(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電子ファイルの前記製品製造詳細に基づいて、前記製品上に、前記選択された少なくとも1つのカスタマイゼーションを印刷するプリンタをさらに含む、請求項10に記載のシステム。
前記入力インタフェースは、前記選択された少なくとも1つのカスタマイゼーションの前記製品のサイズ、向き及び位置のうちの少なくとも1つの調整の少なくとも1つを受け取り、
前記カスタマイゼーションシステムは、前記調整に基づいて前記製品のレンダリングを更新する、請求項10に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一般に、前述のように、本開示の幾つかの態様は、履物、衣服及び/又は競技用品などの消費者製品をデザインするためのシステム及び方法に関する。
【0012】
開示の一態様では、所望のタイプの衣服又は競技用品のデザインデータを修正、変更又はカスタマイズすることができる。例えば、本開示によるシステム及び方法のユーザは、履物の一部分(例えば、様々な甲皮部分又は要素、様々な中敷部分又は要素、様々な外底部分又は要素など)の色、絵、しるし又は図形データ自体(即ち、これにより、絵、しるし又は図形が生成されうる)を含む、履物に印刷されるか又は別の方法で提供されることがある絵、しるし又は他の図形データ、並びに履物上の絵、しるし、若しくは図形の所望の位置、絵、しるし若しくは図形のサイズ、又は絵、しるし若しくは図形の向きなどを特定するデータ、ロゴデータ自体(即ち、これによりロゴが生成されうる)を含む履物に提供されることがあるロゴデータ(例えば、履物メーカーのロゴ、チーム又はグループロゴなど)、並びに履物上の所望のロゴ位置、所望のロゴサイズ、所望のロゴ色、所望のロゴ向きなどを特定するデータ、テキストデータ自体を含む履物上に提供されることがあるテキストデータ(即ち、したがって、テキストが生成されうる)、並びに所望のテキスト位置、所望のテキストサイズ、所望のテキスト色、所望のテキスト向き、所望のテキストフォントなどを特定するデータなどの、任意の所望のタイプの履物デザインデータを制御、変更、又はカスタマイズすることができる。更に、ユーザは、履物紐色などの追加の特徴もカスタマイズできる。
【0013】
本開示の一態様では、履物構造上で、絵、グラフ、アイコン、アバタ、クリップアートなどの図形要素を配置できる。必要に応じて、本開示の例によるシステム、方法及びユーザインタフェースは、ユーザが、図形をドラッグして(例えば、ポインタ装置を使用して)図形を履物構造に対して位置決め又は方向付けするのを支援できる。図形は、必要に応じて、甲皮、中敷、外底、内部ブーツ、べろ部分(上側又は下側)など、デザインされる履物構造の任意の所望の部分、更には履物の複数部分に適用されうる。
【0014】
履物のデザインと関連して後述されるが、本発明の態様は、衣料品、競技用品などの他の消費者製品のデザインに使用されてもよい。履物の例において、ユーザは、店舗位置や他の物理的位置にあるインタフェースによって、表示装置上で履物の様々な特徴を選択しまた履物の視覚映像を操作しうる。
【0015】
ユーザインタフェースは、履物の外観を変更するか又は履物の様々なデザインデータを他の方法で操作するための1つ以上のツールを表示してもよい。開示の一態様では、迅速に走査し、選定(又は、選択)を行うためのツールが開示される。一実施形態では、ツールは、オプションの配列を表示し、それらのオプションを迅速に絞り込んでユーザの選択を容易にし可能にする機能を提供する。
【0016】
幾つかのデザインツールは、ユーザが履物の紐色を変更できる紐カラーパレットや紐カラーメニュー、ユーザが第1の表示部に描画される履物の向きを変更できる1つ若しくは複数の向き要素、又は履物の様々な部分の色などの履物の他のデザイン機能などの機能を含みうる。
【0017】
図1Aは、本開示による様々なユーザインタフェースを実現することができると共に、本発明による方法を実施することができる例示的なハードウェアシステムを示す。
図1Aは、インターネット接続、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)などのネットワーク104を介して互いに接続され通信する第1のコンピュータ装置100、第2のコンピュータ装置102及び第3のコンピュータ装置103を示す。コンピュータ装置100、102及び103は、互いに遠隔に配置されてもよい。各コンピュータ装置は、コンピュータ装置103のタッチディスプレイ136などの表示装置を含みうる。
【0018】
図1Aに示されたように、コンピュータ装置100、102及び103はそれぞれ、ネットワーク104内で通信チャンネルを確立し、デザインの変更に使用されるデータを提供するカスタマイゼーションサーバシステム106(1つ以上のサーバコンピュータを含む)と通信する(後でより詳細に述べる)。コンピュータ装置100、102及び103の間のデータ交換を提供し制御するために、所望の通信リンク及び通信プロトコルが使用されうる。
【0019】
より詳細に後述されるように、ネットワーク接続及び/又はピアツーピア接続を確立することができ、また必要な表示、ユーザインタフェース及び入力機能を提供することができる任意のコンピュータ装置などの所望のタイプのコンピュータ装置100、102及び103が、本開示から逸脱することなく、使用されうる。本発明の少なくとも幾つかの例によるシステム及び方法で使用されうるコンピュータ装置100、102及び103の幾つかのより具体的な例には、デスクトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パームトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、コンピュータワークステーション、テレビなどが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、
図1Aは、また、カスタマイゼーションサーバ106と通信するために使用されうるスマートフォン142及び144などの2つの携帯型コンピュータ装置を示す。一実施形態では、スマートフォン142は、ユーザのスマートフォンでよく、スマートフォン144は、ストアアソシエイツ(例えば、「Nike Athlete」)に属することがある。
【0020】
コンピュータ装置100、102、103、142及び144は、任意の従来の有線又は無線接続及び任意のネットワーク接続プロトコルの使用など、当該技術分野において既知に使用されている従来の方式を含む、本開示から逸脱しない任意の所望の方式でネットワーク104に接続されてもよい。更に、コンピュータ装置100、102、103、142及び144は、インスタントメッセージチャンネル、ピアツーピアメッセージチャンネル、従来の電話接続(共同作業データの入力と交換に関係するものと異なるハードウェアを使用してもよい)によって、互いに又はカスタマイゼーションサーバ106と通信できる。別の選択肢として、必要に応じて、ユーザは、互いに接近して配置されてもよく、別個の通信チャンネルの必要なしに、対面通話で直接通信してもよい。
【0021】
より詳細に後述されるように、本開示の例によるシステム及び方法は、コンピュータ装置100、102、103、142及び144上にユーザインタフェース表示装置を提供する。このインタフェースによって、ユーザは、製品をカスタマイズするために自分の入力を確認し製品に導入可能である。
【0022】
種々の装置上のユーザインタフェースは、コンピュータ装置100、102、103、142、144の1つ又は複数によって及び/又はカスタマイゼーションサーバシステム106によって提供され制御されてもよく、ユーザインタフェースを介して入力を生成、維持、受け取るためのデータは、コンピュータ装置の1つ以上及び/又はサーバシステム106の一部分として含まれるかそれらと関連付けられたコンピュータ可読媒体を介して生成され提供されてもよい。そのようなコンピュータ可読媒体の例には、コンピュータ技術において既知でありかつ使用されている任意のタイプのコンピュータ可読媒体を含む、コンピュータの内部のコンピュータ可読メモリ(例えば、ハードディスク)又はコンピュータと別個のコンピュータ可読メモリ(ディスク、ソリッドステート又はフラッシュメモリ素子、ネットワーク接続を介して利用可能なデータなど)の両方が挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
製品のカスタマイズは、ユーザによって選択されたカスタマイゼーションを製品に印刷することを含みうる。したがって、カスタマイゼーションサーバ106は、ネットワーク104によってプリンタ181と通信可能である。カスタマイゼーションサーバ106は、製品のために選択されたカスタマイゼーションを示す製品製造詳細を有する電子ファイル183を含むメッセージをプリンタ181に送信してもよく、プリンタは、ユーザによって選択されたカスタマイゼーションを製品に印刷してカスタマイズ製品185を作成するように構成されてもよい。前述のように、製品は、例えば履物でよい。したがって、プリンタ183は、カスタマイゼーションを履物に印刷してカスタマイズされた履物を作成するように構成されてもよい。製品の種々のカスタマイゼーションは、後で更に詳しく検討される。
