特許第6234983号(P6234983)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6234983抗菌性ファージ、ファージペプチド、及びそれらの使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6234983
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】抗菌性ファージ、ファージペプチド、及びそれらの使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 7/00 20060101AFI20171113BHJP
   C12N 15/09 20060101ALI20171113BHJP
   A61K 35/76 20150101ALI20171113BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   C12N7/00ZNA
   C12N15/00 A
   A61K35/76
   A61P31/04
【請求項の数】34
【全頁数】253
(21)【出願番号】特願2015-243657(P2015-243657)
(22)【出願日】2015年12月14日
(62)【分割の表示】特願2013-529096(P2013-529096)の分割
【原出願日】2011年9月19日
(65)【公開番号】特開2016-104011(P2016-104011A)
(43)【公開日】2016年6月9日
【審査請求日】2016年1月6日
(31)【優先権主張番号】61/384,015
(32)【優先日】2010年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511189218
【氏名又は名称】テクニファー−インダストリア テクニカ ファーマシューティカ,エス.エー.
(73)【特許権者】
【識別番号】509302467
【氏名又は名称】テクノファージ, インベスティガサン エ デセンボルビメント エム ビオテクノロジア,エスエー
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100102255
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 誠次
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 真
(72)【発明者】
【氏名】ダ コスタ ガルシア ミゲル アンジェロ
(72)【発明者】
【氏名】ソウサ デ サン ジョゼ カルロス ジョルジ
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス レアンドロ クララ イザベル
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス パルダル ディアス アントゥネス マルサル ダ シルヴァ フィリパ マリア
(72)【発明者】
【氏名】マルティンス バルボサ アナ ラクエル
【審査官】 川合 理恵
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/090542(WO,A1)
【文献】 "Staphylococcus phage K virion, complete genome" [14-JUN-2004] Retrieved from GenBank [online] Accession no. NC_005880.1 [retrieved on 12 Dec 2016] URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/48696391?sat=24&satkey=6871964
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 7/00
C12N 15/00−15/90
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/WPIDS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
PubMed
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号560のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有する、精製されたバクテリオファージ。
【請求項2】
請求項1に記載のバクテリオファージ及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項3】
黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有することが知られているバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株、及び/又は黄色ブドウ球菌以外の細菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有することが知られているバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
F510/08、F391/08、F394/08、F488/08、F387/08、F125/10、F170/08、F168/08、F770/05、及びF1245/05からなる群から選択される少なくともつのさらなる精製されたファージをさらに含
前記F510/08ファージが、配列番号4のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつ緑膿菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し;
前記F391/08ファージが、配列番号1のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し;
前記F394/08ファージが、配列番号2のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつアシネトバクター・バウマニに対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し;
前記F488/08ファージが、配列番号3のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつ大腸菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し;
前記F387/08ファージが、配列番号781のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し;
前記F125/10ファージが、配列番号1074のヌクレオチド配列と少なくとも99%の配列同一性を含むゲノムを有し、かつ黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有する、
請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
少なくともつのさらなる精製されたファージが、F510/08、F125/10、F1245/05、及びF770/05からなる群から選択される、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
F44/10に加え、F125/10を含む、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
局所的投与のために製剤されている、請求項4〜6のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項8】
請求項2〜のいずれかに記載の医薬組成物の有効量を含む、それを必要とする対象における黄色ブドウ球菌の細菌感染症の治療剤又は発生の低減剤。
【請求項9】
感染症が、院内感染である、請求項8に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項10】
対象が哺乳動物である、請求項8又は9に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項11】
哺乳動物がヒトである、請求項10に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項12】
感染症が皮膚の感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項13】
感染症が糖尿病性の足潰瘍、熱傷様皮膚症候群、吹き出物、及びよう、からなる群から選択される少なくとも1つの状態に伴う感染症である、請求項12に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項14】
医薬組成物が局所的に投与される、請求項12又は13に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項15】
感染症が肺炎又は気道の他の感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項16】
医薬組成物が吸入により投与される、請求項15に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項17】
吸入による投与にポンプ、スプレー、若しくは噴霧器が使用される、請求項16に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項18】
吸入による投与のための医薬組成物が、乾燥粉末又はエアロゾルスプレーを含む、請求項16又は17に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項19】
感染症が、胃腸炎、骨髄炎、心内膜炎、及び腹膜炎からなる群から選択される少なくとも1つの状態に伴う感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項20】
医薬組成物が経口的又は非経口的に投与される、請求項19に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項21】
感染症が、髄膜炎又は脳脊髄液の他の感染症、毒素性ショック症候群、菌血症、及び敗血症からなる群から選択される少なくとも1つの状態に伴う感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項22】
医薬組成物が静脈内に投与される、請求項21に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項23】
感染症が尿路の感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項24】
医薬組成物がカテーテルにより投与される、請求項23に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項25】
医薬組成物が、
(i)黄色ブドウ球菌の細菌感染症を治療するための抗生物質、
(ii)黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有することが知られている1又は2以上のさらなるバクテリオファージ、及び
(iii)黄色ブドウ球菌以外の細菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有することが知られている1又は2以上のさらなるバクテリオファージ
の少なくとも1つをさらに含む、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項26】
黄色ブドウ球菌感染症がメチシン耐性の黄色ブドウ球菌株(MRSA)による感染症である、請求項に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項27】
医薬組成物が、MRSAに対する抗菌活性又は抗微生物活性を有することが知られている少なくとも1つの抗生物質をさらに含む、請求項26に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項28】
抗生物質が、バンコマイシン、テイコプラニン、クリンダマイシン、及びトリメトプリムスルファメトキサゾールからなる群から選択される、請求項27に記載の治療剤又は低減剤。
【請求項29】
細菌感染の原因物質を診断するためのデータを収集する方法であって、
(i)患者の組織試料を培養するステップ、
(ii)ステップ(i)の培養物を請求項1に記載のバクテリオファージと接触させるステップ、及び
(iii)培養物の増殖又は溶解のエビデンスをモニタリングするステップ
を含み、
前記培養物の溶解があるというエビデンスが、前記培養物が黄色ブドウ球菌を含むことを示す、
前記方法。
【請求項30】
組織試料が、患者から回収された血液、尿、脳脊髄液、唾液、組織生検又はスワブ試料である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
請求項1に記載のバクテリオファージを含む、表面と接触した場合の、前記表面における黄色ブドウ球菌のコロニー形成又は増殖の低減剤又は阻害剤。
【請求項32】
表面が、病院装置又は病院設備の部品である、請求項31に記載の低減剤又は阻害剤。
【請求項33】
病院装置又は病院設備が、手術用装置又は手術用設備の部品である、請求項32に記載の低減剤又は阻害剤。
【請求項34】
表面が哺乳動物の皮膚、粘膜、若しくは術後創傷、又はヒトの皮膚、粘膜、若しくは術後創傷である、請求項31に記載の低減剤又は阻害剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.配列表
本願は配列表を含み、これは、EFS−Webを介してASCIIフォーマットで提出されており、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。2011年9月14日に作成された前記ASCIIのコピーは、16395US1.txtと名付けられ、3295858バイトのサイズである。
【0002】
2.関連出願
本願は、2010年9月17日に出願された米国仮出願第61/384,015号明細書に対する優先権を主張するものであり、前記明細書の内容は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
3.発明の分野
本発明は、細菌感染を治療及び制御するためのファージ療法の分野を対象とする。特に、本発明は、新規なバクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F125/10、その単離されたポリペプチド、新規なバクテリオファージの1又は2以上及び/又は単離されたポリペプチドを含む組成物、並びに、単独の、又は他の療法、例えば抗生物質若しくは他のファージ療法と組み合わされた、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、大腸菌(Escherichia.coli)、及び/又は緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)が引き起こす細菌感染を治療及び予防するための方法を対象とする。
【背景技術】
【0004】
4.背景
バクテリオファージ(ファージ)は、細菌に特異的に感染し、それを溶解するウイルスである。ファージ療法は、細菌感染性疾患を治療するための、ファージウイルス全体を使用する方法であり、1920年代にFelix d'Herelleによって導入された。当初は、ファージ療法は積極的に調べられ、ヒト及び動物における細菌感染の治療のためのファージ療法の可能性を判定するために、多くの研究が行われた。初期の成功によって、複数の市販ファージ調製物の開発が促された。例えば、1940年に、Eli Lilly Company社はヒト用の7つのファージ産物を作製し、それには、ブドウ球菌属菌(Staphylococcus sp.)、大腸菌、及び他の病原性細菌により生じる様々な疾病を治療するためのファージ調製物が含まれる。これらの調製物は、例えば、膿瘍、傷の化膿、膣炎、急性・慢性上気道感染症、及び乳様突起感染の原因となる感染の治療に使用された。
【0005】
しかし、1940年代に抗生物質が開発されると、西欧諸国では、ファージに基づいた治療法への関心は減少した。この減少の原因となる最も重要な要因の1つは、標準化された試験プロトコル及び産生方法が欠如していることであった。ファージ治療法を試験するための業界全体での標準を開発できなかったことにより、研究結果のドキュメンテーションが妨げられ、その結果、効力が十分でないとの認識、及びファージ療法の価値に関する信用問題が生じた。さらに、ファージ試料/標本の産生に関する問題が、当初の研究及び調査を困難にした。ファージ治療法の寿命を増大させるために、当初は、様々な安定剤及び防腐剤が使用された。しかし、ファージと様々な安定剤との生物学があまり理解されていなかったため、ファージ調製物の寿命を伸ばすために添加される材料の多くは、ヒトに対して毒性であるか、又は長期の保存に対して悪影響を与えることが証明された。ファージの産生における別の問題は、ファージの市販調製物の純度レベルに関していた。当時、ファージ療法調製物は、一般的に、所望のファージで処理されている宿主細菌の生溶解物からなるものであった。したがって、多くの調製物は、現在では望ましくない細菌成分であると認識されているもの、例えばエンドトキシンを含有していた。したがって、この調製物は、特にこの調製物を静脈内に投与される患者において、有害事象を伴うことが多かった。それにもかかわらず、抗生物質の利用が制限されていた東ヨーロッパ及びかつてのソビエト連邦において、ファージ療法の開発及び使用は、抗生物質と組み合わせて、又は抗生物質に代わって続けられた。
【0006】
しかし、抗生物質耐性の多くの細菌株が増えると、西欧諸国において、ファージに基づいた治療法への関心は回復した。新規なクラスの抗生物質が開発可能であっても、最終的には細菌が新規な薬剤に対する耐性を発現するであろうと見込まれるため、細菌感染を制御、予防、及び治療するための非化学療法的手段に対する探求が強まった。臨床環境においてファージ療法を使用するための、ファージに基づいた3つの主な戦略が存在し、それは、1)ビルレントファージの投与、2)バクテリオファージによってコードされるエンドリシン又は精製リシンの使用、3)ペプチドグリカンを合成する酵素などの鍵となる細菌酵素の代謝阻害剤としての、ファージの構造タンパク質の使用である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、病原細菌に対してインビボで使用するための、有力な治療及び/又は防止剤としての、新規なバクテリオファージ及びファージ産物の開発が望まれている。特に、黄色ブドウ球菌、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び/又は緑膿菌を含む院内病原菌を溶解し得るバクテリオファージが望まれている。これまでに研究されたほとんどのファージ及びファージペプチドが示す活性は、それが単離される細菌の種(又は亜種)に対して特異的であることが多く、ファージに基づいた新規な療法は、通常の環境細菌叢に影響することなく院内感染病原菌を選択的に標的化する、病院内での特定の使用を見出し得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
5.発明の概要
本発明は、グラム陽性細菌又はグラム陰性細菌による感染に関連する状態を治療、予防、又は管理するための、単離されたバクテリオファージ、及びバクテリオファージ由来の単離された抗菌性ポリペプチドを対象とする。特に、本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、院内感染病原体、例えば、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び緑膿菌を含むグラム陰性細菌、並びにこれに限定されないが、黄色ブドウ球菌を含むグラム陽性細菌による感染を治療、防止、又は管理するための医薬組成物において使用することができる。ある実施形態において、本発明の医薬組成物は、抗生物質耐性の細菌株、例えば黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性株(MRSA、methicillin resistant strains of Staphylococcus aureus)による感染に関連する状態の治療に有用である。特定の実施形態において、本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、それを必要とする対象における院内感染病原体による感染の局所的治療に使用される。他の実施形態において、本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、患者に由来する試料(例えば、組織、血液、尿、唾液の試料)における感染性作用物質の診断に使用される。他の実施形態において、本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、皮膚又は他の表皮表面を含む固体表面の調製のための防止用殺菌剤又は抗感染薬として使用される。
【0009】
ある実施形態において、本発明は、配列番号1(図15A〜15III)の核酸配列を含むゲノムを有し、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF391/08を提供する。他の実施形態において、本発明は、配列番号2(図16A〜16Q)の核酸配列を含むゲノムを有し、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF394/08を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号3(図17A〜17KKKK)の核酸配列を含むゲノムを有し、大腸菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF488/08を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号4(図18A〜18X)の核酸配列を含むゲノムを有し、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF510/08を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、配列番号560の核酸配列(図19A〜19UUU)を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF44/10を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、配列番号781の核酸配列(図20A〜20KKKK)を含むゲノムを有し、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF387/08を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、配列番号1074の核酸配列(図21A〜21ZZZ)を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたバクテリオファージF125/10を提供する。
【0010】
本発明はまた、1又は2以上の本発明のバクテリオファージに感染した、単離された細菌も包含する。特定の実施形態において、本発明は、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離されたクレブシエラ・ニューモニエを提供する。他の実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離されたアシネトバクター・バウマニを提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離された大腸菌を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有する1又は2以上のバクテリオファージに感染した、単離された緑膿菌を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号560の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有する1又は2以上のバクテリオファージに感染した、単離された黄色ブドウ球菌を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有する1又は2以上のバクテリオファージに感染した、単離されたクレブシエラ・ニューモニエを提供する。さらなる実施形態において、本発明は、配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有する1又は2以上のバクテリオファージに感染した、単離された黄色ブドウ球菌を提供する。
【0011】
本発明は、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、及び/又はF125/10から単離されたポリペプチドを包含し、このポリペプチドは、グラム陽性細菌又はグラム陰性細菌、例えばクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。特定の実施形態において、F387/08及びF3910/08から単離されたか又はこれらに由来する本発明のポリペプチドは、少なくともクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性又は抗微生物活性、例えば溶解死滅活性を示し、F394/08から単離されたか又はこれらに由来する本発明のポリペプチドは、少なくともアシネトバクター・バウマニに対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F488/08から単離されたか又はこれらに由来する本発明のポリペプチドは、少なくとも大腸菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F510/08から単離されたか又はこれらに由来する本発明のポリペプチドは、少なくとも緑膿菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F44/10及びF125/10から単離されたか又はこれらに由来する本発明のポリペプチドは、少なくとも黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示す。
【0012】
ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、細菌、例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び/又は緑膿菌などのグラム陽性細菌、例えば黄色ブドウ球菌及び/又はグラム陰性細菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、単離されたリシン又はその断片(例えば、CHAPドメイン)を含むか又はそれからなる。特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、又は配列番号1261のアミノ酸配列を含むか又はそれからなる、単離されたリシンタンパク質、例えば、エンドリシン又は尾部リシンである。前記リシンタンパク質の予測される機能には、例えば、Ig様ビリオンタンパク質(配列番号20)、細胞壁加水分解酵素(配列番号80)、N−アセチルムラモイル−L−アラニンアミダーゼ(配列番号192)、可溶性リゾチーム(配列番号282)、T4様リゾチーム(配列番号547)、エンドリシン(配列番号556)、ラムダRz1様タンパク質(配列番号557)、エンドリシン(配列番号598)、エンドリシン(配列番号1216)、及び尾部リシン(配列番号1261)が含まれる。
【0013】
他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、又は配列番号1261の断片、バリアント、又は誘導体を含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性又は抗微生物活性、例えば溶解死滅活性を有する。この実施形態に従った特定の例において、配列番号20及び/又は配列番号80のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。この実施形態に従った他の例において、配列番号192のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体は、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。この実施形態に従った他の例において、配列番号282のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体は、大腸菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。この実施形態に従った他の例において、配列番号547、配列番号556、及び/又は配列番号557のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体は、緑膿菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。この実施形態に従った他の例において、配列番号598、配列番号1216、及び/又は配列番号1261のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号560又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。
