引開口(126)とを有する外側パイプ(125)からなり、前記他の出力開口(27)は前記少なくとも1つの出力開口(22)の側に配置され、前記少なくとも1つの吸引開口(126)は前記少なくとも1つの第2の開口(16、17)の側に配置され、前記外側パイプ(125)と、前記一以上の他の組立体との間に形成される空間を有し、
前記組立体と前記一以上の他の組立体とのそれぞれの前記チャンバー(24)からの前記混合空気の前記吹出しによる吸引効果によって前記第2のチャンバー(28)の前記少なくとも1つの吸引開口(126)から更なる追加の空気を導入し、前記チャンバー(28)内において、前記他の出力開口(27)よりも前で互いに少なくとも部分的に混合して前記少なくとも1つの出力開口(22)から前記混合空気と前記更なる追加の空気との混合空気として排出する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、請求項1のプリアンブルに規定される方法である。
【0002】
本発明の対象はまた、請求項13のプリアンブルに規定される装置である。
【0003】
本発明は、包括的には、部分真空搬送システム等の空気圧式材料搬送システムに関し、より詳細には、家庭廃棄物の搬送等の廃棄物の収集及び搬送に関する。このようなシステムは特に、特許文献1から9に提示されている。
【0004】
廃棄物が吸引及び/又は圧力差によって配管内を搬送されるシステムが当該技術分野で知られている。これらのシステムでは、廃棄物は、配管内の長い距離を搬送される。装置は特に、様々な施設における廃棄物の搬送に用いられる。圧力差を達成するために部分真空装置が使用されることが、これらのシステムにとって典型的であり、この装置では、部分真空が、真空ポンプ又はエジェクター装置等の部分真空発生器によって搬送パイプ内で達成される。搬送パイプは通常、少なくとも1つの弁手段を備え、弁手段を開閉することによって、搬送パイプ内に入る補充(replacement)空気が調節される。部分真空搬送システムには、通常、出口パイプにおいて、騒音問題とともに、塵問題及び微粒子問題が存在する。特に廃棄物搬送システムでは、不快と知覚される臭気公害が、多くの場合、出口空気に発生する。液体空気エジェクターを部分真空発生器として用いることによって臭気公害を削減する努力がなされてきた。液体、より詳細には液体ミストは、エジェクターが吸引を高めるとともに臭気及び粒子を束縛する作動媒体として機能する。このようなものの幾つかは、特に、特許文献10から特許文献12に提示されている。加えて、臭気公害を削減する液体がエジェクターポンプ内に導入される解決策が当該技術分野で知られている。これらの解決策は、かなり良好に機能していたが、或る特定のタイプの部分真空発生器を必要とし、この特定のタイプの部分真空発生器は、必ずしも全ての廃棄物移送システムに適しているとは限らない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2009/080880号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2009/080881号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2009/080882号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2009/080883号パンフレット
【特許文献5】国際公開第2009/080884号パンフレット
【特許文献6】国際公開第2009/080885号パンフレット
【特許文献7】国際公開第2009/080886号パンフレット
【特許文献8】国際公開第2009/080887号パンフレット
【特許文献9】国際公開第2009/080888号パンフレット
【特許文献10】国際公開第2005/085104号パンフレット
【特許文献11】国際公開第2005/085105号パンフレット
【特許文献12】国際公開第2007/065966号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、廃棄物システムの外方吹出パイプに関する新たなタイプの解決策を達成することである。この解決策によれば、従来技術の解決策の欠点が回避される。本発明の更に別の目的は、システムの出口空気の臭気公害を減少させることができるとともに、外方吹出パイプに関連して起こり得る騒音問題を減少させることができる解決策を達成することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、空気体積内の臭気の発生源を希釈する追加の空気が出口空気と結び付けられるという概念に基づいている。
【0008】
