特許第6235044号(P6235044)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235044
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】回転翼、回転飛行体
(51)【国際特許分類】
   B64C 39/00 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   B64C39/00 A
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-553285(P2015-553285)
(86)(22)【出願日】2013年12月19日
(86)【国際出願番号】JP2013084036
(87)【国際公開番号】WO2015092897
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2016年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】512113504
【氏名又は名称】株式会社発明デザイン研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100166051
【弁理士】
【氏名又は名称】駒津 啓佑
(72)【発明者】
【氏名】今井 雄仁
【審査官】 前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−046218(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第00719644(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 39/00
B64C 23/08
B64C 23/02
F03D 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
翼面とその翼面を支持するための支持手段とからなる回転翼軸を中心に回転する回転翼において、
前記翼面が、
前記回転翼を備えた本体部の進行方向からの流体の抵抗を前記回転翼軸の上部で受けて回転させるための第一抵抗部を有する第一翼面と、
前記第一翼面が回転することで共に回転し、前記回転翼軸の上部で前記流体の抵抗を受けて回転させるための第二抵抗部を有する第二翼面と、
前記回転翼軸の下部で前記本体部の進行方向からの流体の抵抗を前記本体部の後方側に巻き込むことを防止するため巻き込み防止手段と、
を備えることを特徴とする回転翼。
【請求項2】
前記巻き込み防止手段は、
前記翼面の先端部を前記翼面の回転方向に折り返すように形成されていること、
を特徴とする請求項1記載の回転翼。
【請求項3】
第一抵抗部および第二抵抗部は、
回転力を増加させるための凹部を有することを特徴とする請求項1記載の回転翼。
【請求項4】
前記巻き込み防止手段の大きさ又は形状は、
前記第一抵抗部が、前記回転翼軸の上部で前記本体部の進行方向から受ける流体の抵抗を受ける第一抵抗と、
前記第二抵抗部が、前記回転翼軸の下部で前記本体部の進行方向から受ける流体の抵抗を受ける第二抵抗と、
前記回転翼軸の摩擦抵抗と、に基づいて特定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転翼。
【請求項5】
前記巻き込み防止手段は、前記巻き込み防止手段の先端部の形状に沿って流れる流体を前記巻き込み防止手段の先端部から剥離するための剥離手段を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の回転翼。
【請求項6】
機体と、翼面とその翼面を支持するための支持手段とからなる回転翼軸を中心に回転する回転翼と、を備える回転飛行体において、
前記翼面が、
前記回転翼を備えた前記機体の進行方向からの流体の抵抗を前記回転翼軸の上部で受けて回転させるための第一抵抗部を有する第一翼面と、
前記第一翼面が回転することで共に回転し、前記回転翼軸の上部で前記流体の抵抗を受けて回転させるための第二抵抗部を有する第二翼面と、
前記回転翼軸の下部で前記機体の進行方向からの流体の抵抗を前記機体の後方側に巻き込むことを防止するため巻き込み防止手段と、
を備えることを特徴とする回転飛行体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行体に十分な揚力を与えることができる回転翼、及びその回転翼を備えた回転飛行体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
機体の水平維持及び滑空等を同時に実現できる回転翼飛行体がある(例えば、特許文献1)。これは機体の左右に回転翼を備え、飛行に伴う空気抵抗により回転翼が回転して飛行する飛行体である。即ち、回転翼が回転して空気を下方に押し下げ、これにより揚力を得て安定した飛行を実現する飛行体である。以下、図によりこの回転飛行体(回転翼)について詳しく説明する。