【0024】
図1Bに一時的に移ると、カスタマイゼーションサーバ106は、少なくとも1つの処理ユニット105を含む計算ユニット101を含んでもよい。処理ユニット105は、例えばマイクロプロセッサ装置などの、ソフトウェア命令を実行する任意のタイプの処理装置であってもよい。カスタマイゼーションサーバ106は、メモリ107などの様々な非一時的コンピュータ可読媒体を含むことがある。メモリ107には、RAM111などのランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/又はROM109などの読み出し専用メモリ(ROM)が挙げられるが、これらに限定されない。メモリ107には、電子的消去可能プログラム可能な読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)若しくは他の光ディスク記憶機構、磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用されまたカスタマイゼーションサーバ106によってアクセスされうる任意の他の媒体のいずれかが挙げられる。
【0025】
処理ユニット105とシステムメモリ107は、バス113又は代替通信構造を介して1つ以上の周辺機器に直接又は間接に接続されてもよい。例えば、処理ユニット105又はシステムメモリ107は、ハードディスクドライブ117、リムーバブル磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ119、フラッシュメモリカードなどの追加のメモリ記憶機構に直接又は間接に接続されてもよい。処理ユニット105とシステムメモリ107は、また、1つ以上の入力装置121と1つ以上の出力装置123に直接又は間接に接続されてもよい。出力装置123には、例えば、表示装置、テレビ、プリンタ、ステレオ又はスピーカが挙げられる。入力装置121には、例えば、キーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティング装置(マウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、ジョイスティックなど)、スキャナ、カメラ又はマイクロフォンが挙げられる。これに関して、入力装置121は、ユーザからアスレチック運動を感知、検出及び/又は測定するように構成された1つ以上のセンサを含んでもよい。
【0026】
この概況と情報を与えられた場合、本発明によるシステム、方法、コンピュータ可読媒体、及びユーザインタフェースの具体例に関するより詳細な情報は、後でより詳細に述べられる。コンピュータ可読媒体は、この説明で使用されるとき、全てのコンピュータ可読媒体を指すが、唯一の例外は、一時的伝搬信号である。このより詳細な説明が、開示の様々な具体例及びそれらの特徴と機能に関し、この説明が、開示を限定するように解釈されるべきでないことを理解されたい。
【0027】
製品デザインシステム、方法及びユーザインタフェースの種々の特徴(例えば、ユーザ入力を受け入れデザインに関する情報をユーザに提供するためにコンピュータ装置によって生成された)は、後でより詳細に述べられる。以下の説明と添付図面が、本発明によるシステム、方法及びユーザインタフェースの潜在的な特徴、機能、インタフェース構成要素の構成、インタフェース構成要素の向き、インタフェース構成要素の組み合わせなどの例を表わしているに過ぎないことを当業者は理解されよう。
【0028】
開示の一態様では、ユーザは、履物(例えば、ランニングシューズ)などの製品を購入するために店に入ることがある。ユーザは、ユーザが物理製品(例えば、ランニングシューズ)の中から選択できる店舗陳列に近づいてもよいが、選択された対応製品(例えば、ランニングシューズ)の様々な特徴をカスタマイズ又は準カスタマイズするために、特定の対応製品の中から選択するメカニズムを顧客に提供してもよい。以下では、例示的な実施形態は、履物に関する多くの事例で述べられるが、他の製品を対象として含む。
【0029】
例えば、
図2は、店舗陳列200を、店舗陳列200内に埋め込まれた表示装置202と共に示す。表示装置202は、画像化製品が店舗陳列200内に物理的に陳列された製品と類似の製品(例えば、履物)の画像を示すために利用されることがある。表示装置202は、表示装置202のユーザから入力又はジェスチャを受け取るためのタッチインタフェースを含むグラフィカルユーザインタフェースを提供できる。
【0030】
開示の一態様では、表示装置202は、様々なモードで操作されうる。モードは、表示装置202への接近、音声認識、タッチアクチベーションなどの様々なアクションによってトリガされうる。
【0031】
開示の一態様では、表示装置202は、錯視画面モードを含んでもよい。錯視画面モードは、表示装置202が、表示装置202の隣の物理店舗陳列200(又は、壁)と実質的に調和できるように影、遠近法及び他の画像を有する有色画像を含んでもよい。例えば、表示装置202の錯視画面モードは、表示装置が表示装置の隣の物理壁及び履物と実質的に調和できるように色、影、遠近法及び他の画像内に履物と背景画像を含んでもよい。開示の一態様では、表示装置202は、錯視モードで、ユーザインタフェース画面上に影を示して、表示装置の上側部分と側面部分に沿って配置された物理的に配置された履物から伸びる影を表わすようにしてもよい。表示装置202に表示されたそのような陰影は、表示装置202をまわりの店舗陳列200と調和させるのに役立つ。
図2に示された一実施形態では、表示装置202に示された履物画像は、表示装置202を店舗陳列200と更に調和させるのを支援するために、店舗陳列20内に表示された物理的な履物とサイズが同じか類似してもよい。一実施形態では、錯視画面モードは、別のモードがトリガされるか/又は活動化されるまでデフォルトモードでよい。
【0032】
本発明の一態様では、表示装置202は、アトラクションモードを有してもよい。アトラクションモードでは、最終的には表示装置によって対応される機能を表示するスプラッシュ画面によって、最初はゆっくりで次に素早くなど、色による方法を含む1つ以上の方法で、カスタマイズされる製品の画像が示されてもよい。一実施形態では、表示装置202は、アトラクションモードのとき、新規のユーザを引き付けるか店舗陳列200及び/又は表示装置202に更に注意を引くために様々なビデオ又は製品材料を示してもよい。そのようなアトラクション機能は、所定の間隔で開始されてもよく、店舗陳列200及び/又は表示装置202へのユーザの接近に基づいて開始されてもよい。
【0033】
本発明の別の態様では、表示装置202は、製品カスタマイズのために自動的に開始されるか又はユーザ若しくは店員によって開始されうるアプリケーションモードを有してもよい。一実施形態では、アプリケーションモードでは、ユーザインタフェース画面が、同じ背景を使用できる。別の実施形態では、アプリケーションモードのユーザインタフェース画面は、異なる背景、例えば単色で図形のない画面を使用してもよい。
【0034】
背景画像が店舗陳列の壁を模倣する実施形態では、背景画像の図形が保持されてもよいが、選択的に壁と異なる特定の色(例えば、白)になってもよい。他の実施形態では、背景画像の図形は、表示されたカスタマイズ又は準カスタマイズ製品に対するユーザ変更を際立たせるように変更され(例えば、薄くされ)てもよく、色の変化があってもなくてもよい。
【0035】
開示の一態様では、店舗陳列200は、ユーザが店内でカスタマイズ又は準カスタマイズできる様々な履物(又は、履物スタイル)を示す。一実施形態では、ユーザは、対象の履物の中からカスタマイズ又は準カスタマイズする履物スタイルを選択する。例えば、ユーザは、特定のスタイルのランニングシューズを選択してもよい。履物スタイルの選択は、対象の履物の中から、表示されたユーザインタフェースに示された履物のスタイルにタッチすることによって行われてもよい。ユーザが、カスタマイゼーションを選択した後で、消費者が待つか買い物をし続けている間に、選択された履物が、店の奥の部屋でカスタマイズ又は準カスタマイズされうる。待っている間、ユーザは、製品と関連した様々なウェブサイト又は製品のカスタマイズについて議論しているウェブサイト(即ち、NIKEiD)を訪れたいことがある。
【0036】
図3は、製品カスタマイゼーションシステム及び方法が開始されることにより行われる可能性のあるユーザインタフェース応答の例を示す。この示された例では、ユーザインタフェースは、カスタマイズ又は準カスタマイズのためにユーザによって選択されうる種々の履物を示す。一実施形態では、製品カスタマイズを開始するとき、種々のユーザインタフェースの背景画像が変更されてもよい(即ち、アプリケーションモード)。
【0037】
