(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
再生可能エネルギーのみを利用した発電機器と、電力貯蔵設備と、予備負荷とを備えた発電設備と、当該発電設備からの電力供給のみを受ける複数の需要家から構成される電力需給単位システムであって、当該電力需給単位システムが所定エリア内に設けられていると共に、
上記所定エリア内に、上記電力需給単位システムの電力の需給状況を監視して、上記各電力需給単位システム内の電力需給バランスの制御を行う監視制御装置が設けられており、
上記各発電設備と上記各需要家に各々スマートメータが設けられ、上記監視制御装置は上記各スマートメータを介して上記各電力需給単位システムとの間で無線通信により、上記各需要家における消費電力に関するデータ、上記各発電設備における発電電力に関するデータ、及び上記電力貯蔵設備の電池残量に関するデータを受けて、これらのデータに基づいて電力の需給バランスのための制御指令を、上記電力需給単位システムに無線送信することで電力供給のバランス制御を行うものであり、
上記監視制御装置は、上記発電設備の発電電力と上記需要家の消費電力とを監視し、発電量過多の場合は上記予備負荷を駆動する予備負荷制御動作を行う予備負荷駆動指令部と、供給電力不足の場合は上記需要家に対する電力制限指令からなるデマンドレスポンス制御動作を行うデマンド制御指令部とを具備しており、上記予備負荷駆動指令部と上記デマンド制御指令部により発電電力量と消費電力量とのバランスをとるものであり、
上記電力貯蔵設備は複数の蓄電池により構成されると共に、蓄電池残量を検知し得る電池残量計測システムが設けられ、
上記監視制御装置の上記予備負荷駆動指令部は、上記電池残量計測システムにて検出された蓄電池残量が蓄電池残量の最大値より低い値を上限値として、当該上限値に蓄電地残量が到達した際に上記制御指令として上記予備負荷を駆動開始する駆動開始指令を送信し得る駆動開始指令部と、
上記予備負荷の駆動により上記電池残量計測システムにて検出された蓄電池残量が蓄電池残量の最小値より高い値を下限値として、当該下限値に蓄電地残量が達した際に上記制御指令として上記予備負荷の駆動を停止する駆動停止指令部とを具備することを特徴とする再生可能エネルギー利用発電設備を用いた電力供給システム。
再生可能エネルギーのみを利用した発電機器と、電力貯蔵設備と、予備負荷とを備えた発電設備と、当該発電設備からの電力供給のみを受ける複数の需要家から構成される電力需給単位システムであって、当該電力需給単位システムが所定エリア内に設けられていると共に、
上記所定エリア内に、上記電力需給単位システムの電力の需給状況を監視して、上記各電力需給単位システム内の電力需給バランスの制御を行う監視制御装置が設けられており、
上記各発電設備と上記各需要家に各々スマートメータが設けられ、上記監視制御装置は上記各スマートメータを介して上記各電力需給単位システムとの間で無線通信により、上記各需要家における消費電力に関するデータ、上記各発電設備における発電電力に関するデータ、及び上記電力貯蔵設備の電池残量に関するデータを受けて、これらのデータに基づいて電力の需給バランスのための制御指令を、上記電力需給単位システムに無線送信することで電力供給のバランス制御を行うものであり、
上記監視制御装置は、上記発電設備の発電電力と上記需要家の消費電力とを監視し、発電量過多の場合は上記予備負荷を駆動する予備負荷制御動作を行う予備負荷駆動指令部と、供給電力不足の場合は上記需要家に対する電力制限指令からなるデマンドレスポンス制御動作を行うデマンド制御指令部とを具備しており、上記予備負荷駆動指令部と上記デマンド制御指令部により発電電力量と消費電力量とのバランスをとるものであり、
上記電力貯蔵設備は複数の蓄電池により構成されると共に、蓄電池残量を検知し得る電池残量計測システムが設けられ、
上記蓄電池に加えて予備蓄電池を設け、該予備蓄電池の電池残量を上記電池残量計測システムにて検知可能に構成し、
上記監視制御装置の上記予備負荷駆動指令部は、上記電池残量計測システムにて検出された蓄電池残量が蓄電池残量の最大値より低い値を上限値として、当該上限値に蓄電地残量が到達した際に上記予備蓄電池の充電指令を送信し、日没となったことを検知したとき上記予備蓄電池の充電停止指令を送信する予備蓄電池充電指令部と、
上記蓄電池残量が蓄電池残量の最小値より高い値を下限値として、当該下限値に蓄電地残量が達した際に上記予備蓄電池の放電指令を送信し、上記予備蓄電池の放電により上記蓄電池の充電がなされ、上記蓄電池残量が上記下限値より高い値となった際に上記予備蓄電池の放電停止指令を送信する予備蓄電池放電指令部と、
かつ、上記蓄電池の充電がなされている昼間の一定期間、上記予備蓄電池の充電を行う第2予備蓄電池充電指令部とを有するものである再生可能エネルギー利用発電設備を用いた電力供給システム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る再生可能エネルギー利用発電設備を用いた電力供給システムについて詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る再生可能エネルギー利用発電設備の電力供給システムの全体の構成を示し、
図2は各発電設備と需要家との接続関係を示す。
【0030】
本実施形態では、本システムを既存の発電施設が存在しない日本国以外の離島に設置した場合について説明する。
【0031】
本システムは、太陽光発電機(太陽光発電設備)2と風力発電機(風力発電設備)3を具備した複数の再生可能エネルギー利用発電設備1A,1B,1C(以下、「発電設備」という)と(本実施形態では当該一離島内の3か所に設置されている)、各発電設備1A,1B,1Cの近隣に位置し、各発電設備1A〜1Cの各々の配電網9を介して、対応する上記発電設備1から電力の供給を受ける複数の需要家10と、上記各発電設備1A〜1Cから無線にて常時送られてくる供給電力量情報(発電電力量[kwh]又は発電電力[kw])、発電電圧[V]、力率[cosφ]、周波数[Hz]等)と、各蓄電池4の情報(電圧[V]、電流[A]、残量[%]等)、上記各需要家10から無線にて常時送られてくる消費電力量情報(消費電力量[kwh]又は消費電力[kw]、電圧[V]、力率[cosφ]、周波数[Hz]等)を受けて、上記各発電設備1A〜1Cに対して指令信号を無線送信し、各発電設備1A〜1Cにおける供給電力量の最適制御を行うエネルギーマネージメントシステム(EMS)としての監視制御装置15(当該離島内の1箇所に設置される)と、上記監視制御装置15と通信衛星30及び/又はインターネット網31を介して接続され、例えば日本国内に存在する情報収集装置(クラウドサーバ)16とから構成されている。
【0032】
尚、上記再生可能エネルギー利用発電設備として太陽光発電機2と風力発電機3を示すが、再生可能エネルギー利用発電設備としてはこれに限らず、バイオマス発電機、水力発電機、その他の再生可能エネルギーを利用した発電設備を使用しても良い。
【0033】
尚、ここで発電設備を個別に特定する場合は符号1A,1B,1Cを用い、特定しない場合は符号1を用いる。また、各需要家10についても、個別に指定する場合は10−1,10−2,10−3等の符号を用い、特定しない場合は符号10を用いる。また、上記発電設備(1A乃至1C)及び該発電設備(1A乃至1C)から電力供給を受ける複数の需要家(10)により、「電力需給単位システム」が構成されている。
【0034】