【0014】
特定の実施形態において、本発明の単離されたポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、又は配列番号598のCHAPドメインを含むか又はそれからなる。さらに他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、又は配列番号598のCHAPドメインの断片、バリアント、又は誘導体を含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の少なくとも1又は2以上の株に対する抗菌活性又は抗微生物活性、例えば溶解死滅活性を有する。
【0015】
他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、それが由来するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を有する、単離された尾部タンパク質(例えば、尾部成分、尾部繊維タンパク質、尾部長巻尺タンパク質、吸着に関連する尾部タンパク質、主要尾部タンパク質、主要尾鞘タンパク質、基盤ウェッジサブユニット)又はその断片を含むか又はそれからなり、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の少なくとも1又は2以上の種又は株に対するものである。
【0016】
特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列を含むか又はそれからなる、単離された尾部タンパク質である。他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266の断片、バリアント、又は誘導体を含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが由来するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示し、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。
【0017】
前記尾部タンパク質の予測される機能には、例えば、受容体結合尾部タンパク質(配列番号15)、主要尾部タンパク質(配列番号26及び配列番号1077)、微量尾部タンパク質(配列番号27)、孔形成尾先端タンパク質(配列番号30)、尾部タンパク質(配列番号32〜33)、微量尾部タンパク質(配列番号34)、ファージ尾部タンパク質(配列番号35)、尾鞘タンパク質(配列番号180)、尾部巻尺タンパク質(配列番号183)、尾部タンパク質(配列番号185)、尾部繊維タンパク質(配列番号190)、尾管タンパク質(配列番号231)、尾鞘モノマー(配列番号232)、尾鞘安定化及び完成タンパク質(配列番号235)、短い尾部繊維(配列番号239)、基盤ウェッジ完成尾針(配列番号240〜241)、基盤ウェッジ完成尾部繊維ソケット(配列番号242)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号243)、基盤ウェッジイニシエーター(配列番号244)、基盤ウェッジ(配列番号245)、基盤ハブサブユニット及び尾部リゾチーム、細胞貫通デバイス(配列番号248)、基盤ウェッジ完成(配列番号249)、尾部完成及び鞘安定化タンパク質(配列番号252)、シャペロンの長い尾部繊維及び短い尾部繊維のアセンブリ(配列番号254)、尾部繊維タンパク質(配列番号433)、尾部繊維タンパク質(配列番号434)、ヒンジコネクタの長い尾部繊維(配列番号435)、尾部繊維ヒンジ(配列番号436)、近位尾部繊維サブユニット(配列番号437)、基盤−尾管イニシエーター(配列番号489)、基盤(配列番号490)、基盤ハブサブユニット、尾部長決定部(配列番号491)、基盤遠位ハブサブユニット(配列番号492)、基盤ハブサブユニット(配列番号493)、基盤ハブアセンブリ触媒(配列番号494)、基盤ハブサブユニット(配列番号495)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号496)、尾管タンパク質(配列番号544〜545)、尾部繊維タンパク質(配列番号549及び配列番号551)、主要尾鞘タンパク質(配列番号629及び配列番号1250)、主要尾部タンパク質(配列番号686)、尾管タンパク質(配列番号789)、フィブリチン(配列番号796)、短い尾部繊維(配列番号797)、基盤ウェッジ完成尾針(配列番号798)、基盤ウェッジサブユニット及び尾針(配列番号799)、基盤ウェッジ尾部繊維コネクタ(配列番号800)、基盤ハブサブユニット及びリゾチーム(配列番号806)、リゾチーム(配列番号854)、ホリン(配列番号999及び配列番号1217)、遠位の長い尾部繊維アセンブリ触媒(配列番号1000)、L型尾部繊維タンパク質(配列番号1001)、長い尾部繊維遠位コネクタのヒンジコネクタ(配列番号1002)、長い尾部繊維近位コネクタのヒンジコネクタ(配列番号1003)、長い尾部繊維近位サブユニット(配列番号1004)、基盤尾管イニシエーター(配列番号1053)、基盤尾管キャップ(配列番号1054)、基盤ハブサブユニット、尾部長決定部(配列番号1055)、基盤遠位ハブサブユニット(配列番号1056)、基盤ハブサブユニット(配列番号1057及び1059)、基盤ハブアセンブリ触媒(配列番号1058)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号1060)、並びに基盤タンパク質(配列番号1266)が含まれる。
【0018】
ある実施形態において、本発明は、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、又は配列番号32〜35のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対するものである。他の実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号180、配列番号183、配列番号185、又は配列番号190のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対するものである。
【0019】
ある実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜495、又は配列番号496のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、大腸菌の1又は2以上の株に対するものである。ある実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号544、配列番号545、配列番号549、又は配列番号551のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、緑膿菌の1又は2以上の株に対するものである。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号560の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号629又は配列番号686のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、又は配列番号1053〜1060のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対するものである。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。
【0020】
ある実施形態において、本発明は、細菌の1又は2以上の株、例えば、グラム陽性細菌(例えば、黄色ブドウ球菌)、グラム陰性細菌(例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌及び緑膿菌)、又はグラム陽性細菌にもグラム陰性細菌にも分類されない細菌に対する抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、単離されたポリペプチドを提供し、前記単離されたポリペプチドは、同一の長さの(すなわち、同数の残基からなる)第2のアミノ酸配列に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又はそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、前記第2のアミノ酸配列は、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、配列番号1266のもの、及び/又はその断片である。
【0021】
本発明はさらに、配列番号5〜176、配列番号177〜223、配列番号224〜506、配列番号507〜559、配列番号561〜780、配列番号782〜1073、及び配列番号1075〜1300のいずれかのアミノ酸配列を含むか又はそれからなる、単離されたポリペプチドを提供する。他の実施形態において、治療用作用物質(例えば、異種ポリペプチド又は小分子)に組換えによって融合しているか又は化学的に結合している(例えば、共有結合又は非共有結合)、本発明の単離されたポリペプチドが提供される。
【0022】
本発明はまた、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを包含する。特定の実施形態において、本発明は、配列番号5〜176、配列番号177〜223、配列番号224〜506、配列番号507〜559、配列番号561〜780、配列番号782〜1073、及び配列番号1075〜1300のいずれかのポリペプチドをコードする核酸配列を含む、単離された核酸を提供する。他の実施形態において、本発明は、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266のいずれかのポリペプチド、又はその活性断片、バリアント、若しくは誘導体をコードする核酸配列を含む、単離された核酸を提供し、前記ポリペプチド、又は活性断片、バリアント、若しくは誘導体は、それが単離される及び/又は由来するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。本発明はまた、1又は2以上の前記核酸を含むベクターにも関するものである。特定の一実施形態において、前記ベクターは、発現ベクターである。本発明はさらに、1又は2以上が本発明のポリペプチドをコードする1又は2以上のポリヌクレオチドを含むベクターを含有する宿主細胞を提供する。
【0023】
本発明は、特に、医薬組成物、すなわち抗微生物組成物において使用するための、本発明のポリペプチド又はその活性断片を産生するための方法を包含する。例えば、本発明のポリペプチドは、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、及び/又はF125/10に感染した細胞培養物(例えば、細菌細胞培養物)から直接単離することができる。或いは、本発明のポリペプチドは、本発明のポリペプチド、例えば、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266、又はその活性断片、誘導体、若しくはバリアントをコードする核酸配列を含む発現ベクターを使用して、組換え手段によって得ることができる。本発明のポリペプチド又はその断片は、当技術分野において知られている、ポリペプチドを産生するためのいかなる方法によっても、特に、化学合成によって、又は組換え発現技術によって産生することができる。
【0024】
特定の実施形態において、本発明は、ファージタンパク質、例えば、リシンタンパク質、尾部タンパク質、又はその活性断片、バリアント、若しくは誘導体を組換えによって産生するための方法であって、(i)培地内で前記タンパク質を発現させるために適した条件下で、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、又は配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266のアミノ酸配列又はその断片をコードする核酸配列を含むベクターを含有する宿主細胞を培養すること、及び(ii)前記培地から前記タンパク質を回収することを含む方法に関する。ある実施形態において、本発明のポリペプチドをコードする核酸配列は、異種プロモーターに作動可能に連結している。
【0025】
本発明はまた、細菌感染の臨床所見において原因物質を診断する方法も包含する。本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドに対する試料内の細菌の感受性を明らかにすることにより、患者の試料における細菌種の決定に役立たせるために使用することができる。このような方法はさらに、本発明の単離されたバクテリオファージ及び/又はポリペプチドの抗菌活性の評価方法を包含する。本発明のバクテリオファージ若しくはポリペプチドの抗菌活性、又はこのような活性に対する未知の試料の感受性を、当技術分野において知られている、及び/又は本明細書に記載するいかなる方法によっても判定することができる。ある実施形態において、抗菌活性及び/又は感受性は、既知の細菌及び/又は患者の組織、血液、体液、若しくはスワブの試料を標準的な技術(例えば、液体培養における、又は寒天プレート上での)に従って培養し、培養物を本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドと接触させ、前記接触の後の細胞の増殖をモニタリングすることによって判定される。例えば、液体培養において、細菌(例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌)は、培養物の指数関数的な増殖の中間点の典型的である光学密度(「OD、optical density」)まで増殖し得、培養物は、本発明の1又は2以上のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドの1又は2以上の濃度に曝され、ODが対照培養物と比較してモニタリングされる。バクテリオファージ及び/又はポリペプチドが、培養物内の試験試料又は細菌の種及び/若しくは株に対して抗菌活性を示す(例えば、溶解死滅活性を示す)と、典型的に、対照培養物と比較してODが減少する。同様に、細菌コロニーが寒天プレート上で形成され得、プレートは、本発明のバクテリオファージ又はポリペプチドに曝され、その後のコロニーの増殖が対照プレートと比較して評価される。コロニーのサイズの減少、又はコロニーの総数の減少は、バクテリオファージ及び/又はポリペプチドが試験試料及び/又は培養された種若しくは株に対して抗菌活性を有することを示す。
【0026】
本発明はまた、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを含むか又はそれからなる医薬組成物を対象とする。ある実施形態において、本発明の医薬組成物は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージと、1又は2以上の他のバクテリオファージとを含む。1又は2以上の他のバクテリオファージは、本発明の1若しくは2以上のバクテリオファージ(例えば、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するもの)、その1若しくは2以上の株であり得るか、又は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号 781、若しくは配列番号1074に従ったゲノムを有するバクテリオファージ以外の、当技術分野において知られている1若しくは2以上のバクテリオファージであり得る。さらに、本発明の医薬組成物における1又は2以上のバクテリオファージは、同一の又は異なる細菌種又は細菌株を標的化し得る。ある実施形態において、本発明の1又は2以上のバクテリオファージを含む医薬組成物はさらに、本発明の1若しくは2以上のポリペプチド及び/又は本明細書において記載されるか若しくは当技術分野において知られているような他のファージ産物を含む。
【0027】
ある実施形態において、本発明は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、及び/又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージから単離されたポリペプチド又はその活性断片、特に抗微生物活性及び/又は抗菌活性を有するポリペプチド又はその活性断片を含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266のアミノ酸配列を有する1又は2以上のポリペプチドを含む。他の実施形態において、本発明の医薬組成物は、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266のバリアント、誘導体、又は断片であるポリペプチドを含み、前記バリアント、誘導体、又は断片は、それが由来するポリペプチドの生物学的機能、例えば、好ましくはクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を保持するものである。
【0028】
本発明の医薬組成物は、薬学的に許容される担体、賦形剤、又は安定剤をさらに含み得る。ある実施形態において、本発明の医薬組成物は、それを必要とする対象において細菌による感染に関連する疾患又は障害の症状を治療、予防、及び/又は改善するための、抗生物質組成物(それらが抗菌活性を示すという点で)又は治療用組成物である。特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌による感染に関連する疾患又は障害の症状を治療、予防、及び/又は改善するための、抗菌組成物又は治療用組成物である。ある実施形態において、本発明の医薬組成物を投与される対象は、哺乳動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、霊長類(例えば、ヒト)、齧歯動物、ウサギ、又はトリ(例えば、ニワトリ、アヒル、ガチョウ))である。
【0029】
本発明は、細菌感染を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、1又は2以上のバクテリオファージ又はファージ産物(例えば、単離されたバクテリオファージポリペプチド、又はその活性断片、バリアント、若しくは誘導体)を含む医薬組成物を、場合によって、本明細書に記載の1又は2以上の他のバクテリオファージ又は他のファージ産物に加えて投与することを含む方法を提供する。本発明との関連で、「治療」は、治療的処置及び防止的又は予防的手段を指し、その目的は、病的状態又は障害に関連する症状又は根本的原因(例えば、細菌感染)を排除し、低減し、その重症度を低下させ、その進行を遅らせ、又はそれを遅延若しくは予防することである。本発明の医薬組成物は、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌、並びにある実施形態において、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・アウリクラーリス、スタフィロコッカス・カピティス、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、腐性ブドウ球菌、スタフィロコッカス・シムランス、スタフィロコッカス・キシローサス、ミクロコッカス・ルテウス(M.luteus)、枯草菌(B.subtilis)、バチルス・プミルス(B.pumilus)、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・ヒラエ、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロコッカス・アビウム、及びその組合せを含むあらゆる細菌感染に関連する感染の治療又は管理に使用することができる。ある実施形態において、医薬組成物は、これらに限定されないが、術後眼内炎、心内膜炎、中枢神経系の感染、肺炎、骨髄炎、創傷感染(例えば、糖尿病性の足潰瘍)、乳腺炎、敗血症、食中毒、髄膜炎、皮膚感染、膿瘍、毒素性ショック症候群、菌血症、並びに/又は院内病原菌の感染に関連する他の状態を含む、細菌感染に関連する状態又は障害の治療に使用することができる。
【0030】
ある実施形態において、本発明は、単剤療法としてのバクテリオファージ又は単離されたファージ産物(例えば、単離されたファージポリペプチド、又はその活性断片、バリアント、若しくは誘導体)の使用を提供する。他の実施形態において、本発明は、細菌感染の標準的な又は実験的な治療と組み合わせた、バクテリオファージ又はファージ産物(例えば、単離されたファージポリペプチド、又はその活性断片、バリアント、若しくは誘導体)の使用を提供する。このような組合せ療法は、標準的な又は実験的な治療の有効性を増強し得る。本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドとの組合せにおいて特に有用な治療用作用物質の例は、抗炎症剤、標準的な化学療法抗生物質剤(例えば、ペニシリン、合成ペニシリン、バシトラシン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、バンコマイシン、テイコプラニン、クリンダマイシン、コトリモキサゾール、セファロスポリン、ポリミキシン、セファクロル、セファドロキシル、セファマンドールナファート、セファゾリン、セフィキシム、セフメタゾール、セフォニオイド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォタム、セフォタキシム、セフォテタン、セフォキシチン、セフポドキシムプロキセチル、セフタジジム、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフリアキソンモキサラクタム、セフロキシム、セファレキシン、セファロスポリンC、セファロスポリンCナトリウム塩、セファロチン、セファロチンナトリウム塩、セファピリン、セフラジン、セフロキシムアキセチル、セファロチン二水和物、モキサラクタム、ロラカルベフマファート、及びキレート剤)、局所麻酔剤、及び/又はコルチコステロイドである。さらに別の実施形態において、本発明の組成物は、当技術分野において知られている1又は2以上のバクテリオファージ又はファージ産物と組み合わせることができる。本発明に包含される組合せ療法は、単一の医薬組成物に製剤され得るか、又は別の組成物で、しかし治療レジメン全体の一部として、投与され得る。
【0031】
本発明の医薬組成物は、抗菌化合物の投与、例えば、経口又は非経口(例えば、吸入、筋肉内、静脈内、又は表皮)投与に適した、当技術分野において知られているいかなる方法によっても投与することができる。好ましい実施形態において、本発明の医薬組成物は、局所的に、例えば、局所製剤で投与される。本発明の組成物は、外科切開部位での感染又はカテーテル若しくはドレーンに関連する感染などの一般的な院内感染を治療及び/又は予防するために局所的に使用することができる。他の実施形態において、本発明の組成物は、皮膚又は真皮上層の細菌感染(例えば、糖尿病性の足潰瘍又はようの感染)を治療するために使用される。
【0032】
本発明の医薬組成物はまた、化粧品における、又は細菌のコロニー形成を予防するために固体表面に使用するための(すなわち、殺菌剤として)スプレー若しくは溶液における抗菌剤などの、従来非治療的である使用に用いることができる。
【0033】
本発明はまた、抗菌活性についてペプチドをスクリーニングするための方法も対象とする。一実施形態において、本方法は、抗菌活性について配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列のオープンリーディングフレームによってコードされる、少なくとも6、10、15、20、又は25残基の長さの連続するアミノ酸配列をスクリーニングすることを含み、前記抗菌活性は、例えば寒天又は液体培養における細菌の増殖を阻害するペプチドの能力によって測定される。
【0034】
5.1 定義
本明細書において使用される場合、「断片」という用語は、タンパク質のアミノ酸配列の少なくとも5個の連続するアミノ酸残基、少なくとも10個の連続するアミノ酸残基、少なくとも15個の連続するアミノ酸残基、少なくとも20個の連続するアミノ酸残基、少なくとも25個の連続するアミノ酸残基、少なくとも40個の連続するアミノ酸残基、少なくとも50個の連続するアミノ酸残基、少なくとも60個の連続するアミノ酸残基、少なくとも70個の連続するアミノ酸残基、少なくとも80個の連続するアミノ酸残基、少なくとも90個の連続するアミノ酸残基、少なくとも100個の連続するアミノ酸残基、少なくとも125個の連続するアミノ酸残基、少なくとも150個の連続するアミノ酸残基、少なくとも175個の連続するアミノ酸残基、少なくとも200個の連続するアミノ酸残基、又は少なくとも250個の連続するアミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含むペプチド又はポリペプチドを指す。特定の実施形態において、断片は、それが単離されるタンパク質の少なくとも1つの機能(例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解による細胞の死滅))を保持しているという点で、機能的な断片である。
【0035】
本明細書において使用される場合、「活性があるバクテリオファージ産物」及び「バクテリオファージ産物」という用語は、本発明のバクテリオファージから単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を指し、前記ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、それが単離されたか又は由来するバクテリオファージに関連する生物学的機能又は活性(例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解による細胞の死滅))を示す。
【0036】
本明細書において使用される場合、ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質との関連における「単離された」という用語は、それが由来する細胞源若しくは組織源の細胞物質若しくは汚染タンパク質(contaminating protein)をほとんど有さないか、又は、
化学合成された場合には化学的前駆体若しくは他の化学物質をほとんど有さない、ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質を指す。「細胞物質をほとんど有さない」という表現には、ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質が、それが単離されるか又は組換えによって産生される細胞の細胞成分から分離されている、ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質の調製物が含まれる。したがって、細胞物質をほとんど有さないペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質には、約30%、20%、10%、又は5%(乾燥重量)未満の異種タンパク質(本明細書においては「汚染タンパク質」とも呼ばれる)を有するペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質の調製物が含まれる。ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質が組換えによって産生される場合には、これはまた、好ましくは、培養培地をほとんど有さず、すなわち、培養培地は、タンパク質調製物の容積の約20%、10%、又は5%未満に相当する。ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質が化学合成によって産生される場合には、これは、好ましくは、化学的前駆体又は他の化学物質をほとんど有さず、すなわち、これは、ペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質の合成に関与する化学的前駆体又は他の化学物質から分離されている。したがって、ペプチド、ポリペプチド、融合タンパク質、又は抗体のこのような調製物は、約30%、20%、10%、5%(乾燥重量)未満の、所望のペプチド、ポリペプチド、又は融合タンパク質以外の化学的前駆体又は化合物を有する。
【0037】
本明細書において使用される場合、第1の核酸分子との関連における「単離された」という用語は、第1の核酸分子の天然源に存在する他の核酸分子から分離されている核酸分子を指す。さらに、cDNA分子などの「単離された」核酸分子は、他の細胞物質を、若しくは組換え技術によって産生された場合には培養培地をほとんど有さないか、又は、化学合成された場合には化学的前駆体若しくは他の化学物質をほとんど有さず、かつ、他のcDNA又は他のゲノムDNA分子を有さない可能性があり、例えば、核酸ライブラリーにおける他のクローンから単離されている。
【0038】
「精製された」という用語は、ペプチド、ポリペプチド、融合タンパク質、又は核酸分子の濃度が、これらに限定されないが、カラムクロマトグラフィー、HPLC、沈降、電気泳動などを含む、ペプチド、ポリペプチド、融合タンパク質、又は核酸分子の調製に関与する前駆体又は他の化学物質などの不純物を部分的に、実質的に、ほとんど完全に、又は完全に取り除くためのあらゆる精製プロセスによって、ある程度増大していることを意味する。当業者には、所定の使用に必要な精製の量が理解されよう。例えば、ヒトへの投与を目的とした治療用組成物において使用するための単離されたタンパク質は、通常、規制基準及び適正製造基準に従った高い純度でなくてはならない。
【0039】