一実施形態では、履物スタイルが、ユーザ又はシステムによって選択された後、選択された履物スタイルのカスタマイズ又は準カスタマイズが、ユーザによって開始されてもよい。例えば、
図3に示されたように、ユーザは、ユーザインタフェース300を水平方向(即ち、左及び/又は右)に横切るスワイプジェスチャ(例えば、指をタッチインタフェース上、タッチインタフェースに沿って、又はタッチインタフェースと関連して他の方法でスワイプすることによって)を適用することによって種々の履物配色の中から選択してもよい。幾つかの実施形態では、この水平方向スワイプジェスチャは、タッチインタフェースの任意の位置にタッチし、そのタッチをそこから移動することによって開始されてもよく、他の実施形態では、この水平方向スワイプジェスチャは、タッチインタフェースと関連付けられた制限された位置、領域、象限又は位置的制約をタッチしそのタッチをそこからかつ/又はその中に移動することによって開始されてもよい。説明のための実例では、ユーザが、指をユーザインタフェース300の水平方向に動かすとき、最適な履物色が選択されうるように、様々な色の履物画像302、304及び306が、水平軸に沿って移動する。様々な色の履物が所定のカラーパレット内に配列され、その結果、各色の様々な濃淡又は違いが系統的パターンで表示されて、例えば、ユーザが履物の色の違いを見やすくなる。
【0038】
図3に示された例では、3つの履物画像が示され、他の実施形態では、他の数の履物画像が同時に示されてもよい。当業者は、水平軸に表示される色付きの履物の数が、表示画面サイズなどの様々な因子に基づいて変更されうることを理解するであろう。表示された履物画像は、いつでも、他の履物画像を見せるために脇に移動されてもよく、そのような機能は、一方/両方の水平方向にスワイプすることによって提供される。一方又は他方の水平方向の繰り返しスワイプによって、利用可能な履物画像がなくなることがあり、即ち、履物画像は、数が有限のことがあり(例えば、履物画像の数は、表示されている履物スタイルに関して提供された商業的配色の数以下のことがある)、これらの画像は、2つの末端履物画像(列の第1端に1つの末端履物画像があり、列の他端の別の終端末履物画像がある)を有する論理列で順序付けられてもよい。幾つかの実施形態では、末端画像の一方に達するような一方向の繰り返しスワイプによって履物画像がなくなった場合、GUIは、同じ方向の連続スワイプを提供して、(i)履物画像を他の末端履物から続けてスワイプジェスチャの方向に列全体の履物画像を見えるようにするか、(ii)画像がなくなったときに前に表示されていたの逆の順序で履物画像を見えるようにするように構成されてもよい。
【0039】
開示の別の態様では、ユーザが、履物画像を選択する際にユーザインタフェース300を横切って指を水平方向に動かすとき、種々のしるし、絵又は他の記号308が、表示された履物画像上に位置決めされてもよい。1つの例示的実施形態では、種々のしるし、絵又は他の記号308は、GUI内で静止したままであり、一方、履物画像は、典型的には、適用されたスワイプジェスチャの方向に応じて移動する。種々のしるし、絵又は他の記号308は、履物画像を(例えば、表示された配色によって)選択する際にユーザの注意をそらさないように、各履物画像上に調和した無彩色(例えば、白、灰色など)で示されてもよい。
【0040】
別の例では、種々のしるし、絵、記号又は他の記号308が、それぞれ表示された履物画像上にそれぞれの無彩色で示されてもよい。更に別の例では、種々のしるし、絵又は他の記号308に1つ又は複数が、1つ以上の非無彩色で示されてもよい。この最後の例の説明は、単一のしるしが示された3つの履物画像の例示的表示に関して、(i)履物画像のうちの所定位置にある(例えば、中心にある)履物が、ユーザ選択の非無彩色で示され、一方のその履物の横にある履物画像は、調和した無彩色で示され、(ii)履物画像のうちの所定位置にある(例えば、中心にある)履物は、ユーザ選択の第1の非無彩色で示される一方、その履物の1つの水平方向に横にある履物画像が、第2の無彩色で示され、第2の無彩色は、第1の非無彩色に関して設定されるか又は別の方法で事前決定された隣接領域の第1の明確な色であり、その履物の他の水平方向に横にある履物画像が、第3の非無彩色で示され、第3の非無彩色は、第1の非無彩色に関して構成され又は別の方法で事前決定された隣接領域の第2の明確な色であり、(iii)履物画像のうちの所定位置にある履物が、ユーザの選択の第1の非無彩色で示される一方、その履物の1つの水平方向に横にある履物画像が、第1組の非無彩色で示され、第1組は、第1の非無彩色に関して設定されるか又は別の方法で事前決定された隣接領域の第1組の色を含み、その履物の他の水平方向に横にある履物画像が、第2組の非無彩色で示され、色は、第1の非無彩色に関して設定されるか又は別の方法で事前決定された隣接領域の第2組の色を含む。
【0041】
別の実施形態では、ユーザインタフェース内の中心にない履物画像上(又は、設定されるか又は別の方法で事前決定された隣接領域内)でタップジェスチャを適用すると、選択された履物画像がユーザインタフェース300の中心に配置されることがある。したがって、その選択された履物画像は、一例では、一方又は他方の水平方向にスクロールする履物画像の列で配置されてもよく、スクロールは、中心に配置された画像で終わる(例えば、突然停止するか、遅くなって滑らかに停止する)。したがって、その選択された履物画像は、別の例では、即時又は実質的に即時に再登録される履物画像によって配置されてもよく、したがって、列の画像の順序が保持され、選択された履物画像が、中心に配置される。したがって、その選択された履物画像は、他のメカニズムによって配置されてもよい。したがって、これらの例の1つ又は複数において、選択された履物画像は、例えば、ユーザによる更なる検討又は追加のカスタマイズのために、中心に配置される。
【0042】
開示の別の態様では、様々なしるし、絵、記号又は他の図形が、履物上に印刷されるか他の方法で表示されてもよく、選択のために表示されてもよい。例えば、
図3に示されたように、ユーザは、色付き履物画像302、304及び306のそれぞれの上に示されたカメラ308によって表わされた特定の絵、しるし又は図形を選択することができる。特定の絵、しるし、記号又は図形が選択された後で、選択された絵、しるし、記号又は図形の種々の色が、ユーザによる検討と選択のためにユーザインタフェース300の縦軸上に表示されてもよい。
【0043】
図3に示されたように、図形310、312、314、308、316、318及び320は、縦軸で表示されてもよい。ユーザは、ユーザインタフェース300の垂直方向に(即ち、上方及び/又は下方)にスワイプジェスチャを適用する(例えば、タッチインタフェース上、タッチインタフェースに沿って、又はタッチインタフェースと関連した他の方法で指をスワイプすることによって)ことによって、これらの図形の中から選択してもよい。幾つかの実施形態では、この垂直方向のスワイプジェスチャは、タッチインタフェースの任意の位置にタッチしそのタッチをその任意の位置から移動させることによって開始される。他の実施形態では、この水平方向のスワイプジェスチャは、タッチインタフェースと関連付けられた制限された位置、領域、象限又は位置的制約にタッチし、そのタッチをそこからかつ/又はその中に移動することによって開始されてもよい。ユーザが、指でユーザインタフェース300を垂直方向に移動させるとき、様々な色付き図形310、312、314、308、316、318及び320が、縦軸方向に移動して、適切なカラー図形を選択できる。
【0044】
例示的実施形態では、適切な図形が、ユーザインタフェースの中心に配置されることによって選択される。ユーザインタフェースの中心に配置されることは、幾つかの実施形態では、選択履物画像と関連して配置されることを意味し、選択された履物画像が、ユーザインタフェースの中心に配置されることによって選択される。他の実施形態では、選択された図形及び履物画像は、ユーザインタフェースの中心以外の位置に互いに関連して配置されてもよい。図形は、各色の様々な濃淡又は違いが系統的パターンで表示されたように所定のカラーパレットで配列されて、例えば、ユーザが履物の色の違いを見やすくなる。
【0045】
図3に示された例では、7つの図形310、312、314、308、316、318、320が示され(この数は、選択された図形308を含む)ている。また、図示されていないが、そのような各図形は、互いに異なってもよく(例えば、任意の組み合わせを含む色、パターン、形状又は他の特性に基づく)、他の実施形態では、他の数の図形が同時に示されてもよい。当業者は、縦軸に表示される図形の数が、表示画面サイズなどの様々な因子に基づいて変更されうることを理解するであろう。任意の瞬間に示された図形は、他の図形が見えるように移動されてもよく、そのような機能は、一方/両方の垂直方向にスワイプすることによって提供される。一方又は他方の垂直方向の繰り返しスワイプによって、利用できる図形がなくなることがある。例えば、図形は、有限数のオプション(例えば、色)が提供されることがあり、これらの図形は、論理的な列で順序付けられてもよく、列は、2つの末端図形(即ち、列の一番上に1つの末端図形と、列の一番下に別の末端図形)を有する。幾つかの実施形態では、一方向の繰り返しスワイプによって末端図形の1つに達して図形がなくなった場合、GUIは、同一方向の連続スワイプを提供して、(i)他の末端図形から続けてスワイプジェスチャの方向の列の図形が見えるようにするか、又は(ii)画像が終わったときに前に表示された図形を逆の順序で見えるようにするように構成されてもよい。
