(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の発明の改良であって、比較的に簡易な構成によって、カップとの離間距離に適した複数の配置態様を有し、各配置態様において容易に安定して配置させることができるゴルフ用のマーカーの提供を課題にしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に開示の発明は、上下方向及び幅方向を有し、マーカー部と、前記マーカー部の下面から延出する軸部とを有するゴルフ用のマーカーに関する。
【0008】
本発明に係るゴルフ用のマーカーは、前記軸部は、前記マーカー部から延出する基端部と、先端部とを有し、前記基端部は、前記マーカー部の中心から偏心して位置し、前記先端部は前記マーカー部の外方へ延出していることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るゴルフ用のマーカーの実施態様の一つにおいて、前記軸部は、前記基端部から前記先端部に向かうに従って、前記マーカー部の中心から離間するようにカーブ状を有する。
【0010】
本発明に係るゴルフ用のマーカーの他の実施態様の一つにおいて、前記軸部の前記先端部の幅方向における寸法が、前記マーカー部の前記幅方向における寸法の20〜30%の大きさである。
【0011】
本発明に係るゴルフ用のマーカーのさらに他の実施態様の一つにおいて、マーカー部の上面及び両側縁部には、他の領域に比して摩擦抵抗の大きなすべり止め域が配置されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るゴルフ用のマーカーによれば、軸部の基端部は、マーカー部の中心軸から偏心して位置し、先端部はマーカー部の外方へ延出していることから、カップから遠近・中距離に適した複数の配置態様において、プレイヤーがマーカーを容易に確認することができるとともに、安定して配置させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜
図3を参照すると、ゴルフ用のマーカー10は、上下方向Y及び幅方向Xを有し、平板状のマーカー部20と、マーカー部20から下方へ延出する軸部30とを含む。マーカー10は、鉄、ステンレス、アルミニウム合金、又はチタン合金等から形成することができ、全体としてメッキ加工が施されていることが好ましい。また、マーカー10のマーカー部20がキャップや被服の金属部分に対して吸着性を有することが好ましい。ただし、マーカー10は、使用時において所要の強度を有する限りにおいて、天然ゴム製又は合成樹脂製であってもよく、合成樹脂としては、たとえば、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。マーカー10は、マーカー部20の中心に位置する中心軸Pをさらに有する。マーカー部20は、平面視において円形であることのほかに、楕円形、三角形、四角形、多角形等の各種公知の形状を採用することができる。ここで、幅方向Xとは、
図1及び2に示すとおり、マーカー部20の第1端部20aと第2端部20bとが互いに対向する方向を意味する。
【0015】
マーカー部20は、上面21、下面22と、直線状の第1端部20aと、第1端部20aと幅方向Xに対向して位置する曲線状の第2端部20bと、第1及び第2端部20a,20b間に位置する曲線状の両側縁部20c,20dとを有する。上面21には、複数条の凹状ラインが格子状に交差して形成された第1すべり止め域(第1摩擦抵抗域)8が位置する。また、両側縁部20c,20dには、上下方向Yへ延びる複数の凸状ラインから形成された第2すべり止め域(第2摩擦抵抗域)9が位置する。第1及び第2すべり止め域8,9は、表面が平滑なマーカー部20の他の部分に比して摩擦抵抗が大きくなっている。本実施形態において、第1及び第2すべり止め域8,9は、上面21及び両側縁部20c,20dに形成された凹凸面から形成されているが、すべり止め効果を発揮する限りにおいては各種公知の方法及び材料を用いることができ、例えば、ウレタン系の滑り止め剤を塗布したり、発泡性のウレタン樹脂シートを配置するなどしてもよい。なお、マーカー部20の上面21には、装飾塗料によってコーテイング処理がなされていてもよい。かかる場合には、マーカーがデザイン性を備えることから、キャップや靴に取り付けた状態において、装飾品(アクセサリー)としての役割を果たすことができる。また、被服の金具に吸着しやすくするために、マーカー部20に永久磁石を埋設してもよい。
