特許第6235064号(P6235064)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドの特許一覧

特許6235064ソーシャルネットワークサービス関係の確立
<>
  • 特許6235064-ソーシャルネットワークサービス関係の確立 図000002
  • 特許6235064-ソーシャルネットワークサービス関係の確立 図000003
  • 特許6235064-ソーシャルネットワークサービス関係の確立 図000004
  • 特許6235064-ソーシャルネットワークサービス関係の確立 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235064
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ソーシャルネットワークサービス関係の確立
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20171113BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20171113BHJP
【FI】
   G06Q50/00 300
   G06Q50/10
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-71166(P2016-71166)
(22)【出願日】2016年3月31日
(62)【分割の表示】特願2013-521903(P2013-521903)の分割
【原出願日】2011年7月26日
(65)【公開番号】特開2016-139435(P2016-139435A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2016年4月20日
(31)【優先権主張番号】201010236246.0
(32)【優先日】2010年7月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン チャウェン
【審査官】 佐藤 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−102629(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0319288(US,A1)
【文献】 特開2008−242639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実行可能命令で構成された1以上のプロセッサにより実行される、ソーシャルネットワークサービス(SNS)関係を確立する方法であって、
オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得することと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することであって、
前記第1のユーザまたは前記第2のユーザの立替え払い記録情報に基づいて前記第1のユーザは直に立替え払い金額を支払う支払人であると判断し、前記第2のユーザは前記立替え払い金額に対して責任がある支払人であると判断すること、および
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含むことと、
前記第2のユーザの個人情報を含む、前記SNS関係を確立するメッセージを前記第1のユーザに送ることと、
を含む、方法。
【請求項2】
コンピュータ実行可能命令で構成された1以上のプロセッサにより実行される、ソーシャルネットワークサービス(SNS)関係を確立する方法であって、
オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得することと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することであって、
前記第1のユーザの共同支払い記録情報が共同支払い人の1人として前記第2のユーザを含み、および/または、前記第2のユーザの前記共同支払い記録情報が前記共同支払い人の1人として前記第1のユーザを含む場合、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとが共同で第三者に支払うことを示す共同支払い記録が存在すると判断し、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含むことと、
前記第2のユーザの個人情報を含む、前記SNS関係を確立するメッセージを前記第1のユーザに送ることと、
を含む、方法。
【請求項3】
前記オンライン支払い情報が、直接払い記録情報をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することが、
前記直接払い記録情報に基づいて前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間に直接払い記録が存在し、かつ前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないと判断した場合、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断した後に、前記第2のユーザに前記SNS関係を確立する前記メッセージを送ることを更に含み、前記SNS関係を確立する前記メッセージが、前記第1のユーザの個人情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
ソーシャルネットワークサービス(SNS)関係を確立する装置であって、
オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得する取得モジュールと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断する処理モジュールと、
前記第2のユーザの個人情報を含む、前記SNS関係を確立するメッセージを前記第1のユーザに送る送信モジュールと
を備え
前記処理モジュールは、前記第1のユーザまたは前記第2のユーザの立替え払い記録情報に基づいて前記第1のユーザは直に立替え払い金額を支払う支払人であると判断し、前記第2のユーザは前記立替え払い金額に対して責任がある支払人であると判断し、
前記処理モジュールは、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断する、装置。
【請求項7】
ソーシャルネットワークサービス(SNS)関係を確立する装置であって、
オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得する取得モジュールと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断する処理モジュールと、
前記第2のユーザの個人情報を含む、前記SNS関係を確立するメッセージを前記第1のユーザに送る送信モジュールと
を備え、