【0046】
垂直スワイプジェスチャに応じてユーザインタフェース内で移動される図形を提供する例示的な実施形態では、図形が縦軸方向に上方及び/又は下方に移動されるときに図形が製品画像(例えば、履物画像)と重なっても又は重ならなくてもよい。重なりを実現する幾つかの例示的な実施形態では、各図形は、製品画像を横切って移動され、同時に、それぞれの横断中に図形を製品画像に対して上、前又は他の状態に見えるように維持される(即ち、製品画像内でその適正位置を占めることを含むがそれに限定されない)。
【0047】
重なりを実現する他の例示的な実施形態では、製品画像を横切る各図形は、履物画像の任意部分と交差したとき、又は履物画像と設定されるか他の方法で事前決定された程度に重なったときにすぐに、製品画像内の適正な位置を占めるように移行される。重なりを実現しない例示的な実施形態では、各図形は、製品画像が、そのぞれの横断中にそのような各図形に対して上、前又は他の状態に見える状態で製品画像を横切るように移動される。重なりのないそのような例では、それぞれの図形が、製品上の図形の適正位置に示されるまで、各図形は、製品画像の後ろに部分的に又は完全に隠れてもよい。そのような重なりのない例の幾つかでは、図形が、製品の適正位置(
図4の原点420など)に(全体又は一部分が)示されたように横切ったと判定されたときは、それぞれの図形は、製品上のその位置に完全に表示される。そのような重なり例のない他の例では、図形の設定がされるか又は別の方法で事前決定された部分が、製品画像の後ろに隠れたらすぐに、図形がその位置に完全に示されてもよい。そのような重なりのない例の更に他の例では、図形は、その適正位置に漸次(例えば、製品画像の横断と同期して)示されてもよい。そのような重なりのない例の更に他の例では、この機能は、図形が、上下に垂直方向に移動されるとき、図形が、製品画像を、全く隠さないか、又は設定されるか又は他の方法で事前決定された程度よりも隠さないことを保証するように、他の方法で実施されてもよい(例えば、図形が、製品画像上の図形の適正位置と選択された方法で位置合わせされるか他の方法で関連付けられたときかつ/又は程度に表示される)。
【0048】
別の実施形態では、ユーザインタフェースの中心にない任意の図形上(又は、設定されたか又は別の方法で事前決定された隣接領域内)にタップジェスチャを適用することによって、例えばユーザによる更なる検討又は追加のカスタマイズのために、選択された図形を、ユーザインタフェース300の中心にある中心履物画像(原点420にある)上に配置してもよい。
【0049】
開示の別の態様では、
図3に示された水平方向のしるしは、固定されてもよく、垂直方向のしるしは、固定されたしるしを「塗りつぶす」ための色見本であってもよい。別の代替として、水平方向のしるしは、「カスタマイズ領域」(即時のカスタマイズを可能にする素材からなる「緑画面」など)を含んでもよく、垂直方向のしるしは、ユーザがそのカスタマイズ領域内で実現を選択する(但し、その領域を完全に「塗りつぶす」必要はない)任意の種類の形状、色、パターンなどである。
【0050】
図4は、開示の様々な実施形態により使用されうるユーザインタフェース400を示す。
図4では、ユーザは、選択された色付き履物画像上に配置されうる履物メーカーのロゴの色を選択することができ、そのような履物画像は、そのような履物の様々な配色の中から選択される。例示的実施形態では、製造のロゴは、
図4に示されたようなNike(登録商標)SWOOSH(登録商標)でよい。
図4に示されたように、SWOOSH(登録商標)は、SWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416などの様々な色で示されることがある。SWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416は、縦軸に表示されてもよい。ユーザは、ユーザインタフェース400を垂直方向にスワイプすることによって異なる色を有するSWOOSH(登録商標)を選択することができる。ユーザがそのようにスワイプするとき(即ち、指をユーザインタフェース400の上下に垂直方向に動かすことによって)、表示装置は、縦軸に沿ってそれぞれの異なる色付きSWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416を移動し、したがって、色付きSWOOSH(登録商標)が選択され、そのような選択は、ユーザインタフェース400の中心を占めるそのように選択されたSWOOSH(登録商標)によって達成される。幾つかの例示的な実施形態では、ユーザインタフェースの中心の占有は、選択されたSWOOSH(登録商標)が、カスタマイズしている履物上のその適正位置に配置されていることによって示される。一実施形態では、ユーザのスワイプジェスチャの速さは、SWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416が縦軸に沿って進む速さを決定することがある。
【0051】
幾つかの実施形態では、GUIは、スワイプジェスチャに関する1つ以上のパーシステンス特性に対応することができ、即ち、SWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416は、スワイプジェスチャが完了した後(即ち、ユーザが、指をタッチインタフェース上、タッチインタフェースに沿って、又はタッチインタフェースと別の状況で関連してスワイプするのを止めた後)で、縦軸に沿って前進され続ける。例えば、(i)パーシステンスは、分離時の速度の関数でよく、(ii)パーシステンスは、分離時の加速度/減速度の関数でよく(例えば、分離が加速度によって示された場合、パーシステンスは、SWOOSH(登録商標)が、短い所定の期間にその加速度で前進し、その後で等しい減速度に基づいて減速して停止することによって特徴付けられる)、及び/又は(iii)パーシステンスは、分離時又はその近くで、スワイプ方向、形状又は終了形態の関数でよい(例えば、アップリフトで終了した水平方向のスワイプは、選択されたパーシステンス特性と関連付けられてもよい)。幾つかの実施形態では、パーシステンスは、前進が滑らかに停止し、そこで何らかのSWOOSH(登録商標)が、ユーザインタフェースの中心を占有するように減衰する。
【0052】
一実施形態では、白色SWOOSH(登録商標)が、例えば、カスタマイズ又は準カスタマイズされ原点420にある製品からずれないように、ユーザインタフェース400内に示されたカスタマイズされていない他の履物画像上に配置されてもよい。
【0053】
色とりどりのSWOOSH(登録商標)402、404、406、408、410、412、414及び416は、所定のカラーパレット内に配列されて、各色の様々な濃淡又は違いが、ユーザが示された有色SWOOSH(登録商標)の差を視覚化しやすいように、系統的な方法で表示されてもよい。当業者は、縦軸で表示された有色図形の数が、表示画面サイズやSWOOSH(登録商標)サイズなどの種々の因子に基づいて変更されることがあることを理解するであろう。例えば、原点420における履物画像に対するSWOOSH(登録商標)の適切なサイズと位置を維持しながら、原点420より上と下のSWOOSH(登録商標)のサイズを減少させることによって、
図4の例より多数のSWOOSH(登録商標)が示されてもよい。
【0054】
開示の一態様では、ユーザは、ユーザインタフェース400の上下に指を垂直方向にスワイプすることによって、異なる色付きのSWOOSH(登録商標)を選択することができる。ユーザが、指をユーザインタフェース400の上下に垂直方向に動かすとき、表示装置は、色とりどりのSWOOSH(登録商標)を縦軸に沿って移動させる。一実施形態では、色付きSWOOSH(登録商標)は、縦軸に沿って上下に移動されたときに製品に重ならない。その代わりに、色付きSWOOSH(登録商標)が、製品上の適正位置に示されるまで、各色のSWOOSH(登録商標)が、関心のある製品の後ろに位置決めされる(又は、表示されない)。色付きSWOOSH(登録商標)が、製品上の適正位置(原点420など)に示されたことが決定されたとき、色付きSWOOSH(登録商標)は、その適正位置に表示される。この特徴は、SWOOSH(登録商標)が上下に垂直方向に移動されるので、履物を見えにくくしない(例えば、製品上の適正位置にあるときしか表示されない)ようにできる。
【0055】
別の実施形態では、ユーザインタフェース400の中心にない任意の色付きSWOOSH(登録商標)をタップすることによって、例えば、ユーザによる更なる検討又は追加のカスタマイズのために、選択されたSWOOSH(登録商標)を、ユーザインタフェース画面400の中心にある中心の履物(原点420にある)上に配置できる。