【0016】
軸部30は、マーカー部20の下面22から延出する基端部31と、先鋭状の先端部32とを有し、基端部31には、それを貫通する透孔33が形成されている。軸部30は、マーカー10の中心軸P上に位置しておらず、その中心から偏心してマーカー部20の下面から延びている。また、軸部30の先端部32は、マーカー部20の外周縁から外方へ延出している。軸部30がマーカー10の中心軸Pから偏心していることによって、マーカー10をカップ70から比較的に近くに配置する場合には、芝面60と面一となるように沈めこむように配置することができ、また、マーカー10をカップ70から比較的に遠くに配置する場合には、芝面60に対してマーカー部20を傾斜させた状態で起立させることができる。
【0017】
軸部30は、基端部31から先端部32に向かうに従って、次第に中心軸Pから離間するように、すなわち、幅方向Xの外側へ凸曲するように、カーブ状を有している。また、軸部30の先端部32は、アール状を有している。このように、軸部30の先端部32がアール状であることによって、マーカー10をズボンのポケット内に携帯したときに、先端部32がプレイヤーの手に当たっても、それが先鋭状である場合に比べて、刺激が与えられることはない。
【0018】
ここで、マーカー10の各種寸法についていえば、マーカー10の上下方向Yの寸法L1は、10〜15mm、幅方向Xの寸法(幅寸法)W1は15〜25mm、軸部30の長さ寸法(基端部31から先端部32までの離間距離)L2は9〜12mmである。マーカー10の長さ寸法L1及び幅寸法W1が通常市販されているゴルフ用のマーカーに比べて小さいことから、小型かつ軽量であって、持ち運びが容易であるとともに、ポケットや専用ケースにコンパクトに収容することができる。
【0019】
また、後記の技術的効果を奏するために、マーカー部20の幅方向Xの寸法W2は12〜20mm、マーカー部20から延出する軸部30の先端部32の幅方向Xの寸法W3が3〜5mmであって、寸法W3は寸法W2の20〜30%の大きさであることが好ましい。
【0020】
図7は、グリーン59上において、プレイヤー40がマーカー10とカップ70との間の距離やグリーン59の傾斜度合い等を確認している様子を示す図である。通常、プレイヤーは、マーカーをボールのマーキング用として使用することのほかに、カップまでの距離やグリーンの傾斜度合い、芝目等を確認するためのパッティング補助ツールとして使用することがある。例えば、本実施形態に係るマーカー10によってボール50をマークした後、他のプレイヤーがパッティングしている間に、プレイヤー40は自らの目43でカップ70近傍からマーカー10の位置を確認したり、カップ70とマーカー10との間において、それらの離間距離が等分になるような第1位置K1にプレイヤー40が移動する。すなわち、マーカー10とカップ70及びプレイヤー40とを結ぶ仮想線によって2等辺三角形が形成されるような位置となることによって、プレイヤー40は、マーカー10とカップ70との傾斜や距離を正確に把握することができるとともに、例えば、グリーン59の芝目や、カップ70に向かってマーカー10が下り勾配であるのか、はたまた、上り勾配であるのか、勾配度合いはどの程度であるのか等のパッティングラインを読むにあたって必要な情報を得ることができる。
【0021】
また、プレイヤー40は、ボールからカップ70までの上下方向における勾配度合いをさらに正確に把握するために、カップ70の反対側に移動した第2位置K2においてマーカー10とカップ70とを確認することがある。かかる場合においては、カップ70及びフラッグを介してマーカー10を視認することになるので、マーカー10が単にグリーン60上に配置されているのみでは、マーカー10が見え難く、その位置を正確に把握できないおそれがある。また、第1及び第2位置K1,K2とともに又は第2位置K2の代わりに、プレイヤー40は、マーカー10をカップ70に向かう方向と逆方向へ移動した第3位置K3において、グリーン59の勾配度合いを確認することがある。このように、プレイヤー40は、パッティングの前に第1〜第3位置K1〜K3に移動しながらマーカー10とカップ70との勾配度合い、距離及び芝目等を確認するので、マーカー10はいずれの位置においても容易に視認されるものであることが必要である。
