(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の角部は、前記画面において、前記操作装置を操作するユーザに最も近い側の角部であって、前記第1の角部とは異なる角部である、請求項2に記載の操作装置。
前記第2の角部は、前記画面において、前記操作装置を操作するユーザの左右方向に対して前記第1の角部と同じ側であって、当該ユーザから遠い側の角部である、請求項2に記載の操作装置。
前記表示制御手段は、前記画面において、前記操作装置を操作するユーザの右手側であって、当該ユーザに最も近い側の角部に対し、前記所定の処理を実行するために最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーを表示させる、請求項1に記載の操作装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同様である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
[画像形成装置100]
図1〜
図3を参照して、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置100は、スキャナ機能、コピー機能、及び、ファクシミリ(以下「FAX」と記す。)機能等を備えるMFP(Multifunction Printer)である。画像形成装置100において、ユーザによって、スキャナモード、コピーモード及びFAXモード等を含む各種動作モードのうちのいずれかが選択されると、選択された動作モードに対応する各種処理が実行可能になる。
【0027】
〈ハードウェア構成〉
[画像形成装置100の全体構成]
図1〜
図3を参照して、画像形成装置100は、原稿読取部102、画像形成部104、給紙部106、排紙処理装置108、及び、操作ユニット120を含む。以下、コピーモード及びFAXモードにおける動作を説明することによって、画像形成装置100全体のハードウェア構成の説明とする。
【0028】
−コピーモード−
本実施の形態において、コピーモードでは、主として、原稿読取部102及び画像形成部104が動作することによって、スキャンイン処理、モノクロコピー処理、及び、カラーコピー処理のうちのいずれかが実行される。
【0029】
(スキャンイン処理)
ユーザによってコピーモードが選択され、スキャンイン処理の実行開始が指示されると、手動又はADF(Auto Document Feeder)によって原稿載置台に載置された原稿の画像は原稿読取部102によって読取られ、スキャンデータに変換される。読取られたスキャンデータは、
図3に示すCPU(Central Processing Unit)300に入力される。CPU300は、入力されたスキャンデータに対して各種画像処理を施した後、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130に対し、スキャンデータに基づくプレビュー画像を表示させる。このとき、スキャンデータは、記憶装置(例えば、RAM(Random Access Memory)308)に一時的に記憶される。本明細書では、スキャンイン処理によってスキャンされた画像データのことをスキャンデータと記すことで、他の画像データと区別する。
【0030】
(通常のモノクロコピー処理及びカラーコピー処理)
ユーザによってコピーモードが選択された後、上記したスキャンイン処理が行なわれていない状態で、モノクロコピー処理又はカラーコピー処理の実行開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿の画像が原稿読取部102によって読取られ、画像データに変換される。読取られた画像データはCPU300に入力され、ここで各種の画像処理が施された後、画像形成部104に対して出力される。
【0031】
画像形成部104は、画像データに基づいて原稿画像を記録媒体(多くの場合、記録用紙)に印刷する。画像形成部104は、感光体ドラム222、帯電装置224、レーザスキャンユニット(以下、「LSU」と記す。)226、現像装置228、転写装置230、クリーニング装置232、定着装置234、及び図示しない除電装置等を含む。
【0032】
画像形成部104には、主搬送路236及び反転搬送路238が設けられる。給紙部106は、用紙カセット240に収納される記録用紙、又は手差トレイ242に載置される記録用紙を1枚ずつ引出し、引出した記録用紙を画像形成部104の主搬送路236に向けて送り出す。給紙部106から給紙された記録用紙は、主搬送路236に沿って搬送される。
【0033】
主搬送路236に沿って記録用紙が搬送される途中において、記録用紙は感光体ドラム222と転写装置230との間を通過し、さらに定着装置234を通過する。この過程において、記録用紙に対する原稿画像の印刷が行なわれる。
【0034】
感光体ドラム222は、一方向に回転する。感光体ドラム222の表面は、クリーニング装置232と除電装置とによりクリーニングされた後、帯電装置224により均一に帯電される。
【0035】
LSU226は、印刷対象の画像データに基づいてレーザ光を変調する。そして、このレーザ光によって感光体ドラム222の表面を主走査方向に繰返し走査することで、静電潜像を感光体ドラム222の表面に形成する。
【0036】
現像装置228は、トナーを感光体ドラム222の表面に供給して静電潜像を現像する。これによって、トナー像が感光体ドラム222の表面に形成される。モノクロコピー処理が実行される場合には、現像装置228は、モノクロトナーを供給する。カラーコピー処理が実行される場合には、現像装置228は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)からなるカラートナーを供給する。
【0037】
転写装置230は、当該転写装置230と感光体ドラム222との間を通過する記録用紙に対し、感光体ドラム222の表面に形成されたトナー像を転写する。
【0038】
定着装置234は、記録用紙を加熱するための加熱ローラ248と、記録用紙を加圧するための加圧ローラ250とを含む。記録用紙上に転写されたトナー像は、加熱ローラ248によって加熱され、かつ、加圧ローラ250によって加圧されることによって、記録用紙に定着される。加熱ローラ248の温度は、定着装置234へ供給される電力によって、例えば加熱ローラ248内部に設けられるヒータを温めることで、定着に適した温度になるように制御されている。
【0039】
主搬送路236と反転搬送路238との接続位置には、分岐爪244が配設されている。記録用紙の片面のみに原稿画像の印刷を行なう場合には、分岐爪244が位置決めされ、この分岐爪244により定着装置234から搬送される記録用紙が排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれる。
【0040】
記録用紙の両面に原稿画像の印刷を行なう場合には、分岐爪244が所定方向に回動され、この分岐爪244により定着装置234から搬送される記録用紙が反転搬送路238の方へと導かれる。記録用紙は、反転搬送路238を通過して、その表裏を反転された状態で主搬送路236へと再び搬送される。主搬送路236における再度の搬送途中において、記録用紙の裏面への原稿画像の印刷が行なわれる。印刷が行なわれた記録用紙は、排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれる。
【0041】
上述のようにして原稿画像が印刷された記録用紙は、排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれて、排紙トレイ246に排出されるか、又は、排紙処理装置108の各排紙トレイ110のいずれかに排出される。
【0042】
排紙処理装置108では、複数の記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出する処理、記録用紙にパンチングする処理、及び、記録用紙にステープルする処理等を施す。排紙処理装置108は、例えば、複数部の印刷物を作成する場合には、各排紙トレイ110に印刷物の一部ずつが割り当てられるように、記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出し、排紙トレイ110毎に、排紙トレイ110上の記録用紙にパンチング処理又はステープル処理を施して印刷物を作成する。