【0056】
開示の別の態様では、カスタマイズされた履物の履物紐色は、ユーザによって更にカスタマイズされない限り、(例えば、SWOOSH(登録商標)の色によって)選択されたSWOOSH(登録商標)と一致するように自動的に選択されてもよい。
【0057】
図5は、本開示の様々な態様によるx軸とy軸を有する座標系を表示するユーザインタフェース500を示す。ユーザインタフェース500に示されたように、座標系の原点502は、表示された製品506の中心に配置されてもよい。原点502は、また、任意の選択された表示図形の中心を表示してもよい。また、座標系は、製品を三次元又は多次元レイアウトで表示するためにz軸を含んでもよい。三次元又は多次元レイアウトは、従来の表示装置202(例えば、従来のLCD、プラズマ、OLED又は他の技術で実現されるが三次元機能のない表示装置136を有する)により、例えば、次元の錯視を提供するための周知のイメージング技術を使用することによって(例えば、z軸に沿って、要素の選択(例えば、代替の履物スタイル)を、サイズが次第に小さくなり、画像が次第に鮮明でなくなるようにし、それにより、これらの要素が、地平線へのかなたに消えていくように見えるようにする)実現されうる。代替として、三次元又は多次元レイアウトは、カスタマイズ又は準カスタマイズするために製品(例えば、履物)の三次元表示を可能にする三次元テレビ及び他のより高度な技術を含む三次元ディスプレイによって実現されてもよい。
【0058】
表示装置136に関する例示的実施形態と共に又はこれと別に、表示装置202は、(i)タッチなし(absent touch)又は(ii)タッチと音や画像キャプチャなどのうちの1つ又は複数との任意の組合せによって表示装置202のユーザから入力又はジェスチャを受け取るための入力インタフェース(例えば、前述のタッチインタフェースではなく)を含むグラフィカルユーザインタフェースを提供してもよい。例えば、入力インタフェースは、音声指示及び/又は動きジェスチャ(即ち、深さセンサのスケルタルトラッキング及び関連処理によって検出された動きジェスチャ)で構築された自然ユーザインタフェースを可能にするために、マイクロフォン、カメラ、深さセンサなどのセンサの組み合わせを使用してもよい。そのような入力インタフェースの1つの実施態様は、Microsoft社のWindows(登録商標)用Kinect(商標)センサユニット及とSDKを含むことがある。(例えば、タッチジェスチャを有効にするかどうかに関わらず)動きジェスチャ及び/又は音声指示用の入力インタフェースを使用する一実施形態では、ジェスチャ(例えば、スワイプまたタップジェスチャ)は、同じインポートの会話又は動きジェスチャに変換されるように理解される。例えば、左方への水平スワイプジェスチャは、「左にスワイプ(swipe left)」として話されかつ/又は人の身体を水平方向に横切る手/腕の動きによって表わされ、一方、青色配色の履物を考慮するタップジェスチャは、「青履物の選択(select blue shoe)」として話され、かつ/又はカーソルがそのような履物の上に位置決めされたように見せるために手/腕を向けて、次に設定されるか又は別の方法で事前決定された期間だけその位置を維持するか、その位置決めの際に「履物を選択する」を話すことによって表されてもよい。
【0059】
一実施形態では、他のカスタマイズ又は前述のカスタマイズが、z軸に沿って製品に対して行われてもよい。例えば、紐の色及び/又はパターンが、z軸に沿って提供されてもよい。この例では、スワイプ/タップジェスチャは、一例では、図形(即ち、縦軸)に関して開示されたように、実施されてもよい。更に、上に開示された特徴と機能の1つ又は複数は、z軸の紐の色及び/又はパターンに対して実施されてもよい。他の例として、z軸は、製品と関連付けられた様々な要素に関するカスタマイズ又は準カスタマイズ(例えば、その開示による)に対応することができる。これを説明すると、製品が履物の場合、甲皮、裏地、クロージャ(既に前述した紐以外)、紐ループ又は他の類似の構成要素(例えば、紐以外のクロージャのための)、中敷、エアバッグ又は他の(露出した)緩衝機構、外底、及び/又は型押し、彫刻、刺繍、めっき、又は他の形態の個人識別のいずれかの要素に適応されうる。幾つかの例示的な実施形態では、製品、図形、紐、及び幾つかの選択された他の要素(例えば、履物の場合、前述したような要素)が、選択されたx軸、y軸及びz軸に沿って、そのような軸の2つ以上に沿って形成された特定のベクトルと共に、適応されうる。更に、検討された特徴(即ち、x軸上の製品、y軸上の図形、及びz軸上の紐又は他のもの)は、様々な軸上に配置されもよく、また本開示に示された特定の軸に限定されない。更に、原点は、ユーザインタフェース内の任意の位置に移動されてもよく、また本開示によってそのように想起される。
【0060】
開示の別の態様では、ユーザは、ユーザインタフェース画面を対角線上にスワイプして複数の特定の要素を同時にスワイプしてもよい。例示的実施形態では、対角線スワイプは、水平軸の製品画像(例えば、配色により)と縦軸に表示された図形の両方を同時にスワイプするように構成される。そのような対角線スワイプは、ユーザインタフェース画面の右上角からユーザインタフェース画面の下側角まででよい。そのような対角線スワイプ(ランダムスワイプ)は、乱数発生器又はスロットマシンと同じように働き、その結果、色付き製品と表示された色図形の任意の新しい組み合わせが、検討のためにユーザに示されうる。一実施形態では、そのような対角線スワイプは、ユーザインタフェース500の第2象限504などのユーザインタフェースの特定の象限に限られた特徴でよい。別の実施形態では、対角線スワイプは、ユーザインタフェースの全ての象限で機能することがある。
【0061】
三次元又は多次元ユーザインタフェース及び関連したカスタマイズ可能又は準カスタマイズ可能な要素に対応する実施形態を含む他の例示的な実施形態では、複数の要素を対象とする場合に、1つ以上の対角線スワイプジェスチャに対応しても対応しなくてもよい。幾つかの実施形態では、そのようなスワイプは、無効にされることがある(例えば、軸又はベクトルと関連付けられたスワイプとの混乱を防ぐため)。三次元又は多次元ユーザインタフェース及び関連したカスタマイズ可能又は準カスタマイズ可能な要素に対応する実施形態を含む更に別の例示的な実施形態では、例えば、1つの要素に向けられた対角線スワイプ(即ち、軸又はベクトルの)と、組み合わされた要素に向けられた対角線スワイプ(例えば、1本指スワイプが特定の軸又はベクトルを示し、2本指スワイプが2つの軸/ベクトルを示し、3本指スワイプが、3つの軸/ベクトルを示す)とを区別する1つ以上の機能を提供することによって、もう1つの対角線スワイプジェスチャに対応してもよい。
【0062】
開示の別の態様では、履物紐色などの製品の追加のカスタマイズ又は準カスタマイズが、ユーザによって選択されてもよい。
図4では、ユーザインタフェース400に示されたような「追加」機能428のユーザ選択時、
図6に示されたようなユーザインタフェース600が、ユーザに提示されてもよい。
図6に示された「紐」機能の選択時、
図7に示されたような紐選択ユーザインタフェース画面700が、ユーザに提示されてもよい。
【0063】
開示の一態様では、ユーザインタフェース700は、ユーザインタフェース700の上部から下方に延在することがある色付き紐選択パレット704を含んでもよい。紐選択カラーパレット704は、ユーザ選択のために全て又は選択できる紐色オプションが表示された状態でユーザインタフェース700の左から右に向けられてもよい。ユーザは、黄色の紐706などの特定の紐色にタッチして、その紐(黄色の紐706)を、その特定の紐色の選択を示す表示履物の方に拡げて更に検討してもよい。紐の色の選択時、ユーザインタフェース700は、示された履物上に表示された選択された紐の色で更新されうる。そのような表現によって、ユーザは、紐色のカスタマイズを、その選択された履物色及び図形選択と共に検討可能である。
【0064】
一実施形態では、ユーザは、ユーザインタフェース700に指で触れ、指をユーザインタフェース700の水平方向にスワイプすることによって、異なる色の紐を選択できる。ユーザが、ユーザインタフェース700を横切って指を水平方向に動かすとき、表示装置は、色とりどりの紐を折り畳み位置から下方拡張位置に移動させて、現在選択されている色付きの紐を強調する。例示的実施形態では、選択された紐と共に、選択された紐と色が近い近傍の紐が、僅かに拡張されて、ユーザが関心を持つ可能性のある選択された紐の様々な色の違いを強調してもよい。例示的実施形態では、選択された紐の強調と共に、履物画像の紐は、その選択された紐の色を表示する。
【0065】