【0022】
<カップから近距離にマークする場合の配置態様(第1配置態様)>
図3(a)〜(c)は、カップ70から近距離(カップ70との離間距離が1ヤード以内)にマーキングする場合における、マーカー10の配置態様の一例(第1配置態様)を示す図である。
図3(a)を参照すると、第1配置態様においては、プレイヤー40が軸部30をボール50に向けた状態でマーカー部20を摘持して芝面60に載せ、軸部30の先端部32とボール50の位置とを確認する。次に、
図3(b)を参照すると、ボール50から僅かに離れた適当な位置(ボール50に手が触れない位置)において、マーカー部20の上面21を人差し指41で押して、マーカー部20の上面21が芝面60と平らになるように軸部30を地中61に挿し込む。このとき、プレイヤー40は、ボール50を避けるように人差し指41でマーカー部20を真上からではなく斜めから地中61に押し込むことになるが、軸部30が偏心して位置することから、マーカー部20に対して人差し指で斜めに押し込むように力を作用することによって芝面60上に位置する第1端部20aを支点として容易に押し込むことができる。したがって、芝面60に対して斜めに位置する軸部30をスムーズに地中に挿入することができるとともに、簡単に浮き上ることはない。芝面60は、3mm前後の長さを有する芝生から形成されており、「上面21が芝面60と平らになる」とは、芝面60に上面21が入り込んだ状態になることを意味し、地中61に埋め込まれることを意味するものではない。したがって、他のプレーヤーのボールの軌道上にマーカーがあっても移動する必要がなく、プレーの進行の妨げにならない。
【0023】
さらに、軸部30が直線状を有する場合には、軸部30が芝面60に対して斜めの方向から地中61に進入することになるので、芝面60に比較的に大きな小径が形成されてしまうおそれがあるが、軸部30がカーブ形状を有することから、マーカー部20を回転させるようにして軸部30を挿し込むことができるので、軸部30が直線状である場合に比べて、芝面60には比較的に小さな小径が形成される。したがって、マーカー10の使用によって、芝面60にボール50の転動を妨げるような凹部が形成されるのを抑制することができる。
【0024】
図3(c)を参照すると、かかる配置態様においては、軸部30が地中61にあることからマーカー10が安定的に配置されるとともに、芝面60にマーカー部20の上面21が露出していることから、カップ70から比較的に近距離にマークする場合には、プレイヤー40は、マーカー10の位置を容易に把握することができる。また、地中61にカーブ状の軸部30が挿し込まれていることから、垂直にそれを引き抜く力が作用しても引き抜かれることはなく、安定的に配置することができる。また、マーカー10を引き抜くときには、押し込む方向と反対の方向へ引き抜くことになるので、軸部30を引き抜いて形成された孔が比較的に大きくなることはない。
【0025】
マーカー部20は、通常市販されているゴルフ用のマーカーに比べて、コンパクトかつ肉薄であるから、芝面60に配置した後に芝生に深い凹部が形成されることはなく、それを取り除いてしばらく時間が経過した後には、芝面60の配置された部分がほぼ元の状態に復元される。
図2を参照すると、具体的には、マーカー部20の厚さ寸法D1は、0.3〜2.0mmである。
【0026】
また、このようにマーカー10がコンパクトであることから、
図3(a)に示すように、プレイヤーが人差し指41と親指とでマーカー部20を摘持するときや
図3(b)に示すように人差し指41で上面21を押圧するときであって、特に、冬の時期の乾燥した指で操作するときや雨、朝露によってマーカー部20全体が濡れている場合には、指先が滑って上手く操作できないおそれがある。本実施形態に係るマーカー10においては、マーカー部20の上面21に第1すべり止め域8、両側縁部20c,20dに第2すべり止め域9が位置することから、かかる場合であっても指先が滑ることなく、確実にマーカー部20を摘持、押圧することができる。