各発電設備1A〜1Cの発電電力量(上記供給電力量情報)、及び上記蓄電池の情報は、各発電設備1A〜1C毎に設けられた後述のスマートパワーマネージャー(SPM)22(
図4参照)の制御に基づいて、各発電設備1A〜1Cに各々設けられた双方向スマートメータ11からデータ収集装置としての機能を有するWiFi無線送受信装置(データ収集装置)12、及び無線中継機13を介して、上記監視制御装置15に無線送信し得るように構成されている。
【0035】
また、各需要家10の消費電力量(上記消費電力量情報)は、各需要家10に設けられた双方向スマートメータ18(
図2参照)からデータ収集装置としての上記WiFi無線送受信装置12に無線で送られ、当該送受信装置12から上記無線中継機13を介して、上記監視制御装置15に送信し得るように構成されている。
【0036】
また上記監視制御装置15では、上記発電設備1A〜1Cからの供給電力量情報、上記蓄電池に関する情報、上記各需要家10からの消費電力量情報等に基づいて、上記各発電設備1A〜1Cに対して発電量の制御指令情報、上記各需要家10に対して各機器の制御指令情報、各蓄電池4に対する充放電指令を無線送信する。さらに上記監視制御装置15は、通信衛星30、インターネット網31を介して上記クラウドサーバ16に対して、上記供給電力量情報、上記蓄電池の情報、上記消費電力量情報を送信する。
【0037】
上記クラウドサーバ16では、上記監視制御装置15から通信衛星30、又はインターネット網31を介して当該離島での電力需給状態に関するデータ(上記供給電力量情報、上記消費電力量情報、上記蓄電池に関する情報)を取得し逐次蓄積する。蓄積した各種データは、当該電力システムを設置している国との二国間クレジット制度(JCM)のための基礎データとして利用し、温室効果ガスの排出削減についての実施状況の測定、報告、検証(MRV)のデータとして使用することができる。尚、インターネット網31が存在しない地域の場合は、通信衛星30(例えばインマルサット(登録商標))を介して、監視制御装置15とクラウドサーバ16との通信を行うことができる。
【0038】
上記発電設備1A〜1Cは
図2に示すように構成されている。各発電設備1A〜1Cは同一構成であるため、ここでは上記発電設備1Aについて説明する(
図3も参照)。
【0039】
上記発電設備1Aは、各々、複数の太陽光発電パネルから構成される太陽光発電機2と、複数の小型の風力発電機から構成される風力発電機3と、これらの電力を変換するためのコンバータ5(PVコンバータ5a、(PVはPhotovoltaicsの略)、風力コンバータ5b)及び系統連携インバータ6、上記発電機2,3の出力変動を保証するための複数の蓄電池(鉛蓄電池からなる電力貯蔵設備)4と、蓄電池4の充放電を制御するための複数のバッテリーコントローラ7を具備している。尚、蓄電池4を個別に表す場合は符号4−1,4−2等を用いる。
【0040】
より具体的には、太陽光発電機2で生じた直流電圧を電圧値の異なる直流電圧(例えばDC380V)に変換して、高電圧直流給電(HVDC:High−Voltage Direct Current)用のDCバス21(
図4参照)に送出するPVコンバータ5a、上記風力発電機3で生じた交流電圧を直流電圧(例えばDC380V)に変換して上記DCバス21に送出する風力コンバータ5b、上記DCバス21から送られてくるDC380Vの直流を交流電圧(例えば単相交流220V)に変換する系統連携インバータ6から構成されている(
図3参照)。
【0041】
また、上記蓄電池4は、20[kwh]の容量を有する2v×24セルからなる1単位の蓄電池4が6個設けられており、各蓄電池4に対応して充放電を制御するバッテリーコントローラ7が1単位の蓄電池4に2個ずつ設けられ(各バッテリーコントローラ7は10[kwh]を担当)、各バッテリーコントローラ7は上記DC380Vの上記DCバス21に接続されている。
【0042】
また、
図4に示すように、上記各コンバータ5a,5bとバッテリーコントローラ7は通信バス23で接続され、かつ後述のスマートパワーマネージャー(SPM)22、電池残量計測システム(BMU:Battry Monitoring Unit)24にも上記通信バス23にて接続されている。上記スマートパワーマネージャー22は上記スマートメータ11から送られてくる指令信号(監視制御装置15から発信されている指令信号)に基づいて上記電池残量計測システム24を介して上記蓄電池4の充放電等を制御すると共に、上記太陽光発電機2、上記風力発電機3の発電量の制御を行う。
【0043】
各発電設備1は、系統連携インバータ6から例えば220Vの単相交流電力又は380V三相交流電力を交流開閉配電盤8を介して配電網9に送出し、当該配電網9を介して各需要家10に例えば単相交流220Vの電力、或いは、3相380Vの電力を送るように構成されている。
【0044】
各発電設備1の上記交流開閉配電盤8の出力側には各々上記スマートメータ11が設置されており、当該発電設備1における発電電力量に関する情報(上記供給電力量情報)を当該発電設備1毎に設置されたWiFi無線送受信装置12に無線送信し得るように構成されている。
【0045】
このWiFi無線送受信装置12は、上記スマートメータ11から無線で送られてきた電力量に関するデータ(上記供給電力量情報、蓄電池に関する情報及び上記消費電力量情報)を2.4GHz帯の搬送電波で変調し、WiFi規格の無線信号として中継機13に向けて無線送信し得るように構成されている。また、当該WiFi無線送受信装置12は、上記監視制御装置15から無線で送信されてきた各種指令信号を、上記中継機13を介して受信し、上記各種指令信号をスマートメータ11,18に無線送信する。
【0046】
ここで、上記発電設備1において、
図4に示すように、上記太陽光発電機2、上記風力発電機3、上記蓄電池4からの電力は、上記コンバータ5(5a,5b)、上記バッテリーコントローラ7を介して、直流としてDCバス(380V)21に供給され、このDCバス21が上記系統連携インバータ6に接続され、当該インバータ6によって交流に変換されて交流開閉配電盤8に接続されている。このように、上記太陽光発電機2と風力発電機3と上記蓄電池4からの電力は、例えば380Vの高電圧直流給電(HVDC)を行い、全て直流としてDCバス21を介して、連携インバータ6に供給され、当該連携インバータ6にて交流に変換するように構成している。
【0047】
このように構成すると、上記系統連携インバータ6に光ファイバーを介して同様の設備(
図4の高電圧直流給電設備S)を容易に接続して拡張することができ、システムの拡張を容易に行うことができる。
【0048】
また、
図4に示すように、コンバータ5(5a,5b)、バッテリーコントローラ7とスマートパワーマネージャー22とを通信バス23にて接続し、当該スマートパワーマネージャー22と系統連携インバータ6とを通信バス23にて接続する。上記監視制御装置15からの指令は、上記スマートメータ11を介して上記スマートパワーマネージャー22にて受信し、当該スマートパワーマネージャー22が上記各発電機2,3の発電電力の制御を行い、また、上記蓄電池4への充電又は放電の制御を行う。
【0049】
また、上記蓄電池4は鉛蓄電池を用い、上記電池残量計測システム(BMU)24を接続して、当該システム24により電池残量、電圧、電流等を監視し、当該電池残量等のデータも上記スマートパワーマネージャー22から監視制御装置15に送信される。
【0050】
上記各需要家10において(
