特許第6235005号(P6235005)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235005
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】取付けガイド付きクロージャー
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/34 20060101AFI20171113BHJP
   B67B 3/20 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   B65D41/34
   B67B3/20
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-515219(P2015-515219)
(86)(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公表番号】特表2015-521139(P2015-521139A)
(43)【公表日】2015年7月27日
(86)【国際出願番号】US2013043528
(87)【国際公開番号】WO2013181491
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2016年5月18日
(31)【優先権主張番号】61/653,900
(32)【優先日】2012年5月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505279259
【氏名又は名称】クロージヤー・システムズ・インターナシヨナル・インコーポレーテツド
【氏名又は名称原語表記】Closure Systems International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】特許業務法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エデイー,ジヨン
(72)【発明者】
【氏名】エリオツト,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】グリーン,エリン
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−524556(JP,A)
【文献】 特開平06−183449(JP,A)
【文献】 米国特許第04147268(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
B67B 1/00− 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上壁部分と、および該上壁部分から垂れ下がる環状スカート部分とを有する、容器用のクロージャーであって:
該スカート部分が、該容器の1もしくは複数の外側ねじ山形成部とそれぞれ係合するための1もしくは複数の内側ねじ山形成部を含み、該各内側ねじ山形成部はそれぞれの螺旋により規定されており、そしてそれぞれが該上壁部分とは反対側にねじ山開始点を有し;
該スカート部分が、さらに該スカート部分の内面上に配置された少なくとも一つの取付けガイド要素を含み、該取付けガイド要素は該各螺旋から垂直方向に中心線が外れ、そして該各ねじ山開始点から円周方向にずれており、該ガイド要素は該クロージャーを該容器にねじ込み式で取付け易くするために、該容器のネック部分の該1もしくは複数の外側ねじ山形成部の一つと係合可能であり、
前記クロージャーのスカート部分が一対の内側ねじ山形成部を規定し、該スカート部分が複数の前記取付けガイド要素を含み、各該取付けガイド要素が該複数の内側ねじ山形成部のそれぞれ一つのねじ山開始点から約90度円周方向に間隔を空けた点に中心がある、前記クロージャー。
【請求項2】
前記の取付けガイド要素が、前記クロージャーの円周の周りに180度未満で広がる、請求項1に記載の容器用クロージャー。
【請求項3】
前記取付けガイド要素が、前記1もしくは複数の内側ねじ山形成部の外形よりも小さい外形を有する請求項1に記載の容器用クロージャー。
【請求項4】
前記スカート部分に取り外し可能に連結した環状バンド部分と、および該バンド部分の内側に、かつ円周の周りに連続して広がる干渉フランジとを含む不正開封明示バンドを含む請求項1に記載の容器用クロージャー。
【請求項5】
前記上壁部分の内面から下方に広がるプラグシール要素を含み、該プラグシール要素が前記容器のネック部分の内面と密閉係合するために形成されている請求項1に記載の容器用クロージャー。
【請求項6】