前記処理モジュールは、前記第1のユーザの共同支払い記録情報が共同支払い人の1人として前記第2のユーザを含み、および/または、前記第2のユーザの前記共同支払い記録情報が前記共同支払い人の1人として前記第1のユーザを含む場合、前記第1のユーザと前記第2のユーザとが共同で第三者に支払うことを示す共同支払い記録が存在すると判断し、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断する、装置。
【請求項8】
前記オンライン支払い情報が、直接払い記録情報をさらに含む、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記処理モジュールは、前記直接払い記録情報に基づいて前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間に直接払い記録が存在し、かつ前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないと判断した場合、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
1以上のプロセッサにより実行されたときに、前記1以上のプロセッサに、
データベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得することと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することであって、
前記第1のユーザまたは前記第2のユーザの立替え払い記録情報に基づいて前記第1のユーザは直に立替え払い金額を支払う支払人であると判断し、前記第2のユーザは前記立替え払い金額に対して責任がある支払人であると判断すること、および
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含むことと、
を含む作業を行わせる、前記1以上のプロセッサにより実行可能なコンピュータ可読命令を含む、1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
1以上のプロセッサにより実行されたときに、前記1以上のプロセッサに、
データベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得することと、
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することであって、
前記第1のユーザの共同支払い記録情報が共同支払い人の1人として前記第2のユーザを含み、および/または、前記第2のユーザの前記共同支払い記録情報が前記共同支払い人の1人として前記第1のユーザを含む場合、前記第1のユーザと前記第2のユーザとが共同で第三者に支払うことを示す共同支払い記録が存在すると判断し、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含むことと、
を含む作業を行わせる、前記1以上のプロセッサにより実行可能なコンピュータ可読命令を含む、1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記第2のユーザの個人情報を含む、ソーシャルネットワークサービス(SNS)関係を確立するメッセージを前記第1のユーザに送ることを更に含む、請求項10または11に記載の1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記オンライン支払い情報が、直接払い記録情報をさらに含む、請求項10または11に記載の1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記オンライン支払い情報に基づいて前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することが、
前記直接払い記録情報に基づいて前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間に直接払い記録が存在し、かつ前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないと判断した場合、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが知り合いであると判断することを含む、請求項13に記載の1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記データベースが、オンライントランザクションプラットホームに関連する、請求項10または11に記載の1以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの前記オンライン支払い情報が、異なるオンライントランザクションプラットホームの異なるデータベースに記憶される、請求項10または11に記載の1以上のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2010年7月26日出願の、「ソーシャルネットワークサービス関係を確立する方法および装置」という名称の中国特許出願第201010236246.0号の優先権を主張するものであり、この特許は、全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、ネットワーク技術の分野に関し、より詳細には、ソーシャルネットワークサービス関係の確立に関する。
【背景技術】
【0003】
ソーシャルネットワークサービス(SNS)は、Web 2.0システムに基づく技術アプリケーションフレームワークである。その目標は、人々が社会的ネットワークを確立する一助になることである。社会的友達関係による社会的ネットワークの確立を介して、友達同士は、互いに人的資源を共有し、かつ、確立プロセス中に特定用途の諸問題を解決することができる。SNSは、個人的なデータ処理、個人的な社会的関係管理および確実な企業情報を共有することを達成し、個人情報および知識を信頼できる人々と確実に共有し、かつ、信頼された関係を利用して貴重な意思疎通および共同研究を達成するために社会的ネットワークを拡張する一助になることができる。
【0004】
SNSは、オンラインユーザおよび関係ネットワークを含み、正確な検索および効果的情報伝送を達成することができ、その結果、ユーザおよびエンタープライズの異なる必要が満たされる。SNSコミュニティは、SNS理論に基づいて構築されるソーシャルネットワークシステムである。SNSは、莫大な量のユーザおよび関係データを含む。したがって、以下を解決するべき基本的な問題、即ち、いかにして莫大な量の社会的ネットワークデータで貴重で興味深い情報を見つけるかである。明らかに、ユーザおよび企業は、社会的ネットワークにおける莫大な量のユーザおよび関係データの全てに興味があるというわけではなくて、特定の標的の関係の輪に興味があるにすぎない。
【0005】