一実施形態では、色とりどりの紐が、所定のカラーパレット内に配列されてもよく、その結果、各色の様々な濃淡又は違いが、系統的に表示されて、表示された色付きの紐の違いをユーザが視覚化しやすくなることがある。当業者は、水平軸に表示された有色の紐の数が、表示画面サイズなどの様々な因子に基づいて変更されてもよいことを理解するであろう。当業者は、一式の選択された紐が、例えば、対応した色群(例えば、電気的な色からパステル色、任意の他の色まで)の中の色に切り換えらうることを理解するであろう。また、当業者は、表示された紐が、
図7で履物画像を取り囲むように縦軸で示されるか、他の向きで示され、これらは全て本開示の範囲内であることを理解するであろう。
【0066】
開示の別の態様では、図形パターン選択などの製品の追加のカスタマイズ又は準カスタマイズが、ユーザによって選択されてもよい。
図4では、ユーザインタフェース400に示されたような「追加」機能428のユーザ選択時に、
図6に示されたように、ユーザインタフェース600がユーザに提示されてもよい。
図6に示された「図形」機能の選択時に、
図8に示されたように、図形選択ユーザインタフェース画面800が、ユーザに提示されてもよい。
【0067】
開示の一態様では、ユーザインタフェース800は、ユーザがパターンを配置するか別のカスタマイズを前述の選択された図形又はしるしに適用することを可能にする図形選択インタフェースを含んでもよい。
【0068】
図8に示されたように、パターン選択ツールが、水平軸に沿って左から右に表示されてもよい。ユーザは、パターン804などの特定のパターンにタッチして、そのパターンを履物上にある絵又はしるし上に配置してもよい。そのような表現によって、ユーザは、絵又はしるしのカスタマイズを他のカスタマイズと共に考慮することができる。
【0069】
一実施形態では、ユーザは、パターン804、806、808、810などの複数のパターンと異なるパターンを選択してもよい。パターン又は無パターン802の選択は、ユーザの指のタッチによって、又はユーザインタフェース800を横切ってユーザの指を水平方向にスワイプすることによって、ユーザによって行われてもよい。ユーザが、ユーザインタフェース800を横切って指を水平方向に動かすとき、表示装置は、検討のために選択パターンをしるし上に配置する。一実施形態では、しるしは、Nike(登録商標) SWOOSH(登録商標)などのメーカーロゴでよい。
図8に示されたように、SWOOSH(登録商標)は、適用された種々のパターン選択が見やすいように拡大されてもよい。一実施形態では、また、適用されるパターン選択又は他のカスタマイズ機能を調べてカスタマイズがユーザに受入れ可能であることを保証するために、ズームイン/ズームアウト機能が組み込まれてもよい。
【0070】
当業者は、水平軸に表示された図形パターンの数が、表示画面サイズなどの様々な因子に基づいて変更されてもよいことを理解するであろう。当業者は、また、表示された図形パターンが、縦軸又は他の向きで示されてもよく、これらが全て本開示の範囲であることを理解するであろう。パターン又はパターンなしを選択すると、ユーザは、履物カスタマイズ全体を調べ、必要に応じてカスタマイズに任意の更なる変更を加えることができる。ユーザは、カスタマイズ又は準カスタマイズされた履物の最終受け入れで、幾つかの付加的な製品説明情報を提供することを促されてもよい。
【0071】
例えば、ユーザインタフェース900は、カスタマイズ又は準カスタマイズされた履物が「男性用」の履物か「女性用」の履物かをユーザが識別することを要求する。男性/女性用の履物に関する入力をすると、ユーザインタフェースは、ユーザが履物サイズを提供することを要求することがある。カスタマイズ又は準カスタマイズされた履物の利用可能な履物サイズをユーザに示すために、
図10のユーザインタフェース1000などのユーザインタフェースが表示されてもよい。ユーザは、ユーザインタフェース1000によって所望の履物サイズを選択できる。
【0072】
履物サイズを入力すると、ユーザインタフェースは、ユーザが、注文される名前を提供することを要求することがある。ユーザは、
図11のユーザインタフェース1100によって、注文の名前を入力する。更に、幾つかの実施形態では、ユーザは、履物が製造された後でユーザに連絡できるように電子メールアドレス又は電話番号を提供することを要求されることがある。幾つかの実施形態では、例えば、履物が地方小売店の外部で製造され郵送又は別の方法でユーザに配送される場合に、ユーザは、納品先住所(所在地住所、郵便局住所など)を提供することを要求されることがある。ユーザが要求した情報に応じて、ユーザに感謝しユーザに情報を提供するために、
図12のユーザインタフェース1200などのユーザインタフェースが表示されることがある。そのような情報には、注文を確認し完了するために顧客に送られることがあるストアアソシエイツ(例えば、「Nike Athlete」)などの情報がある。
【0073】
一実施形態では、ストアアソシエイツは、ユーザが確実にカスタマイズ又は準カスタマイズされた注文が完了し適正な履物サイズが入力されるのを支援することがある。注文確認の際、ストアアソシエイツは、ユーザから支払いを要求することがある。事務処理は、
図13〜
図14に示されたような無線手持ち式装置によって完了されうる。他の実施形態では、事務処理は、ストアレジスタによって、又は他の注文支払い及び処理装置によって完了されてもよい。
【0074】
注文完了時に、電子履物カスタマイズファイルが、生成され、履物の局所的製造のために、例えば、ユーザが「迅速対応サービス」式に買い物するか他の方法で購入得し続けるとき、店舗と関連付けられたバックルームや他の場所に送られてもよい。カスタマイズ製品のそのような製造の完了時に、注文が収集される準備ができていることをユーザに通知してもよい。他の例では、電子履物カスタマイゼーションファイルが、生成され、顧客にカスタム製造及び、顧客に直接配送するために、遠隔地に送られてもよい。幾つかの例では、あるの日のある時間に注文が出された場合、製造は、一晩か又は比較的迅速に完了され、その結果、ユーザの家又は他のユーザ指定配達場所(ユーザがカスタマイゼーションを行った店を含む)への配達は、例えば翌日、2日後などになる。
【0075】
開示の態様では、カスタマイゼーションサーバ及び表示装置202は、複数の履物を同時に比較対照するために使用されてもよい。
【0076】
開示の一態様では、カスタマイズセッションが開始すると、セッション及びセッションに関連するデータの転送を制御することがあるカスタマイゼーションサーバ又は他のコンピュータ装置によってカスタマイズ識別番号(例えば、固有の「カスタマイズID」)が生成されることがある。一実施形態では、後の走査のために、注文請書書(OA)を使用して、紐、履物及びSWOOSH(登録商標)のバーコードを取得してもよい。
【0077】
開示の一態様では、ステップ1502で、カスタマイゼーションサーバは、ユーザによってカスタマイズされた製品を送信し表示できる。ステップ1504で、少なくとも1つのカスタマイゼーションをユーザから受け取って、x軸上とy軸上の両方に選択可能なカスタマイゼーションを有するタッチインタフェースによって製品をカスタマイズしてもよい。ステップ506で、カスタマイズされた製品が、更なるカスタマイゼーションの検討のためにユーザに表示されてもよい。承認されたとき、ステップ1508で、カスタマイゼーションを含む製品製造詳細を含む電子ファイルが生成されてもよい。生成された電子ファイルに基づいて、カスタマイズ製品が、現場で製造されてもよい。ステップ1512で、カスタマイズ製品が小売店で集荷の準備ができたなどの情報を提供するメッセージがユーザに送信されてもよい。
【0078】
開示の別の態様では、前述のユーザインタフェース画面は、部分的な製品の見掛け又はビューを変更するための1つ以上の制御(回転制御、ズームイン、ズームアウト、示されたビューの変更など)、「アンドゥ(undo)」制御(最後の操作をなくす)、「リドゥ(redo)」制御(以前に消去した操作をやり直す)、コスト情報パネル、及び製品デザイン情報パネルを含んでもよい。
【0079】
必要に応じて、本開示から逸脱することなく、他の特徴及び機能が、カスタマイズインタフェースに提供されてもよい。以前にカスタマイズされた製品に直接戻る機能、デザインを保存する機能、デザインを印刷する機能、このデザインを他の人と共有するために記憶場所に記憶する機能(デザインが共有されることがある特定の人、人の分類、又はグループ(公開又は私用)を識別できるインタフェースを立ち上げてもよい)、デザインを「ディフォルトに戻す」機能(例えば、この製品のカスタマイズプロセスが開始されたブランクの製品に)、及びセッションを終了又は中止する機能などの特徴及び機能が、インタフェースを介して何らかの方法で提供されうる。
【0080】