前記取付けガイド要素が、前記1もしくは複数の内側ねじ山形成部の方向およびピッチに対応する螺旋形状を有する請求項1に記載の容器用クロージャー。
【請求項7】
不正開封明示包装体であって:
1もしくは複数の外側ねじ山形成部を規定するネック部分を有する容器と;および
容器の内容物を封入するために該容器に取付けるプラスチッククロージャーと
を含んでなり、
該クロージャーが、上壁部分と、該上壁部分から垂れ下がる環状スカート部分と、および該スカート部分に少なくとも部分的に取り外し可能に連結し、そしてそこから垂れ下がる不正開封明示盗み防止バンドとを含み、
該スカート部分が、該容器の該1もしくは複数の外側ねじ山形成部とそれぞれ係合するための1もしくは複数の内側ねじ山形成部を含み、該各内側ねじ山形成部はそれぞれの螺旋により規定され、そしてそれぞれが該上壁部分とは反対側にねじ山開始点を有し、
該スカート部分が、さらに該スカート部分の内面上に配置された少なくとも一つの取付けガイド要素を含み、該取付けガイド要素は内側ねじ山形成部の該ねじ山から離れており、そして該各ねじ山開始点から円周方向にずれており、該ガイド要素は該クロージャーの該容器へのねじ込み式取付けを容易にするために、該容器のネック部分の該1もしくは複数の外側ねじ山形成部の一つと係合可能であり、
前記容器の前記ネック部分が一対の外側ねじ山形成部を規定し、そして前記クロージャーの前記スカート部分が一対の内側ねじ山形成部を規定し、該スカート部分が複数の前記取付けガイド要素を含み、該各取付けガイド要素が該一対の内側ねじ山形成部のそれぞれ一つのねじ山開始点から約90度円周方向に間隔を空けた点に中心が置かれている、
前記不正開封明示包装体。
【請求項8】
前記容器の前記ネック部分が一つの外側ねじ山形成部を規定し、そして前記クロージャーの前記スカート部分が一つの内側ねじ山形成部を規定し、前記取付けガイド要素が該一つの内側ねじ山形成部のねじ山開始点に対して正反対にある、請求項に記載の不正開封明示包装体。
【請求項9】
前記取付けガイド要素が、前記1もしくは複数の内側ねじ山形成部の半径方向寸法より小さい半径方向寸法を有する、請求項に記載の不正開封明示包装体。
【請求項10】
前記取付けガイド要素が螺旋形状を有する請求項に記載の不正開封明示包装体。
【請求項11】
不正開封明示包装体であって:
1もしくは複数の外側ねじ山形成部を規定するネック部分を有する容器と;および
容器の内容物を封入するために該容器に取付けるプラスチッククロージャーと
を含んでなり、
該クロージャーが、上壁部分と、該上壁部分から垂れ下がる環状スカート部分と、および該スカート部分に少なくとも部分的に取り外し可能に連結し、そしてそこから垂れ下がる不正開封明示盗み防止バンドとを含み、
該スカート部分が、該容器の該1もしくは複数の外側ねじ山形成部とそれぞれ係合するための1もしくは複数の内側ねじ山形成部を含み、該各内側ねじ山形成部はそれぞれの螺旋により規定され、そしてそれぞれが該上壁部分とは反対側にねじ山開始点を有し、
該スカート部分が、さらに該スカート部分の内面上に配置された少なくとも一つの取付けガイド要素を含み、該取付けガイド要素は内側ねじ山形成部の該ねじ山から離れており、そして該各ねじ山開始点から円周方向にずれており、該ガイド要素は該クロージャーの該容器へのねじ込み式取付けを容易にするために、該容器のネック部分の該1もしくは複数の外側ねじ山形成部の一つと係合可能であり、
前記容器の前記ネック部分が複数の前記外側ねじ山形成部を規定し、そして前記クロージャーの前記スカート部分が複数の前記内側ねじ山形成部を規定し、該スカート部分が複数の前記取付けガイド要素を含み、該各取付けガイド要素が該複数の内側ねじ山形成部のそれぞれ一つのねじ山開始点から約C度円周方向に間隔が空けられ、ここでCは180/Nに等しく、ここでNは該内側ねじ山形成部の数に等しい、
前記不正開封明示包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にボトルなどの容器に使用するためのねじ込み式プラスチッククロージャーに関し、より詳細には、容器のクロージャーおよび包装体に関し、ここでクロージャーは高速蓋締め機(capping equipment)でクロージャーを容器に正しく取り付けるための取付けガイド(application guide)機能を含む。
【背景技術】
【0002】
ねじ込み式プラスチッククロージャーは、炭酸および非炭酸飲料を包装する用途を含め、ボトルなどの容器で使用するために市場で広く受け入れられるようになった。この性質のクロージャーは圧縮または射出成形により適切なポリマー材料から形成され、そして合わせる容器からの部分的または完全な取り外しに伴う不正開封明示(tamper−evident)または不正開封表示(tamper−indicating)機能を提供するように形成することができる。不正開封明示包装体には、望ましい不正開封明示を提供するために合わせる容器と協同するように形成された不正開封明示クロージャーを含む。
