【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載された巡回業務支援システムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置を認識する携帯装置と、前記携帯装置と通信する管理装置を備えた巡回業務支援システムであって、
前記携帯装置が、
前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記巡回員の現在歩数情報を取得するために歩数を計数する歩数計数手段と、
前記標識装置を認識すると、認識した前記標識装置の識別情報と、有効な前記現在位置情報及び前記現在歩数情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記位置情報取得手段により有効な現在位置情報が取得されたと判定した場合には対応付けられた前記識別情報と有効な前記現在位置情報を前記管理装置に送信し、有効な現在位置情報が取得されなかったと判定した場合には対応付けられた前記識別情報と前記現在歩数情報を前記管理装置に送信する第1の制御手段と、
を備えており、
前記管理装置が、
前記各標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶する記憶手段と、
対応付けられた前記識別情報と有効な前記現在位置情報を前記携帯装置から取得し、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報と前記現在位置情報を比較する位置情報比較手段と、
前記位置情報比較手段による比較の結果が所定範囲を超えている場合に前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する位置判定手段と、
対応付けられた前記識別情報と前記現在歩数情報を前記携帯装置から取得し、該現在歩数情報を前記基準歩数情報と比較する歩数情報比較手段と、
前記歩数情報比較手段による比較の結果が所定範囲を外れている
場合に前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する歩数判定手段と、
前記携帯装置の前記第1の制御手段が、有効な現在位置情報が取得されたと判定した場合には前記位置情報比較手段による比較と前記位置判定手段による判定を実行し、有効な現在位置情報が取得されなかったと判定した場合には前記歩数情報比較手段による比較と前記歩数判定手段による判定を実行する第2の制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載された巡回業務支援システムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置を認識する携帯装置を備えた巡回業務支援システムであって、
前記携帯装置が、
前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記巡回員の現在歩数情報を取得するために歩数を計数する歩数計数手段と、
前記各標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶し、前記標識装置を認識すると、認識した前記標識装置の識別情報と有効な前記現在位置情報及び前記現在歩数情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
記憶された前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報と有効な前記現在位置情報を比較する位置情報比較手段と、
前記位置情報比較手段による比較の結果が所定範囲を超えている場合に前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する位置判定手段と、
前記基準歩数情報と前記現在歩数情報を比較する歩数情報比較手段と、
前記歩数情報比較手段による比較の結果が所定範囲を外れているか否かを判定する歩数判定手段と、
前記位置情報取得手段により有効な現在位置情報が取得されたと判定した場合には前記位置情報比較手段による比較と前記位置判定手段による判定を実行し、有効な現在位置情報が取得されなかったと判定した場合には前記歩数情報比較手段による比較と前記歩数判定手段による判定を実行する制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載された巡回業務支援システムは、請求項1又は2に記載の巡回業務支援システムにおいて、
前記標識装置は、記憶された前記識別情報が近接的に読み取り可能とされた識別タグであり、
前記携帯装置は、前記識別タグの前記識別情報を近接的に読み取る読取手段を備えていることを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載された巡回業務支援システムは、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の巡回業務支援システムにおいて、
前記携帯装置が、
前記標識装置を認識すると、対応する点検エリアの点検項目を表示する点検項目表示手段と、
前記点検項目表示手段に表示された前記点検項目について点検結果情報を設定する点検情報入力手段と、
前記点検結果情報に応じて前記点検エリアの点検終了を判定する点検判定手段と、
を備えており、
前記点検判定手段が点検終了と判定していれば、前記点検エリアの次の点検エリアに設けられた標識装置を前記携帯装置が認識したときに、前記携帯装置の前記記憶手段は、当該標識装置の識別情報と、有効な前記現在位置情報及び前記現在歩数情報を対応付けて記憶することを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載された巡回業務支援システムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置によって認識される携帯装置とを備えた巡回業務支援システムであって、
前記携帯装置が、
前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記巡回員の現在歩数情報を取得するために歩数を計数する歩数計数手段と、