【0043】
(スキャンイン処理後のモノクロコピー処理及びカラーコピー処理)
ユーザによってコピーモードが選択され、上記したスキャンイン処理が行なわれた後で、モノクロコピー処理又はカラーコピー処理の実行開始が指示される場合がある。この場合には、上記した原稿画像のスキャン及び画像データに対する画像処理は行なわれず、画像形成部104は、スキャンイン処理時に読取られ、記憶装置に一時的に記憶されるスキャンデータに基づいて、上記と同様にして印刷処理を行なう。
【0044】
−FAXモード−
本実施の形態において、FAXモードでは、原稿読取部102及び
図3に示すFAX通信部160が動作することによって、スキャンイン処理及びFAX送信処理が実行される。FAX通信部160が動作することによって、FAX通信処理が実行される。FAX通信部160及び画像形成部104が動作することによって、FAX受信処理が実行される。
【0045】
(スキャンイン処理)
ユーザによってFAXモードが選択され、スキャンイン処理の実行開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿の画像は原稿読取部102によって読取られ、スキャンデータに変換される。読取られたスキャンデータは、CPU300に入力される。CPU300は、入力されたスキャンデータに対して各種画像処理を施した後、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130に対し、スキャンデータに基づくプレビュー画像を表示させる。このとき、スキャンデータは、記憶装置(例えば、
図3に示すRAM308)に一時的に記憶される。
【0046】
(FAX送信処理)
ユーザによってFAXモードが選択された後、スキャンイン処理が行なわれていない状態で、FAX送信処理の実行開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿の画像は原稿読取部102によって読取られ、画像データに変換される。読取られた画像データは、CPU300に入力され、ここで各種の画像処理が施された後、FAX通信部160に対して出力される。
【0047】
一方、ユーザによってFAXモードが選択され、上記したスキャンイン処理が行なわれた後で、FAX送信処理の実行開始が指示される場合がある。この場合には、上記した原稿画像のスキャン及び画像データに対する画像処理は行なわれず、スキャンイン処理時に読取られ、記憶装置に一時的に記憶されるスキャンデータが、FAX通信部160に対して出力される。
【0048】
送信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、送信側の回線を指定された送信先に接続し、入力された画像データ又はスキャンデータをファクシミリ通信規格に合致した通信データへ変換して、受信側のファクシミリ装置(例えばファクシミリ機能を備えた画像形成装置100)に対して送信する。
【0049】
(FAX通信処理)
回線が接続されると、受信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、送信側の画像形成装置100のFAX通信部160からの通信要求信号を検出して、応答信号を送信する。その後、例えば、FAX通信部160は、送信側及び受信側で互いに実装されている能力情報の受渡しを行ない、利用可能な最大能力での通信速度及び画像データの符号化/符号訂正方式等を決定してモデムの通信方式を設定する。この通信方式にあわせた画像信号形式を用いて、送信側の画像形成装置100のFAX通信部160から受信側の画像形成装置100のFAX通信部160へとデータが送信される。送信が終了すると回線が切断される。
【0050】
(FAX受信処理)
受信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、受信したデータを画像データに変換して、画像形成部104へ送る。なお、受信したデータを画像データへ変換するのは画像形成部104であっても構わない。画像形成部104は、上述したコピーモードにおける動作と同様にして、受信したデータから変換された画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。
【0051】
〈電気的構成〉
図3を参照して、画像形成装置100は、操作ユニット120と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)306と、通電が遮断された場合であってもプログラム及びデータ等を記憶可能な不揮発性記憶領域を提供するハードディスクを含むHDD(Hard Disk Drive)302と、プログラムを実行する際に記憶領域を提供するRAM308と、を含む。
【0052】
画像形成装置100はさらに、原稿読取部102、画像形成部104、FAX通信部160、操作ユニット120、HDD302、ROM306、RAM308、及び、ネットワークインターフェイス(以下「ネットワークI/F」と記す。)304に接続されるバス310と、バス310に接続され、上記した各部を制御して画像形成装置としての一般的機能を実現するためのCPU300と、を含む。
【0053】
HDD302には、原稿読取部102にてスキャンされた画像データ等の各種データが記憶される。ROM306には、画像形成装置100の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムとともに、後述する、ホーム画面操作処理及び基本画面操作処理を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。ROM306にはさらに、各種動作モードの基本画面、簡易画面、及び各種設定画面等を表示するための画面データが記憶される。
【0054】
RAM308は、CPU300による演算及び処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを提供する。CPU300は、ROM306に格納されているコンピュータプログラムにしたがって画像形成装置100の各機能に関する制御を実行する。すなわち、原稿読取部102、画像形成部104、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130及び表示操作部140、HDD302、ROM306、並びに、RAM308等の各部に対する制御は、CPU300が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0055】
図3を参照して、画像形成装置100のFAX通信部160には、画像データの送受信用に公衆回線が接続され、ネットワークI/F304には、ネットワーク回線が接続される。このネットワーク回線には、画像形成装置100をネットワーク対応のプリンタとして使用するコンピュータが接続されたり、インターネットを介して指定されたURLにより特定されるコンピュータが接続されたりする。このようにネットワーク回線を通じてインターネットに接続される画像形成装置100は、インターネットを介して、外部装置から必要な情報を取得することができる。
【0056】
〈ハードウェア構成〉
[操作ユニット120]
図1及び
図3を参照して、操作ユニット120は、画像形成装置100の上部正面側に、ユーザが目視しやすいように傾斜して設けられる板状の操作パネルである。操作ユニット120は、操作ユニット120の表面の中央部から左側領域にかけて配置される、四角形状のタッチパネルディスプレイ130と、操作ユニット120の表面の右側領域に配置される表示操作部140と、を含む。タッチパネルディスプレイ130と表示操作部140とは一つの筐体に保持され、操作ユニット120は全体として一体となるように構成される。操作ユニット120は、入出力インターフェイス(図示せず。)を介して、CPU300と通信を行なう。
【0057】