追加の可能な機能として、本発明の少なくとも幾つかの例によるシステム、方法及びコンピュータインタフェースによって、ユーザは、デザイン又はカスタマイズプロセス中に支援を受けることができる。そのような支援は、ストアアソシエイツから、又はコンピュータ生成「オンラインヘルプ」からのものでよい。インタフェースのこの部分とのユーザ対話に応じて、所望の情報が提供されうるが、幾つかの例では、システム、方法及びコンピュータインタフェースが、ユーザに、同一製品(又は、製品の選択部分)の1つ以上の他のユーザデザインの表示、同じ又は類似の用途、特徴又は機能を有する製品(又は、製品の選択部分)の1つ以上の他のユーザデザインの表示、ユーザと類似の好み又は関心を持つユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示(例えば、同じ好きなスポーツチーム、同じ好きなレクリエーション活動など)、ユーザと同じ地理的地域からのユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示、ユーザと同じ年齢群からのユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示、ユーザと同じ職業からのユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示、ユーザの人口統計を他の方法で共有するユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示、ユーザの関係するソーシャルグラフネットワーク(例えば、Nike+)の1つ以上の範囲内のユーザによる1つ以上の他のユーザデザインの表示、デザインの既存部分と適合する可能性のある様々な色又は色の組み合わせの提案(例えば、補色)、デザインの1つ以上の部分の人気のある色又は色の組み合わせに関する情報(例えば、以前にデザインされた製品又は在庫から)、及び/又は任意の他の所望の情報(特定製品又は生産ラインに関する情報、又は他の面白いデザイン又は刺激的な情報を含む)などの情報を提供してもよい。このインタフェースは、また、ユーザが、デザインプロセスでいつでもカスタマイズ履物をすぐに購入できるようにする機能を有しうる。
【0081】
本発明から逸脱せずに、履物デザインの様々な選択された部分に対する変更を任意の所望の方法で行なうことができる。例えば、ユーザは、最初に、入力装置を使って履物の特定部分(例えば、かかと補強部分、中敷の可視部、外底の一部分、べろ、アイレット、つま先の皮、接地部など)を選択することがある。選択した後、ユーザは、その要素に変更可能である。
【0082】
本発明の少なくとも幾つかの例によるシステム、方法及びユーザインタフェースには、種々の追加の可能な特徴及び機能が含まれうる。例えば、メーカーのロゴの通常位置の代わりに、履物の側面に個別化メッセージが配置されてもよい。必要に応じて、本発明の例によるシステム、方法及びユーザインタフェースは、ユーザが、メッセージをドラッグして(例えば、ポインタ装置を使用して)、メッセージの履物構造に対する位置と向きを決めるのを支援をすることを可能にする。個別化メッセージは、必要に応じて、甲皮、中敷、外底、内部ブーツ、べろ部分など(上側又は下側)などのデザインされる履物構造の任意の所望の部分、更に履物の複数部分に適用されてもよい。
【0083】
開示の別の態様では、カスタムデザインを維持するエンティティ又は記憶場所は、将来の日付における履物デザインの二次購入などの将来の使用のために、ユーザのカスタマイゼーションを記憶できる。カスタムデザインを維持するエンティティは、ユーザが、名前、地理的住所、電子メールアドレスなどの個人情報を提供することによって、この権限を登録することを必要とすることがある。
【0084】
当業者は、履物のデザイン及び/又はショッピングと関連して前述したシステム、方法及び/又はコンピュータインタフェース機能が、衣服(運動服、ユニフォームなど)や競技用品(ボール、バット、手袋、バッグ、保護具、チームギア、パッド、ホッケースティック、時計、靴下など)などの他の製品のデザインと関連して使用されかつ/又は実施されうることを容易に理解するであろう。
【0085】
図16は、例示的な履物600にカスタマイゼーションが適用されうる例示的な印刷境界602及び604を示す。印刷境界602は、履物600上にカスタマイゼーションを印刷するための目標領域606を画定する「内側」印刷境界に対応できる。印刷境界604は、履物600上にカスタマイゼーションを印刷するための別の目標領域608を画定する「外側」印刷境界に対応できる。目標領域606は、「内側」印刷境界602によって取り囲まれてもよく、比較的小さいフォント(例えば、6ポイントのフォント)と比較的詳細な図形を収容するのに適することがある。目標領域608は、「内側」印刷境界602と「外側」印刷境界604との間に位置決めされてもよい。目標領域608は、べた色と階調色を受けるのに適することがある。
【0086】
カスタマイゼーションは、履物600の様々なカスタマイゼーションゾーン(例えば、外側クォータ、内側クォータ、かかと、べろ、外側中敷、内側中敷、外側エアバッグ、内側エアバッグ、及び当業者によって理解される履物の他の領域)に印刷されてもよい。履物600は、ユーザが履物を履くときにユーザのつま先が位置決めされる履物の前方近くの「屈曲」ゾーン610を有することもある。カスタマイゼーションを「屈曲」ゾーン610に印刷するとき、プリンタは、履物の他の領域と比較して低いインク密度を使用できる。例えば、プリンタは、CMYK(シアン、マゼンタ、黄及び黒)印刷技術を使用して履物にカスタマイゼーションを印刷することができる。したがって、インク密度は、カスタマイゼーションを印刷するために使用されるCMYKインクチャンネルの全体の割合として表されてもよい。CMYK印刷の最大全インク密度が、4つのCMYKインクチャンネルごとに400%〜100%であることを理解されよう。「屈曲」ゾーン610にカスタマイゼーションを印刷するための全インク密度は、例えば約220%であってもよい。
【0087】
図17〜
図21は、開示の様々な態様による他のユーザ選択インタフェース画面を示す。前述のように、カスタマイゼーションには、例えば、製品の基調色、製品の1つ以上の装飾色、製品に印刷された図形、及び製品に印刷されるテキストが挙げられる。また、カスタマイゼーションには、テキスト又は図形の塗り潰し色と、テキスト又は図形の塗り潰しパターンが挙げられる。図形には、形状、ロゴ、バッジ、アイコン、記号などが挙げられる。また、製品には、カスタマイゼーションの組み合わせ、例えば、複数色の組み合わせ、複数図形の組み合わせ、テキストと図形の組み合わせなどが選択されうる。更に、製品上のテキストと図形のサイズ、向き及び位置が調整されうる。テキストデータの場合、様々なフォントが選択されうる。例えば、チームは、チームのプレーヤの履物を、チーム色とチームロゴを含むようにカスタマイズすることがある。個々のプレーヤの履物は、更に、例えば、プレーヤの名前、プレーヤの愛称及びプレーヤ番号を含むようにカスタマイズされてもよい。
【0088】
図17は、図形及びテキストデータの組み合わせで履物をカスタマイズするためのユーザ選択インタフェース画面1700を示す。
図17では、図形は、ユーザによって提供されたテキストデータ(例えば、ユーザの姓とプレーヤ番号)を含むバッジである。ユーザ選択インタフェース画面1700は、垂直スクロール可能な軸1704上に図形及びテキストデータのための一式のカスタマイゼーションを示す。
図17では、一式のカスタマイゼーションは、図形及びテキストデータの一式の色1706、1708、1710、1712及び1714である。スクロール可能な軸1704は、スクロール可能な軸が、履物のレンダリングの中心1716を通るように位置決めされてもよい。ユーザは、軸1704に沿って垂直方向にスワイプして、図形及びテキストデータに利用できる一式の色をスクロールしてもよい。履物のレンダリングは、図形及びテキストデータ用の現在選択されている色を履物のレンダリング上に表示するために、軸1704上の一式の色のユーザスクロールとして更新される。ユーザ選択インタフェース画面1700は、また、履物に対して図形及びテキストデータのサイズを調整するためのインタフェース要素1718を含んでもよい。したがって、履物のレンダリングは、図形及びテキストデータのサイズの調整を受け取ったときに更新されてもよい。他のインタフェース要素は、例えば、履物に対する図形及びテキストデータの向きを調節するために使用されてもよい。また、スクロール軸1704は、ユーザ選択インタフェース画面の中心線に対して0°〜180°の任意の角度で向けられてもよく、その結果、例えば、スクロール軸が、垂直方向、水平方向又は対角線方向にスクロール可能になる。
【0089】
図18は、図形及びテキストデータの別の組み合わせで履物のカスタマイズするためのユーザ選択インタフェース画面1800を示す。
図18では、図形は、テキストデータが重ねられたテクスチャエッジを有する形状である。ユーザ選択インタフェース1800は、図形及びテキストデータのための複数組のカスタマイゼーションを、それぞれのスクロール軸1802及び1804に示す。スクロール軸1802は、垂直スクロール軸であり、スクロール軸1804は、水平スクロール軸である。垂直スクロール軸1802上に示された一式のカスタマイゼーションは、図形用の一式の色1806、1808、1810、1812及び1814である。水平スクロール軸1804上に示された一式のカスタマイゼーションは、テキストデータ用の一式の色1816、1818、1820、1822及び1824である。