本発明による方法は、少なくとも1つの出力開口と少なくとも1つの第2の開口とを備えるチャンバー内に、前記出口空気を外方吹出パイプから吹き出し、前記第2の開口において前記出口空気の前記吹出による吸引効果を実現し、その出口空気によって達成された前記吸引効果の結果として、追加の空気が、前記少なくとも1つの第2の開口を介して前記チャンバー内の前記出口空気の領域内に移送され、前記出口空気及び前記追加の空気は、前記チャンバー内において、前記出口空気及び追加の空気の混合物が排出される前記出力開口よりも前で互いに少なくとも部分的に混合することを主に特徴とする。
【0009】
本発明による方法はまた、請求項2から12に記載されているものを特徴とする。
【0010】
本発明による装置は、前記外方吹出パイプの前記外方吹出端は、少なくとも1つの出力開口と少なくとも1つの第2の開口とを備えるチャンバー内に収容され、前記少なくとも1つの第2の開口において、吸引効果が前記出口空気の前記吹出によって達成され、そのため、前記出口空気によって達成された前記吸引効果の結果として、追加の空気が、少なくとも1つの第2の開口を介して前記チャンバー内の前記出口空気の領域内にもたらされることを主に特徴とし、前記出口空気及び前記追加の空気は、前記チャンバー内において、前記出口空気及び追加の空気の混合物が排出される前記出力開口よりも前で互いに少なくとも部分的に混合するようになっていることを主に特徴とする。
【0011】
本発明による装置はまた、請求項14から25に記載されているものを特徴とする。
【0012】
本発明による解決策は、複数の重要な利点を有する。本発明による解決策によれば、出口空気の領域に空気を追加することによって出口空気の臭気公害を本質的に削減することが可能である。外方吹出パイプの外方吹出端の少なくとも周りに配置された外側パイプからチャンバーを形成することによって、製造にも非常に適した装置のための柔軟な解決策が達成される。外側パイプ及び/又は外方吹出パイプの外方吹出端の形状を成形することによって、この装置の追加の空気の混合効果及び/又は吸引効果に影響を与えることができる。この装置は、廃棄物ステーション又は廃棄物室から臭気を除去するのにも用いられることができる。出力開口付近の空気流を誘導又は拡散することによって、知覚される臭気公害を更に削減することができる。本発明による解決策によれば、従来技術の騒音問題も本質的に低減することができる。作動媒体が吹出空気であるエジェクターデバイスを出口空気用のパイプと接続して配置することによって、出口空気の領域内への追加の空気の極めて効果的な取り込みが達成される。複数の外方吹出パイプを隣接してグループに配置することによって、それらの吹出の結合効果の結果、流速を増大させることができ、追加の空気に対するより効果的な吸引効果を達成することができる。これによって、吹出空気への追加の空気の混合が更に強化される。追加の空気の混合は、本発明の1つの実施の形態によれば、複数の段階に構成することができる。
【0013】
以下、本発明を、添付図面を参照してその実施形態の例を用いてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態による1つのデバイスの簡略断面図である。
図2】方向Aから見た図1のデバイスを示す図である。
図3】本発明の一実施形態による1つのデバイスの簡略断面図である。
図4】方向Bから見た図2のデバイスを示す図である。
図5】廃棄物ステーションと接続した本発明の一実施形態による1つのデバイスの簡略化された部分的に図式的な図である。
図6】本発明の一実施形態の1つのデバイスの簡略断面図である。
図7】本発明の一実施形態の更に別のデバイスの簡略断面図である。
図8】方向Cから見た図5のデバイスを示す図である。
図9図10の線IX−IXに沿って切断された本発明の一実施形態による1つのデバイスの簡略断面図である。
図10】方向Dから見た図9のデバイスを示す図である。
図11図12の線XI−XIに沿って切断された本発明の一実施形態による1つのデバイスの更に別の簡略断面図である。
図12】方向Eから見た図11のデバイスを示す図である。
図13】本発明の一実施形態の1つの解決策を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の一実施形態の1つの解決策の簡略図を示している。この図には、廃棄物用の空気圧式パイプ移送システムの外方吹出パイプ1が一部分のみ示されている。第2のパイプ部材、すなわち外側パイプ10が、外方吹出パイプ1の周りに配置されている。図1の外側パイプ10は、直線状のパイプ部材であり、その第1の端12(図の下端)は、外方吹出パイプ1の外方吹出端11から出口パイプの入力方向に向かって、すなわち、出口パイプの気体の入力方向に対して反対方向に、或る程度延在する。外側パイプの第2の端14、すなわち図1の上端は、外方吹出パイプ1の外方吹出端11から外方吹出パイプの気体の主吹出方向(図1の上方)に或る距離だけ延在する。留め部材13が、外方吹出パイプと外側パイプとの間に配置されている。