タッチパネルディスプレイ130は、表示パネル132と、タッチパネル134とが重ねて構成されるタッチパネル一体型液晶表示装置である。表示パネル132には、画像形成装置100が実行可能な複数の動作モードから所望の動作モードを選択するためのホーム画面、各種動作モードにおける各種機能及びパラメータの設定等を行なうための基本画面等を含む各種画面が表示される。表示パネル132の表示動作はCPU300によって制御される。例えば、表示パネル132に表示される画面にはソフトウェアキーが表示される。このソフトウェアキーをユーザが指でタッチすると、タッチパネル134がそのタッチされた位置を検出する。CPU300は、プログラム上でソフトウェアキーの表示位置とタッチパネル134が押された位置とを照合し、その照合結果に基づいて、動作モードの選択、各種機能及びパラメータの設定、並びに動作指示等を行なう。タッチパネルディスプレイ130のサイズ及び形状としては、特に限定されないが、例えば、1024ピクセル×600ピクセルの横長の長方形状のもの等を使用できる。
【0058】
表示操作部140は、表示灯142、並びに、電源キー144、節電キー146、及びホームキー148等の各種ハードウェアキーを含む。表示灯142は、例えばLED(Light Emitting Diode)を備え、画像形成装置100が電源オンであるときに点灯する。電源キー144は、画像形成装置100の電源のオン・オフを行なうためのキーである。
【0059】
節電キー146は、装置の状態を通常の状態から節電状態へ移行させるため又は装置の状態を節電状態から通常の状態へ移行させるためのキーである。なお、節電状態への移行は、節電キー146が押下された場合だけでなく、ユーザによる操作がない状態で予め定める所定時間が経過した場合においても実行される。ここで、通常の状態とは、電源がオンの状態であって、全ての動作モードが実行可能な状態を示す。節電状態とは、電源がオンの状態であって、一部の動作モードのみが実行可能な状態を示す。
【0060】
ホームキー148は、ホーム画面又は簡易画面への移行指示を行なうためのキーである。上記した簡易画面とは、視覚障害者等の身障者による入力操作に対応するように作成された画面のことである。ホームキー148は、身障者による操作を容易にするために、電源キー144及び節電キー146等の他のハードウェアキーよりも大きいサイズとなるように形成されている。ユーザによってホームキー148が押下された場合、表示パネル132には、ホーム画面が表示される。ユーザによってホームキー148が長押しされた場合、表示パネル132には、簡易画面が表示される。ホーム画面及び簡易画面の詳細については、後述する。
【0061】
[ホーム画面]
図4を参照して、ユーザによってホームキー148が押下されることによって表示されるホーム画面は、ホームシステム領域1100と、表示可変領域1210及び表示固定領域1230を含むアイコン表示領域1200と、を含む。ホームシステム領域1100は、ホーム画面の最上部に設けられる。アイコン表示領域1200は、ホーム画面の中央部に設けられる。表示可変領域1210は、アイコン表示領域1200の上部に設けられ、表示固定領域1230は、アイコン表示領域1200の下部に設けられる。
【0062】
ホームシステム領域1100には、ホーム画面であることを示す画像(ここでは、絵柄及び「Home」という文字列等を含む画像)1202、割込みキー1204及びログアウトキー1206、並びに、現在時刻1208等が表示される。
【0063】
アイコン表示領域1200には、ユーザが所望の動作モードを選択するための各種ソフトウェアキーが、その動作モードの名称又は略称を示す文字列とともに表示される。なお、動作モードの名称又は略称を示す文字列は必須ではない。アイコン表示領域1200において、表示可変領域1210に表示される上記各種ソフトウェアキーは、画面左右方向にページスクロール可能に表示される。表示固定領域1230に表示される上記各種ソフトウェアキーは、その表示位置が固定された状態で表示される。
【0064】
本実施の形態において、表示可変領域1210には、上記した各種ソフトウェアキーとして、スキャンデータをHDD302に保存するHDDスキャンモードを選択するためのキー1211、インターネットFAXモードを選択するためのキー1212、及び、FAXモードを選択するためのキー1213等が表示される。
【0065】
本実施の形態において、表示固定領域1230には、上記した各種ソフトウェアキーとして、コピーモードを選択するためのキー1231、及び、スキャンデータをリモートPCに送信するPCスキャンモードを選択するためのキー1232等が表示される。表示固定領域1230に表示される各種ソフトウェアキーは、各キーに対応する動作モードを表わす簡単な絵柄の形態で(すなわち、アイコンとして)表示される。これらのソフトウェアキーがタッチされると、表示パネル132には、対応する動作モードの基本画面が表示される。
【0066】
[基本動作モードの基本画面]
ホーム画面等に表示される、基本動作モードを選択するためのソフトウェアキーがユーザによってタッチされると、表示パネル132には、選択された基本動作モードの基本画面が表示される。ここで、基本動作モードとは、画像データの印刷処理及び送信処理等の画像処理を実行する動作モードのことであり、本実施の形態では、コピーモード及びFAXモード等を示す。この基本動作モードの基本画面は、健常者による入力操作に対応するように作成された画面のことである。
【0067】
図5を参照して、基本動作モードの基本画面は、システム領域2100と、機能設定/確認領域(以下「機能選択領域」と記す。)2200と、プレビュー領域2300と、アクションパネル領域2400と、タスクトリガー領域2500と、を含む複数の領域からなる。これらの領域は、基本レイアウトに従って以下のように配置される。すなわち、システム領域2100は、基本画面の最上部に配置される。プレビュー領域2300は、基本画面の中央部に配置される。機能選択領域2200は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して左側に配置される。アクションパネル領域2400は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して右側上部に配置される。タスクトリガー領域2500は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して右側下部に配置される。上記した基本動作モードの基本画面を構成する領域及び基本レイアウトは、全ての基本動作モードにおいて共通する。
【0068】
[コピーモードの基本画面3000]
以下、上記した基本動作モードの基本画面の一例として、コピーモードの基本画面3000を説明する。
図6を参照して、コピーモードの基本画面3000のシステム領域2100には、コピーモードであることを示す画像(ここでは、絵柄及び「コピー」という文字列を含む画像)2102及びログアウトキー2104等が表示される。このログアウトキー2104には、ログイン中のユーザ名が表示される。システム領域2100にはさらに、現在のジョブ状況を示す領域2106が設けられ、この領域2106には、例えば、現在コピー処理を実行中であることを示すアイコン及び現在処理を停止中であることを示すアイコン(以上いずれも図示せず。)等が表示される。
【0069】
機能選択領域2200には、コピーモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうための各種設定キーが表示される。本実施の形態では、各種設定キーとして、カラーモードを切替えるためのキー2202、コピー濃度を変更するためのキー2204、及び、コピー倍率を変更するためのキー2206等が表示される。ユーザによってこれらの各種設定キーのうちのいずれかがタッチされた場合には、表示パネル132には、タッチされたキーに対応する設定画面(例えば、濃度設定画面及び倍率設定画面等)が表示される。
【0070】