SNSコミュニティにおいては、ユーザは、SNS関係を確立するために、多くの親しくない人々とつながりを持って友達にならなければならないことが多い。通常、ユーザは、登録済みの電子メール情報に従って友達を直に追加することができるか、または、対応する友達とのマッチングを行うために、電子メール、インスタントメッセージングおよび他のクライアントメッセージングサービスのアドレス帳の連絡先の電子メールアドレスを使用することもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示を実行するプロセスにおいて、発明者らは、現在の技法には少なくとも以下の問題があることを発見した。友達とのマッチングを行うためにアドレス帳の電子メールアドレスを使用するとき、現在の技法は、ユーザの参加および対応する入力に頼るものである。例えば、ユーザは、電子メールアドレス、ユーザ名またはパスワードを入力し、インスタントメッセージングソフトウェアにおいてログインして、電子メールアドレス、ユーザ名、ユーザID、ニックネームなどを捜すことにより対応する友達を見つけなければならない。当該の技法では完全に自動化したマッチングを実現することができず、マッチング中にパスワード漏れを引き起こす恐れさえある。更に、上述のプロセスは、電子メールおよびインスタントメッセージングサービスのオープンインターフェースポートおよびデータ形式に依存するものである。インターフェースおよびデータフォーマットに変更があると、マッチング機能が効かなくなる。それに反して、マッチした友達は、ネットワークにおける全ての接点であり、これは、全く限られたものである。ネットワークにおいて接点でないがユーザが現実の世界において知っている人々とマッチすることができない。更に、電子メールまたはインスタントメッセージングにおける連絡先は、必ずしもSNSユーザであるというわけではなく、したがって、友達とマッチする成功率は非常に低い。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の例示的な実施形態は、セキュリティを増大させてより高い成功率を達成するようにSNS関係を確立する技法を提供する。通常、本技法では、関係がユーザの間に存在すると考えられるかどうかか発見するためのオンライン支払い情報の使用が採用され、関係が存在する場合には、本技法により、ユーザは、SNS関係を確立することができる。
【0008】
1つのプロセス実装により、第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報をオンライントランザクションプラットホームのデータベースから取得する。オンライン支払い情報は、直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報を含め、任意の数のコンテンツ項目を含むことができる。第1のユーザおよび第2のユーザがオンライン支払い情報に基づいて知り合いであるかどうか判断する。知り合いである場合、SNS関係を確立するメッセージを第1のユーザに送る。メッセージは、第2のユーザの個人情報を含む。
【0009】
第1および第2のユーザがオンライン支払い情報に基づいて知り合いであるかどうか判断する多くの異なる方法がある。一部の実装においては、直接払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録がいつ存在するのか調べることにより判断を行う。当該の記録が存在する場合、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。
【0010】
別の実装においては、立替え払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在するとき、第1のユーザおよび第2のユーザは知り合いであるとみなされる。
【0011】
一部の実装においては、共同支払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するか調べることにより判断を行う。当該の記録が存在する場合、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。
【0012】
一部の実装においては、第1のユーザおよび第2のユーザがオンライン支払い情報に基づいて知り合いであるかどうかの判断は、オンライン支払い情報形式の様々な組み合わせを介していくつかの方法で達成することができる。例えば、直接払い記録情報に基づく前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の直接払い記録が存在して前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないとき、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。あるいは、たとえ直接払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在しなくても、立替え払い記録情報に基づく前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在するとき、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。あるいは、たとえ直接払い記録および第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在しなくても、共同支払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するとき、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。
【0013】
一部の実装においては、第1のユーザおよび第2のユーザがオンライン支払い情報に基づいて知り合いであると判断した後に、SNS関係を確立するメッセージを第2のユーザに送る。SNS関係を確立するメッセージは、第1のユーザの個人情報を含む。
【0014】
本開示の例示的な実施形態は、SNS関係を確立する装置も提供する。この装置は、オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得する取得モジュールを含むことができる。一部の実装においては、取得モジュールは、第1のユーザおよび/または第2のユーザに関係する、直接払い記録情報、立替え払い記録情報、および共同支払い記録情報のコンテンツの項目のうちの少なくとも1つを取得するために使用する。
【0015】