図1の実施形態では、外側パイプ10は、外方吹出パイプ1と本質的に同軸である。外側パイプ及び外方吹出パイプによって仕切られたリング状空間が、外方吹出パイプ1と外側パイプ10との間に維持され、また、留め部材13もそれらの間に維持される。外側パイプの底部12と外方吹出パイプ1との間に開口16がある。出口空気が、外方吹出パイプ1の外方吹出開口からチャンバー24内に吹き出されるとき、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間に吸引が達成され、この吸引によって、外側パイプの底部12と外方吹出パイプ1との間の開口16から追加の空気が引き込まれる。この追加の空気は、チャンバー24内において、外側パイプの上端14よりも前で、外方吹出パイプ1の外方吹出開口から来た出口空気に混合する。この場合、臭気の原因となる成分が空気体積に対して含まれる量は、外方吹出パイプから吹き出される空気よりも外側パイプの出力開口22から吹き出される空気の方が正に少ない。これによって、出口空気の知覚される臭気公害が削減される。本発明によるデバイスのエジェクター効果、すなわち吸引効果は、図において行われているように、外方吹出パイプの端11を絞る(choking)ことによって、例えば、外方吹出パイプのこの端を円錐台の一点に集まっていく部分となるように形成することによって、この端を成形することにより改善することができる。なお、この円錐は外方吹出端に向かって小さくなっている。
【0016】
図3及び図4は、第2の実施形態を示している。この第2の実施形態では、外側パイプ10は、外方吹出パイプの外方吹出端の高さから開始して外側パイプの第2の端14に向かって円錐台のように拡大する。外側パイプ10のこの拡大セクション15は、開口16から出口空気の領域内に入ってくる追加の空気が、チャンバー24内において、外側パイプの第2の端14及び出力開口22よりも前で、出口空気の領域に可能な限り良好に混合するように形成されている。
【0017】
図5及び図8は、外側パイプ10が外方吹出パイプ1の全長のかなりの部分にわたって延在する本発明による一実施形態を示している。外側パイプ10の下端12は、廃棄物ステーション25又は廃棄物室の構造部内に配置されている。この場合、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間の開口16は、廃棄物ステーション25又は廃棄物室の内側空間に開いている。この場合、外方吹出パイプ1の出口空気によって外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間のダクト空間内において開口16から達成される吸引によって、廃棄物ステーション25の内側空間の空気は、外側パイプと外方吹出パイプとの間の空間内を外側パイプの上端14に向かって案内される。少なくとも1つの開口17、図の実施形態では複数の開口17が、外側パイプ10に追加して形成されている。この開口から追加の空気を外側パイプの内側空間内に案内し、そして、前方のチャンバー24内に案内することができる。図5の簡略化した装置は、次のように機能する。すなわち、駆動デバイス3を用いて駆動される部分真空発生器2が、当該部分真空発生器の吸引側から分離手段4までのパイプライン6と接続されている。この分離手段は、例えば、サイクロンセパレータとすることができる。空気圧式廃棄物移送システムの転送配管5が、分離手段4に、例えば、分離手段の上部8に接続されている。この場合、転送される廃棄物材料は、分離手段4において搬送空気から分離される。より重い粒子及び廃棄物は、例えば、遠心力及び/又は重力によって分離手段内を移動し、当該分離手段の底部9に入る。これらの粒子及び廃棄物は、この底部から、例えば、分離手段の下にある廃棄物コンテナー26内に随時移される。一方で、廃棄物から分離された搬送空気は、分離手段4よりその上部7から部分真空発生器2の吹出側に案内され、そして、前方の外方吹出パイプ1内に案内される。外方吹出パイプ1の出口空気によって外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間において開口16から達成される吸引によって、廃棄物ステーションの内側空間の空気は、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間の空間内を外側パイプの上端14に向かって案内される。このようにして、廃棄物ステーション又は廃棄物室の換気すなわち空気の通風が達成される。加えて、外側パイプ10に形成された少なくとも1つの開口17から、追加の空気が吸引の効果により、出口空気及び廃棄物ステーションから案内された空気の領域内に案内される。この場合、臭気公害の原因となる粒子が空気の全体積と比較して減少し、そして、外側パイプの出力開口を介して外部に案内される空気の知覚される臭気公害が減少する。
【0018】