機能選択領域2200における上記した各種設定キーの下方には、各種設定キーの表示スタイルを変更するための変更キー2212〜2216が表示される。変更キー2212は、予め「お気に入り」登録された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。変更キー2214は、設定変更された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。変更キー2216は、対応する動作モードにおいて、設定変更可能な全ての機能に関する設定キーを表示させるためのキーである。本実施の形態では、変更キー2216が選択され、機能選択領域2200には、コピーモードにおいて設定変更可能な全ての機能に関する設定キーが表示されるものとする。
【0071】
プレビュー領域2300には、コピー部数等を入力し、設定するための仮想テンキー群2302が表示される。仮想テンキー群2302は、0〜9までの数字キー、及びクリア(C)キーを含む。仮想テンキー群2302は、ウィンドウである背景領域2303内に表示される。プレビュー領域2300における仮想テンキー群2302の下方には、画像形成装置100全体の現在の状況を示すミミック画像2304が表示される。ユーザは、このミミック画像2304に対してタッチ操作を行なうことで、表示パネル132に対し、用紙設定画面を表示させることができる。
【0072】
アクションパネル領域2400には、コピーモードにおけるおすすめ機能を実行するための各種実行キーが表示される。ここで、おすすめ機能とは、ユーザによって選択された機能と過去に組合せて選択されたことのある機能のことを示す。本実施の形態では、上記各種実行キーとして、使用する記録用紙に合わせてコピー倍率を自動的に選択するためのキー2402、現在の設定条件(ジョブプログラム)の登録を実行するためのキー2404、及び、画像データのファイリングを実行するためのキー2406等が表示される。
【0073】
タスクトリガー領域2500には、スキャンインキー2502、クリアオールキー2504、モノクロスタートキー2506、及び、カラースタートキー2508が表示される。スキャンインキー2502は、原稿をスキャンし、得られたスキャンデータに基づくプレビュー画像をプレビュー領域2500に表示させるスキャンイン処理の実行開始を指示するためのキーである。クリアオールキー2504は、設定変更された機能及びパラメータ等を全てキャンセルし、設定をデフォルト状態へ戻すため、及び、実行中の処理の実行停止を指示するためのキーである。モノクロスタートキー2506は、原稿をスキャンし、得られた画像データ(又はスキャンイン処理によって得られたスキャンデータ)に基づくモノクロコピー処理の実行開始を指示するためのキーである。カラースタートキー2508は、原稿をスキャンし、得られた画像データ(又はスキャンイン処理によって得られたスキャンデータ)に基づくカラーコピー処理(場合によっては、モノクロコピー処理)の実行開始を指示するためのキーである。
【0074】
本実施の形態において、画像形成装置100は、オートカラーセレクト機能を有している。すなわち、ユーザによってカラースタートキー2508がタッチされた場合には、まず、原稿載置台に載置された原稿が、カラー原稿であるか又はモノクロ原稿であるかが自動的に判別される。そして、その判別結果に応じて、カラーコピー処理又はモノクロコピー処理が自動的に選択されて実行される。したがって、コピーモードにおいて、カラースタートキー2508は、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーである。
【0075】
本実施の形態において、クリアオールキー2504、及び、モノクロスタートキー2506は、表示パネル132の表示画面の周縁部(図面では、画面右下部)に沿って表示される。カラースタートキー2508は、表示パネル132の表示画面の角部(図面では、画面右下部)に表示される。
【0076】
[FAXモード基本画面4000]
以下、上記した基本動作モードの基本画面の他の一例として、FAXモードの基本画面4000を説明する。
図7を参照して、FAXモードの基本画面4000のシステム領域2100には、アドレス帳の内容を示す画面の表示を要求するためのキー2112と、ユーザによって入力された送信相手先のFAX番号を表示するための番号表示領域2114と、所定のFAX番号に対して予め登録される検索番号を使用して送信相手先を指定するための検索画面の表示を要求するための検索アイコン2116と、が表示される。
【0077】
機能選択領域2200には、FAXモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうための各種設定キーが表示される。本実施の形態では、上記各種設定キーとして、FAX原稿の濃度を変更するためのキー2222、FAX原稿の画質を変更するためのキー2224、大量原稿モードを設定するためのキー2226、及び、薄紙読込み機能を設定するためのキー2228等が表示される。ユーザによってキー2222又はキー2224等がタッチされた場合には、表示パネル132には、タッチされたキーに対応する設定画面(濃度設定画面又は画質設定画面)が表示される。キー2226及びキー2228等には、チェックボックスが表示される。ユーザによって、キー2226又はキー2228がタッチされた場合には、タッチされたキーのチェックボックスにチェックマークが示され、タッチされたキーに対応する機能が設定される。機能選択領域2200における上記した各種設定キーの下方には、前述した変更キー2212,2214とともに、機能選択領域2200に表示される機能とは異なる他の特別機能の一覧を示す画面の表示を要求するためのキー2218が表示される。本実施の形態では、変更キー2212が選択され、機能選択領域2200には、FAXモードにて、予め「お気に入り」登録された機能に関する設定キーのみが表示されるものとする。
【0078】
プレビュー領域2300には、FAX番号等を入力し、設定するための仮想テンキー群2312が表示される。仮想テンキー群2312は、0〜9までの数字キー、「♯」キー等の記号キー、クリア(C)キー、及び、確定キーを含む。仮想テンキー群2312は、ウィンドウである背景領域2313内に表示される。
【0079】
プレビュー領域2300にはさらに、原稿載置台又はADF(以上いずれも図示せず。)にFAX原稿がセットされたか否かを示すアイコン、及び、現在のFAX送信設定状況等を示すウィンドウ2314が表示される。
【0080】
アクションパネル領域2400には、FAXモードにおけるおすすめ機能を実行するための各種実行キーが表示される。本実施の形態では、上記各種実行キーとして、所望のFAX番号を登録番号で検索するためのキー2412、及び、グローバルアドレス検索を実行するためのキー2414等が表示される。
【0081】
タスクトリガー領域2500には、スキャンインキー2512、クリアオールキー2514、スタートキー2516、及び、オンフックキー2518が表示される。スキャンインキー2512は、FAX原稿をスキャンし、スキャンデータに基づくプレビュー画像をプレビュー領域2300に表示させるスキャンイン処理の実行開始を指示するためのキーである。クリアオールキー2514は、設定変更された機能及びパラメータ等を全てキャンセルし、設定をデフォルト状態へ戻すため、及び、実行中の処理の実行停止を指示するためのキーである。スタートキー2516は、FAX送信処理の実行開始を指示するためのキーである。オンフックキー2518は、回線の状態をオンフック状態にするためのキーである。FAXモードにおいて、スタートキー2516は、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーである。
【0082】
本実施の形態において、クリアオールキー2514、及び、オンフックキー2518は、表示パネル132の表示画面の周縁部(図面では、画面右下部)に沿って表示される。スタートキー2516は、表示パネル132の表示画面の角部(図面では、画面右下部)に表示される。
【0083】
[簡易画面5000]