図2等参照)、当該需要家10には上記スマートメータ18、及び、各需要家10における電力消費を制御するためのコントローラ19が設けられており、上記スマートメータ18から各需要家の消費電力量に関する情報が上記WiFi無線送受信装置12に送信される(
図1参照)。この各需要家10から上記WiFi無線送受信装置12間の通信は、比較的近距離であることからWiFi規格の近距離無線通信(例えば2.4MHz帯)により行うことができる。
【0051】
需要家10におけるスマートメータ18は、その複数の入出力接点に複数の機器が接続されており、各機器の選択制御は、当該接点の番号により特定することができる。従って、上記監視制御装置15からの指令信号中に上記接点の番号を含ませることにより、上記監視制御装置15において需要家10の特定の機器の制御(例えば特定の機器の電源のオンオフ)を行うことも可能である。
【0052】
上記WiFi無線送受信装置12からは同様に消費電力量に関するデータ(上記消費電力量情報)を2.4GHz帯の搬送電波を使用してWiFi規格の無線信号として上記無線中継機13に向けて送信するように構成されている。
【0053】
上記WiFi無線送受信装置12は上記無線中継機13から送信される監視制御装置15からの各発電設備1又は需要家10への制御情報(制御指令)を受信し、自己の発電設備に関する情報であれば、上記スマートパワーマネージャー22を介して、当該制御情報(制御指令)に基づいて発電設備の運転の制御を行う。また、WiFi無線送受信装置12は、制御情報(制御指令)が特定の需要家のものであれば、その制御情報(制御指令)をWiFi方式の信号に変換して、該当する需要家10に向けて無線送信する。
【0054】
上記無線中継機13は、当該発電設備1が3台設置された地域内に例えば3台設置し、複数の周波数帯域で同時に通信を行うことが可能な多入力多出力(MIMO(Multiple Input Multiple Output))の通信方式を使用し、上記各WiFi無線送受信装置12から送信される2.4GHz帯の搬送電波を送受信し得ると共に、各中継機13間において5GHz帯の搬送電波にてWiFi規格による無線通信を可能としている(
図5参照)。
【0055】
各無線中継機13は、上記監視制御装置15のWiFi無線送受信装置20とも上記各搬送電波にてWiFi規格にて通信し得るように構成されている。
【0056】
上記監視制御装置15は上記各無線中継機13を介して、各発電設備1の発電電力量、各需要家の消費電力量を把握し得ると共に、上記監視制御装置15から各発電設備1A乃至1C又は特定の需要家10に向けての制御指令信号をWiFi規格の2.4GHz帯の搬送波にて無線送信することができるように構成されている。
【0057】
このように大容量WiFiを活用して通信を行うことにより、ブロードバンド網の整備が遅れている海外離島地域においても、データ収集、デマンド制御、予備負荷制御をWiFi無線通信により行うことができ、安定した高品質の電力供給を行うことができる。
【0058】
WiFi規格の2.4GHz帯の電波の実証試験での到達範囲は無指向性アンテナで約1km〜2km、WiFi規格の5GHz帯の電波の実証試験の到達範囲は半指向性アンテナで約2.5km〜3kmなので、
図5に示すように、上記中継装置13を例えば2.5km程度離間した3か所に、各々が三角形の頂点を構成するように設置する。そして、各無線中継機13を中心として直径2km以内の円の範囲E内に各発電設備1のWiFi無線送受信装置12が位置するように当該発電設備1A〜1Cを配置する。
【0059】
各需要家10のスマートメータ18と上記WiFi無線送信装置12は2.4GHz帯のWiFi無線通信方式を用いて接続することで、約2kmの到達範囲を達成することができる。よって、各発電設備1A〜1Cの無線送受信機12と各需要家10とは直径2kmの円の範囲内であれば通信が可能である。尚、Zigbee(登録商標)規格では2.4GHz帯の電波の到達範囲は約3.2kmであるので、Zigbee(登録商標)規格の無線通信方式とすれば、各発電設備1A〜1Cの無線送受信機12と各需要家10とは直径3.2kmの円の範囲内であれば通信が可能となる。
【0060】
次に、各発電設備1に設けられた予備負荷について説明する。
図14に示すように、発電設備1の配電網9に予備負荷として、EV充電機(EV:Electric Vehicle)36、揚水ポンプ37、汚水ポンプ39が接続されており、上記各予備負荷には各々スマートメータ29が接続されている。また、上記予備負荷のスマートメータ29、上記需要家10のスマートメータ18、及び上記各発電設備のスマートメータ11の全体を制御するスマートメータコントロールシステム60(SMC)が各発電設備1毎に設けられている(
図20等参照)。
【0061】
ここで、本発明のシステムの制御の全体構成を
図20に示し、制御系の概略について説明する。監視制御装置(EMS)15(
図8参照)は、各発電設備1から送信される供給電力量情報、蓄電池に関する情報、消費電力量情報に基づいて、上記各発電設備1の蓄電池4の充放電、需要家10の電力消費を制御する。スマートパワーマネージャー22(
図9等参照)は、上記監視制御装置15からの制御指令、及び、電池残量計測システム(BMU)24からの電池残量等の情報に基づいて、バッテリーコントローラ7を介して、蓄電池4の充放電を制御する。さらに、スマートメータコントロールシステム(SMC)60は、上記監視制御装置15からの制御指令を一旦受けて、上記発電設備1、上記需要家10、及び予備負荷の各スマートメータ11,18,29に各制御指令信号を送信する中継機構を有するものである。
【0062】
次に、監視制御装置(EMS)15、スマートパワーマネージャー(SPM)22、電池残量計測システム(BMU)24の具体的構成について説明する。
【0063】
上記監視制御装置(EMS)15は、
図8に示す構成を有するものである。この監視制御装置15は、後述の
図6、
図15、
図17及び
図22に示す動作手順の制御プログラムを記憶した主記憶装置としてのプログラム記憶部15a、上記制御プログラムに従って各種制御を行うCPU15b、上記制御プログラムの動作過程において各種データを一時的に記憶するデータ記憶部15c、ハブを介して上記WiFi無線送受信装置20との通信を行う通信部15d、キーボード等の入力部15e、各種情報を表示するモニタ等の表示部15fを具備しており、これらの装置が通信バス25を介して接続されている。
【0064】
上記スマートパワーマネージャー(SPM)22は、
図9に示す構成を有するものである。このスマートパワーマネージャー22は、後述の
図16に示す動作手順のプログラムを記憶した主記憶装置としてのプログラム記憶部22a、上記プログラムに従って各種制御を行うCPU22b、上記プログラムの動作過程において各種データを一時的に記憶するデータ記憶部22c、上記スマートメータ11との通信を行う通信部22dを具備しており、これらの装置が上記通信バス26を介して接続されている。また、上記通信バス26はI/O22eを介して上記通信バス23に接続されている(
図4参照)。このスマートパワーマネージャー22は各発電設備1毎に設けられている。尚、22d’は上記スマートメータ11との間の送受信を行うための無線送受信機である。
【0065】
上記電池残量計測システム(BMU)24は、