図6によれば、外側パイプ10の出力開口22の配置又は成形を用いて、出口空気を外方吹出方向にガイドすることができる。出口空気を、チャンバー24より外側パイプ10の上端14から出力開口22の外部へ種々の方向に案内/ガイドすることができる。この場合、出口空気の空気体積が種々の方向により幅広く分散すると、知覚される臭気公害を更に削減することができる。加えて、外部に吹き出される空気は、出力開口付近に効果的に拡散されるとき、周囲の空気によりよく混合する。図6では、空気流のガイド/ディフューザー23が、外側パイプの上端に配置され、ガイド面21が、外側パイプの上端に配置されている。このガイド面は、少なくとも部分的に横断方向、例えば径方向に出口空気を偏向/拡散するように、外側パイプ10の出力開口22からの出口空気を種々の方向に偏向/拡散する。
【0019】
図7の実施形態は、サウンドディフューザー20が外側パイプと接続して配置されている本発明による解決策の一実施形態を構成している。このサウンドディフューザーは、外側パイプに配置されており、この場合、拡張部が外側パイプに形成されており、この拡張部の内壁に、ミネラルウール等の音拡散材料ウールのような音拡散材料からなる好適な材料層18が配置されている。金属ネット等のネット19が、音拡散材料層18の後に、外側パイプのチャンバー24の内側壁に配置されている。
【0020】
図9及び図10は、外側パイプ10を備える複数の外方吹出パイプ1が隣接してグループに配置されている本発明の一実施形態を示している。出口空気が、隣接して配置された外方吹出パイプ1の外方吹出開口から各チャンバー24内に吹き出されるとき、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間に吸引が生じ、この吸引によって、外側パイプの底部12と外方吹出パイプ1との間の開口16から追加の空気が引き込まれる。この追加の空気は、チャンバー24内において、外側パイプの上端よりも前で、外方吹出パイプ1の外方吹出開口から来た出口空気に混合する。この場合、臭気の原因となる成分が空気体積に対して含まれる量は、外方吹出パイプから吹き出される空気よりも外側パイプの出力開口22から吹き出される空気の方が正に少ない。これによって、出口空気の知覚される臭気公害が削減される。外方吹出パイプが隣接して配列されていることによって、吸引効果が増強され、したがって、混合が強化される。
【0021】
図11及び図12は、複数の外方吹出パイプ1がグループに配置されており、当該外方吹出パイプのそれぞれの周りに外側パイプ10が配置されている本発明の一実施形態を示している。このグループの外側パイプ25が、外方吹出パイプのグループと接続して配置されている。
【0022】
図11及び図12における外方吹出パイプのグループの外側パイプ25は、直線状のパイプ部材であり、図における下端である、その第1の端29は、外方吹出パイプ1の外側パイプ10の外方吹出端から出口パイプの入力方向に向かって、すなわち、気体の入力方向に対して反対方向に、或る程度延在する。グループの外側パイプ25の第2の端30、すなわち図11の上端は、外方吹出パイプの外側パイプ10の外方吹出端から外方吹出パイプの気体の主吹出方向(図11の上方)に或る距離だけ延在する。グループの外側パイプ25と外方吹出パイプ1の外側パイプ10との間に、グループの外側パイプ25の内側表面及び外方吹出パイプの外側パイプ10の外側表面によって仕切られた空間が維持される。グループの外側パイプ25の底部29と外方吹出パイプ1の外側パイプ10との間に開口26がある。出口空気が、外方吹出パイプ1の外方吹出開口から外側パイプ10のチャンバー24内に吹き出されるとき、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間に吸引が生じ、この吸引によって、外側パイプの底部と外方吹出パイプ1との間の開口16から追加の空気が引き込まれる。これに対応して、出口空気が、外側パイプの上端からグループの外側パイプのチャンバー28内に吹き出されるとき、グループの外側パイプと外方吹出パイプの外側パイプとの間に吸引が生じ、この吸引によって、グループの外側パイプ25の底部29及び/又は外方吹出パイプの外側パイプ10との間の開口26から追加の空気が引き込まれる。この追加の空気は、チャンバー28内において、グループの外側パイプ25の上端30よりも前で、外方吹出パイプ1及び外側パイプの外方吹出開口から来た出口空気に混合する。この場合、臭気の原因となる成分が空気体積に対して含まれる量は、外方吹出パイプから外部に吹き出される空気よりもグループの外側パイプ25の出力開口27から外部に吹き出される空気の方が正に少ない。これによって、出口空気の知覚される臭気公害が削減される。図11及び図12による解決策では、このように、追加の空気を2段階で出口空気に混合することができる。すなわち、第1の段階では、外方吹出パイプ1とその外側パイプ10との間の開口からの追加の空気をチャンバー24内において混合することができ、第2の段階では、外側パイプ10とグループの外側パイプとの間の開口26から案内される追加の空気にチャンバー28内において混合することができる。