図8を参照して、ユーザによってホームキー148が長押しされることによって表示される簡易画面5000は、コピーモード及びFAXモードのいずれにも対応する操作画面である。なお、コピーモード及びFAXモードのいずれに対応するかは、ユーザによる操作ユニット120に対する入力操作によって、予め設定されるものとする。簡易画面5000には、スタートキー5002、ストップキー5004、「+」キー5006、及び、「−」キー5008が表示される。スタートキー5002は、コピーモードにおいては上記したカラースタートキー2508として機能し、FAXモードにおいては、上記したスタートキー2516として機能する。ストップキー5004は、コピーモードにおいては上記したクリアオールキー2504として機能し、FAXモードにおいては上記したクリアオールキー2514として機能する。「+」キー5006及び「−」キー5008は、コピーモードにおいてはコピー部数等を入力し設定するためのキーとして機能し、FAXモードにおいてはFAX送信先等を選択し設定するためのキーとして機能する。簡易画面5000において、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーは、カラースタートキー2508又はスタートキー2516として機能するスタートキー5002である。
【0084】
本実施の形態において、スタートキー5002、ストップキー5004、「+」キー5006、及び、「−」キー5008は、表示パネル132の表示画面の角部(図面では、画面の右下部、左下部、右上部、及び左上部)にそれぞれ表示される。
【0085】
図6〜
図8を参照して、本実施の形態において、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーであるカラースタートキー2508、スタートキー2516、及び、スタートキー5002は、表示パネル132の表示画面において、操作ユニット120を操作するユーザの右手側であって、当該ユーザに最も近い側の角部、すなわち、画像形成装置100の正面側から見て右手前側に表示される。これによって、ユーザは、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーに対する操作を容易に行なうことができる。
【0086】
[点字状凸部152A〜152D]
図9(A)及び
図9(B)を参照して、タッチパネルディスプレイ130は、四角枠形状の外枠フレームに嵌め込まれた状態で支持される。この外枠フレームは、タッチパネルディスプレイ130の表示面と平行な平行面150Aと、タッチパネルディスプレイ130の表示面の周縁部に沿って設けられ、平行面150Aから表示面に向かって傾斜する傾斜面150Bと、を含む。傾斜面150Bの平行面150Aに対する傾斜角度αは特に限定されない。外枠フレームの傾斜面150Bには、表示パネル132に表示される所定のソフトウェアキーに向けて、ユーザの指を誘導するための点字状凸部152A〜152Dが設けられる。点字状凸部152A〜152Dは、対応するソフトウェアキーによってなされる指示の内容を予め定められる所定の点字にて表わす。点字状凸部152Aは、横方向に一列に並ぶ3つの凸部(点)によって形成され、上記したカラースタートキー2508、スタートキー2516、及び、スタートキー5002の表示位置の近傍に設けられる。点字状凸部152Bは、横方向に延びる1つの凸部によって形成され、上記したストップキー5004の表示位置の近傍に設けられる。点字状凸部152Cは、表示画面の上下方向に伸びる中心線から見て右下方向に向かって斜めに並ぶ2つの凸部(点)によって形成され、上記した「+」キー5006の表示位置の近傍に設けられる。点字状凸部152Dは、表示画面の上下方向に伸びる中心線から見て左下方向に向かって斜めに並ぶ2つの凸部(点)によって形成され、上記した「−」キー5008の表示位置の近傍に設けられる。
【0087】
〈ソフトウェア構成〉
(ホーム画面操作処理)
ホーム画面操作処理を実現するためのプログラムは、ユーザによってホームキー148が押下されることで起動される。
図10を参照して、このプログラムは、表示パネル132に対し、ホーム画面を表示させるステップS101と、タイマ(図示せず。)をセットして、ホーム画面が表示されてからの経過時間の計時を開始するステップS102と、を含む。
【0088】
このプログラムはさらに、タイムアウトしたか否か、すなわち、ホーム画面が表示されてからの経過時間が所定時間に達したか否かを判定するステップS103と、ステップS103にて、タイムアウトしたと判定された場合(YESの場合)に実行され、装置の状態を、通常の状態から節電状態へと移行させるステップS104と、を含む。節電状態になると、表示パネル132の表示はオフされて暗くなる。
【0089】
このプログラムはさらに、節電状態を解除することを要求する指示(以下「節電状態解除指示」と記す。)がなされるまで待機するステップS105と、ステップS105にて、節電状態解除指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、ホーム画面を表示させるステップS106と、を含む。ステップS106の処理後、制御はステップS102に戻る。上記した節電状態解除指示は、ユーザが、操作ユニット120に対して何らかの操作を行なうことによってなされる。
【0090】
このプログラムはさらに、ステップS103にて、タイムアウトしていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、表示パネル132に対するタッチ操作がなされたか否かを判定するステップS107と、ステップS107にて、タッチ操作がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、タッチ操作がなされたソフトウェアキーを判定し、対応する動作モードを確定するステップS108と、を含む。
【0091】
このプログラムはさらに、ステップS107にて、タッチ操作がなされていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、ホームキー148が長押しされたか否かを判定するステップS109と、ステップS109にて、ホームキー148が長押しされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、簡易画面5000を表示させるステップS110と、を含む。ステップS109にて、ホームキー148が長押しされていないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS103に戻る。
【0092】
(基本画面操作処理)
図11に示す基本画面操作処理を実現するためのプログラムは、CPU300によって、動作モードが基本動作モードのいずれかに確定されることで起動される。なお、以下に示す「開始キー」とは、基本動作モードにおける各種処理の実行開始を指示するためのキーである。例えば、基本画面3000において、開始キーは、スキャンインキー2502、モノクロスタートキー2506、及びカラースタートキー2508である。基本画面4000において、開始キーは、スキャンインキー2512、スタートキー2516、及びオンフックキー2518である。また、以下に示す「停止キー」とは、基本動作モードにおいて実行中の各種処理の実行停止を指示するためのキーである。例えば、基本画面3000において、停止キーは、クリアオールキー2504である。基本画面4000において、停止キーは、クリアオールキー2514である。
【0093】
図11を参照して、このプログラムは、表示パネル132に対し、対応する基本動作モードの基本画面を表示させるステップS201と、開始キーがタッチされたか否かを判定するステップS202と、を含む。
【0094】
このプログラムはさらに、ステップS202にて、開始キーがタッチされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、対応する処理の実行を開始するステップS203と、停止キーがタッチされたか否かを判定するステップS204と、を含む。
【0095】