【0003】
図8(a)は回転翼飛行体61の正面全体図であり、図9(b)は回転飛行体61の側面全体図である。この回転飛行体61は機体62(本体部としての機体62)とその左右に取り付けられる2つの回転翼63とからなる。
【0004】
機体62は、駆動モータ71とプロペラ72とを備える。駆動モータ71が作動することによりプロペラ72が回転し、これにより機体62は推進力を得る。
【0005】
図9は、回転翼63を表した斜視図である。
回転翼63は、回転翼軸81(支持手段としての回転翼軸81)と2つの翼面82(翼面82aと翼面82b)とを備え、2つの翼面82は回転翼軸81を中心に対象となるように設けられている。
【0006】
翼面82は、その断面が湾曲しており、その湾曲による凹みが回転翼63の根元側から回転翼63の先端側に延びるように形成された凹部83(凹部83aと凹部83b)を有している。なお、翼面82には、凹部83(凹部83aと凹部83b)と表裏一体に凸部84(凸部84aと凸部84b)も形成される。
翼面82には軽量の板状部材が使用されるが、これに限るものではない。例えば、所定のフレームで翼面82の枠を作成し、それに軽量なフィルム素材を貼り付け、それにより翼面82を形成しても良い。
【0007】
以上のような機体62と回転翼63を備えた回転飛行体61は、機体62により推進力を得ると共に、回転翼63が回転することより得られる揚力によって安定した飛行を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011-46218
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図10は回転翼63のA−A断面図である。
この回転翼63は、図10のように、翼面82aの凹部83aが回転飛行体1の前方(進行方向)を向いている際は、翼面82bの凸部84bも前方(進行方向)を向いている状態になる。
回転飛行体1が前進すると、翼面82の進行方向側の面(凹部83aと凸部84b)では、図10に示す矢印のような空気(流体)の流れが生じる。即ち、凹部83aの部分には矢印Aのような空気の流れが生じ、凹部83aは空気抵抗を受けて回転翼63を回転方向(図10においては反時計回り)に回転させる。また、それと共に凸部84bの先端付近では矢印Bのような空気の流れが生じて空気を押し下げる。これにより回転飛行体61に揚力が生じ、安定した飛行が実現できる。
しかしこの場合、一定の揚力は得られるものの、図10の矢印Cのように多くの空気が回転飛行体の後方(回転飛行体の進行方向とは逆方向)に巻き込まれてしまい、十分な揚力が得られない場合がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、飛行体に十分な揚力を与えることができる回転翼、及びその回転翼を備えた回転飛行体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明は、翼面とその翼面を支持するための支持手段とからなる回転翼であり、前記翼面は、前記回転翼を備える本体部の前方からの流体の抵抗を受けて前記翼面を回転させるための抵抗面と、前記翼面の先端部を形成するものであって、前記本体部の前方からの流体を前記本体部の後方側に巻き込むことを防止するための巻き込み防止手段と、を有し、前記巻き込み防止手段は、前記翼面の先端部を前記翼面の回転方向に折り返すように形成されている回転翼(回転翼の構造)である。
(2)前記抵抗面は、前記翼面の回転力を増加させるための凹部を有する。
(3)前記支持手段には前記翼面を支持するための回転翼軸が含まれ、前記巻き込み防止手段の大きさ又は形状は、前記抵抗面の表面が、前記本体部の進行方向から受ける流体の抵抗を示す第一抵抗と、前記抵抗面の裏面が、前記本体部の進行方向から受ける流体の抵抗を示す第二抵抗と、前記回転翼軸の摩擦抵抗と、に基づいて特定される。
(4)前記巻き込み防止手段は、前記巻き込み防止手段の先端部の形状に沿って流れる流体を前記巻き込み防止手段の先端部から剥離するための剥離手段を有する。
(5)本発明は、機体と、翼面とその翼面を支持するための支持手段とからなる回転翼と、を備える回転飛行体であり、前記翼面は、前記機体の前方からの空気抵抗を受けて前記翼面を回転させるための抵抗面と、前記翼面の先端部を形成するものであって、前記機体の前方から流れてくる空気を前記機体の後方側に巻き込むことを防止するための巻き込み防止手段と、を有し、前記巻き込み防止手段は、前記翼面の先端部を前記翼面の回転方向に折り返すように形成されている回転飛行体である。
【発明の効果】
【0011】