【0027】
<カップから中距離又は近距離にマーキングする場合の配置態様(第2配置態様)>
図4(a)及び(b)は、カップ70から中距離又は近距離(カップからの離間距離が1〜3ヤードの場合)にマーキングする場合における、マーカー10の配置態様の一例(第2配置態様)を示す図である。
【0028】
図4(a)を参照すると、プレイヤー40が、軸部30を摘持して、マーカー部20の上面21を芝面60に当接するように配置することによっても、ボール50のマーキングを行うことができる。
図4(b)を参照すると、かかる配置態様において、プレイヤー40が人差し指41を軸部30の先端部32に当て、そのままボール50へ向かってマーカー部20の上面21を芝面60上において滑らせるように移動させることによって、ボール50に速やかに近づけることができる。かかる配置態様の場合には、ボール50の真下にマーカー部20の一部が位置するように配置することができるので、ボール50の正確な位置のギリギリまでマーキングを行うことができる。また、軸部30が芝面60上において起立した態様となるので、カップ70から近・中距離の位置にあっても、プレイヤー40は、マーカー10を視認することができる。
【0029】
グリーン59上には、各プレイヤーのマーカーが複数配置されることがあり、故意ではなくとも、他のプレイヤーがパッティングしたボール51がマーカー10に当たって、マーキングした位置がずれてしまうことがある。
図4(c)を参照すると、例えば、他のプレイヤーがパッティングした矢印N1の方向へ転動するボール51がマーカー10に衝突してそれを移動させようとする力が作用した場合において、ボール51が軸部30の先端部32に衝突するときには、軸部30がマーカー部20に対して斜めに延びていることから、マーカー10がマーカー部20の第2端部20b側を支点として芝面60から浮き上ってかかる衝撃を吸収し、その移動を抑制することができる。また、衝突時において、第2端部20bを支点として軸部30がボール50の軌道から外れる方向に旋回するので、ボール50の軌道や勢いを変化させてしまうことはない。かかる状況において、先端部32がマーカー部20の内側に位置する場合には、転動するボール51が最初にマーカー部20に乗り上がってその浮き上りが規制されるおそれがあるが、本実施形態においては、先端部32がマーカー部20の外方へ延出していることによって、先端部32がマーカー部20よりも先にボール51に衝突し、マーカー部20を浮き上らせることができる。
【0030】
このように、マーカー10がボール51によって作用される力を吸収するためには、マーカー10の軸部30の先端部32がボール51の重心Qよりも下方において衝突されることが好ましい。先端部32が重心Qよりも下方においてボール51に衝突することによって、転動するボール51の勢いを失わせることがなくマーカー10が浮き上がって元の状態に戻ることができる。
【0031】
<カップ70から遠距離に位置するボールをマーキングする場合の配置態様(第3配置態様)>
図5(a)〜(c)は、カップ70からから遠距離(カップ70からの離間距離が3ヤード以上)に位置するボール50をマーキングする場合の配置態様(第3実施態様)を示す図である。
図5(a)を参照すると、まず、プレイヤー40がマーカー部20を人差し指41と親指とで摘持し、マーカー部20が芝面60に対して斜め(傾斜角度が約40〜45度)になるように軸部30の先端部32側を対向位置させて、そのまま地中61に挿し込む。
図5(b),(c)を参照すると、マーカー部20の第2端部20bが芝面60に当たるまで軸部30を挿し込むことによって、容易に安定して配置することができる。軸部30がマーカー部20の中心軸Pから延びている場合には、軸部30を地中61に挿し込んだ状態においてもマーカー部20の第2端部20bが芝面60に当たらないおそれがあり、マーカー部20を起立した状態で配置するためには、軸部30の長さを比較的に長くする必要がある。本実施形態においては、軸部30が中心軸Pから偏心して位置することによって、安定的な配置態様を実現することができる。また、近距離の配置態様と同様に、軸部30を地中61に挿し込むときにマーカー部20を回転させるようにして押し込むことができるので、軸部30を長くする必要はなく、かつ、芝面60上に形成される小径を最初限度に抑えることができる。