このプログラムはさらに、ステップS204にて、停止キーがタッチされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、対応する処理の実行を停止するステップS205と、ステップS204にて、停止キーがタッチされていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、対応する処理が終了したか否かを判定するステップS206と、を含む。ステップS206にて、対応する処理が終了していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS204に戻る。ステップS206にて、対応する処理が終了したと判定された場合(YESの場合)には、本制御は終了する。
【0096】
このプログラムはさらに、ステップS202にて、開始キーがタッチされていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、ホームキー148が押下されたか否かを判定するステップS207と、ステップS207にて、ホームキー148が押下されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、現在の設定内容をクリアしてデフォルト状態に戻すとともに、表示パネル132に対し、ホーム画面を表示させるステップS208と、を含む。ステップS208の処理後、制御は、
図10に示すステップS102に移行する。
【0097】
このプログラムはさらに、ステップS207にて、ホームキー148が押下されていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、節電キー146が押下されたか否かを判定するステップS209と、ステップS209にて、節電キー146が押下されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、現在の設定内容をクリアしてデフォルト状態に戻すとともに、装置の状態を、通常の状態から節電状態へと移行させるステップS210と、を含む。ステップS209にて、節電キー146が押下されていないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS202に戻る。
【0098】
〈動作〉
図1〜
図11を参照して、画像形成装置100は、以下のように動作する。以下の動作を除く、画像形成装置100の一般的な動作は、従来の画像形成装置の動作と同じである。なお、以下の動作において、画像形成装置100は、電源が投入された状態であるものとする。
【0099】
ユーザは、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面(
図4参照)が表示される(ステップS101)。CPU300は、タイマ(図示せず。)をセットして、ホーム画面が表示されてからの経過時間の計時を開始する(ステップS102)。
【0100】
ホーム画面に対するユーザの入力操作がなされないまま所定時間が経過すると、CPU300は、タイムアウトした、すなわち、ホーム画面が表示されてからの経過時間が所定時間に達したと判定し(ステップS103にてYES)、装置の状態を、通常の状態から節電状態へと移行させる(ステップS104)。節電状態になると、表示パネル132の表示はオフされて暗くなる。
【0101】
ユーザは、節電状態を解除するために、例えば節電キー146を押下する。節電キー146が押下されると、CPU300によって、節電状態解除指示がなされたと判定され(ステップS105にてYES)、表示パネル132には、ホーム画面が表示される(ステップS106)。CPU300は、タイマ(図示せず。)をセットして、ホーム画面が表示されてからの経過時間の計時を開始する(ステップS102)。
【0102】
(基本動作モードの基本画面が表示される場合)
ユーザは、ホーム画面に表示されるキー1231を押下する。キー1231が押下されると、CPU300は、表示パネル132に対するタッチ操作がなされたと判定する(ステップS103にてNO、ステップS107にてYES)。CPU300は、タッチ操作がなされたソフトウェアキーがキー1231であると判定し、対応する動作モードをコピーモードに確定する(ステップS108)。対応する動作モードがコピーモードに確定されると、表示パネル132は、コピーモードの基本画面3000(
図6参照)を表示する(ステップS201)。このときのコピーモードの各種機能及びパラメータの設定は、デフォルト状態であるものとする。
【0103】
基本画面3000を確認したユーザは、原稿載置台に印刷対象の原稿を載置するとともに、機能選択領域2200に表示される各種設定キー及びアクションパネル領域2400に表示される各種実行キー等に対する入力操作によって、所望の機能の設定変更を行なう。ユーザはさらに、仮想テンキー群2302に対する入力操作によって所望のコピー部数(本実施の形態では14部)を設定する。基本画面3000には、設定変更された内容が反映される。
【0104】
所望のコピー部数の設定後、ユーザは、カラースタートキー2508をタッチする。このとき、ユーザは、右手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における自分に最も近い側の角部を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Aを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Aに誘導されて、表示パネル132上のカラースタートキー2508の位置を理解することができる。
【0105】
カラースタートキー2508がタッチされると、CPU300は、開始キーが押下されたと判定し(ステップS202にてYES)、カラーコピー処理の実行を開始する(ステップS203)。なお、ユーザは、カラーコピー処理の実行途中で(ステップS206にてNO)、停止キーであるクリアオールキー2504を押下することで(ステップS204にてYES)、カラーコピー処理の実行を停止することができる(ステップS205)。
【0106】
カラーコピー処理が終了すると(ステップS204にてNO、ステップS206にてYES)、表示パネル132には、基本画面3000が表示される。ユーザは、基本画面3000からホーム画面への移行を所望し、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると(ステップS202にてNO、ステップS207にてYES)、CPU300は、現在の設定内容をクリアしてデフォルト状態に戻す。設定内容のクリアに同期して、表示パネル132は、ホーム画面を表示する(ステップS208)。CPU300は、タイマ(図示せず。)をセットして、ホーム画面が表示されてからの経過時間の計時を開始する(ステップS102)。
【0107】
ユーザは、ホーム画面(
図4参照)に表示されるキー1213を押下する。キー1213が押下されると、CPU300は、表示パネル132に対するタッチ操作がなされたと判定する(ステップS103にてNO、ステップS107にてYES)。CPU300は、タッチ操作がなされたソフトウェアキーがキー1213であると判定し、対応する動作モードをFAXモードに確定する(ステップS108)。対応する動作モードがFAXモードに確定されると、表示パネル132は、FAXモードの基本画面4000(
図7参照)を表示する(ステップS201)。このときのFAXモードの各種機能及びパラメータの設定は、デフォルト状態であるものとする。
【0108】
基本画面4000を確認したユーザは、原稿載置台にFAX送信対象の原稿を載置するとともに、機能選択領域2200に表示される各種設定キー及びアクションパネル領域2400に表示される各種実行キー等に対する入力操作によって、所望の機能の設定変更を行なう。ユーザはさらに、仮想テンキー群2312に対する入力操作によって送信相手先のFAX番号を設定する。基本画面4000には、設定変更された内容(入力されたFAX番号等)が反映される。
【0109】