(1)本発明では、空気を機体の後方側に巻き込むことを防止するための巻き込み防止手段を翼面(抵抗面)の先端に設けたので、回転飛行体は揚力を十分に得ることができ、安定した飛行を実現できる。特に、抵抗面に凹部が形成されている場合は、空気が後方に巻き込まれ易くなってしまうので、巻き込み防止手段を設けることは有用である。
(2)本発明では、各部が受ける空気抵抗により巻き込み防止手段の大きさや形状を特定するので、巻き込み防止手段の大きさや形状を最適なもとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る回転飛行体の全体図である。
図2】翼面の斜視図である。
図3】翼面のA−A断面図である。
図4】回転飛行体が飛行する際の空気の流れを表す図である。
図5】翼面にかかる空気抵抗等を表した図である。
図6】剥離手段を表した図である。
図7】形状の異なる別の翼面の形状等を表した図である。
図8】従来の回転飛行体の全体を表した図である。
図9】従来の翼面の斜視図である。
図10】従来の回転飛行体が飛行する際の空気の流れを表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、十分な揚力を得ることができる回転翼(回転翼の構造)、及び回転翼飛行体を提供するものである。以下、図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0014】
図1(a)は回転翼飛行体1の正面全体図であり、図1(b)は回転飛行体1の側面全体図である。
本発明の回転飛行体1の構成は、従来の回転飛行体61の構成とほぼ同様であり、機体2とその左右に取り付けられる2つの回転翼3とからなる。また、回転翼3の基本構造も従来例と共通点が多いが、回転翼3が抵抗面37と巻き込み防止部材38とにより構成されている点で従来例とは異なる。以下、この点について詳しく説明する。
【0015】
図2は、本発明の翼面34(翼面34aと翼面34b)を表した斜視図である。
この翼面34は、抵抗面37(抵抗面37aと抵抗面37b)と巻き込み防止部材38(巻き込み防止部材38aと巻き込み防止部材38b)とからなる。
抵抗面37は、従来例の翼面82に相当するものであり、その断面が湾曲しており、その湾曲による凹みが回転翼3の根元側から回転翼3の先端側に延びることにより形成される凹部39(凹部39aと凹部39b)を有している。また、これと表裏一体に形成される凸部40(凸部40aと凸部40b)を有している。
【0016】
巻き込み防止部材38は、翼面34の先端部を形成するものであり、抵抗面37の先端部(抵抗面37の外周側の辺)に形成されているものである。なお、巻き込み防止部材38には軽量の板状部材が使用されるが、これに限るものではない。例えば、所定のフレームで巻き込み防止部材38の枠を作成し、それに軽量なフィルム素材を貼り付け、それにより巻き込み防止部材38を形成しても良い。
【0017】
図3は、従来例の図10に相当する回転翼の断面を表した図であり、翼面34bが回転により回転軸のほぼ真下に位置した場合の抵抗面37b先端部の向きと、巻き込み防止部材38bの向きとの関係を表した図である。
ここで抵抗面37bの先端は、図3の左斜下方向(機体2の後方寄りの下方向であり、回転翼3の回転方向とは逆の方向)を向いている。一方、巻き込み防止部材38bは、翼面34b(抵抗面37b)の先端を回転翼3の回転方向(凹部の凹み方向に)に折り返すように形成されている。即ち、巻き込み防止部材38は、抵抗面37bの先端が向いている方向よりも下向きになるよう形成されている。なお、巻き込み防止部材38は、抵抗面37の先端が向いている方向よりも、機体2の進行方向に向くように形成してもよい。
【0018】
図4は、飛行の際の空気の流れを表した図である。
図4のように、翼面34aの凹部39aが回転飛行体1の前方(進行方向)を向いている際は、翼面34bの凸部40aも前方(進行方向)を向いている状態になる。
回転飛行体1が前進すると、翼面34(凹部39aと凸部40b)において図4に示す矢印のような空気の流れが生じる。即ち、抵抗面37a(凹部39a)の部分には矢印dのような空気の流れが生じて回転翼3を回転方向(図4においては反時計回り)に回転させる。また、それと共に凸部40bでは矢印eのような空気を押し下げる流れが生じて、回転飛行体1に揚力を与える。
そして、更にその後、巻き込み防止部材38bが矢印fのように空気を押し下げ(空気が向かってくる方向に対して垂直方向に空気を押し出し)、回転飛行体1に更なる揚力を与える。
これにより回転飛行体1は、従来より多くの揚力を得ることができるので、回転飛行体1は安定した飛行が実現できる。
【0019】
なお、ここで巻き込み防止手段の意義について説明する。前述の通り、この巻き込み防止手段は回転方向に折り返されるように形成されているが、これを他の回転体(例えば、風力発電の翼など)に設けることは好ましくない。なぜなら、この巻き込み防止手段を風力発電の翼に設けると回転力が低下してしまい十分な発電力を得ることができないからである。即ち、回転力を犠牲にしてでも揚力を必要とする飛行体に、この巻き込み防止手段を設けることに大きな意義があり、この部分が他の回転体(風力発電等の翼)などとは異なるのである。