この装置は、オンライン支払い情報を使用して第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する処理モジュールを含むこともできる。処理モジュールは、いくつかの方法でこの判断を行うことができる。例えば、処理モジュールが直接払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在して第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないと判断したとき、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。あるいは、立替え払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在する処理モジュールが判断したとき、たとえ直接払い記録情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在しなくても、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。あるいは、処理モジュールが共同支払い記録情報に基づいた第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在すると判断したとき、たとえ直接払い記録および第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在しなくても、第1のユーザおよび第2のユーザは、知り合いであるとみなされる。
【0016】
更に、この装置は、第1のユーザにSNS関係を確立するメッセージを送信する送信モジュールを含むこともでき、SNS関係を確立するメッセージは、第2のユーザの個人情報を含む。
【0017】
本開示は、少なくとも以下の利点を含む。オンライン支払い情報に基づいて2人のユーザが知り合いであると判断したとき、本技法では、SNS関係を確立するために他方のユーザの個人情報を含むSNS関係を確立するメッセージを一方のユーザに送る。プロセスにおいては、本技法は知り合いである2人のユーザが両方ともSNSコミュニティの構成員であると判断することができ、その結果、SNS関係を確立する成功率が上がる。更に、上記の確認プロセスは、任意の第三者への依存なくSNSのプラットホームおよびデータベースに基づくものであり、その結果、作業全体の安定性およびセキュリティが増大する。更に、少なくとも一部の実施形態においては、本技法では、ユーザは一切の情報を入力する必要がなく、その結果、ユーザ情報の漏れが防止される。したがって、本技法では、また、SNS関係を確立するメッセージの送信が低減され、判断の誤りによるSNS関係を確立する大量の役に立たないメッセージの生成が回避され、かつ、SNS関係を確立するメッセージを出す装置の負担が軽減される。もちろん、同時に利点の全てを達成することは、本開示のいずれの実施形態にも不要である。
【0018】
本開示の例示的な実施形態の技術的な構想が理解しやすいように、添付図を提示するとともに以下で簡潔に説明する。以下の図は、本開示の全ての実施形態ではなく数個の例示的な実施形態のみを表す。これらの添付図に基づいて当業者により取得される他のいかなる実施形態も、本開示の保護範囲に該当するものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態による、SNS関係を確立する方法の例示的な流れ図である。
図2】本開示の第2の例実施形態による、SNS関係を確立する方法の例示的な流れ図である。
図3】本開示の第3の例実施形態による、SNS関係を確立する方法の例示的な流れ図である。
図4】本開示の第4の例示的な実施形態による、SNS関係を確立する装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示では、図面内の図を参照してソーシャルネットワークサービス関係を確立する技法を説明する。図は、当業者により認識されるようになるように、本開示の一部の実施形態を示すが、全ての実施形態を示すわけではない。通常、本技法では、関係がユーザの間に存在すると考えられるかどうかか発見するためのオンライン支払い情報の使用が採用され、関係が存在する場合には、本技法により、ユーザは、SNS関係を確立することができる。
【0021】
更に詳しくは、本開示では、第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得して、オンライン支払い情報に基づいて、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断した後にSNS関係を確立するメッセージを第1のユーザに送ることを説明する。SNS関係を確立するメッセージは、第2のユーザの個人情報を含む。オンライン支払い情報は、例えば、直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報を含むことができる。一部の実装において、第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報は、同じオンライントランザクションプラットホームのデータベース内に、または、関連した異なるオンライントランザクションプラットホームの異なるデータベース内に記憶することができる。
【0022】
第1の例示的な実施形態
図1は、SNS関係を確立する第1の例示的なプロセスを示す。このプロセスは、作業を表す一連のブロックとして示されている。これらの作業は、例えば、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいてプログラム的に実行することができる。
【0023】
101において、第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報をオンライントランザクションプラットホームのデータベースから取得する。
【0024】
オンライン支払い情報は、直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報の少なくとも1つを含むことができる。例えば、本技法では、特定のオンライントランザクションプラットホーム(共にAlibabaグループにより運営されているTaobao(商標)および/またはAlipay(商標)など)のデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得することができる。
【0025】
102において、オンライン支払い情報に基づいて、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであるかどうかに関して判断を行う。
【0026】
これは、いくつかの方法で達成することができる。例えば、技法では、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在して、トランザクション記録が第1のユーザと第2のユーザとの間にないとき、第1のユーザおよび第2のユーザは知り合いであると判断することができる。第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録を正当化するいくつかの状況がある場合がある。当該の状況には、第1のユーザが直に第2のユーザに支払うこと、および/または、第2のユーザが直に第1のユーザに支払うことが含まれる。
【0027】
別の実装においては、本技法では、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在するとき、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断することができる。第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録を正当化するいくつかの状況がある場合がある。当該の状況には、第1のユーザが第2のユーザのために立替え払いを行うこと、および/または第2のユーザが、第1のユーザのために立替え払いを行うことが含まれる。