前記位置情報取得手段により有効な現在位置情報が取得されたと判定した場合には有効な前記現在位置情報を前記標識装置に送信し、有効な現在位置情報が取得されなかったと判定した場合には前記現在歩数情報を前記標識装置に送信する第1の制御手段と、
を備えており、
前記標識装置が、
前記標識装置の識別情報と前記標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶する記憶手段と、
前記携帯装置を認識すると、前記記憶手段の前記既定位置情報と前記携帯装置から取得した有効な前記現在位置情報を比較する位置情報比較手段と、
前記位置情報比較手段による比較の結果が所定範囲を超えている場合に前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する位置判定手段と、
前記携帯装置を認識すると、前記記憶手段の前記基準歩数情報と前記携帯装置から取得した前記現在歩数情報を比較する歩数情報比較手段と、
前記歩数情報比較手段による比較の結果が所定範囲を外れている
場合に前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する歩数判定手段と、
前記携帯装置の前記第1の制御手段が、有効な現在位置情報が取得されたと判定した場合には前記位置情報比較手段による比較と前記位置判定手段による判定を実行し、有効な現在位置情報が取得されなかったと判定した場合には前記歩数情報比較手段による比較と前記歩数判定手段による判定を実行する第2の制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載された巡回業務支援システムは、請求項5に記載の巡回業務支援システムにおいて、
前記携帯装置は、前記標識装置によって読み取り可能な識別タグを備えており、
前記標識装置は、前記携帯装置の前記識別タグを近接的に読み取り可能な読取手段を備えていることを特徴としている。
【0019】
請求項7に記載された巡回業務支援システムは、請求項5又は6に記載の巡回業務支援システムにおいて、
前記携帯装置が、
前記標識装置によって認識されると、点検を行なおうとする点検エリアの点検項目を表示する点検項目表示手段と、
前記点検項目表示手段に表示された前記点検項目について点検結果情報を設定する点検情報入力手段と、
を備えており、
前記標識装置が、
前記携帯装置における前記点検結果情報に応じて前記点検エリアの点検終了を判定する点検判定手段を備えており、
前記位置情報比較手段は、前記点検判定手段が点検終了と判定していれば、前記既定位置情報と前記携帯装置の現在位置情報を比較し、
前記歩数情報比較手段は、前記点検判定手段が点検終了と判定していれば、前記基準歩数情報と前記現在歩数情報を比較することを特徴としている。
【0020】
請求項8に記載された巡回業務支援システムは、請求項7に記載の巡回業務支援システムにおいて、
前記標識装置が前記標識装置と通信する管理装置を備えており、前記位置情報比較手段と前記位置判定手段と前記歩数情報比較手段と前記歩数判定手段と前記点検判定手段の少なくとも一部が、前記管理装置に設けられていることを特徴としている。
【0021】
請求項9に記載された巡回業務支援方法は、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに標識装置を設け、携帯装置を携帯した巡回員に前記各点検エリアを巡回させ、前記携帯装置と通信可能な管理装置で巡回員の巡回業務を支援する巡回業務の支援方法であって、
前記携帯装置においては、
前記標識装置を認識して前記標識装置から識別情報を取得するとともに、前記標識装置を認識したときの位置を示す現在位置情報と前記巡回員の現在歩数情報を取得し、有効な前記現在位置情報が取得された場合には少なくとも前記識別情報と前記現在位置情報を前記管理装置に送信し、有効な前記現在位置情報が取得されなかった場合には前記識別情報と前記現在歩数情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置においては、
有効な前記現在位置情報が送信された場合には、前記各標識装置の位置を示す既定位置情報が記憶された記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報を読み出し、これと有効な前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定し、
有効な前記現在位置情報が取得されず前記現在歩数情報が送信された場合には、前記各標識装置に対応する基準歩数情報が記憶された記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記基準歩数情報を読み出し、これと前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定することを特徴としている。
【0022】
請求項10に記載された巡回業務支援方法は、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに標識装置を設け、携帯装置を携帯した巡回員に前記各点検エリアを巡回させ、前記携帯装置で巡回員の巡回業務を支援する巡回業務の支援方法であって、
前記携帯装置で前記標識装置を認識して前記標識装置から識別情報を取得したときに、前記携帯装置の位置を示す現在位置情報と前記巡回員の現在歩数情報を取得し、有効な前記現在位置情報が取得された場合には、前記各標識装置の位置を示す既定位置情報が記憶された記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報を読み出し、これと前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定し、
有効な前記現在位置情報が取得されなかった場合には、前記各標識装置に対応する基準歩数情報が記憶された記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記基準歩数情報を読み出し、これと前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定することを特徴としている。
【0023】
請求項11に記載された巡回業務支援方法は、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに標識装置を設け、携帯装置を携帯した巡回員に前記各点検エリアを巡回させ、前記携帯装置で巡回員の巡回業務を支援する巡回業務の支援方法であって、