本明細書において使用される場合、ポリペプチドとの関連における「誘導体」という用語は、アミノ酸残基の置換、欠失、又は付加の導入によって改変されているアミノ酸配列を含むポリペプチドを指す。本明細書において使用される「誘導体」という用語はまた、修飾されているポリペプチド、すなわち、ポリペプチドへのあらゆるタイプの分子の共有結合による付着によって修飾されているポリペプチドを指す。例えば、これらに限定されないが、ポリペプチドは、例えば、既知の保護基/ブロック基、タンパク質分解による切断、細胞リガンド又は他のタンパク質への連結などによる、グリコシル化、アセチル化、ペグ化、リン酸化、アミド化、誘導体化により修飾することができる。誘導ポリペプチドは、これらに限定されないが、特異的化学的切断、アセチル化、ホルミル化、ツニカマイシンの代謝合成などを含む、当業者に知られている技術を使用した化学的修飾によって産生することができる。さらに、誘導ポリペプチドは、1又は2以上の従来にないアミノ酸を含有し得る。ポリペプチド誘導体は、それが由来するポリペプチドと類似又は同一の機能を有する。生物に「由来する」ポリペプチドに関連して使用される「由来する」という用語はまた、前記生物(例えば、細菌細胞又はファージ)からの直接的なポリペプチドの単離を指し得る。
【0040】
本明細書において使用される場合、「宿主細胞」という用語は、核酸分子でトランスフェクトされた特定の対象細胞、及び、前記核酸分子又はその染色体に組み込まれた形態を含有する、このような細胞の子孫又は潜在的な子孫を指す。このような細胞の子孫は、引き続き起こる核酸分子の生成又は宿主細胞のゲノム内への核酸分子の組込みにおいて生じ得る、突然変異又は環境の影響のため、核酸分子でトランスフェクトされた親細胞とは同一ではない可能性がある。バクテリオファージのタンパク質及びポリペプチドが発現するためには、宿主細胞は好ましくは、バクテリオファージが単離又は培養された種又は株と同一の種又は株のものではない。
【0041】
本明細書において使用される場合、「組み合わせて」という用語は、2以上の防止用及び/又は治療用作用物質の使用を指す。「組み合わせて」という用語の使用は、防止用及び/又は治療用作用物質を疾患又は障害を有する対象に投与する順序を制限するものではない。第1の防止用又は治療用作用物質は、第2の防止用又は治療用作用物質(第1の防止用又は治療用作用物質とは異なる)の投与の前に(例えば、5分前、15分前、30分前、45分前、1時間前、2時間前、4時間前、6時間前、12時間前、24時間前、48時間前、72時間前、96時間前、1週間前、2週間前、3週間前、4週間前、5週間前、6週間前、8週間前、又は12週間前)、前記投与と同時に、又は前記投与の後に(例えば、5分後、15分後、30分後、45分後、1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、12時間後、24時間後、48時間後、72時間後、96時間後、1週間後、2週間後、3週間後、4週間後、5週間後、6週間後、8週間後、又は12週間後)、それを必要とする対象、例えば疾患又は障害を有する対象に投与することができる。
【0042】
本明細書において使用される場合、「核酸」及び「ヌクレオチド配列」という用語には、一本鎖及び二本鎖のDNA分子及び/若しくはRNA分子、又はその組合せが含まれる。本明細書において使用される場合、「核酸によってコードされる」という用語は、当技術分野において周知の標準的な遺伝暗号(すなわち、標準的なコドントリプレット)を使用する参照核酸配列のフォワード配列、リバース配列、相補的配列、又は逆相補的配列の翻訳の結果生じるアミノ酸配列を指す。
【0043】
本明細書において使用される場合、「防止用作用物質(単数)」及び「防止用作用物質(複数)」という用語は、疾患又は障害、特に、細菌感染に関連する疾患又は障害の1又は2以上の症状の予防、治療、管理、又は改善において使用することができる、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドを指す。
【0044】
本明細書において使用される場合、「治療用作用物質(単数)」及び「治療用作用物質(複数)」という用語は、疾患又は障害の、特に細菌感染に関連する疾患又は障害の1又は2以上の症状の予防、治療、管理、又は改善において使用することができる、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドを指す。
【0045】
本明細書において使用される場合、「治療有効量」という用語は、疾患又は障害の、特に細菌感染に関連する疾患又は障害の1又は2以上の症状を改善させるために十分な治療用作用物質の量を指す。
【0046】
本明細書において使用される場合、「治療する(treat)」、「治療(treatment)」、及び「治療すること(treating)」という用語は、本発明の1又は2以上のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドの投与の結果生じる、疾患又は障害、特に細菌感染に関連する疾患又は障害の1又は2以上の症状の改善を指す。上記で述べたように、「治療」及び関連する用語は、治療的処置及び防止的又は予防的手段を指し、その目的は、病的状態又は障害に関連する症状又は根本的原因(例えば、細菌感染)を排除し、低減し、その重症度を低下させ、その進行を遅らせ、又はそれを遅延若しくは予防することである。
【0047】
本明細書において使用される場合、バクテリオファージ、単離されたバクテリオファージタンパク質(又は、そのバリアント、誘導体、若しくは断片)、又はバクテリオファージ産物に関連する「抗菌活性」及び「抗微生物活性」という用語は、ほぼ同じ意味で使用され、微生物の、特にバクテリオファージが感染する種又は株の細菌を死滅させる能力及び/又は微生物の増殖若しくは繁殖を阻害する能力を指す。ある実施形態において、抗菌活性又は抗微生物活性は、標準的な技術(例えば、液体培養における、又は寒天プレート上での)に従って、細菌、例えば、グラム陽性細菌(例えば、黄色ブドウ球菌)、グラム陰性細菌(例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び/又は緑膿菌)、又はグラム陽性細菌にもグラム陰性細菌にも分類されない細菌を培養し、培養物を本発明のバクテリオファージ又はポリペプチドと接触させ、前記接触の後の細胞の増殖をモニタリングすることによって判定される。例えば、液体培養において、細菌は、培養物の指数関数的な増殖の中間点の典型である光学密度(「OD」)まで増殖し得、培養物は、本発明の1又は2以上のバクテリオファージ又はポリペプチドの1又は2以上の濃度に曝され、ODが対照培養物と比較してモニタリングされる。バクテリオファージ又はポリペプチドが抗菌活性を示す(例えば、溶解死滅活性を示す)と、典型的に、対照培養物と比較してODが減少する。同様に、細菌コロニーが寒天プレート上で形成され得、プレートは、本発明のバクテリオファージ又はポリペプチドに曝され、その後のコロニーの増殖が対照プレートと比較して評価される。コロニーのサイズの減少、又はコロニーの総数の減少は、バクテリオファージ又はポリペプチドが抗菌活性を有することを示す。
【0048】
本明細書において使用される場合、「CHAPドメイン」は、ファージにコードされるいくつかのペプチドグリカン加水分解酵素において見られる保存されたアミダーゼドメインを指し、「システイン・ヒスチジン依存性アミド加水分解酵素/ペプチダーゼ」の略である。例えば、Rigden D, et. al., Trends Biochem Sci. 2003 May 28(5): 230-4を参照されたい。これは、GSPアミダーゼ及びペプチドグリカン加水分解酵素を含む、アミダーゼのスーパーファミリーにおいて見られる。このファミリーには、少なくとも2つの異なるタイプのペプチドグリカン切断活性、すなわちL−ムラモイル−L−アラニンアミダーゼ活性及びD−アラニルグリシルエンドペプチダーゼ活性が含まれる。CHAPドメインは通常、保存されたシステイン残基及びヒスチジン残基を含有し、γ−グルタミルを含有する基質を加水分解する。これらのシステイン残基は、これらのアミダーゼのうちいくつかの活性に必須であると考えられ、それらのチオール基は、このドメインを含有する全ての酵素の触媒メカニズムにおいて求核試薬として機能すると思われる。CHAPドメインは、ペプチドグリカンを切断する他のドメインを伴って見られることが多く、例えば、特殊な基質を切断するために協働的に作用する。また、Bateman A, et al., Trends Biochem Sci. 2003 May 28(5): 234-7を参照されたい。
すなわち本発明は以下の通りである。
(1)配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列を含むゲノムを有する、単離されたバクテリオファージ。
(2)上記(1)に記載のバクテリオファージ及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(3)配列番号1の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、クレブシエラ・ニューモニエに対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(4)配列番号1の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、クレブシエラ・ニューモニエ以外の細菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(5)配列番号781の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、クレブシエラ・ニューモニエに対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(6)配列番号781の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、クレブシエラ・ニューモニエ以外の細菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(7)配列番号2の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、アシネトバクター・バウマニに対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(8)配列番号2の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、アシネトバクター・バウマニ以外の細菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(9)配列番号3の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、大腸菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(10)配列番号3の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、大腸菌以外の細菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(11)配列番号4の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、緑膿菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(12)配列番号4の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、緑膿菌以外の細菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(13)配列番号560の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、黄色ブドウ球菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(14)配列番号560の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、黄色ブドウ球菌以外の細菌に効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(15)配列番号1074の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、黄色ブドウ球菌に対して効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(16)配列番号1074の核酸配列を含むゲノムを有するバクテリオファージを含み、黄色ブドウ球菌以外の細菌に効果的なバクテリオファージの1又は2以上のさらなる株をさらに含む、上記(2)に記載の医薬組成物。
(17)クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌及び黄色ブドウ球菌のうちの1又は2以上に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有する、バクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、若しくはF125/10から単離されたリシンタンパク質、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体。
(18)配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、若しくは配列番号1261のアミノ酸配列、又はクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有するその断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、上記(17)に記載の単離されたリシンタンパク質。
(19)同一のサイズの第2のタンパク質に対して少なくとも85%の配列同一性を有する、単離された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質が、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有し、前記第2のタンパク質が、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、若しくは配列番号1261のアミノ酸配列、又はその断片を有する、第1のタンパク質。
(20)第2のタンパク質に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、上記(19)に記載の単離された第1のタンパク質。
(21)配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、又は配列番号598のアミノ酸配列を有するポリペプチドから単離されたCHAPドメインである、上記(17)に記載の断片。
(22)バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、若しくはF125/10から単離された、前記バクテリオファージに関連する生物学的活性を有する尾部タンパク質、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体。
(23)配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、若しくは配列番号1266のアミノ酸配列、又はそれが単離されたか若しくは由来するバクテリオファージに関連する生物学的活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、上記(22)に記載の単離された尾部タンパク質。
(24)同一のサイズの第2のタンパク質に対して少なくとも85%の配列同一性を有する、単離された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質が、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/085、F44/10、若しくはF125/10に関連する生物学的活性を有し、前記第2のタンパク質が、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、若しくは配列番号1266のアミノ酸配列又はその断片を有する、第1のタンパク質。
(25)第2のタンパク質に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、上記(24)に記載の単離された第1のタンパク質。
(26)上記(17)又は(22)に記載の単離されたタンパク質及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(27)配列番号20、配列番号80、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、若しくは配列番号1053〜1060のアミノ酸配列、又はクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、クレブシエラ・ニューモニエに対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(28)配列番号20、配列番号80、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、若しくは配列番号1053〜1060のアミノ酸配列、又はクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、クレブシエラ・ニューモニエ以外の細菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(29)配列番号192、配列番号180、配列番号183、配列番号185、若しくは配列番号190のアミノ酸配列、又はアシネトバクター・バウマニに対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、アシネトバクター・バウマニに対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(30)配列番号192、配列番号180、配列番号183、配列番号185、若しくは配列番号190のアミノ酸配列、又はアシネトバクター・バウマニに対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、アシネトバクター・バウマニ以外の細菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(31)配列番号282、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、若しくは配列番号489〜496のアミノ酸配列、又は大腸菌に対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、大腸菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(32)配列番号282、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、若しくは配列番号489〜496のアミノ酸配列、又は大腸菌に対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、大腸菌以外の細菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(33)配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号544、配列番号545、配列番号549、若しくは配列番号551のアミノ酸配列、又は緑膿菌に対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、緑膿菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(34)配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号544、配列番号545、配列番号549、若しくは配列番号551のアミノ酸配列、又は緑膿菌に対する抗菌活性若しくは抗微生物活性を有する、その断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、緑膿菌以外の細菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(35)黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有する、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号1216、配列番号1261、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、若しくは配列番号1266のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、黄色ブドウ球菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(36)黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を有する、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号1216、配列番号1261、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、若しくは配列番号1266のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を有する、単離されたタンパク質を含み、黄色ブドウ球菌以外の細菌に対して効果的な1又は2以上のバクテリオファージ又はさらなるタンパク質をさらに含む、上記(26)に記載の医薬組成物。
(37)F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、F170/08、F168/08、F770/05、及びF1245/05からなる群から選択される少なくとも4のファージを含む、医薬組成物。
(38)F44/10、F391/08、F387/08、F488/08、F510/08、及び/又はF770/05からなる群から選択される少なくとも4のファージを含む、上記(37)に記載の医薬組成物。
(39)F44/10を含む、上記(38)に記載の医薬組成物。
(40)F394/08及び/又はF1245/05を含む、上記(37)〜(39)のいずれかに記載の医薬組成物。
(41)局所的投与のために製剤されている、上記(37)〜(39)のいずれかに記載の医薬組成物。
(42)上記(17)又は(22)に記載のタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、単離された核酸。
(43)細菌感染の治療又は予防を必要とする対象の細菌感染を治療又は予防する方法であって、治療的な量の上記(2)、(26)又は(37)に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
(44)細菌感染が、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌の1又は2以上による感染である、上記(43)に記載の方法。
(45)細菌感染が、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌以外の細菌による感染である、上記(43)に記載の方法。
(46)感染が院内感染である、上記(43)に記載の方法。
(47)治療される感染が、皮膚の感染である、上記(43)に記載の方法。
(48)治療される皮膚感染が糖尿病性の足潰瘍である、上記(47)に記載の方法。
(49)組成物が局所的に投与される、上記(43)又は(48)に記載の方法。
(50)対象が哺乳動物である、上記(43)に記載の方法。
(51)哺乳動物がヒトである、上記(50)に記載の方法。
(52)細菌感染の原因物質を診断する方法であって、
(i)患者の組織試料を培養するステップ、
(ii)ステップ(i)の培養物を上記(1)、(17)又は(22)に記載のバクテリオファージ又はタンパク質と接触させるステップ、
(iii)培養物の増殖又は溶解のエビデンスをモニタリングするステップ
を含み、前記培養物の溶解があるというエビデンスから、ステップ(ii)において使用されるバクテリオファージ又はポリペプチドに感受性であることが知られている細菌種又は細菌株を前記培養物が含むことを示す、方法。
(53)組織試料が、患者から回収された血液、尿、組織生検又はスワブ試料である、上記(52)に記載の方法。
(54)表面における細菌のコロニー形成又は増殖を低減又は阻害する方法であって、前記表面を上記(1)、(17)、又は(22)に記載のバクテリオファージ又はポリペプチドと接触させるステップを含む、方法。
(55)表面が、哺乳動物の皮膚又は粘膜である、上記(54)に記載の方法。
(56)哺乳動物がヒトである、上記(55)に記載の方法。
(57)表面が、病院装置、又は病院設備の部品の表面である、上記(54)に記載の方法。
(58)装置又は設備が、手術用装置、又は手術用設備の部品である、上記(57)に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1A-1B】配列番号1の核酸配列を含む、F391/08ゲノムの構成の概略図である。約113kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF、open reading frame」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図2の表形式にも含まれる。
図2A-2II】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF391/08ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図2においてリストされているORF1〜172はそれぞれ、配列番号5〜176のアミノ酸配列をコードする。
図3】配列番号2の核酸配列を含む、F394/08ゲノムの構成の概略図である。約31kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図5の表形式にも含まれる。
図4A-4K】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF394/08ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図4においてリストされているORF1〜47はそれぞれ、配列番号177〜223のアミノ酸配列をコードする。
図5A-5B】配列番号3の核酸配列を含む、F488/08ゲノムの構成の概略図である。約167kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図6の表形式にも含まれる。
図6A-6DDD】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF488/08ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図6においてリストされているORF1〜283はそれぞれ、配列番号224〜506のアミノ酸配列をコードする。
図7】配列番号4の核酸配列を含む、F510/08ゲノムの構成の概略図である。約43kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図8の表形式にも含まれる。
図8A-8S】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF510/08ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図8においてリストされているORF1〜53はそれぞれ、配列番号507〜559のアミノ酸配列をコードする。
図9】配列番号560の核酸配列を含む、F44/10ゲノムの構成の概略図である。約137kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図10の表形式にも含まれる。
図10A-10QQ】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF44/10ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図10においてリストされているORF1a、1b、82a、82b、82c、114a、及び114bを含むORF1〜216はそれぞれ、配列番号561〜780のアミノ酸配列をコードする。
図11】配列番号781の核酸配列を含む、F387/08ゲノムの構成の概略図である。約167kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図12の表形式にも含まれる。
図12A-12UUU】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF387/08ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図12においてリストされているORF1〜292はそれぞれ、配列番号782〜1073のアミノ酸配列をコードする。
図13A-13B】配列番号1074の核酸配列を含む、F125/10ゲノムの構成の概略図である。約145kbゲノム内で予測されるオープンリーディングフレーム(「ORF」)は、矢印で表され、黒字の数字が付してある。矢印の方向は、転写の方向を示す。色分け:黒は、相同タンパク質の既知の機能に基づいて機能を割り当てることができた産物のORFであり、灰色は、未知の機能を有するタンパク質に類似の産物をコードするORFであり、空白は、利用可能なデータベースにおけるタンパク質との有意な相同性を有さないタンパク質をコードするORFである。機能を割り当てられたORFもまた、図面内にリストされている。図面内の情報はまた、図14A〜14ZZZの表形式にも含まれる。