図10に示すように、蓄電池4の残量、電圧、電流等を検出するための状態センサー24a、通信バス23からの指令を受けて状態センサー24aの電池残量等を確認し報告するためのCPU24b、電池残量等の各種データを記憶するためのデータ記憶部24d、上記CPU24bから送出される残量のデータを上記通信バス23に送出し、又は、バッテリーコントローラ7からの残量指示指令をCPU24bに送出する通信部24cとから構成されている。この電池残量計測システム24は発電設備毎に設けられている。
【0066】
次に、上記監視制御装置15で行われるEMS電力供給バランス制御システムについて説明する。
【0067】
上記監視制御装置15では、各発電設備1の電力が足りない場合のデマンドレスポンス制御と、各発電設備1の発電量が余る場合の予備負荷制御を行う。
【0068】
監視制御装置15は、各発電設備1(BMU24)からの送信データ(電池残量データ(百分率データ))に基づいて、各発電設備1の最低蓄電池残量A(
図7(a)の最下値30%)、及び現在(一定時間間隔毎)の蓄電池残量a1を把握している(
図13,m1+m2+m3+・・・参照)。具体的には、上記最下値(30%)、最大値(90%)等はデータ記憶部15cに基準値(
図23、
図24参照)として記憶している。
【0069】
また、上記監視制御装置15は、各発電設備1に対応する需要家10の一定時間間隔毎の電力使用量(デマンド値B、
図7(b)のb1値)(kwh)のデータを受信し把握している(
図11、d1,d2,d3等参照)。
【0070】
一方、監視制御装置15(
図8、データ記憶部15c)には、予め当該発電設備1の最大電力使用量(太陽光発電の電力と風力発電の電力と蓄電池の電力の合計=デマンド設定値C)(kw)が基準値として設定されており、監視制御装置15は、上記デマンド値Bとデマンド設定値Cとを比較して、その差をデマンド偏差D(kw)として把握する。例えば、現在のデマンド値(電力使用量)Bがデマンド設定値Cを上回る場合は、デマンド偏在Dとし把握される。
【0071】
その後、監視制御装置15は、上記デマンド偏差Dに、上記最低蓄電池残量Aに基づく例えば30分後の蓄電池供給余裕予測Eと、負荷制御予測F(=D)を加味して演算処理を行い、負荷制御指令G、この場合は需要家10の電力使用を制限する負荷制御指令Gを求める。
【0072】
その後、負荷制御指令Gは、上記デマンド偏差Dを補うことで発電電力を負荷制御予測Fに一致させることにより、電力不足を補うものである。負荷制御指令Gは、対象となる需要家10に無線送信される。
【0073】
また、各発電設備1A〜1Cにおける発電量が余る場合は、予備負荷制御を行う。予備負荷としては、淡水化装置、製氷機等が設けられており、余剰の電力によりこれらの装置の運転制御指令を各予備負荷装置に無線送信される。
【0074】
かかる監視制御装置15のより具体的な制御を
図6に示すフローチャートと共に説明する。
【0075】
監視制御装置(EMS)15は、各需要家10(10−1,10−2,10−3・・・:需要家10は各発電設備の配電網9に共通に設けられている)の各スマートメータ18からの消費電力に関するデータ(上記消費電力量情報、即ち、消費電力量[kwh]又は消費電力[kw]、電圧[v]、力率[cosφ]、周波数[Hz])の情報を通信網(WiFi無線送受信装置12、中継機13、WiFi無線送受信装置20)を介して通信部15dにて受けている(
図6、ステップS1)(
図8参照)。そして上記監視制御装置15はそれらのデータを需要家毎にデータ記憶部15cの記憶エリア27(
図11参照)に順次記憶していく。尚、上記各需要家の送信データには、需要家を示す需要家毎に異なるID番号(例えば需要家10−1であれば、ID=101、需要家10−2であれば、ID=102等)が含まれており、上記監視制御装置15は上記ID番号に基づいて需要家毎の各データを需要家毎10の各記憶エリア10−1,10−2,10−3・・・に順次記憶していく。
【0076】
同時に、上記監視制御装置(EMS)15は、スマートパワーマネージャー22の制御に基づいて、各発電設備1A,1B,1Cのスマートメータ11からの発電電力等に関するデータ(上記供給電力量情報、即ち、発電電力量[kwh]又は発電電力[kw]、電圧[v]、電流[A]、力率[cosφ]、周波数[Hz])の情報を通信網(WiFi無線送受信装置12、中継機13、WiFi無線送受信装置20)を介して通信部15dにて受信している(
図6、ステップS2)。
【0077】
そして上記監視制御装置15は、それらのデータをデータ記憶部15cの記憶エリア28に発電設備毎に順次記憶していく(
図12参照)。そして上記需要家データと同様に、各発電設備1からの送信データには、各発電設備を示す発電設備毎に異なるID番号(例えば発電設備1AはID=1A、発電設備1BはID=1B、発電設備1CはID=1C等)が含まれており、上記監視制御装置15は上記ID番号に基づいて各発電設備毎の各データを発電設備1A,1B,1C毎のデータ記憶部15cの各記憶エリア1A,1B,1Cに順次記憶していく(
図12参照)。また、発電電力量又は発電電力、電圧、電流は、各発電設備の太陽光発電機2と風力発電機3の各々のデータを別々に記憶していく。
【0078】
上述のように、上記需要家10又は発電設備1から上記監視制御装置15に送られるデータには全て上記ID番号が含まれており、監視制御装置15はどの需要家10又は発電設備1からのデータかを判別できるように構成されている。また、上記監視制御装置15から各需要家10又は各発電設備1にデータを送信する場合、特定の需要家10又は特定の発電設備1に対してデータを送信するときは、その特定の需要家10又は特定の発電設備1のID番号を同時に送信する。
【0079】
また、上記監視制御装置15は、発電設備1毎に、上記スマートメータ11から、各蓄電池4の電力[kw]、電圧[V]、電流[A]、電池残量[%]に関する情報を受信し、これらをデータ記憶部15cの記憶エリア38に記憶していく(
図13(a)参照)。上記記憶エリア38には、発電設備1Aの6個の蓄電池4の各データを4−1から4−6の記憶エリアに各々記憶している。尚、
図13(a)には、発電設備1Aの記憶エリア38のみを示すが、他の発電設備1B,1Cの蓄電池のデータについても、上記記憶エリア38に同様に分けて記憶されていく。
【0080】
また、監視制御装置15は、各需要家10の消費電力量を合計して、総消費電力量(Σ消費電力量=d1+d2+d3+・・・・)を一定時間毎に演算し、上記データ記憶部27に順次記憶していく(
図6、ステップS3、
図11参照)。同時に、監視制御装置15は、各発電設備1A〜1Cの発電電力量を合計して、総発電電力量(Σ発電電力量=e1+e2+e3+e4+e5+e6)を一定時間間隔毎に演算し、上記記憶エリア28に記憶していく(
図6、ステップS4、
図12参照)。
【0081】
次に、監視制御装置15では、総発電電力量(Σ発電電力)と総消費電力量(Σ消費電力)を比較し予測動作により(
図6、ステップS5)、消費電力より発電電力に余裕がある場合における予備負荷予測(
図7(a)、
図6ステップS6以降)と、消費電力が発電電力を上回る場合のデマンド予測(
図7(b)、
図6ステップS8以降)を行う。このとき、(Σ発電電力=Σ消費電力)の場合は現状維持で、発電を継続する(
図6、ステップS7,S15)。
【0082】
上記予測の結果、上記監視制御装置15は、(Σ発電電力>Σ消費電力)の場合は、以下の予備負荷制御を行う(
図6、ステップS6以降)。尚、以下の説明において、監視制御装置15のCPU15bの機能ブロック図である
図23を適宜参照する。
【0083】