【0028】
別の実装においては、本技法では、第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するとき、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断することができる。第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録を正当化するいくつかの状況がある場合がある。当該の状況には、第1のユーザおよび第2のユーザが共同で第三者に支払うことが含まれる。
【0029】
103において、SNS関係を確立するメッセージを第1のユーザに送る。
【0030】
SNS関係を確立するメッセージは、第2のユーザの個人情報を含むことができ、かつ、第1のユーザに第2のユーザとのSNS関係を確立するべきかどうかを要求するために使用することができる。第1のユーザから確認メッセージを受信すると、本技法では、第1のユーザと第2のユーザのSNS関係を確立することができる。
【0031】
具体的には、第1のユーザと第2のユーザのSNS関係を確立するプロセスにおいては、第1のユーザおよび第2のユーザの個人情報(ユーザIDなど)をデータベース内に記憶することができ、第1のユーザと第2のユーザのSNS関係をデータベース内に記録することができる。
【0032】
第1のユーザおよび第2のユーザがSNS関係を確立した後、第1のユーザは、データベースを検索することにより第2のユーザの個人情報を取得し、かつ、第2のユーザの個人情報に基づいて第2のユーザと通信するか、または、第2のユーザとのSNS関係を除去するかまたは第2のユーザの特性情報をチェックするなど他の作業を実行することができる。
【0033】
本開示は、少なくとも以下の利点を含む。オンライン支払い情報に基づいて2人のユーザが知り合いであると判断したとき、本技法では、SNS関係を確立するために他方のユーザの個人情報を含むSNS関係を確立するメッセージを一方のユーザに送る。プロセスにおいては、本技法では、知り合いである2人のユーザが両方ともSNSコミュニティの構成員であると判断することができ、その結果、SNS関係を確立する成功率が上がる。更に、上記の確認プロセスは、任意の第三者への依存なくSNSのプラットホームおよびデータベースに基づくものであり、その結果、作業全体の安定性およびセキュリティが増大する。更に、少なくとも一部の実施形態においては、本技法では、ユーザは一切の情報を入力する必要がなく、その結果、ユーザ情報の漏れが防止される。したがって、本技法では、また、SNS関係を確立するメッセージの送信が低減され、判断の誤りによるSNS関係を確立する大量の役に立たないメッセージの生成が回避され、かつ、SNS関係を確立するメッセージを出す装置の負担が軽減される。もちろん、同時に利点の全てを達成することは、本開示のいずれの実施形態にも不要である。
【0034】
第2の例示的な実施形態
上記の例示的な実施形態は、SNS関係を確立する方法を提供する。以下の説明では、特定の用途の事例を参照してSNS関係を確立する方法の詳細な説明を行う。
【0035】
一用途の事例においては、オンライン支払い情報内に含まれた直接払い記録情報、立替え払い記録情報または共同支払い記録情報の優先順位を設定することができる。対応する優先順位とともに、第1のユーザおよび第2のユーザの取得した直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報を使用してSNS関係を確立することができる。
【0036】
図2は、支払い情報の形式の優先順位が提示されるオンライン支払い情報を使用してSNS関係を確立する第2の例示的なプロセスを示す。この実施例においては、直接払い記録情報が、立替え払い記録情報より高く優先順位が付けられており、立替え払い記録情報の優先順位が、共同支払い記録情報より高い。このプロセスは、以下のような作業を表す一連のブロックとして示されている。これらの作業は、例えば、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいてプログラム的に実行することができる。
【0037】
201において、第1のユーザおよび第2のユーザの直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報をオンライントランザクションプラットホームのデータベースから取得する。
【0038】
直接払い記録情報は、直接的支払人、直接的受取人および支払い金額を含むことができる。第1のユーザの直接払い記録情報は、第1のユーザと識別される直接的支払人の直接払い記録情報を含むことができる。第2のユーザの直接払い記録情報は、第2のユーザと識別される直接的支払人の直接払い記録情報を含むことができる。更に、第1のユーザの直接払い記録情報は、第1のユーザと識別される直接的受取人の直接払い記録情報を含むことができる。第2のユーザの直接払い記録情報は、第2のユーザと識別される直接的受取人の直接払い記録情報を含むことができる。
【0039】
立替え払い記録情報は、直に立替え払い金額を支払う支払人、立替え払い金額に対して責任がある支払人、および、立替え払い金額を含むことができる。第1のユーザの直接払い記録情報は、直に立替え払い金額を払って、第1のユーザと識別される支払人の直接払い記録情報を含むことができる。第2のユーザの直接払い記録情報は、直に立替え払い金額を払い、かつ、第2のユーザと識別される支払人の直接払い記録情報を含むことができる。更に、第1のユーザの直接払い記録情報は、立替え払い金額に対して責任があり、かつ、第1のユーザと識別される支払人の直接払い記録情報を含むことができる。第2のユーザの直接払い記録情報は、立替え払い金額に対して責任があり、かつ、第2のユーザと識別される支払人の直接払い記録情報を含むことができる。
【0040】
共同支払い記録情報は、第1の支払人と対応する第1の支払い金額、および、第2の支払人と対応する第2の支払い金額を含むことができて、第1の支払人および第2の支払人および対応する支払い金額以外の1人または複数の支払人を含むこともできる。第1のユーザの共同支払い記録情報は、第1のユーザが共同支払いに参加する共同支払い記録情報を含むことができる。第2のユーザの共同支払い記録情報は、第2のユーザが共同支払いに参加する共同支払い記録情報を含むことができる。
【0041】
202において、直接払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が出るかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、203の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、206の作業を実行する。