【0003】
不正開封明示クロージャーおよび包装体の経済的な使用は、クロージャーをそれぞれの容器へ効率的に高速で取り付けるように形成された高速瓶詰および蓋締め機の使用により促進される。経済的な使用は、クロージャーを容器に高速で取り付ける時の誤適用(misapplication)を回避することにより促進されることと理解されよう。
【0004】
クロージャーの誤適用は、クロージャーが「コックされる(cocked)」ことになるか、さもなければクロージャーが回転可能に付けられた時に容器と不整列となり(misaligned)、そして容器のネックの外側ねじ山にねじ込まれる場合に起こる可能性がある。経験的にクロージャーの不正開封明示部分の機能は、誤適用を起こす可能性があることが示され、例えばこれはクロージャーの盗み防止バンド(pilfer band)上の突起または同様な不正開封明示機能が容器のねじ山と係合し、クロージャーを取付チヤックから一部引っ張るように作用し、クロージャーのコッキング(cocking)を生じるような場合に起る可能性がある。場合によっては取付装置自体が取付け欠陥を起こす恐れがあり、例えばこれはボトルが合わせるクロージャーからわずかにずれたり、あるいはクロージャーに対してわずかに傾いたりしている場合に起こる可能性がある。
【0005】
本発明は、クロージャーの容器への高速取付けを促進すると同時に、望ましくない不整列、コッキングおよび他の誤適用欠陥を回避する不正開封明示クロージャー、および不正開封明示クロージャーと容器の包装体を対象とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の原理を具現する包装体は、プラスチッククロージャー、および1もしくは複数の外側ねじ山形成部を規定するネック部分を有する容器を含む。このクロージャーは中の内容物を封入するために、容器にねじ込み式で取付けられるように形成される。この包装体は炭酸および非炭酸飲料、ならびに他の製品に使用するために適している。
【0007】
本発明のクロージャーは、上壁部分、および該上壁部分から垂れ下がる環状スカート部分を含む。クロージャーは、クロージャーのスカート部分に少なくとも一部取り外し可能に連結され、そしてそこから垂れ下がる不正開封明示用の盗み防止バンドを含むことができる。
【0008】
スカート部分は、合わせる容器の1もしくは複数の外側ねじ山形成部とそれぞれ係合するための1もしくは複数の内側ねじ山形成部を含む。各内側ねじ山形成部はそれぞれの螺旋により規定され、各ねじ山形成部がクロージャーの上壁部分と反対側にねじ山開始点(thread start)を有する。
【0009】
本発明によればクロージャーのスカート部分は、クロージャーに随伴した盗み防止バンドの上のスカート部分の内面に配置された少なくとも一つの取付けガイド要素をさらに含む。この取付けガイド要素は好ましくはねじ区分として形成され、かつ螺旋形状を有し、そしてクロージャーと容器との最初の接触に際して容器の外側ねじ山形成部と係合するように形成されている点に注目されたい。この取付けガイド要素は、容器のねじ山形成部を本質的に引っかけるか(hook)、またはその下を摺動し、そしてクロージャーを完成品の容器のネック部分上に真っ直ぐに保持し、しかもクロージャーが傾いたりコッキングしたりすることを防ぐ抵抗部材として作用することを企図する。
【0010】
このために取付けガイド要素は、ガイド要素をクロージャーのねじ山形成部の一つと同じ螺旋上に配置することが製品の性能を損なうと考えられるので、クロージャーの1もしくは複数の内側ねじ山形成部により規定される各螺旋から垂直方向に中心線が外れている(offset)ことが好ましい。取付けガイド要素はクロージャーのねじ山形成部の各ねじ山開始点から円周方向にずれている(displaced)ことが好ましい。このように取付けガイド要素は、クロージャーの容器へのねじ込み式取付けを促進するために、容器のネック部分の1もしくは複数の外側ねじ山形成部と係合可能である。クロージャーのコッキング、傾きまたは他の誤適用なしでの高速の取り付けは、クロージャーを容器にバランス良く取付けるように望ましく作用するガイド要素を用いて促進される。
【0011】
取付けガイド要素の具体的形状は、具体的なクロージャーの形状に依存して変動することができる。現在好ましい態様では、ガイド要素はスカート部分の内面でクロージャーの円周方向に広がり、ガイド要素はクロージャーの円周の周りに180°未満で広がっている。合わせる容器のネック部分が一つの外側ねじ山形成部を規定し、そしてクロージャーのスカート部分が一つの内側ねじ山形成部を規定する場合、取付けガイド要素は好ましくは一つの内側ねじ山形成部のねじ山開始点から約180°円周方向に間隔を空けた点に中心が置かれ、すなわちガイド要素はそのねじ山開始点とは正反対にある。