この場合、発電設備の蓄電池4の現在の電池残量を電池残量計測システム(BMU)24に基づいて確認する(
図6、ステップS9、
図7(a)a1点参照)。監視制御装置15(
図23、電池残量要求指令部41)は、各発電設備1A,1B,1Cの各スマートパワーマネージャー22に各発電設備1A,1B,1Cの電池残量要求指令を送信する(
図15ステップS9−1参照)。この電池残量要求指令は通信部15dよりハブを介してWiFi無線送受信装置20から各発電設備1A,1B,1Cに向けて無線送信される。
【0084】
上記電池残量要求指令は、上記中継機13を介して各発電設備1A,1B,1CのWiFi無線送受信装置12で受信され、各発電設備1A,1B,1Cの各スマートメータ11から各スマートパワーマネージャー22に各々無線送信される。上記各発電設備1A,1B,1Cにおける上記スマートパワーマネージャー22(
図9参照)は、上記通信部22dを介して上記電池残量要求指令を受信すると(
図16、ステップS1参照)、通信バス23を介して電池残量計測システム(BMU)24に対して電池残量を報告するように要求する(
図16、ステップS2参照)。
【0085】
例えば、上記発電設備1Aの上記電池残量計測システム24(
図10参照)は、通信部24cを介して上記指令を受け、当該システム24のCPU24bは、上記指令に基づいて状態センサー24aにより蓄電池4−1,4−2,4−3・・・の残量を検出する。そして、蓄電池4−1,4−2,4−3・・・の残量データm1,m2,m3[%]・・・を自己のID番号と共に通信部24cを介して通信バス23に送出し、当該残量データm1,m2,m3・・・[%]は上記通信バス23を介して上記スマートパワーマネージャー22にて受信される(
図16、ステップS3参照)。上記スマートパワーマネージャー22は上記残量データm1,m2,m3・・・[%]を通信部22d(無線送受信機22d’)を介して上記スマートメータ11に無線送信し(
図16、ステップS4参照)、上記スマートメータ11は上記残量データm1,m2,m3・・・[%]をWiFi無線送受信装置12から上記中継機13に送信し、当該残量データm1,m2,m3・・・は上記無線中継機13、上記無線送受信装置20を介し上記監視制御装置15にて受信され、該監視制御装置15はこれらのデータをデータ記憶部15cの記憶エリア38に記憶する(
図13(a)、
図15、ステップS9−2,S9−3参照)。
【0086】
他の発電設備1B,1Cからの電池残量データm1,m2,m3・・・[%]も同様のルートで上記監視制御装置15にて受信され、記億される(
図15、ステップS9−2,S9−3参照)。 尚、上記監視制御装置15は、各発電設備1A,1B,1Cの蓄電池4の電池残量データm1,m2,m3・・・を常時受信し、所定時間毎に更新しているので、記憶エリア38の直近の電池残量データを、直近の電池残量データとして取得しても良い。
【0087】
そして、当該監視制御装置15(
図23、加算部42)は、取得した各発電設備1Aの電池残量の合計の総電池残量(Σ電池残量1A=m1+m2+m3・・・)を演算により求め(
図15、ステップS9−3参照)、データ記憶部15cの記憶エリア38に記憶する(
図13(a)参照)。
【0088】
同様に、上記監視制御装置15(
図23、加算部42)は、取得した各発電設備1B,1Cの電池残量の合計の総電池残量(Σ電池残量1B=m1+m2+m3・・・、Σ電池残量1C=m1+m2+m3・・・)を演算により求め、データ記憶部15cの記憶エリア38に記憶する(
図13(a)、
図15、ステップS9−3参照)。
【0089】
そして上記監視制御装置15(
図23、加算部42)は、各発電設備1A,1B,1Cの合計の総電池残量=Σ電池残量1A+Σ電池残量1B+Σ電池残量1C)を求める。この場合、総電池残量Σが
図7(a)のa1点(60%)であったとする(
図15、ステップS9−3,S10参照)。
【0090】
このとき、監視制御装置15(
図23、比較部43)は、データ記憶部15cの基準値(残量の最大値90%)を参照し、現在の蓄電池残量(a1点)は最大値には達していないので、これを認識し、上記監視制御装置15(
図23、予測部44)は、充電の特性曲線(
図7(a)の特性曲線)に基づいて蓄電池の残量の上限値である90%に至るまでの時間(
図7(a)のa2点に至る時間)を予測する(
図6、ステップS9,S10参照)。具体的には、上記予測部44は、
図7(a)の特性曲線を延長し(同図破線参照)、90%に達するまでの時間を演算により求める(
図15、ステップS10−1参照)。この場合、充電の最大値に至る時間が「10分」であったとすると、その間、蓄電池4に充電を行う(
図15、ステップS10−2、
図6、ステップS11参照)。
【0091】
具体的には、上記監視制御装置15(
図23、充電指令部45)は、通信部15dを介して上記全部の発電設備1A,1B,1Cのスマートパワーマネージャー22に対して、蓄電池4の充電指令を制御指令として送信する(
図15、ステップS10−2参照)。この充電指令は上記WiFi無線送受信装置20から中継機13を経て各発電設備1A,1B,1CのWiFi無線送受信装置12で受信され、さらに各発電設備のスマートメータ11を経由して各発電設備のスマートパワーマネージャー22(
図9参照)の通信部22dにて受信され、各スマートパワーマネージャー22にて充電指令が認識される(
図16、ステップS5参照)。
【0092】
すると、上記各発電設備のスマートパワーマネージャー22は、通信バス23を介してバッテリーコントローラ7に対して充電指令を送出する(
図16ステップS6参照)。上記バッテリーコントローラ7は、上記充電指令に基づいて、太陽光発電機2からコンバータ5を介してDCバス21に送出される電力及び風力発電3からコンバータ5を介してDCバス21に送出される電力を蓄電池4に充電する。
【0093】
その間、上記電池残量計測システム24(
図10参照)は常時状態センサー24aにて上記蓄電池4の残量を検出しており、残量データを通信部24cより通信バス23を介して上記スマートパワーマネージャー22に送出している(
図16、ステップS13参照)。よって、上記充電期間中も上記スマートパワーマネージャー22から電池残量データm1,m2,m3・・・は上記スマートメータ11に送信され、無線中継機13、WiFi無線送受信装置20を介して上記監視制御装置15に送信されている(
図16、ステップS14,S15参照)。よって、上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は上記充電期間中も常時、上記蓄電池4の電池残量を把握することができる。尚、スマートパワーマネージャー22は、上記電池残量データをデータ記憶部22cに記憶している(
図16、ステップS14参照)。
【0094】
上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は、蓄電池残量が90%に達すると判断した場合は、まず、充電停止指令部46(
図23参照)が充電停止指令を各発電設備のスマートパワーマネージャー22に送信する(
図15、ステップS11,S11−1参照)。上記充電停止指令は、上記と同様のルートを通り、各発電設備1の各スマートパワーマネージャー22にて受信されると(
図16、ステップS7参照)、当該マネージャー22はバッテリーコントローラ7に対して充電停止指令を送信する(
図16、ステップS7,S8参照)。これにより、各発電設備における充電は停止される。尚、蓄電池残量が90%に到達した発電設備から順に充電を停止することができ、この場合、上記監視制御装置15(