図14A-14ZZZ】遺伝子産物と推定機能の割り当てとを含む、バクテリオファージF125/10ゲノムの特徴を示す図である。図面には、ゲノムのORFのリストが含まれ、各ORFについて、(i)ゲノム内でのその位置、(ii)コードされるアミノ酸配列、(iii)そのコードされるポリペプチド内での相同タンパク質及び保存されたドメインのリスト、並びに(iv)推定機能の割り当てが提供されている。図においてリストされている、36a及び36b、68a及び68b、並びに153a及び153bを含むORF1b〜221、1aはそれぞれ、配列番号1075〜1300のアミノ酸配列をコードする。
図15A-15III】バクテリオファージF391/08のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号1)。
図16A-16Q】バクテリオファージF394/08のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号2)。
図17A-17KKKK】バクテリオファージF488/08のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号3)。
図18A-18X】バクテリオファージF510/08のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号4)。
図19A-19UUU】バクテリオファージF44/10のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号560)。
図20A-20KKKK】バクテリオファージF387/08のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号781)。
図21A-21ZZZ】バクテリオファージF125/10のゲノムのヌクレオチド配列(配列番号1074)。
【発明を実施するための形態】
【0050】
6.1詳細な説明
本発明は、院内感染病原体であるクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を有する、単離されたバクテリオファージ及びその単離されたポリペプチド産物を対象とするものである。一実施形態において、黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性株(MRSA)に対する抗微生物活性及び/又は抗菌活性を示す単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドが提供される。さらに、本発明のバクテリオファージ及びポリペプチドは、これらに限定されないが、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・アウリクラーリス、スタフィロコッカス・カピティス、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、腐性ブドウ球菌、スタフィロコッカス・シムランス、スタフィロコッカス・キシローサス、ミクロコッカス・ルテウス、枯草菌、バチルス・プミルス、エンテロコッカス・ヒラエ、及びエンテロコッカス・アビウムを含む病原性細菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し得る。
【0051】
一実施形態において、本発明は、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、クレブシエラ・ニューモニエ及びクレブシエラ・オキシトカ(K.oxytoca)を含むクレブシエラ(Klebsiella)種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF391/08である。配列番号1の核酸配列を含むF391/08ゲノムの概略構成図は、図1に示されている。F391/08ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF、open reading frame)は、図2に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図2においてリストされているORF1〜172はそれぞれ、配列番号5〜176のアミノ酸配列をコードする。
【0052】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、クレブシエラ・ニューモニエ及びクレブシエラ・オキシトカを含むクレブシエラ種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF387/08である。配列番号781の核酸配列を含むF387/08ゲノムの概略構成図は、図11に示されている。F387/08ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図12に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図12においてリストされているORF1〜292はそれぞれ、配列番号782〜1073のアミノ酸配列をコードする。
【0053】
クレブシエラ・ニューモニエは、口腔、皮膚、及び腸の通常の細菌叢において見られる、グラム陰性の非運動性のロッド形状の細菌である。カプセル化された通気嫌気性菌として、この細菌はまた、土壌中に天然に生じ、株の約30%が嫌気性条件で窒素を固定し得る。臨床的に、これは、エンテロバクター科(Enterobacteriaceae)のクレブシエラ属の最も重要なメンバーであり、また、クレブシエラ・オキシトカに密接に関連する。クレブシエラ属の感染は、不適切な食事で免疫系が弱まった人々において、例えばアルコール依存症者及び糖尿病患者において生じる傾向がある。クレブシエラ属はまた、慢性肺疾患、腸内病原性、鼻粘膜萎縮、及び鼻硬腫を有する患者にとって日和見性の病原体である。クレブシエラ・ニューモニエの新たな抗生物質耐性株が出現しており、例えば汚染した機器(instrument)との接触に起因する院内感染としてますます見出されている。
【0054】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、アシネトバクター・バウマニ、アシネトバクター・カルコアセチカス(A.calcoaceticus)、及びアシネトバクター・イオフィ(A.Iwoffi)を含むアシネトバクター(Acinetobacter)種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF394/08である。配列番号2の核酸配列を含むF394/08ゲノムの概略構成図は、図3に示されている。F394/08ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図4に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図4においてリストされているORF1〜47はそれぞれ、配列番号177〜223のアミノ酸配列をコードする。
【0055】
アシネトバクター・バウマニは、特に免疫系に障害を有する個体において多くの重篤な臨床感染を生じさせる細菌種である。アシネトバクター・バウマニは、院内環境及び入院患者から通常は単離される、多形性の、好気性のグラム陰性桿菌である。この細菌は、身体の開いた傷、カテーテル、又は呼吸管に侵入することが多い。アシネトバクター・バウマニは、通常、水域環境にコロニー形成し、入院患者の痰又は呼吸器分泌物、傷、及び尿から培養されることが多い。病院内では、アシネトバクター・バウマニは、一般に、かん流溶液及び静脈内注射用溶液にコロニー形成する。これはまた、複数の抗生物質に耐性であることが知られており、アシネトバクター・バウマニが引き起こす院内感染の数は近年増大している。
【0056】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、大腸菌を含むエシェリキア(Escherichia)種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF488/08である。配列番号3の核酸配列を含むF488/08ゲノムの概略構成図は、図5に示されている。F488/08ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図6に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図6においてリストされているORF1〜283はそれぞれ、配列番号224〜506のアミノ酸配列をコードする。
【0057】
大腸菌は、ヒト胃腸管の第一の通性嫌気性菌を含む、哺乳動物の腸管下部で一般に見られる、グラム陰性のロッド状の細菌である。ほとんどの大腸菌株は無害であり、消化管の通常の細菌叢の一部を形成し得、そこでそれらは、例えば、ビタミンK2を生産することによって及び/又は腸内での病原細菌の確立を予防することによって、それらの宿主に利益をもたらし得る。しかし、大腸菌のあるビルレント(virulent)株は、食品汚染を生じさせ得、典型的には下痢の発作として現れる。O157:H7などのさらにビルレントな株は、重篤な病気、さらには高齢者、非常に若い者、又は免疫不全の者において死亡を生じさせ得る。O157:H7並びにO121及びO104:H21などの株は、致命的な可能性のある毒素を生産する。大腸菌のビルレント株はまた、胃腸炎、尿路の感染、及び新生児の胃腸炎、並びに稀なケースでは、溶血性尿毒症症候群(HUS、haemolytic-uremic syndrome)、腹膜炎、乳腺炎、敗血症、及びグラム陰性菌肺炎を生じさせ得る。さらに、大腸菌細菌が穿孔(例えば、破裂した虫垂、及び潰瘍、又は手術ミスによる)を通って腸管から出て腹部に侵入すると、これらは通常、すぐに治療しないと致命的となり得る腹膜炎を生じさせる。腸粘膜関連大腸菌はまた、炎症性腸疾患、クローン病、及び潰瘍性大腸炎においてますます多く観察されている。
【0058】
大腸菌感染を治療するために使用することができる抗生物質には、アモキシシリン並びに他の半合成ペニシリン、多くのセファロスポリン、カルバペネム、アズトレオナム、トリメトプリムスルファメトキサゾール、シプロフロキサシン、ニトロフラントイン、及びアミノグリコシドが含まれる。それでも、グラム陰性生物として、大腸菌は、グラム陽性生物に対して効果的な多くの抗生物質に耐性であり、抗生物質耐性は、ますます問題となっている。β−ラクタム抗生物質に対する耐性は、例えば、基質特異性拡張型β−ラクタマーゼを生産する細菌の株がさらに一般的になっているため、ここ数十年で特に問題となっている。これらのβ−ラクタマーゼ酵素は、全てではないが多くのペニシリン及び/又はセファロスポリン治療法を無効にし得る。多くの抗生物質に耐性の、基質特異性拡張型β−ラクタマーゼを生産する大腸菌株は、治療が特に困難な感染をもたらす。
【0059】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、緑膿菌を含むシュードモナス(Pseudomonas)種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF510/08である。配列番号4の核酸配列を含むF510/08ゲノムの概略構成図は、図7に示されている。F510/08ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図8に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図8においてリストされているORF1〜53はそれぞれ、配列番号507〜559のアミノ酸配列をコードする。
【0060】
緑膿菌は、土壌、水、皮膚微生物叢、及びほとんどの人工環境において見られる、一般的な、グラム陰性のロッド形状の細菌である。これは、通常の大気だけではなく、通性嫌気性菌のように低酸素下でも増殖し、損傷した組織又は免疫障害を有する個体に感染し得る。このようなコロニー形成が、肺、尿路、及び腎臓などの重大な体内器官において生じると、致命的な結果となることがある。この細菌は表面で増殖するため、カテーテルを含む医療用設備上及び医療用設備内でも見られ、病院及び診療所における交差感染の原因となる。緑膿菌は、最も重要な、日和見性の院内感染病原体の1つであり、10の院内感染のうち1回は、シュードモナス菌(Pseudomonas)によるものであると推定されている。緑膿菌はまた、火傷での感染の最も一般的な原因であり、カテーテルなどの医療機器に最も頻繁にコロニー形成するものである。
【0061】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号560の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、黄色ブドウ球菌を含むスタフィロコッカス(Staphylococcus)種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF44/10である。配列番号560の核酸配列を含むF44/10ゲノムの概略構成図は、図9に示されている。F44/10ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図10に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図10においてリストされている、1a、1b、82a、82b、82c、114a、及び114bを含むORF1〜216は、図に示されているように、配列番号561〜780のアミノ酸配列をコードする。
【0062】
いくつかの実施形態において、本発明は、配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを提供する。この実施形態に従った具体的な例は、黄色ブドウ球菌を含むスタフィロコッカス種の多くの株を標的化する、単離されたバクテリオファージF125/10である。配列番号1074の核酸配列を含むF125/10ゲノムの概略構成図は、図13に示されている。F125/10ゲノム内のオープンリーディングフレーム(ORF)は、図14に示されている。ゲノム内のORFの位置、このORFによってコードされるアミノ酸配列、相同な又は類似のタンパク質、及びコードされるポリペプチド内の保存ドメイン、並びに推定機能の割り当ても示されている。図14においてリストされている、1a、1b、36a、36b、68a、68b、153a、及び153bを含むORF1〜221は、図に示されているように、配列番号1075〜1300のアミノ酸配列をコードする。
【0063】
黄色ブドウ球菌は、金色の特徴を有するブドウ状の塊として成長する、グラム陽性の球状の通性嫌気性菌であり、ブドウ球菌感染の最も一般的な原因である。これはヒトの皮膚の細菌叢の一部であることが多く、吹き出物、よう、熱傷様皮膚症候群、肺炎、胃腸炎、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素性ショック症候群、菌血症、及び敗血症を含む様々な感染の原因となる。これは依然として、院内感染の5つの最も一般的な原因の1つであり、術後創傷感染の原因であることが多い。米国の病院における約5万人の患者がブドウ球菌感染に罹患していると推定されている。メチシン耐性の黄色ブドウ球菌株(MRSA、methicillin-resistant Staphylococcus aureus strain)が特に懸念されている。MRSAは、病院内でMRSAの流行が爆発した1990年代までは病院内で頻発しておらず、当時は、特に英国において、これは風土病であると考えられていた。Johnson A.P., et al., J. Antimicrobial Chemotherapy, 48(1): 143-144 (2001)。黄色ブドウ球菌は非常に丈夫な細菌であることが明らかにされており、1つの研究において、ほぼ3カ月にわたり、病院のプライバシーカーテンに使用される主な材料であるポリエステル上で生存し得ることが示された。Neely, A.N., et al., J. Clin. Microbiol., 38(2): 724-726 (2000)。
【0064】
以下の生物が、2011年9月16日に、特許手続上の微生物の寄託の国際承認に関するブダペスト条約(ブダペスト条約)の規定の下で、Ferguson Building, Craibstone Estate, Bucksburn, Aberdeen, AB21 9YA, Scotland UKに位置するNCIMB Limited社に寄託され、NCIMB社は、以下の対応するNCIMB受託番号を割り当てており:宿主株緑膿菌433/07 B2、NCIMB41861;宿主株黄色ブドウ球菌743/06 B1、NCIMB41862;宿主株アシネトバクター・バウマニ1305/05 B3、NCIMB41863;緑膿菌ファージF770/05、NCIMB41864;アシネトバクター・バウマニファージF1245/05、NCIMB41865;黄色ブドウ球菌ファージF125/10、NCIMB41866;黄色ブドウ球菌ファージF44/10、NCIMB41867;及び緑膿菌ファージF510/08、NCIMB41868、これらの全ては、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0065】
ある実施形態において、本発明のバクテリオファージは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列と少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有するゲノムを含むか又は前記ゲノムからなり、前記バクテリオファージは、バクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F387/08、FF44/10、及びF125/10の1又は2以上の、少なくとも1つの生物学的活性、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。或いは、又はさらに、本発明のバクテリオファージは、図2、4、6、8、10、12、及び/又は14において記載されるいずれかのオープンリーディングフレームの配列を含む、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列の機能的断片を含むゲノムを有し得る。
【0066】
本発明はまた、本発明のバクテリオファージの1又は2以上に感染した、単離された細菌を提供する。ある実施形態において、本発明は、配列番号1及び/又は配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離されたクレブシエラ・ニューモニエを提供する。他の実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離されたアシネトバクター・バウマニを提供する。ある実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離された大腸菌を提供する。ある実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離された緑膿菌を提供する。ある実施形態において、本発明は、配列番号560及び/又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染した、単離された黄色ブドウ球菌を提供する。
【0067】
本発明は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを産生及び単離する方法を提供する。ある実施形態において、本発明は、配列番号1及び/又は配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを産生及び/又は単離する方法であって、(i)クレブシエラ・ニューモニエの培養物を得ること、(ii)この培養物を配列番号1及び/又は配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染させること、(iii)培養物の十分な溶解が観察されるまで培養すること、及び(iv)培養物からバクテリオファージを単離することを含む方法を提供する。他の実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを産生及び/又は単離する方法であって、(i)アシネトバクター・バウマニの培養物を得ること、(ii)この培養物を配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染させること、(iii)培養物の十分な溶解が観察されるまで培養すること、及び(iv)培養物からバクテリオファージを単離することを含む方法を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを産生及び/又は単離する方法であって、(i)大腸菌の培養物を得ること、(ii)この培養物を配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染させること、(iii)培養物の十分な溶解が観察されるまで培養すること、及び(iv)培養物からバクテリオファージを単離することを含む方法を提供する。さらに他の実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを産生及び/又は単離する方法であって、(i)緑膿菌の培養物を得ること、(ii)この培養物を配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染させること、(iii)培養物の十分な溶解が観察されるまで培養すること、及び(iv)培養物からバクテリオファージを単離することを含む方法を提供する。
【0068】
さらなる実施形態において、本発明は、配列番号560及び/又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを生産及び/又は単離する方法であって、(i)黄色ブドウ球菌の培養物を得ること、(ii)この培養物を配列番号560及び/又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに感染させること、(iii)培養物の十分な溶解が観察されるまで培養すること、並びに(iv)培養物からバクテリオファージを単離することを含む方法を提供する。
【0069】
バクテリオファージは、本明細書において記載されるか又は当技術分野において知られているいかなる方法を使用しても、細菌試料から単離することができる(例えば、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、Carlson, "Working with bacteriophages: common techniques and methodological approaches," In, Kutter and Sulakvelidze (Eds) Bacteriophages: Biology and Applications, 5thed. CRC Press (2005)を参照されたい)。
【0070】
本発明はまた、本発明のバクテリオファージから単離されたポリペプチドを提供する。単離されたポリペプチドは、完全長のバクテリオファージタンパク質であり得るか、又は、バクテリオファージタンパク質の断片、バリアント、若しくは誘導体が、それが由来するバクテリオファージ若しくはポリペプチドに関連する少なくとも1つの生物学的活性を示す限りにおいて、前記断片、バリアント、若しくは誘導体であり得る。ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、バクテリオファージF387/08又はF391/08(これは、典型的には、クレブシエラ・ニューモニエに感染する)、F394/08(これは、典型的には、アシネトバクター・バウマニに感染する)、バクテリオファージF488/08(これは、典型的には、大腸菌に感染する)、バクテリオファージF510/08(これは、典型的には、緑膿菌に感染する)、又はバクテリオファージF44/10若しくはF125/40(これは、典型的には、黄色ブドウ球菌に感染する)から単離される。
【0071】
特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074(例えば、それぞれバクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、又はF125/10)を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージから単離されたリシンである。特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、又は配列番号1261を含むか又はそれからなるアミノ酸配列を有するリシン、例えばエンドリシン又は尾部リシンである。前記溶解の予測される機能には、例えば、Ig様ビリオンタンパク質(配列番号20)、細胞壁加水分解酵素(配列番号80)、エンドリシン、N−アセチルムラモイル−L−アラニンアミダーゼ(配列番号192)、可溶性リゾチーム(配列番号282)、T4様リゾチーム(配列番号547)、エンドリシン(配列番号556)、ラムダRz1様タンパク質(配列番号557)、エンドリシン(配列番号598)、エンドリシン(配列番号1216)、及び尾部リシン(配列番号1261)が含まれる。
【0072】
他の実施形態において、本発明の単離されたポリペプチドは、本発明のバクテリオファージから単離されたエンドリシン又はリシンの断片、バリアント、又は誘導体であり、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが単離されるか又は由来するエンドリシン、リシン、又はバクテリオファージの少なくとも1つの生物学的活性、好ましくは抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。したがって、ある実施形態において、本発明は、本発明のバクテリオファージから単離されたエンドリシン又はリシンの断片、バリアント、又は誘導体である、単離されたポリペプチドを提供し、前記断片、バリアント、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上に対する抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。他の実施形態において、単離されたポリペプチドは、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、又は黄色ブドウ球菌以外の細菌の1又は2以上の種に対する抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、本発明のバクテリオファージから単離されたエンドリシン又はリシンの断片、バリアント、又は誘導体である。ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20及び/又は配列番号80のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号192のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。さらに他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号282のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、大腸菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。さらに他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号547、配列番号556、配列番号557のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、緑膿菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。さらなる実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号598のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号560の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。さらなる実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号1216及び/又は配列番号1261のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記ポリペプチドは、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性を示す。
【0073】
ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、又はF125/10のエンドリシン又はリシンから単離されたCHAPドメインを含むか又はそれからなる。単離されたCHAPドメインは、それが由来するエンドリシン又はリシンの抗菌活性、例えば溶解死滅活性を保持していることが明らかにされており、CHAPドメインは、当技術分野における通常の方法によって同定及び単離することができる(例えば、それぞれが、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、Rigden et al., 2003, Trends Biochem. Sci. 28:230-234、Bateman et al., 2003, Trends Biochem. Sci. 28:234-237を参照されたい)。特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、又は配列番号1261のアミノ酸配列を有するポリペプチドから単離されたCHAPドメインを含むか又はそれからなる。他の実施形態において、本発明は、バクテリオファージバクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、FF44/10、F125/10のエンドリシン又はリシンから単離されたCHAPドメインの断片、バリアント、又は誘導体を提供し、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが由来するCHAPドメインの少なくとも1つの生物学的活性、例えば溶解による細胞の死滅を示す。
【0074】
ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ(例えば、それぞれ、バクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、又はF125/10)から単離された尾部タンパク質(例えば、尾部成分、尾部繊維タンパク質、吸着に関連する尾部タンパク質、尾部長巻尺タンパク質、基盤ウェッジサブユニット)、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなり、前記尾部タンパク質、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、それが由来するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を有する。特定の実施形態において、尾部タンパク質の抗微生物活性又は抗菌活性は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌の少なくとも1又は2以上の種又は株に対するものである。特定の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266を含むか又はそれからなるアミノ酸配列を有する尾部タンパク質である。他の実施形態において、本発明の単離されたポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列の断片、バリアント、又は誘導体であり、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが単離されるか又は由来するバクテリオファージの少なくとも1つの生物学的活性又は機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。好ましい実施形態において、断片、バリアント、又は誘導体の少なくとも1つの生物学的活性又は機能は、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。
【0075】
前記尾部タンパク質の予測される機能には、例えば、受容体結合尾部タンパク質(配列番号15)、主要尾部タンパク質(配列番号26)、微量尾部タンパク質(配列番号27)、孔形成尾先端タンパク質(配列番号30)、尾部タンパク質(配列番号32〜33)、微量尾部タンパク質(配列番号34)、ファージ尾部タンパク質(配列番号35)、尾鞘タンパク質(配列番号180)、尾部巻尺タンパク質(配列番号183)、尾部タンパク質(配列番号185)、尾部繊維タンパク質(配列番号190)、尾管タンパク質(配列番号231)、尾鞘モノマー(配列番号232)、尾鞘安定化及び完成タンパク質(配列番号235)、短い尾部繊維(配列番号239)、基盤ウェッジ完成尾針(配列番号240〜241)、基盤ウェッジ完成尾部繊維ソケット(配列番号242)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号243)、基盤ウェッジイニシエーター(配列番号244)、基盤ウェッジ(配列番号245)、基盤ハブサブユニット及び尾部リゾチーム、細胞貫通デバイス(配列番号248)、基盤ウェッジ完成(配列番号249)、尾部完成及び鞘安定化タンパク質(配列番号252)、シャペロンの長い尾部繊維及び短い尾部繊維のアセンブリ(配列番号254)、尾部繊維タンパク質(配列番号433)、尾部繊維タンパク質(配列番号434)、ヒンジコネクタの長い尾部繊維(配列番号435)、尾部繊維ヒンジ(配列番号436)、近位尾部繊維サブユニット(配列番号437)、基盤−尾管イニシエーター(配列番号489)、基盤(配列番号490)、基盤ハブサブユニット、尾部長決定部(配列番号491)、基盤遠位ハブサブユニット(配列番号492)、基盤ハブサブユニット(配列番号493)、基盤ハブアセンブリ触媒(配列番号494)、基盤ハブサブユニット(配列番号495)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号496)、尾管タンパク質(配列番号544〜545)、尾部繊維タンパク質(配列番号549及び配列番号551)、主要尾鞘タンパク質(配列番号629)、主要尾部タンパク質(配列番号686)、尾管タンパク質(配列番号789)、フィブリチン(配列番号796)、短い尾部繊維(配列番号797)、基盤ウェッジ完成尾針(配列番号798)、基盤ウェッジサブユニット及び尾針(配列番号799)、基盤ウェッジ尾部繊維コネクタ(配列番号800)、基盤ハブサブユニット及びリゾチーム(配列番号806)、リゾチーム(配列番号854)、ホリン(配列番号999)、遠位の長い尾部繊維アセンブリ触媒(配列番号1000)、L型尾部繊維タンパク質(配列番号1001)、長い尾部繊維遠位コネクタのヒンジコネクタ(配列番号1002)、長い尾部繊維近位コネクタのヒンジコネクタ(配列番号1003)、長い尾部繊維近位サブユニット(配列番号1004)、基盤尾管イニシエーター(配列番号1053)、基盤尾管キャップ(配列番号1054)、基盤ハブサブユニット、尾部長決定部(配列番号1055)、基盤遠位ハブサブユニット(配列番号1056)、基盤ハブサブユニット(配列番号1057及び1059)、基盤ハブアセンブリ触媒(配列番号1058)、基盤ウェッジサブユニット(配列番号1060)、主要尾部タンパク質(配列番号1077)、ホリン(配列番号1217)、主要尾鞘タンパク質(配列番号1250)、並びに基盤タンパク質(配列番号1266)が含まれる。
【0076】
ある実施形態において、本発明は、配列番号1の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、又は配列番号32〜35のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対するものである。ある実施形態において、本発明は、配列番号781の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、又は配列番号1053〜1060のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対するものである。他の実施形態において、本発明は、配列番号2の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号180、配列番号183、配列番号185、又は配列番号190のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対するものである。
【0077】
ある実施形態において、本発明は、配列番号3の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜495、又は配列番号496のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、大腸菌の1又は2以上の株に対するものである。ある実施形態において、本発明は、配列番号4の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号544、配列番号545、配列番号549、又は配列番号551のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、緑膿菌の1又は2以上の株に対するものである。ある実施形態において、本発明は、配列番号560の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号629又は配列番号686のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。ある実施形態において、本発明は、配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに関連する生物学的機能、例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性)を示す、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、又は配列番号1266のアミノ酸配列のバリアント、断片、又は誘導体を包含し、前記機能は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対するものである。
【0078】
ある実施形態において、本発明の単離されたポリペプチドは、バクテリオファージポリペプチドのバリアントであり、前記バリアントは、同一の長さの(すなわち、同数の残基からなる)第2のアミノ酸配列に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又はそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むか又は前記アミノ酸配列からなり、前記第2のアミノ酸配列は、配列番号15、配列番号20、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号80、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号192、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号282、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号547、配列番号549、配列番号551、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1216、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1261、配列番号1266、及び/又はその断片であり、前記バリアントは、細菌、例えば、グラム陽性細菌(例えば、黄色ブドウ球菌)、グラム陰性細菌(例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌)、又はグラム陽性細菌ともグラム陰性細菌とも分類されない細菌)の1又は2以上の株に対して、それが由来するバクテリオファージの少なくとも1つの生物学的機能又は活性(例えば、抗微生物活性又は抗菌活性(例えば、溶解死滅活性))を示す。
【0079】
ある実施形態において、本発明は、配列番号5〜176、配列番号177〜223、配列番号224〜506、配列番号507〜559、配列番号561〜780、配列番号782〜1073、及び配列番号1075〜1300のいずれかのアミノ酸配列を有する、単離されたポリペプチド、及びその活性な生物学的断片を提供する。好ましい実施形態において、本発明のバリアントポリペプチドは、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の少なくとも1又は2以上の株に対して、それが単離されたか又は由来する(例えば、溶解作用)ポリペプチド又はバクテリオファージに関連する少なくとも1つの生物学的活性を示す。
【0080】
他の実施形態において、本発明は、配列番号5〜176、配列番号177〜223、配列番号224〜506、配列番号507〜559、配列番号561〜780、配列番号782〜1073、及び配列番号1075〜1300のうちの1つのアミノ酸配列をコードする、単離された核酸配列、及びその活性断片を提供する。他の実施形態において、本発明は、図2、4、6、8、10、12、及び/又は14において同定されているいずれかのオープンリーディングフレームをコードする核酸配列を提供する。
【0081】
ある実施形態において、本発明のポリペプチドは、融合タンパク質又はキメラポリペプチドを生成するために、治療用作用物質、例えば、異種ポリペプチド又は小分子に組換えによって融合しているか又は化学的に結合している(共有結合と非共有結合とを含む)。融合は必ずしも直接的である必要はないが、リンカー配列を介して、又は化学結合を介して生じ得る。本発明のポリペプチドが結合し得る治療用作用物質の非限定的な例は、ペプチド性又は非ペプチド性の細胞毒素(抗微生物剤及び/又は抗生物質を含む)、トレーサー/マーカー分子(例えば、放射性核種及びフルオロフォア)、及び当技術分野において知られている他の抗生物質化合物又は抗菌化合物である。
【0082】
6.2 抗生物質組成物
本発明の単離されたバクテリオファージ又はポリペプチドは、単独で投与することができるか、又は、細菌感染、例えば、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌を含む細菌が引き起こす感染の治療若しくは防止において使用するための医薬組成物内に組み込むことができる。ポリペプチドは、薬学的に許容される担体、賦形剤、又は安定剤と組み合わせることができる。薬学的に許容される担体、賦形剤、及び安定剤の例には、これらに限定されないが、リン酸塩、クエン酸塩、及び他の有機酸などの緩衝液、アスコルビン酸を含む酸化防止剤、低分子量ポリペプチド、血清アルブミン及びゼラチンなどのタンパク質、ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、若しくはリジンなどのアミノ酸、グルコース、マンノース、若しくはデキストリンを含む単糖、二糖、及び他の炭水化物、EDTAなどのキレート剤、マンニトール若しくはソルビトールなどの糖アルコール、ナトリウムなどの塩形成対イオン、並びに/又はTWEEN(商標)、ポリエチレングリコール(PEG、polyethylene glycol)、及びPLURONICS(商標)などの非イオン性界面活性剤が含まれる。本発明の医薬組成物(例えば、抗菌組成物)にはまた、例えば上記の材料に加え、潤滑剤、湿潤剤、甘味料、香料、乳化剤、懸濁剤、及び防腐剤も含まれ得る。
【0083】
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドはまた、本明細書において記載される、及び/又は当技術分野において知られている、細菌感染の治療に有用な1又は2以上の治療用作用物質及び/又は防止用作用物質(例えば、1又は2以上のリシン)と組み合わせることができる。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の2以上の単離されたバクテリオファージ(同一の又は異なる細菌種又は細菌株に対する抗菌活性を有する)、本発明のバクテリオファージとポリペプチドとの組合せ、又は、本発明のバクテリオファージ及び/若しくはポリペプチドと当技術分野において知られているバクテリオファージ及び/若しくはポリペプチドとの組合せを含み得る。特定の実施形態において、組合せの治療用成分は、2以上の細菌種若しくは細菌株を標的化するか、又は、異なる酵素活性を示す。例えば、リシンは、通常、アミダーゼ活性、エンドペプチダーゼ活性、ムラミダーゼ活性、又はグルコサミダーゼ活性の1つを示す。したがって、異なる活性を示すリシンの組合せによって、本発明の医薬組成物の治療的活性が相乗的に増強され得る。
【0084】
いくつかの実施形態において、多くの異なるバクテリオファージは、「ファージカクテル」を提供するために組み合わされる。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、少なくとも2のファージ、少なくとも3のファージ、少なくとも4のファージ、少なくとも5のファージ、少なくとも6のファージ、少なくとも7のファージ、少なくとも8のファージ、少なくとも9のファージ、少なくとも10のファージ、又はそれ以上を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、2〜20のファージ、2〜15のファージ、2〜10のファージ、3〜8のファージ、又は4〜6のファージを含む。
【0085】
いくつかの実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、限定はしないがクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び緑膿菌を含む少なくとも1のグラム陰性細菌に対する、並びに/又は限定はしないが黄色ブドウ球菌を含む少なくとも1のグラム陽性細菌に対する抗菌活性を有するファージである。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号1の核酸配列を含むゲノムを有し、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F391/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号2の核酸配列を含むゲノムを有し、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F394/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号3の核酸配列を含むゲノムを有し、大腸菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F488/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号4の核酸配列を含むゲノムを有し、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F510/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号560の核酸配列を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F44/10である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号781の核酸配列を含むゲノムを有し、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F387/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、配列番号1074の核酸配列を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F125/10である。
【0086】
ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて開示されているゲノムを有し、エンテロコッカス・フェカリス又はエンテロコッカス・フェシウムの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F170/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて開示されているゲノムを有し、エンテロコッカス・フェカリス又はエンテロコッカス・フェシウムの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F168/08である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて開示されているゲノムを有し、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F770/05である。ある実施形態において、カクテルの少なくとも1のファージは、国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて開示されているゲノムを有し、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F1245/05である。
【0087】
いくつかの好ましい実施形態において、カクテルは、アシネトバクターに対する生物学的活性を有するファージを含む。例えば、カクテルは、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、F394/08及び/又はF1245/05を含み得る。ある実施形態において、ファージカクテルは、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F394/08及び/又はF1245/05を、F391/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、F170/08、F168/08、F770/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F391/08及び/又はF387/08を、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F1245/05、F170/08、F168/08、F770/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、大腸菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F488/08を、F391/08、F510/08、F44/10、F394/08、F387/08、F170/08、F168/08、F1245/05、F770/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。
【0088】
ある実施形態において、ファージカクテルは、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08及び/又はF770/05を、F391/08、F394/08、F488/08、F44/10、F387/08、F170/08、F168/08、F1245/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F44/10及び/又はF125/10を、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F387/08、F170/08、F168/08、F770/05、及びF1245/05から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、エンテロコッカス・フェカリス又はエンテロコッカス・フェシウムの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F170/08及び/又はF168/08を、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、F770/05、F1245/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。
【0089】
ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、F170/08、F168/08、F770/05、F1245/05、及びF125/10からなる群から選択される少なくとも4のファージを含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F488/08、及びF510/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F44/10、F387/08、F170/08、及びF168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F770/05、及びF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F510/08、及び/又はF44/10を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F44/10、及び/又はF387/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F387/08、及び/又はF170/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F170/08、及びF168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F168/08、及び/又はF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F391/08、F394/08、F770/05、及びF1245/05を含む。
【0090】
ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F391/08、F394/08、及びF488/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F394/08、F488/08、及びF510/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F488/08、F510/08、及びF44/10を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F44/10、F387/08、及びF170/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F170/08、F168/08、及びF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F770/05、F1245/05、及びF391/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F510/08、F44/10、F387/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F387/08、F170/08、F168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F168/08、F770/05、及びF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F125/10、F1245/05、F391/08、及びF394/08を含む。
【0091】
ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F510/08、及び/又はF44/10を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F44/10、及び/又はF387/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F387/08、及び/又はF170/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F170/08、及び/又はF168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F168/08、及び/又はF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、FF770/05、及び/又はF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F394/08、F488/088、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F44/10、及び/又はF387/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F387/08、及び/又はF170/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F170/08、及び/又はF168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F168/08、及び/又はF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F770/05、及び/又はF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F488/08、F510/08、F391/08、及び/又はF394/08を含む。
【0092】
ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F168/08、及び/又はF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F770/05、及び/又はF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F391/08、及び/又はF394/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F394/08、及び/又はF488/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F488/08、及び/又はF510/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F510/08、及び/又はF44/10を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F44/10、及び/又はF387/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F387/08、及び/又はF170/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F170/08、及び/又はF168/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F168/08、及び/又はF770/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F770/05、及び/又はF1245/05を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F391/08、及び/又はF394/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F394/08、及び/又はF488/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F488/08、及び/又はF510/08を含む。ある実施形態において、ファージカクテルは、F387/08、F170/08、F510/08、及び/又はF44/10を含む。
【0093】
いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F387/08、及び/又はF170/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F170/08、及び/又はF168/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F168/08、及び/又はF770/05を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F770/05、及び/又はF1245/05を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F391/08、及び/又はF394/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージカクテルは、F510/08、F44/10、F394/08、及び/又はF488/08を含む。
【0094】
いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F170/08、及び/又はF168/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F168/08、及び/又はF770/05を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F770/05、及び/又はF1245/05を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F1245/05、及び/又はF391/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F391/08、及び/又はF394/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F394/08、及び/又はF488/08を含む。いくつかの実施形態において、ファージは、F44/10、F387/08、F488/08、及び/又はF510/08を含む。
【0095】
いくつかの実施形態において、ファージカクテル組成物は、例えば参照することによってその内容が本明細書に組み込まれる米国特許第5,688,501号明細書において開示されているような、インビボでの半減期が増大するように選択されるファージを伴っていてもいなくてもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、カクテルは、1又は2以上のファージから単離された1又は2以上のポリペプチド、及び/又はその断片、バリアント、若しくは誘導体、特に、抗菌活性又は抗微生物活性を有するポリペプチド、その断片、バリアント、若しくは誘導体を含む。いくつかの実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、リシン(又はその断片、例えばCHAPドメイン)及び/又は尾部タンパク質を含むか又はそれからなる。さらに具体的な実施形態において、ポリペプチドは、本明細書において、及び/又は参照することによってその内容が本明細書に組み込まれる国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて記載されているような、単離されたポリペプチド、その断片、バリアント、又は誘導体に対応する。いくつかの実施形態において、カクテルは、単離されたポリペプチドの非存在下で、例えばリアーゼの非存在下で投与される。
【0097】
本発明のポリペプチドと組み合わせて使用することができる他の治療用作用物質の他の例には、これらに限定されないが、標準的な抗生物質剤、抗炎症剤、抗ウイルス剤、局所麻酔剤、及びコルチコステロイドが含まれる。いくつかの実施形態において、カクテルは、抗生物質の非存在下で投与される。
【0098】
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドを含む医薬組成物と共に使用することができる標準的な抗生物質には、所与の感染に対する本発明のバクテリオファージ又はポリペプチドの治療効果を相加的に又は相乗的に増強するのに有効な量の、これらに限定されないが、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ロドストレプトマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、アプラマイシン、リファマイシン、ナフトマイシン、ムピロシン、ゲルダナマイシン、アンサミトシン、カルバセフェム、イミペネム、メロペネム、エルタペネム、ファロペネム、ドリペネム、パニペネム/ベタミプロン、ビアペネム、PZ−601、セファロスポリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファザフルール、セファゼドン、セファゾリン、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セフォニシド、セフプロジル、セフロキシム、セフゾナム、セフメタゾール、セフォテタン、セフォキシチン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフィキシム、セフメノキシム、セフテラム、セフチブテン、セフチオフル、セフチオレン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフォペラゾン、セフタジジム、ラタモキセフ、セフクリジン、セフェピム、セフルプレナム、セフォセリス、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、フロモキセフ、セフトビプロール、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、アズトレオナム、ペニシリン及びペニシリン誘導体、アクチノマイシン、バシトラシン、コリスチン、ポリミキシンB、シノキサシン、フルメキン、ナリジクス酸、オキソリン酸、ピロミド酸、ピペミド酸、ロソキサシン、シプロフロキサシン、エノキサシン、フレロキサシン、ロメフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、ルフロキサシン、バロフロキサシン、ガチフロキサシン、グレパフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、パズフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、クリナフロキサシン、ガレノキサシン、ゲミフロキサシン、スチフロキサシン、トロバルフロキサシン、プルリフロキサシン、アセタゾールアミド、ベンゾールアミド、ブメタニド、セレコキシブ、クロルタリドン、クロパミド、ジクロルフェンアミド、ドルゾラミド、エトキシゾラミド、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、インダパミド、マフェンジド、メフルシド、メトラゾン、プロベネシド、スルファセタミド、スルファジメトキシン、スルファドキシン、スルファニルアミド、スルファメトキサゾール、スルファサラジン、スルチアム、スマトリプタン、キシパミド、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ドキシサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、ロリテトラサイクリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、バンコマイシン、テイコプラニン、クリンダマイシン、コトリモキサゾール、並びにそのあらゆる組合せが含まれる。
【0099】
本発明の医薬組成物において使用することができる局所麻酔には、テトラカイン、塩酸テトラカイン、リドカイン、塩酸リドカイン、塩酸ジメチソキン、ジブカイン、塩酸ジブカイン、ブタンベンピクレート、及び塩酸プラモキシンが含まれる。局所麻酔の例示的な濃度は、組成物全体の約0.025重量%〜約5重量%である。
【0100】
本発明のポリペプチド、バクテリオファージ、及び/又は医薬組成物との組合せにおいて有用であり得るコルチコステロイドには、ベタメタゾン、ジプロピオネート、フルオシノロン、アクチニド、吉草酸ベタメタゾン、トリアムシノロンアクチニド、プロピオン酸クロベタゾール、デスオキシメタゾン、二酢酸ジフロラゾン、アムシノニド、フルランドレノリド、吉草酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、及びデソニドが含まれる。コルチコステロイドの例示的な濃度は、組成物全体の約0.01重量%〜約1重量%である。
【0101】
ある実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドを含む製剤はさらに、SM緩衝液(0.05M Tris−HCl(pH7.4〜7.5)、0.1M NaCl、10mM MgSO)を含む。他の実施形態において、製剤はさらに、SM緩衝液及び10mM MgClを含む。さらに他の実施形態において、製剤はさらに、SM緩衝液及び約20%又は約30%のエタノールを含む。
【0102】
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドを含む医薬組成物は、単回用量製剤又は複数回用量製剤に製剤することができる。適切な製剤は、軟膏剤、液剤、懸濁剤若しくは乳剤、エキス剤、散剤、顆粒剤、スプレー剤、トローチ剤、錠剤、又はカプセル剤からなる群から選択され得、さらに分散剤又は安定剤を含んでもよい。
【0103】
本発明の医薬組成物は、吸入によって、坐剤若しくはペッサリーの形態で、局所的に(例えば、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、又は散布剤の形態で)、表皮上に若しくは経皮的に(例えば、皮膚パッチを用いて)、経口的に(例えば、デンプン又は乳糖などの賦形剤を含有し得る錠剤として)、カプセル剤、卵形剤、エリキシル剤、液剤、若しくは懸濁剤として(それぞれ、香料、着色料、及び/又は賦形剤を含有していてもよい)投与することができるか、又は、それらは、非経口的に(例えば、静脈内、筋肉内、又は皮下)注射することができる。非経口投与では、組成物は、他の物質を含有し得る、例えば、溶液を血液と等張にするために十分な塩又は単糖を含有し得る、無菌水性溶液の形態で使用することができる。口腔投与又は舌下投与では、組成物は、従来の様式で製剤され得る錠剤又はトローチ剤の形態で投与することができる。好ましい実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、単一の作用物質として、又は本明細書において記載されるか若しくは当技術分野において知られている他の抗生物質治療と組み合わせて、局所的に投与される。
【0104】
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドはまた、皮膚上に又は経皮的に投与することができる。皮膚への局所的投与では、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、1つの担体又は担体の組合せと組み合わせることができ、前記担体には、これらに限定されないが、水性液体、アルコールベースの液体、水溶性ゲル、ローション、軟膏、非水性液体基剤、鉱油基剤、鉱油とワセリンとの混和物、ラノリン、リポソーム、血清アルブミン又はゼラチンなどのタンパク質担体、粉末セルロースカーメル、及びその組合せが含まれる。送達の局所的様式には、塗抹剤、スプレー、包帯、徐放性パッチ、液体を吸収させたワイプ(wipe)、及びその組合せが含まれ得る。本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、直接的に、又は担体(1又は2以上)内で、パッチ、ワイプ、包帯などに塗布することができる。パッチ、ワイプ、包帯などは、湿っていても乾燥していてもよく、ファージ及び/又はポリペプチド(例えば、リシン)は、凍結乾燥された形態でパッチ上に存在する。局所的組成物の担体は、ポリマー濃縮剤、水、防腐剤、界面活性剤、又は、乳化剤、酸化防止剤、日焼け止め、及び溶媒系若しくは混合溶媒系を含む、半固体の及びゲル様の媒体を含み得る。米国特許第5,863,560号明細書は、医薬品への皮膚の曝露に役立ち得る、担体の多くの異なる組合せを開示しており、その内容は、本明細書に組み込まれる。担体は、例えば参照することによってその内容が本明細書に組み込まれる米国特許出願第2008/0260697号明細書において開示されているような、制御放出製剤を伴っていてもいなくてもよい。担体は、例えば参照することによってその内容が本明細書に組み込まれる米国特許出願第2008/0038322号明細書、米国特許出願第2008/0138311号明細書、米国特許出願第2009/0130196号明細書、欧州特許第1812025号明細書、欧州特許第1817043号明細書、及び欧州特許第1833497号明細書のいずれか1において記載されているような、マトリックス上に吸着したファージを伴っていてもいなくてもよい。いくつかの実施形態において、担体は、例えば参照することによってその内容が本明細書に組み込まれる米国特許出願第2009/0191254号明細書において開示されているような、粘性製剤、例えばゲルを伴っていてもいなくてもよい。
【0105】
鼻腔内投与又は吸入による投与では、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、乾燥粉末吸入剤の形態で、又は適切な推進剤を使用する加圧容器、ポンプ、スプレー、若しくは噴霧器から出るエアロゾルスプレーの形態で都合良く送達され、前記推進剤は、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA 134A.TM.)若しくは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA 227EA.TM.)などのヒドロフルオロアルカン、二酸化炭素、又は他の適切なガスである。加圧エアロゾルのケースでは、投薬単位は、一定量を送達するためのバルブを提供することにより決定することができる。加圧容器、ポンプ、スプレー、又は噴霧器は、例えば、溶媒としてエタノールと推進剤との混合物を使用する、活性化合物の溶液又は懸濁液を含有し得、前記溶媒はさらに、潤滑剤、例えばソルビタントリオレエートを含有し得る。吸入剤又は吹送剤において使用するためのカプセル及びカートリッジ(例えばゼラチンで作製される)は、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドと、乳糖又はデンプンなどの適切な粉末基剤との粉末混合物を含有するように製剤することができる。
【0106】
坐剤又はペッサリーの形態での投与では、治療用組成物は、ゲル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏、又は散布剤の形態で、局所的に塗布することができる。本発明の組成物はまた、眼内経路で投与することができる。眼科的使用では、本発明の組成物は、等張の、pH調整された、無菌の生理食塩水内の、微粉化された懸濁液として、又は、好ましくは、等張の、pH調整された、無菌の生理食塩水内の、溶液として、製剤することができ、これは、塩化ベンジルアルコニウムなどの防腐剤と組み合わされてもよい。或いは、それらは、ワセリンなどの軟膏内に製剤することができる。
【0107】
本発明の医薬組成物の投薬量及び所望の薬剤濃度は、特定の使用に応じて変化し得る。投与の適切な投薬量又は経路の決定は、当業者の技術の範囲内である。動物実験によって、ヒトの治療における有効な用量を決定するための信頼性のあるガイダンスを得ることができる。有効な用量の種間スケーリングは、Mordenti, J. and Chappell, W. "The use of interspecies scaling in toxicokinetics" in Toxicokinetics and New Drug Development, Yacobi et al., Eds., Pergamon Press, New York 1989, pp42-96によって記載さ
れている原理に従って、当業者が行うことができる。
【0108】
6.3 治療的使用
本発明のバクテリオファージ及びポリペプチドは、例えば下記の実施例中の表1〜7において記載されているように、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌の複数の株に対して活性を有する。したがって、本発明の組成物は、ヒトと動物とにおいて、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌に関連する感染を予防及び/又は治療する方法において使用を見出すことができる。他の実施形態において、本発明の組成物は、これらに限定されないが、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・アウリクラーリス、スタフィロコッカス・カピティス、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、腐性ブドウ球菌、スタフィロコッカス・シムランス、スタフィロコッカス・キシローサス、ミクロコッカス・ルテウス、枯草菌、バチルス・プミルス、エンテロコッカス・ヒラエを含むこれらの細菌の関連種又は関連株に関連する感染を治療するために使用することができる。
【0109】
特定の実施形態において、本発明の医薬組成物を投与される対象は、哺乳動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、霊長類(例えば、ヒト)、齧歯動物、ウサギ、又はトリ(例えば、ニワトリ、アヒル、ガチョウ))である。本発明との関連で、「治療」は、治療的処置を指し、その目的は、病的状態又は障害に関連する症状又は根本的原因(例えば、細菌感染)を排除し、低減し、その重症度を低下させ、それを改善し、その進行を遅らせ、又はそれを予防することである。「治療」は、治療的処置と防止的又は予防的手段を指し、その目的は、病的状態若しくは障害に関連する症状又は根本的原因(例えば、細菌感染)を排除し、低減し、その重症度を低下させ、その進行を遅らせ、又はそれを遅延若しくは予防することである。本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドが防止的又は予防的手段として作用し、1又は2以上の細菌が引き起こす感染の発病を予防することも企図される。
【0110】
クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌は、特に、免疫系の障害を有する個体において、多くの重篤な日和見感染の原因である。本発明の医薬組成物は、これらに限定されないが、皮膚の感染(これらに限定されないが、皮膚潰瘍、よう、床ずれ、及び糖尿病性の足潰瘍を含む)、創傷内及び創傷周辺の感染、術後感染、カテーテル及び外科用ドレーンに関連する感染、並びに血液の感染を含む、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/若しくは黄色ブドウ球菌に関連する、又は他の細菌種若しくは細菌株に関連する、いかなる感染も治療することが企図される。
【0111】
糖尿病性の足潰瘍は、全糖尿病患者の約15%で生じ、全ての下腿切断の約85%の原因である、糖尿病の主要な合併症の1つである(Brem, et al., J. Clinical Invest., 2007, 117(5):1219-1222)。糖尿病は、創傷治癒プロセスの正常なステップを妨げる。非
治癒性の慢性的な糖尿病性の潰瘍は、細胞外マトリックス置換療法、先進湿潤創傷療法、生物工学的に設計された代用組織又は皮膚、増殖因子、壊死組織切除、動脈血行再建術、及び/又は陰圧創傷療法で治療されることが多い(Blume et.al, Diabetes Care, 2008, 31: 631-636)。潰瘍は、日和見細菌に感染し得、前記細菌はさらに状態を悪化させ得る。したがって、糖尿病における足潰瘍はまた、例えばブドウ球菌並びに他の嫌気性細菌、例えばクレブシエラ・ニューモニエ、大腸菌、及び/又は緑膿菌に対する抗生物質を要することが多い。
【0112】
本発明の1又は2以上の組成物は、糖尿病性の足潰瘍の治療における使用を見出す。例えば、本発明の単離されたファージ又はポリペプチドは、それを必要とする対象における糖尿病性の足潰瘍に関連する感染の治療に使用することができる。特定の実施形態において、糖尿病性の足潰瘍を治療するために使用される組成物は、局所的投与のために製剤された局所的組成物、例えば、糖尿病性の足潰瘍に関連する潰瘍、創傷、損傷、及び/又は痛みに直接的に適用するための組成物である。
【0113】
ある実施形態において、糖尿病性の足潰瘍に関する使用のための組成物は、配列番号560の核酸配列を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたF44/10を含む。いくつかの実施形態において、バクテリオファージF44/10から単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物が使用され、前記ポリペプチド、断片、バリアント、又は誘導体は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。あるこのような実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、リシン、CHAPドメイン、又は尾部タンパク質である。ある実施形態において、糖尿病性の足潰瘍に関する使用のための組成物は、配列番号1074の核酸配列を含むゲノムを有し、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたF125/10を含む。いくつかの実施形態において、バクテリオファージF125/10から単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物が使用され、前記ポリペプチド、断片、バリアント、又は誘導体は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。あるこのような実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、リシン、CHAPドメイン、又は尾部タンパク質である。
【0114】
ある実施形態において、ファージカクテルを含む組成物が使用され、例えば、ファージカクテルは、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。特定の実施形態において、ファージカクテルは、F44/10及び/又はF125/10を、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F387/08、F170/08、F168/08、F770/05、及びF1245/05から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。特に好ましい実施形態において、ファージカクテルは、F44/10及び/又はF125/10を、F391/08、F387/08、F488/08、F510/08、及び/又はF770/05から選択される1、2、3、又はそれ以上の他のファージと組み合わせて含む。
【0115】
ある実施形態において、糖尿病性の足潰瘍に関する使用のための組成物は、それぞれ配列番号1又は配列番号781の核酸配列を含むゲノムを有し、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたF391/08及び/又はF387/08を含む。いくつかの実施形態において、バクテリオファージF391/08及び/又はF387/08から単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物が使用され、前記ポリペプチド、断片、バリアント、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。あるこのような実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、リシン、CHAPドメイン、又は尾部タンパク質である。ある実施形態において、ファージカクテルを含む組成物が使用され、例えば、ファージカクテルは、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。特定の実施形態において、ファージカクテルは、F391/08及び/又はF387/08を、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F170/08、F168/08、F770/05、F1245/05、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。特に好ましい実施形態において、ファージカクテルは、F391/08及び/又はF387/08を、F44/10、F488/08、F510/08、及び/又はF770/05から選択される1、2、3、又はそれ以上の他のファージと組み合わせて含む。
【0116】
ある実施形態において、糖尿病性の足潰瘍に関する使用のための組成物は、配列番号3の核酸配列を含むゲノムを有し、大腸菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたF488/08を含む。いくつかの実施形態において、バクテリオファージF488/08から単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物が使用され、前記ポリペプチド、断片、バリアント、又は誘導体は、大腸菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。あるこのような実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、大腸菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、リシン、CHAPドメイン、又は尾部タンパク質である。ある実施形態において、ファージカクテルを含む組成物が使用され、例えば、ファージカクテルは、大腸菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。特定の実施形態において、ファージカクテルは、F488/08を、F394/08、F510/08、F44/10、F170/08、F168/08、F770/05、F1245/05、F391/08 F387/08、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。特に好ましい実施形態において、ファージカクテルは、F488/08を、F391/08、F387/08、F44/10、F125/10、F510/08、及び/又はF770/05から選択される1、2、3、又はそれ以上の他のファージと組み合わせて含む。
【0117】
ある実施形態において、糖尿病性の足潰瘍に関する使用のための組成物は、それぞれ配列番号4の又は国際公開第2010/090542号パンフレットにおいて開示されている核酸配列を含むゲノムを有し、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す、単離されたF510/08及び/又はF770/05を含む。いくつかの実施形態において、バクテリオファージF510/08及び/又はF770/05から単離されたポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物が使用され、前記ポリペプチド、断片、バリアント、又は誘導体は、緑膿菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す。あるこのような実施形態において、ポリペプチド、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体は、緑膿菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、リシン、CHAPドメイン、又は尾部タンパク質である。ある実施形態において、ファージカクテルを含む組成物が使用され、例えば、ファージカクテルは、緑膿菌の1又は2以上の株に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージ及び異なる細菌に対する抗菌活性を示す少なくとも1のファージを含む。特定の実施形態において、ファージカクテルは、F510/08及び/又はF770/05を、F394/08、F488/08、F44/10、F170/08、F168/08、F1245/05、F391/08、F387/08、及びF125/10から選択される少なくとも1の他のファージと組み合わせて含む。特に好ましい実施形態において、ファージカクテルは、F510/08及び/又はF770/05を、F44/10、F488/08、F391/08、及び/又はF387/08から選択される1、2、3、又はそれ以上の他のファージと組み合わせて含む。