【0012】
対照的に、容器のネック部分が複数の外側ねじ山形成部を規定し、そしてクロージャーのスカート部分が複数の内側ねじ山形成部を規定する場合、クロージャーのスカート部分は複数の取付けガイド要素を含むことができる。この形状では、各取付けガイド要素は複数の内側ねじ山形成部のそれぞれのねじ山開始点から約90°円周方向に間隔を空けた点に中心が置かれる。クロージャーの取付けガイド要素は、クロージャーの1もしくは複数の内側ねじ山形成部と同じ螺旋上には提供されないと企図する。現在、ガイド要素はクロージャーの内側ねじ山形成部の外形より小さい外形を有することが好ましく、すなわちガイド要素は容器のねじ山形成部との係合または「引っかけ」を促進するために十分に小さいが、ガイド要素が外れ難くするめに十分に大きく、したがってガイド要素は合わせる容器との望ましい配列機能を確実に提供するものである。
【0013】
1もしくは複数の取付けガイド要素の厚さは、1もしくは複数のガイド要素により覆われる角度の量に対する関係を有することになる。ガイド要素の厚さが増すと、通常はそれが容器のねじ山形成部と係合する、またはそれを「引っかける」能力を抑えずに容器を覆う、または係合することができる容器の角度の量は下がる。
【0014】
クロージャーの直径は、ガイド要素の厚さおよびその円周方向の広がりの両方に関して、取付けガイド要素の潜在的寸法に影響を及ぼすことになると企図する。クロージャーが
傾くことができる度合いは、クロージャーの高さ、クロージャーの直径およびこれら二つの寸法間の関係に影響されることになる。
【0015】
少なくとも一つの取付けガイド要素を有するクロージャーを含む包装体の作成法も開示する。
【0016】
他の特徴および利点は以下の詳細な説明、添付する図面および添付した特許請求の範囲から容易に明白になるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の原理を具現するクロージャーの断面線図である。
図2図1に示すクロージャーのさらなる断面線図である。
図3】合わせる容器に嵌めた図1および2のクロージャーを具体的に説明する線図である。
図4】本発明の原理を具現する不正開封明示クロージャーを含む本発明の原理を具現する不正開封明示包装体のX線画像である。
図5】本発明の原理を具現するクロージャーの図解的な等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明
本発明は様々な形態の態様が可能であり、現在好適な態様を図面で示し、そしてこれから記載するが、本開示は本発明の例示と考えられ、具体的に説明する特定の態様に本発明を限定しないことを意図していると理解される。
【0019】
図面を参照にして、図1および図2で本発明の原理を具現するプラスチッククロージャー10を具体的に説明する。プラスチッククロージャー10は、ポリプロピレン、ポリエチレン、コポリマー等のような当該技術分野で知られているポリマー材料から効率的に成形することができる。効率的形成は、射出成形または圧縮成形により行うことができる。
【0020】
具体的に説明する態様では、クロージャー10は上壁部分12、および上壁部分12から垂れ下がる環状スカート部分14を含む。具体的に説明する態様では、クロージャー10は所謂「ライナーレス」クロージャーであり、その点でクロージャーは上壁部分12の内面に配置される別個のシールライナー要素を含まない。むしろクロージャー10は、上壁部分12の内面から垂れ下がる一体形成されたプラグシール要素16を含む。このプラグシール要素16は、本不正開封明示包装体の合わせる容器20のネック部分の一般に内側に面する表面と協同的に密閉係合するような寸法で形成されている。
【0021】
クロージャー10は、本不正開封明示包装体を形成するために、合わせる容器20に螺嵌(threaded fitment)するように形成される。このために容器20は少なくとも一つの外側ねじ山形成部22を含み、一方クロージャー10は少なくとも一つの合っている内側ねじ山形成部をスカート部分14の内面上に含む。具体的に説明する態様では、クロージャー10は複数の内側ねじ山形成部を含み、各ねじ山形成部が容器20の外側ねじ山形成部22とそれぞれ協同的に係合するように形成された複数のねじ区分24を含んでなる。ねじ区分24を含んでなる不連続な内側ねじ山形成部の使用は、内側ねじ山形成部の分割型形状によりクロージャーの取り出しに伴う包装体内からのガス抜き、および容器から密封要素の開封を促進するので、炭酸を含むかまたはそうではなく加圧さ