図23、充電停止指令部46)は、充電を停止したい発電設備のID番号と共に充電停止指令を送信する。
【0095】
そして、上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は充電が90%に達すると判断した場合は、上記監視制御装置15の予備負荷駆動指令部47(
図23参照)の駆動開始指令部47aが予備負荷の駆動指令を送信する(
図6、ステップS12参照)。
【0096】
予備負荷としては、上述の淡水化装置、製氷機等があるが、
図14に上記配電網9に接続されたEV充電機36を示し、本実施形態ではEV充電機36を駆動する。尚、この予備負荷にもスマートメータ29が各々接続されており、各予備負荷の駆動は上記各スマートメータ29を介して行われる。
【0097】
このとき上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は、発電設備1A,1B,1C毎に電池残量を判断し、例えば、最初に電池残量が90%に達した発電設備から順次上記予備負荷駆動指令を送信するように構成することができる。
【0098】
上記監視制御装置15(
図23、駆動開始指令部47a)の予備負荷駆動指令は、通信部15dからハブを介してWiFi無線送受信装置20から送信され、当該予備負荷駆動指令は上記無線中継機13を介して各発電設備1A,1B,1CのWiFi無線送受信装置12で受信され、該無線送受信装置12を介して各スマートメータ11にて受信される。
【0099】
上記スマートメータ11は、上記の予備負荷駆動指令を上記スマートパワーマネージャー22に送信し、該マネージャー22は当該予備負荷駆動指令に基づいて(
図16、ステップS9参照)、予備負荷を駆動すべく、上記EV充電機36に駆動指令を送信すると共に、上記バッテリーコントローラ7を制御して、蓄電池4の電力を上記EV充電機36に供給するように制御を行う(
図16、ステップS10参照)。これにより、上記EV充電機36にEV用の電力が充電される。尚、特定の発電設備1A又は1B又は1Cの予備負荷のみを駆動する場合は、指令を送信する発電設備のID番号を予備負荷駆動指令と共に送信すれば良い。この場合、各発電設備のスマートパワーマネージャー22は、自身に対する指令か否かID番号により判断し、ID番号の一致を検出した場合にのみ、上記予備負荷の駆動を行う。ID番号が一致しない場合は、予備負荷の駆動は行わない。
【0100】
この予備負荷の駆動期間中も、上記充電期間中と同様に、上記電池残量計測システム24から電池残量データが上記スマートパワーマネージャー22に送信されるため(
図16、ステップS13〜S15参照)、上記監視制御装置15(
図23、比較部43)では上記蓄電池4の電池残量を常に把握することができる。上記予備負荷が駆動されると、上記電池残量は
図7(a)に示すように、a2点(90%)から予備負荷の駆動により徐々に低下していき、上記監視制御装置15は、上記電池残量の減少を認識する。
【0101】
その後、監視制御装置15(
図23、比較部43)は、蓄電池4の残量を監視し、蓄電池4の充電値が電池残量の30%以下となった場合、上記監視制御装置15の駆動停止指令部47b(
図23参照)は、予備負荷駆動停止案内を送信する(
図6、ステップS13,S14参照)。この予備負荷駆動停止案内も、同様に、通信部15d、WiFi無線送受信装置20より送信され、上記無線中継機13を介して、スマートパワーマネージャー22にて受信され(
図16、ステップS11参照)、上記マネージャー22は上記駆動停止指令に基づいて、予備負荷(EV充電機36)に対して予備負荷の駆動停止指令を送信する(
図16、ステップS12参照)。これに基づいて、上記EV充電機36(又は、揚水ポンプ37、汚水ポンプ39)の上記蓄電池4での駆動は停止される。
【0102】
また、スマートパワーマネージャー22の制御により、週に1回、蓄電池4を最大値である104%までフル充電し、蓄電池の性能低下を防止している(
図16、ステップS16参照)。上記バッテリーコントローラ7は上記スマートパワーマネージャー22からのフル充電指令を受けると、太陽光発電機2、風力発電機3からの電力をコンバータ5を介して蓄電池4にDCバス21を介して送出し、上記蓄電池4を104%までフル充電する。
【0103】
このように各蓄電池4において、
図7(a)に示す最下値(30%充電)以下となった場合予備負荷の駆動をオフし、最大値(90%充電)以上となったところで、予備負荷の駆動を開始する充放電サイクルを繰り返し行うことで、鉛蓄電池の寿命を延ばすことができる。
【0104】
上記予測の結果、(Σ発電電力<Σ消費電力)の場合は、監視制御装置15は、以下のデマンド制御を行う(
図6、ステップS8以降、
図7(b)参照)。
【0105】
この場合、上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は、現在の発電電力(
図7(b)のb1点)を認識し、消費電力の特性曲線に基づいて、上記予測部44(
図23参照)が例えば10分後の消費電力(
図7(b)のb2点)を予測する(
図6、ステップS16,S17参照)。
【0106】
このとき、b2点の消費電力予測値が、電池残量、太陽光による発電電力量、風力による発電電力量の合計電力量を超える場合は、制御指令として需要家電力制限指令を送出する(
図6、ステップS17,S18参照)。尚、消費電力予測値が、上記合計電力量の範囲内であれば、電力制限指令は送信されない。
【0107】
上記電力制限指令を出す場合、上記監視制御装置15(
図23、デマンド制御指令部49の電力制限指令部49b)はデータ記憶部15cの記憶エリア27(
図11参照)の各需要家の消費電力量d1,d2等を調べて、消費電力の大きい需要家に対して電力制限指令を送信する。例えば需要家10−3に対して電力制限指令を送信する場合は、ID=103を附加した電力制限指令を、通信部15dから上記WiFi無線送受信装置20を介して送信する。
【0108】
上記電力制限指令は中継機13を介して発電設備1のWiFi無線送受信装置12で受信され、さらに当該無線送受信装置12から各需要家10のスマートメータ18にて受信される。ID番号が一致する上記需要家10−3においては、上記スマートメータ18にて受信し、上記コントローラ19が自身への電力制限指令であることを認識し、当該コントローラ19が当該需要家10−3にて使用中の特定の電気機器の電源をオフする等により、消費電力を制限する制御を行う。尚、上記監視制御装置15において、上記電力制限指令の信号中に、需要家10−3における電力制限の対象となる特定の電気機器の接点の番号を含ませることができ、この場合上記接点番号にて特定される電気機器の電源をオフすることができる。このように、監視制御装置15において、電力制限の対象となる需要家における機器を特定することもできる。
【0109】
上記監視制御装置15(
図23、比較部43)は、上記電力制限指令中においても、各需要家10からの消費電力量情報を入手しており、消費電力量が低下して、デマンド電力値が上記合計電力量の範囲内になる、と判断した場合は(
図17、ステップS18−1参照)、上記需要家10−3に対して、上記監視制御装置15のデマンド復旧指令部49a(
図23参照)が、デマンド復旧案内を送信する(
図6、ステップS19参照)。即ち、デマンド復旧案内は上記通信部15dより上記WiFi無線送受信装置20を介して、同様に、上記発電設備1に無線送信される。