【0023】
図13は、複数の部分真空発生器2を備える構成を略図として更に示している。これらの部分真空発生器は、駆動デバイス3として用いられる。部分真空発生器2は、それらの吸引側から並列にパイプライン6に接続することができ、このパイプラインは、分離デバイス(図示せず)及び前方の転送配管(図示せず)に通じている。各部分真空発生器の吹出側、又は複数の部分真空発生器によって形成されたグループの吹出側は、それ自体のパイプラインとして外方吹出パイプ1及び前方の外側パイプ10につながっている。各パイプライン1には、この図では、サウンドディフューザー31が設けられている。
【0024】
したがって、本発明は、空気圧式廃棄物搬送システムにおいて出口空気を処理するための方法であって、出口空気は、少なくとも部分的に、廃棄物搬送に用いられる搬送空気である、方法に関する。出口空気は、外方吹出パイプ1から、少なくとも1つの出力開口22と少なくとも1つの第2の開口16、17とを備えるチャンバー24内に吹き出され、第2の開口において、吸引効果が出口空気の吹出によって達成され、そのため、出口空気によって達成された吸引効果の結果として、追加の空気が、少なくとも1つの第2の開口16、17を介してチャンバー内の出口空気の領域内にもたらされ、出口空気及び追加の空気は、チャンバー24内において、出口空気及び追加の空気の混合物が排出される出力開口22よりも前で互いに少なくとも部分的に混合する。
【0025】
1つの好ましい実施形態によれば、チャンバー24は、外方吹出パイプ1の少なくとも外方吹出端11の周りに配置された外側パイプ10から形成される。
【0026】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの第2の開口16は、外側パイプ10の底部12と外方吹出パイプ1との間に形成されている。
【0027】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの第2の開口17は、外方吹出パイプの出口空気によって達成される吸引効果が作用するようになっている空間内へ外側パイプ10の壁を貫通して配置されている。
【0028】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、少なくとも1つの第2の開口17は、外方吹出パイプ1の外方吹出端11のポイントから外方吹出方向に対して反対方向に延在するエリアにおいて外側パイプ10の壁に配置されている。
【0029】
1つの好ましい実施形態によれば、外側パイプ10の底部12は、廃棄物ステーション25又は廃棄物室の上部に又は当該上部付近に延在し、そのため、廃棄物ステーション又は廃棄物室の空間から、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間の空間への媒体接続が存在し、外方吹出によって、吸引が、外側パイプの底部の開口16を介して廃棄物ステーション又は廃棄物室の空間に達成されるようになっている。
【0030】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、出口空気の吹出において生成される騒音がサウンドディフューザー20を用いて減衰される。
【0031】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、除去される空気は、出力開口22の付近においてガイド面21を用いて誘導又は拡散される。
【0032】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、チャンバー24は、出力開口22に向かって拡大する。
【0033】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、外方吹出パイプ1が、複数の外方吹出パイプ1によって形成されるグループに配置される。
【0034】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、外方吹出パイプ1は、それらの吹出が互いに増強し合い、追加の空気に対して吹出によって達成される吸引効果を増強するように隣接するよう取り付けられている。
【0035】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法では、複数の外方吹出パイプ1によって形成されたグループの外方吹出空気は、第2のチャンバー28内に吹き出され、第2のチャンバーは、外方吹出パイプによって形成されたグループの周りに少なくとも部分的に形成され、第2のチャンバーにおいて、追加の空気が、出口空気によって達成される吸引効果の結果として、少なくとも1つの吸引開口26を介して出口空気の領域内にもたらされ、出口空気及び追加の空気は、第2のチャンバー28内において、出口空気及び追加の空気の混合物が排出される出力開口27よりも前で、互いに少なくとも部分的に混合する。