【0020】
次に、巻き込み防止部材38の形状や大きさをどのように特定するかにつき説明する。
図5は、翼面34にかかる空気抵抗や摩擦抵抗を表した図である。
矢印gは凹部39a(抵抗面37の表面)が進行方向から受ける空気抵抗を表している(これを抵抗gとする)。
矢印hは凸部40b(抵抗面37の裏面)が進行方向から受ける空気抵抗を表している(これを抵抗hとする)。
矢印iは回転翼軸が回転により受ける摩擦抵抗を表している(これを抵抗iとする)。
矢印jは巻き込み防止部材38が進行方向から受ける空気抵抗を表している(これを抵抗jとする)。
【0021】
ここで、「抵抗gー抵抗hー抵抗i=抵抗j」とすると、抵抗のバランスがとれて回転翼は回転しない。よって、巻き込み防止部材38の大きさや形状を「抵抗gー抵抗hー抵抗i>抵抗j」となるようにする必要がある。即ち、巻き込み防止部材38の大きさや形状は、抵抗gと抵抗hと抵抗iとに基づいて特定されるのである。これにより回転翼が回転し、回転飛行体1は揚力を得ることができる。
【0022】
次に、剥離手段について説明する。
図6(a)は、通常の巻き込み防止部材38の先端(剥離手段を備えない先端部)であり、丸みを帯びた形状となっている。空気は物の形状に沿って流れていく性質があるため、図4(a)では空気を機体2の後方(図4の左方向)に巻き込んでしまい、揚力を低下させてしまう。
一方、図6(b)は巻き込み防止部材38の先端に尖り50(剥離手段としての尖り50)を回転翼の回転方向に折り返すよう設けたものである。この尖り50を設けたことにより、抵抗面37から巻き込み防止部材38の先端部にかけて流れてくる空気を、巻き込み防止部材38の先端部から剥離することができ、揚力の低下を最小限にすることができる。即ち、回転飛行体1は巻き込み防止手段と剥離手段とにより十分な揚力を確保することができる。
【0023】
なお、剥離手段は図6(b)の尖り50に限るものではない。例えば、巻き込み防止部材38の先端にブラシ状の部材(剥離手段としてのブラシ状部材)を形成してもよいし、網状の部材(剥離手段としての網状部材)を形成してもよい。また、翼面にプラズマなどを発生させることにより空気を剥離させることもできるので、プラズマ発生手段を剥離手段としてもよい。
【0024】
次に、この剥離手段の意義について説明する。前述の通り、この剥離手段は巻き込み防止手段の先端部に設けられるものであるが、この剥離手段を他の翼(例えば、一般的な飛行機の翼や風力発電の翼)に設けることは好ましくない。なぜなら、一般的な飛行機の翼は極力空気抵抗を減らして揚力を確保するものであり、また風力発電の翼も極力抵抗を減らしてより多くの電力を生み出すものだからである。
一方、本発明の場合は、空気抵抗を大きくすることにより揚力を得るものである。よって、その為にこの剥離手段が必要なのであり、ここに剥離手段を設けた意義があるのである。
【0025】
上記実施例おいては特定の実施例について説明したが、本発明はこれら特定の実施例に限るものではない。例えば、以下のような例であってもよい。
(1)上記実施例では、飛行体を例に説明したが、本発明は飛行体に限るものではない。例えば、本発明は、自動車や船など他の移動体にも利用できるものである。また、飛行機や自動車などの移動体に限らず、一定の位置に固定された物体を浮揚させたり、下方向へ抑制したい場合にも利用できるものである。なお、飛行機の場合は「流体の抵抗」として空気抵抗を受けて揚力を得るが、海中を進む潜水艇のようなものの場合は水の抵抗を受けて揚力を得ることとなる。
(2)上記実施例では、飛行体を浮揚させることを例に説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、本発明は、浮揚しようとする自動車の車体を下方向に押し下げる場合などにも利用できるものである。
(3)上記実施例では、流体を「空気」に限定して説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、海中を進む潜水艇のようなものであれば「水」が流体となる。
(4)上記実施例では、回転翼軸に2つの翼面34を形成しているが、翼面34の数は3つ以上であっても良い。
(5)上記実施例では、凹部39の形状を1つの形状に限定して説明したが、凹部39の形状は他のどのような形状であっても構わない。また、上記実施例では、巻き込み防止部材38の形状を特定の形状に限定して説明したが、巻き込み防止手段の形状は他のどのような形状であっても構わない。例えば、凹部39や巻き込み防止部材38の形状等を、図7(a)(b)(c)のようにしてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10