れた内容物を有する合わせる容器にクロージャーを嵌合させる取付けに好適である。ねじ区分24から形成された各内側ねじ山形成部がそれぞれの螺旋を規定し、具体的に説明する態様では複数の内側ねじ山形成部がこのようにそれぞれに複数の螺旋を規定する。
【0022】
具体的に説明する態様では、クロージャー10は不正開封表示のために形成され、すなわちクロージャーが一部または完全に合わせる容器20からすでに取り出されたことが明らかに見てわかる証拠を提供するように形成される。このためにクロージャー10はスカート部分14から垂れ下がり、そして少なくとも部分的に取り外し可能に連結した盗み防止バンド30を含む。具体的に説明する態様では、盗み防止バンド30は、スカート部分14の下縁に少なくとも部分的に取り外し可能に連結した環状バンド部分32、および環状バンド部分32の内側で、その円周の周りに連続的に広がる干渉フランジ34を含んでなる。この干渉フランジ34は、容器20の適切な環状ロッキングリングまたは同様な要素との協同的係合のために形成され、これにより容器に対してクロージャーを開ける動きで、盗み防止バンド30の環状バンド部分32が少なくとも一部または完全にスカート部分14の下縁から取り外される。
【0023】
本発明によればクロージャー10は、クロージャーのスカート部分14の内面に配置された少なくとも一つの取付けガイド要素40を含む。取付けガイド要素の具体的形状は、本明細書に開示する原理を維持しつつ変動させることができる。しかし取付けガイド要素は、高速取付け装置によるようにクロージャーが容器に取付けられる場合、容器20の外側ねじ山形成部22と係合することを意図したスカート部分の内面の突起であると理解されよう。この様式で取付け中、欠陥包装体を不本意に生じる恐れがあるクロージャーの容器への誤適用を回避するために、クロージャー10の容器に対するいかなる「コッキング」、傾き、または他の不整列も回避することが望ましい。
【0024】
このために、取付けガイド要素はクロージャー10の各内側ねじ山形成部のねじ山開始点に対して円周方向に間隔を空けた関係で配置される。このねじ山開始点は、クロージャーの開放末端(上壁部分12の反対側)の最も近くに配置された各内側ねじ山形成部の一部であり、各内側ねじ山形成部のねじ山開始点は、通常、容器20のそれぞれの外側ねじ山形成部22の下面と最初に接触し、そして係合することになるねじ山形成部の部分である。
【0025】
本発明の開発は、クロージャー10が一つの内側ねじ山形成部を含む場合に、取付けガイド要素40を、一般に内側ねじ山形成部のねじ山開始点に対して正反対の関係で配置することが特に好適であると示された。すなわち容器20が一つの外側ねじ山形成部22を含み、そしてクロージャー10が一つの内側ねじ山形成部を含む場合、クロージャーは一つの内側ねじ山形成部のねじ山開始点に対して正反対の関係で配置された一つの取付けガイド要素40を含むことが好ましく、すなわち取付けガイド要素は、一つの内側ねじ山形成部のねじ山開始点から円周方向に約180°間隔を空けた点が中心になるように配置される。
【0026】
対照的に、容器20が一対の外側ねじ山形成部を含み、そしてクロージャーが一対の内側ねじ山形成部を含む場合、各取付けガイド要素は一対の内側ねじ山形成部のそれぞれ一つのねじ山開始点から円周方向に約90°間隔を空けた点が中心になることが好ましい。このように一般的に言えば現時点で、取付けガイド要素は1もしくは複数の内側ねじ山形成部のそれぞれ一つのねじ山開始点から円周方向に約”C”度間隔が空けられ(クロージャーの開放末端から見て、ねじ山開始点から反時計回りに)、ここで”C”は180/Nに等しく、ここでNはクロージャーにより定められる内側ねじ山形成部の数に等しい。
【0027】
取付けガイド要素の円周方向の広がりは、具体的な応用に依存して変動することができ
るが、通常はクロージャーの円周の周りに約180°未満、そしてより好ましくはクロージャーの円周の周りに約30°未満で広がる。取付けガイド要素は、クロージャー20の1もしくは複数の内側ねじ山形成部の外形よりも小さい外形を有することが好ましい。特に取付けガイド要素は、1もしくは複数の内側ねじ山形成部の半径方向寸法よりも小さい半径方向寸法を有することが好ましい。
【0028】
取付けガイド要素は、内側ねじ山形成部により規定される螺旋に対して垂直方向に中心線が外れる関係でクロージャー10のスカート部分の内面に配置されることが現在好適である。この関係を図2で具体的に説明し、ここで破線Eはねじ係合の高さを示し、一般に各内側ねじ山形成部により規定される螺旋の下に垂直方向に中心線が外れている。取付けガイド要素40は一般にこのねじ係合の高さで配置されることに注目されたい。ガイド要素40の具体的形状は、本発明の原理を維持しつつ変動させることができるが、ガイド要素は内側ねじ山形成部22の方向およびピッチに対応する螺旋形状を有するねじ区分として形成されることが現在好適である。