【0110】
上記デマンド復旧指令は上記無線中継機13を介して発電設備1のWiFi無線送受信装置12で受信され、当該無線送受信装置12から各需要家10のスマートメータ18にて受信される。ID番号が一致する上記需要家10−3においては当該需要家のコントローラ19が自身への復旧指令であることを認識し、上記コントローラ19が当該需要家10−3にてオフしていた上記電気機器の電源をオンする等により、復旧が行われる。尚、ID番号が一致しない需要家10においては、上記デマンド復旧指令は無視される。
【0111】
上記需要家電力制限指令を送出した場合においても、常時、一定時間毎にデマンド予測動作を継続し、消費電力予測値が上記合計電力の範囲内となった場合は、デマンド復旧案内を送信する(
図6、ステップS19,S20、
図17、ステップS19参照)。
【0112】
次に、
図6のステップS6〜S14の予備負荷制御の他の実施形態を以下説明する。この実施形態の構成を
図18、
図19、
図22等にて説明する。尚、
図18、
図19において、各々
図3、
図4と同一部分、対応部分は同一符号を付して便宜上説明を省略する。尚、監視制御装置15と各発電設備1とのデータの流れは、特に断らない限り上記実施形態と同様である。また、以下の説明において、監視制御装置15のCPU15bの機能ブロック図である
図24を適宜参照する。
【0113】
図18において、
図3との相違点は、DCバス21に,他の蓄電池と並列に、2単位の予備蓄電池4’及び各々の予備蓄電池4’に対応するバッテリーコントローラ7’(4台)を設けた点である(
図19も同様)。そして、
図13(b)に示すように、予備蓄電池4’の電池残量等の状態は、蓄電池残量計測システム24にて監視されており(
図19参照)、上記蓄電池4と同様に、監視制御装置15のデータ記憶部15cの記憶エリア38’に、各予備蓄電池4’−1、4’−2の電力f1,f2[kw]、電圧[V]、電流[A]、電池残量g1,g2[%]が記憶されている。尚、2単位の予備蓄電池4’を区別する際は、符号4’−1,4’−2で示す。
【0114】
監視制御装置15は、上記予備蓄電池電池4’を使用して、以下の予備負荷制御を行う。尚、この制御は、上記予備蓄電池4’を蓄電池4の蓄電池残量に基づいて充放電制御するものであるので、上記予備蓄電池4’を予備負荷として動作させる制御ともいえる(
図14の予備負荷としての予備蓄電池4’参照)。
【0115】
また、以下の制御では、太陽光発電機2による発電が行われる昼間において、上記蓄電池4に充電が自動的に行われ(
図21(a)の昼間のエリアE1,E3参照)、太陽光発電機2による発電が行われない夜間において、上記蓄電池4の放電を自動的に行って蓄電池の電力を消費する(
図21(a)の夜間のエリアE2,E4参照)という基本的な制御が行われていることが前提となる。尚、この蓄電池4の充放電制御はスマートパワーマネージャー22によって行われている。
【0116】
発電電力が消費電力を上回っている状況においては(
図6ステップS6参照)、各発電設備1の蓄電地4は、昼間は太陽光発電機2による発電が行われるため、スマートパワーマネージャー22の充電指令により電力が充電されて行き、
図21(a)の蓄電池残量のエリアE1に示すように、蓄電池残量は増加していく(曲線L1参照)。
【0117】
ここで、監視制御装置15(
図24、比較部43)は、蓄電池4の平均のフル充電(100%)に対して蓄電池残量(例えば平均値)が85%になったと判断すると(
図22、ステップS21参照)、監視制御装置15(
図24、予備負荷駆動指令部51の予備蓄電池充電指令部51a)は、予備蓄電池4’の充電開始指令を送信する(
図22、ステップS22)。この充電開始指令は、スマートメータコントロールシステム60から予備蓄電池4’のスマートメータ29に送信され、該スマートメータ29からスマートパワーマネージャー22に送られ、該マネージャー22から予備蓄電池4’のバッテリーコントローラ7’に指令され、予備蓄電池4’の充電が開始する。これにより、予備蓄電池4’に対して充電が行われる(
図16、ステップS5,S6、
図21(b)、予備蓄電池の曲線L1’参照)。
【0118】
そして、監視制御装置15は、日射計52(
図24参照)に基づいて、日没を検出すると(
図22、ステップS23参照)、上記監視制御装置15(
図24、予備蓄電池充電指令部51a)は、予備蓄電池4’の充電停止指令を送信する(
図22、ステップS24参照)。この充電停止指令は、上記と同様の無線ルートにより、監視制御装置15から発電設備1のWiFi無線送受信装置12にて受信され、さらにスマートメータコントロールシステム60から予備蓄電池4’のスマートメータ29に送信され、該スマートメータ29からスマートパワーマネージャー22に送られ、該マネージャー22から予備蓄電池4’のバッテリーコントローラ7’に指令され、予備蓄電池4’の充電が停止する(
図21(b)、予備蓄電池の曲線のP1点、
図16、ステップS7,S8参照)。
【0119】
日没により、太陽光発電機2による発電電力が低下するので、夜間のエリアE2(
図21(a))は、需要家10では、蓄電池4の蓄電池残量を使用すること等により、蓄電池残量は減少していく(
図21(a)、曲線L2参照)。そして、監視制御装置15(
図24、比較部43)は、蓄電池残量(例えば蓄電池4の何れか1つ)が33%になったことを検出すると(
図22、ステップS25参照)、上記監視制御装置15(
図24、予備蓄電池放電指令部51b)は、予備蓄電池4’の放電開始指令を送信し(
図22、ステップS26参照)、これに基づいて予備蓄電池4’の放電が開始される(
図21(b)、予備蓄電池の曲線L2’参照)。尚、上記予備蓄電池放電指令部51bの放電開始指令と共に、上記監視制御装置15(
図23、充電指令部45)は蓄電池4の充電指令を送信し、これにより、蓄電池4に充電が開始される。
【0120】
即ち、予備蓄電池4’の放電により、直流電力がDC380VのDCバス21に供給され、供給された直流電力は蓄電池4に充電され、蓄電池4の電池残量は徐々に上昇していく(
図21(a)、曲線L3参照)。
【0121】
そして、監視制御装置15(
図24、比較部43)は、上記蓄電池残量(例えば何れか1つ)が35%になったとこを検出すると(
図22、ステップS27参照)、上記監視制御装置15(
図24、予備蓄電池放電指令部51b)は、予備蓄電池4’の放電停止指令を送信し、予備蓄電池4’の放電を停止する(
図22、ステップS28、
図21(b)、予備蓄電池の曲線の点P2参照)。
【0122】
その後は、既に昼間となっているので(
図21(a)の昼のエリアE3参照)、太陽光発電機2の発電により、蓄電池4が充電されて行き、蓄電池残量は上昇していく(
図21(a)、曲線L3参照)。このとき、監視制御装置15(
図24、第2予備蓄電池充電指令部53)は、タイマ54を参照し、毎日12時から13時までの間(1時間)は、予備蓄電池4’の充電指令を送信し、これに基づいて、予備蓄電池4’は充電される(
図21(b)、予備蓄電池の曲線L3’、
図22、ステップS29〜S32、
図16、ステップS5,S6参照)。
【0123】
その後、蓄電池4の電池残量が85%に達した場合の制御は、上記と同様であり、以後、同様の制御が繰り返し行われる。
【0124】