【0042】
具体的には、第1のユーザの直接払い記録情報が第1のユーザと識別される直接的支払人の直接払い記録情報であり、第2のユーザの直接払い記録情報が第2のユーザと識別される直接的支払人の直接払い記録情報であるとき、第1のユーザの直接払い記録情報が直接的受取人として第2のユーザを含み、および/または、第2のユーザの直接払い記録情報が直接的受取人として第1のユーザを含む場合、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在する。
【0043】
更に、第1のユーザの直接払い記録情報が第1のユーザと識別される直接的受取人の直接払い記録情報であり、第2のユーザの直接払い記録情報が第2のユーザと識別される直接的受取人の直接払い記録情報であるとき、第1のユーザの直接払い記録情報が直接的支払人として第2のユーザを含み、および/または、第2のユーザの直接払い記録情報が直接的支払人として第1のユーザを含む場合、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在する。
【0044】
203において、第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、プロセスの作業を終了する。判断結果がいいえである場合、204の作業を実行する。
【0045】
具体的には、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在し、第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録も存在するとき、直接払い記録の目的は、トランザクションを完了することであり、したがって正常な支払い記録であり、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであるかどうかは不確かである。第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しない場合、直接払い記録の目的は、トランザクションを完了することではなく、直接払い記録は、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであるかどうか判断するために使用することができる。
【0046】
例えば、第1のユーザが第2のユーザに直接払いを行って、第2のユーザオンラインにより販売される製品を購入した場合、当該の支払いは正常なトランザクション活動であり、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであるかどうか判断するために使用することはできない。これとは対照的に、第1のユーザが第2のユーザに支払いを行うが、第2のユーザオンラインにより販売される製品を購入しなかった場合、当該の支払いは、正常なトランザクション活動でなく、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであると判断するために使用することができる。当該の技法では、SNS関係を確立する成功率を効果的に上げ、SNS関係を確立するメッセージの送信を低減し、判断の誤りによるSNS関係を確立する大量の役に立たないメッセージの生成を回避し、かつ、SNS関係を確立するメッセージを出す装置の負担を軽減することができる。
【0047】
204において、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであるかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、SNS関係を確立するメッセージをそれぞれ第1のユーザおよび第2のユーザに送る。
【0048】
第1のユーザに送られる、SNS関係を確立するメッセージは、第2のユーザの個人情報を含むことができる。第2のユーザに送られる、SNS関係を確立するメッセージは、第1のユーザの個人情報を含むことができる。
【0049】
205において、確認メッセージを第1のユーザおよび/または第2のユーザから受信し、第1のユーザと第2のユーザとの間のSNS関係を確立する。
【0050】
具体的には、SNS関係を確立するメッセージが第1のユーザおよび第2のユーザに送られた後、第1のユーザおよび第2のユーザは、確認または取消しボタンをクリックすることにより相手方とのSNS関係を確立するべきであるか判断することができる。例えば、第1のユーザおよび第2のユーザがSNS関係を確立するメッセージを受信した後、そのうちの1人が確認ボタンをクリックして確認メッセージを送った場合、第1のユーザと第2のユーザのSNS関係が確立され、両方のユーザが取消しボタンをクリックした場合、SNS関係は確立されない。
【0051】
尚、206の作業は、205の作業の後には実行されない。
【0052】
206において、立替え払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、204の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、207の作業を実行する。
【0053】
具体的には、第1のユーザの立替え払い記録情報が直に立替え払い金額を支払い、かつ第1のユーザと識別される支払人の立替え払い記録情報であり、第2のユーザの立替え払い記録情報が立替え払い金額を直に支払い、かつ第2のユーザと識別される支払人の立替え払い記録情報であるとき、第1のユーザの立替え払い記録情報が立替え払い金額に対して責任があるその支払人として第2のユーザを含み、および/または、第2のユーザの立替え払い記録情報が立替え払い金額に対して責任がある支払人として第1のユーザを含む場合、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在し、これは、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであると判断するために使用することができる。
【0054】
第1のユーザの立替え払い記録情報が立替え払い金額に対して責任があり、かつ第1のユーザと識別される支払人の立替え払い記録情報であり、第2のユーザの立替え払い記録情報が立替え払い金額に対して責任があり、かつ第2のユーザと識別される支払人の立替え払い記録情報であるとき、第1のユーザの立替え払い記録情報が直に立替え払い金額を支払う支払人として第2のユーザを含み、および/または、第2のユーザの立替え払い記録情報が直に立替え払い金額を支払う支払人として第1のユーザを含む場合、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在し、これは、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであると判断するために使用することができる。
【0055】
207において、共同支払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、204の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、プロセスの作業を終了する。