【0029】
取付けガイド要素40と容器20の外側ねじ山形成部22の下面との係合は、図3で図表により具体的に説明する。取付けガイド要素40が合わせる容器に取付けられた時、取付けガイド要素40がそこに説明されるクロージャーとして示されている図4のX線画像も参照にする。このX線画像では、合わせたクロージャーの内側ねじ山を見ることができるように、容器の外側ねじ山を見ることができる。クロージャーのプラグシール要素は合わせる容器には未だ入っておらず、このX線画像ではクロージャーが容器に部分的に取付られているだけであることを示している点に留意されたい。
【0030】
このようにクロージャー10が容器20に回転可能に取付けられる場合、一般にクロージャーのスカート部分の内側ねじ山形成部の一つと容器の外側ねじ山形成部の一つとの係合と同時に、ガイド要素40は容器のネック部分の外側ねじ山形成部22の一つと係合する。これはクロージャーの正しい嵌合のために、容器と同軸関係にクロージャーを維持すために望ましく作用する。
【0031】
クロージャーの取付け中、ガイド要素40は、クロージャーの内側ねじ山形成部22が容器のねじ山と十分に係合してクロージャーを容器と同軸関係に維持するまで、クロージャー10のコッキングまたは不整列を防止するように十分な程度、外側の容器のねじ山に係合することを企図している。その後、好ましくはねじ山形成部よりも小さい外形を有するガイド要素のサイズにより、ガイド要素がクロージャーの容器への連続的ねじ込み式取付けを妨害することを防ぐ。ガイド要素は好ましくは螺旋状に形成されているが、ガイド要素がクロージャーと容器との正常なねじ込み式係合に影響を及ぼすことを意図しない。むしろガイド要素は、クロージャーのねじ山と容器のねじ山との望ましいねじ込み式係合を可能にする程度まで十分に容器のねじ山と係合し、そして「引っかける」ことを意図している。
【0032】
クロージャーを取り出す間、同様な配列機能が取付けガイド要素により望ましく与えられることに注目されたい。クロージャーの取り出し中、クロージャーの内側ねじ山形成部を容器の外側ねじ山形成部から外す直前に、ガイド要素が無いクロージャーはコックまたは傾く可能性があり、これが例えば炭酸内容物を含有する包装体からガス圧が抜ける前にクロージャーが容器から外れるという望ましくない結果を生じる可能性がある。ねじ山開始点に向かい合うガイド要素を設けると、これが取り出し中にクロージャーと容器の配列を維持するように望ましく作用し、したがって包装体からガス圧が抜けるまでに十分な間、クロージャーと容器との係合を維持する。
【0033】
このように本発明の取付けガイド要素は、高速取付けに伴ってクロージャーと合わせる
容器とが「バランスがとれて」係合するように望ましく作用すると理解されよう。取付けガイド要素の包含により、クロージャーの取付け中の比較的早期に行われるクロージャーと容器との正しい配列が望ましくもたらされる。既存の製品では、通常、傾き、コックまたは不整列の傾向が最少となるまでにクロージャーのねじ山と容器のねじ山の180°ものねじ込み式係合が必要とされる。これが別個のシールライナーを含む標準的クロージャーについて、取付け欠陥の機会が不本意にも上がる特徴である。この取付けに関する問題は、ライナーレスクロージャーでより一層深刻となり、特に所謂拡大プラグシールを有するクロージャーでそうであり、この場合、クロージャーのコッキングまたは不整列が、プラグと容器のネック部分の内部との不適切な係合を不本意にも導く恐れがある。これによりプラグは完全に内側ではなく一部がボトルの外側に存在する望ましくない可能性が生じ、そして一般には密閉の問題を引き起こすことになる。
【0034】
本発明の取付けガイド要素の最適な配置により、クロージャーの傾きは、容器のねじ山との主要なクロージャーのねじ込み式係合の45°以内で最少化できるようになる。これは高速のクロージャー取付けと関連して、いかなる装置の配列に関する問題に対してもクロージャーの構造安定性(robustness)に極めて望ましい影響を有する。
【0035】
これまでの記載から、数々の修飾および変形が本発明の新規概念の真の精神および範囲から逸脱せずに行うことができると考察されよう。本明細書で説明する具体的態様に対して限定はしないことを意図し、そして推定されるべきであると理解される。本開示は添付する特許請求の範囲により網羅されることを意図しており、すべてのそのような修飾は特許請求の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5