送信相手先のFAX番号の設定後、ユーザは、スタートキー2516を押下する。このとき、ユーザは、右手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における自分に最も近い側の角部を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Aを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Aに誘導されて、表示パネル132上のスタートキー2516の位置を理解することができる。
【0110】
スタートキー2516が押下されると、CPU300は、開始キーがタッチされたと判定し(ステップS202にてYES)、FAX送信処理の実行を開始する(ステップS203)。なお、ユーザは、FAX送信処理の実行途中で(ステップS206にてNO)、停止キーであるクリアオールキー2514を押下することで(ステップS204にてYES)、FAX送信処理の実行を停止することができる(ステップS205)。
【0111】
FAX送信処理が終了すると(ステップS204にてNO、ステップS206にてYES)、表示パネル132には、基本画面3000が表示される。ユーザは、節電状態への移行を所望し、節電キー146を押下する。節電キー146が押下されると(ステップS207にてNO、ステップS209にてYES)、CPU300は、現在の設定内容をクリアしてデフォルト状態に戻すとともに、装置の状態を、通常の状態から節電状態へと移行させる(ステップS210)。節電状態になると、表示パネル132の表示はオフされて暗くなる。
【0112】
ユーザは、節電状態を解除してホーム画面を表示させるために、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132は、ホーム画面を表示する(ステップS101)。CPU300は、タイマ(図示せず。)をセットして、ホーム画面が表示されてからの経過時間の計時を開始する(ステップS102)。
【0113】
(簡易画面が表示される場合)
ホーム画面を確認したユーザは、ホームキー148を長押しする。ホームキー148が長押しされると(ステップS109にてYES)、表示パネル132は、簡易画面5000(
図8参照)を表示する(ステップS110)。このとき表示される簡易画面5000は、コピーモードに対応するように、予め設定されているものとする。また、このときのコピーモードの各種機能及びパラメータの設定は、デフォルト状態であるものとする。
【0114】
ユーザは、原稿載置台に印刷対象の原稿を載置するとともに、「+」キー5006及び「−」キー5008に対するタッチ操作によって所望のコピー部数(本実施の形態では14部)を設定する。このとき、ユーザは、「+」キー5006をタッチする場合には、右手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における右手奥側にある角部(図では、画面右上部)を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Cを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Cに誘導されて、表示パネル132上の「+」キー5006の位置を理解することができる。
【0115】
ユーザはまた、「−」キー5008をタッチする場合には、左手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における左手奥側にある角部(図では、画面左上部)を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Dを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Dに誘導されて、表示パネル132上の「−」キー5008の位置を理解することができる。設定変更された内容(この場合、コピー部数)は、図示しないスピーカ等から、音声によってユーザに報知されることが好ましい。
【0116】
所望のコピー部数の設定後、ユーザは、スタートキー5002をタッチする。このとき、ユーザは、右手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における自分に最も近い側の角部を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Aを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Aに誘導されて、表示パネル132上のスタートキー5002の位置を理解することができる。
【0117】
スタートキー5002がタッチされると、CPU300は、開始キーが押下されたと判定し、カラーコピー処理の実行を開始する。なお、ユーザは、カラーコピー処理の実行途中で、ストップキー5004を押下することで、カラーコピー処理の実行を停止することができる。このとき、ユーザは、左手にて外枠フレームを触ることで、表示パネル132の表示画面における自分に最も近い側の角部を触覚的に認識する。ユーザはさらに、認識した角部の近傍に設けられる点字状凸部152Bを触覚的に認識する。ユーザはこの点字状凸部152Bに誘導されて、表示パネル132上のストップキー5004の位置を理解することができる。
【0118】
なお、ホームキー148が長押しされることで表示される簡易画面5000が、FAXモードに対応するように予め設定されている場合には、「+」キー5006及び「−」キー5008に対するタッチ操作によって所望のFAX番号が設定されること、及び、スタートキー5002の押下によってFAX送信処理の実行が開始されることを除き、上記した動作と同様の動作が行なわれる。
【0119】
〈作用・効果〉
上記実施の形態によれば、操作ユニット120は、所定の処理を実行する画像形成装置100に備えられる操作装置である。この操作ユニット120は、四角形状の画面を表示する表示パネル132と、表示パネル132に重ねて配置され、画面に対する入力操作を受付けるタッチパネル134と、画面の周縁部及び角部に対し、所定の処理を実行するために必要な指示を行なうためのソフトウェアキーを表示させるCPU300と、を含む。
【0120】
このように、四角形状の画面の周縁部及び角部に、所定の処理を実行するために必要な指示を行なうためのソフトウェアキーが表示されるので、ユーザは、ソフトウェアキーの表示位置をより一層容易に理解することができる。その結果、ユーザの操作性がより一層向上する。
【0121】
また上記実施の形態によれば、CPU300は、画面において、当該操作ユニット120を操作するユーザの右手側であって、当該ユーザに最も近い側の角部に対し、所定の処理を実行するために最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーを表示させる。これによって、ユーザは、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーの表示位置を容易に理解することができる。その結果、ユーザの操作性がさらに向上する。
【0122】
また上記実施の形態によれば、操作ユニット120はさらに、画面の周縁部を触覚的に認識可能にする構成を含む。これによって、ユーザは、上記ソフトウェアキーの表示位置を触覚的に認識することができるので、ソフトウェアキーの表示位置をより一層容易に理解することができる。
【0123】
上記実施の形態において、画面の周縁部を触覚的に認識可能にする構成は、画面の周縁部に沿って設けられ、画面に向かって傾斜する傾斜面150Bが設けられる外枠フレームである。これによって、ユーザは、外枠フレームを触ることで、上記ソフトウェアキーの表示位置を認識することができる。したがって、ユーザは、ソフトウェアキーの表示位置をより一層容易に理解することができる。
【0124】
なお、上記画面の周縁部を触覚的に認識可能にする構成は、上記した外枠フレームに限定されない。例えば、画面の周縁部に沿って段差が設けられる構成、及び、画面の周縁部に沿って溝が設けられる構成等であってもよい。
【0125】
また上記実施の形態によれば、傾斜面150Bには、画面に表示される上記ソフトウェアキーに向けて、ユーザの指を誘導するための構成が設けられる。これによって、ユーザは、ソフトウェアキーの表示位置をさらに容易に理解することができる。
【0126】