【0056】
具体的には、第1のユーザの共同支払い記録情報が共同支払い人の1人として第2のユーザを含み、および/または、第2のユーザの共同支払い記録情報が共同支払い人の1人として第1のユーザを含むとき、第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が出るという判断を行い、これは、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであると判断するために使用することができる。
【0057】
本開示は、少なくとも以下の利点を含む。オンライン支払い情報に基づいて2人のユーザが知り合いであると判断したとき、本技法では、SNS関係を確立するために他方のユーザの個人情報を含むSNS関係を確立するメッセージを一方のユーザに送る。プロセスにおいては、本技法では、知り合いである2人のユーザが両方ともSNSコミュニティの構成員であると判断することができ、その結果、SNS関係を確立する成功率が上がる。更に、上記の確認プロセスは、任意の第三者への依存なくNSのプラットホームおよびデータベースに基づくものであり、その結果、作業全体の安定性およびセキュリティが増大する。更に、少なくとも一部の実施形態においては、本技法では、ユーザは一切の情報を入力する必要がなく、その結果、ユーザ情報の漏れが防止される。したがって、本技法では、また、SNS関係を確立するメッセージの送信が低減され、判断の誤りによるSNS関係を確立する大量の役に立たないメッセージの生成が回避され、かつ、SNS関係を確立するメッセージを出す装置の負担が軽減される。もちろん、同時に利点の全てを達成することは、本開示のいずれの実施形態にも不要である。
【0058】
第3の例示的な実施形態
図3は、やはり、支払い情報の形式の優先順位が供給される、オンライン支払い情報を使用してSNS関係を確立する第3の例示的なプロセスを示す。この場合、立替え払い記録情報の優先順位は、直接払い記録情報より高く、直接払い記録情報の優先順位は、共同支払い記録情報より高い。このプロセスは、作業を表す一連のブロックとして示されている。これらの作業は、例えば、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいてプログラム的に実行することができる。
【0059】
301において、第1のユーザおよび第2のユーザの直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報をオンライントランザクションプラットホームのデータベースから取得する。
【0060】
302において、立替え払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が出るかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、303の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、305の作業を実行する。
【0061】
303において、第1のユーザおよび第2のユーザが現実の世界において知り合いであるという判断を行い、SNS関係を確立するメッセージをそれぞれ第1のユーザおよび第2のユーザに送る。
【0062】
304において、確認メッセージを第1のユーザおよび/または第2のユーザから受信し、第1のユーザと第2のユーザとの間のSNS関係を確立する。
【0063】
尚、305の作業は、304の作業の後には実行されない。
【0064】
305において、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、306の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、307の作業を実行する。
【0065】
306において、第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、プロセスの作業を終了する。判断結果がいいえである場合、303の作業を実行する。
【0066】
307において、共同支払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するかどうかに関して判断を行う。判断結果がはいである場合、303の作業を実行する。判断結果がいいえである場合、プロセスの作業を終了する。
【0067】
第4の例示的な実施形態
図4は、本開示の第4の例示的な実施形態による、SNS関係を確立する例示的な計算装置400を示す。1つの実施形態においては、計算装置400は、1以上のプロセッサ402およびメモリ404を含むことができるがこれに限定されるものではきない。メモリ404は、ランダムアクセスメモリ(RAM)など揮発性メモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)またはフラッシュRAMなど不揮発性メモリの形でコンピュータ可読媒体を含むことができる。メモリ404は、コンピュータ可読媒体の実施例である。
【0068】
コンピュータ記憶媒体の実施例としては、相変化メモリ(PRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の形式のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD―ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または、計算装置によるアクセスに向けて情報を記憶するために使用することができる任意の他の非伝送媒体が含まれるがこれらに限定されない。本明細書で定義するように、コンピュータ可読媒体には、変調されたデータ信号および搬送波などの一時的な媒体は含まれない。
【0069】
メモリ404は、プログラム単位またはモジュールおよびプログラムデータをその中に記憶することができる。1つの実施形態においては、モジュールとしては、取得モジュール410、処理モジュール420および送信モジュール430を挙げることができる。したがって、これらのモジュールは、1以上のプロセッサ402により実行することができるソフトウェア内で実行することができる。他の実装においては、モジュールはファームウェアおよび/またはハードウェア内で実行することができる。
【0070】
取得モジュール410は、オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を取得する。第1のユーザおよび/または第2のユーザのオンライン支払い情報を高セキュリティで装置に記憶することができ、1つの実施例において、同じオンライントランザクションプラットホームのデータベースに記憶することができる。
【0071】
具体的には、取得モジュール410は、オンライントランザクションプラットホームのデータベースから第1のユーザおよび/または第2のユーザの直接払い記録情報、立替え払い記録情報、および共同支払い記録情報の項目のうちの少なくとも1つを取得するために使用される。