【0032】
図5(c)を参照すると、かかる配置態様においては、芝面60に対してマーカー部20が斜めに位置する状態で配置されるので、マーカー部20をカップ70側に向けることによって、プレイヤー40はカップ70とマーカー10との傾斜や距離を把握することができる。特に、カップ70から比較的に遠方にマーキングするときには、第1及び第2配置態様では、
図7に示すように、プレイヤー40が第2位置K2に移動したときに、マーカー10を視認することができないおそれがあるが、本配置態様のように、マーカー部20を芝面60に対して斜めに起立させた状態で配置することによって、マーカー10が比較的に小型であっても、プレイヤー40は容易にマーカー10を視認することができる。また、マーカー部20の上面21が光の反射率の高い材料から形成された場合には、よりその位置を視認しやすくなるといえる。
【0033】
図6は、カップ70から中距離及び遠距離にマーキングするときにおける、マーカー10の他の配置態様の一例を示す図である。本配置態様においては、マーカー10が、ボール50に対してマーカー部20を対向させるように、軸部30の先端部32と第1端部20aとを支点として起立した態様となるので、第1配置態様に比べてプレイヤー40はその位置を容易に把握することができる。かかる配置態様において、第1端部20aが第2端部20bのように曲線状の場合には、マーカー10の起立状態が不安定となるおそれがあるが、第1端部20aが平坦状であることによって、安定して起立させることができる。
【0034】
以上のように、本実施形態に係るマーカー10は、カップ70からの離間距離が1ヤード以下の近距離、カップ70から離間距離が1〜3ヤードの中距離及び3ヤード以上の遠距離の場合に適する3つの配置態様を1つで実現することができるものである。したがって、各離間距離に合わせて配置態様を適宜選択することによって、
図7に示すように、プレイ待機中にプレイヤー40が第1〜第3位置K1〜K3のいずれにおいても容易にマーカー10を視認することができるとともに、カップ70とマーカー10の位置との傾斜度合い、距離、芝目等を把握し、正確なパッティングラインを読むことができる。
【0035】
また、市販のゴルフ用のマーカーの場合には、それぞれ近距離用又は遠距離用というように用途が限られていることから、プレイヤー40は複数のゴルフ用のマーカーを持ち運ぶ必要があるとともに、プレイ中にそれらの中から適宜選択をしてマーキングしなければならず、手間である。本実施形態に係るマーカー10によれば、近距離、中距離及び遠距離の兼用であって、3つの配置態様のいずれかを選択すれば足りるので、他のゴルフ用のマーカーを持ち歩く必要はなく、プレイ中にどのゴルフ用のマーカーを使用するべきか選択に悩む必要はない。したがって、プレイヤー40は、待機中にマーカー10を利用してカップ70へのアプローチをイメージしてパッティングに臨めるので、プレイヤー40が自分のパッティングにかかる時間を短縮することができ、他のプレイヤーを長時間待たせることなく、他のプレイヤーを待たせることによる精神的な負担から解放され、より精度の高いパッティングを実現することができる。
【0036】
本明細書において、マーカー10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。
【課題】比較的に簡易な構成によって、カップとの離間距離に適した複数の配置態様を有し、各配置態様において容易に安定して配置させることができるゴルフ用のマーカーの提供。
【解決手段】ゴルフ用のマーカー10は、マーカー部20と、マーカー部20の下面22から延出する軸部30とを有する。軸部30は、マーカー部20から延出する基端部31と、先端部32とを有し、基端部31は、マーカー部20の中心から偏心して位置し、先端部32はマーカー部20の外方へ延出している。