【0118】
クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び黄色ブドウ球菌はまた、流体含有量の高い器官系への感染にも関連し、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、これらの感染の予防及び治療における治療的使用を有することが企図される。例えば、本発明の医薬組成物は、気道、脳脊髄液、腹水、及び尿路の感染の予防又は治療に使用することができる。本発明の組成物はまた、院内肺炎、持続的携帯型腹膜透析(CAPD、continuous ambulatory peritoneal dialysis)、カテーテルに関連する細菌尿、及び院内髄膜炎の予防及び/又は治療に使用することができる。
【0119】
好ましい実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、特に、創傷、潰瘍、並びに、例えば、カテーテル挿入及びあらゆる他の医療処置又は医療機器による皮膚開口部に関連する感染を予防するために、病院内で防止的に使用される。
【0120】
ある実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌及び/若しくは黄色ブドウ球菌、及び/又は他の細菌種に関連する感染を治療又は予防するための単剤として使用される。本発明の他の実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、他のバクテリオファージ(例えば、異なる細菌種又は細菌株を標的化するもの)を含む他の作用物質と、又はあらゆるグラム陽性細菌、あらゆるグラム陰性細菌、及びグラム陽性細菌ともグラム陰性細菌とも分類されないあらゆる他の細菌群から選択される細菌を含む同一の又は異なる種類の細菌を標的化する抗生物質と組み合わせて使用される。本発明の組成物はまた、当業者に知られている細菌感染を治療するためのいかなる他の手段とも組み合わせて使用することができる。
【0121】
また、本発明によって、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌を含む細菌が引き起こす感染を予防する方法及び治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、配列番号20、配列番号80、配列番号192、配列番号282、配列番号547、配列番号556、配列番号557、配列番号598、配列番号1216、又は配列番号1261のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなる、リシンを含む組成物を投与することを含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、親バクテリオファージが単離された細菌種に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示す方法も企図される。この実施形態に従った特定の例において、本発明は、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌及び/又は黄色ブドウ球菌を含む細菌が引き起こす感染を予防する方法又は治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、リシンの単離されたCHAPドメイン、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含む組成物を投与することを含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが単離されたCHAPドメインの少なくとも1つの生物学的活性(例えば、溶解による細胞の死滅)を示す方法を提供する。
【0122】
ある実施形態において、本発明は、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌及び/又は黄色ブドウ球菌を含む細菌が引き起こす感染を予防する方法及び/又は治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、又は配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、配列番号1266のアミノ酸配列、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなる、尾部タンパク質を含む組成物を投与することを含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、それが由来したバクテリオファージに関連する生物学的活性を示す方法を提供する。
【0123】
さらに他の実施形態において、本発明は、これらに限定されないが、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌及び/又は黄色ブドウ球菌を含む細菌が引き起こす感染を予防する方法及び/又は治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、及び/又は配列番号1074の核酸配列を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージを含む組成物を投与することを含む方法を提供する。本発明の1若しくは2以上のバクテリオファージ又は抗生物質などの他の治療薬を場合によって有する、リシン(又は、上記のその断片、バリアント、若しくは誘導体)と、尾部タンパク質(又は上記に記載のその断片、バリアント、若しくは誘導体)の組合せ、並びに/又は本明細書に記載の組合せの1又は2以上を使用した細菌感染の治療方法及び予防方法も企図される。
【0124】
本明細書において使用される場合、「組み合わせて」という用語は、2以上の防止用及び/又は治療用作用物質の使用を指す。「組み合わせて」という用語の使用は、防止用及び/又は治療用作用物質を疾患又は障害を有する対象に投与する順序を制限するものではない。第1の防止用又は治療用作用物質は、第2の防止用又は治療用作用物質(第1の防止用又は治療用作用物質とは異なる)の投与の前に(例えば、5分前、15分前、30分前、45分前、1時間前、2時間前、4時間前、6時間前、12時間前、24時間前、48時間前、72時間前、96時間前、1週間前、2週間前、3週間前、4週間前、5週間前、6週間前、8週間前、又は12週間前)、前記投与と同時に、又は前記投与の後に(例えば、5分後、15分後、30分後、45分後、1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、12時間後、24時間後、48時間後、72時間後、96時間後、1週間後、2週間後、3週間後、4週間後、5週間後、6週間後、8週間後、又は12週間後)、疾患又は障害を有する対象に投与することができる。
【0125】
6.4 殺菌剤及び抗感染的使用
細菌性病原体は、粘膜部位(例えば、上気道及び下気道粘膜、腸粘膜、泌尿生殖器粘膜、眼の粘膜など)で最も多く感染する。粘膜それ自体は、環境において見られる多くの病原性細菌(例えば、肺炎球菌、ブドウ球菌、及び連鎖球菌)の保有宿主であることが多く、保有宿主であるだけのことが時々ある。保菌者の病原性細菌の状態を制御するために設計された抗感染薬は非常にわずかしか存在していない。しかし、研究によって、病院及び養護施設などの環境におけるこの保有宿主を低減させるか又はなくすことによってこれらの細菌による感染の発生が顕著に低減することが示されている。院内感染の予防は、感染表面の通常の及び繰り返しの洗浄を伴う。
【0126】
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、院内感染の発生を予防するか又は低減させるために、細菌(例えば、グラム陽性細菌(例えば、黄色ブドウ球菌)、グラム陰性細菌(例えば、クレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、及び緑膿菌)、又はグラム陽性細菌ともグラム陰性細菌とも分類されない細菌)の増殖を制御するための抗感染組成物において使用することができる。粘膜に塗布するための組成物における使用に加え、本組込みのバクテリオファージ及び/又はポリペプチドはまた、体表(例えば、皮膚及び粘膜)(例えば、手術領域、又は医療従事者及び/若しくは患者の手及び皮膚露出部の滅菌のため)及び他の固体表面(例えば、器具、カウンター、及び特に病院設備(hospital equipment))での細菌のコロニー形成を制御又は予防するための、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、又はスプレー剤などの製剤内に組み込むことができる。
【0127】
6.5 ナノテクノロジーにおける使用
本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドはまた、ナノテクノロジーにおいて、例えばナノスケールのデバイスの開発において使用することができる。ナノテクノロジーと分子生物学との組み合わせによって、ナノスケールコンダクタなどの新世代のナノスケールベースのデバイスがもたらされている。生物系は、ナノスケールで構造的に組織される、高分子、主にタンパク質及び核酸の構造に基づいて機能する。したがって、生物学的高分子は、ナノスケールでの適用における使用を見出し得る。特に、高度に組織された構造を有するタンパク質は、ナノスケールデバイスの開発において使用することができる。
【0128】
いくつかの実施形態において、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、又は配列番号1074を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ(例えば、それぞれ、バクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、又はF125/10)から単離された、尾部タンパク質(例えば、尾部成分、尾部繊維タンパク質、吸着に関連する尾部タンパク質、尾部長巻尺タンパク質、基盤ウェッジサブユニット)、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなる本発明のポリペプチドは、ナノテクノロジー用途において使用することができる。例えば、ファージの尾部繊維の尾部タンパク質は、高度に組織された構造を有し得、ナノスケールコンダクタにおける使用を見出し得る。このようなコンダクタは、例えば、金及び/又は他のイオンを蒸着させるために使用することができる。
【0129】
具体的な実施形態において、ナノテクノロジーにおいて使用される本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列を含むか又はそれからなる、単離された尾部タンパク質である。他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266の断片、バリアント、又は誘導体を含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、高度に組織された構造を有する。このようなポリペプチドは、上記のように、例えばナノスケールコンダクタにおける使用を見出す。
【0130】
6.6 診断方法
本発明はまた、細菌感染における原因物質を決定するための診断方法も包含する。ある実施形態において、細菌感染の所見における原因物質の診断は、(i)患者の組織、血液、又は体液の試料を標準的な技術に従って培養すること、(ii)培養物を本発明の1又は2以上のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドと接触させること、並びに(iii)前記接触の後の細胞の増殖及び/又は溶解のエビデンス(evidence)をモニタリングすることによって行われる。バクテリオファージ及び/又はその単離された産物(例えば、ポリペプチド、又はその生物学的に活性な断片、バリアント、若しくは誘導体)の活性は、種又は株に特異的である傾向があるため、本発明の1又は2以上のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドに対する感受性又は感受性の欠如は、感染性細菌の種又は株の存在を示し得る。例えば、配列番号1若しくは781の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ、又はその単離された又はそこに由来するポリペプチドに接触させた後に、試験培養物の増殖が減少することは、試験試料がクレブシエラ・ニューモニエを含むことの指標であり得る。同様に、配列番号2の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ、又はその若しくはそれに由来する単離されたポリペプチド産物は、アシネトバクター・バウマニによる感染を同定するために使用することができ、配列番号3の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ、又はその若しくはそれに由来する単離されたポリペプチド産物は、大腸菌による感染を同定するために使用することができ、一方、配列番号4の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ、又はその若しくはそれに由来する単離されたポリペプチド産物は、緑膿菌による感染を同定するために使用することができ、配列番号560又は1074の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ、又はその若しくはそれに由来する単離されたポリペプチド産物は、黄色ブドウ球菌による感染を同定するために使用することができる。
【0131】
さらに、いくつかの実施形態において、本発明のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドは、診断法の目的でバイオセンサーにおいて使用することができる。本明細書において使用される場合、「バイオセンサー」は、生物学的構成要素と物理化学的検出器構成要素とを組み合わせる、分析物の検出のための分析デバイスを指す。特に、細菌受容体の認識に関与するタンパク質は、診断用バイオセンサーの開発において使用することができる。
【0132】
いくつかの実施形態において、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号560、配列番号781、配列番号1074を含むか又はそれからなるゲノムを有するバクテリオファージ(例えば、それぞれ、バクテリオファージF391/08、F394/08、F488/08、F510/08、F44/10、F387/08、又はF125/10)から単離された尾部タンパク質(例えば、尾部成分、尾部繊維タンパク質、吸着に関連する尾部タンパク質、尾部長巻尺タンパク質、基盤ウェッジサブユニット)、又はその断片、バリアント、若しくは誘導体を含むか又はそれからなる本発明のポリペプチドは、バイオセンサー用途において使用することができる。例えば、ファージの尾部タンパク質は、1又は2以上の細菌種及び/又は細菌株を特異的に認識し得、したがって、バイオセンサー診断法における使用を見出し得る。本発明の1又は2以上のバクテリオファージ及び/又はポリペプチドによるある細菌種及び/又は細菌株の検出は、感染性細菌の種又は株を示し得る。
【0133】
具体的な実施形態において、バイオセンサー用途において使用される本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列を含むか又はそれからなる、単離された尾部タンパク質である。他の実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、配列番号32〜35、配列番号180、配列番号183、配列番号185、配列番号190、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜496、配列番号544、配列番号545、配列番号549、配列番号551、配列番号629、配列番号686、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、配列番号1053〜1060、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266の断片、バリアント、又は誘導体を含み、前記断片、バリアント、又は誘導体は、細菌、例えば、細菌の特異的な種及び/又は1若しくは2以上の特異的な株を特異的に認識し得る。このようなポリペプチドは、例えば、上記のように、特異的な細菌を検出するため及び/又はある感染を診断するためのバイオセンサーにおける使用を見出す。
【0134】
通常、バイオセンサーにおいて使用するためのファージの尾部タンパク質は、その宿主細菌、又は宿主細菌の1若しくは2以上の特異的な種及び/若しくは特異的な株を検出する。したがって、ある実施形態において、本発明は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号15、配列番号26、配列番号27、配列番号30、又は配列番号32〜35のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、クレブシエラ・ニューモニエ感染の指標であり得る。ある実施形態において、本発明は、アシネトバクター・バウマニの1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号180、配列番号183、配列番号185、又は配列番号190のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、アシネトバクター・バウマニ感染の指標であり得る。ある実施形態において、本発明は、大腸菌の1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号231、配列番号232、配列番号235、配列番号239〜245、配列番号248、配列番号249、配列番号252、配列番号254、配列番号433〜437、配列番号489〜495、又は配列番号496のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、大腸菌感染の指標であり得る。
【0135】
ある実施形態において、本発明は、緑膿菌の1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号544、配列番号545、配列番号549、又は配列番号551のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、緑膿菌感染の指標であり得る。ある実施形態において、本発明は、黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号629、配列番号686、配列番号1077、配列番号1217、配列番号1250、又は配列番号1266のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、黄色ブドウ球菌感染の指標であり得る。ある実施形態において、本発明は、クレブシエラ・ニューモニエの1又は2以上の株を認識し検出し得る、配列番号789、配列番号796〜800、配列番号806、配列番号854、配列番号999〜1004、又は配列番号1053〜1060のアミノ酸配列、又はそのバリアント、断片、若しくは誘導体に対応する尾部タンパク質を包含する。このような検出は、クレブシエラ・ニューモニエ感染の指標であり得る。
【0136】
いくつかの実施形態において、本発明は、2以上の尾部タンパク質、例えば、2以上の細菌種及び/又は細菌株を検出するためのバイオセンサーにおける上記で提供される尾部タンパク質の2以上の組み合わせの使用を包含する。バイオセンサーはまた、同一の又は異なる細菌を検出するためのさらなるタンパク質及び/又は他の作用物質を含み得る。
【0137】
6.7 アミノ酸のバリアント
本発明のポリペプチドのアミノ酸配列バリアントが生成し得る。いくつかの実施形態において、これらは、置換バリアント、挿入バリアント、及び/又は欠失バリアントであり得る。欠失バリアントは、機能(例えば、抗微生物活性又は抗菌活性)に典型的には必須ではない、天然タンパク質の1又は2以上の残基を欠く。挿入突然変異体は、典型的には、ポリペプチド内の末端以外の点に材料が付加されている。置換バリアントは、典型的には、ポリペプチド内の1又は2以上の部位での、1つのアミノ酸の別のアミノ酸への交換を伴い、好ましくは他の機能又は特性を喪失(又は実質的に喪失)することなく、タンパク質溶解による切断に対する安定性などの、ポリペプチドの1又は2以上の特性を変化させるように設計され得る。この種類の置換は、好ましくは保存的なものであり、すなわち、1つのアミノ酸が、類似の形状及び電荷を有する1つのアミノ酸で置き換えられる。保存的置換は、当技術分野において周知であり、例えば、アラニンからセリンへの変化、アルギニンからリジンへの変化、アスパラギンからグルタミン又はヒスチジンへの変化、アスパラギン酸からグルタミン酸への変化、システインからセリンへの変化、グルタミンからアスパラギンへの変化、グルタミン酸からアスパラギン酸への変化、グリシンからプロリンへの変化、ヒスチジンからアスパラギン又はグルタミンへの変化、イソロイシンからロイシン又はバリンへの変化、ロイシンからバリン又はイソロイシンへの変化、リジンからアルギニンへの変化、メチオニンからロイシン又はイソロイシンへの変化、フェニルアラニンからチロシン、ロイシン、又はメチオニンへの変化、セリンからスレオニンへの変化、スレオニンからセリンへの変化、トリプトファンからチロシンへの変化、チロシンからトリプトファン又はフェニルアラニンへの変化、及びバリンからイソロイシン又はロイシンへの変化が含まれる。
【0138】
遺伝子の全体的な領域が、本明細書において記載されるリシンなどのように特定の抗菌活性をコードすると同定されると、点突然変異を採用して、どのアミノ酸残基が抗菌活性において重要であるかを非常に詳細に同定することができる。したがって、当業者であれば、DNA鎖において単一の塩基の変化を例えば生じさせて、所望の機能を保存した、改変したコドン及び/又はミスセンス突然変異を得ることができよう。
【0139】
好ましくは、タンパク質のアミノ酸の突然変異によって、同等の、又はそれどころか改良された、第2世代の分子が生じる。例えば、あるアミノ酸は、機能(例えば、抗菌活性又は抗微生物活性)の検出可能又は実質的な喪失を伴うことなく、タンパク質構造において、他のアミノ酸に置換され得る。このような変化を生じさせるために、アミノ酸のハイドロパシー指標が考慮され得る。タンパク質に対する相互作用的な生物学的機能の付与におけるハイドロパシーアミノ酸指標の重要性は、当技術分野において一般に理解されている。アミノ酸の相対的なハイドロパシーの性質が、得られるタンパク質の二次構造に影響することが認められており、前記二次構造は、タンパク質と他の分子との相互作用、例えばグラム陽性細菌の外層内のペプチドグリカンとの相互作用を規定する。各アミノ酸は、それらの疎水性及び電荷特徴に基づいてハイドロパシー指標を割り当てられており、例えば、イソロイシン(+4.5)、バリン(+4.2)、ロイシン(+3.8)、フェニルアラニン(+2.8)、システイン/シスチン(+2.5)、メチオニン(+1.9)、アラニン(+1.8)、グリシン(−0.4)、スレオニン(−0.7)、セリン(−0.8)、トリプトファン0.9)、チロシン(−1.3)、プロリン(−1.6)、ヒスチジン(−3.2)、グルタミン酸(−3.5)、グルタミン(−3.5)、アスパラギン酸(−3.5)、アスパラギン(−3.5)、リジン(−3.9)、及びアルギニン(−4.5)である。当技術分野において、類似のアミノ酸の置換が親水性に基づいて効果的に生じ得ることも理解されている。疎水性と同様に、親水性の値は各アミノ酸に割り当てられており、アルギニン(+3.0)、リジン(+3.0)、アスパラギン酸(+3.0±1)、グルタミン酸(+3.0±1)、セリン(+0.3)、アスパラギン(+0.2)、グルタミン(+0.2)、グリシン(0)、スレオニン(−0.4)、プロリン(−0.5±1)、アラニン(−0.5)、ヒスチジン(−0.5)、システイン(−1.0)、メチオニン(−1.3)、バリン(−1.5)、ロイシン(−1.8)、イソロイシン(−1.8)、チロシン(−2.3)、フェニルアラニン(−2.5)、及びトリプトファン(−3.4)である。同等の分子は、1つのアミノ酸を別のアミノ酸に置換することによって得ることができ、それらのハイドロパシー指標及び/又はそれらの親水性指標は、互いの±2以内、好ましくは±1以内、又は最も好ましくは±5以内である。
【0140】
ある実施形態において、本発明は、本明細書において開示されるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10、又はそれ以上のアミノ酸修飾(例えば挿入、置換、欠失など)を含む、単離されたペプチドを包含する。好ましい実施形態において、突然変異(1又は2以上)は、特定のポリペプチドの生物学的活性が保持されるか又は実質的に保持されるように行われる。例えば、本発明は、本明細書においてリストされるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10、又はそれ以上のアミノ酸修飾を含むように突然変異されており、かつ、例えばクレブシエラ・ニューモニエ、アシネトバクター・バウマニ、大腸菌、緑膿菌、及び/又は黄色ブドウ球菌に対するなどのグラム陽性細菌又はグラム陰性細菌の1又は2以上の種又は株に対する抗菌活性を示す、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/068、FF44/10、及びF125/10から単離されたポリペプチドを包含する。特定の実施形態において、F387/08又はF391/08に由来する本発明のポリペプチドは、少なくともクレブシエラ・ニューモニエに対する抗菌活性又は抗微生物活性、例えば、溶解死滅活性を示し、F394/08に由来する本発明のポリペプチドは、少なくともアシネトバクター・バウマニに対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F488/08に由来する本発明のポリペプチドは、少なくとも大腸菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F510/08に由来する本発明のポリペプチドは、少なくとも緑膿菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示し、F44/10又はF125/10に由来する本発明のポリペプチドは、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性又は抗微生物活性を示す。
【0141】
6.8 本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
本発明は、本発明のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドを提供する。本発明はまた、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド並びに抗生物質活性及び/又は他の生物学的活性を有する修飾ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに、例えば上記に定義したような、高度のストリンジェンシー、中程度又は低度のストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドも包含する。
【0142】
当技術分野において知られているいかなる方法によっても、ポリヌクレオチドを得ることができ、このポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定することができる。例えば、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、適切な源(例えば、バクテリオファージF387/08、F391/08、F394/08、F488/08、F510/08、FF44/10、及び/又はF125/10)の核酸から生成することができる。ヌクレオチド配列は、当技術分野において知られている通常の方法によってファージゲノムから単離することができる(例えば、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、Carlson, "Working with bacteriophages: common techniques and methodological approaches," In, Kutter and Sulakvelidze (Eds) Bacteriophage: Biology and Applications, 5thed. CRC Press (2005)を参照されたい)。特定のポリペプチドをコー
ドする核酸を含有する源が入手不可能であっても、本発明のポリペプチドのアミノ酸配列が知られている場合、ポリペプチドをコードする核酸を化学的に合成し、当技術分野において周知のあらゆる方法を使用して、複製可能なクローニングベクター内にクローニングすることができる。
【0143】