【0072】
処理モジュール420は、取得モジュール410により取得されたオンライン支払い情報に基づいて、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する。
【0073】
送信モジュール430は、処理モジュール420が第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断した後にSNS関係を確立するメッセージを第1のユーザに送信する。第1のユーザに送れるSNS関係を確立するメッセージは、第2のユーザの個人情報を含む。
【0074】
更に、送信モジュール430は、処理モジュール420が第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断した後にSNS関係を確立するべきメッセージを第2のユーザに送信することもできる。第2のユーザに送られるSNS関係を確立するメッセージは、第1のユーザの個人情報を含む。
【0075】
具体的には、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在して第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しないと判断した場合、処理モジュール420は、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する。
【0076】
具体的には、第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在すると判断した場合、処理モジュール420は、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する。
【0077】
具体的には、第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在すると判断した場合、処理モジュール420は、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する。
【0078】
具体的には、オンライン支払い情報内に含まれた直接払い記録情報、立替え払い記録情報および共同支払い記録情報の各々について優先順位を設定したとき、処理モジュール420は、優先順位および対応するオンライン支払い情報に基づいて、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであるかどうか判断することができる。
【0079】
具体的には、直接払い記録情報の組優先順位が立替え払い記録情報より高く、立替え払い記録情報の設定された優先順位が共同支払い記録情報より高いとき、処理モジュール420は、以下の要領で、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであるかどうか判断する。処理モジュール420は、直接払い記録情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録が存在すると判断し、更に、第1のユーザと第2のユーザとの間のトランザクション記録が存在しない場合、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断することができる。
【0080】
第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録は存在しないが立替え払い情報に基づく第1のユーザと第2のユーザとの間の立替え払い記録が存在するとき、処理モジュール420は、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断することができる。
【0081】
第1のユーザと第2のユーザとの間の直接払い記録および立替え払い記録は存在しないが共同支払い情報に基づいた第1のユーザと第2のユーザとの間の共同支払い記録が存在するとき、処理モジュール420は、第1のユーザおよび第2のユーザが知り合いであると判断する。
【0082】
本開示は、少なくとも以下の利点を含む。オンライン支払い情報に基づいて2人のユーザが知り合いであると判断したとき、本技法では、SNS関係を確立するために他方のユーザの個人情報を含むSNS関係を確立するメッセージを一方のユーザに送る。プロセスにおいては、本技法では、知り合いである2人のユーザが両方ともSNSコミュニティの構成員であると判断することができ、その結果、SNS関係を確立する成功率が上がる。更に、上記の確認プロセスは、任意の第三者への依存なくSNSのプラットホームおよびデータベースに基づくものであり、その結果、作業全体の安定性およびセキュリティが増大する。更に、少なくとも一部の実施形態においては、本技法では、ユーザは一切の情報を入力する必要がなく、その結果、ユーザ情報の漏れが防止される。したがって、本技法では、また、SNS関係を確立するメッセージの送信が低減され、判断の誤りによるSNS関係を確立する大量の役に立たないメッセージの生成が回避され、かつ、SNS関係を確立するメッセージを出す装置の負担が軽減される。もちろん、同時に利点の全てを達成することは、本開示のいずれの実施形態にも不要である。
【0083】
例示的な実施形態の上記の説明を介して、当業者は、本開示は、必要な汎用に使用されるハードウェアプラットフォームとともにソフトウェアを使用して、または、ハードウェアだけを使用して実行することができることを明確に理解することができる。この理解に基づいて、技法の本質または本開示の下の現在の技術への貢献をソフトウェア製品の形で実行することができる。当該のソフトウェア製品は、1以上のコンピュータ記憶媒体内に記憶し、かつ、本開示による方法を実行するように端末装置(携帯電話、パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワーク装置など)に要求する1以上のコンピュータ可読命令を含むことができる。
【0084】
上記の説明は、本開示の種々の例示的な実施形態である。当業者は本開示の諸原理からの逸脱なく、更なる改良または改変を行うことができることに注目する価値がある。当該の改良および改変は、本開示の保護範囲に該当すると考えるものとする。
【0085】
当業者は、本開示内のモジュールは、実施形態において説明するように装置内で分散させることができるか、または、本開示において説明するものと異なる1以上の装置に位置するように改変することができると理解するであろう。上記の実施形態のモジュールは、1つの構成要素に一体化するか、または、別個に配置することができる。当該のモジュールは、1つのモジュールに結合させるか、または、複数の子モジュールに分割することができる。上述の種々の例示的な実施形態の順番は、実施形態間の優先傾向を表すものではなく、説明上のものであるにすぎない。
【0086】
上記の説明では、本開示の数個の詳細な例示的な実施形態のみを提示している。しかしながら、本開示は、これらの実施例により制限されるものではなく、当業者により考えられるいかなる変更も、本開示の保護に該当すると考えられる。
図1
図2
図3
図4