【0036】
本発明はまた、空気圧式廃棄物搬送システムにおいて出口空気を処理するための装置であって、出口空気は、少なくとも部分的に、廃棄物搬送に用いられる搬送空気であり、装置は、外方吹出パイプ1を備えるとともに、出口空気を外方吹出パイプ内に案内するためのデバイスも備える、装置に関する。外方吹出パイプ1の外方吹出端11は、少なくとも1つの出力開口22と少なくとも1つの第2の開口16、17とを備えるチャンバー24内に収容され、少なくとも1つの第2の開口16、17において、吸引効果が出口空気の吹出によって達成され、そのため、出口空気によって達成された吸引効果の結果として、追加の空気が、少なくとも1つの第2の開口16、17を介してチャンバー内の出口空気の領域内にもたらされることを特徴とし、出口空気及び追加の空気は、チャンバー24内において、出口空気及び追加の空気の混合物が排出される出力開口22よりも前で互いに少なくとも部分的に混合するようになっている。
【0037】
1つの好ましい実施形態によれば、チャンバー24は、外方吹出パイプ1の少なくとも外方吹出端11の周りに配置された外側パイプ10から形成されている。
【0038】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの第2の開口16は、外側パイプ10の底部12と外方吹出パイプ1との間に形成されている。
【0039】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの第2の開口17は、外方吹出パイプの出口空気によって達成される吸引効果が作用するようになっている空間内へ外側パイプ10の壁を貫通して配置されている。
【0040】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの第2の開口17は、外方吹出パイプ1の外方吹出端11のポイントから外方吹出方向に対して反対方向に延在するエリアにおいて外側パイプ10の壁に配置されている。
【0041】
1つの好ましい実施形態によれば、外側パイプ10の底部12は、廃棄物ステーション25又は廃棄物室の上部に又は上部付近に延在し、そのため、廃棄物ステーション又は廃棄物室の空間から、外側パイプ10と外方吹出パイプ1との間の空間への媒体接続が存在し、外方吹出によって、吸引が、外側パイプの底部の開口16を介して廃棄物ステーション又は廃棄物室の空間に達成されるようになっている。
【0042】
1つの好ましい実施形態によれば、本装置は、外方吹出によって生成される騒音を減衰するための手段18、19、20を備える。
【0043】
1つの好ましい実施形態によれば、本装置は、除去される空気流を出力開口22付近において誘導又は拡散するためのガイド面21を備える。
【0044】
1つの好ましい実施形態によれば、チャンバー24は、出力開口22に向かって拡大する。
【0045】
1つの好ましい実施形態によれば、外方吹出パイプ1が、複数の外方吹出パイプ1によって形成されるグループに配置される。
【0046】
1つの好ましい実施形態によれば、外方吹出パイプ1は、それらの吹出が互いに増強し合い、吹出によって達成される吸引効果を増強するように隣接するよう取り付けられている。
【0047】
1つの好ましい実施形態によれば、外方吹出パイプ1の外方吹出端11、又は複数の外方吹出パイプによって形成されたグループの外側パイプ10の出力開口22は、少なくとも1つの出力開口27と少なくとも1つの第2の開口26とを備える第2のチャンバー28内に収容され、第2のチャンバー28において、出口空気によって達成された吸引効果の結果として、追加の空気が、少なくとも1つの吸引開口26を介して出口空気の領域内にもたらされ、出口空気及び追加の空気は、第2のチャンバー28内において、出口空気及び追加の空気の混合物が排出される出力開口27よりも前で互いに少なくとも部分的に混合する。

【0048】
1つの好ましい実施形態によれば、第2のチャンバー28は、外方吹出パイプ1又は外側パイプ10の少なくとも外方吹出端の周りに配置された外側パイプ25のグループから形成されている。
【0049】
本発明は、上記で示された実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲の範囲内で変えることができることが当業者に明らかである。他の特徴とともに本明細書において示された可能性のある特徴は、必要であれば互いに別々に使用することもできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13