図18では、垂直スクロール軸1802と水平スクロール軸1804は交差し、履物のレンダリングの中心1826が、スクロール軸の交点で位置決めされるように、履物のレンダリングが位置決めされる。ユーザは、縦軸1802を垂直方向にスワイプして図形に利用できる色をスクロールし、水平軸1804を水平方向にスワイプしてテキストデータに利用できる色をスクロールすることができる。履物のレンダリングは、履物に図形及びテキストデータのために現在選択されている色の組み合わせを表示するためにユーザが軸1802及び1804上で色のセットをスクロールするときに更新される。スクロール軸1802及び1804は、スクロール軸の交わりによってできる1対の対角の和が0°〜180°になり、軸の少なくとも1つが対角線上でスクロールできるように、向けられてもよい。
【0090】
図19は、図形の組み合わせによって履物をカスタマイズするためのユーザ選択インタフェース画面1900を示す。
図19では、各図形が、テクスチャエッジを有する形状であり、各図形が、履物のそれぞれの部分(例えば、中足領域の前方近くの領域と、中足領域の後方近くの領域)に適用される。ユーザインタフェース選択画面1900は、それぞれのスクロール軸1902及び1904に図形の複数組のカスタマイゼーションを提示する。
図19では、各スクロール軸1902及び1904は、図形のそれぞれの組のカスタマイゼーションをそれぞれ提示する垂直スクロール軸である。垂直スクロール軸1902上に示された一式のカスタマイゼーションは、中足領域の後方近くに位置決めされた図形の一式の色1906、1908、1910、1912及び1914である。垂直スクロール軸1904上に示された一式のカスタマイゼーションは、また、中足領域の前方近くに位置決めされた図形の一式の色1916、1918、1920、1922及び1924である。履物のレンダリングは、ユーザが、図形用に現在選択されている色の組み合わせを表示するためにスクロール軸1902及び1904上の色の組をスクロールするときに更新される。
図19では、垂直スクロール軸1902及び1904は、互いに平行であり、履物のレンダリングの中心1926は、垂直スクロール軸の間に位置決めされる。平行スクロール軸1902及び1904も、ユーザ選択インタフェース画面の中心線に対して0°〜180°の任意の角度で向けられ、例えば、その結果、スクロール平行軸が、垂直方向に、水平方向に又は対角線方向にスクロール可能となる。
【0091】
図20は、履物を図形の組み合わせでカスタマイズするためのユーザ選択インタフェース画面1900を示す。
図19では、各図形は、この場合も、テクスチャエッジを有し、履物のそれぞれの部分(例えば、中足領域の前方近くの領域と中足領域の後方近くの領域)に適用される。ユーザインタフェース選択画面2000は、この場合も、それぞれのスクロール軸2002及び2004に図形の複数組のカスタマイゼーションを提示する。
図19では、スクロール軸2002及び2004は、この場合も、垂直方向にスクロールでき、軸間に位置決めされた履物のレンダリングの中心2026と平行である。各スクロール軸2002及び2004は、図形のためのそれぞれの組のカスタマイゼーションを示す。垂直スクロール軸2002上に提示された一式のカスタマイゼーションは、中足領域の後方近くに位置決めされた図形のための一式の色2006、2008、2010、2012及び2014である。垂直スクロール軸2004上に提示された一式のカスタマイゼーションは、中足領域の前方近くに位置決めされた図形のための一式の塗り潰しパターンである。塗り潰しパターンには、例えば、べた塗り潰しパターン、「ゼブラ」塗り潰しパターン、「爬虫類」塗り潰しパターン、「豹」塗り潰しパターンなどが挙げられる。他のタイプの塗り潰しパターンが選択的に使用されうる。
【0092】
図21は、履物を図形でカスタマイズするためにユーザ選択インタフェース画面2100を示す。
図18では、図形は、履物の中足領域に位置決めされた「翼形」バッジである。ユーザ選択インタフェースは、それぞれのスクロール軸2102及び2104に図形のための複数組のカスタマイゼーションを示す。スクロール軸2102は、水平スクロール軸であり、スクロール軸2104は、垂直スクロール軸であり、水平スクロール軸2102上に提示された一式のカスタマイゼーションは、「翼形」バッジのための一式のバッジスタイルである。垂直スクロール軸2104上に提示された一式のカスタマイゼーションは、現在選択されているバッジスタイルのための一式の色2112、2114、2116、2118及び2120である。
図21では、水平スクロール軸2102と垂直スクロール軸2104は、スクロール軸の交点に位置決めされた履物のレンダリングの中心2122と交わる。ユーザは、水平軸2102を水平方向にスワイプして、「翼形」バッジに利用できる様々なバッジスタイルをスクロールできる。ユーザは、縦軸2104を垂直方向にスワイプして、現在選択されている「翼形」バッジスタイルに利用できる色をスクロールできる。履物のレンダリングは、ユーザが、履物のレンダリング上に現在選択されているバッジスタイルと色の組み合わせを表示するために、それぞれの軸2102及び2104に一式のバッジスタイルと一式の色をスクロールするときに更新される。スクロール軸2102及び2104は、また、軸の少なくとも1つが対角線方向にスクロールできるように位置決めされてもよい。
【0093】
図22は、履物のためにユーザによって選択された例示的なカスタマイゼーションに対応する例示的な製造情報2200の表現を示す。製造情報2200は、製品とユーザによって選択されたカスタマイゼーションに対応する様々なテンプレートからの情報を含みうる。様々なテンプレートには、例えば、製品用の基本テンプレート2202、製品のカスタマイズ中にユーザによって選択されたカスタマイゼーションとユーザから受け取ったテキストの1つ以上のカスタマイゼーションテンプレート2204、及び製品のカスタマイズ中にユーザによって選択された塗り潰しパターン用の1つ以上の塗り潰しテンプレート2206が挙げられる。基本テンプレート2202は、製品の外形を規定する情報(例えば、座標)と、カスタマイゼーションを受けるために利用可能な製品の1つ以上の領域とを含みうる。カスタマイゼーションテンプレート2204は、ユーザによって選択された図形の外形又はユーザによって提供されたテキストを定義する情報(例えば、座標)を含みうる。カスタマイゼーションテンプレート2204の情報は、製品のカスタマイズ中にユーザによって指定されたカスタマイゼーションのサイズと向きとに依存し基づくことができる。製造情報2200は、また、カスタマイゼーションを適用する製品上の位置(例えば、原点位置)を示す情報(例えば、座標)を含みうる。塗り潰しパターンテンプレート2206は、塗り潰しパターンを規定する情報(例えば、座標)を含みうる。製造情報は、また、カスタマイゼーションテンプレート2204を、カスタマイズに選択される塗り潰しパターンに対応する塗り潰しパターンテンプレート2206と関連付ける情報を含みうる。製造情報は、また、カスタマイゼーションの塗り潰しパターン用に選択された色を示す情報(例えば、CMYK値)を含みうる。電子ファイルに含まれうる追加及び代替タイプの製造情報は、本開示の利点と共に理解される。
【0094】
前述のように、顧客が製品にカスタマイゼーションを選択するのと同じ場所で製品をカスタマイズできる。例えば、顧客が、履物店で履物をカスタマイズすることができ、履物店にあるプリンタが、履物の選択されたカスタマイゼーションを、顧客が店で待っている間に印刷できる。あるいは、プリンタは、表示装置、入力インタフェース及びカスタマイゼーションサーバに対して遠隔に配置されてもよい。ユーザによって選択されたカスタマイゼーションを示す製造情報を含む電子ファイルが、リモートプリンタに送信されてもよく、プリンタが、履物を遠隔地でカスタマイズしてもよい。次に、カスタマイズされた履物は、顧客に、例えば速達郵便又は速達小荷物によって配送されてもよい。
【0095】
本発明は、本発明を実施する現在好ましい方法を含む具体例に関して述べられたが、当業者は、前述のシステムと技術の多数の変形と置換が、本発明から逸脱せずに行われうることを理解するであろう。例えば、システム、方法及び/又はユーザインタフェースは、前述のものより多い、少ない及び/又は異なる機能を含んでもよく、システム、方法及び/又はユーザインタフェースの様々な機能は、前述のものと異なる様々な方法(例えば、様々なタイプのインタフェース要素を使用して)で、活動化又は相互作用されてもよい。また、様々な工程ステップが、変更され、順序が変更され、幾つかが省略されてもよく、かつ/又は本発明から逸脱せずに追加のステップ又は特徴を含んでもよい。システム、方法及びユーザインタフェースに対する種々の変更と修正は、添付の特許請求の範囲に示されたような、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく行われうる。