上記実施の形態において、ユーザの指を誘導するための構成は、ソフトウェアキーによってなされる指示の内容を点字にて表わす点字状凸部152A〜152Dである。これによって、ユーザは、ソフトウェアキーの表示位置だけでなく、ソフトウェアキーによってなされる指示の内容を容易に理解することができる。その結果、ユーザの操作性がさらに向上する。
【0127】
また上記実施の形態によれば、画面(基本画面3000,4000及び簡易画面5000)に表示される上記ソフトウェアキーは、所定の処理の実行開始を指示するための開始キー(カラースタートキー2508及びスタートキー2516,5002等)と、所定の処理の実行停止を指示するための停止キー(クリアオールキー2504,2514及びストップキー5004)と、を含む。これによって、ユーザは、開始キー及び停止キーの表示位置を容易に理解することができる。
【0128】
また上記実施の形態によれば、画面に表示される上記ソフトウェアキーはさらに、所定の処理を実行するために必要な数値を入力するための数値入力キーを含む。数値入力キーは、所定の処理を実行するために必要な数値(コピー部数及びFAX番号)の設定を行なうための複数の数値設定キー(「+」キー5006及び「−」キー5008)を含む。これによって、ユーザは、複数の数値設定キーの表示位置を容易に理解することができる。その結果、ユーザは、必要な数値の設定をより一層容易に行なうことができるようになる。
【0129】
また上記実施の形態によれば、画面は、健常者による入力操作に対応するように作成される通常画面(基本画面3000,4000)と、視覚障害者による入力操作に対応するように作成される簡易画面5000と、を含む。操作ユニット120はさらに、表示パネル132に対し、通常画面と簡易画面5000とを切替えて表示させるためのホームキー148を含む。これによって、ユーザは、必要に応じて通常画面と簡易画面との表示の切替えを行なうことができる。その結果、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0130】
また上記実施の形態によれば、上記所定の処理は、モノクロコピー処理及びカラーコピー処理を含み、CPU300は、画面において、当該操作ユニット120を操作するユーザの右手側であって、当該ユーザに最も近い側の角部に対し、カラーコピー処理の開始指示を行なうためのカラースタートキー2508を表示させる。これによって、ユーザは、コピーモードにおいて、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキーの表示位置を容易に理解することができる。その結果、ユーザの操作性がさらに向上する。
【0131】
また上記実施の形態によれば、画像形成装置100は、画像データに対する画像処理を含む複数の処理を実行する画像形成装置であって、上記した操作ユニット120と、操作ユニット120に対してなされた指示に対応する処理を実行する原稿読取部102、画像形成部104及びFAX通信部160等の各部と、を含む。このように、画像形成装置100は、上記した操作ユニット120を含むので、ユーザは、所望の処理を容易に実行することができる。
【0132】
[変形例]
上記実施の形態によれば、外枠フレームの傾斜面150Bには、点字状凸部152A〜152Dが設けられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、最も重要な指示を行なうためのソフトウェアキー(カラースタートキー2508、スタートキー2516、及びスタートキー5002)に向けてユーザの指を誘導するための点字状凸部152Aのみが設けられてもよい。
【0133】
また上記実施の形態によれば、外枠フレームの傾斜面150Bには、表示パネル132に表示されるカラースタートキー2508、スタートキー2516、及びスタートキー5002に向けてユーザの指を誘導するために点字状凸部152Aが設けられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。
【0134】
例えば、
図12及び
図13を参照して、外枠フレームの平行面150A及び傾斜面150Bには、点字状凸部152Aに代えて、溝状凹部153が設けられてもよい。この溝状凹部153は、操作ユニット120の外方からカラースタートキー2508、スタートキー2516、及び、スタートキー5002に向かうように形成される、指の腹部分が入る程度の大きさの凹曲面からなる。これによって、溝状凹部153の延長線上にカラースタートキー2508、スタートキー2516、又はスタートキー5002が表示されるようになるので、目的のソフトウェアキーに向けてユーザの指を容易に誘導することができるようになる。したがって、ユーザは、ソフトウェアキーの表示位置をさらに容易に理解することができる。
【0135】
また、
図14及び
図15を参照して、溝状凹部153の内部に、点字状凸部152Aが設けられてもよい。さらに、
図16を参照して、溝状凹部153とともに、溝状凹部154が設けられてもよい。この溝状凹部154は、操作ユニット120の外方からモノクロスタートキー2506に向かうように形成される、指の腹部分が入る程度の大きさの凹曲面からなる。さらに、
図17を参照して、溝状凹部153の内部に、点字状凸部152Aが設けられるとともに、溝状凹部154の内部に、点字状凸部152Eが設けられてもよい。この点字状凸部152Eは、2つの凸部(点)によって形成される。この場合には、点字状凸部152Aがカラーコピーを表し、点字状凸部152Eがモノクロコピーを表わすことが予め定められている。このように、溝状凹部153,154及び点字状凸部152A,152Eを適宜組合せることによって、ユーザは目的のソフトウェアキーの存在の確認を円滑に行なうことができるようになるとともに、目的のソフトウェアキーに向けてユーザの指を円滑に誘導することができるようになる。
【0136】
また上記実施の形態によれば、簡易画面5000には、コピー部数等を入力するためのキー、又は、FAX番号等を選択するためのキーとして機能する「+」キー5006及び「−」キー5008が表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、
図18を参照して、「+」キー5006及び「−」キー5008に代えて、表示パネル132の周縁部に沿って設けられる「0」〜「9」までの数字キー5010A〜5010Jがそれぞれ表示されてもよい。この場合、外枠フレームの傾斜面150Bにおいて、各数字キー5010A〜5010Jの近傍には、「0」〜「9」までの数字を点字にて表わす点字状凸部152F〜152Oがそれぞれ設けられることが好ましい。このように、数値を入力するための数値入力キーは、「+」キー5006又は「−」キー5008等の数値設定キーに加えて、数字キー等の数字を直接入力するキーを含む。
【0137】
また上記実施の形態によれば、簡易画面5000への移行指示は、ホームキー148を長押しすることでなされたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、表示パネル132上に切替ボタンが表示され、この切替ボタンがタッチされることで移行指示がなされてもよい。また、社員証等の無線カードを携帯するユーザが近づいた場合に自動的に移行指示がなされてもよい。
【0138】
また上記実施の形態によれば、ホームキー148が長押しされた場合、表示パネル132には簡易画面5000が表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、所定の基本動作モード(例えば、コピーモード)の基本画面が表示されてもよい。この場合、ホームキー148が長押しされた場合に表示パネル132に表示される画面については、操作ユニット120に対するユーザの入力操作によって予め設定されるものとする。
【0139】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、この発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。この発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。