以上のような予備蓄電池4’の充放電を行うことにより、昼間に発電した過剰な電力を、予備蓄電池4’にも充電し、蓄電池4が夜間放電し、残量が低下したとき、予備蓄電池4’を放電して、蓄電池4に充電することで、全体として、効率的な運転を行うことができる。例えば、鉛蓄電池(蓄電池4)の上記33%〜85%の1サイクルを1日で行うとすれば、鉛蓄電池のサイクル回数に基づいて、鉛蓄電池の寿命を決定することができる。
【0125】
また、蓄電地4を85%から33%の間で運転することができ、蓄電池の寿命を長くすることができる。尚、上記85%、33%、35%はこれに限定されず、他の基準値、例えば80%、30%、33%等、電池残量の上限値と下限値を任意に設定可能である。
【0126】
以上のように、発電電力と消費電力のバランスは、供給量不足予測のデマンドレスポンス制御と、発電量過多予測の予備負荷制御により、バランスをとることができる。
【0127】
監視制御装置15においては、上記各需要家10のスマートメータ18から得られた電力使用量に基づいて、各需要家10の電力使用量を表示部15fとしてのモニタにて確認することができる。また、デマンド制御の状況も上記モニタにて確認することができる。即ち、上記予備負荷制御の状況、及び、上記デマンド制御の状況は、
図7(a)(b)、
図21(a)(b)のようなグラフ表示を、上記監視制御装置15の上記表示部15fにて表示することができ、制御の様子及び電力の需給状況を上記監視制御装置15にて略リアルタイムで見ることができる。同時に、上記監視制御装置15においては、そのデータ記憶部15c内の情報、即ち、
図11〜
図13に示す記憶エリア27,28,38,38’に各需要家の消費電力、蓄電池の情報、及び、発電設備の発電電力を順次記憶しているので、これらの消費電力と発電電力との関係を表示部15fにて略リアルタイムで表示することができる。
【0128】
予備負荷制御の状況、
図7(b)に示すデマンド制御の状況については、監視制御装置15は、VPN(Virtual Private Network)の技術を使用して、通信衛星30、及び/又は、インターネット網31を介して例えば日本国内におけるクラウドサーバ16と接続されているため、外国に設置された発電設備の上記予備負荷制御の状況及び上記デマンド制御の状況、需要家の消費電力、発電設備の発電電力の状況は、上記クラウドサーバ16に接続されたパーソナルコンピュータ又はタブレットコンピュータ等により日本国内において、略リアルタイムでいつでも確認することができる。
【0129】
具体的には、監視制御装置15に設けられたVPNルータ32から、無線により、通信衛星30を介して日本国内の通信キャリア局33に接続され、当該通信キャリア局33とインターネット網31とが接続されている。このインターネット網31には、日本国内におけるクラウドサーバ16がVPNルータ34及びファイヤーウォール35を介して接続されている。
【0130】
従って、上記クラウドサーバ16において、上記外国における上記監視制御装置15における各種データを、上記VPNによって、通信衛星30、インターネット網31を介して受信することができる。よって、当該クラウドサーバ16のモニター、或いは、上記クラウドサーバ16に接続されたパーソナルコンピュータ又はタブレットコンピュータ等により、上記監視制御装置15におけるEMSに関する供給電力量の集計を行うことができる。また、同様に、上記クラウドサーバ16にインターネット網31を介して接続されたパーソナルコンピュータ等のモニタ上において、日本国内において、いつでも、どこにいても、外国における離島に設置された上記監視制御装置15の情報、即ち、電力の需給状況、及び、予備負荷制御、デマンド制御の状況を略リアルタイムで確認することができる。
【0131】
上記クラウドサーバ16において蓄積した各種データは、当該電力システムを設置している国との二国間クレジット制度(JCM)のための基礎データとして利用し、温室効果ガスの排出削減についての実施状況の測定、報告、検証(MRV)のデータとして使用することができる。
【0132】
上記クラウドサーバ16内のデータは、上記インターネット31を介して公開することが可能である。よって、日本と二国間クレジット制度(JMC)を利用している国において、当該インターネット31を介して上記クラウドサーバ16内のデータを閲覧することにより、上記諸外国においても、二国間クレジット制度(JCM)のための基礎データとして利用し、温室効果ガスの排出削減についての実施状況の測定、報告、検証(MRV)のデータとして使用することができる。
【0133】
以上のように、本発明に係る再生可能エネルギー利用発電設備を用いた電力供給システムによれば、発電所が存在しない離島等においても、オフグリッドで安定したハイブリッド発電システムを実現することができる。
【0134】
また、内燃機発電を全く使用せず、太陽光発電と風力発電と蓄電池を使用した、全再生可能エネルギー発電システムを実現したものである。
【0135】
また、発電設備は直流連携による自立分散電源(HVDC)にて制御を行うものであるから、交流による給電システムに比較して、発電設備の増設が容易である。
【0136】
また、高電圧直流給電(HVDC)を行い連携インバーターを介して1回路の交流電力出力を行うものであるから、電力出力コントロールを簡単に行うことができる。従って、系統連携ユニット(電力出力)も、冗長、拡張が可能である。
【0137】
また、バランス制御演算のためにセンサーに、双方向スマートメータ(発電部、需要家)と、鉛蓄電池、電池残量計測システム(BMU)を活用し、安価でありながら効率的な制御を行うものである。
【0138】
また、制御出力は、スマートメータの入出力接点を活用し、選択負荷の制御を容易に行うことができる。
【0139】
また、発電設備拡張の場合は、発電設備に、光ファイバーを用いて、発電設備同士の同期運転を容易に行うことができる。即ち、発電設備同士の同期は、系統連携インバータ6の出力側(交流側)で、力率、周波数、電圧等を整合させることにより行うことができるため、複数の発電設備の同期運転を容易に行うことができる。
【0140】
本発明によれば、例えば十分な発電インフラが存在しない離島等の地域においても、オフグリッドでの、効率的かつ安定的に電力を供給することができるものである。
【0141】
また、太陽光発電或いは風力発電等の再生可能エネルギー利用発電設備であっても、安定した電力を供給することができる。
【0142】
また、余剰の電力が生じたときに予備負荷を駆動して余剰電力を有効に利用することができるし、消費電力が発電電力を上回る場合は、特定の需要家の消費電力を制限することができ、過剰な電力使用を抑制して、電力の適切な需給バランスをとることができる。
【0143】
また、昼間、蓄電池に充電された余剰な電力を予備蓄電池に充電しておくことができるし、夜間に蓄電池の残量が減少したときは、予備蓄電池を放電することで、蓄電池の充電を行うことができ、余剰な蓄電池残量を効率的に用いることができる。
【0144】
また、本発明に係る電力供給システムを外国に適用した地域における電力需給情報を、通信衛星等を用いて、日本国内のクラウドサーバにて集中的に蓄積することができ、蓄積した各種情報を、例えば温室効果ガスの排出削減に関する二国間クレジット制度(JCM)、温室効果ガスの削減の実施状況の測定・報告・検証(MRV)に利用することができる。
【0145】
さらに、例えばWiFi規格の周波数帯域を使用して、監視制御装置は、供給電力量情報、消費電力量情報を全て無線にて受信し、監視制御装置からの制御指令も全て無線にて行うので、通信インフラの存在しない地域への適用も支障なく行うことができるものである。