前記携帯装置においては、
前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報と前記巡回員の現在歩数情報を取得し、有効な現在位置情報が取得された場合には有効な前記現在位置情報を前記標識装置に送信し、有効な現在位置情報が取得されない場合には前記現在歩数情報を前記標識装置に送信し、
前記標識装置においては、
前記標識装置が前記携帯装置を認識したときに、前記携帯装置において有効な前記現在位置情報が取得されている場合には前記標識装置の位置を示す既定位置情報と前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定し、前記携帯装置において有効な前記現在位置情報が取得されていない場合には前記各標識装置に対応する基準歩数情報と前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定することを特徴としている。
【0024】
請求項12に記載された巡回業務支援システム用プログラムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置を認識する携帯装置と、前記携帯装置と通信する管理装置を備えた巡回業務支援システムを作動させる巡回業務支援システム用プログラムであって、
前記携帯装置の一部を構成するコンピュータに、
前記標識装置を認識した場合に、前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報と、前記巡回員の歩数を示す現在歩数情報を取得する手順と、
有効な前記現在位置情報が取得されたか否かを判定する手順と、
認識した前記標識装置の識別情報と、有効な前記現在位置情報と、前記現在歩数情報を対応付けて記憶する手順と、
有効な前記現在位置情報が取得された場合には少なくとも前記識別情報と前記現在位置情報を前記管理装置に送信し、有効な前記現在位置情報が取得されなかった場合には前記識別情報と前記現在歩数情報を前記管理装置に送信する手順と、
を実行させる携帯装置用プログラムと、
前記管理装置の一部を構成するコンピュータに、
前記携帯装置との通信を行う手順と、
前記各標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶手段に記憶して保持する手順と、
前記携帯装置から有効な前記現在位置情報が送信された場合には、前記記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報を読み出し、これと有効な前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定し、
前記携帯装置から有効な前記現在位置情報が送信されず前記現在歩数情報が送信された場合には、前記記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記基準歩数情報を読み出し、これと前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する手順と、
を実行させる管理装置用プログラムと、
を備えていることを特徴としている。
【0025】
請求項13に記載された管理装置用プログラムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置を認識する携帯装置を備えた巡回業務支援システムを作動させる巡回業務支援システム用プログラムであって、
前記携帯装置の一部を構成するコンピュータに、
前記標識装置を認識して前記標識装置から識別情報を取得したときに前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報と前記巡回員の歩数を示す現在歩数情報を取得する手順と、
前記各標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶手段に記憶して保持する手順と、
有効な前記現在位置情報が取得された場合には、前記記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記既定位置情報を読み出し、これと前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定し、
有効な前記現在位置情報が取得されない場合には、前記記憶手段から、前記識別情報が示す前記標識装置に対応した前記基準歩数情報を読み出し、これと前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する手順と、
を実行させることを特徴としている。
【0026】
請求項14に記載された巡回業務支援システム用プログラムは、
巡回エリアに含まれる複数の点検エリアごとに設けられた標識装置と、巡回員に携帯されて前記標識装置によって認識される携帯装置とを備えた巡回業務支援システムを作動させる巡回業務支援システム用プログラムであって、
前記携帯装置の一部を構成するコンピュータに、
前記標識装置によって認識されたときに前記携帯装置の現在位置を示す現在位置情報と前記巡回員の現在歩数情報を取得する手順と、
有効な現在位置情報が取得された場合には有効な前記現在位置情報を前記標識装置に送信し、有効な現在位置情報が取得されない場合には前記現在歩数情報を前記標識装置に送信手順と、
を実行させる携帯装置用プログラムと、
前記標識装置の一部を構成するコンピュータに、
前記標識装置の識別情報と前記標識装置の位置を示す既定位置情報と基準歩数情報を記憶して保持する手順と、
前記携帯装置を認識すると、
前記携帯装置において有効な前記現在位置情報が取得されている場合には、前記既定位置情報と前記携帯装置から取得した前記現在位置情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する手順と、
前記携帯装置において有効な前記現在位置情報が取得されていない場合には、前記基準歩数情報と前記現在歩数情報を比較し、比較の結果が所定範囲を超えていれば、前記点検エリア内で前記標識装置が設けられた位置が異常であると判定する手順と、
を実行させる標識装置用プログラムと、
を備えていることを特徴としている。