本発明のポリペプチドのヌクレオチド配列が決定されると、ポリペプチドのヌクレオチド配列は、ヌクレオチド配列を操作するための、当技術分野において周知の方法、例えば、組換えDNA技術、部位特異的突然変異生成、PCRなど(例えば、双方とも、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、Sambrook et al., 1990, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2d Ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, NY、及びAusubel et al., eds., 1998, Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, NYにおいて記載されている技術を参照されたい)を使用して操作し、異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドを生成して、例えばアミノ酸の置換、欠失、及び/又は挿入を生じさせることができる。
【0144】
いくつかの実施形態において、図2、4、6、8、10、12、及び14の1又は2以上のORFをコードするヌクレオチド配列が提供される。いくつかの実施形態において、図2、4、6、8、10、12、及び14の1又は2以上のORFのバリアント、断片、又は誘導体をコードするヌクレオチド配列が提供され、前記バリアント、断片、又は誘導体は、クレブシエラ・ニューモニエの1若しくは2以上の株に対する、例えば、配列番号1若しくは配列番号781の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、及び/又はアシネトバクター・バウマニの1若しくは2以上の株に対する、例えば、配列番号2の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、及び/又は大腸菌の1若しくは2以上の株に対する、例えば、配列番号3の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、緑膿菌の1若しくは2以上の株に対する、例えば、配列番号4の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、及び/又は黄色ブドウ球菌の1又は2以上の株に対する、例えば、配列番号560若しくは配列番号1074の核酸配列を含むか若しくはそれからなるゲノムを有するバクテリオファージに対する、抗菌活性又は抗微生物活性(例えば、溶解死滅活性)を示す。
【0145】
6.9 本発明の分子の組換え発現
本発明の分子(例えば、ポリペプチド)をコードする核酸配列が得られると、分子を産生するためのベクターを、当技術分野において周知の技術を使用して、組換えDNA技術によって産生することができる。当業者に周知の方法を使用して、本発明の分子のコード配列並びに適切な転写及び翻訳制御シグナルを含有する発現ベクターを構築することができる。これらの方法には、例えば、インビトロでの組換えDNA技術、合成技術、及びインビボでの遺伝子組換えが含まれる。(例えば、Sambrook et al., 1990, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2d Ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, NY、及びAusubel et al. eds., 1998, Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, NYにおいて記載されている技術を参照されたい)。
【0146】
本発明は、本発明のポリペプチドをコードする発現ベクターを提供する。本発明の方法によって同定された分子のヌクレオチド配列を含む発現ベクターは、従来の技術(例えば、エレクトロポレーション、リポソームトランスフェクション、及びリン酸カルシウム沈殿)によって宿主細胞に移すことができ、その後、トランスフェクトされた細胞を従来の技術によって培養して、本発明の分子を産生する。好ましい実施形態において、宿主細胞は、配列を含むバクテリオファージが由来する親細菌種以外のものである。特定の実施形態において、本発明の分子の発現は、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、又は組織特異的プロモーターによって制御される。特定の実施形態において、発現ベクターは、pQE−30(Qiagen社製)又はpET−29(a)(Novagen社製)である。
【0147】
本発明の方法によって同定される分子を発現させるために使用される宿主細胞は、いずれかの細菌細胞(好ましくは、本発明のバクテリオファージタンパク質又はそのバリアント、誘導体若しくは断片に感受性ではない)であり得る。様々な宿主発現ベクター系を、本発明の方法によって同定される分子を発現させるために利用することができる。このような宿主発現系は、本発明の分子のコード配列を産生し、その後精製し得る媒体に相当するが、適切なヌクレオチドコード配列で形質転換又はトランスフェクトされた場合に本発明の分子をin situで発現し得る細胞にも相当する。これらの宿主発現系には、これらに限定されないが、本発明の方法によって同定される分子についてのコード配列を含有する組換えバクテリオファージDNA発現ベクター、プラスミドDNA発現ベクター、若しくはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された、本発明のバクテリオファージタンパク質若しくはそのバリアント、誘導体、断片に感受性ではない細菌(例えば、枯草菌)などの微生物、本発明の方法によって同定される分子をコードする配列を含有する組換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母(例えば、サッカロミセス・ピチア(Saccharomyces Pichia))、本発明の方法によって同定される分子をコードする配列を含有する組換えウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系、組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフワラーモザイクウイルス(CaMV、cauliflower mosaic virus)及びタバコモザイクウイルス(TMV、tobacco mosaic virus)に感染しているか若しくは本発明の方法によって同定される分子をコードする配列を含有する組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換された植物細胞系、又は、哺乳動物細胞のゲノムに由来するプロモーター(例えば、メタロチオネインプロモーター)若しくは哺乳動物ウイルスに由来するプロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロモーター、ワクシニアウイルス7.5Kプロモーター)を含有する組換え発現構築物を有する、哺乳動物細胞系(例えば、COS細胞、CHO細胞、BHK細胞、293細胞、293T細胞、3T3細胞、リンパ球(米国特許第5,807,715号明細書を参照されたい)、本発明の方法によって同定される分子をコードする配列を含有するPer C.6細胞(Crucell社によって開発されたヒト網膜細胞)が含まれる。
【0148】
本発明のバクテリオファージタンパク質又はそのバリアント、誘導体若しくは断片に感受性ではない細菌系において、多くの発現ベクターが、発現させようとする分子のための使用に応じて、有利に選択され得る。例えば、大量のこのようなタンパク質が産生される場合、ポリペプチドの医薬組成物を生成するために、精製が容易な、高いレベルの融合タンパク質産物の発現を指示するベクターが望ましい場合がある。このようなベクターには、これらに限定されないが、大腸菌発現ベクターpUR278(Ruther et al., 1983, EMBO J. 2:1791)、pINベクター(Inouye & Inouye, 1985, Nucleic Acids Res. 13:3101-3109、Van Heeke & Schuster, 1989, J. Biol. Chem. 24:5503-5509)などが含まれ、前者では、タンパク質配列は、lacZコード領域と共にベクター内にインフレームで個別にライゲーションされ得、その結果、融合タンパク質が産生される。pGEXベクターもまた、異種ポリペプチドをグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST、glutathione S-transferase)と共に融合タンパク質として発現させるために使用することができる。通常、このような融合タンパク質は可溶性であり、マトリックスグルタチオン−アガロースビーズに吸着及び結合させ、その後、遊離グルタチオンの存在下で溶出することによって、溶解細胞から容易に精製することができる。pGEXベクターは、トロンビン切断部位又は因子Xaプロテアーゼ切断部位を含むように設計され、その結果、クローニングされた標的遺伝子産物がGST部分から放出され得る。
【0149】
昆虫系において、オートグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)核多角体病ウイルス(AcNPV、Autographa californica nuclear polyhedrosis virus)が、外来遺伝子を発現するためのベクターとして使用される。このウイルスは好ましくは、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞内で増殖する。ポリペプチドをコードする配列を、ウイルスの必須でない領域(例えば、ポリヘドリン遺伝子)内に個別にクローニングし、AcNPVプロモーター(例えば、ポリヘドリンプロモーター)の制御下に置くことができる。
【0150】
本発明の分子(すなわち、ポリペプチド)が組換えによって発現されると、これは、ポリペプチドの精製のための、当技術分野において知られているいかなる方法によっても、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換アフィニティークロマトグラフィー、及びサイズ排除カラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度の差、又はポリペプチド若しくは抗体を精製するためのいかなる他の標準的な技術によっても精製することができる。
【0151】
上記の記載を読むことで、当業者は、ある修飾及び改良を行うことができよう。全てのこのような修飾及び改良は、簡潔性及び読み易さを目的として、本明細書においては取り除かれているが、以下の特許請求の範囲内に適正に含まれることを理解されたい。
[実施例]
【0152】
7.実施例
本明細書において記載される以下の実施例及び実施形態が例示のみを目的としていることと、それに照らした様々な修飾又は変更が、当業者にとって示唆的であり、本願の趣旨及び範囲並びに添付の特許請求の範囲内に含まれるものであることとが理解される。本明細書において引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、全ての目的で、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0153】
別段の指示がない限り、本発明のバクテリオファージは、以下の方法に従って、単離、処理、及び分析されたものである。
【0154】
7.1.1 ファージの精製
臨床試料から単離されたバクテリオファージのストック調製物を、Carlson, "Working with bacteriophages: common techniques and methodological approaches," In, Kutter and Sulakvelidze (Eds) Bacteriophage: Biology and Applications, 5thed. CRC Press (2005)において記載されているプロトコルに従って調製した("Carlson," は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0155】
バクテリオファージのストック調製物を、Carlson and Yamamoto et al., 2004, PNAS 101:6415-6420において記載されているプロトコルに従って、PEGを用いた沈殿によって濃縮した。簡潔に述べると、ストック調製物を1MのNaClにおいて1時間にわたり4℃で撹拌しながらインキュベートした。次に、PEG8000(AppliChem社製、Cheshire、MA)を、10%(w/v)の最終濃度まで徐々に添加した。次に、組成物を一晩4℃でインキュベートした。インキュベーション期間の後、組成物を10000×gで30分間にわたり4℃で遠心分離した。次に、沈殿物を、1%w/vのゼラチンを有するSM緩衝液(pH7.4の0.05M Tris−HCL、0.1M NaCl、10mM MgSO)内に、再懸濁し、1000rpmで、4℃で10分間にわたり再び遠心分離した。懸濁したファージを含有する上清を、さらに精製するために保存した。Carlsonにおける方法に従って、CsCl勾配を用いて上清を精製した。
【0156】
CsClを、透析によって、精製及び濃縮したファージストックから取り除いた。透析膜Cellu.Sep H1 High Grade Regenerated Cellulose Tubular Membrane(Cellu.Sep社製、River Street、USA)を、製造者の指示に従って調製した。透析は、4℃で、100mM Tris−HCl及び3M NaCl(pH7.4)にて30分間、第1のインキュベーションを行った。この後、4℃で、100mM Tris−HCl及び0.3M NaCl(pH7.4)にて30分間、第2のインキュベーションを行った。透析の後、懸濁したファージを透析容器の内部から取り除き、4℃で保管した。
【0157】
7.1.2 ファージDNAの抽出
5mlの精製及び濃縮したバクテリオファージ試料に、pH8.0 20mM EDTA、0.5%(p/v) SDS、及び最終濃度40μg/mlのプロテイナーゼKを添加した。混合物を56℃で1時間インキュベートした。水相と有機相との間の界面がばっきりするまで、比率が25:24:1のフェノール:クロロホルム:アルコールにおいて連続抽出を行った。次に、水相を等容積のクロロホルムで処理し、13,0000×gで10分間、4℃で遠心分離した。水相をもう一度取り除き、2倍の容積の無水エタノールを添加し、30分間、20℃でインキュベートすることによってDNAを沈殿させた。次に、試料を11,000×gで30分間、4℃で遠心分離した。ペレットを、70%エタノールを使用して室温で洗浄し、50μlの超純水(Gibco社製、California)内に再懸濁した。DNA濃度を、ND-1000分光光度計で、260nmでの吸光度を測定することによって決定した。単離されたファージDNAの完全性を、1%アガロースゲル上で電気泳動することによって分析した。
【0158】
7.1.3 ファージゲノムの分析
バクテリオファージゲノムの配列決定によって、ゲノム内の潜在的なオープンリーディングフレーム(ORF)の同定が可能となった。バクテリオファージの推定ORFを用いて、BLASTNプログラムを用いて相同DNA配列についてNCBIヌクレオチドコレクションデータベースをサーチした(例えば、Zhang et al., 2000, J. Comput. Biol. 7:203-214を参照されたい)。
【実施例1】
【0159】
7.2 実施例1:バクテリオファージF391/08
バクテリオファージF391/08ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ゲノムのわずかな部分のみ(11%以下のゲノムカバー率)が既知の配列との相同性を示すことが明らかになった。F391/08ゲノムの概略構成図は、図1に示されている。F391/08のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図2に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一の1又は2以上のタンパク質との相同性を産物が示したorfは、図2において、小文字を付された同一の数字で示される。推定運搬RNA遺伝子(tRNA、transfer RNA)の同定を、tRNAscan−SEプログラム(Lowe, T.M. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 955-964)を用いて行った。
【0160】
以下の表1は、臨床試料から単離された100のクレブシエラ種株(86のクレブシエラ・ニューモニエ株、12のクレブシエラ・オキシトカ株、及び2のクレブシエラ種株)に対するバクテリオファージF391/08の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0161】
【表1】
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【実施例2】
【0162】
7.3 実施例2:バクテリオファージF394/08
バクテリオファージF394/08ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ゲノムのわずかな部分(1%以下のゲノムカバー率)で観察されたもの以外の既知の配列との有意な相同性が無いことが明らかになった。F394/08ゲノムの概略構成図は、図3に示されている。F394/08のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図4に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一の1又は2以上のタンパク質との相同性を産物が示したorfは、図4において、小文字を付された同一の数字で示される。推定運搬RNA遺伝子(tRNA)の同定を、tRNAscan−SEプログラム(Lowe, T.M. et al., 1997. Nucleic
Acids Res., 25: 955-964)を用いて行った。
【0163】
以下の表2は、臨床試料から単離された100のアシネトバクター種株(93のアシネトバクター・バウマニ株、6のアシネトバクター・カルコアセチカス株、及び1のアシネトバクター・イオフィ株)に対するバクテリオファージF394/08の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0164】
【表2】
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【実施例3】
【0165】
7.4 実施例3:バクテリオファージF488/08
バクテリオファージF488/08ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ファージF488/08のDNAの約94%が腸内細菌ファージRB14のDNAに非常に類似しており、個々のORFの同一性が70〜100%であることが明らかになった。F488/08ゲノムの概略構成図は、図5に示されている。F4884/08のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図6に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids
Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一のタンパク質(1又は2以上)との相同性を産物が示したorfは、図4において、小文字を付された同一の数字で示される。推定運搬RNA遺伝子(tRNA、transfer RNA)の同定を、tRNAscan−SEプログラム(Lowe, T.M. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 955-964)を使用して行った。
【0166】
以下の表3は、臨床試料から単離された100の大腸菌(ECO)株に対するバクテリオファージF488/08の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、イオン交換クロマトグラフィーによって精製した溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0167】
【表3】
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【実施例4】
【0168】
7.5 実施例4:バクテリオファージF510/08
バクテリオファージF510/08ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ファージF510/08のDNAの約95%がシュードモナスファージLUZ19のDNAに非常に類似しており、個々のORFの同一性が89〜97%であることが明らかになった。F510/08ゲノムの概略構成図は、図7に示されている。F510/08のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図8に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一の1又は2以上のタンパク質との相同性を産物が示したorfは、図8において、小文字を付された同一の数字で示される。推定運搬RNA遺伝子(tRNA)の同定を、tRNAscan−SEプログラム(Lowe, T.M. et al., 1997. NucleicAcids Res., 25: 955-964)を使用して行った。
【0169】
以下の表4は、臨床試料から単離された100の緑膿菌(PSA、Pseudomonas aeruginosa)株に対するバクテリオファージF510/08の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0170】
【表4】
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【実施例5】
【0171】
7.6 実施例5:バクテリオファージF44/10
バクテリオファージF44/10ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ファージF44/10のDNAの約81%がスタフィロコッカスファージKのDNAに非常に類似しており、個々のORFの同一性が80〜99%であることが明らかになった。F44/10ゲノムの概略構成図は、図9に示されている。F44/10のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図10に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一の1又は2以上のタンパク質との相同性を産物が示したorfは、図10において、小文字を付された同一の数字で示される。スタフィロコッカスファージKについて以前に報告されているように、推定ポリメラーゼ遺伝子(orf114a、orf114b)は、イントロン様配列を含有し得る(O’Flaherty et al., 2004)。推定運搬RNA遺伝子(tRNA)の同定を、tRNAscan−SEプログラム(Lowe, T.M. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 955-964)を使用して行った。
【0172】
以下の表5は、臨床試料から単離された100の黄色ブドウ球菌(STA)株に対するバクテリオファージF44/10の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0173】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例6】
【0174】
7.7 実施例6:バクテリオファージF387/08
バクテリオファージF387/08ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ゲノムのわずかな部分(12%以下のゲノムカバー率)以外の既知の配列との有意な相同性が無いことが明らかになった。F387/08ゲノムの概略構成図は、図11に示されている。機能を割り当てられたorfは、右側及び図11B〜Cに示されている。DNA相同性サーチを、NCBIヌクレオチドコレクションデータベースを使用して、BLASTNプログラム(Zhang, Z. et al., 2000. J. Comput. Biol., 7: 203-214)を使用して行った。
【0175】
F387/08のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図12に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。
【0176】
以下の表6は、臨床試料から単離された100のクレブシエラ種株(86のクレブシエラ・ニューモニエ株、12のクレブシエラ・オキシトカ株、及び2のクレブシエラ種株)に対するバクテリオファージF387/08の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するスポットを(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0177】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例7】
【0178】
7.8 実施例7:バクテリオファージF125/10
バクテリオファージF125/10ゲノムの推定ORFと、NCBIヌクレオチドデータベース内の配列との比較によって、ファージF125/10のDNAの約87%がスタフィロコッカスファージA5WのDNAに非常に類似しており、個々のORFの同一性が77〜99%であることが明らかになった。F125/10ゲノムの概略構成図は、図13に示されている。F125/10のORF、それがコードするアミノ酸配列、及び既知の相同タンパク質を、図14に示す。GeneMark.hmmプログラム及びMetaGeneAnnotatorプログラム(Besemer, J. and Borodovsky, M. 1999. Nucleic Acids Res., 27: 3911-3920、Noguchi, H. et al., 2008. DNA Res., 15: 387-396)
で得られた結果を組み込むことにより、orfの予測を行った。NCBI非冗長タンパク質配列データベースを用いて、BLASTPプログラム(Alschul, S.F. et al., 1997. Nucleic Acids Res., 25: 3389-33402)を用いてタンパク質相同性のサーチを行った。タンパク質の保存ドメインを、NCBIに特殊化したBLAST(Marchler-Bauer, A. et al., 2007. Nucleic Acids Res. 35: 237-240)を用いて予測した。同一の1又は2以上のタンパク質との相同性を産物が示したorfは、図14において、小文字を付された同一の数字で示される。スタフィロコッカスファージK(O’Flaherty et al., 2004, J. of Bacteriology 186(9):2862-2871)及びファージTwort(Landthaler et al., 2002, Nucleic Acids Research 30(9):1935-1943)について以前に報告されているように、DNA代謝に関与するイントロン中断遺伝子が見出され、推定ターミナーゼ大サブユニット遺伝子(orf153a、orf153b)は、イントロン様配列(orf154)を含有し得る。
【0179】
以下の表7は、臨床試料から単離された98の黄色ブドウ球菌(STA)株に対するバクテリオファージF125/10の宿主範囲及び活性を判定したスポット試験の結果を示す。各スポットは、CsCl精製溶解物から調製された、示された力価を有する5μlのバクテリオファージ懸濁液を含有するものであった。ファージに対する各株の感受性を、混濁(+)な溶解斑から澄明(++++)な溶解斑までの相対スケールに基づいて判定した。単離されたファージプラークに由来するファージ希釈を(pfu)で示し、ファージ感染に対する耐性を(−)で示す。特定の感受性表現型を示す株のパーセンテージも示す。
【0180】
【表7】
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図1A
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図1B
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図2A
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図2B
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図10NN
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図12A
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図12B
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図12C
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図12D
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図12E
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図12F
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図12G
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【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]